(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係るオリジナルブレンド珈琲提案方法に関するオリジナルブレンド珈琲提案システムの一実施形態について、
図1〜
図11を参照して具体的に説明する。オリジナルブレンド珈琲提案システムは、
図1に示すように、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1と、ユーザが使用するユーザ端末2とがネットワークNを介して接続されている。このユーザ端末2は、PC(Personal Computer)やiphone(登録商標)等のスマートフォンや携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)等で構成されてなるものである。
【0015】
一方、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1は、
図2に示すように、CPU等からなる中央制御部10と、ユーザがユーザ端末2(
図1参照)を用いて選択した情報を取得するユーザ選択情報取得部11と、珈琲豆味わいデータベース12と、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13と、アドバイス内容算出部14と、Webページ(
図4〜
図9に示す画面P1〜画面P4、
図11に示す画面P20)を生成するためのプログラムが格納されている画面プログラム15と、無線LAN,有線LAN,ダイヤルアップ等の通信手段でネットワークNに接続が可能な通信部16とで構成されている。
【0016】
ところで、この珈琲豆味わいデータベース12には、
図3に示す、複数種の珈琲豆それぞれの味わいを焙煎度に応じて数値化したテーブルTBLが格納されている。より具体的に説明すると、このテーブルTBLには、珈琲豆の種類(図示では、ショコラPN,ブルーレイク)が記憶され(TB1参照)、この珈琲豆の種類夫々の焙煎度(図示では、ミディアムロースト,シティロースト)が記憶され(TB2参照)、これら珈琲豆の焙煎度夫々に応じた酸味(図示では、85,55)(TB3参照)、苦味(図示では、18,45)(TB4参照)、後味(図示では、28,55)(TB5参照)、重厚感(図示では、20,50)(TB6参照)を数値化した味わい(TB3〜TB6参照)が記憶されている。
【0017】
ところで、この数値は、味覚センサ(例えば、インテリジェントセンサーテクノロジー社製の味覚センサ)を用いて計測したもので、具体的には、1種類の珈琲豆に対して、4段階の焙煎度(ミディアムロースト、ハイロースト、シティロースト、フルシティロースト)の珈琲豆を、焙煎機(例えば、ダイイチデンシ株式会社製NOVO MARKII)を用いて予め用意しておき、それら全てを、味覚センサを用いて計測する。これにより、酸味・苦味・後味・コクの4項目が数値化されたものが計測されることとなる。そして、この計測された4項目を100分率換算したものが、
図3に示すテーブルTBLに記憶されている数値である。ただし、コクについては、表現が曖昧であり、且つ、人それぞれコクに対するイメージが異なるため、そのまま使用せず、重厚感という項目を設け、苦味・コク・後味(後味については数値の2倍)を加えた数値を用いている。
【0018】
かくして、このようにして数値化されたものが予め
図3に示すテーブルTBL内に記憶されており、そのテーブルTBLが珈琲豆味わいデータベース12に格納されている。
【0019】
一方、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13は、ユーザがユーザ端末2(
図1参照)を用いてユーザが選択した珈琲豆、焙煎度、割合(配合割合)の情報に基づいてオリジナルブレンド珈琲の味わいを算出するものである。具体的には、
図7に示す画面P2に示すように、ユーザがユーザ端末2を用いて、珈琲豆として「ショコラPN」、「ブルーレイク」(画像P2a2参照)を選択し、焙煎度として、「ショコラPN」の焙煎度「ミディアムロースト」(画像P2b2参照)、「ブルーレイク」の焙煎度「シティロースト」(画像P2b2参照)を選択し、割合(配合割合)として、「ショコラPN」の焙煎度「ミディアムロースト」を「30%」(画像P2c2参照)、「ブルーレイク」の焙煎度「シティロースト」を「70%」(画像P2c2参照)にして、「ブレンドする」(画像P2e参照)を選択すると、ユーザ選択情報取得部11(
図2参照)がその情報を取得する。これを受けて、中央制御部10は、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)を読み出し、ユーザ選択情報取得部11にて取得した情報をオリジナルブレンド珈琲味わい算出部13に送出する。そして、この送出されてきたテーブルTBL(
図3参照)及び情報に基づき、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13は、オリジナルブレンド珈琲の味わいを算出する。具体的には、オリジナルブレンド珈琲として、焙煎度「ミディアムロースト」の珈琲豆「ショコラPN」の割合(配合割合)が「30%」で、焙煎度「シティロースト」の珈琲豆「ブルーレイク」の割合(配合割合)が「70%」で、
図3に示す珈琲豆「ショコラPN」(TB1参照)の焙煎度「ミディアムロースト」(TB2参照)の酸味が「85」(TB3参照)、苦味が「18」(TB4参照)、後味が「28」(TB5参照)、重厚感が「20」(TB6参照)で、珈琲豆「ブルーレイク」(TB1参照)の焙煎度「シティロースト」(TB2参照)の酸味が「55」(TB3参照)、苦味が「45」(TB4参照)、後味が「55」(TB5参照)、重厚感が「50」(TB6参照)であるから、オリジナルブレンド珈琲の味わい、すなわち、酸味、苦味、後味、重厚感は、以下のように算出される。
