(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
車台(1)の前後方向に回動駆動される荷役アーム(22)を有する荷役装置(3)と、その荷役アーム(22)の前方に設けられる固定荷台(4)と、車台(1)上に積み降ろし可能に搭載される長尺物用コンテナ(2)と、を備えたコンテナ運搬車であって、
前記長尺物用コンテナ(2)の前側の車幅方向の中間部に、前記荷役アーム(22)に設けた係合部(27)に係脱可能な被係合部(13)を設けた前部支柱(12)が立設され、またその長尺物用コンテナ(2)の床板(11)上に、前記前部支柱(12)の後方で中央部支柱(19)が立設されることを特徴とするコンテナ運搬車。
前記中央部支柱(19)は、長尺物用コンテナ(2)の床板(11)の前後方向の中央(C)よりも前記前部支柱(12)寄りに設けたことを特徴とする、前記請求項1または2に記載のコンテナ運搬車。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記公知の木材運搬車は、車台上に積み降ろしできるように積載されるコンテナ上に木材が縦列積載されるので、長尺な木材、特に、その輸送量を増やすべく、木材を2本ずつ縦列させてコンテナに積載した場合には、その木材の車台後端からのオーバハング量が著しく長くなり、その輸送が実質的に難しいという問題があった。
【0005】
そこで、この出願の出願人は、木材などの長尺物を、長尺物荷台(コンテナ)と固定荷台とに跨がって搭載できるようにして、前記問題を解決した長尺物運搬用コンテナ運搬車を既に提案している(特願2013−127267号)。
【0006】
本発明はかかるコンテナ運搬車の改良に係るもので、木材などの長尺物が乱積みされることなく、コンテナと固定荷台上の所定位置に、能率よく積載でき、安全に走行できるようにした、新規なコンテナ運搬車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、車台の前後方向に回動駆動される荷役アームを有する荷役装置と、その荷役アームの前方に設けられる固定荷台と、車台上に積み降ろし可能に搭載される長尺物用コンテナと、を備えたコンテナ運搬車であって、
前記長尺物用コンテナの前側の車幅方向の中間部に、前記荷役アームに設けた係合部に係脱可能な被係合部を設けた前部支柱が立設され、またその長尺物用コンテナの床板上に、前記前部支柱の後方で中央部支柱が立設されることを特徴としている。
【0008】
上記目的を達成するため、請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、前記中央部支柱は、前記前部支柱の左右幅の前後方向投影面内に位置していることを特徴としている。
【0009】
上記目的を達成するため、請求項3の発明は、前記請求項1または2の発明において、 前記中央部支柱は、長尺物用コンテナの床板の前後方向の中央よりも前記前部支柱寄りに設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、前部支柱と中央部支柱とで長尺物を所定の積載位置に案内してその長尺物の乱積みを防止することができ、コンテナ運搬車を安全に走行させることができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、中央部支柱は、前部支柱の左右幅の前後方向投影面内に位置しているので、長尺物のコンテナ運搬車の進行方向への並列積載が容易である。
【0012】
請求項3の発明によれば、中央部支柱は、長尺物用コンテナの床板の前後方向の中央よりも前部支柱寄りに設けたので、長尺物用コンテナの後半部を、中央部支柱に影響されずに、長尺物以外の積荷の積載に有効活用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜11を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
以下の説明において、コンテナ運搬車Vの走行方向の前後を「前後」、その上下を「上下」、その左右を「左右」とする。
【0016】
