特許第6188906号(P6188906)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6188906封入封緘装置、封書作成システム、郵便物受託システム、封書作成方法及び郵便物受託方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6188906
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】封入封緘装置、封書作成システム、郵便物受託システム、封書作成方法及び郵便物受託方法
(51)【国際特許分類】
   B43M 3/04 20060101AFI20170821BHJP
   B43M 5/04 20060101ALI20170821BHJP
【FI】
   B43M3/04
   B43M5/04
【請求項の数】7
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-213842(P2016-213842)
(22)【出願日】2016年10月31日
【審査請求日】2016年12月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390039240
【氏名又は名称】株式会社イセトー
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】小谷 達雄
【審査官】 櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−217968(JP,A)
【文献】 特開2009−090597(JP,A)
【文献】 特開2011−161422(JP,A)
【文献】 特開2012−139844(JP,A)
【文献】 特開2015−157455(JP,A)
【文献】 特許第5001470(JP,B1)
【文献】 特表2006−521980(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0187545(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0084437(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43M 3/04
5/04
B65H39/00−39/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
封入物を封筒体に封入し封書を作成する封入封緘装置であって、
前記封入物に予め印刷された前記封書の差出人情報に対応する第1コード情報を読み取る第1読取機構と、
読み取った前記第1コード情報に対応する前記封書の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する第2コード情報を生成するコントローラと、
前記封入物を前記封筒体に封入封緘する封入封緘機構と、
前記封筒体に前記第2コード情報を印刷する印刷機構と、
前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取る第2読取機構と、
を備え、
前記コントローラは、前記第2読取機構が読み取った前記第1コード情報と前記第2コード情報とを照合し、前記第1コード情報と前記第2コード情報との対応関係が適切か否かを判定する、
封入封緘装置。
【請求項2】
請求項1に記載の封入封緘装置と、
封書の作成と発送を指示する封書作成依頼情報を受信する受信部と、
差出人情報を記憶する差出人データベースと、
前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報に対応する前記第1コード情報を生成し、当該第1コード情報と前記差出人情報とを対応付けて前記差出人データベースに登録する制御部と、
前記制御部が生成した前記第1コード情報の前記封入物への印刷を指示する印刷指示部と、
を備え、
前記コントローラは、前記印刷指示部の指示により印刷された前記第1コード情報に基づいて前記差出人データベースを参照して前記差出人情報を特定する、
封書作成システム。
【請求項3】
前記印刷指示部は、前記封書作成依頼情報を複数取得し、
前記複数の封書作成依頼情報を、各封書作成依頼情報に含まれる送付先情報に基づいて並べ替え、並べ替え後の封書作成依頼情報の順に前記第1コード情報を生成し印刷指示を行う、
請求項2に記載の封書作成システム。
【請求項4】
前記封筒体は1つ窓封筒であって、
前記印刷指示部は、前記封書作成依頼情報に含まれる送付先情報および前記第1コード情報を前記封入物の印刷範囲のうち、前記封筒体に設けられた1つ窓から読み取れる範囲へ印刷することを指示し、
前記印刷機構は、前記1つ窓から読み取られた前記第1コード情報に対応する前記第2コード情報を前記封筒体の所定の位置に印刷する、
請求項2または請求項3に記載の封書作成システム。
【請求項5】
前記封書作成依頼情報の入力を受け付ける1つ又は複数のクライアント端末装置と、
請求項2または請求項3に記載の封書作成システムと、
を備え、
前記クライアント端末装置は、入力を受け付けた前記封書作成依頼情報を前記封書作成システムへ送信し、
前記封書作成システムでは、前記受信部が前記封書作成依頼情報を受信する、
郵便物受託システム。
【請求項6】
封入物に予め印刷された封書の差出人情報に対応する第1コード情報を読み取る第1読取機構と、読み取った前記第1コード情報に対応する前記封書の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する第2コード情報を生成するコントローラと、前記封入物を封筒体に封入封緘する封入封緘機構と、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷する印刷機構と、前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取る第2読取機構と、を用いる封書作成方法であって、
前記第1読取機構によって、封入物に予め印刷された前記第1コード情報を読み取るステップと、
前記コントローラによって、読み取った前記第1コード情報に対応する前記封入物の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する前記第2コード情報を生成するステップと、
前記封入封緘機構によって、前記封入物を封筒体に封入封緘するステップと、
前記印刷機構によって、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷するステップと、
前記第2読取機構によって、前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取るステップと、
