特許第6190798号(P6190798)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本道路株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6190798-ベルトローダ 図000002
  • 特許6190798-ベルトローダ 図000003
  • 特許6190798-ベルトローダ 図000004
  • 特許6190798-ベルトローダ 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6190798
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】ベルトローダ
(51)【国際特許分類】
   E01C 19/08 20060101AFI20170821BHJP
【FI】
   E01C19/08
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-238405(P2014-238405)
(22)【出願日】2014年11月26日
(65)【公開番号】特開2016-98617(P2016-98617A)
(43)【公開日】2016年5月30日
【審査請求日】2016年3月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232508
【氏名又は名称】日本道路株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】国府田 一明
【審査官】 神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−080120(JP,A)
【文献】 特開2010−043521(JP,A)
【文献】 実開平01−053120(JP,U)
【文献】 特開平08−225139(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/00−19/52
B65G 45/10−45/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輌本体部と、
前記車輌本体部に設けられ、アスファルト合材を搬送する第1のベルトコンベヤと、
前記第1のベルトコンベヤのリターン側で、前記第1のベルトコンベヤのベルトを加熱するヒータと、
を有し、前記ヒータは、発熱体と、筒状に形成され、前記発熱体が内側に入っている外皮材と、前記外皮材の内部で前記発熱体と前記外皮材との間の隙間に充填されている充填材とを備えて構成されており、
前記外皮材の中心軸が前記第1のベルトコンベヤのベルトの幅方向に延びており、前記外皮材が前記第1のベルトコンベヤのベルトに接触していることを特徴とするベルトローダ。
【請求項2】
請求項1に記載のベルトローダにおいて、
前記ヒータは、前記第1のベルトコンベヤのベルトの外側に設けられていることを特徴とするベルトローダ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のベルトローダにおいて、
前記第1のベルトコンベヤには、アスファルト合材を排出した後、前記第1のベルトコンベヤのベルトに付着して残っているアスファルト合材を前記第1のベルトコンベヤのベルトから除去するためのスクレーパが設けられていることを特徴とするベルトローダ。
【請求項4】
車輌本体部と、
前記車輌本体部に設けられ、アスファルト合材を搬送する第1のベルトコンベヤと、
前記第1のベルトコンベヤのリターン側で、前記第1のベルトコンベヤのベルトを加熱するヒータと、
前記車輌本体部に設けられ、前記第1のベルトコンベヤから排出されたアスファルト合材を受け取り搬送する第2のベルトコンベヤと、
を有し、前記第2のベルトコンベヤは、折り畳むことで、前記車輌本体部の走行方向で前記車輌本体部からの突出量が小さくなるように構成されていることを特徴とするベルトローダ。
【請求項5】
請求項に記載のベルトローダにおいて、
前記ヒータは、前記第1のベルトコンベヤのベルトの外側に設けられていることを特徴とするベルトローダ。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載のベルトローダにおいて、
