(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6189706
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】バッテリカバー
(51)【国際特許分類】
H01M 2/34 20060101AFI20170821BHJP
H01M 2/30 20060101ALI20170821BHJP
【FI】
H01M2/34 B
H01M2/30 A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-213035(P2013-213035)
(22)【出願日】2013年10月10日
(65)【公開番号】特開2015-76332(P2015-76332A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2016年9月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100105474
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 弘徳
(74)【代理人】
【識別番号】100192474
【弁理士】
【氏名又は名称】北島 健次
(74)【代理人】
【識別番号】100177910
【弁理士】
【氏名又は名称】木津 正晴
(72)【発明者】
【氏名】小野田 伸也
(72)【発明者】
【氏名】石川 義紀
【審査官】
井原 純
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−294474(JP,A)
【文献】
特開2011−081913(JP,A)
【文献】
特開2013−178969(JP,A)
【文献】
特開2002−329492(JP,A)
【文献】
特開2015−026516(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/34
H01H 85/20
H01M 2/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリのバッテリポストに取り付けられたヒューズユニット及び前記バッテリポストの上を覆う樹脂製のバッテリカバーであって、
前記ヒューズユニットに係合して前記ヒューズユニットを覆う第1カバー部と、
前記第1カバー部に隣接配置されて前記バッテリポストの上を覆う第2カバー部と、
帯状の板材をU字状に折り曲げた構造に形成されると共に、前記第1カバー部及び前記第2カバー部の外側において一端が前記第1カバー部に他端が前記第2カバー部に接続されて前記第2カバー部を前記第1カバー部に回動可能に結合したヒンジ部と、
前記第1カバー部又は前記第2カバー部に装備されたヒンジ係止部と、
を備え、
前記ヒンジ係止部は、前記ヒンジ部を前記第2カバー部の外側面に沿う状態に傾倒させた際に前記ヒンジ部と係合して、前記ヒンジ部を前記第2カバー部の外側面に沿った傾倒状態に保持することを特徴とするバッテリカバー。
【請求項2】
前記ヒンジ係止部は、前記ヒンジ部を構成する板材の幅方向に離間した2位置から前記ヒンジ部を構成する板材の板厚方向に延出した一対の弾性片と、前記一対の弾性片の先端に突設されて前記一対の弾性片間に押し込まれた前記ヒンジ部の両側縁を係止する鉤状部とを備えて、前記ヒンジ部を係止している状態で前記第2カバー部を開く操作を行うと、この操作によって前記ヒンジ部に作用する引張力で、係止が解除されることを特徴とする請求項1に記載のバッテリカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されたバッテリのバッテリポストに取り付けられたヒューズユニット及びバッテリポストの上を覆うバッテリカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1及び特許文献2には、車両に搭載されたバッテリのバッテリポストに取り付けられたヒューズユニット及びバッテリポストの上を覆うバッテリカバーが開示されている。
【0003】
これらの特許文献1及び特許文献2に開示されたバッテリカバーは、バッテリのバッテリポストに取り付けられたヒューズユニットに係合してヒューズユニットの上を覆う第1カバー部と、第1カバー部に隣接配置されてバッテリポストの上を覆う第2カバー部と、第2カバー部を第1カバー部に回動可能に結合したヒンジ部と、を樹脂で一体形成している。
【0004】
図5及び
図6は、このような特許文献1及び特許文献2に開示されたバッテリカバーと同様の構成のバッテリカバー100を示している。
【0005】
このバッテリカバー100は、樹脂の一体成形品で、第1カバー部110と、第2カバー部120と、ヒンジ部130と、を備えている。
【0006】
第1カバー部110は、バッテリの側面に沿うようにバッテリポストに取り付けられた不図示のヒューズユニットに係合して、ヒューズユニットを覆う。
【0007】
