特許第6189541号(P6189541)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6189541エネルギー使用機器およびエネルギー情報収集装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6189541
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】エネルギー使用機器およびエネルギー情報収集装置
(51)【国際特許分類】
   G08C 15/00 20060101AFI20170821BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20170821BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20170821BHJP
【FI】
   G08C15/00 D
   H02J13/00 301A
   H02J13/00 311T
   H04Q9/00 311J
【請求項の数】14
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-533256(P2016-533256)
(86)(22)【出願日】2014年8月12日
(65)【公表番号】特表2016-535891(P2016-535891A)
(43)【公表日】2016年11月17日
(86)【国際出願番号】KR2014007469
(87)【国際公開番号】WO2015026094
(87)【国際公開日】20150226
【審査請求日】2016年2月4日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0097789
(32)【優先日】2013年8月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515163874
【氏名又は名称】エンコアード テクノロジーズ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジョン−ウン
(72)【発明者】
【氏名】べ、ヒュンス
(72)【発明者】
【氏名】アン、ユンハン
【審査官】 深田 高義
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0153108(US,A1)
【文献】 特開2013−096825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08C 15/00
H02J 13/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー使用機器に対して測定された、前記エネルギー使用機器が消費した有効電力及び無効電力を示すエネルギー使用情報、または前記エネルギー使用機器の細部構成の動作を考慮してエネルギー使用パターンを計算して有効電力及び無効電力を推定して生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報を生成するエネルギー情報生成部、
前記生成されたエネルギー情報及び前記エネルギー使用機器を識別するための識別コードをエネルギー情報収集装置に送信する通信部、並びに
前記エネルギー情報生成部、前記通信部、または前記エネルギー使用機器の動作を制御する制御部を含むことを特徴とするエネルギー使用機器。
【請求項2】
前記エネルギー情報は、前記エネルギー使用機器の動作に用いられるエネルギーの測定による測定エネルギー情報と前記エネルギー使用機器の動作条件に対する動作条件情報とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー使用機器。
【請求項3】
前記動作条件情報は、前記エネルギー使用機器の動作モード情報または動作のための信号パターン情報をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のエネルギー使用機器。
【請求項4】
前記エネルギー情報は、前記エネルギー使用機器の動作のための前記細部構成の組み合わせに応じたエネルギー使用パターンを考慮して生成されることを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー使用機器。
【請求項5】
前記通信部は前記エネルギー情報収集装置から前記エネルギー使用機器の動作モード変更信号を受信し、
前記制御部は前記受信された動作モード変更信号に応じて前記エネルギー情報生成部、前記通信部、または前記エネルギー使用機器の動作を制御することを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー使用機器。
【請求項6】
前記エネルギー情報収集装置は、受信された前記エネルギー情報または前記識別コードを用いて前記エネルギー使用機器を分類して統合エネルギー情報から前記エネルギー使用機器の機器別エネルギー情報を抽出することを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー使用機器。
【請求項7】
前記エネルギー使用機器は前記エネルギー情報を用いるサンプリング過程によって前記エネルギー使用機器の予め決定された属性に応じて分類され、
