(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スチームリフォーマユニットの下側に対向して配置され、前記バーナユニットから発生した火炎が流入する開口部が形成され、前記バーナユニットによって加熱された蒸気が前記開口部を通して流入した後、前記改質反応部に向かって直ちに移動せずに所定時間滞留するように形成された蒸気加熱チャンバをさらに含む請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料処理装置。
【背景技術】
【0002】
一般的に、燃料処理装置は、水蒸気改質法(Steam reforming)を利用して天然ガスを水素に転換する改質反応器(Steam reformer)と、水素とともに生成された一酸化炭素を二酸化炭素に転換する転換反応器(HTS、LTS)と、熱量を供給するバーナとを含んで構成される。
【0003】
すなわち、天然ガスの主成分はメタン(CH
4)であり、改質反応器で水蒸気と反応して水素と一酸化炭素が生成されるが、反応温度は通常650〜700℃程度であり、上記反応は吸熱反応で、反応に必要な熱量はバーナを用いて供給している。
【0004】
水素とともに生成された一酸化炭素は、燃料電池スタックに流入する場合、スタックを被毒させて性能に致命的な悪影響を及ぼすことから、これを除去するために、高温転換反応器(HTS)および低温転換反応器(LTS)を通して二酸化炭素に転換している。
【0005】
上記HTSおよびLTSの転換反応温度は、高温転換反応器の場合、通常300〜350℃程度であり、低温転換反応器は通常180〜250℃程度であり、転換反応は発熱反応で、反応時に熱を発散している。
【0006】
バーナは、燃料処理装置の燃焼室に位置して燃焼し、燃焼過程で発生した燃焼排気ガスは燃料処理装置の上層部に上がって触媒反応器と燃焼室との間の流路を上から下へ通過し、触媒反応器に熱を供給している。
【0007】
従来の燃料処理装置は、前述のように、反応器をそれぞれ改質反応器と転換反応器に区分して分離使用しているが、改質反応器の場合に吸熱反応、転換反応器の場合には発熱反応で熱勾配が異なり、反応温度の差が大きいことから、別途に区分して分離作製しており、これによって内部構造および流路が複雑になり、全体的な反応器の体積が大きくなる問題が発生した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の実施形態は、改質ガスを生成するために用いられるスチームリフォーマユニット、熱交換器ユニット、高温転換反応ユニット、および低温転換反応ユニットの配置を変更し、熱交換チャンバを通した熱交換効率が向上した燃料処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置は、ケーシングの内側上部に位置したスチームリフォーマユニットと、前記スチームリフォーマユニットの下側に配置された熱交換器ユニットと、前記熱交換器ユニットの下側に位置した高温転換反応ユニットと、前記高温転換反応ユニットの外側を取り囲んで位置した低温転換反応ユニットと、前記高温転換反応ユニットの下側に位置し、前記改質ガスおよび燃焼ガスの排出および熱交換流体の供給のために形成された流路部を通して供給された改質ガスと熱交換流体とで相互熱交換が行われる熱交換チャンバとを含む。
【0011】
前記スチームリフォーマユニットは、前記ケーシングの上端中央から挿入され、長手方向に延びたバーナハウジングと、前記バーナハウジングの内側上部に設けられ、前記ケーシングの上部から下部へと火炎を発生させるバーナユニットと、前記バーナハウジングを同心円とし、内部に反応触媒が形成された改質反応部とを含む。
【0012】
前記バーナハウジングは、前記改質反応部の下端より相対的に短い長さで延びたことを特徴とする。
【0013】
前記改質反応部は、前記ケーシングの半径方向に行くほど、厚さが減少することを特徴とする。
【0014】
前記改質反応部は、前記ケーシングの長手方向上に単位改質反応部の間ごとに形成され、スチームの移動する通路が形成されたことを特徴とする。
【0015】