前記コントローラによって、読み取った前記第1コード情報と前記第2コード情報とを照合し、前記第1コード情報と前記第2コード情報との対応関係が適切か否かを判定するステップと、
を備える封書作成方法。
【請求項7】
封書の作成と発送を指示する封書作成依頼情報を受信する受信部と、差出人情報を記憶する差出人データベースと、前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報に対応する第1コード情報を生成し、当該第1コード情報と前記差出人情報とを対応付けて前記差出人データベースに登録する制御部と、前記制御部が生成した前記第1コード情報の封入物への印刷を指示する印刷指示部と、前記封入物に印刷された前記封書の差出人情報に対応する前記第1コード情報を読み取る第1読取機構と、読み取った前記第1コード情報に対応する前記封書の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する第2コード情報を生成するコントローラと、前記封入物を封筒体に封入封緘する封入封緘機構と、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷する印刷機構と、前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取る第2読取機構と、を用いる郵便物受託方法であって、
前記受信部によって、封書の作成と発送を指示する前記封書作成依頼情報を受信するステップと、
前記制御部によって、前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報に基づいて前記第1コード情報を生成するステップと、
前記制御部によって、前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報を前記第1コード情報と対応付けて前記差出人データベースに登録するステップと、
前記印刷指示部によって、前記封書へ封入する封入物への前記第1コード情報印刷を指示するステップと、
前記封入封緘機構によって、前記第1コード情報が印刷された前記封入物を封筒体に封入封緘するステップと、
前記コントローラが、前記第1読取機構によって読み取られた前記第1コード情報に基づいて、前記差出人データベースを参照して前記第1コード情報に対応する差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する前記第2コード情報を生成するステップと、
前記印刷機構によって、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷するステップと、
前記コントローラが、前記封入物を封入封緘した封書から前記第2読取機構によって読み取られた前記第1コード情報および前記第2コード情報を照合し、前記第1コード情報と前記第2コード情報との対応関係が適切か否かを判定するステップと、
を備える郵便物受託方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封入封緘装置、封書作成システム、郵便物受託システム、封書作成方法及び郵便物受託方法に関する。
【背景技術】
【0002】
企業が郵便で顧客に送付する通知物には、1.送付先情報(住所、氏名など)、2.差出人情報(差出人住所、企業名、企業ロゴなど)、3.案内情報(例えば「請求所在中」など)の表示が必要である。通知物の作成には、以下のような方法が存在する。
(方法1)送付先情報および差出人情報を用紙に印刷し、その用紙を2つ窓封筒に封入する。2つの窓からはそれぞれ送付先情報、差出人情報が表示される。案内情報は宛先ごとの表示切替が不要であるため、固定表示となる。
(方法2)送付先情報を用紙に印刷し、差出人情報と案内情報とを予め印刷しておいた1つ窓封筒に封入する。1つ窓からは送付先情報が表示される。
【0003】
関連する技術として、特許文献1には、封入物に印刷された内容と封筒に印字された送付先情報の組み合わせの適合性を担保するために、封入物を封筒に封入してから封緘処理が開始される前に、封入物に印刷された目印と封筒に印刷された目印とをセンサで読み取って、この2つを照合することによって内容物と封筒との適合性を確認する封書作成装置について記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−7839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の方法1の場合、2つ窓封筒を用いるため、外部からの封筒内の可視エリアが広くセキュリティ上の理由から請求書などの通知物には適さないといった課題がある。また、方法2の場合、封入封緘までの作業工程が多く、時間やコストが増大しがちであるという課題がある。
【0006】
そこでこの発明は、上述した解題を解決する封入封緘装置、封書作成システム、郵便物受託システム、封書作成方法及び郵便物受託方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、封入物を封筒体に封入し封書を作成する封入封緘装置であって、前記封入物に予め印刷された前記封書の差出人情報に対応する第1コード情報を読み取る第1読取機構と、読み取った前記第1コード情報に対応する前記封書の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する第2コード情報を生成するコントローラと、前記封入物を前記封筒体に封入封緘する封入封緘機構と、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷する印刷機構と、前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取る第2読取機構と、を備え、前記コントローラは、前記第2読取機構が読み取った前記第1コード情報と前記第2コード情報とを照合し、前記第1コード情報と前記第2コード情報との対応関係が適切か否かを判定する、封入封緘装置である。
【0008】
また、本発明の第2の態様は、上記の封入封緘装置と、封書の作成と発送を指示する封書作成依頼情報を受信する受信部と、差出人情報を記憶する差出人データベースと、前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報に対応する前記第1コード情報を生成し、当該第1コード情報と前記差出人情報とを対応付けて前記差出人データベースに登録する制御部と、前記制御部が生成した前記第1コード情報の前記封入物への印刷を指示する印刷指示部と、を備え、前記コントローラは、前記印刷指示部の指示により印刷された前記第1コード情報に基づいて前記差出人データベースを参照して前記差出人情報を特定する、封書作成システムである。
