(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記放送番組の放送中に前記番組データの出力と前記第1広告の出力とを切り替えたタイミングに基づいて前記開始タイミング情報を生成するタイミング情報生成部をさらに有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ再生システム。
放送番組で放送された番組データと、前記放送番組が放送された際に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報とを、前記番組データを配信する配信装置から配信するステップと、
前記番組データを再生するデータ再生端末が、前記番組データに含まれる第1番組データを再生するステップと、
前記データ再生端末が、前記第1番組データを再生した後に、前記開始タイミング情報が開始タイミングを示す前記広告期間に前記第1広告と異なる第2広告を再生するステップと、
前記データ再生端末が、前記第2広告の長さが前記広告期間の長さよりも短い場合に、前記第1広告及び前記第2広告と異なる所定の情報を再生するステップと、
を有するデータ再生方法。
放送番組で放送された番組データ、及び前記放送番組が放送された際に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報を取得するデータ取得部と、
前記第1広告と異なる第2広告を取得する広告取得部と、
前記番組データを再生するとともに、前記開始タイミング情報が開始タイミングを示す前記広告期間に前記第2広告を再生し、前記第2広告の長さが前記広告期間の長さよりも短い場合に、前記第1広告及び前記第2広告と異なる所定の情報を再生するデータ再生部と、
を有するデータ再生端末。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放送番組では、番組制作者の操作により本編の放送中に広告が挿入される。放送番組に挿入される広告は、広告が挿入される時間帯に放送番組を視聴している可能性が高い視聴者に適したものが選択される。
【0005】
ところで、放送番組が放送された日時や地域と異なる日時や地域に配信される場合、放送番組を放送した時に想定されていた視聴者と異なる属性の視聴者が放送番組を視聴する可能性がある。したがって、番組が放送された際に挿入された広告をそのまま配信してしまうと、視聴者に対する宣伝効果が低い広告が配信されてしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、放送番組における広告の効果を大きくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様のデータ再生システムは、放送番組で放送された番組データを配信する配信装置と、前記配信装置が配信した前記番組データを再生するデータ再生端末と、を備えるデータ再生システムであって、前記配信装置は、前記番組データと、前記放送番組が放送された際に前記放送番組中に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報とを配信する配信部を有し、前記データ再生端末は、前記番組データを再生するとともに、前記開始タイミング情報が開始タイミングを示す前記広告期間に前記第1広告と異なる第2広告を再生するデータ再生部を有する。
【0008】
前記配信部は、前記番組データ及び前記開始タイミング情報を多重化した配信データを配信してもよい。また、前記配信部は、前記広告期間の長さを示す期間情報をさらに配信し、前記データ再生部は、前記期間情報が示す前記広告期間の長さに対応する前記第2広告を再生してもよい。
【0009】
前記配信部は、前記広告期間の終了タイミングを示す終了タイミング情報をさらに配信し、前記データ再生部は、前記開始タイミング情報及び前記終了タイミング情報が示す前記広告期間の長さに対応する前記第2広告を再生してもよい。
【0010】
前記データ再生部は、前記広告期間の長さよりも短い複数の前記第2広告を再生してもよい。また、前記データ再生部は、前記第2広告の長さが前記広告期間の長さよりも短い場合に、前記第1広告及び前記第2広告と異なる所定の情報を再生してもよい。また、前記データ再生部は、前記データ再生端末のユーザの属性に対応する前記第2広告を再生してもよい。
【0011】
前記データ再生端末は、前記開始タイミングよりも前のタイミングで前記第2広告を前記ネットワークから取得する広告取得部をさらに有してもよい。
【0012】
