(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
【0016】
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、
図1及び
図3を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前面側に開口部13を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の開口部13を開閉自在に塞ぐ前扉14とを備えている。
【0017】
(ドアセンサー19)
ドアセンサー19は、遊技の進行の可否状態を検出する検出手段の一例であって、前扉14の開放を検出するためのものである。このドアセンサー19は、前扉14が閉じている場合に、前扉14の背面により押圧されることでONとなり、前扉14が開放されることにより、前扉14の背面が離間して押圧が解除されることでOFFとなる。
【0018】
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
【0019】
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65(図示せず)と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサー63(図示せず)が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67(図示せず)が設けられている。
【0020】
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
【0021】
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
【0022】
(メダルセレクター17)
前記前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクター17(図示せず)が設けられている。このメダルセレクター17には、図示しないが後述するメダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出するセレクターセンサーAとセレクターセンサーBとが設けられている。
【0023】
セレクターセンサーAは、メダル流路の入口側であるメダル投入口38側に設けられた1段階目のセンサーであり、セレクターセンサーBは、メダル流路の出口側であるホッパーユニット24側に設けられた2段階目のセンサーであり、セレクターセンサーAにより検出されたメダルの枚数とセレクターセンサーBにより検出されたメダルの検出タイミングなどにより、ゴト行為がされたことなどを判断している。
【0024】
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクター17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
【0025】
(精算スイッチ36)
前記操作部30の上面左側には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
【0026】
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
【0027】
なお、
図8を用いて後述するが、各ストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)は、動作確認用ランプ制御回路Kを介してメイン制御手段200と接続されている。
【0028】
また、各ストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)には、ストップスイッチ50が遊技の進行において、操作が有効な状態であることを点灯状態(点灯/消灯)により報知する発光手段としてのランプ(左ストップスイッチL用のランプ50a、中ストップスイッチC用のランプ50b、右ストップスイッチR用のランプ50c)を備える。
【0029】
すなわち、後述するスタートスイッチ40操作により回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサーにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が有効な状態となり、この状態となると3個のランプ50a,b,cが点灯する。
そして、いずれかのストップスイッチ50が操作されると、当該操作されたストップスイッチ50のランプ50a,b,cが消灯し、他の操作されていないストップスイッチ50のランプ50a,b,cの点灯は維持される。
【0030】
ランプ50a,b,cは、所定の切り替え契機、例えばドアセンサー19により前扉14が開いたことが検出された場合に、ストップスイッチ50を操作することにより、当該ストップスイッチ50のセンサーが有効に機能しているか否かをランプ50a,b,cの点灯状態(点灯/消灯)により報知するようにしている。
【0031】
すなわち、前扉14が開いている状態で、ストップスイッチ50、例えば左ストップスイッチLが操作されていない場合は、当該左ストップスイッチLのセンサーが有効に機能している場合はランプ50aが消灯しており、有効に機能していない場合はランプ50aが点灯することがある。
また、前扉14が開いている状態で、ストップスイッチ50、例えば左ストップスイッチLが操作された場合は、当該左ストップスイッチLのセンサーが有効に機能している場合はランプ50aが消灯から点灯になり、有効に機能していない場合はランプ50aが消灯のままとなる。
なお、所定の切り替え契機は、前扉14が開いた場合に限定されず、遊技の進行が不可状態である場合、例えば、エラーが検出されている場合、設定値を変更している場合などであっても良い。
【0032】
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
【0033】
なお、
図8を用いて後述するが、スタートスイッチ40は、動作確認用ランプ制御回路Kを介してメイン制御手段200と接続されている。
