(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ハンドルアセンブリは、使用者が前記少なくとも1つの送達針を組織中で選択的に位置決めすることを可能にするように適合されている、請求項1に記載の切除デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0024】
詳細な説明
以下に、薬物送達および/または造影剤構成要素を有する本開示の切除デバイスと、薬物送達および/または造影剤構成要素(例えば、Cool−tip
TM RF切除デバイスと使用するのに適している)を有する切除針と、これらを含む電気外科システムの実施形態が添付の図面を参照して記載される。図の記載を通じて、類似の参照番号は同様または同一の要素を指し得る。物体における相対的な位置決めを指す場合、図面に示されるように、そして本記載において使用されるように、そして慣習的であるように、用語「近位」は、使用者により近い、デバイスの部分またはその構成要素を指し、用語「遠位」は、使用者からより遠い、デバイスの部分またはその構成要素を指す。
【0025】
本記載は、句「1つの実施形態において」、「実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、または「他の実施形態において」を使用し得、それらはそれぞれ、本開示に従う、同じかまたは異なる実施形態のうちの1つ以上を指し得る。
【0026】
本開示の種々の実施形態は、薬物送達および/または造影剤構成要素を有する切除針を含むエネルギー送達デバイスを提供する。実施形態は、Cool−tip
TM RF切除デバイスと使用するのに適している場合がある。実施形態は、開腹外科適用における利用に適している場合がある。実施形態は、内視鏡および腹腔鏡外科手順での利用に適している場合がある。実施形態は、マイクロ波周波数、RF周波数において、または他の周波数において電磁放射を用いて実装され得る。
【0027】
本開示の種々の実施形態は、薬物送達(および/または造影剤)構成要素を有する1つ以上の切除針を備えるエネルギー送達デバイスを含む電気外科システムを提供する。本開示の電気外科システムの種々の実施形態は、マイクロ波切除に適している場合があり、そしてマイクロ波切除補助下外科切除術のための凝固前組織への使用に適している場合がある。切除デバイスを含む本開示の電気外科システムの種々の実施形態は、本明細書中に開示される切除デバイスの実施形態の任意の特性または特性の組み合わせを含み得る。
【0028】
本開示の切除針アセンブリの種々の実施形態は、温度感受性であり得る1つ以上の薬物薬剤を組織に送達することを容易にするように構成されている細長い本体またはシャフト部分を含み、1つ以上の薬物薬剤は、切除針アセンブリ自体の本体またはシャフト部分の少なくとも一部分を覆って放出可能に配置され得、そして/または1つ以上の薬物薬剤は、切除針アセンブリの本体またはシャフト部分の周りに同軸に配置されているスリーブ部材の少なくとも一部分を覆って放出可能に配置され得る。
【0029】
本開示の実施形態に従うデバイスによって送達され得る薬物薬剤は、末梢神経、アドレナリン作動性レセプター、コリン作動性レセプター、骨格筋、心臓血管系、平滑筋、血液循環系、シナプス部位(synoptic site)、神経効果器接合部位(neuroeffector junctional site)、エンドクリンおよびホルモン系、免疫系、生殖系、骨格系、オータコイド系、消化および排出系(alimentary and excretory system)、ヒスタミン系、ならびに中枢神経系において働く薬物を含む。本開示の実施形態に従うデバイスによって送達され得る移植可能な薬物薬剤のいくつかの例は、本記載において、後で提供される。
【0030】
種々の実施形態に従って、組織切除と薬物送達との組み合わせは、腫瘍の再発を低減すること、および/または排除することを助け得る。種々の実施形態に従って、切除デバイスと、薬物送達および/または造影剤構成要素との組み合わせは、手順回数を低減すること、および/または別個の薬物送達デバイスの必要性を排除することを助け得る。
【0031】
図1Aは、切除電極アセンブリ110と、切除電極アセンブリ110を支持するように構成されているハブ130とを含む、本開示の実施形態に従う、電気外科システム(全般的に100と示される)を示す。切除電極アセンブリ110は、電気外科電力発生源28(例えば、マイクロ波または無線周波(RF)電気外科発電機)に作動可能に接続される。切除電極アセンブリ110は、冷却液源48と流体連通して配置される。切除電極アセンブリ110は、特定の目的に依存して、または所望される結果を達成するために、
図1Aに示されるよりもさらなる構成要素、より少ない構成要素、または異なる構成要素を含み得る。
【0032】
図1Aに示される電気外科システム100の切除電極アセンブリ110と同様である切除電極アセンブリ101の実施形態は、本開示に従って、
図1Bに示される。しかし、他の切除デバイス(例えば、
図2に示される切除システム200、
図3に示される切除システム300、
図4に示される切除デバイス400、
図5Aおよび5Bに示される切除デバイス510、
図6および7に示される切除針600、
図8に示される切除針アセンブリ800、
図9に示される切除針900、
図10に示される切除針アセンブリ1000、
図11に示される切除針アセンブリ1100、
図12に示される切除針アセンブリ1200、
図13〜14Bに示される切除デバイス1300、
図15に示される切除デバイス1500、
図16Aおよび16Bに示される切除デバイス1400、
図17A〜18Bに示されるRF切除デバイス1600、
図19に示される切除デバイス1900、
図20〜22に示される切除デバイス2000、
図23〜25に示される切除針2300、ならびにそれらの組み合わせ)も使用され得ることが理解されるべきである。
【0033】
いくつかの実施形態において、電気外科システム100(本明細書中で切除システム100とも称される)は、切除システム100の作動パラメーターを制御し、そして/またはモニタリングするためのコントローラー26を含み得る。いくつかの実施形態において、
図1Aに示されるように、コントローラー26は、電気外科電力発生源28に連通連結される。コントローラー26は、さらに、または代替的に、流体源48に連通連結され得る。いくつかの実施形態において、コントローラー26は、1つ以上の使用者入力デバイス(例えば、限定されることなく、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、ジョイスティック、またはトラックボール)、タッチスクリーン、および/またはコントローラー26に連通連結される他のデバイス)から使用者入力を受容し得る。いくつかの実施形態において、電気外科システム100は、画像データを生じさせることが可能な撮像システム(示されない)を含み、コントローラー26は、撮像システムに連通連結され得る。コントローラー26は、コントローラー26に付随するメモリー(示されない)に保存されている一連の指示を実行することが可能な、任意のタイプのコンピューター計算デバイス、コンピューター回路、または任意のタイプのプロセッサーもしくは処理回路を含み得る。コントローラー26の機能は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、所望されるように実施され得る。コントローラー26は、1つ以上の使用者入力デバイスから受容される1つ以上の電気信号に応答する電気外科電力発生源28および/または冷却液源48を制御するように適合された論理、サーキットリー、および/またはコードを含み得る。コントローラー26の機能は、電気外科電力発生源28の機能と統合され得、電気外科システム100の他の構成要素と統合され得、そして/または電気外科システム100の複数の構成要素間で連結される独立型ユニットの形態であり得る。
【0034】
図1Aおよび1Bに見られるように、切除電極アセンブリ110は、細長い切除針112を含む。切除針112は、実質的に円筒形の本体またはシャフト部分114を含み、その中に空胴または116を画定する。切除針112は、最小限の抵抗で組織への挿入を可能にするための鋭い先端118aで終端し得る先細にされた部分を含む遠位末端部分118を含む。切除針112は、ハブ130への接続のために構成され得る近位末端部分120を含み、それは、本記載において、後でより詳細に記載される。切除針112は、導電性物質(例えば、ステンレス鋼、チタンなど)から製作される。切除針112の形状およびサイズは、
図1Aおよび1Bに示される構成と異なり得る。
【0035】
切除電極アセンブリ110は、切除針112の長さの少なくとも一部分を覆う絶縁コーティング122を含む。いくつかの実施形態において、絶縁コーティング122は、実質的に切除針112の長さを覆って配置される。いくつかの実施形態において、
図1Aおよび1Bに示されるように、絶縁コーティング122は、切除針112の遠位末端部分118が露出されるか、または絶縁されないように、ハブ130から切除針112の遠位末端部分118に向かって延在する。絶縁コーティング122は、切除針112のシャフト部分114から周囲組織への電流の流れを防止するために使用される。絶縁コーティング122は、露出された遠位末端部分118からの加熱作用によるものを除いて、そのような組織がシャフト部分114の長さに沿って実質的に加熱されないように、介在組織をRF電流から遮蔽する。
【0036】
いくつかの実施形態において、
図1Aおよび1Bに示されるように、切除電極アセンブリ110は、切除針112のチャンバー116またはその一部分を通って延在しているヒートストラップまたはヒートパイプ124の形態で1つ以上のヒートシンクを含む。しかし、切除電極の実施形態(例えば、
図2に示される切除システム200の電極211)において、ヒートシンクを使用せずに電極を冷却するために、冷却液の流体(および/または薬物薬剤)が先端部分に向かって循環し得ることが理解されるべきである。
【0037】
図1Aおよび1Bを参照すると、ヒートストラップ124は、切除針112に作動可能に固定されている遠位末端124aと、ハブ130の中に形成されたチャンバー132の中に延在している近位末端124bとを含む。いくつかの実施形態において、ヒートストラップ124の遠位末端124aは、切除針112の遠位末端部分118に作動可能に接続されるか、または固定される。いくつかの実施形態において、ヒートストラップ124の遠位末端124aは、熱伝導性接着剤などで切除針112の遠位末端部分118に結合される。単一のヒートストラップ124が
