(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記トリガーは、前記アプリケーションを対象にするアプリケーション及び放送イベントに関するメタデータを含むTDO(Triggered Declarative Object)パラメータエレメントの位置を特定する位置情報を含む、請求項1に記載の受信機。
前記プロセッサはさらに、前記上部マージン情報、右側マージン情報及び持続情報に基づいて、前記ユーザから前記設定オプションを受信するユーザインターフェースをディスプレイする、請求項3に記載の受信機。
前記プロセッサはさらに、前記アプリケーションが活性化されるか否かに関する第1選択に対する質問を示すために前記ユーザインターフェースを処理する、請求項4に記載の受信機。
前記プロセッサはさらに、前記第1選択が現在の放送コンテンツ、現在のチャネル内の全放送コンテンツ又は全チャネル内の全放送コンテンツに適用されるかに関する第2選択に対する質問を示すために前記ユーザインターフェースを処理する、請求項5に記載の受信機。
前記TDOパラメータエレメントは、前記アプリケーションに対するレーティング(rating)を特定するコンテンツアドバイザリ(advisory)情報を含む、請求項2に記載の受信機。
前記トリガーは、前記アプリケーションを対象にするアプリケーション及び放送イベントに関するメタデータを含むTDO(Triggered Declarative Object)パラメータエレメントの位置を特定する位置情報を含む、請求項8に記載の方法。
前記上部マージン情報、右側マージン情報及び持続情報に基づいて、前記ユーザから前記設定オプションを受信するユーザインターフェースをディスプレイするステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
前記アプリケーションが活性化されるか否かに関する第1選択に対する質問を示すために前記ユーザインターフェースを処理するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
前記第1選択が現在の放送コンテンツ、現在のチャネル内の全放送コンテンツ又は全チャネル内の全放送コンテンツに適用されるかに関する第2選択に対する質問を示すために前記ユーザインターフェースを処理するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
前記TDOパラメータエレメントは、前記アプリケーションに対するレーティング(rating)を特定するコンテンツアドバイザリ(advisory)情報を含む、請求項9に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を説明する。添付の図面を参照して以下に説明する詳細な説明は、本発明によって実現し得る実施例だけを示すよりは、本発明の例示的な実施例を説明するためのものである。
【0027】
本発明で使われる大部分の用語は、本明細書でその機能を考慮し、当該分野で広く使われているものから選択されたが、一部の用語は出願人によって任意に選択されたものもあり、その意味は、必要によって次の説明で詳細に説明する。したがって、本発明は、単なる名称又は意味よりは、用語の意図した意味に基づいて理解されなければならない。
【0028】
本発明でいう“シグナリング”とは、サービス情報(SI)が、放送システム、インターネットシステム、及び/又は放送/インターネットコンバージェンス(convergence)システムから送受信されることを意味することができる。サービス情報(SI)は、既存の放送システムから受信された放送サービス情報(例えば、ATSC−SI及び/又はDVB−SI)を含むことができる。
【0029】
“放送信号”という用語は、地上波放送、ケーブル放送、衛星放送及び/又はモバイル放送から受信された信号及び/又はデータだけでなくインターネット放送、ブロードバンド放送、通信放送、データ放送及び/又はVOD(Video On Demand)などの双方向放送システムから受信された信号及び/又はデータを概念的に含むことができる。
【0030】
“PLP”という用語は、物理層に含まれるデータを送信する所定の単位を示すことができる。したがって、“PLP”という用語は、必要によって、“データユニット”又は“データパイプ”という用語に代えてもよい。
【0031】
放送ネットワーク及び/又はインターネットネットワークと連動するように構成されるハイブリッド放送サービスは、デジタルテレビ(DTV)サービスで使われる代表アプリケーションとして用いられてもよい。ハイブリッド放送サービスは、インターネットで地上波放送ネットワークを介して送信される放送A/V(オーディオ/ビデオ)コンテンツに関連したエンハンスメントデータを実時間で送信し、インターネットで放送A/Vコンテンツの一部を実時間で送信し、ユーザが様々なコンテンツを経験できるようにすることができる。
【0032】
本発明は、IPパケット、MPEG−2TSパケット及び次世代デジタル放送システムで他の放送システムに適用可能なパケットをカプセル化し、IPパケット、MPEG−2TSパケット及びパケットが物理層に送信されるようにする方法を提供することを目標とする。また、本発明は、同じヘッダーフォーマットを用いてレイヤ2シグナリングを送信する方法を提案する。
【0033】
次に説明するコンテンツは、装置によって実現することができる。例えば、次のプロセスを、シグナリングプロセッサ、プロトコルプロセッサ、プロセッサ及び/又はパケット生成器で行うことができる。
【0034】
本発明で使用する用語のうち、実時間サービス(real time(RT)service)は、言葉のとおり、実時間サービスを意味する。すなわち、時間に拘束されるサービスである。これに対し、非実時間サービス(non−real time(NRT) service)は、RTサービス以外の非実時間サービスを意味する。すなわち、非実時間サービスは、時間に拘束されないサービスである。そして、NRTサービスのためのデータをNRTサービスデータと呼ぶものとする。
【0035】
本発明に係る放送受信機は、地上波、ケーブル、インターネットなどのような媒体を介して非実時間(NRT)サービスを受信することができる。NRTサービスは、放送受信機の保存媒体に保存された後、既に設定された時間又はユーザーの要求によってディスプレイ装置に表示される。NRTサービスは、ファイル形態で受信されて保存媒体に保存されることを一実施例とする。保存媒体は、放送受信機の内部に装着された内蔵HDDであることを一実施例とする。他の例として、保存媒体は、放送受信システムの外部に連結されたUSB(Universal Serial Bus)メモリ、外付けHDDなどとしてもよい。NRTサービスを構成するファイルを受信して保存媒体に保存し、ユーザーにサービスするためには、シグナリング情報が必要である。本発明は、これをNRTサービスシグナリング情報又はNRTサービスシグナリングデータと呼ぶものとする。本発明に係るNRTサービスは、IPデータグラムを得る方式によって、Fixed NRTサービスとMobile NRTサービスとに区別することができる。特にFixed NRTサービスは、固定型放送受信機に提供され、Mobile NRTサービスは、移動型放送受信機に提供される。本発明は、Fixed NRTサービスを一実施例として説明するものとする。しかし、本発明がMobile NRTサービスに適用されてもよいことは当然である。
【0036】
本発明で使う用語のうち、アプリケーション(又は、同期化されたアプリケーション)は、視聴経験(viewing experience)の向上のために、視聴者に双方向経験を提供するデータサービスである。アプリケーションは、TDO(Triggered Declarative Object)、DO(Declarative Object)、又はNDO(NRT Declarative Object)と命名することができる。
【0037】
本発明で使う用語のうち、トリガー(Trigger)は、シグナリングを識別し、アプリケーション又はアプリケーション内のイベントの提供時点を設定するシグナリングエレメント(signaling element)である。トリガーは、TPT(TDO parameter table)(又は、TDO parameter elementとも呼ぶ。)の位置情報を含むことができる。TPTは、特定範囲内で、アプリケーションの動作のためのメタデータを含むシグナリングエレメントである。
【0038】
トリガーは、タイムベーストリガー(time base trigger)及び/又はアクチベーショントリガー(activation trigger)の役割を担うことができる。タイムベーストリガーは、イベントの再生時刻の基準を提示するタイムベースを設定するために用いられる。アクチベーショントリガーは、アプリケーション又はアプリケーション内に含まれたイベントの動作時刻を設定するために用いられる。ここで、動作は、アプリケーション又はアプリケーション内のイベントの開始、終了、一時停止(pause)、kill及び/又はresumeに該当し得る。タイムベースメッセージ(time base messages)がタイムベーストリガーとして用いられてもよく、タイムベーストリガーがタイムベースメッセージとして用いられてもよい。後述されるアクチベーションメッセージ(activation messages)がアクチベーショントリガーとして用いられてもよく、アクチベーショントリガーがアクチベーションメッセージとして用いられてもよい。
【0039】
メディアタイム(Media Time)は、コンテンツ再生時に、特定の時点を参照するためのパラメータ(parameter)である。
【0040】
TDO(Triggered Declarative Object)は、放送コンテンツ内の付加情報を示すものである。TDOは、付加情報を放送コンテンツ内でタイミングに合わせてトリガーする概念である。例えば、オーディションプログラムが放送される場合、視聴者が好むオーディション参加者の現在順位などを当該放送コンテンツと共に示すことができ、このオーディション参加者の現在順位などに関する付加情報がTDOに当たる。このようなTDOは、視聴者との双方向通信によって変更されてもよく、視聴者の意図を反映して提供されてもよい。
【0041】
本発明は、次世代放送サービスに対する放送信号送信及び受信装置及び方法を提供する。本発明の一実施例に係る次世代放送サービスは、地上波放送サービス、モバイル放送サービス、UHDTVサービスなどを含む。
【0042】
本発明の一実施例に係る送信装置及び方法は、地上波放送サービスのためのベースプロファイル、モバイル放送サービスのためのハンドヘルドプロファイル、及びUHDTVサービスのためのアドバンスドプロファイルに分類される。この場合、ベースプロファイルは、地上波放送サービス及びモバイル放送サービスの両方のためのプロファイルとして用いることができる。すなわち、ベースプロファイルは、モバイルプロファイルを含むプロファイルの概念を定義するために用いることができる。これは設計者の意図によって変更されてもよい。
【0043】
本発明は、一実施例によって、非−MIMO(non−Multiple Input Multiple Output)又はMIMO方式を用いて次世代放送サービスに対する放送信号を処理することができる。本発明の一実施例に係る非−MIMO方式は、MISO(Multiple Input Single Output)方式、SISO(Single Input Single Output)方式などを含むことができる。
【0044】
以下では、説明の便宜のために、MISO又はMIMO方式が2つのアンテナを用いるとしたが、本発明は、2つ以上のアンテナを用いるシステムに適用されてもよい。
【0045】
本発明は、特定の用途に要求される性能を達成しながら、受信機の複雑度を最小化するために、最適化された3つのフィジカルプロファイル(PHY profile)(ベース(base)、ハンドヘルド(handheld)、アドバンスド(advanced)プロファイル)を定義することができる。フィジカルプロファイルは、該当する受信機が実装しなければならない全ての構造のサブセットである。
【0046】
3つのフィジカルプロファイルは、大部分の機能ブロックを共有するが、特定ブロック及び/又はパラメータではやや異なる。後でフィジカルプロファイルがさらに定義されてもよい。システムの発展のために、フューチャープロファイルは、FEF(future extension frame)を通じて単一RF(radio frequency)チャネルに存在するプロファイルとマルチプレクスされてもよい。各フィジカルプロファイルに関する詳細な内容は後述する。
【0047】
1.ベースプロファイル
ベースプロファイルは主にループトップ(roof−top)アンテナと連結される固定された受信装置の主な用途を示す。ベースプロファイルはある場所に移動してもよいが、比較的停止した受信範ちゅうに属する携帯用装置も含むことができる。ベースプロファイルの用途は、若干の改善された実行によってハンドヘルド装置又は車両用に拡張されてもよいが、このような使用用途はベースプロファイル受信機動作では期待されない。
【0048】
受信のターゲット信号対雑音比の範囲は略10乃至20dBであるが、これは、既存放送システム(例えば、ATSC A/53)の15dB信号対雑音比の受信能力を含む。受信機の複雑度及び消費電力は、ハンドヘルドプロファイルを使用する、バッテリーで駆動するハンドヘルド装置よりは重要でない。ベースプロファイルに対する重要システムパラメータが、下記の表1に記載されている。
【0049】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0050】
2.ハンドヘルドプロファイル
ハンドヘルドプロファイルは、バッテリー電源で駆動されるハンドヘルド及び車両用装置における使用のために設計される。当該装置は歩行者又は車両の速度で移動することができる。受信機複雑度も消費電力も、共にハンドヘルドプロファイルの装置の実装のために非常に重要である。ハンドヘルドプロファイルのターゲット信号対雑音比の範囲は、略0乃至10dBであるが、より低い室内受信のために意図された場合、0dB未満となるように設定されてもよい。
【0051】
低い信号対雑音比能力だけでなく、受信機移動性によって現れたドップラー効果に対する復原力は、ハンドヘルドプロファイルの最も重要な性能属性である。ハンドヘルドプロファイルに対する重要システムパラメータが下記の表2に記載されている。
【0052】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0053】
3.アドバンスドプロファイル
アドバンスドプロファイルは、より大きい実行複雑度に対する代価としてより高いチャネル能力を提供する。当該プロファイルはMIMO送信及び受信を用いることを要求し、UHDTVサービスはターゲット用途であり、そのために、当該プロファイルが特別に設計される。向上した能力は、与えられた帯域幅でサービス数の増加、例えば、複数のSDTV又はHDTVサービスを許容するために用いることができる。
【0054】
アドバンスドプロファイルのターゲット信号対雑音比の範囲は、略20乃至30dBである。MIMO伝送は、初期には既存の楕円分極伝送装備を使用し、将来には全出力交差分極伝送へと拡張されてもよい。アドバンスドプロファイルに対する重要システムパラメータが下記の表3に記載されている。
【0055】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
この場合、ベースプロファイルは、地上波放送サービス及びモバイル放送サービスの両方に対するプロファイルとして用いられてもよい。すなわち、ベースプロファイルを、モバイルプロファイルを含むプロファイルの概念を定義するために用いることができる。また、アドバンスドプロファイルは、MIMOを有するベースプロファイルに対するアドバンスドプロファイルとMIMOを有するハンドヘルドプロファイルに対するアドバンスドプロファイルとに区別することができる。そして、該当の3つのプロファイルは設計者の意図によって変更されてもよい。
【0057】
次の用語及び定義を本発明に適用することができる。次の用語及び定義は、設計によって変更されてもよい。
【0058】
補助ストリーム:フューチャーエクステンション(future extension、将来拡張)のために又は放送局やネットワーク運営者による要求によって用いられ得る、まだ定義されていない変調及びコーディングのデータを伝達するセルのシーケンス
【0059】
ベースデータパイプ(base data pipe):サービスシグナリングデータを伝達するデータパイプ
【0060】
ベースバンドフレーム(又は、BBFRAME):一つのFECエンコーディング過程(BCH及びLDPCエンコーディング)に対する入力を形成するKbchビットの集合
【0061】
セル(cell):OFDM伝送の一つのキャリアによって伝達される変調値
【0062】
コーディングブロック(coded block):PLS1データのLDPCエンコードされたブロック又はPLS2データのLDPCエンコードされたブロックの一つ
【0063】
データパイプ(data pipe):一つ又は複数のサービス又はサービスコンポーネントを伝達し得るサービスデータ又は関連したメタデータを伝達する物理層(physical layer)における論理チャネル
【0064】
データパイプユニット(DPU,data pipe unit):データセルをフレームにおけるデータパイプに割り当て得る基本ユニット
【0065】
データシンボル(data symbol):プリアンブルシンボル以外のフレームにおけるOFDMシンボル(フレームシグナリングシンボル及びフレームエッジ(edge)シンボルはデータシンボルに含まれる。)
【0066】
DP_ID:当該8ビットフィールドは、SYSTEM_IDによって識別されたシステム内でデータパイプを一意に識別する。
【0067】
ダミーセル(dummy cell):PLS(physical layer signalling)シグナリング、データパイプ、又は補助ストリームのために用いられないで残っている容量を満たすために用いられる擬似ランダム値を伝達するセル
【0068】
FAC(emergency alert channel、非常警報チャネル):EAS情報データを伝達するフレームの一部
【0069】
フレーム(frame):プリアンブルによって始まってフレームエッジシンボルによって終了される物理層(physical layer)タイムスロット
【0070】
フレームレピティションユニット(frame repetition unit;フレーム反復単位):スーパーフレーム(super−frame)で8回反復されるFEFを含む同一の又は異なるフィジカルプロファイルに属するフレームの集合
【0071】
FIC(fast information channel;高速情報チャネル):サービスと該当のベースデータパイプとのマッピング情報を伝達するフレーム内の論理チャネル
【0072】
FECBLOCK:データパイプデータのLDPCエンコードされたビットの集合
【0073】
FFTサイズ:基本周期Tのサイクルで表現されたアクティブシンボル周期Tsと同一である特定モードに用いられる名目上のFFTサイズ
【0074】
フレームシグナリングシンボル(frame signaling symbol):PLSデータの一部を伝達する、FFTサイズ、保護区間(guard interval)、及びスキャッタ(scattered)パイロットパターンの特定組合せにおいてフレームの開始で用いられるより高いパイロット密度を有するOFDMシンボル
【0075】
フレームエッジシンボル(frame edge symbol):FFTサイズ、保護区間、及びスキャッタパイロットパターンの特定組合せにおいてフレームの終わりで用いられるより高いパイロット密度を有するOFDMシンボル
【0076】
フレームグループ(frame−group):スーパーフレームで同じフィジカルプロファイルタイプを有する全フレームの集合
【0077】
フューチャーエクステンションフレーム(future extention frame;将来拡張フレーム):プリアンブルによって始まる、将来拡張に用いられ得るスーパーフレームにおける物理層(physical layer)タイムスロット
【0078】
フューチャーキャスト(futurecast)UTBシステム:入力が一つ以上のMPEG2−TS、IP(Internet protocol)、又は一般ストリームであり、出力がRFシグナルである、提案された物理層(physical layer)放送システム
【0079】
インプットストリーム(input stream;入力ストリーム):システムによって最終ユーザに伝達されるサービスの調和(ensemble)のためのデータのストリーム
【0080】
ノーマル(normal)データシンボル:フレームシグナリングシンボル及びフレームエッジシンボル以外のデータシンボル
【0081】
フィジカルプロファイル(PHY profile):該当する受信機が実装しなければならない全構造のサブセット
【0082】
PLS:PLS1及びPLS2で構成された物理層シグナリングデータ
【0083】
PLS1:PLS2をデコードするために必要なパラメータだけでなく、システムに関する基本情報を伝達する固定されたサイズ、コーディング、変調を有するFSS(frame signalling symbol)で伝達されるPLSデータの一番目の集合
NOTE:PLS1データがフレームグループのデュレーション(duration)で一定である。
【0084】
PLS2:データパイプ及びシステムに関するより詳細なPLSデータを伝達するFSSで伝送されるPLSデータの二番目の集合
【0085】
PLS2ダイナミック(dynamic;動的)データ:フレームごとにダイナミック(動的)に変化するPLS2データ
【0086】
PLS2スタティック(static;静的)データ:フレームグループのデュレーションでスタティック( 静的)であるPLS2データ
【0087】
プリアンブルシグナリングデータ(preamble signaling data):プリアンブルシンボルによって伝達され、システムの基本モードを確認するために用いられるシグナリングデータ
【0088】
プリアンブルシンボル(preamble symbol):基本PLSデータを伝達し、フレームの開始に位置する固定された長さのパイロットシンボル
NOTE:プリアンブルシンボルがシステム信号、そのタイミング、周波数オフセット、及びFFTサイズを検出するために高速初期バンドスキャンに主に用いられる。
【0089】
将来使用(future use)のためにリザーブド(reserved):現在文書で定義されないが、将来に定義されてもよい。
【0090】
スーパーフレーム(superframe):8個のフレーム反復単位の集合
【0091】
タイムインターリービングブロック(time interleaving block;TI block):タイムインターリーバメモリの一つの用途に該当する、タイムインターリービングが実行されるセルの集合
【0092】
タイムインターリービンググループ(time interleaving group;TI group):整数、ダイナミック(動的)に変化するXFECBLOCKの数からなる、特定データパイプに対するダイナミック(動的)容量割り当てが実行される単位
NOTE:タイムインターリービンググループが一つのフレームに直接マップされたり、複数のフレームにマップされてもよい。これは一つ以上のタイムインターリービングブロックを含むことができる。
【0093】
タイプ1データパイプ(Type1DP):全データパイプがフレームにTDM(time division multiplexing)方式でマップされるフレームのデータパイプ
【0094】
タイプ2データパイプ(Type2DP):全データパイプがフレームにFDM方式でマップされるフレームのデータパイプ
【0095】
XFECBLOCK:一つのLDPC FECBLOCKの全ビットを伝達するNcellsセルの集合
【0096】
図1は、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置の構造を示す。
【0097】
本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置は、入力フォーマットブロック1000、BICM(bit interleaved coding & modulation)ブロック1010、フレーム生成ブロック1020、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)生成ブロック1030、及びシグナリング生成ブロック1040を含むことができる。放送信号送信装置の各モジュールの動作について説明する。
【0098】
IPストリーム/パケット及びMPEG2−TSは、主要入力フォーマットであり、他のストリームタイプは一般ストリームとして扱われる。それらのデータ入力に加えて、管理情報が入力され、各入力ストリームに対する該当の帯域幅のスケジューリング及び割り当てを制御する。一つ又は複数のTSストリーム、IPストリーム及び/又は一般ストリーム入力が同時に許容される。
【0099】
入力フォーマットブロック1000は、それぞれの入力ストリームを、独立したコーディング及び変調が適用される一つ又は複数のデータパイプにデマルチプレクスすることができる。データパイプは、堅固性(robustness)制御のための基本単位であり、これはQoS(Quality of Service)に影響を及ぼす。一つ又は複数のサービス又はサービスコンポーネントが一つのデータパイプによって伝達されてもよい。入力フォーマットブロック1000の詳細な動作は後述する。
【0100】
データパイプは、一つ又は複数のサービス又はサービスコンポーネントを伝達できるサービスデータ又は関連メタデータを伝達する物理層における論理チャネルである。
【0101】
また、データパイプユニットは、一つのフレームでデータセルをデータパイプに割り当てるための基本ユニットである。
【0102】
入力フォーマットブロック1000で、パリティ(parity)データはエラー訂正のために追加され、エンコードされたビットストリームは複素数値コンステレーションシンボルにマップされる。当該シンボルは該当のデータパイプに用いられる特定インターリービング深さにわたってインターリーブされる。アドバンスドプロファイルにおいて、BICMブロック1010でMIMOエンコーディングが実行され、追加データ経路がMIMO伝送のために出力に追加される。BICMブロック1010の詳細な動作は後述する。
【0103】
フレーム生成ブロック1020は、一つのフレーム内で入力データパイプのデータセルをOFDMシンボルにマップすることができる。マッピング後、周波数領域ダイバーシチのために、特に、周波数選択的フェージングチャネルを防止するために周波数インターリービングが用いられる。フレーム生成ブロック1020の詳細な動作は後述する。
【0104】
プリアンブルを各フレームの開始に挿入した後、OFDM生成ブロック1030は、サイクリックプレフィクス(cyclic prefix)を保護区間として有する既存のOFDM変調を適用することができる。アンテナスペースダイバーシチのために、分散された(distributed)MISO方式が送信機にわたって適用される。また、PAPR(peak−to−average power ratio)方式が時間領域で実行される。柔軟なネットワーク方式のために、当該提案は様々なFFTサイズ、保護区間の長さ、該当のパイロットパターンの集合を提供する。OFDM生成ブロック1030の詳細な動作は後述する。
【0105】
シグナリング生成ブロック1040は、各機能ブロックの動作に用いられる物理層シグナリング情報を生成することができる。当該シグナリング情報はまた、関心のあるサービスが受信機側で適切に復旧されるように送信される。シグナリング生成ブロック1040の詳細な動作は後述する。
【0106】
図2、
図3、
図4は、本発明の実施例に係る入力フォーマットブロック1000を示す。各図について説明する。
【0107】
図2は、本発明の一実施例に係る入力フォーマットブロックを示す。
図2は、入力信号が単一入力ストリーム(single input stream)であるときの入力フォーマットモジュールを示す。
【0108】
図2に示す入力フォーマットブロックは、
図1を参照して説明した入力フォーマットブロック1000の一実施例に該当する。
【0109】
物理層への入力は、一つ又は複数のデータストリームで構成される。それぞれのデータストリームは一つのデータパイプによって伝達される。モードアダプテーション(mode adaptaion;モード適応)モジュールは、入力されるデータストリームをBBF(baseband frame)のデータフィールドにスライスする。当該システムは3種類の入力データストリーム、すなわち、MPEG2−TS、IP、GS(generic stream)をサポートする。MPEG2−TSは、最初のバイトが同期バイト(0x47)である固定された長さ(188バイト)のパケットを特徴とする。IPストリームは、IPパケットヘッダー内でシグナルされる可変長IPデータグラムパケットで構成される。当該システムは、IPストリームに対してIPv4、IPv6の両方をサポートする。GSは、カプセル化パケットヘッダー内でシグナルされる可変長のパケット又は一定の長さのパケットで構成されてもよい。
【0110】
(a)は、信号データパイプに対するモードアダプテーション(モード適応)ブロック2000、及びストリームアダプテーション(stream adaptation;ストリーム適応)2010を示し、(b)は、PLSデータを生成及び処理するためのPLS生成ブロック2020、及びPLSスクランブラ2030を示す。各ブロックの動作について説明する。
【0111】
入力ストリームスプリッタは、入力されたTS、IP、GSストリームを複数のサービス又はサービスコンポーネント(オーディオ、ビデオなど)ストリームに分割する。モードアダプテーション(モード適応)モジュール2010は、CRCエンコーダ、BB(baseband)フレームスライサ、及びBBフレームヘッダー挿入ブロックで構成される。
【0112】
CRCエンコーダは、ユーザパケットレベルでのエラー検出のための3種類のCRCエンコーディング、すなわち、CRC−8、CRC−16、CRC−32を提供する。算出されたCRCバイトは、ユーザパケット後に添付される。CRC−8はTSストリームに用いられ、CRC−32はIPストリームに用いられる。GSストリームがCRCエンコーディングを提供しない場合には、提案されたCRCエンコーディングが適用されなければならない。
【0113】
BBフレームスライサは、入力を内部論理ビットフォーマットにマップする。最初の受信ビットはMSBと定義する。BBフレームスライサは、利用可能なデータフィールド容量と同じ数の入力ビットを割り当てる。BBFペイロードと同じ数の入力ビットを割り当てるために、ユーザパケットストリームがBBFのデータフィールドに見合うようにスライスされる。
【0114】
BBフレームヘッダー挿入ブロックは、2バイトの固定された長さのBBFヘッダーを、BBフレームの前に挿入することができる。BBFヘッダーは、STUFFI(1ビット)、SYNCD(13ビット)、及びRFU(2ビット)で構成される。固定された2バイトBBFヘッダーだけでなく、BBFは、2バイトBBFヘッダーの終わりに拡張フィールド(1又は3バイト)を有することができる。
【0115】
ストリームアダプテーション(ストリーム適応)2010は、スタッフィング(stuffing)挿入ブロック及びBBスクランブラで構成される。
【0116】
スタッフィング挿入ブロックは、スタッフィングフィールドをBBフレームのペイロードに挿入することができる。ストリームアダプテーション(ストリーム適応)に対する入力データがBBフレームを満たすのに十分であれば、STUFFIは0に設定され、BBFはスタッフィングフィールドを有しない。そうでないと、STUFFIは1に設定され、スタッフィングフィールドはBBFヘッダーの直後に挿入される。スタッフィングフィールドは、2バイトのスタッフィングフィールドヘッダー及び可変サイズのスタッフィングデータを含む。
【0117】
BBスクランブラは、エネルギー分散のために完全なBBFをスクランブルする。スクランブリングシーケンスはBBFと同期化される。スクランブリングシーケンスはフィードバックシフトレジスターによって生成される。
【0118】
PLS生成ブロック2020は、PLSデータを生成することができる。PLSは、受信機に物理層(physical layer)データパイプに接続できる手段を提供する。PLSデータはPLS1データ及びPLS2データで構成される。
【0119】
PLS1データは、PLS2データをデコードするために必要なパラメータだけでなく、システムに関する基本情報を伝達する固定されたサイズ、コーディング、変調を有するフレームでFSSで伝達されるPLSデータの一番目の集合である。PLS1データは、PLS2データの受信及びデコーディングを可能にするために要求されるパラメータを含む基本送信パラメータを提供する。また、PLS1データはフレームグループのデュレーションで一定である。
【0120】
PLS2データは、データパイプ及びシステムに関するさらに詳細なPLSデータを伝達するFSSで伝送されるPLSデータの二番目の集合である。PLS2は、受信機が所望のデータパイプをデコードする上で十分な情報を提供するパラメータを含む。PLS2シグナリングは、PLS2スタティック(静的)データ(PLS2−STATデータ)及びPLS2ダイナミック(動的)データ(PLS2−DYNデータ)の2種類のパラメータでさらに構成される。PLS2スタティック(静的)データは、フレームグループのデュレーションでスタティック(静的)であるPLS2データであり、PLS2ダイナミック(動的)データは、フレームごとにダイナミック(動的)に変化するPLS2データである。
【0121】
PLSデータに関する詳細な内容は後述する。
【0122】
PLSスクランブラ2030は、エネルギー分散のために生成されたPLSデータをスクランブルすることができる。
【0123】
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
【0124】
図3は、本発明の他の実施例に係る入力フォーマットブロックを示す。
【0125】
図3に示す入力フォーマットブロックは、
図1を参照して説明した入力フォーマットブロック1000の一実施例に該当する。
【0126】
図3は、入力信号がマルチインプットストリーム(multi input stream;複数の入力ストリーム)に該当する場合、入力フォーマットブロックのモードアダプテーション(モード適応)ブロックを示す。
【0127】
マルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)を処理するための入力フォーマットブロックのモードアダプテーション(モード適応)ブロックは、複数の入力ストリームを独立して処理することができる。
【0128】
図3を参照すると、マルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)をそれぞれ処理するためのモードアダプテーション(モード適応)ブロックは、入力ストリームスプリッタ3000、入力ストリームシンクロナイザ3010、コンペンセーティングディレイ(compensating delay;補償遅延)ブロック3020、ヌルパケット削除ブロック3030、ヘッダー圧縮ブロック3040、CRCエンコーダ3050、BBフレームスライサ3060、及びBBヘッダー挿入ブロック3070を含むことができる。モードアダプテーション(モード適応)ブロックの各ブロックについて説明する。
【0129】
CRCエンコーダ3050、BBフレームスライサ3060、及びBBヘッダー挿入ブロック3070の動作は、
図2を参照して説明したCRCエンコーダ、BBフレームスライサ、及びBBヘッダー挿入ブロックの動作に該当するので、その説明は省略する。
【0130】
入力ストリームスプリッタ3000は、入力されたTS、IP、GSストリームを複数のサービス又はサービスコンポーネント(オーディオ、ビデオなど)ストリームに分割する。
【0131】
入力ストリームシンクロナイザ3010は、ISSYと呼ぶことができる。ISSYは、いかなる入力データフォーマットに対しても、CBR(constant bit rate)及び一定の終端間伝送(end−to−end transmission)遅延を保証する適合な手段を提供することができる。ISSYは、TSを伝達する複数のデータパイプの場合に常に用いられ、GSストリームを伝達する複数のデータパイプに選択的に用いられる。
【0132】
コンペンセーティングディレイ(補償遅延)ブロック3020は、受信機でさらにメモリを必要とせずにTSパケット再結合メカニズムを許容するために、ISSY情報の挿入に続く分割されたTSパケットストリームを遅延させることができる。
【0133】
ヌルパケット削除ブロック3030は、TS入力ストリームの場合にのみ用いられる。一部のTS入力ストリーム又は分割されたTSストリームは、VBR(variable bit−rate)サービスをCBR TSストリームに収容するために、存在する多数のヌルパケットを有することができる。この場合、不要な伝送オーバーヘッドを避けるために、ヌルパケットは確認されて伝送されなくてもよい。受信機で、除去されたヌルパケットは、伝送に挿入されたDNP(deleted null−packet;削除されたヌルパケット)カウンタを参照して元の正確な場所に再挿入可能であるため、CBRが保証され、タイムスタンプ(PCR)更新が不要になる。
【0134】
ヘッダー圧縮ブロック3040は、TS又はIP入力ストリームに対する伝送効率を増加させるために、パケットヘッダー圧縮を提供することができる。受信機は、ヘッダーの特定部分に対する先験的な(a priori)情報を有することができるため、この知られた情報は送信機で削除されてもよい。
【0135】
TSに対して、受信機は同期バイト構成(0x47)及びパケット長(188バイト)に関する先験的な情報を有することができる。入力されたTSが一つのPIDだけを有するコンテンツを伝達すると、すなわち、一つのサービスコンポーネント(ビデオ、オーディオなど)又はサービスサブコンポーネント(SVCベースレイヤ、SVCエンハンスメントレイヤ、MVCベースビュー、又はMVC依存ビュー)に対してのみ、TSパケットヘッダー圧縮がTSに(選択的に)適用されてもよい。TSパケットヘッダー圧縮は、入力ストリームがIPストリームである場合に選択的に用いられる。
【0136】
上記のブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
【0137】
図4は本発明の他の実施例に係る入力フォーマットブロックを示す。
【0138】
図4に示す入力フォーマットブロックは、
図1を参照して説明した入力フォーマットブロック1000の一実施例に該当する。
【0139】
図4は、入力信号がマルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)に該当する場合、入力フォーマットモジュールのストリームアダプテーション(ストリーム適応)ブロックを示す。
【0140】
図4を参照すると、マルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)をそれぞれ処理するためのモードアダプテーション(モード適応)ブロックは、スケジューラ4000、1−フレームディレイ(delay)ブロック4010、スタッフィング挿入ブロック4020、インバンド(In−band)シグナリングブロック4030、BBフレームスクランブラ4040、PLS生成ブロック4050、PLSスクランブラ4060を含むことができる。ストリームアダプテーション(ストリーム適応)ブロックの各ブロックについて説明する。
【0141】
スタッフィング挿入ブロック4020、BBフレームスクランブラ4040、PLS生成ブロック4050、PLSスクランブラ4060の動作は、
図2を参照して説明したスタッフィング挿入ブロック、BBスクランブラ、PLS生成ブロック、PLSスクランブラ4060の動作に該当するので、その説明は省略する。
【0142】
スケジューラ4000は、各データパイプのFECBLOCKの量から全体フレームにわたって全体のセル割り当てを決定することができる。PLS、EAC及びFICに対する割り当てを含めて、スケジューラは、フレームのFSSのPLSセル又はインバンド(In−band)シグナリングで伝送されるPLS2−DYNデータの値を生成する。FECBLOCK、EAC、FICに関する詳細な内容は後述する。
【0143】
1−フレームディレイブロック4010は、次のフレームに関するスケジューリング情報が、データパイプに挿入されるインバンド(In−band)シグナリング情報に関する現フレームを通じて伝送され得るように、入力データを一つの伝送フレームだけ遅延させることができる。
【0144】
インバンド(In−band)シグナリングブロック4030は、PLS2データの遅延されない部分をフレームのデータパイプに挿入することができる。
【0145】
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
【0146】
図5は、本発明の一実施例に係るBICMブロックを示す。
【0147】
図5に示すBICMブロックは、
図1を参照して説明したBICMブロック1010の一実施例に該当する。
【0148】
前述したように、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置は、地上波放送サービス、モバイル放送サービス、UHDTVサービスなどを提供することができる。
【0149】
QoSが本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置によって提供されるサービスの特性に依存するので、それぞれのサービスに該当するデータは別個の方式で処理されなければならない。したがって、本発明の一実施例に係るBICMブロックは、SISO、MISO、MIMO方式をそれぞれのデータ経路に該当するデータパイプに独立して適用することによって、そこに入力されるデータパイプを独立して処理することができる。結果的に、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置は、それぞれのデータパイプを通じて伝送される各サービス又はサービスコンポーネントに対するQoSを調節することができる。
【0150】
(a)は、ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルによって共有されるBICMブロックを示し、(b)は、アドバンスドプロファイルのBICMブロックを示す。
【0151】
ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルによって共有されるBICMブロック及びアドバンスドプロファイルのBICMブロックは、それぞれのデータパイプを処理するための複数の処理ブロックを含むことができる。
【0152】
ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルに対するBICMブロック及びアドバンスドプロファイルに対するBICMブロックのそれぞれの処理ブロックについて説明する。
【0153】
ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルに対するBICMブロックの処理ブロック5000は、データFECエンコーダ5010、ビットインターリーバ5020、コンステレーションマッパー(mapper)5030、SSD(signal space diversity)エンコーディングブロック5040、タイムインターリーバ5050を含むことができる。
【0154】
データFECエンコーダ5010は、外部コーディング(BCH)及び内部コーディング(LDPC)を用いてFECBLOCK手順を生成するために入力BBFにFECエンコーディングを実行する。外部コーディング(BCH)は選択的なコーディング方法である。データFECエンコーダ5010の具体的な動作については後述する。
【0155】
ビットインターリーバ5020は、効率的に実現可能な構造を提供しながら、データFECエンコーダ5010の出力をインターリーブし、LDPCコード及び変調方式の組合せによって最適化された性能を達成することができる。ビットインターリーバ5020の具体的な動作については後述する。
【0156】
コンステレーションマッパー5030は、QPSK、QAM−16、不均一QAM(NUQ−64、NUQ−256、NUQ−1024)又は不均一コンステレーション(NUC−16、NUC−64、NUC−256、NUC−1024)を用いてベース及びハンドヘルドプロファイルでビットインターリーバ5020からのそれぞれのセルワードを変調したり、アドバンスドプロファイルでセルワードデマルチプレクサ5010−1からのセルワードを変調し、パワーの正規化されたコンステレーションポイントe
lを提供することができる。当該コンステレーションマッピングは、データパイプに対してのみ適用される。NUQが任意の形態を有するのに対し、QAM−16及びNUQは正方形を有することが観察される。それぞれのコンステレーションが90度の倍数だけ回転されると、回転されたコンステレーションは元のものと正確に重なる。回転対称特性によって実数及び虚数コンポーネントの容量及び平均パワーが互いに同一となる。NUQ及びNUCはいずれも各コードレート(code rate)に対して特別に定義され、用いられる特定の一つは、PLS2データに保管されたパラメータDP_MODによってシグナルされる。
【0157】
SSDエンコーディングブロック5040は、2次元、3次元、4次元でセルをプリコードし、劣悪なフェージング条件で受信堅固性(robustness)を増加させることができる。
【0158】
タイムインターリーバ5050はデータパイプレベルで動作することができる。タイムインターリービングのパラメータはそれぞれのデータパイプに対して別々に設定されてもよい。タイムインターリーバ5050の具体的な動作に関しては後述する。
【0159】
アドバンスドプロファイルに対するBICMブロックの処理ブロック5000−1は、データFECエンコーダ、ビットインターリーバ、コンステレーションマッパー、及びタイムインターリーバを含むことができる。ただし、処理ブロック5000−1は、セルワードデマルチプレクサ5010−1及びMIMOエンコーディングブロック5020−1をさらに含むという点で処理ブロック5000と区別される。
【0160】
また、処理ブロック5000−1におけるデータFECエンコーダ、ビットインターリーバ、コンステレーションマッパー、タイムインターリーバの動作は、前述したデータFECエンコーダ5010、ビットインターリーバ5020、コンステレーションマッパー5030、タイムインターリーバ5050の動作に該当するので、その説明は省略する。
【0161】
セルワードデマルチプレクサ5010−1は、アドバンスドプロファイルのデータパイプがMIMO処理のために単一セルワードストリームを二重セルワードストリームに分離するために用いられる。セルワードデマルチプレクサ5010−1の具体的な動作に関しては後述する。
【0162】
MIMOエンコーディングブロック5020−1は、MIMOエンコーディング方式を用いてセルワードデマルチプレクサ5010−1の出力を処理することができる。MIMOエンコーディング方式は、放送信号送信のために最適化されている。MIMO技術は容量増加を得るための有望な方式であるが、チャネル特性に依存する。特に放送に対して、別個の信号電波特性による両アンテナ間の受信信号パワー差又はチャネルの強いLOSコンポーネントは、MIMOから容量利得を得ることを困難にさせる。提案されたMIMOエンコーディング方式は、MIMO出力信号のうちの一つの位相ランダム化及び回転ベースプリコーディングを用いてこの問題を克服する。
【0163】
MIMOエンコーディングは、送信機及び受信機の両方で少なくとも2つのアンテナを必要とする2x2MIMOシステムのために意図される。2つのMIMOエンコーディングモードは、本提案であるFR−SM(full−rate spatial multiplexing)及びFRFD−SM(full−rate full−diversity spatial multiplexing)で定義される。FR−SMエンコーディングは、受信機側での比較的小さい複雑度増加から容量増加を提供するが、FRFD−SMエンコーディングは、受信機側での大きい複雑度増加から容量増加及び追加的なダイバーシチ利得を提供する。提案されたMIMOエンコーディング方式は、アンテナ極性配置を制限しない。
【0164】
MIMO処理はアドバンスドプロファイルフレームに要求されるが、これは、アドバンスドプロファイルフレームにおける全てのデータパイプがMIMOエンコーダによって処理されるということを意味する。MIMO処理はデータパイプレベルで適用される。コンステレーションマッパー出力のペア(pair;組)であるNUQ(e
1,i及びe
2,i)は、MIMOエンコーダの入力として供給される。MIMOエンコーダ出力のペア(組)(g
1,i及びg
2,i)は、それぞれの送信アンテナの同一キャリアk及びOFDMシンボルlによって送信される。
【0165】
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
【0166】
図6は、本発明の他の実施例に係るBICMブロックを示す。
【0167】
図6に示すBICMブロックは、
図1を参照して説明したBICMブロック1010の一実施例に該当する。
【0168】
図6は、PLS、EAC、及びFICの保護のためのBICMブロックを示す。EACは、EAS情報データを伝達するフレームの一部であり、FICは、サービスと該当するベースデータパイプとの間でマッピング情報を伝達するフレームにおける論理チャネルである。EAC及びFICに関する詳細な説明は後述する。
【0169】
図6を参照すると、PLS、EAC、及びFICの保護のためのBICMブロックは、PLS FECエンコーダ6000、ビットインターリーバ6010、及びコンステレーションマッパー6020を含むことができる。
【0170】
また、PLS FECエンコーダ6000は、スクランブラ、BCHエンコーディング/ゼロ挿入ブロック、LDPCエンコーディングブロック、及びLDPCパリティパンクチャリング(puncturing)ブロックを含むことができる。BICMブロックの各ブロックについて説明する。
【0171】
PLS FECエンコーダ6000は、スクランブルされたPLS1/2データ、EAC及びFICセクションをエンコードすることができる。
【0172】
スクランブラは、BCHエンコーディング及びショートニング(shortening)及びパンクチャされたLDPCエンコーディングの前にPLS1データ及びPLS2データをスクランブルすることができる。
【0173】
BCHエンコーディング/ゼロ挿入ブロックは、PLS保護のためのショートニングされたBCHコードを用いて、スクランブルされたPLS1/2データに外部エンコーディングを行い、BCHエンコーディングの後にゼロビットを挿入することができる。PLS1データに対してのみ、ゼロ挿入の出力ビットをLDPCエンコーディング前にパーミュテーション(permutation)することができる。
【0174】
LDPCエンコーディングブロックは、LDPCコードを用いてBCHエンコーディング/ゼロ挿入ブロックの出力をエンコードすることができる。完全なコーディングブロックを生成するために、C
ldpc及びパリティビットP
ldpcは、それぞれのゼロが挿入されたPLS情報ブロックI
ldpcから組織的にエンコードされ、その後に添付される。
【0175】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
PLS1及びPLS2に対するLDPCコードパラメータは、次の表4のとおりである。
【0177】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
LDPCパリティパンクチャリングブロックは、PLS1データ及びPLS2データに対してパンクチャリングを行うことができる。
【0179】
ショートニングがPLS1データ保護に適用されると、一部のLDPCパリティビットはLDPCエンコーディング後にパンクチャされる。また、PLS2データ保護のために、PLS2のLDPCパリティビットがLDPCエンコーディング後にパンクチャされる。それらのパンクチャされたビットは伝送されない。
【0180】
ビットインターリーバ6010は、それぞれのショートニング及びパンクチャされたPLS1データ及びPLS2データをインターリーブすることができる。
【0181】
コンステレーションマッパー6020は、ビットインターリーブされたPLS1データ及びPLS2データをコンステレーションにマップすることができる。
【0182】
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
【0183】
図7は、本発明の一実施例に係るフレーム生成ブロックを示す。
【0184】
図7に示すフレーム生成ブロックは、
図1を参照して説明したフレーム生成ブロック1020の一実施例に該当する。
【0185】
図7を参照すると、フレーム生成ブロックは、ディレイコンペンセーション(delay compensation;遅延補償)ブロック7000、セルマッパー7010、及び周波数インターリーバ7020を含むことができる。フレーム生成ブロックの各ブロックに関し説明する。
【0186】
ディレイコンペンセーション(遅延補償)ブロック7000は、データパイプと該当するPLSデータとの間のタイミングを調節し、送信機側でそれらの同時性を保証することができる。入力フォーマットブロック及びBICMブロックによるデータパイプの遅延を扱うことによって、PLSデータはデータパイプだけ遅延される。BICMブロックの遅延は主にタイムインターリーバ5050に起因する。インバンド(In−band)シグナリングデータは、次のタイムインターリービンググループの情報を、シグナルされるデータパイプよりも1フレーム先に伝達されるようにすることができる。ディレイコンペンセーション(遅延補償)ブロックは、それに応じてインバンド(In−band)シグナリングデータを遅延させる。
【0187】
セルマッパー7010は、PLS、EAC、FIC、データパイプ、補助ストリーム、及びダミーセルを、フレーム内でOFDMシンボルのアクティブ(active)キャリアにマップすることができる。セルマッパー7010の基本機能は、それぞれのデータパイプ、PLSセル、及びEAC/FICセルに対するタイムインターリービングによって生成されたデータセルを、存在するなら、一つのフレーム内でそれぞれのOFDMシンボルに該当するアクティブ(active)OFDMセルのアレイにマップすることである。(PSI(program specific information)/SIのような)サービスシグナリングデータは個別的に収集され、データパイプによって送られてもよい。セルマッパーは、フレーム構造の構成及びスケジューラによって生成されたダイナミックインフォメーション(dynamic information;動的情報)によって動作する。フレームに関する詳細な内容は後述する。
【0188】
周波数インターリーバ7020は、セルマッパー7010から受信されたデータセルをランダムにインターリーブして周波数ダイバーシチを提供することができる。また、周波数インターリーバ7020は、単一フレームで最大のインターリービング利得を得るために、他のインターリービングシード(seed)順序を用いて、2つの順次的なOFDMシンボルで構成されたOFDMシンボルペア(組)で動作することができる。
【0189】
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
【0190】
図8は、本発明の一実施例に係るOFDM生成ブロックを示す。
【0191】
図8に示すOFDM生成ブロックは、
図1を参照して説明したOFDM生成ブロック1030の一実施例に該当する。
【0192】
OFDM生成ブロックは、フレーム生成ブロックによって生成されたセルによってOFDMキャリアを変調し、パイロットを挿入し、伝送のための時間領域信号を生成する。また、当該ブロックは、順次に保護区間を挿入し、PAPR減少処理を適用して最終RF信号を生成する。
【0193】
図8を参照すると、フレーム生成ブロックは、パイロット及びリザーブドトーン(reserved tone)挿入ブロック8000、2D−eSFN(single frequency network)エンコーディングブロック8010、IFFT(inverse fast Fourier transform)ブロック8020、PAPR減少ブロック8030、保護区間挿入ブロック8040、プリアンブル挿入ブロック8050、その他システム挿入ブロック8060、及びDACブロック8070を含むことができる。フレーム生成ブロックの各ブロックについて説明する。
【0194】
パイロット及びリザーブドトーン挿入ブロック8000は、パイロット及びリザーブドトーンを挿入することができる。
【0195】
OFDMシンボル内の様々なセルは、受信機で先験的に知られた送信された値を有するパイロットとして知られた参照情報に変調される。パイロットセルの情報は、分散パイロット、連続パイロット、エッジパイロット、FSS(frame signalling symbol)パイロット、及びFES(frame edge symbol)パイロットで構成される。各パイロットは、パイロットタイプ及びパイロットパターンによって特定の増加パワーレベルで送信される。パイロット情報の値は、与えられたシンボルで一つがそれぞれの伝送キャリアに対するものである一連の値に該当する参照シーケンスから誘導される。パイロットは、フレーム同期化、周波数同期化、時間同期化、チャネル推定、伝送モード識別のために用いられてもよく、さらに、位相雑音を追跡するために用いられてもよい。
【0196】
参照シーケンスから取った参照情報は、フレームのプリアンブル、FSS及びFES以外の全シンボルにおいて分散パイロットセルで送信される。連続パイロットは、フレームの全シンボルに挿入される。連続パイロットの数及び位置はFFTサイズ及び分散パイロットパターンにいずれも依存する。エッジキャリアは、プリアンブルシンボル以外の全シンボルでエッジパイロットである。これらは、スペクトルのエッジまで周波数インターポレーション(interpolation;補間)を許容するために挿入される。FSSパイロットはFSSに挿入され、FESパイロットはFESに挿入される。それらはフレームのエッジまで時間インターポレーション(補間)を許容するために挿入される。
【0197】
本発明の一実施例に係るシステムは、非常に堅固な伝送モードをサポートするために、分散MISO方式が選択的に用いられるSFNをサポートする。2D−eSFNは、それぞれがSFNで他の送信機位置にある複数の送信アンテナを用いる分散MISO方式である。
【0198】
2D−eSFNエンコーディングブロック8010は、SFN構成で時間及び周波数ダイバーシチを生成するために2D−eSFN処理をし、複数の送信機から送信された信号の位相を歪ませることができる。したがって、長時間の低い平面フェージング又は深いフェージングによるバースト誤りが軽減する。
【0199】