【0034】
また、スタートスイッチ40には、スタートスイッチ40が遊技の進行において、操作が有効な状態であることを点灯状態(点灯/消灯)により報知する発光手段としてのランプ40aを備える。
すなわち、後述するベットスイッチ32操作後、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40の操作が有効な状態となり、この状態となるとランプ40aが点灯する。
【0035】
ランプ40aは、所定の切り替え契機、例えばドアセンサー19により前扉14が開いたことが検出された場合に、スタートスイッチ40を操作することにより、当該スタートスイッチ40のセンサーが有効に機能しているか否かをランプ40aの点灯状態(点灯/消灯)により報知するようにしている。
【0036】
すなわち、前扉14が開いている状態で、スタートスイッチ40が操作されていない場合は、当該スタートスイッチ40のセンサーが有効に機能している場合はランプ40aが消灯しており、有効に機能していない場合はランプ40aが点灯することがある。
また、前扉14が開いている状態で、スタートスイッチ40が操作された場合は、当該スタートスイッチ40のセンサーが有効に機能している場合はランプ40aが消灯から点灯になり、有効に機能していない場合はランプ40aが消灯のままとなる。
なお、所定の切り替え契機は、前扉14が開いた場合に限定されず、遊技の進行が不可状態である場合、例えば、エラーが検出されている場合、設定値を変更している場合などであっても良い。
【0037】
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
【0038】
なお、
図8を用いて後述するが、マックスベットスイッチ34は、動作確認用ランプ制御回路Kを介してメイン制御手段200と接続されている。
【0039】
また、ベットスイッチ32のうち、マックスベットスイッチ34には、マックスベットスイッチ34が遊技の進行において、操作が有効な状態であることを点灯状態(点灯/消灯)により報知する発光手段としてのランプ34aを備える。
すなわち、前回の遊技の終了後、規定の賭け数(3枚)分のクレジットメダルが貯留されていることを条件に、マックスベットスイッチ34の操作が有効な状態となり、この状態となるとランプ34aが点灯する。
【0040】
ランプ34aは、所定の切り替え契機、例えばドアセンサー19により前扉14が開いたことが検出された場合に、マックスベットスイッチ34を操作することにより、当該マックスベットスイッチ34のセンサーが有効に機能しているか否かをランプ34aの点灯状態(点灯/消灯)により報知するようにしている。
すなわち、前扉14が開いている状態で、マックスベットスイッチ34が操作されていない場合は、当該マックスベットスイッチ34のセンサーが有効に機能している場合はランプ34aが消灯しており、有効に機能していない場合はランプ34aが点灯することがある。
また、前扉14が開いている状態で、マックスベットスイッチ34が操作された場合は、当該マックスベットスイッチ34のセンサーが有効に機能している場合はランプ34aが消灯から点灯になり、有効に機能していない場合はランプ34aが消灯のままとなる。
なお、所定の切り替え契機は、前扉14が開いた場合に限定されず、遊技の進行が不可状態である場合、例えば、エラーが検出されている場合、設定値を変更している場合などであっても良い。
また、シングルベットスイッチ35にはランプを備えず、シングルベットスイッチ35のセンサーが有効に機能しているか否かは、後述するメイン基板210上に配置されるモニターランプ140が点灯するか否かにより判断される。
【0041】
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、図示しないが、後述する設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
【0042】
(ドアセンサー19)
ドアセンサー19は、遊技の進行の可否状態を検出する検出手段の一例であって、前扉14の開放を検出するためのものである。このドアセンサー19は、前扉14が閉じている場合に、前扉14の背面により押圧されることでONとなり、前扉14が開放されることにより、前扉14の背面が離間して押圧が解除されることでOFFとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
なお、ドアセンサー19がOFF状態でも遊技の進行が可能であっても良い。
【0043】
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
【0044】
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(
図3参照)。
【0045】
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95(図示せず)と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサー94(図示せず)と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサー96(図示せず)とが設けられている。
【0046】
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
【0047】
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
【0048】
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、ベットスイッチ32の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御手段200の各遊技状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
【0049】
