【実施例】
【0040】
特有の粗製混合物、準精製、および精製トウモロコシ糠またはエンバク糠由来のバイオベース繊維ガムの組成:上記の通りに生成したいくつかの新規の生成物の組成を表1に示す。表1はZ−Trim「廃液流」、上記の通りに最初にpH調整を行いまたは行わずに、蒸発およびエタノール沈殿、噴霧乾燥またはドラム乾燥によって処理されたトウモロコシ糠またはエンバク糠のアルカリ抽出物から作製された、バイオベース繊維ガムについてのデータを示す。pH調整されたかどうか、または蒸発後にエタノール沈殿、もしくはドラム乾燥、もしくは噴霧乾燥のいずれがなされたかどうかにかかわらず、すべての粗製および準純粋画分は、灰分(アルカリおよび鉱酸由来)、タンパク質、デンプン、中性デタージェント繊維(NDF)、および一部の場合には粗脂肪を含む、かなりの非BFG成分を明らかに含有していたが、一方、純粋アラビノキシラン(例えば、米国特許第6,147,206号によって調製されたトウモロコシ繊維ガムなど)は、非常に少量の灰分、タンパク質、粗脂肪、デンプン、およびNDFを含有していた。本発明者らは、蒸発および噴霧乾燥またはドラム乾燥の前に限外濾過、透析濾過、および非BFG成分を除去するための他の精製方法によって調製されたBFGも低レベルの灰分、タンパク質、粗脂肪、デンプン、およびNDFを有していたことも見出している(表1)。
【0041】
これらの新規の混合物および精製材料は、上記および以下に記載される通りの多くの新規の使用を有する。本発明者らは、トウモロコシ糠またはエンバク糠由来の粗製および準精製ガム混合物が、以下に記載されるように優れた水中油型乳化剤であることを見出した。
【0042】
実施例1。トウモロコシ糠もしくはエンバク糠または他のバイオマス由来の粗製、準精製および精製BFGおよび混合物の水中油型の乳化剤としての使用。エマルションの調製:0.1%の安息香酸ナトリウムおよび0.3%のクエン酸を含有し、1:4のバイオベース繊維ガム対中鎖トリグリセリド(MCT)比を有する乳化用の試料を調製した。試料の利用可能性に応じて、小規模(10g)および大規模(30g)で乳化を実施した。水中の安息香酸ナトリウムおよびクエン酸の溶液に、計算された量のガム試料を、室温で激しく撹拌しながらゆっくりと少しずつ添加し、次いで、終夜穏やかに撹拌して、水和して十分に溶解した均一な溶液を生成することにより、0.1%(w/w)の安息香酸ナトリウム(保存剤)および0.3%(w/w)のクエン酸を含有する、トウモロコシ糠から作製されたBFGの原液(27.78mg/g溶液)を乳化研究用に調製した。ガラス製バイアル中に9または27g(小規模または大規模)の上記ガム原液および1または3g(小規模または大規模)の中鎖トリグリセリド(MCT)を入れ、水中油型エマルション用の試料を各試料について3連で調製した。同じく1:4のガム対MCT比を有するが各原料成分の濃度が10分の1である低溶解度のガム試料(例えば、グアーガム、キサンタンガム、CMC等)の乳化性能も試験した。エマルションの調製中に、乳化プロセスに対する増量剤の影響を回避するため、増量剤は添加しなかった。溶液をボルテックス処理し、次いで、直径12mmのヘッドを備えたポリトロン卓上ホモジナイザー(Brinkmann、Switzerland、PT10/35)を使用して、20,000rpmで3分間均一化した。上記均一化されたエマルションを、EmulsiFlex−B5高圧ホモジナイザー(Avestin Inc.、Canada)に20,000psiの均一化圧力で3回通過させて、最終エマルションを調製した。エマルションの粒度分布を、レーザー回折粒度分析器(Horiba LA−950)を使用して測定した。乳化効率を、エマルションの時間0における初期粒度で評価した。エマルション安定性を、60℃(加速エージング試験)で3および7日間エマルションを貯蔵した後に決定した。良好なエマルションは、最小の粒度を有するエマルションであった。最も安定なエマルションは、試験期間中を通して粒度が小さいままであるエマルションであった。
【0043】
エマルション試験結果:表7は、上記で記載された方法を使用したところ、「ゴールドスタンダード」である工業用のアラビアガムが最良かつ最も安定な乳化剤であったことを示す。粒度は、試験期間中を通して2〜4μmの範囲であった。米国特許第6,147,206号によって作製された純粋トウモロコシ繊維ガムも優れた乳化剤であり、アラビアガムに類似していた。低レベルのCMC(カルボキシメチルセルロース)またはグアーガムなどの陰性対照は、大きなエマルション粒度を呈し、よって、不安定で劣ったエマルションを生成した。
【0044】