IFFTブロック8020は、OFDM変調方式を用いて2D−eSFNエンコーディングブロック8010からの出力を変調することができる。パイロット(又は、リザーブドトーン)として指定されていないデータシンボルにおける全セルは、周波数インターリーバからのデータセルのうち一つを伝達する。これらのセルはOFDMキャリアにマップされる。
【0200】
PAPR減少ブロック8030は、時間領域で様々なPAPR減少アルゴリズムを用いて入力信号にPAPR減少を実行する。
【0201】
保護区間挿入ブロック8040は保護区間を挿入することができ、プリアンブル挿入ブロック8050は、信号の前にプリアンブルを挿入することができる。プリアンブルの構造に関する詳細な内容は後述する。その他、システム挿入ブロック8060は、放送サービスを提供する2つ以上の別個の放送送信/受信システムのデータが同一のRF信号帯域で同時に伝送され得るように、時間領域で複数の放送送信/受信システムの信号をマルチプレクスすることができる。ここで、2つ以上の別個の放送送信/受信システムとは、別個の放送サービスを提供するシステムのことをいう。別個の放送サービスは、地上波放送サービス、モバイル放送サービスなどを意味することができる。それぞれの放送サービスに関連したデータは別個のフレームで伝送されてもよい。
【0202】
DACブロック8070は、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して出力することができる。DACブロック8070から出力された信号は、物理層プロファイルによって複数の出力アンテナから伝送されてもよい。本発明の一実施例に係る送信アンテナは、垂直又は水平の極性を有することができる。
【0203】
前述したブロックは、設計によって省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
【0204】
図9は、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号受信装置の構造を示す。
【0205】
本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号受信装置は、
図1を参照して説明した次世代放送サービスに対する放送信号送信装置に対応し得る。
【0206】
本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号受信装置は、同期及び復調モジュール9000、フレームパーシングモジュール9010、デマッピング及びデコーディングモジュール9020、出力プロセッサ9030、及びシグナリングデコーディングモジュール9040を含むことができる。放送信号受信装置の各モジュールの動作について説明する。
【0207】
同期及び復調モジュール9000は、m個の受信アンテナを通じて入力信号を受信し、放送信号受信装置に該当するシステムに対して信号検出及び同期化を実行し、放送信号送信装置によって実行される手順の逆手順に該当する復調を実行することができる。
【0208】
フレームパーシングモジュール9010は、入力信号フレームをパースし、ユーザによって選択されたサービスが伝送されるデータを抽出することができる。放送信号送信装置がインターリービングを実行すると、フレームパーシングモジュール9010は、インターリービングの逆過程に該当するデインターリービングを実行することができる。この場合、抽出されるべき信号及びデータの位置がシグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータをデコードすることによって取得され、放送信号送信装置によって生成されたスケジューリング情報を復元することができる。
【0209】
デマッピング及びデコーディングモジュール9020は、入力信号をビット領域データに変換した後、必要によって、それをデインターリーブすることができる。デマッピング及びデコーディングモジュール9020は、伝送効率のために適用されたマッピングに対するデマッピングを実行し、デコーディングを通じて伝送チャネルで発生したエラーを訂正することができる。この場合、デマッピング及びデコーディングモジュール9020は、シグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータをデコードすることによって、デマッピング及びデコーディングのために必要な伝送パラメータを取得することができる。
【0210】
出力プロセッサ9030は、伝送効率を向上させるために、放送信号送信装置によって適用される様々な圧縮/信号処理手順の逆手順を実行することができる。この場合、出力プロセッサ9030は、シグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータで必要な制御情報を取得することができる。出力プロセッサ9030の出力は、放送信号送信装置に入力される信号に該当し、MPEG−TS、IPストリーム(v4又はv6)及びGSであってもよい。
【0211】
シグナリングデコーディングモジュール9040は、同期及び復調モジュール9000によって復調された信号からPLS情報を取得することができる。前述したように、フレームパーシングモジュール9010、デマッピング及びデコーディングモジュール9020、出力プロセッサ9030は、シグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータを用いてその機能を実行することができる。
【0212】
図10は、本発明の一実施例に係るフレーム構造を示す。
【0213】
図10は、フレームタイムの構成例及びスーパーフレームにおけるFRU(frame repetition unit;フレーム反復単位)を示す。(a)は、本発明の一実施例に係るスーパーフレームを示し、(b)は、本発明の一実施例に係るFRUを示し、(c)は、FRUにおける様々なフィジカルプロファイル(PHY profile)のフレームを示し、(d)は、フレームの構造を示す。
【0214】
スーパーフレームは8個のFRUを含むことができる。FRUは、フレームのTDMに対する基本マルチプレクシング単位であり、スーパーフレームで8回反復される。
【0215】
FRUにおいて各フレームはフィジカルプロファイル(ベース、ハンドヘルド、アドバンスドプロファイル)のいずれか一つ又はFEFに属する。FRUにおいてフレームの最大許容数は4であり、与えられたフィジカルプロファイルは、FRUにおいて0回乃至4回の回数を有することができる(例えば、ベース、ベース、ハンドヘルド、アドバンスド)。フィジカルプロファイル定義は、必要時には、プリアンブルにおけるPHY_PROFILEのリザーブド値を用いて拡張されてもよい。
【0216】
FEF部分は、含まれるなら、FRUの終わりに挿入される。FEFがFRUに含まれる場合、FEFの最大数はスーパーフレームにおいて8である。FEF部分が互いに隣接することが推奨されない。
【0217】
一つのフレームは、複数のOFDMシンボル及びプリアンブルにさらに分離される。(d)に示すように、フレームは、プリアンブル、一つ以上のFSS、ノーマルデータシンボル、FESを含む。
【0218】
プリアンブルは、高速フューチャーキャストUTBシステム信号検出を可能にし、信号の効率的な送信及び受信のための基本伝送パラメータの集合を提供する特別なシンボルである。プリアンブルに関する詳細な内容は後述する。
【0219】
FSSの主な目的は、PLSデータを伝達することである。高速同期化及びチャネル推定のために、これによるPLSデータの高速デコーディングのために、FSSは、ノーマルデータシンボルに比べてより高密度のパイロットパターンを有する。FESはFSSと全く同じパイロットを有するが、これは、FES直前のシンボルに対して外挿(extrapolation)無しで、FES内における周波数だけのインターポレーション(補間)及び時間的補間(temporal interpolation)を可能にする。
【0220】
図11は、本発明の一実施例に係るフレームのシグナリング階層構造を示す。
【0221】
図11は、シグナリング階層構造を示すが、これは、3個の主要部分であるプリアンブルシグナリングデータ11000、PLS1データ11010、及びPLS2データ11020に分割される。毎フレームごとにプリアンブル信号によって伝達されるプリアンブルの目的は、フレームの基本伝送パラメータ及び伝送タイプを示すことである。PLS1は、受信機が関心のあるデータパイプに接続するためのパラメータを含むPLS2データに接続してデコーティング可能にさせる。PLS2は毎フレームごとに伝達され、2つの主要部分であるPLS2−STATデータとPLS2−DYNデータとに分割される。PLS2データのスタティック(静的)及びダイナミック(動的)部分には必要時にパディングが続く。
【0222】
図12は、本発明の一実施例に係るプリアンブルシグナリングデータを示す。
【0223】
プリアンブルシグナリングデータは、受信機がフレーム構造内でPLSデータに接続し、データパイプを追跡できるようにするために必要な21ビットの情報を伝達する。プリアンブルシグナリングデータに関する詳細な内容は、次のとおりである。
【0224】
PHY_PROFILE:当該3ビットフィールドは、現フレームのフィジカルプロファイルタイプを示す。各フィジカルプロファイルタイプのマッピングは下記の表5のように与えられる。
【0225】
【表5】
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【0226】
FFT_SIZE:当該2ビットフィールドは、下記の表6で説明したとおり、フレームグループ内で現フレームのFFTサイズを示す。
【0227】
【表6】
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【0228】
GI_FRACTION:当該3ビットフィールドは、下記の表7で説明したとおり、現スーパーフレームにおける保護区間一部(fraction)値を示す。
【0229】
【表7】
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【0230】
EAC_FLAG:当該1ビットフィールドは、EACが現フレームで提供されるか否かを示す。当該フィールドが1に設定されると、EASが現フレームで提供される。当該フィールドが0に設定されると、EASが現フレームで伝達されない。当該フィールドはスーパーフレーム内でダイナミック(動的)に転換されてもよい。
【0231】
PILOT_MODE:当該1ビットフィールドは、現フレームグループで現フレームに対してパイロットモードがモバイルモードなのか又は固定モードなのかを示す。当該フィールドが0に設定されると、モバイルパイロットモードが用いられる。当該フィールドが1に設定されると、固定パイロットモードが用いられる。
【0232】
PAPR_FLAG:当該1ビットフィールドは、現フレームグループで現フレームに対してPAPR減少が用いられるか否かを示す。当該フィールドが1に設定されると、トーン予約(tone reservation)がPAPR減少のために用いられる。当該フィールドが0に設定されると、PAPR減少が用いられない。
【0233】
FRU_CONFIGURE:当該3ビットフィールドは、現スーパーフレームで存在するFRUのフィジカルプロファイルタイプ構成を示す。現スーパーフレームで全プリアンブルにおける当該フィールドにおいて、現スーパーフレームで伝達される全プロファイルタイプが識別される。当該3ビットフィールドは、下記の表8に示すように、それぞれのプロファイルに対して別々に定義される。
【0234】
【表8】
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【0235】
RESERVED:当該7ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0236】
図13は、本発明の一実施例に係るPLS1データを示す。
【0237】
PLS1データは、PLS2の受信及びデコーディングを可能にするために必要なパラメータを含む基本伝送パラメータを提供する。前述したように、PLS1データは、一つのフレームグループの全デュレーションで変化しない。PLS1データのシグナリングフィールドの具体的な定義は次のとおりである。
【0238】
PREAMBLE_DATA:当該20ビットフィールドは、EAC_FLAG以外のプリアンブルシグナリングデータのコピーである。
【0239】
NUM_FRAME_FRU:当該2ビットフィールドは、FRU当たりのフレーム数を示す。
【0240】
PAYLOAD_TYPE:当該3ビットフィールドは、フレームグループで伝達されるペイロードデータのフォーマットを示す。PAYLOAD_TYPEは、表9に示すようにシグナルされる。
【0241】
【表9】
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【0242】
NUM_FSS:当該2ビットフィールドは、現フレームでFSSの数を示す。
【0243】
SYSTEM_VERSION:当該8ビットフィールドは、伝送される信号フォーマットのバージョンを示す。SYSTEM_VERSIONは、主バージョン及び副バージョンの2つの4ビットフィールドに分離される。
【0244】
主バージョン:SYSTEM_VERSIONフィールドのMSBである4ビットは、主バージョン情報を示す。主バージョンフィールドにおける変化は互換が不可能な変化を示す。デフォルト値は0000である。当該標準で述べているバージョンに対して、値が0000に設定される。
【0245】
副バージョン:SYSTEM_VERSIONフィールドのLSBである4ビットは、副バージョン情報を示す。副バージョンフィールドにおける変化は互換が可能である。
【0246】
CELL_ID:これは、ATSCネットワークで地理的セルを一意に識別する16ビットフィールドである。ATSCセルカバレッジは、フューチャーキャストUTBシステム当たりに用いられる周波数数によって一つ以上の周波数で構成されてもよい。CELL_IDの値が知られないか又は特定されないと、当該フィールドは0に設定される。
【0247】
NETWORK_ID:これは、現ATSCネットワークを一意に識別する16ビットフィールドである。
【0248】
SYSTEM_ID:該当16ビットフィールドは、ATSCネットワーク内でフューチャーキャストUTBシステムを一意に識別する。フューチャーキャストUTBシステムは、入力が一つ以上の入力ストリーム(TS、IP、GS)であり、出力がRF信号である地上波放送システムである。フューチャーキャストUTBシステムは、存在するなら、FEF及び一つ以上のフィジカルプロファイルを伝達する。同じフューチャーキャストUTBシステムは、別個の入力ストリームを伝達し、別個の地理的領域で別個のRFを用いることができ、ローカルサービス挿入を許容する。フレーム構造及びスケジューリングは一つの場所で制御され、フューチャーキャストUTBシステム内で全ての伝送に対して同一である。一つ以上のフューチャーキャストUTBシステムはいずれも同一のフィジカル構造及び構成を有するという同一のSYSTEM_ID意味を有することができる。
【0249】
次のループ(loop)は、各フレームタイプの長さ及びFRU構成を示すFRU_PHY_PROFILE、FRU_FRAME_LENGTH、FRU_GI_FRACTION、RESERVEDで構成される。ループ(loop)サイズは、FRU内で4個のフィジカルプロファイル(FEFを含む)がシグナルされるように固定される。NUM_FRAME_FRUが4よりも小さいと、用いられないフィールドはゼロで埋められる。
【0250】
FRU_PHY_PROFILE:当該3ビットフィールドは、関連したFRUの(i+1)番目のフレーム(iはループ(loop)インデックス)のフィジカルプロファイルタイプを示す。当該フィールドは表8に示すものと同じシグナリングフォーマットを用いる。
【0251】
FRU_FRAME_LENGTH:当該2ビットフィールドは、関連したFRUの(i+1)番目のフレームの長さを示す。FRU_GI_FRACTIONと共にFRU_FRAME_LENGTHを用いると、フレームデュレーションの正確な値が得られる。
【0252】
FRU_GI_FRACTION:当該3ビットフィールドは、関連したFRUの(i+1)番目のフレームの保護区間一部値を示す。FRU_GI_FRACTIONは、表7に従ってシグナルされる。
【0253】
RESERVED:当該4ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0254】
次のフィールドは、PLS2データをデコードするためのパラメータを提供する。
【0255】
PLS2_FEC_TYPE:当該2ビットフィールドは、PLS2保護によって用いられるFECタイプを示す。FECタイプは、表10に従ってシグナルされる。LDPCコードに関する詳細な内容は後述する。
【0256】
【表10】
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【0257】
PLS2_MOD:当該3ビットフィールドは、PLS2によって用いられる変調タイプを示す。変調タイプは表11に従ってシグナルされる。
【0258】
【表11】
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【0259】
PLS2_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、現フレームグループで伝達されるPLS2に対する全コーディングブロックのサイズ(QAMセルの数に特定される。)であるC
total_partial_blockを示す。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0260】
PLS2_STAT_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、現フレームグループに対するPLS2−STATのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0261】
PLS2_DYN_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、現フレームグループに対するPLS2−DYNのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0262】
PLS2_REP_FLAG:当該1ビットフラグは、PLS2反復モードが現フレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、PLS2反復モードは活性化される。当該フィールドの値が0に設定されると、PLS2反復モードは非活性化される。
【0263】
PLS2_REP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、PLS2反復が用いられる場合、現フレームグループの毎フレームごとに伝達されるPLS2に対する部分コーディングブロックのサイズ(QAMセルの数に特定される。)であるC
total_partial_blockを示す。反復が用いられない場合、当該フィールドの値は0と同一である。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0264】
PLS2_NEXT_FEC_TYPE:当該2ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームで伝達されるPLS2に用いられるFECタイプを示す。FECタイプは表10に従ってシグナルされる。
【0265】
PLS2_NEXT_MOD:当該3ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームで伝達されるPLS2に用いられる変調タイプを示す。変調タイプは表11に従ってシグナルされる。
【0266】
PLS2_NEXT_REP_FLAG:当該1ビットフラグは、PLS2反復モードが次のフレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、PLS2反復モードは活性化される。当該フィールドの値が0に設定されると、PLS2反復モードは非活性化される。
【0267】
PLS2_NEXT_REP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、PLS2反復が用いられる場合、次のフレームグループの毎フレームごとに伝達されるPLS2に対する全コーディングブロックのサイズ(QAMセルの数に特定される。)であるC
total_full_blockを示す。次のフレームグループで反復が用いられない場合、当該フィールドの値は0と同一である。当該値は現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0268】
PLS2_NEXT_REP_STAT_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、次のフレームグループに対するPLS2−STATのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループで一定である。
【0269】
PLS2_NEXT_REP_DYN_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、次のフレームグループに対するPLS2−DYNのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループで一定である。
【0270】
PLS2_AP_MODE:当該2ビットフィールドは、現フレームグループでPLS2に対して追加パリティが提供されるか否かを示す。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。下記の表12は当該フィールドの値を提供する。当該フィールドの値が00に設定されると、現フレームグループで追加パリティがPLS2に対して用いられない。
【0271】
【表12】
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【0272】
PLS2_AP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、PLS2の追加パリティビットのサイズ(QAMセルの数に特定される)を示す。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0273】
PLS2_NEXT_AP_MODE:当該2ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームごとにPLS2シグナリングに対して追加パリティが提供されるか否かを示す。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。表12は、当該フィールドの値を定義する。
【0274】
PLS2_NEXT_AP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームごとにPLS2の追加パリティビットのサイズ(QAMセルの数に特定される)を示す。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0275】
RESERVED:該当32ビットフィールドは将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0276】
CRC_32:全PLS1シグナリングに適用される32ビットエラー検出コード
【0277】
図14は、本発明の一実施例に係るPLS2データを示す。
【0278】
図14は、PLS2データのPLS2−STATデータを示す。PLS2−STATデータは、フレームグループ内で同一であるが、PLS2−DYNデータは現フレームに対して特定の情報を提供する。
【0279】
PLS2−STATデータのフィールドに対して次に具体的に説明する。
【0280】
FIC_FLAG:当該1ビットフィールドは、FICが現フレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、FICは現フレームで提供される。当該フィールドの値が0に設定されると、FICは現フレームで伝達されない。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0281】
AUX_FLAG:当該1ビットフィールドは、補助ストリームが現フレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、補助ストリームは現フレームで提供される。当該フィールドの値が0に設定されると、補助フレームは現フレームで伝達されない。当該値は、現フレームグループの全デュレーションで一定である。
【0282】
NUM_DP:該当6ビットフィールドは、現フレーム内で伝達されるデータパイプの数を示す。当該フィールドの値は1〜64であり、データパイプの数はNUM_DP+1である。
【0283】
DP_ID:当該6ビットフィールドは、フィジカルプロファイル内でDPを一意に識別する。
【0284】
DP_TYPE:当該3ビットフィールドはデータパイプのタイプを示す。これは下記の表13に従ってシグナルされる。
【0285】
【表13】
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【0286】
DP_GROUP_ID:当該8ビットフィールドは、現データパイプが関連しているデータパイプグループを識別する。これは、受信機が同じDP_GROUP_IDを有する特定サービスと関連しているサービスコンポーネントのデータパイプに接続するために用いられてもよい。
【0287】
BASE_DP_ID:当該6ビットフィールドは、管理層で用いられる(PSI/SIのような)サービスシグナリングデータを伝達するデータパイプを示す。BASE_DP_IDで示すデータパイプは、サービスデータと共にサービスシグナリングデータを伝達するノーマルデータパイプであってもよく、サービスシグナリングデータだけを伝達する専用データパイプであってもよい。
【0288】
DP_FEC_TYPE:当該2ビットフィールドは、関連したデータパイプによって用いられるFECタイプを示す。FECタイプは下記の表14に従ってシグナルされる。
【0289】
【表14】
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【0290】
DP_COD:当該4ビットフィールドは、関連したデータパイプによって用いられるコードレート(code rate)を示す。コードレート(code rate)は下記の表15に従ってシグナルされる。
【0291】
【表15】
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【0292】
DP_MOD:当該4ビットフィールドは、関連したデータパイプによって用いられる変調を示す。変調は下記の表16に従ってシグナルされる。
【0293】
【表16】
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【0294】
DP_SSD_FLAG:当該1ビットフィールドは、SSDモードが関連したデータパイプで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、SSDが用いられる。当該フィールドの値が0に設定されると、SSDは用いられない。
【0295】
次のフィールドは、PHY_PROFILEがアドバンスドプロファイルを示す010と同一である場合にのみ表される。
【0296】
DP_MIMO:当該3ビットフィールドは、どのタイプのMIMOエンコーディング処理が関連したデータパイプに適用されるかを示す。MIMOエンコーディング処理のタイプは下記の表17に従ってシグナルされる。
【0297】
【表17】
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【0298】
DP_TI_TYPE:当該1ビットフィールドは、タイムインターリービングのタイプを示す。0の値は、一つのタイムインターリービンググループが一つのフレームに該当し、一つ以上のタイムインターリービングブロックを含むことを示す。1の値は、一つのタイムインターリービンググループが一つよりも多いフレームで伝達され、一つのタイムインターリービングブロックのみを含むことを示す。
【0299】
DP_TI_LENGTH:当該2ビットフィールド(許容された値は、1、2、4、8のみである。)の使用は、次のようなDP_TI_TYPEフィールド内で設定される値によって決定される。
【0300】
DP_TI_TYPEの値が1に設定されると、当該フィールドは、それぞれのタイムインターリービンググループがマップされるフレームの数であるP
Iを示し、タイムインターリービンググループ当たりに一つのタイムインターリービングブロックが存在する(N
TI=1)。当該2ビットフィールドで許容されるPIの値は、下記の表18に定義される。
【0301】
DP_TI_TYPEの値が0に設定されると、当該フィールドは、タイムインターリービンググループ当たりのタイムインターリービングブロックの数N
TIを示し、フレーム当たりに一つのタイムインターリービンググループが存在する(P
I=1)。当該2ビットフィールドで許容されるP
Iの値は、下記の表18に定義される。
【0302】
【表18】
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【0303】
DP_FRAME_INTERVAL:当該2ビットフィールドは、関連したデータパイプに対するフレームグループ内でフレーム間隔(I
JUMP)を示し、許容された値は1,2,4,8(該当する2ビットフィールドはそれぞれ00,01,10,11)である。フレームグループの全フレームに現れないデータパイプに対して、当該フィールドの値は、順次的なフレーム間の間隔と同一である。例えば、データパイプが1,5,9,13などのフレームで現れると、当該フィールドの値は4に設定される。全フレームに現れるデータパイプに対して、当該フィールドの値は1に設定される。
【0304】
DP_TI_BYPASS:当該1ビットフィールドは、タイムインターリーバ5050の利用可能性を決定する。データパイプに対してタイムインターリービングが用いられないと、それは1に設定される。一方、タイムインターリービングが用いられると、それは0に設定される。
【0305】
DP_FIRST_FRAME_IDX:当該5ビットフィールドは、現データパイプが発生するスーパーフレームの最初のフレームのインデックスを示す。DP_FIRST_FRAME_IDXの値は、0〜31である。
【0306】
DP_NUM_BLOCK_MAX:当該10ビットフィールドは、当該データパイプに対するDP_NUM_BLOCKSの最大値を示す。当該フィールドの値はDP_NUM_BLOCKSと同じ範囲を有する。
【0307】
DP_PAYLOAD_TYPE:当該2ビットフィールドは、与えられたデータパイプによって伝達されるペイロードデータのタイプを示す。DP_PAYLOAD_TYPEは下記の表19に従ってシグナルされる。
【0308】
【表19】
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【0309】
DP_INBAND_MODE:当該2ビットフィールドは、現データパイプがインバンド(In−band)シグナリング情報を伝達するか否かを示す。インバンド(In−band)シグナリングタイプは下記の表20に従ってシグナルされる。
【0310】
【表20】
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【0311】
DP_PROTOCOL_TYPE:当該2ビットフィールドは、与えられたデータパイプによって伝達されるペイロードのプロトコルタイプを示す。それは、入力ペイロードタイプが選択されると、下記の表21に従ってシグナルされる。
【0312】
【表21】
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【0313】
DP_CRC_MODE:当該2ビットフィールドは、CRCエンコーディングが入力フォーマットブロックで用いられるか否かを示す。CRCモードは、下記の表22に従ってシグナルされる。
【0314】
【表22】
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【0315】
DNP_MODE:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定される場合に、関連したデータパイプによって用いられるヌルパケット削除モードを示す。DNP_MODEは、下記の表23に従ってシグナルされる。DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)でなければ、DNP_MODEは00の値に設定される。
【0316】
【表23】
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【0317】
ISSY_MODE:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定される場合に、関連したデータパイプによって用いられるISSYモードを示す。ISSY_MODEは、下記の表24に従ってシグナルされる。DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)でなければ、ISSY_MODEは00の値に設定される。
【0318】
【表24】
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【0319】
HC_MODE_TS:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定される場合に、関連したデータパイプによって用いられるTSヘッダー圧縮モードを示す。HC_MODE_TSは、下記の表25に従ってシグナルされる。
【0320】
【表25】
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【0321】
HC_MODE_IP:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがIP(‘01’)に設定される場合に、IPヘッダー圧縮モードを示す。HC_MODE_IPは下記の表26に従ってシグナルされる。
【0322】
【表26】
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【0323】
PID:当該13ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定され、HC_MODE_TSが01又は10に設定される場合に、TSヘッダー圧縮のためのPID数を示す。
【0324】
RESERVED:当該8ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0325】
次のフィールドは、FIC_FLAGが1と同一である場合にのみ現れる。
【0326】
FIC_VERSION:当該8ビットフィールドは、FICのバージョンナンバーを示す。
【0327】
FIC_LENGTH_BYTE:当該13ビットフィールドは、FICの長さをバイト単位で示す。
【0328】
RESERVED:当該8ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0329】
次のフィールドは、AUX_FLAGが1と同一である場合にのみ現れる。
【0330】
NUM_AUX:当該4ビットフィールドは、補助ストリームの数を示す。ゼロは、補助ストリームが用いられないことを示す。
【0331】
AUX_CONFIG_RFU:当該8ビットフィールドは将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0332】
AUX_STREAM_TYPE:当該4ビットは、現補助ストリームのタイプを示すための将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0333】
AUX_PRIVATE_CONFIG:該当28ビットフィールドは、補助ストリームをシグナリングするための将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0334】
図15は、本発明の他の実施例に係るPLS2データを示す。
【0335】
図15は、PLS2データのPLS2−DYNを示す。PLS2−DYNデータの値は一つのフレームグループのデュレーションで変化してもよいが、フィールドのサイズは一定である。
【0336】
PLS2−DYNデータのフィールドの具体的な内容は、次のとおりである。
【0337】
FRAME_INDEX:当該5ビットフィールドは、スーパーフレーム内で現フレームのフレームインデックスを示す。スーパーフレームの最初のフレームのインデックスは0に設定される。
【0338】
PLS_CHANGE_COUNTER:当該4ビットフィールドは、構成が変化する前のスーパーフレームの数を示す。構成が変化する次のスーパーフレームは、当該フィールド内でシグナルされる値で示す。当該フィールドの値が0000に設定されると、これは、いかなる予定された変化も予測されないことを意味する。例えば、1の値は、次のスーパーフレームに変化があることを示す。
【0339】
FIC_CHANGE_COUNTER:当該4ビットフィールドは、構成(すなわち、FICのコンテンツ)が変化する前のスーパーフレームの数を示す。構成が変化する次のスーパーフレームは、当該フィールド内でシグナルされる値で示す。当該フィールドの値が0000に設定されると、これは、いかなる予定された変化も予測されないことを意味する。例えば、0001の値は、次のスーパーフレームに変化がるということを示す。
【0340】
RESERVED:当該16ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0341】
次のフィールドは、現フレームで伝達されるデータパイプと関連したパラメータを説明するNUM_DPにおけるループ(loop)に現れる。
【0342】
DP_ID:当該6ビットフィールドは、フィジカルプロファイル内でデータパイプを一意に示す。
【0343】
DP_START:当該15ビット(又は、13ビット)フィールドは、DPUアドレシング(addressing)技法を用いてデータパイプの最初の開始位置を示す。DP_STARTフィールドは、下記の表27に示すように、フィジカルプロファイル及びFFTサイズによって異なる長さを有する。
【0344】
【表27】
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【0345】
DP_NUM_BLOCK:当該10ビットフィールドは、現データパイプに対する現タイムインターリービンググループでFECブロックの数を示す。DP_NUM_BLOCKの値は、0〜1023である。
【0346】
RESERVED:当該8ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブされる(reserved)。
【0347】
次のフィールドは、EACと関連したFICパラメータを示す。
【0348】
EAC_FLAG:当該1ビットフィールドは、現フレームでEACの存在を示す。該当ビットはプリアンブルでEAC_FLAGと同じ値である。
【0349】
EAS_WAKE_UP_VERSION_NUM:当該8ビットフィールドは、自動活性化指示のバージョンナンバーを示す。
【0350】
EAC_FLAGフィールドが1に等しいと、次の12ビットがEAC_LENGTH_BYTEフィールドに割り当てられる。EAC_FLAGフィールドが0に等しいと、次の12ビットがEAC_COUNTERに割り当てられる。
【0351】
EAC_LENGTH_BYTE:当該12ビットフィールドは、EACの長さをバイトで示す。
【0352】
EAC_COUNTER:当該12ビットフィールドは、EACが到達するフレーム前のフレームの数を示す。
【0353】
次のフィールドは、AUX_FLAGフィールドが1と同一である場合にのみ現れる。
【0354】
AUX_PRIVATE_DYN:当該48ビットフィールドは、補助ストリームをシグナリングするための将来使用のためにリザーブされる(reserved)。当該フィールドの意味は、設定可能なPLS2−STAT内のAUX_STREAM_TYPEの値に依存する。
【0355】
CRC_32:全PLS2に適用される32ビットエラー検出コード。
【0356】
図16は、本発明の一実施例に係るフレームの論理(logical)構造を示す。
【0357】
前述したように、PLS、EAC、FIC、データパイプ、補助ストリーム、ダミーセルは、フレームでOFDMシンボルのアクティブ(active)キャリアにマップされる。PLS1及びPLS2は、初めには一つ以上のFSSにマップされる。その後、存在するなら、EACセルは直後のPLSフィールドにマップされ、次に存在すると、FICセルが続く。データパイプは、存在すると、PLS又はEAC、FIC後にマップされる。タイプ1データパイプが初めて続き、その次にタイプ2データパイプが続く。データパイプのタイプの具体的な内容は後述する。一部の場合に、データパイプは、EASに対する一部の特殊データ又はサービスシグナリングデータを伝達することができる。補助ストリーム又はストリームは、存在するなら、データパイプに続き、ここには順にダミーセルが続く。前述した順序、すなわち、PLS、EAC、FIC、データパイプ、補助ストリーム、及びダミーセルの順でそれらを全て共にマップすると、フレームでセル容量を正確に満たす。
【0358】
図17は、本発明の一実施例に係るPLSマッピングを示す。
【0359】
PLSセルは、FSSのアクティブ(active)キャリアにマップされる。PLSが占めるセルの数によって、一つ以上のシンボルがFSSとして指定され、FSSの数N
FSSは、PLS1におけるNUM_FSSでシグナルされる。FSSは、PLSセルを伝達する特殊なシンボルである。警告性及び遅延時間(latency)はPLSで重大な問題(issue)であるため、FSSは高いパイロット密度を有し、高速同期化及びFSS内における周波数のみのインターポレーション(補間)を可能にする。
【0360】
PLSセルは、
図17の例に示すように、下向き方式でFSSのアクティブキャリアにマップされる。PLS1セルははじめには、最初のFSSの最初のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。PLS2セルは、PLS1の最後のセルの直後に続き、マッピングは、最初のFSSの最後のセルインデックスまで下向き方式で続く。必要なPLSセルの総数が一つのFSSのアクティブキャリアの数を超えると、マッピングは次のFSSに進行され、最初のFSSと全く同じ方式で続けて行われる。
【0361】
PLSマッピングが完了した後、データパイプが次に伝達される。EAC、FIC、又は両方が現フレームに存在すると、これらはPLSとノーマルデータパイプとの間に配置される。
【0362】
図18は、本発明の一実施例に係るEACマッピングを示す。
【0363】
EACは、EASメッセージを伝達する専用チャネルであり、EASに対するデータパイプに連結される。EASサポートは提供されるが、EAC自体は全てのフレームに存在してもよく、存在しなくてもよい。存在するなら、EACは、PLS2セルの直後にマップされる。PLSセルを除けば、FIC、データパイプ、補助ストリーム又はダミーセルのいずれもEACの前に位置しない。EACセルのマッピング手順はPLSと全く同一である。
【0364】
EACセルは、
図18の例に示すように、PLS2の次のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。EASメッセージの大きさによって、
図18に示すように、EACセルは少ないシンボルを占めることができる。
【0365】
EACセルは、PLS2の最後のセル直後に続き、マッピングは、最後のFSSの最後のセルインデックスまで下向き方式で続けて行われる。必要なEACセルの総数が最後のFSSの残っているアクティブキャリアの数を超えると、マッピングは次のシンボルに進行され、FSSと全く同じ方式で続けて行われれる。この場合のマッピングに対する次のシンボルはノーマルデータシンボルであり、これは、FSSに比べてより多いアクティブキャリアを有する。
【0366】
EACマッピングが完了した後、存在するなら、FICが次に伝達される。FICが伝送されないと(PLS2フィールドでシグナリングによって)、データパイプがEACの最後のセルの直後に続く。
【0367】
図19は、本発明の一実施例に係るFICマッピングを示す。
【0368】
(a)は、EAC無しのFICセルのマッピングの例を示し、(b)は、EACを伴うFICセルのマッピングの例を示す。
【0369】
FICは、高速サービス取得及びチャネルスキャンを可能にするために階層間情報を伝達する専用チャネルである。当該情報は主に、データパイプ間のチャネルバインディング情報及び各放送局のサービスを含む。高速スキャンのために、受信機はFICをデコードし、放送局ID、サービス数、BASE_DP_IDのような情報を取得することができる。高速サービスの取得のために、FICだけでなくベースデータパイプもBASE_DP_IDを用いてデコードすることができる。それが伝達するコンテンツを除いて、ベースデータパイプは、ノーマルデータパイプと全く同じ方式でエンコードされてフレームにマップされる。したがって、ベースデータパイプに関する追加説明が必要でない。FICデータが生成されて管理層で消費される。FICデータのコンテンツは、管理層仕様に説明されたとおりである。
【0370】
FICデータは選択的であり、FICの使用はPLS2のスタティック(静的)である部分でFIC_FLAGパラメータによってシグナルされる。FICが用いられると、FIC_FLAGは1に設定され、FICに対するシグナリングフィールドは、PLS2のスタティック(静的)である部分で定義される。当該フィールドでシグナルされるものはFIC_VERSIONであり、FIC_LENGTH_BYTE.FICは、PLS2と同じ変調、コーディング、タイムインターリービングパラメータを用いる。FICは、PLS2_MOD及びPLS2_FECのような同一のシグナリングパラメータを共有する。FICデータは、存在するなら、PLS2又はEACの直後にマップされる。ノーマルデータパイプ、補助ストリーム、又はダミーセルのいずれもFICの前に位置しない。FICセルをマップする方法は、EACと全く同一であり、これはさらにPLSと同一である。
【0371】
PLS後のEAC無しで、FICセルは、(a)の例に示すように、PLS2の次のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。FICデータサイズによって、(b)に示すように、FICセルは数個のシンボルに対してマップされる。
【0372】
FICセルは、PLS2の最後のセルの直後に続き、マッピングは、最後のFSSの最後のセルインデックスまで下向き方式で続けて行われる。必要なFICセルの総数が最後のFSSの残っているアクティブキャリアの数を超えると、マッピングは次のシンボルに進行され、FSSと全く同じ方式で続けて行われる。この場合のマッピングに対する次のシンボルはノーマルデータシンボルであり、これはFSSに比べてより多いアクティブキャリアを有する。
【0373】
EASメッセージが現フレームで伝送されると、EACがFICに先行し、FICセルが(b)に示すように、EACの次のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。
【0374】
FICマッピングが完了した後、一つ以上のデータパイプがマップされ、ここには、存在するなら、補助ストリーム、ダミーセルが続く。
【0375】
図20は、本発明の一実施例に係るデータパイプのタイプを示す。
【0376】
(a)はタイプ1データパイプを示し、(b)はタイプ2データパイプを示す。
【0377】
先行するチャネル、すなわち、PLS、EAC、FICがマップされた後、データパイプのセルがマップされる。データパイプは、マッピング方法によって2タイプのいずれかに分類される。
【0378】
タイプ1データパイプ:データパイプがTDMによってマップされる。
【0379】
タイプ2データパイプ:データパイプがFDMによってマップされる。
【0380】
データパイプのタイプは、PLS2のスタティック(静的)である部分でDP_TYPEフィールドで示す。
図20は、タイプ1データパイプ及びタイプ2データパイプのマッピング順序を示す。タイプ1データパイプはまずセルインデックスの昇順でマップされた後、最後のセルインデックスに到達すると、シンボルインデックスが1ずつ増加する。次のシンボル内で、データパイプはp=0から始まって、セルインデックスの昇順で続けてマップされる。一つのフレームで共にマップされる複数のデータパイプと共に、それぞれのタイプ1データパイプは、データパイプのTDMと類似に、時間でグルーピングされる。
【0381】
タイプ2データパイプはまずシンボルインデックスの昇順でマップされ、フレームの最後のOFDMシンボルに到達すると、セルインデックスは1ずつ増加し、シンボルインデックスは最初の利用可能シンボルに戻った後、そのシンボルインデックスから始まって増加する。一つのフレームで複数のデータパイプをマップした後、それぞれのタイプ2データパイプはデータパイプのFDMと類似に、周波数でグルーピングされる。
【0382】
タイプ1データパイプ及びタイプ2データパイプは必要時にはフレームで共存してもよいが、タイプ1データパイプが常にタイプ2データパイプに先行するという制限がある。タイプ1及びタイプ2データパイプを伝達するOFDMセルの総数は、データパイプの伝送に利用可能なOFDMセルの総数を超えてはならない。
【0383】
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
ここで、D
DP1は、タイプ1データパイプが占めるOFDMセルの数に該当し、D
DP2は、タイプ2データパイプが占めるセルの数に該当する。PLS、EAC、FICがいずれもタイプ1データパイプと同じ方式でマップされるため、これらはいずれも、“タイプ1マッピング規則”にしたがう。したがって、一般に、タイプ1マッピングがタイプ2マッピングに先行する。
【0385】
図21は、本発明の一実施例に係るデータパイプマッピングを示す。
【0386】
(a)は、タイプ1データパイプをマップするためのOFDMセルのアドレシングを示し、(b)は、タイプ2データパイプをマップするためのOFDMセルのアドレシングを示す。
【0387】
タイプ1データパイプ(0,…,DDP1−1)をマップするためのOFDMセルのアドレシングは、タイプ1データパイプのアクティブデータセルに対して定義される。アドレシング方式は、それぞれのタイプ1データパイプに対するタイムインターリービングからのセルがアクティブデータセルに割り当てられる順序を定義する。それはまた、PLS2のダイナミック(動的)部分でデータパイプの位置をシグナルするために用いられる。
【0388】
EAC及びFIC無しで、アドレス0は、最後のFSSでPLSを伝達する最後のセルの直後にくるセルのことをいう。EACが伝送され、FICが該当のフレームにないと、アドレス0は、EACを伝達する最後のセルの直後にくるセルのことをいう。FICが該当のフレームで伝送されると、アドレス0は、FICを伝達する最後のセルの直後にくるセルのことをいう。タイプ1データパイプに対するアドレス0は、(a)に示すような2種類の異なる場合を考慮して算出することができる。(a)の例で、PLS、EAC、FICは全て送信されると仮定する。EACとFICのいずれか一つ又は両方が省略される場合への拡張は自明である。(a)の左図に示すように、FICまで全てのセルをマップした後にFSSに残っているセルがあると。
【0389】
タイプ2データパイプ(0,…,DDP2−1)をマップするためのOFDMセルのアドレシングは、タイプ2データパイプのアクティブデータセルに対して定義される。アドレシング方式は、それぞれのタイプ2データパイプに対するタイムインターリービングからのセルがアクティブデータセルに割り当てられる順序を定義する。それはまた、PLS2のダイナミック(動的)部分でデータパイプの位置をシグナルするために用いられる。
【0390】
(b)に示すように、3種類のやや異なる場合が可能である。(b)の最も左図に示す一番目の場合に、最後のFSSにあるセルは、タイプ2データパイプマッピングに用いられてもよい。中央の図に示す二番目の場合に、FICはノーマルシンボルのセルを占めるが、当該シンボルにおけるFICセルの数はC
FSSよりも大きくない。(b)の右図に示す三番目の場合は、当該シンボルにマップされたFICセルの数がCFSSを超えるという点を除けば、二番目の場合と同一である。
【0391】
PLS、EAC、FICがタイプ1データパイプと同じ“タイプ1マッピング規則”にしたがうので、タイプ1データパイプがタイプ2データパイプに先行する場合への拡張は自明である。
【0392】
データパイプユニット(DPU)は、フレームでデータセルをデータパイプに割り当てる基本単位である。
【0393】
DPUは、フレームでデータパイプの位置を発見するためのシグナリング単位と定義される。セルマッパー7010は、それぞれのデータパイプに対してタイムインターリービングによって生成されたセルをマップすることができる。タイムインターリーバ5050は、一連のタイムインターリービングブロックを出力し、それぞれのタイムインターリービングブロックはXFECBLOCKの可変数を含み、これは結局、セルの集合で構成される。XFECBLOCKにおけるセルの数N
cellsは、FECBLOCKサイズ、N
ldpc、コンステレーションシンボル当たりに伝送されるビット数に依存する。DPUは、与えられたフィジカルプロファイルでサポートされるXFECBLOCKにおけるセルの数N
cellsの全ての可能な値の最大公約数と定義される。セルにおけるDPUの長さは、L
DPUと定義される。それぞれのフィジカルプロファイルは、FECBLOCKサイズの別個の組合せ及びコンステレーションシンボル当たりに異なるビット数をサポートするので、L
DPUは、フィジカルプロファイルに基づいて定義される。
【0394】
図22は、本発明の一実施例に係るFEC構造を示す。
【0395】
図22は、ビットインターリービング前の本発明の一実施例に係るFEC構造を示す。前述したように、データFECエンコーダは外部コーディング(BCH)及び内部コーディング(LDPC)を用いてFECBLOCK手順を生成するために、入力BBFにFECエンコーディングを実行することができる。図示されたFEC構造は、FECBLOCKに該当する。また、FECBLOCK及びFEC構造は、LDPCコードワードの長さに該当する同一の値を有する。
【0396】
図22に示すように、BCHエンコーディングがそれぞれのBBF(K
bchビット)に適用された後、LDPCエンコーディングがBCH−エンコードされたBBF(K
ldpcビット=N
bchビット)に適用される。
【0397】
N
ldpcの値は、64800ビット(ロングFECBLOCK)又は16200ビット(ショートFECBLOCK)である。
【0398】
下記の表28及び表29は、ロングFECBLOCK及びショートFECBLOCKのそれぞれに対するFECエンコーディングパラメータを示す。
【0399】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
BCHエンコーディング及びLDPCエンコーディングの具体的な動作は、次のとおりである。
【0402】
12−エラー訂正BCHコードがBBFの外部エンコーディングに用いられる。ショートFECBLOCK及びロングFECBLOCKに対するBBF生成多項式は、全ての多項式を乗算することによって得られる。
【0403】
LDPCコードは、外部BCHエンコーディングの出力をエンコードするために用いられる。完成されたB
ldpc(FECBLOCK)を生成するために、P
ldpc(パリティビット)がそれぞれのI
ldpc(BCH−エンコードされたBBF)から組織的にエンコードされ、Il
dpcに添付される。完成されたB
ldpc(FECBLOCK)は、次の式で表現される。
【0404】
【数3】
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【0405】
ロングFECBLOCK及びショートFECBLOCKに対するパラメータは、上記の表28及び表29にそれぞれ与えられる。
【0406】
ロングFECBLOCKに対してN
ldpc−K
ldpcパリティビットを計算する具体的な手順は次のとおりである。
【0408】
【数4】
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【0409】
2)パリティチェックマトリクスのアドレスの一番目の行で特定されたパリティビットアドレスで一番目の情報ビットi
0を累算する(accumulate)。パリティチェックマトリクスのアドレスの詳細な内容は後述する。例えば、比率13/15に対して、
【0410】
【数5】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
3)次の359個の情報ビットi
s、s=1,2,…,359に対して、次の式を用いてパリティビットアドレスでi
sを累算する。
【0412】
【数6】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
ここで、xは、最初のビットi
0に該当するパリティビット累算器のアドレスを示し、Q
ldpcは、パリティチェックマトリクスのアドレスで特定されたコードレート(code rate)依存定数である。上記の例である、比率13/15に対する、したがって情報ビットi
1に対するQ
ldpc=24に続いて、次の動作が実行される。
【0414】
【数7】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
4)361番目の情報ビットi
360に対して、パリティビット累算器のアドレスは、パリティチェックマトリクスのアドレスの2番目の行に与えられる。同様の方式で、次の359個の情報ビットi
s、s=361,362,…,719に対するパリティビット累算器のアドレスは、式6を用いて得られる。ここで、xは情報ビットi
360に該当するパリティビット累算器のアドレス、すなわち、パリティチェックマトリクスの2番目の行のエントリを示す。
【0416】
5)同様の方式で、360個の新しい情報ビットの全てのグループに対して、パリティチェックマトリクスのアドレスからの新しい行は、パリティビット累算器のアドレスを求めるために用いられる。
【0417】
全情報ビットが利用された後、最終パリティビットが次のように得られる。
【0418】
6)i=1から始まって次の動作を順次に実行する
【0419】
【数8】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