【0009】
また、本発明の第3の態様における前記封書作成システムでは、前記印刷指示部は、前記封書作成依頼情報を複数取得し、前記複数の封書作成依頼情報を、各封書作成依頼情報に含まれる送付先情報に基づいて並べ替え、並べ替え後の封書作成依頼情報の順に前記第1コード情報を生成し印刷指示を行う。
【0010】
また、本発明の第4の態様における前記封書作成システムでは、前記封筒体は1つ窓封筒であって、前記印刷指示部は、前記封書作成依頼情報に含まれる送付先情報および前記第1コード情報を前記封入物の印刷範囲のうち、前記封筒体に設けられた1つ窓から読み取れる範囲へ印刷することを指示し、前記印刷機構は、前記1つ窓から読み取られた前記第1コード情報に対応する前記第2コード情報を前記封筒体の所定の位置に印刷する。
【0011】
また、本発明の第5の態様は、前記封書作成依頼情報の入力を受け付ける1つ又は複数のクライアント端末装置と、上記の封書作成システムと、を備え、前記クライアント端末装置は、入力を受け付けた前記封書作成依頼情報を前記封書作成システムへ送信し、前記封書作成システムでは、前記受信部が前記封書作成依頼情報を受信する、郵便物受託システムである。
【0012】
また、本発明の第6の態様は、封入物に予め印刷された封書の差出人情報に対応する第1コード情報を読み取る第1読取機構と、読み取った前記第1コード情報に対応する前記封書の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する第2コード情報を生成するコントローラと、前記封入物を封筒体に封入封緘する封入封緘機構と、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷する印刷機構と、前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取る第2読取機構と、を用いる封書作成方法であって、前記第1読取機構によって、封入物に予め印刷された前記第1コード情報を読み取るステップと、前記コントローラによって、読み取った前記第1コード情報に対応する前記封入物の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する前記第2コード情報を生成するステップと、前記封入封緘機構によって、前記封入物を封筒体に封入封緘するステップと、前記印刷機構によって、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷するステップと、前記第2読取機構によって、前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取るステップと、前記コントローラによって、読み取った前記第1コード情報と前記第2コード情報とを照合し、前記第1コード情報と前記第2コード情報との対応関係が適切か否かを判定するステップと、を備える封書作成方法である。
【0013】
また、本発明の第7の態様は、封書の作成と発送を指示する封書作成依頼情報を受信する受信部と、差出人情報を記憶する差出人データベースと、前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報に対応する第1コード情報を生成し、当該第1コード情報と前記差出人情報とを対応付けて前記差出人データベースに登録する制御部と、前記制御部が生成した前記第1コード情報の封入物への印刷を指示する印刷指示部と、前記封入物に印刷された前記封書の差出人情報に対応する前記第1コード情報を読み取る第1読取機構と、読み取った前記第1コード情報に対応する前記封書の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する第2コード情報を生成するコントローラと、前記封入物を封筒体に封入封緘する封入封緘機構と、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷する印刷機構と、前記封入物が封入封緘された封書から前記第1コード情報と前記第2コード情報とを読み取る第2読取機構と、を用いる郵便物受託方法であって、前記受信部によって、封書の作成と発送を指示する前記封書作成依頼情報を受信するステップと、前記制御部によって、前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報に基づいて前記第1コード情報を生成するステップと、前記制御部によって、前記封書作成依頼情報に含まれる差出人情報を前記第1コード情報と対応付けて前記差出人データベースに登録するステップと、前記印刷指示部によって、前記封書へ封入する封入物への前記第1コード情報印刷を指示するステップと、前記封入封緘機構によって、前記第1コード情報が印刷された前記封入物を封筒体に封入封緘するステップと、前記コントローラが、前記第1読取機構によって読み取られた前記第1コード情報に基づいて、前記差出人データベースを参照して前記第1コード情報に対応する差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する前記第2コード情報を生成するステップと、前記印刷機構によって、前記封筒体に前記第2コード情報を印刷するステップと、前記コントローラが、前記封入物を封入封緘した封書から前記第2読取機構によって読み取られた前記第1コード情報および前記第2コード情報を照合し、前記第1コード情報と前記第2コード情報との対応関係が適切か否かを判定するステップと、を備える郵便物受託方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、従来の1つ窓封筒や2つ窓封筒を利用した場合の課題を解決しつつ、封入物の誤封入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態による郵便物受託システムの全体構成図である。
図2】本発明の一実施形態における封書作成依頼情報の入力画面の一例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態による封書作成処理を説明する図である。
図4】本発明の一実施形態による封書作成処理の第一のフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態による封書作成処理の第二のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態による郵便物受託システムを図1図5を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態による郵便物受託システムの全体構成図である。