トウモロコシ糠由来の、粗製、pH無調整(pH11.8)、噴霧乾燥またはドラム乾燥バイオベース繊維ガムである試料BおよびCは、驚くべきことに、相対的に良好で安定なエマルションをもたらした(表8。pH11.8の試料(試料A)のエタノール沈殿生成物もまた驚くべきことに効果的な乳化剤であったが、噴霧およびドラム乾燥試料ほど良好ではなかった。トウモロコシ糠由来の、粗製、pH7調整、エタノール沈殿、噴霧乾燥またはドラム乾燥バイオベース繊維ガム(試料D、E、およびF)はpH11.8生成物ほど効果的でなかったが、それでもなお驚くべきことに、これらはグアーおよびCMCより良好であった。同様に、トウモロコシ糠由来の、粗製、pH4調整(ヘミセルロースA含有およびヘミセルロースA除去)、エタノール沈殿、噴霧乾燥またはドラム乾燥バイオベース繊維ガム(試料G、H、I、J、K、L)はpH11.8生成物ほど効果的でなかったが、それでもなお驚くべきことに、工業用のグアーおよびCMCより大幅に良好であった。それぞれ10K、50Kおよび100Kダルトンの分子量カットオフの限外濾過膜によってプロセッシングされた3つの噴霧乾燥保持液(試料M、OおよびQ)は、推測通り、それらのそれぞれの透過液(試料N、PおよびR)、さらには工業用のグアーおよびCMCより比較的良好な乳化剤であった。ヘミセルロースA除去後のエタノール沈殿による元の(非濃縮)トウモロコシZ Trim WSから調製された純粋BFG(試料S)は、極めて驚くべきことに、ゴールドスタンダードである工業用のアラビアガムおよび極めて純粋なCFGと同程度に良好であった(表7)。125Kダルトン膜を使用することによるトウモロコシZ Trim WSの透析濾過によって調製されたトウモロコシBFG(試料T)は、噴霧およびドラム乾燥によってエンバクZ Trim WSから調製された粗製BFG(試料WおよびX)より優れ、125Kダルトン膜を使用した透析濾過によってエンバクZ Trim WSから同様に調製されたBFGよりはるかに優れていた。
【0045】
トウモロコシ糠、トウモロコシ茎葉、イネ繊維、コムギ藁、スイッチグラス、ススキ属、サトウキビバガス、およびモロコシ糠(赤紫色を製粉)から調製された極めて純粋なBFGのエマルション安定性(表9)は、極めて驚くべきことに、ゴールドスタンダードであるアラビアガムおよび極めて純粋なCFG(表8)と同程度に良好であった。コムギ糠、モロコシ糠(黒色を製粉)、およびモロコシ糠(ウルシ色を製粉)から調製されたBFGのエマルション安定性(表9)は、他のバイオマスから調製されたBFGほど良好でなかった。理論に拘束されるものではないが、これらのBFGのわずかに劣ったエマルション安定性は、それらの中に存在する高い灰分含有量(表5)に起因する可能性がある。これらのBFGがプロセッシングされてそれらの灰分の大半が除去されれば、他のバイオマスから単離されたBFGと同程度に良好な乳化剤になる可能性がある。
【0046】
実施例2。石油コークスペレット用の結合剤としての、粗製、準精製、および純粋BFGおよび混合物の使用:石油コークスのペレット化用のバインダーとしてのバイオベース繊維ガム(BFG)の有効性を実証するために、この用途において典型的に使用されるバインダーを使用してペレットを生成し、これらを本発明者らによる新規のBFGバインダーを使用して作製されたペレットと比較した。生成したペレットを分析および比較した。
【0047】
ペレット化手順:2.5kgの石油コークス微粉および20gのバインダーを3kg容量のEirichペレタイザーに入れることによって、0.8%のバインダーを含有する石油コークスペレットを調製した。所望の濃度を生成するためにコークスの量を減少させてバインダーの量を増加させることによって、より高いバインダー濃度を含有するペレットを作製した。ボウルを時計回り(cw)に90Hzで回転させ、撹拌器をcwに30Hzで回転させながら、2分間混合を行った。次いで、ボウルの方向を反時計回り(ccw)に逆転させ、速度を50Hzに減少させた。さらに2分間混合しながら、水をゆっくりと添加した。各種類および濃度の被験バインダーは、バインダーの量および特性に応じて異なる量の水の添加を要した。水の添加の範囲は140mLから475mLまでであった。水の添加後、ボウル速度を40Hzに減少させ、1分間混合し、次いで、30Hzに再び減少させ、さらに1分間混合した。次いで、ペレタイザーを停止させ、中身をあけてペレットを回収した。次いで、ペレットをThelcoオーブン中で105℃で4から6時間乾燥し、その後取り出して完全に冷却させた。
【0048】
圧縮力測定:ペレットを破壊するのに要する圧縮力を、Chatillon LG−050メカニカルフォースゲージを使用して測定した。ペレットを破壊するのに要する圧縮力の量は、バインダーの有効性に比例していた。試験に合格するために必要な最小許容強度として、5psiの最小値を使用した。この試験において、最も有効な結合剤は、破壊するのに最も高い圧縮力を要するペレットをもたらした。
【0049】
結果:
図6は、様々なバインダーを使用して生成したペレットについての圧縮力測定の結果を示す。BFG#1は、pH11.8調製物のドラム乾燥によって単離されたBFG、表1で規定される通りの試料Cであった。BFG#2は、pH7.0調製物のドラム乾燥によって単離されたBFG、試料Fであった。BFG#3は、pH11.8調製物の噴霧乾燥によって単離されたBFG、試料Bであり、BFG#4は、pH7.0調製物の噴霧乾燥によって単離されたBFG、試料Eであった。BFG#UFは、限外濾過およびドラム乾燥によって単離されたバイオベース繊維ガムであった。CMC51は、カルボキシメチルセルロースであった。CMC824は、カルボキシメチルセルロースであった。CMC700は、カルボキシメチルセルロースであった。リグノスルホネートは、木材パルプ製造からの工業的副産物であった。デンプンは、工業用の未加工デンプンであった。デンプンバインダーは、加工食品グレードのデンプンバインダーである、Uniscope Starch Binder(商標)であった。
