(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
サーバを含む情報共有システムにおいて、複数のユーザが家庭内の機器に関する情報を共有するためのグラフィカルユーザインタフェース画像を提供する情報共有方法であって、
前記サーバが、
複数の家庭内の機器の状態変化の情報を家電イベント情報として受信する受信ステップと、
前記家電イベント情報の各家庭内の発生頻度に応じて、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家庭の優先度を決定する優先度決定ステップと、
前記優先度に応じて、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家庭を決定する家庭決定ステップとを含むことを特徴とする情報共有方法。
前記機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭内の機器を表す機器アイコンの表示状態を変更して前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する表示ステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の情報共有方法。
前記ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭を表す家庭アイコンの表示状態を変更して前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する表示ステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の情報共有方法。
ユーザが選択した機器の種別又は家事の種別と連動した表示を要求する要求情報と、前記ユーザが入力したメッセージとを含むメッセージ情報を受信するメッセージ情報受信ステップと、
前記要求情報により特定される機器の種別又は家事の種別に関連付けられた家電イベント情報を受信したときに、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に前記メッセージを重畳表示する表示ステップとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の情報共有方法。
前記表示ステップは、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭を表す家庭アイコンを前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示するとともに、前記家庭アイコンの近傍に前記メッセージを重畳表示することを特徴とする請求項6に記載の情報共有方法。
前記表示ステップは、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭内の機器を表す機器アイコンを前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示するとともに、前記機器アイコンの近傍に前記メッセージを重畳表示することを特徴とする請求項6に記載の情報共有方法。
家庭内の新しい機器を検知したときに、前記新しい機器に関係するコミュニティ一覧情報を取得し、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に前記コミュニティ一覧情報を重畳表示する表示ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の情報共有方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
本実施の形態では、例えば、ユーザ操作などによって発生する家庭内にある家電機器やセンサ等の機器の状態変化の情報を家電イベント情報として収集し、ソーシャルネットワーク上で共有するための情報表示画面(グラフィカルユーザインタフェース画像)を形成する方法について説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態1の情報共有システムの構成を示す図である。
図1では、サーバ1010に対して、予め登録されたそれぞれの家110、111、112の中にある家電機器101、102から、ゲートウェイ(以下、「GW」と表記する)103を経由して家電機器の状態を含む家電イベント情報が送信される。ここで、家110、111、112の各々は、一つの家庭を表している。
【0014】
サーバ1010は、それぞれの家110、111、112から送られてくる家電機器101、102の家電イベント情報を取得して、DB(データベース)1011に格納する。また、サーバ1010は、表示装置104を所有するユーザの設定情報に基づいて、DB1011からユーザが所望する家(家庭)の家電イベント情報を取り出して、家電イベント情報に含まれる家電種別及び家事種別や家電イベント情報の発生頻度に基づいて、それぞれの家の情報を画面情報として形成し、表示装置104の要求に対して画面情報(グラフィカルユーザインタフェース画像)を提供する。
【0015】
すなわち、
図1に示す情報共有システムは、複数のユーザが家庭内の機器に関する情報を共有するためのグラフィカルユーザインタフェース画像を提供する情報共有システムであり、サーバ1010は、複数の家110、111、112内の家電機器101、102の状態変化の情報を家電イベント情報として受信し、家電イベント情報の各家110、111、112内の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家の優先度を決定し、決定した優先度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家を決定する。
【0016】
また、家電イベント情報は、機器の種別を表す家電種別情報を含む。サーバ1010は、家電種別情報を用いて、家電イベント情報を機器の種別毎に分類し、機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家の優先度を決定し、決定した優先度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家を決定する。
【0017】
また、サーバ1010は、機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する宅内の機器を表す機器アイコンの表示状態を変更したグラフィカルユーザインタフェース画像を生成して表示装置104へ送信する。表示装置104は、機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、機器アイコンの表示状態を変更してグラフィカルユーザインタフェース画像に表示する。
【0018】
また、家電イベント情報は、機器の種別を表す家電種別情報と、家電種別情報により特定される機器の種別に関連付けられた家事の種別を表す家事種別情報とを含む。サーバ1010は、家事種別情報を用いて、家電イベント情報を家事の種別毎に分類し、ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、表示すべき家の優先度を決定し、決定した優先度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家を決定する。
【0019】
また、サーバ1010は、ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家を表す家庭アイコンの表示状態を変更したグラフィカルユーザインタフェース画像を生成して表示装置104へ送信する。表示装置104は、ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、家庭アイコンの表示状態を変更してグラフィカルユーザインタフェース画像に表示する。
【0020】
また、サーバ1010は、ユーザが選択した機器の種別又は家事の種別と連動した表示を要求する要求情報と、ユーザが入力したメッセージとを含むメッセージ情報を受信し、要求情報により特定される機器の種別又は家事の種別に関連付けられた家電イベント情報を受信したときに、メッセージを重畳表示したグラフィカルユーザインタフェース画像を生成して表示装置104へ送信する。表示装置104は、サーバ1010が要求情報により特定される機器の種別又は家事の種別に関連付けられた家電イベント情報を受信したときに、グラフィカルユーザインタフェース画像にメッセージを重畳表示する。
【0021】
また、サーバ1010は、メッセージ情報を送信したユーザの家庭アイコンの近傍にメッセージ情報を重畳表示したグラフィカルユーザインタフェース画像を生成して表示装置104へ送信する。表示装置104は、家庭アイコンをグラフィカルユーザインタフェース画像に表示するとともに、家庭アイコンの近傍にメッセージ情報を重畳表示する。
【0022】
また、サーバ1010は、メッセージ情報を送信したユーザの家庭内の機器を表す機器アイコンの近傍にメッセージ情報を重畳表示したグラフィカルユーザインタフェース画像を生成して表示装置104へ送信する。表示装置104は、機器アイコンをグラフィカルユーザインタフェース画像に表示するとともに、機器アイコンの近傍にメッセージ情報を重畳表示する。
【0023】
なお、
図1において、表示装置104、家電機器101、102やセンサは、必ずしもGW経由でサーバ1010と通信する必要はなく、サーバ1010と直接通信する通信手段を備えてもよい。GWは、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントでもよいし、省電力無線などで各機器と接続されていて、さらにインターネット経由でサーバ1010と接続されているような専用のGWでもよい。また、表示装置104は、テレビジョン、スマートフォン、PC(パーソナルコンピュータ)などの画面情報を表示できる装置であればよく、画面情報を表示できれば、家電機器であってもよい。
【0024】
図2は、
図1における家110の内部をより詳細に表した情報共有システムの構成図である。
図2に示すように、
図1に示す家電機器101、102として、電子レンジ1002、IH(Induction Heating)調理器1003、TV(テレビジョン)1004がGW1001に接続されている。
【0025】
また、アイロン1014のように自身の情報を送信する機能を有さない家電機器の場合は、別途センサモジュール1013をアタッチメントして、センサモジュール1013からGW1012を経由してサーバ1010に情報を送信してもよい。このように、本発明が対象とする機器は、家電機器、センサ、センサを内蔵した家電機器だけでなく、センサモジュールを取り付けた家電機器であってもよく、また、壺等の物体にセンサモジュールを取り付けることにより、壺等の物体を家電機器として扱うこともできる。
【0026】
また、家電機器及び表示装置は、掃除機1005及び表示装置1100のように、直接3G(Third―Generation)回線などのインターネット網へのアクセスによって、サーバ1010にアクセスしてもよい。サーバ1010は、主にクラウド上に配置されていることが多い。
【0027】
図3は、本発明の実施の形態1の情報共有システムの動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、各家電機器101、102は、遠隔操作、タイマ、及びユーザによる入力などにより、家電機器の動作状況が変わったか否か、又は、センサ(例えば、センサモジュール1013)等によって家電機器101、102の状態又は家電機器101、102の周辺環境に変化があったか否かを判断することにより、機器の状態が変化したか否かを判断する(ステップS31)。
【0028】
家電機器の動作状況等に変化があった場合(ステップS31でYES)、家電機器101、102は、家電イベント情報として、家電機器の状態変化の情報を直接又はGW103を経由してサーバ1010に通知する(ステップS32)。一方、家電機器の動作状況等に変化がない場合(ステップS31でNO)、ステップS31の処理を繰り返す。
【0029】
次に、サーバ1010は、入手した家電イベント情報をDB1011に保存する(ステップS33)。次に、サーバ1010は、表示装置104からの画面情報要求を受けている場合、画面情報要求によって要求されたユーザの情報(例えば、表示設定している家、家事カテゴリの嗜好、登録コミュニティ、閲覧情報等)をDB1011から取得する(ステップS34)。
【0030】
次に、サーバ1010は、画面形成に必要な家毎の家電イベント情報から家電種別情報及び家事種別情報を取得する(ステップS35)。次に、サーバ1010は、家毎の家電イベント情報の発生頻度、家事種別毎の家電イベント情報の発生頻度、家電種別毎の家電イベント情報の発生頻度、及びユーザ情報から家毎の表示内容を変更して表示画面を形成し、表示画面を表示装置104へ送信する(ステップS36)。
【0031】
具体的には、サーバ1010は、家毎の家電イベント情報の発生頻度、家事種別毎の家電イベント情報の発生頻度、及び家電種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家の優先度を決定する。サーバ1010は、決定した優先度から、所定数の上位の優先度を有する家(例えば、上位5番目までの家)をグラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家として決定し、決定した家を表す家庭アイコン等を表示するグラフィカルユーザインタフェース画像を生成して表示装置104へ送信する。
【0032】
最後に、表示装置104は、受信した表示画面(グラフィカルユーザインタフェース画像)を表示する(ステップS37)。
【0033】
図4は、本発明の実施の形態1の情報共有システムによる情報共有サービスの画面情報の一例を示す図である。
図4に示す画面情報が、グラフィカルユーザインタフェース画像として、ユーザの表示装置104に表示され、ユーザが見たいと思った各家の家電機器の動作状態情報が表示され、画面上で共有される。例えば、、家電イベント情報の各家内の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家の優先度が決定され、送信側ユーザのうち優先度の高い3個の家が決定された場合、閲覧側ユーザの家に対応する家庭アイコン1201に加えて、送信側ユーザの3個の家に対応する家庭アイコン1202、1204、1205が日本地図上に表示される。