なお「有効ライン86」はメイン制御手段200による図柄61が揃ったか否かの判定対象となるラインを意味し、後述する小役の「入賞」等は有効ライン86上に役に対応した図柄61の組合せが揃うことを意味する。本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64の中段と中回転リール66の中段と右回転リール68の中段とを結んだラインの1本からなるものである。
【0050】
(制御基板)
図8に示すように、遊技機10の内部には、遊技の進行の可否状態を検出する検出手段の一例であって遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御手段300とを備えている。
【0051】
ここで、メイン制御手段200の制御に基づくスロットマシンの作動状態を遊技状態といい、サブ制御手段300の制御に基づくスロットマシンの作動状態を演出状態というものとする。なお、メイン制御手段200とサブ制御手段300との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段300への一方向の通信により行われ、サブ制御手段300からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。
【0052】
メイン制御手段200は、マックスベットスイッチ34、シングルベットスイッチ35、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、精算スイッチ36、各種センサーの入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及び貯留払出手段24の作動を制御する。
なお、本実施の形態では、マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50については、メイン制御手段200のCPUから各スイッチのランプ(34a,40a,50a,50b,50c)を用いて、各スイッチの操作が有効な状態であることを点灯状態(点灯/消灯)で報知するようにしている。
サブ制御手段300は、メイン制御手段200から信号を入力し、表示装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段300の出力側には、演出装置70としてのスピーカー72、表示装置84、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
【0053】
また、メイン制御手段200を有するメイン基板210と、サブ制御手段300を有するサブ基板(図示せず)とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケース100の内部に収納され、サブ制御手段300は、サブ基板ケース(図示せず)の内部に収納されている。そして、メイン基板ケース100は、
図2及び
図3に示すように、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
【0054】
(メイン基板ケース100)
ここで、
図4及び
図5を用いて、メイン基板ケース100についてより具体的に説明する。
メイン基板ケース100は、
図4及び
図5に示すように、いずれも透明樹脂製のベース体110とカバー体120とから構成され、メイン基板ケース100内にメイン基板210が収納された後、封印される。
そして、メイン基板ケース100は、
図3に示すように、基板ホルダー130によって筐体12の後面側に固定される。
【0055】
(ベース体110)
ベース体110は、
図5に示すように上面側が開口した箱状に形成される。
そして、
図4及び
図5に示すように、ベース体110の左側には、メイン基板ケース100の外周縁から外方に向けて突出し、基板ホルダー130と接合されるフランジ部111を備える。
なお、ベース体110に備える場合に限定されず、カバー体120にフランジ部111を備えカバー体120が基板ホルダー130と接合するようにしても良いし、又、ベース体110とカバー体120の両方にフランジ部111を備え両方が基板ホルダー130と接合するようにしても良い。
【0056】
(カバー体120)
カバー体120は、
図4及び
図5に示すように、ベース体110の開口を覆うものである。
【0057】
(基板ホルダー130)
基板ホルダー130は、
図4及び
図5に示すように、ベース体110のフランジ部111とネジなどにより接合され、メイン基板ケース100を筐体に固定するものである。
【0058】
(メイン基板210)
メイン基板210の一方面には、
図5及び
図6に示すように、外部接続用の複数のコネクタが実装されるとともに、モニターランプ140や、CPU、ROM、RAM等のチップ部品が実装されている。
【0059】
(モニターランプ140)
モニターランプ140は、
図5、
図6に示すように、メイン基板210上に配置され、遊技機の各種のセンサーに接続されることで、遊技機の各種のセンサーが有効に機能しているか否かを点灯状態により表示するためのものである。
例えば、左側にあるモニターランプ140には「セレクターセンサーA」が割り当てられており、中央にあるモニターランプ140には「セレクターセンサーB」が割り当てられており、右側にあるモニターランプ140には「シングルベットスイッチ」が割り当てられている。
【0060】
各モニターランプ140は、対応するセンサーがメダルや操作を検出した状態では点灯し、検出していない状態では、消灯することで、遊技機の各種のセンサーが有効に機能しているか否かを点灯状態により表示している。
具体的には、遊技機の各種のセンサーが発光素子及び受光素子で構成されており、セレクターセンサーA、Bの場合、メダルがセレクターセンサーA、Bを通過中に発光素子からの光を遮断するように構成されており、発光素子からの光を受光素子が受光している状態(メダルで光が遮断されていない状態)では、セレクターセンサーA、Bに対応するモニターランプ140は消灯しており、受光していない状態(メダルで光が遮断されている状態)では、セレクターセンサーA、Bに対応するモニターランプ140は、点灯する。
【0061】
