特許第6188967号(P6188967)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6188967ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6188967
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/04 20150101AFI20170821BHJP
【FI】
   A63B53/04 H
【請求項の数】20
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-562870(P2016-562870)
(86)(22)【出願日】2015年4月27日
(65)【公表番号】特表2017-511212(P2017-511212A)
(43)【公表日】2017年4月20日
(86)【国際出願番号】US2015027840
(87)【国際公開番号】WO2015168037
(87)【国際公開日】20151105
【審査請求日】2016年10月17日
(31)【優先権主張番号】61/985,351
(32)【優先日】2014年4月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/511,483
(32)【優先日】2014年12月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/992,379
(32)【優先日】2014年5月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/518,697
(32)【優先日】2015年2月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/041,553
(32)【優先日】2014年8月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/586,720
(32)【優先日】2014年12月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/059,108
(32)【優先日】2014年10月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/015,297
(32)【優先日】2014年6月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/503,812
(32)【優先日】2014年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/030,820
(32)【優先日】2014年7月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/501,012
(32)【優先日】2014年8月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】29/509,762
(32)【優先日】2014年11月20日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515001358
【氏名又は名称】パーソンズ エクストリーム ゴルフ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】PARSONS XTREME GOLF,LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100116687
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 爾
(74)【代理人】
【識別番号】100098383
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100155860
【弁理士】
【氏名又は名称】藤松 正雄
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドリー ディー.シュワイガート
【審査官】 谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−046442(JP,A)
【文献】 特開2005−160691(JP,A)
【文献】 特開2007−222257(JP,A)
【文献】 実開昭48−071958(JP,U)
【文献】 米国特許第07491131(US,B1)
【文献】 米国特許第06348014(US,B1)
【文献】 特開平08−238343(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04−53/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トウ部と、ヒール部と、バックウォール部を持つリア部と、打撃面を持つフロント部と、ソール部と、トップ部とを有するボディ部であり、複数のウェイトポートが設けられると共にゴルフクラブヘッドの周囲を画定する、前記ボディ部と、
前記複数のウェイトポートの各ウェイトポートに各々が配置される複数のウェイト部と、
前記打撃面でゴルフボールを打つ視覚的ガイドを提供するために前記フロント部と前記リア部との間に設けられた視覚的ガイド部であり、前記トウ部又はその近傍の前記周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置された前記複数のウェイトポートのうちの第1セットのウェイトポートで形成された第1のガイド部と、前記ヒール部又はその近傍の前記周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置された前記複数のウェイトポートのうちの第2セットのウェイトポートで形成された第2のガイド部とを含む、前記視覚的ガイド部と、
を備えたゴルフクラブヘッドであって、
前記複数のウェイトポートの各ウェイトポートは、ポート直径を有し
前記複数のウェイトポートのうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、前記ポート直径以下の間隔で離されており、
前記バックウォール部が、前記複数のウェイトポートの少なくとも1つのウェイトポートを有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記バックウォール部は、前記複数のウェイトポートのうちの第3セットのウェイトポートと、前記複数のウェイトポートのうちの第4セットのウェイトポートとを有し、前記第3セットのウェイトポート及び前記第4セットのウェイトポートは、前記トップ部と前記ソール部との間に設けられ、前記第3セットのウェイトポートの各ウェイトポートは、前記ヒール部と前記トウ部との間に設けられ、前記第4セットのウェイトポートの各ウェイトポートは、前記ヒール部と前記トウ部との間に設けられることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記間隔は、前記ポート直径の50%未満の間隔を有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第1及び第2のガイド部の各々は、前記フロント部と前記リア部との間の最大長の50%未満の長さを有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第1及び第2のガイド部は、1.68インチ(42.67mm)より大きく4.25インチ(107.95mm)以下の間隔で離されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記視覚的ガイド部は、前記フロント部と前記リア部との間に設けられた第3のガイド部を有し、前記第3のガイド部は、前記第1及び前記第2のガイド部から実質的に等距離に配置された前記複数のウェイトポートのうちの第セットのウェイトポートで形成されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記視覚的ガイド部は、色付き線部、凸状線部、凹状線部、レーザエッチング線部、実線部、破線部、点線部、又は前記複数のウェイトポートのうちの2以上のウェイトポートの少なくとも1つを有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記ボディ部は、第1の材料で作製されると共に、前記複数のウェイト部は、第2の材料で作製され、前記第1及び第2の材料は、互いに異なることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
トウ部と、ヒール部と、バックウォール部を持つリア部と、打撃面を持つフロント部と、トップ部と、ソール部とを有するボディ部であり、複数のウェイトポートが設けられると共にゴルフクラブヘッドの周囲を画定する、前記ボディ部と、
前記複数のウェイトポートの各ウェイトポートに各々が配置される複数のウェイト部と、