図1Aおよび1Bに示されるが、複数のヒートストラップ124が提供され得る。しかし、切除電極の実施形態(例えば、
図2に示される切除システム200の電極211)において、ヒートシンクを使用せずに切除電極を冷却するために、冷却液の流体(および/または薬物薬剤)が先端部分に向かって循環し得ることが理解されるべきである。
【0038】
ヒートストラップ124は、高度に熱伝導性の異方性物質(例えば、黒鉛繊維)から製作される。従って、使用中、ヒートストラップ124は、切除針112の遠位末端部分118から熱を引き離し、その長さに沿って熱を散逸させる。熱散逸の効率および速度を増大させるために、冷却流体がヒートストラップ124の近位末端124bを覆って循環され得る。
【0039】
ハブ130は、多様な適切な形状(例えば、円筒形、長方形など)を有し得る。ハブ130は、一般に、ハブ本体145を含み、その中にチャンバー132を画定する。いくつかの実施形態において、
図1Aに示されるように、ハブ本体145は、チャンバー132と流体連通して配置されている排出口流体ポート177と注入口流体ポート179とを画定する。ハブ130は、冷却液の流体「F」を注入口流体ポート179を通してチャンバー132へ送達するための注入口コンジット134を含み得、冷却液の流体「F」をチャンバー132から排出口流体ポート177を通して送達するための排出口コンジット136を含み得る。いくつかの実施形態において、冷却液チャンバー132は、それらの形状に依存して流れを向け直し得るか、集中させ得るか、または分散させ得るバフル、複数の管腔、流れ制限デバイス、または他の構造を含み得る。冷却液チャンバーの実施形態の例は、2009年1月8日に出願された、発明の名称「CHOKED DIELECTRIC LOADED TIP DIPOLE MICROWAVE ANTENNA」の同一人に譲渡された米国特許出願第12/350,292号、2009年3月10日に出願された、発明の名称「COOLED DIELECTRICALLY BUFFERED MICROWAVE DIPOLE ANTENNA」の同一人に譲渡された米国特許出願第12/401,268号、および発明の名称「DEVICES AND METHODS FOR COOLING MICROWAVE ANTENNAS」の米国特許第7,311,703号に開示される。
【0040】
作動中、冷却液の流体「F」は、注入口コンジット134を通ってチャンバー132の中へ、そして排出口コンジット136を通ってチャンバー132の外へ連通される。冷却液の流体「F」は、切除針112を冷却するために使用され得る任意の適切な流体(例えば、脱イオン水、または他の適切な冷却媒体)であり得る。冷却液の流体「F」がハブ130のチャンバー132を通って循環される場合、熱またはエネルギーは、流体の流れとともに、ヒートストラップ124の近位末端124bから回収され、例えば、再冷却などのために流体源48に運び去られる。
【0041】
いくつかの実施形態において、
図1Aに示されるように、ハブ130は、先細にされた穴140などを含む近位コネクター(例えば、ルアーコネクター)を含み得る。高周波電極または熱感知電極142のハブが雌ルアーコネクター140の中に挿入され、その雄ルアー接続によって密封され得る。熱感知電極142のプローブ144は、切除針112に接続され得、それは、その接続点の切除針112の温度を感知し得るか、または代替的に、遠位末端部分118の温度を感知し得る。
【0042】
高周波電極および/または熱感知電極142のハブに接続されるか、またはその中で接続されるのは、
図1Aにおいて破線によって示される接続であり、それは、電気外科電力発生源28および/または熱感知回路「TC」に接続する。いくつかの実施形態において、熱感知回路「TC」は、熱電対タイプのものであり得、温度センサーは、バイメタル接合熱電対であり得る。温度センサーは、それと接触している媒体の温度を示す信号を発生することが可能なセンサーであり得る。
【0043】
冷却液源48は、冷却液の流体「F」のレザバーを含む任意の適切なハウジングを含み得る。冷却液源48は、冷却液の流体「F」を保存し、所定の温度に冷却液の流体「F」を維持し得る。例えば、冷却液源48は、切除電極アセンブリ110から戻ってくる冷却液の流体「F」を冷却する冷却ユニット(示されない)を含み得る。切除システム100は、例えば、冷却液源48から切除電極アセンブリ110に冷却液の流体「F」を提供するように適合された冷却液供給システム(示されない)を含み得る。いくつかの実施形態において、冷却液供給システムのうちの1つ以上の構成要素は、電気外科電力発生源28の中に完全にまたは部分的に統合され得る。
【0044】
例えば、電気外科システム100を用いた切除中、切除電極アセンブリ110は、例えば、経皮的に、または手術中に、患者の身体の中に挿入されるか、またはその中に置かれる。複数の切除電極110は、標的組織領域を実質的に同時に切除するために、様々に配置された構成で置かれ得、手順をできるだけより速くさせる。超音波またはコンピューター断層撮影(CT)での誘導は、切除電極アセンブリ110を、処置されるべき組織の領域の中に正確に導くために使用され得る。電気外科電力発生源28は、切除針112の遠位末端部分118から発する高周波電流を生じさせる高周波電圧源であり得る。標的組織の処置または切除後、切除電極アセンブリ110は、標的部位から回収され得、別の標的部位の中にか、異なる角度もしくはアプローチから同じ標的部位の中にか、または実質的に同じ場所の中に導入され得る。
【0045】
電気外科電力発生源28として使用するのに適している場合がある電気外科発電機の例としては、Covidien Surgical Solutions of Boulder, COによって販売される発電機が挙げられる(例えば、FORCE EZ
TM電気外科発電機、FORCE FX
TM 電気外科発電機、およびFORCE TRIAD
TM電気外科発電機 FORCE 1C
TM発電機、FORCE 2
TM発電機、SurgiStat
TM II、または異なるもしくは高められた機能を実施し得る他の発電機)。
【0046】
示されていない代替の実施形態において、切除電極アセンブリ110は、任意の留める技術(例えば、接着剤、音波溶接、または任意の他の適切なプロセスによる)を用いて電極アセンブリ110の壁に接続され得る膨張可能なバルーン部材を含み得る。膨張可能なバルーン部材(示されない)は、薬物薬剤の送達とともに作動され得る。電極アセンブリ110の壁は、例えば、膨張管腔を介して供給される薬物送達の流れが、膨張可能なバルーン部材(例えば、薬物溶出バルーン)を作動させるために使用されることを可能にするために、膨張管腔を膨張可能なバルーン部材と流体連通して置くように配置され、構成されている開口部またはポートを備え得る。いくつかの実施形態において、電極アセンブリ110は、薬物溶出バルーンの操作上の特徴(例えば、膨張速度、膨張体積、および膨張可能なバルーン部材によって、膨張可能なバルーン部材を取り囲んでいる組織に及ぼされる圧力)の使用者の制御を可能にするように適合され得る。
【0047】
図2は、本開示の実施形態に従う、エネルギーアプリケーター201を含む切除システム200を示す。エネルギーアプリケーター201は、組織中において、例えば、経皮的に、または手術中に、開放創傷部位の中に位置決めするための細長いシャフトまたはカニューレ本体「C」を含む。いくつかの実施形態において、カニューレ本体「C」は、集合的に「S」と指定された遠隔支持構成要素に連結されているハブ「H」と統合される。エネルギーアプリケーター201は、電気外科電力発生源28(例えば、マイクロ波または無線周波(RF)電気外科発電機)に作動可能に接続される。
【0048】
カニューレ本体「C」は、伝導性物質(例えば、金属(例えば、ステンレス鋼、チタンなど))で形成される細長い切除電極211を含む。電極211は、長さおよび直径がカニューレ本体「C」の中に適合するようにサイズ決めされた実質的に中空の管状本体を含み得る。カニューレ本体「C」の遠位末端において、電極211は、先端212を画定する。作動中、RF電源216を用いる場合、電流は、先端212から広がって、周囲組織を通過し、その組織を熱する。
【0049】
電極211は、電極211のシャフト215から周囲組織への電流の流れを選択的に防止するためにその長さの一部分を覆って絶縁コーティング213を有する。絶縁コーティング213は、露出された先端212からの加熱作用によるものを除いて、組織がシャフト215の長さに沿って実質的に加熱されないように、介在組織をRF電流から遮蔽する。
【0050】
電極211の近位末端は、ハブ「H」の拡大されたハウジング214と統合されており、それは、下に記載されるように電気的接続および冷却液接続を有する。患者の身体の外側に配置されている部分において、ハウジング214は、円筒形の構成のものであり、支持構成要素「S」への接続のためのポート(例えば、電気的および流体連結)を画定する。ハウジング214は、金属で形成される電極211と統合され得るか、またはそれは、下に記載されるような別個のサブアセンブリを構成し得る。ハウジング214は、プラスチックで形成され得、別個の電気的接続を収容し得る。その点において、いくつかの状況において望ましい場合があるように、プラスチックハウジング214は、X線 CT、MRIなどによる低アーティファクト撮像を受け入れ易い。
【0051】
ハウジング214は、ブロック218と嵌合し、ブロック218をハウジング214に対して密封するルアー先細係止219を画定する。調節されたRF電源216に対する接続は、標準的なケーブルコネクター、リーダーワイヤー、ジャック型接触子、または他のデザインの形態を取り得る。温度感知および無線周波電気的接続は、ハウジング214を通してなされ得、先端212の領域に向かって延在し得、RF線路225は、接合221(例えば、溶接、ろう付け、または他の安全な電気的接続)によって接続される。いくつかの実施形態において、センサー線路224は、熱センサー223(例えば、サーミスター、または熱電対、または温度を示す信号を送ることが可能な任意の他のタイプの温度感知デバイス)に向かって延在する。熱センサー223は、先端212の温度を感知するために、先端212の壁と融合され得るか、または熱接触し得る。
