(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6189373
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】ワイヤレス電力磁気共振器における高効率および高電力伝送
(51)【国際特許分類】
H02J 50/05 20160101AFI20170821BHJP
H02J 50/12 20160101ALI20170821BHJP
H01F 38/14 20060101ALI20170821BHJP
【FI】
H02J50/05
H02J50/12
H01F38/14
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-145982(P2015-145982)
(22)【出願日】2015年7月23日
(62)【分割の表示】特願2013-89537(P2013-89537)の分割
【原出願日】2008年9月16日
(65)【公開番号】特開2016-7130(P2016-7130A)
(43)【公開日】2016年1月14日
【審査請求日】2015年8月20日
(31)【優先権主張番号】60/973,166
(32)【優先日】2007年9月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】ハンズペーター・ウィドマー
(72)【発明者】
【氏名】ルカス・シエベル
(72)【発明者】
【氏名】ニゲル・ピー.・クック
【審査官】
坂東 博司
(56)【参考文献】
【文献】
特開平04−236687(JP,A)
【文献】
特表平11−503579(JP,A)
【文献】
特表2002−508916(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0278264(US,A1)
【文献】
米国特許第7068991(US,B2)
【文献】
米国特許第7541930(US,B2)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0134985(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/05
H01F 38/14
H02J 50/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス電力送信システムにおいて、
負荷に電力供給するために受信アンテナに、磁界を通して、電力を送信するように構成されている送信アンテナと、
前記送信アンテナから電気的に切り離されており、前記送信アンテナおよびチューニングループの間の結合を調整するために、前記送信アンテナに関して可動であるチューニングループと
を具備し、前記チューニングループは、前記受信アンテナの共振周波数および前記送信アンテナの共振周波数を整合するように構成されている、ワイヤレス電力送信システム。
【請求項2】
前記チューニングループは、前記受信アンテナに関して可動である、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記チューニングループは、前記送信アンテナに関するその動きに基づいて前記結合を調整するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記送信アンテナは、
前記受信アンテナに関して可動である、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記送信アンテナは、前記受信アンテナに関するその動きに基づいて前記結合をさらに調整するように構成されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記受信アンテナの前記共振周波数は、前記送信アンテナの前記共振周波数より低く、前記チューニングループは、前記送信アンテナの前記共振周波数と同じとなるように、前記受信アンテナの前記共振周波数を増加させるようにさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記チューニングループのサイズは、前記送信アンテナのサイズより小さい、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
負荷に電力供給するために、送信アンテナから受信アンテナに、磁界を通して、電力を送信することと、前記送信アンテナは、チューニングループから電気的に切り離されている、
前記送信アンテナおよび前記チューニングループの間の結合を調整するために、前記送信アンテナに関して前記チューニングループを動かすことと
を具備し、前記動かすことは、前記受信アンテナの共振周波数および前記送信アンテナの共振周波数を整合することを具備する、電力を送信する方法。
【請求項9】