前記打撃面でゴルフボールを打つ視覚的ガイドを提供するために前記フロント部と前記リア部との間に設けられた視覚的ガイド部であり、前記複数のウェイトポートのうちの第1セットのウェイトポートで形成されると共に前記トウ部の近傍に配置された第1のガイド部と、前記複数のウェイトポートのうちの第2セットのウェイトポートで形成されると共に前記ヒール部の近傍に配置された、前記第1のガイド部と実質的に平行な第2のガイド部と、前記フロント部と前記リア部との間に設けられると共に前記第1及び第2のガイド部から実質的に等距離に配置された第3のガイド部とを含む、前記視覚的ガイド部と、
を備えたパター型ゴルフクラブヘッドであって、
前記複数のウェイトポートの各ウェイトポートは、ポート直径を有し
前記複数のウェイトポートのうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、前記ポート直径以下の間隔で離されていることを特徴とするパター型ゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
請求項9に記載のパター型ゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第3のガイド部は、色付き線部、凸状線部、凹状線部、レーザエッチング線部、実線部、破線部、又は点線部の少なくとも1つを有することを特徴とするパター型ゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
請求項9に記載のパター型ゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第1のガイド部は、前記周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置されると共に、前記第2のガイド部は、前記周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置されることを特徴とするパター型ゴルフクラブヘッド
【請求項12】
請求項9に記載のパター型ゴルフクラブヘッドにおいて、
前記視覚的ガイド部は、少なくとも0.5インチ(12.7mm)の長さを有することを特徴とするパター型ゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
請求項9に記載のパター型ゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第1及び第2のガイド部は、1.68インチ(42.67mm)より大きく4.25インチ(107.95mm)以下の間隔で離されていることを特徴とするパター型ゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
請求項9に記載のパター型ゴルフクラブヘッドにおいて、
前記バックウォール部は、前記複数のウェイトポートのうちの第セットのウェイトポートと、前記複数のウェイトポートのうちの第セットのウェイトポートとを有し、前記第セットのウェイトポート及び前記第セットのウェイトポートは、前記トップ部と前記ソール部との間に設けられ、前記第セットのウェイトポートの各ウェイトポートは、前記ヒール部と前記トウ部との間に設けられ、前記第セットのウェイトポートの各ウェイトポートは、前記ヒール部と前記トウ部との間に設けられることを特徴とするパター型ゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
請求項9に記載のパター型ゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第3のガイド部は、前記複数のウェイトポートのうちの第セットのウェイトポートで形成されたことを特徴とするパター型ゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
トウ部と、ヒール部と、バックウォール部を持つリア部と、打撃面を持つフロント部と、ソール部と、トップ部とを有するボディ部であり、複数のウェイトポートが設けられると共にゴルフクラブヘッドの周囲を画定する、前記ボディ部と、
前記複数のウェイトポートの各ウェイトポートに各々が配置される複数のウェイト部と、
前記打撃面でゴルフボールを打つ視覚的ガイドを提供するために前記フロント部と前記リア部との間に設けられた視覚的ガイド部であり、前記トウ部又はその近傍の前記周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置された前記複数のウェイトポートのうちの第1セットのウェイトポートで形成された第1のガイド部と、前記ヒール部又はその近傍の前記周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置された前記複数のウェイトポートのうちの第2セットのウェイトポートで形成された第2のガイド部とを含む、前記視覚的ガイド部と、
を備えたゴルフクラブヘッドであって、
前記バックウォール部が、前記複数のウェイトポートのうちの第3セットのウェイトポートと、前記複数のウェイトポートのうちの第4セットのウェイトポートとを有し、前記第3セットのウェイトポート及び前記第4セットのウェイトポートは、前記トップ部と前記ソール部との間に設けられ、前記第3セットのウェイトポートの各ウェイトポートは、前記ヒール部と前記トウ部との間に設けられ、前記第4セットのウェイトポートの各ウェイトポートは、前記ヒール部と前記トウ部との間に設けられ、
前記複数のウェイトポートの各ウェイトポートは、ポート直径を有し
前記複数のウェイトポートのうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、前記ポート直径以下の間隔で離されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
請求項16に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記間隔は、前記ポート直径の50%未満の間隔を有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
請求項16に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第1及び第2のガイド部は、前記フロント部と前記リア部との間の最大長の50%未満の長さを有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
請求項16に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記第1及び第2のガイド部は、1.68インチ(42.67mm)より大きく4.25インチ(107.95mm)以下の間隔で離されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
請求項16に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
前記視覚的ガイド部は、前記フロント部と前記リア部との間に設けられた第3のガイド部を有し、前記第3のガイド部は、前記第1及び前記第2のガイド部から実質的に等距離に配置されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[著作権表示]
本開示は、著作権による保護の対象となり得る。著作権者は、特許商標庁の特許ファイル又は記録に表れるように、本開示又はその関連文書が何人かによりファクシミリ複製されることに異議を持たないが、そうでない場合には全ての著作権を留保する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2014年4月28日に出願された米国仮出願第61/985,351号、2014年5月13日に出願された米国仮出願第61/992,379号、2014年6月20日に出願された米国仮出願第62/015,297号、2014年7月30日に出願された米国仮出願第62/030,820号、及び、2014年10月2日に出願された米国仮出願第62/059,108号の利益を主張する。本出願は、2014年8月25日に出願された米国仮出願第62/041,553号の利益を主張する、2014年12月30日に出願された米国出第願14/586,720号の一部継続出願である。本出願はまた、2014年8月29日に出願された米国出願第29/501,012号の継続出願である、2014年11月20日に出願された米国出願第29/509,762号の一部継続出願である。本出願はまた、2014年8月29日に出願された米国出願第29/501,012号の分割出願である、2014年12月11日に出願された米国出願第29/511,483号の一部継続出願である。本出願はまた、2014年9月30日に出願された米国出願第29/503,812号の分割出願である、2015年2月26日に出願された米国出願第29/518,697号の一部継続出願である。参照出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
[技術分野]
本開示は、一般にゴルフ用品に関し、より具体的には、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法に関する。