前記ヒータは、発熱体と、筒状に形成され、前記発熱体が内側に入っている外皮材と、前記外皮材の内部で前記発熱体と前記外皮材との間の隙間に充填されている充填材とを備えて構成されており、
前記外皮材の中心軸が前記第1のベルトコンベヤのベルトの幅方向に延びており、前記外皮材が前記第1のベルトコンベヤのベルトに接触していることを特徴とするベルトローダ。
【請求項7】
請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載のベルトローダにおいて、
前記第1のベルトコンベヤには、アスファルト合材を排出した後、前記第1のベルトコンベヤのベルトに付着して残っているアスファルト合材を前記第1のベルトコンベヤのベルトから除去するためのスクレーパが設けられていることを特徴とするベルトローダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトローダに係り、特に、アスファルト合材を搬送するものに関する。
【背景技術】
【0002】
ベルトローダはベルトコンベヤを備えており、このベルトコンベヤが、ダンプカーで搬送されてきたアスファルト合材(所定の温度に加熱されたアスファルト合材)を受け取り、このアスファルト合材を、アスファルトフィニッシャに供給するようになっている。
【0003】
アスファルトフィニッシャに供給されたアスファルト合材は、アスファルトフィニッシャによって、道路の舗装のために路盤の上に敷設される。
【0004】
従来、ベルトローダのベルトコンベヤでアスファルト合材を搬送すると、アスファルト合材の一部がベルトコンベヤに残って付着してしまう。
【0005】
この付着したアスファルト合材をそのままにしておくと、ベルトコンベヤが作動不良を起こすので、定期的な清掃で付着したアスファルト合材を除去する必要がある。
【0006】
なお、従来の技術に関する文献としてたとえば特許文献1を掲げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−316817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上述した清掃は、付着したアスファルト合材が冷えて硬くなり、ベルトコンベヤのリターン側(ベルトの下側)でベルトを支えているローラ(リターンローラ;図1の参照符号7で示すところに設けられているローラ)と、ベルトコンベヤのベルトに付着しているので、ベルトコンベヤの清掃に手間がかかり長い時間を要するという問題がある。
【0009】
また、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ベルトコンベヤへのアスファルト合材の付着を極力防止し、ベルトコンベヤの清掃に要する時間を短縮することができるベルトローダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、車輌本体部と、前記車輌本体部に設けられ、アスファルト合材を搬送する第1のベルトコンベヤと、前記第1のベルトコンベヤのリターン側で、前記第1のベルトコンベヤのベルトを加熱するヒータとを有し、前記ヒータは、発熱体と、筒状に形成され、前記発熱体が内側に入っている外皮材と、前記外皮材の内部で前記発熱体と前記外皮材との間の隙間に充填されている充填材とを備えて構成されており、前記外皮材の中心軸が前記第1のベルトコンベヤのベルトの幅方向に延びており、前記外皮材が前記第1のベルトコンベヤのベルトに接触しているベルトローダである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のベルトローダにおいて、前記ヒータは、前記第1のベルトコンベヤのベルトの外側に設けられているベルトローダである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のベルトローダにおいて、前記第1のベルトコンベヤには、アスファルト合材を排出した後、前記第1のベルトコンベヤのベルトに付着して残っているアスファルト合材を前記第1のベルトコンベヤのベルトから除去するためのスクレーパが設けられているベルトローダである。
【0013】