前記スチームリフォーマユニットの下側に対向して配置され、前記バーナユニットから発生した高温の火炎が流入する開口部が形成され、前記バーナユニットによって加熱された蒸気が前記開口部を通して流入した後、前記改質反応部に向かって直ちに移動せずに所定時間滞留するように形成された蒸気加熱チャンバをさらに含む。
【0016】
前記蒸気加熱チャンバは、前記改質反応部に向かって円周方向に沿って延びた延長管をさらに含む。
【0017】
前記スチームリフォーマユニットには、前記改質反応部に供給された蒸気と熱交換で生成された凝縮水が貯蔵される凝縮水貯蔵チャンバをさらに含む。
【0018】
前記凝縮水貯蔵チャンバは、前記蒸気加熱チャンバの下側に位置したことを特徴とする。
【0019】
前記熱交換器ユニットは、前記バーナユニットに高温の加熱空気を供給するために、前記熱交換器ユニットの外側から内側に延びて外気が供給される空気流入口と、前記空気流入口を通して流入した外気がスチームと熱交換された後に前記バーナユニットに供給されるように、空気流入口の上側に離隔して前記熱交換器ユニットの内側から外側に延びた空気排出口とを含む。
【0020】
前記熱交換器ユニットは、シェルアンドチューブタイプが用いられることを特徴とする。
【0021】
前記熱交換器ユニットに移動した改質ガスは、前記空気流入口を通して供給された外気との熱交換により所定の温度以下に下げられる。
【0022】
本発明の第2実施形態に係る燃料処理装置は、ケーシングの内側上部に位置したスチームリフォーマユニットと、前記スチームリフォーマユニットの下側に配置された熱交換器ユニットと、前記熱交換器ユニットの下側に位置した高温転換反応ユニットと、前記高温転換反応ユニットの外側を取り囲んで位置した低温転換反応ユニットと、前記高温転換反応ユニットと前記低温転換反応ユニットとの間に位置し、前記高温転換反応ユニットの過熱を防止するために、内部に熱交換のための流体が供給される熱交換コイルユニットと、前記高温転換反応ユニットの下側に位置し、前記改質ガスおよび燃焼ガスの排出および熱交換流体の供給のために形成された流路部を通して供給された改質ガスと熱交換流体とで相互熱交換が行われる熱交換チャンバとを含む。
【0023】
前記熱交換チャンバは、前記改質ガスが移動する改質ガス流路部を取り囲むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態は、燃料処理装置の高さを相対的に低減することができて、コンパクトな装備運営が可能であり、改質反応のためのウォームアップ(warm up)時間が短縮し、改質反応に必要な温度を迅速に上昇させることができて、燃料処理装置の効率が向上する。
【0025】
本発明の実施形態は、バーナユニットに供給される高温の蒸気が加熱できる空間が別途に形成されていて、改質反応に必要な高温の蒸気を安定して供給することができ、火炎による改質触媒を直接加熱するのではなく、高温の蒸気を利用して加熱を行うため、前記改質触媒の耐久性を向上させることができる。
【0026】
本発明の実施形態は、熱交換器ユニットを通して改質ガスと熱交換による熱効率を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置について、図面を参照して説明する。添付した
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置を示す縦断面図であり、
図2は、本発明の第1実施形態に係るスチームリフォーマユニットの横断面図であり、
図3は、本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置のバーナユニットの作動状態に応じた温度分布シミュレーションを示す図である。
【0029】
添付した
図1〜
図3を参照すれば、本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置1は、ケーシング2の内側上部にスチームリフォーマユニット10が位置し、スチームリフォーマユニット10の下側に熱交換器ユニット20が配置され、熱交換器ユニット20の下側に高温転換反応ユニット30が配置され、高温転換反応ユニット30の外側を取り囲んで位置した低温転換反応ユニット40と、高温転換反応ユニット30の下側に位置し、前記改質ガスおよび燃焼ガスの排出および熱交換流体の供給のために形成された流路部52を通して供給された改質ガスと熱交換流体とで相互熱交換が行われる熱交換チャンバ50とを含む。
