(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サーバ装置は、前記第1情報端末から前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを受信すると、前記第1情報端末の位置情報を前記第1情報端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の捜索システム。
前記第1情報端末は、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索する設定となっているときは、前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信する毎に前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを前記サーバ装置に送信し、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索しない設定となっているときは、前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信した際に、前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報との前記サーバ装置への送信を一時的に保留することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の捜索システム。
前記第1情報端末は、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索しない設定となっているときは、前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信した際に、前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報との前記サーバ装置への送信を一時的に保留するとともに、所定期間内に前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信した回数を累積し、累積した受信回数が1以上であれば、所定期間が経過する毎に、前記サーバ装置に前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを送信することを特徴とする請求項3に記載の捜索システム。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1によれば、逸失物を探索者自身が実際に現場に赴いて探し当てる必要性を省く事で、探索者自身が逸失物の探索に要する時間と労力をなくすことができるとしている。さて、特許文献1おいては、本サービスのアプリケーションソフトを利用している者同士が一定の距離の範囲内に入ったとしても、その都度、前記位置情報が送信されるという不都合が生じないようにするため、「逸失物の所有者たるユーザが紛失した旨の設定をしない限り、位置情報が送信されてくることはない」とされている。
【0007】
捜索する対象が物であれば、通常、物に対して「見守り」という観念は発生しないから、上述のごとく紛失した旨の設定をしない限り、位置情報がユーザに送信されないよう制限することは意味があると思われる。しかしながら、例えばペットや徘徊する可能性がある高齢者といった日常的に見守ることが望まれる対象においては、必要に応じて対象がユーザの身近に居ることを確認したいというニーズが存在する。しかしながら、特許文献1に開示された構成では、このようなサービスを提供することは困難である。
【0008】
また、特許文献2によれば、学童等の要保護対象が登下校等の状況において、例えば自宅と目的地を移動する間の複数の地点の位置情報(第三者が所有する情報端末等で測定される)についても、随時、保護者が確認できるとしている。
【0009】
しかしながら、複数の地点の位置情報は、保護を要する対象の目的地までの移動ルートの近傍に配置された情報端末で計測されるものの、これらの情報端末はあくまでも位置情報を計測しサーバ装置に通知する機器であって、保護を要する対象に不測の事態が生じた場合に、保護者以外の第三者が捜索に積極的に参加することは想定されていない。この点は、特許文献1についても同様である。
【0010】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するべく案出されたものであり、その主な目的は、保護すべき対象について捜索を要する状況においては、保護者及び第三者の所有する情報端末を利用して対象の位置情報を的確に収集し、他方、捜索を要さない状況においても保護すべき対象がユーザの身近に存することを確認可能な捜索システムを提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、保護すべき対象を捜索する局面において、保護者のみならず第三者をも捜索に積極的に参加させることが可能な捜索システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するためになされた本発明は、サーバ装置と、要保護対象に携帯されて、固有の識別情報を発信する発信機と、第1情報端末と、を備え、前記第1情報端末は、前記要保護対象を捜索するか否かを設定するモード設定部、前記第1情報端末の位置情報を取得する第1位置情報取得部を有するとともに前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信すると前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを前記サーバ装置に送信し、前記第1情報端末は、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索しない設定となっているときは、前記要保護対象を捜索する設定となっているときと比較して、前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを前記サーバ装置に送信する頻度を低くすることを特徴とする捜索システムである。
【0013】
これによって、要保護対象について捜索を要する状況においては、保護者の所有する情報端末を利用して要保護対象の位置情報を的確に収集し、他方、捜索を要さない状況においても要保護対象が保護者の身近に存することを確認することが可能となる。
【0014】
また、本発明は、前記サーバ装置は、前記第1情報端末から前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを受信すると、前記第1情報端末の位置情報を前記第1情報端末に送信するようにしたものである。
【0015】
これによって、捜索を要さない状況においても要保護対象がユーザの身近に存することを確認することが可能となる。
【0016】
また、本発明は、前記第1情報端末は、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索する設定となっているときは、前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信する毎に前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを前記サーバ装置に送信し、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索しない設定となっているときは、前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信した際に、前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報との前記サーバ装置への送信を一時的に保留するようにしたものである。