【背景技術】
【0004】
ゴルフボールに対するアドレスポジションにおけるゴルフクラブヘッドの適切なアライメントは、各人の成績を向上させることができる。種々のアライメント補助具が、各人の視覚的なアライメントを向上させるために、ゴルフクラブに使用されてきた。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物の一実施形態に関するゴルフクラブヘッドの正面斜視図である。
【0006】
図2図2は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの背面斜視図である。
【0007】
図3図3は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの正面図である。
【0008】
図4図4は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
【0009】
図5図5は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
【0010】
図6図6は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの底面図である。
【0011】
図7図7は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの左側面図である。
【0012】
図8図8は、図1に例示したゴルフクラブヘッドの右側面図である。
【0013】
図9図9は、図1に例示したゴルフクラブヘッドにおける例示的なトウ部の分解図である。
【0014】
図10図10は、図1に例示したゴルフクラブヘッドにおける例示的な視覚的ガイド部の分解図である。
【0015】
図11図11は、図1に例示したゴルフクラブヘッドに対する例示的なゴルフホールを示す図である。
【0016】
図12図12は、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物の別の実施形態に関するゴルフクラブヘッドの正面斜視図である。
【0017】
図13図13は、図11に例示したゴルフクラブヘッドの背面斜視図である。
【0018】
図14図14は、図11に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
【0019】
図15図15は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドを製造する1つの方法を示す図である。
【0020】
図16図16は、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物の更に別の実施形態に関するゴルフクラブヘッドの正面斜視図である。
【0021】
図17図17は、図16に例示したゴルフクラブヘッドの正面図である。
【0022】
図18図18は、図16に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
【0023】
図19図19は、図16に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
【0024】
図20図20は、図16に例示したゴルフクラブヘッドの底面図である。
【0025】
図21図21は、図16に例示したゴルフクラブヘッドの左側面図である。
【0026】
図22図22は、図16に例示したゴルフクラブヘッドの右側面図である。
【0027】
図23図23は、図16に例示したゴルフクラブヘッドの右側面図である。
【0028】
図24図24は、図23に例示したボディ部の底面図である。
【0029】
図25図25は、図16に例示したゴルフクラブヘッドに関連するウェイト部の平面図である。
【0030】
図26図26は、図16に例示したゴルフクラブヘッドに関連するウェイト部の側面図である。
【0031】
図27図27は、図16に例示したゴルフクラブヘッドに関連する別のウェイト部の側面図である。
【0032】
図28図28は、図16における別の例示的なボディ部の底面図である。
【0033】
図29図29は、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物の更に別の実施形態に関するゴルフクラブヘッドの背面斜視図である。
【0034】
図30図30は、図29に例示したゴルフクラブヘッドの平面図である。
【0035】
図31図31は、図29に例示したゴルフクラブヘッドの背面図である。
【0036】
図32図32は、図31の背面図の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
説明の簡素化及び明確化のために、図面は構造を一般的な方法で示し、周知の機能及び技術の説明及び詳細は本開示を不必要に不明瞭にすることを避けるために省略される。また、図面中の要素は一定の縮尺で描かれないことがある。例えば、図面中の一部の要素の寸法は、本開示の実施例の理解の改善を助けるために他の要素に対して誇張され得る。
【0038】
一般に、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッド製造方法が本明細書に記載される。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0039】
図1〜10の例では、ゴルフクラブヘッド100は、ボディ部110と、概して122、124、126として示される、視覚的ガイド部120とを含んでもよい。ボディ部110は、トウ部130と、ヒール部140と、フロント部150と、リア部160と、トップ部170と、ソール部180とを含んでもよい。ボディ部110は、種々の製造方法及び/又は工程(例えば、鋳造工程、鍛造工程、フライス工程、切削工程、研削工程、溶接工程、それらの組み合わせ、等)を介して製造することができる。ボディ部110は、部分的に又は完全に、アルミニウム系材料(例えば、高強度アルミニウム合金、又は高強度合金で被覆された複合アルミニウム合金)、マグネシウム系材料、ステンレス系材料、チタン系材料、タングステン系材料、それらの任意の組み合わせ、及び/又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、ボディ部110は、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。ゴルフクラブヘッド100は、パター型ゴルフクラブヘッド(例えば、ブレード型パター、ミッドマレット型パター、マレット型パター、等)であってもよい。上述したようなパターのタイプに基づいて、ボディ部110は少なくとも200グラムであってもよい。例えば、ボディ部110は、300から600グラムの範囲であってもよい。図1〜10は特定のタイプのゴルフクラブヘッドを示すが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他のタイプのクラブヘッド(例えば、ドライバー型クラブヘッド、フェアウェイウッド型クラブヘッド、ハイブリッド型クラブヘッド、アイアン型クラブヘッド、等)に適用されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0040】
トップ部130及びヒール部140は、それぞれ、ボディ部110の対向する両端部にあってもよい。ヒール部140は、ゴルフクラブを形成するシャフトの一方の端部で、グリップ(不図示)を持つシャフト(不図示)を受けるように構成されたホーゼル部145と、他方の端部にあるゴルフクラブヘッド100とを含んでもよい。あるいは、ヒール部140は、シャフトを受けるボア部(図11〜13に1245として1つ示される)を含んでもよい。トウ部130及びヒール部140は、それぞれ、ボディ部110の幅を画定してもよい。
【0041】
同様に、フロント部150及びリア部160は、それぞれ、ボディ部110の対向する両端部にあってもよい。フロント部150は、フェース部155(例えば、打撃面)を含んでもよい。フェース部155は、ゴルフボール(図5に500として1つ示される)に衝撃を与えるために使用されてもよい。フェース部155は、ボディ部110と一体的な部分であってもよい。あるいは、フェース部155は、別々の部品でもよく、種々の製造方法及び/又は工程(例えば、ボンディング工程、溶接工程、ろう付け工程、機械的なロック方法、機械的な締結方法、それらの任意の組み合わせ、又は他の適切なタイプの製造方法及び/又は工程)を介してボディ部110に結合される挿入物でもよい。フェース部155は、ゴルフクラブヘッド100のロフト角を画定するロフト面と関連付けられてもよい。フロント部150及びリア部160は、それぞれ、ボディ部110の長さ(図9に920として示される)を画定してもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0042】