請求項4に記載の発明は、車輌本体部と、前記車輌本体部に設けられ、アスファルト合材を搬送する第1のベルトコンベヤと、前記第1のベルトコンベヤのリターン側で、前記第1のベルトコンベヤのベルトを加熱するヒータと、前記車輌本体部に設けられ、前記第1のベルトコンベヤから排出されたアスファルト合材を受け取り搬送する第2のベルトコンベヤとを有し、前記第2のベルトコンベヤは、折り畳むことで、前記車輌本体部の走行方向で前記車輌本体部からの突出量が小さくなるように構成されているベルトローダである。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のベルトローダにおいて、前記ヒータは、前記第1のベルトコンベヤのベルトの外側に設けられているベルトローダである。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のベルトローダにおいて、前記ヒータは、発熱体と、筒状に形成され、前記発熱体が内側に入っている外皮材と、前記外皮材の内部で前記発熱体と前記外皮材との間の隙間に充填されている充填材とを備えて構成されており、前記外皮材の中心軸が前記第1のベルトコンベヤのベルトの幅方向に延びており、前記外皮材が前記第1のベルトコンベヤのベルトに接触しているベルトローダである。
請求項7に記載の発明は、請求項〜請求項のいずれか1項に記載のベルトローダにおいて、前記第1のベルトコンベヤには、アスファルト合材を排出した後、前記第1のベルトコンベヤのベルトに付着して残っているアスファルト合材を前記第1のベルトコンベヤのベルトから除去するためのスクレーパが設けられているベルトローダである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ベルトコンベヤへのアスファルト合材の付着を極力防止し、ベルトコンベヤの清掃に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係るベルトローダの概略構成を示す図である。
図2図1におけるII−II矢視図である。
図3図1におけるIII−III矢視図である。
図4図1におけるIV矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態に係るベルトローダ(たとえば、アスファルト合材付着防止装置付ベルトローダ)1は、ダンプカー等のアスファルト合材搬送車輌(図示せず)で搬送されてきたアスファルト合材(所定の温度に昇温されているアスファルト合材)を受け取って、この受け取ったアスファルト合材をフィニッシャ(図示せず)に供給するものである。フィニッシャに供給されたアスファルト合材は、フィニッシャによって道路の路盤の上に敷設されるようになっている。
【0018】
ベルトローダ1は、図1で示すように、車輌本体部3と第1のベルトコンベヤ5とヒータ7とを備えて構成されている。車輌本体部3は、車輪9によって道路2を走行することができるようになっている。
【0019】
第1のベルトコンベヤ5は、車輌本体部3に設けられており、ダンプカーが運んできたアスファルト合材を受け取り、この受け取ったアスファルト合材を搬送するようになっている(図1の左側から右側に搬送するようになっている)。
【0020】
ヒータ7は、アスファルト合材の第1のベルトコンベヤ5のベルト11からの離れを良くするために、第1のベルトコンベヤ5のリターン側(下側)で、第1のベルトコンベヤ5のベルト11を加熱するようになっている。
【0021】
すなわち、第1のベルトコンベヤ5のキャリヤ側(上側)で搬送されているアスファルト合材の第1のベルトコンベヤ5のベルト11へのくっつきをヒータ7で防止するようになっている。さらに説明すると、第1のベルトコンベヤ5からアスファルト合材を排出した後に、第1のベルトコンベヤ5のリターン側のベルト11にアスファルト合材が付着したまま残ってしまうことを極力防止するために、ヒータ7で、第1のベルトコンベヤ5のベルト11を加熱している。
【0022】
ヒータ7は、第1のベルトコンベヤ5の環状のベルト11の外側(リターン側でベルト11の下側)に設けられている。
【0023】
また、ヒータ7は、図2図3で示すように、発熱体(電熱線を備えて構成された発熱体)13と、筒状(たとえば円筒状)に形成され発熱体13が内側に入っている外皮材(たとえば鋼製のパイプ)15と、パイプ15の内部で発熱体13とパイプ15との間の隙間に充填されている充填材(たとえば、熱伝導性が高く絶縁性と不燃性とを備えた材料)17とを備えて構成されている。