【0017】
これによって、捜索を要さない状況では、保護者の所有する第1情報端末に、頻繁に要保護対象の位置情報が送信されることを防止することが可能となる。
【0018】
また、本発明は、前記第1情報端末は、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索しない設定となっているときは、前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信した際に、前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報との前記サーバ装置への送信を一時的に保留するとともに、所定期間内に前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信した回数を累積し、累積した受信回数が1以上であれば、所定期間が経過する毎に、前記サーバ装置に前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを送信するようにしたものである。
【0019】
これによって、捜索を要さない状況においても要保護対象が保護者の身近に存することを定期的に確認することが可能となる。
【0020】
また、本発明は、サーバ装置と、要保護対象に携帯されて、固有の識別情報を発信する発信機と、第1情報端末と、を備え、前記第1情報端末は、前記要保護対象を捜索するか否かを設定するモード設定部、前記第1情報端末の位置情報を取得する第1位置情報取得部、前記固有の識別情報を記憶する端末記憶部を有するとともに、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索する設定となっているときは、前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信すると前記固有の識別情報と前記第1情報端末の位置情報とを前記サーバ装置に送信し、前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索しない設定となっているときは、所定期間に前記発信機から前記固有の識別情報を受信しなかった場合に、前記端末記憶部に記憶された前記固有の識別情報を前記サーバ装置に送信する捜索システムである。
【0021】
これによって、所定期間を比較的短期間に設定しておくことで、要保護対象が保護者の近辺に居なくなったことを早期に把握することが可能となる。
【0022】
また、本発明は、更に、第2情報端末を備え、前記第2情報端末は、前記第2情報端末の位置情報を取得する第2位置情報取得部を有するとともに前記発信機から発信された前記固有の識別情報を受信すると前記固有の識別情報と前記第2情報端末の位置情報とを前記サーバ装置に送信し、前記第2情報端末は、前記第1情報端末の前記モード設定部の設定が前記要保護対象を捜索する設定となっている場合と同等の頻度で前記固有の識別情報と前記第2情報端末の位置情報とを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記第2情報端末から前記固有の識別情報と前記第2情報端末の位置情報とを受信すると、前記第2情報端末の位置情報を前記第1情報端末に送信するようにしたものである。
【0023】
これによって、要保護対象について捜索を要する状況においては、保護者以外の第三者の所有する情報端末を利用して要保護対象の位置情報を的確に収集することが可能となる。
【0024】
また、本発明は、前記サーバ装置は、前記発信機を特定する第1コード情報と前記固有の識別情報とが予め関連付けられたデータベースが構築されたサーバ記憶部を備え、前記第2情報端末は、前記第2情報端末の利用者が入力した第2コード情報と前記第2情報端末の利用者の連絡先情報とを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記第2コード情報と前記第1コード情報とが一致することを条件として、前記サーバ記憶部に前記固有の識別情報と前記第2情報端末の利用者の連絡先情報とを関連付けて記憶し、前記サーバ装置は、前記第1情報端末から前記固有の識別情報及び前記第1情報端末の位置情報を受信すると、前記第2情報端末の利用者の連絡先情報を参照して、前記第2情報端末に対して前記第1情報端末の位置情報を送信するようにしたものである。
【0025】
これによって、その者が所持する情報端末の位置情報を保護者に提供するが要保護対象の捜索には参加しない者を、その者が所持する情報端末の位置情報を保護者に提供するとともに要保護対象の捜索に積極的に参加する者に転換させることが可能となる。
【0026】
また、本発明は、前記第1情報端末は、第1端末制御部を備え、前記第1端末制御部は、前記第1情報端末の利用者の指示に従って、前記サーバ装置から送信された前記第1情報端末の位置情報を表示するか否かを制御するようにしたものである。
【0027】
これによって、要保護対象が保護者の身近に存することが明白な状況において、保護者の所持する情報端末に不要な位置情報が表示されるのを防止することが可能となる。
【0028】
また、本発明は、前記第2情報端末は、第2端末制御部を備え、前記第2端末制御部は、前記第2情報端末の利用者の指示に従って、前記サーバ装置から送信された前記第1情報端末及び前記第2情報端末の位置情報を表示するか否かを制御するようにしたものである。
【0029】
これによって、要保護対象が保護者以外の第三者の身近に存することが明白な状況において、当該第三者の所持する情報端末に不要な位置情報が表示されるのを防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0030】
このように本発明によれば、要保護対象について捜索を要する状況においては、保護者及び第三者の所有する情報端末を利用して要保護対象の位置情報を的確に収集し、他方、捜索を要さない状況においても要保護対象が保護者の身近に存することを確認することが可能な捜索システムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る捜索システムS1の概要を示す説明図である。
【0033】
図1において、1はペット等の要保護対象である。以降、要保護対象1として飼い猫等のペットを想定して説明を行うが、要保護対象1は徘徊する可能性がある高齢者等や迷子が懸念される子供であってもよい。
【0034】
2は要保護対象1に付される発信機である。発信機2は、ボタン電池等の小型電源(図示せず)を内蔵し、例えばペットの首や手足にベルト等の保持部材(図示せず)を用いて携帯可能なように小型に構成される。もちろん、発信機2はエネルギハーベスティング技術に基づく電源を備えて要保護対象1の体内に埋め込まれていてもよい。発信機2は、内部の記憶手段(図示せず)に予め記憶された当該発信機2の固有の識別情報(詳細は後述する。)を発信/送信する無線標識であり、代表的にはいわゆるBeaconと称される機器が相当する(以降、発信機2を「Beacon」と称することがある。)。発信機2が発信する電波の到達距離DIS(以降、電波が到達する範囲を「到達圏内」と称することがある。)はおよそ20〜30m程度とされているが、見通しが良好な場合等、環境条件によって到達距離DISは50m程度に及ぶこともある。また、発信機2には所定の制御部(図示せず)が組み込まれており、この制御部に制御されて発信機2は固有の識別情報を所定の周期で送信する。
【0035】
3は保護者であり要保護対象1を見守りまたは捜索する者を指す。4は第1情報端末である。発信機2が発信する電波の到達圏内に保護者3に携帯された第1情報端末4が入ると、第1情報端末4は発信機2から送信される固有の識別情報を受信する。5はインターネット等のネットワークである。6はサーバ装置である。
【0036】