一例では、視覚的ガイド部120は、第1のガイド部122と、第2のガイド部124とを含んでもよい。第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、フロント部150とリア部160のそれぞれの間に設けられてもよい。例えば、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、ボディ部110の長さの範囲に設けられてもよい。第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、実質的に一致してもよい(例えば、同じ長さ)。あるいは、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、異なる長さを有してもよい。すなわち、第1のガイド部122は、第2のガイド部124より長くてもよく、又はその逆でもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0043】
視覚的ガイド部120は、実線部、破線部、点線部、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。図に示すように、例えば、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、実線部であってもよい。視覚的ガイド部120は、色付き線部、凸状線部、凹状線部、レーザエッチング線部、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、色付き及び凹状線部(例えば、ボディ部110に対するコントラスト層を含む)であってもよい。第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、同じ色であってもよく、ボディ部110の色と異なってもよい(例えば、2つの対比色)。例えば、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、白色であり得る一方で、ボディ部110は、黒色(例えば、黒ニッケルクロム)であり得る。あるいは、ボディ部110及び/又は視覚的ガイド部120は、ボディ部110と視覚的ガイド部120が対照的な仕上げとなるように、異なる方法及び/又は工程で製造されてもよい。例えば、ボディ部110は、黒ニッケルクロムの仕上げであり得る一方で、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、ステンレス鋼の仕上げであり得る。上記の例は、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、同じ色を有する記述であるが、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、異なる色を有してもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0044】
また、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、互いに実質的に平行であってもよい。第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、少なくとも1.68インチで分離されてもよい。第1のガイド部122は、トウ部130又はその近傍に配置され得る一方で、第2のガイド部124は、ヒール部140又はその近傍に配置され得る。例えば、第1のガイド部122は、トウ部130の外縁から1インチ未満に位置し得る一方で、第2のガイド部124は、ヒール部140の外縁から1インチ未満に位置し得る。具体的には、トウ部130は、トウ端部135と関連付けられてもよく、ヒール部140は、ヒール端部145と関連付けられてもよい。トウ端部135は、第1の垂直面415(図4)に接してもよく、ヒール端部145は、第2の垂直面425(図4)に接してもよい。第1及び第2の垂直面415、425は、それぞれ、互いに実質的に平行であってもよく、また、接地面200に対して実質的に垂直であってもよい(図2、3)。一例では、第1のガイド部122は、トウ部130の第1の垂直面415から1インチ未満に配置されてもよく、第2のガイド部124は、ヒール部140の第2の垂直面425から1インチ未満に配置されてもよい。あるいは、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、第1及び第2の垂直面415、425のそれぞれから異なる距離に配置されてもよい。例えば、第1のガイド部122は、第1の垂直面415から0.5インチ(12.7mm)に配置され得る一方で、第2のガイド部124は、第2の垂直面425から0.75インチに配置され得る。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0045】
上述したように、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、凹状線部であってもよい。例えば、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、U字状の断面形状を有してもよい。あるいは、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、V字状の断面形状を有してもよく、任意の他の適切な断面形状を有してもよい。図9、10に戻り、例えば、第1のガイド部122は、第1の垂直面415からの距離910に配置されてもよい。距離910は、1インチ未満であってもよい。第1のガイド部122は、少なくとも0.5インチ(12.7mm)の長さ920を有してもよい。具体的には、長さ920は、約1.6インチであってもよい。また、第1のガイド部122は、少なくとも0.05インチの幅1010と、少なくとも0.015インチの深さ1020を有してもよい。一例では、幅1010は、約0.1インチであってもよく、深さ1020は、約0.05インチであってもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0046】
他のアライメント補助具と同様に、視覚的ガイド部120は、視覚的なアライメントを支援することができる。他のアライメント補助具とは対照的に、しかし、視覚的ガイド部120は、ゴルフホール又はカップに対するゴルフボールを思い描く各人を支援することができる。図5、11に示されるように、例えば、間隔510は、第1及び第2のガイド部122、124のそれぞれを分離してもよい。具体的には、間隔510は、ゴルフボール500の直径(例えば、1.68インチ又は42.67ミリメートル)よりも大きくてもよい。例えば、間隔510は、ゴルフカップ1100の直径よりも大きくてもよい(例えば、4.25インチ又は107.95ミリメートル)。ゴルフクラブ1100よりも相対的に小さいゴルフボール500(すなわち、ゴルフボール500はゴルフカップ1100の40%未満であり得る)の心的イメージを提供することで、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、各人の自信とパットの能力の向上を支援することができる。あるいは、間隔510は、ゴルフカップ1100よりも相対的に小さいゴルフボール500の心的イメージを提供するために、4.25インチ以下だが1.68インチより大きくしてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0047】
視覚的ガイド部120はまた、第3のガイド部126を含んでもよい。第3のガイド部126は、ボディ部110を2等分してもよい。第3のガイド部126は、第1及び第2のガイド部122、124のそれぞれの対称線を画定してもよい。第3のガイド部126は、第1及び/または第2のガイド部122、124のそれぞれと同じでもよく、異なっていてもよい。一例では、第1、第2及び第3のガイド部122、124、126は、それぞれ、同じ色の凹状線部であってもよい。あるいは、第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、凹状線部であり得る一方で、第3のガイド部126は、凸状線部であり得る。別の例では、第3のガイド部126は、第1及び第2のガイド部122、124のそれぞれとは異なる色であってもよい。更に別の例では、第3のガイド部126は、第1及び第2のガイド部122、124のそれぞれとは異なる長さを有してもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0048】
図12〜14を参照すると、例えば、ゴルフクラブヘッド1200は、ボディ部1210と、概して1222、1224、1226として示される、視覚的ガイド部1220とを含んでもよい。ボディ部1210は、トウ部1230と、ヒール部1240と、フロント部1250と、リア部1260と、トップ1270と、ソール部1280とを含んでもよい。ホーゼルの代わりに、ゴルフクラブヘッド1200は、シャフト(不図示)を受けるボア1245を含んでもよい。視覚的ガイド部122、124(図1〜11)と同様に、視覚的ガイド部1222、1224は、第1の垂直面1415と第2の垂直面1425のそれぞれから特定の距離に配置されてもよい。例えば、視覚的ガイド部1222は、第1の垂直面1415から1インチ以内に配置されてもよく、視覚的ガイド部1224は、第2の垂直面1425から1インチ以内に配置されてもよい。また、間隔は、視覚的ガイド部1222、1224を分離してもよく、ゴルフボールの直径よりも大きくてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0049】
