特許第6189708号(P6189708)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6189708
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】フライヤ
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/12 20060101AFI20170821BHJP
【FI】
   A47J37/12 381
   A47J37/12 321
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-215790(P2013-215790)
(22)【出願日】2013年10月16日
(65)【公開番号】特開2015-77244(P2015-77244A)
(43)【公開日】2015年4月23日
【審査請求日】2016年9月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】榊原 英記
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−066152(JP,A)
【文献】 特開平11−267041(JP,A)
【文献】 実開昭56−037930(JP,U)
【文献】 米国特許第3225681(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開口する油槽(14)を有する筐体(12)と、調理物品保持部(B)を保持するリフト(22)を有し、該調理物品保持部(B)を油槽(14)の内側に配置した下降位置と、該調理物品保持部(B)を油槽(14)の外側に引き上げた上昇位置との間で該リフト(22)を昇降移動する昇降機構(20)とを備えたフライヤにおいて、
前記昇降機構(20)に設けられた下降検知部(68)によって、前記リフト(22)が下降位置にある該昇降機構(20)の作動状態で、その検知状態が切り替わる下降検知手段(72)と、
前記昇降機構(20)に設けられた上昇検知部(70)によって、前記リフト(22)が上昇位置にある該昇降機構(20)の作動状態で、その検知状態が切り替わる上昇検知手段(74)と、
両検知手段(72,74)から入力される該検知手段(72,74)の検知状態の切り替えに基づいて、前記昇降機構(20)を作動制御する制御部(C)とを備え、
前記制御部(C)は、一方の検知手段(72,74)の検知状態が切り替わってから他方の検知手段(74,72)の検知状態が切り替わることなく一方の検知手段(72,74)の検知状態が再び切り替わる該他方の検知手段(74,72)の異常時に、前記リフト(22)を上昇位置側で停止するよう、前記昇降機構(20)を作動する異常停止制御を行う構成とした
ことを特徴とするフライヤ。
【請求項2】
前記リフト(22)の上昇に伴う前記下降検知部(68)の変位により前記下降検知手段(72)の検知状態が切り替わってから、前記上昇検知手段(74)が前記上昇検知部(70)によって検知状態が切り替えられることなくリフト(22)の下降に伴って到来した下降検知部(68)により下降検知手段(72)の検知状態が再び切り替わる上昇検知手段(74)の異常時に行う異常停止制御において、
前記リフト(22)の上昇に伴う前記下降検知部(68)の変位により前記下降検知手段(72)の検知状態が切り替わってから該リフト(22)の下降に伴って到来した下降検知部(68)により下降検知手段(72)の検知状態が再び切り替わるまでの周回時間を計時手段(76)で計時し、前記昇降機構(20)を前記周回時間の半分の半周時間に亘って下降位置から作動した後に停止することで、リフト(22)を上昇位置側で停止する構成とした請求項1記載のフライヤ。
【請求項3】
前記リフト(22)の下降に伴う前記上昇検知部(70)の変位により前記上昇検知手段(74)の検知状態が切り替わってから、前記下降検知手段(72)が前記下降検知部(68)によって検知状態が切り替えられることなくリフト(22)の上昇に伴って到来した上昇検知部(70)により上昇検知手段(74)の検知状態が再び切り替わる下降検知手段(72)の異常時に行う異常停止制御において、
前記リフト(22)の上昇に伴って到来した前記上昇検知部(70)により前記上昇検知手段(74)の検知状態が再び切り替わった際に、前記昇降機構(20)を作動停止することで、リフト(22)を上昇位置側で停止する構成とした請求項1または2記載のフライヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、揚げ物の調理に用いられるフライヤに関するものである。
【背景技術】
【0002】