ここで、p
i、i=0,1,...N
ldpc−K
ldpc−1の最終コンテンツは、パリティビットp
iと同一である。
【0421】
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
表30を表31に代え、ロングFECBLOCKに対するパリティチェックマトリクスのアドレスをショートFECBLOCKに対するパリティチェックマトリクスのアドレスに代えることを除けば、ショートFECBLOCKに対する当該LDPCエンコーディング手順は、ロングFECBLOCKに対するt LDPCエンコーディング手順にしたがう。
【0423】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
図23は、本発明の一実施例に係るビットインターリービングを示す。
【0425】
LDPCエンコーダの出力はビットインターリーブされるが、これは、QCB(quasi−cyclic block)インターリービング及び内部グループインターリービングが続くパリティインターリービングで構成される。
【0426】
(a)はQCBインターリービングを示し、(b)は内部グループインターリービングを示す。
【0427】
FECBLOCKは、パリティインターリーブすることができる。パリティインターリービングの出力において、LDPCコードワードは、ロングFECBLOCKで180個の隣接するQCBで構成され、ショートFECBLOCKで45個の隣接するQCBで構成される。ロング又はショートFECBLOCKにおけるそれぞれのQCBは、360ビットで構成される。パリティインターリービングされたLDPCコードワードは、QCBインターリービングによってインターリーブされる。QCBインターリービングの単位はQCBである。パリティインターリービングの出力におけるQCBは、
図23に示すように、QCBインターリービングによってパーミュテーションされるが、ここでFECBLOCKの長さによってN
cells=64800/ηmod又は16200/ηmodである。QCBインターリービングパターンは、変調タイプ及びLDPCコードレート(code rate)の各組合せに固有である。
【0428】
QCBインターリービング後に、内部グループインターリービングが、下記の表32に定義された変調タイプ及び次数(ηmod)によって実行される。一つの内部グループに対するQCBの数N
QCB_IGも定義される。
【0429】
【表32】
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【0430】
内部グループインターリービング過程は、QCBインターリービング出力のN
QCB_IG個のQCBで実行される。内部グループインターリービングは、360個の列及びN
QCB_IG個の行を用いて内部グループのビットを書き込み・読み取りする過程を含む。書き込み動作で、QCBインターリービング出力からのビットが行方向に書き込まれる。読み取り動作は、列方向に実行されて、各行からm個のビットを読み取る。ここで、mはNUCの場合に1に等しく、NUQの場合に2に等しい。
【0431】
図24は、本発明の一実施例に係るセル−ワードマルチプレクシングを示す。
【0432】
図24で、(a)は、8及び12bpcu MIMOに対するセル−ワードマルチプレクシングを示し、(b)は、10bpcu MIMOに対するセル−ワードマルチプレクシングを示す。
【0433】
ビットインターリービング出力のそれぞれのセルワード(c
0,l,c
1,l,…,c
ηmod-1,l)は、一つのXFECBLOCKに対するセル−ワードマルチプレクシング過程を説明する(a)に示すように、(d
1,0,m,d
1,1,m…,d
1,ηmod-1,m)及び(d
2,0,m,d
2,1,m…,d
2,ηmod-1,m)にマルチプレクスされる。
【0434】
MIMOエンコーディングのために異なるタイプのNUQを利用する10bpcu MIMOの場合に、NUQ−1024に対するビットインターリーバが再使用される。ビットインターリーバ出力のそれぞれのセルワード(c
0,l,c
1,l,…,c
9,l)は、(b)に示すように、(d
1,0,m,d
1,1,m…,d
1,3,m)及び(d
2,0,m,d
2,1,m…,d
2,5,m)にマルチプレクスされる。
【0435】
図25は、本発明の一実施例に係るタイムインターリービングを示す。
【0436】
(a)乃至(c)は、タイムインターリービングモードの例を示す。
【0437】
タイムインターリーバは、データパイプレベルで動作する。タイムインターリービングのパラメータはそれぞれのデータパイプに対して別々に設定されてもよい。
【0438】
PLS2−STATデータの一部に現れる次のパラメータは、タイムインターリービングを構成する。
【0439】
DP_TI_TYPE(許容された値:0又は1):タイムインターリービングモードを示す。0は、タイムインターリービンググループ当たりに複数のタイムインターリービングブロック(一つ以上のタイムインターリービングブロック)を有するモードを示す。この場合、一つのタイムインターリービンググループは一つのフレームに(フレーム間インターリービング無しで)直接マップされる。1は、タイムインターリービンググループ当たりに一つのタイムインターリービングブロックだけを有するモードを示す。この場合、タイムインターリービングブロックは、一つ以上のフレームにわたって拡散される(フレーム間インターリービング)。
【0440】
DP_TI_LENGTH:DP_TI_TYPE=‘0’であれば、当該パラメータは、タイムインターリービンググループ当たりのタイムインターリービングブロックの数N
TIである。DP_TI_TYPE=‘1’である場合、当該パラメータは、一つのタイムインターリービンググループから拡散されるフレームの数P
Iである。
【0441】
DP_NUM_BLOCK_MAX(許容された値:0乃至1023):タイムインターリービンググループ当たりのXFECBLOCKの最大数を示す。
【0442】
DP_FRAME_INTERVAL(許容された値:1,2,4,8):与えられたフィジカルプロファイルの同一のデータパイプを伝達する2つの順次的なフレーム間のフレームの数I
JUMPを示す。
【0443】
DP_TI_BYPASS(許容された値:0又は1):タイムインターリービングがデータフレームに用いられないと、当該パラメータは1に設定される。タイムインターリービングが用いられると、0に設定される。
【0444】
さらに、PLS2−DYNデータからのパラメータDP_NUM_BLOCKは、データグループの一つのタイムインターリービンググループによって伝達されるXFECBLOCKの数を示す。
【0445】
タイムインターリービングがデータフレームに用いられないと、次のタイムインターリービンググループ、タイムインターリービング動作、タイムインターリービングモードは考慮されない。しかし、スケジューラからのダイナミック(動的)構成情報のためのディレイコンペンセーション(遅延補償)ブロックは依然として必要である。それぞれのデータパイプで、SSD/MIMOエンコーディングから受信したXFECBLOCKは、タイムインターリービンググループにグルーピングされる。すなわち、それぞれのタイムインターリービンググループは整数個のXFECBLOCKの集合であり、ダイナミック(動的)に変化する数のXFECBLOCKを含むはずである。インデックスnのタイムインターリービンググループにあるXFECBLOCKの数は、N
xBLOCK_Group(n)で示し、PLS2−DYNデータでDP_NUM_BLOCKとしてシグナルされる。このとき、N
xBLOCK_Group(n)は、最小値0から、最大の値が1023である最大値N
xBLOCK_Group_MAX(DP_NUM_BLOCK_MAXに該当)まで変化してもよい。
【0446】
それぞれのタイムインターリービンググループは、一つのフレームに直接マップされたり、P
I個のフレームにわたって拡散される。また、それぞれのタイムインターリービンググループは、一つ以上(N
TI個)のタイムインターリービングブロックに分離される。ここでそれぞれのタイムインターリービングブロックは、タイムインターリーバメモリの一つの使用に該当する。タイムインターリービンググループ内のタイムインターリービングブロックは、やや異なる数のXFECBLOCKを含むことができる。タイムインターリービンググループが複数のタイムインターリービンググループに分離されると、それは一つのフレームにのみ直接マップされる。下記の表33に示すように、タイムインターリービングには3つのオプションがある(タイムインターリービングを省略する追加オプションを除く)。
【0447】
【表33】
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【0448】
【数9】
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【0449】
また、タイムインターリーバ5050から出力されたXFECBLOCKは、
【数10】
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と定義されると仮定する。
【0450】
【数11】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
一般に、タイムインターリーバは、フレーム生成手順の前にデータパイプデータに対するバッファーとしても働くはずである。これは、それぞれのデータパイプに対して2個のメモリバンクによって達成される。最初のタイムインターリービングブロックは一番目のバンクに書き込まれる。一番目のバンクから読み取られる間に、2番目のタイムインターリービングブロックが2番目のバンクに書き込まれる。
【0452】
【数12】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
図26は、本発明の一実施例に係るツイストされた行−列ブロックインターリーバの基本動作を示す。
【0454】
【数13】
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【0455】
【数14】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
【数15】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
【数16】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
結果的に、読み取られるセル位置は、座標
【数17】
[この文献は図面を表示できません]
によって算出される。
【0459】
図27は、本発明の他の実施例に係るツイストされた行−列ブロックインターリーバの動作を示す。
【0460】
より具体的に、
図27は、
【数18】
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のとき、仮想XFECBLOCKを含むそれぞれのタイムインターリービンググループに対するタイムインターリービングメモリでインターリービングアレイを示す。
【0461】
【数19】
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【0462】
【数20】
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【0463】
タイムインターリービンググループの数は3に設定される。タイムインターリーバのオプションは、DP_TI_TYPE=‘0’、DP_FRAME_INTERVAL=‘1’、DP_TI_LENGTH=‘1’、すなわち、N
TI=1、I
JUMP=1、P
I=1によってPLS2−STATデータでシグナルされる。それぞれN
cells=30であるXFECBLOCKのタイムインターリービンググループ当たりの数は、それぞれのNxBLOCK_TI(0,0)=3、NxBLOCK_TI(1,0)=6、NxBLOCK_TI(2,0)=5によってPLS2−DYNデータでシグナルされる。XFECBLOCKの最大数はNxBLOCK_Group_MAXによってPLS2−STATデータでシグナルされ、これは
【数21】
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につながる。
【0464】
図28は、本発明の一実施例に係るツイストされた行−列ブロックインターリーバの対角線方向読み取りパターンを示す。
【0465】
【数22】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
図29は、本発明の一実施例に係るそれぞれのインターリービングアレイからのインターリービングされたXFECBLOCKを示す。
【0467】
図29は、パラメータ
【数23】
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及びS
shift=3を有するそれぞれのインターリービングアレイからインターリーブされたXFECBLOCKを示す。
【0468】
図30は、本発明の一実施例に係る、次世代放送システムのためのプロトコルスタック(Protocol Stack)を示す図である。
【0469】
本発明に係る放送システムは、IP(Internet Protocol)中心ブロードキャストネットワーク(IP centric broadcast network)とブロードバンド(broadband)とが結合されたハイブリッド放送システムに該当し得る。
【0470】
本発明に係る放送システムは、既存のMPEG−2ベースの放送システムとの互換性が維持されるように設計することができる。
【0471】
本発明に係る放送システムは、IP中心ブロードキャストネットワーク(IP centric broadcast network)、ブロードバンド(broadband)ネットワーク、及び/又は移動通信ネットワーク(mobile communication network又はcellular network)の結合に基づくハイブリッド放送システムに該当してもよい。
【0472】
同図を参照すると、物理層(Physical layer)は、ATSCシステム及び/又はDVBシステムのような放送システムで採用する物理的プロトコルを用いることができる。例えば、本発明に係る物理層では、送/受信機は地上波放送信号を送信/受信し、放送データを含む伝送フレーム(transport frame)を適切な形態に変換することができる。
【0473】
カプセル化(Encapsulation)層では、物理層から取得した情報から、IPデータグラム(datagram)を取得したり、取得したIPデータグラムを特定フレーム(例えば、RSフレーム、GSE−lite、GSE或いは信号フレームなど)に変換する。ここで、フレームは、IPデータグラムの集合を含むことができる。例えば、カプセル化層で送信機は、物理層で処理されたデータを伝送フレームに含めたり、受信機は、物理層から取得した伝送フレームからMPEG−2TS、IPデータグラムを抽出する。
【0474】
FIC(fast information channel)は、サービス及び/又はコンテンツにアクセス可能にさせるための情報(例、サービスIDとフレームとのマッピング情報など)を含む。FICはFAC(Fast Access Channel)と命名されてもよい。
【0475】
本発明の放送システムは、IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)、ALC/LCT(Asynchronous Layered Coding / Layered Coding Transport)、RCP/RTCP(Rate Control Protocol / RTP Control Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)などのプロトコルを用いることができる。これらのプロトコル間のスタック(stack)については同図に示す構造を参照すればよい。
【0476】
本発明の放送システムにおいてデータは、ISOBMFF(ISO base media file format)の形態で伝送することができる。ESG(Electrical Service Guide)、NRT(Non Real Time)、A/V(Audio / Video)及び/又は一般データをISOBMFFの形態で伝送することができる。
【0477】
ブロードキャストネットワークによるデータの伝送は、線形コンテンツ(linear content)の伝送及び/又は非線形コンテンツ(non−linear content)の伝送を含むことができる。
【0478】
RTP/RTCPベースのA/V、データ(クローズドキャプション(closed caption)、緊急警報メッセージ(emergency alert message)など)の伝送は、線形コンテンツの伝送に該当し得る。
【0479】
RTPペイロードは、NAL(Network Abstraction Layer)が含まれたRTP/AVストリーム形態及び/又はISO based media file formatでカプセル化(encapsulation)された形態で伝送されてもよい。RTPペイロードの伝送は線形コンテンツの伝送に該当し得る。ISO based media file formatでカプセル化された形態の伝送は、A/Vなどに対するMPEG DASH media segmentを含むことができる。
【0480】
FLUTEベースESGの伝送、non−timed dataの伝送、NRT contentの伝送は、非線形コンテンツの伝送に該当し得る。それらは、MIME typeのファイル形態及び/又はISO based media file formatでカプセル化された形態で伝送されてもよい。ISO based media file formatでカプセル化された形態の伝送はA/Vなどに対するMPEG DASH media segmentを含むことができる。
【0481】
ブロードバンドネットワークによる伝送は、コンテンツに対する伝送とシグナリングデータに対する伝送とに区分して考えることができる。
【0482】
コンテンツの伝送は、線形コンテンツ(A/V、データ(クローズドキャプション、緊急警報メッセージなど)の伝送と非線形コンテンツ(ESG、non−timed dataなど)の伝送、MPEG DASHベースのMedia segment(A/V、data)伝送を含む。
【0483】
シグナリングデータの伝送は、放送網で伝送されるシグナリングテーブル(signaling table)(MPEG DASHのMPDを含む)を含む伝送が可能である。
【0484】
本発明の放送システムでは、放送網を介して送信された線形/非線形コンテンツ間の同期化、或いは放送網を介して伝送されるコンテンツとブロードバンドで送信されたコンテンツ間の同期化をサポートすることができる。例えば、一つのUDコンテンツが放送網とブロードバンドで分離されて同時に伝送される場合、受信機は、伝送プロトコルに依存したタイムライン(timeline)を調整し、放送網のコンテンツとブロードバンドのコンテンツとを同期化した後、一つのUDコンテンツとして再構成することができる。
【0485】
本発明の放送システムのアプリケーション層は、双方向性(Interactivity)、個人化(Personalization)、第2スクリーン(Second Screen)、ACR(automatic content recognition)などの技術的特徴を実現することができる。このような特徴は、例えば、ATSC2.0からATSC3.0への拡張において重要な特徴である。例えば、双方向性の特徴のために、HTML5が用いられてもよい。
【0486】
本発明の放送システムのプレゼンテーション(Presentation)層では、コンポーネント間又は双方向アプリケーション間の空間的、時間的関係を識別するためにHTML及び/又はHTML5が用いられてもよい。
【0487】
本発明でシグナリング(Signaling)は、コンテンツ及び/又はサービスの効果的な取得をサポートするためのシグナリング情報を含む。シグナリングデータは、バイナリ或いはXML形態などで表現することができ、地上波放送網或いはブロードバンドを介して伝達することができる。
【0488】
実時間放送A/Vコンテンツ及び/又はデータの場合、ISO Base Media File Formatなどで表現することができる。この場合、放送A/Vコンテンツ及び/又はデータは、地上波放送網を介して実時間で伝達されてもよく、IP/UDP/FLUTEに基づいて非実時間で伝達されてもよい。又は、放送A/Vコンテンツ及び/又はデータに対して、インターネット網を介してDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)などを用いて実時間でコンテンツのストリーミングを受けたり、要求して受けることができる。本発明の一実施例に係る放送システムは、このようにして受けた放送A/Vコンテンツ及び/又はデータを組み合わせ、双方向性サービス、第2スクリーンサービスなどの様々なエンハンスドサービスを視聴者に提供することができる。
【0489】
図31は、本発明の一実施例に係る、放送受信機を示す図である。
【0490】
本発明の一実施例に係る放送受信機は、サービスコンテンツ取得制御器(Service/Content Acquisition Controller)J2010、インターネットインターフェース(Internet interface)J2020、放送網インターフェース(Broadcast interface)J2030、シグナリングデコーダJ2040、サービスマップデータベースJ2050、デコーダJ2060、ターゲッティングプロセッサJ2070、プロセッサJ2080、管理ユニット(Managing unit)J2090及び/又は再分配モジュール(redistribution module)J2100を含む。図面では、放送受信機の外部及び/又は内部に存在し得る外部管理装置(External Management)J2110が示されている。
【0491】
サービスコンテンツ取得制御器J2010は、ブロードキャスト/ブロードバンドチャネルを介してサービス及び/又はコンテンツ、これと関連したシグナリングデータを受信する。又は、サービスコンテンツ取得制御器J2010は、サービス及び/又はコンテンツ、これと関連したシグナリングデータを受信するための制御を行うことができる。
【0492】
インターネットインターフェースJ2020は、インターネットアクセスコントロールモジュール(Internet Access Control Module)を含むことができる。インターネットアクセスコントロールモジュールは、ブロードバンドチャネルを介してサービス、コンテンツ及び/又はシグナリングデータを受信する。又は、インターネットアクセスコントロールモジュールは、サービス、コンテンツ及び/又はシグナリングデータを取得するための受信機の動作を制御することができる。
【0493】
放送網インターフェースJ2030は、物理層モジュール(Physical Layer Module)及び/又は物理層インターフェースモジュール(Physical Layer I/F Module)を含むことができる。物理層モジュールは、放送チャネルを介して放送関連信号を受信する。物理層モジュールは、放送チャネルを介して受信した放送関連信号を処理(復調、デコードなど)する。物理層インターフェースモジュールは、物理層モジュールから取得した情報から、IP(Internet Protocol)データグラムを取得したり、取得されたIPデータグラムを用いて特定フレーム(例えば、放送フレーム、RSフレーム、又はGSEなど)に変換する。
【0494】
シグナリングデコーダJ2040は、ブロードキャストチャネルなどを介して取得したシグナリングデータ又はシグナリング情報(以下、‘シグナリングデータ’という。)をデコードする。
【0495】
サービスマップデータベースJ2050は、デコードされたシグナリングデータを保存したり、受信機の他の装置(例えば、シグナリングパーサーなど)で処理されたシグナリングデータを保存する。
【0496】
デコーダJ2060は、受信機で受信した放送信号又はデータをデコードする。デコーダJ2060は、スケジュールドストリーミングデコーダ(Scheduled Streaming Decoder)、ファイルデコーダ(File Decoder)、ファイルデータベース(File DB)、オンデマンドストリーミングデコーダ(On−Demand Streaming Decoder)、コンポーネント同期化器(Component Synchronizer)、警報シグナリングパーサー(Alert Signaling Parser)、ターゲッティングシグナリングパーサー(Targeting Signaling Parser)、サービスシグナリングパーサー(Service Signaling Parser)及び/又はアプリケーションシグナリングパーサー(Application Signaling Parser)を含むことができる。
【0497】
スケジュールドストリーミングデコーダ(Scheduled Streaming Decoder)は、IPデータグラムなどから実時間A/V(Audio / Video)ストリーミングのためのオーディオ/ビデオデータ抽出し、これをデコードする。
【0498】
ファイルデコーダ(File Decoder)は、IPデータグラムから、NRTデータ及びアプリケーション(application)などのファイル形態データを抽出し、これをデコードする。
【0499】
ファイルデータベース(File DB)は、ファイルデコーダから抽出したデータを保存する。
【0500】
オンデマンドストリーミングデコーダ(On−Demand Streaming Decoder)は、IPデータグラムからオンデマンド(on−demand)ストリーミングのためのオーディオ/ビデオデータを抽出し、これをデコードする。
【0501】
コンポーネント同期化器(Component Synchronizer)は、スケジュールドストリーミングデコーダ、ファイルデコーダ及び/又はオンデマンドストリーミングデコーダでデコードされたデータに基づいて、コンテンツを構成する要素間の同期化を行ったり、サービスを構成する要素間の同期化を行い、コンテンツ又はサービスを構成する。
【0502】
警報シグナリングパーサー(Alert Signaling Parser)は、IPデータグラムなどから警報(alerting)と関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。
【0503】
ターゲッティングシグナリングパーサー(Targeting Signaling Parser)は、IPデータグラムなどからサービス/コンテンツ個人化、又はターゲッティング関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。ここで、ターゲッティングとは、特定視聴者の条件に合うコンテンツ又はサービスを提供することであり、当該視聴者の条件に合うコンテンツ又はサービスを識別してそれを提供する行為を指す。
【0504】
サービスシグナリングパーサー(Service Signaling Parser)は、IPデータグラムなどからサービススキャン及び/又はサービス/コンテンツなどに関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。サービス/コンテンツなどに関連したシグナリング情報は、放送システム情報及び/又は放送シグナリング情報を含む。
【0505】
アプリケーションシグナリングパーサーは、IPデータグラムなどからアプリケーションの取得に関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。アプリケーションの取得に関連したシグナリング情報は、トリガー、TPT(TDO parameter table)及び/又はTDOパラメータエレメントを含むことができる。
【0506】
ターゲッティングプロセッサJ2070は、ターゲッティングシグナリングパーサーでパースされたサービス/コンテンツターゲッティング関連情報を処理する。
【0507】
プロセッサJ2080は、受信したデータをディスプレイするための一連の処理を行う。プロセッサJ2080は、警報プロセッサ(Alert Processor)、アプリケーションプロセッサ(Application Processor)及び/又はオーディオ/ビデオプロセッサ(A/V Processor)を含むことができる。
【0508】
警報プロセッサは、警報と関連したシグナリング情報を用いて、警報データを取得するように受信機を制御し、警報データをディスプレイするための処理を行う。
【0509】
アプリケーションプロセッサは、アプリケーション関連情報を処理し、ダウンロードされたアプリケーションの状態及びアプリケーションに関連したディスプレイパラメータを処理する。
【0510】
オーディオ/ビデオプロセッサは、デコードされたオーディオデータ、ビデオデータ及び/又はアプリケーションデータに基づいてオーディオ/ビデオレンダリング関連動作を行う。
【0511】
管理ユニットJ2090は、装置マネジャー(device manager)及び/又はデータシェアリング及び通信ユニット(Data Sharing & Communication Unit)を含む。
【0512】
装置マネジャーは、連結及びデータ交換などの連動可能な外部装置の追加/削除/更新などの外部装置に対する管理を行う。
【0513】
データシェアリング及び通信ユニットは、受信機と外部装置(例えば、コンパニオン装置(companion device))間のデータ伝送及び交換関連情報を処理し、これと関連した動作を行う。伝送及び交換可能なデータは、シグナリングデータ、PDI table、PDI user data、PDI Q&A及び/又はA/Vデータであってもよい。
【0514】
再分配モジュールJ2100は、受信機が放送信号を直接受信できない場合、放送サービス/コンテンツ関連情報及び/又はサービス/コンテンツデータの取得を行う。
【0515】
外部管理装置J2110は、放送サービス/コンテンツサーバーなど、放送サービス/コンテンツ提供のための放送受信機の外部のモジュールのことを指す。外部管理装置の役割を担うモジュールは、放送受信機の内部に設けられてもよい。
【0516】
図32は、本発明の一実施例に係る、伝送フレーム(Transport Frame)を示す図である。
【0517】
本発明の一実施例に係る伝送フレームは、物理層(physical layer)で伝達されるデータの集合を示す。
【0518】
本発明の一実施例に係る伝送フレームは、P1データ、L1データ、共通PLP(common PLP)、PLPnデータ、及び/又は補助データ(Auxiliary data)を含むことができる。ここで、共通PLPを共通データユニットと命名してもよい。
【0519】
P1データは、伝送信号を探知するために用いられる情報に該当し、チャネルチューニングのための情報が含まれる。P1データは、L1データをデコードするために必要な情報を含むことができる。受信機はP1データに含まれるパラメータに基づいて、L1データをデコードすることができる。
【0520】
L1データは、PLPの構造及び伝送フレーム(transport frame)の構成に関する情報を含む。受信機はL1データを用いて、PLPn(nは自然数)を取得したり、伝送フレームの構成を把握して、必要なデータを抽出することができる。
【0521】
共通PLPは、PLPnに共通に適用されるサービス情報を含む。受信機は、共通PLPを通じてPLP間の共有すべき情報を取得することができる。伝送フレーム(Transport frame)の構造によって共通PLPが存在しなくてもよい。L1データは、伝送フレームに共通PLPが含まれるか否かを識別する情報を含むことができる。
【0522】
PLPnは、コンテンツのためのデータを含む。オーディオ、ビデオ及び/又はデータなどのコンポーネントは、PLP1〜nで構成されたインターリーブされた(interleaved)PLP領域に伝送される。ここで、それぞれのサービス(チャネル)を構成するコンポーネント(component)がそれぞれどのPLPで伝送されるかを識別する情報は、L1データ或いは共通PLPに含まれてもよい。
【0523】
補助データ(Auxiliary data)は、次世代放送システムで追加される変調方式、コーディング方式及び/又はデータ処理方式のためのデータを含むことができる。例えば、補助データ(Auxiliary data)は、新しく定義されるデータ処理方式を識別する情報を含むことができる。補助データ(Auxiliary data)は、将来拡張されるシステムによる、伝送フレームの拡張に用いられてもよい。
【0524】
図33は、本発明の他の実施例に係る、伝送フレーム(Transport Frame)を示す図である。
【0525】
本発明の他の実施例に係る伝送フレームは、物理層(physical layer)で伝達されるデータの集合を示す。
【0526】
本発明の他の実施例に係る伝送フレームは、P1データ、L1データ、FIC(Fast Information Channel)、PLPnデータ、及び/又は補助データ(Auxiliary data)を含むことができる。
【0527】
P1データは、伝送信号を探知するために用いられる情報に該当し、チャネルチューニングのための情報が含まれる。P1データは、L1データをデコードするために必要な情報を含むことができる。受信機は、P1データに含まれるパラメータに基づいて、L1データをデコードすることができる。
【0528】
L1データは、PLPの構造及び伝送フレーム(transport frame)の構成に関する情報を含む。受信機は、L1データを用いて、PLPn(nは自然数)を取得したり、伝送フレームの構成を把握して、必要なデータを抽出することができる。
【0529】
FIC(Fast Information Channel)は、受信機が特定周波数内の放送サービス及びコンテンツに対するスキャンを速やかに行えるようにするために、別のチャネルで定義されてもよい。このチャネルは、物理チャネル又は論理チャネルと定義されてもよく、このようなチャネルで放送サービス関連した情報を伝送/受信することができる。
【0530】
本発明の他の実施例によれば、FICを用いて、伝送フレームに含まれた放送サービス及び/又はコンテンツとこれに関連した情報を受信機が速やかに取得することができる。これと加えて、当該伝送フレームに、一つ以上の放送局で生成したサービス/コンテンツが存在する場合、受信機はFICを用いて、放送局によるサービス/コンテンツを認知して処理することができる。
【0531】
PLPnは、コンテンツのためのデータを含む。オーディオ、ビデオ及び/又はデータなどのコンポーネントは、PLP1〜nで構成されたインターリーブされた(interleaved)PLP領域に伝送される。ここで、それぞれのサービス(チャネル)を構成するコンポーネント(component)がそれぞれどのPLPに伝送されるかを識別する情報がL1データ或いは共通PLPに含まれてもよい。
【0532】
補助データ(Auxiliary data)は、次世代放送システムで追加される変調方式、コーディング方式及び/又はデータ処理方式のためのデータを含むことができる。例えば、補助データ(Auxiliary data)は、新しく定義されるデータ処理方式を識別する情報を含むことができる。補助データ(Auxiliary data)は、将来拡張されるシステムによる、伝送フレームの拡張に用いられてもよい。
【0533】
図34は、本発明の一実施例に係る、放送システムのTP(Transport Packet)及びnetwork_protocolフィールドの意味を示す図である。
【0534】
放送システムのTPは、Network_Protocol情報、Error_Indicator情報、Stuffing_Indicator情報、Pointer_Field情報、Stuffing_Bytes情報及び/又はペイロード(Payload)を含むことができる。
【0535】
Network_Protocol情報は、図示するように、TPのペイロードがどのネットワークプロトコルタイプを有するかを示す。
【0536】
Error_Indicator情報は、当該TPにエラーが検出されたか否か表示する情報である。例えば、当該情報の値が0であれば、エラーが検出されていないことを示し、1であれば、エラーが検出されたことを示すことができる。
【0537】
Stuffing_Indicator情報は、当該TPにスタッフィングバイト(stuffing byte)が含まれているか否かを示す。例えば、当該情報の値が0であれば、スタッフィングバイトを含んでいないことを示し、1である場合、ペイロードの前に長さフィールド(length field)とスタッフィングバイトを含むことを示すことができる。
【0538】
Pointer_Field情報は、当該TPのペイロード部分に新しいネットワークプロトコルパケットの開始部分を表示する。例えば、当該情報は、The maximum value(0x7FF)を有することによって、新しいネットワークプロトコルパケットの開始部分がないことを示すことができる。当該情報が他の値を有する場合、ヘッダーの最後の部分から新しいネットワークプロトコルパケットの開始部分までのオフセット値に該当し得る。
【0539】
Stuffing_Bytes情報は、stuffing_indicator情報の値が1のとき、ヘッダー(header)とペイロードとの間を埋める値である。
【0540】
TPのペイロードはIPデータグラムを含むことができる。このような形態のIPデータグラムは、GSE(Generic Stream Encapsulation)などを用いてカプセル化(encapsulation)され、伝送されてもよい。伝送される特定IPデータグラムは、受信機がサービス/コンテンツをスキャンし、これを取得するために必要なシグナリング情報を含むことができる。
【0541】
図35は、本発明の一実施例に係る、放送サーバー及び受信機を示す図である。
【0542】
本発明の一実施例に係る受信機は、シグナリングパーサー(Signaling Parser)J107020、アプリケーションマネジャー(Application Manager)J107030、ダウンロードマネジャー(Download Manager) J107060、装置保存所(Device Storage)J107070、及び/又はアプリケーションデコーダ(Application Decoder)J107080を含む。放送サーバーは、コンテンツプロバイダ/放送局(Content Provider / Broadcaster)J107010及び/又はアプリケーションサービスサーバー(Application Service Server)J107050を含む。
【0543】
放送サーバー又は受信機に含まれるそれぞれの装置は、ハードウェア又はソフトウェアによって実装することができる。各装置がハードウェアによって実装される場合、‘マネジャー’のような表現は‘プロセッサ’に代替してもよい。
【0544】
コンテンツプロバイダ/放送局J107010は、コンテンツプロバイダ或いは放送局を意味する。
【0545】
シグナリングパーサーJ107020は、コンテンツプロバイダ或いは放送局で提供する放送信号をパースするモジュールである。放送信号は、シグナリングデータ/エレメント、放送コンテンツデータ、放送と関連した付加データ及び/又はアプリケーションデータを含むことができる。
【0546】
アプリケーションマネジャーJ107030は、放送信号にアプリケーションが含まれた場合、当該アプリケーションを管理するモジュールである。アプリケーションマネジャーJ107030は、前述したシグナリング情報、シグナリングエレメント、TPT及び/又はトリガーを用いて、アプリケーションの位置、動作、動作実行タイミングを制御する。ここで、アプリケーションの動作は、Activate(Launch)、Suspend、Resume、又はTerminate(Exit)であってもよい。
【0547】
アプリケーションサービスサーバーJ107050は、アプリケーションを提供するサーバーである。アプリケーションサービスサーバーJ107050は、コンテンツプロバイダ或いは放送局によって提供されてもよく、この場合、コンテンツプロバイダ/放送局J107010に含まれてもよい。
【0548】
ダウンロードマネジャーJ107060は、コンテンツプロバイダ/放送局J107010及び/又はアプリケーションサービスサーバーJ107050で提供するNRTコンテンツ又はアプリケーションに関連した情報を処理するモジュールである。ダウンロードマネジャーJ107060は、放送信号に含まれたNRT関連シグナリング情報を取得し、シグナリング情報に基づいて、放送信号に含まれたNRTコンテンツを抽出する。ダウンロードマネジャーJ107060は、アプリケーションサービスサーバーJ107050が提供するアプリケーションを受信処理することができる。
【0549】
装置保存所J107070は、受信した放送信号、データ、コンテンツ及び/又はシグナリング情報(シグナリングエレメント)を保存することができる。
【0550】
アプリケーションデコーダJ107080は、受信したアプリケーションをデコードし、画面に表示する処理を行うことができる。
【0551】
図36は、本発明の実施例として、サービスの各タイプに含まれるコンポーネントのタイプ及びサービスタイプ間の付加サービス関係と共に、別個のサービスタイプを示す図である。
【0552】
線形サービスは、一般的にTVに伝達し、また、ビデオデコーディング/ディスプレイケイパビリティ(オーディオのみ)を有しない受信装置に適したサービスに用いることができる。線形サービスは、単一タイムベースを有し、ゼロ以上の提示可能(presentable)ビデオコンポーネント、ゼロ以上の提示可能オーディオコンポーネント、及びゼロ以上の提示可能CCコンポーネントを有することができる。線形サービスはまた、ゼロ以上のアプリケーションベースエンハンスメントを有することができる。
【0553】
アプリケーションクラスは、ATSCアプリケーションのためのコンテンツアイテム(又は、データアイテム)を示す。関係は、コンテンツアイテム(又は、データアイテム)クラスとのサブクラス関係を含む。
【0554】
アプリケーションベースエンハンスメントクラスは、TVサービス(又は、線形サービス)に対するアプリケーションベースエンハンスメントを示す。属性は、必須ケイパビリティ[0..1]、非必須ケイパビリティ[0..1]、ターゲット装置[0..n]を含み、可能な値は“プライマリ装置”、“コンパニオン装置”を含む。
【0555】
関係は、アプリケーションクラスとの“包含(Contains)”関係、コンテンツアイテム(又は、データアイテム)コンポーネントクラスとの“包含”関係、通知(Notification)ストリームクラスとの“包含”関係及び/又はオンデマンド(OnDemand)コンポーネントクラスとの“包含”関係を含むことができる。
【0556】
タイムベースは、線形サービスのコンポーネントを同期化するタイムラインを確立するために用いられるメタデータを示す。タイムベースは以下の属性を含むことができる。
【0557】
クロックレートは、このタイムベースのクロックレートを示す。
【0558】
アプリケーションベースのサービスは、アプリケーションベースのサービスを示す。関係は、アプリケーションベースエンハンスメントクラスとの“包含”関係及び/又はサービスクラスとの“サブクラス”関係を含むことができる。
【0559】
アプリケーションベースエンハンスメントは、次のものを含むことができる:
取るアクションの通知を伝達する通知ストリーム
一つ以上のアプリケーション(アプリ)
アプリによって用いられるゼロ以上の他のコンテンツアイテム(又は、データアイテム、NRTコンテンツアイテム)
アプリによって管理されるゼロ以上のオンデマンドコンポーネント
【0560】
アプリケーションベースエンハンスメント内のアプリのうちのゼロ又は一つがプライマリアプリとして指定されてもよい。指定されたプライマリアプリが存在すれば、それの属するサービスが選択されるやいなや活性化される。アプリはまた、通知ストリーム内の通知によって活性化されたり、一つのアプリが既に活性化された他のアプリによって活性化されてもよい。
【0561】
アプリケーションベースのサービスは、一つ以上のアプリケーションベースエンハンスメントを含むサービスである。アプリケーションベースのサービス内の一つのアプリケーションベースエンハンスメントは、指定されたプライマリアプリを含むことができる。アプリケーションベースのサービスは選択的にタイムベースを含むことができる。
【0562】
アプリは、コンテンツアイテム(又は、データアイテム)の特殊な場合、すなわち、共にアプリを構成するファイルの集合(collection)である。
【0563】
図37は、本発明の実施例として、NRTコンテンツアイテムクラス及びNRTファイルクラス間の包含関係を示す。
【0564】
NRTコンテンツアイテムは一つ以上のNRTファイルを含み、NRTファイルは一つ以上のNRTコンテンツアイテムに属することができる。
【0565】
それらのクラスを検討する一方法は、NRTコンテンツアイテムが基本的に提示可能NRTファイルベースコンポーネント、すなわち、他のファイルと結合しないで消費されてもよいNRTファイルセットであってもよく、NRTファイルが基本的にエレメンタリNRTファイルベースコンポーネント、すなわち、原子単位のコンポーネントであってもよいということである。
【0566】
NRTコンテンツアイテムは、連続したコンポーネント、不連続したコンポーネント、又はその組合せを含むことができる。
【0567】
図38は、本発明の一実施例に係る、サービスタイプ及びコンポーネントタイプによる属性を示すテーブルである。
【0568】
アプリケーション(App)は、双方向性をサポートするNRTコンテンツアイテムの一種である。アプリケーションの属性は、TPTなどのようなシグナリングデータによって提供されてもよい。アプリケーションは、NRTコンテンツアイテムクラスとはサブクラスの関係にある。例えば、NRTコンテンツアイテムには一つ以上のアプリケーションが含まれてもよい。
【0569】
アプリケーションベースエンハンスメント(App−Based Enhancement)は、アプリケーションベースに向上したイベント/コンテンツのことをいう。
【0570】
アプリケーションベースエンハンスメントの属性には、次の内容が含まれてもよい。
【0571】
必須ケイパビリティ[0..1]−エンハンスメントの意味のあるレンディション(rendition)に必要な受信機ケイパビリティ。
【0572】
非必須ケイパビリティ[0..1]−エンハンスメントの最上のレンディションに有用であるが、エンハンスメントの意味のあるレンディションに必須のものではない受信機ケイパビリティ。
【0573】
ターゲット装置[0..n]−単に付加(adjunct)データサービスのために可能な値。
【0574】
ターゲット装置は、プライマリ装置とコンパニオン(companion)装置とに区別することができる。プライマリ装置としてはTV受信機のような装置を含むことができる。コンパニオン装置としては、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン及び/又は小型モニタを含むことができる。
【0575】
アプリケーションベースエンハンスメントは、Appクラスとの関係を含み、これはアプリケーションベースエンハンスメントに含まれるアプリケーションとの関係のためのものであろう。
【0576】
アプリケーションベースエンハンスメントは、NRTコンテンツアイテムクラスとの関係を含み、これは、アプリケーションベースエンハンスメントに含まれるアプリケーションによって用いられるNRTコンテンツアイテムとの関係のためのものである。
【0577】
アプリケーションベースエンハンスメントは、通知ストリーム(Notification Stream)クラスとの関係を含み、これは、アプリケーションの動作と基本線形(Linear)タイムベースとの同期化のための通知を送信する通知ストリームとの関係のためのものである。
【0578】
アプリケーションベースエンハンスメントは、オンデマンド(OnDemand)コンポーネントクラスとの関係を含み、これは、アプリケーションによって管理される視聴者要求コンポーネントとの関係のためのものである。
【0579】
図39は、本発明の実施例として、サービスタイプ及びコンポーネントタイプの属性を示す他のテーブルを示す。
【0580】
タイムベースは、線形サービスのコンポーネントを同期化するタイムラインを確立するために用いられるメタデータを示す。
【0581】
タイムベースの属性は、タイムベースID及び/又はクロックレートを含むことができる。
【0582】
タイムベースIDは、タイムベースの識別子である。クロックレートはタイムベースのクロックレートに対応する。
【0583】
図40は、本発明の実施例として、サービスタイプ及びコンポーネントタイプの属性を示す他のテーブルを示す。
【0584】
線形サービスは、線形サービスを示す。
【0585】
線形サービスは、属性がビデオコンポーネントの役割である提示可能ビデオコンポーネントクラスとの関係を含む関係を有する。ビデオコンポーネントの役割は、プライマリ(デフォルト)ビデオ、代替カメラビュー(alternative camera view)、他の代替ビデオコンポーネント、手話(sign language)(すなわち、ASL)インセット(inset)、又はフォローサブジェクト特徴(follow−subject feature)が個別ビデオコンポーネントによってサポートされる場合に、後続するサブジェクトの名と共にフォローサブジェクトビデオのうちいずれかを示す可能な値を有することができる。
【0586】
線形サービスの関係は、提示可能オーディオコンポーネントクラスとの関係、提示可能CCコンポーネントクラスとの関係、タイムベースクラスとの関係、アプリケーションベースエンハンスメントクラスとの関係、及び/又はサービスクラスとの“サブクラス”関係を含む。
【0587】
アプリケーションベースのサービスは、アプリケーションベースのサービスを示す。
【0588】
アプリケーションベースのサービスは、タイムベースクラスとの関係、アプリケーションベースエンハンスメントクラスとの関係及び/又はサービスクラスとの“サブクラス”関係を含む関係を有する。
【0589】
図41は、本発明の実施例として、サービスタイプ及びコンポーネントタイプの属性を示す他のテーブルを示す。
【0591】
プログラムの属性は、ProgramIdentifier、StartTime、ProgramDuration、TextualTitle、TextualDescription、Genre、GraphicalIcon、ContentAdvisoryRating、ターゲッティング/個人化特性、コンテンツ/サービス保護特性、及び/又は“ESG(Electronic Service Guide)モデル”と定義された他の特性を含む。
【0592】
ProgramIdentifier[1]は、プログラムの固有識別子に対応する。
【0593】
StartTime[1]は、プログラムが始まるようにスケジュールされた実測日時及び時間(wall clockdate and time)に対応する。
【0594】
ProgramDuration[1]は、プログラムの開始からプログラムの終了までのスケジュールされた実測時間(wall clock time)に対応する。
【0595】
TextualTitle[1..n]は、複数の言語からなるプログラムの人間読み取り可能タイトル−存在しないなら、関連したショーのTextualTitleに対するデフォルト−に対応する。
【0596】
TextualDescription[0..n]は、複数の言語からなるプログラムの人間読み取り可能説明−存在しないなら、関連したショーのTextualDescriptionに対するデフォルト−に対応する。
【0597】
Genre[0..n]は、プログラムのジャンル-存在しないなら、関連したショーのジャンルに対するデフォルト−に対応する。
【0598】
GraphicalIcon[0..n]は、複数のサイズからなる(例えば、ESGにおいて)プログラムを示すアイコン−存在しないなら、関連したショーのGraphicalIconに対するデフォルト−に対応する。
【0599】
ContentAdvisoryRating[0..n]は、複数の領域に対してプログラムに対するコンテンツアドバイザリ(advisory)レーティング−存在しないなら、関連したショーのContentAdvisoryRatingに対するデフォルト−に対応する。
【0600】
ターゲッティング/個人化特性は、プログラムのターゲッティングなどを決定するために用いられる特性−存在しないなら、関連したショーのターゲッティング/個人化特性に対するデフォルト−に対応する。
【0601】
コンテンツ/サービス保護特性は、プログラムのコンテンツ保護及び/又はサービス保護に用いられる特性−存在しないなら、関連したショーのコンテンツ/サービス保護に対するデフォルト−に対応する。
【0602】
プログラムは、次のものを含む関係を有することができる:
線形サービスクラスとの“ProgramOf”関係、アプリケーションベースのサービスクラスとの“ContentItemOf”関係、アプリケーションベースのサービスクラスとの“OnDemandComponentOf”関係、提示可能ビデオコンポーネントクラスとの“包含”関係、提示可能オーディオコンポーネントクラスとの“包含”関係、提示可能CCコンポーネントクラスとの“包含”関係、アプリケーションベースエンハンスメントクラスとの“包含”関係、タイムベースクラスとの“包含”関係、ショークラスとの“Based−on”関係、及び/又はセグメントクラスとの“包含”関係。
【0603】
提示可能ビデオコンポーネントクラスとの“包含”関係は、可能な値がプライマリ(デフォルト)ビデオ、代替カメラビュー、他の代替ビデオコンポーネント、手話(例えば、ASL)インセット及び/又はフォローサブジェクト特徴が個別ビデオコンポーネントによってサポートされる場合、後続するサブジェクトの名と共にフォローサブジェクトビデオのうちいずれかを示すビデオコンポーネントの役割を含む属性を有することができる。
【0604】
セグメントクラスとの“包含”関係の属性は、プログラムの開始に対してセグメントの開始時間を特定するRelativeSegmentStartTimeを有することができる。
【0605】
NRTコンテンツアイテムコンポーネントは、プログラムと同じ構造を有することができるが、ストリーミング形態よりはファイルの形態で伝達されればよい。このようなプログラムはそれと関連したインタラクティブサービスなどの付加(adjunct)データサービスを有することができる。
【0606】
図42は、本発明の実施例として、ContentItem及びOnDemandコンテンツに対する定義を示す。
【0607】
将来のハイブリッド放送システムは、サービスのタイプに対する線形サービス及び/又はアプリケーションベースのサービスを有することができる。線形サービスがスケジュールによって提示される連続したコンポーネント及び放送で定義されるタイムベースで構成されると、線形サービスは、トリガーされたアプリケーションエンハンスメントを有することができる。
【0608】
指示されたように、現在定義された提示可能コンテンツコンポーネントと共に、次のタイプのサービスが定義される。他のサービスタイプ及びコンポーネントが定義されてもよい。
【0609】
線形サービスは(様々なタイプのタイムシフト視聴メカニズムが消費者によって使われて消費時間をシフトできることを除けば)、プライマリコンテンツがスケジュールによって消費される連続コンポーネント及び放送によって定義されたタイムベースで構成されるサービスである。
【0610】
・ゼロ以上のビデオコンポーネント
・ゼロ以上のオーディオコンポーネント
・ゼロ以上のクローズドキャプションコンポーネント
・コンポーネントを同期化するために用いられるタイムベース
・ゼロ以上のトリガーされたアプリケーションベースエンハンスメント及び/又は
・ゼロ以上の自動起動(launch)アプリケーションベースエンハンスメント。
【0611】
ゼロ以上のトリガーされたアプリケーションベースエンハンスメントに対して、それぞれのエンハンスメントは、起動されてサービスの一部として伝達された活性化通知によって同期化された方式でアクションを行うようにするアプリケーションで構成される。エンハンスメントコンポーネントは、次のものを含むことができる:
・活性化通知のストリーム
・通知のターゲットである一つ以上のアプリケーション
・ゼロ以上のコンテンツアイテム、及び/又は
・ゼロ以上のオンデマンドコンポーネント
【0612】
選択的に、アプリの一つは、“プライマリアプリ”として指定されてもよい。指定されたプライマリアプリが存在すると、根源的なサービスが選択されるやいなや活性化されてもよい。他のアプリは、通知ストリーム内の通知によって活性化されたり、アプリが既に活性化された他のアプリによって活性化されてもよい。
【0613】
ゼロ以上の自動起動アプリケーションベースエンハンスメントに対して、それぞれのエンハンスメントは、サービスが選択される度に自動で起動されるアプリで構成される。エンハンスメントコンポーネントは次のものを含むことができる:
・自動起動されたアプリケーション
・ゼロ以上の活性化通知のストリーム、及び/又は
・ゼロ以上のコンテンツアイテム。
【0614】
ここで、線形サービスは、自動起動されたアプリケーションベースエンハンスメント及びトリガーされたアプリケーションベースエンハンスメント、例えば、自動起動されたアプリケーションベースエンハンスメントを有し、対象となるアド(広告)挿入及びトリガーされたアプリケーションベースエンハンスメントを行って、インタラクティブ視聴経験を提供することができる。
【0615】
アプリケーションベースのサービスは、サービスが選択される度に指定されたアプリケーションが起動されるサービスである。これは、アプリケーションベースのサービス内のアプリケーションベースエンハンスメントが指定されたプライマリアプリを含むという制限を有する一つのアプリケーションベースエンハンスメントで構成されてもよい。
【0616】
アプリは、コンテンツアイテムの特殊な場合であってもよく、すなわち、アプリサービスコンポーネントを共に構成するファイルの集合が複数のサービス間で共有されてもよい。
【0617】
アプリケーションベースのサービス内のアプリケーションは、オンデマンドコンテンツの提示を開始することができる。
【0618】
パッケージングされたアプリケーションを有する自動起動アプリケーションベースのサービスの概念の併合に関するいくつかのアプローチが存在する。これは、任意の形態でサービスガイドに現れてもよい。将来TVセットは、次の特徴を有することができる。
【0619】
ユーザは、サービスガイド内の自動起動アプリケーションベースのサービスを選択して“お気に入り(favorite)”サービスとして指定したり、そのサービス又はそのようなものを“取得”することができる。これは、サービスの基礎を形成するアプリがダウンロードされ、TVセットにインストールされるようにすることができる。すると、ユーザは、“お気に入り”又は“取得された”アプリを見ることを要求することができ、ダウンロードされてインストールされたアプリを全て示しながら、スマートフォン上にあるものと類似のディスプレイを得ることができる。すると、ユーザは、その中から実行されるものを選択できる。この効果は、サービスガイドがアプリストアと類似に動作することである。