【0052】
図2に例示されるように、RF電源216は、基準ポテンシャルに合わせられ得、ハブ「H」に付加されたブロック218を通して連結され得る。実施形態において、RF電源216は、線路225によって示されるように、電極211への電気的接続を用いて、RF電圧をブロック218を通して接続接合221に提供する。RF電源216は、RF発生器の形態を取り得る。RF電源216として適切に使用され得るRF発生器の例としては、Radionics,Inc.,Burlington,Massachusettsから入手可能であるRFG−3C RF Lesion Generator Systemが挙げられ得る。
【0053】
上に示されるように、そして一般的な実施に従って、切除電極211が患者の身体の中にある場合、電気回路は、身体を通って、身体の他の場所に接続された基準または分散性電極R(
図2に象徴的に表される)に向かって完結する。RF電源216から伝達されるエネルギーは、先端212からの電流によって、身体組織を加熱する。その点において、温度モニター220は、線路222および224によって、温度センサー223に電気的接続され得、温度センサー223は、先端212の中に配置されているか、または先端212と接触している。温度センサー223は、熱電対、サーミスター、または他の温度感知デバイスであり得る。1つの実施形態において、センサー223は、先端212に接続される。感知された温度は、所定の温度(例えば、100℃)よりも実質的に低い最高温度を維持しながら、所望される切除を達成するために、RFエネルギーの流れもしくは冷却液の流れのうちのいずれか、またはその両方を制御するために利用され得る。1つ以上のセンサーは、先端212の近くにおける様々な場所において温度を測定するために利用され得る。1つ以上のセンサーデバイス、またはその構成要素は、切除針212の遠位末端部分118の外側に配置され得る。温度モニター220として適切に使用され得る温度モニタリングデバイスの例としては、Radionics,Inc.,Burlington,Massachusettsから入手可能であるTC熱電対温度モニタリングデバイスが挙げられ得る。
【0054】
本明細書に従って、先端212における温度またはその付近の温度(例えば、温度モニター220によって表される)は、切除電極211を通る冷却液の流体の流れを制御することによって制御され得る。この様式において、組織と接触している先端212の表面領域の温度は制御可能である。1つの実施形態において、流体源「FS」からの流体は、ハウジング214から電極211の遠位末端に向かって延在し、先端212における開放末端228において終端するチューブ226を通って、切除電極211の長さを運ばれる。電極211の近位末端において、ハウジング214の中で、チューブ226は、冷却液の流体を受容するように接続される。流体の流れは、先端212において感知される、感知された温度に従って調節され得、RFエネルギーの増大した流れを可能にする。
【0055】
流体冷却液は、先端212からの熱の対流除去のための水または食塩水の形態を取り得る。 冷却液の流体を供給するためのレザバーまたは源ユニットは、冷却された水、食塩水、または他の流体の大きなレザバーであり得る。例示的な例として、角氷を有する1タンクの水は、冷却液を約0℃の温度に維持するように機能し得る。別の例としては、流体源「FS」は、ぜん動ポンプもしくは他の流体ポンプを組み込み得るか、または単に、袋または堅いタンクから流体を供給するための重力送り装置であり得る。
【0056】
先端212からハブ「H」への流れは、矢印242および243によって例示されるように出口ポート240を通ってハブ「H」を出る。ポート240は、堅いユニットである連結の形態を取り得るか、または電極211へのトルク伝達を低減するために可撓な管状連結を含み得る。冷却液の流れ部材は、使用の容易さのためにプラスチックルアーコネクターを有するPVCチューブの形態を取り得る。
【0057】
冷却液の流れの結果として、電極211の内側(例えば、電極先端212)は、流体源「FS」の温度付近の温度で維持され得る。冷却液は、
図2において例示されるように、閉鎖システムにおいて循環し得る。いくつかの状況において、流体の流れの方向を、
図2に示される流れの方向から反対にすることが望ましい場合がある。冷却と一緒にRF加熱を必要とする調和した作動は、コントローラー(例えば、マイクロプロセッサー244)によって達成され得る。いくつかの実施形態において、マイクロプロセッサー244は、流れの速度および温度に関するデータを受容するために、RF電源216、温度モニター220、および流体源「FS」に連結され得、支持構成要素「S」の作動パラメーターを制御するように適合され得る。統合された作動は、制御された形式で、温度モニター20からのフィードバックを提供され得、種々の機能は同時に達成され得る。そのような制御された作動は、先端212付近の組織の温度を有効に低減して、標的の腫瘍のサイズに調整された平衡状態の温度分布を達成し得る。
【0058】
先端212付近の組織における温度分布は、一般に、放射セクション「R」および/または先端212からのRF電流、ならびに放射セクション「R」および/または先端212に隣接する組織の温度に依存する。先端温度は、源「FS」からの流体の温度を近づけるために制御され得る。この様式において、熱境界条件が確立され得、放射セクション「R」および/または先端212付近の組織の温度を、先端自体のおおよその温度(例えば、先端212の内部の冷却液の流体の温度)に保持する。従って、温度制御によって、外科医は、RF加熱プロセスからいくらか独立し得る電極放射セクション「R」および/または先端212の境界に画定された温度を与え得、組織における温度分布を著しく変化させ得る。
【0059】
図3は、本開示の実施形態に従う、電極の並び「E」を含む切除システム300を示す。電極の並び「E」は、1つ以上の切除電極110を含み得る。電極の並び「E」は、電気外科電力発生源28に作動可能に接続され、冷却液源48と流体連通して配置され得る。電力発生源28は、電気外科デバイスと使用するのに適した任意の発生器であり得、種々の周波数のエネルギーを提供するように構成され得る。
【0060】
いくつかの実施形態において、
図3に示されるように、電極の並び「E」は、3つの切除電極110を含み、これらの切除電極110は、ハブエレメント330に支持されており、そして/またはハブエレメント330に作動可能に接続されている。ハブ330は、
図2に示されるハブ「H」(または
図1Aおよび1Bに示されるハブ130)と類似し得、そのさらなる記載は、簡潔さのために省略される。絶縁コーティング122は、ハブ330から、各切除電極アセンブリ110の切除針112の遠位末端部分118に向かって延在する。電極の並び「E」の切除電極110の形状、サイズ、および数は、
図3に示される構成と異なり得る。
【0061】
図4は、本開示の別の実施形態に従う、電極の並び「E」を含む切除システム400を示す。電極の並び「E」は、1つ以上の切除電極110を含み得、切除電極110は、その切除針112を通して組織への薬物送達を可能にするように適合される。電極の並び「E」は、電気外科電力発生源28に作動可能に接続され、薬物レザバー448と流体連通して配置され得る。いくつかの実施形態において、
図4に示されるように、切除電極110の切除針112の遠位末端部分418は、1つ以上の薬物送達ポート430を含む。他の実施形態において、切除デバイス(例えば、
図19に示される切除デバイス1900)の放射セクションは、組織への薬物送達に適した有孔金属放射セクション(例えば、
図19に示される放射セクション1904)を含むアンテナアセンブリを含み得る。
【0062】
図5Aおよび5Bは、本開示の実施形態に従う、複数の切除電極110および1つの送達針401を含む切除デバイス510を含む電気外科システム(全般的に500と示される)を示す。切除デバイス510は、ハンドルアセンブリ450を含む。切除デバイス510は、使用者が送達針401を組織中で選択的に位置決めすることを可能にするように適合される。説明および理解を容易にするために、送達針401は、切除デバイス510の固定された構造、またはその部分に関して(例えば、切除針112の遠位末端部分118に対して、および/またはハンドルアセンブリ450の遠位末端417(
図5B)に対して)選択的に位置決め可能なものとして、下で記載される。
【0063】
いくつかの実施形態において、
図5Aおよび5Bに示されるように、切除デバイス510は、送達針401の遠位末端423が切除針112の遠位末端部分118より近位に位置決めされている少なくとも第1の構成から、送達針401の少なくとも遠位末端423が切除針112の遠位末端部分118を越えて遠位方向に位置決めされている少なくとも第2の構成まで、使用者が送達針401の少なくとも遠位末端423を選択的に位置決めすることを可能にするように適合される。
【0064】
ハンドルアセンブリ450は、一般に、ハンドル本体451を含み、ハンドル本体451は、切除電極110および送達針401をその遠位末端417に支持するように構成される。ハンドルアセンブリ450は、使用者が送達針401を、例えば、少なくとも第1の構成から少なくとも第2の構成まで選択的に移動させることを可能にするように適合されたスライド可能に移動可能な部材460を含む。スライド可能に移動可能な部材460は、所望される人間工学の形態を有するボタン461を含み得、ボタン461は、ハンドル本体451に作動可能に結合される。ボタン461は、供給ライン414から、統合された針401への薬物および/造影剤の送達を使用者が選択的に開始/始動することを可能にするように構成され得る。
【0065】
ハンドルアセンブリ450は、種々の構成を有し得る。いくつかの実施形態において、ハンドル本体451は、その中にハンドル本体チャンバー476を画定し、ハンドル本体チャンバー476は、切除デバイス510の1つ以上の構成要素を収容するように構成される内側空間を有する(例えば、ハブ(例えば、
図2に示されるハブ「H」、または
図3に示されるハブ330))。ハンドル本体451は、ハンドル本体チャンバー476を1つ以上の区画に分割するように構成される1つ以上の内壁(示されない)を含み得る。ハンドルアセンブリ450は、任意の適切なプロセスによって、任意の適切な物質または物質の組み合わせで形成され得る。いくつかの実施形態において、切除デバイス510は、再使用可能なデバイスであるように適合され得る。オートクレーブ処理可能な物質は、滅菌可能なデバイスを提供するために、切除デバイス510のハウジング451および/または他の構成要素を形成するために使用され得る。
