特許第6191149号(P6191149)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6191149
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】車両灯具のLED点灯回路
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/00 20060101AFI20170828BHJP
【FI】
   B60Q1/00 C
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-24053(P2013-24053)
(22)【出願日】2013年2月12日
(65)【公開番号】特開2014-151804(P2014-151804A)
(43)【公開日】2014年8月25日
【審査請求日】2016年2月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
(74)【代理人】
【識別番号】100180068
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 怜史
(72)【発明者】
【氏名】若森 猛幸
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−225043(JP,A)
【文献】 特開2010−273447(JP,A)
【文献】 特開2006−221886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/00
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二以上のLEDアッセンブリが並列に設けられ、逆接続防止用のダイオードを介して前記二以上のLEDアッセンブリに車両側から印加電圧を与えて各LEDアッセンブリに電流を流すことにより各LEDを点灯させる車両灯具のLED点灯回路において、
前記逆接続防止用のダイオードと前記LEDアッセンブリとの間にシャットダウン回路が設けられ、
前記シャットダウン回路は、
前記車両側からの変動する前記印加電圧が予め定められた設定値以上のとき、前記二以上のLEDアッセンブリへ電流が流れて、全ての前記LEDアッセンブリを点灯させ、
前記車両側からの変動する前記印加電圧が前記設定値よりも低いときに前記二以上のLEDアッセンブリに流れる電流をシャットダウンして、全ての前記LEDアッセンブリを消灯させる
ことを特徴とする車両灯具のLED点灯回路。
【請求項2】
前記設定値がツェナーダイオードを用いて設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両灯具のLED点灯回路。
【請求項3】
前記設定値を第1の設定値とするとき、前記第1の設定値よりも高い設定値を第2の設定値とし、
前記シャットダウン回路は、
前記車両側からの変動する前記印加電圧が前記第1の設定値以上で、かつ、前記第2の設定値以下のとき、前記二以上のLEDアッセンブリへ電流が流れて、全ての前記LEDアッセンブリを点灯させ、
前記車両側からの変動する前記印加電圧が前記第2の設定値よりも高いときに前記二以上のLEDアッセンブリに流れる電流をシャットダウンして、全ての前記LEDアッセンブリを消灯させる
ことを特徴とする請求項1に記載の車両灯具のLED点灯回路。
【請求項4】
前記第1の設定値と前記第2の設定値とがツェナーダイオードを用いて設定される
ことを特徴とする請求項3に記載の車両灯具のLED点灯回路。
【請求項5】
前記シャットダウン回路と前記各LEDアッセンブリとの間に各LEDアッセンブリに流す電流を設定する電流制御回路が設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両灯具のLED点灯回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両灯具のLED点灯回路の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両灯具にはLEDを点灯制御するものが知られている(例えば、特許文献等1参照)。また、このLED点灯回路には、二以上のLEDアッセンブリを並列に設けたものも知られている。
【0003】
このものでは、例えば、図5に示すように、車両側から印加される印加電圧VccをダイオードD1を介して左右のLED電流制御回路1A、1Bに印加し、このLED電流制御回路1A、1Bに直列に接続されたLEDアッセンブリ2A、2Bに電流I1、I2を流して、LEDを点灯制御している。
【0004】
この図5では、LEDアッセンブリ2A、2Bに直列に配列されているLEDの個数は3個とする。
【0005】
その車両側から印加される印加電圧Vccは各種の理由により通常9ボルトから16ボルトの間で変動することがあり得る。
【0006】
LEDの点灯を維持するためには、ダイオードD1による電圧降下V1、LED電流制御回路1A(1B)による電圧降下V2、LEDアッセンブリ2A(2B)に流れる電流I1(I2)による電圧降下V3とすると、