上記のデータ再生システムは、前記第2広告を前記データ再生端末に配信する広告配信装置をさらに備え、前記配信部は、前記番組データと、前記開始タイミング情報とを前記広告配信装置に配信し、前記広告配信装置は、前記開始タイミング情報が開始タイミングを示す前記広告期間に挿入した前記第2広告を前記番組データと共に前記データ再生端末に配信し、前記データ再生端末は、前記広告配信装置が送信した前記番組データ及び前記第2広告を再生してもよい。
【0013】
本発明の第2の態様のデータ再生方法は、放送番組で放送された番組データと、前記放送番組が放送された際に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報とを、前記番組データを配信する配信装置から配信するステップと、前記番組データを再生するデータ再生端末が、前記番組データに含まれる第1番組データを再生するステップと、前記データ再生端末が、前記第1番組データを再生した後に、前記開始タイミング情報が開始タイミングを示す前記広告期間に前記第1広告と異なる第2広告を再生するステップと、を有する。
【0016】
本発明の第
3の態様のデータ再生端末は、放送番組で放送された番組データ、及び前記放送番組が放送された際に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報を取得するデータ取得部と、前記第1広告と異なる第2広告を取得する広告取得部と、前記番組データを再生するとともに、前記開始タイミング情報が開始タイミングを示す前記広告期間に前記第2広告を再生するデータ再生部と、を有する。
【0017】
本発明の第
4の態様のデータ再生用プログラムは、コンピュータに、放送番組で放送された番組データ、及び前記放送番組が放送された際に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報を取得するステップと、前記番組データに含まれる第1番組データを再生するステップと、前記第1番組データを再生した後に、前記開始タイミング情報が開始タイミングを示す前記広告期間に前記第1広告と異なる第2広告を再生するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、放送番組における広告の効果を大きくすることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<第1の実施形態>
[データ再生システムS1の概要]
図1は、第1の実施形態に係るデータ再生システムS1の構成を示す図である。データ再生システムS1は、放送局が放送した番組をインターネットMで配信するためのシステムである。ユーザは、スマートフォン等のデータ再生端末3を用いて、インターネットNで配信された番組を視聴することができる。
【0021】
データ再生システムS1は、放送装置1と、データ配信装置2と、データ再生端末3と、広告サーバ4とを備える。
放送装置1は、放送局に設置された、放送番組を配信するための装置である。詳細は後述するが、放送装置1は、本編データに広告(以下、第1広告という)を挿入することにより番組コンテンツを放送する。本明細書において、「本編」は、放送番組における広告以外の部分のことであり、「本編データ」は、本編部分のデータのことである。本編データは、音声データ及び画像データの少なくともいずれかを含む。
【0022】
放送装置1は、制作された番組コンテンツを放送網Bへと出力することにより放送する。放送装置1が番組コンテンツを放送網Bへと出力することにより、ユーザがラジオやテレビで番組コンテンツを視聴することが可能になる。また、放送装置1は、インターネットNを介して番組コンテンツを配信するために、番組コンテンツをデータ配信装置2に入力する。
【0023】
データ配信装置2は、放送装置1から入力された番組コンテンツに基づいて、インターネットNで配信するための配信データを作成する。具体的には、データ配信装置2は、放送装置1から入力された番組コンテンツから本編の部分を抽出するとともに、広告が挿入されていたタイミングを特定する。データ配信装置2は、本編データをデジタルデータに符号化して番組データを生成するとともに、広告が挿入された広告期間(例えば60秒)の開始タイミングを示す開始タイミング情報を生成する。そして、データ配信装置2は、生成した複数の番組データ及びタイミング情報を含む配信データをインターネットNに向けて送信する。
【0024】
ここで、一つの番組データは、連続した本編データに対応する符号化データを含む。データ配信装置2は、例えば、第1広告の前に放送された本編に対応する第1番組データと、第1広告の後に放送された本編に対応する第2番組データとを送信する。
【0025】