【0066】
ハンドルアセンブリ450またはその部分は、2つのハウジング半体(示されない)から形成され得る。ハウジングの半体のそれぞれは、切除デバイス510の内部構成要素とアセンブリとの周りに2つのハウジング半体を整列させるために、対応する一連の機械的インターフェイス構成要素(示されない)と嵌合的に係合するように構成される一連の機械的インターフェイス構成要素(示されない)を含み得る。組み立てプロセスのために単独で、または組み合わせてのいずれかで利用される整列ピン、スナップのようなインターフェイス、さねはぎインターフェイス、係止タブ、接着剤ポートなどの助けを借りて、ハウジングの半体(ならびに本明細書中に記載される他の構成要素)が一緒に組み立てられ得ることが企図される。
【0067】
切除電極110は、電気外科電力発生源28に作動可能に接続され、冷却液源48と流体連通して配置され得る。伝送線路15は、切除デバイス510を電気外科電力発生源(例えば、電気外科電力発生源28)に電気的に連結させるために提供され得る。伝送線路15は、切除デバイス510のうちの1つ以上の構成要素(例えば、切除電極110)を冷却するために、冷却液源から冷却液(例えば、脱イオン水、または他の適切な冷却媒体)を提供するように構成されるコンジット(示されない)をさらに提供し得る。いくつかの実施形態において、
図5Aおよび5Bに示されるように、冷却液供給ライン18は、ハンドルアセンブリ450から冷却液源(例えば、
図1Aに示される冷却液源48)に通じる。
【0068】
薬物および/または造影剤供給ライン414は、薬物および/または造影剤をハンドルアセンブリ450および/または統合された針401に供給するために、切除デバイス510を薬物および/または造影剤送達供給源に流体連結するために提供され得る。ハンドルアセンブリ450は、1つ以上の流体コンジット(示されない)を含み得、流体コンジットは、ハンドル本体451に結合され、供給ライン414と統合された針401との間に流体連通を提供するように構成される。伝送線路15は、さらに、または代替的に、供給ライン414の源からハンドルアセンブリ450および/または統合された針401へ、薬物および/または造影剤を提供するように構成されるコンジット(示されない)を提供し得る。
【0069】
いくつかの実施形態において、ハンドル本体チャンバー476は、薬物のレザバーを含むハウジング(示されない)を収容するように構成される内側空間を含み得る。そのような場合において、ハンドル本体451は、例えば、薬物送達供給のレザバーを含むハウジングの取り外しを可能にするために、取り外し可能なカバープレートによって覆われた開口部を備え得る。
【0070】
いくつかの実施形態において、電気外科システム500(本明細書中で切除システム500とも称される)は、切除システム500の作動パラメーターを制御し、そして/またはモニタリングするためのコントローラー26を含み得る。いくつかの実施形態において、
図5Aおよび5Bに示されるように、コントローラー26は、電気外科電力発生源28に連通連結される。示されていない代替の実施形態において、切除デバイス510は、ユーザーインターフェイスを含み得、ユーザーインターフェイスは、例えば、使用者が入力する能力ならびに/または切除デバイス510および/もしくは電気外科電力発生源28の簡素化された使用および/もしくはプログラミングのための能力を提供するように構成される。電力発生源28に付随する、調整され得る作動パラメーターのいくつかの例としては、温度、インピーダンス、電力、電流、電圧、作動モード、および電磁エネルギーの印加の持続時間が挙げられる。ユーザーインターフェイスは、例えば、特定の目的に依存して、そして/または所望される外科結果を達成するために、切除デバイス510またはその構成要素の1つ以上の作動パラメーターを使用者が選択的に構成することを可能にするように適合され得る。
【0071】
図6Aおよび6Bは、本開示の実施形態に従う、切除針(全般的に600と示される)の一部分を示し、切除針は、例えば、医薬品原薬(API:active pharmaceutical ingredients)および/または造影剤などの送達のための、統合された針の通路611および送達針601を有する実質的に円筒形の本体またはシャフト部分614を含む。切除針600は、切除針600の本体またはシャフト部分614の中から本体またはシャフト部分614の外に、送達針601またはその部分を使用者が選択的に位置決めすることを可能にするように構成される。
【0072】
シャフト部分614は、その中に、第1の流体の流れの経路636と、第1の流体の流れの経路636に流体連結される第2の流体の流れの経路634と、ほぼ管状の形状の針の通路611とを画定し、針の通路611は、その中に送達針601をスライド可能に移動可能に受容するように構成される。通路611は、ほぼ管状の形状であるが、送達針601の構成に依存して、他の形状が使用され得る。
【0073】
図6Aおよび6Bに見られるように、送達針601は、送達針601の遠位末端623が切除針600の遠位末端部分618より近位に位置決めされている少なくとも第1の構成(
図6A)から、送達針601の少なくとも遠位末端623が切除針600の遠位末端部分618を越えて遠位方向に位置決めされている少なくとも第2の構成(
図6B)まで、選択的に移動可能である。いくつかの実施形態において、送達針601は、親指でスライドするアクチュエーター(thumb−slide actuator)などによって前進および後退させられ得、それは、切除の手順中、送達針が後退させられた状態を保持し、切除後、薬物および/または造影剤を標的部位に投与するために延ばされた状態を保持するように適合され得る。
【0074】
例えば、切除針600の遠位末端部分618に向かうように導く第1の流体の流れの経路636と、例えば、遠位末端部分118から離れるように導く第2の流体の流れの経路634は、切除針600の少なくとも遠位末端部分618を冷却するために、冷却液の流体「F」(例えば、脱イオン水、または他の適切な冷却媒体)の流体の流れを提供するように構成される。いくつかの実施形態において、第1の流体の流れの経路636および/または第2の流体の流れの経路634は、ハブ(例えば、
図1Aおよび1Bに示されるハブ130、
図2に示されるハブ「H」、または
図3に示されるハブ330)に流体連結され、切除デバイス600の本体またはシャフト部分614および/または他の構成要素を冷却するために、冷却液の流体「F」の流体の流れを提供するための少なくとも1つの冷却液接続を、切除デバイス600に提供する。
【0075】
切除針600は、切除デバイスのハンドルアセンブリに作動可能に連結可能であるように構成され得、切除デバイスのハンドルアセンブリは、切除針600を支持するように構成され得る。いくつかの実施形態において、切除デバイス(例えば、
図5Aおよび5Bに示される切除デバイス510)は、使用者が送達針612を選択的に移動することを可能にするために1つ以上の構成要素(例えば、限定されることなく、ハンドル本体451およびスライド可能に移動可能な部材460)を含み得る。
【0076】
送達針601は、マイクロ針の並びを含み得、マイクロ針の並びは、送達針601の表面と結合して配置される。マイクロ針の並びは、電気的物質および/または温度感受性物質から作製され得、任意の適切な様式で配向され得る。
【0077】
図7Aおよび7Bは、本開示の実施形態に従う、切除針(全般的に700と示される)の一部分を示し、切除針は、統合された通路611と通路611の中でスライド可能に移動可能であるように適合されたアンテナアセンブリ2014とを有する実質的に円筒形の本体またはシャフト部分614を含む。アンテナアセンブリ2014は、例えば、医薬品原薬(API)および/または造影剤などの送達のための、アンテナアセンブリの中でスライド可能に移動可能であるように適合された送達針2023を含む。
【0078】
図7Aおよび7Bに見られるように、アンテナアセンブリ2014は、アンテナアセンブリ2014の遠位末端が切除針600の遠位末端部分618より近位に位置決めされている少なくとも第1の構成(
図7A)から、アンテナアセンブリ2014の少なくとも遠位末端が切除針600の遠位末端部分618を越えて遠位方向に位置決めされている少なくとも第2の構成(
図7B)まで選択的に移動可能である。いくつかの実施形態において、アンテナアセンブリ2014および/または送達針2023は、親指でスライドするアクチュエーターなどによって前進および後退させられ得、それは、切除の手順中、アンテナアセンブリ2014および/または送達針2023が後退させられた状態を保持し、切除後、薬物および/または造影剤を標的部位に投与するために延ばされた状態を保持するように適合され得る。
【0079】
図8は、本開示の実施形態に従う、交換可能なスリーブ部材870を含む切除針アセンブリ(全般的に800と示される)の一部分を示し、交換可能なスリーブ部材870は、それに付随する複数の薬物レザバーディボット831を含む。切除針アセンブリ800は、実質的に円筒形の本体またはシャフト部分814を含む。スリーブ部材870は、ほぼ管状の形状のスリーブ本体817を含み、スリーブ本体817は、その中に複数の凹部830を画定する。凹部830は、任意の適切な形状で形成され得、1つ以上の薬物を含むために任意の適切な体積のレセプタクルを画定し得る。凹部830は、貫通する深さ(through−penetration depth)未満の任意の適切な深さを有し得る。スリーブ部材870は、本体もしくはシャフト部分814またはその部分の周りに同軸に配置されるように構成され得る。スリーブ部材870は、使い捨てであるか、または再使用可能であるかいずれかであり得る。
【0080】
凹部830は、その中に、温度感受性であり得る1つ以上の薬物を備える。いくつかの実施形態において、凹部830は、マイクロスフェア(例えば、APIまたはCTAマイクロスフェアおよび/または微粒子)を備え、熱感受性結合剤(例えば、ろう)を備え得る。いくつかの実施形態において、凹部830は、1つ以上の化学療法薬剤を備え、熱感受性結合剤を備え得る。熱感受性結合剤は、凹部830中に配置されるマイクロスフェア、API、またはCTAと組み合わせられ得る。熱感受性結合剤は、さらに、または代替的に、マイクロスフェア、API、もしくはCTAを保護し、そして/またはその送達を延期するために、層状コーティングとして形成され得る。