また、シングルベットスイッチ35の場合、シングルベットスイッチ35が操作されると、当該操作により移動する部材により発光素子からの光を遮るように構成されており、発光素子からの光を受光素子が受光している状態(シングルベットスイッチ35が操作されていない状態)では、シングルベットスイッチ35に対応するモニターランプ140(
図6のC)は消灯しており、受光していない状態(シングルベットスイッチが操作されている状態)では、シングルベットスイッチ35に対応するモニターランプ140は、点灯する。
そのため、例えば左側にあるモニターランプ140(
図6のA)が、メダル投入口38から投入されたメダルがセレクターセンサーAを通過中ではない状態(メダルにより、発光素子からの光が遮断されていない状態)で点灯である場合、メダル投入口38から投入されたメダルがセレクターセンサーAを通過中の状態(メダルにより、発光素子からの光が遮断されている状態)で消灯である場合は、「セレクターセンサーA」が有効に機能していないことを示している。
【0062】
なお、受光素子が発光素子からの光を受光している状態では消灯とし、受光していない状態では点灯としたが、逆でも良いし、センサー毎にかえても良い。
また、センサーの構成については、限定されず、例えば、スイッチが操作されていない状態で発光素子からの光を遮断する構成にしても良い。
【0063】
なお、モニターランプ140の数や、モニターランプ140が対応しているセンサーは図に示すものに限定されず、遊技機が備えているセンサーやスイッチと同数のモニターランプ140を備えていることが望ましい。
【0064】
また、モニターランプ140の近傍には、モニターランプ140毎に記号、本実施の形態ではアルファベットが振られている。
例えば、
図6に示すように、左側にあるモニターランプ140には「A」、中央にあるモニターランプ140には「B」、右側にあるモニターランプ140には「C」が振られている。
そして、遊技機内部の前扉を開放した場合に視認可能となるいずれかの箇所に貼り付けられ、
図7に示すようなモニターランプ140の対応関係を示す対応表により、モニターランプ140がどのセンサーに対応しているかが判断される。
【0065】
また、上述したように、発光手段としてのランプを備える操作手段(マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50)については、各操作手段が備えるランプ(34a,40a,50a,50b,50c)にモニターランプ140としての機能を与えることで、メイン基板210上にモニターランプ140を備えないようにしている。
【0066】
メイン制御手段200及びサブ制御手段300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。モニターランプ140は、各種のセンサーが有効に機能しているか否かを点灯状態(点灯/消灯)により表示するためのものである。
【0067】
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
【0068】
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(
図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件(この状態となるとランプ40aが点灯する)に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、メイン制御手段200により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
【0069】
本実施の形態では、役として、大別すると、ベル役、チェリー役、チャンス目などの小役(メダルの払い出しを伴う役や、演出状態の移行の契機となる役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサーにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。この状態となるとランプ50a,50b,50cが点灯する。
【0070】
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
【0071】
役抽選の当選確率は、複数段階、本実施の形態では、6段階(SET1〜SET6)設定されており、設定値1(SET1)が最も低く、設定値6(SET6)が最も高くなるように設定されている。
【0072】
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
【0073】
(サブ制御手段300)
サブ制御手段300は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段300は、ランプ78を駆動するためのLED駆動回路に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
【0074】
(ブロック図)
動作確認用ランプ制御回路Kの概略について、
図8〜
図9を用いて説明する。
図8〜
図9に示すように、動作確認用ランプ制御回路Kは、メイン制御手段200のCPUとスイッチ(マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50)との間に設けられ、所定の切り替え契機、本実施の形態では、ドアセンサー19により前扉14の開放が検出された場合などに、スイッチ(マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50)の入力に基づいて、ランプ(ランプ34a、ランプ40a、ランプ50a,b,c)の点灯状態(点灯/消灯)を制御するものである。
なお、マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50に設けられたセンサーは、前述のシングルベットスイッチ34と同様、発光素子及び受光素子から構成されており、マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50が操作されると、当該操作により移動する部材により、発光素子からの光が遮断され、当該遮断を検出して、ランプ34a、ランプ40a、ランプ50a,b,cを点灯させられる。
