【0059】
本願発明は以下の発明をも含む。
発明1
血漿低減された血小板を収集し、かつ血漿の返血を予測する方法であって、
a)ドナーから全血を取り出すステップ;
b)ドナーから取り出した全血に抗凝固剤を導入するステップ;
c)抗凝固化された全血を分離チャンバへと導入するステップであって、前記分離チャンバが抗凝固化された全血をいくつかの血液成分へと分離するステップ;
d)抗凝固化された全血から分離された血漿を血漿コンテナへと移送するステップ;
e)血漿コンテナからの第一の容量の血漿をドナーへと返血するステップ;
f)ステップaからdを繰り返すステップ;
g)分離チャンバより多血小板血漿を多血小板血漿コンテナへと抽出するステップ;ならびに
h)分離チャンバ中に残された血液成分をドナーへと返血するステップ
を含有する、方法。
発明2
i)ステップaからcを繰り返して抗凝固化された全血で分離装置を部分的に満たすステップ;
j)多血小板血漿コンテナからの多血小板血漿を分離チャンバへと再導入するステップ;
k)分離チャンバからの血漿を血漿コンテナへと移送するステップ;ならびに
l)再導入された多血小板血漿を再処理して、分離装置中に血小板の拡大した層を作り出すステップ
をさらに含有する、発明1に記載の方法。
発明3
m)多血小板血漿を再処理する間に血漿コンテナから血漿をドナーに返血するステップ
をさらに含有する、発明2に記載の方法。
発明4
m)多血小板血漿を分離チャンバへと再導入する間に血漿コンテナから血漿をドナーに返血するステップ
をさらに含有する、発明2に記載の方法。
発明5
m)サージ・エルトリエーション法を用いて分離装置中にある血小板の拡大した層を除去し、血小板が血小板コンテナへと移送されるようにするステップ;ならびに
n)分離チャンバ中に残される血液成分をドナーへと返血するステップ
をさらに含有する、発明2に記載の方法。
発明6
デッドタイムの間に血漿コンテナから血漿をドナーに返血するステップをさらに含有する、発明5に記載の方法。
発明7
体外容量と血管内損失のいずれか一つを計算するステップであって、ステップ(e)中に返血される血漿の容量が少なくとも部分的には計算された体外容量もしくは血管内損失に基づくようなステップをさらに含有する、発明1に記載の方法。
発明8
分離チャンバから多血小板血漿を抽出するステップがサージ・エルトリエーションによって多血小板血漿を抽出することを含む、発明1に記載の方法。
発明9
サージ・エルトリエーションで分離チャンバから多血小板血漿を抽出するステップが血漿でサージすることを含む、発明8に記載の方法。
発明10
血漿低減された血小板を収集し、かつ血漿の返血を予測するためのシステムであって、
第一のポンプを用いて被験者から第一の容量の全血を取り出し、そして第一のポンプを用いて血液成分を被験者へと返血するための静脈アクセス装置;
取り出した血液を第一の血液成分と第二の血液成分に分離するための血液成分分離装置(ここで血液成分分離装置は、第一の血液成分を第一の血液成分バッグへ、そして第二の血液成分を第二の血液成分バッグへと移送するよう構成される);
分離装置中に残された血液成分を被験者へと返血するための静脈アクセス装置と血液成分分離装置とを流体接続する第一の返血ライン;
第一の血液成分コンテナと分離装置を接続する再循環ライン(ここで第一の血液成分コンテナ中の第一の血液成分が再循環ラインと再循環ポンプを通って分離チャンバへと再導入される);ならびに
第一の血液成分コンテナと第一の返血ラインを流体接続し、第一の血液コンテナ中の第一の血液成分を被験者へと返血するように構成された第二の返血ライン
を含有するシステム。
発明11
第一のポンプが第一の血液成分コンテナ中の第一の血液成分を被験者に返血する、発明10に記載のシステム。
発明12
第一のポンプが分離デバイス中に残された血液成分を被験者へと返血する、発明10に記載のシステム。
発明13
分離デバイスが遠心ボウルである、発明10に記載のシステム。
発明14
第一の血液成分が血漿であり、第二の血液成分が血小板である、発明10に記載のシステム。
発明15
分離デバイスが全血を、第一の血液成分、第二の血液成分に加えて第三の血液成分へと分離する発明10に記載のシステム。
発明16
分離デバイス中に残された血液成分が第三の血液成分を含む、発明15に記載のシステム。
発明17
第三の血液成分が赤血球である、発明15に記載のシステム。
発明18
第二の血液成分がサージ・エルトリエーション法によって分離装置より除去される、発明10に記載のシステム。