【0081】
いくつかの実施形態において、
図8に示されるように、第1の薬物834は、凹部830のうちの1つ以上の中に配置され、第2の薬物836は、凹部830のうちの1つ以上の中に配置され得る。任意の適切な数の同じかまたは異なる薬物レザバーディボット831は、例えば、特定の目的に依存して、そして/または所望される外科結果を達成するために利用され得る。いくつかの実施形態において、例えば、第1の薬物834を含む1つ以上の薬物レザバーディボット831は、第1の温度(または第1の温度範囲)において放出されるように構成され得、例えば、第2の薬物836を含む1つ以上の薬物レザバーディボット831は、第2の温度(または第2の温度範囲)において放出されるように構成され得る。凹部830の形状、サイズ、位置、および数は、
図8に示される構成と異なり得る。
【0082】
図9は、本開示の実施形態に従う、切除針(全般的に900と示される)の一部分を示し、切除針は、それに付随する複数の薬物レザバーディボット931を含む。任意の適切な数の同じかまたは異なる薬物レザバーディボット931が利用され得る。切除針900は、実質的に円筒形の本体またはシャフト部分914を含み、本体またはシャフト部分914は、その中に複数の凹部930を画定する。
【0083】
凹部930は、その中に1つ以上の薬物834(例えば、限定されることなく、マイクロスフェア、化学療法薬剤、および/または熱感受性結合剤(例えば、ろう))を備える。凹部930は、
図8に示される凹部830に類似し、そのさらなる記載は、簡潔さのために省略される。凹部930の形状、サイズ、位置、および数は、
図9に示される構成と異なり得る。
【0084】
図10は、本開示の実施形態に従う、交換可能なスリーブ部材1070を含む切除針アセンブリ(全般的に1000と示される)の一部分を示し、交換可能なスリーブ部材1070は、それに付随する複数の薬物レザバーディボット1031を含む。切除針アセンブリ1000は、導電性物質(例えば、ステンレス鋼、チタンなど)で形成される実質的に円筒形の本体またはシャフト部分1001を含む。本体またはシャフト部分1001は、電気外科電力発生源(例えば、
図1Aに示される電気外科電力発生源28)に作動可能に接続される。
【0085】
スリーブ部材1070は、本体またはシャフト部分1001の少なくとも一部分の周りに同軸に配置されるように構成される。凹部1030は、その中に1つ以上の薬物834を備え得る。任意の適切な数の同じかまたは異なる薬物レザバーディボット1031が利用され得る。
【0086】
図11は、本開示の実施形態に従う、交換可能なスリーブ部材1170を含む切除針アセンブリ(全般的に1100と示される)の一部分を示し、交換可能なスリーブ部材1170は、それに付随する複数の薬物レザバーディボット1131を含む。切除針アセンブリ1100は、導電性物質(例えば、ステンレス鋼)で形成される細長い実質的に円筒形の本体またはシャフト部分1001を含む。
【0087】
本体またはシャフト部分1001は、電気外科電力発生源(例えば、
図1Aに示される電気外科電力発生源28)に作動可能に接続される。電力発生源は、電気外科デバイスと使用するのに適した任意の発生器を含み得、種々の周波数の電磁エネルギーを提供するように構成され得る。いくつかの実施形態において、電気外科電力発生源は、約300MHz〜約10GHzの作動周波数において、マイクロ波エネルギーを提供するように構成される。
【0088】
スリーブ部材1170は、本体もしくはシャフト部分1001またはその部分の周りに同軸に配置されるように構成され得る。凹部1130は、その中に1つ以上の薬物834を備え得る。任意の適切な数の同じかまたは異なる薬物が、例えば、特定の目的に依存して、そして/または所望される外科結果を達成するために、利用され得る。
【0089】
スリーブ部材1170は、さらに、または代替的に、それを通して画定される1つ以上の穴1190を含む。穴1190は、電磁エネルギー(例えば、マイクロ波エネルギー)が組織に送達されることを可能にするように構成される。いくつかの実施形態において、
図11に示されるように、穴1190は、例えば、方向性をもつ放射パターンを提供するために、本体またはシャフト部分1001の長手方向軸に沿って軸方向に整列される。凹部1130および穴1190の形状、サイズ、位置、および数は、
図11に示される構成と異なり得る。
【0090】
図12は、本開示の実施形態に従う、交換可能なスリーブ部材1270を含む切除針アセンブリ(全般的に1112と示される)の一部分を示し、交換可能なスリーブ部材1270は、それに付随する複数の薬物レザバーディボット1231を含む。切除針アセンブリ1112は、導電性物質で形成される実質的に円筒形の本体またはシャフト部分1001を含む。本体またはシャフト部分1001は、電気外科電力発生源(例えば、
図1Aに示される電気外科電力発生源28)に電気的に連結される。
【0091】
スリーブ部材1270は、本体もしくはシャフト部分1001またはその部分の周りに同軸に配置されるように構成され得る。凹部1230は、その中に1つ以上の薬物834を備える。任意の適切な数の同じかまたは異なる薬物が利用され得る。
【0092】
図12に見られるように、スリーブ部材1270は、それを通して画定される1つ以上の細長い穴またはスロット1290を含む。スロット1290は、電磁エネルギー(例えば、マイクロ波エネルギー)が組織に送達されることを可能にするように構成される。凹部1230およびスロット1290の形状、サイズ、位置、および数は、
図12に示される構成と異なり得る。
【0093】
図13、14Aおよび14Bは、本開示の実施形態に従う、薬物レザバー1348と、1つ以上の配備可能なつる状のものおよび/または突出部1385とを含む移動可能な先端部分1323を含むRF切除デバイス(全般的に1300と示される)を示す。切除デバイス1300は、細長い本体またはシャフト部分1340と、その中に配置されるロッド部材1307とを含む。ロッド部材1307は、管腔を画定し、管腔は、1つ以上の配備可能なつる状のものおよび/または突出部1385がそれを通過することを可能にするように構成される。先端部分1323は、それを通って画定される1つ以上の穴1390を含み、穴1390は、例えば、つる状のものがそれを通過することを可能にするように構成される。ロッド部材1307によって画定される管腔は、先端部分1323によって画定される1つ以上の穴1390と連通して配置され得る。
【0094】
ロッド部材1307は、その遠位末端において、先端部分1323に連結され、シャフト部分1340の中にスライド可能に移動可能であるように構成される。この配列は、ロッド部材1307の相対的な長手方向の移動が、先端部分1323の移動を達成することを可能にする。
図14Aおよび14Bに見られるように、ロッド部材1307の、本体またはシャフト部分1340の中への反対の軸方向移動は、先端部分1323の少なくとも一部分を薬物レザバー1348の中に移動させる。
【0095】
5つのつる状のものおよび/または突出部1385は、
図13に示されるが、つる状のものおよび/または突出部1385の数は、例えば、特定の目的に依存して、そして/または所望される外科結果を達成するために変動し得る。いくつかの実施形態において、つる状のものおよび/または突出部1385は、API、CTA、および/または懸濁(suspended)マイクロスフェアを注入するように構成され得る。つる状のものおよび/または突出部1385は、さらに、または代替的に、組織および/または腫瘍の中への貫通を容易にするために、その上にコーティングを有し得る。
【0096】
いくつかの実施形態において、つる状のものおよび/または突出部1385は、さらに、または代替的に、折れて、標的組織(例えば、腫瘍)の中に移植されるように構成され得る。つる状のものおよび/または突出部1385は、永久に、または分解、溶解および/または吸収されるまで移植され得る。いくつかの実施形態において、つる状のものおよび/または突出部は、1つまたは複数の薬物を放出する間に、時間の経過により分解するように生分解性物質で作製され得る。いくつかの実施形態において、つる状のものおよび/または突出部1385は、組織および/または腫瘍に薬物(例えば、API、CTA、および/または懸濁マイクロスフェア)をさらに貫通させるために、つる状のものおよび/または突出部の表面にマイクロ針の並びを有し得る。
【0097】
図13、14Aおよび14Bに見られるように、先端部分1323は、第1の構成(
図13)から、先端部分1323の少なくとも一部分が、薬物レザバー1348から組織への薬物の送達の間、薬物レザバー1348の中に配置されている少なくとも第2の構成(
図14)まで選択的に移動可能である。いくつかの実施形態において、つる状のもの1385は、中央編組コード1385によって、電気的または機械的に制御され得る。1つ以上のつる状のもの1385は、薬物がレザバー1348から放出される前に配備され得る。1つ以上のつる状のもの1385は、さらに、または代替的に、薬物がレザバー1348から放出されると配備され得る。1つ以上のつる状のもの1385は、さらに、または代替的に、薬物が放出された後に配備され得る。例えば、
図14に示されるように、薬物が放出された後、デバイスは、第1の構成(
図13)に移動して戻って、つる状のもの1385を配備し得る。
【0098】
図15は、本開示の実施形態に従う、先端部分1523を含む切除デバイス1500の遠位部分を示し、先端部分1523は、それを通って画定される複数の開口部またはポート1590と、先端部分1523の中に配置されている配備可能なつる状のものおよび/または突出部1585の構成とを含む。つる状のものおよび/または突出部1585は、ポート1590を通って組織の中に配備可能であるように構成される。いくつかの実施形態において、ポート1590は、つる状のものおよび/または突出部1585が、先端部分1523の表面に対して約90°で配備可能であることを可能にするように構成される。つる状のものが先端部分1523の異なる高さに配備され、つる状のものが互いに対して垂直に90°の角度で出るので、