【0034】
例えば、家庭アイコン1204が表す家(家庭)では、暖房機器であるエアコンが最大暖房中であり、コミュニティのユーザが空調の状況を好む場合は、他の家を表示せずに、暖房機器を使っている家を選んで表示する。この場合、日本地図上で、例えば、6ブロックなどに分けた地域を設定し、地域ごとに一つは空調の使用が顕著な家を選んで表示するような設定にすることにより、掃除のイベントが多い家などの表示もしつつ、空調の使用が顕著な家の情報も表示するなどの工夫もできる。
【0035】
また、メッセージ1203のように、他のSNSサイトの投稿などと、時間軸や通信API(Application Programming Interface)を経由してリンクさせることにより、それぞれの家のメッセージなどもあわせて表示することもできる。なお、家のマークは、人の単位で表示してもよく、人型のアイコン等を用いてもよい。
【0036】
このとき、ユーザ自身が文字入力装置を有する場合は、ユーザがこのサービスの中でメッセージを入力して、その情報を家電イベントに合わせて表示することができる。また、音声入力装置を用いて、音声データを入力してもよいし、動画像入力装置を用いて、動画像を共有してもよい。さらに、音声認識装置を用いて音声データをテキスト化して表示することも可能である。
【0037】
上記の画面情報において、どの家を選択するかは、情報を公開する送信側ユーザの設定情報と情報を閲覧する閲覧側ユーザの設定情報とから選ばれる。例えば、送信側ユーザが炊事をアピールしたい場合は、炊事系の家電イベント情報の発生頻度が一定以上あるときに、閲覧側ユーザの表示装置104に表示される家の選択において優先度が上がり、炊事系の家電機器が他の家電機器よりもより大きく、又はより見えやすい位置に表示される。
【0038】
また、閲覧側ユーザの嗜好や設定情報に基づいて、閲覧側ユーザの表示装置104に表示される家が選ばれるケースもある。もちろん、送信側ユーザと閲覧側ユーザとが同じ人であるケースも存在し、送信側ユーザの設定情報が炊事系の家事を優先する情報である場合は、閲覧側ユーザの画面情報も、その優先度に従った情報表示をすることが可能である。
【0039】
図5は、本発明の実施の形態1の情報共有システムに用いられる家電イベント情報の一例を示す図である。
図5に示すように、家電イベント情報は、家電イベント情報のイベント発生時刻、家電イベント情報の元となった家電機器又はセンサを特定するための機器ID(識別情報)、家電機器又はセンサの種別を表す家電種別、家電機器又はセンサが関連付けられる家事の種別を表す家事種別、家事種別をさらに詳細に分類した詳細家事種別、家電機器又はセンサの動作等を表すイベント、及び家電機器又はセンサの動作をさらに詳細に分類したイベント値の各情報を含む。
【0040】
なお、家事種別は、サーバ1010側でユーザ設定などによって、家電種別から設定してもよい。また、掃除機のヘッドスピードは、加速度センサやロータリーエンコーダなどを用いて取得することができる。また、家電機器に限らず、つぼや引き出しなどにセンサをつけて、つぼや引き出しなどの状態変化を家電イベント情報として取得し、つぼや引き出しなどを家電機器のように振舞わせることも可能である。
【0041】
図6は、本発明の実施の形態1の情報共有システムに用いられる家事イベントの発生頻度を説明するための模式図である。
図6に示すように、例えば、家事種別を、お片づけ系や炊事系などに分類すると、家事種別ごとに家電イベント情報(図中の矢印で示す丸印)の発生頻度が取得できる。
【0042】
サーバ1010は、予め決められた単位時間t(例えば、3分)内の家電イベント情報の発生回数(
図6の例では、お片づけ系が3回、炊事系が2回)を家事種別毎の家電イベント情報の発生頻度として算出する。サーバ1010は、この家電イベント情報の発生頻度や、同時に動作している家電機器の数によって、表示すべき家の優先度や、表示される家自体の表示効果であるキャラクター設定を行っていく。
【0043】
図7は、本発明の実施の形態1の情報共有システムに用いられる家のキャラクター設定に使われる送信側ユーザの設定情報の一例を示す図である。
図7に示すように、家のキャラクター設定に使われる送信側ユーザの設定情報は、家事種別、登録者(送信側ユーザ)が参加しているSNSの数、家事種別毎に割り当てられた重み付け係数である家事種別係数、及び登録者(送信側ユーザ)の家事種別毎のSNSの閲覧時間の各情報を含む。
【0044】
ここで、家庭内の機器には、家事種別によっては、ゆっくり長時間の間に家電イベント情報が発生する機器と、瞬間的に家電イベント情報が出すぎる機器とがあるため、サーバ1010は、家事種別毎に、家電イベント情報の発生頻度に家事種別係数を乗算し、乗算値から表示すべき家(家庭)の優先度を決定する。例えば、お片づけ系の家事種別に対しては、家事種別係数として、2が設定され、炊事系の家事種別に対しては、家事種別係数として、5が設定されており、お片づけ系の発生頻度が3回、炊事系の発生頻度が2回の場合、サーバ1010は、お片づけ系に対しては、補正後の発生頻度として、6(=3×2)を算出し、炊事系に対しては、補正後の発生頻度として、10(=2×5)を算出し、これらの補正後の発生頻度から、表示すべき家(家庭)の優先度を決定する。
【0045】
また、サーバ1010は、他の情報として、登録者の家事種別毎のSNS閲覧時間を用いるなどして、表示すべき家(家庭)の優先度や表示効果の選択を行う。
【0046】
図8は、本発明の実施の形態1の情報共有システムに用いられる家のキャラクター設定に使われる閲覧側ユーザの設定情報の一例を示す図である。
図8に示すように、家のキャラクター設定に使われる閲覧側ユーザの設定情報は、家事種別、閲覧者(閲覧側ユーザ)が参加しているSNSの数、家事種別毎に割り当てられた重み付け係数である家事種別係数、及び閲覧者(閲覧側ユーザ)の家事種別毎のSNSの閲覧時間の各情報を含む。
【0047】
サーバ1010は、上記の閲覧者の参加SNS数によって、閲覧者の興味を判定するとともに、家事種別毎のSNSの閲覧時間によって、好みの家事種別を判定し、これらの情報を基に、表示すべき家(家庭)の優先度や表示効果の選択を行う。
【0048】
なお、上記の説明では、家事種別に対して、重み付け係数となる家事種別係数を設定したが、この例に特に限定されず、家電種別に対して、重み付け係数となる家電種別係数を設定し、家電種別係数を用いて、家電イベント情報の発生頻度を補正するようにしてもよい。
【0049】
図9は、本発明の実施の形態1の情報共有システムに用いられる家のキャラクター設定の演出例を示す図である。サーバ1010は、
図5、
図7及び
図8に示す各情報のパラメータを用いて、
図9に示すように、家のキャラクター設定を演出して表示するグラフィカルユーザインタフェース画像を生成することができる。
【0050】
例えば、お片づけ系の家電イベント情報が多数あり、家(家庭)の家事種別がお片づけ系に設定され、繁忙度が「強」と設定された場合、家庭アイコンは、緑色で表示され、炎上の効果が付加される。また、家の家事種別が炊事系であり、繁忙度が「中」の場合、家庭アイコンの色をオレンジにして、演出は特にしない。このとき、繁忙度が「強」になった場合は、煙をもくもくと出しているような演出をしてもよい。
【0051】
図10は、
図1に示すサーバ1010及びDB1011の構成を詳細に表した例を示す図である。
図10に示すように、
図1に示すサーバ1010は、他サービスイベント処理部131、イベント情報受信部132、イベント情報蓄積部133、画面情報要求受付部134、表示情報選択部135、画面情報形成部136、画面情報更新処理部137、画面情報送信部138、送受信処理部139、及びコミュニティアプリケーション処理部140を備え、
図1に示すDB1011は、イベント情報データベースD1、表示用ユーザ情報データベースD2及びコミュニティアプリケーションデータベースD3を備える。
【0052】
サーバ1010は、家電イベント情報を受信するイベント情報受信部132を有し、イベント情報蓄積部133がイベント情報データベースD1に家電イベント情報を蓄積する。イベント情報データベースD1には、家電イベント情報だけでなく、ユーザの設定情報も蓄積され、各ユーザの設定情報として、ユーザID、表示家事種別優先度、登録コミュニティ、コミュニティ閲覧時間、家別メッセージ交換頻度などの情報が蓄積され、家電イベント情報を選別するときに、これらの情報を使うことができる。
【0053】
イベント情報受信部132は、家電イベント情報の種別によって、画面情報要求受付部134に対して、閲覧側ユーザに情報を既に表示している場合は、その更新指示を出す。画面情報要求受付部134は、閲覧側ユーザの画面表示要求を受け付ける。表示情報選択部135は、表示用ユーザ情報データベースD2及びイベント情報データベースD1に蓄積されている、ユーザID、表示家事種別優先度、登録コミュニティ、コミュニティ閲覧時間、家別メッセージ交換頻度等の情報に基づいて、表示すべき情報を選択する。
【0054】
画面情報更新処理部137は、表示情報選択部135が選択した情報を用いて、画面情報更新を行う。画面情報形成部136は、画面情報更新処理部137の画面情報更新に応じて最終的に画面を構成し、画面情報送信部138を経由して閲覧側ユーザの表示装置104に画面情報(グラフィカルユーザインタフェース画像)を届ける。
【0055】
コミュニティアプリケーションデータベースD3は、種々のコミュニティアプリケーションを蓄積しており、コミュニティアプリケーション処理部140は、コミュニティアプリケーションデータベースD3から読み出したコミュニティアプリケーションを処理する。画面情報更新処理部137は、家電イベント情報の種別によっては、コミュニティアプリケーション処理部140を用いて、関連付けられたコミュニティアプリケーションなどに実行する。
【0056】
他サービスイベント処理部131は、他のSNSなどのサービスとのインターフェースを持ち、メッセージ入力などのイベントを受け付けて、画面情報を形成する処理と連動させる。また、他サービスイベント処理部131が必要な家電イベント情報を他のサービスに通知することにより、他のサービスの利用者の利便性を図ることもできる。
【0057】
図11は、本発明の実施の形態1の情報共有システムのメッセージ重畳処理の一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、サーバ1010は、情報を公開する送信側ユーザによる入力イベントがあるか否かを判断する(ステップS101)。情報を公開する送信側ユーザから、直接又は他のサイトからの連動で、テキストや音声などのイベントが送信された場合(ステップS101でYES)、サーバ1010は、情報を公開する送信側ユーザの情報を取得する(ステップS102)。
【0058】
その後、サーバ1010は、家電イベント情報に関連付けられたメッセージ情報があるかどうかを判断する(ステップS103)。ここで、メッセージ情報は、ユーザが選択した機器の種別又は家事の種別と連動した表示を要求する要求情報と、ユーザが入力したメッセージとを含む。この判断方法として、メッセージヘッダに関連イベント情報等が付加されていてもよいし、この場合、入力時に設定アイコンなどがあり、入力しやすいGUI(Graphical User Interface)が設定されていてもよい。また、カテゴリ情報として、特定キーワード(テキスト、音声など)が含まれていてもよい。
【0059】
家電イベント情報に関連付けられたメッセージ情報があった場合(ステップS103でYES)、サーバ1010は、メッセージ情報の要求情報により特定される機器の種別又は家事の種別に関連付けられた家電イベント情報が発生したときに、そのタイミングにあわせてメッセージを重畳して画面を形成する(ステップS104)。一方、家電イベント情報に関連付けられたメッセージ情報がなかった場合(ステップS103でNO)、サーバ1010は、そのまま出力する(ステップS105)。
【0060】
図12は、本発明の実施の形態1の情報共有システムのメッセージ重畳処理に用いられるメッセージ情報の一例を示す図である。例えば、
図12に示すように、メッセージ内容がユーザ入力テキストのメッセージであり、要求情報にメッセージ関連付け家電種別としてIH調理器が設定されている場合に、IH調理器が動作を開始したときに、家電イベント情報が送信され、これに合わせて、メッセージがグラフィカルユーザインタフェース画像に重畳表示される。
【0061】
例えば、
図4に示すように、家庭アイコン1201が表示されている場合に、サーバ1010は、ユーザが選択した機器の種別として、掃除機と連動した表示を要求する要求情報と、「掃除頑張っています」のメッセージとを含むメッセージ情報を受信し、その後、掃除機に関連付けられた家電イベント情報を受信したときに、家庭アイコン1201の近傍に「掃除頑張っています」のメッセージ1206を重畳表示するグラフィカルユーザインタフェース画像を作成し、表示装置104は、家庭アイコン1201の近傍に「掃除頑張っています」のメッセージ1206を重畳表示する。
【0062】
また、
図4に示すように、家庭アイコン1202の近傍に電気ポットを表す機器アイコン1207が表示されている場合に、サーバ1010は、ユーザが選択した機器の種別として、電気ポットと連動した表示を要求する要求情報と、「お湯わかしてお茶しよう」のメッセージとを含むメッセージ情報を受信し、その後、電気ポットに関連付けられた家電イベント情報を受信したときに、機器アイコン1207の近傍に「お湯わかしてお茶しよう」のメッセージ1203を重畳表示するグラフィカルユーザインタフェース画像を作成し、表示装置104は、機器アイコン1207の近傍に「お湯わかしてお茶しよう」のメッセージ1203を重畳表示する。
【0063】
また、メッセージ内容が事前設定テキストのメッセージである場合、扇風機の動作などに合わせて事前に設定されたテキストを重畳するようにしてもよく、例えば、扇風機が切れたらツイート情報を出力するようにしてもよい。また、音声を入れておいて、つぼが動いた(この場合、加速度センサ等によって情報を取得する)ことを検知した場合に、音声を重畳してもよい。