図15は、本明細書に記載のゴルフクラブヘッドを製造する1つの方法を示す図である。図15の例では、プロセス1500は、トウ部130、ヒール部140、フロント部150、及びリア部160を含むボディ部110を供給することで開始され得る(ブロック1510)。フロント部150は、ゴルフボールを打つ打撃面155を含んでもよい。ボディ部110は、種々の製造方法及び/または工程(例えば、鋳造工程、鍛造工程、フライス工程、など)を介して製造されてもよい。
【0050】
ゴルフボールを打撃面で打つ視覚的ガイドを提供するために、プロセス1500は、フロント部150とリア部160との間に設けられる視覚的ガイド部120を供給してもよい(ブロック1520)。視覚的ガイド部120は、トウ部130又はその近傍に配置される第1のガイド部122と、ヒール部140又はその近傍に配置される第2のガイド部124とを含んでもよい。第1及び第2のガイド部122、124は、それぞれ、互いに実質的に平行であってもよい。視覚的ガイド部120は、種々の製造方法及び/または工程(例えば、鋳造工程、鍛造工程、フライス工程、など)を介して製造されてもよい。例えば、視覚的ガイド部120は、ボディ部110と同様の製造工程(例えば、鋳造工程又はフライス工程)で製造されてもよい。他の例では、視覚的ガイド部120は、フライス工程で製造され得る一方で、ボディ部110は、鋳造工程で製造され得る。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0051】
図15に戻って参照すると、プロセス1500の例は、単に、ゴルフクラブヘッド100を製造する1つの方法の例を他の図と共に提供し、説明している。アクションの特定の順序を図15に示しているが、これらのアクションは、他の経時的な順番で実行されてもよい。例えば、図15に示す2以上のアクションは、連続して、同時に、又は一斉に実行されてもよい。一例では、ブロック1510と1520は、同時に又は一斉に実行されてもよい。図15は特定の数のブロックを示すが、プロセスは、1以上のブロックを実行しなくてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0052】
図16〜28に戻り、例えば、ゴルフクラブヘッド1600は、ボディ部1610(例えば、図23、24)と、概して1622、1624、1626として示される、視覚的ガイド部1620とを含んでもよい。ボディ部1610は、トウ部1630と、ヒール部1640と、フロント部1650と、リア部1660と、トップ部1670と、ソール部1680とを含んでもよい。フロント部1650は、フェース部1655(例えば、打撃面)を含んでもよい。フェース部1655は、ゴルフボール(図5に500として1つ示される)を打つために使用される。ボディ部1610はまた、シャフト(不図示)を受けるボア部1645を含んでもいよい。あるいは、ボディ部1610は、シャフトを受けるホーゼル(不図示)を含んでもよい。ボディ部1610は、部分的に又は完全に、鋼系材料(例えば、17−4PHステンレス鋼)、チタン系材料、アルミニウム系材料(例えば、高強度アルミニウム合金、又は高強度合金で被覆された複合アルミニウム合金)、それらの任意の組み合わせ、及び/又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、ボディ部1610は、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0053】
図23に示すように、例えば、ボディ部1610は、概して第1の視覚的ガイド部1622を形成する第1セットのウェイトポート2320(例えば、図示のウェイトポート2321、2322、2323、2324、2325)及び第2の視覚的ガイド部1624を形成する第2セットのウェイトポート2340(例えば、図示のウェイトポート2341、2342、2343、2344、2345)として示される、2以上のウェイトポートを含んでもよい。第1及び第2セットのウェイトポート2320、2340は、それぞれ、1以上のウェイト部(例えば、図25に2500として1つ示される)を受けるよう構成された外部ウェイトポートであってもよい。具体的には、第1及び第2セットのウェイトポート2320、2340は、ゴルフクラブヘッド1600の周囲又はその近傍に配置されてもよい。例えば、第1及び第2セットのウェイトポート2320、2340は、それぞれ、トップ部1670上又はその近傍にあってもよい。第1セットのウェイトポート2320は、トウ部1630又はその近傍にあり得る一方で、第2セットのウェイトポート2340は、ヒール部1640又はその近傍にあり得る。
【0054】
第1セットのウェイトポート2320の各ウェイトポートは、第1ポート直径(PD1)を有してもよい。具体的には、第1ポート直径未満の均一な距離は、第1セット2320のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート2321と2322、(ii)ウェイトポート2322と2323、(iii)ウェイトポート2323と2324、又は(iv)ウェイトポート2324と2325)を離してもよい。一例では、第1ポート直径は、約0.25インチであってもよく、第1セット2320のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、0.1インチで離されてもよい。同様に、第2セットのウェイトポート2340の各ウェイトポートは、第2ポート直径(PD2)を有してもよい。第2ポート直径未満の均一な距離は、第2セット2340のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート2341と2342、(ii)ウェイトポート2342と2343、(iii)ウェイトポート2343と2344、又は(iv)ウェイトポート2344と2345)を離してもよい。第1ポート直径及び第2ポート直径は、互いに等しくてもよい(すなわち、PD1=PD2)。例えば、第2ポート直径は、約0.25インチであってもよく、第2セット2340のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、0.1インチで離されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0055】
上述したように、視覚的ガイド部1620は、第3のガイド部1626を含んでもよい。従って、ボディ部1610は、概して第3のガイド部1626を形成する第3セットのウェイトポート2360(例えば、図示のウェイトポート2361、2362、2363、2364、2365、2366、2367、2368)として示される、2以上のウェイトポートを含むことができる。具体的には、第3のガイド部1626は、第1及び第2のガイド部1622、1624から実質的に等距離であってもよい。例えば、第3のガイド部1626は、ボディ部1610の中央又はその近傍の位置で、フロント部1650とリア部1660との間に設けられてもよい。第3セットのウェイトポート2360の各ウェイトポートは、第3ポート直径(PD3)を有してもよい。第3ポート直径は、第1ポート直径又は第2ポート直径と等しくてもよい(すなわち、PD1=PD2=PD3)。具体的には、第3ポート直径未満の均一な距離は、第3セット2360のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート2361と2362、(ii)ウェイトポート2362と2363、(iii)ウェイトポート2363と2364、(iv)ウェイトポート2364と2365、(v)ウェイトポート2365と2366、(vi)ウェイトポート2366と2367、又は(vii)ウェイトポート2367と2368)を離してもよい。ボディ部1610はまた、U字状の凹部1690を含んでもよい。第3のガイド部1626は、U字状の凹部1690内に配置されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0056】
また図24に示すように、ボディ部1610は、内部キャビティ2400を含んでもよい。内部キャビティ2400は、部分的に又は完全に、弾性ポリマー又はエラストマー材料、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、及び/又は衝撃を吸収し、振動を分離し、及び/又はノイズを減衰する他の適切なタイプの材料で、充填されてもよい。プレート部2000(図20)は、ソール部1680から内部キャビティ2400を覆ってもよい。プレート部2000は、部分的に又は完全に、鋼系材料(例えば、17−4PHステンレス鋼)、チタン系材料、アルミニウム系材料(例えば、高強度アルミニウム合金、又は高強度合金で被覆された複合アルミニウム合金)、それらの任意の組み合わせ、及び/又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、ボディ部1610は、図28に2810として1つ示すように、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。
