【実施例1】
【0015】
以下本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図中、
図1〜20は、本発明に係る電線分岐コネクタの主たる実施例を第1実施例として示した図であって、後述するコンタクト1を装着し、その外周面を覆って絶縁被覆するハウジング2の全体形状は、
図1の平面図にみられるように、全体として横長の長方形状に形成されている。
【0016】
このハウジング2は、
図1に示したように、長手方向(
図1における左右方向)全体の中間所定間隔部分に中間部21が形成されていて、この中間部21に所定の間隔Dを隔てて、
図2のように正面視形状を半円弧状とした左右二つの溝が、幹線ケーブル用受容溝3と分岐ケーブル用受容溝4として平行に形成してある。また、幅方向(
図1における上下方向)の中程には、これらの両溝3,4上を越えて横長に形成されたコンタクト装着用凹入部20を形成してある。
【0017】
該中間部21の左右方向には、前記幅方向の両側に沿って形成された折り曲げ自在の柔軟性を持つ連結帯5,5を介して連結された左側遊端部22と右側遊端部23とを形成してある。これらの両遊端部22,23のうち、該実施例のものにあっては、左側の遊端部22に、前記幹線ケーブル用受容溝3の上部を覆う上面溝31が形成され、右側の遊端部23には、前記分岐ケーブル用受容溝4の上部を覆う上面溝41が形成されている。
【0018】
前記コンタクト1は、成形前もしくは成形後に、黄銅板やリン青銅板にスズメッキを施したもので、打ち抜き加工と曲げ加工によって、
図17及び19のように、側面視U字形に形成された二つの平行片11,11を備えている。これらの平行片11,11のそれぞれには、前記ハウジング2の幹線ケーブル用受容溝3と分岐ケーブル用受容溝4との所定間隔Dと同じ所定間隔Dを隔てて、
図18のように、上縁12から底壁13に向かって切り込まれた二つ宛の切り込み溝14,14を形成したものとしてある。
【0019】
而して、ハウジング2には、その中間部21に形成してある前記コンタクト装着用凹入部20に、コンタクト1の底壁13を嵌め込んで位置固定させてある。この位置固定状態において、前記コンタクト1の平行片11,11に形成してある切り込み溝14,14が幹線ケーブル用受容溝3と分岐ケーブル用受容溝4との中心線上に位置するように配置してある。
【0020】
また、該第1実施例に示したハウジング2にあっては、分岐ケーブル用受容溝4の一端部(
図1,7において上端)に符号6として示した分岐ケーブルの先端部を位置決めするストッパーとしてのケーブル先端位置決め用電線蓋6を形成したものとしてある。
【0021】
而して、該実施例に示したケーブル先端位置決め用電線蓋6は、
図15及び16に拡大して示したように、ケーブル用受容溝41の周面との下端部分と両側部分との3箇所で極小の連結部61によって連結してあるものとし、これらの極小の連結部61によって、分離除去可能状態に連結してある。
【0022】
図21〜23は第2実施例の電線分岐コネクタを示す図である。該第2実施例に示したものは、前記実施例にいうところのケーブル先端位置決め用電線蓋6を分岐ケーブル用上面溝41の先端側部分のみならず手前側の端部にも形成してある構造としたものである。このように任意の一方向のみではなく、分岐ケーブルの引き出し方向を前後方向何れにでもできるようにして実施してもよい。更に、該第2実施例に示したコネクタでは、幹線ケーブル用上面溝31の一端側、
図21では先端側の端部にもケーブル先端位置決め用電線蓋6を形成してあるものとして示している。
【0023】
該実施例に示したケーブル先端位置決め用電線蓋6は、該蓋6部分を
図23に拡大して示したように、例えば溝31とケーブル先端位置決め用電線蓋6との対面部を、略等間隔にミシン目状穴62で貫通された残余部分で連結されている形状としたものである。
【0024】
以上のように、ケーブル先端位置決め用電線蓋6は、左右の上面溝31,41に形成されているもののみならず、幹線ケーブル用受容溝3や分岐ケーブル用受容溝4に形成してあるものとしてもよいことはいうまでもない。
【0025】
また、ここにいうケーブル先端位置決め用電線蓋6は、ケーブル受容溝3,4または上面溝31,41の前後両側に形成してある形態のものの場合には、幹線ケーブルのみならず分岐ケーブルの取り出し方向によって、必要な位置決め用電線蓋6と不必要な位置決め用電線蓋6とが生じ、分岐ケーブルを受容溝の両方から取り出して分岐線を2本取り出す場合等には、不用な位置決め用電線蓋6を除去しなければならないが、この場合、電線蓋形成溝と電線蓋とは極小の連結部により連結してあるので、不用箇所の位置決め用電線蓋は、容易に除去して使用することができる。
【0026】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示した構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を備えていて、本発明にいう目的を達成し、前記の発明の効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。