図15に示される構成は、腫瘍/病変への全てのアクセスを先端部分1523の周囲の周りに提供する。いくつかの実施形態において、4つのつる状のものは、配備を始動する中央編組コード(例えば、
図13〜14Bに示される1385)に電気的または機械的に接続される。
【0099】
図16Aは、本開示の実施形態に従う、本体またはシャフト部分1414を含む切除デバイス1400の遠位部分を示し、本体またはシャフト部分1414は、その中に空胴またはチャンバー1416を画定し、チャンバー1416と連通している開放末端1415を含む。例えば、円筒形の移動可能な部材1407は、本体またはシャフト部分1414の中に配置され、その中で長手方向に移動可能であるように適合される。複数のつる状のもの1485は、移動可能な部材1407と結合して配置される。いくつかの実施形態において、
図16Aに示されるように、つる状のもの1485の少なくとも一部分は、移動可能な部材1407の遠位末端1408の外側に延在する。
【0100】
つる状のもの1485は、1つまたは複数の薬物を放出する間に、時間の経過により分解するように生分解性物質で作製され得る。いくつかの実施形態において、つる状のもの1485は、API、CTA、および/または懸濁マイクロスフェアを注入するように構成され得る。つる状のもの1485は、さらに、または代替的に、組織および/または腫瘍の中への貫通を容易にするために、その上にコーティングを有し得る。いくつかの実施形態において、つる状のもの1485は、組織および/または腫瘍に薬物(例えば、API、CTA、および/または懸濁マイクロスフェア)をさらに貫通させるために、それに結合されている1つ以上のマイクロ針の並びを含み得る。つる状のもの1485は、さらに、または代替的に、折れて、標的組織(例えば、腫瘍)の中に移植されるように構成され得る。
【0101】
移動可能な部材1407は、
図16Aに見られるように、移動可能な部材1407の遠位末端1408が本体またはシャフト部分1414の遠位末端部分1418より近位に位置決めされており、つる状のもの1485がシャフト部分1414の中に含まれる少なくとも第1の構成から、
図16Bに見られるように、移動可能な部材1407の遠位末端1408が本体またはシャフト部分1414の遠位末端部分1418に隣接して、またはその付近で位置決めされており、つる状のもの1485の少なくとも一部分が、組織の中に向かって本体またはシャフト部分1414の開放末端1415の外側に延在する少なくとも第2の構成まで選択的に移動可能である。
【0102】
図17A、17B、18Aおよび18Bは、本開示の実施形態に従う、配備可能なRFアンテナフィラメント1612を含むRF切除デバイス(
図17Aにおいて全般的に1600と示される)の一部分を示す。RF切除デバイス1600は、任意の適切な導電性物質で形成されている内部導線1610と、内部導線1610の周りに同軸に配置されている誘電性物質1640と、内部導線1610の遠位末端に連結されている移動可能な先端部分1623とを含む。RF切除デバイス1600は、RFアンテナフィラメント1612を収容するように構成されるバレル部分1627を含み、RFアンテナフィラメント1612は、そこから選択的に配備可能である。1つ以上のアンテナフィラメント1612は、1つ以上の薬物を組織の中に放出するように適合され得る。いくつかの実施形態において、1つ以上のアンテナフィラメント1612は、1つ以上の薬物でコーティングされ得る。いくつかの実施形態において、1つ以上のアンテナフィラメント1612は、それに付随する複数の薬物レザバーディボット(例えば、
図9に示される薬物レザバーディボット931)を含み得る。
【0103】
バレル部分1627は、その中にチャンバー1630を画定する。チャンバー1630は、RFアンテナフィラメント1612を収容するように構成される。アンテナフィラメント1612は、折れて、移植可能なフィラメントとして働き得る。折れるアンテナフィラメントのメカニズムは、2つのステップで行われ得る:(1)内部導線1610が移動可能な先端部分1623から遠位方向に移動される;そして(2)移動可能な先端1623の上部エッジと内部導線1610との間に作り出される引張により、アンテナフィラメント1612が折れる。移動可能な先端1623の上部エッジは、さらに、または代替的に、アンテナフィラメント1612の分離を容易にすることを助けるために、かみそりのように鋭いエッジを有するように機械加工され得る。
【0104】
図17Aを参照すると、先端部分1623は、組織の中へのRFアンテナフィラメント1612の配備中、第2の構成で配置されている。
図17Bに示される第2の構成において、先端部分1623は、先端部分1623にある程度取り付けられているRFアンテナフィラメント1612がチャンバー1630から配備されることを可能にするために、バレル部分1627から離して間隔を空けられる。
【0105】
図18Aを参照すると、先端部分1623は、第3の構成で配置され、アンテナフィラメント1612は、その近位末端が外方方向に延在し、その遠位末端が、先端部分1623に取り付けられた状態で配備される。
【0106】
図18Bを参照すると、先端部分1623は、第4の構成で配置され、アンテナフィラメント1612のうちの1つ以上は、例えば、腫瘍中に埋め込まれている先端部分1623から分離される。
【0107】
図19は、本開示の実施形態に従う、アンテナアセンブリ1914を含む切除デバイス(全般的に1900と示される)を示し、アンテナアセンブリ1914は、組織への薬物の送達(矢印線によって示されるような)に適した有孔金属放射セクション1904を含む。放射セクション1904は、薬物送達コンジット1980を介して薬物レザバー(例えば、
図4に示される薬物レザバー448)と流体連通して配置される。アンテナアセンブリ1914は、電気外科電力発生源(示されない)(例えば、マイクロ波またはRF電気外科発電機)に作動可能に接続され、冷却液源(例えば、
図1Aに示される冷却液源48)と流体連通して配置され得る。
【0108】
いくつかの実施形態において、切除デバイス1900は、ハブ1930を含み得る。ハブ1930は、電気的接続および/または冷却液接続をアンテナアセンブリ1914に提供し得、アンテナアセンブリ1914を支持するように構成され得る。ハブ1930は、多様な適切な形状(例えば、円筒形、長方形など)を有し得る。ハブ1930は、一般に、その中にチャンバー1932を画定するハブ本体1945を含む。いくつかの実施形態において、
図19に示されるように、ハブ本体1945は、チャンバー1932と流体連通して配置されている出口流体ポート1977と入口流体ポート1979とを画定する。
【0109】
図20は、本開示の実施形態に従う、遠位末端部分2005を有するアンテナアセンブリ2014を含む切除デバイス(全般的に2000と示される)を示す。
図21および22に示されるように、アンテナアセンブリ2014は、例えば、医薬品原薬(API)および/または造影剤などの送達のための、アンテナアセンブリ2014の中でスライド可能に移動可能であるように適合された送達針2023を含む。
【0110】
図21は、本開示の実施形態に従う、第1の構成で示される送達針2023を含むアンテナアセンブリ2014の遠位末端部分2005を示す。アンテナアセンブリ2014は、最小限の抵抗で組織への挿入を可能にするための鋭い先端で終端し得る先細にされた部分を含む遠位末端2018を含む。アンテナアセンブリ2014の形状およびサイズは、
図1Aおよび1Bに示される構成と異なり得る。
【0111】
図22は、本開示の実施形態に従う、第2の構成に示される送達針2023を含むアンテナアセンブリ2014の遠位部分2005を示す。送達針2023は、任意の適切な物質で形成され得、可撓な物質で形成される1つ以上の部分を含み得る。いくつかの実施形態において、
図22に示されるように、送達針2023の少なくとも遠位部分は、曲線の様式で曲がるように構成されている可撓な物質で形成される。
【0112】
図23、24、および25は、複数の薬物送達枝2385を支持するように構成されている先端部分2323を含む切除針2300の一部分を示す。
図23を参照すると、切除針2300は、第1の構成で配置されることが示され、先端部分2323は、組織「T
1」を通って挿入されており、腫瘍「T
2」中の周縁に位置決めされている。
【0113】
図24を参照すると、第2の構成で配置される切除針2300が示され、先端部分2323は、腫瘍「T
2」の中央領域の中に配置されている。
図25を参照すると、第3の構成で配置される切除針2300が示され、先端部分2323は、腫瘍「T
2」の遠位エッジに挿入されている。薬物送達枝2385は、ポリマー製の制御放出薬物送達システムとして構成され得、それは、組織の中への配備が可能であり得、例えば、移動させられ、組織の中に移植される。
【0114】
図26および27は、本開示の実施形態に従う、送達針2601を含む切除針2600の一部分を示し、送達針2601は、送達針2601の中でスライド可能に移動可能であるように適合されたマイクロ針2602を含む。マイクロ針2602は、任意の適切な薬物2681を媒体の中に送達するように構成され得る。
図27において、第1の媒体「M
1」(例えば、組織)に位置決めされる送達針2601が示され、送達針2601から第2の媒体「M
2」(例えば、腫瘍)の中に遠位方向に延在しているマイクロ針2602が示される。
【0115】
図28は、送達針(例えば、
図6および7に示される切除針600の送達針601)の一部分を示し、マイクロ針2887が、送達針601から組織「T」の中に遠位方向に延在した状態で示される。
【0116】
図29は、送達針(例えば、
図6および7に示される切除針600の送達針601)の一部分を示し、複数のマイクロ針エレメント2991を含むマイクロ針の並び2990が、送達針601から組織「T」の中に遠位方向に延在した状態で示される。
【0117】
図30は、第1の構成3000で配置されている、
図29に示されるマイクロ針の並び2990の3つのマイクロ針エレメント2991を示す。
図31は、
図29のマイクロ針の並び2990のマイクロ針エレメント2991の第2の構成3100を示す。
図30および31に見られるように、マイクロ針エレメント2991のそれぞれは、その中に、1つ以上の薬物の送達に適した管腔2991を画定する。マイクロ針エレメント2991は、多様な適切な構成のうちの任意のものを取り得ることが理解されるべきである。
【0118】