【0620】
及び/又は、任意のアプリが“お気に入り”/“取得された”サービスとして自動起動アプリケーションベースのサービスを識別するようにするAPIが存在してもよい。(このようなAPIの実装は、ユーザへの“確実ですか”というクエリーを含み、不良アプリ(rogue app)がユーザの知らないうちに(behind user’s back)それを行うことを防ぐことができる。これは、“パッケージされたアプリ”をインストールすることに当たる効果を有することができる。
【0621】
それぞれのサービスは、(コンテンツに対応する)コンテンツアイテムを含むことができる。コンテンツアイテムは、統合された全体として消費されるように意図される一つ以上のファイルの集合である。オンデマンドコンテンツは、視聴者によって選択された時間に(一般に、アプリケーションによって提供されるユーザインターフェースを介して)提示されるコンテンツであり、このようなコンテンツは、連続したコンテンツ(例えば、オーディオ/ビデオ)又は非周期的コンテンツ(例えば、HTMLページ又はイメージ)で構成されてもよい。
【0622】
図43は、本発明の実施例として、Complex Audio Componentの例を示す。
【0623】
提示可能オーディオコンポーネントは、完壁なメインコンポーネントを含むPickOneコンポーネント及び音楽、ダイアログ及び混合されるエフェクトトラックを含むコンポーネントであってもよい。完壁なメインオーディオコンポーネント及び音楽コンポーネントは、別個のビットレートでエンコーディングによって構成されるエレメンタリコンポーネントを含むPickOneコンポーネントであるが、ダイアログ及びエフェクトコンポーネントはエレメンタリコンポーネントであってもよい。
【0624】
このアプローチは、サービスが直接サービスの提示可能コンポーネントだけを列挙した後、任意のコンプレックスコンポーネントのメンバーコンポーネントを階層的に列挙しようとすることについて、より一層明瞭なピクチャを提供する。
【0625】
コンポーネントモデルの可能な無限反復(recursion)を制限するために、次の制限が与えられてもよい。任意の連続したコンポーネントは、上位レベルがPickOneで構成され、中間レベルがコンポジットコンポーネントで構成され、下位レベルがPickOneコンポーネントで構成される3レベル階層に適合し得る。任意の特定連続コンポーネントは連続したコンポーネントが単純にエレメンタリコンポーネントであるヌルサブセットを含み、3個のレベル又はその任意のサブセットを含むことができる。
【0626】
図44は、本発明の一実施例に係る、アプリケーションと関連した属性情報を示す図である。
【0627】
アプリケーションと関連した属性情報は、content advisory情報を含むことができる。
【0628】
本発明の一実施例によって追加され得るアプリケーションと関連した属性情報は、Application ID情報、Application version情報、Application type情報、Application location情報、Capabilities情報、Required synchronization level情報、Frequency of use情報、Expiration date情報、Data item needed by application情報、Security properties情報、Target devices情報、及び/又はContent advisory情報を含むことができる。
【0629】
Application ID情報は、アプリケーションを識別できる固有のIDを示す。
【0630】
Application version情報は、アプリケーションのバージョンを示す。
【0631】
Application type情報は、アプリケーションのタイプを示す。
【0632】
Application location情報は、アプリケーションの位置を示す。例えば、Application location情報は、アプリケーションを受信できるURLを含むことができる。
【0633】
Capabilities情報は、アプリケーションをレンダ(render)できるようにするケイパビリティ(capability)属性を示す。
【0634】
Required synchronization level情報は、放送ストリーミングとアプリケーション間の同期化(synchronization)レベル情報を示す。例えば、Required synchronization level情報は、プログラム或いはイベント単位、時間単位(例えば、2秒以内)、lip sync、及び/又はフレームレベル同期などの内容を示すことができる。
【0635】
Frequency of use情報は、アプリケーションの使用頻度を示す。
【0636】
Expiration date情報は、アプリケーションの使用満了日/満了時刻を示す。
【0637】
Data item needed by applicaion情報は、アプリケーションで用いるデータ情報を示す。
【0638】
Security properties情報は、アプリケーションのセキュリティ関連情報を示す。
【0639】
Target devices情報は、アプリケーションが用いられるターゲット装置情報を示す。例えば、ターゲット装置情報は、当該アプリケーションの実行されるターゲット機器がTV及び/又はモバイル機器であることを示すことができる。
【0640】
Content advisory情報は、アプリケーションの使用可能な等級を示す。例えば、Content advisory情報は、アプリケーションを利用できる年齢制限情報を含むことができる。
【0641】
図45は、本発明の一実施例に係る、放送の個人化のための手順を示す図である。
【0642】
前述したように、受信機は、アプリケーションの通知を制御することもできるが、受信機でアプリケーションの通知を制御しないか、制御できない場合を考慮することもできる。この場合には、各アプリケーション別に、ユーザがOpt−in/out設定を行うことができる。
【0643】
この場合、PDI(Profiles,Demographics,and Interests)テーブルを用いることができる。本発明の一実施例に係る放送システムでは、個人化(Personalization)設定のためのPDIテーブルを用いて、ユーザにプロフィール別、地域別、及び/又は関心別に個人化された放送コンテンツ及びアプリケーションを示すことができる。このような個人化のためのPDIテーブルを用いてアプリケーション別にOpt−in/out設定をすることができる。Opt−inは、ユーザが特定アプリケーションの通知を受けるように設定する場合にのみ、当該通知を受信機でディスプレイ処理する方式であり、Opt−outは、ユーザが特定アプリケーションの通知を受けることを拒否するように設定しない場合には、当該通知を受信して処理する方式である。
【0644】
図面は、個人化サービスのためのデジタル放送受信機(又は、受信機)を含む個人化放送システムを示す。本実施例に係る個人化サービスは、ユーザ情報に基づいてユーザに適したコンテンツを選択して提供するサービスである。また、本実施例に係る個人化放送システムは、放送サービス又は個人化サービスを提供する次世代放送サービスを提供することができる。
【0645】
本発明の実施例によれば、ユーザ情報の例として、ユーザPDI(profiles,demographics and Interests)が定義される。以下、個人化放送システムのエレメントが記述される。
【0646】
質問表に対する回答(answers)は、併せてユーザPDI(profiles,demographics and Interests)を示す。質問表及び特定ユーザによって与えられた回答をカプセル化するデータ構造を、PDI質問表又はPDIテーブルという。データ構造は、回答が利用可能な時には回答を収容するが、ネットワーク、放送局又はコンテンツプロバイダによって提供されるPDIテーブルは、回答データを含まない。PDIテーブル内のエントリの質問部分は非公式的に“PDI質問”又は“PDI−Q”という。与えられたPDI質問に対する回答は、非公式的に“PDI−A”という。フィルタ基準のセットは非公式的に“PDI−FC”という。
【0647】
ATSC−2.0可能受信機などのクライアント装置は、質問表内の質問に対する回答の生成を許容する機能を含む(PDI−Aインスタンス)。このPDI生成機能は、入力としてPDI−Qインスタンスを使用し、出力としてPDI−Aインスタンスを生成する。PDI−Q及びPDI−Aは、受信機内の不揮発性保存装置に保存される。クライアントはまた、PDI−FCインスタンスに対してPDI−Aインスタンスを比較し、どのアイテムがダウンロード及び使用に適合するかを決定するフィルタリング機能を提供する。
【0648】
図示されたサービスプロバイダ側で、PDIテーブルを維持及び分配する機能が実装される。コンテンツと共にコンテンツメタデータが生成される。メタデータは、PDIテーブル内の質問に基づいたPDI−FCインスタンスである。
【0649】
個人化放送システムは、コンテンツプロバイダ(又は、放送局)J16070及び/又は受信機J16010を含むことができる。本実施例に係る受信機J16010は、PDIエンジン(図示せず)、フィルタリングエンジンJ16020、PDIストアJ16030、コンテンツストアJ16040、宣言コンテンツモジュールJ16050及び/又はPDI操作アプリケーションJ16060を含むことができる。本実施例に係る受信機J16010は、コンテンツプロバイダJ16070からコンテンツなどを受信することができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。
【0650】
本実施例に係るコンテンツプロバイダJ16070は、コンテンツ、PDI質問表及び/又はフィルタリング基準を受信機J16010に送信することができる。質問表及び特定ユーザによって与えられた回答をカプセル化するデータ構造は、PDI質問表という。本発明の実施例によって、PDI質問表は、ユーザのPDIなどに関連した質問(又は、PDI質問)を含むことができる。
【0651】
受信機J16010は、コンテンツプロバイダJ16070から受信したコンテンツ、PDI質問表及び/又はフィルタリング基準を処理することができる。以下、デジタル放送システムの受信機J16010に含まれたモジュールの動作について説明する。
【0652】
本実施例に係るPDIエンジンは、コンテンツプロバイダJ16070によって提供されるPDI質問表を受信することができる。PDIエンジンは、PDI質問表に含まれるPDI質問をPDI操作アプリケーションJ16060に送信することができる。当該PDI質問に対応するユーザ入力が存在すると、PDIエンジンは、ユーザ回答及びPDI操作アプリケーションJ16060からの該当のPDI質問に関連した他の情報(以下、PDI回答という)を受信することができる。その後、PDIエンジンは、個人化サービスを提供してPDIデータを生成するためにPDI質問及びPDI回答を処理することができる。すなわち、本発明の実施例によって、PDIデータは、上述したPDI質問及び/又はPDI回答を含むことができる。したがって、PDI質問表に対するPDI回答は、併せてユーザPDI(profile,demographics,and interests)を示す。
【0653】
また、本実施例に係るPDIエンジンは、受信されたPDI回答を用いてPDIデータをアップデートすることができる。具体的に、PDIエンジンは、PDI回答のIDを用いてPDIデータを削除、追加及び/又は訂正することができる。本発明の実施例のPDI回答のIDを以下に詳しく説明する。また、他のモジュールがPDIエンジンにPDIデータを送信するように要求すると、PDIエンジンは、該当のモジュールに該当の要求に適切なPDIデータを送信することができる。
【0654】
本実施例に係るフィルタリングエンジンJ16020は、PDIデータ及びフィルタリング基準によってコンテンツをフィルタすることができる。フィルタリング基準は、PDIデータを用いてユーザに適したコンテンツだけをフィルタするフィルタリング基準セットのことをいう。具体的に、フィルタリングエンジンJ16020は、PDIエンジンからPDIデータを受信し、コンテンツプロバイダJ16070からコンテンツ及び/又はフィルタリング基準を受信することができる。また、コンテンツプロバイダJ16070が宣言コンテンツに関連したパラメータを送信すると、コンテンツプロバイダJ16070は、宣言コンテンツに関連したフィルタリング基準テーブルを共に送信することができる。その後、フィルタリングエンジンJ16020は、フィルタリング基準及びPDIデータをマッチング及び比較し、比較結果を用いてコンテンツをダウンロードすることができる。ダウンロードされたコンテンツをコンテンツストアJ16040に保存することができる。
【0655】
本発明の実施例によれば、PDI操作アプリケーションJ16060は、PDIエンジンから受信されたPDIをディスプレイし、該当のPDI質問に対するPDI回答をユーザから受信することができる。ユーザは、遠隔制御器を用いて、ディスプレイされたPDI質問に対するPDI回答を受信機J16010に送信することができる。PDI操作アプリケーションJ16060は、受信されたPDI回答をPDIエンジン701に送信することができる。
【0656】
本実施例に係る宣言コンテンツモジュールJ16050は、PDIエンジンをアクセスしてPDIデータを取得することができる。また、宣言コンテンツモジュールJ16050は、コンテンツプロバイダJ16070によって提供された宣言コンテンツを受信することができる。本発明の実施例によれば、宣言コンテンツは、受信機J16010によって実行されたアプリケーションに関連したコンテンツであってもよく、トリガーされた宣言オブジェクト(TDO;triggered declarative object)などの宣言オブジェクト(DO)を含むことができる。
【0657】
本実施例に係る宣言コンテンツモジュールJ16050は、PDIストアJ16030をアクセスしてPDI質問及び/又はPDI回答を得ることができる。この場合、宣言コンテンツモジュールJ16050は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を用いることができる。具体的に、宣言コンテンツモジュールJ16050は、APIを用いてPDIストアJ16030を検索して少なくとも一つのPDI質問を取得することができる。その後、宣言コンテンツモジュールJ16050は、PDI質問を送信し、PDI回答を受信し、受信されたPDI回答をPDI操作アプリケーションJ16060を介してPDIストアJ16030に送信することができる。
【0658】
本実施例に係るPDIストアJ16030は、PDI質問及び/又はPDI回答を保存することができる。
【0659】
本実施例に係るコンテンツストアJ16040は、フィルタされたコンテンツを保存することができる。
【0660】
PDIエンジンは、コンテンツプロバイダJ16070からPDI質問表を受信することができる。受信機J16010は、PDI操作アプリケーションJ16060を介して受信されたPDI質問表のPDI質問をディスプレイし、ユーザから該当のPDI質問に対するPDI回答を受信することができる。PDIエンジンは、PDI質問及び/又はPDI回答を含むPDIデータをフィルタリングエンジンJ16020に送信することができる。フィルタリングエンジンJ16020は、PDIデータ及びフィルタリング基準を通じてコンテンツをフィルタすることができる。したがって、受信機J16010は、ユーザにフィルタされたコンテンツを提供して個人化サービスを実現することができる。
【0661】
図46は、本発明の一実施例に係る、アプリケーション別にユーザ設定をするためのシグナリング構造を示す図である。
【0662】
アプリケーション別にOpt−in/out(例えば、アプリケーションの通知のon/offに対するユーザの設定など)設定のために、アプリケーションを実行させるためのトリガーに用いられるグローバルに一意の(globally unique)application IDをPDIテーブル IDとして用いることができる。アプリケーショントリガーテーブル(Application Trigger Table)の内容は、前述したアプリシグナリングパーサー(App Signaling Parser)から抽出することができ、PDIテーブルの内容は、前述したトリガーシグナリングパーサー (Targeting Signaling Parser)から抽出することができる。ここで、アプリケーショントリガーテーブルは、前述したTPT又はTDOパラメータエレメントに該当し得る。
【0663】
受信機は、アプリケーショントリガーテーブルで説明されるアプリケーションを実行する前に、アプリケーショントリガーテーブルから該当のアプリケーションのグローバルIDを識別する。ここで、グローバルIDは、放送システムで提供する全アプリケーションにおいて、特定アプリケーションのための一意の値であり、特定アプリケーションを識別する情報である。
【0664】
受信機は、該当のアプリケーションのグローバルIDと同じ情報を有する、PDIテーブルIDを識別し、該当のPDIテーブル内の各ユーザによる情報を用いて、ユーザによるアプリケーションの通知を設定する。
【0665】
アプリケーショントリガーテーブルに含まれる他の情報に関する説明は、前述したTPTに関する説明又は図面に現れた説明で代える。また、PDIテーブルに含まれる他の情報に関する説明は、前述したPDIテーブルに関する説明又は図面に現れた説明で代える。
【0666】
図47は、本発明の他の実施例に係る、アプリケーション別にユーザ設定をするためのシグナリング構造を示す図である。
【0667】
図面を参照すると、PDIテーブルにappID又はglobalIDを追加し、該当のPDIテーブルの情報が適用されるアプリケーションを指定してもよい。
【0668】
受信機はアプリケーションの通知をディスプレイ処理する前に、PDIテーブルに含まれるappIDを用いて、該当のアプリケーションに適用されるPDI関連情報があるか識別する。受信機は、PDI関連情報に基づいて、該当のアプリケーションに対する通知をディスプレイ処理するか否かを決定することができる。
【0669】
図48は、本発明の一実施例に係る、PDIテーブルを用いたアプリケーションのOpt−in/out設定に対する手順を示す図である。
【0670】
サービスプロバイダ(Service Provider)は、アプリケーションのOpt−in/out設定に関連したPDI Questionを含んでいるPDIテーブルを有することができる。このようなPDIテーブルに含まれた情報は、ユーザの提供した情報又はサービスプロバイダの収集した情報に基づいて生成されてもよい。(step1)
【0671】
アプリケーションに対する同意/非同意の設定に関連したPDIテーブルは、受信機(TV)に伝達されてもよい。この時、PDIテーブルのIDは、アプリケーションのID(appID又はglobalID)と同じ値を有することができる。(step2)
【0672】
サービスプロバイダは、該当のアプリケーションに対するトリガー及び/又はTPTを受信機(TV)に送ることができる。(step3)
【0673】
ユーザがアプリケーションに対するOpt−in/out設定をするために“Setting”を選択することができ、アプリケーションに対するPDI setting appが実行されてもよい。(step4)
【0674】
PDI setting appによってアプリケーションのOpt−in/outに対するユーザの設定をPDIストア(PDI store)に保存することができる。(step5)
【0675】
図49は、本発明の一実施例に係る、アプリケーションのOpt−in/outを設定するためのUIを示す図である。
【0676】
受信機がトリガーを受信すると、(a)のようなUI(user interface)をディスプレイすることがきる。ユーザは該当のアプリケーションを直接実行したり(enter)、該当のアプリケーションに対する設定(setting)を行うことができる。
【0677】
ユーザが‘setting’を選択した場合、PDI setting app又は受信機自体のUIがさらに実行されてもよく、これによって、ユーザが該当のアプリケーションに対する使用同意をするか否か設定することができる。このような情報はPDIテーブルと共に保存されてもよい。
【0678】
図50は、本発明の一実施例に係る、PDIテーブルを用いたアプリケーションのOpt−in/out設定の完了後、受信機(TV)がサービスプロバイダから同一application IDを有するアプリケーションのトリガーを受信した場合、これに対する処理手順を示す図である。
【0679】
サービスプロバイダが、Opt−in/out設定が完了したアプリケーションに対するトリガーを受信機に伝達する。(step1)
【0680】
受信機(TV)のアプリケーションマネジャーは、該当のトリガーをパースし、application IDを取得することができる。(step2)
【0681】
受信機は、取得したApplication IDを用いてPDIストアから関連PDIテーブルを探し、アプリケーションのOpt−in/outに対する回答(answer)、すなわち、ユーザの設定を見つけることができる。
【0682】
受信機は、アプリケーションに対するOpt−in/out設定によってアプリケーションを実行させてもよく、実行させなくてもよい。
【0683】
図51は、本発明の一実施例に係る、アプリケーションのユーザによるオプションを設定するUI及びこれに対する質問(Question)を示す図である。
【0684】
図面の(a)を参照すると、Application IDで区分されるアプリケーション別に、該当のアプリケーションをユーザに露出するか否かに対する設定をするためのUI及び質問が示されている。この場合、ユーザはアプリケーションごとに、使用するか否かを設定することができ、使用するか否かが設定された情報は受信機に保存されてもよい。詳細な受信機の動作は、前述した説明を参照されたい。
【0685】
図面の(b)を参照すると、Application IDで区分されるアプリケーションをユーザに露出するか否かを区分する拡張された設定UI及びそのための質問が示されている。基本的に、ユーザは、アプリケーションに対する使用の有無を設定することができ、この設定が現在放送プログラム内でのみ有効か、現在チャネルの全放送プログラムで有効か、又は全チャネルの全放送プログラムで有効かを設定することができる。
【0686】
図52は、自動コンテンツ認識ベースのETV(enhanced television)サービスシステムを示す図である。
【0687】
図52に示す自動コンテンツ認識ベースのETVサービスシステムは、放送局又はコンテンツプロバイダ100、多チャネル放送事業者101、セットトップボックス102、デジタルTV受信機などの受信機103、自動コンテンツ認識サーバー(又は、自動コンテンツ認識ソリューションプロバイダ)104を含むことができる。受信機103は、ATSC(advanced television system committee)の定義によって動作でき、自動コンテンツ認識機能をサポートすることができる。実時間放送サービス110はオーディオ/ビデオコンテンツを含むことができる。
【0688】
デジタル放送サービスは、放送局100によって提供される地上波放送サービスと、多チャネル放送事業者101によって提供されるケーブル放送又は衛星放送などの多チャネル放送サービスとに大別することができる。放送局100は、実時間放送サービス110及びエンハンスメントデータ(又は、付加データ)120を共に伝送することができる。この場合、
図52に示すように、受信機103は、多チャネル放送事業者101及びセットトップボックス102を介して実時間放送サービス110だけを受信でき、エンハンスメントデータ120は受信できない場合もある。
【0689】
したがって、エンハンスメントデータ120を受信するために、受信機103は、オーディオ/ビデオコンテンツ出力を実時間放送サービス110で分析及び処理し、放送プログラム情報及び/又は放送プログラム関連メタデータを確認する。確認された放送プログラム情報及び/又は放送プログラム関連メタデータを用いて、受信機103は、放送局100又は自動コンテンツ認識サーバー104からエンハンスメントデータを受信することができる(140)。この場合、エンハンスメントデータは、インターネットプロトコルネットワーク150を介して伝送されてもよい。
【0690】
エンハンスメントデータが別途の自動コンテンツ認識サーバー104から受信されると(140)、自動コンテンツ認識サーバー104と受信機103間のメカニズムにおいて、ATSC2.0標準で定義したTDO(triggered declarative object)モデルのうち、要求/応答モデルを自動コンテンツ認識サーバー104に適用することができる。TDO及び要求/応答モデルは後述する。
【0691】
TDOは、放送コンテンツに含まれた付加情報を示す。TDOは、放送コンテンツ内で付加情報を適時にトリガーする役割を担う。例えば、オーディオプログラムが放送されると、視聴者の好むオーディション参加者の現在順位が放送コンテンツと共に表示される。この時、オーディション参加者の現在順位の付加情報がTDOに該当し得る。このようなTDOは、視聴者との相互作用によって変更されてもよく、視聴者の意図によって提供されてもよい。
【0692】
標準ATSC2.0の要求/応答自動コンテンツ認識モデルにおいて、デジタル放送受信機103は周期的に(例えば5秒ごとに)コンテンツのシグネチャ(signature)を生成し、該シグネチャを含む要求を自動コンテンツ認識サーバー104に伝送するようになっている。自動コンテンツ認識サーバー104は、デジタル放送受信機103から要求を受けると、応答を返す。通信セッションは要求と応答との間で開放されない。このモデルで、自動コンテンツ認識サーバー104はクライアントに対するメッセージを始めることができない。
【0693】
デジタル衛星放送の導入によって、デジタルデータ放送が新しい付加サービスとして現れた。代表的な双方向サービスである双方向データ放送は、様々な付加サービスを提供するために、データ信号だけでなく既存放送信号を加入者に伝送することができる。
【0694】
デジタルデータ放送は、仮想チャネルを用いた独立型サービスと、ETVを用いた放送関連サービスとに大別することができる。独立型サービスは、放送イメージ信号無しでテキストとグラフィックだけを含み、既存インターネットウェブページと類似のフォーマットで提供される。独立型サービスの代表的な例として、天気及び株式情報提供サービス、TV金融サービス、商取引サービスなどを挙げることができる。放送関連サービスは、放送イメージ信号の他、付加的なテキスト及びグラフィック情報も伝送する。視聴者は、放送関連サービスから、視聴した放送プログラムに関連した情報を得ることができる。例えば、視聴者がドラマを視聴する間に、以前のストーリー又は撮影場所を見ることを可能にさせるサービスがある。
【0695】
デジタルデータ放送の放送関連サービスでは、ETVサービスが自動コンテンツ認識技術に基づいて提供されてもよい。自動コンテンツ認識とは、装置がオーディオ/ビデオコンテンツを再生するとき、コンテンツに隠された情報から、自動でコンテンツを認識する技術のことをいう。
【0696】
自動コンテンツ認識技術を実装する際、コンテンツに関する情報を得るために、ウォーターマーキング(watermarking)やフィンガープリンティング(finger printing)方式を用いることができる。ウォーターマーキングは、デジタルコンテンツプロバイダを示す情報をデジタルコンテンツに挿入する技術のことをいう。フィンガープリンティングは、特定情報がデジタルコンテンツに挿入される点がウォーターマーキングと同一であるが、コンテンツプロバイダに関する情報ではなくコンテンツ購買者に関する情報が挿入される点でウォーターマーキングと異なる。
【0697】
図53は、本発明の一実施例に係るデジタルウォーターマーキング技術の流れを示す図である。
【0698】
デジタル衛星放送の導入によって、デジタルデータ放送が新しい付加サービスとして現れた。代表的な双方向サービスである双方向データ放送は、様々な付加サービスを提供するために、データ信号だけでなく既存の放送信号を加入者に伝送することができる。
【0699】
デジタルデータ放送は、仮想チャネルを用いた独立型サービスと、ETVを用いた放送関連サービスとに大別することができる。独立型サービスは、放送イメージ信号無しでテキストとグラフィックだけを含み、既存インターネットウェブページと類似のフォーマットで提供される。独立型サービスの代表的な例として、天気及び株式情報提供サービス、TV金融サービス、商取引サービスなどを挙げることができる。放送関連サービスは、放送イメージ信号の他、付加的なテキスト及びグラフィック情報も伝送する。視聴者は、放送関連サービスから、視聴した放送プログラムに関連した情報を得ることができる。例えば、視聴者がドラマを視聴する間に、以前のストーリー又は撮影場所を見ることを可能にさせるサービスがある。
【0700】
デジタルデータ放送の放送関連サービスでは、ETVサービスが自動コンテンツ認識技術に基づいて提供されてもよい。自動コンテンツ認識とは、装置がオーディオ/ビデオコンテンツを再生するとき、コンテンツに隠された情報から、自動でコンテンツを認識する技術のことをいう。
【0701】
自動コンテンツ認識技術を実装するとき、コンテンツに関する情報を得るために、ウォーターマーキングやフィンガープリンティング方式を用いることができる。ウォーターマーキングは、デジタルコンテンツプロバイダを示す情報をデジタルコンテンツに挿入する技術のことをいう。フィンガープリンティングは、特定情報がデジタルコンテンツに挿入される点がウォーターマーキングと同一であるが、コンテンツプロバイダに関する情報ではなくコンテンツ購買者に関する情報が挿入される点でウォーターマーキングと異なる。
【0702】
以下、
図53と関連してウォーターマーキング技術について具体的に説明する。
【0703】
デジタルウォーターマーキングは、除去し難い方式でデジタル信号に情報を埋め込む過程である。例えば、信号は、音声、画面、又は映像でありうる。信号が複製されると、情報も複製された信号に乗せられる。一つの信号は同時に複数の異なったウォーターマークを乗せることができる。
【0704】
視覚的ウォーターマーキングで、情報は画面又は映像において可視的である。一般に、情報は、メディアの所有者を識別するテキストやロゴである。TV放送局が、送信される映像のコーナーにロゴを追加すると、これもまた視覚的ウォーターマークである。
【0705】
非視覚的ウォーターマーキングで、情報はデジタルデータとして音声、画面、又は映像に追加されるが、若干の情報が隠されているということを感知できても、その自体は認知されない。ウォーターマークは広く使われるためのものであるから、検索しやすくなっていてもよく、ある団体がデジタル信号に埋め込まれた秘密メッセージをやりとりするステガノグラフィの形態であってもよい。いずれの場合であれ、視覚的ウォーターマーキングと同様に、目的は、所有主や他の記述情報を除去し難い方式で信号に付けることである。隠された埋め込まれた情報を個人間の通信を切り替えるための手段として使用することもできる。
【0706】
ウォーターマーキングの一つの応用としては、デジタルメディアの非承認複製を防止又は阻止するための著作権保護システムがある。この用途では、複製装置が複製前に信号からウォーターマークを検索し、ウォーターマークのコンテンツによって複製をするか否かを決定する。他の応用としては、ソース追跡がある。
【0707】
ウォーターマークは配布の度にデジタル信号に埋め込まれる。著作物の複製物が後で発見されると、ウォーターマークが複製物から検索され、配布のソースが知らされる。報道によれば、この技術は、不正に複製された映画のソースを見つけるために用いられてきた。
【0708】
記述情報を持つデジタル写真のアノテーションは、非視覚的ウォーターマーキングの更に他の応用である。
【0709】
デジタルメディアに対するファイル形式の一部がメタデータと呼ばれる付加情報を含むことができるのに対し、デジタルウォーターマーキングは、データが信号自体で伝達されるという点で異なる。
【0710】
一部の文脈でデジタルウォーターマークという語句がウォーターマーキングされた信号とカバー信号間の差異を意味することもあるが、埋め込まれる情報は、デジタルウォーターマークと呼ばれる。ウォーターマークが埋め込まれる信号は、ホスト信号と呼ばれる。
【0711】
ウォーターマーキングシステムは、主に、埋め込み201、攻撃202、検出又は抽出203の3つの別個の段階に区別される。
【0712】
埋め込み201で、アルゴリズムは、ホスト及び埋め込まれるデータを取り込み、ウォーターマーキングされた信号を生成する。
【0713】
ウォーターマーキングされた信号は送信又は記憶されるが、主に他の人に送信される。この人が変更を加えると、これは攻撃202と呼ばれる。変更が悪意的でないこともあるが、攻撃というものは、著作権侵害者が変更によってデジタルウォーターマークを除去しようとする著作権保護アプリケーションから発生する。色々な変更がありうる。例えば、データの非可逆圧縮、イメージ又は映像のクロッピング、又は意図的に加える雑音などがありうる。
【0714】
検出203は、攻撃された信号からウォーターマークを抽出するために、攻撃された信号に適用されるアルゴリズムである。信号が送信中に変更されなかった場合は、ウォーターマークは依然として存在し、抽出されることが可能である。堅固なウォーターマーキングアプリケーションでは、変更が強力であっても抽出アルゴリズムはウォーターマークを正しく生成できるはずである。脆弱なウォーターマーキングでは、信号にいかなる変更が加えられても抽出アルゴリズムは失敗するだろう。
【0715】
埋め込まれた情報が数回の変形によって低下してもマーキングされた信号から確実に検出されることが可能であれば、デジタルウォーターマークは変形に対して堅固であるという。典型的なイメージ低下は、JPEG圧縮、回転(rotation)、クロッピング、付加的な雑音及び量子化である。ビデオコンテンツにおいて、一時的変更及びMPEG圧縮が主としてここに含まれる。ウォーターマーキングされたコンテンツが本来のウォーターマーキングされていないコンテンツと知覚的に同等であると、ウォーターマークは感知できないという。一般に、堅固なウォーターマークや感知できないウォーターマークは生成しやすいが、堅固で且つ感知できないウォーターマークは生成し難いと知られている。堅固で且つ感知できないウォーターマークは、デジタルコンテンツの保護のための道具、例えば、専門的なビデオコンテンツにおいて埋め込まれた“複製不許可”フラグとして提案された。
【0716】
デジタルウォーターマーキング技術は、いくつかの方式に分類できる。
【0717】
第一に、ウォーターマークは、若干の変形後に検出されないと脆弱であるという(堅固性)。脆弱なウォーターマークは通常、タンパー検出完全性立証のために使われる。明らかに明確な原著作物に加えた変形は、普通、ウォーターマークと呼ばれず、一般化したバーコードと呼ばれる。良性変形には抵抗力があるが、悪性変形後には検出に失敗するウォーターマークは、やや脆弱であるという。やや脆弱なウォーターマークは、通常、悪性変形を検出するために使われる。指定された部類の変形に抵抗力があるウォーターマークは堅固であるという。堅固なウォーターマークは、複製物を伝達し、制御情報に接続するために、複製防止アプリケーションで用いることができる。
【0718】
第二に、元来のカバー信号とマーキングされた信号とが知覚的に区別されないと(区別され難いと)、ウォーターマークは感知できないという(知覚性)。マーキングされた信号での存在が明らかであるが、非侵害的であると、ウォーターマークは感知できるという。
【0719】
第三に、容量に関して、埋め込まれたメッセージの長さは、2種類の異なる主部類のウォーターマーキング方式を決定する。
【0720】
メッセージは概念上0ビットの長さを有し、システムは、マーキングされたオブジェクトからウォーターマークの存在有無を検出するために設計される。この種のウォーターマーキング方式は、主に、イタリック0ビット又はイタリック存在ウォーターマーキング方式と呼ばれる。しばしばこの種のウォーターマーキング方式は、1がウォーターマークの存在を示すため(0は不在)、1ビットウォーターマークと呼ばれる。
【0721】
メッセージはnビット長のストリーム(n=|m|又はM={0,1}n)であり、ウォーターマークで変調される。この種の方式は主に、多重ビットウォーターマーキング又は非零ビットウォーターマーキング方式と呼ばれる。
【0722】
第四に、埋め込み段階にはいくつかの方式がある。マーキングされた信号が付加的な変形によって得られると、ウォーターマーキング方法は帯域拡散と呼ばれる。帯域拡散ウォーターマークは適当に堅固であると知られているが、ホスト干渉によって低い情報容量を有すると知られている。マーキングされた信号が量子化によって得られると、ウォーターマーキング方法は、量子化タイプのものという。量子化ウォーターマークは低い堅固性を有するが、ホスト干渉の排除によって高い情報容量を有する。マーキングされた信号が帯域拡散法と類似の付加的な変形によって埋め込まれるが、特別に空間領域で埋め込まれると、ウォーターマーキング方法は振幅変調と呼ばれる。
【0723】
図54は、本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識クエリー結果フォーマットを示す図である。
【0724】
既存の自動コンテンツ認識サービス処理システムによれば、放送局が実時間サービスのためのコンテンツとETVサービスのためのエンハンスメントデータを共に送信し、TV受信機がコンテンツとETVサービスを受信する場合、実時間サービスのためのコンテンツは受信できるが、エンハンスメントデータは受信できない。
【0725】
この場合、本発明の一実施例によれば、インターネットプロトコルネットワークを用いた独立したインターネットプロトコルシグナリングチャネルを用いて既存の自動コンテンツ認識処理システムの問題を解決することができる。すなわち、TV受信機は、多チャネル放送事業者を通して実時間サービスのためのコンテンツを受信することができ、独立したインターネットプロトコルシグナリングチャネルを通してエンハンスメントデータを受信することができる。
【0726】
この場合、本発明の一実施例によれば、インターネットプロトコルシグナリングチャネルは、PSIPストリームがバイナリストリームの形態で伝達及び処理されるように構成される。このとき、インターネットプロトコルシグナリングチャネルは、プル(pull)方法やプッシュ(push)方法を利用するように構成される。
【0727】
プル方法のインターネットプロトコルシグナリングチャネルは、HTTP要求/応答方法によって構成されうる。HTTP要求/応答方法によれば、PSIPバイナリストリームは、HTTP要求信号に対するHTTP応答信号に含まれ、SignalingChannelURLを通して送信されうる。この場合、ポーリングサイクルは、自動コンテンツ認識クエリー結果として伝達されたメタデータでPolling_cycleによって周期的に要求されうる。また、更新される時間及び/又は周期に関する情報は、シグナリングチャネルに含まれて送信されうる。この場合、受信機は、インターネットプロトコルシグナリングチャネルから受信した更新時間及び/又は周期情報に基づいてサーバーにシグナリング情報を要求することができる。
【0728】
プッシュ方法のインターネットプロトコルシグナリングチャネルは、XMLHTTPRequestアプリケーションプログラミングインターフェースを用いて構成されうる。XMLHTTPRequestアプリケーションプログラミングインターフェースが用いられると、サーバーから非同期で最新情報を受信することができる。これは、受信機にとっては、XMLHTTPRequestオブジェクトを通してサーバーに非周期的にシグナリング情報を要求する方法であり、サーバーにとっては、シグナリング情報が変更された場合は、要求に応答してこのチャネルを通してシグナリング情報を提供する方法である。セッションの待ち時間に制限があると、セッションタイムアウト応答が生成され、受信機はセッションタイムアウト応答を認識し、シグナリング情報を再び要求し、受信機とサーバー間でシグナリングチャネルを維持することができる。
【0729】
インターネットプロトコルシグナリングチャネルを通してエンハンスメントデータを受信するために、受信機はウォーターマーキングとフィンガープリンティングを用いて動作することができる。フィンガープリンティングは、コンテンツ購買者に関する情報をコンテンツプロバイダの代わりにコンテンツに挿入する技術のことを指す。フィンガープリンティングが用いられると、受信機は、コンテンツを確認するために参照データベースを検索することができる。コンテンツを確認した結果は、自動コンテンツ認識クエリー結果と呼ばれる。自動コンテンツ認識クエリー結果は、TV視聴者に提供されたクエリーを含み、自動コンテンツ認識機能を実行するためにクエリーの情報に対して対応することができる。受信機は、自動コンテンツ認識クエリー結果に基づいてETVサービスを提供することができる。
【0730】
自動コンテンツ認識クエリー結果に関する情報は、ウォーターマーク基盤自動コンテンツ認識システム上でオーディオ/ビデオコンテンツに挿入/埋め込みされて送信されうる。受信機は、ウォーターマーク抽出器を通して自動コンテンツ認識クエリー結果情報を抽出及び取得した後、ETVサービスを提供することができる。この場合、ETVサービスを別途の自動コンテンツ認識サーバー無しで提供することができ、インターネットプロトコルネットワークを通したクエリーは省略することができる。
【0731】
図54は、本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識クエリー結果を示すXMLスキーマの図である。
図54に示すように、自動コンテンツ認識クエリー結果のXMLフォーマットは結果コード部310を含むことができ、自動コンテンツ認識クエリー結果タイプ300は、コンテンツ識別子部301、NTP(network time protocol)タイムスタンプ部302、シグナリングチャネル情報部303、サービス情報部304、その他識別子部305を含むことができる。シグナリングチャネル情報部303は、シグナリングチャネルURL部313、更新モード部323、ポーリングサイクル部333を含むことができ、サービス情報部304は、サービスネーム部314、サービスロゴ部324、サービス記述部334を含むことができる。
【0732】
次に、
図54に示す自動コンテンツ認識クエリー結果のXMLスキーマの図面を詳細に説明し、XMLスキーマの例を説明する。
【0733】
結果コード部310は、自動コンテンツ認識クエリーの結果値を示すことができる。これは、クエリー成功又は失敗、クエリーが失敗すると失敗理由をコード値の形態で示すことができる。例えば、結果コード部310の値が200であれば、これは、クエリーに成功し、それに該当するコンテンツ情報が返されたことを示す。結果コード部310の値が404であれば、これは、コンテンツが発見されなかったことを示す。
【0734】
コンテンツ識別子部301は、グローバルに一意にコンテンツを識別するための識別子を示し、サービスを識別するための識別子であるグローバルサービス識別子部を含むことができる。
【0735】
NTPタイムスタンプ部302は、自動コンテンツ認識クエリーに用いられるサンプルフレーム間隔の特定時点がNTPタイムスタンプの形態で提供されるということを示すことができる。ここで、特定時点は、サンプルフレームの始点又は終点であってもよい。NTPとは、インターネットを介してコンピュータの時間をレファレンスクロックに合わせるためのプロトコルのことをいい、タイムサーバーとコンピュータネットワーク上に分配されたクライアント間の時間同期化のために用いられてもよい。NTPがUTC(universal time coordinated)時間を使用し、10msの正確度を保証するので、受信機はフレーム同期化動作を正確に処理することができる。
【0736】
シグナリングチャネル情報部303は、ETVサービスのためのインターネットプロトコルネットワーク上の独立したシグナリングチャネルのアクセス情報を示すことができる。
【0737】
より具体的に、シグナリングチャネル情報部303の下位部であるシグナリングチャネルURL部313は、シグナリングチャネルのURL情報を示すことができる。シグナリングチャネルURL部313は、更新モード部323及びポーリングサイクル部333を下位部として含むことができる。更新モード部323は、インターネットプロトコルシグナリングチャネルを介して情報を取得する方法を示す。例えば、プルモードで受信機は情報を取得するためにプル方法によって周期的にポーリングを行うことができ、プッシュモードでサーバーは、プッシュ方法によって受信機に情報を送信することができる。ポーリングサイクル部333は、更新モード部323がプルモードであれば、プル方法によって受信機の基本ポーリングサイクル値を示すことができる。そして、受信機は、基本ポーリングサイクル値を特定し、任意時間間隔で要求信号をサーバーに伝送し、サーバーが要求によって過負荷となることを防止することができる。
【0738】
サービス情報部304は、放送チャネルに関する情報を示すことができる。コンテンツ識別子部301は、視聴者によって現在視聴されているサービスの識別子を示すことができ、サービス情報部304は、放送チャネルに関する具体的な情報を示すことができる。例えば、サービス情報部304が示す具体的な情報は、チャネル名、ロゴ、又はテキスト説明であってもよい。
【0739】
より具体的に、サービス情報部304の下位部であるサービスネーム部314は、チャネル名を示すことができ、サービスロゴ部324は、チャネルロゴを示すことができ、サービス記述部334は、チャネルテキスト説明を示すことができる。
【0740】
次に、本発明の一実施例に係る、
図54に示した自動コンテンツ認識クエリー結果のエレメント(element)のXMLスキーマを示す。
【0741】
<xs:complexType name="ACR-ResultType">
<xs:sequence>
<xs:element name="ContentID" type="xs:anyURI"/>
<xs:element name="NTPTimestamp" type="xs:unsignedLong"/>
<xs:element name="SignalingChannelInformation">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="SignalingChannelURL" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:simpleContent>
<xs:extension base="xs:anyURI">
<xs:attribute name="UpdateMode">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:string">
<xs:enumeration value="Pull"/>
<xs:enumeration value="Push"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="PollingCycle" type="xs:unsignedInt"/>
</xs:extension>
</xs:simpleContent>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="ServiceInformation">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="ServiceName" type="xs:string"/>
<xs:element name="ServiceLogo" type="xs:anyURI" minOccurs="0"/>
<xs:element name="ServiceDescription" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:any namespace="##other" processContents="skip" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="ResultCode" type="xs:string" use="required"/>
<xs:anyAttribute processContents="skip"/>
</xs:complexType>
【0742】
図55は、本発明の一実施例に係るコンテンツ識別子の構文を示す図である。
【0743】
図55は、本発明の一実施例に係るATSC標準に従うコンテンツ識別子の構文を示す。ATSCコンテンツ識別子は、受信機によって受信したコンテンツを識別するための識別子として用いることができる。
【0744】
また、
図55に示すコンテンツ識別子の構文は、
図54で説明した自動コンテンツ認識質問結果フォーマットのコンテンツ識別子部の構文である。
【0745】
ATSCコンテンツ識別子は、唯一の周期を有し、TSID(Transmitting Subscriber Identification)及びハウスナンバーで構成された構文である。ハウスナンバーは、ここに制約されたように、TSIDの保有者が所望するあるナンバーである。ナンバーは、TSIDのそれぞれの値に対して唯一である。ATSCコンテンツ識別子構造の構文は、
図62に定義されるとおりである。
【0746】
16ビットの符号なし整数フィールドであるTSIDは、transport_stream_idの値を含むことができる。米国でこの値の割り当て権限はFCCにある。メキシコ、カナダ、米国に対する範囲は、それらの国家間の公式協約によって設定されている。他の地域の値は任意の権限によって設定される。
【0747】
5ビットの符号なし整数であるend_of_dayフィールドは、放送日が終了するUTCでその日の時間に設定され、暫くしてcontent_id値がunique_forによって再使用されるようになっている。このフィールドの値は0乃至23の範囲にあっている。このとき、このフィールドの値は放送局ごとに固定されると予想される。
【0748】
9ビットの符号なし整数であるunique_forフィールドは、日数に設定され、端数が切り上げられ、content_id値が他のコンテンツに再割り当てされないend_of_dayが示す時間に関して測定される。その値は、1乃至511の範囲にあるだろう。0は禁止されるだろう。511は、“無期限”の特別な意味がある。このとき、このフィールドの値はハウスナンバリング方法が変更される時にのみ変更され、放送局ごとに本質的に固定されると予想される。また、デコーダは、unique_forフィールドが満了するまで保存されたcontent_valuesを唯一のものと取扱うことができ、これは、保存された全てのunique_forフィールドが0になるまでend_of_dayに毎日1ずつ減少させることによって実行させることができる。
【0749】
可変長フィールドであるcontent_idフィールドは、ハウスナンバーシステムやTSIDの値のためのシステムによって識別子の値に設定されてもよい。このような各値は、end_of_day及びunique_forフィールドの値によって設定された唯一の期間内で他のコンテンツに割り当てることができない。該当識別子は、人にとって読み取り可能であり、及び/又は2進値のいかなる組合せになってもよく、242バイトを超えないようにハウスナンバーの形態と完全に一致する必要はない。
【0750】
また、本発明の一実施例に係る受信機が、
図55に示すコンテンツ識別子の構文から、サービスをグローバルに一意に識別できない場合、本発明の一実施例に係る受信機は、グローバルサービス識別子を用いてサービスを識別することができる。本発明の一実施例に係るグローバルサービス識別子は、
図55で説明した自動コンテンツ認識質問結果フォーマットのコンテンツ識別子部に含まれてもよい。
【0751】
以下、[例示1]は、本発明の一実施例に係るURIフォーマットのグローバルサービス識別子を示す。[例示1]のグローバルサービス識別子を、ATSC−M/Hサービスのために用いることができる。
【0752】
[例示1] urn:oma:bcast:iauth:atsc:service:<region>:<xsid>:<serviceid>
【0753】
<region>は、ISO639−2によって特定されたような2文字の国際国家コードである。
【0754】
<xsid>は、該当の地域で定義されたとおり、ローカルサービスに対してはTSIDの10進エンコーディングと定義される。<xsid>は、地域サービスに対しては(major>69)、“0”と定義される。
【0755】
<serviceid>は、<major>.<minor>と定義される。ここで、<major>は、主チャネルナンバーを示すことができ、<minor>は、副チャネルナンバーを示すことができる。
【0756】
上述したグローバルサービス識別子は、次のようなURIフォーマットで表現されてもよい。
【0757】
[例示2] urn:oma:bcast:iauth:atsc:service:us:1234:5.1
[例示3] urn:oma:bcast:iauth:atsc:service:us:0:100.200
【0758】
また、本発明の一実施例に係る受信機は、上述したグローバルサービス識別子に基づいて、グローバルコンテンツ識別子を用いてコンテンツを識別することができる。
【0759】
以下、[例示4]は、本発明の一実施例に係るURIフォーマットのグローバルコンテンツ識別子を示す。[例示4]のグローバルサービス識別子は、ATSCサービスのために用いることができる。具体的に、[例示4]は、本発明の一実施例に係るグローバルコンテンツ識別子としてATSCコンテンツ識別子が用いられた場合を示す。
【0760】
[例示4]
urn:oma:bcast:iauth:atsc:content:<region>:<xsidz>:<contentid>:<unique_for>:<end_of_day>
【0761】
<region>は、ISO639−2[4]によって特定されたような2文字の国際国家コードである。
【0762】
<xsidz>は、該当の地域で定義されたとおり、ローカルサービスに対してはTSIDの10進エンコーディングと定義される。ここには、放出する放送局が<serviceid>を使用せず、グローバルコンテンツ識別子の唯一性を保証できない限り、“.”<serviceid>が続く。<xsidz>は、地域サービスに対しては(major>69)、<serviceid>と定義される。
【0763】
両方の場合において、<serviceid>は、セクションA1でコンテンツを伝達するサービスに対して定義されたとおりである。<content_id>は、content_idフィールドを2進ストリングとして考慮した、
図55で定義したcontent_idフィールドのbase64[5]エンコーディングである。<unique_for>は、
図55で定義したunique_forフィールドの10進エンコーディングである。<end_of_day>は、
図55で定義したend_of_dayフィールドの10進エンコーディングである。
【0764】
上述した例示によって定義されたフォーマットを有するATSCコンテンツ識別子を、自動コンテンツ認識処理システム上でコンテンツを識別するために用いることができる。
【0765】
以下、本発明の一実施例に係る
図56及び
図57と関連してウォーターマーキング及びフィンガープリンティング技術を実現し得るように設計された受信機について説明する。
図56及び
図57は、設計者の意図によって異なる方法で構成されてもよい。
【0766】
図56は、本発明の一実施例に係る受信機の構造を示す図である。
【0767】
具体的に、
図56は、ウォーターマーキングを用いて自動コンテンツ認識ベースのETVサービスをサポートする受信機の構成の一例を示す。
【0768】
図56に示すように、本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識ベースのETVサービスをサポートする受信機は、入力データプロセッサ、ATSCメインサービスプロセッサ、ATSC MH(mobile handheld)サービスプロセッサ、及び/又は自動コンテンツ認識サービスプロセッサを含むことができる。入力データプロセッサは、チューナ/復調器400、及び/又は残留側波帯デコーダ401を含むことができる。ATSCメインサービスプロセッサは、トランスポートプロトコル(TP)デマルチプレクサ402、非実時間ガイド情報プロセッサ403、DSM−CC(digital storage media command and control)アドレス指定可能セクションパーサー404、IP/UDP(information provider/user datagram protocol)パーサー405、FLUTE(file delivery over unidirectional transport)パーサー406、メタデータモジュール407、ファイルモジュール408、ESG(electronic service guide)/DCD(data carrier detect)ハンドラ409、保存制御モジュール410、ファイル/トランスポートプロトコルスイッチ411、再生制御モジュール412、第1保存装置413、インターネットプロトコルパケット保存制御モジュール414、インターネット接続制御モジュール415、インターネットプロトコルインターフェース416、ライブレコーディングスイッチ417、ファイル(オブジェクト)デコーダ418、トランスポートプロトコル/PES(packetized elementary stream)デコーダ420、PSI(program specific information)/PSIP(program and system information protocol)デコーダ421、及び/又はEPG(electronic program guide)ハンドラ422を含むことができる。ATSC MHサービスプロセッサは、メイン/MH/非実時間スイッチ419、MHベースバンドプロセッサ423、MH物理的適応プロセッサ424、インターネットプロトコルスタック425、ファイルハンドラ426、ESGハンドラ427、第2保存装置428、及び/又はストリーミングハンドラ429を含むことができる。自動コンテンツ認識サービスプロセッサは、メイン/MH/非実時間スイッチ419、オーディオ/ビデオデコーダ430、オーディオ/ビデオ処理モジュール431、外部入力ハンドラ432、ウォーターマーク抽出器433、及び/又はアプリケーション434を含むことができる。
【0769】
次に、各プロセッサの各モジュールの動作を説明する。
【0770】
入力データプロセッサにおいて、チューナ/復調器400は、アンテナから受信した放送信号をチューニング及び復調することができる。この過程を通じて、残留側波帯シンボルを抽出することができる。残留側波帯デコーダ401は、チューナ/復調器400によって抽出された残留側波帯シンボルをデコードすることができる。