【0050】
1%のゼラチン以外、すべての被験バインダーが最小圧縮力試験に合格した。驚くべきことに、粗製BFG試料(BFG#1〜4)および精製BFG試料(BFG#UF)は、この用途のために一般に使用される他の材料よりも良好な結果を示した。上記の通り、BFG#1は、pH11.8調製物のドラム乾燥によって単離されたものであった(試料C)。上記の通り、BFG#2は、pH7.0調整廃液流のドラム乾燥によって単離されたものであった(試料F)。上記の通り、BFG#3は、pH11.8廃液流から噴霧乾燥によって単離されたものであり(試料B)、BFG#4は、pH7.0廃液流から噴霧乾燥によって単離されたものであった(試料E)。BFG#UF試料は、
図2に記載された限外濾過プロセスによって調製されたものであり、したがって、より高度に精製されていた。驚くべきことに、粗製混合物、試料B、C、E、およびFは、概してより精製された試料より効果的であった。しかし、すべてが驚くほど優れたバインダーであった。驚くべきことに、BFG試料は、リグノスルホネート、デンプン、デンプンバインダー、およびゼラチン処理試料より高い圧縮力測定値を示した。3種類のCMC(カルボキシメチルセルロース)、CMC51、824および700を試験すると、それぞれ10.4、11.9、および13.0psiという許容可能な測定値を示した。驚くべきことに、BFG#4を除くすべてのBFG試料が、CMC試料と比較してより優れた性能を示した。驚くべきことに、BFG#4は、CMC51と比較してより高いが他の2つのCMC試料よりもわずかに低い圧縮力測定値である、11.1という圧縮力を示した。
【0051】
最小圧縮力測定に適合するのに必要なバインダーの量を比較した場合、驚くべきことに、BFG試料はまた、他の種類の被験バインダーより優れていた。CMCバインダーのみが同等のレベルで使用することができ、さらに最小圧縮基準に適合することができた。CMCはこれらの用途のための「ゴールドスタンダード」であるバインダーであり、これらのBFGおよびBFG混合物がバインダーとして驚くほど同等または優れていたので、これらのBFGは、この用途ならびに木炭、石炭粉末、熱分解バイオ炭、黒鉛、および他の同様の材料などの炭素質材料の結合を要する他の任意の用途に対する驚くほど良好な結合剤であった。
【0052】
実施例3。抗酸化特性を有する新規のBFG組成物の生成:食品および非食品生産物をフリーラジカル、酸素、オゾン、および他の有害な環境要因に起因する酸化ダメージから保護するのに役立ち得る新規の組成物に対する必要性について、多くの例が存在する。ビタミン、オメガ−3多価不飽和脂肪酸、魚油、医薬、塗料用顔料等などの酸化に対して感受性である価値のある製品を乳化する、カプセル化する、またはこれらの上に保護フィルムを形成することを同時に行う能力を有するBFG組成物は、これらの感受性材料の保護に有用であるはずである。本発明者らは、本発明者らによるBFG組成物が、驚くべきことに、これらの感受性で酸化されやすい材料を乳化する、カプセル化する、およびこれらの上にフィルムを形成する能力を有するだけでなく、驚くべきことに、それらの抗酸化特性に起因して酸化を防止する能力をも有すること見出した。組成物、食品、および植物化学物質の抗酸化力を測定する1つの手法は、組成物のORAC(酸素ラジカル吸収能)値を決定することである。この試験により、材料の抗酸化活性の全体的な尺度が得られる。ORACスコアが高いほど、その材料の抗酸化能が高い。本明細書において引用される新規の組成物は、以下の公開された手順:Huang,D.、ら、J.Agric.Food Chem.、50:1815〜1821(2002);およびOu,B.、ら、J.Agric.Food Chem.、50:3122〜3128(2002)を使用して、民間試験所によって試験された。結果を表10に示す。
【0053】
結果:驚くべきことに、pH調整を行いまたは行わずに試料を単純に蒸発させ、続いて噴霧乾燥することによって単離された粗製BFG(試料B、EおよびI)は、生成物100グラムあたり約134,000から約170,000マイクロモルTrolox当量(TE)までの親水性ORAC値を示した。ORAC値は、茹でたサツマイモなどの、少量の抗酸化物質を含有する組成物が800(μmol TE/100グラム)未満のORAC値を有し、一方、粉砕されたクローブなどの、これまでに試験された最も高いORAC値を有する組成物が約300,000という高さのORAC値を有することを理解することにより、正しく評価することができる。これらのデータは、試料B、EおよびIにおけるものなどのBFG組成物が、驚くべきことに、50,000の範囲の値を有する乾燥カカオ粉末よりもはるかに高い、極めて高いレベルの抗酸化物質を有することを示していた。興味深いことに、トウモロコシ糠(BFGはすべてこれから調製された)は、驚くべきことに、約2,000というはるかに低い親水性ORAC値を有していたが、この値はかなり大きいものの、粗製BFG混合物の値(134,000から約170,000μmol TE/100g)およびそれから単離された純粋BFG(ヘミセルロースB、7,093μmol TE/100g)よりはるかに低い。