第2カバー部120は、バッテリの上面に沿うように、第1カバー部110の上端に隣接配置される。この第2カバー部120は、ヒューズユニットが取り付けられたバッテリポストの上を覆う。
【0008】
ヒンジ部130は、第2カバー部120を第1カバー部110に回動可能に結合している。このヒンジ部130は、
図6に示したバッテリカバー100の正面視で、帯状の板材を略U字状に折り曲げた構造に形成されている。また、このヒンジ部130は、第1カバー部110及び第2カバー部120の外側に設けられており、一端131が第1カバー部110に接続され、且つ、他端132が第2カバー部120に接続されて、第2カバー部120を第1カバー部110に回動可能に結合している。また、ヒンジ部130は、
図6に示すように、第2カバー部120の一方の外側面121から水平方向の外方に、長さL1だけ突出している。
【0009】
図6に示した矢印R1は、ヒンジ部130を回動支点とした第2カバー部120の回動方向を示している。第2カバー部120は、ヒンジ部130を回動支点とした回動動作によって、バッテリポストの上方を開閉可能に覆う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2012−25185号公報
【特許文献2】特開2012−38540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、バッテリカバー100の側方に突出したヒンジ部130は、突出長L1が大きいと、その分、バッテリ周辺における占有スペースが増大する。その結果、バッテリに装着し難くなったり、バッテリ載置部の周辺の構造物や配線材等の外部機材に干渉し易くなるという問題が発生する。更に、前記外部機材との干渉によりヒンジ部130が汚損したり、干渉に起因した変形によって不用意に第2カバー部120が開いて、バッテリポストが露出してしまうおそれがあった。
【0012】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、バッテリに装着状態におけるヒンジ部の突出長を抑えて、バッテリ上での占有スペースを低減させると共に、外部機材との干渉を抑止することのできるバッテリカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) バッテリのバッテリポストに取り付けられたヒューズユニット及び前記バッテリポストの上を覆う樹脂製のバッテリカバーであって、
前記ヒューズユニットに係合して前記ヒューズユニットを覆う第1カバー部と、
前記第1カバー部に隣接配置されて前記バッテリポストの上を覆う第2カバー部と、
帯状の板材をU字状に折り曲げた構造に形成されると共に、前記第1カバー部及び前記第2カバー部の外側において一端が前記第1カバー部に他端が前記第2カバー部に接続されて前記第2カバー部を前記第1カバー部に回動可能に結合したヒンジ部と、
前記第1カバー部又は前記第2カバー部に装備されたヒンジ係止部と、
を備え、
前記ヒンジ係止部は、前記ヒンジ部を前記第2カバー部の外側面に沿う状態に傾倒させた際に前記ヒンジ部と係合して、前記ヒンジ部を前記第2カバー部の外側面に沿った傾倒状態に保持することを特徴とするバッテリカバー。
【0014】
(2) 前記ヒンジ係止部は、前記ヒンジ部を構成する板材の幅方向に離間した2位置から前記ヒンジ部を構成する板材の板厚方向に延出した一対の弾性片と、前記一対の弾性片の先端に突設されて前記一対の弾性片間に押し込まれた前記ヒンジ部の両側縁を係止する鉤状部とを備えて、前記ヒンジ部を係止している状態で前記第2カバー部を開く操作を行うと、この操作によって前記ヒンジ部に作用する引張力で、係止が解除されることを特徴とする上記(1)に記載のバッテリカバー。
【0015】
上記(1)の構成によれば、第2カバー部を回動可能に第1カバー部に結合しているヒンジ部は、当該バッテリカバーの外側面に突出するが、第2カバー部の開閉が不要なときには、ヒンジ部を第1カバー部の外側面に沿う状態に傾倒させると、第1カバー部又は第2カバー部に装備されたヒンジ係止部が傾倒したヒンジ部と係合して、ヒンジ部が第1カバー部又は第2カバー部の外側面に沿った傾倒状態に保持される。これにより、バッテリに装着状態におけるヒンジ部の突出長を低減させて、バッテリ上での占有スペースを低減させると共に、外部機材との干渉を抑止することができる。
【0016】
そして、ヒンジ部と外部機材との干渉が抑止されることによって、外部機材との干渉に起因した不都合の発生を防止することができる。
【0017】
上記(2)の構成によれば、ヒンジ係止部は、一対の弾性片と、これらの弾性片の先端に突設されたヒンジ係止部とからなる単純な構造で、ヒンジ部を一対の弾性片間に押し込むことで、簡単に、ヒンジ部を係止状態にすることができる。また、ヒンジ部がヒンジ係止部に係止されている状態で、第2カバー部を開く操作を行うと、該第2カバー部の回動動作に伴ってヒンジ部に作用する引張力で、ヒンジ部が一対の弾性片間から離脱して、ヒンジ係止部による係止が解除される。即ち、係止しているヒンジ部をヒンジ係止部から離脱させる際には、単純に第2カバー部の開放操作を行えばよく、係止を解除するための特別な操作が必要とならない。従って、操作性の低下を抑止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によるバッテリカバーによれば、バッテリに装着状態におけるヒンジ部の突出長を抑えて、バッテリ上での占有スペースを低減させると共に、外部機材との干渉を抑止することができる。