第1情報端末4は、GPS衛星7から送信されるデータに基づき、第1情報端末4が存在する位置情報を計測可能に構成されており、計測した位置情報及び発信機2から受信した固有の識別情報は、ネットワーク5を介してサーバ装置6に送信される。サーバ装置6は、受信した固有の識別情報と予め記憶された複数の固有の識別情報とを比較し、一致する固有の識別情報が検出された場合は、第1情報端末4で計測された位置情報を第1情報端末4に送信する。これを受けて保護者3が携帯する第1情報端末4には、発信機2(即ち、発信機2を携帯する要保護対象1)が発見された旨、及び発見された位置情報が表示される。
【0037】
例えばペットが家屋から逃げ出し、第1情報端末4を携帯した保護者3がペットを捜索するようなケースでは、保護者3が地点A(発信機2が発信する電波の到達圏内ではない)から地点B(発信機2が発信する電波の到達圏内である)に移動すると、第1情報端末4は発信機2が送信する固有の識別情報を受信し、サーバ装置6に固有の識別情報と第1情報端末4で計測された位置情報とをサーバ装置6に送信する(実際は、サーバ装置6には時刻情報も送信される。詳細は後述する)。サーバ装置6は、第1情報端末4から受信した位置情報を第1情報端末4に送信する。即ち、保護者3はサーバ装置6から要保護対象1が発見された位置情報を受け取る。これによって保護者3は要保護対象1が自分の近辺に居ることを知ることができる。
【0038】
図2は、本発明の第1実施形態における第1情報端末4の構成を示すブロック構成図である。以降、第1情報端末4の構成について説明する。第1情報端末4は、近距離無線通信部10と、第1位置情報取得部11と、データ送信部12と、データ受信部13と、モード設定部14と、第1入力部15と、第1端末制御部16と、端末記憶部17と、表示部18と、電波強度計測部19とを備えている。これらの各構成要素はデータバス20で結合されている。
【0039】
モード設定部14は、保護者3等の指示に従って捜索機能のON/OFFを設定する。第1入力部15は第1情報端末4のユーザインタフェースであり、例えば静電容量の変化を検出することで、利用者がパネル表面にタッチあるいはホバーしたことを検出するタッチパネル等で構成される。
【0040】
第1端末制御部16は演算装置(CPU:Central Processing Unit)、Flashメモリ、RAM(Random access memory)等を備え(いずれも図示せず)、Flashメモリに格納された所定のアプリケーションソフトウェアに従って他の構成要素を制御する。端末記憶部17は、例えばFlashメモリで構成され、第1端末制御部16からアクセス可能に構成されている。表示部18は、例えばLCD(liquid crystal display)やOLED(Organic Light Emitting Diode)パネル及びドライバ等で構成される。なお、表示部18は第1入力部15と重畳して配置されていてもよい。電波強度計測部19は、第1情報端末4が発信機2から受信した電波の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を計測する。
【0041】
まず、発信機2が送信する情報について詳細に説明する。発信機2は、例えばBluetooth Low Energy(BLE)規格に準拠した通信モジュール(図示せず)を備え、固有の識別情報を周期的(例えば5〜10秒毎)に送信する。固有の識別情報は、一般にproximity UUID、major、minorと称される3つの識別子から構成されている。
【0042】
proximity UUIDは、128bitのUUID(Universally Unique Identifier)で表現され、法人・組織等やこれらが提供するサービスの識別子として用いられる。Beacon(即ち、発信機2)がアドバタイズするデータには必ずproximity UUIDが含まれている。majorは、16bitで表現された値で、同一のproximity UUIDを持つBeaconの各々についてユニークな識別子として利用される。minorは、16bitで表現された値で、同一のproximity UUID及びmajorを持つBeaconの識別子として利用される。なお、BLE規格では、Beaconがアドバタイズする情報に、majorとminorとを含めるか否かは任意となっているが、第1実施形態に係る捜索システムS1においては、beaconは少なくともproximity UUIDとmajorとを送信し、個々のbeaconを識別可能にしている。
【0043】
近距離無線通信部10は、例えばBLE規格に準拠した受信モジュール(図示せず)を備え、発信機2がアドバタイズする情報を受信するとproximity UUID、major、minor(即ち、固有の識別情報)の値を抽出するとともに、第1端末制御部16に対して割り込み信号を出力する。第1端末制御部16は割り込み信号を受け取ると、内蔵する時計モジュール(図示せず)から時刻情報(以降、「端末時刻情報」と称することがある。なお、端末時刻情報としては、後述の端末時刻情報T
bleと端末時刻情報T
gpsとがある)を取得し、更に近距離無線通信部10にアクセスして発信機2の固有の識別情報を取り込み、近距離無線通信部10が出力する割り込み信号に基づく割り込み発生時点の端末時刻情報T
bleと固有の識別情報とを端末記憶部17に記憶する。なお、近距離無線通信部10は双方向通信に対応すべく、更に送信モジュール(図示せず)を備えていてもよい。
【0044】
第1位置情報取得部11は、複数のGPS衛星7から送信されるGPSデータ送信時刻、衛星軌道データ等を受信し、三次元測位によって第1情報端末4が存在する緯度・経度情報(位置情報)を演算する。なお、この演算には第1位置情報取得部11に内蔵される高速演算器が利用され、第1位置情報取得部11は、緯度・経度情報の算出が完了すると第1端末制御部16に対して割り込み信号を出力する。第1端末制御部16は割り込み信号を受け取ると、第1位置情報取得部11が出力する割り込み信号に基づく割り込み発生時点の端末時刻情報T
gpsと緯度・経度情報とを端末記憶部17に記憶する。
【0045】
更に、第1端末制御部16は、近距離無線通信部10から割り込み信号を受け取ると、その直前に第1位置情報取得部11から取得した端末時刻情報T
gpsと緯度・経度情報とを端末記憶部17から取出し、近距離無線通信部10で抽出した固有の識別情報とともにデータ送信部12に出力する。なお、データ送信部12に対して出力される緯度・経度情報は後述するモード設定部14の設定に基づいて加工されてもよい。この加工の例として、端末時刻情報T
gpsと端末時刻情報T
bleとを用いて、過去に第1位置情報取得部11で取得された複数の位置情報と時刻情報(端末時刻情報T
gps)とに基づき、近距離無線通信部10が固有の識別情報を受信した時刻(端末時刻情報T
ble)における第1情報端末4の位置情報を推定すること等が挙げられる。
【0046】
データ送信部12は、例えばLTE(Long Term Evolution)/3G等に対応するモバイル通信モジュールを備え、無線回線を利用して第1情報端末4とネットワーク5とを接続し、第1端末制御部16から入力された端末時刻情報T
gps、緯度・経度情報及び固有の識別情報(以降、「時刻・位置及び固有の識別情報」と称することがある。)とをネットワーク5を介してサーバ装置6に送信する。
【0047】
サーバ装置6は、受信した時刻・位置及び固有の識別情報から固有の識別情報を抽出し、固有の識別情報がサーバ記憶部33(
図3参照)記憶されているか否かをチェックする。記憶されている場合は、緯度・経度情報、及び端末時刻情報T