飲食店やコンビニエンスストアなどの店舗において用いられる業務用のフライヤとして、予め設定されたプログラムに基づいて自動調理可能なものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなフライヤは、ヒータで加熱された油が収容される油槽と、調理物品が収容されたバスケットを保持するリフトを昇降昇降させる昇降機構とを備えている。昇降機構は、フライヤの調理開始の操作が行われると、バスケットを油槽の油に浸漬させるようにリフトを下降し、決められた調理時間が経過した後に、リフトを自動的に上昇してバスケットを油から引き上げるように作動制御される。特許文献1のフライヤでは、モータの一方向の回転を昇降機構でリフトの昇降に変換するよう構成され、モータの一方向の回転に伴ってリフトが下死点の調理位置への下降と上死点の準備位置への上昇とを交互に繰り返すようになっている。また、フライヤは、昇降機構においてモータによって回転される回転部の円周面に2つの凹部を設け、一方の凹部が対応のリードスイッチに検出される回転部の回転位置がリフトの下死点に対応すると共に、他方の凹部が対応のリードスイッチに検出される回転部の回転位置がリフトの上死点に対応するように構成される。すなわち、フライヤは、リードスイッチによる凹部の検出によって、バスケットが調理位置または準備位置に到達したか否かを判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−66152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記フライヤは、一対のリードスイッチの何れか一方が故障した場合に、昇降機構を直ちに停止すると、バスケットが油槽の油に漬かった状態でリフトが停止されることがあり、このような状態で停止するのは安全性の観点から好ましくはない。
【0005】
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、昇降機構の状態を判定するための検知手段の異常時に、リフトを安全な位置で停止し得るフライヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のフライヤは、
上方に開口する油槽を有する筐体と、調理物品保持部を保持するリフトを有し、該調理物品保持部を油槽の内側に配置した下降位置と、該調理物品保持部を油槽の外側に引き上げた上昇位置との間で該リフトを昇降移動する昇降機構とを備えたフライヤにおいて、
前記昇降機構に設けられた下降検知部によって、前記リフトが下降位置にある該昇降機構の作動状態で、その検知状態が切り替わる下降検知手段と、
前記昇降機構に設けられた上昇検知部によって、前記リフトが上昇位置にある該昇降機構の作動状態で、その検知状態が切り替わる上昇検知手段と、
両検知手段から入力される該検知手段の検知状態の切り替えに基づいて、前記昇降機構を作動制御する制御部とを備え、
前記制御部は、一方の検知手段の検知状態が切り替わってから他方の検知手段の検知状態が切り替わることなく一方の検知手段の検知状態が再び切り替わる該他方の検知手段の異常時に、前記リフトを上昇位置側で停止するよう、前記昇降機構を作動する異常停止制御を行う構成としたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、検知手段に異常があるときに、リフトを上部位置側で停止する異常停止制御を行う構成であるから、リフトに保持される調理物品保持部が油槽の油に浸漬した状態で異常停止することを極力避けることができ、安全性をより向上することができる。
【0007】
請求項2に係る発明では、前記リフトの上昇に伴う前記下降検知部の変位により前記下降検知手段の検知状態が切り替わってから、前記上昇検知手段が前記上昇検知部によって検知状態が切り替えられることなくリフトの下降に伴って到来した下降検知部により下降検知手段の検知状態が再び切り替わる上昇検知手段の異常時に行う異常停止制御において、
前記リフトの上昇に伴う前記下降検知部の変位により前記下降検知手段の検知状態が切り替わってから該リフトの下降に伴って到来した下降検知部により下降検知手段の検知状態が再び切り替わるまでの周回時間を計時手で計時し、前記昇降機構を前記周回時間の半分の半周時間に亘って下降位置から作動した後に停止することで、リフトを上昇位置側で停止する構成としたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、リフトが下降位置にある際に上昇検知手段が上昇検知部により検知状態が切り替えられることなく下降検知手段が下降検知部により検知状態が再び切り替えられる異常時に、計時手段で計時した周回時間の半分である半周時間に亘って昇降機構を継続して作動した後に停止する異常停止制御を行うことで、リフトを上昇位置側で停止することができる。ここで、昇降機構がリフトを下降位置から上昇位置に移動した後に上昇位置から下降位置に戻すまでに実際にかかった周回時間に基づいて、上昇検知手段の異常発生時に昇降機構を作動させる半周時間を設定しているので、リフトを上昇位置側のより適切な位置で停止することができる。
【0008】