【0020】
酸味:85×0.3+55×0.7=64
苦味:18×0.3+45×0.7=36.9≒37(四捨五入)
後味:28×0.3+55×0.7=46.9≒47(四捨五入)
重厚感:20×0.3+50×0.7=41
【0021】
かくして、このように算出された数値が、
図8に示す画面P3の画像P3aに示すようなグラフとしてユーザ端末2に表示されることとなる。なお、この算出された数値は、強さを示すもの、すなわち、酸味の強さ、苦味の強さ、後味の強さ、重厚感の強さを示すものであり、
図8に示す画面P3の画像P3aの表現と対応させると、酸味の強さが酸味の「爽やか」に該当し、苦味の強さが苦味の「力強い」に該当し、後味の強さが後味の「余韻」に該当し、重厚感の強さが「しっかり」に該当する。他方で、酸味の弱さが酸味の「穏やか」に該当し、苦味の弱さが苦味の「柔らか」に該当し、後味の弱さが後味の「キレ」に該当し、重厚感の弱さが「すっきり」に該当する。しかして、上記算出結果を用いて説明すると、酸味の強さが「64」であるため、
図8に示す画面P3の画像P3aでは、酸味の爽やかが「64」、酸味の穏やかが「36」となっている。そして、苦味の強さが「37」であるため、
図8に示す画面P3の画像P3aでは、苦味の力強いが「37」、苦味の柔らかが「63」となっている。さらに、後味の強さが「47」であるため、
図8に示す画面P3の画像P3aでは、後味の余韻が「47」、後味のキレが「53」となっている。そしてさらに、重厚感の強さが「41」であるため、
図8に示す画面P3の画像P3aでは、重厚感のしっかりが「41」、重厚感のすっきりが「59」となっている。
【0022】
ところで、このように、強さ、弱さと表現せず、
図8に示す画面P3の画像P3aのように表現を変えているのは以下の理由によるものである。すなわち、珈琲には、多くの酸が含まれているが、強弱で表現すると大半のユーザが弱で選択してしまい(レモンのような酸っぱさをイメージし、酸味が苦手であるという意識を殆どの人がもっているため弱を選択する傾向にある)、結果的にユーザが所望する味わいを得られない可能性があるためである。そのため、強さ、弱さと表現せず、
図8に示す画面P3の画像P3aのように表現を変えて表示するようにしている。
【0023】
アドバイス内容算出部14は、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて算出された結果に基づき、ユーザが
図1に示すユーザ端末2を用いて酸味、苦味、後味、重厚感の一部を変更したいと所望した場合に、その所望内容に応じたアドバイスを算出するものである。具体的には、
図8に示す画面P3の画像P3aに示すようなグラフを、ユーザ端末2(
図1参照)にて確認したユーザが、
図8に示す画面P3の画像P3bに示す「アドバイスをもらう」の表示内容の何れかを選択し(図示では、「キレの良い後味にしたい」を選択)、「アドバイスを確認」(画像P3c参照)を選択すると、ユーザ選択情報取得部11(
図2参照)がその情報を取得する。これを受けて、中央制御部10は、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)を読み出し、ユーザ選択情報取得部11にて取得した情報をアドバイス内容算出部14に送出する。そして、この送出された情報に基づき、アドバイス内容算出部14は、焙煎度、割合(配合割合)、珈琲豆、それぞれについて、「微調整」、「程良い変化」、「大胆な変化」の3タイプのアドバイス内容を算出する。「微調整」のアドバイス内容に関しては、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて算出した内容から「1」〜「5」まで変化させた内容をアドバイスする。具体的に説明すると、ユーザが、
図8に示す画像P3bの「アドバイスをもらう」の表示内容のうち、「キレの良い後味にしたい」を選択していた場合、アドバイス内容算出部14は、同一の珈琲豆、同一の割合(配合割合)で、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「46」〜「42」の間で変化させることができる焙煎度を、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)の後味(
図3のTB5参照)より探し出す。そして、もしあれば、その焙煎度を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0024】
次に、アドバイス内容算出部14は、同一の珈琲豆、同一の焙煎度で、割合(配合割合)を変化させることで、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「46」〜「42」の間で変化させることができる割合(配合割合)を算出する。そして、適した割合(配合割合)があれば、その割合(配合割合)を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0025】
次に、アドバイス内容算出部14は、同一の焙煎度、同一の割合(配合割合)で、珈琲豆を変化させることで、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「46」〜「42」の間で変化させることができる後味を、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)の後味(
図3のTB5参照)より探し出す。そして、もしあれば、その珈琲豆を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0026】