【0024】
充填材17についてさらに説明すると、充填材17として、たとえば、伝熱セメント(高温での接着性があり熱伝導率の高いセメント)が採用されている。
【0025】
パイプ15は、この中心軸が、第1のベルトコンベヤ5のベルト11の幅方向に延びており、パイプ15(パイプ15の上端とこの近傍の部位)が第1のベルトコンベヤ5のベルト11に接触している。
【0026】
そして、ヒータ7によって、第1のベルトコンベヤ5のベルト11がほぼ全幅にわたって加熱されるようになっている。さらに、第1のベルトコンベヤ5が稼動しベルト11がこの長手方向に移動すれば、第1のベルトコンベヤ5のベルト11全体がほぼ均一に加熱されようになっている。
【0027】
また、ヒータ7には、温度センサ19が設けられており、この温度センサ19で検出した温度に応じて、発熱体13が発生する熱量を図示しない制御部が制御し、ヒータ7の温度を所定の値にするようになっている。
【0028】
また、ヒータ7は、図1で示すように、複数に設けられており、各ヒータ7のそれぞれは、第1のベルトコンベヤ5のベルト11の延伸方向(走行方向)で、所定の間隔をあけてならんでおり、第1のベルトコンベヤ5のリターン側でベルト11の延伸方向のほぼ全長にわたって分散している。
【0029】
なお、温度センサ19は、図2図3で示すように、ヒータ7の下側に設けられているが、必ずしも総てのヒータ7に設けられていることはなく、一部のヒータ7に設けられていればよい。
【0030】
また、第1のベルトコンベヤ5には、アスファルト合材を排出した後、第1のベルトコンベヤ5のベルト11に付着して僅かに残っているアスファルト合材を第1のベルトコンベヤ5のベルト11から除去するためのスクレーパ(ワイパ)21が設けられている。
【0031】
スクレーパ21は、図4で示すように、第1のベルトコンベヤ5のアスファルト合材排出部(図1に示す第1のベルトコンベヤ5の右端)の近くで、リターン側に設けられており、第1のベルトコンベヤ5のベルト11の下面に僅かに付着しているアスファルト合材を除去するようになっている。
【0032】
各ヒータ7は、第1のベルトコンベヤ5のベルト11の走行方向で、スクレーパ21よりも後側(下流側)に設けられている。これにより、第1のベルトコンベヤ5のリターン側では、スクレーパ21でアスファルト合材を拭き取った後に、ベルト11の加熱がなされるようになっている。
【0033】
なお、ヒータ7やスクレーパ21は、アスファルト付着防止装置としての機能を発揮するものである。
【0034】
また、ベルトローダ1には、第1のベルトコンベヤ5とは別個の第2のベルトコンベヤ23が設けられている。第2のベルトコンベヤ23も車輌本体部3に設けられている。そして、第2のベルトコンベヤ23は、第1のベルトコンベヤ5から排出されたアスファルト合材を受け取り、この受け取ったアスファルト合材をさらにアスファルトフィニッシャまで搬送するようになっている(図1の左側から右側に搬送するようになっている)。
【0035】
また、第2のベルトコンベヤ23は、折り畳むことで、車輌本体部3の走行方向で車輌本体部3からの突出量が小さくなるように構成されている。
【0036】
ベルトローダ1についてさらに詳しく説明する。
【0037】
車輌本体部3は、この車輪9が回転することで、図1の左右方向に走行するようになっている。
【0038】
第1のベルトコンベヤ5は、フレーム25とローラ(図示せず)とベルト11とを備えて構成されている。フレーム25は、車輌本体部3に一体的に設けられている。
【0039】
ベルト11は細長い長方形状で薄い板状になっている素材の長手方向の両端部をお互いに接合した環状に形成されている。上記ローラはフレーム25の適宜の箇所で複数設けられており、フレーム25に回転自在に設けられている。
【0040】
ベルト11が上記ローラに巻き掛けられていることで、ベルト11の上面側がキャリヤ側になり、ベルト11の下面側がリターン側になっている。また、ベルト11は、図2図3で示すように、ローラチェーン33やフレーム25等によってガイドされており、水平状部27と傾斜部29とで「く」字状に形成されている。
【0041】