請求項3に係る発明では、前記リフトの下降に伴う前記上昇検知部の変位により前記上昇検知手段の検知状態が切り替わってから、前記下降検知手段が前記下降検知部によって検知状態が切り替えられることなくリフトの上昇に伴って到来した上昇検知部により上昇検知手段の検知状態が再び切り替わる下降検知手段の異常時に行う異常停止制御において、
前記リフトの上昇に伴って到来した前記上昇検知部により前記上昇検知手段の検知状態が再び切り替わった際に、前記昇降機構を作動停止することで、リフトを上昇位置側で停止する構成としたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、リフトが上昇位置にある際に下降検知手段が下降検知部により検知状態が切り替えることなく上昇検知手段が上昇検知部により再び検知状態が切り替えられる異常時に、上昇検知手段の検知状態の切り替えに基づいて昇降機構を停止することで、リフトを上昇位置側で停止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るフライヤによれば、昇降機構の状態を判定するための検知手段の異常時に、リフトを安全な位置で停止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の好適な実施例に係るフライヤを示す斜視図である。
図2】実施例のフライヤの縦断面図であって、リフトが下降位置にある。なお、昇降機構を図示省略している。
図3】実施例のフライヤの縦断面図であって、リフトが上昇位置にある。
図4】実施例の昇降機構を示す説明図であり、(a)はリフトが下降位置にあり、(b)はリフトが上昇位置にある。
図5】実施例の検知手段と回転体との関係を示す説明図である。
図6】実施例のフライヤの分解斜視図である。
図7】実施例の昇降機構の分解斜視図である。
図8】実施例のフライヤの制御ブロック図である。
図9】実施例のフライヤの昇降機構制御を示すフローチャート図である。
図10】実施例のリフト位置判定を示すフローチャート図である。
図11】実施例のリフト動作判定を示すフローチャート図である。
図12】実施例のリフト異常判定を示すフローチャート図である。
図13】実施例のフライヤにおいて、正常時の検知手段の検知状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係るフライヤにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
【実施例】
【0012】
図1図3に示すように、実施例に係るフライヤ10は、上方に開口する油槽14を有する筐体12と、この筐体12に配設され、ヒータ18によって油槽14に入れた油を加熱するヒータユニット16とを備えている。また、フライヤ10は、調理物品を入れる金属製の網かご状のバスケット(調理物品保持部)Bを保持するリフト22を、バスケットBを油槽14の内側に配置する下降位置(図2および図4(a)参照)と該バスケットBを油槽14の上側(外側)に持ち上げる上昇位置(図3および図4(b)参照)との間で昇降移動する昇降機構20を備えている。筐体12の手前側には、フライヤ10の各種設定や操作を行う操作部26や、該フライヤ10の構成機器の制御を担うマイクロコンピュータなどからなる制御部C(図8参照)等を有する電装箱24が配設されている。そして、フライヤ10は、上昇位置でバスケットBに入れた調理物品を、昇降機構20でリフト22を下降位置に下降することで油槽14の油に投入し、設定された調理時間経過後に昇降機構20でリフト22を上昇位置に上昇することで調理物品を引き上げる一連の自動調理動作を、操作部26の操作に応じて制御部Cに制御されたもとで行い得るよう構成される。
【0013】
図6に示すように、前記筐体12は、底面をなす底板28と、側面をなす左右の側板29,29と、背面をなす奧板30と、上面をなす天板31とを組み合わせて箱状に構成され、前面が前記電装箱24で塞がれている。油槽14は、天板31に開設された設置開口31aを介して該筐体12の内部空間に収容され、該油槽14の上縁部に設けられたフランジ部14aを設置開口31aの開口縁に引っ掛けて位置決めされている。そして、油槽14は、筐体12に対して簡単に着脱可能になっている。筐体12の奥側には、油槽14の後側に配設された仕切壁32で仕切られて機構収容部12aが画成されており、この機構収容部12aに昇降機構20等が設置されている(図2および図3参照)。
【0014】
前記ヒータユニット16は、筐体12の奥側において天板31上面に回転可能に配設された箱状のユニット基部34と、このユニット基部34から延出する前記ヒータ18とを備え、ヒータ18を油槽14の内側に配置した通常位置と、ヒータ18を油槽14の外側で起立させた起立位置との間で変位可能に構成される。ユニット基部34には、油温を検知するサーミスタ等の油温検知手段36が、油槽14の内側に延在するように配設されている。また、ユニット基部34の内部には、油温検知手段36等の故障でヒータ18が過度に昇温したことをサーモスタット等の過熱検知手段50で検知したときにヒータ18への通電を遮断する遮断手段38などが収納されている(図6参照)。ユニット基部34は、該ユニット基部34の上面をなす蓋部34aがビス等によって着脱可能に取り付けられ、蓋部34aを取り外すことで、遮断手段38などの収納機器をメンテナンス可能になっている。