【0019】
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は本発明に係るバッテリカバーの一実施形態の斜視図である。
【
図2】
図2は
図1のバッテリカバーの第1カバー部に装備されたヒンジ係止部の斜視図である。
【
図3】
図3は一実施形態のバッテリカバーにおいて、ヒンジ部をヒンジ係止部に係止させて、ヒンジ部の突出長を低減させた状態の斜視図である。
【
図4】
図4は一実施形態のバッテリカバーの正面図で、
図3のB矢視図である。
【
図5】
図5は従来のバッテリカバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係るバッテリカバーの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1〜
図4は本発明に係るバッテリカバーの一実施形態を示したもので、
図1は本発明の一実施形態のバッテリカバーの斜視図、
図2は
図1のバッテリカバーの第1カバー部に装備されたヒンジ係止部の斜視図、
図3は一実施形態のバッテリカバーにおいて、ヒンジ部をヒンジ係止部に係止させて、ヒンジ部の突出長を低減させた状態の斜視図、
図4は一実施形態のバッテリカバーの正面図で、
図3のB矢視図である。
【0023】
この一実施形態のバッテリカバー1は、樹脂の一体成形品で、車両に搭載されたバッテリのバッテリポストに取り付けられたヒューズユニット及びバッテリポストの上を覆う。
【0024】
このバッテリカバー1は、
図1に示すように、第1カバー部10と、第2カバー部20と、ヒンジ部30と、ヒンジ係止部40と、を備えている。
【0025】
第1カバー部10は、バッテリポストに取り付けられたヒューズユニットに係合するヒューズユニット係合部を備えている。第1カバー部10は、ヒューズユニット係合部をヒューズユニットに係合させることで、ヒューズユニットに取り付けられる。ヒューズユニットは、不図示のバッテリ端子を介して、バッテリポストに取り付けられている。本実施形態の第1カバー部10は、ヒューズユニットに取り付けられて、ヒューズユニットを覆う。
【0026】
第2カバー部20は、第1カバー部10の上端に隣接配置されて、バッテリポストの上を覆う。
【0027】
ヒンジ部30は、正面視(
図1の矢印C方向から視る)で、帯状の板材をU字状に折り曲げた構造に形成される。このヒンジ部30は、正面視で、第1カバー部10及び第2カバー部20の一方の外側面21に、水平方向(
図1の矢印X1方向)に長さL2だけ突出して配置されている。また、ヒンジ部30は、その一端31が第1カバー部10に接続される共に、他端が第2カバー部20に接続されて、第2カバー部20を第1カバー部10に回動可能に結合している。
【0028】
このヒンジ部30による結合によって、第2カバー部20は、
図4に示す矢印R2方向に回動可能である。
図4に示した状態から、ヒンジ部30を回動支点として、第2カバー部20を矢印R2方向に回動させると、バッテリポストの上方が開放され、バッテリポストと該バッテリポストに取り付けられているバッテリ端子が露出する。
【0029】
図1に示したように、水平方向に突出しているヒンジ部30は、可撓性を有していて、
図1に矢印R3で示すように下方に倒して、第2カバー部20の外側面21に沿う状態に傾倒させることができる。ヒンジ部30は、第2カバー部20の外側面21に沿う状態に傾倒させると、後述のヒンジ係止部40と係合して、
図3に示すように、第2カバー部20の外側面21に沿った傾倒状態に保持される。
【0030】
ヒンジ係止部40は、
図2に示すように、一対の弾性片41,41と、この一対の弾性片41,41の先端に突設された鉤状部42と、を備えている。
【0031】
一対の弾性片41,41は、ヒンジ部30を構成する板材の幅方向(
図2では、矢印Y1方向)に離間した2位置からヒンジ部30を構成する板材の板厚方向(
図2では、矢印X2方向)に延出している。
【0032】
鉤状部42は、各弾性片41の先端から、一対の弾性片41,41の対向方向に突出している。この鉤状部42は、
図3に示すように、傾倒させられて一対の弾性片41,41間に押し込まれたヒンジ部30の両側縁を係止する。
【0033】
即ち、本実施形態のヒンジ係止部40は、
図3に示すように、ヒンジ部30を第2カバー部20の外側面21に沿う状態に傾倒させた際に該ヒンジ部30と係合して、ヒンジ部30を第2カバー部20の外側面21に沿った傾倒状態に保持する。
【0034】
傾倒状態に保持されたヒンジ部30の外側面21から突出長はL3となる。この突出長L3は、