【0064】
このように、本実施の形態では、ユーザ操作などによって発生する宅内にある家電機器の状態変化情報を家電イベント情報として収集し、ソーシャルネットワーク上で共有するための情報表示画面を形成することができる。この結果、本実施の形態では、複数のユーザが実際に起きた機器の状態変化の情報である家電イベント情報を共有することにより、情報のリアリティやリアルタイム性を高めた、より魅力的なグラフィカルユーザインタフェース画像を提供することができる。
【0065】
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2の情報共有システムの構成を示す図である。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、
図13に示すイベント処理サーバ2005に対して、予め登録されたそれぞれの家の中にある家電機器2002等から家電機器の状態を含む家電イベント情報が送信され、家電イベント情報の種別や家電イベント情報の発生頻度に基づいて、それぞれの家の情報を画面情報として形成し、表示装置2008の要求に対して画面情報を提供することができるが、この点については、説明を省略し、本実施の形態の特徴部分について、以下に詳細に説明する。
【0066】
図13に示す情報共有システムは、SNSサーバ2001、家電機器2002、イベント処理サーバ2005、及び表示装置2008を備え、イベント処理サーバ2005は、SNSイベント処理モジュール2006、及びセンサイベント処理モジュール2007を備える。家電機器2002は、センサログサーバ2003及びセンサ2004を備える。
【0067】
イベント処理サーバ2005、表示装置2008及び家電機器2002は、宅内LANで接続されており、イベント処理サーバ2005及びSNSサーバ2001は、WWW(World Wide Web)上に存在する。イベント処理サーバ2005は、センサイベント処理モジュール2007を介して、それぞれの宅内で生じる、ネットワークに接続された家電機器2002のセンシング情報(家電イベント情報)を集約し、家電イベント情報を表示装置2008のGUI(グラフィカルユーザインタフェース画像)の表示に必要な情報に変換して保持する。なお、家電機器2002に搭載されるセンサ2004が、グローバルネットワークに直接接続されている場合、センサイベント処理モジュール2007を介さずにセンシング情報を集約することもある。
【0068】
センサログサーバ2003は、センサ2004で検出されたセンサ値(家電イベント情報)を集約して保持し、センサイベント処理モジュール2007へ検出されたセンサ値の送信と、センサイベント処理モジュール2007からの要求に応じて保持するセンサ値の送信とを行う。なお、センサログサーバ2003は、家電機器2002と別機器に搭載される場合や、単体機器として存在する場合や、WWW上に存在する場合もある。
【0069】
センサ2004は、家電機器2002に搭載されており、家電機器2002の動作や状態を検知し、センサログサーバ2003へ通知する。なお、センサ2004は、家電機器2002以外の機器に搭載される場合や、センサ2004単体で日用品等の物に装着される場合もある。
【0070】
イベント処理サーバ2005は、SNSイベント処理モジュール2006と、センサイベント処理モジュール2007とから構成される。なお、イベント処理サーバ2005は、表示装置2008に搭載される場合や、WWW上に存在する場合や、単体機器として存在する場合もある。
【0071】
SNSイベント処理モジュール2006は、SNSサーバ2001から送信された家電イベント情報等を受信し、表示装置2008に対して家電イベント情報等を送信する。また、SNSイベント処理モジュール2006は、SNSサーバ2001に必要な家電イベント情報を要求し、家電イベント情報を受信した後に、表示装置2008へ受信した家電イベント情報を送信する。また、SNSイベント処理モジュール2006は、センサイベント処理モジュール2007から送信された家電イベント情報に基づいてSNSサーバ2001に家電イベント情報等を送信する。
【0072】
センサイベント処理モジュール2007は、センサログサーバ2003から家電イベント情報を受信し、表示装置2008及びSNSイベント処理モジュール2006に対して、必要に応じて家電イベント情報を送信する。
【0073】
表示装置2008は、SNSイベント処理モジュール2006及びセンサイベント処理モジュール2007から送信される家電イベント情報に応じて、GUI(グラフィカルユーザインタフェース画像)の取得と表示内容の更新とを行う。なお、表示装置2008は、予め表示するGUIを保持してもよい。
【0074】
図14は、
図13に示す表示装置2008でGUIの表示を行う場合の処理の一例を示すフローチャートであり、
図13に示す表示装置2008に表示されるGUI(グラフィカルユーザインタフェース画像)の一例を
図23に示す。
【0075】
まず、センサ2004は、家電機器2002の動作開始を検知した場合、センサログサーバ2003に動作開始されたこと(センサ値)を家電イベント情報として送信する。センサログサーバ2003は、受信した家電イベント情報(センサ値)をイベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007へ送信する(ステップS141)。センサイベント処理モジュール2007は、センサ2004からの家電イベント情報(センサ値)を受信し(ステップS142)、受信した家電イベント情報をユーザが利用可能な表示装置2008へ送信する(ステップS143)。
【0076】
表示装置2008は、イベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007から家電イベント情報を受信し(ステップS144)、受信した家電イベント情報と表示装置2008の種別(例えば、画面サイズ及び画面解像度)とに合わせたGUIをSNSサーバ2001へ要求する(ステップS145)。
【0077】
SNSサーバ2001は、表示装置2008からのGUI要求を受信し(ステップS146)、要求されたGUIを表示装置2008へ送信する(ステップS147)。表示装置2008は、GUIを表示するためのHTML(HyperText Markup Language)などのファイルをSNSサーバ2001から受信し(ステップS148)、GUIを画面に表示する(ステップS149)。
【0078】
表示装置2008がGUIを表示するときに、センサログサーバ2003やSNSサーバ2001にある情報を基にGUIの表示内容が決まる場合、以降で述べる
図15のステップS151以降の処理又は
図16のステップS161以降の処理を実施する。また、センサ2004やSNSサーバ2001の挙動によりGUIの表示内容が変更される場合は、以降で述べる
図17のステップS171以降の処理又は
図18のステップS181以降の処理を実施する。
【0079】
図15は、
図13に示すセンサログサーバ2003の情報に基づきGUIの表示内容が決まる場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0080】
まず、イベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007は、宅内LANに接続された表示装置2008から送信される家電イベント情報の受信待ち状態となっている(ステップS151)。センサイベント処理モジュール2007は、家電イベント情報を受信した場合に、家電機器2002のセンサログサーバ2003へ利用状態の要求イベントを送信する(ステップS152)。
【0081】
センサログサーバ2003は、イベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007から要求イベントを受信し(ステップS153)、イベント内容に応じた情報(利用状態)をイベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007へ送信する(ステップS154)。
【0082】
イベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007は、家電機器2002のセンサログサーバ2003から家電イベント情報を受信し(ステップS155)、受信した家電イベント情報が宅内LANに接続された家電機器2002から送信された家電イベント情報であるか否かを判定する(ステップS156)。センサイベント処理モジュール2007は、宅内LANに接続された家電機器2002の家電イベント情報であれば(ステップS156でYES)、SNSイベント処理モジュール2006に家電イベント情報を通知して、SNSイベント処理モジュール2006経由でSNSサーバ2001へセンサ情報(家電イベント情報)を送信し(ステップS157)、表示装置2008へ取得した情報(家電イベント情報)を送信する(ステップS158)。
【0083】
なお、SNSサーバ2001がセンサ情報(家電イベント情報)を受信した場合の挙動は、
図19を用いて後述し、表示装置2008がセンサ情報(家電イベント情報)を受信した場合の挙動は、
図20を用いて後述する。
【0084】
図16は、
図13に示すSNSサーバ2001の情報に基づきGUIの表示内容が決まる場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0085】
まず、イベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006は、WWW上にあるセンサログサーバ2003及び表示装置2008から送信される家電イベント情報の受信待ち状態となっている(ステップS161)。SNSイベント処理モジュール2006は、家電イベント情報を受信した場合に、WWW上にあるSNSサーバ2001へ他宅状態の要求イベントを送信する(ステップS162)。
【0086】
SNSサーバ2001は、イベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006から要求イベントを受信し(ステップS163)、イベント内容に応じた家電イベント情報(他宅状態)をイベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006へ送信する(ステップS164)。
【0087】
イベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006は、WWW上にあるSNSサーバ2001から家電イベント情報を受信し(ステップS165)、受信した家電イベント情報がWWW上にあるSNSサーバ2001から送信された家電イベント情報であるか否かを判定する(ステップS166)。SNSイベント処理モジュール2006は、WWW上にあるSNSサーバ2001から送信された家電イベント情報であれば(ステップS166でYES)、表示装置2008へ取得した情報(WWW上にあるSNSサーバ2001から送信された家電イベント情報)を送信し、表示装置2008は、WWW上にあるSNSサーバ2001からの家電イベント情報を受信する(ステップS167)。
【0088】
なお、表示装置2008がセンサ情報(家電イベント情報)を受信した場合の挙動は、
図20を用いて後述する。
【0089】
図17は、
図13に示すセンサ2004の情報に基づきGUIの表示内容が変更される場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0090】
まず、イベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007は、宅内LANに接続されたセンサログサーバ2003から送信される家電イベント情報の受信待ち状態となっている(ステップS171)。
【0091】
ここで、家電機器2002のセンサログサーバ2003が、イベント処理サーバ2005のセンサイベント処理モジュール2007へ家電イベント情報を送信すると(ステップS172)、センサイベント処理モジュール2007は、家電機器2002のセンサログサーバ2003から家電イベント情報を受信し(ステップS173)、宅内LANに接続された家電機器2002から送信された家電イベント情報であるか否かを判定する(ステップS174)。
【0092】
センサイベント処理モジュール2007は、宅内LANに接続された家電機器2002の家電イベント情報であれば(ステップS174でYES)、SNSイベント処理モジュール2006に情報を通知して、SNSイベント処理モジュール2006経由でSNSサーバ2001へセンサ情報(家電イベント情報)を送信し(ステップS175)、表示装置2008へ取得した情報(家電イベント情報)を送信する(ステップS176)。
【0093】
なお、SNSサーバ2001がセンサ情報(家電イベント情報)を受信した場合の挙動は、
図19を用いて後述し、表示装置2008がセンサ情報(家電イベント情報)を受信した場合の挙動は、
図20を用いて後述する。
【0094】
図18は、
図13に示すSNSサーバ2001の情報に基づきGUIの表示内容が変更される場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0095】
まず、イベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006は、WWW上にあるSNSサーバ2001及び表示装置2008から送信される家電イベント情報の受信待ち状態となっている(ステップS181)。
【0096】
ここで、SNSサーバ2001が、イベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006へ家電イベント情報を送信すると、SNSイベント処理モジュール2006は、WWW上にあるSNSサーバ2001から家電イベント情報を受信し(ステップS182)、WWW上にあるSNSサーバ2001から送信された家電イベント情報であるか否かを判定する(ステップS183)。
【0097】