【0015】
前記ヒータ18は、ヒータユニット16の通常位置において、ユニット基部34の前面から油槽14の奧壁に沿って上下に延在する縦部分と、この縦部分の下部に繋がって油槽14の底部に沿って前後方向に直線部が延在するように蛇行する横部分とを備え、油槽14の油に横部分を浸漬して該油を直接加熱するようになっている(図1図3参照)。ユニット基部34の右側部には、ヒータユニット16を回動操作するための操作レバー40が配設されており、操作レバー40は、ヒータユニット16が通常位置にある際に油槽14の上部開口から外れた右横側で前後方向に延在している(図1参照)。そして、ヒータユニット16は、通常位置からユニット基部34を約90°後方へ向けて回動することで、ヒータ18の横部分が上下方向に延在するように油槽14の上側に持ち上げられた起立位置となり、起立位置においてロック手段42によって姿勢保持可能になっている。このように、フライヤ10は、ヒータユニット16を起立位置に変位することで、油槽14に溜まる揚げカスを清掃したり、油槽14を筐体12に対して着脱するなど、油槽14のメンテナンスを行い易くしてある。
【0016】
前記ヒータ18の縦部分には、油温検知手段36が取付架台44によって取り付けられ(図1参照)、この油温検知手段36の信号が制御部Cに入力される。油温検知手段36の油温検知に基づいて、油槽14内の油の温度を設定温度に維持するよう、ヒータ18への通電を制御している。また、ヒータ18の横部分には、過熱検知手段50が取付具48によって取り付けられている(図1参照)。
【0017】
前記昇降機構20および該昇降機構を作動するモータ(駆動手段)Mは、前記機構収容部12aに着脱可能に設置される設置部52に配設されている(図3参照)。設置部52は、後方に開口する箱状に形成されて、該設置部52の前面にモータMが設置されると共に、該設置部52の後側に突き出たモータMの出力軸に昇降機構20を構成する回転体54が該設置部52の内側に収容されるように取り付けられている(図4参照)。また、昇降機構20は、モータMによって前後方向の軸周りに回転する回転体54の偏芯位置に一端が接続された第1リンク56と、一端が設置部52に回転可能に支持され、回転体54の下側に延在するように配設された第2リンク58とを備えている。昇降機構20は、第1リンク56の他端が第2リンク58の中間部に回転可能に接続され、回転体54の回転に伴って第1リンク56により第2リンク58を上下方向に揺動するクランク機構が構成されている。第2リンク58における第1リンク56の接続部位より他端側には、リフト22が支持されており、第2リンク58の揺動によりリフト22が昇降移動するようになっている。リフト22は、第1リンク56の一端が回転体54の下死点に位置して第2リンク58が下方位置にある際に前記下降位置になり(図4(a)参照)、第1リンク56の一端が回転体54の上死点に位置して第2リンク58が上方位置にある際に前記上昇位置になっている(図4(b)参照)。このように、モータMで一方向に回転される回転体54の回転を両リンク56,58でリフトの昇降移動に変換しており、回転体54の一方向の回転に伴いリフト22が上昇位置から下降位置への下降と下降位置から上昇位置との上昇とを交互に繰り返すように構成されている。
【0018】
前記リフト22は、設置部52内に配設されて、第2リンクに下端部が回転可能に接続されたリフト基部60と、このリフト基部60に下端部が支持されて、筐体12の天板31に開設された開口を介して油槽14の奥側に立設された2本の支柱62,62と、これらの支柱62,62の上端に支持されて、前方に延出する枠部材64とを備えている。支柱62,62は、筐体12の天板31上面に取り付けられたガイド部66に夫々挿通されて、ガイド部66によって上下方向に案内されている。なお、実施例では、設置部52に配設された昇降機構20およびモータMと、昇降機構20に支持されたリフト22とを、設置部52を介して一体的なユニットとして取り扱い可能になっている。そして、バスケットBは、奥側の縁部を枠部材64の前端縁に引っ掛けて保持される。
【0019】