データ再生端末3は、例えばスマートフォン及びタブレット等の通信端末である。データ再生端末3は、インターネットNを介して、データ配信装置2が送信した配信データを受信し、受信した配信データに含まれる複数の番組データを再生する。この際、データ再生端末3は、複数の番組データの間の期間である、開始タイミング情報が示す開始タイミングから始まる広告期間に挿入する広告(以下、第2広告という)を広告サーバ4から取得する。データ再生端末3が広告サーバ4から取得する第2広告は、放送装置1が放送網Bを介して放送した際に挿入されていた第1広告と異なる広告である。
【0026】
データ再生端末3は、ユーザが配信データを再生するための操作をしたことに応じて第2広告を広告サーバ4から取得する。データ再生端末3は、番組データを再生中に開始タイミングになると第2広告を再生する。
【0027】
データ再生端末3は、例えば、データ再生端末3のユーザの属性に基づいて選択した第2広告を広告サーバ4から取得する。このように、データ再生端末3が、放送装置1が放送した時に挿入されていた第1広告と異なる第2広告を取得することにより、第1広告をそのまま再生する場合に比べて、ユーザに適した内容の広告を再生できる確率が高いので、広告の効果を大きくすることができる。
【0028】
図2は、放送装置1が出力する放送データ、データ配信装置2がインターネットNを介して配信する配信データ及びデータ再生端末3が再生する再生データの概念図である。
図2(a)に示す放送データにおいては、複数の本編データの間に第1広告が挿入されている。本編データは、生放送のデータであってもよく、録音されたデータであってもよい。
【0029】
図2(b)に示す配信データは、
図2(a)に示した放送データから第1広告が削除され、第1広告の代わりに、第1広告が挿入されていた広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報が付加されている。また、配信データには、本編データが符号化された番組データが含まれている。なお、配信データには、開始タイミング情報だけではなく、第1広告が挿入されていた広告期間の終了タイミングを示す終了タイミング情報、又は第1広告が挿入されていた広告期間の長さを示す期間情報が付加されていてもよい。
以下、放送装置1、データ配信装置2及びデータ再生端末3の構成と動作の詳細について説明する。
【0030】
[放送装置1及びデータ配信装置2の構成]
図3は、放送装置1及びデータ配信装置2の構成を示す図である。
放送装置1には、本編データと第1広告の広告データとが入力される。放送装置1に入力される本編データは、例えば、俳優やアナウンサー等の出演者が発した音声や出演者の画像のデータ(静止画または動画のいずれであってもよい)である。放送装置1に入力される広告データは、予め蓄積された多数の広告データから順番に選択される。
【0031】
放送装置1は、切替部11と、タイミング情報生成部12とを有する。切替部11は、放送装置1は、本編データと広告データとを切り替えるためのスイッチである。本編データを放送装置1が出力している間に番組制作者が切替部11を操作することにより、放送装置1は、放送網Bへの本編データの出力を停止して、広告データの出力を開始する。番組制作者が再び切替部11を操作することにより、放送装置1は、広告データの出力を停止して、本編データの出力を再開する。
【0032】
タイミング情報生成部12は、番組制作者が切替部11を操作したタイミングに基づいて、第1広告の広告データが挿入された期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報を生成する。タイミング情報生成部12は、生成した開始タイミング情報をデータ配信装置2に入力する。
【0033】
データ配信装置2は、データ取得部21と、タイミング情報取得部22と、配信データ生成部23と、配信部24とを有する。
データ取得部21は、放送番組で放送された本編データを放送装置1から取得する。データ取得部21は、例えば、放送番組で放送された音声のアナログデータを放送装置1から取得する。データ取得部21は、取得したアナログデータを配信データ生成部23に入力する。
【0034】
タイミング情報取得部22は、放送番組が放送された際に第1広告が挿入された期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報を放送装置1から取得する。タイミング情報取得部22は、取得した開始タイミング情報を配信データ生成部23に入力する。
【0035】
配信データ生成部23は、データ取得部21から取得した本編データを符号化するとともに、符号化後の番組データにタイミング情報取得部22が取得した開始タイミング情報を多重化することにより、配信データを生成する。配信データ生成部23は、例えば、番組データを含む番組ファイルのメタ情報として、第1広告が挿入された広告期間の開始時刻を示す開始タイミング情報を付加する。配信データ生成部23は、複数の第1広告の開始時刻を示す開始タイミング情報、終了時刻を示す終了タイミング情報、及び第1広告が挿入された期間を示す期間情報をメタ情報として番組ファイルに付加してもよい。前述の開始タイミング情報、終了タイミング情報及び期間情報は、例えば番組データの開始時刻を基準とすることができる。