発明19
サージ・エルトリエーション法が、第二の血液成分が血液成分分離装置から除去されるまで、第一の血液成分が再循環ラインを通して血液成分分離装置へと流速を増加させながら再導入される、発明18に記載のシステム。
発明20
抗凝固剤源へと結合された抗凝固剤ラインをさらに含有し、前記抗凝固剤ラインが抗凝固剤を取り出した血液へと導入する、発明10に記載のシステム。
発明21
第二の血液成分が血小板であり、予め決められた量の血小板が第二の血液成分コンテナに収集されたのちに第二の血液成分が血液成分分離装置へと再導入され、それにより分離装置から血漿低減された血小板を抽出できる、発明10に記載のシステム。
発明22
第二の血液成分バッグと血液成分分離装置とを流体接続するための再循環ラインをさらに含有し、ここで全血の第二の容量が被験者から取り出されるときに第二の血液成分バッグ中の第二の血液成分が血液成分分離装置へと再導入され、それによって血液成分分離装置中に第二の血液成分の拡大した層が作り出され、第二の血液成分の拡大した層がサージ・エルトリエーション法を用いて血液成分分離装置より除去される、発明10に記載のシステム。
発明23
第二の血液成分が血液成分分離装置へと再導入されるときに第一の血液成分コンテナ中の第一の血液成分が被験者へと返血される、発明22に記載のシステム。
発明24
デッドタイム中に第一の血液成分コンテナ中の第一の血液成分が被験者へと返血される、発明10に記載のシステム。
発明25
コントローラをさらに含有し、コントローラが体外容量および血管内損失の少なくとも一つを計算し、システムが、少なくとも部分的に計算された体外容量もしくは血管内損失に基づいて一定量の第一の血管成分を第二の返血ラインを介して返血する、発明10に記載のシステム。
発明26
血漿低減された血小板を収集し、かつ血漿の返血を予測するためのシステムであって、
被験者より第一の容量の全血を取り出し、そして被験者へと血液成分を返血するための手段;
第一の血液成分と第二の血液成分に取り出された血液を分離するための血液成分分離手段(ここで血液成分分離手段は第一の血液成分を第一の血液成分バッグへ、第二の血液成分を第二の血液成分バッグへと移送するよう構成されている);
第一の容量の全血を取り出すための手段と血液成分分離手段とを流体接続し、分離手段中に残された血液成分を被験者へと返血するよう構成された、第一の返血手段;
第二の血液成分コンテナと分離手段とを結合する再循環手段(ここで再循環手段は第二の血液成分コンテナ中の第二の血液成分を分離手段へと再導入する);ならびに
第一の血液成分コンテナと第一の返血手段を流体接続し、第一の血液コンテナ中の第一の血液成分を被験者へと返血するよう構成された第二の返血手段
を含有する、システム。
発明27
全血を取り出す手段が第一のポンプを含み、第一のポンプが第一の血液成分コンテナ中の第一の血液成分を被験者へと返血するよう構成される、発明26に記載のシステム。
発明28
第一のポンプが分離手段中に残された血液成分を被験者へと返血するよう構成された、発明27に記載のシステム。
発明29
システムを通る液体の流れを制御するためのコントローラをさらに含有し、コントローラがドナーから全血を繰り返し取り出して分離手段へと導入し、分離手段から第一のおよび第二の血液成分を抽出し、第二の返血手段を用いて第一の血液成分コンテナ中の第一の血液成分を患者へと返血し、第一の返血手段を用いて分離手段中に残された成分を患者へと返血し、ここで予め決められた容量の第二の血液成分が第二の血液成分コンテナへと隔離された後に、第二の血液成分コンテナからの第二の血液成分が分離手段へと再導入される、発明26に記載のシステム。
発明30
コントローラが体外容量と血管内損失の少なくとも一つを計算し、第二の返血手段を用いて返血される血液成分の量が体外容量と血管内損失の少なくとも一つに少なくとも部分的に基づく、発明29に記載のシステム。
発明31
第一の血液成分が血漿であり、第二の血液成分が血小板である、発明26に記載のシステム。
発明32
分離手段が全血を、第一のおよび第二の血液成分に加えて第三の血液成分へと分離する、発明26に記載のシステム。
発明33
分離手段中に残された血液成分が第三の血液成分を含む、発明32に記載のシステム。
発明34
第三の血液成分が赤血球である、発明32に記載のシステム。
発明35
第二の血液成分がサージ・エルトリエーション法を用いて分離装置から除去される、発明26に記載のシステム。