前記設置部52には、昇降機構20に設けられた下降検知部68によって、リフト22が下降位置にある該昇降機構20の作動状態で、その検知状態が切り替わる下降検知手段72と、昇降機構20に設けられた上昇検知部70によって、リフト22が上昇位置にある該昇降機構20の作動状態で、その検知状態が切り替わる上昇検知手段74が配設されている。図5および図7に示すように、実施例の下降検知部68および上昇検知部70は、外形が円形の回転体54の周面に、半径方向内側に凹む凹状に形成されており、該回転体54の回転中心を挟んで互いに反対側に位置するように設けられている。すなわち、下降検知部68および上昇検知部70は、回転体54の円周面において180°位相をずらして配置されている。また、下降検知部68および上昇検知部70は、回転体54の回転軸方向にずらして配置されており、実施例ではリフト22の下降位置を検知するための下降検知部68が回転体54の前縁側に配置される一方、リフト22の上昇位置を検知するための上昇検知部70が回転体54の後縁側に配置されている(図5参照)。
【0020】
前記検知手段72,74としては、回転体54の検知部68,70の有無によりON状態とOFF状態とに検知状態が切り替わる、マイクロスイッチなどが用いられる。両検知手段72,74は、制御部Cに検知信号を夫々入力し得るように、制御部Cと電気的に接続される。制御部Cは、両検知手段72,74から入力される該検知手段72,74の検知状態の切り替えに基づいて、昇降機構20を作動するモータMを駆動または駆動停止制御を行っている。図13(a)に示すように、実施例では、対応の検知部68,70が検知手段72,74の検知位置に到来した際に、接点が開放してOFF状態となり、対応の検知部68,70が検知手段72,74の検知位置から外れた際に、接点が閉じてON状態となるマイクロスイッチが用いられている。図5に示すように、下降検知手段72および上昇検知手段74は、回転体54の一側方において該回転体54の回転軸方向前後に重ねて配設され、実施例では、リフト22の支柱62,62が配置される左側と回転体54を挟んで反対側の右側に、両検知手段72,74が設置されている。実施例では、下降検知手段72が回転体54の円周面前縁側に配置されて、該回転体54の円周面前縁側に形成された下降検知部68が回転体54の回転に伴って該下降検知手段72の検知位置に臨むようになっている。また、上昇検知手段74は、回転体54の円周面後縁側に配置されて、該回転体54の円周面後縁側に形成された上昇検知部70が回転体54の回転に伴って該上昇検知手段74の検知位置に臨むようになっている。そして、下降検知手段72の検知位置に下降検知部68が到来した際に、回転体54の下死点に第1リンク56の一端が位置して第2リンク58が下方位置となり、リフト22が下降位置になるよう構成される。上昇検知手段74の検知位置に上昇検知部70が到来した際には、回転体54の上死点に第1リンク56の一端が位置して第2リンク58が上方位置となり、リフト22が上昇位置になるよう構成される。
【0021】
両検知手段72,74が正常な場合は、昇降機構20の作動に伴って変位する検知部68,70によって、図5(a)に示すように検知手段72,74の検知状態が切り替わる。リフト22が下降位置にある昇降機構20の作動状態では、下降検知部68が下降検知手段72の検知位置に位置して下降検知手段72がOFF状態になる。リフト22が下降位置と上昇位置との間にある昇降機構20の作動状態では、両検知部68,70が対応の検知手段72,74の検知位置から夫々外れているので下降検知手段72および上昇検知手段74の両方がON状態になる。リフト22が上昇位置にある昇降機構20の作動状態では、上昇検知部70が上昇検知手段74の検知位置に位置して上昇検知手段74がOFF状態になる。このように、下降検知手段72は、下降検知部68が検知位置に到来する昇降機構20の下降位置に対応した作動状態で検知状態がONからOFFに切り替わり、昇降機構20の下降位置以外の作動状態で検知状態がOFFからONに切り替わる。上昇検知手段74は、上昇検知部70が検知位置に到来する昇降機構20の上昇位置に対応した作動状態で検知状態がONからOFFに切り替わり、昇降機構20の上昇位置以外の作動状態で検知状態がOFFからONに切り替わる。
【0022】
前記制御部Cは、両検知手段72,74の何れか一方の異常時に、前記リフト22を上昇位置側で停止するよう、昇降機構20を作動する異常停止制御を行う構成とされる。上昇検知手段74が故障した等の異常時には、リフト22の上昇に伴う下降検知部68の変位により下降検知手段72の検知状態がOFFからONに切り替わってから、上昇検知手段74がリフト22の上昇に伴う上昇検知部70の変位により検知状態がONからOFFに切り替えられることなく、リフト22の下降に伴って到来した下降検知部68により下降検知手段72の検知状態がONからOFFに再び切り替わる。なお、リフト22が下降位置にある際に、上昇検知手段74の検知状態はONとなっており、上昇検知手段74の検知状態から該上昇検知手段74に異常があるか否かは判らない。このような上昇検知手段74の異常時に行う異常停止制御では、リフト22の上昇に伴う下降検知部68の変位により下降検知手段72の検知状態がOFFからONに切り替わってから該リフト22の下降に伴って到来した下降検知部68により下降検知手段72の検知状態がONからOFFに再び切り替わるまでの周回時間をタイマ(計時手段)76で計時するようになっている。そして、下降検知手段72の検知状態がONからOFFに再び切り替わってからもモータMを継続して駆動し、昇降機構20をタイマ76で計った周回時間の半分の半周時間に亘って、リフト22を下降位置から上昇するように作動した後に停止するように制御部Cで制御することで、リフト22を上昇位置側で停止する構成とされる。このように、下降検知手段72の検知状態がONからOFFに切り替わるたびにカウントを開始するタイマ76を有し、上昇検知手段74の検知状態がONからOFFに切り替わる正常時に、タイマ76でカウントした周回時間がリセットされる。