【0036】
配信部24は、配信データ生成部23が生成した配信データをインターネットNに対して送信することにより、データ再生端末3に配信する。配信部24は、例えばインターネットNに配信データを送信するための通信インターフェースとして、LAN(Local Area Network)コントローラを有する。
【0037】
[データ再生端末3の構成]
図4は、データ再生端末3の構成を示す図である。データ再生端末3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33と、スピーカ34と、ディスプレイ35とを有する。制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、データ取得部331、広告取得部332及びデータ再生部333として機能する。
【0038】
通信部31は、携帯電話網を介してインターネットNにアクセスするための通信インターフェースを有する。通信部31は、例えば無線モジュールを有しており、無線回線を介して、データ配信装置2から配信される配信データを取得する。通信部31は、受信した配信データをデータ取得部331に入力する。
【0039】
また、通信部31は、広告取得部332の指示に基づいて、広告サーバ4に対して第2広告を要求するメッセージを送信し、送信したメッセージに応じた第2広告データを受信する。通信部31は、受信した第2広告データを広告取得部332に入力する。
【0040】
記憶部32は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を有する。記憶部32は、制御部33が実行するデータ再生用プログラムを記憶している。また、記憶部32は、データ再生端末3のユーザの属性を示す属性情報を記憶している。属性情報には、例えば、ユーザの性別、年齢、居住地、勤務地、職業等のように、ユーザの特徴を示す情報が含まれる。さらに、記憶部32は、広告取得部332が取得した第2広告を、データ再生部333が再生するまでの間、一時的に記憶する。
【0041】
データ取得部331は、データ配信装置2から出力された配信データを、通信部31を介して取得する。具体的には、データ取得部331は、放送番組で放送された番組データ、開始タイミング情報、及び終了タイミング情報又は期間情報を取得する。データ取得部331は、取得した番組データを記憶部32に入力する。また、データ取得部331は、取得した開始タイミング情報、及び終了タイミング情報又は期間情報を広告取得部332及びデータ再生部333に入力する。
【0042】
広告取得部332は、データ取得部331から開始タイミング情報を取得し、開始タイミング情報が示す開始タイミングよりも前のタイミングで、第2広告を広告サーバ4から取得する。具体的には、広告取得部332は、広告サーバ4に対して第2広告を要求し、要求に応じて広告サーバ4が送信した第2広告データを取得する。広告取得部332は、取得した第2広告データを記憶部32に一時的に記憶させる。
【0043】
ここで、広告取得部332は、記憶部32に記憶されている属性情報を読み出して、データ再生端末3のユーザの属性に対応する第2広告を広告サーバ4から取得してもよい。例えば、広告取得部332は、データ再生端末3のユーザが20歳代の女性である場合、若い女性向けの化粧品に関する広告を取得する。このようにすることで、放送番組で流された第1広告をそのまま用いる場合に比べて、データ再生端末3のユーザに対する訴求力が強い広告をユーザに聞かせることができるので、広告の効果を高めることができる。
【0044】
広告取得部332は、配信データに含まれている第1広告が挿入された広告期間の長さを示す期間情報を取得し、期間情報が示す長さに対応する第2広告を広告サーバ4から取得してもよい。具体的には、広告取得部332は、期間情報が示す長さを広告サーバ4に通知し、広告サーバ4が管理しているさまざまな長さの広告のうち、期間情報が示す広告期間の長さに合致した長さの広告を第2広告として取得する。
【0045】
広告取得部332は、期間情報が示す長さよりも短い複数の広告を第2広告として取得してもよい。この場合、広告取得部332は、複数の広告の合計の長さが、期間情報が示す長さになるように、広告サーバ4に要求する広告の長さを調整する。データ取得部331が、終了タイミング情報を取得した場合、広告取得部332は、開始タイミング情報及び終了タイミング情報に基づいて特定した広告期間に基づいて、取得する広告の長さを決定してもよい。
【0046】