発明36
サージ・エルトリエーション法が、第二の血液成分が血液成分分離手段から除去されるまで、第一の血液成分が再循環手段を通って血液成分分離手段へと流速を増大させながら再導入されることを含む、発明35に記載のシステム。
発明37
抗凝固剤を取り出された全血へと導入するための手段をさらに含有する、発明26に記載のシステム。
発明38
第二の血液成分が血小板であり、予め決められた量の血小板が第二の血液成分コンテナへと収集された後に血液成分分離手段へと再導入され、それによって分離装置から血漿低減された血小板製剤が抽出される、発明26に記載のシステム。
発明39
第二の血液成分バッグと血液成分分離手段とを流体接続する再導入手段をさらに含有し、第二の量の全血が被験者より取り出されるときに第二の血液成分バッグ中の第二の血液成分が血液成分分離手段中に再導入され、これによって血液成分分離手段中に第二の血液成分の拡大した層が作り出され、サージ・エルトリエーション法を用いて第二の血液成分の拡大した層が血液成分分離手段から除去される、発明26に記載のシステム。
発明40
血漿低減された血小板を収集し、かつ血漿の返血を予測するための方法であって、
a)供給源から全血を取り出すステップ;
b)供給源から取り出した全血に抗凝固剤を導入するステップ;
c)抗凝固化された全血を分離チャンバへと導入するステップであって、前記分離チャンバが抗凝固化された全血をいくつかの血液成分へと分離するステップ;
d)抗凝固化された全血から分離された血漿を血漿コンテナへと移送するステップ;
e)血漿コンテナからの第一の容量の血漿を供給源へと返血するステップ;
f)ステップaからdを繰り返すステップ;
g)分離チャンバより多血小板血漿を多血小板血漿コンテナへと抽出するステップ;ならびに
h)分離チャンバ中に残された血液成分を供給源へと返血するステップ
を含有する、方法。
発明41
i)ステップaからcを繰り返して抗凝固化された全血で分離装置を部分的に満たすステップ;
j)多血小板血漿コンテナからの多血小板血漿を分離チャンバへと再導入するステップ;
k)分離チャンバからの血漿を血漿コンテナへと移送するステップ;ならびに
l)再導入された多血小板血漿を再処理して、分離装置中に血小板の拡大した層を作り出すステップ
をさらに含有する、発明40に記載の方法。
発明42
m)多血小板血漿を再処理する間に血漿コンテナから血漿を供給源に返血するステップ
をさらに含有する、発明41に記載の方法。
発明43
m)多血小板血漿を分離チャンバへと再導入する間に血漿コンテナから血漿を供給源に返血するステップ
をさらに含有する、発明41に記載の方法。
発明44
m)サージ・エルトリエーション法を用いて分離装置中にある血小板の拡大した層を除去し、血小板が血小板コンテナへと移送されるようにするステップ;ならびに
n)分離チャンバ中に残される血液成分を供給源へと返血するステップ
をさらに含有する、発明41に記載の方法。
発明45
デッドタイムの間に血漿コンテナから血漿を供給源に返血するステップをさらに含有する、発明44に記載の方法。
発明46
体外容量と血管内損失のいずれか一つを計算するステップであって、ステップ(e)中に返血される血漿の容量が少なくとも部分的には計算された体外容量もしくは血管内損失に基づくようなステップをさらに含有する、発明40に記載の方法。
発明47
分離チャンバから多血小板血漿を抽出するステップがサージ・エルトリエーションによって多血小板血漿を抽出することを含む、発明40に記載の方法。
発明48
サージ・エルトリエーションで分離チャンバから多血小板血漿を抽出するステップが血漿でサージすることを含む、発明47に記載の方法。
発明49
血漿低減された血小板を収集するための方法であって、
a)供給源から全血を取り出すステップ;
b)供給源から取り出した全血に抗凝固剤を導入するステップ;
c)抗凝固化された全血を分離チャンバへと導入するステップであって、前記分離チャンバが抗凝固化された全血をいくつかの血液成分へと分離するステップ;
d)抗凝固化された全血から分離された血漿を血漿コンテナへと移送するステップ;
e)血漿コンテナからの第一の容量の血漿を供給源へと返血するステップ;
f)ステップaからdを繰り返すステップ;
g)分離チャンバより多血小板血漿を多血小板血漿コンテナへと抽出するステップ;ならびに
h)分離チャンバから残された血液成分を除去するステップ
を含有する、方法。