【0075】
具体的には、ストップスイッチ50(左ストップスイッチL)の場合を例に、
図9を用いて説明する。
図9(a)に示すように、前扉14が閉まっており、且つ遊技進行可能時、スタートスイッチ40操作により回転リール62の回転開始後、ストップスイッチ50の操作が有効な状態となった場合は、この状態を報知するため、メイン制御手段200のCPUからランプ50aに遊技進行用ランプ制御信号を出力し、ランプ50aを点灯させる制御が行われる。
【0076】
遊技者が、左ストップスイッチLを操作すると、メイン制御手段200のCPUは、左ストップスイッチLのセンサーからの信号(左ストップスイッチL入力信号)を入力し、左回転リール64を停止させる制御を行う。
この場合には、動作確認用ランプ制御回路Kは遊技進行不可信号が入力されていないので無効となっている。
【0077】
図9(b)に示すように、遊技進行不可信号(前扉14の開放など)が動作確認用ランプ制御回路Kに入力されると、ストップスイッチ50の操作が有効な状態となった場合であっても、CPUからの遊技進行用ランプ制御信号はランプ50aに入力されないとともに、遊技店の店員などにより、左ストップスイッチLが操作された場合は、当該左ストップスイッチL入力信号は、動作確認用ランプ制御回路Kに入力される。そして、動作確認用ランプ制御回路Kからランプ50aに動作確認用ランプ制御信号が出力され、ランプ50aを点灯させる制御が行われる。
【0078】
(回路図)
具体例の一例について、ストップスイッチ50(左ストップスイッチL)の場合を例に、
図10を用いて説明する。
遊技進行可能時は、遊技進行不可信号は遊技進行可能を示すLowであり、動作確認用ランプ制御回路Kは非導通状態であることから、ストップスイッチ50(左ストップスイッチL)が操作可能な状態になった場合は、メイン制御手段200のCPUから左ストップスイッチLのランプ50aを点灯させる信号が出力され、ランプ50aが点灯する。
そして、左ストップスイッチLのセンサーがON(発光素子からの光が遮断された状態)になった場合は、CPUに左ストップスイッチLの信号(左ストップスイッチL入力信号)が入力され、CPUにより左回転リール64が停止制御される。
【0079】
また、前扉14の開放などによる遊技進行不可能時は、ドアセンサー19がOFFになることにより遊技進行不可信号が遊技進行不可能を示すHiになり、動作確認用ランプ制御回路KのVccからの電流が、トランジスタのコレクタ−エミッタ間に流れることで、動作確認用ランプ制御回路Kが導通状態となる。
また、CPUから左ストップスイッチLのランプ50aを点灯させる信号の出力が制限される。
【0080】
そして、左ストップスイッチLのセンサーがON(発光素子からの光が遮断された状態)になった場合は、動作確認用ランプ制御回路Kに左ストップスイッチLの信号(左ストップスイッチL入力信号)が入力され、動作確認用ランプ制御回路Kからランプ50aに動作確認用ランプ制御信号が出力され、ランプ50aをモニターランプ140として点灯させる制御が行われる。
また、CPUにも左ストップスイッチLの信号(左ストップスイッチL入力信号)が入力されるが、CPUは、前扉14の開放などによる遊技進行不可能時に、左ストップスイッチLのランプ50aを点灯させる信号の出力を制限するため、CPUによりランプ50aの点灯は制御されることはない。
【0081】
なお、
図8、
図9に示すブロック図、回路図は一例であり、これに限定されない。
また、遊技進行不可信号がHiの場合にも、CPUにスイッチの操作信号が入力されなる構成としているが、これに限定されず、入力されないようにしても良いし、前扉14が開放されても、遊技進行可能状態を継続しても良いし、CPUにスイッチの操作信号が入力されるが、ランプ34a、ランプ40a、ランプ50a,b,cの点灯を動作確認用ランプ制御回路Kが制御するようにしても良い。
【0082】
(第2の実施の形態)
つぎに、
図11〜
図14を用いて、第2の実施の形態について説明する。
上述した第1の実施の形態では、モニターランプ140の対応表を遊技機内部に貼り付けるものであるが(
図7参照)、第2の実施の形態では、モニターランプ140の対応表を備えることなく、モニターランプ140が対応するセンサーの名称を当該モニターランプ140の光で照射するものである。
以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0083】
(モニターランプ140)
モニターランプ140は、
図11〜
図14に示すように、当該モニターランプ140の光を基板ケースの側面側、本実施の形態では、左側面に向くように設定されている。
【0084】
(反射手段150)
反射手段150は、
図11〜
図14に示すように、メイン基板ケース100内の内側端部に設けられ、遊技機正面側が開口した箱状に形成され、モニターランプ140の光を遊技機正面側に反射させるものである。
なお、反射手段150は、箱状に形成されるものに限定されない。
また、反射手段150は、光透過性が低い材質により構成されることが望ましいが、これに限定されない。
【0085】
反射手段150には、(1)レンズ部151と、(2)反射部152と、(3)仕切り部153とを備える。
なお、反射手段150の各部は、(1)〜(3)に限定されない。例えば、特にモニターランプ140に指向性の高いLEDを採用した場合には、レンズ部151を備えないようにしても良い。
【0086】
(レンズ部151)
レンズ部151は、
図11〜
図14に示すように、反射手段150のモニターランプ140の光が照射される部分に備えられ、モニターランプ140の光を集光するものである。
【0087】
(反射部152)
反射部152は、
図14に示すように、レンズ部151により集光されたモニターランプ140の光を後述する表示部160に反射させるもの、例えば鏡である。
【0088】
(仕切り部153)
仕切り部153は、
図11〜
図13に示すように、反射手段150の内側で、各反射部152をモニターランプ140毎に仕切る透光性のない材料により構成されるものである。
これにより、モニターランプ140の光が、後述する表示部160の対応するセンサーの名称以外の名称に反射することを防止している。