前記機器別エネルギー情報は複数の前記エネルギー使用機器の組み合わせに対する電力エネルギー総量から前記エネルギー使用機器の分類に応じて抽出されることを特徴とする、請求項6に記載のエネルギー使用機器。
【請求項8】
前記エネルギー情報収集装置は、前記エネルギー使用機器を識別コードに応じて分類して前記エネルギー使用機器の機器別エネルギー情報を抽出することを特徴とする、請求項6に記載のエネルギー使用機器。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のエネルギー使用機器に対して測定された有効電力及び無効電力を示す前記エネルギー使用情報または前記エネルギー使用機器の細部構成の動作を考慮してエネルギー使用パターンを計算して有効電力及び無効電力を推定して生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報、及び前記エネルギー使用機器を識別するための識別コードを受信する受信部、並びに
前記受信された前記エネルギー情報及び前記識別コードを用いて前記エネルギー使用機器を分類して統合エネルギー情報から前記エネルギー使用機器の機器別エネルギー情報を抽出する抽出部を含むことを特徴とするエネルギー情報収集装置。
【請求項10】
前記エネルギー情報は、前記エネルギー使用機器の動作に用いられるエネルギーの測定による測定エネルギー情報と前記エネルギー使用機器の動作条件に対する動作条件情報とを含むことを特徴とする、請求項9に記載のエネルギー情報収集装置。
【請求項11】
前記動作条件情報は、前記エネルギー使用機器の動作モード情報または動作のための信号パターン情報をさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載のエネルギー情報収集装置。
【請求項12】
前記エネルギー情報は、前記エネルギー使用機器の動作のための前記細部構成の組み合わせに応じたエネルギー使用パターンを考慮して生成されることを特徴とする、請求項9に記載のエネルギー情報収集装置。
【請求項13】
前記エネルギー使用機器は前記エネルギー情報を用いるサンプリング過程によって前記エネルギー使用機器の予め決定された属性に応じて分類され、
前記機器別エネルギー情報は複数の前記エネルギー使用機器の組み合わせに対する電力エネルギー総量から前記エネルギー使用機器の分類に応じて抽出されることを特徴とする、請求項9に記載のエネルギー情報収集装置。
【請求項14】
前記エネルギー情報収集装置は、前記エネルギー使用機器を識別コードに応じて分類して前記エネルギー使用機器の機器別エネルギー情報を抽出することを特徴とする、請求項9に記載のエネルギー情報収集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギーを使う機器の構成に関し、より詳しくは、エネルギー計測モジュールを搭載してエネルギーの使用情報を生成するエネルギー使用機器に関する。
【背景技術】
【0002】
先行文献(韓国登録特許公報第10−1068862号)は、電気、水道、ガス、冷房・暖房などのための各センサを同期化させ、建物で消費されるエネルギーを用途別にモニタリングしてデータ化および分析して供給することによって、エネルギーを最も効率的に管理できる電力エネルギー収集サーバを介したリアルタイムのエネルギー管理システムを開示している。
【0003】
但し、従来のAMR(Automatic meter reading)、AMI(Advanced Metering Infrastructure)、またはデジタル電力量計の場合、該当の電力エネルギー収集サーバが設置された地点以後の全エネルギー使用機器の組み合わせによって消耗される総電力エネルギー量に対する情報(有効電力、無効電力、力率、周波数など)のみを収集する限界点を有しているため、これは、個別エネルギー使用機器の電力消耗量や電力消耗パターンを分析し、それによる具体的なエネルギー節減情報を提供したり個別エネルギー使用機器を制御したりするには制約事項として存在する。電力エネルギーを使う個別家電機器のエネルギーモニタリングまたは制御のためには、一般的に各々の個別エネルギー使用機器に各々の電力情報を取り集めるための複数の別途のエネルギー計測装置を追加したり、制御用ハードウェアを別途に設置したりもするが、これは、設置場所の制約および設備投資の上昇のために好ましい方向として考慮されるには限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した技術的課題を解決するために、本発明は、電力エネルギーを使う家電機器を含む各種エネルギー使用機器内に直接的なエネルギー計測モジュールを搭載し、それを有線/無線の様々な通信方法を介して単一エネルギー情報収集装置に個別エネルギー使用機器を認識できるコードをエネルギー使用機器が動作する時期ごとに伝送するか、または各種エネルギー使用機器内に下部コンポーネントの動作に応じた電力消耗特性を計算し、間接的にエネルギー情報を推定するモジュールを搭載し、それを有線/無線の様々な通信方法を介して単一エネルギー情報収集装置に個別エネルギー使用機器を認識できるコードをエネルギー使用機器が動作する時期ごとに伝送するエネルギー使用機器を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術的課題を解決するための本実施形態によるエネルギー使用機器は、エネルギー使用機器に対して測定された、または前記機器の細部構成の動作を考慮して生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報を生成するエネルギー情報生成部、前記生成されたエネルギー情報または前記機器を識別するための識別コードをエネルギー情報収集装置に送信する通信部、および前記エネルギー情報生成部、前記通信部、または前記機器の動作を制御する制御部を含む。