郵便物受託システム1は、見積書、納品書、請求書、各種案内状など、印刷、封入封緘、郵送の必要な封書を、手間をかけずに作成し郵送するシステムである。
図1に示す通り、郵便物受託システム1は、クライアント端末装置10A、10Bと、サーバ端末装置20と、プリンター30と、封入封緘装置40と、を含んで構成される。
クライアント端末装置10A、10Bとサーバ端末装置20とはインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。また、サーバ端末装置20とプリンター30とは通信可能に接続されている。また、サーバ端末装置20と封入封緘装置40(コントローラ100)とは通信可能に接続されている。なお、クライアント端末装置10A、10Bを総称してクライアント端末装置10と記載する。
また、本実施形態の封書作成システムは、サーバ端末装置20と、プリンター30と、封入封緘装置40と、を含んで構成される。
【0017】
クライアント端末装置10は、郵便物の依頼を行うユーザ(差出人)が封書の作成と発送を依頼する情報(封書作成依頼情報)を入力する装置である。クライアント端末装置10は、例えばPC(personal computer)やタブレット装置等のモバイル端末装置である。なお、図示するようにクライアント端末装置10は、クライアント端末装置10A、10Bのように複数(3台以上も可)存在してもよいし、1台でもよい。
【0018】
サーバ端末装置20は、クライアント端末装置10が作成した封書作成依頼情報を受信し、封筒60(封筒体)に封入する封入物50への印刷(印刷指示)を行う。特に本実施形態では、後の工程で、封入物50が適切な封筒60に封入されたかどうかをチェックするために用いる管理用コードC1(第1コード情報)の生成を行い、管理用コードC1等を、プリンター30を用いて封入物50に印刷する。
【0019】
より具体的には、サーバ端末装置20は、受信部21と、制御部22と、印刷指示部23と、差出人データベース24と、を備える。
受信部21は、クライアント端末装置10が送信した封書作成依頼情報を受信する。
制御部22は、サーバ端末装置20を制御する。例えば、制御部22は、封書作成依頼情報に含まれる差出人情報に対応する管理用コードC1を生成したり、管理用コードC1と差出人情報とを対応付けて差出人データベース24に登録したりする。
印刷指示部23は、封入物50に対する印刷情報(管理用コードC1を含む)の印刷を指示する。より具体的には、印刷指示部23は、封入物50への印刷情報の印刷のために用意されたプリンター30に対して、印刷情報の印刷指示を行う。印刷情報とは、例えば、送付先の郵便番号、住所、氏名など送付先情報、送付先へのメッセージ、管理用コード等である。また、印刷指示部23は、後述するソート処理により、封書作成依頼情報の並べ替えを行う。
差出人データベース24は、封書作成依頼情報に含まれる差出人情報を記憶する。
プリンター30は、印刷指示部23の指示により、封入物用の印刷用紙(封入物50)に印刷情報の印刷を行う。
【0020】
封入封緘装置40は、所定の封筒60(例えば、1つ窓白地の汎用封筒)に、プリンター30が印刷情報の印刷を行った封入物50を封入・封緘し封書70を作成する。以下、より詳細に封入封緘装置40の機構について説明する。なお、以下で説明する各機構の配列や機能については、本実施形態の説明に必要な機構を概略的に示すものであって、本実施形態に係る封入封緘装置40は、図1および以下の説明に示す態様にのみ限定されるものではない。封入封緘装置40は、封入封緘ラインL1と、郵送搬送ラインL2と、排出ラインLoと、コントローラ100とを含んで構成される。封入封緘ラインL1には、封入封緘ラインL1に沿って、プリンター30が印刷した封入物50の束が設置され、その束から1枚ずつ封入物50を封入封緘ラインL1へ送出する給紙機構41(位置P1)と、1つの封筒60に封入する単位で封入物50を切り分ける名寄せ機構42(位置P2)と、名寄せ後の一まとまりの封入物50群を封筒60に封入するサイズに折り出す(例えば3つ折り)折り出し機構43(位置P3)と、折り出し後の封入物50群を封筒60に封入封緘する封入封緘機構44(位置P4)と、封入物50群が封入された封筒60(封書70)に設けられた窓を通じて封入物50に印刷された管理用コードC1を読みとる機能を備えた第1読取機構45(位置P5)と、封書70の厚さをチェックする厚さ検査機構46(位置P6)と、封筒60の外側(表面)に確認用コード(第2コード情報)C2を印刷する印刷機構47(位置P7)と、確認用コードC2が印刷された封書70から管理用コードC1および確認用コードC2を読み取る機能を備えた第2読取機構48(位置P8)と、が設けられている。
【0021】
封入封緘ラインL1にはベルトコンベア等の搬送機構(図示せず)が設けられており、封入物50は矢印LAの方向に搬送されながら以上の各機構により処理され、封筒60に封入封緘される。また、上記の各機構は、コントローラ100が制御する。例えば、コントローラ100は、名寄せ機構42がセンサH1によって読み取った各封入物50に印刷された管理用コードC1を読み取って、その読み取り内容から同封すべき一まとまりの封入物50群を識別する。また、コントローラ100は、識別した一まとまりの封入物50群を、名寄せ機構42を駆動して、次の折り出し機構43へ送出する。また、コントローラ100は、厚さ検査機構46が検出した封書70の厚さ情報を取得して、その厚さが、名寄せ機構42によって識別された一まとまりの封入物50群に含まれる封入物50の枚数と適合しているかどうかを判定する。また、コントローラ100は、読み取った管理用コードC1に対応する封書70の差出人情報を特定し、特定した差出人情報に対応する確認用コードC2を生成し、生成した確認用コードC2を印刷機構47を用いて封筒60に印刷する。また、コントローラ100は、第2読取機構48が読み取った管理用コードC1と確認用コードC2とを照合してその対応関係が適切かどうかを判定する。適切な場合、コントローラ100は、搬送機構を制御して、封書70を郵送搬送ラインL2へと送出する。一方、適切ではない場合、コントローラ100は、適切では無い封書70を、搬送機構を制御して、例えば排出ラインLoに排出する。
【0022】
郵送搬送ラインL2にはベルトコンベア等の搬送機構(図示せず)が設けられている。封入封緘ラインL1で作成された複数の封書70(70−1、70−2、70−3、70−4、70−5)は、郵送搬送ラインL2に沿って搬送され、仕分けされた後、配送車80に積載されて郵便局へ持ち込まれる。なお、上述の管理用コードC1及び確認用コードC2とは、例えば、バーコード等の1次元コード、QRコード(登録商標)等の2次元コードである。
以上が本実施形態の郵便物受託システムによる封書作成処理の概要である。以下、より詳細に説明を行う。