図32は、本開示の実施形態に従う、マイクロ針エレメント3291を含むマイクロ針の並び3200の一部分を示し、薬物3231が、マイクロ針エレメント3291に取り付けられた状態で示される。
【0119】
図33は、本開示の実施形態に従う、
図32に示されるマイクロ針エレメント3291を含むマイクロ針の並び3300の一部分を示し、薬物3331が、マイクロ針エレメント3291に取り付けられた状態で示される。
【0120】
図34は、送達針(例えば、
図6および7に示される切除針600の送達針601)の一部分を示し、マイクロ針の並び3490が、送達針601から組織「T」の中に部分的に配備された状態で示される。マイクロ針の並び3490は、熱感受性物質3406でコーティングされ得る複数のマイクロ針エレメント3491を含む。
図35は、本開示の実施形態に従う、薬物3531が取り付けられた状態のマイクロ針エレメント3491の構成である。
【0121】
図36Aは、本開示の実施形態に従う、切除デバイス10を含む電気外科システム(全般的に3600と示される)を示し、切除デバイス10は、種々の外科手順での使用のために、送達針101と、送達針2023を含むアンテナアセンブリ2014とを含む。切除デバイス10は、一般に、ハンドルアセンブリ150と、並んだ切除電極110とを含む。切除電極110は、電気外科電力発生源28に作動可能に接続される。切除デバイス10は、特定の目的に依存して、または所望される結果を達成するために、
図36Aに示されるよりもさらなる構成要素、より少ない構成要素、または異なる構成要素を含み得る。いくつかの実施形態において、
図36Aおよび36Bに示されるように、送達針2023は、アンテナアセンブリ2014の中でスライド可能に移動可能であるように構成される。
【0122】
いくつかの実施形態において、電気外科システム3600(本明細書中で切除システム3600とも称される)は、切除システム3600の作動パラメーターを制御し、そして/またはモニタリングするためのコントローラー26を含み得る。いくつかの実施形態において、
図36Aに示されるように、コントローラー26は、電気外科電力発生源28に連通連結される。コントローラー26は、さらに、または代替的に、流体源(例えば、
図2に示される冷却液源「FS」)に連通連結され得る。コントローラー26の機能は、電気外科電力発生源28の機能と統合され得、電気外科システム36000の他の構成要素と統合され得、そして/または電気外科システム3600の複数の構成要素間で連結される独立型ユニットの形態であり得る。
【0123】
切除電極アセンブリ110は、細長い切除針112を含む。いくつかの実施形態において、冷却液の流体(および/または薬物薬剤)は、切除針112の冷却のために、先端部分に向かって循環し得る。1つ以上のセンサーは、先端部分の近くにおける様々な場所において温度を測定するために利用され得る。1つ以上のセンサーデバイス、またはその構成要素は、切除針112の遠位末端部分118の外側に配置され得る。感知された温度は、所定の温度(例えば、100℃)よりも実質的に低い最高温度を維持しながら、所望される切除を達成するために、エネルギーの流れおよび/または冷却液の流れを制御するために利用され得る。
【0124】
いくつかの実施形態において、切除デバイス10は、送達針101の遠位末端123が切除針112の遠位末端部分118より近位に位置決めされている1つ以上の第1の構成から、送達針101の少なくとも遠位末端123が切除針112の遠位末端部分118を越えて遠位方向に位置決めされている1つ以上の第2の構成まで、使用者が送達針101を選択的に位置決めすることを可能にするように適合される。切除デバイス10は、さらに、または代替的に、アンテナアセンブリ2014の遠位末端および/または送達針2023が切除針112の遠位末端部分118より近位に位置決めされている1つ以上の第1の構成から、アンテナアセンブリ2014の少なくとも遠位末端および/または送達針2023が切除針112の遠位末端部分118を越えて遠位方向に位置決めされている1つ以上の第2の構成まで、使用者がアンテナアセンブリ2014を選択的に位置決めすることを可能にするように適合される。
【0125】
ハンドルアセンブリ150は、一般に、ハンドル本体151の遠位末端117において、切除電極110と、送達針101と、アンテナアセンブリ2014とを支持するように構成されているハンドル本体151を含む。ハンドルアセンブリ150は、使用者が送達針101および/またはアンテナアセンブリ2014および/または送達針2023を選択的に移動させることが可能であるように適合されたスライド可能に移動可能な部材160を含む。スライド可能に移動可能な部材160は、所望される人間工学の形態を有する1つ以上のボタンを含み得、1つ以上のボタンは、ハンドル本体151に作動可能に結合される。いくつかの実施形態において、
図36Aに示されるように、スライド可能に移動可能な部材160は、例えば、使用者が送達針101を選択的に移動させることが可能であるように適合された第1の部材161と、例えば、使用者がアンテナアセンブリ2014を選択的に移動させることが可能であるように適合された第2の部材162とを含み、第1の部材161と第2の部材162とは、独立して、スライド可能に移動可能である。いくつかの実施形態において、スライド可能に移動可能な部材160は、さらに、または代替的に、供給ライン14から送達針101への薬物および/または造影剤の送達を、使用者が選択的に開始/始動することを可能にするように構成され得る。ハンドルアセンブリ150は、さらに、または代替的に、送達針2023がアンテナアセンブリ2014の中に位置決めされている1つ以上の第1の構成から、送達針2023またはその部分がアンテナアセンブリ2014の遠位末端を越えて遠位方向に位置決めされている1つ以上の第2の構成(
図36B)まで、使用者が送達針2023を選択的に位置決めすることを可能にするように適合されるスライド可能に移動可能な部材190(例えば、親指でスライドするアクチュエーター)を含み得る。
【0126】
いくつかの実施形態において、伝送線路15は、切除デバイス10のうちの1つ以上の構成要素(例えば、切除電極110)を冷却するために、冷却液(例えば、脱イオン水、または他の適切な冷却媒体)を冷却液源から提供するように構成されているコンジット(示されない)を提供し得る。伝送線路15は、さらに、または代替的に、ハンドルアセンブリ150および/または送達針101および/または送達針2023に薬物および/または造影剤を提供するように構成されるコンジット(示されない)を提供し得る。
【0127】
薬物および/または造影剤供給ライン14は、薬物および/または造影剤をハンドルアセンブリ150および/または送達針101および/または送達針2023に供給するために、切除デバイス10を薬物および/または造影剤送達供給源に流体連結するように提供され得る。ハンドルアセンブリ150は、1つ以上の流体コンジット(示されない)を含み得、流体コンジットは、ハンドル本体151に結合され、供給ライン14と送達針101および/または送達針2023との間に流体連通を提供するように構成される。
【0128】
例えば、電気外科システム3600を用いた切除中、切除電極110とアンテナアセンブリ2014とは、例えば、経皮的に、または手術中に、患者の身体の中に挿入されるか、またはその中に置かれる。超音波またはコンピューター断層撮影(CT)での誘導は、切除電極110とアンテナアセンブリ2014とを、処置されるべき組織の領域の中に正確に導くために使用され得る。電気外科電力発生源28は、切除針112の遠位末端部分118から発する高周波電流を生じさせる高周波電圧源であり得る。標的組織の処置または切除後、切除電極110とアンテナアセンブリ2014とは、標的部位から回収され得、別の標的部位の中にか、異なる角度もしくはアプローチから同じ標的部位の中にか、または実質的に同じ場所の中に導入され得る。
【0129】
図37Aは、
図36Aの電気外科システム3600を示し、アンテナアセンブリ2014の送達針2023の少なくとも一部分は、可撓な物質で形成される。いくつかの実施形態において、
図22、ならびに
図37Aおよび37Bに示されるように、送達針2023の少なくとも遠位部分は、曲線の様式で曲がるように構成されている可撓な物質で形成される。期間(例えば、日数または週数で測定される期間)にわたる移植可能な製剤からの薬物薬剤の制御送達は、移植可能な製剤が患者によって容易にみだりに変更されず、数日または数週間の期間にわたって、患者の入力なく、有益な薬剤の治療用量を提供するように設計され得るので、患者のコンプライアンスを確実にするように助け得る。移植可能な製剤が切除手順中に置かれ得る本開示の実施形態に従って、強要によるアクセスに対する可能性のある懸念は、著しく軽減され得る。本開示の実施形態に従って切除手順中に置かれる移植可能な製剤の使用の他の潜在的な利益としては、摘出を不要にする非永久的な機能の寿命、部位炎症の低減、患者および従事者に対するより少ない職業上の危険、廃棄物処理の危険の低減、費用の減少、および比較的短い時間の間隔にわたって複数の投与を必要とし得る他の非経口投与技術(例えば、注射)と比較した場合の効力の増大が挙げられる。
【0130】
図38は、本開示の実施形態に従う、複数の切除電極3110を含む切除デバイス3800を示し、複数の切除電極3110は、それに付随する複数の薬物レザバーディボットを含む。任意の適切な数の同じかまたは異なる薬物レザバーディボットが利用され得る。切除デバイス3800は、ハンドルアセンブリ3850を含む。いくつかの実施形態において、
図38に示されるように、切除デバイス3800は、3つの切除電極3110を含み、3つの切除電極3110は、ハンドルアセンブリ3850に支持され、そして/または作動可能に接続されている。電極3110の形状、サイズ、および数は、
図38に示される構成と異なり得る。切除デバイス3800は、本明細書中に開示される切除デバイスの実施形態の任意の特性または特性の組み合わせを含み得る。
【0131】
図38に示されるように、各切除電極3110は、切除針112を含む。切除電極3110は、その切除針112の長さの少なくとも一部分を覆って絶縁コーティング122を含む。いくつかの実施形態において、絶縁コーティング122は、切除針112の実質的な長さを覆って配置される。いくつかの実施形態において、
図38に示されるように、絶縁コーティング122は、切除針112の遠位末端部分3818が露出されるか、または絶縁されないように、切除針112の遠位末端に向かって延在する。