【0023】
前記下降検知手段72が故障した等の異常時には、リフト22の下降に伴う上昇検知部70の変位により上昇検知手段74の検知状態がOFFからONに切り替わってから、下降検知手段72がリフト22の下降に伴う下降検知部68の変位により検知状態がONからOFFに切り替えられることなく、リフト22の上昇に伴って到来した上昇検知部70により上昇検知手段74の検知状態がONからOFFに再び切り替わる。なお、リフト22が上昇位置にある際に、下降検知手段72の検知状態はONとなっており、下降検知手段72の検知状態から該下降検知手段72に異常があるか否かは判らない。このような下降検知手段72の異常時に行う異常停止制御は、リフト22の上昇に伴って到来した上昇検知部70により上昇検知手段74の検知状態がONからOFFに再び切り替わった際に、制御部CによってモータMを駆動停止制御して、昇降機構20を停止するようになっている。
【0024】
前記検知手段72,74の一方だけの異常時に行う異常停止制御に加えて、両検知手段72,74の検知状態が何れもOFFとなる異常時には、リフト22の位置が不明であるので、制御部CによってモータMの停止状態を保ち、またはモータMが駆動しているならば駆動停止制御を行って昇降機構20を直ちに作動停止するようになっている。ここで、両検知手段72,74の検知状態が何れもOFFである異常は、リフト22が下降位置にある際(下降検知手段:OFF)に正常ならONであるべき上昇検知手段74の検知状態がOFFである場合や、リフト22が上昇位置にある際(上昇検知手段:OFF)に正常ならONであるべき下降検知手段72の検知状態がOFFである場合や、昇降機構20が下降位置と上昇位置との間にある作動途中で正常ならばONであるべき両検知手段72,74が何れもOFFである場合が該当する。
【0025】
前記モータMを駆動しても該モータMのロック等により昇降機構20が動作不能にあって検知手段72,74が切り替えられない異常時には、予め設定された保護時間の経過後に、制御部CによってモータMを停止制御するようになっている。実施例では、制御部CによりモータMが駆動制御されると、前記タイマ76でカウントが開始されて前記保護時間を計時するようになっている。タイマ76は、検知状態がOFFにあった検知手段72,74がONに切り替わるとカウントした時間がリセットされる一方、該タイマ76に予め設定された保護時間(例えば20秒程度)をカウントしても検知手段72,74の検知状態がOFFからONに切り替わらないときに、制御部CによりモータMが駆動停止制御される。すなわち、リフト22は、初期の位置を保ったままとされる。
【0026】
前記異常停止制御、リフト22の位置が不明である異常時およびモータMの異常時には、操作部26でのランプや表示などによる視覚的な報知や、ブザーなどによる聴覚的な報知などが、夫々または組み合わせて行われる。
【0027】
実施例のフライヤ10における昇降機構20の制御について、図9図12に示すフローチャートを参照して段階的に説明する。操作部26の操作または調理時間の経過などの条件に基づいて制御部Cによる昇降機構20の昇降制御が開始されると、目的位置がセットされると共にリフト動作が初期状態にリセットされる(ステップS1)。次いで、タイマ76による保護時間のカウントが開始されると共に、モータMが駆動される(ステップS2)。下降検知手段72の検知状態がOFFで、かつ上昇検知手段74の検知状態がOFFであるか否かが判定され(ステップS3)、両検知手段72,74の検知状態が何れもOFFであれば(ステップS3:YES)、想定外の論理(図13参照)であるため、モータMが直ちに駆動停止されると共に(ステップS11)、異常の報知が行われ(ステップS12)、昇降機構20の昇降制御が異常完了される。両検知手段72,74の検知状態がOFFでない場合は(ステップS3:NO)、リフト22が下降位置または上昇位置の何れにあるのかを判定するリフト位置判定を行う(ステップS4)。図10に示すように、リフト位置判定では、下降検知手段72の検知状態がOFFであるか否かを判定し、下降検知部68が下降検知手段72の検知位置に位置して該下降検知手段72の検知状態がOFFであるならばリフト22が下降位置にあることが判る(ステップS41:YES)。下降検知手段72の検知状態がONであるならば(ステップS41:NO)、リフト22が下降位置以外にあり、上昇検知手段74の検知状態がOFFであるか否かを判定し(ステップS42)、上昇検知部70が上昇検知手段74の検知位置に位置して該上昇検知手段74の検知状態がOFFであるならばリフト22が上昇位置にあることが判る(ステップS42:YES)。そして、上昇検知手段74の検知状態がONであるならば(ステップS42:NO)、何れの検知手段72,74に異常があるのかまたはリフト22が途中で止まっているのか判らず、リフト22の位置が不明であると判断される。