gps(以降、「要保護対象位置情報等」と称することがある。)を第1情報端末4(例えば、保護者3のメールアドレス宛)に送信する。このとき、要保護対象1が発見された旨をフラグ形式で送信してもよい。なお、データ送信部12が時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信する頻度は、後述するモード設定部14の設定に基づいて調整される。なお、データ送信部12はWiFi(Wireless Fidelity)のような無線LANを介して時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信してもよい。
【0048】
第1情報端末4のデータ受信部13は、サーバ装置6から送信された要保護対象位置情報等を受信し、第1端末制御部16に割り込み信号を出力する。割り込み信号を受け付けた第1端末制御部16は、例えば着信音を鳴動させ、表示部18に要保護対象1が発見された旨、発見された時刻、及び発見された位置を表示する。もちろん受信した要保護対象位置情報等を端末記憶部17に逐次記憶しておき、発見された位置の履歴を地図上に表示等してもよい。
【0049】
図3は、本発明の第1実施形態におけるサーバ装置6の構成を示すブロック構成図である。以降、
図3を用いてサーバ装置6の構成及び機能について説明する。
【0050】
図3に示すように、サーバ装置6は、サーバデータ受信部30と、サーバデータ送信部31と、サーバ制御部32と、サーバ記憶部33とで構成される。これらの各構成要素はサーバデータバス34で結合される。サーバ装置6は、ネットワーク5と有線または無線接続され、ネットワーク5を介して第1情報端末4と双方向にデータをやり取りする。
【0051】
サーバデータ受信部30は、第1情報端末4のデータ送信部12(
図2参照)から送信された時刻、位置及び固有の識別情報を受信するとサーバ制御部32に通知するとともに、これらの情報をサーバ記憶部33に記憶する。
【0052】
サーバデータ送信部31は、サーバ制御部32から制御されて、ネットワーク5を介して第1情報端末4に要保護対象位置情報等を送信する。
【0053】
サーバ制御部32は演算装置(CPU:Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random access memory)等を備え(いずれも図示せず)、ROMに格納された制御プログラムに従って他の構成要素を制御する。
【0054】
サーバ記憶部33はRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)構成等を備えるいわゆる大容量ストレージである。サーバ記憶部33には、保護者データベースPDB、ゲストデータベースGDB(いずれも後述)が構築され、更に捜索履歴情報(後述)等が蓄積される。
【0055】
図4は、本発明の第1実施形態における保護者データベースPDB、及び保護者データベースPDBを構成する保護者レコードPRECの概要を示す説明図である。以降、
図4に
図3、
図2を併用して保護者データベースPDBのデータ構造を説明する。
【0056】
サーバ記憶部33には、
図4に示す保護者レコードPREC_0〜保護者レコードPREC_Nが記憶された保護者データベースPDBが構築されている(以降、個々のレコードを特定しないときは「保護者レコードPREC」と称することがある。)。保護者レコードPRECは、少なくとも市場に供給される発信機2の数(ここでは、N+1個)だけ存在する。
【0057】
以降、保護者レコードPRECのデータ構造について説明する。保護者レコードPRECは、保護者3が所有する発信機2に関する情報、保護者3自身に関する情報、保護者3が作成した要保護対象1に関するプロフィールのファイルポインタ等が記述されたレコードである。
図4において、保護者レコードPREC_0,保護者レコードPREC_1,保護者レコードPREC_X,保護者レコードPREC_Nは、既に保護者3によって利用されている発信機2に対応したレコードであり、他の保護者レコードPRECは、未だ利用されていない発信機2に対応したレコードである。
【0058】
保護者レコードPRECのField1には、市場に供給される発信機2のそれぞれに対応する固有のシリアル番号(製造番号等であってもよい)が格納される。Field2には発信機2に1対1に対応する固有の識別情報が格納される。即ち、Field1及びField2は特定の発信機2に関連付けられた固有の情報である。Field3には発信機2の所有者(通常は保護者3である)の連絡先、即ち保護者3が所持/携帯する第1情報端末4のメールアドレス等(以降、「連絡先情報」と称することがある。)が格納される。Field4にはペット等に関するプロフィール(名前、写真、特徴、紹介文等)の格納位置を示すリンク情報(ファイルポインタ)が格納される。
【0059】
保護者3が発信機2を購入後、未だ利用していない状態においては、例えば保護者レコードPREC_2に示すように、Field0及びField3〜Field5にはNULLが格納されている。発信機2の利用を開始する際に、保護者3が第1情報端末4を操作することで、保護者3が所有する発信機2に関する情報、保護者3自身に関する情報等がサーバ装置6に送信され、これらのフィールドに有意な情報が書き込まれる。
【0060】
図5は、本発明の第1実施形態における保護者レコードPRECの更新過程を示すフローチャートである。以降、
図5に
図2、
図3、
図4を併用して保護者3が第1情報端末4を操作して行う発信機2の登録処理について説明する。
【0061】
まず、捜索システムS1の利用者としての保護者3が専用のアプリケーションソフトウェア(以降、単に「専用アプリケーション」と称することがある。)を第1情報端末4にインストールして起動すると、当該専用アプリケーションは第1情報端末4に常駐し、Beaconとしての発信機2が送信するアドバタイズを受信可能な状態となる。次に保護者3が発信機2にボタン電池等を装着すると、発信機2は所定の周期でアドバタイズを開始する。この状態において、第1端末制御部16は、受信したアドバタイズから当該発信機2の固有の識別情報であるproximity UUID、major、minorを抽出し、予め定められた捜索システムS1のサービス名(専用アプリケーションにデータとして定義されている)とproximity UUIDとが一致するか否かを判断する(ST001)。捜索システムS1のサービス名と固有の識別情報とが一致する場合は(ST001でYes.)、処理がST002に進む。一致しない場合は(ST001でNo.)、処理を終了する。
【0062】
次に、第1端末制御部16は表示部18の表示をシリアル番号(以降、「第1コード情報」と称することがある。)入力画面に切り替え、第1入力部15に保護者3が第1コード情報を入力すると(ST002)、第1端末制御部16は端末記憶部17から保護者3のメールアドレス等の連絡先情報を取り出すとともにデータ送信部12を制御して、第1コード情報及び連絡先情報がネットワーク5を介してサーバ装置6に送信される(ST003)。このとき、サービスを表す識別子であるproximity UUIDを同時に送信してもよい。サーバ装置6は、受信した第1コード情報をキーとして保護者データベースPDBを検索し、該当する第1コード情報を含む保護者レコードPRECのField3に受信した連絡先情報を格納する。これによって、予め保護者レコードPRECに格納されていたシリアル番号及び固有の識別情報と、保護者レコードPRECに新たに追加された保護者3の連絡先情報とが関連付けられる。
【0063】
このように、第1実施形態の捜索システムS1においては、発信機2を保護者データベースPDBに登録するにあたって、保護者3に第1コード情報の入力を要求している。その理由は、第1に、第1情報端末4への専用アプリケーションのインストール、及び発信機2へのボタン電池の装着といった行為のみによる安易な登録処理を抑制し、保護者3による捜索システムS1の利用意思を確認するためであり、第2に、保護者3以外の第三者(以降、「ゲスト」と称することがある。)がペット等の捜索に積極的に参加することを容易ならしめるためである。なお、ペット等の捜索にゲストを参加させる処理については後に説明する。