SNSイベント処理モジュール2006は、WWW上にあるSNSサーバ2001から送信された家電イベント情報であれば(ステップS183でYES)、表示装置2008へ取得した情報(WWW上にあるSNSサーバ2001から送信された家電イベント情報)を送信する(ステップS184)。
【0098】
なお、表示装置2008がSNSサーバ2001の情報(家電イベント情報)を受信した場合の挙動は、
図20を用いて後述する。
【0099】
図19は、
図13に示すSNSサーバ2001がSNSイベント処理モジュール2006から情報を受信した場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0100】
まず、SNSサーバ2001は、イベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006から各家庭の家電機器2002の家電イベント情報を受信する(ステップS191)。次に、SNSサーバ2001は、SNSサーバ2001からの家電イベント情報を受信待ち中のイベント処理サーバ2005がある否かを判定する(ステップS192)。
【0101】
SNSサーバ2001は、SNSサーバ2001からの家電イベント情報を受信待ち中のイベント処理サーバ2005がある場合(ステップS192でYES)、受信した家電イベント情報内にある、各家庭における家電機器2002に搭載されるセンサ2004の情報や表示装置2008に表示されるGUI上でのユーザ操作情報を加工及び解析することにより、受信した家電イベント情報を解析するとともに、加工処理を実施し(ステップS193)、イベント処理サーバ2005へ家電イベント情報を送信する(ステップS194)。
【0102】
なお、SNSイベント処理モジュール2006から受信した家電イベント情報には、各家庭における家電機器2002に搭載されるセンサ2004の情報や表示装置2008に表示されるGUI上でのユーザ操作情報が含まれる。これらの情報は、SNSサーバ2001にて蓄積され、複数の家庭から集積された情報として解析されたり、各家庭の表示装置2008で表示されるGUIの表示内容変更に利用されたりする。
【0103】
図20は、
図13に示す表示装置2008がSNSイベント処理モジュール2006又はセンサイベント処理モジュール2007からGUIの表示内容変更に関する家電イベント情報を受信した場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0104】
まず、表示装置2008は、イベント処理サーバ2005のSNSイベント処理モジュール2006又はセンサイベント処理モジュール2007から家電イベント情報を受信し(ステップS201)、受信した家電イベント情報がセンサログサーバ2003からの家電イベント情報か(ステップS202でYES)、又はSNSサーバ2001からの家電イベント情報か(ステップS202でNO)を判定する。
【0105】
表示装置2008は、センサログサーバ2003からの家電イベント情報であれば、自宅に関する表示部分を変更し(ステップS203)、SNSサーバ2001からの家電イベント情報であれば、他宅に関する表示部分を変更する(ステップS204)。
【0106】
次に、上記のステップS203の処理により自宅に関する表示部分を変更した場合の自宅に関する表示部分の例を、以下に詳細に説明する。
図21は、家電機器2002が送信する家電イベント情報の一例を示す図である。
【0107】
図23に示すGUI(グラフィカルユーザインタフェース画像)が表示装置2008に表示されている時に、
図21の2211で示す行の洗濯機の電源がONされた家電イベント情報を受信した場合、
図25の(a)に示すように、洗濯機が左右に揺れるアニメーション効果を用いて、
図23の自宅の洗濯機を表す機器アイコン2501を表示することにより、洗濯機が現在利用されていることを示す。
【0108】
また、
図23のGUIが表示装置2008に表示されている時に、
図21の2212で示す行の掃除機の電源がONされた家電イベント情報を受信した場合、
図25の(b)に示すように、掃除機が左右に移動するアニメーション効果を用いて、
図23の自宅の掃除機を表す機器アイコン2502を表示することにより、掃除機が現在利用されていることを示す。同様に、炊飯器の電源がONされた家電イベント情報を受信した場合、
図25の(c)に示すように、炊飯器から水蒸気が出ているアニメーション効果を用いて、自宅の炊飯器を表す機器アイコンを表示することにより、炊飯器が現在利用されていることを示す。
【0109】
また、
図27に示す掃除機専用GUIが表示装置2008に表示されている時に、
図21の2213で示す行の掃除機のヘッドスピードが「速」(速い)の家電イベント情報を受信した場合、
図28の(a)に示す人が掃除している機器アイコンから、
図28の(b)に示す機器アイコンに変更し、人が燃え上がるようなアニメーション効果を用いて機器アイコンを表示することにより、掃除機が現在活発に利用されていることを示す。
【0110】
また、
図21の2212で示す行の掃除機の電源がONされた家電イベント情報を受信した時に、
図29に示すように、掃除機専用GUI2701が存在する場合は、画面遷移を実施し、表示装置2008の表示画像が基本GUI2700(グラフィカルユーザインタフェース画像)から掃除機専用GUI2701(コミュニティ画像)へ遷移するようにしてもよい。この場合、画面遷移後に掃除機の電源がOFFされた家電イベント情報を受信した場合は、再度元の画面(基本GUI2700)へ遷移する。
【0111】
例えば、
図29の左下のコミュニティの絵としては、掃除コミュニティとして、各家の掃除の状況が掃除機専用GUI2701上に合成される。このとき、同時に加速度センサやゴミセンサ等から得られる情報に基づいて、掃除機の動きの頻度などを捉え、がんばっているかどうかの指標として画面上のキャラクターの表示効果を変えることができる。また、音楽などを共有し、他の人の掃除中の音楽を共有することもできる。
【0112】
また、掃除機の電源がONされた家電イベント情報を受信時に、
図23に示す地図上に現在掃除機を利用している他宅のみを選別して表示するようにしてもよい。
【0113】
また、
図29の右下に示すように、アイロンによる家事コミュニティ画像として、各人が家を作っていく画面(コミュニティ画像)を共有するGUI2702を提供する。このとき、がんばっている人は、より早く家が建てられ、予め大きな目標設定をしておくと、大きな家が建てられる。がんばっているかどうか及び目標の大きさは、アイロンに搭載された加速度センサによる振幅数や移動距離、又はアイロン自体の利用頻度を取得して判断される。また、画面下部に利用者の進捗を表示してもよい。
【0114】
上記のように、家電イベント情報は、機器の種別を表す家電種別情報を含み、表示装置2008は、グラフィカルユーザインタフェース画像を表示しているときに、イベント処理サーバ2005が家電イベント情報を受信した場合、グラフィカルユーザインタフェース画像から家電イベント情報に含まれる家電種別情報により特定される機器の種別に関連するコミュニティ画像へ表示画面を遷移させる。このように、本実施の形態では、利用する家電機器2002に応じて、表示装置2008に表示されるGUIが変更され、また、家電機器2002の利用終了に応じて、表示装置2008に表示されるGUIが変更される。
【0115】
次に、上記のステップS204の処理により他宅に関する表示部分を変更した場合の他宅に関する表示部分の例を、以下に詳細に説明する。
図22は、SNSサーバ2001が送信する家電イベント情報の一例を示す図である。なお、
図22に示すイベント種別には、必要に応じて、家電種別の情報が含まれ、また、ハウスIDは、各家庭を特定するための識別情報であり、必要に応じて、機器IDを含めてもよい。
【0116】
図23のGUI(グラフィカルユーザインタフェース画像)が表示装置2008に表示されている時に、
図22の2221で示す行の洗濯機の電源がONされた家電イベント情報を受信した場合、
図25の(a)に示すように、洗濯機が左右に揺れるアニメーション効果を用いて、
図23の他宅の洗濯機を表す機器アイコン2503を表示することにより、洗濯機が現在利用されていることを示す。
【0117】
また、
図23のGUIが表示装置2008に表示されている時に、
図22の2223で示す行のツィートの家電イベント情報を受信した場合、
図23の他宅からの吹き出し2504でツィート内容を表示する。
【0118】
また、
図23のGUIが表示装置2008に表示されている時に、
図22の2224で示す行の家の称号の家電イベント情報を受信した場合、
図26の(a)に示すように、王冠2531のような表示(家事マスターの称号アイコン)を用いて、
図23の他宅を表す家庭アイコン2505を表示することもできる。なお、家の称号は、SNSサーバ2001が同一の家庭から受信したセンシング情報(家電イベント情報)を用いて、家電機器2002の稼働状況等の解析を行って決定する。また、家の称号アイコンは、上記の例に特に限定されず、種々の変更が可能であり、例えば、美容マスターの称号アイコンとして、
図26の(b)に示すアイコンを用いてもよい。
【0119】
また、
図23のGUIが表示装置2008に表示されている時に、
図22の2225で示す行の家の状態の家電イベント情報を受信した場合、
図24の(a)に示すように、笑顔の状態を表す家庭アイコン2511のような表示効果を用いて、
図23の他宅を表す家庭アイコン2505を表示することもできる。なお、家の状態は、SNSサーバ2001が同一の家庭から受信したセンシング情報(家電イベント情報)を用いて、家電機器2002の稼働状況等の解析を行って決定する。また、家の状態を表す家庭アイコンは、上記の例に特に限定されず、種々の変更が可能であり、例えば、
図24の(b)に示す怒り顔の状態を表す家庭アイコン、
図24の(c)に示す困り顔の状態を表す家庭アイコンを用いてもよい。
【0120】
(実施の形態3)
図30は、本発明の実施の形態3の情報共有システムの構成を示す図である。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、
図30に示す家電管理サーバ3005に対して、予め登録されたそれぞれの家の中にある電子レンジ1002等から家電機器の状態を含む家電イベント情報が送信され、家電イベント情報の種別や家電イベント情報の発生頻度に基づいて、それぞれの家の情報を画面情報として形成し、表示装置3000等の要求に対して画面情報を提供することができるが、この点については、説明を省略し、本実施の形態の特徴部分について、以下に詳細に説明する。
【0121】
図30に示す情報共有システムは、GW1001、電子レンジ1002、IH調理器1003、TV1004、DB1011、表示装置3000、歯ブラシ3001、センサ3002、表示装置3003、GW3004、及び家電管理サーバ3005を備える。
【0122】
本実施の形態では、電子レンジ1002、IH調理器1003、TV1004、歯ブラシ3001、GUI(グラフィカルユーザインタフェース画像)を表示する表示装置3000などの家電機器が、GW1001を介して、家電管理サーバ3005に接続され、センサ3002やGUIを表示する表示装置3003が、GW3004を介して、家電管理サーバ3005に接続され、ネットワークが構成されている。
【0123】
図30において、新たに定義された家電管理サーバ3005は、ネットワークに接続された家電機器やセンサを管理するとともに、家電機器やセンサの種類に応じた機器情報(家電イベント情報)をDB1011に保持する。
【0124】
図35は、家電イベント情報の一例を示す図である。
図35に示す家電イベント情報は、家電管理サーバ3005から取得した家電イベント情報の一例であり、家電種別に対して、機器に搭載されているセンサの種別(搭載センサ種別)と、それぞれのセンサ値ごとの具体的なイベント処理とを記載している。なお、イベント処理は、実行可能なプログラムで記載することもできるし、プログラムを実行するための設定ファイルがあってもよいし、プログラムや設定ファイルへのリンク情報(URL(Uniform Resource Locator)やポインタ)でもよい。
【0125】
次に、センサ3002や歯ブラシ3001が新たにネットワークに接続された際に、GW3004やGW1001における特徴的な処理と、関連するGUIを表示する表示装置3000や表示装置3003の表示更新処理について、詳細に説明する。
【0126】
新たな家電機器(一例として、歯ブラシ3001やセンサ3002)が発見された場合に、歯ブラシ3001が接続されるGW1001やセンサ3002が接続されるGW3004は、それぞれの家電イベント情報の処理プログラムを家電管理サーバ3005からダウンロードする。家電管理サーバ3005は、歯ブラシ3001やセンサ3002から取得したセンサ情報(家電イベント情報)を即時反映するため、表示装置3000や表示装置3003に表示されているホーム画面や関連するコミュニティ画面(グラフィカルユーザインタフェース画像)の表示更新を依頼する。
【0127】
なお、上記GW処理を家電管理サーバ3005が代替することにより、各家電機器やセンサは、家電管理サーバ3005と直接接続されてもよい。また、表示装置3000や表示装置3003は、家電機器やセンサと同じGWに接続されている必要はなく、家電管理サーバ3005と直接接続されてもよい。
【0128】
図31は、
図30に示すGW1001の内部構成の一例を示す図である。なお、GW3004の内部構成も、
図31に示す構成と同様であり、GW1001と同様に動作するので、以下の説明では、GW1001を例にして説明する。
【0129】
本構成において、通信部3014は、ネットワークと接続し、家電機器やセンサ(例えば、表示装置3000や歯ブラシ3001)、あるいは家電管理サーバ3005との情報通信を行う。機器情報取得部3013は、ネットワークに接続された機器(家電機器やセンサ)の種別に応じた家電イベント情報を家電管理サーバ3005から取得する。機器情報取得部3013が取得した家電イベント情報は、機器情報格納部3012に保存される。
【0130】
ここで、ネットワークに接続された機器の種別の判定方法には、例えば、
図34に示す家電イベント情報を利用することができる。