また、トウモロコシ廃液流出発材料から回収された精製BFG(ヘミセルロースB)(試料S)は、驚くべきことに、トウモロコシ糠より高い親水性ORAC値をも有していた。興味深いことに、米国特許第6,147,206号によって調製された純粋トウモロコシ繊維ガムは、本明細書に記載されたプロセスによって調製された純粋BFGヘミセルロースB(試料S)より高い親水性ORAC値を有していた(これらの組成物が既知の化合物とは異なっていたことをかさねて示している)。トウモロコシ茎葉、イネ繊維、コムギ糠、コムギ藁、スイッチグラス、ススキ属、およびサトウキビバガスから単離された純粋BFG(ヘミセルロースB)の親水性ORAC値は、驚くべきことに、それらそれぞれの元のバイオマスより高く(表10)、このことは、本アルカリプロセスによってより多くの抗酸化物質を含有するBFG生成物を可溶化し、利用可能とすることができることを示している。本発明者らによる結果はまた、すべてのモロコシ糠が抗酸化物質に極めて富んでいたこと(ORAC値:24,000〜78,000μmol TE/100g)、およびその非常に高い量(18,000〜30,000μmol TE/100g)が、それらの単離のために使用されるアルカリ抽出によってそれらのBFGに保存され得ることを示していた。
【0054】
まとめると、これらのBFG混合物および精製BFGは、驚くべきことに、それらが調製された材料よりもはるかに高く、カカオなどの高レベルの抗酸化物質を有することが知られている品目よりもはるかに高い、極めて高いORACレベルを有していた。このように、本発明者らによる粗製組成物中に存在する、オリゴ糖、多糖、塩、フェノール酸、および他の脂質からなる特有の混合物は、組み合わされることでORAC値によって測定された場合に驚くほど高いレベルの抗酸化物質をもたらし、したがって、新規かつ有用な材料であった。また、精製BFG、とりわけコムギ糠、トウモロコシ茎葉、スイッチグラス、およびススキ属由来の精製BFGの高いORAC値は、驚くべきものであった。これらのBFGはすべて、可溶性食物繊維に富む(80%超)と共に(表6)、強力な抗酸化物質であった。このような材料のヒトによる消費は、心疾患の予防にとって有益であり得る。非常に高度に抗酸化物質に富んだモロコシ糠のORAC含有量の非常に高い比は、現行のアルカリ単離技術を使用することによって、それらのBFGに保存され得る。
【0055】
実施例4。BFGを使用した油のカプセル化。方法:最初に水中のBFGまたはアカシアガム5%溶液を生成することにより、試料を調製した。次いで、BFGまたはアカシアガム溶液を天然オレンジ油と混合し、ローター/ステーター高剪断ミキサーを使用して均一化した。次いで、超音波振動ノズルを使用して溶液を1分あたり1〜2mLで噴霧乾燥機にポンプ送出して、カプセル化油を生成した。結果および使用した具体的な乾燥条件を表14に示す。
【0056】
結果:熱重量分析を使用して、200℃未満においてカプセル化材料の揮発(重量損失)量を測定することにより、すべての試料についての処理量を決定した。200℃を超えると、アカシアガムおよびBFGが分解し始めた。カプセル化試料の比較により、試験されたより低い油処理量では、2つのBFG試料が、それらのカプセル化剤としての有用性においてアカシアガムに非常に類似して機能したことが示された。アカシアガムは、カプセル化のために使用される良好な代表的標準物質であった。試験されたより高い処理量レベルでは、試料はなお良好に機能したが、処理量はアカシアガムより幾分低かった。BFG試料について回収された材料は、アカシアガム試料のものと比較してより多かった。このことは、温度および油処理量の最適化により、BFGを効果的なカプセル化剤として使用することができることを示していた。
【0057】
実施例5。針葉樹合板製造における、フェノール−ホルムアルデヒド(PF)樹脂の部分的置き換えとしてのBFGの使用:合板の製造では、フェノール−ホルムアルデヒド(PF)樹脂が使用される。これらの樹脂は相対的に高価であり、それに曝露された人間に対して相対的に毒性となることがあり、かなりの量の化石由来の原料成分を含有する可能性がある。本明細書における手順に従って調製された粗製、準精製、および精製BFGならびにそれらの特有の混合物を試験して、これらが針葉樹合板製造において使用されるPF樹脂の一部の代替となることができるかどうかを調べた。これはまさに、パネル製造工場における効果的な捕捉によるホルムアルデヒド排出制御の問題ならびに粘度制御および硬化時間の管理ルーチン問題を考慮した、材料開発である。BFGが許容可能な特性を有していれば、これらの天然、再生可能、および非毒性の生成物は、合板製造においてより望ましくないPF樹脂の一部を置き換えるのに役立ち得る。
【0058】
樹脂物理特性の試験:以下のすべての試験および報告は民間試験所(Forintek Canada Corp)によって行われたものであり、同試験所は、BFG生成物を除くすべての材料を提供および調製した。これらの材料には、ダグラスファー合板ベニヤ、工業用PF樹脂、ソーダ灰、小麦粉、および充填剤が含まれる。pH、粘度、ゲル化時間、および固形物%を含めたトウモロコシ糠BFGの物理特性についての試験が、民間試験所によって実施された。対照として、工業用合板PF樹脂もこれらの特性について試験した。結果を表15に示す。