前記結合をさらに調整するために、前記受信アンテナに関して前記送信アンテナを動かすことをさらに具備する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記受信アンテナに関して前記チューニングループを動かすことをさらに具備する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記受信アンテナの前記共振周波数は、前記送信アンテナの前記共振周波数より低く、前記動かすことは、前記送信アンテナの前記共振周波数と同じとなるように、前記受信アンテナの前記共振周波数を増加させることをさらに具備する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
ワイヤレス電力受信機において、
負荷に電力供給するために送信アンテナから、磁界を通して、電力を受信するように構成されている受信アンテナと、
前記受信アンテナから電気的に切り離されており、前記受信アンテナおよびチューニングループの間の結合を調整するために前記受信アンテナに関して可動である前記チューニングループと、
前記受信アンテナと前記チューニングループとの間に接続されたキャリッジ、前記キャリッジは、前記受信アンテナと前記チューニングループとを移動するように構成される、と
を具備する、ワイヤレス電力受信機。
【請求項13】
前記チューニングループは、前記負荷から電気的に切り離されている、請求項12に記載の受信機。
【請求項14】
前記チューニングループは、前記受信アンテナおよび前記チューニングループの間の結合ファクタに基づいて前記結合を調整するようにさらに構成されている、請求項12に記載の受信機。
【請求項15】
前記受信アンテナから送信された電力を誘導的に受信し、前記負荷に前記受信された電力供給するように構成されている結合ループをさらに具備する、請求項12に記載の受信機。
【請求項16】
前記結合ループのサイズは、前記受信アンテナのサイズより小さい、請求項15に記載の受信機。
【請求項17】
前記結合ループのサイズは、前記チューニングループのサイズに対して同等である、請求項15に記載の受信機。
【請求項18】
前記チューニングループは、前記受信アンテナの周囲を少なくとも部分的にオーバーラップする、請求項12に記載の受信機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は、2007年9月17日に出願され、開示の全体の内容が参照によりここに組み込まれている、仮出願番号第60/973,166号からの優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
電磁界を誘導するワイヤを使用することなく、送り側から受け側に電気エネルギーを伝送することが望まれる。以前の試みの問題は、不十分な量の送信電力に加えて、低効率であることである。
【0003】
限定されないが、“ワイヤレス装置および方法”と題する、2008年1月22日に出願され、その開示の全体の内容が参照によりここに組み込まれている米国特許番号第12/018,069号を含む、我々の以前の出願および仮出願は、電力のワイヤレス伝送を記述している。
【0004】
システムは、送信アンテナおよび受信アンテナを使用でき、送信アンテナおよび受信アンテナは、例えば、5−10%の共振内、15%の共振内、または20%の共振内で実質的に共振する共振アンテナであることが好ましい。アンテナは、アンテナに対する利用可能な空間が限定されている移動体、ハンドヘルドデバイスに適合することを可能にするために、小さいサイズであることが好ましい。効率的な電力伝送は、伝わる電磁波の形態でエネルギーを自由空間に送る代わりに、送信アンテナの近接場においてエネルギーを蓄積することによって、2つのアンテナ間で実行されてもよい。高いクオリティファクタを有するアンテナを使用できる。2つの高Qアンテナが疎結合変圧器に対して同様な反応をするように、それらは置かれ、1つのアンテナは他方のアンテナに電力を誘導する。アンテナは、1000より大きいQを有することが好ましい。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、高効率および/または高電力により、電磁界結合を通して、電力の送り側から電力の受け側にエネルギーを伝送することを記述する。実施形態は、動作および実際の効率を記述する。
【0006】
これらおよび他の観点を、添付図面を参照して、これから詳細に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、磁気波ベースのワイヤレス電力送信システムのブロック図を示す。
【
図2】
図2は、増幅器結合ループおよびアンテナを含む送信機ブロック図を図示する。
【
図3】
図3は、結合ループ、受信機、およびチューニング要素における傾向を含む受信機ブロック図を示す。
【
図5】
図5は、距離に対する最大伝送可能電力を図示する。