【0771】
残留側波帯デコーダ401は、デコーディングによるATSCメインサービスデータ及びMHサービスデータを出力することができる。ATSCメインサービスデータはATSCメインサービスプロセッサに伝達されて処理され、MHサービスデータはATSC MHサービスプロセッサに伝達されて処理されてもよい。
【0772】
ATSCメインサービスプロセッサは、MH信号を除くメインサービスデータを自動コンテンツ認識サービスプロセッサに伝達するためにメインサービス信号を処理することができる。トランスポートプロトコルデマルチプレクサ402は、残留側波帯信号を通じて送信されたATSCメインサービスデータの伝送パケットを逆多重化して他の処理モジュールに伝達することができる。すなわち、トランスポートプロトコルデマルチプレクサ402は、放送信号のエレメントがそれぞれ放送受信機のモジュールによって処理されるように、伝送パケットに含まれた様々な情報を逆多重化して伝達することができる。逆多重化されたデータは、実時間ストリーム、DSM−CCアドレス指定可能セクション、及び/又は非実時間サービステーブル/A/90&92シグナリングテーブルを含むことができる。より具体的に、
図56に示すように、トランスポートプロトコルデマルチプレクサ402は、実時間ストリームをライブレコーディングスイッチ417に出力することができ、DSM−CCアドレス指定可能セクションをDSM−CCアドレス指定可能セクションパーサー404に出力することができ、非実時間サービステーブル/A/90&92シグナリングテーブルを非実時間ガイド情報プロセッサ403に出力することができる。
【0773】
非実時間ガイド情報プロセッサ403は、トランスポートプロトコルデマルチプレクサ402から非実時間サービステーブル/A/90&92シグナリングテーブルを受信し、FLUTセッション情報を抽出してDSM−CCアドレス指定可能セクションパーサー404に伝達することができる。DSM−CCアドレス指定可能セクションパーサー404は、トランスポートプロトコルデマルチプレクサ402からDSM−CCアドレス指定可能セクションを受信し、非実時間ガイド情報プロセッサ403からFLUTセッション情報を受信し、DSM−CCアドレス指定可能セクションを処理することができる。IP/UDPパーサー405は、DSM−CCアドレス指定可能セクションパーサー404からデータ出力を受信し、IP/UDPによって送信されたIPデータグラムをパースすることができる。FLUTEパーサー406は、IP/UDPパーサー405から出力されたデータを受信し、ALC(asynchronous layered coding)オブジェクトの形態で送信されたデータサービスを伝送するためのFLUTEデータを処理することができる。メタデータモジュール407及びファイルモジュール408は、FLUTEパーサー406から出力されたデータを受信し、メタデータ及び復元されたファイルを処理することができる。ESG/DCDハンドラ409は、メタデータモジュール407から出力されたデータを受信し、放送プログラムに関連した電子サービスガイド及び/又は下りリンクチャネル記述子を処理することができる。復旧されたファイルは、基準フィンガープリント及びATSC2.0コンテンツのようなファイルオブジェクトの形態で保存制御モジュール410に伝達されてもよい。ファイルオブジェクトは、保存制御モジュール410によって処理され、正常ファイルとトランスポートプロトコルファイルとに分離され、第1保存装置413に保存されてもよい。再生制御モジュール412は、保存されたファイルオブジェクトを更新し、ファイルオブジェクトをファイル/トランスポートプロトコルスイッチ411に伝達して正常ファイル及びトランスポートプロトコルファイルをデコードすることができる。ファイル/トランスポートプロトコルスイッチ411は、正常ファイル及びトランスポートプロトコルファイルが別個の経路を通じてデコードされるように、正常ファイルはファイルデコーダ418に伝達し、トランスポートプロトコルファイルはライブレコーディングスイッチ417に伝達する。
【0774】
ファイルデコーダ418は、正常ファイルをデコードして自動コンテンツ認識サービスプロセッサに伝達することができる。デコードされた正常ファイルは、自動コンテンツ認識サービスプロセッサのメイン/MH/非実時間スイッチ419に伝達されてもよい。トランスポートプロトコルファイルは、ライブレコーディングスイッチ417の制御下で、トランスポートプロトコル/PESデコーダ420に伝達されてもよい。トランスポートプロトコル/PESデコーダ420は、トランスポートプロトコルファイルをデコードし、PSI/PSIPデコーダ421は、デコードされたトランスポートプロトコルファイルを再びデコードする。EPGハンドラ422は、デコードされたトランスポートプロトコルファイルを処理し、ATSCによってEPGサービスを処理することができる。
【0775】
ATSC MHサービスプロセッサは、ATSC MHサービスデータを自動コンテンツ認識サービスプロセッサに伝送するためにMH信号を処理することができる。より具体的に、MHベースバンドプロセッサ423は、ATSC MHサービスデータを伝送に適したパルス波形に変換することができる。MH物理的適応プロセッサ424は、ATSC MHサービスデータをMH物理層に適した形態で処理することができる。
【0776】
インターネットプロトコルスタック425は、MH物理的適応プロセッサ424から出力されたデータを受信して、インターネット伝送/受信のための通信プロトコルによって処理することができる。ファイルハンドラ426は、インターネットプロトコルスタック425から出力されたデータを受信して応用層のファイルを処理することができる。ESGハンドラ427は、ファイルハンドラ426から出力されたデータを受信してモバイルESGを処理することができる。また、第2保存装置428は、ファイルハンドラ426から出力されたデータを受信し、ファイルオブジェクトを保存することができる。また、インターネットプロトコルスタックモジュール425から出力されたデータの一部は、ATSCによるモバイルESGサービスではなく、受信機の自動コンテンツ認識サービスのためのデータであってもよい。この場合、ストリーミングハンドラ429は、RTP(real−time transport protocol)を通じて受信されたリアルストリーミングを処理し、これを自動コンテンツ認識サービスプロセッサに伝達することができる。
【0777】
自動コンテンツ認識サービスプロセッサのメイン/MH/非実時間スイッチ419は、ATSCメインサービスプロセッサ及び/又はATSC MHサービスプロセッサから出力された信号を受信することができる。オーディオ/ビデオデコーダ430は、メイン/MH/非実時間スイッチ419から受信された圧縮オーディオ/ビデオデータをデコードすることができる。デコードされたオーディオ/ビデオデータをオーディオ/ビデオ処理モジュール431に伝達することができる。
【0778】
外部入力ハンドラ432は、外部入力を通じて受信されたオーディオ/ビデオコンテンツを処理してオーディオ/ビデオ処理モジュール431に伝送することができる。
【0779】
オーディオ/ビデオ処理モジュール431は、オーディオ/ビデオデコーダ430及び/又は外部入力ハンドラ432から受信されたオーディオ/ビデオデータを処理してスクリーンに表示することができる。この場合、ウォーターマーク抽出器433は、オーディオ/ビデオデータから、ウォーターマークの形態で挿入されたデータを抽出することができる。抽出されたウォーターマークデータは、アプリケーション434に伝達することができる。アプリケーション434は、自動コンテンツ認識機能に基づくエンハンスメントサービスを提供し、放送コンテンツを確認し、そこに関連したエンハンスメントデータを提供することができる。アプリケーション434がエンハンスメントデータをオーディオ/ビデオ処理モジュール431に伝達すると、オーディオ/ビデオ処理モジュール431は、受信したオーディオ/ビデオデータを処理して画面に表示することができる。
【0780】
具体的に、
図56に示すウォーターマーク抽出器433は、外部入力で受信されたオーディオ/ビデオデータから、ウォーターマークの形態で挿入されたデータ(又は、ウォーターマーク)を抽出することができる。ウォーターマーク抽出器433は、オーディオデータからウォーターマークを抽出したり、ビデオデータからウォーターマークを抽出したり、又はオーディオデータ及びビデオデータからウォーターマークを抽出することができる。ウォーターマーク抽出器433は、抽出されたウォーターマークから、チャネル情報及び/又はコンテンツ情報を取得することができる。
【0781】
本発明の一実施例に係る受信機は、ウォーターマーク抽出器433が取得したチャネル情報及び/又はコンテンツ情報を用いて、ATSC MHチャネルをチューニングし、該当のコンテンツ及び/又はメタデータを受信することができる。また、本発明の一実施例に係る受信機は、インターネット網を介して該当のコンテンツ及び/又はメタデータを受信することもできる。その後、受信機はトリガーなどを用いて、受信されたコンテンツ及び/又はメタデータをディスプレイすることがきる。
【0782】
図57は、本発明の他の実施例に係る受信機の構造を示す図である。
【0783】
より具体的に、
図57は、ウォーターマーキングを用いて自動コンテンツ認識ベースのETVサービスをサポートする受信機の構成の一例を示す。
【0784】
図57に示す本発明の一実施例に係る受信機の基本構造は、
図5に示す受信機に基本構造と同一である。ただし、
図57に示す受信機は、本発明の一実施例によってフィンガープリント抽出器535及び/又はフィンガープリント比較器536をさらに含むことができる。また、
図57に示す受信機では、
図56に示す構成エレメントのうちウォーターマーク抽出器433が省かれてもよい。
【0785】
図57の基本的な構成は、
図56に示す受信機の基本的な構成と同一であり、その説明を省略する。以下、フィンガープリント抽出器535及び/又はフィンガープリント比較器536を中心に受信機の動作を説明する。
【0786】
フィンガープリント抽出器535は、外部入力で受信されたA/Vコンテンツに挿入されたデータ(又は、シグネチャ(signature))を抽出することができる。本発明の一実施例に係るフィンガープリント抽出器535は、オーディオコンテンツからシグネチャを抽出したり、ビデオコンテンツからシグネチャを抽出したり、又はオーディオコンテンツ及びビデオコンテンツからシグネチャを抽出することができる。
【0787】
フィンガープリント比較器536は、A/Vコンテンツから抽出されたシグネチャを用いて、チャネル情報及び/又はコンテンツ情報を取得することができる。本発明の一実施例に係るフィンガープリント比較器536は、ローカルサーチ(local search)及び/又は遠隔サーチ(remote search)によってチャネル情報及び/又はコンテンツ情報を取得することができる。
【0788】
具体的に、
図57に示すように、フィンガープリント比較器536が保存装置537にアクセスして動作するルートをローカルサーチという。また、
図57に示すように、フィンガープリント比較器536がインターネット接続制御モジュール538にアクセスして動作するルートを遠隔サーチという。以下、ローカルサーチ及び遠隔サーチについて説明する。
【0789】
本発明の一実施例に係るローカルサーチによれば、フィンガープリント比較器535は、抽出されたシグネチャと保存装置537に保存されていた基準フィンガープリントとを比較することができる。基準フィンガープリントは、フィンガープリント比較器536が抽出されたシグネチャを処理するために追加的に受信するデータである。
【0790】
具体的に、フィンガープリント比較器536は、抽出されたシグネチャと基準フィンガープリントとをマッチし、両者が同一であるか否かを比較してチャネル情報及び/又はコンテンツ情報を取得することができる。
【0791】
比較の結果、抽出されたシグネチャと基準フィンガープリントとが同一であれば、フィンガープリント比較器536は、比較結果をアプリケーションに伝達することができる。アプリケーションは、比較結果を用いて、抽出されたシグネチャと関連したチャネル情報及び/又はコンテンツ情報を受信機に伝達することができる。
【0792】
比較の結果、抽出されたシグネチャと基準フィンガープリントとがマッチされないか、又は基準フィンガープリントが足りないと、フィンガープリント比較器536は、ATSC MHチャネルを介して新しい基準フィンガープリントを受信することができる。その後、フィンガープリント比較器536は、抽出されたシグネチャと基準フィンガープリントとを再び比較することができる。
【0793】
また、本発明の一実施例に係る遠隔サーチによれば、フィンガープリント比較器536は、インターネット上のシグネチャデータベースサーバーからチャネル情報及び/又はコンテンツ情報を受信することができる。
【0794】
具体的に、フィンガープリント比較器536は、インターネット接続制御モジュール538を介してインターネット網に接続し、シグネチャデータベースサーバーにアクセスすることができる。その後、フィンガープリント比較器536は、抽出されたシグネチャをクエリーパラメータとしてシグネチャデータベースサーバーに伝達することができる。
【0795】
全放送局が一つの統合されたシグネチャデータベースサーバーを利用する場合、フィンガープリント比較器536は、該当のシグネチャデータベースサーバーにクエリーパラメータを伝達することができる。放送局が個別的にシグネチャデータベースサーバーを運営する場合、フィンガープリント比較器536は、それぞれのシグネチャデータベースにクエリーパラメータを伝達することができる。又は、フィンガープリント比較器536は、2つ以上のシグネチャデータベースサーバーに同時にクエリーパラメータを伝達することもできる。
【0796】
本発明の一実施例に係る受信機は、フィンガープリント比較器536が取得したチャネル情報及び/又はコンテンツ情報を用いて、ATSC M/Hチャネルをチューニングし、該当のコンテンツ及び/又はメタデータを受信することができる。その後、受信機は、トリガーなどを用いて、受信されたコンテンツ及び/又はメタデータをディスプレイですることがきる。
【0797】
図58は、本発明の一実施例に係るデジタル放送システムを示す図である。
【0798】
具体的に、
図58は、個人化サービス(personalization service)のためのデジタル放送受信機(又は、受信機)を含む個人化放送システムを示す。本発明の一実施例に係る個人化サービスは、ユーザ情報に基づいてユーザに適したコンテンツを選別して提供するサービスである。また、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、ATSC2.0或いは個人化されたサービスを提供する次世代放送サービスを提供することができる。
【0799】
本発明では、ユーザ情報の一実施例として、ユーザのプロファイル、人口統計及び興味情報(又は、PDIデータ)を定義する。以下では、個人化放送システムの構成エレメントについて説明する。
【0800】
質問表に対する回答(answer)はまとめると、ユーザのプロファイル、人口統計、興味(PDI;profiles,demographics, and interests)を示す。質問表及び特定ユーザによって与えられた回答を要約したデータ構造は、PDI質問表又はPDIテーブルと呼ばれる。データ構造は、使用可能な場合、回答を含むことができるが、PDIテーブルは、ネットワーク、放送局、又はコンテンツプロバイダによって提供されるので、回答データを含まない。PDIテーブルでエントリの質問(question)部分は非公式的に“PDI−質問”又は“PDI−Q”と呼ばれる。与えられたPDI質問に対する回答は非公式的に“PDI−A”と呼ばれる。フィルタ基準の集合は非公式的に“PDI−FC”と呼ばれる。
【0801】
ATSC2.0可能受信機のようなクライアント装置は、質問表で質問に対する回答の生成を可能にする機能を含む(PDI−Aインスタンス)。このPDI生成機能は、PDI−Qの場合を入力として使用し、PDI−Aインスタンスを出力として生成する。PDI−QインスタンスもPDI−Aインスタンスも受信機の不揮発性記憶装置に保存される。クライアントは、PDI−AインスタンスとPDI−FCインスタンスとを比較し、どのコンテンツアイテムがダウンロード及び使用に適合するかを決定するフィルタリング機能を提供する。
【0802】
図示するように、サービスプロバイダ側では、PDIテーブルを維持及び分配するための機能が実行される。コンテンツと共にコンテンツメタデータが生成される。メタデータの一部が、PDIテーブルで質問に基づくPDI−FCインスタンスである。
【0803】
図58に示すように、個人化放送システムは、コンテンツプロバイダ(又は、放送局)707及び/又は受信機700を含むことができる。本発明の一実施例に係る受信機700は、PDIエンジン701、フィルタリングエンジン702、PDIストア703、コンテンツストア704、宣言コンテンツモジュール705及び/又はUIモジュール(User Interface module)706を含むことができる。また、
図58に示すように、本発明の一実施例に係る受信機700は、コンテンツプロバイダ707からコンテンツなどを受信することができる。上述した個人化放送システムの構造は設計者の意図によって変更されてもよい。
【0804】
本発明の一実施例に係るコンテンツプロバイダ707は、コンテンツ、PDI質問表及び/又はフィルタリング基準を受信機700に伝送することができる。質問表及び特定ユーザによって与えられた回答を要約したデータ構造は、PDI質問表と呼ばれる。本発明の一実施例に係るPDI質問表は、ユーザのプロファイル、人口統計、興味などに関する質問(又は、PDI質問)を含むことができる。
【0805】
受信機700は、コンテンツプロバイダ707から受信したコンテンツ、PDI質問表及び/又はフィルタリング基準を処理することができる。以下、
図58に示す受信機700に含まれたモジュールの動作を中心に説明する。
【0806】
本発明の一実施例に係るPDIエンジン701は、まず、コンテンツプロバイダ707が提供するPDI質問表を受信することができる。PDIエンジン701は、受信したPDI質問表に含まれたPDI質問をUI706に伝達することができる。当該のPDI質問に関するユーザの入力がある場合、PDIエンジン701は、該当のPDI質問に対するユーザの回答とその他の情報(以下、PDI回答)をUI706から受信することができる。その後、PDIエンジン701は、個人化サービスを提供するために、PDI質問及びPDI回答を処理してPDIデータを生成することができる。すなわち、本発明の一実施例に係るPDIデータは、上述したPDI質問及び/又はPDI回答を含むことができる。したがって、PDI質問表に対するPDI回答はまとめると、ユーザのプロファイル、人口統計、興味(又は、PDI)を示す。
【0807】
また、本発明の一実施例に係るPDIエンジン701は、受信したPDI回答を用いてPDIデータを更新することができる。具体的に、PDIエンジン701は、PDI回答のIDを用いてPDIデータを削除、追加及び/又は修正することができる。本発明の一実施例に係るPDI回答のIDの具体的な内容は後述する。また、他のモジュールでPDIデータの受信を要求する場合、PDIエンジン701は、該当の要求に適したPDIデータを該当のモジュールに伝達することができる。
【0808】
本発明の一実施例に係るフィルタリングエンジン702は、PDIデータとフィルタリング基準によってコンテンツをフィルタすることができる。フィルタリング基準は、PDIデータを用いてユーザに適したコンテンツだけをフィルタするための基準(フィルタリング基準)の集合を意味する。具体的に、フィルタリングエンジン702は、PDIエンジン701からPDIデータを受信することができ、コンテンツプロバイダ707からコンテンツ及び/又はフィルタリング基準を受信することができる。また、コンテンツプロバイダ707は、宣言コンテンツに関するパラメータを伝送する時、該当の宣言コンテンツに関連したフィルタリング基準テーブルを共に伝送することができる。その後、フィルタリングエンジン702は、フィルタリング基準とPDIデータとをマッチングさせて比較し、比較結果によってコンテンツをフィルタしてダウンロードすることができる。ダウンロードしたコンテンツはコンテンツストア704に保存されてもよい。フィルタリング方法及びフィルタリング基準に関する具体的な内容は、
図84及び
図85と関連付けて後述する。
【0809】
本発明の一実施例に係るUIモジュール706は、PDIエンジン701から受信したPDI質問をディスプレイし、該当のPDI質問に対してユーザからPDI回答を受信することができる。ユーザは、ディスプレイされたPDI質問に対して、リモコンを用いてPDI回答を受信機700側に伝達することができる。UIモジュール706は、受信したPDI回答をPDIエンジン701に伝達することができる。
【0810】
本発明の一実施例に係る宣言コンテンツモジュール705は、PDIエンジン701にアクセスしてPDIデータを取得することができる。また、
図58に示すように、宣言コンテンツモジュール705は、コンテンツプロバイダ707が提供する宣言コンテンツを受信することができる。本発明の一実施例に係る宣言コンテンツは、受信機700で実行されるアプリケーションに関するコンテンツであり、TDOのようなDOを含むことができる。
【0811】
また、
図58には示していないが、本発明の一実施例に係る宣言コンテンツモジュール705は、PDIストア703にアクセスしてPDI質問及び/又はPDI回答を取得することができる。この場合、宣言コンテンツモジュール705は、API(Application Programming Interface)を用いることができる。具体的に、宣言コンテンツモジュール705は、APIを用いてPDIストア703を検索(retrieve)することによって、少なくとも一つ以上のPDI質問を取得することができる。その後、宣言コンテンツモジュール705は、UIモジュール706を介してPDI質問を伝達したりPDI回答を受信し、受信したPDI回答をPDIストア703に伝達することができる。
【0812】
本発明の一実施例に係るPDIストア703は、PDI質問及び/又はPDI回答を保存することができる。
【0813】
本発明の一実施例に係るコンテンツストア704は、フィルタされたコンテンツを保存することができる。
【0814】
上述したように、
図58に示すPDIエンジン701は、コンテンツプロバイダ707からPDI質問表(Questionnaire)を受信することができる。受信機700は、UIモジュール706を介して受信したPDI質問表のPDI質問をディスプレイし、該当のPDI質問に対するPDI回答をユーザから受信することができる。PDIエンジン701は、PDI質問及び/又はPDI回答を含むPDIデータをフィルタリングエンジン702に伝達することができる。フィルタリングエンジン702は、PDIデータとフィルタリング基準によってコンテンツをフィルタすることができる。したがって、受信機700は、フィルタされたコンテンツをユーザに提供することによって個人化サービスを実現することができる。
【0815】
図59は、本発明の一実施例に係るデジタル放送システムを示す図である。
【0816】
具体的に、
図59は、個人化サービスのための受信機を含む個人化放送システムの構造を示している。本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、ATSC2.0サービスを提供することができる。以下、個人化放送システムの構成エレメントについて説明する。
【0817】
図59に示すように、個人化放送システムは、コンテンツプロバイダ(又は、放送局)807及び/又は受信機800を含むことができる。本発明の一実施例に係る受信機800は、PDIエンジン801、フィルタリングエンジン802、PDIストア803、コンテンツストア804、宣言コンテンツモジュール805、UIモジュール806、使用モニタリングエンジン808、及び/又は使用ログモジュール809を含むことができる。また、
図58に示すように、本発明の一実施例に係る受信機は、コンテンツプロバイダ807からコンテンツなどを受信することができる。
図59の基本的なモジュールは、
図58のモジュールと同一であり、ただし、
図58の放送システムとは違い、
図59の放送システムは、使用モニタリングエンジン808及び/又は使用ログモジュール809をさらに含むことができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。以下、使用モニタリングエンジン808及び使用ログモジュール809を中心に説明する。
【0818】
本発明の一実施例に係る使用ログモジュール809は、ユーザの放送サービス使用内訳に関する情報(又は、ヒストリ情報)を保存することができる。ヒストリ情報は、2つ以上の使用データを含むことができる。本発明の一実施例に係る使用データは、一定時間にユーザがどのような放送サービスを利用したかに関する情報を意味する。具体的に、使用データは、午後9時にニュースを40分間視聴したという情報、午後11時に恐怖映画をダウンロードしたという情報などを含むことができる。
【0819】
本発明の一実施例に係る使用モニタリングエンジン808は、ユーザの放送サービス使用現況を持続してモニタすることができる。その後、使用モニタリングエンジン808は、モニタリング結果を用いて、使用ログモジュール809に保存された使用データを削除、追加及び/又は修正することができる。また、本発明の一実施例に係る使用モニタリングエンジン808は、使用データをPDIエンジン801に伝達することができ、PDIエンジン801は、伝達された使用データを用いてPDIデータを更新することができる。
【0820】
図60は、本発明の他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【0821】
具体的に、
図60は、
図58及び
図59で説明した個人化放送システムのフィルタリングエンジン及びPDIエンジンの動作を示すフローチャートである。
【0822】
図60に示すように、本発明の一実施例に係る受信機900は、フィルタリングエンジン901及び/又はPDIエンジン902を含むことができる。以下、本発明の一実施例に係るフィルタリングエンジン901及びPDIエンジン902の動作を説明する。上述した受信機の構造は設計者の意図によって変更されてもよい。
【0823】
図58で説明したように、コンテンツをフィルタするために、本発明の一実施例に係る受信機900は、フィルタリング基準とPDIデータとをマッチングさせて比較することができる。
【0824】
具体的に、本発明の一実施例に係るフィルタリングエンジン901は、コンテンツプロバイダからフィルタリング基準を受信し、PDIエンジン902にPDIデータを要求するために信号(又は、PDIデータ要求信号)を伝達することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン902は、伝達されたPDIデータ要求信号に応じて、該当のPDIデータ要求信号に対応するPDIデータを検索することができる。
【0825】
図60に示すフィルタリングエンジン901は、基準ID(identifier)を含むPDIデータ要求信号を、PDIエンジン902に伝達することができる。上述したように、フィルタリング基準は、フィルタリング基準の集合であり、それぞれのフィルタリング基準は、フィルタリング基準を識別するための基準IDを含むことができる。また、本発明の一実施例に係る基準IDは、PDI質問及び/又はPDI回答を識別するために用いられてもよい。
【0826】
PDIデータ要求信号を受信したPDIエンジン902は、PDIストアにアクセスしてPDIデータを検索することができる。本発明の一実施例に係るPDIデータは、PDI質問及び/又はPDI回答を識別するためのPDIデータIDを含むことができる。
図60に示すPDIエンジン902は、基準IDとPDIデータIDとをマッチングさせ、基準IDとPDIデータIDとが同一であるかを比較することができる。
【0827】
マッチングの結果、基準IDとPDIデータIDとが一致し、これに対する値が同一であれば、受信機900は、該当のコンテンツをダウンロードすることができる。具体的に、本発明の一実施例に係るフィルタリングエンジン901は、コンテンツをダウンロードするためのダウンロード要求信号をコンテンツプロバイダに伝達することができる。
【0828】
マッチングの結果、基準IDとPDIデータIDが一致しないと、
図60に示すように、PDIエンジン902は、フィルタリングエンジン901にヌル(null)ID(identifier)を伝達することができる。ヌルIDを受信したフィルタリングエンジン901は、新しいPDIデータ要求信号をPDIエンジン902に伝達することができる。この場合、新しいPDIデータ要求信号は、新しい基準IDを含むことができる。
【0829】
本発明の一実施例に係る受信機900は、上述した方法によって、フィルタリング基準に含まれた全てのフィルタリング基準とPDIデータとをマッチさせることができる。マッチングの結果、全てのフィルタリング基準がPDIデータとマッチされると、フィルタリングエンジン901は、コンテンツをダウンロードするためのダウンロード要求信号を、コンテンツプロバイダに伝達することができる。
【0830】
図61は、本発明の他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【0831】
具体的に、
図61は、
図58及び
図59で説明した個人化放送システムのフィルタリングエンジン及びPDIエンジンの動作を示すフローチャートである。
【0832】
図61に示すように、本発明の一実施例に係る受信機1000は、フィルタリングエンジン1001及び/又はPDIエンジン1002を含むことができる。上述した受信機の構造は設計者の意図によって変更されてもよい。
図61に示すフィルタリングエンジン1001及びPDIエンジン1002の基本的な動作は、
図60で説明したとおりである。
【0833】
ただし、フィルタリング基準とPDIデータのマッチングの結果、基準IDとPDIデータIDが一致しないと、
図61に示す受信機1000は、該当のコンテンツをダウンロードしないことを一実施例としてもよい。
【0834】
具体的に、本発明のフィルタリングエンジン1001は、ヌルIDを受信する場合、新しいPDIデータ要求信号をPDIエンジン1002に伝達しないことを一実施例とすることができる。また、フィルタリング基準に含まれた全てのフィルタリング基準がPDIデータとマッチされない場合、本発明のフィルタリングエンジン1001はダウンロード要求信号をコンテンツプロバイダに伝達しないことを一実施例とすることができる。
【0835】
図62は、本発明の一実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0836】
上述した
図58の個人化放送システムは、個人化サービスを提供するためにPDIデータを使用する。ここで、PDIデータはPDIテーブル形式で処理されてもよい。質問表及び特定ユーザによって与えられた回答を要約したデータ構造は、PDI質問表又はPDIテーブルと呼ばれる。データ構造は、使用可能な回答を含むことができるが、PDIテーブルはネットワーク、放送局、又はコンテンツプロバイダによって提供されるので、回答データを含まない。PDIテーブルでエントリの質問部分は非公式的に、“PDI−質問”又は“PDI−Q”と呼ばれる。与えられたPDI質問に対する回答は非公式的に、“PDI−A”と呼ばれる。フィルタ基準の集合は非公式的に、“PDI−FC”と呼ばれる。本発明のPDIテーブルはXMLスキーマで表現されることを一実施例とする。本発明の一実施例に係るPDIテーブルのフォーマットは設計者の意図によって変更されてもよい。
【0837】
図62に示すように、本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、属性(attributes)1110及び/又はPDIタイプエレメントを含むことができる。本発明の一実施例に係る属性1110は、transactional(取引)属性1100、time(時間)属性1101を含むことができる。本発明の一実施例に係るPDIタイプエレメントは、QIA(Question with Integer Answer)エレメント1102、QBA(Question with Boolean Answer)エレメント1102、QSA(Question with Selection Answer)エレメント1104、QTA(Question with Text Answer)エレメント1105、及び/又はQAA(Question with Any−format Answer)エレメント1106を含むことができる。以下、
図62に示すPDIテーブルの構成エレメントについて説明する。
【0838】
具体的に、
図62に示す属性1110は、本発明の一実施例に係るPDIテーブル自体の属性情報を示すことができる。したがって、PDIテーブルが含むPDIタイプエレメントが変わっても、属性1110は、本発明の一実施例に係るPDIテーブルに同一に表現されてもよい。例えば、本発明の一実施例に係るtransactional属性1100は、PDI質問の目的に関する情報を示すことができる。本発明の一実施例に係るtime属性1101は、PDIテーブルが生成されたりアップデートされた時間に関する情報を示すことができる。この場合、別個のPDIタイプエレメントを含むPDIテーブルは、PDIタイプエレメントが変わっても、transactional属性1100及び/又はtime属性1101を含むことができる。
【0839】
また、本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、ルートエレメント(root element)として1つ又は2以上のPDIタイプエレメント1102を含むことができる。この場合、PDIタイプエレメント1102はリスト形式で表現されてもよい。
【0840】
本発明の一実施例に係るPDIタイプエレメントは、PDI回答のタイプによって区別することができる。例えば、本発明の一実施例に係るPDIタイプエレメントは、“QxA”エレメントと呼ぶことができ、この場合、“x”はPDI回答のタイプによって決定されてもよい。本発明の一実施例に係るPDI回答のタイプは、整数タイプ、ブール(Boolean)タイプ、選択タイプ、テキストタイプの他、いずれのタイプの回答をも含むことができる。
【0841】
本発明の一実施例に係るQIAエレメント1103は、一つのPDI質問及び/又は該当のPDI質問に対する整数タイプのPDI回答を含むことができる。
【0842】
本発明の一実施例に係るQBAエレメント1104は、一つのPDI質問及び/又は該当のPDI質問に対するブールタイプのPDI回答を含むことができる。
【0843】
本発明の一実施例に係るQSAエレメント1105は、一つのPDI質問及び/又は該当のPDI質問に対する多重選択(selection)タイプのPDI回答を含むことができる。
【0844】
本発明の一実施例に係るQTAエレメント1106は、一つのPDI質問及び/又は該当のPDI質問に対する文字列(text)タイプのPDI回答を含むことができる。
【0845】
本発明の一実施例に係るQAAエレメント1107は、一つのPDI質問及び/又は該当のPDI質問に対する整数、ブール、多重選択及び文字列形態の他、いかなる形態のPDI回答をも含むことができる。
【0846】
図63は、本発明の他の実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0847】
具体的に、
図63は、
図62で説明したPDIタイプエレメントのうち、QIAエレメントのXMLスキーマを示す図である。
【0848】
図63に示すように、QIAエレメントは、PDI質問タイプと関連した特徴に関する情報を示す属性1210、id属性1220、質問エレメント1230及び/又は回答エレメント1240を含むことができる。
【0849】
具体的に、本発明の一実施例に係る属性1210は、PDI質問の言語を示すlang属性を含むことができる。また、本発明の一実施例に係るQIAエレメントの属性1210は、PDI回答が有し得る最小の整数値を示すminInclusive属性1230、及び/又はPDI回答が有し得る最大の整数値を示すmaxInclusive属性1240を含むことができる。
【0850】
また、本発明の一実施例に係るid属性1220は、PDI質問及び/又はPDI回答を識別するために用いることができる。
【0851】
また、本発明の一実施例に係る質問エレメント1230は、PDI質問自体を含むことができる。
図63に示すように、質問エレメント1230は、PDI質問に関する情報を示す属性を含むことができる。例えば、質問エレメント1230は、PDI質問が生成された時間又はPDI質問が送信された時間を示すtime属性1231、及び/又はPDI質問の有効時間を示すexpiration(満了)属性1232を含むことができる。
【0852】
また、本発明の一実施例に係る回答エレメント1240は、PDI回答自体を含む。
図63に示すように、回答エレメント1240は、PDI回答に関する情報を示す属性を含むことができる。例えば、
図12に示すように、回答エレメント1240は、それぞれのPDI回答を認識するために使用可能なid属性1241、及び/又はそれぞれのPDI回答が生成されたり修正された時間を示すtime属性1242を含むことができる。
【0853】
図64は、本発明の他の実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0854】
具体的に、
図64は、
図62で説明したPDIタイプエレメントのうち、QBAエレメントのXMLスキーマを示す図である。
【0855】
図64に示すように、QBAエレメントを示しているXMLスキーマの基本的な構成エレメントは、
図63で説明したとおりであり、具体的な説明は省略する。
【0856】
図65は、本発明の更に他の実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0857】
具体的に、
図65は、
図62で説明したPDIタイプエレメントのうち、QSAエレメントのXMLスキーマを示す図である。
【0858】
図65に示すQSAエレメントを示しているXMLスキーマの基本的な構成エレメントは、
図63で説明したとおりであり、具体的な説明は省略する。
【0859】
ただし、多重選択質問の特性によって、本発明の一実施例に係るQSAエレメントの属性は、minChoice属性1411及び/又はmaxChoice属性1412をさらに含むことができる。本発明の一実施例に係るminChoice属性1411は、ユーザが選択できるPDI回答の最小の個数を示すことができる。本発明の一実施例に係るmaxChoice属性1412は、ユーザが選択できるPDI回答の最大の個数を示すことができる。
【0860】
図66は、本発明の更に他の実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0861】
具体的に、
図66は、
図62で説明したPDIタイプエレメントのうち、QAAエレメントのXMLスキーマを示す図である。
【0862】
図66に示すように、QAAエレメントを示しているXMLスキーマの基本的な構成エレメントは、
図63で説明したとおりであり、具体的な説明は省略する。
【0863】
図67は、本発明の更に他の実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0864】
具体的に、
図67は、
図62乃至
図66で説明したPDIテーブルと同様に、PDIテーブルの拡張されたフォーマットをXMLスキーマで示している。
【0865】
上述したように、本発明では個人化サービスを提供するためにPDIテーブルを用いることを一実施例とする。ただし、同じユーザであっても、ユーザの属した状況によって好むコンテンツが変更されうる。
【0866】
したがって、本発明では、上述した問題点を解決するために、PDIテーブルにユーザの状況情報を示す構成エレメントをさらに含むことを一実施例とすることができる。
【0867】
図67に示すPDIテーブルは、ユーザの状況情報を示す構成エレメントとして状況エレメント1600をさらに含むことができる。
図67に示すPDIテーブルの基本的なXMLスキーマは、
図62乃至
図66で説明したとおりであり、具体的な説明は省略する。以下、状況エレメント1600を説明する。
【0868】
本発明の一実施例に係る状況エレメント1600は、ユーザの状況情報として時間帯及び/又は位置に関する情報を示すことができる。
図67に示すように、状況エレメント1600は、時間エレメント1610、位置エレメント1620、及び/又はユーザの状況情報を示すその他のエレメントをさらに含むことができる。以下、各エレメントを説明する。
【0869】
本発明の一実施例に係る時間エレメント1610は、ユーザの属した地域の時間に関連した情報を含むことができる。例えば、本発明の一実施例に係る時間エレメント1610は、“yyyy−mm−dd”形式の時間情報を示すtime属性1611、及び/又はユーザの属した地域の時間帯を示すtimezone属性1612を含むことができる。
【0870】
本発明の一実施例に係る位置エレメント1620は、ユーザの属している地域の位置情報を含むことができる。例えば、
図67に示すように、位置エレメント1620は、該当の位置の情報を示すlocation−desc属性1621、該当の位置の緯度情報を示すlatitude属性1622、及び/又は該当の位置の経度情報を示すlongitude属性1623を含むことができる。
【0871】
図68及び
図69は、本発明の更に他の実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0872】
具体的に、
図68及び
図69は、
図62乃至
図67で説明したXMLスキーマによるPDIテーブルの一実施例を示す図である。
【0873】
図68及び
図69は、PDIテーブルインスタンス文書の構造を定義するPDIテーブルと呼ばれるルートエレメントに対するXMLスキーマ定義を示す。本発明の一実施例に係るPDIテーブルインスタンス文書は、PDIテーブルをXMLスキーマによって実装して得られた実際の文書を意味する。
【0874】
図68及び
図69はまた、PDI APIを用いてDOと内在された受信機との間でやり取りできる個別質問を示すルートエレメントQIA、QBA、QSA、QTA、又はQAAに対するXMLスキーマ定義も示す。本発明の一実施例に係るPDI APIに関する具体的な内容は後述する。
図68及び
図69に示すエレメントは、名称空間が“http://www.atsc.org/XMLSchemas/iss/pdi/1”であるXMLスキーマにおける定義に従うことができる。
【0875】
PDI質問(又は、PDI−Q)とPDI回答(又は、PDI−A)との差異は、スキーマ自体よりは使用規則に明示されている。PDIテーブルで、エントリの質問部分は非公式的に、“PDI質問”又は“PDI−Q”と呼ばれる。与えられたPDI質問に対する回答は非公式的に、“PDI−A”と呼ばれる。例えば、スキーマが様々な種類の質問の“q”エレメントに対するminOccurs=“0”を示すが、スキーマがPDI−Qに用いられると、その場合“q”エレメントの使用は必須である。スキーマがPDI−Aに用いられると、“q”エレメントは選択的に含まれればよい。
【0876】
PDI−Qインスタンス文書は、名称空間と共に、ATSC2.0標準の一部である“PDIテーブル”XMLスキーマに従うことができ、その定義は、差異がある場合、ここに提供された説明に優先してもよい。本発明の一実施例に係るPDI−Qインスタンス文書は、PDI−Qを含むPDIテーブルをXMLスキーマによって実装した実際文書を意味する。
【0877】
PDI−Qインスタンス文書は、QIA(integer−answer type question)、QBA(Boolean−answer type question)、QSA(selection−type question)、及び/又はQTA(textual−answer type question)タイプの一つ以上のエレメントで構成される。
【0878】
これらの最上位エレメントの“A”(回答)下位エレメントでないエレメントが、PDI−Qインスタンスに存在してもよい。
【0879】
それら各エレメントの識別子属性(“id”)は、PDI−Aインスタンス文書で該当のエレメントに対する連結又は基準の役割を担うことができる。本発明の一実施例に係るPDI−Aインスタンス文書は、PDI−Aを含むPDIテーブルをXMLスキーマによって実装した実際文書を意味する。
【0880】
PDI−Aインスタンス文書は、名称空間と共に、ATSC2.0標準の一部である“PDIテーブル”XMLスキーマに従うことができ、その定義は、差異が発生する場合、ここに提供された説明に優先してもよい。
【0881】
PDI−Aインスタンス文書は、QIA(integer−answer type question)、QBA(Boolean−answer type question)、QSA(selection−type answer question)、QTA(textual−answer type question)、及び/又はQAA(any−format answer type question)タイプの一つ以上のエレメントで構成される。
【0882】
それら各エレメントは、少なくとも一つの“A”(回答)下位エレメントを有する。これらは“Q”(質問ストリング)下位エレメントを含んでもよく、含まなくてもよい。
【0883】
それら各エレメントの識別子属性(“id”)は、PDI−Qインスタンス文書で該当のエレメントに対する連結又は基準の役割を担うことができる。
【0884】
以下、
図68及び
図69に示すPDIテーブルに含まれたエレメント及び属性のセマンティクス(semantics)について説明する。
【0885】
図68及び
図69に示すように、本発明の一実施例に係るPDIテーブルでは、属性名の前に“@”を表示することによって、属性とエレメントとを区別することができる。
【0886】
また、本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、PDIタイプエレメントを含むことができる。具体的に、PDIタイプエレメントは、
図62で説明したとおり、QIAエレメント、QBAエレメント、QSAエレメント、QTAエレメント及び/又はQAAエレメントを含むことができる。
【0887】
また、
図68及び
図69に示すように、本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、質問タイプエレメントと関係なくprotocolVersion属性、pdiTableId属性、pdiTableVersion属性及び/又はtime属性を含むことができる。
【0888】
QIA、QBA、QSA、QTA、及びQAAエレメントのid属性は、これらの各エレメントのexpiration属性と同様に、いずれも同一のセマンティクスを有する。同様に、各Aエレメントのtime属性と同様に、各Qエレメントのlang属性はそれぞれ同一のセマンティクスを有する。また、id属性は、
図60で上述したPDIデータ識別子を意味することができる。
【0889】
PDITableエレメントは、一つ以上の質問エレメントのリストを含む。それぞれは、QIA、QBA、QSA、QTA、又はQAAのフォーマットを有する。基数(cardinality)0..Nで構成された<choice>の使用は、QIA、QBA、QSA、QTA、及びQAAエレメントのいずれかの個数がいずれかの順序で表れ得るということを意味する。
【0890】
PDITableエレメントのprotocolVersion属性は、2個の16進数で構成される。上位4ビットは、テーブル定義のメジャー(major)バージョン数を示す。下位4ビットは、テーブル定義のマイナー(minor)バージョン数を示す。当該標準の当該バージョンに対するメジャーバージョン数は、1に設定される。受信機は、サポートするように準備されていないメジャーバージョン数を示すPDIのインスタンスを捨てるようになっている。当該標準の当該バージョンに対するマイナーバージョン数は、0に設定される。受信機は、サポートするように準備されていないマイナーバージョン数を示すPDIのインスタンスを捨てないようになっている。この場合、受信機は、サポートしない個別エレメント又は属性を無視するようになっている。
【0891】
PDITableエレメントのpdiTableId属性は、該PDIテーブルエレメントのグローバルに一意な識別子であってもよい。
【0892】
PDITableエレメントの8ビットのpdiTableVersion属性は、当該PDIテーブルエレメントのバージョンを示す。初期値は0であってもよい。当該値は、当該PDIテーブルのエレメントが変化する度に1ずつ増加し、255後に0にロールオーバー(rollover)されてもよい。
【0893】
PDITableエレメントのtime属性は、当該PDIテーブルにおいてある質問への最後の変化の日及び時間を示す。
【0894】
QIAエレメントは、質問の整数回答タイプを示す。これは、回答の最大及び最小の許容値を明示する選択的許容値を含む。
【0895】
QIAのQIA.loEnd属性は、当該QIAエレメントの“A”下位エレメントの最小可能値を示す。すなわち、“A”エレメントの値は、loEndよりも小さくない。loEnd属性が存在しなければ、これは最小値がないことを示す。
【0896】
QIAのQIA.hiEnd属性は、当該QIAエレメントの“A”下位エレメントの最大可能値を示す。すなわち、回答の値はhiEndよりも大きくない。hiEnd属性が存在しなければ、これは最大値がないことを示す。
【0897】
QIA.Qエレメントは、QIAエレメントの下位エレメントである。QIA.Qエレメントの値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すことができる。質問は、整数タイプ回答を有するように表現されなければならない。当該エレメントには、互いに異なる言語の様々なインスタンスがある。
【0898】
QIAエレメントの下位エレメントとしてQIA.Aエレメントは整数値を有することができる。QIA.Aエレメントは、QIA.Qにおいて質問に対する回答を示すことができる。
【0899】
QBAエレメントは、質問のブール回答タイプを示すことができる。
【0900】
QBA.Qエレメントは、QBAエレメントの下位エレメントである。QBA.Qエレメントの値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すことができる。質問は、はい/いいえ又は真/偽の形態の回答を有するように表現されなければならない。当該エレメントには、互いに異なる言語の様々なインスタンスがある。
【0901】
QBAエレメントの下位エレメントとしてQBA.Aエレメントはブール値を有することができる。QBA.Aエレメントは、QBA.Qで質問に対する回答を示すことができる。
【0902】
QSAエレメントは、質問の選択回答タイプを示すことができる。
【0903】
QSAエレメントのQSA.minChoices属性は、ユーザによって生成可能な選択の最小個数を明示することができる。
【0904】
QSAエレメントのQSA.maxChoices属性は、ユーザによって生成可能な選択の最大個数を明示することができる。
【0905】
QSA.Qエレメントは、QSAエレメントの下位エレメントである。QSA.Qエレメントの値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すことができる。質問は、一つ以上の与えられた選択に該当する回答を有するように表現されなければならない。
【0906】
QSA.Q.Selectionエレメントは、QSA.Qエレメントの下位エレメントである。QSA.Q.Selectionエレメントの値は、ユーザに提示される可能性のある選択を示すことができる。同一QSAエレメントに(異なる言語で)複数のQSA.Q下位エレメントが存在すると、それぞれは同一意味を有する同一の数のSelection下位エレメントを有する。
【0907】
QSA.Q.SelectionのQSA.Q.Selection.id属性は、QSA.Qの範囲内で唯一のSelectionエレメントに対する識別子であってもよい。同一QSAエレメントに(異なる言語で)複数のQSA.Q下位エレメントが存在すると、それらの同一意味を有するSelectionエレメントのid属性間には一対一対応があってもよい。
【0908】
QSA.Aは、QSAエレメントの下位エレメントである。当該QSAエレメントの下位エレメントの各インスタンスは、Selectionエレメントのうち、一つのid値の形態で当該selectionタイプ質問に許容された一つの回答を明示することができる。
【0909】
QTAエレメントは質問のテキスト回答(叙述型エントリ)タイプを示す。
【0910】
QTA.Qエレメントは、QTAエレメントの下位エレメントである。QTA.Qエレメントの値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すことができる。質問は、叙述型回答を有するように表現されなければならない。
【0911】
QTA.Aエレメントは、QTAエレメントの下位エレメントである。QTA.Aエレメントエレメントの値は、QTA,Qで質問に対する回答を示すことができる。
【0912】
QAAエレメントは、データベースにおけるエントリのように、様々なタイプの情報を保有するように用いられてもよい。
【0913】
QAA.Aエレメントは、QAAエレメントの下位エレメントである。QAA.Aエレメントの値はいくつかのタイプの情報を含む。
【0914】
QIA、QBA、QSA、QTA、QAAエレメントのid属性は、それが示すエレメントに対してグローバルに一意の識別子であるURIであってもよい。
【0915】
QIA、QBA、QSA、QTA、QAAエレメントのexpireエレメントは、それが現れるエレメントがそれ以上関連しておらず、テーブルから削除される日付及び時間を示すことができる。
【0916】
QIA.Q、QBA.Q、QSA.Q、QTA.Q、QTA.Aエレメントのlang属性は、質問又は回答ストリングの言語を示すことができる。QSA.Qの場合、lang属性は、QSA.QのSelection下位エレメントの言語も示すことができる。lang属性が存在しなければ、これは、当該言語が英語であることを示すことができる。
【0917】
QIA.A、QBA.A、QSA.A、QTA.A、QAA.Aエレメントのtime属性は、回答がテーブルに入力された日付及び時間を示すことができる。
【0918】
また、
図68及び
図69に示してはいないが、本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、QIADエレメント、QBADエレメント、QSADエレメント、QTADエレメント、及び/又はQAADエレメントをさらに含むことができる。上述したエレメントは総称してQxADエレメントと呼ぶ。以下、QxADエレメントについて説明する。
【0919】
ルートエレメントとしてのQIADエレメントは、QIA下位エレメントで整数回答タイプの質問を含むことができる。QIAは、回答の最大及び最小の許容値を明示する選択的許容値を含むことができる。
【0920】
ルートエレメントとしてのQBADエレメントは、質問のブール回答タイプを示すだろう。
【0921】
ルートエレメントとしてのQSADエレメントは、質問の選択回答タイプを示すだろう。
【0922】
ルートエレメントとしてのQTADエレメントは、質問のテキスト回答(叙述型エントリ)タイプを示すだろう。
【0923】
ルートエレメントとしてのQAADエレメントは、データベースにおけるエントリのように、様々なタイプの情報を保有するように用いられるはずである。
【0924】
また、
図68及び
図69に示してはいないが、本発明の一実施例に係るそれぞれのPDIタイプエレメントは、QTextエレメント及び/又はtime属性をさらに含むことができる。
【0925】
QIA.Q.QTextエレメントは、QIA.Qエレメントの下位エレメントである。QIA.Q.QTextエレメントの値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すだろう。質問は、整数タイプ回答を有するように表現されなければならない。
【0926】
QIA.A.answer属性は、QIA.Aエレメントの整数値属性である。QIA.A.answer属性は、QIA.Q.QTextエレメントで質問に対する回答を示すだろう。
【0927】
QBA.Q.Qtextエレメントは、QBA.Qエレメントの下位エレメントである。QBA.Q.Qtextエレメントの値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すだろう。質問は、はい/いいえ又は真/偽の形態の回答を有するように表現されなければならない。当該エレメントには、異なる言語の様々なインスタンスがあってもよい。
【0928】
QBA.A.answer属性は、QBA.Aエレメントのブール値属性である。QBA.A@answer属性は、QBA.Q.QTextエレメントで質問に対する回答を示すだろう。
【0929】
QSA.Q.QTextエレメントは、QSA.Qエレメントの下位エレメントである。QSA.Q.QTextエレメントは、ユーザに提示される質問ストリングを示すだろう。質問は、一つ以上の与えられた選択に対応する回答を有するように表現されなければならない。当該エレメントには、異なる言語の様々なインスタンスがあってもよい。
【0930】
QSA.A下位エレメントのQSA.A.answer属性は、Selectionエレメントのうち、一つのid値の形態で、当該選択タイプ質問に対して許容された一つの回答を明示するだろう。
【0931】
QTA.Q.QTextエレメントは、QTAエレメントの下位エレメントである。QTA.Q.QTextエレメントの値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すだろう。質問は、叙述型回答を有するように表現されなければならない。
【0932】
QTA.A.answer属性は、QTAエレメントの下位エレメントである。QTA.A.answerエレメントの値は、QTA.Q.QTextエレメントで質問に対する回答を示す。
【0933】
図70及び
図71は、本発明の更に他の実施例に係るPDIテーブルを示す図である。
【0934】
具体的に、
図70及び71は、
図62乃至
図67で説明したXMLスキーマによるPDIテーブルの構造を示す図である。
【0935】
図70及び71に示すPDIテーブルの基本的な構造とPDIテーブルに含まれた基本的なエレメント及び属性のセマンティクスは、
図68及び
図69で説明したとおりである。ただし、
図68及び
図69に示すPDIテーブルとは違い、
図70及び71に示すPDIテーブルは、xactionSetId属性及び/又はtext属性をさらに含むことができる。以下、xactionSetId属性及び/又はtext属性を中心に説明する。
【0936】