【0030】
本実施形態に係るスチームリフォーマユニット10は、ケーシング2の上端中央から挿入され、長手方向に延びたバーナハウジング12と、バーナハウジング12の内側上部に設けられ、ケーシング2の上部から下部へと火炎を発生させるバーナユニット14と、バーナハウジング12を同心円とし、内部に反応触媒が形成された改質反応部16とを含む。
【0031】
ケーシング2は、円筒状に形成され、バーナユニット14がバーナハウジング12の上端に設けられるが、バーナユニット14がバーナハウジング12の上端に設けられる理由は、スチームリフォーマユニット10の長手方向における延長長さが相対的に短くなるので小型化が可能で、設置空間のレイアウトによる制約が最小化され、設置の利便性が同時に向上できるからである。
【0032】
添付した
図3を参照すれば、バーナユニット14が作動する場合に発生した高温の火炎はバーナハウジング12の長手方向に沿って移動し、バーナハウジング12の下端に高温の火炎が集中するので、ケーシング2の外側への熱損失が最小化され、バーナハウジング12の外側に位置した改質反応部16により多くの蒸気を供給することができて、改質反応部16の触媒反応が向上する。これによって、より迅速な始動が可能になって作動時間が短縮し、改質反応部16で改質反応が安定して実施できる温度雰囲気が維持される。
【0033】
バーナハウジング12は、改質反応部16の下端より相対的に短い長さで延びるが、この場合、バーナユニット14から発生した火炎によって加熱された蒸気が、矢印で示されているように改質反応部16に拡散しながら、反応触媒が所定の温度に加熱される。
【0034】
改質反応部16は、バーナハウジング12を同心円とし、ケーシング2の半径方向に直径が増加する単位改質反応部が複数配置される。単位改質反応部は、ケーシング2の半径方向外側に行くほど直径は増加する一方で、厚さは減少する。このため、相対的に反応触媒量は減少するが、スチームとの接触面積が増加して、改質反応は安定して行われる。
【0035】
特に、改質反応部16に位置した反応触媒は、バーナユニット14から発生した火炎と直接的に接触せず、高温状態に加熱された乾燥状態のスチームと熱交換が行われるため、反応触媒の耐久性が向上し、長期間反応触媒を用いる場合にも安定して使用可能である。
【0036】
改質反応部16は、ケーシング2の長手方向上に単位改質反応部の間ごとに形成され、スチームの移動する通路16aが形成される。スチームは通路16aを通して矢印で示された方向に移動し、バーナハウジング12の下端において改質反応部16の長手方向の下側から上側に沿って高温のスチームが移動し、改質反応部16の上側から再び下側に向かって移動しながら、反応触媒と熱交換による改質反応が行われる。
【0037】
また、蒸気加熱チャンバ60は、スチームリフォーマユニット10の下側に対向して配置され、バーナユニット14から発生した高温の火炎が流入する開口部62が形成されていて、バーナユニット14によって加熱された蒸気が開口部62を通して流入した後、改質反応部16に向かって直ちに移動することはない。したがって、蒸気が所定時間蒸気加熱チャンバ60に滞留した後に移動するため、熱交換時間が安定して確保される。
【0038】
蒸気加熱チャンバ60は、バーナハウジング12と互いに対向する状態で位置し、上面は火炎または蒸気が流入するように開口部62が形成され、円周方向に沿って改質反応部16に向かって複数延びた延長管64が配置されるが、延長管64を通して高温の蒸気が改質反応部16に向かって安定して移動する。
【0039】
特に、延長管64は、放射状に蒸気加熱チャンバ60に配置されるため、管状からなる改質反応部16の下端に多量の蒸気を安定して供給することができる。参考として、蒸気加熱チャンバ60の内部温度は700℃以上の高温の温度条件が維持される。
【0040】