図1、2において、コンテナ運搬車Vは、前、後輪がいずれも駆動される、4輪駆動車であって、シャシフレームF上の車台1に積み降ろし可能に積載される長尺物用コンテナ2と、このコンテナ2を積み降ろしする荷役装置3と、車台1上に固定される固定荷台4とを備えている。
【0017】
まず、
図1〜5を参照して、前記長尺物用コンテナ2の構造について説明する。
【0018】
長尺物用コンテナ2は、車台1の前後方向に長い長方形状のサブフレーム10と、このサブフレーム10の上面に敷設される床板11とを備えており、その左右側面、上面および後面は開放されている。サブフレーム10の前面の左右方向(車幅方向)の中央部には、鉛直方向に延びる前部支柱12が一体に立設されている。この前部支柱12は、前方開放の横断面コ字状で、その鉛直方向に長い棒状に形成されている。また、この前部支柱12の上端には、ピンよりなる被係合部13が横向きに固定されており、この被係合部13は、後述する荷役装置3のフックアーム26の上端に設けた、フックよりなる係合部27に係脱可能である。
【0019】
床板11の左右両側面には、その前後方向に間隔をあけて複数対(3対)の側部スタンション15が対称的に立設されている。これらの側部スタンション15は、床板11の両側面に沿って略鉛直に延びており、コンテナ2に積載される、木材などの長尺物Wが側方に転がり落ちるのを防止する。
【0020】
図3に示すように、床板11の前後方向の中心軸線L
1 −L
1 上で、かつその中央Cよりも前方、すなわち前部支柱12寄りに、一本の円柱状の中央部支柱19が鉛直方向に一体に立設されている。この中央部支柱19は、前部支柱12の前後方向の後方に位置しており、前部支柱12よりも高く形成されている。この実施形態では、中央部支柱19は、前部支柱12の左右幅(車幅方向の幅)Dの前後方向投影面内にあり、かつ長尺物用コンテナ2の、コンテナ運搬車Vへの積み込み完了状態では、固定荷台4の床面42前縁から長尺物用コンテナ2の床板11の後縁に至るまでの車両の前後方向の中心Sを通る左右方向(車幅方向)の中心軸線L
2 −L
2 よりも前方に位置している。
【0021】
そして、この中央部支柱19は、前部支柱12と協働して木材などの長尺物Wの斜め積みなどの乱積みを防止し、特に、長尺物Wのコンテナ運搬車の進行方向への並列積載を容易にしている。
【0022】
長尺物用コンテナ2のサブフレーム10の左右縦フレーム10
1 の前端部は、床板11の前端面よりも前方に突出しており、その左右縦フレーム10
1 の前端には、嵌合雌部14がそれぞれ一体に設けられる。
図2に示すように、嵌合雌部14は、前面が開口された、前後方向に長い鞘状に形成されており、コンテナ2が車台1上に積載されたとき、その嵌合雌部14に、車台1の前部左右に固定した嵌合雄部7が嵌入して、コンテナ2の前端を、車台1に固縛、支持することができる。
【0023】
図1、4、5に示すように、長尺物用コンテナ2の後端下部左右には、ブラケット9がそれぞれ固定されており、これらのブラケット9には、キャスタよりなる接地ローラ16および接地ソリ17がそれぞれ支持されている。接地ローラ16の回転軸16aは、ブラケット9に、コンテナ2の積み降ろし方向と直交する軸線を有して回転自在に支持されており、また接地ソリ17は、ブラケット9に、接地ローラ16の回転軸16aと一致する揺動軸l7a回りに揺動可能に支持されている。そして、接地ローラ16の下部は、接地ソリ17に開口した窓孔17bを通して、その接地ソリ17の接地面よりも下方に突出されている。また、接地ソリ17の重心Gは、その揺動軸17aの略直下に位置していて、接地ソリ17は、その自由状態では、略水平行状態、すなわちコンテナ2の床面11と略平行に保持される。前記接地ソリ17の接地面は平坦面であり、その後端部には、後端側に向かって反り返る湾曲面17cが形成されている。
【0024】
コンテナ2が後方に向けて傾動され、その後部下端が地面に着地したとき、前記接地ローラ16および接地ソリ17はいずれも接地するようにされる。そして、コンテナ2の降ろし作動に伴って、接地ローラ16は回転され、一方、接地ソリ17は前後方向に揺動して地面上を滑り、コンテナ2をスムーズに地面上に降ろすことができる。
【0025】
接地ローラ16の下部は、接地ソリ17の窓孔17bを通して下方に突出しており、接地ソリ17の揺動位置に関係なく地面上に接地するようにされている。
【0026】