データ再生部333は、データ配信装置2が配信した開始タイミング情報が示す開始タイミングを起点とする広告期間に第2広告を挿入して番組データを再生する。例えば、データ再生部333は、データ配信装置2が配信した本編の第1番組データを再生した後に、開始タイミングを起点として、期間情報が示す広告期間に対応する長さの第2広告を記憶部32から読み出して再生する。データ再生部333は、第2広告データの再生が終了すると、本編の第2番組データの再生を開始する。
【0047】
データ再生部333は、番組データ及び第2広告が符号化された音声データを含む場合、音声データを復号化してからスピーカ34に出力することにより、番組データ及び音声データを再生する。データ再生部333は、番組データ及び第2広告が符号化された画像データを含む場合、画像データを復号化してからディスプレイ35に出力することにより、番組データ及び画像データを再生する。
【0048】
データ再生部333は、放送番組で第1広告が挿入された期間内に、第1広告の数と異なる数の第2広告を再生してもよい。例えば、データ再生部333は、広告取得部332が、期間情報が示す広告期間よりも短い複数の広告を第2広告として取得した場合、期間情報が示す期間よりも短い複数の第2広告を挿入して番組データを再生する。逆に、データ再生部333は、放送番組において、複数の第1広告が挿入された期間内に、それぞれの第1広告よりも長い第2広告を再生してもよい。
【0049】
また、データ再生部333は、広告取得部332が取得した第2広告の長さが、期間情報が示す期間よりも短い場合に、第2広告の前又は後の期間に、予め記憶部32に記憶された所定の情報を再生してもよい。例えば、データ再生部333は、期間情報が示す期間の長さに合致した第2広告がない場合に、期間情報が示す期間よりも短い第2広告を再生した後に、記憶部32に記憶されたBGM(Back Ground Music)を流す。このようにすることで、適切な長さの第2広告がない場合であっても、空白期間が生じることを回避することができる。
【0050】
[データ再生システムS1における処理の流れ]
図5は、データ再生システムS1における処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、データ配信装置2においては、データ取得部21が、放送装置1から本編データを取得する(S11)。続いて、タイミング情報取得部22が、放送装置1から開始タイミング情報を取得する(S12)。配信データ生成部23は、本編データを符号化した番組データと開始タイミング情報とを多重化して、配信データを生成する(S13)。データ配信装置2が生成した配信データは、インターネットNを介して、データ再生端末3に入力される。
【0051】
データ再生端末3においては、データ取得部331が配信データを取得して、取得した配信データから番組データ及び開始タイミング情報を取り出す(S14)。広告取得部332は、配信データを取得したことに応じて、開始タイミング情報が示す開始タイミングよりも前に、データ再生端末3のユーザの属性を示す属性情報を広告サーバ4に送信して、広告の配信を要求する。
【0052】
広告サーバ4においては、データ再生端末3から受信した属性情報が示す属性に合った広告を選択する(S15)。広告サーバ4は、選択した広告のデータをデータ再生端末3に送信する。
【0053】
データ再生端末3においては、広告取得部332が広告のデータを受信すると、受信した広告のデータを記憶部32に記憶させ(S16)、データ再生部333が本編の番組データの再生を開始する(S17)。データ再生部333は、広告の開始タイミングになると(S18)、受信した広告のデータの再生を開始する(S19)。
【0054】
図6は、データ再生システムS1における処理の流れを示すシーケンス図の他の例である。
図6に示すシーケンスは、広告取得部332が広告サーバ4から第2広告を取得する前に、データ再生部333が番組データの再生を開始する点で、
図5に示したシーケンスと異なる。
【0055】
具体的には、ステップS14においてデータ取得部331が配信データを取得すると、データ再生部333は、配信データに含まれていた番組データの再生を開始する(S21)。そして、広告取得部332は、広告の開始タイミングが近づくと(S22においてYES)、広告サーバ4に対して属性情報を送信して広告のデータの配信を要求する。データ取得部331は、広告サーバ4から広告のデータを受信すると、受信した広告のデータを記憶部32に記憶させ(S16)、データ再生部333は、広告の開始タイミングになると(S18)、受信した広告のデータの再生を開始する(S19)。
【0056】
(変形例1)