かくして、このようにして、アドバイス内容算出部14にて算出された「微調整」のアドバイス内容が表示(
図9に示す画面P4の画像P4a参照)されることとなる。すなわち、焙煎度としては、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスが表示され、割合(配合割合)としては、ショコラPNの割合を10%増量し、ブルーレイクの割合を10%減量してはどうかという旨のアドバイスが表示され、珈琲豆としては、ブルーレイクをエスプレッソレディーに変えてはどうかというアドバイスが表示される。
【0027】
一方、「程良い変化」のアドバイス内容に関しては、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて算出した内容から「6」〜「15」の範囲内で変化させた内容をアドバイスする。具体的に説明すると、ユーザが、
図8に示す画像P3bの「アドバイスをもらう」の表示内容のうち、「キレの良い後味にしたい」を選択していた場合、アドバイス内容算出部14は、同一の珈琲豆、同一の割合(配合割合)で、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「41」〜「32」の間で変化させることができる焙煎度を、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)の後味(
図3のTB5参照)より探し出す。そして、もしあれば、その焙煎度を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0028】
次に、アドバイス内容算出部14は、同一の珈琲豆、同一の焙煎度で、割合(配合割合)を変化させることで、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「41」〜「32」の間で変化させることができる割合(配合割合)を算出する。そして、適した割合(配合割合)があれば、その割合(配合割合)を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0029】
次に、アドバイス内容算出部14は、同一の焙煎度、同一の割合(配合割合)で、珈琲豆を変化させることで、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「41」〜「32」の間で変化させることができる後味を、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)の後味(
図3のTB5参照)より探し出す。そして、もしあれば、その珈琲豆を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0030】
かくして、このようにして、アドバイス内容算出部14にて算出された「程良い変化」のアドバイス内容が表示(
図9に示す画面P4の画像P4b参照)されることとなる。すなわち、焙煎度としては、ブルーレイクの焙煎度を「ハイロースト」に変化させてはどうかという旨のアドバイスが表示され、割合(配合割合)としては、ショコラPNの割合を30%増量し、ブルーレイクの割合を30%減量してはどうかという旨のアドバイスが表示され、珈琲豆としては、ブルーレイクをアンデスマウンテンに変えてはどうかというアドバイスが表示される。
【0031】
また一方、「大胆な変化」のアドバイス内容に関しては、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて算出した内容から16以上変化させた内容をアドバイスする。具体的に説明すると、ユーザが、
図8に示す画像P3bの「アドバイスをもらう」の表示内容のうち、「キレの良い後味にしたい」を選択していた場合、アドバイス内容算出部14は、同一の珈琲豆、同一の割合(配合割合)で、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「31」以下の値となるように変化させることができる焙煎度を、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)の後味(
図3のTB5参照)より探し出す。そして、もしあれば、その焙煎度を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0032】
次に、アドバイス内容算出部14は、同一の珈琲豆、同一の焙煎度で、割合(配合割合)を変化させることで、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「31」以下の値となるように変化させることができる割合(配合割合)を算出する。そして、適した割合(配合割合)があれば、その割合(配合割合)を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0033】
次に、アドバイス内容算出部14は、同一の焙煎度、同一の割合(配合割合)で、珈琲豆を変化させることで、アドバイス前の後味の強さ(余韻)が「47」であるから、「31」以下の値となるように変化させることができる後味を、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)の後味(
図3のTB5参照)より探し出す。そして、もしあれば、その珈琲豆を提案し、なければ、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスを算出する。なお、複数の提案内容があれば、その中から無作為に選んだ提案内容を一つだけ提案する。
【0034】
かくして、このようにして、アドバイス内容算出部14にて算出された「大胆な変化」のアドバイス内容が表示(