水平状部27の一方の端部(傾斜部29とは反対側の端部)の上方からアスファルト合材が第1のベルトコンベヤ5に供給されるようになっている。第1のベルトコンベヤ5に供給されたアスファルト合材は、傾斜部29に向かって搬送され、さらに傾斜部29によって上側に搬送され、傾斜部29の端部(水平状部27とは反対側の端部;アスファルト合材排出部)から落下するようになっている。
【0042】
傾斜部29から落下したアスファルト合材は、第2のベルトコンベヤ23に供給され、第1のベルトコンベヤ5と同様に構成された第2のベルトコンベヤ23でフィニッシャまで搬送されフィニッシャに供給されるようになっている。
【0043】
なお、ベルト11の幅方向の両端部は、ベルト11の全長にわたって複数の連結材(図示せず)を介して環状のチェーン(たとえばローラチェーン)33に支持されている。ローラチェーン33は、全長にわたってフレーム25に支持されているとともに、フレーム25に回転自在に設けられているスプロケット(図示せず)に噛合している。
【0044】
上記スプロケットは、モータ等のアクチュエータで回転駆動するようになっており、上記スプロケットの回転によってベルト11がアスファルト合材搬送のために移動するようになっている。
【0045】
ヒータ7は、たとえば6つ設けられており、水平状部27に2つのヒータ7(7A)が、傾斜部29には4つのヒータ7(7B)設けられている。
【0046】
ヒータ7Aは、図2で示すように、この両端が、支持部材35を介して、フレーム25に一体的に設けられている。支持部材35は、厚さ方向が上下方向になっていてヒータ7Aの長手方向の両端部下側でヒータ7Aに一体的に設けられている。これにより、水平状部27が路面の近くにあっても、ヒータ7Aの上下方向の寸法が小さいので、第1のベルトコンベヤ5のベルト11の下側に、ヒータ7Aを設置することができる。
【0047】
また、水平状部27の幅方向両端部の上方には、逆「ハ」字状のホッパー(アスファルト合材ガイド体)37が設けられており、水平状部27に供給され搬送されているアスファルト合材が、外側にこぼれてしまうことを防止している。
【0048】
ヒータ7Bは、図3で示すように、この両端が、支持部材39を介して、フレーム25に一体的に設けられている。また、傾斜部29の幅方向両端部の上方には、アスファルト合材ガイド体41が設けられており、傾斜部29で搬送されているアスファルト合材が、外部にこぼれてしまうことを防止している。
【0049】
スクレーパ21は、図4で示すように、スクレーパ本体部43とフレーム25に支持されているスクレーパ支持部45とを備えて構成されている。スクレーパ本体部43はたとえば鋼材で長方形な平板状に形成されており、長手方向が第1のベルトコンベヤ5のベルト11の幅方向と一致するようにして、スクレーパ支持部45に一体的に設けられている。
【0050】
なお、スクレーパ本体部43はボルト等の締結部材によってスクレーパ支持部45に着脱自在に設置されており、容易に交換することができるようになっている。また、スクレーパ本体部43の幅方向の一端は、第1のベルトコンベヤ5のベルト11の幅方向の全幅にわたって、ベルト11に接触しており、スクレーパ本体部43の幅方向の他端部は、スクレーパ支持部45に係合している。
【0051】
スクレーパ支持部45は、幅方向の両端部に柱状(たとえば円柱状)のガイドロッド47を備えており、この一対のガイドロッド47のそれぞれが、フレーム25に一体的に設けられている一対の筒状のガイド部材(たとえば円筒状のパイプ)49に入り込み滑り対偶をなしている。これにより、スクレーパ支持部45に設置されたスクレーパ本体部43が、この幅方向でフレーム25に対して移動自在になっており、第1のベルトコンベヤ5のベルト11に接近しまた離反する方向で移動できるようになっている。
【0052】
また、スクレーパ21には、一対の弾性体(たとえば引張りコイルバネ)51が設けられており、これらの引張りコイルバネ51によって、スクレーパ本体部43が第1のベルトコンベヤ5のベルト11に近づく方向に付勢されている。
【0053】
次に、ベルトローダ1の動作について説明する。
【0054】
初期状態で、第1のベルトコンベヤ5、第2のベルトコンベヤ23およびヒータ7が稼動しているものとする。
【0055】