図6〜8に示すように、前記荷役装置3は、前記長尺物用コンテナ2を、ダンプ作動、あるいは車台1と地面間で積み降ろし作動するように構成されており、車台1の後部において基端部(後端部)が前後方向に回動自在に軸支21されるダンプアーム20と、このダンプアーム20の先端部(前端部)側において基端部(後端部)が車台1に前後方向に回動自在に軸支23される荷役アーム22と、この荷役アーム22の中間部と、車台1の前寄り部間に連結されるリフトシリンダ24とを備えている。荷役アーム22は、先端部(上端部)に係合部27が取り付けられたフックアーム26と、リフトアーム28とを相互に伸縮可能に嵌合して構成されており、フックアーム26とリフトアーム28とは、それら間に連結されるスライドシリンダ29により伸縮作動される。そして、前記ダンプアーム20と荷役アーム22間には、それらを直線状に一体に固縛する従来公知の固縛手段(図示せず)が設けられている。
【0027】
図1〜3に示すように、荷役装置3がコンテナ運搬車Vの車台1上に設置され、また、コンテナ2が車台1上に積載されている状態では、車台1側の嵌合雄部7は、コンテナ2側の嵌合雌部14に嵌入してコンテナ2の前部は、車台1上に堅固に固縛される。
【0028】
荷役装置3の、荷役アーム22のフックアーム26は、コンテナ2の前部支柱12の前方にあって、そのフックアーム26の上端の係合部27は、コンテナ2の前部支柱12の先端部の被係合部13に係合されて、コンテナ2は、車台1上に安定支持されると共に、後述するように、荷役装置3の作動により、後方にダンプされ、あるいは車台1と地上間で積み降ろし可能とされている。そして、コンテナ2の前面と、後述の固定荷台4の後面間において、前部支柱12の左右両側には、外部に開放する左右開口部32、33が形成されている。また、長尺物用コンテナ2は、その前後方向の全長を、車台1の全長よりも短く形成することにより、コンテナ運搬車Vの後端からの突出量を短くすることができる。
【0029】
前記固定荷台4は、前記長尺物用コンテナ2よりも前方において、前記左右開口部32、33を隔てて車台1の前部に設けられ、車台1の前部に固定した支持台40上に床板42を敷設して、平面視車幅方向(左右方向)に長い長方形状に形成されている。支持台40により、固定荷台4の床面42の上面は、コンテナ2の床面11の上面と一致させている。固定荷台4の前部には、遮蔽壁44が立設されている。この遮蔽壁44は、固定荷台4の前面およびその左右側面の前部を覆うように平面視チャンネル状に形成されていて、コンテナ運搬車Vの運転席CAの後面を覆っており、コンテナ運搬車V上に積載された長尺物Wが、運転席CAと接触するのを防止するようにしており、また、固定荷台4上に積載された長尺物Wの前部を積載位置に整合するのに役立っている。固定荷台4の床板42の左右側面の前後方向の中間部には、対をなす側部スタンション15が対称的に一体に立設されており、固定荷台4上に積載された長尺物Wが側方に転がり落ちないようにしている。
【0030】
図2、10に示すように、コンテナ運搬車Vの運転席CA内の適所には、前記荷役装置3を作動制御する制御装置50が設けられる。この制御装置50は、メインスイッチ51、切替スイッチ52、および操作スイッチ53を備えており、操作スイッチ53は、ダンプスイッチ54および積卸スイッチ55よりなる。これらのスイッチ群からの入力信号が制御装置50に入力され、また該制御装置50からの出力信号は、荷役装置3のリフトシリンダ24およびスライドシリンダ29を作動制御する。
【0031】
図11の制御装置50のフローチャート図において、切替スイッチ52を「長尺側」に切り替えると、操作スイッチ53(ダンプスイッチ54および積卸スイッチ55)を操作しても荷役装置3を動作させないように制御し、また、切替スイッチ52を「通常側」に切り替えると、荷役装置3を通常の動作が可能となるように制御する。
【0032】
つぎに、この実施形態の作用について説明する。
【0033】
長尺物用コンテナ2により、長い長尺物W以外の短尺材、チップなどの積荷を運搬するときは、制御装置50の切替スイッチ52を「通常側」に切替える。
【0034】
(1) 「車台1上のコンテナ2をダンプさせる場合」
制御装置50の切替スイッチ52を「通常側」に切替えて、荷役装置3のダンプスイッチ54をON作動すれば、