スチームリフォーマユニット10には、改質反応部16に供給された蒸気と熱交換で生成された凝縮水が貯蔵される凝縮水貯蔵チャンバ70をさらに含む。凝縮水貯蔵チャンバ70は、スチームが加熱された後に温度変化によって生成される凝縮水を別途に排出させるのではなく、凝縮水貯蔵チャンバ70に溜まった状態で保管する。
【0041】
上記保管された凝縮水は、バーナユニット14から発生した高温の火炎または高温の蒸気によって溜まった状態が維持されず、バーナユニット14の作動と同時に高温に熱せられて蒸発される。
【0042】
したがって、凝縮水を燃料処理装置1の外側に排出させるための別途のドレーン通路を形成しなくても、バーナユニット14の作動またはスチームリフォーマユニット10で維持される高温の温度雰囲気により蒸発および除去が容易になって、凝縮水による問題が発生しない。
【0043】
凝縮水貯蔵チャンバ70は、蒸気加熱チャンバ60の下側に位置するが、当該位置に配置される理由は、蒸気加熱チャンバ60において改質反応部16に向かって延びた延長管64から排出され得る凝縮水を保管するためであり、改質反応部16の下端とも一定間隔以上離隔していて、凝縮水による反応触媒の誤作動を事前に予防することができる。
【0044】
熱交換器ユニット20は、外形が円筒形状からなり、シェルアンドチューブタイプが用いられ、チューブには流体の水が移動し、シェルには改質ガスが互いに相対移動しながら相互熱交換が行われる。
【0045】
熱交換器ユニット20は、バーナユニット14に高温の加熱空気を供給するために、熱交換器ユニット20の外側から内側に延びて外気が供給される空気流入口22と、空気流入口22を通して流入した外気がスチームと熱交換された後にバーナユニット14に供給されるように、空気流入口22の上側に離隔して熱交換器ユニット20の内側から外側に延びた空気排出口24とを含む。
【0046】
熱交換器ユニット20に移動した改質ガスは、前述したスチームリフォーマユニット10で高温の蒸気によって生成された初期の温度が700℃前後の高温状態であるが、熱交換器ユニット20を経由する場合、600℃以下に低下した状態で後述の高温転換反応ユニット30に移動するため、改質ガスの温度を安定して低下させることができる。また、後述の高温転換反応ユニット30で安定した反応が維持できる温度に改質ガスの温度を予め調節することで、高温転換反応ユニット30の効率を向上させることができる。
【0047】
空気流入口22に流入した外気は、熱交換器ユニット20の周りに形成された高温の改質ガスと熱交換された後に空気排出口24を通してバーナユニット14に供給されるが、バーナユニット14に供給される空気は相対的に高い温度状態が維持されてバーナユニット14に供給される方が引火点を高めて燃焼状態を安定して行うことができ、これを通じて改質反応部16の温度を最適な温度に維持することができる。
【0048】
特に、熱交換器ユニット20では、バーナユニット14から発生した排気ガスと改質反応部16で反応後生成された改質ガスの温度を低下させることができて、スタックに供給される改質ガスに含まれている一酸化炭素を基準値以下に維持させることができて、上記の熱交換を行う。
【0049】
高温転換反応ユニット30は、熱交換器ユニット20で600℃の温度状態が維持される改質ガスを、350℃前後に温度が維持されるように熱交換が行われる。
【0050】
低温転換反応ユニット40は、直径が高温転換反応ユニット30に比べて大きく構成されるが、厚さは相対的に薄い厚さとなり、高温転換反応ユニット30を経由した改質ガスが供給され、内部に位置したペレット触媒と反応が行われる。
【0051】
低温転換反応ユニット40は、厚さが薄いほど、改質ガスとペレット触媒との相互接触が大部分行われて触媒使用率が向上し、ペレット触媒量も相対的に低減されて経済性が向上する。
【0052】
また、改質ガスは、低温転換反応ユニット40を経由しながら250℃前後まで温度が低下し、一酸化炭素量も0.2%〜0.5%の範囲内に減少する。
【0053】
熱交換チャンバ50は、ケーシング2の下端に別途の構成からなり、流路部52を含む。流路部52は、流体が供給されるための第1流路部52と、バーナユニット14から発生した排気ガスが排出されるために、ケーシング2の中央から外側に延びた第2流路部54と、改質ガスが排出されるための第3流路部56とを含む。