上記の説明においては、第1広告が挿入された期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報をメタ情報として番組ファイルに付加する例を示したが、開始タイミング情報の態様は任意である。例えば、本編の音声信号に、可聴音域よりも高い周波数(例えば、15KHz以上)の所定の信号を付加することにより、データ再生端末3が、第1広告が挿入された期間の開始タイミングを特定できるようにしてもよい。
【0057】
(変形例2)
上記の説明においては、データ再生端末3が広告サーバ4から広告データを取得する例について説明したが、データ再生端末3が広告データを取得する方法は任意である。例えば、データ再生端末3が予め広告データを記憶部32が記憶しておき、データ配信装置2から配信データを取得した後に、記憶部32に記憶された広告データを読み出して再生してもよい。
【0058】
[第1の実施形態のデータ再生システムS1による効果]
以上説明したように、本実施形態のデータ再生システムS1においては、データ配信装置2が、番組データと、放送番組で第1広告が挿入されていた期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報とをデータ再生端末3に配信する。そして、データ再生端末3は、広告サーバ4から、放送番組で挿入されていた第1広告と異なる第2広告のデータを取得する。データ再生端末3は、番組データの再生中に、広告の再生開始タイミングになると、番組データの再生を停止して第2広告の再生を開始する。このようにすることで、データ再生端末3は、放送番組の本編を再生するとともに、第1広告よりも適した第2広告をデータ再生端末3のユーザに視聴させることができる。
【0059】
さらに、データ再生端末3は、ユーザの属性に適した第2広告のデータを広告サーバ4から取得する。放送番組は、そもそも不特定多数の人に放送することが前提になっているため、視聴者に適した広告を挿入することが困難である。従来は、インターネットNを介して放送番組を配信したとしても、放送番組中に挿入された広告を他の広告に入れ替えることが困難であった。これに対して、本実施形態によれば、放送番組中に挿入された広告をユーザに適した第2広告に入れ替えることができる。その結果、ユーザに対する訴求力が高い第2広告をユーザに聴かせることができるので、広告の効果を高めることができる。
【0060】
<第2の実施形態>
[データ再生システムS2の構成]
図7は、第2の実施形態に係るデータ再生システムS2の構成を示す図である。第2の実施形態においては、データ再生システムS2が広告配信装置5を有する点で、第1の実施形態に係るデータ再生システムS1と異なる。
【0061】
広告配信装置5は、データ取得部51及び配信部52を有する。データ取得部51は、放送番組で放送された番組データ、及び放送番組が放送された際に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報を含む配信データを、インターネットNを介して、データ配信装置2から取得する。データ取得部51は、データ再生端末3からの要求に応じて、広告期間に挿入する第2広告を広告サーバ4から取得する。データ取得部51は、例えば、データ再生端末3から、データ再生端末3のユーザの属性情報を取得し、取得した属性情報に対応する第2広告を広告サーバ4から取得する。
【0062】
配信部52は、データ取得部51が第2広告を取得すると、広告期間に第2広告を挿入し、番組データと共にデータ再生端末3に配信する。具体的には、配信部52は、番組データと第2広告のデータとを時分割で多重化することにより合成データを生成し、生成した合成データを、インターネットNを介してデータ再生端末3に配信する。データ再生端末3は、受信した合成データを再生することにより、番組データと第2広告データとを順次再生することができる。
【0063】
なお、広告配信装置5は、合成データをデータ再生端末3に送信する前に、データ配信装置2から配信データを取得したことをデータ再生端末3に通知してもよい。例えば、広告配信装置5は、配信データに含まれている番組データのタイトルの一覧をデータ再生端末3に通知する。広告配信装置5は、タイトルの一覧を確認したデータ再生端末3のユーザが、視聴したいタイトルを選択したことに応じて、選択されたタイトルに対応する番組データと第2広告データとを多重化した合成データを生成する。
【0064】
[データ再生システムS2における処理の流れ]
図8は、データ再生システムS2における処理の流れを示すシーケンス図である。
図8におけるステップS11〜S13は、
図5に示したシーケンス図と同じである。広告配信装置5は、データ配信装置2が配信した配信データを取得すると(S31)、配信データに含まれている番組データに対応する番組のタイトル等の番組情報を、予め登録されたデータ再生端末3に送信する(S32)。
