特許第6189535号(P6189535)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6189535分割ゲート型不揮発性メモリセル用の自己整合ソースの形成
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6189535
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】分割ゲート型不揮発性メモリセル用の自己整合ソースの形成
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11521 20170101AFI20170821BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20170821BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20170821BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20170821BHJP
【FI】
   H01L27/11521
   H01L29/78 371
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-524307(P2016-524307)
(86)(22)【出願日】2014年7月1日
(65)【公表番号】特表2016-524342(P2016-524342A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(86)【国際出願番号】US2014045003
(87)【国際公開番号】WO2015002923
(87)【国際公開日】20150108
【審査請求日】2016年2月19日
(31)【優先権主張番号】14/319,893
(32)【優先日】2014年6月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/843,189
(32)【優先日】2013年7月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100164530
【弁理士】
【氏名又は名称】岸 慶憲
(72)【発明者】
【氏名】スー チェン−シェン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ジェン−ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン ユエ−シン
【審査官】 加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−163329(JP,A)
【文献】 特開2009−044164(JP,A)
【文献】 特表2010−521817(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/11521
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセルを形成する方法であって、
第1の導電型を有する基板の上に、それから絶縁される材料の導電層を形成する工程と、
前記導電層の上に、それから絶縁される一対の離間した導電性制御ゲートを形成する工程であって、前記制御ゲートのそれぞれは対向する内側側壁及び外側側壁を含み、前記内側側壁は互いに対向する、工程と、
前記内側側壁に沿って、かつ前記導電層の上に一対の絶縁材の第1のスペーサを形成する工程と、
前記導電層のエッチングを実行して、前記導電層の一対の浮遊ゲートを形成する工程であって、前記浮遊ゲートは互いに対向し、前記一対の第1のスペーサの側面と整合する内側側壁を含む、工程と、
前記第1のスペーサの1つに沿って、かつ前記浮遊ゲートの1つの前記内側側壁に沿ってそれぞれ延在する、一対の絶縁材の第2のスペーサを形成する工程と、
前記基板の中にトレンチを形成する工程であって、前記トレンチは前記一対の第2のスペーサの側面と整合する側壁を有する、工程と、
前記トレンチ内にシリコン炭素を形成する工程と、
前記シリコン炭素の中に材料を注入して第2の導電型を内部に有する第1の領域を形成する工程と、を含む方法。
【請求項2】
各制御ゲートの上に絶縁材のブロックを形成する工程であって、前記第1及び第2のスペーサのそれぞれが絶縁材の前記ブロックの1つに沿って少なくとも部分的に延在する、工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記制御ゲートのそれぞれと前記一対の第1のスペーサの1つとの間に二酸化シリコン及び窒化ケイ素を形成する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
徐冷プロセスを実行して前記シリコン炭素内の前記注入材料を拡散する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の領域上に配設され、それから絶縁される、導電体の消去ゲートを形成する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記外側側壁の1つ及び前記基板に隣接してそれぞれ配設され、それから絶縁される一対のワード線ゲートを形成する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
メモリデバイスであって、