【0057】
視覚的ガイド部1222、1224(図12〜14)と同様な方法で、視覚的ガイド部1622、1624は、それぞれ、第1の垂直面1615と第2の垂直面1625のそれぞれから特定の距離に配置されてもよい。例えば、視覚的ガイド部1622は、第1の垂直面1615から1インチ以内に配置されてもよく、視覚的ガイド部1624は、第2の垂直面1625から1インチ以内に配置されてもよい。また、間隔1910は、視覚的ガイド部1622、1624を分離してもよく、ゴルフボールの直径より大きくてもよい。一例では、間隔1910は、3インチ(3in.)より大きくてもよい。別の例では、間隔1910は、約3.75インチでもよい。
【0058】
視覚的ガイド部1622、1624は、ゴルフクラブヘッド1600の周囲に対して配置してもよい。一例では、視覚的ガイド部1622は、トウ部1630又はその近傍の周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置され得る一方で、視覚的ガイド部1624は、ヒール部1640又はその近傍の周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置され得る。また、視覚的ガイド部1622、1624の各々は、フロント部1650とリア部1660との間の最大長1690程度に設けられてもよい。あるいは、視覚的ガイド部1622、1624の各々は、フロント部1650とリア部1660との間の最大長1690の50%未満に設けられてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0059】
実線(例えば、視覚的ガイド部1222、1224)に代えて、視覚的ガイド部1622、1624の各々は、それぞれ、概して第1セットのウェイト部1920(例えば、図示の1921、1922、1923、1924、1925)及び第2セットのウェイト部1940(例えば、図示の1941、1942、1943、1944、1945)として示される、2以上のウェイト部で形成される点線であってもよい。同様に、視覚的ガイド部1626は、概して第3セットのウェイト部1960(例えば、図示の1961、1962、1963、1964、1965、1966、1967、1968)として示される、2以上のウェイト部で形成される点線であってもよい。第1、第2及び第3セットのウェイト部1920、1940、1960は、それぞれ、部分的に又は完全に、タングステン系材料のような高密度材料又は適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、第1、第2及び第3セットのウェイト部1920、1940、1960は、それぞれ、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0060】
第1、第2及び第3セットのウェイト部1920、1940、1960は、それぞれ、類似又は異なる物理的特性(例えば、密度、形状、質量、体積、サイズ、色、等)を有してもよい。図25〜27に例を図示するように、第1、第2及び第3セット1920、1940、1960の各ウェイト部は、円筒形状(例えば、円形の断面)を有してもよい。あるいは、第1及び第2セット1920、1940の各ウェイト部は、第1の形状(例えば、円筒形状)であり得る一方で、第3セット1960の各ウェイト部は、第2の形状(例えば、矩形状)であり得る。上記の例は特定の形状を持つウェイト部を記載しているが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、球体の一部又は全部、立方体、円錐、円柱、角錐、円錐台、立方体状、角柱、錐台、又は他の適切な幾何学的形状)のウェイト部を含んでもよい。
【0061】
また、第1、第2及び第3セット1920、1940、1960の各ウェイト部は、それぞれ、約0.25インチの直径2510を有してもよいが、第1、第2及び第3セットのウェイト部1920、1940、1960は、それぞれ、異なる高さであってもよい。具体的には、第1及び第2セット1920、1940の各ウェイト部は、第1高さ2610(図26)と関連付けられてもよく、第3セット1960の各ウェイト部は、第2高さ2710(図27)と関連付けられてもよい。第1高さ2610は、第2高さ2710より相対的に長くてもよい。一例では、第1高さ2610は、約0.3インチであり得る一方で、第2高さ2710は、約0.16インチであり得る。あるいは、第1高さ2610は、第2高さ2710以下であってもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0062】
第1及び第2セットのウェイト部1920、1940は、それぞれ、ウェイトポートに固定するためのネジ山を含んでもよい。例えば、第1及び第2セットのウェイト部1920、1940の各ウェイト部は、ネジであってもよい。第1及び第2セットのウェイト部1920、1940は、それぞれ、工具有り又は無しでボディ部1610から容易に取り外し可能でなくともよい。あるいは、第1及び第2セットのウェイト部1920、1940は、それぞれ、第1及び第2セット1920、1940の1以上のウェイト部を相対的に重い又は軽いウェイト部にそれぞれ付け替えることができるように、(例えば、工具有りで)容易に取り外し可能であってもよい。別の例では、第1及び第2セットのウェイト部1920、1940は、それぞれ、第1及び第2セットのウェイト部1920、1940をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂又は接着剤でボディ部1610のウェイトポートに固定されてもよい。更に別の例では、第1及び第2セットのウェイト部1920、1940は、それぞれ、第1及び第2セットのウェイト部1920、1940をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂及びネジ山の両方でボディ部1610のウェイトポートに固定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0063】
ゴルフクラブヘッド1600はまた、第4セットのウェイト部2120(例えば、図示の2121、2122、2123、2124)及び第5セットのウェイト部2220(例えば、図示の2221、2222、2223、2224)を含んでもよい。第4及び第5セットのウェイト部2120、2220は、リア部1660又はその近傍に配置されてもよいが、第4セットのウェイト部2120は、ヒール部1640又はその近傍に配置され得る一方で、第5セットのウェイト部2220は、トウ部1630又はその近傍に配置され得る。第4及び第5セットのウェイト部2120、2220の各々は、少なくとも3つのウェイト部を含んでもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0064】
上記の例は、特定の数の視覚的ガイド部、ウェイトポート、及びウェイト部を記載するが、本明細書に記載の器具、方法、および製造物は、より多い又はより少ない視覚的ガイド部、ウェイトポート、及び/又はウェイト部を含んでもよい。図16〜24は、特定のタイプのパタークラブヘッド(例えば、マレット型パタークラブヘッド)を示すが、本明細書に記載の器具、方法、および製造物は、他のタイプのパターに適用されてもよい。図29に示すように、本明細書に記載の器具、方法、および製造物は、ブレード型パタークラブヘッド2900に適用されてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド2900は、ボディ部2910と、概して2922、2924、2926として示される、視覚的ガイド部2920とを含んでもよい。ボディ部2910は、トウ部2930と、ヒール部2940と、フロント部2950と、リア部2960と、トップ部2970と、ボトム部2980とを含んでもよい。ボディ部2910はまた、シャフト(不図示)を受けるボア2945を含んでもよい。あるいは、ボディ部2910は、シャフトを受けるホーゼル(不図示)を含んでもよい。ボディ部2910は、部分的に又は完全に、鋼系材料(例えば、17−4PHステンレス鋼)、チタン系材料、アルミニウム系材料(例えば、高強度アルミニウム合金、又は高強度合金で被覆された複合アルミニウム合金)、それらの任意の組み合わせ、及び/又は他の適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、ボディ部2910は、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0065】
視覚的ガイド部1622、1624(図16〜24)と同様に、視覚的ガイド部2922、2924は、それぞれ、第1の垂直面2915と第2の垂直面2925のそれぞれから特定の距離に配置されてもよい。例えば、視覚的ガイド部2922は、第1の垂直面2915から1インチ以内に配置されてもよく、視覚的ガイド部2924は、第2の垂直面2925から1インチ以内に配置されてもよい。また、間隔3010は、視覚的ガイド部2922、2924を分離してもよく、ゴルフボールの直径より大きくてもよい。一例では、間隔3010は、3インチ(3in.)より大きくてもよい。別の例では、間隔3010は、約3.75インチであってもよい。