【0059】
合板パネルの製造および試験:合板パネルのための典型的な成分を含有する対照接着剤混合物を構成した(表16)。BFGを10または20%のPF樹脂の代替とするために使用して、4つの実験用接着剤配合物を構成した(表16)。15×15インチの試験パネルにおける最初の実験により、10%BFG代替による接着剤混合物4aは、対照接着剤混合物と類似して機能することが示された。次いで、この混合物4aをその後の研究のために使用した。次に、ダグラスファーベニヤおよびBFGを10%PF樹脂固形物の置き換えレベルで含有する接着剤混合物4aを使用して、2つの異なるプレス温度で、6枚の実験用3層合板パネル(パネルE1〜E6)を作製した。また、表16に示す工業用フェノール系接着剤混合物を使用して、3枚の対照3層合板パネル(パネルC1〜C3)を作製した。こうして、以下のパラメータに従い、合計9枚の合板パネルを製造した:
板寸法 34インチ×24インチ
工業用PF樹脂 Cascophen BCW2021
接着剤混合物充填率 35lb/1000ft
2(SGL)
合板ベニヤ ダグラスファー
プレス盤温度 300°Fおよび400°F
プレス時間 C1〜C3について270、300および330秒(300°Fで)
E1〜E3について270、300および330秒(300°Fで)
E4〜E6について270、300および330秒(400°Fで)
【0060】
得られた合板パネルを、American Voluntary Product Standard for Construction and Industrial Plywood PS 1〜95によって規定された手順を使用して、木部破断および剪断強度について試験した。試験には、水中での減圧/加圧処理および煮沸−乾燥−煮沸処理が含まれた。木部破断は、接着された試験片上での剪断強度試験における木材繊維の断裂であり、通常、このような破断を示す当該面積のパーセンテージとして表現される。高い木部破断%は、通常、強力な接着剤結合を示す。試験データの概要を表17に示す。
【0061】
試験により、300°Fで作製されたすべてのパネル(すなわち、C1〜C3およびE1〜E3)がほどよく良好な剪断強度を有することが示された。短いプレス時間(270秒)で作製されたパネルE1のものを除いて、木部破断%値も高かった。これらの試験により、PF樹脂の10%BFG代替による送気管混合物は申し分のない結合強度をもたらすことが可能であるが、硬化速度が幾分遅いことが示された。このことはまた、木部破断%(E1およびE4のデータを参照)が短いプレス時間でより高いプレス温度(400°F)において大幅に改善されたという観察に一致していた。パネルE4〜E6を検査することにより、E4およびE5の場合のように、プレス時間が長すぎないならば、より高いプレス温度で申し分のない結合強度が得られることが示された。しかし、プレス時間を延長すると(330秒)、木部破断%が劇的に低減したE6の場合で示されるように、高いプレス温度はBFGの性能に有害であるように思われた。
【0062】
結論:ダグラスファーベニヤからの3層外装グレード合板の製造において、BFGは、工業用フェノール−ホルムアルデヒド樹脂BCW2021の10%を代替することが容易に可能である。申し分のない結合強度が得られた。より最適化された配合およびプロセッシング条件により、BFGのより高い代替レベルが実現できる可能性は非常に高い。
【0063】
実施例6。ブリケット用バインダーとしてのBFGの使用。方法:粉砕された広葉樹炭化物(90%)とおがくず(10%)との混合物を結合剤としてのゼラチン化デンプンまたはBFGと共に使用して、木炭ブリケットを作製した。水中で加熱することによってデンプンバインダーをゼラチン化させて30%デンプンペーストを調製し、次いで、木材炭化物/おがくず混合物中に6〜7%の乾燥材料重量で混合した。BFGバインダーを木材炭化物/おがくず混合物中に混合して水を添加してバインダーを活性化させるか、または溶液として調製した後に添加した。BFGを、2〜2.5%の乾燥材料重量で使用した。混合物をミキサー中で調製した後、25グラムの混合物を秤量して鋳型に入れ、1000psiでの30秒間の液圧プレスを使用して圧縮することにより、ブリケットを作製した。使用した鋳型は、およそ1インチ×2インチで、最終ブリケットの高さは約2.5インチであった。湿潤ブリケットをオーブン中で105℃で15時間乾燥した。ブリケットの品質を、破壊試験を使用してブリケットの強度を測定して決定した。これを、5mmプローブおよびInstronテクスチャ分析器を使用して、新しい(未乾燥)ブリケットおよび乾燥ブリケットについて行った。各混合物について5つの複製を作製し、結果を平均した。結果を表18に示す。
【0064】
結果:すべての被験混合物について、ブリケットの強度は乾燥時に著しく増加した。デンプンがバインダーとして使用された場合(対照とみなす)、これは、被験BFG試料と比較して最も高い未乾燥および乾燥強度を示した。BFG#1試料(湿潤状態で添加されたおよび乾燥状態で添加されて水で活性化された)は、デンプン対照で使用されたバインダーの3分の1未満の量を使用して作製された。BFGブリケットはデンプンブリケットほど強度はなかったが、これらは有望な製品を製造するのに十分な強度であった。使用されたBFG#2材料は、2.5%の乾燥材料重量で添加され、BFG#1試料と共に使用されたより低レベルと比較してはるかに強度のあるブリケットをもたらした。BFG添加剤をより高いレベルまで増加することによって、いっそう強度のある最終生成物が得られることは明らかである。