【0064】
次に、第1端末制御部16は表示部18の表示をペット情報入力画面に切り替え、保護者3は画面の案内に従って、第1入力部15に名前、写真、特徴、紹介文等のペット情報(プロフィール)を入力する(ST004)。第1端末制御部16は、データ送信部12を制御して、既に取得している第1コード情報とともにプロフィールをサーバ装置6に送信する(ST005)。サーバ装置6のサーバ制御部32は、受信したプロフィールをサーバ記憶部33に格納するとともにそのファイルポインタを取得する。更にサーバ制御部32は、第1コード情報をキーとして保護者データベースPDBを検索し、該当する第1コード情報を含む保護者レコードPRECのField4に、リンク情報としてのファイルポインタを格納する。これによって、予め保護者レコードPRECに格納されていたシリアル番号及び固有の識別情報と、保護者レコードPRECに新たに追加されたリンク情報とが関連付けられる。
【0065】
以降、
図3に
図1、
図2、
図4を併用して説明を続ける。
サーバデータ受信部30が第1情報端末4から時刻・位置及び固有の識別情報を受信すると、サーバデータ受信部30はサーバ制御部32にその旨を通知する。当該通知を受けたサーバ制御部32は、端末時刻情報T
gps、緯度・経度情報、及び固有の識別情報を取り出してサーバ記憶部33の所定領域に記憶する(以降、記憶される情報を「捜索履歴情報」と称することがある。)とともに、固有の識別情報をキーとして保護者データベースPDBを検索する。なお、保護者3は、第1情報端末4を操作して、必要に応じて捜索履歴情報にアクセスすることが可能とされ、第1情報端末4は、要保護対象1が発見された時刻や位置の履歴を取り込み、地図情報と重ねて表示する。
【0066】
固有の識別情報をキーとして保護者データベースPDBを検索した結果、同一の固有の識別情報が格納された保護者レコードPRECを検出すると、サーバ制御部32は、当該保護者レコードPRECのField3に格納された連絡先情報を取り出し、サーバデータ送信部31を制御してこの連絡先情報を送信アドレスに指定して第1情報端末4に、端末時刻情報T
gps及び緯度・経度情報(即ち、要保護対象位置情報等)、及び必要に応じて要保護対象1が発見された旨を示すフラグを送信する。検索の結果、同一の固有の識別情報が格納された保護者レコードPRECを発見できなかったときは、所定のエラー処理を行ってもよく、あるいは特段の処理を行わなくてもよい。
【0067】
データ受信部13を介して要保護対象位置情報等を受信した第1情報端末4の第1端末制御部16は、スピーカやバイブレータ(共に図示せず)等を駆動して要保護対象1が発見された旨を保護者3に通知するともに、緯度・経度情報に基づきネットワーク5を介してクラウド8に公開されている地図データを取得し、緯度・経度情報を示すマーカを地図の該当する座標位置に重ねて表示部18に表示する。このときマーカに隣接して端末時刻情報T
gpsを表示してもよいし、保護者3がマーカをタップした場合に端末時刻情報T
gpsを表示するようにしてもよい。
【0068】
以降、
図2を用いて第1情報端末4のモード設定部14で行われる設定と、その設定に応じた第1情報端末4の動作について説明する。保護者3は第1入力部15を操作して、モード設定部14の設定を少なくとも「捜索モード」及び「見守りモード」の2つから選択することができる。ここで「捜索モード」とは、所在が不明となった要保護対象1を捜索する際に選択されるモードであり、「見守りモード」とは、要保護対象1の捜索を要する事態には至っておらず、要保護対象1が保護者3の近辺に存在するか否かを確認する際に選択されるモードである。なお、保護者3が上述した専用アプリケーションをインストール後に起動した直後、即ち初期状態において第1情報端末4は「捜索モード」に設定されている。
【0069】
「捜索モード」に設定された状態では、第1端末制御部16は、発信機2から固有の識別情報を受信する毎に、時刻・位置情報及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信する。このように「捜索モード」では、固有の識別情報の受信とサーバ装置6への時刻・位置情報及び固有の識別情報の送信とは1:1に対応する。
【0070】
当該「捜索モード」によれば、例えばペットが家屋から逃げ出した際など、ペットが携帯する発信機2が発信する電波の到達圏内に保護者3が到達することで、保護者3の携帯する第1情報端末4に、要保護対象1が発見された位置情報等が確実に通知される。上述したようにいわゆるBeaconとしての発信機2は、例えば5〜10秒といった比較的短周期で固有の識別情報を送信していることから、ペットと保護者3の相対距離の変化が比較的大きい場合であっても要保護対象1の捜索が容易となる。なお、第1情報端末4は、電波強度計測部19を備えており、ペットを発見した際に、保護者3は要保護対象1の存するおよその方向を把握することが可能となっている。
【0071】
保護者3は、要保護対象1の捜索を要しないとき、第1入力部15を操作してモード設定部14の設定を「見守りモード」に切り替えることができる。「見守りモード」に設定されているとき、第1情報端末4の第1端末制御部16は、発信機2から発信された固有の識別情報を受信した際に、時刻・位置及び固有の識別情報のサーバ装置6への送信を一時的に保留する。即ち、第1端末制御部16は所定期間TS(例えば所定期間TS=3時間。所定期間TSは変更可能とされている)の間に近距離無線通信部10が固有の識別情報を受信した回数を累積し、累積した受信回数がM(Mは1以上の整数)であれば、所定期間TSが経過する毎に、サーバ装置6に時刻・位置及び固有の識別情報を送信する。これを受けてサーバ装置6は、要保護対象位置情報等を第1情報端末4に返す。なお、「見守りモード」が設定されているとき、要保護対象1は保護者3の近くに居ることが通常は前提となるため、特に緯度・経度情報に基づくマーカ等は表示されなくてもよい。
【0072】
また、所定期間TS内に検出された固有の識別情報の回数に応じて処理内容を変えてもよく、更に発信機2から固有の識別情報を受信した時刻(端末時刻情報T
ble)に応じて処理内容を変えてもよい。即ち、所定期間TSの後半(例えば、所定期間TSを3時間とするとき、後半の1時間)に固有の識別情報が受信されていないときは、要保護対象1が保護者3の近辺に居ない可能性があることを示唆するようにしてもよい。
【0073】
他方、所定期間TSにおいて累積した受信回数が0のとき、即ち所定期間TSにおいて要保護対象1が発見されないとき、第1端末制御部16はサーバ装置6に時刻・位置及び固有の識別情報を送信することなく、スピーカやバイブレータを駆動して、保護者3に要保護対象1が所定期間TSにおいて発見できないことを通知する。また表示部18には要保護対象1が保護者3の近傍に存しない可能性がある旨が表示される。これによって、保護者3の携帯する第1情報端末4には、所定期間TSが経過する毎に要保護対象1が身近に存するか否かが定期的に表示され、保護者3は、捜索を要さない状況においても要保護対象1が身近に存するか否かを確認、即ち要保護対象1を見守ることが可能となる。
【0074】
「見守りモード」では、固有の識別情報の受信とサーバ装置6への時刻・位置及び固有の識別情報の送信とがM:1(Mは1以上の整数)になる場合と、サーバ装置6への時刻・位置及び固有の識別情報の送信を全く行わない場合とがある。もちろん、保護者3は、要保護対象1の捜索を要する際に、第1入力部15を操作してモード設定部14の設定を「見守りモード」から「捜索モード」に切り替えることができる。
【0075】
このように本発明の第1実施形態の捜索システムS1では、第1情報端末4は、モード設定部14の設定が要保護対象1を捜索しない設定(見守りモード)となっているときは、要保護対象1を捜索する設定となっているとき(捜索モード)と比較して、固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報(時刻・位置及び固有の識別情報)とをサーバ装置6に送信する頻度を低くする(最低頻度は0回)。