V−(V1+V2+V3)>0の不等式の条件を満たす必要がある。
【0007】
例えば、ダイオードD1による電圧降下V1をV1=1ボルト、LED電流制御回路1A、1Bによる電圧降下V2をV2=2ボルト、LEDアッセンブリ2A(2B)に流れる電流I1(I2)による電圧降下V3をV3=6ボルト(LED1個当たりの電圧降下Vfは2ボルト)とすると、印加電圧Vccが9ボルトまで低下しても、各LEDの点灯を維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−015579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、近年アイドリングの機能を停止させる自動車が増加しており、この種の車両では、頻繁にエンジンがオンオフされる。このため、エンジンのオフの都度、車両からLED点灯回路に印加される印加電圧Vccが瞬時に9ボルト以下に低下する場合がある。
【0010】
このため、LEDアッセンブリ2A、2Bの電圧降下にばらつきがあり、例えば、LEDアッセンブリ2Aの全体の電圧降下V3を4.5ボルト、LEDアッセンブリ2Bの全体の電圧降下V3を6ボルトとすると、印加電圧Vccが9ボルト以下になると、LEDアッセンブリ2Bについては、上述の不等式の条件が満たされず、LEDアッセンブリ2BについてLEDの点灯が維持されないことになる。
【0011】
その結果、車両灯具が車両の左右に配置され、一方にLEDアッセンブリ2Aが設けられ、他方にLEDアッセンブリ2Bが設けられていた場合、片方の車両用灯具が非点灯状態となることがある。
【0012】
また、例えば、同一の車両灯具のハウジング内にLEDアッセンブリ2AとLEDアッセンブリ2Bとが配置されている場合、片方のLEDアッセンブリが非点灯状態となることがある。
【0013】
いずれにしても、このような状態が起こるおそれがあるのは好ましくない。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、少なくとも二以上のLEDアッセンブリが並列に設けられた車両灯具のLED点灯回路において、車両側から与えられる印加電圧が変動した場合でも、設定電圧以上の印加電圧では全てのLEDアッセンブリのLEDの点灯を保証することが可能な車両灯具のLED点灯回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る車両灯具のLED点灯回路は、二以上のLEDアッセンブリが並列に設けられ、逆接続防止用のダイオードを介して二以上のLEDアッセンブリに車両側から印加電圧を与え各LEDアッセンブリに電流を流すことにより各LEDを点灯させる
この車両灯具のLED点灯回路において、逆接続防止用のダイオードとLEDアッセンブリとの間にシャットダウン回路が設けられる。
このシャットダウン回路は、車両側からの変動する印加電圧が予め定められた設定値以上のとき、二以上のLEDアッセンブリへ電流が流れて、全てのLEDアッセンブリを点灯させる。また、シャットダウン回路は、車両側からの変動する印加電圧が設定値よりも低いときに二以上のLEDアッセンブリに流れる電流をシャットダウンして、全てのLEDアッセンブリを消灯させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、車両側から与えられる印加電圧が設定電圧よりも低いときには各LEDアッセンブリに流れる電流をシャットダウンさせることにしたので、車両側から供給される印加電圧が変動した場合でも、設定電圧以上の印加電圧では全てのLEDアッセンブリのLEDの点灯を保証することができる。従って、車両灯具の商品価値を損なうことがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は本発明に係る車両灯具のLED点灯回路の第1実施例を説明するためのブロック回路図である。
図2図2図1に示すシャットダウン回路の変形例を説明するためのブロック回路図である。
図3図3は本発明に係る車両灯具のLED点灯回路の第2実施例を説明するためのブロック回路図である。
図4図4図3に示すシャットダウン回路の変形例を説明するためのブロック回路図である。
図5図5は従来の車両灯具のLED点灯回路の不具合を説明するためのブロック回路図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0017】
(実施例1)
図1は本発明に係る車両灯具のLED点灯回路の第1実施例を説明するためのブロック回路図である。
この図1において、符号1は車両側の電源系統から車両灯具のLED点灯回路に印加電圧Vccが印加される電圧端子を示す。
【0018】
電圧端子1は逆接続防止用のダイオードD1を介して後述するLED電流制御回路の高電位側に電力線路LSを介して接続されている。
LED電流制御回路はここでは二個設けられ、各LED電流制御回路を符号1A、1Bを用いて示す。
【0019】
このLED電流制御回路1A,1Bは電力線路LSに並列に設けられている。このLED電流制御回路1A、1BにそれぞれLEDアッセンブリ2A、2Bの高電位側(アノード側)が接続されている。
【0020】
そのLED電流制御回路1A、1Bは、各LEDアッセンブリ2A、2Bに流す電流I1、I2を設定する機能を有する。