【0066】
視覚的ガイド部2922、2924は、ゴルフクラブヘッド2900の周囲に対して配置されてもよい。一例では、視覚的ガイド部2922は、トウ部2930又はその近傍の周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置され得る一方で、視覚的ガイド部2924は、ヒール部2940又はその近傍の周囲から0.5インチ(12.7mm)未満に配置され得る。また、視覚的ガイド部2922、2924の各々は、フロント部2950とリア部2960との間の最大長程度に設けられてもよい。あるいは、視覚的ガイド部2922、2924の各々は、フロント部2950とリア部2960との間の最大長50%未満に設けられてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0067】
視覚的ガイド部2922、2924の各々は、概して第1セットのウェイトポート3060(例えば、図示の3061、3062、3063、3064、3065)及び第2セットのウェイトポート3080(例えば、図示の3081、3082、3083、3084、3085)と係合するよう構成された第1セットのウェイト部3020(例えば、図示の3021、3022、3023、3024、3025)及び第2セットのウェイト部3040(例えば、図示の3041、3042、3043、3044、3045)として示される、複数のウェイト部で形成される点線であってもよい。あるいは、視覚的ガイド部2922、2924の各々は、そこに固定された任意のウェイト部を有しない一部又は全ての第1セットのウェイトポート3060及び第2セットのウェイトポート3080により形成される点線であってもよい。第1セット及び第2セットのウェイト部3020、3040は、それぞれ、部分的に又は完全に、タングステン系材料のような高密度材料又は適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、第1セット及び第2セットのウェイト部3020、3040は、それぞれ、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0068】
第1及び第2セットのウェイト部3020、3040の各ウェイト部は、それぞれ、類似又は異なる物理的特性(例えば、密度、形状、質量、体積、サイズ、色、等)を有してもよい。例えば、第1のウェイト部3020の各ウェイト部は、各々同じ特性を有し得る一方で、第2のウェイト部3040の各ウェイト部は、第1のウェイト部3020の各ウェイト部とは異なる特性だが各々同じ特性を有し得る。別の例では、第1のウェイト部3020の各ウェイト部は、各々異なる特性を有してもよく、及び/又は、第2のウェイト部3040の各ウェイト部は、各々異なる特性を有してもよい。図25〜27に例を図示するように、第1及び第2セット3020、3040のウェイト部の各々は、それぞれ、円筒形状(例えば、円形の断面)を有してもよい。上記の例は特定の形状を持つウェイト部を記載しているが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、球体の一部又は全部、立方体、円錐、円柱、角錐、円錐台、立方体状、角柱、錐台、又は他の適切な幾何学的形状)のウェイト部を含んでもよい。
【0069】
第1及び第2セットのウェイト部3020、3040は、それぞれ、第1セットのウェイトポート3060及び第2セットのウェイトポート3080の各ウェイトポートに固定するためのネジ山を含んでもよく、これらウェイトポートもまた、対応するネジ山を有してもよい。例えば、第1及び第2セットのウェイト部3020、3040の各ウェイト部は、ネジであってもよい。第1及び第2セットのウェイト部3020、3040は、それぞれ、工具有り又は無しでボディ部2910から容易に取り外し可能でなくともよい。あるいは、第1及び第2セットのウェイト部3020、3040は、それぞれ、第1及び第2セット3020、3040の1以上のウェイト部を相対的に重い又は軽いウェイト部にそれぞれ付け替えることができるように、(例えば、工具有りで)容易に取り外し可能であってもよい。別の例では、第1及び第2セットのウェイト部3020、3040は、それぞれ、第1及び第2セットのウェイト部3020、3040をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂又は接着剤で第1セットのウェイトポート3060及び第2セットのウェイトポート3080の各ウェイトポートに固定されてもよい。更に別の例では、第1及び第2セットのウェイト部3020、3040は、それぞれ、第1及び第2セットのウェイト部3020、3040をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂及びネジ山の両方で第1セットのウェイトポート3060及び第2セットのウェイトポート3080の各ウェイトポートに固定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0070】
視覚的ガイド部2926は、フロント部2950とリア部2960との間に設けられる概して直線状の凹部又は突起によって画定されてもよい。視覚的ガイド部2926は、第1及び第2のガイド部2922、2924のそれぞれから実質的に等距離であってもよい。例えば、ガイド部2926は、ボディ部2910の中央又はその近傍で、フロント部2950とリア部2960とのそれぞれの間に設けられてもよい。あるいは、ガイド部2926は、ゴルフクラブヘッド1610の第3の視覚的ガイド部1626と同様に各々がウェイト部を受ける複数のウェイトポートによって画定されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0071】
フロント部2950は、フェース部2952(例えば、打撃面)を含んでもよい。バック部2960は、概して第3セットのウェイト部3120(例えば、図示の3121、3122、3123、3124、3125)及び第4セットのウェイト部3140(例えば、図示の3141、3142、3143、3144、3145)として示される、複数のウェイト部を含んでもよい。第3セットのウェイト部3120及び第4セットのウェイト部3140は、概して第3セットのウェイトポート3160(例えば、図示の3161、3162、3163、3164、3165)及び第4セットのウェイトポート3180(例えば、図示の3181、3182、3183、3184、3185)として示される、複数のウェイトポートに固定されてもよい。第3セットのウェイトポート3160及び第4セットのウェイトポート3180は、フェース部2952に対向する側に配置されたバック部2960のバックウォール部3150に形成される。第3セットのウェイトポート3160及び第4セットのウェイトポート3180は、トップ部2970とボトム部2980との間のバックウォール部3150に構成されてもよい。第3セットのウェイトポート3160の各ウェイトポートは、トウ部2930とヒール部2940との間に設けられ、第4セットのウェイトポート3860の各ウェイトポートは、トウ部2930とヒール部2940との間に設けられる。第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、部分的に又は完全に、タングステン系材料のような高密度材料又は適切なタイプの材料で作製されてもよい。あるいは、第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、部分的に又は完全に、非金属材料(例えば、複合材料、プラスチック、等)で作製されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0072】
第1、第2、第3及び第4セットのウェイト部3020、3040、3120、3140は、それぞれ、類似又は異なる物理的特性(例えば、密度、形状、質量、体積、サイズ、色、等)を有してもよい。例えば、第3セットのウェイト部3120の各ウェイト部は、各々同じ特性を有し得る一方で、第4セットのウェイト部3140の各ウェイト部は、第3のウェイト部3120の各ウェイト部とは異なる特性だが各々同じ特性を有し得る。別の例では、第3のウェイト部3120の各ウェイト部は、各々異なる特性を有してもよく、及び/又は、第4のウェイト部3140の各ウェイト部は、各々異なる特性を有してもよい。図25〜27に例を図示するように、第3及び第4セット3120、3140のウェイト部の各々は、それぞれ、円筒形状(例えば、円形の断面)を有してもよい。上記の例は特定の形状を持つウェイト部を記載しているが、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、他の適切な形状(例えば、球体の一部又は全部、立方体、円錐、円柱、角錐、円錐台、立方体状、角柱、錐台、又は他の適切な幾何学的形状)のウェイト部を含んでもよい。
【0073】