【0023】
まず、クライアント端末装置10での処理について説明する。
図2は、本発明の一実施形態における封書作成依頼情報の入力画面の一例を示す図である。
クライアント端末装置10には、封書作成依頼情報を生成してサーバ端末装置に送信するためのアプリケーションソフトウェア(以下、専用プログラムα)がインストールされている。この専用プログラムαをインストールすると、クライアント端末装置10には、専用プログラムαに対応したプリンターβのドライバがインストールされる。また、ユーザは、初期設定として、この専用プログラムαに対して差出人情報の登録を行う。差出人情報とは、企業名、住所、郵便番号、Eメールアドレス、企業ロゴなどである。
次にユーザは、クライアント端末装置10にインストールされている一般的な文書作成ソフトウェアを用いて封入物50に印刷する内容、封筒60に印刷する内容を編集する。
印刷内容の編集が完了すると、ユーザは、文書作成ソフトウェアから上記のプリンターβを指定して、印刷指示を行う。すると、専用プログラムαが提供する入力画面が表示される。図2に専用プログラムαが提供する入力画面の一例を示す。入力画面11には、封入物50のプレビュー画像12が表示される。また、プレビュー画像12に重ね合わせて封筒60に設けられた窓の位置および範囲を示す枠13が表示される。ユーザは、この枠13と送付先情報および管理用コードC1との位置関係を、この入力画面11を参照して確認する。例えば、枠13内に送付先情報および管理用コードC1が表示されない場合、ユーザは「キャンセル」ボタンを押下して元の文書作成ソフト戻り、送付先情報および管理用コードC1の位置を調整する。
【0024】
一方、枠13内に送付先情報および管理用コードC1が適切に収まっている場合、ユーザは「次ページ」ボタンや「前ページ」ボタンを押下して、封入物50の全ページの印刷内容を確認する。内容に問題がない場合、ユーザは、「OK」ボタンを押下する。
すると、同様に封筒60に印刷すべき内容の確認を行う入力画面(図示せず)が表示される。ユーザは、封入物50の場合と同様の操作により、封筒60に印刷する内容を調整する。内容に問題がない場合、ユーザは、「OK」ボタンを押下する。
【0025】
すると、次に送付先情報入力画面(図示せず)が表示される。ユーザは、送付先情報入力画面にて、送付先情報(郵便番号、氏名、住所など)を登録する。送付先が複数ある場合、ユーザは複数の送付先情報を登録する。
次にユーザは、印刷条件の登録を行う。印刷条件とは、カラー、白黒、片面印刷、両面印刷の指定などである。また、ユーザは、他に封入物が無いかどうかを指定する。例えば、広告等を封入物として同封する場合、当該広告の電子ファイルを専用プログラムα上から指定して読み込む。印刷条件や同封物の確認が完了すると、ユーザはその旨の指示操作を行う(「OK」ボタンの押下など)。すると、専用プログラムαは、当該封書の作成および発送に必要な料金の支払い方法の選択肢や料金の表示を行う。ユーザは、支払い方法の選択や料金の確認を行うと「送信」ボタン(図示せず)を押下する等して封書70の作成および発送の指示を行う。
【0026】
ユーザによる以上の操作により、専用プログラムαは、封書作成依頼情報を生成する。封書作成依頼情報には、送付先情報(送付先が複数の場合)、差出人情報、印刷情報(文書作成ソフトウェアで作成した封入物50および封筒60に印刷する印刷内容、同封する他の封入物の電子ファイル)、料金情報(支払方法や料金)が含まれている。クライアント端末装置10は、専用プログラムαによって生成された封書作成依頼情報を、サーバ端末装置20へ送信する。
【0027】
なお、次の様な態様も可能である。例えば、ユーザはインストールした専用プログラムαを起動する。そして起動した専用プログラムα上で、文書作成ファイルで作成した封入物50や封筒60への印刷内容が記載された電子ファイルを読み込む。すると、図2で例示した入力画面11が表示される。以降の操作は上記と同様である。
本実施形態のクライアント端末装置10によれば、ユーザは、様々なソフトウェアを起動する等の煩雑な操作を行うことなく、封書の作成および発送指示を行うことができる。
【0028】
次に封入物50に印刷された管理用コードC1と封筒60に印刷された確認用コードC2について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による封書作成処理を説明する図である。
サーバ端末装置20では、受信部21が図2を用いて説明した操作により作成された封書作成依頼情報を受信する。また、制御部22が管理用コードC1を生成する。印刷指示部23は、封入物の各ページについて、封書作成依頼情報に含まれる印刷情報に管理用コードC1を加えた新たな印刷情報を生成する。印刷指示部23は、新たな印刷情報をプリンター30へ出力し印刷を指示する。プリンター30は、封入物用紙に新たな印刷情報を印刷する。
【0029】
図3の左上図は、プリンター30による印刷後の封入物50の一例を示している。図3の左上図において、1つの封筒60に封入する一まとまりの封入物50群のうち、1枚目を封入物50−1、n枚目を封入物50−nと示している。また、1枚目に印刷するコードを管理用コードC1−1、n枚目に印刷するコードを管理用コードC1−nで示す。ここで、管理用コードC1−1および管理用コードC1−nを構成する情報の一例について説明する。管理用コードC1−1等には、例えば、処理日時、内容区分、封書連番、封書内総ページ数、ページ数の各値が含まれている。処理日時は印刷処理を行った日時である。内容区分は料金情報に含まれるユーザが利用する支払方法に関するコード情報である。封書連番とは現在作成している封書が何通目の封書であるかを示す情報である。封書内総ページ数とは現在作成している封書に封入する封入物が全部で何ページ(Nページ)あるかを示す情報である。ページ数とは、封入物50−n(1≦n≦N)が何ページ目(nページ目)にあたるかを示している。印刷指示部23は、例えば、これらの情報を並べて2次元QRコード(登録商標)を生成する。つまり、管理用コードC1−1には、ページ数=1がその一部の情報として含まれており、管理用コードC1−nには、ページ数=nがその一部の情報として含まれている。
印刷指示部23は、送付先情報および管理用コードC1−1を封入物50の印刷範囲のうち、封筒60に設けられた1つ窓から読み取れる範囲へ印刷することを指示する。これにより、1ページ目の管理用コードC1−1は、封筒60の窓から視認可能な位置に印刷される。また、2ページ目以降について、管理用コードC1―nは、各ページの所定の位置に印刷される。
【0030】
制御部22は、管理用コードC1−1を生成すると、封書作成依頼情報に含まれる差出人情報(企業名、住所、企業ロゴ)、管理用コードC1−1、案内情報(例えば「請求書在中」)などを対応付けて差出人データベース24に登録する。