図1に示した傾倒前のヒンジ部30の突出長L2よりも大幅に小さい値である。
【0035】
また、本実施形態のヒンジ係止部40は、ヒンジ部30を係止している状態で、第2カバー部20を
図4の矢印R2方向に回動させると、この第2カバー部20の回動に伴ってヒンジ部30に作用する引張力で、ヒンジ部30の係止を解除する。
【0036】
即ち、本実施形態では、係止しているヒンジ部30をヒンジ係止部40から離脱させる際には、単純に第2カバー部20の開放操作を行えばよく、係止を解除するための特別な操作が必要とならない。
【0037】
以上に説明した一実施形態のバッテリカバー1の場合、不図示のバッテリポストの上を覆う第2カバー部20は、ヒンジ部30を回動支点として回動させることにより、バッテリポストの上を開閉することができ、バッテリカバー1をバッテリから取り外さなくとも、第2カバー部20を開くことで、バッテリポストの周辺を目視することができる。
【0038】
そして、一実施形態のバッテリカバー1の場合、第2カバー部20を回動可能に第1カバー部10に結合しているヒンジ部30は、当該バッテリカバー1の外側面に突出するが、第2カバー部20の開閉が不要なときには、ヒンジ部30を第1カバー部10の外側面に沿う状態に傾倒させると、第2カバー部20に装備されたヒンジ係止部40が傾倒したヒンジ部30と係合して、ヒンジ部30が第2カバー部20の外側面21に沿った傾倒状態に保持される。これにより、バッテリに装着状態におけるヒンジ部30の突出長を、
図1に示したL2から
図3に示したL3に低減させることができ、バッテリ上での占有スペースを低減させると共に、外部機材との干渉を抑止することができる。
【0039】
そして、ヒンジ部30と外部機材との干渉が抑止されることによって、外部機材との干渉に起因した不都合の発生を防止することができる。
【0040】
また、一実施形態のバッテリカバー1の場合、ヒンジ係止部40は、一対の弾性片41,41と、これらの弾性片41,41の先端に突設されたヒンジ係止部40とからなる単純な構造で、ヒンジ部30を一対の弾性片41,41間に押し込むことで、簡単に、ヒンジ部30を係止状態にすることができる。また、ヒンジ部30がヒンジ係止部40に係止されている状態で、第2カバー部20を開く操作を行うと、該第2カバー部20の回動動作に伴ってヒンジ部30に作用する引張力で、ヒンジ部30が一対の弾性片41,41間から離脱して、ヒンジ係止部40による係止が解除される。即ち、係止しているヒンジ部30をヒンジ係止部40から離脱させる際には、単純に第2カバー部20の開放操作を行えばよく、係止を解除するための特別な操作が必要とならない。従って、操作性の低下を抑止することができる。
【0041】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、ヒンジ係止部は、第1カバー部に装備するようにしても良い。
【0042】
ここで、上述した本発明に係るバッテリカバーの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[2]に簡潔に纏めて列記する。
【0043】
[1] バッテリのバッテリポストに取り付けられたヒューズユニット及び前記バッテリポストの上を覆う樹脂製のバッテリカバー(1)であって、
前記ヒューズユニットに係合して前記ヒューズユニットを覆う第1カバー部(10)と、
前記第1カバー部(10)に隣接配置されて前記バッテリポストの上を覆う第2カバー部(20)と、
帯状の板材をU字状に折り曲げた構造に形成されると共に、前記第1カバー部(10)及び前記第2カバー部(20)の外側において一端が前記第1カバー部(10)に他端が前記第2カバー部(20)に接続されて前記第2カバー部(20)を前記第1カバー部(10)に回動可能に結合したヒンジ部(30)と、
前記第1カバー部(10)又は前記第2カバー部(20)に装備されたヒンジ係止部(40)と、
を備え、
前記ヒンジ係止部(40)は、前記ヒンジ部(30)を前記第2カバー部(20)の外側面(21)に沿う状態に傾倒させた際に前記ヒンジ部(30)と係合して、前記ヒンジ部(30)を前記第2カバー部(20)の外側面(21)に沿った傾倒状態に保持することを特徴とするバッテリカバー(1)。
【0044】
[2] 前記ヒンジ係止部(40)は、前記ヒンジ部(30)を構成する板材の幅方向に離間した2位置から前記ヒンジ部(30)を構成する板材の板厚方向に延出した一対の弾性片(41,41)と、前記一対の弾性片(41,41)の先端に突設されて前記一対の弾性片(41,41)間に押し込まれた前記ヒンジ部(30)の両側縁を係止する鉤状部(42)とを備えて、前記ヒンジ部(30)を係止している状態で前記第2カバー部(20)を開く操作を行うと、この操作によって前記ヒンジ部(30)に作用する引張力で、係止が解除されることを特徴とする上記[1]に記載のバッテリカバー(1)。
【符号の説明】
【0045】
1 バッテリカバー
10 第1カバー部
20 第2カバー部
21 外側面
30 ヒンジ部
40 ヒンジ係止部
41 弾性片
42 鉤状部