【0006】
前記エネルギー情報は、前記機器の動作に用いられるエネルギーの測定による測定エネルギー情報と前記機器の動作条件に対する動作条件情報とを含む。
【0007】
前記動作条件情報は、前記機器の動作モード情報または動作のための信号パターン情報をさらに含む。
【0008】
前記エネルギー情報は、前記機器の動作のための前記細部構成の組み合わせに応じたエネルギー使用パターンを考慮して生成されることが好ましい。
【0009】
前記通信部は前記エネルギー情報収集装置から前記機器の動作モード変更信号を受信し、前記制御部は前記受信された動作モード変更信号に応じて前記エネルギー情報生成部、前記通信部、または前記機器の動作を制御することが好ましい。
【0010】
前記エネルギー情報収集装置は、受信された前記エネルギー情報または前記識別コードを用いて前記機器を分類して統合エネルギー情報から前記機器の機器別エネルギー情報を抽出することが好ましい。
【0011】
前記機器は前記エネルギー情報を用いるサンプリング過程によって前記機器の予め決定された属性に応じて分類され、前記機器別エネルギー情報は複数の機器の組み合わせに対する電力エネルギー総量から前記機器の分類に応じて抽出されることが好ましい。
【0012】
前記エネルギー情報収集装置は、前記機器を識別コードに応じて分類して前記機器の機器別エネルギー情報を抽出することが好ましい。
【0013】
前記技術的課題を解決するための本実施形態によるエネルギー使用サーバは、エネルギー使用機器に対して測定された、または前記機器の細部構成の動作を考慮して生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報または前記機器を識別するための識別コードを受信する受信部、および前記受信された前記エネルギー情報または前記識別コードを用いて前記機器を分類して統合エネルギー情報から前記機器の機器別エネルギー情報を抽出する抽出部を含む。
【0014】
前記エネルギー情報は、前記機器の動作に用いられるエネルギーの測定による測定エネルギー情報と前記機器の動作条件に対する動作条件情報とを含む。
【0015】
前記動作条件情報は、前記機器の動作モード情報または動作のための信号パターン情報をさらに含む。
【0016】
前記エネルギー情報は、前記機器の動作のための前記細部構成の組み合わせに応じたエネルギー使用パターンを考慮して生成されることが好ましい。
【0017】
前記機器は前記エネルギー情報を用いるサンプリング過程によって前記機器の予め決定された属性に応じて分類され、前記機器別エネルギー情報は複数の機器の組み合わせに対する電力エネルギー総量から前記機器の分類に応じて抽出されることが好ましい。
【0018】
前記エネルギー情報収集装置は、前記機器を識別コードに応じて分類して前記機器の機器別エネルギー情報を抽出することが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるエネルギー使用機器を利用すれば、エネルギー使用情報の抽出と制御の容易性によって能動的なエネルギー節減ソリューションのインフラ拡張が可能である。また、複数の個別的エネルギー情報収集装置および制御部の追加による高価なシステム構築の負担を無くすことができるのでモニターベースのエネルギー節減市場の急進的な拡張、現実化が可能であり、個別エネルギー使用機器内の中央制御部とエネルギー情報収集装置との間の固有の製品識別コード(Identification Code)を含むデータパケット通信により、単純なON/OFFベースの別途の制御部では実現できなかった様々な機器内の待機モード、出力調整の動作モードの活用が可能である。さらに、それによる上位システムでの様々な動作モードの活用により、能動的なエネルギー節減アルゴリズムの開発インフラの生成が可能である。
【0020】
また、個別エネルギー使用機器固有の製品識別コードを通じた機器別エネルギー使用情報の取り集めにより、同種機器間の相互比較、あるいはエネルギー使用機器群での個別機器情報の取り集めにより、ユーザのモデル変更時における参考情報の提供やエネルギー政策の決定における高効率な製品群の選定など、様々なエネルギー節減活動の参照情報の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態によるエネルギー使用機器を含むエネルギー情報提供システムを示す概念図である。
図2】本発明の一実施形態によるエネルギー使用機器を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態によりエネルギー使用機器からエネルギー情報収集装置に送信されるデータパケットの構造を示す例示図である。
図4】本発明の一実施形態によりエネルギー情報収集装置からエネルギー使用機器に送信されるデータパケットの構造を示す例示図である。