【0031】
図3の右上図は、封筒60の一例を示す。封筒60は、好ましくは1つ窓白地の汎用封筒である。封書70に用いる封筒60には一般的に「2つ窓」と「1つ窓」が存在する。封書70には、「送付先情報」と「差出人情報」とを表示する必要がある。このうち、「送付先情報」については、封筒60の種類が「1つ窓」であるか「2つ窓」であるかに関わらず、封入物50に印刷し、封筒60の窓から視認できるよう封入する。「差出人情報」は「2つ窓」の場合、中身の用紙に印刷したものを2つ目の窓から表示させ、「1つ窓」では封筒60に事前に印刷しておく。よって、「2つ窓」の場合、封筒60を共通化することができるが、「1つ窓」の場合、差出人毎に別々の封筒60を用意する必要がある。つまり、「1つ窓」の場合、差出人情報は自由に表示できるが、差出人ごとの封筒差し替え作業によるコスト増、専用封筒60の在庫管理負担などが発生する。一方、「2つ窓」の場合、封筒60の差替は無いが、差出人情報表示は窓枠内に限定され見栄えがしない、また、外部から内容物が視認できる範囲が増えるため安全性が低いという問題がある。
これに対し、本実施形態の郵便物受託システム1と1つ窓封筒を利用すると、差出人ごとの封筒60の入れ替え作業や、2つ窓封筒が有する見栄えやセキュリティの問題を解消することができる。
【0032】
図3の右下図は、封書70(封入物50を封入した封筒60)の一例を示す。封書70(封筒60)の1つ窓からは、送付先の住所等と共に管理用コードC1−1が視認できる。また、この状態では、封筒60の外装には何の情報も表示されてない。
【0033】
図3の左下図は、差出人情報と確認用コードC2を印刷した封書70の一例を示す。封筒60には、企業ロゴ61と、差出人情報62と、案内情報63と、確認用コードC2が印刷されている。本実施形態では、第1読取機構45が、封書70に設けられた窓ごしに管理用コードC1−1を読み取って、コントローラ100が差出人データベース24から、読み取った管理用コードC1−1に対応する差出人情報等を取得する。そして、コントローラ100は、印刷機構47を用いて差出人情報および確認用コードC2を封筒60の表面に印刷する。これによって、封入物50の印刷内容に対応した差出人情報等を封筒60に印刷することができる。従って、1つ窓封筒の有する課題である予め差出人ごとの封筒60を用意する必要が無くなる。また、差出人情報が切り替わる度に封筒60の入れ替え作業を行う必要が無くなる。
【0034】
さらに、本実施形態では、封入封緘後の封書70から読み取った管理用コードC1−1と確認用コードC2とを照合して、管理用コードC1−1と確認用コードC2の対応関係が適切(例えば両者が一致する)であるかどうかをチェックする。つまり、封書70における封入物50と封筒60の関係が適切かどうかを確認する。これにより、例えばB社からAさん宛ての封書を作成する場合、Aさん宛ての封入物50を、C社が利用する封筒60に誤って封入するようなことを防ぐことができる。
【0035】
次に本実施形態の封書作成処理の流れを図4図5を用いて説明する。
図4は、本発明の一実施形態による封書作成処理の第一のフローチャートである。
まず、ユーザがクライアント端末装置10Aにて、専用プログラムαを用いて封書作成依頼情報を入力する(ステップS11)。封書作成依頼情報には、1つ又は複数の封書(郵便物)に係る差出人情報、送付先情報、印刷情報が含まれている。次にクライアント端末装置10Aは、封書作成依頼情報をサーバ端末装置20へ送信する(ステップS12)。サーバ端末装置20では、受信部21が、封書作成依頼情報を受信する(ステップS13)。受信部21は、受信した封書作成依頼情報を制御部22、印刷指示部23へ出力する。受信部21は、他のクライアント端末装置10B等が送信した封書作成依頼情報も受信する。
【0036】
次に制御部22が管理用コードC1を生成する(ステップS14)。管理用コードC1の生成については図3を用いて説明したとおりである。つまり、制御部22は、処理日時、封書作成依頼情報に含まれる支払方法に関する情報(区分情報)、今回処理する一まとまりの封書作成依頼情報に含まれる封書の総数、現在作成している封書70に封入する封入物50の総数、処理中の封入物50が何ページ目かなどの情報を用いて管理用コードC1を生成する。制御部22は、生成した管理用コードC1を印刷指示部23に出力する。
【0037】
次に印刷指示部23は、封書作成依頼情報をソートする(ステップS15)。具体的には、印刷指示部23は、封書作成依頼情報に含まれる送付先の郵便番号をキーにソート(並べ替え)を行う。本実施形態では、封入物50を封筒60に封入した後に、封筒60に封入物50の内容に対応した差出人情報などの印刷を行う。従って、封書作成依頼情報の並び順がどのような並び順であっても、後の処理において影響が出ることがない。ところで、郵便料金の減額の適用を受けるためには、郵便局の指定する郵便番号順に並べ、所定の条件での仕分け・結束することが必要である。従来の1つ窓封筒の封入封緘処理では、差出人ごとに封筒差替を行う必要がるため、差出人ごとにまとめて封入封緘処理を行い、全ての封書が完成した後に郵便局の指定する郵便番号順に並べ変える必要があった。そのため作業効率が低下し、並べ替え作業のための作業時間を要していた。本実施形態によれば、予め郵便局の指定順に封書作成依頼情報を並べたうえで、都度適切な差出人情報を印刷することができるので、封入封緘後の並べ替え作業が不要になり、封入時の並び順のままで郵便料金減額のための仕分け等を行うことができる。これにより、作業効率の向上、作業時間の短縮化が図れる。なお、このソート処理の効果を得るためには、ある分量以上のまとまった単位でソート処理および以降の処理を行うことが好ましい。従って、サーバ端末装置20は、受信部21が例えば異なる差出人に係る複数のクライアント端末装置10(10A、10Bなど)から封書作成依頼情報を受信し、受信した封書作成依頼情報に含まれる作成対象の封書の件数が所定の数量以上になった段階(あるいは、所定の時間ごと)で、このステップS15以降の処理を行うように構成されていてもよい。
【0038】
また、本実施形態の郵便物受託システム1によれば、封書70の作成(封入物50への印刷)の前に送付先の郵便番号でソート処理を行うことにより、例えば全国の小口顧客から極小ロット数(例えば1通)ずつの封書作成依頼を収集して、それらの封書を作成し、配送するような業務においても、郵便減額の適用を受けつつ、効率よく封書作成処理を行い、発送することができる。
【0039】
次に印刷指示部23は、管理用コードC1を含む印刷情報を生成する(ステップS16)。具体的には、印刷指示部23は、制御部22から取得した管理用コードC1を所定の印刷位置に埋め込んだ封入物50の各ページに対する印刷イメージを示す印刷情報を、全ての封書の全ての封入物50について生成する。