図9に示す画面P4の画像P4c参照)されることとなる。すなわち、焙煎度としては、ブルーレイクの焙煎度を「ミディアムロースト」に変化させてはどうかという旨のアドバイスが表示され、割合(配合割合)としては、ショコラPNの割合を60%増量し、ブルーレイクの割合を60%減量してはどうかという旨のアドバイスが表示され、珈琲豆としては、これ以上の変化は難しい旨のアドバイスが表示される。
【0035】
しかして、上記説明したように、アドバイス内容算出部14は、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて算出された結果に基づき、ユーザが
図1に示すユーザ端末2を用いて酸味、苦味、後味、重厚感の一部を変更したいと所望した場合に、その所望内容に応じたアドバイスとして、「微調整」、「程良い変化」、「大胆な変化」の3タイプのアドバイス内容を算出することができるものである。
【0036】
<オリジナルブレンド珈琲提案システム使用例>
ここで、上記説明したオリジナルブレンド珈琲提案システムの一使用例を
図10のフローチャート図も参照して説明する。
【0037】
まず、ユーザが
図1に示すユーザ端末2を用いてネットワークNを介してオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1に接続すると、
図2に示す中央制御部10は、画面プログラム15より、ログイン画面を示す画面(図示せず)を読み出し、その読み出した画面をユーザ端末2に送信する。これにより、ユーザは、ユーザ端末2に送信されてきた画面に基づき、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1にログインする。そして、ユーザは、ユーザ端末2を用いてオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1にオリジナルブレンド珈琲を生成したい旨の情報を送信する(ステップS1)。
【0038】
これを受けて、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1の中央制御部10は、画面プログラム15より、
図4に示す画面P1を読み出し、その読み出した画面P1をユーザ端末2に送信する(ステップS2)。
【0039】
次いで、ユーザは、ユーザ端末2を用いて、ユーザ端末2に表示された
図4に示す画面P1のうち、「生豆」か「焙煎豆」かの何れか(画像P1a参照)を選択する(ステップS3)。画像P1aに示すように「生豆」が選択されると、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1は、
図2に示す通信部16を介してユーザ選択情報取得部11にてその情報を取得する。そして、中央制御部10は、ユーザ選択情報取得部11にて取得された情報に基づき、画面プログラム15より、
図5に示す画面P2を読み出し、その読み出した画面P2をユーザ端末2に送信する(ステップS4)。なお、「焙煎豆」が選択されると、
図11に示す画面P20がユーザ端末2に送信されることとなる。
【0040】
次いで、ユーザは、ユーザ端末2を用いて、ユーザ端末2に表示された
図5に示す画面P2から、珈琲豆(画像P2a参照)、焙煎度(画像P2b参照)、割合(配合割合)(画像P2c参照)を選択する。具体的には、珈琲豆(画像P2a参照)の下矢印をプルダウンすると、
図6に示す画像P2a1に示すように、複数種の珈琲豆(ショコラPN,ブルーレイク,カフェインレス サントス等の)が表示されることとなる。そして、焙煎度(
図5の画像P2b参照)の下矢印をプルダウンすると、
図6に示す画像P2b1に示すように、複数の焙煎度(ミディアムロースト,ハイロースト,シティロースト,フルシティロースト)が表示されることとなる。そしてさらに、割合(配合割合)(
図5の画像P2c参照)の下矢印をプルダウンすると、
図6に示す画像P2c1に示すように、複数の割合(0,5,10,・・・・・,95の5%刻みの数字)が表示されることとなる。
【0041】
かくして、ユーザは、このように表示された珈琲豆、焙煎度、割合(配合割合)の所望の内容を、ユーザ端末2を用いて選択する。本実施形態においては、
図7に示すように、珈琲豆として「ショコラPN」、「ブルーレイク」(画像P2a2参照)を選択し、焙煎度として「ミディアムロースト」、「シティロースト」(画像P2b2参照)を選択し、割合(配合割合)として「30」、「70」(画像P2c2参照)を、ユーザ端末2を用いて選択する。これにより、割合が100%となったことから(画像P2d参照)、「ブレンドする」(画像P2e参照)が選択できることとなり、もって、ユーザが、ユーザ端末2を用いて、「ブレンドする」(画像P2e参照)を選択すると、珈琲豆、焙煎度、割合(配合割合)の選択内容がオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1に送信されることとなる(ステップS3)。なお、
図4に示す画面P1にて「焙煎豆」が選択され、
図11に示す画面P20がユーザ端末2に送信された場合、珈琲豆(画像P20a参照)、焙煎度(画像P20b参照)、割合(配合割合)(画像P20c)が選択できるのは同一であるが、焙煎度(画像P20b参照)が全て同じになる点だけが相違する。
【0042】
かくして、珈琲豆、焙煎度、割合(配合割合)の選択内容がネットワークNを介してオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1に送信されると、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1は、