互いに対向する内側側壁を含む、一対の離間した導電性浮遊ゲートであって、第1の導電型の基板上に配設され、それから絶縁される浮遊ゲートと、
前記浮遊ゲートの1つの上にそれぞれ配設され、それから絶縁される一対の離間した導電性制御ゲートであって、前記制御ゲートのそれぞれは対向する内側側壁及び外側側壁を含み、前記制御ゲートの前記内側側壁は互いに対向する、制御ゲートと、
前記制御ゲートの前記内側側壁に沿って延在し、前記浮遊ゲートの上に配設される一対の絶縁材の第1のスペーサであって、前記浮遊ゲートの前記内側側壁は前記一対の第1のスペーサの側面と整合する、第1のスペーサと、
前記第1のスペーサの1つに沿って、かつ前記浮遊ゲートの1つの前記内側側壁に沿ってそれぞれ延在する、一対の絶縁材の第2のスペーサと、
前記一対の第2のスペーサの側面と整合する側壁を有する前記基板の中に形成されるトレンチと、
前記トレンチ内に配設されるシリコン炭素と、
第2の導電型を内部に有する第1の領域を形成する前記シリコン炭素の中に注入された材料と、を含む、メモリデバイス。
【請求項8】
前記制御ゲートの1つの上にそれぞれ配設された一対の絶縁材のブロックであって、前記第1及び第2のスペーサのそれぞれが絶縁材の前記ブロックの1つに沿って少なくとも部分的に延在する、ブロックを更に含む、請求項7に記載のメモリデバイス。
【請求項9】
前記制御ゲートのそれぞれと前記一対の第1のスペーサの1つとの間に配設された二酸化シリコン及び窒化ケイ素を更に含む、請求項7に記載のメモリデバイス。
【請求項10】
前記第1の領域上に配設され、それから絶縁される、導電体の消去ゲートを更に含む、請求項7に記載のメモリデバイス。
【請求項11】
前記外側側壁の1つ及び前記基板に隣接してそれぞれ配設され、それから絶縁される一対のワード線ゲートを更に含む、請求項7に記載のメモリデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2013年7月5日に出願された米国特許仮出願第61/843,189号の利益を主張する。上記仮出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、不揮発性フラッシュメモリセルの製造に関する。
【背景技術】
【0003】
分割ゲート型不揮発性フラッシュメモリセルは、当該技術分野において周知であり、選択ゲート、浮遊ゲート、制御ゲート、及び消去ゲートを有するものを含む。例えば、あらゆる目的で参照により組み込まれる米国特許番号第7,927,994号は、かかるメモリセルの形成について開示する。
【0004】
この’994号特許の図3Lは、ソース領域16が2つの浮遊ゲートの間、かつ消去ゲート24の下の基板内に形成されることを示す。この’994号特許は、ソース領域16が一対のゲート積層体間でのイオン注入によって形成され、各ゲート積層体は、浮遊ゲート、制御ゲート、絶縁層、及びサイドスペーサ(浮遊ゲートの内側側壁を画定するために使用された同じサイドスペーサを含む)を含むことを説明し、(図3Gに)示す。基板へのソース領域の注入は、反対側の浮遊ゲートの内縁(及びポリシリコンエッチングを通じてそれらの縁部を画定するために使用された浮遊ゲートの上のサイドスペーサ)によって限定され、画定される。
【0005】
図1は、’994号特許の技法を使用して形成されたメモリアレイの平面図である。STI分離領域10は、メモリセルを収容する活性領域12の列の間に配置される。制御ゲート線14は、ソース線16に平行に延在する。制御ゲート線14とソース線16との間の空隙部18(すなわちCG−SL間空隙部18)は、隣接する浮遊ゲートの短絡を避けるために十分に広くなければならない。空隙部18は、制御ゲート14とソース線16との間の整合に依存する。制御ゲート14の位置がソース線16に対し一方向で不整合である(miss-aligned)場合は、空隙部18が片側で大きくなり、もう一方の側で小さくなることになり、より小さいCG−SL間空隙部の隣接する2つの浮遊ゲート間で漏出が生じる恐れがある。この漏出の発生を回避するために十分なCG−SL間空隙部18を保持する必要がある。この空隙部は、制御ゲート線14とソース線16との間の不整合(miss-alignment)の問題のため減少させることが困難である。加えて、ソース線16の幅はネックスペース24に依存し、ネックスペース24はリソグラフィの精細度及び高度に複雑な拡散の(アクティブな)OPC(光近接効果補正)のパターンによって変化する場合があり、このOPCは多くの場合分離領域10の角部領域20を、ひいてはSLネック領域22及びSLネックスペース24を、限界寸法収縮のように制御された方法でより良好に画定するために必要である。
【0006】
メモリセルアレイの寸法の縮小を良好に促進する方法でソース領域を形成する必要が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の問題及び必要は、互いに対向する内側側壁を含む、一対の離間した導電性浮遊ゲートであって、第1の導電型の基板上に配設され、それから絶縁される浮遊ゲートと、浮遊ゲートの1つの上にそれぞれ配設され、それから絶縁される一対の離間した導電性制御ゲートであって、制御ゲートのそれぞれは対向する内側側壁及び外側側壁を含み、制御ゲートの内側側壁は互いに対向する制御ゲートと、制御ゲートの内側側壁に沿って延在し、浮遊ゲートの上に配設される一対の絶縁材の第1のスペーサであって、浮遊ゲートの内側側壁は一対の第1のスペーサの側面と整合する、第1のスペーサと、第1のスペーサの1つに沿って、かつ浮遊ゲートの1つの内側側壁に沿ってそれぞれ延在する、一対の絶縁材の第2のスペーサと、一対の第2のスペーサの側面と整合する側壁を有する基板の中に形成されるトレンチと、トレンチ内に配設されるシリコン炭素と、第2の導電型を内部に有する第1の領域を形成するシリコン炭素の中に埋め込まれた材料と、を有する、メモリデバイスによって処理される。