【
図7】
図7は、アンテナの直径に正規化された効率を図示する。
【
図8】
図8は、アンテナ測定のセットアップを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
基本的な実施形態が
図1中で示されている。送信機100が、源から、例えば、ACプラグ102から電力を受け取る。周波数発生器104が、ここでは共振アンテナであるアンテナ110にエネルギーを結合するために使用される。アンテナ110は誘導ループ111を含み、誘導ループ111は、高Q共振アンテナ部112に誘導的に結合されている。共振アンテナは、N個のコイルループ113を含み、各ループは、半径R
Aを有する。ここでは、可変コンデンサとして示されるコンデンサ114が、コイル113に直列に接続され、共振ループを形成する。実施形態において、コンデンサは、コイルとは完全に別の構造であるが、いくつかの実施形態において、コイルを形成するワイヤの自己キャパシタンスは、コンデンサ114を形成できる。
【0009】
周波数発生器104は、アンテナ110に対して調整でき、さらに、FCCコンプライアンスに対して選択できることが好ましい。
【0010】
本実施形態は、多指向性アンテナを使用する。115は、出力としてエネルギーを全方向に示している。アンテナの出力の多くは、電磁放射エネルギーではなく、むしろ、より静止している磁界という意味では、アンテナ100は非放射である。もちろん、アンテナからの出力の部分は、実際には放射されるだろう。
【0011】
別の実施形態は、放射性アンテナを使用してもよい。
【0012】
受信機150は、送信アンテナ110から距離Dだけ離れて置かれた
高Q共振コイルアンテナ151を含む。
高Q共振コイルアンテナ151は、誘導結合ループ152に結合され、コイル部とコンデンサとを有す
る。誘導結合ループ152の出力は、整流器160において整流され、負荷に適用される。その負荷は、任意のタイプの負荷とすることができ、例えば、電球のような抵抗型負荷、あるいは、電気器具、コンピュータ、充電可能バッテリ、音楽プレイヤー、または自動車のような電子デバイス負荷である。
【0013】
実施形態として、ここでは、磁界結合を主に記述するが、エネルギーは、電界結合または磁界結合のいずれかを通して伝送できる。
【0014】
電界結合は、開コンデンサまたは誘電体ディスクである誘導性負荷電気ダイポールを提供する。外部からのオブジェクトが、電界結合に比較的強い影響を与えるかもしれない。磁界における、外部からのオブジェクトは、“空の”空間と同じ磁気特性を有することから、磁界結合が好まれるかもしれない。
【0015】
実施形態は、容量性負荷磁気ダイポールを使用する磁界結合を記述する。そのようなダイポールは、アンテナを共振状態に電気的にロードするコンデンサに直列に接続されている、コイルの少なくとも1つのループまたは巻きを形成するワイヤループから形成される。
【0016】
我々の以前の出願は、共振器として使用されている単一の巻きループの利点を記述している。本出願は、2つの異なる単一の巻きループをどのように使用して、ワイヤレス電力送信システムにおいて著しく増加したレンジを生ずることができるかを記述する。
【0017】
実施形態において、
図8中で示されるテストのセットアップを使用して、テストが実行された。送信機
112は、45cmの直径で、6mmのワイヤループである。受信機は、40cm×30mmの銅ループから形成される。通常、受信機アンテナは、パッケージングのために、より小さなものであるはずであることが注目される。ここでさらに説明するように、テスト結果は完全に逆であり、その結果、受信電力における何らかの差異を未然に防ぐ。
【0018】
アンテナ
350は、アンテナ
112よりも約20kHz低い共振周波数を有する。チューニングループ
103が、チューニングループのアンテナ
350をシフトするために使用されて、送信する受信機アンテナ
112の共振に整合される。信号は、
誘導結合ループ
152と負荷
160とに結合される。
【0019】
図2は、増幅器結合ループおよびアンテナを含む送信機ブロック図を図示する。動作において、RF発生器
200が使用されて、13.56MHzの持続波信号が生成される。増幅器205が、50dBの増幅を提供して、206において25Wの最大電力出力を生じさせる。テストの目的のために、アナログの電力メーター
210が使用される。電力は、結合ループ
111に提供され、結合ループ
111は、アンテナ
112に隣接し、ワイヤレスに結合され、アンテナ
112は、ループ
113と、ループを13.56MHzで共振に至らせるコンデンサ
114とから形成されている。
【0020】
図3は、誘導ループ350およびコンデンサ352から形成される
高Q共振コイルアンテナ151と、チューニングループ103と、電力を受け取る誘導結合ループ152とを含む受信機を示す。デジタル電力メーター330が、20dB減衰器325による減衰後に受け取られる電力量をテストする。