図6に示すように、コンテナ2を車台1上の設置状態(
図1〜3参照)から車台1の後方にダンプさせて、コンテナ2上の積荷を地上に放出することができる。具体的には、ダンプアーム20と荷役アーム22との間に設けた固縛手段(図示せず)の固縛作動により、両アーム20,22の相対回動を規制してそれらを一直線に固縛した状態で、前記リフトシリンダ24を伸長作動させると、フックアーム26の上端の係合部27に、前部支柱12上端の被係合部13が係合されているコンテナ2は、車台1上を後方へ傾斜されてダンプ状態となり、コンテナ2上に積載されている、短尺物、チップなどの積荷(木材などの長尺物を除く)を、コンテナ運搬車Vの後方に放出することができる。またリフトシリンダ24を収縮作動すれば、コンテナ2は下降して車台1上に降ろすことができる。
【0035】
(2) 「車台1上のコンテナ2を地上に降ろす場合」
制御装置50の切替スイッチ52を「通常側」に切替えて、荷役装置3の積卸スイッチ55をON作動すれば、コンテナ2を車台1と地上間で積み降ろして、コンテナ2上に積載される短尺物、チップなどの積荷(木材などの長尺物を除く)を地上に降ろすことができる。
【0036】
図7に示すように、スライドシリンダ29の収縮作動によりフックアーム26をリフトアーム28に対してコンテナ運搬車Vの後方へ水平移動(
図7、鎖線位置)させ、図示しない固縛手段の固縛作動を解除してダンプアーム20と荷役アーム22とが相対回動可能とした状態で、リフトシリンダ24を伸長させると、リフトアーム26とフックアーム28とよりなる荷役アーム22は軸支23点を中心として後方に回動する。これによりコンテナ2は車台1上を後方に移動する。
【0037】
リフトシリンダ24の伸長継続によれば、コンテナ2後端の、接地ローラ16および接地ソリ17は地面に接地し、引き続くリフトシリンダ24の伸長作動により、接地ローラ16は地面上を回転し、接地ソリ17は地面に倣うように揺動しながら地面上を滑り、コンテナ2は、接地ローラ16の回転軸16aおよび接地ソリ17の揺動軸17aを支点として後方に傾動する。
【0038】
接地ソリ17は、地面上に接地されたとき、地面からの反力を受けてその揺動軸17a回りに自由に揺動できるので、コンテナ2を降ろす場所が、凹凸地面、軟弱地面などの不整地面やぬかるんだ地面であっても、それらの地面に追従するように自由に揺動して、接地ソリ17の接地面を地面に常に面接触させることができ、従来の接地保護キャップやローラのような線接触よりも地面と接触する面積を広く確保することができ、地面にめりこむことなく、地面上をスムーズに滑ることができる。
【0039】
図8に示すように、リフトシリンダ24の伸長継続により、荷役アーム22が後方回動位置に至ればフックアーム26は下向きとなってコンテナ2は地上に降ろされる。フックアーム26先端の係合部27を被係合部13から外せば、コンテナ2は荷役アーム22から分離され、コンテナ2の脱着をスムーズに行うことができる。
【0040】
そして、コンテナ2と地面間で、前記積荷(木材などの長尺物を除く)の積み降ろしを行なうことができる。
【0041】
(3) 「地上に降ろされているコンテナ2を車台1上に積み込む場合」
地上に降ろされているコンテナ2の前方に、適宜の間隔をあけてコンテナ運搬車Vを縦列停止させたのち、荷役アーム22を軸支23点周りに後方回動位置までフル回動させる。フックアーム26の、フックよりなる係合部27を前部支柱12の被係合部13に係合させ、荷役アーム22の前方回動により、前述のコンテナ2を降ろす場合と同じく、接地ローラ16は地面上を転動し、接地ソリ17は地面上をスムーズに滑り、コンテナ2は車台1上に積み込まれてその上を前方に移動し、スライドシリンダ29の伸長作動により、フックアーム26は前端位置に移動して、
図1、2に示すように、コンテナ運搬車Vへのコンテナ2の積み込みを終了する。
【0042】
図1,2に示すように、コンテナ2の前端の嵌合雌部14は、車台1上の嵌合雄部7に嵌入して、コンテナ2の前部を、車台1上に固縛、支持することができる。
【0043】
コンテナ運搬車Vは、従来のコンテナ運搬車では運搬の困難な、長い長尺物の運搬を可能としている。
【0044】