【0008】
メモリセルを形成する方法は、第1の導電型を有する基板の上に、それから絶縁される材料の導電層を形成する工程と、その導電層の上に、それから絶縁される一対の離間した導電性制御ゲートを形成する工程であって、制御ゲートのそれぞれは対向する内側側壁及び外側側壁を含み、内側側壁は互いに対向する工程と、内側側壁に沿って、かつ導電層の上に一対の絶縁材の第1のスペーサを形成する工程と、導電層のエッチングを実行して一対の導電層の浮遊ゲートを形成する工程であって、浮遊ゲートは互いに対向し、一対の第1のスペーサの側面と整合する内側側壁を含む工程と、第1のスペーサの1つに沿って、かつ浮遊ゲートの1つの内側側壁に沿ってそれぞれ延在する、一対の絶縁材の第2のスペーサを形成する工程と、基板の中にトレンチを形成する工程であって、トレンチは一対の第2のスペーサの側面と整合する側壁を有する工程と、トレンチ内にシリコン炭素を形成する工程と、シリコン炭素の中に材料を埋め込んで第2の導電型を内部に有する第1の領域を形成する工程と、を含む。
【0009】
本発明のその他の目的及び特徴は、本明細書、請求項、及び添付の図面を参照することで明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】従来の方式で形成されたメモリセルアレイを示す平面図である。
図2A】本発明のメモリセルアレイで使用される誘電体スペーサDS及びシリコン炭素(SiC)を示す平面図である。
図2B】本発明のメモリセルアレイで使用される誘電体スペーサDS及びシリコン炭素(SiC)を示す平面図である。
図3A】活性領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図3B】活性領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図3C】活性領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図3D】活性領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図3E】活性領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図3F】活性領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図3G】活性領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図4A】分離領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図4B】分離領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図4C】分離領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
図4D】分離領域の側断面図であり、メモリセルアレイの形成における工程を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、最小限のCG−SL間拡散空隙部を使用する(より小さいメモリセルの寸法を可能にする)ようにソース領域を形成するための改善された技法であり、ソース線の限界寸法をより良好に制御することができ、SLネック領域に対してOPCは不要である。
【0012】
図2A及び2Bは、本発明の重要な特徴を説明しており、その特徴には、ソース線を形成する前の制御ゲート及び浮遊ゲートの側壁上の誘電体スペーサDS(’994号特許における浮遊ゲート側壁を画定するために使用されるスペーサとは異なる)の形成、並びにシリコン基板及びSTI酸化膜分離領域内の基板シリコンが底部で露出されるトレンチにおけるシリコン炭素(SiC)の選択的エピタキシャル成長が挙げられる。図2Aは、制御ゲート形成後であるがソース線形成前のアレイを説明する。図2Bは、制御ゲート側壁スペーサDSを形成した後で、ソース線領域内のトレンチにおいてシリコン炭素を成長させた後のアレイを説明する。
【0013】
図2A及び2Bに示すように、図3A〜3Gは(活性領域内)A−A線による断面図であり、図4A〜4Dは(分離領域内)B−B線による断面図であり、メモリアレイを形成する工程を説明している。図3Aは、’994号特許における図3Gの構造と同様であるが、ソース領域を形成する注入前の構造に相当する。浮遊ゲート30は、シリコン基板32上に形成され、絶縁層34(例えば、二酸化シリコン)によってそれから絶縁される。制御ゲート36は、各浮遊ゲート30の上に形成され、それから絶縁される。制御ゲート36は、互いに対向する内側側壁36aを有する。絶縁体38(ハードマスク絶縁体とも呼ばれる)は、各制御ゲート36の上に形成される。二酸化シリコン40及び窒化ケイ素42は、制御ゲート36及び絶縁体38の側面に形成される。酸化物スペーサ44は、制御ゲート36及び絶縁体38の側面(内側側壁36aを含む)に沿って形成される。スペーサの形成は、当該技術分野において既知であり、構造の輪郭上で材料の蒸着の後、異方性エッチング処理を伴い、材料は、構造の水平面から除去される一方で、材料は、(丸みを帯びた上面を有する)構造の垂直に配向した表面上に大部分はそのまま残存する。互いに対向する浮遊ゲート30の内側側壁30aを画定するためにスペーサ44を使用するポリエッチングを実行した。図4Aは、分離領域10内の構造を示しており、これはSTI絶縁物46(例えば、二酸化シリコン)の上に形成される。この構造では、分離領域10における浮遊ゲート30が欠落している。