【0089】
(表示部160)
表示部160は、
図11〜
図14に示すように、ベース体110の反射部152により反射されたモニターランプ140の光が照射される部分に設けられ、当該モニターランプ140が対応するセンサーの名称が表示されているものである。
すなわち、点灯しているモニターランプ140に対応するセンサーの名称が表示されている部分が明るく照らされることで、対応表を見ることなくセンサーが有効に機能しているか否かを判断できるようにしている。
【0090】
例えば、
図13では、「SEL A」と「SEL B」とが照射されており、メダル投入口38から投入されたメダルがセレクターセンサーA、セレクターセンサーBを通過中の状態であれば、「SEL A」と「SEL B」とに対応するセレクターセンサーA(メダルセレクター内部に設けられたセンサーA)とセレクターセンサーB(メダルセレクター内部に設けられたセンサーB)とが有効に機能していることを示し、メダルがセレクターセンサーA、セレクターセンサーBを通過中ではない状態であれば、有効に機能していないことを示している。また、遊技店の店員がスタートスイッチ40を操作した際に、
図13に示すようにスタートスイッチ40に対応する「START」が照射されればスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していることが分かり、照射されなければスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していないことが分かる。
また、遊技店の店員がスタートスイッチ40を操作していないにも関わらず、
図13に示すようにスタートスイッチ40に対応する「START」が照射されればスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していないことが分かる。
なお、表示部160に表示されているセンサーの名称や数は図に示すものに限定されず、他のセンサーが有効に機能しているか否かを判断することができるようにしても良い。
【0091】
(第3の実施の形態)
つぎに、
図15〜
図18を用いて、第3の実施の形態について説明する。
上述した第2の実施の形態では、反射手段150をメイン基板ケース100内に設けたが、第3の実施の形態では、メイン基板ケース100外の、例えば基板ホルダー130に設けたものである。
以下、第2の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0092】
(モニターランプ140)
モニターランプ140は、
図15〜
図18に示すように、当該モニターランプ140の光を基板ケースの側面側、本実施の形態では、左側面に向くように設定されている。
【0093】
(名称表示手段170)
名称表示手段170は、
図15〜
図18に示すように、モニターランプ140の光を遊技機正面側に反射させるとともに、反射された光によって、モニターランプ140が対応するセンサーの名称を表示するものである。
【0094】
名称表示手段170には、
図15〜
図18に示すように、(1)レンズ部171と、(2)反射部172と、(3)表示部173と、(4)仕切り部175とを備える。
そして、後述するように、名称表示手段170の、レンズ部171はカバー体120、ベース体110と基板ホルダー130とに設けられ、反射部172は基板ホルダー130に設けられ、表示部173はベース体110に設けられるが、これに限定されず、名称表示手段170をベース体110や基板ホルダー130とは別に設けても良い。
なお、名称表示手段170の各部は、(1)〜(4)に限定されない。例えば、特にモニターランプ140に指向性の高いLEDを採用した場合には、レンズ部171を備えないようにしても良い。
【0095】
(レンズ部171)
レンズ部171は、
図15〜
図18に示すように、モニターランプ140の光が照射される部分に備えられ、モニターランプ140の光を集光するものである。
具体的には、レンズ部171は、モニターランプ140の光が照射されるベース体110の左側面と、当該ベース体110の左側面と重なる基板ホルダー130の右側面とにそれぞれ設けられる。
これにより、モニターランプ140の光がベース体110と基板ホルダー130とに阻害されることなく、反射部に照射させることができる。
【0096】
(反射部172)
反射部172は、
図18に示すように、基板ホルダー130に設けられ、レンズ部171により集光されたモニターランプ140の光を表示部に反射させるもの、例えば鏡である。
【0097】
(表示部173)
表示部173は、
図15〜
図18に示すように、反射部172により反射されたモニターランプ140の光が照射される部分、本実施の形態では、ベース体110のフランジ部111に設けられ、当該モニターランプ140が対応するセンサーの名称が表示されているものである。
すなわち、点灯しているモニターランプ140に対応するセンサーの名称が表示されている部分が明るく照らされることで、対応表を見ることなくセンサーが有効に機能しているか否かを判断できるようにしている。
【0098】
例えば、
図17では、「SEL A」と「SEL B」とが照射されており、メダル投入口38から投入されたメダルがセレクターセンサーA、セレクターセンサーBを通過中の状態であれば、「SEL A」と「SEL B」とに対応するセレクターセンサーA(メダルセレクター内部に設けられたセンサーA)とセレクターセンサーB(メダルセレクター内部に設けられたセンサーB)とが有効に機能していることを示し、メダルがセレクターセンサーA、セレクターセンサーBを通過中ではない状態であれば、有効に機能していないことを示している。また、遊技店の店員がスタートスイッチ40を操作した際に、
図17に示すようにスタートスイッチ40に対応する「START」が照射されればスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していることが分かり、照射されなければスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していないことが分かる。