【0021】
チューニングループと組み合わされている
高Q共振コイルアンテナ151は、低いが調整可能な結合係数を有する1:1変圧器のように動作する。結合係数は、主ループとチューニングループとの間の距離である。チューニングループは、短絡を生ずる二次的なものと考えてもよい。短絡は、結合係数次第でごくわずかだけ共振器の全インダクタンスを低減させ、それゆえに、クオリティファクタを実質的に減少させることなく、その共振周波数を増加させる。
高Q共振コイルアンテナ151およびチューニングループ103は、キャリッジ333に接続されていてもよく、キャリッジは、互いに関して2つのループを移動させることができる。キャパシタンスに対して低いインダクタンスの比率を有する共振器が使用される場合、それは非常に効果的なものとなり得る。
【0022】
図4は、特定の距離に対する受信電力を図示する。このテストによると、距離は1.6mから4mまで変化した。より近い距離は、システムの離調を引き起こす可能性があることから、1.6mよりも近い距離は測定されていない。したがって、これらの値は補間され、離調の影響が回避される。近接場から遠距離場への移行は、13.56MHzにおいて、約3 1/2mで起こる。この距離は、同軸から共面に、選択方位を変化させ、その結果、受信できる電力量に著しく影響を及ぼす。
図4は、3.5mにおいて、この方位の変化のために、受信電力が0Wに近づくことを示す。
【0023】
1.7mよりも大きい距離において、計算された距離は、コンピュータで計算された距離と密接に関連している。
【0024】
図5は、最大伝送可能電力を図示する。これらのアンテナは、高度に線形であり、送信電力が2倍にされる場合、受信電力もまた2倍にされることを意味する。十分な冷却があるという条件で、送信ループは、コンデンサの電圧および電流の定格のみによって制限される。30mmの銅ループは、9kVのピークおよび100ampの送電の制限を有する、200pFのコンデンサを使用する。それは、約300Wの送信電力を提供する。
【0025】
システムが線形であることから、
図5は、300Wの送信電力に対するデータ点のスケールを示す。これは、現存するシステムが1.6mの距離で67Wを伝送できることを示す。ICNIRPによって推奨される最大放射露光量制限は、これらのレベルによって超えられるであろう。しかしながら、伝送効率が
図6中で示され、伝送効率が、2 1/2mよりも小さいすべての距離に対して−15dBであることを図示している。
図7は、アンテナの直径に対してこの距離を正規化する。MITによって実行されたテストも
図7において示されている。
【0026】
結論は次の通りである。近接場境界に最も近い領域と、近距離における領域とを除いて、アンテナは高度に線形であり、電力を単に2倍にして、受信電力を2倍にできる。
【0027】
システムは、1.5mの距離に対して、25Wの送信電力と、25%の伝送効率により動作できる。システムは、共振周波数およびQファクタに関して極めて安定している。システムは、1.5mの距離において、70Wまでパワーを上げることができる。より小さい距離に対する外挿も可能である。
【0028】
いくつかの実施形態だけを上記で詳細に開示したが、他の実施形態が可能であり、発明者は、これらが本明細書に包含されることを意図している。本明細書は、別の方法で達成してもよい、より一般的な目標を達成するために、特定の例を記述している。本開示は、例示的であるように向けられており、特許請求の範囲は、当業者に予測可能であるかもしれない、任意の修正または代替をカバーするように向けられている。例えば、他のサイズや、材料や、接続を使用できる。アンテナの結合部分は、ワイヤの単一のループとして示されているが、この結合部分は、複数のワイヤループを有することができることを理解すべきである。他の実施形態は、本実施形態の同様な原理を使用してもよく、同様に、主として静電界結合および/または電気力学界結合に適用できる。一般に、主な結合メカニズムとして、磁界の代わりに電界を使用できる。
【0029】
また、語“手段”を使用する請求項だけが、合衆国法典第35部112条第6項のもとで解釈すべきであるように向けられていることを、発明者は意図している。さらに、それらの限定が請求項中に明白に含まれていない限り、本明細書からのいかなる限定も、請求項に読み込むように向けられていない。
【0030】
特定の数値がここで述べられている場合、いくつかの異なる範囲が特に述べられていない限り、本出願の教示内にとどまりながら、値を20%だけ増加または減少させてもよいことを考慮すべきである。特定の論理的な意味が使用される場合、反対の論理的な意味もまた、包含されるように向けられている。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス電力システムにおいて、