QxAエレメントのxactionSetId属性は、質問に対する回答を目的とするユニットとして取り扱われる集合である質問のtransactional集合に質問が属することを示す。又は、これは、質問の属するtransactional集合に対する識別子を提供する。したがって、同じxactionSetId属性の値を有するPDIテーブルにおける全質問の集合は、全てか無かに基づいて(on all or nothing basis)回答される。
【0937】
QxAエレメントのtext属性は、QxA.Qエレメントの下位エレメントである。text属性の値は、ユーザに提示される質問ストリングを示すだろう。
【0938】
図72は、本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルを示す図である。上述した
図58の個人化放送システムは、個人化サービスを提供するためにフィルタリング基準を用いることができる。
図58、
図60及び
図61で説明したフィルタリング基準は、フィルタリング基準テーブル形式で処理されてもよい。本発明のフィルタリング基準テーブルはXMLスキーマで表現されることを一実施例とする。
【0939】
また、本発明のフィルタリング基準テーブルは、PDIデータとフィルタリング基準を効率的に比較するために、PDIテーブルのフォーマットと類似するフォーマットを有することを一実施例とすることができる。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルのフォーマットは、設計者の意図によって変更可能である。
【0940】
図72に示すように、本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルは、filtering criterionエレメント1900を含むことができ、filtering criterionエレメント1900は、identifier属性1901、criterion type属性1902、及び/又はcriterion valueエレメント1903を含むことができる。本発明のフィルタリング基準は、上述したPDI質問に対応する概念として用いられてもよい。以下、
図72に示すフィルタリング基準テーブルの構成エレメントについて説明する。
【0941】
本発明の一実施例に係るfiltering criterionエレメント1900は、PDI質問に対応するフィルタリング基準を示すことができる。
【0942】
本発明の一実施例に係るidentifier属性1901は、フィルタリング基準に対応するPDI質問を識別することができる。
【0943】
本発明の一実施例に係るcriterion type属性1902は、フィルタリング基準のタイプを示すことができる。フィルタリング基準のタイプに関する具体的な内容は後述する。
【0944】
本発明の一実施例に係るcriterion valueエレメント1903は、フィルタリング基準が有する値を示すことができる。各基準値は、PDI質問に対する可能な回答である。
【0945】
具体的に、本発明に係るフィルタリング基準のタイプは、整数タイプ、ブールタイプ、選択タイプ、テキストタイプ、及び/又は任意タイプのいずかれ一タイプを一実施例とすることができる。
【0946】
整数タイプのフィルタリング基準(又は、整数タイプ基準)は、整数タイプのPDI回答に対応するフィルタリング基準を意味する。
【0947】
ブールタイプのフィルタリング基準(又は、ブールタイプ基準)は、ブールタイプのPDI回答に対応するフィルタリング基準を意味する。
【0948】
選択タイプのフィルタリング基準(又は、選択タイプ基準)は、選択タイプのPDI回答に対応するフィルタリング基準を意味する。
【0949】
テキストタイプのフィルタリング基準(又は、テキストタイプ基準)は、テキストタイプのPDI回答に対応するフィルタリング基準を意味する。
【0950】
任意タイプのフィルタリング基準(又は、任意タイプ基準)は、上述した4つのタイプ以外の全ての形態のPDI回答に対応するフィルタリング基準を意味する。
【0951】
以下、[例示5]は、
図72に示すフィルタリング基準テーブルのXMLスキーマを示す本発明の一実施例である。
【0952】
[例示5]
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
<xs:element name="FilterCriteriaTable" type="FilterCriteriaTableType"/>
<xs:complexType name="FilterCriteriaTableType">
<xs:sequence maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="FilterCriterion" type="FilterCriterionType"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
<xs:complexType name="FilterCriterionType">
<xs:sequence>
<xs:element name="CriterionValue" type="xs:base64Binary" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" type="xs:anyURI" use="required"/>
<xs:attribute name="CriterionType" type="xs:unsignedByte" use="required"/>
</xs:complexType>
</xs:schema>
【0953】
図73は、本発明の他の実施例に係るフィルタリング基準テーブルを示す図である。
【0954】
具体的に、
図73は、
図72で説明したフィルタリング基準テーブルの拡張されたフォーマットをXMLスキーマで表現した図である。
図72に示すフィルタリング基準のXMLスキーマによってフィルタリング基準テーブルを構成する場合、本発明の一実施例に係るフィルタリング基準のタイプと各タイプ別細部属性を設定できないという問題点がある。したがって、
図73では、フィルタリング基準のタイプを表現し、各タイプ別属性を設定したXMLスキーマを提示しようとする。本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、
図73によるXMLスキーマによって構成されたフィルタリング基準テーブルを用いて、より精密にコンテンツをフィルタすることができる。
【0955】
図73に示すように、フィルタリング基準テーブルは、属性2000及び/又はフィルタリング基準タイプエレメントを含むことができる。本発明の一実施例に係る属性2000は、time属性2001を含むことができる。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準タイプエレメントは、整数タイプ基準エレメント(Integer Type Criterionエレメント)(又は、QIA基準エレメント)2010、ブールタイプ基準エレメント(Boolean Type Criterionエレメント)(又は、QBA基準エレメント)2020、選択タイプ基準エレメント(Selection Type Criterion element)(又は、QSA基準エレメント)2030、テキストタイプ基準エレメント(Text Type Criterion element)(又は、QTA基準エレメント)2040、及び/又は任意タイプ基準エレメント(Any Type Criterion element)(又は、QAA基準エレメント)2050を含むことができる。以下、
図73に示すフィルタリング基準テーブルの構成エレメントについて説明する。
【0956】
具体的に、
図73に示す属性2000は、本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブル自体の属性情報を示すことができる。したがって、フィルタリング基準テーブルが含むフィルタリング基準タイプエレメントが変わっても同一に表現することができる。例えば、本発明の実施例に係るtime属性2001は、フィルタリング基準が生成された時間又は更新された時間を示すことができる。この場合、互いに異なるフィルタリング基準タイプエレメントを含むフィルタリング基準テーブルは、フィルタリング基準タイプエレメントが変わってもtime属性2001を含むことができる。
【0957】
また、本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルは、1つ又は2つ以上のフィルタリング基準タイプエレメントを含むことができる。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準タイプエレメントは、フィルタリング基準のタイプを示すことができる。フィルタリング基準のタイプは、
図72で説明したとおりである。この場合、フィルタリング基準タイプエレメントはリスト形式で表現されてもよい。
【0958】
本発明の一実施例に係るフィルタリング基準タイプエレメントを“QxA”基準と呼ぶこともでき、この場合、“x”はフィルタリング基準のタイプによって決定されてもよい。
【0959】
図73に示すように、それぞれのフィルタリング基準タイプエレメントは、識別子属性及び/又は基準値エレメントを含むことができる。
図73に示す識別子属性(identifier属性)及び基準値エレメントの具体的な内容は、
図72で説明したとおりである。
【0960】
ただし、
図73に示すように、整数タイプ基準エレメント2010は、min integer属性2011、及び/又はmax integer属性2012をさらに含むことができる。本発明の一実施例に係るmin integer属性2011は、整数タイプの回答で表現されたフィルタリング基準の最小値を示すことができる。本発明の一実施例に係るmax integer属性2012は、整数タイプの回答で表現されたフィルタリング基準の最大値を示すことができる。
【0961】
また、
図73に示すように、selection type criterionエレメント2030及び/又はtext type criterionエレメント2040は、lang属性2031を含むことができる。本発明の一実施例に係るlang属性2031は、文字列の形態で表現されたフィルタリング基準の値を示すことができる。
【0962】
次の[例示6]は、
図73に示すフィルタリング基準テーブルのXMLスキーマを示す本発明の一実施例である。
【0963】
[例示6]
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" elementFormDefault="qualified" attributeFormDefault="unqualified">
<xs:element name="FilterCriteriaTable" type="FilterCriteriaTableType"/>
<xs:complexType name="FilterCriteriaTableType">
<xs:choice maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="IntegerTypeCriterion" type="IntegerCriterionOption"/>
<xs:element name="BooleanTypeCriterion" type="BooleanCriterionOpntion"/>
<xs:element name="SelectionTypeCriterion" type="StringCriterionOption"/>
<xs:element name="TextTypeCriterion" type="StringCriterionOption"/>
<xs:element name="AnyTypeCriterion" type="AnyTypeCriterionOption"/>
</xs:choice>
<xs:attribute name="time" type="xs:dateTime"/>
</xs:complexType>
<xs:complexType name="IntegerCriterionOption">
<xs:sequence>
<xs:element name="id" type="xs:anyURI"/>
<xs:sequence>
<xs:element name="CriterionValue" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:simpleContent>
<xs:extension base="xs:integer">
<xs:attribute name="minInteger" type="xs:integer"/
<xs:attribute name="maxInteger" type="xs:integer"/>
</xs:extension>
</xs:simpleContent>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
<xs:complexType name="BooleanCriterionOpntion">
<xs:sequence>
<xs:element name="id" type="xs:anyURI"/>
<xs:sequence>
<xs:element name="CriterionValue" type="xs:boolean"/>
</xs:sequence>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
<xs:complexType name="StringCriterionOption">
<xs:sequence>
<xs:element name="id" type="xs:anyURI"/>
<xs:sequence>
<xs:element name="CriterionValue" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:simpleContent>
<xs:extension base="xs:string">
<xs:attribute name="lang" type="xs:string" default="EN-US"/>
</xs:extension>
</xs:simpleContent>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
<xs:complexType name="AnyTypeCriterionOption">
<xs:sequence>
<xs:element name="id" type="xs:anyURI"/>
<xs:sequence>
<xs:element name="CriterionValue" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:complexType>
<xs:simpleContent>
<xs:extension base="xs:base64Binary">
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</xs:complexType></xs:schema>
【0964】
図74は、本発明の更に他の実施例に係るフィルタリング基準テーブルを示す図である。
【0965】
具体的に、
図74は
図72及び
図73で説明したXMLスキーマによるフィルタリング基準テーブルの一実施例を示す図である。
図74に示すフィルタリング基準テーブルの基本的な構成エレメントは、
図72及び
図73で上述したとおりである。以下、
図74に示すフィルタリング基準テーブルに含まれたエレメント及び属性のセマンティクスについて説明する。
【0966】
図74に示すように、本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルでは、属性の名称の前に“@”を表示することによって、属性とエレメントとを区別することができる。
【0967】
テーブルで@id属性が現れる各位置で、PDIテーブルで質問の@id属性があることにより、@id属性が現れるフィルタリング基準に該当する質問を識別する。
【0968】
QIA Criterionエレメントは、整数値を有する質問に該当するフィルタリング基準を示すだろう。
【0969】
QIA CriterionエレメントのCriterion Value下位エレメントが@extentエレメントを含まないと、これは、フィルタリング基準に該当する質問に対する整数回答を示すだろう。QIA CriterionエレメントのCriterion Value下位エレメントが@extent属性を含むと、これは、質問に対する回答の数値の範囲の下端を示すはずであり、@extent属性はその範囲で整数の個数を示すだろう。
【0970】
QBA Criterionエレメントは、ブール値を有する質問に該当するフィルタリング基準を示すだろう。
【0971】
QBACriterionエレメントのCriterion Value下位エレメントは、フィルタリング基準に該当する質問に対するブール回答を示すだろう。
【0972】
QSA Criterionエレメントは、選択値を有する質問に該当するフィルタリング基準を示すだろう。
【0973】
QSA CriterionエレメントのCriterion Value下位エレメントは、フィルタリング基準に該当する質問に対する選択回答の識別子を示すだろう。
【0974】
QTA Criterionエレメントは、ストリング値を有する質問に該当するフィルタリング基準を示すだろう。
【0975】
QTA CriterionエレメントのCriterion Value下位エレメントは、フィルタリング基準に該当する質問に対するテキスト回答を示すだろう。
【0976】
QAA Criterionエレメントは、質問無しでテキスト“回答”だけを有する“質問”に該当するフィルタリング基準を示すだろう。
【0977】
QAACriterionエレメントのCriterion Value下位エレメントは、フィルタリング基準に該当する“質問”に対するテキスト“回答”を示すだろう。
【0978】
Filtering Criteriaエレメントに一つのCriterion Valueエレメントのみがあれば、Criterion Valueエレメントの値が(質問がCriterion Valueエレメントを含むエレメントのid属性によって示される)Criterion Valueエレメントを含むエレメントに該当する質問に対するPDI−Aにおける質問のうちの値と一致する場合、サービスやコンテンツアイテムがフィルタを通過するかに対するフィルタリング決定は、“真”(はい)となり、そうでない場合、“偽”(いいえ)となるだろう。
【0979】
“extent”属性が存在するQIA CriterionエレメントのCriterion Value下位要素の場合、質問の値がCriterion Value及びextent属性によって定義される区間にあると、Criterion Valueエレメントの値は、該当するPDI−Aにおける回答のうちの値と一致すると見なされるだろう。
【0980】
Filtering CriteriaエレメントでCriterion Valueエレメントの総数が1よりも大きいと、各Criterion Valueエレメントの値は、(id値で示したように)Criterion Valueがフィルタリング基準に該当する質問に対するPDI−Aにおける回答のうちの値と一致する場合、“真”を返す中間用語として評価されるはずであり、そうでない場合、“偽”を返す中間用語として評価されるはずである。このような中間用語のうち、上位エレメント識別子(QIA.id、QBA.idなど)の同一値を有する用語は、各ターゲット基準に対する中間結果を得るために論理和され、それらの中間結果は、最終結果を決定するために論理積されるはずである。最終結果が受信機に対して“真”と評価されると、これは、関連コンテンツアイテムがフィルタを通過したことを意味する。
【0981】
図75は、本発明の更に他の実施例に係るフィルタリング基準テーブルを示す図である。
【0982】
具体的に、
図75に示すフィルタリング基準テーブルは、
図74に示すフィルタリング基準テーブルの拡張された構造を示す。
図75に示すフィルタリング基準テーブルの基本的な構成エレメントは、
図74で説明したとおりである。以下、
図74で説明したフィルタリング基準テーブルとの差異点を中心に、
図75に示すフィルタリング基準テーブルを説明する。
【0983】
図75に示すフィルタリング基準テーブルは、フィルタリング基準の集合の複数のインスタンスを許容する。それぞれの集合は、フィルタリング基準の複数のインスタンスを含む。それぞれのフィルタリング基準は、一部フィルタリング基準に対して提供される複数の値を許容する。フィルタリング論理は、フィルタリング基準の集合の複数インスタンスのうち“OR”論理である。フィルタリング基準の各集合内で、フィルタリング論理は、同一のフィルタリング基準に対する複数の値のうち“OR”論理であり、別個のフィルタリング基準の中では“AND”論理である。
【0984】
例えば、フィルタリング基準が((年齢(age)=20)及び(ジャンル(genre)=“スポーツ(sport)”))であるか、((年齢(age)=10)及び(ジャンル(genre)=“アニメーション(animation)”))であれば、フィルタリング基準テーブルを次の[例示7]のように示すことができる。
【0985】
[例示7]
<FilterCriteriaTable time="2012-09-03T09:30:47.0Z" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<FilterCriterionSet>
<IntegerTypeCriterion id="abc.tv/age/">
<CriterionValue>20</CriterionValue>
</IntegerTypeCriterion>
<TextTypeCriterion id = "abc.tv/genre/">
<CriterionValue>sport</CriterionValue>
</TextTypeCriterion>
</FilterCriterionSet>
<FilterCriterionSet>
<IntegerTypeCriterion id= "abc.tv/age/">
<CriterionValue>10</CriterionValue>
</IntegerTypeCriterion>
<TextTypeCriterion id = "abc.tv/genre//">
<CriterionValue>animation</CriterionValue>
</TextTypeCriterion>
</FilterCriterionSet>
</FilterCriteriaTable>
【0986】
図76は、本発明の更に他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【0987】
具体的に、
図76は、本発明の一実施例に係る受信機が放送網を介してPDIテーブル及び/又はフィルタリング基準テーブルを受信するための個人化放送システムのフローチャートである。
【0988】
本発明の一実施例に係る個人化放送システムの基本的な構造は、
図58乃至
図61で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、
図60乃至
図71で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルは、
図72乃至
図75で説明したとおりである。
【0989】
図76に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、SSC(Service Signaling Channel)2300、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)セッション2310、フィルタリングエンジン2320、PDIエンジン2330、及び/又はUI2340を含むことができる。本発明の一実施例に係る受信機は、DSM−CC(Digital Storage Media Command and Control)セクションを通じてPDIテーブルを受信することができる。この場合、本発明の一実施例に係る受信機は、FLUTEセッション2310を介してPDIテーブルを受信することができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。以下、
図76に示す各構成エレメントの動作について説明する。
【0990】
本発明の一実施例に係る受信機は、まず、SSC2300を介してPDIテーブルセクションを受信することができる。具体的に、本発明の一実施例に係る受信機は、DSM−CCセクションを通じて受信されるIPデータグラムのうち、SSC2300に該当するIPデータグラムをパースしてPDIテーブルセクションを受信することができる。この場合、本発明の一実施例に係る受信機は、SSC2300が有する周知のIPアドレス及び/又はUDPポートナンバーを用いてPDIテーブルセクションを受信することができる。本発明の一実施例に係るPDIテーブルセクションは、PDIテーブルを放送網を介して伝達するために、本発明の一実施例に係るPDIテーブルを圧縮したテーブルを意味する。PDIテーブルセクションに関する具体的な内容は後述する。
【0991】
本発明の一実施例に係る受信機は、SSC2300を介して受信したPDIテーブルセクションをパースしてPDIテーブルを取得することができる。その後、本発明の一実施例に係る受信機は、PDIエンジン2330にPDIテーブルを伝達することができる。
【0992】
本発明の一実施例に係るPDIエンジン2330は、受信したPDIテーブルを処理し、該当のPDIテーブルに含まれたPDI質問を抽出することができる。その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン2330は、抽出されたPDI質問をUI2340に伝達することができる。
【0993】
本発明の一実施例に係るUI2340は、受信したPDI質問をディスプレイし、該当のPDI質問に対するPDI回答を受信することができる。この場合、本発明の一実施例に係るUI2340は、リモコンを介してPDI回答を受信することができる。その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン2330は、UI2340から受信したPDI回答を用いてPDIデータを更新することができる。具体的な内容は、
図58及び
図59で説明したとおりである。
【0994】
また、本発明の一実施例に係る受信機は、SSC2300を介してSMT(Service Map Table)及び/又はNRT−IT(Non Real Time Information Table)を受信することができる。本発明の一実施例に係るSMTは、個人化サービスのためのシグナリング情報を含むことができる。本発明の一実施例に係るNRT−ITは、個人化サービスのためのアナウンス(announcement)情報を含むことができる。
【0995】
その後、本発明の一実施例に係る受信機は、受信したSMT及び/又はNRT−ITをパースしてフィルタリング基準記述子を取得することができる。受信機は、フィルタリング基準記述子を用いて、フィルタリングエンジン2320にフィルタリング基準を伝達することができる。この場合、本発明のフィルタリング基準は、xml文書フォーマットのフィルタリング基準テーブルを一実施例とすることができ、フィルタリング基準テーブルについては
図74及び
図75で具体的に説明した。
【0996】
その後、本発明の一実施例に係るフィルタリングエンジン2320は、PDIエンジン2330にPDIデータ要求信号を伝達することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン2330は、PDIデータ要求信号を受信すると、該当のPDIデータ要求信号に対応するPDIデータを検索してフィルタリングエンジン2320に伝達することができる。結果的に、本発明の一実施例に係る受信機は、フィルタリング結果を用いてコンテンツをダウンロードすることができる。本発明の一実施例に係るフィルタリングの以降の過程については
図60及び
図61で具体的に説明した。
【0997】
図77は、本発明の一実施例に係るPDIテーブルセクションを示す図である。
【0998】
具体的に、
図77は、
図76で説明したPDIテーブルセクションの構文である。
【0999】
PDIテーブルが放送ストリームで伝達されると、
図76に定義されたテーブルのXML形式は、DEFLATE圧縮アルゴリズムを用いて圧縮される。得られた圧縮されたテーブルは、
図77のテーブルに示すように、ブロックに区分されてセクションに挿入されることによって、NRTスタイルの専用セクションに要約される。
【1000】
結論的に、本発明の一実施例に係る受信機は、同一のシーケンスナンバーを有するセクション番号順にPDI−Qインスタンス文書のブロックを組み合わせて圧縮を解除することができる。本発明の一実施例に係る受信機は、圧縮を解除した結果としてPDI−Qインスタンス文書を生成することができる。その後、受信機は、PDI−Qインスタンス文書を、本発明の一実施例に係るPDIエンジンに伝達することができる。具体的な方法は、
図76で上述したとおりである。
【1001】
以下、
図77に示すPDIテーブルセクションの構文について説明する。
【1002】
ブロックは、昇順のsection_numberフィールド値のセクションに挿入されるだろう。“SSC”及び“IPサブネット”という用語は、ATSC NRT標準で定義されるので、専用セクションは、PDIテーブルが関連した仮想チャネルのIPサブネットのSSCで搬送される。当該セクションのsequence_numberフィールドは、同一のSSCで搬送される別個のPDIテーブルインスタンスを区別するために用いられる。
【1003】
8ビットのtable_idフィールドは、当該テーブルセクションがPDIテーブルインスタンスに属することを識別するために設定されるはずである。8ビットのtable_idフィールドは、当該テーブルセクションがPDIテーブルインスタンスに属することを識別するために設定されるだろう。table_idフィールドは、
図77に示すPDIテーブルセクションが本発明の一実施例に係るPDIテーブルに関する情報を含んでいることを示すことができる。
【1004】
本実施例に係るsection_syntax_indicatorフィールドは、PDIテーブルセクションのフォーマットを示すことができる。
【1005】
本実施例に係るprivate_indicatorフィールドは、ユーザに対するビット情報を示すことができる。
【1006】
本実施例に係るsection_lengthフィールドは、PDIテーブルセクションでバイトの数を示すことができる。
【1007】
本実施例に係るtable_id_extensionフィールドは、PDIテーブルセクションを識別することができる。
【1008】
本実施例に係るprotocol_versionフィールドは、PDIテーブル構文のプロトコルバージョンを含むことができる。
【1009】
8ビットのsequence_numberフィールドの値は、PDI−Qインスタンスの他の全セクションのsequence_numberと同一であり、SSCで搬送される他のPDI−Qインスタンスの全セクションのsequence_numberと異なる。sequence_numberフィールドは、同時にSSCで搬送されるPDI−Qの別個のインスタンスに属するセクションを区別するために用いられる。
【1010】
5ビットのPDIQ_data_versionフィールドは、pdiTableId値によって定義されるPDI−Qインスタンスのバージョンナンバーを示す。PDI−Qインスタンスのあるエレメント又は属性が変化すると、バージョンナンバーは1 modulo 32ずつ増加する。
【1011】
1ビットのcurrent_next_indicatorフィールドは、PDI−Qセクションに対しては常に1に設定され、PDI−Qが常にsegment_idによって識別されるセグメントに対して現在PDI−Qであることを示す。
【1012】
8ビットのsection_numberフィールドは、PDI−Qインスタンスの当該セクションのセクションナンバーを提供する。PDI−Qインスタンスの最初のセクションのsection_numberは、0x00に設定される。section_numberは、PDI−Qインスタンスのそれぞれの追加セクションによって1ずつ増加する。
【1013】
8ビットのlast_section_numberフィールドは、当該セクションが一部であるPDI−Qインスタンスの最後のセクション(すなわち、最高のsection_numberのセクション)のナンバーを提供する。
【1014】
16ビットのservice_idフィールドは、当該PDI−Qインスタンスがある特定サービスではなくそれが現れる仮想チャネルにおける全データサービスに適用されるということを示すために、0x0000に設定される。
【1015】
可変長を有するpdiq_bytes()フィールドは、当該セクションによって部分的に伝達されるPDI−Qインスタンスのブロックで構成される。当該テーブルインスタンスの全セクションのpdiq_bytes()フィールドがそれらのsection_numberフィールドの順で連結されると、結果は完全なPDI−Qインスタンスである。
【1016】
図78は、本発明の他の実施例に係るPDIテーブルセクションを示す図である。
【1017】
具体的に、
図78は、
図76で説明したPDIテーブルセクションの構文であり、基本的な内容は
図77で説明したとおりである。ただし、
図77に示すPDIテーブルセクションとは違い、
図78に示すPDIテーブルセクションは、sequence_numberフィールドを含んでいない。以下、
図78に示すPDIテーブルセクションの構文について説明する。
【1018】
本発明の一実施例に係るnum_questionsフィールドは、PDIテーブルに含まれたPDI質問の数を示すことができる。
【1019】
本発明の一実施例に係るquestion_id_lengthフィールドは、一つのPDI質問のIDの長さを示すことができる。
【1020】
本発明の一実施例に係るquestion_id_valueフィールドは、一つのPDI質問のIDが有する値を示すことができる。
【1021】
本発明の一実施例に係るquestion_text_lengthフィールドは、question_textの長さを示すことができる。
【1022】
本発明の一実施例に係るquestion_textフィールドは、一つのPDI質問の実際内容を含むことができる。
【1023】
本発明の一実施例に係るanswer_type_codeフィールドは、PDI質問に対するPDI回答のタイプを示すことができる。具体的に、本発明の一実施例に係るanswer_type_codeフィールドは、下記の表34に表現された回答タイプコードを含むことができる。下記の表34に示すそれぞれの回答タイプコードは、
図62で説明したPDI回答のタイプを示すことができる。
【1024】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【1025】
本発明の一実施例に係るnum_answerフィールドはPDI質問に対するPDI回答の数を示すことができる。
【1026】
本発明の一実施例に係るanswer_value_lengthフィールドは、answer_valueの実際の長さを示すことができる。
【1027】
本発明の一実施例に係るanswer_valueフィールドは、answer_type_codeで表現されるPDI回答の実際内容を含むことができる。
【1028】
図79は、本発明の更に他の実施例に係るPDIテーブルセクションを示す図である。
【1029】
具体的に、
図79は、
図76で説明したPDIテーブルセクションの構文であり、基本的な内容は、
図77及び
図78で説明したとおりである。
図79の構文を構成するフィールドは、
図78の構文を構成するフィールドと同一なので、その具体的な説明は省略する。
【1030】
図80は、本発明の更に他の実施例に係るPDIテーブルセクションを示す図である。
【1031】
具体的に、
図80は、
図76で説明したPDIテーブルセクションの構文であり、基本的な内容は、
図77及び
図78で説明したとおりである。
図80の構文を構成する基本的なフィールドは、
図78のシンタックス(syntax)を構成するフィールドと同一なので、その具体的な説明は省略する。
【1032】
ただし、
図78の構文とは違い、
図80の構文は、sequence_numberフィールドをさらに含むことができる。本発明の一実施例に係るsequence_numberフィールドに関する説明は、
図77で上述したとおりである。
【1033】
図81は、本発明の他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【1034】
具体的に、
図76で説明した個人化放送システム上のFLUTEセッション、フィルタリングエンジン、及び/又はPDIエンジンの動作に関する本発明の一実施例を示す図である。
【1035】
図81に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、FLUTEセッション2800、フィルタリングエンジン2810、及び/又はPDIエンジン2820を含むことができる。本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、ATSC2.0サービス及び次世代放送サービスなどを提供することができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。
【1036】
図76で上述したように、本発明の一実施例に係る受信機は、FLUTEセッションを通じてPDIテーブルを受信することができる。以下、
図81では、本発明の一実施例に係る受信機がFLUTEセッションを通じてPDIテーブルを受信する方法を説明する。
【1037】
本発明の一実施例に係る受信機は、FLUTEセッション2800を介してFDTインスタンスを受信することができる。FDT(File Delivery Table)インスタンスは、同じFLUTEセッション2800を介して伝送されるコンテンツの伝送単位を意味する。本発明の一実施例に係るFDTインスタンスは、コンテンツのタイプを示すコンテンツタイプ属性を含むことができる。具体的に、本発明の一実施例に係るコンテンツタイプ属性は、FLUTEセッション2800を介して伝送されるファイルがPDI−Qインスタンス文書(又は、PDIテーブル)であることを示す内容を含むことができる。本発明の一実施例に係るコンテンツタイプ属性に関する具体的な内容は後述する。
【1038】
本発明の一実施例に係る受信機は、FDTインスタンスを用いて、FLUTEセッション2800を介して伝送されるファイルがPDI−Qインスタンス文書であることを認知することができる。その後、本発明の一実施例に係る受信機は、PDI−Qインスタンス文書をPDIエンジン2820に伝達することができる。具体的な内容は、
図23で説明したとおりである。
【1039】
図82は、本発明の他の実施例に係るFDTインスタンスのXMLスキーマを示す図である。
【1040】
具体的に、
図29は、
図28で説明したFDTインスタンスのXMLスキーマを示す図であり、以下、上述したコンテンツタイプ属性2900について説明する。
【1041】
図82に示すように、本発明の一実施例に係るFDTインスタンスは、FDTインスタンス自体の属性情報を示す属性2900、及び/又はFLUTEセッションを通じて伝送されるファイルを示すfileエレメント2910を含むことができる。
図29に示すfileエレメント2910は、ファイルに対する属性情報を示す属性を含むことができる。
図29に示すように、fileエレメント2910は、本発明の実施例に係るcontent type属性2920を含むことができる。
【1042】
図81で説明したように、本発明の実施例に係る受信機は、content type属性2920に含まれた値を用いてPDI−Qインスタンス文書を識別することができる。例えば、
図82に示すcontent type属性2920は、“application/atsc−pdiq”又は“text/atsc−pdiq+xml”で表現されるMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)プロトコル形態の値などを有することができる。
【1043】
図83は、本発明の一実施例に係るケイパビリティ記述子構文を示す図である。
【1044】
具体的に、
図83は、
図76で説明した個人化放送システムにおいて、本発明の一実施例に係る受信機がPDIテーブルを識別するための構文を示す。
【1045】
本発明の一実施例に係るケイパビリティ記述子は、SMTサービスレベルにおけるサービス又はNRT−ITコンテンツレベルにおけるコンテンツがPDIテーブルであるか否かを示すために用いることができる。本発明の一実施例に係る受信機は、当該情報を用いてサービス/コンテンツがPDIテーブルであるか否かを認知し、当該サービス/コンテンツがダウンロードされなければならないかを、PDIエンジンをサポートするなどのケイパビリティによって判断する。
【1046】
下記の表35に表現されたコードは、PDIテーブルシグナリングに対するケイパビリティ記述子でcapability_codeに追加されてもよい。本発明の一実施例に係るcapablilty_code値は他の値に割り当てられてはならない。下記の表2に表示されたcapability_code値は、設計者の意図によって異なる値に設定されてもよい。
【1047】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【1048】
図84は、本発明の一実施例に係る消費モデルを示す図である。
【1049】
具体的に、
図84は、
図76で説明した個人化放送システムにおいて、本発明の一実施例に係る受信機がPDIテーブルを識別するために、SMT上に追加されたフィールドを示す。
【1050】
NRTサービス記述子は、NRT SMTのサービスレベルに位置し、そのNRT_service_categoryは、サービスがPDIテーブルを提供すると、0x04(PDI)になる。したがって、受信機は、フィールド値が0x04であれば、PDIテーブルが提供されることが分かる。
【1051】
図84に示す消費モデルの値は、設計者の意図によって異なる値に設定されてもよい。
【1052】
図85は、本発明の一実施例に係るフィルタリング基準記述子構文を示す図である。
【1053】
具体的に、
図85は、
図76で説明した個人化放送システム上で、本発明の一実施例に係る受信機がフィルタリング基準テーブルを受信するためのフィルタリング基準記述子のビットストリーム構文を示す。
【1054】
本発明の一実施例に係るフィルタリング基準は、本発明の一実施例に係る受信機がコンテンツをダウンロードするか否かを判断するようにダウンロード可能なコンテンツと関連する。ATSC2.0環境にはダウンロード可能なコンテンツに2つのカテゴリーがある。独立型のNRTサービスにおけるNRTコンテンツ及び付属双方向データサービスでTDOによって用いられるNRTコンテンツアイテムがそれに当たる。
【1055】
以下、
図85では、独立型のNRTサービスにおけるNRTコンテンツをフィルタするためのフィルタリング基準について説明する。
【1056】
本発明の一実施例に係るNRTサービス及びコンテンツアイテムに対するフィルタリング基準において、以下に定義されたフィルタリング基準記述子の一つ以上のインスタンスは、受信機がユーザにNRTサービスを提供するか否かを決定するようにするために、SMTでサービスレベル記述子ループに含まれてもよく、受信機が当該特定コンテンツアイテムをダウンロードしてユーザにとって使用可能にするか否かを決定するように、NRT−ITでコンテンツアイテムレベル記述子ループに含まれてもよい。
【1057】
フィルタリング基準記述子の一つ以上のインスタンスは、複数の値が同一又は別個のターゲット基準に対して提供されるようにする。意図するターゲット論理は、同じターゲット基準に対して複数値の間で論理和であり、別個のターゲット基準の間で論理積である。
【1058】
以下、
図85に示すフィルタリング基準記述子のビットストリーム構文の各フィールドのセマンティクス定義について説明する。
【1059】
8ビットフィールドであるdescriptor_tagフィールドは、記述子が本発明の一実施例に係るフィルタリング基準記述子であるということを示すために0xTBDに設定されてもよい。
【1060】
8ビット符号なし整数フィールドであるdescriptor_lengthフィールドは、descriptor_lengthフィールド自身に続くバイト数を示すことができる。
【1061】
8ビットフィールドであるnum_ filter_criteriaフィールドは、
図85に示した当該記述子に含まれたフィルタリング基準の数を示すことができる。
【1062】
8ビットフィールドであるcriterion_id_lengthフィールドは、criterion_idフィールドの長さを示すことができる。
【1063】
可変長フィールドであるcriterion_idフィールドは、当該記述子が現れる仮想チャネルのPDIテーブルで質問(QIA、QBA、QSA、QTA、又はQAAエレメント)のid属性にマッチされるURIの形態で当該フィルタリング基準の識別子を提供することができる。
【1064】
3ビットフィールドであるcriterion_type_codeフィールドは、下記の表36によって当該基準(質問)のタイプを提供することができる。
【1065】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【1066】
5ビットフィールドであるnum_criterion_valuesフィールドは、各値がcriterion_idによって識別される質問(QIA、QBA、QSA、QTA、又はQAA)に対する可能な回答である当該フィルタリング基準に対するループでターゲット基準値の数を提供する。
【1067】
8ビットフィールドであるcriterion_value_lengthフィールドは、当該ターゲット基準値を示す必要があるバイトの数を提供する。
【1068】
可変長フィールドであるcriterion_valueフィールドは、当該ターゲット基準値を提供する。
【1069】
本発明の一実施例に係るフィルタリング基準記述子は、サービスやコンテンツアイテムと関連した特定ターゲット基準に対する値を示す。ATSC2.0送出において、上記定義されたfiltering_criteria_descriptor()の一つ以上のインスタンスは、SMTでNRTサービスの記述子ループ又はNRT−ITでコンテンツアイテムの記述子ループに含まれてもよい。前者の場合、それらをサービス自体(全てのコンテンツアイテム)に適用することができる。後者の場合、それらを個別コンテンツアイテムに適用することができる。
【1070】
記述子ループに一つのフィルタリング基準記述子だけがあり、それが一つの基準値だけを有すると、サービス又はコンテンツアイテムがフィルタを通過するか否かに対する決定は、当該基準値が(criterion_idによって示したように)フィルタリング基準に該当する質問に対するPDI−Aで質問のうちの値と一致する場合“真”(はい)になり、そうでない場合、“偽”(いいえ)になるはずである。
【1071】
単一記述子ループの全フィルタリング基準記述子で、全基準値の数が1よりも大きいと、各基準値の結果は、基準値が(criterion_idによって示したように)フィルタリング基準に該当する質問に対するPDI−Aで回答のうちの値と一致すると“真”を返す中間用語として評価されるはずであり、そうでない場合、“偽”を返す中間用語として評価されるはずである。このような中間用語のうち、(criterion_idによって決定されるように)フィルタリング基準の同一値を有するものは、各ターゲット基準に対する中間結果を得るために論理和され、それらの中間結果は、最終結果を決定するために論理積されるはずである。最終結果が受信機に対して“真”と評価されると、これは、関連したNRTサービス又はコンテンツアイテムがフィルタを通過し、受信機にダウンロードされ得るということを意味する。
【1072】
図86は、本発明の他の実施例に係るフィルタリング基準記述子構文を示す図である。
【1073】
具体的に、
図86は、
図76で説明した個人化放送システム上で、本発明の一実施例に係る受信機がフィルタリング基準テーブルを受信するためのフィルタリング基準記述子のビットストリーム構文を示す。
【1074】
図86に示すフィルタリング基準記述子構文の基本的な内容は、
図85で説明したとおりである。
【1075】
しかし、criterion_type_codeフィールドは、下記の表37によって当該基準(質問)のタイプを提供することができる。
【1076】
【表37】
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【1077】
図87は、本発明の更に他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【1078】
具体的に、
図87は、本発明の一実施例に係る受信機が放送網を介してPDIテーブル及び/又はフィルタリング基準テーブルを受信するための個人化放送システムのフローチャートである。
【1079】
本発明の一実施例に係る個人化放送システムの基本的な構造は、
図58乃至
図61で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、
図60乃至
図69で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルは、
図72乃至
図75で説明したとおりである。
【1080】
図87に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、シグナリングサーバー3410、フィルタリングエンジン3420、PDIエンジン3430、及び/又はUI3440を含むことができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。
【1081】
本発明の一実施例に係るPDIテーブル及びフィルタリング基準を処理するためのフィルタリングエンジン3420、PDIエンジン3430、及び/又はUI3440の動作は、
図76で説明したとおりである。以下、
図87に示すシグナリングサーバー3410の動作を中心に説明する。
【1082】
本発明の一実施例に係る受信機は、まず、PDIテーブルセクションを受信するための要求信号をシグナリングサーバー3410に伝送することができる。この場合、本発明の一実施例に係る受信機は、クエリー用語を用いて要求信号を伝送することができる。クエリーに関する具体的な内容は後述する。
【1083】
本発明の一実施例に係るシグナリングサーバー3410は、該当のクエリーによるPDIテーブルセクションを受信機に伝送することができる。PDIテーブルセクションに関する具体的な内容は、
図77乃至
図80で説明したとおりである。
【1084】
図88は、本発明の一実施例に係るHTTP要求テーブルを示す図である。
【1085】
具体的に、
図88は、本発明の一実施例に係る受信機が
図87で説明したシグナリングサーバーにクエリーを伝送するためのHTTPプロトコルを示す。
【1086】
放送局によってサポートされると、
図88に示したプロトコルは、2つのケイパビリティを提供することができる。第一に、圧縮されないオーディオ又はビデオだけを伝達する経路を通じてDTV放送信号を受ける装置に対して、当該プロトコルは一般的に放送局の独立型NRTサービスに接続する唯一の方法である。第二に、完全な放送ストリームに接続できる装置に対しても、当該プロトコルは、ローカル放送領域で使用可能な全ての放送ストリームを循環して、所望のテーブルが現れることを待たないでプログラム/サービスガイドを付加するデータを検索する方法を提供する。これはまた、別のチューナを必要とせず、視聴者がTVを視聴している間にもいつでもこのようなデータの検索を可能にする。
【1087】
図88に示すHTTP要求テーブルは、受信しようとするテーブルの種類及び当該テーブルを受信するためのベースURLを示すクエリー用語を含むことができる。
【1088】
本発明の一実施例に係る受信機は、
図88に示すHTTP要求テーブルのクエリー用語を用いて特定テーブルを受信することができる。具体的に、本発明の一実施例に係る受信機は、“?table=PDIT[&chan=<chan_id>]”というクエリー用語を用いてシグナリングサーバーに要求信号を送ることができる。具体的な内容は
図87で説明したとおりである。
【1089】
図89は、本発明の更に他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【1090】
具体的に、
図89は、本発明の一実施例に係る受信機がインターネット網を介してPDIテーブル及び/又はフィルタリング基準テーブルを受信するための個人化放送システムのフローチャートである。
【1091】
本発明の一実施例に係る個人化放送システムの基本的な構造は、
図58乃至
図61で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、
図60乃至
図71で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルは、
図72乃至
図75で説明したとおりである。
【1092】
インターネットを介して伝達される時、PDIテーブルインスタンスはHTTP又はHTTPSを介して伝達されるはずである。HTTP応答ヘッダーでPDIテーブルのコンテンツタイプは“text/xml”になるだろう。
【1093】
インターネットを介してPDIテーブルを検索するために用いられるURLは、DTV字幕放送チャネルで標準字幕サービス#6で移動するSDOPrivateDataURIString命令語を通じて伝達されてもよく、TPTと共に伝達されるUrlList XMLエレメントで伝達されてもよい。
【1094】
TPT(TDOパラメータテーブル)は、セグメントのTDOに関するメタデータ及びそれらをターゲットとするイベントを含む。TDOという用語は、トリガリングされた双方向付加データサービスでトリガーによって開始されたDO(Declarative Object)又はトリガーによって開始されたDOによって開始されたDOなどを反復して指定するために用いられる。トリガーは、シグナリングを識別し、双方向イベントの再生のタイミングを設定する機能を有するシグナリングエレメントである。
【1095】
図89に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、PDIサーバー3600、コンテンツサーバー3650、及び/又は受信機を含むことができる。本発明の一実施例に係る受信機は、TPT(TDO Parameters Table)クライアント3610、フィルタリングエンジン3620、PDIエンジン3630、及び/又はUI3640を含むことができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。以下、
図89に示す各構成エレメントの動作について説明する。
【1096】
本発明の一実施例に係るTPTクライアント3610は、TPT及び/又はURLリストテーブルを受信することができる。本発明の一実施例に係るTPTは、セグメントのTDOに関するメタデータ及びそれらをターゲットとするイベントを含む。本発明の一実施例に係るTPTは、PDIテーブル及びフィルタリング基準テーブルに関する情報を含むことができる。本発明の一実施例に係るURLリストテーブルは、PDIサーバー3600のURL情報を含むことができる。TPT及びURLリストテーブルに関する具体的な内容は後述する。
【1097】
また、本発明の一実施例に係るTPTクライアント3610は、URLリストテーブルからPDIサーバー3600のURL情報を取得することができる。TPTクライアント3610は、取得したURL情報を用いてPDIサーバー3600にアクセスし、本発明の一実施例に係るPDIテーブルの伝送を要求することができる。本発明の一実施例に係るPDIサーバー3600は、TPTクライアント3610の要求に応じて該当のPDIテーブルをTPTクライアント3610に伝送することができる。
【1098】
図89に示すように、本発明の一実施例に係るTPTクライアント3610は、受信したPDIテーブルをPDIエンジン3630に伝達することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン3630は、受信したPDIテーブルを処理し、該当のPDIテーブルに含まれたPDI質問を抽出することができる。その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン3630は、抽出されたPDI質問をUI3640に伝達することができる。
【1099】
本発明の一実施例に係るUI3640は、受信したPDI質問をディスプレイし、該当のPDI質問に対するPDI回答を受信することができる。本発明の一実施例に係るUI3640は、リモコンを介してPDI回答を受信することができる。その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン3630は、UI3640から受信したPDI回答を用いてPDIデータを更新することができる。具体的な内容は、
図58及び
図59で説明したとおりである。
【1100】
また、本発明の一実施例に係るTPTクライアント3610は、TPTをパースしてフィルタリング基準を取得することができる。
図89に示すように、TPTクライアント3610は、フィルタリング基準をフィルタリングエンジン3620に伝達することができる。この場合、本発明のフィルタリング基準は、xml文書フォーマットのフィルタリング基準テーブルを一実施例とすることができ、フィルタリング基準テーブルについては
図74及び
図75で具体的に説明した。
【1101】
その後、本発明の一実施例に係るフィルタリングエンジン3620は、PDIエンジン3630にPDIデータ要求信号を伝達することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン3630は、PDIデータ要求信号を受信すると、該当のPDIデータ要求信号に対応するPDIデータを検索してフィルタリングエンジン3620に伝達することができる。本発明の一実施例に係るフィルタリング以降の過程については、
図60及び
図61で具体的に説明した。
【1102】
結果的に、本発明の一実施例に係る受信機は、フィルタリング結果を用いてコンテンツをダウンロードすることができる。さらにいうと、TPTクライアント3610は、フィルタリング結果をフィルタリングエンジン3620から受信し、TDO及び/又はコンテンツダウンロード要求信号をコンテンツサーバー3650に伝達することができる。コンテンツサーバー3650は、TDO及び/又はコンテンツダウンロード要求信号によってTDO及び/又はコンテンツをTPTクライアント3610に伝送することができる。