また、遊技店の店員がスタートスイッチ40を操作していないにも関わらず、
図13に示すようにスタートスイッチ40に対応する「START」が照射されればスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していないことが分かる。
なお、表示部173に表示されているセンサーの名称や数は図に示すものに限定されず、他のセンサーが有効に機能しているか否かを判断することができるようにしても良い。
【0099】
また、
図15、
図18に示すように、表示部173の下部側に重なる基板ホルダー130の遊技機正面側には、開口部174を備え、反射部172により反射された光が基板ホルダー130に阻害されることなく、表示部に照射させることができるようにしている。
【0100】
(仕切り部175)
仕切り部175は、
図15〜
図17に示すように、基板ホルダー130の内側で、各反射部172をモニターランプ140毎に仕切る透光性のない材料により構成されるものである。
これにより、モニターランプ140の光が、表示部173の対応するセンサーの名称以外の名称に反射することを防止している。
【0101】
(第4の実施の形態)
つぎに、
図19〜
図22を用いて、第4の実施の形態について説明する。
上述した第1の実施の形態では、モニターランプ140の対応表を遊技機内部に貼り付けるものであるが、第4の実施の形態では、モニターランプ140の対応表を備えることなく、モニターランプ140が対応するセンサーの名称を当該モニターランプ140の光で照射するものである。
以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0102】
(モニターランプ140)
モニターランプ140は、
図19、
図22に示すように、当該モニターランプ140の光を基板ケースの遊技機正面側に向くように設定されている。
また、モニターランプ140は、紫外線LEDにより構成される。
【0103】
(表示部180)
表示部180は、
図19〜
図22に示すように、モニターランプ140の光が照射されるメイン基板ケース100の遊技機正面側に設けられ、モニターランプ140が対応するセンサーの名称を当該モニターランプ140の紫外線に反応するインクにより印刷している。
これにより、モニターランプ140の光が照射されているセンサーの名称のみがはっきりと視認可能となる。
【0104】
例えば、
図21では、「SEL A」と「SEL B」とがモニターランプ140の光により照射され、はっきりと視認可能となっており、メダル投入口38から投入されたメダルがセレクターセンサーA、セレクターセンサーBを通過中の状態であれば、「SEL A」と「SEL B」とに対応するセレクターセンサーA(メダルセレクター内部に設けられたセンサーA)とセレクターセンサーB(メダルセレクター内部に設けられたセンサーB)とが有効に機能していることを示し、メダルがセレクターセンサーA、セレクターセンサーBを通過中ではない状態であれば、有効に機能していないことを示している。また、遊技店の店員がスタートスイッチ40を操作した際に、
図21に示すようにスタートスイッチ40に対応する「START」がモニターランプ140の光により照射されればスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していることが分かり、照射されなければスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していないことが分かる。
また、遊技店の店員がスタートスイッチ40を操作していないにも関わらず、
図13に示すようにスタートスイッチ40に対応する「START」が照射されればスタートスイッチ40のセンサーが有効に機能していないことが分かる。
なお、表示部180に表示されているセンサーの名称や数は図に示すものに限定されず、他のセンサーが有効に機能しているか否かを判断することができるようにしても良い。
【0105】
また、図示しないが、モニターランプ140毎に仕切り部を備え、各モニターランプ140の光が対応しないセンサーの名称を照射しないようにしても良いし、又、モニターランプ140を表示部180に近づけて設置することにより、各モニターランプ140の光が対応しないセンサーの名称を照射しないようにしても良い。また、紫外線LEDを指向性の高いものにすることで、対応しないセンサーの名称を照射しないようにしても良い。
【0106】
(第5の実施の形態)
つぎに、第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に第2の実施の形態を加えたものである。
すなわち、遊技者が操作可能な操作手段のうち、発光手段としてのランプを備えている場合(マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50)は、モニターランプ140として当該ランプを用い(第1の実施の形態)、発光手段としてのランプを備えていない操作手段や、その他のセンサーについては、モニターランプ140をメイン基板210上に設けるようにしている(第2の実施の形態)。
【0107】
例えば、
図11に示す6個のモニターランプ140のうち、「START」「STOP L」「STOP C」「STOP R」の4個については、当該スイッチが備えるランプをモニターランプ140として用いるため、メイン基板210上には配置する必要がなくなる。
これにより、メイン基板210上のモニターランプ140の数を減らすことが可能となり、メイン基板210を小さくすることが可能となる。
また、モニターランプ140の対応表を見ることなく、各種のセンサーの動作状況を確認することが可能となる。
【0108】
(第6の実施の形態)
つぎに、第6の実施の形態について説明する。
第6の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に第3の実施の形態を加えたものである。
すなわち、遊技者が操作可能な操作手段のうち、発光手段としてのランプを備えている場合(マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50)は、モニターランプ140として当該ランプを用い(第1の実施の形態)、発光手段としてのランプを備えていない操作手段や、その他のセンサーについては、モニターランプ140をメイン基板210上に設けるようにしている(第3の実施の形態)。