電力の源への接続を有し、第1の周波数で変調信号を生成させる信号発生器と、
前記第1の周波数を有し、前記信号発生器によって生成された電力に基づいている磁界を送信する送信アンテナと、
前記送信アンテナによって生成された磁気電力信号を受信し、前記送信アンテナから1mよりも大きい距離があけられている受信アンテナと、
前記受信アンテナから電力を受け取る負荷受取部とを具備し、
前記送信アンテナおよび前記受信アンテナ間の伝送効率は、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナ間の1mの距離において、25%よりも大きいワイヤレス電力システム。
[C2]
前記送信アンテナは、25Wの電力を送信するC1記載のシステム。
[C3]
前記伝送効率は、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナ間の1.5mの距離において、25%よりも大きいC1記載のシステム。
[C4]
前記送信アンテナは容量結合ダイポールであり、前記受信アンテナは容量結合ダイポールであるC1記載のシステム。
[C5]
前記信号発生器および前記送信アンテナに直接結合され、何らかのワイヤ接続によって前記送信アンテナに接続されていない結合ループを、前記送信アンテナ上にさらに具備するC1記載のシステム。
[C6]
前記受信電子機器および前記受信アンテナ間に結合された結合ループを前記受信アンテナ上にさらに具備し、それにより、前記受信電子機器は、何らかのワイヤによって前記受信アンテナに直接接続されていないC5記載のシステム。
[C7]
前記受信機に関して可動のチューニングループをさらに具備し、前記動きは、前記受信機の共振周波数に影響を与えるC1記載のシステム。
[C8]
ワイヤレスに電力を送信する方法において、
電力源からの電力に基づいて、第1の周波数で変調信号を生成させることと、
前記第1の周波数を有し、前記電力源からの電力に基づいている磁界を送信する送信アンテナを使用することと、
前記送信アンテナから1mよりも大きい間隔があけられた距離において、前記送信アンテナによって生成された磁界をワイヤレスに受信することと、
前記送信アンテナおよび受信アンテナ間の25%よりも大きい伝送効率により、前記ワイヤレスに受信する電力を負荷に結合することとを含む方法。
[C9]
前記送信アンテナは、25Wの電力を送信するC8記載の方法。
[C10]
前記伝送効率は、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナ間の1.5mの距離において、25%よりも大きいC8記載の方法。
[C11]
前記送信アンテナは容量結合ダイポールであり、前記受信アンテナは容量結合ダイポールであるC8記載の方法。
[C12]
前記RF発生器および前記送信材料間の前記送信アンテナ上で、結合ループを使用することをさらに含み、それにより、前記RF発生器は、ワイヤによって前記送信アンテナに直接接続されていないC8記載の方法。
[C13]
前記受信電子機器および前記受信アンテナ間に結合された結合ループを前記受信アンテナ上で使用することをさらに含み、それにより、前記受信電子機器は、前記受信アンテナに直接結合されていないC12記載の方法。
[C14]
前記受信機に関して可動のチューニングループを動かすことをさらに含み、前記受信機の共振周波数は、前記動かすことによって変更されるC8記載の方法。
[C15]
ワイヤレス電力システムにおいて、
電力の源への接続を有し、第1の周波数で変調信号を生成させる信号発生器と、
前記第1の周波数を有し、前記信号発生器によって生成された電力に基づいている磁界を送信する送信アンテナと、
前記送信アンテナによって生成された磁気電力信号を受信し、前記送信アンテナから1mよりも大きい距離があけられている受信アンテナと、
前記受信アンテナからの電力を受け取る負荷受取部とを具備し、
前記負荷は、前記送信アンテナから1.5メートルの距離において、少なくとも2.5ワットの電力を受け取るワイヤレス電力システム。
[C16]
前記送信アンテナは、25Wの電力を送信するC15記載のシステム。
[C17]
前記送信アンテナは容量結合ダイポールであり、前記受信アンテナは容量結合ダイポールであるC15記載のシステム。
[C18]
前記信号発生器および前記送信アンテナに直接結合され、何らかのワイヤ接続によって前記送信アンテナに接続されていない結合ループを、前記送信アンテナ上にさらに具備するC15記載のシステム。
[C19]
前記受信電子機器および前記受信アンテナ間に結合された結合ループを前記受信アンテナ上にさらに具備し、それにより、前記受信電子機器は、何らかのワイヤによって前記受信アンテナに直接接続されていないC15記載のシステム。
[C20]
前記受信機に関して可動のチューニングループをさらに具備し、前記動きは、前記受信機の共振周波数に影響を与えるC15記載のシステム。