そのLEDアッセンブリ2A、2BはLEDの直列接続体から構成され、このLEDアッセンブリ2A、2Bの低電位側(カソード側)はアースされている。
【0021】
ここでは、このLEDアッセンブリ2A、2Bは3個のLED(発光ダイオード)の直列体から構成されているものとして説明するが、LEDの接続個数はこれに限られるものでない。
【0022】
また、ここでは、LEDアッセンブリ2A、2Bが二個並列であるものとして説明するが、二個以上であればこれに限られるものではない。
ダイオードD1とLEDアッセンブリ2A、2Bとの間の電力線路LSにはシャットダウン回路4が設けられている。
【0023】
ここでは、このシャットダウン回路4は、ダイオードD1とLED電流制御回路1A、1Bとの間の電力線路LSに設けられている。
このシャットダウン回路4は、印加電圧Vccが予め定められた設定値VDよりも低いときに各LEDアッセンブリ2A、2Bに流れる電流I1、I2をシャットダウンする役割を果たす。
【0024】
このシャットダウン回路4は、電界効果トランジスタFETとスイッチングトランジスタQ1とツェナーダイオードZD1とを有する。電界効果トランジスタFETは、ここでは、Pチャネル型である。
【0025】
ツェナーダイオードZD1のカソードはダイオードD1のカソードと電界効果トランジスタFETのドレインとに接続されている。
ツェナーダイオードZD1のアノードは抵抗器R1を介してアースされると共に抵抗器R2を介してスイッチングトランジスタQ1のベースに接続されている。
【0026】
電界効果トランジスタFETのソースとそのゲートとは抵抗器R3を介して接続されている。その電界効果トランジスタFETのドレインはLED電流制御回路1A、1Bの高電位側に接続されている。
【0027】
スイッチングトランジスタQ1のコレクタは電界効果トランジスタFETのゲートに接続され、スイッチングトランジスタQ1のエミッタはアースされている。
そのツェナーダイオードZD1は印加電圧Vccが設定値VD以上のときに、LED電流制御回路1A、1Bに電流を流す機能を有する。
【0028】
この実施例1によれば、印加電圧Vccが設定値VDよりも低い場合には、ツェナーダイオードZD1がブレークダウンしないため、スイッチングトランジスタQ1のベースにツェナーダイオードZD1を介してベース電流が流れないため、スイッチングトランジスタQ1がオフ状態にあり、従って、電界効果トランジスタFETはオフ状態を維持する。
【0029】
印加電圧Vccが設定値VDを超えると、スイッチングトランジスタQ1のベースにツェナーダイオードZD1を介してベース電流が流れるため、スイッチングトランジスタQ1がオンする。
【0030】
その結果、そのコレクタとそのエミッタとの間に電流が流れ、電界効果トランジスタFETはそのゲートとソースとの間の電圧が一定値以上となるため、電界効果トランジスタFETがオンし、そのドレインからそのソースに向かって電流が流れる。
【0031】
このため、印加電圧Vccが設定値VDよりも低い場合には各LEDアッセンブリ2A、2Bに電流I1、I2が流れることが防止される。逆に言えば、車両側から供給される印加電圧Vccが変動した場合でも、設定値VD以上の印加電圧Vccでは全てのLEDアッセンブリ2A、2BのLEDの点灯を保証することができる。
【0032】
このため、印加電圧Vccが設定値VDよりも低いときに、二個のLEDアッセンブリ2A、2Bのうちの片方のLEDが点灯し、他方のLEDが消灯しているという状態が防止される。
【0033】
(変形例)
図2図1に示す車両灯具のLED点灯回路の変形例を説明するためのブロック回路図である。
この変形例では、電界効果トランジスタFETにNチャネル型が用いられている。ツェナーダイオードZD1のカソードはダイオードD1のカソードとLED電流制御回路1A、1Bの高電位側とに電力線路LSを介して接続されている。
【0034】
ツェナーダイオードZD1のアノードは実施例1と同様に抵抗器R1を介してアースされると共に抵抗器R2を介してスイッチングトランジスタQ1のベースに接続されている。スイッチングトランジスタQ1のコレクタはダイオードD1のカソードとLED電流制御回路1A、1Bの高電位側とに接続されている。
【0035】
スイッチングトランジスタQ1のエミッタは電界効果トランジスタFETのゲートに接続されると共に抵抗器R3を介してアースされている。
電界効果トランジスタFETのソースはアースされ、電界効果トランジスタFETのドレインはLEDアッセンブリ2A、2Bの低電位側(カソード側)に接続されている。
【0036】
この図2に示す変形例の車両灯具のLED点灯回路は、シャットダウン回路4にNチャネル型の電界効果トランジスタFETを用いた場合の回路接続が異なるのみで、その作用は実施例1と同様であるので、その作用の説明は省略する。
【0037】
(実施例2)
図3は本発明に係る車両灯具のLED点灯回路の第2実施例を説明するためのブロック回路図である。
ここでは、シャットダウン回路4は、印加電圧Vccが予め定められた第1設定値VDよりも低いときと第2設定値VD’よりも高いときに各LEDアッセンブリ2A、2Bに流れる電流I1、I2をシャットダウンする役割を果たす。