【0028】
図9に示すように、リフト位置判定S4に続いて、リフト22が初期の位置(下降検知手段72がOFFであれば下降位置、上昇検知手段74がOFFであれば上昇位置)から動作したか否かを判定するリフト動作判定が行われる(ステップS5)。図11に示すように、リフト動作判定では、検知状態がOFFにある検知手段72,74がONに切り替わったか否かが判定され、検知状態の切り替わりによりタイマ76でのカウントが開始される。検知状態がOFFにある下降検知手段72がリフト22の上昇に伴う下降検知部68の変位よりONに切り替わった場合は(ステップS51:YES)、リフト22が下降位置から上昇位置に向けて上昇していることが判定されると共に、タイマ76で周回時間の計時が開始される(ステップS52)。また、下降検知手段72の検知状態がONであり(ステップS51:NO)、検知状態がOFFにある上昇検知手段74がリフト22の下降に伴う上昇検知部70の変位よりONに切り替わった場合は(ステップS53:YES)、リフトが上昇位置から下降位置に向けて下降していることが判定されると共に、タイマ76で周回時間の計時が開始される(ステップS54)。
【0029】
前記リフト動作判定S5を行った後に、リフト22が目的位置に到来したか否かが判定される(ステップS6)。ステップS6では、ステップS1でセットされた目的位置に到来したか否かを判定する。すなわち、ステップS1でセットされた目的位置が上昇位置であれば、リフト22の上昇に伴う上昇検知部70の到来により上昇検知手段74の検知状態がONからOFFに切り替わると、リフト22が目的位置に到来したと判定される(ステップS6:YES)。同様に、ステップS1でセットされた目的位置が下降位置であれば、リフト22の下降に伴う下降検知部68の到来により下降検知手段72の検知状態がONからOFFに切り替わると、リフト22が目的位置に到来したと判定される(ステップS6:YES)。リフト22が目的位置に到来したら、モータMが停止されると共に(ステップS10)、昇降機構20の昇降制御が正常完了される。
【0030】
前記ステップS6でリフト22の目的位置への到来が判定されない場合は(ステップS6:NO)、リフト異常判定が行われる(ステップS7)。図12に示すように、制御部Cにおけるリフト異常判定では、リフト22の動作が初期状態である否かが判定される。リフト22の動作が初期状態であれば(ステップS71:YES)、リフト異常判定が保留される(ステップS77、ステップS8:NO)。リフト22の動作が下降であれば(ステップS71:NO、ステップS72:YES)、上昇検知手段74が上昇検知部70を検知するか否か(リフト22の上昇位置への到来)が判定される(ステップS73)。上昇検知手段74が上昇検知部70を検知していない場合は(ステップS73:NO)、リフト異常判定が保留される(ステップS77、ステップS8:NO)。上昇検知手段74による上昇検知部70の検知によりリフト22の上昇位置が判定された場合は(ステップS73:YES)、正常であれば検知されるべき下降検知手段72による下降位置の検知がないことから、リフト異常判定において異常判定される(ステップS78)。
【0031】
前記リフト異常判定において、リフト22の動作が上昇であれば(ステップS71:NO、ステップS72:NO)、下降検知手段72が下降検知部68を検知するか否か(リフト22の下降位置への到来)が判定される(ステップS74)。下降検知手段72が下降検知部68を検知していない場合は(ステップS74:NO)、リフト異常判定が保留される(ステップS77、ステップS8:NO)。下降検知手段72による下降検知部68の検知によりリフト22の下降位置が判定された場合は(ステップS74:YES)、正常であれば検知されるべき上昇検知手段74による上昇位置の検知がないことから、上昇検知手段74に異常が発生していることが判る。この場合は、下降検知手段72がOFFからONに切り替わってからカウントスタートしているタイマ76を、下降検知手段72がOFFに再び切り替わることでカウントを終了し、リフト22が下降位置から動作して再び下降位置に戻るまでの周回時間をタイマ76の計測時間から得る(ステップS65)。また、下降検知手段のOFF検知によってモータMを停止することなく、タイマ76において周回時間を1/2にした半周時間のカウントを開始し(ステップS75)、タイマ76が半周時間をカウントするまでモータMの駆動を継続することで、リフト22を下降位置から上昇位置に向けて上昇移動させる(ステップS76)。そして、タイマ76が半周時間をカウントすると、リフト異常判定において異常判定される(ステップS78)。このように、リフト異常判定において異常判定されると(ステップS78、ステップS8:YES)、モータMが駆動停止されると共に(ステップS11)、異常の報知が行われ(ステップS12)、昇降機構20の昇降制御が異常完了される。