【0065】
データ再生端末3は、番組情報を受信すると、ディスプレイ35に番組情報を表示する。データ再生端末3は、ユーザが視聴する番組を選択する操作を行うと(S33)、広告配信装置5に対して、ユーザが選択した番組を特定するための情報、及びユーザの属性情報を含む視聴要求を送信する。
【0066】
広告配信装置5は、データ再生端末3から視聴要求を受信すると、属性情報を含む広告要求を広告サーバ4に送信する。広告サーバ4は、受信した属性情報に対応する広告を選択し(S34)、選択した広告のデータを広告配信装置5に送信する。広告配信装置5は、受信した広告データを広告期間に挿入して(S35)、広告データと番組データとが多重化された合成データをデータ再生端末3に送信する(S36)。データ再生端末3は、受信した合成データを再生する(S37)。このようにして、データ再生端末3のユーザは、番組が放送された際に挿入されていた広告(第1広告)と異なる広告(第2広告)が挿入された番組を視聴することができる。
【0067】
(変形例)
上記の説明においては、広告サーバ4と広告配信装置5とが異なる装置であるものとしたが、広告サーバ4と広告配信装置5とが一体の装置であってもよい。例えば、広告配信装置5は、データ再生端末3に配信可能な多数の広告を格納し、広告サーバ4に広告要求を送信することなく、自身が格納している多数の広告からユーザに適した広告を選択してもよい。
【0068】
[データ再生システムS2による効果]
以上説明したように、データ再生システムS2においては、広告配信装置5が、番組が放送された際に挿入されていた第1広告と異なる第2広告を広告期間に挿入して、データ再生端末3に配信する。したがって、データ再生端末3は、広告期間に第2広告を挿入するための専用アプリケーションソフトを必要とせず、ユーザは、汎用のコンテンツ再生用アプリケーションソフトを用いて番組を視聴することができる。
【0069】
<第3の実施形態>
図9は、第3の実施形態に係るデータ再生システムS3の構成を示す図である。データ再生システムS3は、データ配信装置2が、インターネットNではなく放送網Bを介して番組データ及び開始タイミング情報を含む配信データを配信するという点で、データ再生システムS1及びデータ再生システムS2と異なる。
【0070】
第3の実施形態に係るデータ再生端末3は、例えばテレビであり、放送網Bを介して配信データを受信することができる。データ再生端末3は、配信データを受信すると、受信した配信データを記憶部32に記憶させる。データ再生端末3は、配信データを再生するためのユーザ操作を受け付けると、広告期間に挿入する広告を広告サーバ4から取得する。そして、データ再生端末3は、第1の実施形態と同様に、広告サーバ4から取得した広告を広告期間に挿入し、番組データ及び広告データを再生する。
【0071】
[データ再生システムS3による効果]
以上説明したように、データ再生システムS3においては、データ配信装置2が放送網Bを介して番組データ及び開始タイミング情報を含む配信データを配信する。このようにすることで、放送波を受信するテレビにおいて配信データを取得できるので、ユーザは、通常の放送番組を視聴する時と同じ環境で配信データに含まれる番組を視聴することができる。この際、データ再生システムS3は、放送された番組をリアルタイムで視聴する場合に挿入された第1広告と異なる第2広告をユーザに視聴させることができるので、放送番組における広告の効果を大きくすることができる。
【0072】
以上、本発明の実施の形態、およびいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。また本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0073】
例えば、上記の説明においては、データ配信装置2が配信する配信データに第1広告が挿入されていない場合の例を示したが、データ配信装置2は、第1広告を挿入した配信データを配信してもよい。この場合、配信データを受信したデータ再生端末3又は広告配信装置5は、開始タイミング情報に基づいて第1広告を第2広告に入れ替えることにより、第2広告が挿入された状態で番組データを再生する。
【解決手段】データ再生システムS1は、放送番組で放送された番組データを配信するデータ配信装置2と、配信装置が配信した番組データを再生するデータ再生端末3と、を備える。データ配信装置2は、番組データと、放送番組が放送された際に放送番組中に第1広告が挿入された期間である広告期間の開始タイミングを示す開始タイミング情報とを配信する配信部24を有し、データ再生端末3は、番組データを再生するとともに、開始タイミング情報が開始タイミングを示す上記の広告期間に第1広告と異なる第2広告を再生するデータ再生部333を有する。