上記初期状態において、第1のベルトコンベヤ5の水平状部27のベルト11上にアスファルト合材が供給されると、第1のベルトコンベヤ5がアスファルト合材を搬送し、この搬送したアスファルト合材が第2のベルトコンベヤ23に供給される。
【0056】
第2のベルトコンベヤにアスファルト合材が供給されると、第2のベルトコンベヤ23がアスファルト合材を搬送し、この搬送したアスファルト合材がフィニッシャに供給される。
【0057】
また、第1のベルトコンベヤ5の傾斜部29の端(水平状部27とは反対側の端)の近傍でリターン側に設けられたスクレーパ21によって、第1のベルトコンベヤ5のベルト11に僅かに残っているアスファルト合材(第2のベルトコンベヤ23に供給されずにベルト11に僅かに残っているアスファルト合材)が掻かれることで除去される。
【0058】
また、第1のベルトコンベヤ5のリターン側に設置されている各ヒータ7でベルト11が所定の温度(アスファルト合材がくっつきにくい温度;たとえば120℃)に加熱される。
【0059】
ベルトローダ1によれば、ヒータ7が第1のベルトコンベヤ5のリターン側で第1のベルトコンベヤ5のベルト11を加熱するので、ヒータ7がアスファルト合材の搬送の邪魔になることはなく、ベルトコンベヤ5(ベルト11)が加熱される。これにより、ベルト11とアスファルト合材が冷えにくくなり、第1のベルトコンベヤ5のベルト11へのアスファルト合材の付着がほぼ防止され、第1のベルトコンベヤ5の清掃に要する時間を短縮することができる。
【0060】
また、ベルトローダ1では、従来、ベルト11をリターン側で支えていたローラ(リターンローラ)に代えて、熱を発するヒータ7を設置している。すなわち、冷えて硬くなったアスファルト合材が付着しやすいリターンローラが撤去されていて、代わりに、第1のベルトコンベヤ5のベルト11をヒータ7により下側から支えている。
【0061】
これにより、第1のベルトコンベヤ5のベルト11を支えることができるとともに、第1のベルトコンベヤ5のヒータ7へのアスファルト合材の付着がほぼ防止され、第1のベルトコンベヤ5の清掃に要する時間を短縮することができる。
【0062】
また、ベルトローダ1によれば、ヒータ7が第1のベルトコンベヤ5の環状のベルト11の外側(リターン側でベルト11の下側)に設けられているので、ヒータ7の交換もしくはヒータ7のメンテナンスが容易になるとともに、アスファルト合材が載置され接触するベルト11の面を効率良く加熱することができる。
【0063】
また、ベルトローダ1によれば、ヒータ7が、発熱体13と、筒状に形成され発熱体13が内側に入っているパイプ15と、パイプ15の内部で発熱体13とパイプ15との間の隙間に充填されている充填材17とを備えて構成されているので、発熱体13が保護され、発熱体13のがたつきを防止し、発熱体13が発した熱を効率良くパイプ15とベルト11に伝達することができる。
【0064】
また、ベルトローダ1によれば、パイプ15の中心軸が第1のベルトコンベヤ5のベルト11の幅方向に延びており、パイプ15が第1のベルトコンベヤ5のベルト11に接触しているので、ヒータ7で第1のベルトコンベヤ5のベルト11を支持しつつ第1のベルトコンベヤ5のベルト11をむらなくほぼ均一に加熱することができる。
【0065】
また、ベルトローダ1によれば、アスファルト合材を排出した後第1のベルトコンベヤ5のベルト11に付着して僅かに残っているアスファルト合材をベルト11から除去するためのスクレーパ21が設けられているので、第1のベルトコンベヤ5のベルト11へのアスファルト合材の付着を確実に防止することができる。
【0066】
また、ヒータ7が、第1のベルトコンベヤ5のベルト11の走行方向で、スクレーパ21よりも後側に設けられているので、第1のベルトコンベヤ5のベルト11に付着しているアスファルト合材がヒータ7まで搬送されてしまうことが防止され、ヒータ7の損傷等の不具合の発生を回避することができる。
【0067】
また、ベルトローダ1によれば、第2のベルトコンベヤ23が、折り畳むことで車輌本体部3の走行方向で車輌本体部3からの突出量が小さくなるように構成されているので、ベルトローダ1の走行が容易になっている。
【符号の説明】
【0068】
1 ベルトローダ
3 車輌本体部
5 第1のベルトコンベヤ
7 ヒータ
11 ベルト
13 発熱体
15 外皮材
17 充填材
21 スクレーパ
23 第2のベルトコンベヤ
図1
図2
図3
図4