【0076】
そしてサーバ装置6は、第1情報端末4から固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報(時刻・位置及び固有の識別情報)とを受信すると、第1情報端末4の位置情報(要保護対象位置情報等)を第1情報端末4に送信する。
【0077】
また、第1実施形態では、第1情報端末4は、モード設定部14の設定が要保護対象1を捜索する設定(捜索モード)となっているときは、発信機2から発信された固有の識別情報を受信する毎に固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報とをサーバ装置6に送信し、モード設定部14の設定が要保護対象1を捜索しない設定(見守りモード)となっているときは、発信機2から発信された固有の識別情報を受信した際に、固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報とのサーバ装置6への送信を一時的に保留する。
【0078】
また、第1情報端末4は、モード設定部14の設定が要保護対象1を捜索しない設定(見守りモード)となっているときは、所定期間TS内に発信機2から発信された固有の識別情報を受信した回数を累積し、累積した受信回数が1以上であれば、所定期間TSが経過する毎に、サーバ装置6に固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報とを送信する。
【0079】
さて、「捜索モード」及び「見守りモード」では、第1情報端末4からサーバ装置6に対して時刻・位置及び固有の識別情報が送信されると、サーバ装置6は必ず第1情報端末4に対して要保護対象位置情報等を返す。しかしながら保護者3の都合によっては、要保護対象1を見守りまたは捜索するシーンにおいて、要保護対象1の位置情報等の通知を望まない状況も考えられる。そこで、第1実施形態においては、「捜索モード」または「見守りモード」のそれぞれにおいて、保護者3が第1入力部15に表示の可否を入力することで、第1端末制御部16は、保護者3(利用者)の指示に従って、サーバ装置6から送信された、第1情報端末4の位置情報等(要保護対象位置情報等)を表示するか否かを制御するようにしている。
【0080】
また、第1実施形態の捜索システムS1では、モード設定部14が要保護対象1を捜索しない設定(見守りモード)となっているときは、第1情報端末4からサーバ装置6に時刻・位置及び固有の識別情報を送信する頻度を少なくしているため、サーバ装置6の負荷を大幅に小さくすることが可能となる。
【0081】
さて、「見守りモード」の利用シーンにおいては、保護者3(即ち、保護者3の所有する第1情報端末4)は要保護対象1の近傍に存在することが通常であり、保護者3の最大の関心事は要保護対象1の位置情報ではなく、まずは「要保護対象1が保護者3の近傍に存在するか否か」であり、次に「要保護対象1が発見された時刻、特に最後に発見された時刻」であると考えられる。
【0082】
この観点では、「見守りモード」では、第1情報端末4は所定期間内に発信機2から固有の識別情報を受信した回数を累積し、累積回数が1以上であっても、時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信することなく、所定期間TSが経過する毎に、累積回数及び要保護対象1が発見された時刻(特に、最後に発見された時刻)を表示部18に表示するようにしてもよい。このように構成した場合も「見守りモード」における時刻・位置及び固有の識別情報のサーバ装置6への送信は0回となる。もちろん、サーバ装置6に要保護対象1の見守りに関する履歴を残したいような場合は、サーバ装置6に時刻・位置及び固有の識別情報を送信すればよい。
【0083】
以下、第1実施形態の変形例について説明する。
変形例においては、モード設定部14の設定が要保護対象1を捜索しない設定となっているときは、所定期間TSの間に発信機2から固有の識別情報を受信しなかった場合に、第1情報端末4は、端末記憶部17に記憶された固有の識別情報を取り出し、サーバ装置6に送信する。もちろん、時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信してもよい。なお、変形例においては、所定期間TSを1〜数分としておくことで、要保護対象1が保護者3の近辺に居なくなったことを早期に把握することができる。
【0084】
このように変形例においては、第1情報端末4は、要保護対象1を捜索するか否かを設定するモード設定部14、第1情報端末4の位置情報を取得する第1位置情報取得部11、固有の識別情報を記憶する端末記憶部17を有するとともに、モード設定部14の設定が要保護対象1を捜索する設定となっているときは、発信機2から発信された固有の識別情報を受信すると固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報とをサーバ装置6に送信し、モード設定部14の設定が要保護対象1を捜索しない設定となっているときは、所定期間TSの間に発信機2から固有の識別情報を受信しなかった場合に、端末記憶部17に記憶された固有の識別情報をサーバ装置6に送信する。
【0085】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る捜索システムS2の概要を示す説明図である。以降の説明において、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用い、当該構成要素の説明は省略する。
【0086】
上述した第1実施形態では、保護者3自らがペット等の要保護対象1を捜索し、並びに見守るのに好適な捜索システムS1について説明した。第2実施形態では、保護者3以外の第三者(ゲスト)を捜索に参加させることが可能な捜索システムS2について説明する。なお、以降の説明において、捜索システムS2は捜索システムS1を包含するものとするが、捜索システムS1,S2は独立に存在していてもよい。
【0087】
図6において、40a,40bはゲストである(以降、ゲスト40a,40bを区別しない場合はゲスト40と称することがある。)。ゲスト40は保護者3以外に要保護対象1を捜索する者をいう。
図6では、ゲスト40aは第2情報端末50aを、ゲスト40bは第2情報端末50bをそれぞれ携帯しているものとする(以降、第2情報端末50a,50bを区別しない場合は第2情報端末50と称することがある。)。なお、以降、2名のゲスト40a,40bを想定して説明するが、ゲスト40の人数はより多くてもよく、1名でもよい。
【0088】
図7は、本発明の第2実施形態における第2情報端末50の構成を示すブロック構成図である。以降、
図6に
図7を併用して説明を続ける。
図7において、51は第2位置情報取得部、55は第2入力部、56は第2端末制御部である。第2位置情報取得部51は第2情報端末50の位置情報を取得し、第1情報端末4の第1位置情報取得部11と同様の機能を備える。また第2入力部55は第1情報端末4の第1入力部15と同様の機能を、また第2端末制御部56は第1情報端末4の第1端末制御部16と同様の機能を備える。なお、第2情報端末50の他の構成要素についても実質的に第1情報端末4と同等であり、ここでの説明は省略する。
【0089】
捜索システムS2の利用者としてのゲスト40が専用アプリケーションを第2情報端末50にインストールして起動すると、専用アプリケーションは第2情報端末50に常駐し、Beaconとしての発信機2が送信するアドバタイズを受信可能な状態となる。
【0090】