図2に示す通信部16を介してユーザ選択情報取得部11にてその情報を取得する。これを受けて、中央制御部10は、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)を読み出し、ユーザ選択情報取得部11にて取得した情報をオリジナルブレンド珈琲味わい算出部13に送出する。オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13は、テーブルTBL(
図3参照)及び取得した情報に基づき、オリジナルブレンド珈琲の味わいを算出する(ステップS6)。なお、具体的な算出方法は、上述した通りであるから、説明は省略する。
【0043】
次いで、中央制御部10は、オリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて上述のような算出が行われた後、画面プログラム15より、
図8に示す画面P3を読み出し、その読み出した画面P3にオリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて算出された数値を組み込みユーザ端末2に送信する(ステップS7)。これにより、ユーザ端末2には、
図8に示す画面P3が表示されることとなり、もって、ユーザは、所望するオリジナルブレンド珈琲の味わいを
図8の画像P3aに示すように視覚で確認することができる。
【0044】
次いで、ユーザは、算出された味わいの一部を変更したいと所望した場合、
図8に示す画像P3bの中から変更したい内容(穏やかな酸味にしたい、柔らかな苦みにしたい、等)を、ユーザ端末2を用いて1つ選択し、「アドバイス確認」(画像P3c参照)を選択する。これにより、選択したアドバイスして欲しい情報がオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1に送信されることとなる(ステップS8)。
【0045】
かくして、アドバイスして欲しい情報がネットワークNを介してオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1に送信されると、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1は、
図2に示す通信部16を介してユーザ選択情報取得部11にてその情報を取得する。これを受けて、中央制御部10は、珈琲豆味わいデータベース12に格納されているテーブルTBL(
図3参照)を読み出し、ユーザ選択情報取得部11にて取得した情報をアドバイス内容算出部14に送出する。そして、その送出された情報に基づいて、アドバイス内容算出部14は、焙煎度、割合(配合割合)、珈琲豆、それぞれについて、「微調整」、「程良い変化」、「大胆な変化」の3タイプのアドバイス内容を算出する(ステップS9)。なお、具体的な算出方法は、上述した通りであるから、説明は省略する。
【0046】
次いで、中央制御部10は、アドバイス内容算出部14にて上述のような算出が行われた後、画面プログラム15より、
図9に示す画面P4を読み出し、その読み出した画面P4にアドバイス内容算出部14にて算出されたアドバイス内容を組み込みユーザ端末2に送信する(ステップS10)。これにより、ユーザ端末2には、
図9に示す画面P4が表示されることとなり、もって、ユーザは、そのアドバイス内容を参考にすることにより、所望する味わいに最短で近づくことができることとなる。しかるに、本実施形態によれば、ユーザが所望する味わいを実現することができる最適なオリジナルブレンド珈琲を提案することができる。
【0047】
しかして、以上説明した本実施形態によれば、ユーザがユーザ端末2を用いて、複数種の珈琲豆と、その複数種の珈琲豆の焙煎度と、その複数種の珈琲豆の割合(配合割合)とをオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1に送信し、その送信された複数種の珈琲豆と、その複数種の珈琲豆の焙煎度と、その複数種の珈琲豆の割合(配合割合)とに基づいてこれら複数種の珈琲豆をブレンドした際の味わいに関する数値をオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1のオリジナルブレンド珈琲味わい算出部13にて算出している。これにより、ユーザが所望する複数種の珈琲豆をブレンドした際、どのような味わいになるのかを提案することができる。
【0048】
なお、本実施形態において、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1にログインする例を示したが、ログインせずとも、ユーザが
図1に示すユーザ端末2を用いてネットワークNを介してオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1に接続すれば、ユーザがユーザ端末2を用いてオリジナルブレンド珈琲提案サーバ1にオリジナルブレンド珈琲を生成したい旨の情報を送信できるようにしても良い。
【0049】
また、本実施形態において、オリジナルブレンド珈琲提案サーバ1を一台で構築する例を示したが、勿論、処理を分散させ複数台で構築しても良い。
【0050】
さらに、本実施形態において説明した、オリジナルブレンド珈琲提案システム及び使用例並びに画面例はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
ユーザがユーザ端末を用いて、複数種の珈琲豆と、該複数種の珈琲豆の焙煎度と、該複数種の珈琲豆の割合とをオリジナルブレンド珈琲提案サーバに送信するステップ(ステップS5)と、
送信された複数種の珈琲豆と、該複数種の珈琲豆の焙煎度と、該複数種の珈琲豆の割合とに基づいてこれら複数種の珈琲豆をブレンドした際の味わいに関する数値をオリジナルブレンド珈琲提案サーバにて算出するステップ(ステップS6)と、を含んでなることを特徴としている。