第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、第3セットのウェイトポート3160及び第4セットのウェイトポート3180の各ウェイトポートに固定するためのネジ山を含んでもよく、これらウェイトポートもまた、対応するネジ山を有してもよい。第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、第1セットのウェイトポート3060及び第2セットのウェイトポート3080の各ウェイトポートに固定するためのネジ山を含んでもよく、これらウェイトポートもまた、対応するネジ山を有してもよい。例えば、第3及び第4セットのウェイト部3120、3140の各ウェイト部は、それぞれ、ネジであってもよい。第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、工具有り又は無しでボディ部2910から容易に取り外し可能でなくともよい。あるいは、第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、第3及び第4セット3120、3140の1以上のウェイト部を相対的に重い又は軽いウェイト部にそれぞれ付け替えることができるように、(例えば、工具有りで)容易に取り外し可能であってもよい。別の例では、第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、第3及び第4セットのウェイト部3120、3140をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂又は接着剤で第3セットのウェイトポート3160及び第4セットのウェイトポート3180の各ウェイトポートに固定されてもよい。更に別の例では、第3及び第4セットのウェイト部3120、3140は、それぞれ、第3及び第4セットのウェイト部3120、3140をそれぞれ容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂及びネジ山の両方で第3セットのウェイトポート3160及び第4セットのウェイトポート3180の各ウェイトポートに固定されてもよい。
【0074】
第1セットのウェイトポート3060の各ウェイトポートは、第1ポート直径(PD1)を有してもよい。具体的には、第1ポート直径未満の均一な距離は、第1セット3060のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート3061と3062、(ii)ウェイトポート3062と3063、(iii)ウェイトポート3063と3064、又は(iv)ウェイトポート3064と3065)を離してもよい。一例では、第1ポート直径は、約0.25インチであってもよく、第1セット3060のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、0.1インチで離されてもよい。
【0075】
同様に、第2セットのウェイトポート3080の各ウェイトポートは、第2ポート直径(PD2)を有してもよい。第2ポート直径未満の均一な距離は、第2セット3080のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート3081と3082、(ii)ウェイトポート3082と3083、(iii)ウェイトポート3083と3084、又は(iv)ウェイトポート3084と3085)を離してもよい。例えば、第2ポート直径は、約0.25インチであってもよく、第2セット3080のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、0.1インチで離されてもよい。
【0076】
同様に、第3セットのウェイトポート3160の各ウェイトポートは、第3ポート直径(PD3)を有してもよい。第3ポート直径未満の均一な距離は、第3セット3160のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート3161と3162、(ii)ウェイトポート3162と3163、(iii)ウェイトポート3163と3164、又は(iv)ウェイトポート3164と3165)を離してもよい。例えば、第3ポート直径は、約0.25インチであってもよく、第3セット3160のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、0.1インチで離されてもよい。
【0077】
同様に、第4セットのウェイトポート3180の各ウェイトポートは、第4ポート直径(PD4)を有してもよい。第4ポート直径未満の均一な距離は、第4セット3180のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート3181と3182、(ii)ウェイトポート3182と3183、(iii)ウェイトポート3183と3184、(iv)ウェイトポート3184と3185、又は(v)ウェイトポート3185と3186)を離してもよい。例えば、第4ポート直径は、約0.25インチであってもよく、第4セット3180のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポートは、0.1インチで離されてもよい。
【0078】
第1、第2、第3及び第4ポート直径の任意の2以上は、概して互いに等しくてもよく(例えば、PD1=PD2=PD3=PD4)、又は互いに等しくなくてもよい(例えば、PD1=PD2=PD3≠PD4)。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0079】
第3ポート直径又は第4ポート直径未満の均一な距離は、第3セット3160又は第4セット3180のうちの隣接するいずれか2つのウェイトポート(例えば、(i)ウェイトポート3181と3161、(ii)ウェイトポート3161と3182、(iii)ウェイトポート3182と3162、(iv)ウェイトポート3162と3183、(v)ウェイトポート3183と3163、(vi)ウェイトポート3163と3184、(vii)ウェイトポート3184と3164、(viii)ウェイトポート3164と3185、(ix)ウェイトポート3185と3165、又は(x)ウェイトポート3165と3186)を離してもよい。第1セットのウェイト部3020、第2セットのウェイト部3040、第3セットのウェイト部3120、第4セットのウェイト部3140の各ウェイト部は、第1セットのウェイトポート3002、第2セットのウェイトポート3004、第3セットのウェイトポート3160、第4セットのウェイトポート3180の任意のウェイトポートに使用され得る。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0080】
第1セット3020、第2セット3040、第3セット3120及び第4セット3140のウェイト部は、ゴルフクラブの重心、慣性モーメント及び又は他の重量及び慣性の特性を調整するために、異なる質量構成を持つ他のウェイト部と交換可能であってもよい。例えば、第1セットのウェイト部3020の全体的な質量は、ゴルフクラブヘッド2900のトウ重量の偏りを加えるために、第2セットのウェイト部3040の全体的な質量より大きくしてもよい。別の例では、第4セットのウェイト部3140の全体的な質量は、ゴルフクラブヘッド2900の重心をより低く又は高くするために、第3セットのウェイト部3120の全体的な質量未満にしてもよい。このように、ゴルフクラブヘッド2900のウェイト部は、ゴルフクラブヘッド2900の特定の構成を提供するために任意の方法で構成されてもよい。
【0081】
本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、種々の実施形態で実現することができ、これらの実施形態のいくつかの前述した説明は、必ずしも全ての可能な実施形態の完全な説明を表すものではない。代わりに、図面の説明、及び図面自体は、少なくとも1つの実施例を開示し、及び代替の実施形態を開示してもよい。
【0082】
ゴルフのルールが時々変更されるように(例えば、ゴルフ標準団体及び/又は全米ゴルフ協会(USGA)、全英ゴルフ協会(R&A)、等のような運営組織によって、新しい規則が採択されてもよく又は古い規則が撤廃又は変更されてもよい)、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時点のゴルフのルールに適合しても適合しなくてもよい。従って、本明細書に記載の器具、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、適合又は不適合のゴルフ用品として宣伝され、売りに出され、及び/又は販売されてもよい。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
【0083】
器具、方法、及び製造物の特定の例を本明細書で説明したが、本開示の対象領域はこれに限定されない。これに対し、本開示は、添付の特許請求の範囲又は均等論の領域内に公正に入る全ての器具、方法、及び製造物をカバーする。

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