【0054】
第2流路部54を基準として、第3流路部56は、第2流路部54と密着した状態で配置され、第1流路部52は、第2流路部54と第3流路部56を外側から取り囲む形態で配置されるため、相対的に高温状態の排気ガスと改質ガスは、第1流路部52を通して供給された流体によって熱交換された状態で排出されたり、スタックに供給されるため、廃熱に含まれている熱エネルギーと熱交換を行うことができる。
【0055】
本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置は、燃料電池システムに装着して使用可能であり、これを通じて安定した水素生産を図ることができる。
【0056】
本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置は、水素充填システムに設けられるが、水素充填システムは、ハイブリッド自動車または水素生産のためのプラント設備または小規模水素充填システムにいずれも適用して使用されてもよい。
【0057】
本発明の第1実施形態に係る燃料処理装置は、燃料電池システム用水素製造装置に設けられて使用可能であり、中大型または小規模水素製造装置に使用されてもよい。
【0058】
本発明の第2実施形態に係る燃料処理装置について、図面を参照して説明する。
【0059】
添付した
図4〜
図6を参照すれば、本発明の第2実施形態に係る燃料処理装置1aは、ケーシング2の内側上部に位置したスチームリフォーマユニット100と、スチームリフォーマユニット100の下側に配置された熱交換器ユニット200と、熱交換器ユニット200の下側に位置した高温転換反応ユニット300と、高温転換反応ユニット300の外側を取り囲んで位置した低温転換反応ユニット400と、高温転換反応ユニット300と低温転換反応ユニット400との間に位置し、高温転換反応ユニット300の過熱を防止するために、内部に熱交換のための流体が供給される熱交換コイルユニット410と、高温転換反応ユニット300の下側に位置し、改質ガスおよび燃焼ガスの排出および熱交換流体の供給のために形成された流路部520を通して供給された改質ガスと熱交換流体とで相互熱交換が行われる熱交換チャンバ500とを含む。
【0060】
特に、本実施形態では、熱交換コイルユニット410は、高温転換反応ユニット300の周りに配置されて、高温転換反応ユニット300の過熱を防止する。高温の改質ガスが流入する場合であっても、熱交換コイルユニット410は、内部に供給された流体によって熱交換を行うことにより高温転換反応ユニット300で異常に温度が上がる現象を防止する。
【0061】
高温転換反応ユニット300が高温に上昇する場合には、改質ガスに含まれている一酸化炭素の含有量が増加することがあり、低温転換反応ユニット400で追加的に所望の温度まで下げなければならない。このため、熱交換コイルユニット410を通して特定温度まで改質ガスの温度を低下させることが好ましい。
【0062】
また、熱交換コイルユニット410は、改質反応部160に供給されるスチームとして用いられる流体を高温に上昇させなければならない。高温転換反応ユニット300は、熱を放出して改質ガスの温度を下げる。熱交換コイルユニット410は、高温転換反応ユニット300から放出された熱を高温の蒸気を生成できるエネルギー源として使用することができる。このため、相互熱交換によるエネルギーの損失を低減して、効率を向上させることができる。
【0063】
本実施形態に係るスチームリフォーマユニット100は、ケーシング2の上端中央から挿入され、長手方向に延びたバーナハウジング120と、バーナハウジング120の内側上部に設けられ、ケーシング2の上部から下部へと火炎を発生させるバーナユニット140と、バーナハウジング120を同心円とし、内部に反応触媒が形成された改質反応部160とを含む。
【0064】
ケーシング2は、円筒状に形成され、バーナユニット140がバーナハウジング120の上端に設けられるが、バーナユニット140がバーナハウジング120の上端に設けられる理由は、スチームリフォーマユニット100の長手方向における延長長さが相対的に短くなるので小型化が可能で、設置空間のレイアウトによる制約、および設置の利便性が向上できるからである。