図34に示す機器IDは、家電機器やセンサを一意に特定できればよく、例えば、MACアドレス(Media Access Control address)や、製造番号などでもよいし、一意性が保証されるならば、IPアドレス(Internet Protocol address)でもよい。家電種別は、家電機器やセンサに予め埋め込まれていてもよいし、GUIなどの設定手段を提供することによって、ユーザが設定するようにしてもよい。また、家電種別は、少なくとも家電管理サーバ3005とGW1001、3004、家電機器、センサとの間で合意されている符号であることが必要であるが、文字列で管理する必要性はなく、数値でも任意の記号でもよい。
【0131】
上記のような機器IDで個別に識別可能な家電機器やセンサがそれぞれ家電種別を保持しておけば、機器情報取得部3013は、ネットワークに接続された際に、通信部3014を介して、家電種別を取得することができる。
【0132】
イベント処理部3011は、通信部3014を介して接続された家電機器やセンサの家電イベント情報を機器情報取得部3013から取得し、取得した家電イベント情報に応じたイベント処理を行う。また、イベント処理部3011の処理結果として、家電機器やセンサが動作した結果として、家電イベント情報で定義されたイベントを特定し、表示装置3000や家電管理サーバ3005に家電イベント情報を通知する。
【0133】
なお、イベント処理部3011によるイベント処理が発生するイベントとしては、例えば、家電機器やセンサから通知された家電イベント情報を基に、家電機器の電源がオンされた又はオフされたといった電源ON/OFFの状態変化などを示す状態変化通知イベントや、家電機器やセンサの各種センサ値が更新されたというセンサ情報の更新通知イベントなどを定義できる。また、イベントやイベント処理は、特定のイベントやイベント処理に限定されるものではなく、任意のイベントや処理を定義することができる。
【0134】
表示更新指示部3010は、機器情報取得部3013が新たな家電機器やセンサに対応した家電イベント情報を取得した後、イベント処理部3011が新たな家電機器やセンサに対してのイベント処理が可能なった場合に、通信部3014を用いて、表示装置3000に対して表示更新を指示する。
【0135】
なお、別の構成として、表示更新指示部3010が明示的に表示装置3000に対して表示更新を指示してもよいし、イベント処理部3011が表示更新イベントを表示装置3000に対して通知してもよい。
【0136】
また、GW1001の構成の一部ないし全部は、家電管理サーバ3005が有することができる。その場合、表示装置、家電機器及びセンサは、家電管理サーバ3005と直接接続される。特に、GWの役割を、家電機器やセンサと、家電管理サーバとのブリッジ機能とする場合は、通信部以外の構成要素が家電管理サーバに委譲され得る。また、本構成を表示装置3000などの表示装置が備えることにより、家電機器やセンサからの情報を表示装置が直接受信し、受信した情報をGUIに反映してもよい。
【0137】
図32は、本実施の形態において、新たな家電機器やセンサが発見された時のGW1001の処理の一例を示すフローチャートである。
【0138】
図32に示すように、GW1001は、接続された機器(家電機器又はセンサ)が新しく接続された機器であるか否かを判定する(ステップS3021)。接続された家電機器又はセンサが新しく接続された機器である場合(ステップS3021でYES)、機器情報取得部3013は、家電管理サーバ3005から新しい接続機器の家電イベント情報を取得する(ステップS3022)。なお、既に家電イベント情報を家電管理サーバ3005から取得済みの場合は、取得しなくてもよい。
【0139】
次に、機器情報取得部3013は、取得した家電イベント情報を機器情報格納部3012に格納し(ステップS3023)、イベント処理部3011は、機器情報格納部3012に格納された新たな家電イベント情報に基づく処理を有効化する(ステップS3024)。
【0140】
次に、機器情報取得部3013は、新しい機器がGW1001に接続され、利用可能となったことを家電管理サーバ3005に通知し(ステップS3025)、表示更新指示部3010は、表示中のGUIすべての再読み込み、あるいは、GUIの再描画を、通信部3014を用いて表示装置3000に指示する(ステップS3026)。この結果、新たに接続された家電機器やセンサから取得された情報と関連のあるGUIが更新され、新たな家電機器やセンサに関係する情報がGUIに表示される。
【0141】
図33は、新たな家電機器やセンサがネットワークに接続された際に、関連するコミュニティを自動的に表示する表示装置3000の処理の一例を示すフローチャートであり、
図36は、表示装置3000に表示更新されるGUIの一例として、新たな家電機器やセンサがネットワークに接続された際に、関連するコミュニティを自動的に表示する際のGUIの一例を示す図である。なお、表示装置3003も、表示装置3000と同様に構成されて同様に動作するので、以下の説明では、表示装置3000を例にして説明する。
【0142】
図33に示すように、表示装置3000は、家電管理サーバ3005あるいはGW1001から新たに接続された家電機器又はセンサに関連するコミュニティの存在通知を受けたか否かを判定する(ステップS3031)。新たに接続された家電機器又はセンサに関連するコミュニティの存在通知を受けた場合(ステップS3031でYES)、表示装置3000は、新たに接続された家電機器又はセンサに関連するコミュニティ情報を家電管理サーバ3005から取得し、新着コミュニティとして、取得したコミュニティ情報をGUIに表示する(ステップS3032)。
【0143】
上記の各処理の結果、新たに接続された家電機器又はセンサから取得された情報と関連のあるGUIが更新され、新たな家電機器又はセンサに関係する情報(コミュニティ一覧情報)がGUI(グラフィカルユーザインタフェース画像)に表示される。
【0144】
例えば、
図36に示すGUIが表示され、この例では、画面の右下に、コミュニティ一覧情報として、おすすめコミュニティ画像3601が表示され、新たな家電機器やセンサに関係するおすすめコミュニティがGUI上に自動的に表示される。このように、GW1001等が家庭内の新しい機器(家電機器やセンサ)を検知したときに、表示装置3000等は、新しい機器に関係するコミュニティ一覧情報を取得し、グラフィカルユーザインタフェース画像にコミュニティ一覧情報を重畳表示する。
【0145】
上記のように、GW1001、3004は、新しい機器(家電機器やセンサ)を検知すると、新たな機器向けのイベント処理を定義した家電イベント情報を取得することができるので、GUIすべてを自動で表示更新できる、また、新しい機器(家電機器やセンサ)に関係するコミュニティ一覧を自動的に表示及び更新することができる。したがって、本実施の形態では、ユーザの操作を煩わせることなく、GUIの表示を更新することができる。なお、本実施の形態として、家電機器と表示装置とを区別して記載したが、TV1003などの画面を有する家電機器が、表示装置としての機能を有していてもよい。
【0146】
(実施の形態4)
図37は、本発明の実施の形態4の情報共有システムの構成を示す図である。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、サーバ40110に対して、予め登録されたそれぞれの家40111、40112、40113の中にある家電機器40141、40142からGW40130を経由して家電機器の状態を含む家電イベント情報が送信され、家電イベント情報の種別や家電イベント情報の発生頻度に基づいて、それぞれの家の情報を画面情報として形成し、表示装置40143の要求に対して画面情報を提供することができるが、この点については、説明を省略し、本実施の形態の特徴部分について、以下に詳細に説明する。
【0147】
図37に示す情報共有システムは、サーバ40110、複数のGW40130、複数の家電機器40141、40142、及び複数の表示装置40143から構成される。
【0148】
サーバ40110は、家電イベント情報として、家電機器40141、40142の操作状況を取得し、その操作状況に応じて、関連するコミュニティを検出し、該コミュニティのUI(User Interface)情報を、GW40130を介して、家電機器40141、40142へ送信する。
【0149】
ここで、家電イベント情報は、家電機器40141、40142の状態変化の情報として、家電機器40141、40142の操作状況を表す操作情報と、家電機器40141、40142の種別を表す家電種別情報とを含む。サーバ40110は、家電種別情報により特定される機器の種別に関連付けられたコミュニティを、ユーザが関係するコミュニティとして決定し、表示装置40143は、操作情報によって特定される機器の操作状態に応じて、コミュニティに関連するUI画像(ユーザインタフェース画像)を表示する。
【0150】
なお、サーバ40110とGW40130とを接続するネットワークとしては、インターネットを用いることができるが、家電機器40141、40142の家電イベント情報がサーバ40110へ送信できれば、携帯電話網等の別の回線を利用する形態であってもよい。
【0151】
GW40130は、ネットワークにより、サーバ40110と接続する機能を持つ機器であり、ルータのような形状であっても、家電機器にゲートウェイ機能が埋め込まれた機器であってもよい。例えば、家電機器の中でも、常時電源が供給されるような冷蔵庫、洗面台、エアコン等の家電機器も、ネットワークへ接続する機能を備えることにより、GWとして機能することができる。
【0152】
家電機器40141、40142は、GW40130とのネットワーク接続機能を備えたインターネット家電(Internet appliance)である。インターネット家電とは、インターネットを含む様々なネットワークに接続する機能を有する家電機器や設備機器を示す概念であり、テレビジョン、レコーダ機器や、そのリモコン機器のようなAV機器(audio−video equipment)はもちろん、体重計、歯ブラシ、ドライヤー等の家電機器や白物家電等、多岐に渡っている。
【0153】
図38は、
図37に示すサーバ40110の構成の一例を示す図である。サーバ40110は、
図38に示すように、通信部40210、コミュニティ管理部40211、コミュニティアプリ管理部40212、顧客DB40240、操作履歴DB40241、及びコミュニティDB40242から構成される。コミュニティアプリ管理部40212は、複数のアプリケーション部40220を管理し、各アプリケーション部40220は、機器操作解析部40221、UI生成部40222、及びアプリ用DB40223から構成される。
【0154】
なお、本実施の形態では、上記のように、各DBをサーバ40110内に備えているが、この例に特に限定されず、実施の形態1と同様に、外部のDBを用いてもよい。
【0155】
通信部40210は、ネットワークに接続されたGW40130を介して、家電機器40141、40142との間でデータの送受信を行う状態を確立し、データ通信を行う。
【0156】
コミュニティ管理部40211は、家電機器40141、40142に関連づけられたコミュニティを管理する。具体的には、コミュニティ管理部40211は、通信部40210より取得した家電機器40141、40142の家電種別情報から、ユーザが関係するコミュニティを特定し、通信部40210より取得した家電機器40141、40142の操作状況をコミュニティアプリ管理部40212に送信してUI生成を依頼する。また、コミュニティ管理部40211は、通信部40210より取得した家電機器40141、40142の操作状況(家電イベント情報)を操作履歴DB40241に格納する。
【0157】
コミュニティアプリ管理部40212は、各コミュニティに関連づけられたアプリケーション部40220を管理する。具体的には、コミュニティアプリ管理部40212は、コミュニティ管理部40211から取得した家電機器40141、40142の操作状況を判断し、ユーザへ提供するUI画像を生成する。
【0158】
次に、コミュニティアプリ管理部40212が管理する各アプリケーション部40220を構成する各要素について、説明する。
【0159】
機器操作解析部40221は、操作履歴DB40241から、関連する家電イベント情報を取得し、機器操作の履歴よりユーザのコンテキストを判断する。そして、機器操作解析部40221は、判断したコンテキストに応じて、ユーザへ表示するUI画像の生成を、UI生成部40222に依頼する。UI生成部40222は、表示装置40143の表示領域を決定し、その表示領域に応じたUI画像を生成する。
【0160】
アプリ用DB40223は、アプリケーション部40220が実行するアプリケーションが利用する情報を格納する。例えば、該アプリケーションが、過去のログを表示する場合、アプリ用DB40223は、保存したい情報を顧客DB40240のユーザIDやGWIDに対応付けて内部に保存しておく。
【0161】
顧客DB40240は、ユーザ毎に、各種ID、登録情報、及びユーザの操作履歴への参照の各情報を保持する。本情報を利用し、コミュニティ管理部40211及びコミュニティアプリ管理部40212は、ユーザに応じたコミュニティやUI画像を決定している。
【0162】
図39は、
図38に示す顧客DB40240に格納されている顧客データベースの一例と、操作履歴DB40241に格納されているユーザの操作履歴データベースの一例を示す図である。
図39の上段に示すように、ユーザID40301、GWID40302、ユーザの登録名40303、ユーザの登録コミュニティ40304、保有機器40305、及び操作履歴への参照40306の各情報がテーブル形式で顧客DB40240に格納されている。
【0163】
ここで、ユーザID40301は、ユーザを一意に特定する識別子である。GWID40302は、GW40130を一意に特定する識別子である。なお、ここでは、説明の簡単化のために、家(家庭)毎に一つのGWが存在する場合を説明しているが、家によっては、複数のGWを所有する家も存在する可能性がある。そのような場合は、GWIDに加え、家ID(家庭を一意に特定する識別子)を導入し、家IDに複数のGWIDが存在する形態とし、本実施の形態で説明するGWIDの代わりに、家IDを利用してもよい。また、家IDはサーバ40110で管理する方法でもよいが、サーバ40110に新しく入手した家電機器等の登録を行う際に、家電機器に対して家IDを登録しておき、家電機器からの通信時に、家IDをサーバ40110へ通知する方法であってもよい。
