【課題を解決するための手段】
【0011】
この技術的課題は、請求項1に記載の特徴を有する真空ポンプによって、及び請求項8に記載の特徴を有する方法によって、並びに請求項9に記載の特徴を有する方法によって解決される。
【0012】
発明に係る真空ポンプは、少なくとも一つのポンプ段、モーター、及びモーター制御部を有する。その際、真空ポンプは、摩耗性の複数のシールを有する乾燥運転式又はドライラン式の(独語:trockenlaufende)ポンプとして形成されており、少なくとも一つの圧力センサーが第一のポンプ段の前及び/又は真空ポンプの少なくとも一つの圧縮室内に設けられている点、および圧力センサーが評価ユニットと接続されている点において際立っている。
【0013】
発明に係る真空ポンプは、ピストンポンプ、例えばストロークピストンポンプとして形成されていることが可能である。このストロークピストンポンプは、少なくとも一つのポンプ段を有する。発明に係る真空ポンプは、少なくとも一つのポンプ段を有するスクロールポンプとしても形成されていることが可能である。
【0014】
真空ポンプの少なくとも一つの圧縮室内及び/又は第一のポンプ段の前における少なくとも一つの圧力センサーの発明に係る配置によって、発生可能な圧力の正確な計測を実施することが可能であり、これによって、複数のポンプ段の間の圧力切替によるよりも、回転数のより正確な制御が可能である。
【0015】
所定の圧力値が下回られることが不可能であるとき、使用されるシールが使用し尽くされた可能性がある。
【0016】
本発明の有利な実施形に従い、真空ポンプの吸引領域内に少なくとも一つの圧力センサーが設けられている。これによって、極めて正確な回転数の制御が可能である。というのは、圧力センサーによって、真空ポンプの吸引圧がどれくらい大きいか計測されることが可能だからである。
【0017】
本発明の別の特に有利な実施形は、真空ポンプの吸引開口を閉じる為に、追加的なバルブが設けられている。
【0018】
真空ポンプは、吸引開口を有する。吸引開口は、レシーバーと接続されている。
【0019】
この吸引開口は、本発明の好ましい実施形に従い、追加的なバルブによって閉じられる。バルブを閉じることによって、真空ポンプは、特に真空ポンプの接続の際に、最終圧の常時チェックを実施することができる。この最終圧から、真空ポンプはシールの摩耗を、つまりピストンシール又はスクロールポンプのシールの摩耗を推測する。
【0020】
最終圧は、ここでは、吸入フランジの比較的制限され、かつ小さな空間内でチェックされる。計測は、レシーバーと独立して行われる。
【0021】
本発明の別の有利な実施形に従い、少なくとも一つのセンサーが、ピラニセンサーとして形成されていることが意図されている。ピラニセンサーは、極めて高信頼性で作動するセンサーである。
【0022】
しかしまた、ピラニセンサーと異なる圧力測定装置を使用することも可能である。
【0023】
本発明の別の有利な実施形は、真空ポンプのエラー性能及び/又は低下した性能を表示するための表示装置が設けられていることを意図している。例えば、真空ポンプの吸引開口部を閉じるための追加的なバルブを閉じる際に、所定の最終圧が達成されないとき、シールが所定の程度摩耗にさらされているという推測がなされることが可能である。この低下した性能は、有利には、表示装置内に表示されるので、真空ポンプのユーザーは、現状の圧力値を読み取ることが出来る。
【0024】
表示装置上では、ユーザーは、真空ポンプのメンテナンスが行われるべきことが必要であることについての示唆を受けることも可能である。表示装置は、ディスプレイまたは少なくとも一つのLEDを有することが可能である。音響上の信号も出力されることが可能である。
【0025】
真空ポンプは、有利にはスクロールポンプとして形成されている。スクロールポンプは、乾燥運転式のポンプである。乾燥運転式のポンプとは、作動空間の領域内において、例えばオイルのような補助フルードが省略されており、そしてこれによって作動媒体の汚染が防止されることが可能であるポンプである。