【0132】
複数の凹部3830は、絶縁コーティング122の遠位末端部分(例えば、切除針112の遠位末端部分3818より近位)に画定される。凹部3830は、任意の適切な形状で形成され得、1つ以上の薬物を含むために任意の適切な体積のレセプタクルを画定し得る。いくつかの実施形態において、
図38に示されるように、凹部3830は、切除針112の一部分を取り囲んで配置される環状の溝として構成される。凹部3830の数、サイズ、および位置は、
図38に示される構成と異なり得る。
【0133】
凹部3830のうちの1つ以上は、その中に1つ以上の薬物3834(例えば、限定されることなく、マイクロスフェア、化学療法薬剤、および/または熱感受性結合剤(例えば、ろう))を備える。いくつかの実施形態において、凹部3830は、1つ以上の化学療法薬剤を備え、熱感受性結合剤を備え得る。熱感受性結合剤は、凹部3830中に配置されるマイクロスフェア、API、またはCTAと組み合わせられ得る。熱感受性結合剤は、さらに、または代替的に、マイクロスフェア、API、もしくはCTAを保護し、そして/またはその送達を延期するために、層状コーティングとして形成され得る。
【0134】
多様な薬物薬剤は、本開示の実施形態に従うデバイスによって送達され得る。本開示の実施形態に従うデバイスによって送達され得る薬物薬剤のうちのいくつかの例としては、化学療法薬剤、例えば、限定されることなく、シスプラチン、パクリタキセル、ドキソルビシン、フルオロウラシル、ならびに他の化合物、例えば、限定されることなく、プロクロルペルジンエジシレート(prochlorperzine edisylate)、硫酸鉄、アミノカプロン酸、塩酸メカミラミン、塩酸プロカインアミド、硫酸アンフェタミン、塩酸メタンフェタミン、塩酸ベンズアンフェタミン、硫酸イソプロテレノール、塩酸フェンメトラジン、塩化ベタネコール、塩化メタコリン、塩酸ピロカルピン、硫酸アトロピン、臭化スコポラミン、ヨウ化イソプロパミド(isopropaniide iodide)、塩化トリジヘキセチル、塩酸フェンホルミン、塩酸メチルフェニデート、テオフィリンコリネート(theophylline cholinate)、塩酸セファレキシン、ジフェニドール、塩酸メクリジン、マレイン酸プロクロルペラジン、フェノキシベンザミン、マレイン酸チエチルペルジン(thiethylperzine maleate)、アニシンドン(anisindone)、ジフェナジオンエリスリチルテトラニトレート、ジゴキシン、イソフルオロフェート、アセタゾラミド、メタゾラミド、ベンドロフルメチアジド、クロロプロマイド(chloropromaide)、トラザミド、酢酸クロルマジノン、フェナグリコドール、アロプリノール、アスピリンアルミニウム、メトトレキサート、アセチルスルフィソキサゾール、エリスロマイシン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチコステロン、酢酸コルチゾン、デキサメタゾン、およびその誘導体、例えば、ベータメタゾン、トリアムシノロン、メチルテストステロン、17−S−エストラジオール、エチニルエストラジオール、エチニルエストラジオール3−メチルエーテル、プレドニゾロン、17−oc−酢酸ヒドロキシプロゲステロン、19−ノル‐プロゲステロン、ノルゲストレル、ノルエチンドロン、ノルエチステロン、ノルエチエデロン(norethiederone)、プロゲステロン、ノルゲステロン、ノルエチノドレル、アスピリン、インドメタシン(indornethacin)、ナプロキセン、フェノプロフェン、スリンダク、インドプロフェン、ニトログリセリン、イソソルビドジニトレート、プロプラノロール、チモロール、アテノロール、アルプレノロール(aiprenolol)、シメチジン、クロニジン、イミプラミン、レボドーパ、クロルプロマジン、メチルドーパ、ジヒドロキシフェニルアラニン、テオフィリン、グルコン酸カルシウム、ケトプロフェン、イブプロフェン、セファレキシン、エリスロマイシン、ハロペリドール、ゾメピラック、乳酸第一鉄、ビンカミン、ジアゼパム、フェノキシベンズアミン、ジルチアゼム、ミトリノン(mitrinone)、カプロプリル(capropril)、マンドール(mandol)、クアンベンズ(quanbenz)、ヒドロクロロチアジド、ラニチジン、フルルビプロフェン、フェヌフェン(fenufen)、フルプロフェン、トルメチン、アルシオフェナク(alciofenac)、メフェナム酸(mefenamic)、フルフェナム酸(flufenamic)、ジフィウイナール(difiuinal)、ニモジピン、ニトレンジピン、ニソルジピン、ニカルジピン、フェロジピン、リドフラジン、チアパミル、ガロパムル(gallopamul)、アムロジピン、ミオフラジン、リジノイプリル(lisinoipril)、エナラプリル、エナラプリラット、カプトプリル、ラミプリル、ファモチジン、ニザチジン、スクラルファート、エチンチジン、テトラトロール(tetratolol)、ミノキシジル、クロルダゼポキシド(chlordazepoxide)、ジアゼパム、アミトリプチリン、およびイミプラミン;オピオイド、例えば、メペリジン、ヒドロコドン、オキシコドン、および半合成オピオイド、例えば、オキシモルホン、ヒドロモルホン、アヘン、例えば、モルヒネ、およびコデイン、オピオイドアンタゴニスト、例えば、限定されることなく、ナルトレキソン、ナルブフェン、ナロキソン、ならびにオピオイドアゴニスト化合物/オピオイドアンタゴニスト化合物、例えば、ブプレノルフィン、および合成鎮痛薬、例えば、メタドン、トラマドール、フェンタニール、およびサフェンタニルが挙げられる。
【0135】
本開示の実施形態に従うデバイスによって送達され得る薬物薬剤のいくつかの他の例としては、ビタミンおよび栄養補助食品、例えば、ビタミンB−12(シアノコバラミン)およびビタミンD2、抗ウイルス剤、例えば、限定されることなく、アシクロビルおよびジドブジン;タンパク質およびペプチド、例えば、限定されることなく、インシュリン、コルヒチン、グルカゴン、甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone)、副甲状腺ホルモン、および下垂体ホルモン、カルシトニン、レニン、プロラクチン、コルチコトルドフィン(corticotrdphin)、甲状腺刺激ホルモン(thyrotropic hormone)、卵胞刺激ホルモン、絨毛性ゴナドトロピン、ゴナドトロピン放出ホルモン、ウシソマトトロピン、ブタソマトトロピン、オキシトシン、バソプレシン、GRE、プロラクチン、ソマトスタチン、リプレシン、パンクレオチミン、黄体形成ホルモン、LHRH、LHRHアゴニストおよびLHRHアンタゴニスト、ロイプロリド、インターフェロン、インターロイキン、成長ホルモン、例えば、ヒト成長ホルモン、ウシ成長ホルモン、およびブタ成長ホルモン、受精力阻害剤(fertility inhibitor)、例えば、プロスタグランジン、受精力促進剤(fertility promoter)、成長因子、凝固因子、ヒト脾臓ホルモン放出因子、これらの化合物の類似体および誘導体、ならびにこれらの化合物の薬学的受容可能な塩、またはそれらの類似体もしくは誘導体が挙げられる。分子レベルにおいて、有益な薬剤の種々の形態としては、非荷電分子、分子複合体、ならびに薬学的に受容可能な酸付加塩および塩基付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、硫酸塩、ラウリン酸塩(laurylate)、オレイン酸塩、およびサリチル酸塩が挙げられ得る。本開示の実施形態に従うデバイスによって送達され得る酸性化合物の例としては、金属、アミン、または有機カチオンの塩が挙げられる。誘導体(例えば、エステル、エーテル、およびアミド)も使用され得る。
【0136】
本開示の実施形態に従うデバイスによる送達のための薬物薬剤は、単独で、または他の薬剤と混合されて使用され得る。本開示のデバイスによる送達のための薬物薬剤は、薬学的に受容可能な賦形剤、ポリマー性のキャリアおよび/またはさらなる成分、例えば、抗酸化剤、安定化剤、浸透促進剤、多糖類、タンパク質、アプタマーのようなヌクレオチド、および脂肪酸などを含み得、様々な形態(例えば、溶液、懸濁物、ゲル、リポソームのようなコロイド分散系、または薬物薬剤の制御送達のための微粒子およびナノ粒子)に製作され得る。本開示のデバイスによる送達のための薬物薬剤は、熱感受性金属付着物(thermo−sensitive metal depositor)または切除に対する標的組織(例えば、腫瘍)の感受性を増大させるような任意の化合物を含み得る。
【0137】
本開示のデバイスによる送達のための薬物薬剤は、凍結切除剤(例えば、液体窒素)を含み得、RFまたはマイクロ波周波数における電気外科エネルギーを使用する熱切除に対して補足的であることが判明し得る。
【0138】
上に記載されたシステムおよび切除デバイスは、単一の医学デバイスの中に統合されたRF切除(またはマイクロ波切除)および局所化された薬物送達能力ととともに、改善された抗がん効力を提供し得る。上に記載されたシステムおよび切除デバイスに従って、RFまたはマイクロ波切除の目的のための解剖学的アクセスがすでに得られている時点で、薬物製剤(複数可)を局所的に送達するためのアプローチが取られ、それは、次いで、同じ薬物分子(複数可)の全身投与に付随する副作用の低減の予想を表す。
【0139】
上に記載されたシステムおよび切除デバイスに従って、熱活性化薬物は、腫瘍の中心ほど熱くなり得ない腫瘍の周縁に送達されて、十分なゆとりを確実にし得る。上に記載されたシステムおよび切除デバイスは、腫瘍を内部から外へ殺すために使用され得、周縁における温度は、切除を通して腫瘍を破壊する(例えば、いくつかの場合において、少なくとも55℃の温度を必要とする)ほど十分に高くないが、上に記載された切除デバイスによって送達される1つ以上の薬物(それは、腫瘍のエッジ部分を殺すことを引き受け得る)を活性化するには十分に高い温度(例えば、いくつかの場合において、約45℃の温度)であり得る。
【0140】
実施形態が、例示および記載の目的のために添付の図面を参照して詳細に記載されてきたが、本発明のプロセスおよび装置は、それにより限定されるものとして解釈されるべきはないことが理解されるべきである。本開示の範囲から外れることなく、前述の実施形態に対する種々の改変がなされ得ることは、当業者に明らかである。