更に、この状態でゲスト40は、保護者データベースPDBの各保護者レコードPRECのField4によって参照されるリンク情報にアクセスして、ペット等のプロフィールを閲覧することが可能となる。
【0091】
専用アプリケーションを起動した状態で、ゲスト40aが地点Cから地点Dに移動して発信機2が発信する電波の到達圏内に達すると、第2情報端末50aは、発信機2が送信する固有の識別情報を受信し、時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信する。なお、ゲスト40が専用アプリケーションを起動した初期状態において第2情報端末50は「捜索モード」に設定されている。従って、第2情報端末50は、第1情報端末4のモード設定部14の設定が要保護対象1を捜索する設定となっている場合と同等の頻度で時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信する。
【0092】
サーバ装置6は、受信した時刻・位置及び固有の識別情報を捜索履歴情報としてサーバ記憶部33に記憶するとともに、既に説明した保護者データベースPDB(
図4参照)を検索し、受信した固有の識別情報が格納された保護者レコードPRECを抽出し、当該保護者レコードPRECに格納された連絡先情報に基づいて、保護者3が所持する第1情報端末4に要保護対象位置情報等を送信する。他方、発信機2が発信する電波の到達圏内に到達していないゲスト40bや保護者3は発信機2がアドバタイズする固有の識別情報を受信しないから、上述の処理は行われない。
【0093】
このように、第2実施形態に係る捜索システムS2は、更に、第2情報端末50を備え、第2情報端末50は、第2情報端末50の位置情報を取得する第2位置情報取得部51を有するとともに発信機2から発信された固有の識別情報を受信すると固有の識別情報と第2情報端末50の位置情報(時刻・位置及び固有の識別情報)とをサーバ装置6に送信し、第2情報端末50は、第1情報端末4のモード設定部14の設定が要保護対象1を捜索する設定(捜索モード)となっている場合と同等の頻度で時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信し、サーバ装置6は、第2情報端末50から時刻・位置及び固有の識別情報を受信すると、第2情報端末50の位置情報(要保護対象位置情報等)を第1情報端末4に送信する。
【0094】
さて、このときゲスト40aは、その者が所持する第2情報端末50aからサーバ装置6に対して時刻・位置及び固有の識別情報を送信するものの、要保護対象1の捜索に積極的に参加している訳ではない(以降、この状態にあるゲスト40を「消極的探索者」と称することがある。)。即ち、要保護対象1を積極的に捜索するのは、あくまでも保護者3であり消極的探索者たるゲスト40aは、要保護対象1が発見された位置情報等を保護者3に提供するにすぎない。
【0095】
図8は、本発明の第2実施形態におけるゲストデータベースGDB、ゲストデータベースGDBを構成するゲストレコードGRECの概要、及び保護者レコードPRECとの関係を示す説明図である。また、
図9は、本発明の第2実施形態におけるゲストデータベースGDBの登録手順を示すフローチャートである。以降、
図8、
図9に
図7、
図3を併用してゲスト40を要保護対象1の捜索に積極的に参加させる処理について説明する。
【0096】
サーバ装置6のサーバ記憶部33には、既に説明した保護者データベースPDBに加え、
図8に示すゲストレコードGREC_0,GREC_1・・・が記憶されたゲストデータベースGDBが構築されている(以降、個々のレコードを特定しないときは「ゲストレコードGREC」と称することがある。)。ゲストレコードGRECには、捜索システムS2を用いた要保護対象1の捜索に積極的に参加するゲスト40が登録されている。なお、以降の説明において、その者が所持する第2情報端末50からサーバ装置6に対して時刻・位置及び固有の識別情報を送信するとともに、要保護対象1の捜索に積極的に参加する者を「積極的探索者」と称することがある。
【0097】
以降、ゲストレコードGRECのデータ構造について説明する。ゲストレコードGRECは、保護者3が所有する発信機2に関する情報のコピー、ゲスト40に関する情報、保護者3が作成した要保護対象1に関するプロフィールのファイルポインタのコピー、保護者レコードPRECとのリンクに関する情報(ファイルポインタ)等が記述されたレコードである。
図8では、ゲストレコードGREC_0_1,ゲストレコードGREC_0_2の二つのレコードが記載されているが、ゲストレコードGRECは積極的探索者としての登録処理がある毎に追加されていく。もちろん、積極的探索者が要保護対象1の捜索に協力するのを止める等する場合は、第2情報端末50から所定のコマンドを送信することで、ゲストレコードGRECは削除される。
【0098】
以降、ゲスト40を積極的探索者として登録する登録処理について説明する。なお、ゲスト40が所有する第2情報端末50には、捜索システムS2のサービスを提供する専用アプリケーションがインストールされ起動されているものとする。専用アプリケーションに基づいて、第2情報端末50の第2端末制御部56は各構成要素を制御する。
【0099】
まず保護者3は、要保護対象1の捜索に協力してもらいたいゲスト40(この時点で、ゲスト40は消極的探索者である。)が所有する第2情報端末50宛に、例えばメールシステム等を用いて発信機2のシリアル番号としての第1コード情報を送信する(ST101)。第1コード情報を受け取ったゲスト40は、第2情報端末50の表示部18に表示された案内に従って第2情報端末50の第2入力部55を操作し、ゲスト40のメールアドレス等の連絡先情報、及び第1コード情報と同一の第2コード情報を入力する(ST102)。
【0100】
第2情報端末50のデータ送信部12は、入力された第2コード情報をネットワーク5を介してサーバ装置6に送信する(ST103)。サーバ装置6のサーバ制御部32は第2コード情報を受信すると、サーバ記憶部33に構築された保護者データベースPDBにアクセスし、第2コード情報と一致する第1コード情報が格納された保護者レコードPRECを検索する(ST104)。保護者データベースPDBに第1コード情報が格納された保護者レコードPRECが存在する場合(ST105でYes.)、サーバ制御部32は、当該保護者レコードPRECまたはゲストレコードGRECに追加するレコードのファイルポインタを書き込み(ST106)、ゲストデータベースGDBに新たなゲストレコードGRECを生成・追加する(ST107)。
【0101】
以降、
図8に
図3を併用して登録処理の具体例を説明する。ここでは、第2情報端末50からサーバ装置6に送信された第2コード情報と保護者レコードPREC_0のField1に格納されたシリアル番号0とが一致し、また、ゲストデータベースGDBには、既にゲストレコードGREC_0_1が登録されており、新たにゲストレコードGREC_0_2が追加される状況を想定して説明する。
【0102】
サーバ制御部32は、第2コード情報を受信すると保護者データベースPDBを検索し、第2コード情報とField1に格納されたシリアル番号0(第1コード情報)とが一致する保護者レコードPREC_0を抽出し、Field5に格納された値をチェックする。ゲスト40が登録されていない状況では保護者レコードPREC_0のField5にはNULLが格納されているが、ここではファイルポインタPO1が格納されていることから、サーバ制御部32は、既に登録されたゲスト40が存在すると判断し、ファイルポインタPO1を参照してゲストレコードGREC_0_1にアクセスする。
【0103】