【0026】
少なくとも二つのポンプ段を有する真空ポンプ又はスクロールポンプの作動の為の発明に係る方法は、ポンプ運転中に圧力センサーが吸引領域内のガス圧、及び/又は真空ポンプの少なくとも一つの圧縮室内の圧力を計測する点、圧力センサーの一又は複数の計測値が評価ユニットによって評価される点、及び、ポンプの回転数が評価結果に応じて調整される点において際立っている。
【0027】
発明に係る方法は、達成可能な圧力の計測によって、つまり真空ポンプの少なくとも一つの圧縮室及び/又は吸引領域内のガス圧の計測によって、ポンプの状態、特にシールの状態が正確に把握されることが可能であるというメリットを有する。圧力センサーの一又は複数の計測値は、この為、評価ユニットによって評価される。評価ユニット内には、有利には、計測値が理想的にどの領域にあるかが保存されている。評価結果におうじて、ポンプの回転数が調整される。
【0028】
例えば、高い入口圧においては、高い回転数が、そして低い入口圧においては、低い回転数が調整され、理想的な吸引態様を実現する。
【0029】
スクロールポンプ又は少なくとも二つのポンプ段を有する真空ポンプの運転の為の発明に係る別の方法は、レシーバーから吸引領域を分離するバルブが、真空ポンプのスタートの際に閉じられる点、圧力センサーが、レシーバーに対して閉じられた吸引領域内のガス圧、及び/又は真空ポンプの少なくとも一つの圧縮室内のガス圧を計測する点、圧力センサーの一又は複数の計測値が評価ユニットによって評価される点、及び、評価結果に応じて、情報が表示ユニットによって、シールの摩耗に関して出力される点において際立っている。
【0030】
本発明に係る方法は、真空ポンプがスタートの際に、最終圧の常時チェックを実施することができるというメリットを有している。最終圧から、真空ポンプの評価ユニットは、シールの摩耗を推測することが可能である。
【0031】
本発明の特に好ましい実施形に従い、回転数は、少なくとも一つの圧力センサーによって与えられる計測値におうじて調整される。圧力センサーによって高い入口圧力が計測されるとき、回転数は高められることが可能である。低い入口圧力においては、回転数は引き下げられ、最適な吸引態様が実現される。
【0032】
本発明の一つの別の実施形に従い、少なくとも一つの圧力センサーによって与えられる計測値に応じて、二つの回転数の間で切替が行われることが意図されている。
【0033】
モーター制御においては、回転数は、評価結果に応じて調整される。これは、二以上の予め与えられる回転数の間での切替過程であることが可能である。しかしこれは連続的な過程であることも可能である。この過程においては、モーター制御エレクトロニクスが、これに伝達される計測値に応じて、これによって発生される回転数を変化させる。
【0034】
本発明の特に好ましい実施形に従い、予め定められた吸引圧力を下回った際に、真空ポンプが常に回転数の降下を実施すること、又はスタンバイモードへの切り替えを行うことが意図されている。
【0035】
有利には、回転数の降下は、圧力センサーの信号が大気圧より下の圧力に相当するとき、行われる。この圧力は、有利な発展形においては、真空ポンプの最終圧の近傍の圧力であることが可能である。搬送すべきガス量は、ここでは特に低いので、回転数は更に降下されることが可能である。回転数の降下によって、摩耗性のシールは大事に取り扱われることが可能であるので、シールの寿命は明らかに延びる。
【0036】
ポンプは、有利には、吸引圧力が所定の限界値を下回った時、常にスタンバイモードに切り替えられる。
【0037】
別の有利な実施形に従い、所定の吸引圧力を下回った際には、シールの摩耗に関して、情報が表示部に表示される。この実施形は、シールが摩耗し、そして高価される必要があるとき、ポンプのユーザーが知ることができ、ポンプの理想的な吸引態様が保証されるというメリットを有する。
【0038】
本発明の別の特徴は、添付の図面に基づき生じる。図面中には、ローラーピストンポンプの発明に係るハウジングの複数の実施例が、例示的にのみ表されている。図は以下を示す。