【0065】
また、バーナユニット140が作動する場合に発生した高温の火炎は、バーナハウジング120の長手方向に沿って図示のようにバーナハウジング120の下端に高温の火炎が集中するので、ケーシング2の外側への熱損失が最小化され、バーナハウジング120の外側に位置した改質反応部160により多くの蒸気を供給することができて、改質反応部160の触媒反応が向上する。
【0066】
したがって、より迅速な始動が可能になって作動時間が短縮し、改質反応部160で改質反応が安定して実施できる温度雰囲気が維持される。
【0067】
バーナハウジング120は、改質反応部160の下端より相対的に短い長さで延びるが、この場合、バーナユニット140から発生した火炎によって加熱された蒸気が、矢印で示されているように改質反応部160に拡散しながら、反応触媒が所定の温度に加熱される。
【0068】
改質反応部160は、バーナハウジング120を同心円とし、ケーシング2の半径方向に直径が増加する単位改質反応部が複数配置される。単位改質反応部は、ケーシング2の半径方向外側に行くほど直径は増加する一方で、厚さは減少する。このため、相対的に反応触媒量は減少するが、スチームとの接触面積が増加して、改質反応は安定して行われる。
【0069】
特に、改質反応部160に位置した反応触媒は、バーナユニット140から発生した火炎と直接的に接触せず、高温状態に加熱された乾燥状態のスチームと熱交換が行われるため、反応触媒の耐久性が向上し、長期間反応触媒を用いる場合にも安定して使用可能である。
【0070】
改質反応部160は、ケーシング2の長手方向上に単位改質反応部の間ごとに形成され、スチームの移動する通路16a(
図2参照)が形成されるが、通路16aを通したスチームの移動方向は、矢印で示されているように、バーナハウジング120の下端において改質反応部160の長手方向の下側から上側に沿って高温のスチームが移動し、改質反応部160の上側から再び下側に向かって移動しながら、反応触媒と熱交換による改質反応が行われる。
【0071】
蒸気加熱チャンバ600は、スチームリフォーマユニット100の下側に対向して配置され、バーナユニット140から発生した高温の火炎が流入する開口部620が形成され、バーナユニット140によって加熱された蒸気が開口部620を通して流入した後、改質反応部160に向かって直ちに移動せずに所定時間滞留することになる。
【0072】
蒸気加熱チャンバ600は、バーナハウジング120と互いに対向する状態で位置し、上面は火炎または蒸気が流入するように開口部620が形成され、円周方向には改質反応部160に向かって延びた延長管640が複数形成されるが、延長管640を通して高温の蒸気が改質反応部160に向かって安定して移動する。
【0073】
特に、延長管640は、放射状に蒸気加熱チャンバ600に配置されるため、管状からなる改質反応部160の下端に多量の蒸気を安定して供給することができる。参考として、蒸気加熱チャンバ600の内部温度は700℃以上の高温の温度条件が維持される。
【0074】
スチームリフォーマユニット100には、改質反応部160に供給された蒸気と熱交換で生成された凝縮水が貯蔵される凝縮水貯蔵チャンバ700をさらに含むが、凝縮水貯蔵チャンバ700は、スチームが加熱された後に温度変化によって生成される凝縮水を別途に排出させるのではなく、凝縮水貯蔵チャンバ700に溜まった状態で保管が行われ、保管された凝縮水は、バーナユニット140から発生した高温の火炎または高温の蒸気によって溜まった状態が維持されず、バーナユニット140の作動とともに蒸発される。
【0075】
したがって、凝縮水を燃料処理装置1aの外側に排出させるための別途のドレーン通路を形成しなくても、バーナユニット140の作動またはスチームリフォーマユニット100で維持される高温の温度雰囲気により蒸発および除去が容易になって、凝縮水による問題が発生しない。
【0076】
凝縮水貯蔵チャンバ700は、蒸気加熱チャンバ600の下側に位置するが、当該位置に配置される理由は、蒸気加熱チャンバ600において改質反応部160に向かって延びた延長管640から排出され得る凝縮水を保管するためであり、改質反応部160の下端とも一定間隔以上離隔していて、凝縮水による反応触媒の誤作動を事前に予防することができる。