【0014】
酸化物スペーサ48は、図3B及び4Bに示すように、次いで構造の側面に(酸化物沈着及び酸化物異方性エッチングによって)形成される。内側対向領域内のスペーサ48は、スペーサ44に沿って、かつ浮遊ゲート30の内側対向面30aに沿って延在する。好ましくは、スペーサの形成に時間モード(固定モード)エッチングを使用して、基板32上に酸化物の層47を残存させる。フォトレジスト49は、各構造の外側半分の上(すなわち、ハードマスク絶縁体38の一部のみの上)にフォトレジストコーティング並びにフォトリソグラフィー用露光及び現像によって形成される。シリコン、窒化物、及び酸化物エッチングを使用して、ハードマスク絶縁体38、スペーサ44及び48、窒化物42並びに酸化物40の露出した部分をエッチダウンし、活性領域内のシリコン基板32の中及び分離領域内のSTI絶縁物46の中にトレンチ50も形成する。例えば、途中でシリコン、窒化物、及び酸化物エッチング間でガスを切り換えるエッチングを実行すると、活性領域及び分離領域の両方において典型的な1000Å〜1500Åのトレンチの深さで所望の結果を達成することができる。結果得られた構造を図3C及び4Cに示す。
【0015】
次に、フォトレジスト49を除去する。エピタキシャル成長は、低温(例えば、450℃〜600℃)で実行され、図3D及び4Dに示すようにトレンチ50が実質的に充填されるまで、トレンチ50内でシリコン炭素層52を成長させる(すなわち、底部から成長させる)。
【0016】
次に酸化物沈着を実行し、構造上に酸化物層54を形成する。フォトレジスト56を、構造上に形成し、パターニングして構造の内側部分を露出させる。次にSiC(スペーサ48とその上に形成された酸化物層54との間)の中への(矢印で示すように)ソース線注入を実行し、次にN+注入ドーパントを拡散する徐冷を行い、図3Eに示すように、最終ソース領域58を形成する。
【0017】
フォトレジスト56を除去する。ポリシリコン蒸着、並びにポリシリコン及びハードマスク絶縁体38のCMP(化学機械研磨)を使用して、図3Fに示すように一対の制御ゲート36間に消去ゲート60を、及び制御ゲート36の外側にワード線ゲート62を形成する。後続の注入工程を実行してワード線ゲート62の外側側壁に隣接する基板32内にドレイン領域64を形成し、次に追加の絶縁体の形成及びメタライゼーション層蒸着及びパターニングを行い、ビット線コンタクト66を形成する。最終構造を図3Gに示す。
【0018】
(内側浮遊ゲート縁部を画定するために使用されるスペーサ44とは別の)誘電体スペーサ48は、その中にトレンチ50が形成され、ソース注入がシリコン炭素52に入り込むより狭い空間を画定するので、このソース領域形成技術は有利である。シリコン炭素をシリコントレンチ内で選択的に成長させた後に、ソースの注入及び徐冷を行い、自己整合ソース線を形成する。シリコン炭素(SiC)のエピタキシャル成長温度は、従来のシリコン(Si)のエピタキシャル成長温度よりはるかに低い。このはるかに低いシリコン炭素のサーマルバジェットは、論理デバイスの注入ドーパント再分布の影響を最小にし、論理デバイスはシリコン炭素成長の前に製造される。シリコン炭素52と共にスペーサ48は、CG−SL間空隙部の制御の改善(及びその相対値の増加)を可能にする。本発明のCG−SL間空隙部は、もはや従来のフラッシュメモリセルのようにCG−SL間整合に依存しない。
【0019】
本発明は、上述され、本明細書で例示される実施形態(複数可)に限定されるものではないが、添付の特許請求の範囲内にあるありとあらゆる固有の変形を包含することを理解されたい。例えば、本明細書における本発明への言及は、いかなる特許請求の範囲又は特許請求の範囲の用語も限定することを意図するものではなく、代わりに特許請求の範囲の1つ以上によって網羅され得る1つ以上の特徴に言及するにすぎない。上述の材料、プロセス、及び数値例は、単なる例示であり、請求項を限定するものと見なされるべきではない。最後に、単一層の材料をそのような又は同様の材料の複数層として形成することができ、逆もまた同様である。
【0020】
本明細書で使用される場合、「の上に(over)」、「の上に(on)」、及び「に沿って(along)」という用語はそれぞれ、「の上に直接(directly on)」(中間物質、要素、又は空間がそれらの間に何ら配置されない)と、「の上に間接的に(indirectly on)」(中間物質、要素、又は空間がそれらの間に配置される)と、を包括的に含むことに留意するべきである。同様に、「隣接する」という用語は、「直接隣接する」(中間材料、要素、又は空間がそれらの間に何ら配置されない)、及び「間接的に隣接する」(中間材料、要素、又は空間がそれらの間に配置される)を含む。例えば、要素を「基板の上に」又は「基板に沿って」形成することは、その要素を基板の上に直接、中間材料/要素をそれらの間に何ら伴わずに、形成すること、並びにその要素を基板の上に間接的に、1つ以上の中間材料/要素をそれらの間に伴って、形成すること、を含み得る。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4A
図4B
図4C
図4D