この実施形態では、建築用向けの角材に加工するための長い木材(3.6m以上)などの長尺物Wを積載して運搬するようにしており、特に、その長尺物Wの輸送量を増やすべく、その長尺物Wを縦方向に2本ずつ縦列させた状態で、複数本の長尺物Wを運搬し、その輸送量を増量することができ、しかも、長尺物用コンテナ2の前後方向の長さを短かく設定して、このコンテナ2を使用しないときの保管スペースを狭くできる。
【0045】
(4) 「車台1上の固定荷台4とコンテナ2とに跨がって木材などの長尺物Wを輸送する場合」
この場合、運転席CA内の制御装置50の切替スイッチ52は、「長尺側」に切り替え、前記荷役装置3の作動を禁止する。
【0046】
図1〜3鎖線に示すように、コンテナ運搬車V上には、固定荷台4と長尺物用コンテナ2とに跨がって、山から伐採した複数本の木材などの長尺物W(3.6m以上)を、縦方向に2本ずつ縦列して積載する。
図9(A)に示すように、荷役装置3に依存せずに、前記長尺物Wは、地上の保管場所からクレーンなどの他の荷役機械(図示せず)により、ロープなど索条Rにより吊り上げて、複数の長尺物Wを2本ずつ縦列して、固定荷台4とコンテナ2とに跨がって積載する。このとき、側部スタンション15は、長尺物Wの転がり落ちるのを防いで、その積載をし易くしている。
【0047】
また、コンテナ2には、前部支柱12と、中央部支柱19とがその前後方向に縦列して立設されているので、中央部支柱19と前部支柱12とにより、長尺物Wの斜め積み(
図3、一点鎖線)などの乱積み防止することができ、コンテナ運搬車を安全に走行させることができる。
【0048】
固定荷台4とコンテナ2とに跨がって各2本ずつ縦列して積載された複数本の長尺物Wは、図示しないロープなどの索条により適宜コンテナ2に固縛する。そして、多数本の長尺物Wを積載したコンテナ運搬車Vは、その長尺物Wの加工場などに輸送される。
【0049】
なお、長尺物Wは2本ずつ縦列することなくコンテナ2上に積載するようにしてもよい。
【0050】
(5) 「車台1上の木材などの長尺物Wを地上に降ろす場合」
この場合も、制御装置50の切替スイッチ52は、「長尺側」に切り替えたままである。
【0051】
図9(B)に示すように、コンテナ運搬車Vの走行により目的地まで運搬された長尺物Wは、荷役装置3の作動に依存せずに、クレーンなどの他の荷役機械でロープなど索条Rにより吊り上げて車台1上から加工場などの地上に降ろされる。
【0052】
そして、この実施形態によれば、中央部支柱19は、前部支柱12の左右幅(車幅方向の幅)Dの前後方向投影面内に位置しているので、長尺物Wのコンテナ運搬車Vの進行方向への並列積載が容易であり、また中央部支柱19は、長尺物用コンテナ2の床板11の前後方向の中央よりも前部支柱12寄りに設けたので、長尺物用コンテナ2の後半部を、中央部支柱19に影響されずに、長尺物W以外の積荷の積載に有効活用することができる。
【0053】
また、
図3に示すように、中央部支柱19は、長尺物用コンテナ2の、コンテナ運搬車Vへの積み込み完了状態では、固定荷台4の床面42前縁から長尺物用コンテナ2の床板11の後縁に至るまでの車両の前後方向の中心Sを通る左右方向(車幅方向)の中心軸線L
2 −L
2 よりも前方に位置しているので、長尺物Wを固定荷台4と長尺物コンテナ2との間に2本ずつ縦列積載する際に、長尺物コンテナ2の後半部には、中央部支柱19に影響されずに、長尺物Wをその全域にわたって積載することができる。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はその実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施形態が可能である。
【0055】
たとえば、前記実施形態では、中央部支柱19は、高さ寸法を前部支柱12よりも高くしているが、中央部支柱19の高さ寸法は、積載物の形状や積載量に応じて適宜変更すればよく、前部支柱12と略同等の高さ寸法や前部支柱12よりも低い寸法であってもよい。また、長尺物コンテナ2の左端の後方やその右端の後方に複数本の中央部支柱19を設けてもよい。
【0056】
さらに、コンテナの積み降ろしは、ウインチ、傾斜フレームをスライド移動するもの(たとえば、特許第3648075号のもの)、その他、従来公知のコンテナ積み降ろし手段を用いてもよい。