【0065】
本明細書において引用された米国特許を含むすべての参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。以下の参考文献:米国特許第5,766,662号;米国特許第6,147,206号もまた、参照によりそれらの全体が組み込まれる。
【0066】
よって、上記を考慮すると、本発明は(一部分において)以下に関する:
【0067】
(a)農業材料を加熱したアルカリ溶液と約75℃から約150℃の範囲の温度で混合してスラリーを形成するステップと、
(b)前記スラリーから不溶性成分を分離して約9から約14のpHを有する溶液を生じるステップであって、前記溶液が約0.1から約10wt%の固形物を含有し、前記固形物がアルカリ可溶性画分であるステップと、
を含み、
以下:
(c)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、乾燥して粉末にするステップ、
(d)前記溶液のpHを約2から約12のpHに調整し、前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、乾燥して粉末にするステップ、
(e)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記溶液のpHを約2から約12のpHに調整し、乾燥して粉末にするステップ、
(f)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記可溶性成分を約2から約5体積の溶媒で沈殿させて沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ、
(g)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記溶液のpHを約2から約12のpHに調整し、前記可溶性成分を1から5体積の有機溶媒で沈殿させて沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ、
(h)前記溶液のpHを約2から約12のpHに調整し、前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記可溶性成分を約1から5体積(好ましくは約2体積のエタノール)の有機溶媒(エタノール)で沈殿させて沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ、または
(i)前記溶液のpHを約2から約5のpHに(好ましくは約3.5から4.5に)調整してヘミセルロースAを沈殿させ、残った溶液を約2体積の溶媒(エタノール)で処理して沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ
のうちの1つとを含み(または本質的にそれらからなりまたはそれらからなり)、
任意選択で、溶液が以下:
(1)前記溶液を脱塩して、脱塩溶液が溶液になるステップ、
(2)溶液を少なくとも1つのナノ濾過膜または限外濾過膜または透析濾過膜を通過させる処理をして、透過液が溶液になるステップ、または
(3)溶液を少なくとも1つのナノ濾過膜または限外濾過膜または透析濾過膜を通過させる処理をして、保持液が溶液になるステップ
のうちの少なくとも1つによって前処理される、バイオベース繊維ガムの調製のためのプロセス。
【0068】
前記乾燥するステップが、ドラム乾燥または噴霧乾燥による、上記プロセス。
【0069】
酸化剤を利用しない、上記プロセス。前記酸化剤が、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、およびこれらの混合物からなる群から選択される、上記プロセス。
【0070】
前記農業材料が、トウモロコシ糠、トウモロコシ繊維、エンバク糠、エンバク繊維、コムギ糠、コムギ繊維、オオムギ藁およびオオムギ籾、スイッチグラス、サトウキビバガス、ススキ属、トウモロコシ茎葉、コムギ藁、モロコシ糠、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される、上記プロセス。
【0071】
(a)農業材料を加熱したアルカリ溶液と約75℃から約150℃の範囲(好ましくは約85℃から約90℃の範囲)の温度で混合してスラリーを形成するステップと、
(b)前記スラリーから不溶性成分を分離して約9から約14(好ましくは約10から約12の範囲)のpHを有する溶液を生じるステップであって、前記溶液が約0.1から約10wt%の固形物を含有し、前記固形物がアルカリ可溶性画分であるステップと、
を含み(または本質的にそれらからなりまたはそれらからなり)、
以下:
(c)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、乾燥して粉末にするステップ、