【0164】
登録名40303の情報は、コミュニティ内で利用されるユーザの仮称や本名のどちらであってもよい。登録コミュニティ40304の情報は、本ユーザが登録しているコミュニティの名称である。保有機器40305の情報は、本ユーザが所有する家電機器の一覧を示す。操作履歴への参照40306の情報は、本ユーザが保有機器40305を操作した履歴を格納する操作履歴DB40241への参照情報である。
図39の上段では、一例として、行40310にユーザID「U0001」に関する情報が格納され、行40320にユーザID「U0002」に関する情報が格納されている。
【0165】
操作履歴DB40241は、家電イベント情報として、ユーザ毎に管理された操作履歴情報を格納する。
図39の下段に、
図39の上段に示すユーザID「U0001」のユーザ(登録名「Haru」)に関する操作履歴データベースの一例を示す。
図39の下段に示す例では、年/月/日40401、時間40402、操作機器40403、及び操作詳細40404の各情報がテーブル形式で操作履歴DB40241に格納されている。
【0166】
ここで、年/月/日40401の情報は、操作が行われた年月日を示す。時間40402の情報は、操作が行われた時間を示す。操作機器40403の情報は、操作が行われた機器の種別を表す家電種別情報を示す。操作詳細40404の情報は、操作機器40403の機器に行われた操作を表す操作情報を示す。
【0167】
なお、操作機器毎に起こりうる操作詳細の一覧情報は、製品出荷時に予め決定し、操作履歴DB40241に事前に格納しておいてもいいし、あるいは、サーバ40110上で随時更新していく方針であってもよい。
図39の下段では、ユーザ(登録名「Haru」)に関する操作履歴の一例として、行40410に体重計の電源がONされた日時等が格納され、行40420は、体重計に登録された人の選択操作ボタン(ボタンNo1に対応づけられた人の選択)が押下された日時等が格納されている。
【0168】
コミュニティDB40242は、サーバ40110が管理するコミュニティの一覧と対応機器(家電機器)との対応付け情報を格納する。
図40は、
図38に示すコミュニティDB40242に格納されているコミュニティデータベースの一例を示す図である。
【0169】
図40に示す例では、コミュニティ40501、対応機器40502、及びアプリケーションへの参照40503の各情報がテーブル形式でコミュニティDB40242に格納されている。ここで、コミュニティ40501の情報は、サーバ40110が管理するコミュニティの一覧を示す。対応機器40502の情報は、コミュニティ毎に関連する機器の種別を表す家電種別情報を示す。なお、対応機器40502の情報は、上記の例に特に限定されず、例えば、対応機器40502を、対応必須機器と、対応可能機器とに分けて管理してもよい。
【0170】
アプリケーションへの参照40503の情報としては、本コミュニティのプログラムを格納する領域への参照情報が保持される。また、
図40では、一例として、行40510にダイエットコミュニティの対応機器及びアプリケーション1への参照情報が格納され、行40520に掃除コミュニティの対応機器及びアプリケーション2への参照情報が格納されている。
【0171】
次に、サーバ40110の制御処理について説明する。
図41は、
図37に示すサーバ40110の制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0172】
まず、コミュニティ管理部40211は、通信部40210からGWID及び機器の操作履歴を取得する(ステップS4061)。次に、コミュニティ管理部40211は、顧客DB40240を参照し、取得したGWIDに対応づけられているユーザID、登録コミュニティ及び操作履歴への参照の情報を取得後、操作履歴DB40241に操作履歴を追記し、さらに、取得した登録コミュニティの情報をコミュニティアプリ管理部40212に出力する(ステップS4062)。
【0173】
次に、コミュニティアプリ管理部40212は、コミュニティDB40242を参照し、取得した登録コミュニティに対応付けられているアプリケーションへの参照情報を取得し、アプリケーションへの参照情報、ユーザID及び操作履歴への参照情報をアプリケーション部40220に渡す(ステップS4063)。次に、アプリケーション部40220は、アプリケーションへの参照情報を用いて、対応するアプリケーションを実行し、操作履歴への参照情報を用いて取得した操作履歴を機器操作解析部4021で解析するとともに、ユーザへ提供するUI画像をUI生成部40222で生成し、生成したUI画像をユーザへ送信する(ステップS4064)。
【0174】
次に、GW40130として、ネットワーク機能及び表示機能が搭載された洗面台(家電機器としての洗面台の機能だけでなく、GW40130の機能及び表示装置40143の機能を有する機器)を用い、家電機器40141として、体重計を用いた場合のサーバ40110の制御処理の一例について、詳細に説明する。
【0175】
図42は、ネットワーク機能及び表示機能が搭載された洗面台40130の斜視図である。洗面台40130は、インターネットに接続できるとともに、洗面台40130の周辺に存在する体重計40141やその他の歯ブラシ等の家電機器40142とも接続することができる。また、洗面台40130の鏡面は、ハーフミラーとなっており、内蔵されたディスプレイによって表示される像と、鏡面に映った像とを重ねて表示することができる。
【0176】
洗面台40130は、鏡面の領域毎に表示内容を変更することができるため、例えば、機器エリア40701は、洗面台40130と接続できる体重計40141やその他の家電機器40142の家電アイコンを表示する領域であり、現在の洗面台40130との接続状態に応じて、表示の仕方を変化させることにより、洗面台40130と接続されている家電機器等の接続機器を可視化することがきる。
【0177】
図43は、
図42に示す機器エリアにおける接続機器の表示例を示す図である。例えば、機器エリア40701には、体重計40141を表す体重計アイコン40801、歯ブラシを表す歯ブラシアイコン40802、ドライヤーを表すドライヤーアイコン40803等の、洗面台40130に接続可能な家電機器等の一覧を表示している。ここで、洗面台40130に体重計40141が接続されている時には、体重計40141を表す体重計アイコン40801が光って、接続中の家電機器等をユーザにとって分かりやすく表示することができる。
【0178】
また、
図42に示すログエリア40702は、体重計40141等が測定したデータをユーザに分かりやすく表示するための領域であり、体重測定を行ったタイミングの体重のみではなく、過去のログ(測定データ等)と比較した表示を行うこともできる。
【0179】
図44は、
図42に示すログエリアにおける測定データの表示例を示す図である。例えば、ログエリア40702の上部の領域40901には、洗面台40130にカメラが搭載されている場合、体重測定時のタイミングで写真や映像を撮影し、体重を数字のみではなく、撮影したユーザの画像を体形変化として表示することもできる。また、ユーザの背面や横からの撮影情報とあわせて3次元画像を作成し、3次元画像を表示する場合は、ユーザ操作によって、その表示向きを変化するようにしてもよい。また、本表示を通常の写真や映像ではなく、シルエット画像で表現し、過去のシルエット画像と重畳することにより、体形の変化の可視化を行うこともできる。
【0180】
ログエリア40702の下部の領域40902には、過去の体重がグラフ等で分かりやすく表示される。また、本グラフ上の測定ポイントを選択することにより、領域40901内にその選択時のユーザの体形を表示することができる。
【0181】
また、
図42に示すSNSエリア40703は、ユーザが参加するコミュニティに関連する画像を表示するコミュニティ領域であり、コミュニティに参加する別のユーザの状況も表示することにより、ユーザが家電機器等を操作する際のモチベーションを向上することができる。
【0182】
図45は、
図42に示すSNSエリアにおけるコミュニティの表示例を示す図である。例えば、SNSエリア40703の上部の領域41010には、同じコミュニティに参加するユーザのランキング情報が表示される。
【0183】
例えば、ユーザが体重測定を行った際に、洗面台40130は、体重計40141によって測定された体重データの測定結果をサーバ40110へ送信する。その測定結果に応じて、ダイエットコミュニティのアプリケーション部40220内の機器操作解析部40221は、体重が測定されたことを検知し、UI生成部40222にて、他のコミュニティ参加者と比較した、体重変化によるランキングのUI画像を作成する。作成したUI画像が洗面台40130へ送信され、
図45に示す領域41010に体重変化によるランキングのUI画像が表示される。ここで、ユーザ名41011は、
図39の顧客データベースに登録された登録名である。また、階級表示41012は、体重結果をそのまま表示することに抵抗のあるユーザもいるため、体重を階級分けし、ユーザの階級の変化を表示している。
【0184】
なお、この階級の表現方法においても、例えば、その時代に応じて、象徴的な太い芸能人や細い芸能人等を階級の表現として利用することもできる。また、ユーザの身長及び体重から算出したBMI(Body Mass Index)が最も近い芸能人と同じ階級とする等、身長と体重とのバランスを考慮したカテゴライズを行うことができる。
【0185】
また、SNSエリア40703の中間部の領域41020は、本コミュニティに属するメンバー間のツイート情報を表す領域である。例えば、ツイート情報41021は、自身の体重が階級越えした際に自動的に生成されるつぶやきを表しており、体重を測定するだけで、階級の変化を同じコミュニティに属するユーザへ通知することができる。また、ツイート情報41022のように、友人からのメッセージを受信することにより、体重が目標に近づいたことに対する褒章を受けることができる。逆に、体重が増加し、階級が上がった際には、友人からのメッセージは励みとすることができる。このように、ユーザは、自分の行動に対する周りの反応を簡単に見ることができるので、モチベーションを維持しながら、体重管理の継続へとユーザを誘うことができる。
【0186】
また、SNSエリア40703の下部の領域41030は、コミュニティ参加者の一部あるいは全てを一覧表示した領域である。実際に都市毎や年齢毎など、表示対象を変化させることにより、どのような階級のユーザが多いなどが一目で理解でき、自分の階級を周りと比較する上で、容易なUI画像となっている。例えば、ユーザアイコン41031のように、最近、階級変化が起こったユーザが分かるような表現(例えば、キラキラ表現)を追加することにより、コミュニティ内の他の参加者の動きが把握しやすくなる。
【0187】
このように、ユーザは、体重計40141での測定結果から自分一人で自己の体重管理を行うのではなく、同じコミュニティに属するユーザとのゆるいつながりを感じられる表現(例えば、階級表示(ランキング表示)、ツイート情報の表示、ユーザの一覧表示)で表すことにより、より楽しく体重管理を行うことができるようになり、モチベーション維持につなげることができる。
【0188】
また、
図42に示す中央領域40704は、鏡の前に立つユーザが最も多く映る領域のため、ユーザの家電機器等の操作結果等を一時的に大きく表示するなどの活用が想定できる領域である。例えば、体重計40141で体重を測定完了した際の結果を、体重計40141の液晶パネルに表示するのみならず、洗面台40130の中央領域40704にも、一定時間大きく表示することにより、ユーザは、結果を一目でより理解することができる。
【0189】
なお、本実施の形態では、体重計40141と洗面台40130との連携によるUI表示を例に説明しているが、連携する家電機器等の種類によっては、ユーザの画像に重畳して表示した方がよい機器も存在する。例えば、歯ブラシの仕方をアシストするようなコミュニティアプリの場合、自身の歯の上に、歯ブラシのあて方等を重畳した画像を用いて説明する方が、ユーザにとってわかり易い場合が存在する。このように、上記で説明した表示領域の位置や内容は、一例であり、表示領域の位置や内容は、連携する家電機器等や参加するコミュニティに応じて、自由に決定することができるため、本発明は、ここで説明した内容に限らず、広く適応することができる。
【0190】
最後に、洗面台40130と体重計40141を一例とする、情報共有システムの制御処理の一例について説明する。
図46は、洗面台40130及び体重計40141を用いたサーバ40110の制御処理の一例を示すシーケンス図である。
【0191】
ユーザが体重計40141をONした際に、体重計40141は、洗面台40130とのデータ通信を行う(ステップS4111)。このとき、洗面台40130は、サーバ40110へ「GWID」と、「家電操作」として操作機器の情報及び操作詳細情報とを送信する(ステップS4112)。
【0192】
次に、サーバ40110は、
図41の制御処理に従い、洗面台40130に表示するUI画像を生成する(ステップS4113)。そして、サーバ40110は、生成したUI画像を洗面台40130へ送信する(ステップS4114)。なお、ここでは、UI画像を直接送信したが、サーバ40110へのアクセス先を洗面台40130へ送信し、洗面台40130がサーバ40110へUI画像を取得しにいってもいいし、サーバ40110がUI部品を洗面台40130へ送信する方法であってもよい。
【0193】
次に、洗面台40130は、サーバ40110によって指定されたUI画像を表示する(ステップS4115)。一例としては、洗面台40130は、
図43に示す機器エリア40701に体重計アイコン40801を表示するとともに、体重計アイコン40801の色を変化させること等により、現在体重計と接続中であることを表示する。
【0194】
また、ユーザが自分の体重等を測定するため、人選択ボタンを押下すると、体重計40141は、操作機器の情報である「体重計」及び「人選択情報」を洗面台40130へ送信する(ステップS4116)。このとき、洗面台40130は、サーバ40110へ「GWID」と、「家電操作」として操作機器の情報及び操作詳細情報とを送信する(ステップS4117)。