【1103】
図90は、本発明の一実施例に係るURLリストテーブルを示す図である。
【1104】
具体的に、
図90は、本発明の一実施例に係る受信機がインターネット網を介してPDIテーブル及び/又はフィルタリング基準を受信するためのURL情報を含むテーブルである。本発明の一実施例に係るURLリストテーブルの送受信過程は、
図36で具体的に説明した。
【1105】
URLリストテーブルがインターネットを介して伝達されるとき、URLリストテーブルを、マルチパート(multipart)MIMEメッセージの形態でTPTと共にHTTPを通じて伝達することができる。
【1106】
インターネットを介して伝達されるとき、TPTは、HTTPを通じて伝達されてもよい。現セグメントのTPTに対するURL情報は、DTV字幕サービス#6又は自動コンテンツ認識サーバーを介して伝達され、トリガーに現れてもよい。TPTに対する要求に対する応答は、現セグメントに対するTPTだけで構成されてもよく、要求されたTPTが1番目のパート、セグメントに対するAMTが選択的に2番目のパート、UrlList XML文書が選択的にその次のパートである、マルチパートMIMEメッセージで構成されてもよい。
【1107】
以下、本発明の一実施例に係るURLリストテーブルに含まれた各エレメントのセマンティクスについて説明する。
【1108】
図90に示したUrlListエレメントは、本発明の一実施例に係る受信機に有用なURLのリストを含む。
【1109】
図90に示したUrlListエレメントのTptUrlエレメントは、現双方向付加サービスで将来セグメントに対するTPTのURL情報を含むことができる。複数のTptUrlエレメントが含まれると、それらは放送においてセグメントの出現順で整列されるはずである。
【1110】
図90に示したUrlListエレメントのNrtSignalingUrlエレメントは、受信機が当該標準のセクション18に定義された要求プロトコルを用いて現伝送ストリームで全仮想チャネルに対するNRTシグナリングテーブルを取得できるサーバーのURL情報を含むことができる。
【1111】
図90に示したUrlListエレメントのUrsUrlエレメントは、受信機が当該標準のセクション10に定義されたプロトコルを用いて使用(視聴率調査)レポートを伝送できるサーバーのURL情報を含むことができる。
【1112】
図90に示したUrlListエレメントのPdiUrlエレメントは、PDITableのURL情報を含むことができる。すなわち、本発明の一実施例に係るPdiUrlエレメントは、PDIテーブル及び/又はフィルタリング基準を伝送できるサーバーのURL情報を示すことができる。
【1113】
上述した
図90のURLリストテーブルは、下記の表38のようなフォーマットで構成することができる。
【1114】
【表38】
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【1115】
図91は、本発明の一実施例に係るTPTを示す図である。
【1116】
具体的に、
図91に示すTPTは、PDIテーブル及び/又はフィルタリング基準のURL情報を含むことができる。本発明の一実施例に係るTPTの送受信過程は、
図89で具体的に説明した。以下、TPTに含まれたフィルタリング基準に関するエレメントを説明する。
【1117】
具体的に、
図91に示すFilter Criterionエレメントは、フィルタリング基準に関する情報を含むことができる。
【1118】
本発明の一実施例に係るid属性は、当該のフィルタリング基準に関するPDI質問を示すことができる。
【1119】
本発明の一実施例に係るcriterion type属性は、フィルタリング基準タイプ(又は、フィルタリング基準タイプエレメント)を示すことができる。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準のタイプに関しては
図73で具体的に説明した。
【1120】
本発明の一実施例に係るcriterion value属性は、上述した基準タイプ属性によるフィルタリング基準の値を示すことができる。
【1121】
図92は、本発明の更に他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【1122】
具体的に、
図92は、本発明の一実施例に係る受信機が自動コンテンツ認識システム上でPDIテーブル及び/又はフィルタリング基準テーブルを受信するための個人化放送システムを示す図である。
【1123】
本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識システムは、
図52で説明したとおりである。本発明の一実施例に係る個人化放送システムの基本的な構造は、
図58乃至
図61で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るPDIテーブルは、
図61乃至
図71で説明したとおりである。本発明の一実施例に係るフィルタリング基準テーブルは、
図72乃至
図75で説明したとおりである。
【1124】
図92に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、自動コンテンツ認識サーバー3900、TPTサーバー3950、PDIサーバー3960、コンテンツサーバー3970、自動コンテンツ認識クライアント3910、フィルタリングエンジン3920、PDIエンジン3930、及び/又はUI3940を含むことができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。以下、
図92に示す各構成エレメントの動作について説明する。
【1125】
本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識クライアント3910は、フィンガープリントからシグネチャを抽出し、シグネチャと共に要求を自動コンテンツ認識サーバー3900伝送することができる。本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識サーバー3900は、シグネチャを受信し、当該シグネチャと関連したトリガーなどと共に応答を自動コンテンツ認識クライアント3910に伝送することができる。上述した内容は、
図52乃至
図57で具体的に説明した。
【1126】
本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識クライアント3910は、受信したトリガーなどを用いて、TPTサーバー3950にTPT及び/又はURLリストテーブルを要求することができる。本発明の一実施例に係るTPTサーバー3950は、自動コンテンツ認識クライアント3910の要求に応じて、自動コンテンツ認識クライアント3910にTPT及び/又はURLリストテーブルを伝送することができる。TPT及び/又はURLリストテーブルに関する具体的な内容は、上述したとおりである。その後、本発明の一実施例に係るTPTサーバー3950は、受信したTPT及び/又はURLリストテーブルを自動コンテンツ認識クライアント3910に伝達することができる。
【1127】
本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識クライアント3910は、URLリストテーブルからPDIサーバー3960のURL情報を取得することができる。自動コンテンツ認識クライアント3910は、取得したURL情報を用いてPDIサーバー3960にアクセスし、本発明の一実施例に係るPDIテーブルの伝送を要求することができる。本発明の一実施例に係るPDIサーバー3960は、自動コンテンツ認識クライアント3910の要求に応じて、該当のPDIテーブルを自動コンテンツ認識クライアント3910に伝送することができる。
【1128】
図92に示すように、本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識クライアント3910は受信したPDIテーブルをPDIエンジン3930に伝達することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン3930は、受信したPDIテーブルを処理し、該当のPDIテーブルに含まれたPDI質問を抽出することができる。その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン3930は、抽出されたPDI質問をUI3940に伝達することができる。
【1129】
本発明の一実施例に係るUI3940は、受信したPDI質問をディスプレイし、該当のPDI質問に対するPDI回答を受信することができる。本発明の一実施例に係るUI3940は、リモコンを介してPDI回答を受信することができる。その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン3930は、UI3940から受信したPDI回答を用いてPDIデータを更新することができる。具体的な内容は、
図58及び
図59で説明したとおりである。
【1130】
また、本発明の一実施例に係る自動コンテンツ認識クライアント3910は、TPTをパースしてフィルタリング基準を取得することができる。
図92に示すように、自動コンテンツ認識クライアント3910は、フィルタリング基準をフィルタリングエンジン3920に伝達することができる。この場合、本発明のフィルタリング基準はxml文書フォーマットのフィルタリング基準テーブルを一実施例とすることができ、フィルタリング基準テーブルについては
図74及び
図75で具体的に説明した。
【1131】
その後、本発明の一実施例に係るフィルタリングエンジン3920は、PDIエンジン3930にPDIデータ要求信号を伝達することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン3930は、PDIデータ要求信号を受信すると、該当のPDIデータ要求信号に対応するPDIデータを検索してフィルタリングエンジン3920に伝達することができる。本発明の一実施例に係るフィルタリング以降の過程については、
図60及び
図61で具体的に説明した。
【1132】
結果的に、本発明の一実施例に係る受信機は、フィルタリング結果を用いてコンテンツをダウンロードすることができる。具体的に、自動コンテンツ認識クライアント3910は、フィルタリング結果をフィルタリングエンジン3920から受信し、TDO及び/又はコンテンツダウンロード要求信号をコンテンツサーバー3970に伝達することができる。コンテンツサーバー3970は、TDO及び/又はコンテンツダウンロード要求信号によって、TDO及び/又はコンテンツを自動コンテンツ認識クライアント3910に伝送することができる。
【1133】
図93は、本発明の更に他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【1134】
具体的に、
図93は、PDI回答の重複防止のための個人化放送システムの一実施例を示す図である。
【1135】
より詳細に、
図93は、本発明の一実施例に係る受信機が複数の放送局及びコンテンツプロバイダから同一のPDI質問を受信する場合、既に保存されたPDI回答を用いてPDIデータを更新できる個人化放送システムを示す。
図93に示す個人化放送システムによれば、ユーザは同一のPDI質問に対して重複してPDI回答を入力するという面倒さを減らすことができる。
【1136】
図93に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、2つ以上の放送局(又は、コンテンツプロバイダ)及び/又は受信機を含むことができる。本発明の一実施例に係る2つ以上の放送局は、放送局A4010及び/又は放送局B4020を含むことができる。本発明の一実施例に係る受信機は、PDIエンジン4030及び/又はUI4040を含むことができる。本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、ATSC2.0サービスを提供することができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。以下、
図93に示す各構成エレメントの動作を説明する。
【1137】
まず、本発明の一実施例に係る受信機は、放送局A4010から第1PDIテーブル4011を受信することができる。第1PDIテーブル4011を受信した受信機は、PDIエンジン4030に第1PDIテーブル4011を伝達することができる。本発明の一実施例に係る第1PDIテーブル4011は、第1PDIタイプエレメント4012を含むことができる。本発明の一実施例に係る第1PDIタイプエレメント4012のそれぞれは、
図68乃至
図71で上述したように、第1識別子エレメント(又は、第1ID)及び/又は第1PDI質問を含むことができる。また、
図93に示すように、第1PDIテーブル4011は、別個の第1IDを有する2つ以上の第1PDIタイプエレメント4012を含むことができる。
【1138】
本発明の一実施例に係るPDIエンジン4030は、第1PDIタイプエレメント4012から第1PDI質問を抽出し、抽出した第1PDI質問をUI4040に伝達することができる。その後、本発明の一実施例に係るUI4040は、ユーザから第1PDI質問に対する第1PDI回答を受信することができる。PDIエンジン4030は、第1PDI回答を第1PDIタイプエレメント4012に追加及び/又は修正することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン4030及びUI4040の具体的な動作は、
図76で説明したとおりである。
【1139】
また、本発明の一実施例に係るPDIエンジン4030は、放送局B4020から第2PDIテーブル4021を受信することができる。本発明の一実施例に係る第2PDIテーブル4021は、第2PDIタイプエレメント4022を含むことができる。
図68乃至
図71で上述したように、第2PDIタイプエレメント4022は、第2識別子エレメント(又は、第2ID)及び/又は第2PDI質問を含むことができる。
【1140】
第2PDIテーブルを受信したPDIエンジン4030はPDIストアにアクセスし、既に保存された第1PDIテーブルを探索することができる。その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン4030は、第2IDと第1IDとを比較することができる。比較の結果、第2IDと第1IDとが一致すると、第1PDI回答を第2PDIタイプエレメント4022に追加及び/又は修正することができる。
【1141】
結論的に、本発明の一実施例に係る受信機は、既に保存されたPDI質問と同じPDI質問を受信する場合、PDI質問を重複してディスプレイしないで、既に保存されたPDI回答を用いて処理することができる。したがって、本発明の一実施例に係る個人化放送システム上で、ユーザは、同じPDI質問に対して同じ内容のPDI回答を重複して入力する必要がなく、よって、ユーザはより便利に個人化サービスの提供を受けることができる。
【1142】
図94は、本発明の更に他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【1143】
具体的に、
図94は、PDI回答の重複防止のための個人化放送システムの一実施例を示す図である。
図94で説明した個人化放送システムは、PDI回答の重複防止のために、本発明の一実施例に係る受信機に既に保存されているPDIテーブルを用いることができる。PDI回答の重複防止のための実施例として、
図94ではPDI質問登録を用いた個人化放送システムを提示する。
【1144】
消費者が本質的に同じ質問に対して反復して答えることを引き起こさないように別個の放送局で質問を再使用することをサポートするために、質問を、ATSCによって指定されるレジストラ(registrar)に登録することができる。各登録記録は、
図68乃至71に明示されたように、グローバルに一意の質問IDに関する情報、質問タイプ(QIA、QBA、QSA、又はQTA)、一つ以上の言語からなる質問テキスト、登録日、及び/又は登録のために質問を提出した団体に対する連絡先の情報を含むことができる。また、QSAの場合、各登録記録(又は、先登録PDI質問)は、各選択の識別子のような許容される選択、及び一つ以上の言語からなる各選択のテキストを含むことができる。
【1145】
PDIテーブルは、登録された質問及び登録されていない質問の混合を含むことができる。
【1146】
登録された質問及び登録されていない質問はいずれも複数のPDIテーブルに現れてもよい。ユーザが複数のPDIテーブルに現れた質問に答える度に、受信機が提供する機能によるか、又はアプリケーションが提供する機能によるかにかかわらず、回答はそれが現れる全質問表にある質問の全ての場合に伝搬されると予想される。したがって、ユーザは、それが異なる質問表に何回現れるかにかかわらず、与えられた質問に一度だけ回答すればいい。
【1147】
ユーザに質問が殺到することを防止するために、質問表生成者は可能な限り、登録された質問を使用し、登録された質問が得られない特別なターゲット要求がある時にのみ、登録されていない質問を使用するように推奨される。
【1148】
本発明の一実施例に係る受信機は、受信機ターゲット基準を用いて先登録PDI質問を抽出することができる。本発明の一実施例に係る受信機ターゲット基準は、ATSC NRT標準であるA/103に従う。
【1149】
図94に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、SSC4100、FLUTEセッション4110、フィルタリングエンジン4120、PDIエンジン4130及び/又はUI4140を含むことができる。本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、ATSC2.0サービスを提供することができる。上述した個人化放送システムの構造は、設計者の意図によって変更されてもよい。以下、
図94に示す個人化放送システムについて説明する。
【1150】
本発明の一実施例に係る受信機は、SSC4100を介してSMT及び/又はNRT−ITを受信し、SMT及び/又はNRT−ITに含まれた受信機ターゲット基準を取得することができる。本発明の受信機ターゲット基準は、受信機ターゲット記述子又は受信機ターゲット基準テーブルを一実施例とすることができる。
【1151】
その後、本発明の一実施例に係るPDIエンジン4130は、取得した受信機ターゲット基準を変換してPDI質問を生成することができる。本発明の一実施例に係るUI4140は、PDIエンジン4130から上述したPDI質問を受け取ってディスプレイし、ユーザのPDI回答を受信することができる。本発明の一実施例に係るPDIエンジン4130及びUI4140の具体的な動作は、
図76で説明したとおりである。
【1152】
図95は、本発明の更に他の実施例に係るデジタル放送システムのフローチャートを示す図である。
【1153】
具体的に、
図95は、PDI質問登録を用いた個人化放送システムを示す。
【1154】
図95に示すように、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、シグナリングサーバー4200、受信機4210、フィルタリングエンジン4220、PDIエンジン4230、及びUI4240を含むことができる。受信機4210は、フィルタリングエンジン4220、PDIエンジン4230、及び/又はUI4240を含む概念として用いることができ、これは、設計者の意図によって変更可能である。また、本発明の一実施例に係る個人化放送システムは、ATSC2.0サービスを提供することができる。以下、
図94に示す個人化放送システムについて説明する。
【1155】
基本的な構成エレメントの動作は、
図94で説明したとおりである。ただし、
図95に示す受信機4210は、シグナリングサーバー4200にSMT及び/又はNRT−ITを要求することができる。本発明の一実施例に係る受信機4210の要求に応じて、シグナリングサーバー4200は、該当のSMT及び/又はNRT−ITを受信機4210に伝送することができる。
【1156】
本発明の一実施例に係る受信機がSMT及び/又はNRT−ITを受信した後の、受信機4210、PDIエンジン4230、及び/又はUI4240の具体的な動作は、
図94で説明したとおりである。
【1157】
図96は、本発明の一実施例に係る受信機ターゲット基準テーブルを示す図である。
【1158】
具体的に、
図96は、
図94及び
図95で説明した受信機ターゲット基準をテーブル形式で表現した図である。
【1159】
図96に示すように、受信機ターゲット基準テーブルは、ターゲット基準タイプコード(targeting criterion type code)、ターゲット値の長さ(targeting value length)及び/又はターゲット値(targeting value)に関する情報を含むことができる。
図96に示すターゲット基準タイプコードは、それぞれのターゲット基準を識別するためのコードを意味する。
図96に示すターゲット値の長さは、ターゲット基準値を示すためのバイト数を意味する。
図96に示すターゲット値は、ターゲット基準が示す情報を意味する。
【1160】
本発明の一実施例に係る受信機は、ターゲット基準タイプコードによってターゲット基準を変換して先登録PDI質問を取得することができる。
【1161】
具体的に、本発明の一実施例に係るターゲット基準タイプコードが0x00である場合、ターゲット値はリザーブされ、ターゲット値の長さは決定されない。
【1162】
本発明の一実施例に係るターゲット基準タイプコードが0x01である場合、ターゲット値は、下位3バイトだけを用いるA/65の表6.21に定義された地理的位置であり、ターゲット値の長さは、3バイトである。上述したA/65は、PSIP(Program and System Information Protocol)に関するATSC標準である。その詳細な内容は後述する。
【1163】
本発明の一実施例に係るターゲット基準タイプコードが0x02である場合、ターゲット値は、当該領域に適切なバイト数(8まで)を用いるA/65のセクション6.7.2に定義されたような文字及び数字で書いた郵便番号であり、ターゲット値の長さは、可変的である。その詳細な内容は後述する。
【1164】
本発明の一実施例に係るターゲット基準タイプコードが0x03である場合、ターゲット値は、下位2バイトだけを用いるA/65の表6.18に定義されたような人口統計学的カテゴリーであり、ターゲット値の長さは、2バイトである。その詳細な内容は後述する。
【1165】
本発明の一実施例に係るターゲット基準タイプコードが0x04−0x0Fである場合、ターゲット値は、将来ATSC使用のためにリザーブされ、ターゲット値の長さは定められない。
【1166】
本発明の一実施例に係るターゲット基準タイプコードが0x10−0x1Fである場合、ターゲット値は私的使用が可能であり、ターゲット値の長さは定められない。
【1167】
図97乃至
図100は、本発明の一実施例に係る先登録PDI質問を示す図である。
【1168】
具体的に、
図97乃至
図100は、
図96で上述したターゲット基準タイプコードが0x01である場合であり、本発明の一実施例に係る先登録PDI質問を示すテーブルである。
【1169】
図97乃至
図100に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合、本発明の一実施例に係るターゲット基準テーブルは、地理的位置に関する先登録PDI質問情報を含むことができる。この場合、本発明の一実施例に係る受信機は、下位3バイトだけを用いてターゲット基準テーブルを変換し、先登録PDI質問を取得することができる。
【1170】
図97は、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合であり、位置コード(location code)に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
図97に示す先登録PDI質問テーブルに含まれた先登録PDI質問情報は、
図94で説明したとおりである。
【1171】
具体的に、
図97に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、位置コードに関する情報を含むことができる。また、
図97に示す先登録PDI質問はQTAタイプであり、位置コードに対するテキストタイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1172】
次の[例示8]は、
図97に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1173】
[例示8]
<a20:QTA id="atsc.org/PDIQ/location-code">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>What is your location code?</a20:Text>
</a20:Q>
</a20:QTA>
【1174】
図98は、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合であり、FIPS(Federal Information Processing Standards Publication) stateに関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
図98に示す先登録PDI質問が含む基本的な内容は、
図94で説明したとおりである。ただし、
図95に示す先登録PDI質問は、question xactionSetIdに関する情報をさらに含むことができ、本発明の一実施例に係るquestion xactionSetIdに関する具体的な内容は後述する。
【1175】
具体的に、
図98に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、FIPS stateに関する情報を含むことができる。また、
図98に示す先登録PDI質問はQTAタイプであり、FIPS stateに対するテキストタイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1176】
次の[例示9]は、
図98に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1177】
[例示9]
<a20:QTA id="atsc.org/PDIQ/state" xactionSetId="1">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>What state are you located in?</a20:Text>
</a20:Q>
</a20:QTA>
【1178】
図99は、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合であり、FIPS countryに関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
図99に示す先登録PDI質問が含む基本的な内容は、
図94で説明したとおりである。ただし、
図99に示す先登録PDI質問は、question xactionSetIdに関する情報をさらに含むことができ、本発明の一実施例に係るquestion xactionSetIdに関する具体的な内容は後述する。
【1179】
具体的に、
図99に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、FIPS countryに関する情報を含むことができる。また、
図99に示す先登録PDI質問は、QTAタイプとして、FIPS countryに対するテキストタイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1180】
次の[例示10]は、
図99に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1181】
[例示10]
<a20:QTA id="atsc.org/PDIQ/county" xactionSetId="1">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>What county are you located in?</a20:Text>
</a20:Q>
</a20:QTA>
【1182】
図100は、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合であり、自治州細分(county subdivision)に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
図100に示す先登録PDI質問が含む基本的な内容は、
図94で説明したとおりである。ただし、
図100に示す先登録PDI質問は、question xactionSetIdに関する情報をさらに含むことができ、本発明の一実施例に係るquestion xactionSetIdに関する具体的な内容は後述する。
【1183】
具体的に、
図100に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x01である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、自治州細分に関するセクター情報を含むことができる。また、
図100に示す先登録PDI質問はQSAタイプであり、自治州細分に関する選択タイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1184】
また、本発明の一実施例に係るQSAタイプの先登録PDI質問は、PDI回答に対する選択肢(selection)情報を含むことができる。例えば、
図100に示す自治州細分に関する先登録PDI質問は、北西、北中、北東、西中、中央、東中、南西、南中、及び南東に関する9つの選択情報を含むことができる。
【1185】
次の[例示11]は、テーブルをXMLスキーマで示した一実施例である。
【1186】
[例示11]
<a20:QSA id="atsc.org/PDIQ/sector" xactionSetId="1">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>What part of your county are you located in?
</a20:Text>
<a20:Selection id="1">NW</a20:Selection>
<a20:Selection id="2">NC</a20:Selection>
<a20:Selection id="3">NE</a20:Selection>
<a20:Selection id="4">WC</a20:Selection>
<a20:Selection id="5">C</a20:Selection>
<a20:Selection id="6">EC</a20:Selection>
<a20:Selection id="7">SW</a20:Selection>
<a20:Selection id="8">SC</a20:Selection>
<a20:Selection id="9">SE</a20:Selection>
</a20:Q>
</a20:QTA>
【1187】
上述した、
図98乃至
図100に示すquestion xactionSetIdは、類似の内容を含むPDI質問の集合を示すことができる。本発明の一実施例に係る受信機は、同一のquestion xactionSetIdを含む先登録PDI質問を組み合わせて個人化放送サービスに用いることができる。
【1188】
例えば、
図97に示す受信機ターゲット基準は、同一のquestion xactionSetIdを有する
図98乃至
図100の受信機ターゲット基準と表現されてもよい。本発明の一実施例に係る受信機は、
図97に示す受信機ターゲット基準及び/又は
図98乃至
図100の受信機ターゲット基準を組み合わせた結果を用いて個人化放送サービスを提供することができる。
【1189】
図101及び
図102は、本発明の一実施例に係る先登録PDI質問を示す図である。
【1190】
具体的に、
図101及び
図102は、
図96で上述したターゲット基準タイプコードが0x02である場合、先登録PDI質問を示すテーブルである。
【1191】
図101及び
図102に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x02である場合、本発明の一実施例に係るターゲット基準テーブルは、文字及び数字で書いた郵便番号に関する先登録PDI質問情報を含むことができる。この場合、本発明の一実施例に係る受信機は、領域による適切な数のバイトを用いて目標基準テーブルを変換し、先登録PDI質問を取得することができる。本発明の一実施例に係る受信機は、目標基準テーブル変換のために最大8バイトを用いることができる。
【1192】
図101は、ターゲット基準タイプコードが0x02である場合であり、五桁の郵便番号に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。五桁の郵便番号とは、米国で使用する文字及び数字で書いた郵便番号を意味する。
図101に示す先登録PDI質問が含む内容は、
図94で説明したとおりである。
【1193】
具体的に、
図101に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x02である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、郵便番号に関する情報を含むことができる。また、
図101に示す先登録PDI質問はQTAタイプであり、郵便番号に対するテキストタイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1194】
次の[例示12]は、
図101に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1195】
[例示12]
<a20:QTA id="atsc.org/PDIQ/ZIPcode">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>What is your 5-digit ZIP code?</a20:Text>
</a20:Q>
</a20:QTA>
【1196】
図102は、ターゲット基準タイプコードが0x02である場合であり、数字で表した郵便番号に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。数字で表した郵便番号は、米国以外の地域で使用する文字及び数字で書いた郵便番号を意味する。
図102に示す先登録PDI質問が含む内容は、
図94で説明したとおりである。
【1197】
具体的に、
図102に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x02である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、郵便番号に関する情報を含むことができる。また、
図102に示す先登録PDI質問はQTAタイプであり、郵便番号に対するテキストタイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1198】
次の[例示13]は、
図102に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1199】
[例示13]
<a20:QTA id="atsc.org/PDIQ/ZIPcode">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>What is your 5-digit ZIP code?</a20:Text>
</a20:Q>
</a20:QTA>
【1200】
図103乃至
図106は、本発明の一実施例に係る先登録PDI質問を示す図である。
【1201】
具体的に、
図103乃至
図106は、
図96で上述したターゲット基準タイプコードが0x03である場合であり、本発明の一実施例に係る先登録PDI質問を示すテーブルである。
【1202】
図103乃至
図106に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合、本発明の一実施例に係るターゲット基準テーブルは、ユーザの人口統計カテゴリーに関する先登録PDI質問情報を含むことができる。この場合、本発明の一実施例に係る受信機は、下位2バイトだけを用いてターゲット基準テーブルを変換し、先登録PDI質問を取得することができる。
【1203】
図103は、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合であり、ユーザの性別に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
図103に示す先登録PDI質問が含む内容は、
図94で説明したとおりである。
【1204】
具体的に、
図103に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、性別に関する情報を含むことができる。また、
図103に示す先登録PDI質問はQSAタイプであり、ユーザの性別に関する選択タイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1205】
また、
図103に示す先登録PDI質問はQSAタイプであり、PDI回答に対する選択情報を含むことができる。例えば、
図103に示す性別に関する先登録PDI質問は、男性及び女性に関する2つの選択情報を含むことができる。
【1206】
次の[例示14]は、
図103に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1207】
[例示14]
<a20:QSA id="atsc.org/PDIQ/gender" minChoices="1">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>What is your gender?</a20:Text>
<a20:Selection id="1">Male</a20:Selection>
<a20:Selection id="2">Female</a20:Selection>
</a20:Q>
</a20:QSA>
【1208】
図104は、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合であり、ユーザの年齢帯(age bracket)に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
【1209】
図104に示す先登録PDI質問が含む内容は、
図94で説明したとおりである。具体的に、
図104に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、年齢帯に関する情報を含むことができる。また、
図104に示す先登録PDI質問はQSAタイプであり、年齢帯に関する選択タイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1210】
また、
図104に示す先登録PDI質問はQSAタイプであるので、PDI回答に対する選択情報を含むことができる。例えば、
図104に示す年齢帯に関する先登録PDI質問は、2−5歳、6−11歳、12−17歳、18−34歳、35−49歳、50−54歳、55−64歳、65歳以上に関する8つの選択情報を含むことができる。
【1211】
次の[例示15]は、
図104に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1212】
[例示15]
<a20:QSA id="atsc.org/PDIQ/age-bracket" minChoices="1">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text> What age bracket are you in</a20:Text>
<a20:Selection id="1">Ages 2-5</a20:Selection>
<a20:Selection id="2">Ages 6-11</a20:Selection>
<a20:Selection id="3">Ages 12-17</a20:Selection>
<a20:Selection id="4">Ages 18-34</a20:Selection>
<a20:Selection id="5">Ages 35-49</a20:Selection>
<a20:Selection id="6">Ages 50-54</a20:Selection>
<a20:Selection id="7">Ages 55-64</a20:Selection>
<a20:Selection id="8">Ages 65+</a20:Selection>
</a20:Q>
</a20:QSA>
【1213】
図105は、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合であり、ユーザの勤労有無に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
図105に示す先登録PDI質問が含む内容は、
図94で説明したとおりである。
【1214】
具体的に、
図105に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、勤労に関する情報を含むことができる。また、
図105に示す先登録PDI質問はQSAタイプであり、ユーザの勤労有無に関する選択タイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1215】
また、
図105に示す先登録PDI質問はQSAタイプであるので、PDI回答に対する選択情報を含むことができる。例えば、
図103に示す勤労に関する先登録PDI質問は、はい及びいいえに関する2つの選択情報を含むことができる。
【1216】
次の[例示16]は、
図105に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1217】
[例示16]
<a20:QSA id="atsc.org/PDIQ/working" minChoices="1">
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>Are you working at a paying job?
</a20:Text>
<a20:Selection id="1">Yes</a20:Selection>
<a20:Selection id="2">No</a20:Selection>
</a20:Q>
</a20:QSA>
【1218】
図106は、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合であり、ユーザの性別に関する先登録PDI質問を示すテーブルである。
図106に示す先登録PDI質問が含む内容は、
図94で説明したとおりである。
【1219】
具体的に、
図106に示すように、ターゲット基準タイプコードが0x03である場合、本発明の一実施例に係る質問IDは、勤労に関する情報を含むことができる。また、
図106に示す先登録PDI質問はQBAタイプであり、ユーザの勤労有無に関するブールタイプのPDI回答を要求する内容の質問テキストを含むことができる。
【1220】
次の[例示17]は、
図106に示したテーブルをXMLスキーマで示す一実施例である。
【1221】
[例示17]
<a20:QBA id="atsc.org/PDIQ/working" >
<a20:Q xml:lang="en-us">
<a20:Text>Are you working at a paying job?
</a20:Q>
</a20:QBA>
【1222】
図107は、本発明の一実施例に係るPDI APIを示す図である。
【1223】
具体的に、
図107は、上述した宣言コンテンツオブジェクト(DO)などのアプリケーションがPDIデータを利用するための関数を示す図である。本発明の一実施例に係るPDI APIは、本発明の一実施例に係る受信機がPDIストアにアクセスするためのインターフェースを意味する。
【1224】
ATSC2.0クライアント装置は、PDI質問に対するアクセス(例えば、検索及び更新)を可能にするためにPDI APIをサポートする。
【1225】
ATSC2.0DAEの一環として提供されるAPIは、保存装置からその質問のテキストを取ってきて、(可能ならば)当該質問に対して既に提供された回答を取ってきて、当該質問に対する回答を保存するために、与えられた質問のIDを考慮してDOを許容する。
【1226】
TDOがある特定質問又は回答に対してアクセスしたり記録することを防止するある規則を定義したり実施しようと試みない。複数のエンティティ(entities)が与えられたチャネルで使用可能な質問表を提供できることが構想される。このようなエンティティは、国家の伝送網事業者、ローカル放送局系列社、様々なプログラム生産者/供給者を含むことができるが、これに制限されない。
【1227】
ATSC2.0クライアント装置は、PDIデータ保存及び検索のためのAPIを実現する。PDI機能を実行するために、装置は、ネイティブアプリケーション、ファイルシステム/データベースを用いたり遠隔サービスを用いて、PDIデータベースを提供することができる。PDIストアは、ATSCクライアントに拘束されている。一つのPDIストアインスタンスだけがクライアントのために存在する。PDIストアは、DOがクライアントのPDIデータに接続できるようにし、また、ユーザがネイティブアプリケーションを介して別個のサービスプロバイダにわたって持続してPDI質問を管理(例えば、更新、追加、又は削除)できるようにする。
【1228】
図107は、本発明の一実施例に係るPDI APIを示すテーブルである。本発明の一実施例に係る受信機は、
図107に示すPDI APIを用いてPDIテーブルリストを取得することができる。
【1229】
以下、
図107に示すAPIについて説明する。
【1230】
図107に示すAPIの名称は、getPDITableList()であり、これは、設計者の意図によって変更可能な事項である。
図107に示す説明は、getPDITableList()API関数の詳細内容を示す。
図107に示す引数(arguments)は、getPDITableList()API関数のパラメータを示す。
【1231】
より具体的に、
図107に示す説明は、getPDITableList()API関数がそれぞれに対してpdiTableIdを提供し、PDIテーブルのリストを有するXML構造を返すということを示す。XML構造は、次のXMLスキーマと同一である。一つのpdiTableId下位エレメントを有するpdiTableListエレメントは、基数0から無限である。pdiTableIdインスタンスが0の場合は、放送局がPDIテーブルを提供しなかったということを示す。
【1232】
図107に示す引数は、pdiTableIdがPDIテーブルのグローバルに一意の識別子であるということを、URIの形態で示す。
【1233】
したがって、本発明の一実施例に係る受信機は、XMLスキーマによるテーブルフォーマットのPDIテーブルリストを受信することができる。
図107に示すように、PDIテーブルリストは、pdiTableIdエレメントを含むことができる。
図107に示すpdiTableIdエレメントの基数が0を示す場合、本発明の一実施例に係る受信機が放送局からPDIテーブルを受信していないことを意味できる。
【1234】
図108は、本発明の他の実施例に係るPDI APIを示す図である。
【1235】
具体的に、
図108は、本発明の一実施例に係る受信機がPDIテーブルを取得するためのPDI APIを示す図である。
【1236】
以下、
図108に示すAPIについて説明する。
【1237】
図108に示すAPIの名称はgetPDITable(String pdiTableId)であり、これは、設計者の意図によって変更可能な事項である。
図108に示す説明は、getPDITable(String pdiTableId)API関数の詳細内容を示す。
図108に示す引数は、getPDITable(String pdiTableId)API関数のパラメータを示す。
【1238】
より具体的に、
図108に示す説明は、getPDITable(String pdiTableId)API関数が受信機に対してPDIテーブルXML文書を返すためのものであることを示す。各pdiTableは、当該方法に対する入力として提供されたグローバルに一意のpdiTableId識別子によって識別されることと関連している。返された値は、連載された(serialized)PDIテーブルXMLインスタンスを含み、選択的にPDI−Q又はPDI−A XMLインスタンスを含むストリングである。
【1239】
図108に示す引数は、pdiTableIdがPDIテーブルのグローバルに一意の識別子であることを、URIの形態で示す。
【1240】
したがって、本発明の一実施例に係る受信機は、
図107で説明したPDIテーブルリストを受信した後に、PDIテーブルを受信することができる。具体的に、PDIテーブルリストを受信した受信機は、
図107に示すpdiTableIdに関連したPDIテーブルXML文書を受信することができる。
【1242】
図109は、本発明の更に他の実施例に係るPDI APIを示す図である。
【1243】
具体的に、
図109は、本発明の一実施例に係る受信機がPDI回答を取得するためのPDI APIを示す図である。
【1244】
以下、
図109に示すAPIについて説明する。
【1245】
図109に示すAPIの名称はgetPDIA(String pdiTableId)であり、これは、設計者の意図によって変更可能な事項である。
図109に示す説明は、getPDIA(String pdiTableId)API関数の詳細内容を示す。
図109に示す引数は、getPDIA(String pdiTableId)API関数のパラメータを示す。
【1246】
より具体的に、
図109に示す説明は、getPDIA(String pdiTableId)API関数が受信機に対してPDI−A XML文書を返すためのものであることを示す。各pdiTableは、当該方法に対する入力として提供されたグローバルに一意のpdiTableId識別子によって識別されることと関連している。返された値は、連載されたPDI−A XMLインスタンスを含むストリングである。
【1247】
図109に示す引数は、pdiTableIdがPDIテーブルのグローバルに一意の識別子であることを、URIの形態で示す。
【1248】
したがって、
図107で説明したPDIテーブルリストを受信した受信機は、
図107に示すpdiTableIdに関連したPDI−AテーブルのXML文書(又は、PDI−Aインスタンス文書)を受信することができる。本発明の一実施例に係るPDI−Aインスタンス文書は、
図68及び
図69で説明したとおりである。
【1249】
具体的に、
図109に示すPDI APIによる受信機の動作は、前述した図面で説明したとおりである。
【1250】
図107乃至
図109に示してはいないが、本実施例に係るPDI APIは、下記の表39及び/又は表40のように記述することができる。
【1251】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【1252】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【1253】
図110は、本発明の一実施例に係る、受信機とコンパニオン装置(Companion Device)との間でユーザーデータ(User Data)を交換する関係を示す図である。
【1254】
本発明では、PDI(Profile,Demographics,and Interests)User Data(e.g;Viewing Preference,geo−location data,etc..)を、放送受信機を含む他の形態のコンパニオン装置間に交換することができる。
【1255】
コンテンツプロバイダ(Content Provider)又は放送局(Broadcaster)が生成したPDIユーザーデータ質問(PDI User Data Questionaries)を受信機に伝達すると、受信機はユーザに当該質問(Questionaries)を提供し、この質問に対する回答(Answer)を受けてユーザーデータ保存所(User Data Store)に保存することができる。この保存所は、受信機内に設けられていてもよく、受信機の外部に(例えば、Cloud)位置してもよい。このように基本的に保存されたユーザーデータをコンパニオン装置に伝達することができ、逆に、コンパニオン装置で設定した回答を受信機が受け取って保存してもよい。受信機のコンパニオン装置との通信のためのプロトコル(Protocol)は特定プロトコルに限定されないが、本発明では、UPnPに基づいて実施例を作成する。本発明ではPDIユーザーデータの形態も限定されないが、XMLの形態で構成されることを実施例として説明する。
【1256】
図111は、本発明の他の実施例に係る、PDIユーザーデータのXMLの一部を示す図である。
【1257】
PDIユーザーデータに含まれる各エレメントに関する説明は、図面に開示した説明及び/又は前述したPDIテーブルのXML形態に含まれる類似の名称を有するエレメントに関する説明で代える。
【1258】
図112は、本発明の他の実施例に係る、PDIユーザーデータのXMLの他の一部を示す図である。
【1259】
PDIユーザーデータに含まれる各エレメントに関する説明は、図面に開示した説明及び/又は前述したPDIテーブルのXML形態に含まれる類似の名称を有するエレメントに関する説明で代える。
【1260】
図113は、本発明の一実施例に係る、放送受信機とコンパニオン装置との間にPDIユーザーデータを交換するために定義されるService Type及びService IDを示す図である。
【1261】
PDIユーザーデータの交換のために、受信機とコンパニオン装置(Companion Device)との互換性のためのdevice typeを定義することができる。
【1262】
PDIユーザーデータを機器の間で交換するために、次のようなdevice typeを定義することができる。
【1263】
UPnP Device Type - urn:atsc.org:device:atsc3.0rcvr
【1264】
一実施例で、device typeと合わない装置(device)の間では、本発明で説明するサービスが用いられないようにすることができる。定義されたdevice typeをサポートする放送受信機(例えば、ATSC3.0受信機)とコンパニオン装置とがPDIユーザーデータを交換するために、Service Type及びService IDを指定することができる。
【1265】
図114は、本発明の一実施例に係る、UPnPによってPDIユーザーデータを交換するために定義される情報を示す図である。
【1266】
図面の(a)を参照すると、UPnP UserData serviceは、PDI User Dataを交換するために次のような状態変数を定義することができる。状態変数は、UserDataProtocolVersion、UserDataIdsList及び/又はUserDataを含むことができる。
【1267】
UserDataProtocolVersionは、PDIユーザデータプロトコルバージョンを示す。
【1268】
UserDataIdsListは、PDIストアに保存されているPDIユーザデータのIdのリストを示す。
【1269】
UserDataは、複数個の質問表及び回答で構成されたPDIユーザデータを示す。
【1270】
図面の(b)を参照すると、UPnP UserDataサービスのアクションが定義されている。UPnP UserDataサービスのアクションは、GetUserDataIdsListアクション、GetUserDataアクション、及び/又はSetUserDataアクションを含むことができる。
【1271】
GetUserDataIdsListアクションは、PDIストアに保存されているPDIユーザデータのIdを取り込むactionであり、アクションのための引数(argument)と関連した状態変数は、図面の(c)のようである。PDIユーザデータのProtocolVersionを参照して、当該プロトコルをサポートするPDIユーザデータのIDだけを取り込むことができる。
【1272】
GetUserDataアクションは、PDIストアに保存されているPDIユーザデータを取り込むアクションであり、アクションのための引数に関連した状態変数は、図面の(d)のようである。
【1273】
SetUserDataアクションは、コンパニオン装置でPDIユーザデータを設定して受信機に伝達するために用いることができる。SetUserDataアクションのための引数に関連した状態変数は後述する。
【1274】
図115は、本発明の一実施例に係る、PDIユーザデータを交換する方法を示すシーケンス図である。
【1275】
コンパニオン装置が放送受信機からPDIユーザデータを取り込むことができる。コンパニオン装置と受信機は互いにペアリング(Paring)されており、この過程は、同図では省略する。
【1276】
コンテンツプロバイダ(Content Provider)又は放送局(Broadcaster)は、ユーザに個人化されたサービスを提供するために、PDIユーザデータを受信機に伝達することができる。PDIユーザデータは、ユーザに提供される複数の質問表及び/又は回答可能な項目である回答を含むことができる。
【1277】
受信機は、PDIエンジンにPDIユーザデータを伝達する。(段階1)
【1278】
PDIエンジンはユーザに質問表をディスプレイするように制御することができる。(段階2)
【1279】
ユーザは各質問に該当する回答を設定することができる。(段階3)
【1280】
回答の完了したQ&Aは、PDIユーザデータストアに保存される。(段階4)
【1281】
コンパニオン装置でPDIユーザデータを得るためにGetUserDataIdsListアクションを用いて受信機のPDIユーザデータのIdを要求する。(段階5)
【1282】
コンパニオン装置モジュールは、PDIエンジンにPDIユーザデータのIdを要求する。(段階6)
【1283】
PDIエンジンは、PDIユーザデータストアで保存されているPDIユーザデータのIdを検索する。(段階7)
【1284】
PDIエンジンは、PDIユーザデータIdをコンパニオン装置モジュールに伝達する。(段階8)コンパニオン装置モジュールは、放送受信機内に設けられてもよく、コンパニオン装置とのインターフェースを担当する。
【1285】
コンパニオン装置モジュールは、PDIユーザデータIdをコンパニオン装置に伝達する。(段階9)
【1286】