【0038】
このシャットダウン回路4は、電界効果トランジスタFETとスイッチングトランジスタQ1、Q1’とツェナーダイオードZD1、ZD1’とを有する。電界効果トランジスタFETは、ここでは、Pチャネル型である。
【0039】
ツェナーダイオードZD1、ZD1’のカソードはダイオードD1のカソードと電界効果トランジスタFETのドレインとに接続されている。
ツェナーダイオードZD1のアノードは抵抗器R1を介してアースされると共に抵抗器R2を介してスイッチングトランジスタQ1のベースに接続されている。
【0040】
ツェナーダイオードZD1’のアノードは抵抗器R5を介してアースされると共に抵抗器R6を介してスイッチングトランジスタQ1’のベースに接続されている。
スイッチングトランジスタQ1’のコレクタはダイオードD1のカソードに接続されると共に、電界効果トランジスタFETのソースと抵抗器R3の高電位側とに接続されている。スイッチングトランジスタQ1’のエミッタは抵抗器R3の低電位側に接続されると共に抵抗器R4と電界効果トランジスタFETのゲートとに接続されている。
【0041】
スイッチングトランジスタQ1のコレクタは抵抗器R4を介して電界効果トランジスタFETのゲートに接続され、そのスイッチングトランジスタQ1のエミッタはアースされている。
【0042】
そのツェナーダイオードZD1、ZD1’はそれぞれ第1の設定値VDと第2の設定値VD’とを設定する役割を果たし、第2の設定値VD’は第1の設定値VDよりも高い電圧とされている。
【0043】
この第2実施例によれば、印加電圧Vccが第1の設定値VDよりも低いときには、ツェナーダイオードZD1がブレークダウンしないため、スイッチングトランジスタQ1がオフのままであり、従って、LEDアッセンブリ2A、2Bに流れる電流I1、I2が遮断されている。
【0044】
印加電圧Vccが第1の設定値VD以上のときには、ツェナーダイオードZD1がブレークダウンし、抵抗器R2を介してスイッチングトランジスタQ1のベースに電流が流れるため、実施例1と同様にスイッチングトランジスタQ1がオンし、これにより、電界効果トランジスタFETがオンするため、LEDアッセンブリ2A、2Bに流れる電流I1、I2が流れる。
【0045】
印加電圧Vccが第1の設定値VDと第2の設定値VD’との間にあるときには、ツェナーダイオードZD1’がブレークダウンしないため、スイッチングトランジスタQ1’はオフのままとなり、従って、LEDアッセンブリ2A、2Bに電流I1、I2が流れ続ける。
【0046】
印加電圧Vccが第2の設定値VD’を超えると、ツェナーダイオードZD1’がブレークダウンするため、スイッチングトランジスタQ1’のベースに電流が流れる。このため、そのスイッチングトランジスタQ1’のコレクタとエミッタとの間が短絡され、電界効果トランジスタFETのゲートとソースとの間の電位が略ゼロとなる。
【0047】
このため、スイッチングトランジスタQ1がオンしていたとしても、電界効果トランジスタFETがオフとなる。従って、LEDアッセンブリ2A、2Bに電流I1、I2が流れることが禁止される。
従って、印加電圧Vccが高くなりすぎた場合、その各LEDが過電流により故障することが防止される。
また、このLED点灯回路に用いられる周辺回路部品の絶対最大低格を低く抑えることができ、回路部品の小型化、軽量化、低コスト化に通じる。
【0048】
(変形例)
図4図3に示すシャットダウン回路の変形例を説明するためのブロック回路図である。ツェナーダイオードZD1、ZD1’のカソードはダイオードD1のカソードとLED電流制御回路1A、1Bの高電位側に接続されている。
【0049】
ツェナーダイオードZD1のアノードは実施例2と同様に抵抗器R1を介してアースされると共に抵抗器R2を介してスイッチングトランジスタQ1のベースに接続されている。ツェナーダイオードZD1’のアノードは実施例2と同様に抵抗器R5を介してアースされると共に抵抗器R6を介してスイッチングトランジスタQ1’のベースに接続されている。
【0050】
スイッチングトランジスタQ1のコレクタは抵抗器R4を介してダイオードD1のカソードとLED電流制御回路1A、1Bの高電位側とに接続されている。
【0051】
スイッチングトランジスタQ1のエミッタは電界効果トランジスタFETのゲートに接続されると共に抵抗器R3を介してアースされている。
スイッチングトランジスタQ1’のコレクタは抵抗器R3の高電位側とスイッチングトランジスタQ1のエミッタに接続されている。スイッチングトランジスタQ1’のエミッタはアースされている。
【0052】
電界効果トランジスタFETのソースはアースされ、電界効果トランジスタFETのドレインはLEDアッセンブリ2A、2Bの低電位側(カソード側)に接続されている。
【0053】
この図4に示す変形例の車両灯具のLED点灯回路は、シャットダウン回路4にNチャネル型の電界効果トランジスタFETを用いた場合の回路接続が実施例2と異なるのみであるので、その作用の説明は省略する。
【符号の説明】
【0054】
4…シャットダウン回路
D1…ダイオード
2A、2B…LEDアッセンブリ
Vcc…印加電圧
VD…設定値
I1、I2…電流
図1
図2
図3
図4
図5