【0040】
次に制御部22が、ステップS14で生成した管理用コードC1と、差出人情報(企業名、住所、企業ロゴなど)、案内情報などの封筒60へ印刷する情報とを対応付けて差出人データベース24へ登録する(ステップS17)。
【0041】
次に印刷指示部23がステップS16で生成した今回処理する一まとまりの封書作成依頼情報に対する印刷情報をプリンター30へ出力し、印刷を指示する(ステップS18)。
プリンター30は、送付先の郵便番号順にソートされた印刷情報を封入物用紙に印刷する(ステップS19)。郵便物受託システム1の作業員は、プリンター30が印刷してできた封入物50を封入封緘装置40の位置P1(給紙機構41)にセットする。次に図5を用いて封入封緘処理の説明を行う。
【0042】
図5は、本発明の一実施形態による封書作成処理の第二のフローチャートである。
図5は、本実施形態に係る封書作成システムを用いて封書の作成から発送までを行う場合の処理の流れを示している。
まず、作業員が封書作成処理の開始指示を封入封緘装置40に入力する(ステップS21)。コントローラ100は、給紙機構41を駆動し、印刷済みの封入物50を1枚ずつ封入封緘ラインL1に送出する。次に名寄せ機構42が名寄せ処理を行う(ステップS22)。具体的には、封入物50が位置P2に至ると、名寄せ機構42が封入物50に印刷された管理用コードC1を読み取って、コントローラ100へ読み取った情報を出力する。上記のとおり、管理用コードC1には、1つの封書70に封入する封入物50の総数とページ数とが含まれている。コントローラ100は、総数とページ数とが等しくなるまで名寄せ機構42に封入物50をバッファーするよう指示する。名寄せ機構42は、次々と送出される封入物50を、同封すべき封入物50であるとして位置P2にて集積する。管理用コードC1に含まれる総数とページ数とが等しくなるとコントローラ100は、名寄せ後の複数の封入物50をまとめて封入封緘ラインL1に送出する。
【0043】
名寄せ後の封入物50が位置P3に至ると、折り出し機構43がコントローラ100の制御により、封入物50を封筒60に封入できるサイズに折り出す(ステップS23)。折り出し機構43は、織り出し後の封入物50を封入封緘ラインL1に送出する。
封入物50が位置P4の位置に至ると、封入封緘機構44がコントローラ100の制御により、封入物50を封筒60に封入封緘する(ステップS24)。ここで、所望の封筒60(1つ窓の汎用封筒)は、一袋ずつ封入封緘機構44による封入封緘位置(位置P4)へ送り込まれるようになっている。封入封緘機構44は、封入封緘後の封書70(封筒60および名寄せ後の封入物50群)を封入封緘ラインL1に送出する。
【0044】
封書70が位置P5に至ると、第1読取機構45が、封筒60に設けられた1つ窓ごしに、封入物50の1枚目に印刷された管理用コードC1を読み取る(ステップS25)。第1読取機構45は読み取った管理用コードC1の値をコントローラ100へ出力する。コントローラ100は、取得した管理用コードC1の値をキーとして、差出人データベース24を参照する。そして、コントローラ100は、封入物50の1枚目に印刷された管理用コードC1と同じ値を有するレコードを差出人データベース24から読み出して取得する。コントローラ100が読み出したレコードには、管理用コードC1の他、差出人の企業名、住所、企業ロゴ、案内情報、それらの情報を封筒60に印刷するときの印刷イメージを示す情報が含まれている。
【0045】
コントローラ100が管理用コードC1の値に基づいて差出人データベース24から差出人情報などを読み出す処理を行う間、封書70は矢印LAの方向に移動し位置P6に至る。
封書70が位置P6に至ると、厚さ検査機構46が、封書70の厚さを計測し、計測結果をコントローラ100に送信する。コントローラ100は、封書70の厚み検査を行う(ステップS26)。具体的には、コントローラ100は、厚さ検査機構46が計測した厚さと、名寄せ機構42で名寄せした枚数の封入物50を折り出し機構43で所定の方法で折ったときの厚みと封筒60の厚みの合計とを比較して、両者の差が所定の範囲内であるかどうかをチェックする。両者の差が所定の範囲内に収まらない場合(ステップS27;No)、封書70には適切な数の封入物50が封入されていないと考えられる。この場合、コントローラ100は、エラーを通知するなどのエラー処理を行う。一方、封書70の厚さが所定の範囲内に収まっている場合(ステップS27;Yes)、封書70はそのまま矢印LAの方向に移動し位置P7に至る。
【0046】
封書70が位置P7に至ると、印刷機構47が、封筒60の表面に印刷を行う(ステップS28)。具体的には、コントローラ100が、先に差出人データベース24から読み出して取得した管理用コードC1に対応する確認用コードC2、差出人情報、案内情報などを、クライアント装置10でユーザが確認した印刷イメージに基づいて印刷するよう印刷機構47に指示する。印刷機構47は、その印刷指示に基づいて、封筒60表面の所定の印刷位置に確認用コードC2、企業ロゴや企業名などの差出人情報、案内情報などの印刷を行う。なお、コントローラ100は、差出人データベース24から読み出して取得した管理用コードC1と全く同じコードを確認用コードC2として生成してもよいし、他の方法で新たなコードを生成したり、他の情報を含んで新たなコードを生成したりしてもよい。但し、後の照合処理(ステップS29)にて管理用コードC1と確認用コードC2とを照合したときに、同じ封書70を構成する封入物50と封筒60であると確認できるような情報を含んだコードであることが必要である。
【0047】
印刷後の封書70は、矢印LAの方向に移動し位置P8に至る。封書70が位置P8に至ると、第2読取機構48が、封入物50に印刷された管理用コードC1と封筒60に印刷された確認用コードC2とを読み取って、読み取った2つの値をコントローラ100へ出力する。コントローラ100は、2つのコードの値を取得して、両者を照合する(ステップS29)。
両者の値が一致しない場合(ステップS30;No)、コントローラ100は、エラーを通知する、または、封書70を排出ラインLoへ排出するなどのエラー処理を行う(ステップS34)。なお、一致しない場合とは、2つのコードの値が一つの封書70に係る封入物50と封筒60であることを示す対応関係に無いことを示す。
【0048】
両者の値が一致する場合(2つのコードの値の各々が、一つの封書70に係る封入物50と封筒60であることを示す対応関係にある場合)(ステップS30;Yes)、封書70は、正しい封入物50と、正しい差出人情報などが印刷された封筒60とで構成されていることになる。完成した封書70は、そのまま郵送搬送ラインL2へ送出される(ステップS31)。郵送搬送ラインL2へ送出された封書70は、郵便減額の適用を受けられるように仕分けられ結束される(ステップS32)。