コンパニオン装置は、受信したPDIユーザデータIdに基づいてGetUserDataアクションを用いてPDIユーザデータを要求することができる。(段階10)
【1287】
コンパニオン装置モジュールは、PDIエンジンにPDIユーザデータを要求する。(段階11)
【1288】
PDIエンジンは、PDIストアで保存されているPDIユーザデータを検索する。(段階12)
【1289】
PDIエンジンは、コンパニオン装置モジュールにPDIユーザデータを伝達する。(段階13)
【1290】
コンパニオン装置モジュールは、PDIユーザデータをコンパニオン装置に伝達し、コンパニオン装置は受信したデータを保存する。(段階14)
【1291】
交換の完了したPDIユーザデータは、コンパニオン装置内に別途のユーザデータ保存所がある場合には半永久的に保存されてもよく、保存所がない場合には、メモリなどの空間に一時的に保存されてもよい。
【1292】
GetUserDataIdsListアクション及び/又はGetUserDataアクションを行う時点は、前述した順序に限定されない。例えば、GetUserDataIdsListアクション及び/又はGetUserDataアクションは、コンパニオン装置と放送受信機とがペアリングされた直後に又はコンパニオン装置から周期的にポーリングしながら要求する場合に発生してもよい。
【1293】
図116は、本発明の一実施例に係るSetUserDataアクションのための引数に関連した状態変数を示す図である。
【1294】
前述したように、SetUserDataアクションは、コンパニオン装置でPDIユーザデータを設定して受信機に伝達する時に用いることができる。すなわち、SetUserDataアクションは、コンパニオン装置のユーザが、PDIユーザデータに含まれた質問に対する回答を選択し、この情報を受信機に伝達しようとする場合に用いられる動作である。
【1295】
図117は、本発明の一実施例に係る、コンパニオン装置でPDIユーザデータを設定し、これを受信機に伝達してユーザデータストアに保存する方法を示すシーケンス図である。
【1296】
コンパニオン装置と受信機は互いにペアリングされていると仮定する。
【1297】
コンテンツプロバイダ又は放送局は、ユーザに個人化されたサービスを提供するために、PDIユーザデータをコンパニオン装置に伝達することができる。PDIリストは、ユーザの回答を必要とする複数の質問表であってもよい。(段階1)
【1298】
コンパニオン装置は、受信したPDIユーザデータのうちの質問表をユーザに見せ、ユーザは、質問表に該当する回答を設定することができる。(段階2)
【1299】
コンパニオン装置はSetUserDataアクションを用いてPDIユーザデータを受信機内コンパニオン装置モジュールに伝達する。(段階3)
【1300】
コンパニオン装置モジュールは、受信したユーザデータをPDIエンジンに伝達する。(段階4)
【1301】
PDIエンジンは、PDIユーザデータストアに既に保存されていたPDIユーザデータがあるか検索する。(段階5)この時、受信機は、PDIテーブルに含まれているPDIテーブル識別情報又はアプリケーション識別情報を用いて、特定アプリケーションと関連して受信したPDIテーブルが既に存在するかを判断することができる。
【1302】
PDIエンジンは、検索の結果、既に保存されていたPDIユーザデータがないと、新しく保存し、検索された結果があると、当該PDIユーザデータをアップデートすることができる。(段階6)
【1303】
図118は、本発明の一実施例に係る、PDIユーザデータに変化が発生する場合、これを伝達するための状態変数を示す図である。
【1304】
UPnP UserDataサービスは、PDIユーザデータをコンパニオン装置に伝達するとき、PDIユーザデータがアップデートされるなどの変化がある場合にのみ伝達するために、追加の状態変数を設定することができる。例えば、UserDataModefiedTimeを用いて、PDIユーザデータが最後に修正された時間を示し、Event typeにPDIユーザデータが修正されると、該当の状態変数を伝達することができる。
【1305】
図119は、本発明の一実施例に係る、PDIユーザデータの変化がある場合、PDIユーザデータを伝達する方法を示すシーケンス図である。
【1306】
本発明の一実施例は、新しいPDIユーザデータが伝達されて変化が起きるとき、コンパニオン装置が受信機からPDIユーザデータを取り込む方法を示す。コンパニオン装置と受信機とは互いにペアリングされており、この過程はシーケンス図で省略する。
【1307】
コンパニオン装置はコンパニオン装置モジュールに、状態変数であるUserDataModefiedTimeの値が変化する場合に受信するためにsubcribeする。(段階1)
【1308】
コンテンツプロバイダ又は放送局は、新しい質問表を受信機に伝達することができる。(段階2)
【1309】
受信機は、PDIエンジンに質問表を伝達する。(段階3)
【1310】
PDIユーザデータエンジンはユーザに質問表を見せ、ユーザは各質問に該当する回答を設定することができる。(段階4)
【1311】
回答の完了したQ&Aは、PDIユーザデータストアに保存される。(段階5)
【1312】
PDIエンジンは、状態変数であるUserDataIdxCountをアップデートする。(段階6)
【1313】
UserDataIdxCountがアップデートされると、eventを用いてコンパニオン装置に質問表の変化があることを通知することができる。(段階7)
【1314】
その後、GetUserDataIdsListアクション及び/又はGetUserDataアクションを用いてPDIユーザデータをコンパニオン装置に取り込むことができる。この過程は、前述した過程を参考にすればよい。新しいPDIユーザデータが伝達されず、既に保存されていたPDIユーザデータの回答が変更される場合には、段階1及び段階2を除いて、段階3から行われてもよい。
【1315】
図120は、本発明の他の実施例に係る、PDIユーザデータの変化がある場合、PDIユーザデータを伝達する方法を示すシーケンス図である。
【1316】
UPnP UserDataサービスは、PDIユーザデータをコンパニオン装置に伝達する時、PDIユーザデータがアップデートされるなどの変化がある場合にのみ伝達するために、追加の状態変数を設定することができる。そのために、UserDataUpdatedListが設定されてもよく、これは、CSVリスト形態であって、ユーザデータIdとそれに該当するユーザデータバージョンのペア形態のリストである。例えば、(UserDataId#1,1.0)のような形態で表現されてもよい。PDIユーザデータIDの変化があったり、PDIユーザデータバージョンの変化がある場合に、UserDataUpdatedListもアップデートされてもよく、event typeへの変化をコンパニオン装置に通知することができる。PDIユーザデータIDの場合は追加或いは削除されてもよく、PDIユーザデータバージョンの場合には、修正の都度、その値が1ずつ増加してもよい。
【1317】
図121は、本発明の他の実施例に係る、PDIユーザデータの変化がある場合、PDIユーザデータを伝達する方法を示すシーケンス図である。
【1318】
本発明の一実施例は、既に保存されていたPDIユーザデータの回答が変更される場合、コンパニオン装置が受信機からPDIユーザデータを取り込む方法を示す。コンパニオン装置と受信機は互いにペアリングされており、この過程はシーケンス図で省略する。
【1319】
コンパニオン装置は、UserDataUpdatedList状態変数にsubscribeし、ユーザデータがアップデートされた場合(ユーザデータId或いはユーザデータバージョンが変更された場合)に通知を受け得るようにする。(段階1)
【1320】
既存の受信機に保存されていた質問表の回答を変更する。既存のPDIユーザデータが変更されたので、PDIユーザデータバージョンをアップデートする。(段階2)
【1321】
回答の完了したQ&Aは、PDIユーザデータストアに保存される。(段階3)
【1322】
変更されたPDIユーザデータバージョンによって状態変数であるUserDataUpdatedListの値をアップデートする。(段階4)
【1323】
コンパニオン装置モジュールは、event typeと宣言されたUserDataUpdatedListの値が変更されたので、コンパニオン装置に変更されたことを通知する。(段階5)
【1324】
コンパニオン装置は、変更された状態変数であるUserDataUpdatedListを参照して、既に保存されていたPDIユーザデータのバージョンと比較する。(段階6)
【1325】
コンパニオン装置は、PDIユーザデータバージョンが変更されたPDIユーザデータに対してPDIユーザデータを取り込むようにアクションを行うことができる。変更されたPDIユーザデータだけを取り込んでもよく、全PDIユーザデータを再び取り込んでもよい。(段階7)
【1326】
その後、コンパニオン装置は、GetUserDataアクションを通じてPDIユーザデータを取り込むことができる。この過程はシーケンス図で省略する。新しくPDIユーザデータが追加される場合には、コンテンツプロバイダ/放送局からPDIユーザデータを受信機に伝達する過程が追加されてもよいが、このシーケンス図では省略する。
【1327】
図122は、本発明の一実施例に係る、QuestionとAnswerのペア単位でPDIユーザデータを取り込むための状態変数を示す図である。
【1328】
PDIユーザデータを受信機とコンパニオン装置との間で交換する時、その量によってオーバーロードが発生しうる。このため、質問と回答のペア単位でPDIユーザデータを伝達してもよい。
【1329】
図面の(a)を参照すると、Q&Aペアを交換するために状態変数を定義することができる。そのために、状態変数はUserDataQAIdsList及び/又はUserDataQAを含むことができる。
【1330】
UserDataQAIdsListは、PDIストアに保存されている質問とそれに関連した回答とのペアIdのリストを示す。
【1331】
UserDataQAは、質問と回答のペアセットを示す。
【1332】
図面の(b)を参照すると、UPnP UserDataサービスは、次のような3つのアクションを有することができる。
【1333】
GetUserDataIdsListアクションは、PDIストアに保存されている質問/回答のペアのIdを取り込むアクションである。
【1334】
GetUserDataQAアクションは、PDIストアに保存されている質問/回答のペアを取り込むアクションである。
【1335】
SetUserDataQAアクションは、コンパニオン装置でQ&Aを設定して受信機に伝達する時に用いることができる。
【1336】
図123は、本発明の一実施例に係る、GetUserDataIdsListアクション及びGetUserDataQAアクションのための引数と関連した状態変数を示す図である。
【1337】
図面の(a)を参照すると、GetUserDataIdsListアクションのための引数と関連した状態変数が開示されている。前述したPDIユーザデータのProtocolVersionを参照して、当該プロトコルをサポートするPDIユーザデータのQ&A IDだけを取り込むことができる。
【1338】
図面の(b)を参照すると、GetUserDataQAアクションのための引数と関連した状態変数が開示されている。
【1339】
図124は、本発明の一実施例に係る、質問/回答のペアを交換する方法に関するシーケンス図を示す図である。
【1340】
コンパニオン装置は受信機からPDIユーザデータを取り込むことができる。コンパニオン装置と受信機は互いにペアリングされており、この過程はシーケンス図で省略する。
【1341】
コンテンツプロバイダ又は放送局は、ユーザに個人化されたサービスを提供するために、PDIユーザデータを受信機に伝達することができる。(段階1)PDIユーザデータは、ユーザの複数の質問と回答の組合せであってもよい。
【1342】
受信機は、PDIエンジンにPDIユーザデータを伝達する。(段階2)
【1343】
PDIエンジンは、ユーザに質問表を見せ、ユーザは各質問に該当する回答を設定することができる。(段階3)
【1344】
回答の完了したQ&Aは、PDIユーザデータストアに保存される。(段階4)
【1345】
コンパニオン装置は、質問とそれに関する回答のペアデータを得るためにGetUserDataQAIdsListアクションを通じて、受信機の質問&回答のペアIdを要求する。(段階5)
【1346】
コンパニオン装置モジュールは、PDIエンジンにQ&A Idを要求する。(段階6)
【1347】
PDIエンジンは、PDIユーザデータストアで保存されているQ&A Idを検索する。(段階7)
【1348】
PDIエンジンは、Q&AIdをコンパニオン装置モジュールに伝達する。(段階8)
【1349】
コンパニオン装置モジュールは、Q&A Idをコンパニオン装置に伝達する。(段階9)
【1350】
コンパニオン装置は、受信したQ&A Idを用いて、GetUserDataQAアクションを通じてQ&Aペアデータを要求することができる。(段階10)
【1351】
コンパニオン装置モジュールは、PDIエンジンにQ&Aペアを要求する。(段階11)
【1352】
PDIエンジンは、PDIストアで保存されているQ&Aペアを検索する。(段階12)
【1353】
PDIエンジンは、コンパニオン装置モジュールにQ&Aペアを伝達する。(段階13)
【1354】
Companionモジュールは、Q&Aペアをコンパニオン装置に伝達し、コンパニオン装置は、受信したデータを保存する。(段階14)
【1355】
交換の完了したQ&Aペアデータは、コンパニオン装置内に別のユーザデータ保存所がある場合には半永久的に保存してもよく、保存所がない場合にはメモリなどの空間に一時的に保存してもよい。
【1356】
GetUserDataQAIdsListアクション及び/又はGetUserDataQAアクションを行う時点は、コンパニオン装置と受信機がペアリングされた直後であってもよく、コンパニオン装置で周期的にポーリングしながら上記のアクションを要求してもよい。
【1357】
図125は、本発明の一実施例に係る、SetUserDataQAアクションのための引数に関連した状態変数を示す図である。
【1358】
SetUserDataQA(又は、UserDataQA)アクションは、コンパニオン装置でQ&Aを設定して受信機に伝達する時に用いることができる。SetUserDataQAアクションのための引数に関連した状態変数は、次のとおりである。
【1359】
図126は、本発明の一実施例に係る、コンパニオン装置でQ&Aを設定し、これを受信機に伝達してユーザデータストアに保存する方法を示すシーケンス図である。
【1360】
コンパニオン装置と受信機は互いにペアリングされており、この過程はシーケンス図で省略する。
【1361】
コンテンツプロバイダ又は放送局は、ユーザに個人化されたサービスを提供するために、PDIユーザデータをコンパニオン装置に伝達することができる。(段階1)PDIリストは、ユーザの回答が必要な複数の質問表であってもよい。
【1362】
コンパニオン装置は、受信したPDIユーザデータのうち質問表をユーザに見せ、ユーザは、質問表に該当する回答を設定することができる。(段階2)
【1363】
コンパニオン装置は、SetUserDataQAアクションを通じてQ&Aを受信機内のコンパニオン装置モジュールに伝達する。(段階3)
【1364】
コンパニオン装置モジュールは、受信したQ&AをPDIエンジンに伝達する。(段階4)
【1365】
PDIエンジンは、PDIユーザデータストアに、既に保存されていたQ&Aがあるか検索する。(段階5)
【1366】
PDIエンジンは、検索の結果、既に保存されているQ&Aがないと、新しく保存をし、検索された結果があると、当該Q&Aをアップデートすることができる。(段階6)
【1367】
図127は、本発明の一実施例に係る、Q&Aがアップデートされるなどの変化がある場合、これを伝達するための状態変数を示す図である。
【1368】
図面の(a)を参照すると、UPnP UserDataサービスは、Q&Aをコンパニオン装置に伝達する時、Q&Aがアップデートされるなどの変化がある場合にのみ伝達するために、追加の状態変数を設定することができる。この場合、UserDataModefiedTimeが設定されてもよく、これは、Q&Aが最後に修正された時間を示し、Event typeにPDIユーザデータが修正されると、当該状態変数を伝達することができる。
【1369】
Q&Aをコンパニオン装置に伝達する動作は、PDIユーザデータの全部を伝達する時の動作と同一なので、これに関するシーケンス図の実施例は、前述したPDIユーザデータに関する説明で代えるものとする。
【1370】
図面の(b)を参照すると、UPnP UserDataサービスは、PDIユーザデータをコンパニオン装置に伝達する時、PDIユーザデータがアップデートされるなどの変化がある場合にのみ伝達するために追加の状態変数を設定することができる。この場合、UserDataUpdatedListが設定されてもよく、これは、CSVリスト形態であって、ユーザデータIdとそれに該当するユーザデータバージョンのペア形態のリストである。例えば、(UserDataId#1,1.0)のような形態で表現されてもよい。PDIユーザデータIDの変化があったり、PDIユーザデータバージョンの変化がある場合、UserDataUpdatedListもアップデートされてもよく、event typeへの変化をコンパニオン装置に通知することができる。PDIユーザデータIDの場合は追加或いは削除されてもよい。PDIユーザデータバージョンの値は、修正がある都度、1ずつ増加してもよい。
【1371】
PDIユーザデータをコンパニオン装置に伝達する動作は、PDIユーザデータの全部を伝達する時の動作と同一なので、これに関するシーケンス図の実施例は、前述したPDIユーザデータに関する説明で代える。
【1372】
図128は、本発明の他の実施例に係る受信機を示す図である。
【1373】
図示する受信機は、前述した受信機及び受信機に含まれる装置に類似しているので、同一の名称を有する装置に関する説明は、前述した説明で代える。
【1374】
前述したターゲッティングシグナリングパーサー(Targeting Signaling Parser)は、ユーザーデータシェアリング及びターゲッティングシグナリングパーサー(User Data Sharing & Targeting Signaling Parser)と命名でき、前述したユーザデータ(例えば、PDIユーザデータ又はQ&A)をパースする役割をさらに担うことができる。
【1375】
前述したターゲッティングプロセッサ(Targeting Processor)は、ユーザーデータシェアリング及びターゲッティングプロセッサ( User Data Sharing & Targeting Processor)と命名でき、前述したユーザデータ(例えば、PDIユーザデータ又はQ&A)を処理する役割をさらに担うことができる。
【1376】
本発明の他の実施例に係る受信機は、ユーザーデータデータベース( User Data DB)をさらに含むことができる。ユーザーデータデータベースは、処理されたユーザーデータを保存する。
【1377】
図129は、本発明の一実施例に係る、同期化されたアプリケーション(synchronized application)への進入のための通知(notification)を示す図である。
【1378】
同期化されたアプリケーションは、非実時間放送及び/又は実時間放送のコンテンツと連動して表示されるアプリケーションである。同期化されたアプリケーションは、放送コンテンツにおいて当該アプリケーションが必要な適切な時期に実行されたり表示され得るように設定されたアプリケーションである。
【1379】
ここで、アプリケーションは、一般的なアプリケーションの意味で使われてもよい。又は、アプリケーションは、放送コンテンツ上に、コンテンツと関連してディスプレイされるオブジェクトを示す意味で使われてもよい。例えば、アプリケーションは、スポーツが放送されている中、特定選手に対するプロファイルが画面にディスプレイされる場合において、当該プロファイルをディスプレイできるようにする主体と定義することができる。
【1380】
非実時間放送は、実時間放送のための放送信号又はデータが伝送されない、放送信号内の遊休帯域を通じて、放送コンテンツのためのデータを送/受信する放送の形態である。ここで、遊休帯域は、実時間放送がサービスされない時間領域と定義されてもよく、或いは、実時間放送を送信する過程でも放送信号の帯域幅が残っている場合、この帯域幅と定義することができる。遊休帯域で放送コンテンツを伝送するとき、放送コンテンツは一つ以上のファイル(又は、オブジェクト)に分離され、不連続的に伝送されてもよい。受信機は、このようなファイルを受信して保存しており、放送コンテンツに含まれる全てのファイルを受信すると、ユーザの要求などに応じて、該当の放送コンテンツを再生することができる。
【1381】
本発明の一実施例によれば、同期化されたアプリケーションの通知のためのユーザインターフェース(user interface)及び/又はフォーマット(format)は受信機で制御することができる。
【1382】
図129の(a)を参照すると、既存データ放送と関連したアプリケーションの場合、アプリケーションに進入経路を知らせる通知(notification)は、放送局が提供する赤い点(Red dot)形態の単純な通知で構成された。
【1383】
しかし、本発明では、このようなアプリケーションに対する通知を受信機で調節又は実現できるようにする方法及び/又は装置を提示する。受信機でアプリケーションに対する通知を調節する場合、この通知の調節のための情報は、コンテンツプロバイダ或いは放送局から提供される情報に基づいて構成することができる。
【1384】
本発明によれば、チャネル別及び/又はアプリケーション別に、通知を固有の形態と内容で表示することができる。このとき、各チャネル別或いはプログラム別に、コンテンツプロバイダ或いは放送局から、各チャネル別或いはプログラム別の特性に合うように、同期化されたアプリケーションの通知(synchronized application notification)の形態及び/又は動作属性に関するデータを受けることができる。この方式は、同期化されたアプリケーションの通知を、受信機でコンテンツプロバイダ或いは放送局から提供される情報によって再構成できるという点で、既存データ放送のアプリケーションと異なる。また、受信機で内部的にコンテンツプロバイダ或いは放送局によってアプリケーションの実際使用情報以外の視聴情報(例:ユーザが放送を視聴開始した後、アプリケーションの通知を押してアプリケーションに進入した時間などの情報)に対する収集を遮断して、ユーザ個人の情報保護を設定することができる。これと逆に、受信機で内部的に許容した、アプリケーションの実際使用情報以外の視聴情報を、コンテンツプロバイダ又は放送局に提供できるように設定することができる。このような方式でユーザはアプリケーションに対してより能動的に制御することができる。同期化されたアプリケーションの通知の形態のために受信できる情報は、通知の画面上の位置情報、通知のディスプレイの大きさ情報、メッセージ内容、アプリケーションを示すイメージ及び/又は放送局(又は、コンテンツプロバイダ)ロゴなどを含むことができ、動作属性のために受信できる情報は、通知が最初に活性化される時間情報、通知の持続時間情報及び/又は通知の周期情報などを含むことができる。
【1385】
図129の(b)は、各チャネル別に放送局から提供された通知のディスプレイの大きさ情報、通知の画面上の位置情報、メッセージ内容及び放送局ロゴ情報を用いて、同期化されたアプリケーションに進入するための通知を生成し、ディスプレイした一実施例である。
【1386】
図130は、本発明の一実施例に係る、同期化されたアプリケーションの通知とユーザ同意インターフェースを連動するためのユーザインターフェースを示す図である。
【1387】
同期化されたアプリケーション又はそのための通知は、ユーザの同意を得た後、実行又は表示され得るように設定されてもよい。例えば、各アプリケーション、プログラム、チャネル別にユーザの同意の有無を設定することができる。
【1388】
ユーザの同意が設定されていない場合、当該同期化されたアプリケーションは遮断されてもよく、この場合、受信機で当該アプリケーションはユーザに提供しない。又は、ユーザの同意に対するいかなる設定もしていない場合、全てのアプリケーションを遮断したり、全てのアプリケーションを遮断しないで提供することができる。
【1389】
同期化されたアプリケーションに対するユーザ同意のためのインターフェースは、受信機で構成することができ、ユーザ同意の条件と方式は、色々な形態で提供されてもよい。
【1390】
ユーザ同意に対するインターフェースとアプリケーション間の円滑な連動を可能にするために、受信機はアプリケーションに対してより能動的な制御を行うことができる。
【1391】
例えば、既存のデータ放送の場合、ユーザが所望しないことからアプリケーションを終了させた場合にも、受信機でアプリケーションに対する制御ができず、アプリケーションに対する通知が再び露出される問題があった。
【1392】
本発明の一実施例として、図示するように、ユーザの同意と関連して、各放送プログラムはできるだけユーザの放送視聴を妨害してはならないという仮定の下に、ユーザが一度同意した又は同意しなかったアプリケーションに対しては、現在プログラム/現在チャネル/全てのチャネル内では当該同意事項を維持し続けるように設定する方式が用いられてもよい。
【1393】
本発明の一実施例によれば、同期化されたアプリケーションの使用同意のためのユーザインターフェースは、同期化されたアプリケーション(アプリケーション)を使用(又は、アプリケーションに対する通知表示)に対する同意を設定する項目を含むことができる。
【1394】
ユーザインターフェースは、アプリケーションの使用に対する同意又は拒否の範囲を定める項目をさらに含むことができる。
【1395】
例えば、現在プログラムの範囲内でアプリケーションの使用に対する同意/非同意を適用することができる。ユーザが同意した場合、該当の放送プログラムに対してのみユーザの同意が有効であり、該当の放送プログラムが終了すると、該当のアプリケーションに対するユーザ同意インターフェースは初期化されてもよい。ユーザが同意しなかった場合には、該当の放送プログラムに対してのみユーザ非同意が有効であり、該当の放送プログラムが終了すると、該当のアプリケーション使用に対する同意のためのユーザインターフェースは初期化されてもよい。
【1396】
例えば、現在チャネルの範囲内でアプリケーションの使用に対する同意/非同意を適用することができる。ユーザが同意した場合、該当のチャネルの全ての放送プログラムに対してユーザ同意が有効であり、ユーザがチャネルを変更した場合、該当のアプリケーションに対するユーザ同意インターフェース設定値は初期化されてもよい。ユーザが同意しなかった場合には、該当の放送チャネルに対してのみユーザ非同意が有効であり、放送チャネルが変更されると、該当のアプリケーション使用に対する同意のためのユーザインターフェースは初期化されてもよい。
【1397】
例えば、全てのアプリケーションの使用に対する同意/非同意を適用することができる。ユーザが同意した場合、全てのチャネルの全ての放送プログラムに対してユーザ同意が有効であり、ユーザが該当のアプリケーションに対するユーザ同意インターフェースメニューで設定値を変更するまで適用されてもよい。ユーザが同意しなかった場合には、ユーザの他の設定があるまでは、全てのアプリケーションがユーザに提供されない。
【1398】
提示された例示によって、特定設定が選択されたしても、別のユーザ同意インターフェースメニューを提供して、後にユーザがアプリケーションの設定を変えてもよい。
【1399】
図131は、本発明の他の実施例に係る、アプリケーションの使用に対する同意のためのユーザインターフェースを示す図である。
【1400】
前述したユーザインターフェースに、追加又は変更によって、図示されたようなユーザインターフェースを提供することができる。
【1401】
図131の(a)を参照すると、アプリケーションに対する通知が露出された後、受信機はユーザに、一定期間で、アプリケーション通知を遮断するように設定するユーザインターフェース(アプリケーション通知遮断タイマー)を提供することができる。例えば、受信機が提供するアプリケーション通知遮断タイマーは、時間単位(例えば、15分、30分)又はプログラム単位(すなわち、現在プログラム終了時までと期間を設定)でアプリケーションに対する通知が遮断されるように設定する項目を含むことができる。
【1402】
同様に、アプリケーションの使用(又は、アプリケーションに対する通知)に対してユーザが同意しなかったとしても、設定した時間或いは条件を満たす場合、アプリケーションに対する通知を再び露出させることができる。
【1403】
図131の(b)を参照すると、アプリケーションに対する使用(又は、アプリケーションに対する通知)に対するユーザ同意設定の前に、アプリケーションの紹介、アプリケーションの双方向タイムライン(interaction timeline)情報、及び/又はアプリケーションの実時間ユーザ統計などのようなアプリケーションの細部情報を見ることのできるリンク(Link)を提供することができる。ユーザは、このリンクから、該当のアプリケーションを使用するか否かを決定するための情報を取得することができる。
【1404】
図132は、本発明の一実施例に係る、TPT(TDO parameter table;TDO parameter element)の一部を示す図である。
【1405】
本発明の一実施例に係るTDOパラメータテーブル(又は、TDOパラメータエレメント)は、セグメント及び/又はイベントに関連したアプリケーション(又は、TDO)に関するメタデータを含んでいる。
【1406】
TDOパラメータテーブルは、TPTエレメント、MajorProtocolVersionエレメント、MinorProtocolVersionエレメント、idエレメント、tptVersionエレメント、expireDateエレメント、serviceIDエレメント、baseURLエレメント、Capabilitiesエレメント、LiveTriggerエレメント、URLエレメント、pollPeriodエレメント、TDOエレメント、appIDエレメント、appTypeエレメント、appNameエレメント、globalIDエレメント、appVersionエレメント、cookieSpaceエレメント、frequencyOfUseエレメント、expireDateエレメント、testTDOエレメント、availInternetエレメント、availBroadcastエレメント、URLエレメント、Capabilitiesエレメント、ContentItemエレメント、URLエレメント、updatesAvailエレメント、pollPeriodエレメント、Sizeエレメント、availInternetエレメント、availBroadcastエレメント、Eventエレメント、eventIDエレメント、actionエレメント、destinationエレメント、diffusionエレメント、及び/又はDataエレメントを含む。
【1407】
TPTエレメントは、TPTのルートエレメントである。
【1408】
MajorProtocolVersionエレメントは、テーブル定義のメジャーバージョンナンバーを示す。受信機は自分がサポートしないメジャーバージョンナンバーを有するTPTを廃棄することができる。
【1409】
MinorProtocolVersionエレメントは、テーブル定義のマイナーバージョンナンバーを示す。受信機は自分がサポートしないマイナーバージョンナンバーを有するTPTを廃棄しない。この場合、受信機は自分がサポートしない情報又はエレメントを無視してTPTを処理する。
【1410】
idエレメントは、URI形態を有することができ、このTPTと関連した双方向プログラミングセグメント(又は、双方向サービスセグメント)を識別する。このidエレメントは、相応するトリガーの‘locator_part’になってもよい。
【1411】
tptVersionエレメントは、idエレメントによって識別されるTPTのバージョン情報を示す。
【1412】
expireDateエレメントは、TPTインスタンスに含まれた情報の満了日及び時間を示す。受信機がTPTを保存している場合、expireDateエレメントによる日付及び時間までは当該TPTを再使用することができる。
【1413】
serviceIDエレメントは、TPTインスタンスで説明される双方向サービスと関連したNRTサービスの識別子を示す。
【1414】
baseURLエレメントは、TPTに現れる関連URLの前端に結合して用いられてもよいベースURLを示す。baseURLエレメントは、ファイルの絶対URLを示す。
【1415】
Capabilitiesエレメントは、TPTに関連した双方向サービスを表示するために必須な能力を示す。
【1416】
LiveTriggerエレメントは、アクチベーショントリガー(Activation Trigger)がインターネットを介して提供される場合に用いられる情報を含む。LiveTriggerエレメントは、受信機がアクチベーショントリガーを得るために必要な情報を提供する。
【1417】
URLエレメントは、インターネットでアクチベーショントリガーを送信するサーバーのURLを示す。アクチベーショントリガーは、HTTP short polling、HTTP long polling又はHTTP streamingを用いてインターネットで伝送されてもよい。
【1418】
pollPeriodエレメントが存在すると、アクチベーショントリガーを伝送するためにshort pollingが用いられることを示す。pollPeriodエレメントはpolling周期を示す。
【1419】
TDOエレメントは、TPTインスタンスによって説明されるセグメントの間に、双方向サービスの一部を提供するアプリケーション(例えば、TDO)に関する情報を含む。
【1420】
appIDエレメントは、TPTの範囲内でアプリケーション(例えば、TDO)を識別する。アクチベーショントリガーは、appIDエレメントは用いてトリガーを適用するためのターゲットアプリケーションを識別する。
【1421】
appTypeエレメントは、アプリケーションのフォーマットタイプを識別する。例えば、appTypeエレメントの値が‘1’に設定される場合、アプリケーションがTDOであることを示すことができる。
【1422】
appNameエレメントは、視聴者のためにディスプレイされる人にとって読み取り可能なアプリケーションの名を示す。
【1423】
globalIDエレメントは、アプリケーションのグローバル識別子を示す。globalIDエレメントが存在する場合、受信機はアプリケーションコードを保存し、同一又は異なる放送局の将来セグメント内の同じアプリケーションの将来表示のために、当該アプリケーションコードを再使用することができる。
【1424】
appVersionエレメントは、アプリケーション(TDO)のバージョンナンバーを示す。
【1425】
cookieSpaceエレメントは、アプリケーション呼び出し(invocations)の間で持続してアプリケーションが必要とするデータを保存するために必要な空間の大きさを示す。
【1426】
frequencyOfUseエレメントは、放送でどれくらい頻繁にアプリケーションが用いられるかに対する概略的な頻度を示す。例えば、frequencyOfUseエレメントは、アプリケーションが時間単位、日単位、週単位、月単位で反復的に使われたり、ただ一度だけ用いられるということを示すことができる。
【1427】
expireDateエレメントは、受信機がアプリケーション及び/又は関連リソースを安全に削除できる時間及び日付を示す。
【1428】
testTDOエレメントは、アプリケーションがテスト目的で用いられるかを示す。アプリケーションがテスト目的で用いられる場合、一般受信機は、このアプリケーションを無視できる。
【1429】
availInternetエレメントは、アプリケーションをインターネットでダウンロードできるか否かを示す。
【1430】
availBroadcastエレメントは、アプリケーションが放送信号から抽出されるか否かを示す。
【1431】
URLエレメントは、このエレメントのそれぞれのインスタンスがアプリケーションの一部であるファイルを識別する。一つ以上のインスタンスが存在する場合、最初のインスタンスは、エントリポイント(entry point)であるファイルを指定する。エントリポイントであるファイルは、アプリケーションを実行するために実行されなければならないファイルであってもよい。
【1432】
Capabilitiesエレメントは、アプリケーションの意味のある表示のために必要な受信機の能力を示す。
【1433】
ContentItemエレメントは、アプリケーションが必要とする一つ以上のファイルで構成されたコンテンツアイテムに関する情報を含む。URLエレメントは、コンテンツアイテムの一部であるファイルを識別する。URLエレメントは、コンテンツアイテムが提供されるURL情報を識別することができる。一つ以上のインスタンスが存在する場合、最初のインスタンスがエントリポイントであるファイルを指定する。
【1434】
updatesAvailエレメントは、コンテンツアイテムが時々アップデートされるか否かを示す。updatesAvailエレメントは、コンテンツアイテムが固定の(static)ファイルで構成されるか否か、実時間データフィード(RT data feed)であるか否かを示すことができる。
【1435】
pollPeriodエレメントが存在すると、アクチベーショントリガーを伝送するためにショートポーリングが用いられることを示す。pollPeriodエレメントは、受信機がポーリング周期として用いる時間を示す。
【1436】
Sizeエレメントは、コンテンツアイテムの大きさを示す。
【1437】
availInternetエレメントは、コンテンツアイテムがインターネットでダウンロード可能か否かを示す。
【1438】
availBroadcastエレメントは、コンテンツアイテムが放送信号から抽出可能か否かを示す。
【1439】
Eventエレメントは、TDOのためのイベントに関する情報を含む。
【1440】
eventIDエレメントは、TDOの範囲内でイベントを識別する役割を担う。アクチベーショントリガーは、トリガーが適用されるターゲットアプリケーション及び/又はイベントを、appIDエレメントとeventIDエレメントとの組合せで識別する。
【1441】
actionエレメントは、イベントが動作するとき、適用されるべきTDOアクションの種類を示す。アクション値は次のような意味を含むことができる。
【1442】
“register”は、可能な場合、アプリケーションのリソースを取得し、事前保存(pre−cache)することを意味する。
【1443】
“suspend−execute”は、現在実行されている他のアプリケーションを中断(又は、中止)させ、現在アプリケーションを実行することを意味する。ターゲットアプリケーションが中断された場合、受信機は、以前状態で当該アプリケーションを再開する。
【1444】
“terminate−execute”は、現在実行されている他のアプリケーションを終了させ、現在アプリケーションを実行することを意味する。ターゲットアプリケーションが中断された場合、受信機は以前状態で当該アプリケーションを再開する。
【1445】
“terminate”は、アプリケーションを終了することを意味する。
【1446】
“suspend”は、アプリケーション実行を中断することを意味する。UI及び/又はアプリケーションエンジン状態は、再び実行されるまでに保存されることが要求される。
【1447】
“stream−event”は、アプリケーションによって定義される特定行動を適切に行うようにすることを意味する。destinationエレメントは、イベントのためのターゲット装置タイプを示す。例えば、destinationエレメントの値によって、メインスクリーン及び/又はセカンダリスクリーンで当該イベントが実行されなければならないことを示すことができる。destinationエレメントは、プレースホルダー(place holder)として用いられてもよい。
【1448】
diffusionエレメントは、サーバーローディングのピークをスムージングするためのパラメータを示す。diffusionエレメントは、周期Tを秒単位で示すことができ、受信機は、0秒からT秒までの範囲でランダムタイムを計算し、TPTのURLによって参照されるコンテンツを得るためにインターネットサーバーにアクセスする前に、計算された時間だけディスプレイを行うことができる。
【1449】
Dataエレメントは、イベントと関連したデータに関する情報を含む。イベントが動作する場合、ターゲットアプリケーションは、このデータを読み、所望の動作を行うために当該データを用いることができる。
【1450】
本発明の一実施例によれば、前述したアプリケーションの細部情報に対するリンクは、TPT(TDO Parameters Table)の実施例のように、TDOに含まれるContentItemエレメントのURLエレメントに伝達することができる。
【1451】
アプリケーションの細部情報をアプリケーション内に含まれる一つのコンテンツとして取扱い、該当のコンテンツのリンク情報を提供することができる。
【1452】
図133は、本発明の他の実施例に係る、TPT(TDO parameter table;TDO parameter element)の一部を示す図である。
【1453】
前述した同期化されたアプリケーションの通知の形態及び動作属性を受信機で調節するために、放送局又はコンテンツプロバイダから提供されるアプリケーションの通知と関連した情報は、前述したTDOパラメータエレメントに含まれて伝送されてもよい。すなわち、放送局から提供される同期化されたアプリケーションの通知の形態と動作属性のための情報は、次世代ハイブリッド放送で利用可能なアプリケーションのトリガーのためのパラメータを定義しておいたシグナリングエレメント(例えば、TPT)を拡張して受け取ることができる。
【1454】
これによって、前述したTDOパラメータエレメントにNotificationInfoというエレメントと、それに属する属性(attribute)をさらに含めることができる。
【1455】
NoficiationInfoエレメントの下に追加された属性としては、通知(notification)の位置を決定できるtopMarginエレメント及び/又はrightMarginエレメント、通知のメッセージを示すmessageエレメント、チャネル別ロゴを示し得るlogoエレメント、最初に通知が現れる時間を示し得るshowエレメント、通知の持続時間を示し得るlastingエレメント、及び/又は通知が現れる周期を設定できるintervalエレメントが含まれてもよい。
【1456】
すなわち、図示するTDOパラメータエレメントに追加されるエレメントは、次のようなシグナリング情報を含む。
【1457】
NotificationInfoエレメントは、同期化されたアプリケーション(例えば、アプリケーション又はTDO)の通知に対する形態と動作属性に関する情報である。
【1458】
topMarginエレメントは、通知の位置情報を示す属性の一つであり、top margin値を示す。
【1459】
rightMarginエレメントは、通知の位置情報を示す属性の一つであり、right margin値を示す。
【1460】
Messageエレメントは、通知に含まれるWelcomeメッセージなどのような情報を含む。
【1461】
Logoエレメントは、通知に含まれる各コンテンツプロバイダ或いは放送局別logo或いはイメージ情報を含む。logoイメージの場合、Content ItemのURLで伝達されてもよい。
【1462】
Showエレメントは、放送プログラム開始後から通知が初めてユーザに見える時間を示す。
【1463】
Lastingエレメントは、通知がユーザに見える持続時間を示す。
【1464】
Intervalエレメントは、通知間のinterval時間であり、ユーザに周期的に通知を表し得る情報を含む。
【1465】
受信機は、topMarginエレメントとrightMarginエレメントを用いて通知の画面上の位置を設定することができる。受信機は、showエレメント、lastingエレメント及びintervalエレメントを用いて、各放送プログラムの特性に合わせて、通知がユーザに最初に見える時間とタイミングなどを調節することができる。
【1466】
同期化されたアプリケーションの通知を実現する主体は受信機となり、不要な視聴情報の流出を防止することができ、受信機がアプリケーションを能動的に制御することが可能である。一方、アプリケーション又はアプリケーションの通知の形態及び/又は動作属性は、コンテンツプロバイダ或いは放送局によって柔軟に運用されてもよい。
【1467】
一方、前述したエレメントは、受信機で該当の項目の情報を修正することもできる。この場合、放送局又はコンテンツプロバイダから提供された情報を参考用に使用し、受信機でユーザが設定したり、受信機の既に設定された値によって、受信機は該当のエレメントで該当の情報を変更することができる。この場合、アプリケーションの通知の状態を受信機で制御することが可能である。このような情報変更は、TPT(又は、TDO parameterエレメント)があらかじめ受信機に伝送されて保存されており、受信機が保存された情報を変更することから可能である。
【1468】
図134は、本発明の一実施例に係る、NotificationInfoエレメントの情報を用いて同期化されたアプリケーションの通知が表示された画面を示す図である。
【1469】
図面を参照すると、通知の位置は、画面上、上(top)から500ピクセル、右(right)から40ピクセル離れて位置することができる。通知に含まれるメッセージは、“Enjoy MBC Quiz!”となっている。Showエレメントとlastingエレメントの設定値によって、通知は、ユーザにアプリケーションに対する通知が実行されて120秒後に最初に露出されてもよく、露出された通知に対してユーザが何ら動作を取らない場合、lastingエレメントの設定値である15秒後に通知が消えてもよい。そして、intervalエレメントの設定値によって、通知が消えて300秒後に再びユーザに通知が露出されてもよい。通知露出時間に関連した設定値は、最初に同期化されたアプリケーションが実行された時点を基準にした相対的な時間値である。
【1470】
図135は、本発明の一実施例に係る、放送サーバー及び受信機を示す図である。
【1471】
本発明の一実施例に係る受信機は、シグナリングパーサー(Signaling Parser)J107020、アプリケーションマネジャー(Application Manager)J107030、ダウンロードマネジャー(Download Manager)J107060、装置保存所(Device Storage)J107070、及び/又はアプリケーションデコーダ(Application Decoder)J107080を含む。放送サーバーは、コンテンツプロバイダ/放送局107010及び/又はアプリケーションサービスサーバーJ107050を含む。
【1472】
放送サーバー又は受信機に含まれるそれぞれの装置は、ハードウェア又はソフトウェアによって実装することができる。各装置がハードウェアによって実装される場合、‘マネジャー’のような表現は‘プロセッサ’に代替してもよい。
【1473】
コンテンツプロバイダ/放送局J107010は、コンテンツプロバイダ或いは放送局を示す。
【1474】
シグナリングパーサー 107020は、コンテンツプロバイダ或いは放送局で提供する放送信号をパースするモジュールである。放送信号は、シグナリングデータ/エレメント、放送コンテンツデータ、放送と関連した付加データ、及び/又はアプリケーションデータを含むことができる。
【1475】
アプリケーションマネジャーJ107030は、放送信号にアプリケーションが含まれた場合、当該アプリケーションを管理するモジュールである。アプリケーションマネジャーJ107030は、前述したシグナリング情報、シグナリングエレメント、TPT及び/又はトリガーを用いて、アプリケーションの位置、動作、動作実行タイミングを制御する。ここで、アプリケーションの動作は、Activate(Launch)、Suspend、Resume、又はTerminate(Exit)であってもよい。
【1476】
アプリケーションサービスサーバーJ107050は、アプリケーションを提供するサーバーである。アプリケーションサービスサーバーJ107050は、コンテンツプロバイダ或いは放送局で提供されてもよく、この場合、コンテンツプロバイダ/放送局J107010に含まれればよい。
【1477】
ダウンロードマネジャーJ107060は、コンテンツプロバイダ/放送局J107010、及び/又はアプリケーションサービスサーバーJ107050で提供するNRTコンテンツ又はアプリケーションと関連した情報を処理するモジュールである。ダウンロードマネジャーJ107060は、放送信号に含まれたNRT関連シグナリング情報を取得し、シグナリング情報に基づいて、放送信号に含まれたNRTコンテンツを抽出する。ダウンロードマネジャーJ107060は、アプリケーションサービスサーバーJ107050が提供するアプリケーションを受信処理することができる。
【1478】
装置保存所J107070は、受信した放送信号、データ、コンテンツ及び/又はシグナリング情報(シグナリングエレメント)を保存することができる。
【1479】
アプリケーションデコーダJ107080は、受信したアプリケーションをデコードし、画面に表示する処理を行うことができる。
【1480】
図136は、本発明の一実施例に係る、アプリケーションに関連した属性情報を示す図である。
【1481】
アプリケーションに関連した属性情報は、content advisory情報を含むことができる。
【1482】
本発明の一実施例によって追加可能なアプリケーションと関連した属性情報は、Application ID情報、Applicationバージョン情報、Application type情報、Application location情報、Capabilities情報、Required synchronization level情報、Frequency of use情報、Expiration date情報、Data item needed by applicaion情報、Security properties情報、Target devices情報、及び/又はContent advisory情報を含むことができる。
【1483】
Application ID情報は、アプリケーションを識別できる固有のIDを示す。
【1484】
Applicationバージョン情報は、アプリケーションのバージョンを示す。
【1485】
Application type情報は、アプリケーションのタイプを示す。
【1486】
Application location情報は、アプリケーションの位置を示す。例えば、Application location情報は、アプリケーションを受信できるURLを含むことができる。
【1487】
Capabilities情報は、アプリケーションをレンダ(render)可能にするcapability属性を示す。
【1488】
Required synchronization level情報は、放送ストリーミングとアプリケーション間の同期化レベル情報を示す。例えば、Required synchronization level情報は、プログラム或いはイベント単位、時間単位(例えば、2秒以内)、リップシンク(lip sync)、及び/又はフレームレベル同期化などの内容を示すことができる。
【1489】
Frequency of use情報は、アプリケーションの使用頻度を示す。
【1490】
Expiration date情報は、アプリケーションの使用満了日/満了時刻を示す。
【1491】
Data item needed by applicaion情報は、アプリケーションで用いるdata情報を示す。
【1492】
Security properties情報は、アプリケーションのセキュリティ関連情報を示す。
【1493】
Target devices情報は、アプリケーションが用いられるターゲット装置情報を示す。例えば、Target devices情報は、当該アプリケーションの実行されるターゲット機器がTV及び/又はモバイル機器であることを示すことができる。
【1494】
Content advisory情報は、アプリケーションを使用できる等級を示す。例えば、Content advisory情報は、アプリケーションを利用可能な年齢制限情報を含むことができる。
【1495】
図137は、本発明の一実施例に係る、ContentAdvisoryInfoエレメント内のRated_dimensionエレメントを示す図である。
【1496】
Rated_dimensionエレメントは、各国家別にあらかじめ定義された、rating領域の個数を示すことができる。図示するように、rating_regionによって定義された米国の場合は8個、rating_regionによって定義されたカナダの場合は2個のrating領域を有する。
【1497】
図138は、本発明の一実施例に係る、content advisory情報(ContentAdvisoryInfoエレメント)を含むTPTを示す図である。
【1498】
受信機は、ユーザがTVに設定したrating情報に基づいて、放送局から提供された同期化されたアプリケーションが受信機で利用可能なものか否かを決定することができる。
【1499】
次世代ハイブリッド放送で使用可能なアプリケーション(例えば、TDOなど)は、設定されたrating情報によって、コンテンツを構成した後にアプリサービスとして提供されてもよい。
【1500】
content advisory情報は、放送信号に含まれてシグナリング情報として伝送されてもよい。又はcontent advisory情報は、前述したTPTに含まれてもよい。
【1501】
TPTにcontent advisory情報を含めるために、ContentAdvisoryInfoエレメントをTPTで追加的にシグナルしてもよい。
【1502】
ContentAdvisoryInfoエレメントは、与えられたContentItem又はイベントのrating情報を含んでおり、この値は、RRT(Rating Region Table)に宣言された各領域(region)別rating情報と同じ値を有することができる。
【1503】
content advisory情報をTPTに含めるために、後述されるエレメントのいずれか一つ以上のエレメントがTPTでシグナルされてもよい。
【1504】
contentAdvisoryIdエレメントは、TDO elementのscopeで一意にContentAdvisoryInfoを認識できる識別子を示す。
【1505】
rating_regionエレメントは、レーティング領域(rating region)を示す、例えば、rating_regionエレメントの値が1であれば、米国、2であればカナダ、を示すことができる。
【1506】
rating_descriptionエレメントは、rating値を短縮した(abbreviated)形態で表現したテキストを含む。
【1507】
Rated_dimensionエレメントは、各国家別にあらかじめ定義された、rating領域の個数を示すことができる。
【1508】
rating_dimensionエレメントは、RRT(Rating Region Table)情報に存在するディメンションインデックス(dimension index)を示す。
【1509】
rating_valueエレメントは、rating_dimensionエレメントで示すディメンションのrating値を示す。例えば、ディメンションによってTV−G、TV−PGなどの値を有することができる。
【1510】
contentAdvisoryIdエレメントは、TDOエレメント、ContentItemエレメント又はEventエレメントに追加されてもよい。したがって、rating情報はTDO全体に適用されてもよく、ContentItemごとに適用されてもよく、又は個別イベントごとに適用されてもよい。該当のエレメントにrating情報がない場合は、デフォルトとして0を有し、rating情報と関連する場合には、ContentAdvisoryInfoエレメントの下位にcontentAdvisoryIdエレメントの値を有する。
【1511】
図139は、本発明の一実施例に係る、rating値を取得するためのAPI(Application Programming Interface)を示す図である。
【1512】
TVに設定されたrating値をアプリケーション(又は、TDO)から取得するためにはアプリケーションのためのAPIが必要である。
【1513】
図示されるように、rating値を取得する関数を、既存の放送システムのためのAPIに追加することができる。
【1514】
アプリケーションは、APIにrating_regionの情報を提供することによって、ユーザが設定したrating情報値を得る。受信機に保存されたrating情報値は、前述したContentAdvisoryInfoエレメントに伝達されてもよい。
【1515】
本発明の説明は、明瞭化のために、添付の図面のそれぞれを参照して説明するが、添付の図面に示す実施例を併合することによって新しい実施例を設計することもできる。以上の説明で言及した実施例を実行するプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能記録媒体が当業者の必要によって設計されると、これも、添付した請求範囲及びその均等物の範囲に属することができる。
【1516】
本発明に係る装置及び方法は、以上の説明で言及された実施例の構成及び方法によって制限されない。以上の説明で言及された実施例は、全体的に又は部分的に互いに選択的に結合される方式で構成され、様々な変形が可能である。
【1517】
また、本発明に係る方法は、ネットワーク装置に提供されるプロセッサ読み取り可能記録媒体でプロセッサ読み取り可能コードとして実装することができる。プロセッサ読み取り可能媒体は、プロセッサによって読み取り可能なデータを記憶できるいかなる種類の記録装置も含むことができる。プロセッサ読み取り可能記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などがあり、また、インターネットを介した伝送などのようなキャリアウェーブの形態で実装されるものも含む。また、プロセッサ読み取り可能記録媒体は、ネットワークを介して接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でプロセッサ読み取り可能コードが記憶されて実行されてもよい。
【1518】
当業者は、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく本発明の様々な変形及び変更が可能であることが理解できる。したがって、本発明は、添付した特許請求の範囲及びその均等物の範囲内で提供される本発明の変形及び変更をカバーする。
【1519】
装置及び方法発明が本明細書に言及されており、それらの装置及び方法発明の説明は相互補完的に適用されてもよい。
【実施例】
【1520】
様々な実施例が、本発明を実施するための形態において記載された。