(d)前記溶液のpHを約2から約12のpHに(好ましくは約4から約10のpHに、より好ましくは約4から約7のpHに)調整し、前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、乾燥して粉末にするステップ、
(e)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記溶液のpHを約2から約12のpHに(好ましくは約4から約10のpHに、より好ましくは約4から約7のpHに)調整し、乾燥して粉末にするステップ、
(f)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記可溶性成分を約2から約5体積(好ましくは約2体積)の有機溶媒(エタノール)で沈殿させて沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ、
(g)前記溶液のpHを約2から約12のpHに(好ましくは約4から約10のpHに、より好ましくは約4から約7のpHに)調整し、前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記可溶性成分を2から約5体積(好ましくは約2体積)の有機溶媒(エタノール)で沈殿させて沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ、
(h)前記溶液を約16から約23wt%の固形物となるまで蒸発させ、前記溶液のpHを約2から約12のpHに(好ましくは約4から約10のpHに、より好ましくは約4から約7のpHに)調整し、前記可溶性成分をエタノールで沈殿させて沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ、
(i)前記溶液のpHを約2から約5のpHに(好ましくは約3.5から4.5に)調整してヘミセルロースAを沈殿させ、残った溶液を2体積の有機溶媒(エタノール)で処理して沈殿物および上清を形成し、前記沈殿物および前記上清を別個に乾燥するステップ
のうちの少なくとも1つとを含み、
任意選択で、溶液が以下:
(1)溶液を10,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させる処理をして、透過液が、蒸発させて乾燥した後に凍結防止剤、プレバイオティクス等を含めた様々な使用に有用である、10,000ダルトン未満(<10,000ダルトン)の分子量を有するアルカリ可溶性画分を含有する溶液になるステップ、
(2)溶液を10,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させてプロセッシングし、この保持液を50,000ダルトン膜を通過させる処理をして、透過液が、蒸発させて乾燥した後に凍結防止剤、プレバイオティクス等を含めた様々な使用に有用である、10,000から50,000ダルトンの間の分子量を有するアルカリ可溶性画分を含有する溶液になるステップ、
(3)溶液を10,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させてプロセッシングし、この保持液を50,000ダルトンMWCO膜を通過させてプロセッシングし、この保持液を100,000ダルトンMWCO膜を通過させる処理をして、透過液が、蒸発させて乾燥した後に凍結防止剤、プレバイオティクス等を含めた様々な使用に有用である、50,000から100,000ダルトンの間の分子量を有するアルカリ可溶性画分を含有する溶液になるステップ、
(4)溶液を10,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させてプロセッシングし、この保持液を50,000ダルトンMWCO膜を通過させてプロセッシングし、この保持液を100,000ダルトンMWCO膜を通過させる処理をして、この保持液が、乾燥時に精製BFGとなる100,000ダルトン超の分子量を有するアルカリ可溶性画分を含有する溶液になるステップ、
(5)溶液を10,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させてプロセッシングし、この保持液を50,000ダルトンMWCO膜を通過させてプロセッシングし、この保持液を100,000ダルトンMWCO膜を通過させる処理をして、この保持液のpHを約2から約5のpHに(好ましくは約3.5から4.5に)調整して、次いで乾燥してヘミセルロースAを生じる沈殿剤を沈殿させて、残った溶液が、100,000ダルトン超の分子量を有するBFG生成物(ヘミセルロースB)を含有し、すべてのpH値で可溶性であるステップ、
(6)溶液を10,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させる処理をして、(a)蒸発させて乾燥して凍結防止剤として有用な10,000ダルトン未満(<10,000ダルトン)の分子量を有する生成物を生じる透過液および(b)蒸発させて乾燥して準精製BFGである10,000ダルトン超(>10,000ダルトン)の分子量を有する生成物を生じる保持液を形成するステップ、または