図5】本発明の一実施形態によるエネルギー情報収集装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の内容は単に発明の原理を例示する。よって、当業者であれば、たとえ本明細書に明確に説明または図示されていないと言えども、発明の原理を実現し、発明の概念と範囲に含まれた様々な装置を発明することができるであろう。また、本明細書に列挙された全ての条件付きの用語および実施形態は原則的に発明の概念が理解できるようにするための目的にのみ明白に意図され、このように特別に列挙された実施形態および状態に制限的ではないものとして理解しなければならない。
【0023】
上述した目的、特定および長所は添付された図面と関連した次の詳細な説明を通じてより明らかになるものであり、それにより、発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が発明の技術的思想を容易に実施することができるものである。また、発明を説明するにおいて発明と関連した公知技術に関する具体的な説明が発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。以下、添付した図面を参照して発明による好ましい一実施形態を詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態によるエネルギー使用機器100を含むエネルギー情報提供システムを示す概念図である。
図1を参照すれば、エネルギー情報提供システムは、エネルギー使用機器100、エネルギー情報収集装置200、エネルギー情報提供サーバ300、およびユーザ端末400を含む。
【0025】
エネルギー使用機器100は、ユーザの要求条件に応じて、制御部130からの指令を通じた駆動部140の電源投入と駆動部140内の様々なコンポーネントの組み合わせにより各々の固有特性を反映した動作を行って電力エネルギーを消耗し、さらに、エネルギー使用機器100に対して測定された、または機器の細部構成の動作を考慮して生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報を生成して、機器を識別するための識別コードと共にエネルギー情報収集装置200に送信する。
【0026】
本実施形態において、エネルギー使用機器100は、冷蔵庫、TV、洗濯機、LED照明機器など、制御部130として中央処理処置(CPUおよびそれに該当する中央制御装置)を有する全ての電力エネルギー使用電気機器(家庭用、産業用など)を含むことができる。
【0027】
エネルギー情報収集装置200は、生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報または機器を識別するための識別コードを受信し、受信されたエネルギー情報または識別コードを用いて機器を分類して統合エネルギー情報から機器の機器別エネルギー情報を抽出する。
【0028】
本実施形態において、エネルギー情報収集装置200は、AMR(Automatic meter reading)、AMI(Advanced Metering Infrastructure)、デジタル電力量計または計量機能を含むマイクロサーバ製品群として、下位電力エネルギー消耗のエネルギー使用機器100または上位システムとの通信を連結できるゲートウェイ機能の実行装置であることができる。
【0029】
エネルギー情報提供サーバ300は、抽出された機器別エネルギー情報を用いて機器のエネルギー使用情報を生成してユーザ端末400に送信し、クラウドベースの開放型エネルギーITプラットフォーム(OEIP、Open Energy IT Platform)で実現されることができる。
【0030】
以下、図2を参照して本実施形態によるエネルギー使用機器100の構造についてより詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるエネルギー使用機器100を示すブロック図である。
図2を参照すれば、エネルギー使用機器100は、エネルギー情報生成部110、通信部120、駆動部140、および制御部130を含む。
【0031】
エネルギー情報生成部110は、エネルギー使用機器100に対して測定された、または機器の細部構成の動作を考慮して生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報を生成する。
【0032】
本実施形態において、エネルギー使用機器100に対して測定されたエネルギー使用情報は、従来の電力エネルギー測定メーターと類似するように、直接的に電流、電圧などを測定して生成された駆動部140を含む個別エネルギー使用機器100全体の有効電力、無効電力、力率などの一般的な電力エネルギー情報と共に、制御部と連動したエネルギー使用の開始と終了、使用時間、動作モード、動作のための駆動信号パターンなどのエネルギー使用に対する情報を含む。
【0033】
機器の細部構成の動作を考慮して生成されたエネルギー使用情報は、個別エネルギー使用機器100の構成コンポーネントに対するエネルギー使用情報であり、直接的な電力エネルギーの測定でなく、個別エネルギー使用機器100の構成コンポーネントに対するエネルギー使用情報に基づいて間接的に機器の動作に必要な下部構成要素の組み合わせを活用したデータをベースにエネルギー使用パターンを計算して一般的な電力エネルギー情報を推定した、制御部と連動したエネルギー使用機器100の動作モードおよび電流信号パターンの特徴値を含む。