【0109】
例えば、
図15に示す6個のモニターランプ140のうち、「START」「STOP L」「STOP C」「STOP R」の4個については、当該スイッチが備えるランプをモニターランプ140として用いるため、メイン基板210上には配置する必要がなくなる。
これにより、メイン基板210上のモニターランプ140の数を減らすことが可能となり、メイン基板210を小さくすることが可能となる。
また、モニターランプ140の対応表を見ることなく、各種のセンサーの動作状況を確認することが可能となる。
【0110】
(第7の実施の形態)
つぎに、第7の実施の形態について説明する。
第7の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に第4の実施の形態を加えたものである。
すなわち、遊技者が操作可能な操作手段のうち、発光手段としてのランプを備えている場合(マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50)は、モニターランプ140として当該ランプを用い(第1の実施の形態)、発光手段としてのランプを備えていない操作手段や、その他のセンサーについては、モニターランプ140をメイン基板210上に設けるようにしている(第4の実施の形態)。
【0111】
例えば、
図19に示す8個のモニターランプ140のうち、「MAXBET」「START」「STOP L」「STOP C」「STOP R」の5個については、当該スイッチが備えるランプをモニターランプ140として用いるため、メイン基板210上には配置する必要がなくなる。
これにより、メイン基板210上のモニターランプ140の数を減らすことが可能となり、メイン基板210を小さくすることが可能となる。
また、モニターランプ140の対応表を見ることなく、各種のセンサーの動作状況を確認することが可能となる。
【0112】
(第8の実施の形態)
つぎに、
図23、
図24を用いて、第8の実施の形態について説明する。
上述した第1の実施の形態では、モニターランプ140をメイン基板210上に配置するものであったが、第8の実施の形態では、メイン基板210と接続された外部の装置である検査装置に配置するものである。
以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0113】
(検査装置190)
検査装置190は、
図23に示すように、メイン基板ケース100に隣接して、又は、
図24に示すようにメイン基板ケース100の近傍する位置に設けられ、透明樹脂製の材料により構成される箱状のものである。
検査装置190は、内部にモニターランプ140を備える。
モニターランプ140は、図に示すように、メイン基板210とコネクタ191を介して接続されている。
【0114】
また、モニターランプ140の上部には、当該モニターランプ140が対応するセンサーの名称が記載されている。
これは、第1の実施の形態などでは、メイン基板210上にセンサーの名称を記載するスペースがないが、検査装置190としてモニターランプ140をメイン基板210とは分離することで、モニターランプ140の近くに名称を記載するスペースを確保することができるためである。
【0115】
このように検査装置190を設けることにより、検査装置190を取り替えるだけで、モニターランプ140が対応するセンサーが異なる他の機種の遊技機にも使用することが可能となる。
また、遊技店の店員が視認しやすい位置にモニターランプ140を配置することが可能となる。
【0116】
なお、検査装置190は、基板ホルダー130を兼用するようにしても良い。
すなわち、検査装置190とメイン基板ケース100とをコネクタ191以外のネジなどにより接合することにより、メイン基板ケース100を筐体に固定するように構成しても良い。
これにより、基板ホルダー130と検査装置190との両方を設ける必要がなくなり、筐体12内に配置するパーツを少なくすることが可能となり、筐体12内の設計を容易にすることが可能となる。
【0117】
(第9の実施の形態)
つぎに、第9の実施の形態について説明する。
第9の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に第8の実施の形態を加えたものである。
すなわち、遊技者が操作可能な操作手段のうち、発光手段としてのランプを備えている場合(マックスベットスイッチ34、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50)は、モニターランプ140として当該ランプを用い(第1の実施の形態)、発光手段としてのランプを備えていない操作手段や、その他のセンサーについては、モニターランプ140をメイン基板210と接続された外部の装置である検査装置190に設けるようにしている(第8の実施の形態)。
【0118】
例えば、
図23に示す6個のモニターランプ140のうち、「START」「STOP L」「STOP C」「STOP R」の4個については、当該スイッチが備えるランプをモニターランプ140として用いるため、検査装置190には備えさせる必要がなくなる。
これにより、検査装置190に備えさせるモニターランプ140の数を減らすことが可能となり、検査装置190を小さくすることが可能となる。
【解決手段】基板ケース(100)に収納されたメイン基板(200)と、前記メイン基板(200)上に配置され、遊技機(10)の各種のセンサーが有効に機能しているか否かを点灯状態により表示するためのモニターランプ(140)と、前記メイン基板(200)に接続され、遊技者が操作可能な操作手段と、前記操作手段が遊技の進行において、操作が有効な状態であることを点灯状態により報知する発光手段と、を備え、前記発光手段は、所定の切り替え契機により、当該操作手段を操作することにより当該操作手段のセンサーが有効に機能しているか否かを当該発光手段の点灯状態により報知するようにしていることを特徴とする。