【0195】
次に、サーバ40110は、
図41の制御処理に従い、洗面台40130に表示するUI画像を生成する(ステップS4118)。そして、サーバ40110は、生成したUI画像を洗面台40130へ送信する(ステップS4119)。
【0196】
次に、洗面台40130は、サーバ40110によって指定されたUI画像を表示する(ステップS4120)。一例としては、洗面台40130は、
図44に示す領域40902に過去の体重をグラフ表示し、選択されたユーザの過去の体重情報をグラフ等で分かりやすく表示する。なお、領域40901に動画が表示される場合は、ユーザの体形情報を表示していてもよい。また、領域40901に静止画が表示される場合であっても、ユーザが適切な向きに向いたタイミングで撮影した画像を表示してもよい。
【0197】
また、ユーザが自分の体重を測定すると、体重計40141は、操作機器の情報である「体重計」及び「測定情報」を洗面台40130へ送信する(ステップS4122)。このとき、洗面台40130は、サーバ40110へ「GWID」と「測定情報」として操作機器の情報及び操作詳細情報とを送信する(ステップS4123)。
【0198】
次に、サーバ40110は、
図41の制御処理に従い、洗面台40130に表示するUI画像を生成する(ステップS4125)。そして、サーバ40110は、生成したUI画像を洗面台40130へ送信する(ステップS4126)。
【0199】
次に、洗面台40130は、サーバ40110によって指定されたUI画像を表示する(ステップS4127)。一例としては、洗面台40130は、
図45に示す領域41010〜41030にランキング情報等を表示する。この結果、洗面台40130は、ユーザインタフェース画像として、コミュニティに属する一のユーザに対する他のユーザとの関係を階級表示することができる。
【0200】
なお、ここでは、測定結果のUI画像として、
図45に示す画像が表示されるとしたが、
図45に示す画像をステップS4120で表示しておき、ステップS4127では、測定結果に応じて、SNSエリア40703の領域を変化させてもよい。
【0201】
例えば、今回の測定でユーザ名「Haru」が階級越えを達成した際に、領域41010のユーザ名「Haru」のランキングが一位に変化する。さらに、領域41020のツイート情報41021が自動的にツイートされ、それに応じて、友人からのメッセージもツイートされる。そして、領域41030の一覧表示においても、ユーザ名「Haru」のユーザアイコン41031がバンタム級のアイコンからライト級のアイコンに変化され、階級変化を示すキラキラマークが表示される。
【0202】
このように、本実施の形態では、ユーザがコミュニティへ参加している場合、家電機器等の操作により、他のコミュニティ参加者と関連したコミュニティ情報であるUI画像を表示することができ、家電機器等を操作するユーザのモチベーションを維持することができる。
【0203】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5の情報共有システムについて、掃除機を利用したSNSアプリケーション処理を用い、掃除機を操作した際に表示されるGUI画面について説明する。
【0204】
図47は、本発明の実施の形態5の情報共有システムの構成を示す図であり、
図48は、
図47に示す表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、サーバ5011に対して、予め登録されたそれぞれの家の中にある家電機器からGW5013を経由して家電機器の状態を含む家電イベント情報が送信され、家電イベント情報の種別や家電イベント情報の発生頻度に基づいて、それぞれの家の情報を画面情報として形成し、表示装置5016の要求に対して画面情報を提供することができるが、この点については、説明を省略し、本実施の形態の特徴部分について、以下に詳細に説明する。
【0205】
図47に示す情報共有システムは、サーバ5011、DB5012、GW5013、センサの一例であるゴミセンサ5014、家電機器の一例である掃除機5015、及び表示装置5016を備える。本実施の形態では、以下のようにして、ゴミの量が予め設定した値を超えると、報酬としてSNSサービス上でゴミ袋のアイテムを獲得することができる。
【0206】
すなわち、掃除機5015がゴミを吸うと、ゴミセンサ5014は、吸ったゴミの量を検知する。GW5013は、掃除機5015が吸ったゴミの量をゴミセンサ5014から取得し、家電イベント情報としてサーバ5011に通知する。
【0207】
サーバ5011は、ゴミの量が予め設定した値を超えると、報酬としてSNSサービス上でゴミ袋のアイテムをユーザに付与する。具体的には、サーバ5011は、獲得したゴミ袋の数をDB5012にユーザ毎に保管する。サーバ5011は、獲得したゴミ袋の数に応じたGUI画像(グラフィカルユーザインタフェース画像)を生成し、GW5013を介して、表示装置5016に表示させる。例えば、GUI画像として、
図48に示すゴミ袋のアイコン5018が表示装置5016の表示画面上に表示される。
【0208】
図49は、
図47に示す情報共有システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。まず、GW5013は、掃除機5015が吸ったゴミの量をゴミセンサ5014から取得してサーバ5011に通知する(ステップS5021)。次に、サーバ5011は、ゴミの量が予め設定した値を超えたか否かを判断し(ステップS5022)、ゴミの量が予め設定した値を超えていない場合(ステップS5022でNO)、ステップS5021の処理を繰り返す。
【0209】
一方、ゴミの量が予め設定した値を超えている場合(ステップS5022でYES)、ユーザがゴミ袋を獲得し、サーバ5011は、獲得したゴミ袋の数をDB5012に保存する(ステップS5023)。次に、サーバ5011は、獲得したゴミ袋の数に応じたGUI画像を作成し、GW5013を介して、表示装置5016の表示画面にゴミ袋のアイコン5018を表示させる(ステップS5024)。
【0210】
上記の処理により、本実施の形態では、掃除機5015でゴミを吸った量に応じて、表示装置5016の表示画面上にゴミ袋のアイコン5018が増えていき、獲得したゴミ袋の数がDB5012に保存される。なお、表示装置5016やゴミセンサ5014は、必ずしもGW5013経由でサーバ5011と通信する必要はなく、直接通信するネットワークを用いてもよい。
【0211】
また、上記の処理を
図50のように拡張してもよい。
図50は、
図47に示す情報共有システムにおける第1の拡張処理を示すフローチャートであり、
図51は、
図47に示す表示装置に表示される表示画面の他の一例を示す図である。なお、
図50に示すステップS5021、S5022は、
図49に示すステップS5021、S5022と同様の処理であるため、その説明を省略し、
図49と異なる処理について詳細に説明する。
【0212】
ステップS5021、S5022の処理が実行された後、ゴミの量が予め設定した値を超えている場合(ステップS5022でYES)、サーバ5011は、ユーザが獲得するゴミ袋の種類をランダムに決定し(ステップS5041)、獲得したゴミ袋の数及び種類をユーザ毎にDB5012に保存する(ステップS5042)。次に、サーバ5011は、獲得したゴミ袋の数及び種類に応じたGUI画像を作成し、GW5013を介して、表示装置5016の表示画面にゴミ袋のアイコンを表示させる(ステップS5043)。例えば、GUI画像として、
図51に示す種類の異なる3個のゴミ袋のアイコン5018が表示装置5016の表示画面上に表示される。
【0213】
上記の処理により、本例では、掃除機5015でゴミを吸った量に応じて、表示装置5016の表示画面上にゴミ袋のアイコン5018が増えていき、獲得したゴミ袋の数及び種類がDB5012に保存され、ランダムで色や柄の異なるゴミ袋を獲得することができる。
【0214】
また、上記の処理を
図52のように拡張してもよい。
図52は、
図47に示す情報共有システムにおける第2の拡張処理を示すフローチャートであり、
図53は、
図47に示す表示装置に表示される表示画面のさらに他の一例を示す図である。なお、
図52に示すステップS5021〜S5042は、
図50に示すステップS5021〜S5042と同様の処理であるため、その説明を省略し、
図50と異なる処理について詳細に説明する。
【0215】
ステップS5042の処理が実行された後、サーバ5011は、全てのゴミ袋の種類に対し、獲得したゴミ袋の種類の割合(ゴミ袋集収率)を計算する(ステップS5061)。次に、サーバ5011は、獲得したゴミ袋の数及び種類に応じたゴミ袋のアイコン及びゴミ袋集収率を表示するGUI画像を作成し、GW5013を介して、表示装置5016の表示画面にゴミ袋のアイコン及びゴミ袋集収率を表示させる(ステップS5062)。例えば、GUI画像として、
図53に示す種類の異なる3個のゴミ袋のアイコン5018と、「ゴミ袋収集率20%」を示す情報5051とが表示装置5016の表示画面上に表示される。
【0216】
上記の処理により、本例では、掃除機5015でゴミを吸った量に応じて、表示装置5016の表示画面上にゴミ袋のアイコン5018が増えていき、獲得したゴミ袋の数及び種類がDB5012に保存され、ランダムで色や柄の異なるゴミ袋を獲得することができるとともに、今まで集めたゴミ袋の種類をパーセント表示することができる。
【0217】
また、上記の情報共有システムを
図54のように拡張してもよい。
図54は、本発明の実施の形態5の他の情報共有システムの構成を示す図であり、
図55は、
図54に示す表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。
【0218】
図54に示す情報共有システムは、サーバ5011、DB5012、GW5013、センサの一例であるゴミセンサ5014、家電機器の一例である掃除機5015、表示装置5016、及び音声装置5072を備える。
【0219】
図54に示すように、掃除機5015がゴミを吸うと、ゴミセンサ5014は、吸ったゴミの量を検知する。GW5013は、掃除機5015が吸ったゴミの量をゴミセンサ5014から取得してサーバ5011に通知する。
【0220】
サーバ5011は、ゴミの量が予め設定した値を超えると、報酬としてSNSサービス上でゴミ袋のアイテムをユーザに付与する。具体的には、サーバ5011は、獲得するゴミ袋の種類をランダムに決定し、獲得したゴミ袋の数及び種類をDB5012にユーザ毎に保管する。
【0221】
また、サーバ5011は、全てのゴミ袋の種類に対し、獲得したゴミ袋の種類の割合を求め、ゴミ袋集収率とする。サーバ5011は、GW5013を介して、獲得したゴミ袋の数及び種類に応じたGUI画像を表示装置5016に表示させる。例えば、獲得したゴミ袋の数と種類に応じて、
図55に示すゴミ袋のアイコン5018と、「ゴミ袋収集率100%」を示す情報5051とが表示装置5016の表示画面上に表示される。
【0222】
ここで、ゴミ袋集収率が100%となった場合は、ユーザの家事レベルがレベルアップする。この際、サーバ5011は、GW5013を介して、表示装置5016の表示画面にレベルアップの表示5071を行う。また、ユーザは報酬としてBGM(background music)を取得し、サーバ5011は、GW5013を介して、BGMデータを音声装置5072へ送信し、音声装置5072からBGMが再生される。
【0223】
図56は、
図54に示す情報共有システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。なお、
図56に示すステップS5021〜S5062は、
図52に示すステップS5021〜S5062と同様の処理であるため、その説明を省略し、
図52と異なる処理について詳細に説明する。
【0224】
ステップS5062の処理が実行された後、サーバ5011は、ゴミ袋集収率が100%になったか否かを判断し(ステップS5081)、ゴミ袋集収率が100%になっていない場合(ステップS5081でNO)、処理を終了する。一方、ゴミ袋集収率が100%になっている場合(ステップS5081でYES)、サーバ5011は、GW5013を介して、レベルアップの表示を表示装置5016の表示画面に表示させる(ステップS5082)。次に、サーバ5011は、GW5013を介して、BGMデータを音声装置5072へ送信し、音声装置5072からBGMを再生させる(ステップS5083)。
【0225】
上記の処理により、本例では、掃除機5015でゴミを吸った量に応じて、表示装置5016の表示画面上にゴミ袋のアイコン5018が増えていき、獲得したゴミ袋の数及び種類がDB5012に保存され、ランダムで色や柄の異なるゴミ袋を獲得することができるとともに、今まで集めたゴミ袋の種類をパーセント表示することができる。さらに、ゴミ袋集収率が100%になると、ユーザの掃除レベルが上がり、ユーザにBGMを与えることができ、音声装置5072からBGMが再生される。このように、本実施の形態では、掃除機を操作した際の画面表示が実現する。
【0226】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6の情報共有システムについて、掃除機やアイロン等の家電機器を利用したSNSアプリケーション処理を用い、掃除機やアイロン等を操作した際に表示されるGUI画面について説明する。
【0227】
図57は、本発明の実施の形態6の情報共有システムの構成を示す図であり、
図58は、
図57に示す表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、サーバ5011に対して、予め登録されたそれぞれの家の中にある家電機器からGW5013を経由して家電機器の状態を含む家電イベント情報が送信され、家電イベント情報の種別や家電イベント情報の発生頻度に基づいて、それぞれの家の情報を画面情報として形成し、表示装置5016の要求に対して画面情報を提供することができるが、この点については、説明を省略し、本実施の形態の特徴部分について、以下に詳細に説明する。
【0228】