【0034】
したがって、本実施形態において、エネルギー情報は、動作モード情報または動作のための信号パターン情報を含む動作条件情報をさらに含むことができる。
すなわち、本実施形態において、エネルギー情報生成部110は、エネルギー使用機器100の動作の間、該エネルギー使用機器100のエネルギー使用情報を抽出するためのモジュールとして、上述したように直接的に測定する方法と間接的に測定する方法を行うことができる。
【0035】
通信部120は、生成されたエネルギー情報または機器を識別するための識別コードをエネルギー情報収集装置200に送信する。
本実施形態において、識別コードは個別エネルギー使用機器100を認識できるコードであり、該機器の固有モデルや会社名の製品コード値(Identification Code)を含むことができる。
すなわち、本実施形態によるエネルギー使用機器100の通信部120から送信されるデータパケットの構造は図3の通りである。
【0036】
図3を参照すれば、エネルギー使用機器100から送信されるデータパケットは、識別コードを格納する部分、電力量情報を格納する部分、その他のエネルギー情報を格納する部分、および機器動作モード情報を格納する部分で構成されることができる。
【0037】
識別コードを格納する部分は、個別エネルギー使用機器100を認識するための情報として、機器の固有モデルコードや、製造会社コードを格納することができる。
【0038】
電力量情報を格納する部分は有効電力量、無効電力量に対する値を含むことができ、直接的に電流、電圧などを測定して生成された駆動部140を含む個別エネルギー使用機器100全体の有効電力、無効電力、力率などの一般的な電力エネルギー情報を格納することができる。
【0039】
その他のエネルギー情報を格納する部分は制御部130と連動したエネルギー使用の開始と終了、使用時間に対する情報を格納することができ、または、個別エネルギー使用機器100の構成コンポーネントに対するエネルギー使用情報に基づいて間接的に機器動作に必要な下部構成要素の組み合わせを活用したデータをベースにエネルギー使用パターンを計算して推定された電力エネルギー情報を格納することができる。
【0040】
機器動作モード情報を格納する部分は、動作モード、動作のための駆動信号パターンなどの機器特徴値に対する情報を格納することができる。
【0041】
さらに、通信部120はスマートメーターや計量機能を含むエネルギー情報収集装置200から伝送された個別エネルギー使用機器100の特定モード変更制御信号(最上位エネルギー管理システムで生成され、個別機器の単純なON/OFF以外に出力調整、待機モードなどの動作モード変更制御など)を受信することができ、制御部130は受信された制御信号を駆動部140に伝達して該当する制御動作を実行するようにすることができる。
【0042】
本実施形態において、駆動部140は、電力エネルギーを消耗するエネルギー使用機器100の実際の大半の電力消耗部として、個別エネルギー使用機器100の本来の機能を実現するために動作する電子回路、モータ、ポンプ、ランプなどを含む。
【0043】
さらに、制御部130は、エネルギー情報生成部110、通信部120、または機器の動作を制御する。すなわち、エネルギー情報生成部110のエネルギー使用情報の直/間接的な測定のための動作を制御し、エネルギー情報を生成できるようにする。さらに、生成されたエネルギー情報を通信部120がエネルギー情報収集装置200に送信するように制御し、エネルギー使用機器100の本来の機能を実行するように駆動部140を制御する。また、電力エネルギー消耗のエネルギー使用機器100内で制御部の指令を受けて駆動部140の電源を投入するスイッチング装置を制御することができる。
【0044】
以下、図5を参照して本実施形態によるエネルギー情報収集装置200について説明する。
図5は、本発明の一実施形態によるエネルギー情報収集装置200の構成を示すブロック図である。図5を参照すれば、エネルギー情報収集装置200は、受信部210および機器別エネルギー情報抽出部220を含む。
【0045】
受信部210は、エネルギー使用機器100に対して測定された、または機器の細部構成の動作を考慮して生成されたエネルギー使用情報を含むエネルギー情報または機器を識別するための識別コードを受信する。
すなわち、上述した実施形態でのエネルギー使用機器100によって直/間接的に生成されたエネルギー情報と機器の識別コードを図3のようなデータパケットを通じて受信する。
【0046】
抽出部220は、受信されたエネルギー情報または識別コードを用いて機器を分類して統合エネルギー情報から機器の機器別エネルギー情報を抽出する。
本実施形態において、抽出部220はいずれか1地点に設置され、該地点以後に連結されて組み合わせられた個別エネルギー使用機器100全体の総量に対する電圧、電流などを測定して有効電力、無効電力、力率、周波数などの一般的な電力エネルギー情報を生成し、また、複数の個別エネルギー使用機器100から伝送された個別エネルギー使用機器100のコード値とエネルギー情報の伝送を受けて機器別エネルギー情報を抽出する動作を行う。
【0047】