【0049】
例えば、郵便物受託システム1の作業員は、以下のルールに従って仕分け結束作業を行う。
(a)発送先の郵便番号7桁のうち、先頭の5桁が同一で10通以上になる封書70を一まとまりの郵便物として仕分けしてそれらを1つの束に結束する。
(b)(a)の条件を満たさないもののうち、発送先の郵便番号の先頭の2桁が同一で10通以上になる封書70を一まとまりの郵便物として仕分けしてそれらを1つの束に結束する。
(c)(a)、(b)の条件を満たさないものをまとめる。
なお、(a)、(b)において結束する封書の数の単位(結束数)は予め定められており、この結束数に従って、仕分けされる。例えば、(a)の条件を満たす封書70が99通ある場合、結束数が100通であれば99通の束1つに仕分ける。また、結束数が50通であれば、50通の束を1つ、49通の束1つに仕分ける。
なお、郵送搬送ラインL2へ送出される封書70は、ステップS14で郵便番号順に並べられているため、作業員は、従来よりも効率よく仕分け・結束作業を行うことができる。作業員は、仕分け・結束後の郵便物を発送する(ステップS33)。
【0050】
本実施形態の郵便物受託システム1によれば、ユーザは、使い慣れた文書作成ソフトウェアを利用しての簡単な操作で封書70のイメージ(封入物50および封筒60への印刷情報)を作成し、印刷、封入封緘、発送までの一連の業務を、郵便物受託システム1の運営企業に任せることができる。これにより、ユーザの封書作成、発送に対する利便性が向上する。また、ユーザは、1通の封書から気軽にこのサービスを利用することができる。
【0051】
また、本実施形態の郵便物受託システム1によれば、封入物50へ印刷した管理用コードC2に基づいて、適切な差出人情報等を封筒60に印刷することができるので、「1つ窓封筒」が有する差出人毎の封筒差替作業が不要になる。これにより、作業効率を向上することができる。
また、差出人情報を封筒60に印刷することができるので、(封筒差替作業の必要は無いが)セキュリティ面や見栄えに課題がある「2つ窓封筒」を使用しなくてよい。これにより、請求書等を発送する場合でも中身の情報を外部から確認されるリスクを低減し、また、封書70の見栄えを向上させることができる。
また、2つ窓封筒や企業ロゴ等が印刷された1つ窓の専用封筒は、製造に比較的コストが掛かるのに対し、本実施形態の郵便物受託システム1であれば、封筒60の種類を1つ窓の白地封筒に統一することができる。これにより、封筒製造コスト(入手コスト)を削減することができる。また、封筒60が統一されることで、在庫管理負担も軽減する。
【0052】
また、1つ窓封筒に差出人情報等を直接印刷するので、レイアウトの自由度が向上する。例えば、差出人の希望を反映したデザインで企業ロゴ及び案内情報等の印刷を行うことによりユーザの満足度を向上させることができる。
【0053】
また、封入物50に応じて差出人情報を印刷するので、封筒60の並び順を任意に設定することができる。従って、郵便減額の適用を受けるために、郵便局の指定する郵便番号順に並べることができ、作業員による並べ替え作業負担を軽減することができる。
また、差出人に関係なく、発送先の郵便番号順に並べ替えて封入封緘処理を行うので、例えば、互いに全く関係のない多数の小口顧客から発送依頼を少量ずつ受けるような業務形態の場合でも、それらの依頼をまとめて処理することで、効率よく印刷、封入封緘、発送を行い、郵便減額の適用を受けることができる。
【0054】
また、予め封入物50に印刷しておいた管理用コードC1に対応する確認用コードC2を封筒60に印刷し、封入封緘後の封書70から2つのコードを読み取って照合することで、封入封函後に中身の用紙と封筒が正しく組み合わされているかを検証することができ、誤封入を防止できる。例えば、位置P4から位置P8に封書70が運ばれる間に、前後を流れている他の封書70と順番が入れ替わったり、何らかの問題によって、位置P5での管理用コードC1の読み取りに異常が生じ、封入物50に適合しない差出人情報が封筒60に印刷されることが生じ得る。本実施形態によれば、封緘封入後の照合(ステップS29〜ステップS30)により、そのような異常が生じた場合でも直ぐに検知し、誤封入が生じた封書70の発送することを防ぐことができる。
【0055】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、顧客(差出人)の要望により、従来通り、2つ窓封筒や予め封筒に企業ロゴ等が印字された1つ窓専用封筒を使用しなければならない郵便物が混在する場合、専用ソフトウェアαが提供する入力画面において2つ窓封筒や1つ窓専用封筒の使用を選択する項目を設け、ユーザに選択させるようにし、ユーザが2つ窓封筒や1つ窓専用封筒の使用を選択した場合、本実施形態の封筒60への印刷を行わないように構成してもよい。また、封筒60への差出人情報および確認用コードC2の印刷を、封入封緘前に行って、封入封緘後に管理用コードC1(第1コード情報)と確認用コードC2(第2コード情報)の照合を行うように構成してもよい。なお、第1コード情報及び第2コード情報はバーコードやQRコード(登録商標)に限定されず、他の形式のコードであってもよい。
【符号の説明】
【0056】
1・・・郵便物受託システム
10、10A、10B・・・クライアント端末装置
20・・・サーバ端末装置
21・・・受信部
22・・・制御部
23・・・印刷指示部
24・・・差出人データベース
30・・・プリンター
40・・・封入封緘装置
L1・・・封入封緘ライン
L2・・・郵送搬送ライン
Lo・・・排出ライン
100・・・コントローラ
41・・・給紙機構
42・・・名寄せ機構
43・・・折り出し機構
44・・・封入封緘機構
45・・・第1読取機構
46・・・厚さ検査機構
47・・・印刷機構
48・・・第2読取機構
50・・・封入物
60・・・封筒
70・・・封書
80・・・配送車
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8・・・位置
【要約】
【課題】確実に封入物を適切な封筒体に封入して封書を完成させるシステムを提供する。
【解決手段】封入物を封筒体に封入し封書を作成する封入封緘装置であって、封入物に予め印刷された封書の差出人情報に対応する第1コードを読み取り、その第1コードに対応する差出人情報に対応する第2コードを生成し、封入物を封筒体に封入し、封筒体に第2コードを印刷し、封入物が封入された封筒体から第1コードと第2コードとを読み取って、読み取った第1コードおよび第2コードの組み合わせが適切か否かを判定する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5