図57に示す情報共有システムは、サーバ5011、DB5012、GW5013、センサ6011、6012、家電機器の一例である掃除機6013及びアイロン6014、並びに表示装置5016を備える。ユーザが掃除機6013やアイロン6014を動かすと、センサ6011、6012は、その移動量を検知する。GW5013は、掃除機6013やアイロン6014の移動量をセンサ6011、6012から取得し、家電イベント情報としてサーバ5011に通知する。
【0229】
サーバ5011は、掃除機6013やアイロン6014の移動量に応じて、その家事を行った際の消費カロリーを計算し、消費カロリーをDB5012にユーザ毎に保管する。また、サーバ5011は、消費カロリーに応じたGUI画像(グラフィカルユーザインタフェース画像)を生成し、GW5013を介して、表示装置5016に表示させる。例えば、GUI画像として、
図58に示すように、各家電機器(掃除機6013やアイロン6014)の消費カロリーと、合計値と示す情報6015が表示装置5016の表示画面上に表示される。
【0230】
図59は、
図57に示す情報共有システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。まず、サーバ5011は、GW5013を介して、掃除機6013やアイロン6014の移動量をセンサ6011、6012から取得し、掃除機6013やアイロン6014を動かした量から消費カロリーを計算する(ステップS6021)。次に、サーバ5011は、各家電機器の消費カロリーと、合計値とを表示するGUI画像を生成し、GW5013を介して、表示装置5016の表示画面上に表示させる(ステップS6022)。
【0231】
上記の処理により、本実施の形態では、掃除機6013やアイロン6014等の家電機器を操作した際に、掃除機6013やアイロン6014を動かした量に応じて、消費カロリーを自動的に表示することができる。
【0232】
また、上記の処理を
図60のように拡張してもよい。
図60は、
図57に示す情報共有システムにおける第1の拡張処理を示すフローチャートであり、
図61は、
図57に示す表示装置に表示される表示画面の他の一例を示す図である。なお、
図60に示すステップS6021、S6022は、
図59に示すステップS6021、S6022と同様の処理であるため、その説明を省略し、
図59と異なる処理について詳細に説明する。
【0233】
ステップS6022の処理が実行された後、サーバ5011は、消費カロリーに応じた食べ物を決定し、決定した食べ物の絵を含むGUI画像を作成し、GW5013を介して、表示装置5016の表示画面に食べ物の絵を表示させる(ステップS6041)。例えば、GUI画像として、
図61に示すように、消費カロリーに応じた食べ物(例えば、おにぎり)の絵6031が表示装置5016の表示画面上に表示される。
【0234】
上記の処理により、本例では、掃除機6013やアイロン6014を動かした量に応じて、消費カロリーを表示することができるとともに、表示カロリーに相当する食べ物の絵を表示することができる。
【0235】
また、上記の処理を
図62のように拡張してもよい。
図62は、
図57に示す情報共有システムにおける第2の拡張処理を示すフローチャートであり、
図63は、
図57に示す表示装置に表示される表示画面のさらに他の一例を示す図である。なお、
図62に示すステップS6021〜S6041は、
図60に示すステップS6021〜S6041と同様の処理であるため、その説明を省略し、
図60と異なる処理について詳細に説明する。
【0236】
ステップS6041の処理が実行された後、サーバ5011は、獲得した食べ物に応じて仮想ペットの成長度を加算し(ステップS6061)、成長度に応じた仮想ペットの絵を含むGUI画像を作成し、GW5013を介して、表示装置5016の表示画面に仮想ペットの絵を表示させる(ステップS6062)。例えば、GUI画像として、
図63に示すように、成長度に応じた仮想ペットの絵6051が表示装置5016の表示画面上に表示される。
【0237】
上記の処理により、本例では、掃除機6013やアイロン6014を動かした量に応じて、消費カロリーを表示することができるとともに、表示カロリーに応じて、それに相当する食べ物の絵を表示することがき、さらに、上記の食べ物をアイテムとして入手でき、仮想ペットに与えることにより、ペットを成長させることができる。このように、本実施の形態では、掃除機やアイロン等の家電機器を操作した際の画面表示が実現する。
【0238】
上記の各実施の形態から本発明の各態様について説明すると、以下のようになる。すなわち、本発明の一態様に係る情報共有方法は、複数のユーザが家庭内の機器に関する情報を共有するためのグラフィカルユーザインタフェース画像を提供する情報共有方法であって、複数の家庭内の機器の状態変化の情報を家電イベント情報として受信する受信ステップと、前記家電イベント情報の各家庭内の発生頻度に応じて、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家庭の優先度を決定する優先度決定ステップと、前記優先度に応じて、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家庭を決定する家庭決定ステップとを含む。
【0239】
この情報共有方法によれば、複数の家庭内の機器の状態変化の情報が家電イベント情報として受信され、家電イベント情報の各家庭内の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家庭の優先度が決定され、この優先度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する家庭が決定される。したがって、複数のユーザが実際に起きた機器の状態変化の情報を共有することができるので、情報のリアリティやリアルタイム性を高めた、より魅力的なグラフィカルユーザインタフェース画像を提供することができる。また、既存のSNSに比べて、情報のリアリティ及びリアルタイム性を高めることが可能となり、より魅力的なコンテンツを楽しめるサービスを提供することができる。
【0240】
この結果、複数のユーザが実際に起きた機器の状態変化の情報を共有する方法を構築し、ユーザが投稿するテキストや写真の情報を事象と関連付けて表示することにより、情報のリアリティやリアルタイム性を高めた、より魅力的なユーザインタフェースを有する情報共有サービスを提供することができる。
【0241】
前記家電イベント情報は、前記機器の種別を表す家電種別情報を含み、前記優先度決定ステップは、前記家電種別情報を用いて、前記家電イベント情報を機器の種別毎に分類し、機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家庭の優先度を決定することが好ましい。
【0242】
この場合、機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像に表示すべき家庭の優先度を決定することができるので、ユーザが属するコミュニティに関連する機器の状態変化の情報を共有することができる。
【0243】
前記機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭内の機器を表す機器アイコンの表示状態を変更して前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する表示ステップをさらに含むことが好ましい。
【0244】
この場合、機器の種別毎の家電イベント情報の発生頻度に応じて、家庭内の機器を表す機器アイコンの表示状態を変更してグラフィカルユーザインタフェース画像に表示することができるので、ユーザが属するコミュニティに関連する機器の状態変化をユーザにわかりやすく表示することができる。
【0245】
前記家電イベント情報は、前記機器の種別を表す家電種別情報と、前記家電種別情報により特定される機器の種別に関連付けられた家事の種別を表す家事種別情報とを含み、前記優先度決定ステップは、前記家事種別情報を用いて、前記家電イベント情報を家事の種別毎に分類し、ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、表示すべき家庭の優先度を決定することが好ましい。
【0246】
この場合、ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、表示すべき家庭の優先度を決定することができるので、ユーザが選択した家事に興味を有する他のユーザと機器の状態変化の情報を共有することができる。
【0247】
前記ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭を表す家庭アイコンの表示状態を変更して前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示する表示ステップをさらに含むことが好ましい。
【0248】
この場合、ユーザが選択した家事の種別に関連付けられた家電イベント情報の発生頻度に応じて、家庭を表す家庭アイコンの表示状態を変更してグラフィカルユーザインタフェース画像に表示することができるので、ユーザが選択した家事に興味を有する他のユーザの家庭内の状態をユーザにわかりやすく表示することができる。
【0249】
ユーザが選択した機器の種別又は家事の種別と連動した表示を要求する要求情報と、前記ユーザが入力したメッセージとを含むメッセージ情報を受信するメッセージ情報受信ステップと、前記要求情報により特定される機器の種別又は家事の種別に関連付けられた家電イベント情報を受信したときに、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に前記メッセージを重畳表示する表示ステップとをさらに含むことが好ましい。
【0250】
この場合、ユーザが選択した機器の種別又は家事の種別と連動した表示を要求する要求情報と、ユーザが入力したメッセージとを含むメッセージ情報を受信した後に、要求情報により特定される機器の種別又は家事の種別に関連付けられた家電イベント情報を受信したときに、グラフィカルユーザインタフェース画像にメッセージを重畳表示しているので、機器の状態変化のタイミングで、メッセージを表示することができるとともに、メッセージの発信者にとっては、メッセージの発信時に、発信者のメッセージと、それを裏付ける家電イベント情報とをより簡易に関連付けられるため、メッセージの発信者にとっても、魅力的な情報共有サービスを提供することができる。
【0251】
前記表示ステップは、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭を表す家庭アイコンを前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示するとともに、前記家庭アイコンの近傍に前記メッセージを重畳表示することが好ましい。
【0252】
この場合、家庭を表す家庭アイコンの近傍にメッセージが重畳表示されるので、家庭と関連するメッセージを容易に確認することができる。
【0253】
前記表示ステップは、前記家庭決定ステップにおいて決定された家庭内の機器を表す機器アイコンを前記グラフィカルユーザインタフェース画像に表示するとともに、前記機器アイコンの近傍に前記メッセージを重畳表示することが好ましい。
【0254】
この場合、家庭内の機器を表す機器アイコンの近傍にメッセージが重畳表示されるので、機器と関連するメッセージを容易に確認することができる。
【0255】
前記家電イベント情報は、前記機器の種別を表す家電種別情報を含み、前記グラフィカルユーザインタフェース画像を表示しているときに、前記家電イベント情報を受信した場合、前記グラフィカルユーザインタフェース画像から、前記家電イベント情報に含まれる家電種別情報により特定される機器の種別に関連するコミュニティ画像へ表示画面を遷移させる遷移ステップをさらに含むことが好ましい。
【0256】
この場合、ユーザが利用する機器に応じて、グラフィカルユーザインタフェース画像から機器の種別に関連するコミュニティ画像へ表示画面を変更することができるとともに、機器の利用終了に応じて、機器の種別に関連するコミュニティ画像からグラフィカルユーザインタフェース画像へ表示画面を変更することができる。
【0257】
家庭内の新しい機器を検知したときに、前記新しい機器に関係するコミュニティ一覧情報を取得し、前記グラフィカルユーザインタフェース画像に前記コミュニティ一覧情報を重畳表示する表示ステップをさらに含むことが好ましい。
【0258】
この場合、家庭内の新しい機器を検知したときに、新しい機器に関係するコミュニティ一覧情報をグラフィカルユーザインタフェース画像に重畳表示しているので、ユーザの操作を煩わせることなく、新しい機器に関係するコミュニティ一覧情報をグラフィカルユーザインタフェース画像に重畳表示して表示画面を自動的に更新することができる。
【0259】
前記家電イベント情報は、前記機器の操作状況を表す操作情報と、前記機器の種別を表す家電種別情報とを含み、前記家電種別情報により特定される機器の種別に関連付けられたコミュニティを、ユーザが関係するコミュニティとして決定し、前記操作情報によって特定される機器の操作状態に応じて、前記コミュニティに関連するユーザインタフェース画像を表示する表示ステップをさらに含むことが好ましい。
【0260】
この場合、家電種別情報により特定される機器の種別に関連付けられたコミュニティを、ユーザが関係するコミュニティとして決定し、操作情報によって特定される機器の操作状態に応じて、決定したコミュニティに関連するユーザインタフェース画像を表示しているので、ユーザがコミュニティへ参加している場合、機器の操作により、他のコミュニティ参加者と関連したユーザインタフェース画像を自動的に表示することができる。
【0261】
前記機器は、ゲートウェイ機能を有する洗面台と、体重計とを含み、前記表示ステップは、前記ユーザインタフェース画像として、前記コミュニティに属する一のユーザに対する他のユーザとの関係を階級表示することが好ましい。
【0262】
この場合、洗面台と体重計とを連携させ、コミュニティに属する一のユーザに対する他のユーザとの関係を階級表示しているので、ダイエットを目的とするコミュニティに属するユーザのモチベーションを維持させることができる。