【0077】
熱交換器ユニット200は、外形が円筒形状からなり、シェルアンドチューブタイプが用いられ、チューブには流体の水が移動し、シェルには改質ガスが互いに相対移動しながら相互熱交換が行われる。
【0078】
熱交換器ユニット200は、バーナユニット140に高温の加熱空気を供給するために、熱交換器ユニット200の外側から内側に延びて外気が供給される空気流入口220と、空気流入口220を通して流入した外気がスチームと熱交換された後にバーナユニット140に供給されるように、空気流入口220の上側に離隔して熱交換器ユニット200の内側から外側に延びた空気排出口240とを含む。
【0079】
熱交換器ユニット200に移動した改質ガスは、前述したスチームリフォーマユニット100で高温の蒸気によって生成された初期の温度が700℃前後の高温状態であるが、熱交換器ユニット200を経由する場合、600℃以下に低下した状態で後述の高温転換反応ユニット300に移動するため、改質ガスの温度を安定して低下させることができる。また、後述の高温転換反応ユニット300で安定した反応が維持できる温度に改質ガスの温度を予め調節することで、高温転換反応ユニット300の効率を向上させることができる。
【0080】
外気は空気流入口220に流入した後、周りに形成された高温の改質ガスと熱交換された後に空気排出口240を通してバーナユニット140に供給されるが、バーナユニット140に供給される空気は相対的に高い温度状態が維持されてバーナユニット140に供給される方が引火点を高めて燃焼状態を安定して行うことができ、これを通じて改質反応部160の温度を最適な温度に維持することができる。
【0081】
特に、熱交換器ユニット200では、バーナユニット140から発生した排気ガスと改質反応部160で反応後生成された改質ガスの温度を低下させることができて、スタックに供給される改質ガスに含まれている一酸化炭素を基準値以下に維持させることができて、上記の熱交換を行う。
【0082】
高温転換反応ユニット300は、熱交換器ユニット200で600℃の温度状態が維持される改質ガスを、350℃前後の温度が維持されるように熱交換が行われる。
【0083】
低温転換反応ユニット400は、直径が高温転換反応ユニット300に比べて大きく構成されるが、厚さは相対的に薄い厚さとなり、高温転換反応ユニット300を経由した改質ガスが供給され、内部に位置したペレット触媒と反応が行われる。
【0084】
低温転換反応ユニット400は、厚さが薄いほど、改質ガスとペレット触媒との相互接触が大部分行われて触媒使用率が向上し、ペレット触媒量も相対的に低減されて経済性が向上する。
【0085】
また、改質ガスは、低温転換反応ユニット400を経由しながら250℃前後の温度まで低下し、一酸化炭素量も0.2%〜0.5%の範囲内に減少する。
【0086】
熱交換チャンバ500は、ケーシング2の下端に別途の構成からなり、流路部520を含む。流路部520は、流体が供給されるための第1流路部520と、バーナユニット140から発生した排気ガスが排出されるために、ケーシング2の中央から外側に延びた第2流路部540と、改質ガスが排出されるための第3流路部560とを含む。
【0087】
第2流路部540を基準として、第3流路部560は、第2流路部540と密着した状態で配置され、第1流路部520は、第2流路部540と第3流路部560を外側から取り囲む形態で配置されるため、相対的に高温状態の排気ガスと改質ガスは、第1流路部520を通して供給された流体によって熱交換された状態で排出されたり、スタックに供給されるため、廃熱に含まれている熱エネルギーと熱交換を行うことができる。
【0088】
熱交換チャンバ500は、
図6に示すように改質ガス流路部としての第3流路部560を取り囲む構造からなるので、改質ガスの温度をスタックに供給できる最適な温度で熱交換が行われるため、限定されたケーシング2の大きさで最適な熱交換を行うことができる。
【0089】
そして、説明されていない図面符号は、上記で説明した第1実施形態の構成と同一であるので、詳細な説明は省略する。