【実施例】
【0022】
以下、実施例と比較例をもって本発明をさらに詳しく説明する。本発明は、以下の実施例や比較例によって何ら限定されるものではない。
【0023】
実施例に先立ち、各実施例、比較例で用いた試験法、評価法を説明する。
【0024】
(眼粘膜刺激)
実施例、比較例の洗浄剤組成物を精製水で十倍に希釈し、パネルメンバー10名の眼にスポイトで一滴滴下し、刺激の有無について官能評価を行った。各洗浄剤組成物の評価基準は下記の通りである。
(評価基準)
◎・・・パネルメンバー8名以上が刺激を感じなかった。
○・・・パネルメンバー6名以上8名未満が刺激を感じなかった。
△・・・パネルメンバー3名以上6名未満が刺激を感じなかった。
×・・・パネルメンバーのうち刺激を感じなかったのが3名未満。
【0025】
(泡質)
実施例、比較例の洗浄剤組成物を泡吐出容器から吐出させ、泡の状態についてパネルメンバー10名が目視による評価を行った。各洗浄剤組成物の評価基準は下記の通りである。(評価基準)
◎・・・パネルメンバー8名以上が泡は均質であると評価した。
○・・・パネルメンバー6名以上8名未満が泡は均質であると評価した。
△・・・パネルメンバー3名以上6名未満が泡は均質であると評価した。
×・・・パネルメンバーのうち泡は均質であると評価したのが3名未満。
【0026】
(容器の目詰まり)
実施例、比較例の洗浄剤組成物を泡吐出容器10個に充填し、泡を1回吐出させた後、そのまま25℃、40%の相対湿度に調節した恒温恒湿室内に2日間放置した。その後、再度吐出操作を行ない、目詰まりを確認した。各洗浄剤組成物の評価基準は下記の通りである。
(評価基準)
◎・・・泡吐出容器8個以上が目詰まりを起こさなかった。
○・・・泡吐出容器6個以上8個未満が目詰まりを起こさなかった。
△・・・泡吐出容器3個以上6個未満が目詰まりを起こさなかった。
×・・・泡吐出容器が目詰まりを起こさなかったのは3個未満。
【0027】
実施例1〜9、比較例1〜6
表1、2に示した処方の洗浄料組成物を調整し、前記各試験を実施した。その結果を表1、2に併せて示す。各成分の配合量の単位は質量%である。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
表1の通り、本発明の実施例1〜9の洗浄剤組成物は、眼粘膜刺激、泡質、容器の目詰まりのどの項目の評価においても◎か○であった。一方表2の通り、比較例1〜6の洗浄剤組成物はいずれかの項目に△あるいは×の評価があった。これらの結果より、実施例が比較例より優れていることは明らかである。
【0031】
以下に、本発明の洗浄剤組成物のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の洗浄剤組成物についても、上記の眼粘膜刺激、泡質、容器の目詰まりについて評価したところ、いずれの実施例においても優れた特性を有していた。
【0032】
実施例10(乳幼児用全身シャンプー)
(質量%)
1.スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイル
エタノールアミド二ナトリウム(5E.O.) 10.0
2.パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
3.ジプロピレングリコール 10.0
4.グリセリン 5.0
5.精製水 20.0
6.塩化グリシジルトリメチルアンモニウム
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
7.安息香酸ナトリウム 0.2
8.エデト酸二ナトリウム 0.1
9.ビワ葉抽出液 0.1
10.桃葉抽出液 0.1
11.加水分解サケ卵巣膜抽出液 0.1
12.塩水湖水塩 0.01
13.酵素分解デンプン水素添加物 0.1
14.甲殻類由来アセチルグルコサミン 0.01
15.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.01
16.乳酸球菌発酵ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
17.鱈浮袋由来水溶性コラーゲン 0.1
18.精製水 残 余
【0033】
(製造方法)
成分5に成分6を加え、分散させながら80℃まで加温、それに成分7、8を加え溶解させた。その後、残りの成分を加え混合分散し、室温まで冷却した。
【0034】
実施例11(シャンプー)
(質量%)
1.スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイル
エタノールアミド二ナトリウム(5E.O.) 15.0
2.パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 8.0
3.ジプロピレングリコール 10.0
4.1,3−ブチレングリコール 5.0
5.安息香酸ナトリウム 0.2
6.エデト酸二ナトリウム 0.1
7.レモン抽出液 0.1
8.ハス種子乳酸菌発酵液 0.1
9.加水分解サケ卵巣膜抽出液 0.1
10.ヨクイニンエキス 0.1
11.酵素分解デンプン水素添加物 0.1
12.甲殻類由来アセチルグルコサミン 0.1
13.カカオ脂 0.01
14.シア脂 0.01
15.精製水 to100
【0035】
(製造方法)
成分15に成分1〜12を混合分散し、それに成分13、14を加温溶解したものを加え分散させた。