【0032】
前記リフト異常判定において保留された場合は(ステップS77)、タイマ76で計時している時間が保護時間を越えているか否かが判定される(ステップS9)。ステップS9においてタイマ76で計時した時間が保護時間を越えているのであれば(ステップS9:YES)、モータMのロック等の故障等が判定され、モータMが駆動停止されると共に(ステップS11)、異常の報知が行われ(ステップS12)、昇降機構20の昇降制御が異常完了される。ステップS9においてタイマ76で計時した時間が保護時間以下であれば(ステップS9:NO)、前述したステップS3〜S8に判定に基づいて制御が行われる。
【0033】
このように、実施例のフライヤ10によれば、一方の検知手段72,74に異常があるときに、正常な他方の検知手段74,72の検知状態の切り替えに基づいて、リフト22を上部位置側で停止する異常停止制御を行う構成であるから、リフト22に保持されるバスケットB(バスケットBに収容した調理物品)が油槽14の油に浸漬した状態で異常停止することを極力避けることができ、安全性をより向上することができる。
【0034】
より具体的には、リフト22が下降位置にある際に上昇検知手段74が上昇検知部70により検知状態が切り替えられることなく下降検知手段72が下降検知部68により検知状態が再び切り替えられる異常が発生することがある。これは上昇検知手段74の故障等によりリフト22の上昇位置を検知できない状況にある。実施例のフライヤ10は、リフト22が下降位置から上昇位置へ向けて上昇開始する際に、下降検知手段72のOFFからONへの切り替えによりタイマ76で計時を開始し、下降検知手段72がONからOFFへ切り替わるまでの周回時間を得ることで、リフト22が下降位置から上昇位置に上昇した後に上昇位置から下降位置に戻るまでにかかる時間を得ることができる。この場合の異常停止制御では、上昇検知手段74の切り替えが行われないときに、下降検知手段72により再度下降位置に到来を検知したときからモータMを周回時間の半分の半周時間で駆動を継続することで、リフト22が下降位置から上昇位置に到来するのにかかる時間で昇降機構20が作動されることになる。そして、半周時間を経過してからモータMを停止することで、リフト22が上昇位置またはその近傍で停止されるから、バスケットBを油槽14の油に入れた状態で停止することを回避できる。このように、リフト22が下降位置から上昇位置に至った後に下降位置に戻るまでに実際にかかった周回時間に基づいて、上昇検知手段74の異常発生時に昇降機構20を作動させる半周時間を設定しているので、電源電圧、周波数、負荷などの変動に影響を受けて昇降機構20の作動速度が変化しても、この変化に対応して異常発生時にリフト22を上昇位置側のより適切な位置で停止することができる。
【0035】
また、リフト22が上昇位置にある際に下降検知手段72が下降検知部68により検知状態が切り替えることなく上昇検知手段74が上昇検知部70により再び検知状態が切り替えられる異常時に、上昇検知手段74の再度の切り替えに基づいて昇降機構20を停止することで、簡単な制御でリフト22を上昇位置側で停止することができる。
【0036】
(変更例)
本発明は、前述の実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更することも可能である。
(1)実施例では、駆動手段として、一方向に回転駆動するモータを例示したが、正逆両方向に回転可能なモータであってもよい。
(2)昇降機構としては、実施例の構成に限られず、例えば駆動手段として空気圧式等のシリンダを用いて、該シリンダによってリフトを昇降移動させる構成であってもよい。
(3)検知手段は、マイクロスイッチ等の検知部との接触により検知状態が切り替わるものではなく、フォトセンサ等など、検知部による遮蔽・開放によって検知状態が切り替わるものであってもよい。
(4)実施例では、周回時間、半周時間および保護時間をカウントする計時手段を共用したが、別々の計時手段でカウントしてもよい。
【符号の説明】
【0037】
12 筐体,14 油槽,20 昇降機構,22 リフト,68 下降検知部,
70 上昇検知部,72 下降検知手段,74 上昇検知手段,
76 タイマ(計時手段),B バスケット(調理物品保持部),C 制御部
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