機器別エネルギー情報を抽出するためにエネルギー情報収集装置200で収集された全体総エネルギー情報から個別機器で受けた情報を活用して機器分類(Disaggregation)という手続きを通じて、エネルギー情報収集装置200が設置された地点以後の個別エネルギー使用機器100の各々のエネルギー使用情報を抽出してコンピュータ、サーバあるいはクラウドに伝送する。
【0048】
機器の分類は、基本的に収集される電圧、電流、有効電力、無効電力、瞬時電力、力率、周波数などの情報と共に、電圧、電流自体の高調波、ノイズ、過度状態および正常状態などの付加情報を活用する高速サンプリングによって行われることができる。
または、エネルギー情報収集装置200で収集されたエネルギー情報と共に、個別エネルギー使用機器100から伝送された識別コードを共に伝送して、コンピュータ、サーバあるいはクラウドにおいて機器分類を通じた各種個別エネルギー使用機器100のエネルギー使用情報を容易に抽出することができる。
【0049】
さらに、上述したようにエネルギー情報収集装置200は、エネルギー使用機器100の制御のための制御信号を伝送する送信部(図示せず)をさらに含むことができる。
送信部は、個別エネルギー使用機器100の動作モード変更信号(最上位エネルギー管理システムで生成され、個別機器の単純なON/OFF以外に出力調整、待機モードなどの動作モード変更制御など)の伝送を受けてエネルギー使用機器100の制御部130に送信することができる。
【0050】
この時、送信されるパケットの構造は図4の通りである。図4は、本発明の一実施形態によりエネルギー情報収集装置200からエネルギー使用機器100に送信されるデータパケットの構造を示す図である。
【0051】
図4を参照すれば、データパケットは、識別コードを格納する部分、機器動作モード制御情報を格納する部分で構成されることができる。
識別コードを格納する部分は、上述した図3の識別コードを格納する部分のように、個別エネルギー使用機器100を認識するための情報として、機器の固有モデルコードや、製造会社コードを格納することができる。すなわち、受信されたパケットが自身のための制御信号であるかを確認するための情報として活用されることができる。
【0052】
さらに、機器動作モード制御情報は、機器の動作モード変更信号として、動作モードを設定する指令情報や機器を制御するためのシーケンス情報を含むことができる。
【0053】
以下、上述したエネルギー情報収集装置200から受信された機器別エネルギー情報を通じてエネルギー情報をユーザに提供するエネルギー情報提供サーバ300について説明する。本実施形態において、エネルギー情報提供サーバ300は、伝送を受けた情報に基づいてエネルギー情報の格納/管理/分析によって各種エネルギー使用機器100別に分離された個別エネルギー情報と、それを通じたエネルギー節減活動のためのコンサルティング情報を顧客のユーザ端末400に送出する。本実施形態によるエネルギー情報提供サーバ300は、クラウドベースの開放型エネルギーITプラットフォーム(OEIP、Open Energy IT Platform)で実現されることができる。
【0054】
さらに、ユーザ端末400は、ウェブ支援サービスの提供を受けるコンピュータや、アプリケーション支援サービス、文字メッセージ支援サービスの提供を受けるスマートフォンやタブレットpcであってもよく、Cable TV/IPTV支援サービスの提供を受ける受信機、またはVAN/POS支援サービスの提供を受けるPOS機器であってもよい。
【0055】
以上の本発明によるエネルギー使用機器100は、エネルギー使用情報の抽出と制御の容易性によって能動的なエネルギー節減ソリューションのインフラ拡張が可能である。また、複数の個別的エネルギー情報収集装置および制御部の追加による高価のシステム構築の負担を無くすことができるのでモニターベースのエネルギー節減市場の急進的な拡張、現実化が可能であり、個別エネルギー使用機器内の中央制御部とエネルギー情報収集装置との間の固有の製品識別コード(Identification Code)を含むデータパケット通信により、単純なON/OFFベースの別途の制御部では実現できなかった様々な機器内の待機モード、出力調整の動作モードの活用が可能である。さらに、それによる上位システムでの様々な動作モードの活用により、能動的なエネルギー節減アルゴリズムの開発インフラの生成が可能である。
【0056】
また、個別エネルギー使用機器固有の製品識別コードを通じた機器別エネルギー使用情報の取り集めにより、同種機器間の相互比較、あるいはエネルギー使用機器群での個別機器情報の取り集めにより、ユーザのモデル変更時における参考情報の提供やエネルギー政策の決定における高効率な製品群の選定など、様々なエネルギー節減活動の参照情報の提供が可能である。
【0057】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で様々な修正、変更および置換が可能である。
したがって、本発明に開示された実施形態および添付された図面は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施形態および添付された図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下記の請求範囲によって解釈しなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5