次にサーバ制御部32は、ゲストレコードGREC_0_1のField5に格納されている値をチェックする。本例ではこの値はNULLとなっており、サーバ制御部32は新たなゲストレコードGREC_0_2を生成し、ゲストレコードGREC_0_2のファイルポインタ(PO2)を取得してゲストレコードGREC_0_1のField5をNULLからPO2に変更する。そして、保護者レコードPREC_0のField1に格納されているシリアル番号0、Field2に格納されている固有の識別情報、及びField4に格納されているリンク情報をゲストレコードGREC_0_2の対応するFieldにコピーし、更に第2情報端末50から送信された、ゲスト40の連絡先情報を連絡先情報0_2としてField3に格納する。これによって新たなゲスト40についての登録処理が完了する。
【0104】
図10は、本発明の第2実施形態において、ゲスト40が積極的探索者となった場合の捜索システムS2の処理の概要を示す説明図である。以降、
図10に
図8を併用して、ゲスト40の登録処理が完了した後の捜索システムS2の処理内容について説明する。なお、以降の説明において、ゲスト40a,40bの2名が専用アプリケーションをインストールして起動し、上述の登録処理によって、ゲスト40a,40bに各々ゲストレコードGRE_0_1,ゲストレコードGREC_0_2が対応づけられているものとする。また、要保護対象1が携帯する発信機2の電波の到達圏内にゲスト40aが入ったものとして説明を行う。
【0105】
ゲスト40aが地点Cから地点Dに移動して発信機2が発信する電波の到達圏内に達すると、第2情報端末50aは、発信機2が送信する固有の識別情報を受信し、時刻・位置及び固有の識別情報をサーバ装置6に送信する。サーバ装置6は、受信した時刻・位置及び固有の識別情報を捜索履歴情報としてサーバ記憶部33に記憶するとともに、保護者データベースPDBを検索し、受信した固有の識別情報が格納された保護者レコードPREC(ここでは、保護者レコードPREC_0)を抽出し、当該保護者レコードPREC_0に格納された連絡先情報0_0に基づいて、保護者3が所持する第1情報端末4に要保護対象位置情報等を送信する。
【0106】
更に、サーバ装置6は、保護者レコードPREC_0のField5に格納されたファイルポインタPO1を参照してゲストレコードGREC_0_1を参照する。そしてField3に格納された連絡先情報0_1を抽出して、ゲスト40aが所持する第2情報端末50aに要保護対象位置情報等を送信する。次にサーバ装置6は、ゲストレコードGREC_0_1のField5に格納されたファイルポイントPO2を参照してゲストレコードGREC_0_2を参照する。そして同様に連絡先情報0_2を抽出して、ゲスト40bが所持する第2情報端末50bに要保護対象位置情報等を送信する。
【0107】
上述した例では、ゲスト40aが携帯する第2情報端末50aで発信機2が送信する固有の識別情報を受信するものとして説明したが、固有の識別番号を受信する情報端末は保護者3が携帯する第1情報端末4あっても、ゲスト40bが携帯する第2情報端末50bであっても、消極的探索者が携帯する第2情報端末50であってもよく、サーバ装置6は、保護者3及びゲスト40a,40b(積極的探索者)のいずれに対しても、要保護対象位置情報等を送信する。
【0108】
このように、第2実施形態では、サーバ装置6は、発信機2を特定する第1コード情報と固有の識別情報とが予め関連付けられたデータベース(保護者データベースPDB)が構築されたサーバ記憶部33を備え、第2情報端末50は、第2情報端末50の利用者が入力した第2コード情報と第2情報端末50の利用者の連絡先情報とをサーバ装置6に送信し、サーバ装置6は、第2コード情報と第1コード情報とが一致することを条件として、サーバ記憶部33に固有の識別情報と第2情報端末50の利用者の連絡先情報とを関連付けて記憶(ゲストデータベースGDBに記憶されるゲストレコードGREC)し、サーバ装置6は、第1情報端末4(あるいは第2情報端末50)から固有の識別情報及び第1情報端末4(あるいは第2情報端末50)の位置情報(時刻・位置及び固有の識別情報)を受信すると、第2情報端末50(あるいは第1情報端末4)の利用者の連絡先情報を参照して、第2情報端末50(あるいは第1情報端末4)に対して第1情報端末4(あるいは第2情報端末50)の位置情報を送信する。
【0109】
即ち、ゲストデータベースGDBへの登録処理によって、もともと消極的探索者であったゲスト40は積極的探索者に転換し、要保護対象1の捜索に積極的に関与することが可能となる。
【0110】
また、上述のように、要保護対象1が発見された時刻や位置は捜索履歴情報としてサーバ記憶部33に記憶されており、登録処理を終えたゲスト40は、第2情報端末50を操作して、必要に応じて捜索履歴情報にアクセスすることが可能とされ、第2情報端末50は、要保護対象1が発見された時刻や位置の履歴を取り込み、地図情報と重ねて表示する。
【0111】
このように第2実施形態では、消極的探索者または積極的探索者のいずれかにかかわらず、ゲスト40が所持する第2情報端末50で取得された時刻・位置及び固有の識別情報は、サーバ装置6のサーバ記憶部33に捜索履歴情報として記憶され、保護者3及び積極的探索者は捜索履歴情報を共有して要保護対象1の捜索に利用することが可能となる。
【0112】
さて、ゲスト40が積極的探索者となった「捜索モード」では、第1情報端末4または第2情報端末50からサーバ装置6に対して時刻・位置及び固有の識別情報が送信されると、サーバ装置6は必ず第1情報端末4及び第2情報端末50に対して要保護対象位置情報等を返す。しかしながらゲスト40の都合によっては、要保護対象1を捜索するシーンにおいて、要保護対象1の位置情報等の通知を望まない状況も考えられる。そこで、第2実施形態においては、「捜索モード」において、ゲスト40が第2入力部55に表示の可否を入力することで、第2端末制御部56は、ゲスト40(利用者)の指示に従って、サーバ装置6から送信された、第1情報端末4及び第2情報端末50取得した位置情報等(要保護対象位置情報等)を表示するか否かを制御するようにしている。もちろん、第2実施形態においても、保護者3は第1情報端末4における位置情報等の表示の可否を設定可能となっている。
【0113】
以上、本発明に係る捜索システムS1,S2について特定の実施形態に基づいて詳細に説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、第1実施形態において、第1端末制御部16は、近距離無線通信部10から割り込み信号を受け取ると、その直前に第1位置情報取得部11から取得した緯度・経度情報をサーバ装置6に送信しているが、第1端末制御部16は、これまでの捜索履歴情報に基づいて緯度・経度情報を推定するようにしてもよい。また、緯度・経度情報の推定をサーバ装置6で行うようにしてもよい。
【0114】
また、上述した実施形態においては、本発明に係る捜索システムS1,S2が捜索や見守りの対象とする要保護対象1として主にペットを想定して説明を行ったが、要保護対象1は徘徊する可能性がある高齢者等や迷子が懸念される子供であってもよく、更に例えばテーマパーク等において、迷子が懸念される子供に発信機2を携帯させておき、保護者3のみならず当該テーマパークの従業員の情報端末に専用アプリケーションをインストールしておき、迷子の捜索に消極的探索者あるいは積極的探索者として参加させることも可能である。
【課題】捜索を要する状況においては、保護者の所有する情報端末を利用して要保護対象の位置情報を的確に収集し、捜索を要さない状況においても要保護対象がユーザの身近に存することを確認することが可能な捜索システムを提供すること。
第1情報端末4は、発信機2から発信された固有の識別情報を受信すると固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報とをサーバ装置6に送信し、第1情報端末4は、モード設定部の設定が要保護対象1を捜索しない設定となっているときは、要保護対象1を捜索する設定となっているときと比較して、固有の識別情報と第1情報端末4の位置情報とをサーバ装置6に送信する頻度を低くする。