(7)溶液を50,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させる処理をして、(a)蒸発させて乾燥して凍結防止剤として有用な50,000ダルトン未満(<50,000ダルトン)の分子量を有する生成物を生じる透過液および(b)蒸発させて乾燥して準精製BFGである50,000ダルトン超(>50,000ダルトン)の分子量を有する生成物を生じる保持液を形成するステップ、または
(8)溶液を100,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させる処理をして、(a)蒸発させて乾燥して凍結防止剤として有用な100,000ダルトン未満(<100,000ダルトン)の分子量を有する生成物を生じる透過液および(b)蒸発させて乾燥して精製BFGである100,000ダルトン超(>100,000ダルトン)の分子量を有する生成物を生じる保持液を形成するステップ、または
(9)溶液を100,000ダルトンMWCO限外濾過膜を通過させる処理をして、100,000ダルトン超(>100,000ダルトン)の分子量を有する生成物を含有する保持液を形成し、前記保持液のpHを約2から約5のpHに調整して、(a)次いで乾燥してヘミセルロースAを形成する沈殿物および(b)100,000ダルトン超の分子量を有するすべてのpH値で可溶性であり高度に精製されたBFGである生成物(ヘミセルロースB)を含有する溶液を形成するステップ、
(10)前記溶液から塩および灰分を除去して、凍結防止剤、プレバイオティクス等を含めた様々な使用のための塩含有および灰分含有画分(透過液)を使用するステップ、
(11)前記溶液から塩および灰分を除去し、前記溶液を16〜23wt%の固形物となるまで蒸発させ、次いで乾燥して、蒸発させて乾燥した後にプレバイオティクス、抗酸化剤、結合剤、増粘剤、接着剤等を含めた様々な使用に有用である準精製BFGヘミセルロースを生じるステップ、
(12)前記溶液から塩および灰分を除去し、溶液のpHを約2から約5のpHに調整して、(a)次いで乾燥してヘミセルロースAを形成する沈殿剤および(b)準精製BFGヘミセルロースB(すべてのpH範囲において可溶性であり、さらに、元の溶液中に存在する他の非イオン性材料の混合物)を含有する溶液を形成するステップ、
(13)任意選択で、溶液が、その前もしくは後にpH調整を行いもしくは行わずに、限外濾過もしくは透析濾過膜もしくはナノ濾過によって前処理されて(a)準精製BFGクラス「a」生成物を主に含有する溶液になる1つまたは複数の保持液を形成し、(b)得られた1つまたは複数の透過液が、乾燥して粉末形態にすることができる、さらなる準精製BFGクラス「b」生成物を含有する溶液になるステップ
のうちの少なくとも1つによって前処理される、上記プロセス。
【0072】
上記プロセスによって生成される生成物。
【0073】
(a)バインダーとしての上記プロセスによって生成される生成物および(b)炭素質材料を含む組成物。
【0074】
(a)乳化剤としての上記プロセスによって生成される生成物、(b)油および(c)水を含む水中油型または油中水型組成物。
【0075】
(a)抗酸化剤としての上記プロセスによって生成される生成物および(b)被酸化性である材料を含む組成物。
【0076】
上記プロセスによって生成される生成物を被酸化性である組成物に添加するステップを含む、被酸化性である組成物の酸化を低減する方法。上記プロセスによって生成される生成物を被酸化性である組成物と混合するステップを含む、被酸化性である組成物の酸化を低減する方法。
【0077】
上記プロセスによって生成される生成物を炭素質材料に添加するステップと、ペレット化するステップとを含む、炭素質材料を結合する方法。上記プロセスによって生成される生成物を炭素質材料と混合するステップと、ペレット化するステップとを含む、炭素質材料を結合する方法。
【0078】
上記プロセスによって生成される生成物を油および水に添加するステップを含む、水中油型または油中水型エマルションを安定化するための方法。上記プロセスによって生成される生成物を油および水と混合するステップを含む、水中油型または油中水型エマルションを安定化するための方法。
【0079】
上記プロセスによって生成される生成物を合板用単板複合体に添加するステップと、プレスするステップと、加熱するステップとを含む、より少ないフェノール−ホルムアルデヒド樹脂を有する合板を作製するための方法。
【0080】
上記プロセスによって生成される生成物を被酸化性材料に添加してエマルションを形成するステップと、噴霧乾燥してカプセル化生成物を形成するステップとを含む、被酸化性材料(例えば、油、香味剤および芳香剤)を安定化する方法。
【0081】
本発明の他の実施形態は、本明細書の検討または本明細書に開示された発明の実施から、当業者には明白であると思われる。本明細書および実施例は単に例示としてみなされることが意図されており、本発明の真の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】
【表7】
【0089】
【表8】
【0090】
【表9】
【0091】
【表10】
【0092】
【表11】
【0093】
【表12】
【0094】
【表13】
【0095】
【表14】
【0096】
【表15】
【0097】
【表16】
【0098】
【表17】
【0099】
【表18】
【0100】
【表19】
【0101】
【表20】