(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サーバ装置は、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段を備えることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ配信システム。
前記サーバ装置の特定音指示入力手段は、所定のタイムスケジュールに従って、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示することを特徴とする請求項3記載のコンテンツ配信システム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施形態の概要]
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる発明の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0013】
図1は発明の実施形態のコンテンツ配信システムの概略構成を示すブロック図である。コンテンツ配信システム1には、本発明に係る表示装置としてのデジタルサイネージ装置2と、ネットワークNを介してデジタルサイネージ装置2に通信自在なサーバ装置5と、例えばNFCなどの近距離無線通信技術によってデジタルサイネージ装置2に通信自在な携帯端末4とが備えられている。
そして、この実施形態としてのコンテンツ配信システム1は、デジタルサイネージ装置2を店舗に設置し、店舗に来訪した来訪客(以下、ユーザーとする)が携帯端末4によりデジタルサイネージ装置2からサーバ装置5へのアクセス情報を取得してくじ引きを行い、くじ引きの景品に関するデータをコンテンツとしてサーバ装置5から携帯端末4に配信することを可能とするシステムを構築している。
【0014】
[デジタルサイネージ装置]
図2はデジタルサイネージ装置2の主制御構成を示すブロック図である。デジタルサイネージ装置2は、人物画像や広告映像等の映像光を照射する投影部21と、投影部21から照射された映像光を背面で受けて前面に投影するスクリーン部22とを備えている。
【0015】
投影部21は、処理プログラム及び各種のデータに基づいて各部を制御する制御部23と、制御部23に接続され、当該制御部23から出力された画像データ(動画及び静止画を含む画像データ)を映像光に変換してスクリーン部22に向けて照射するプロジェクタ24と、処理プログラム及び各種のデータを記憶する記憶部25と、ネットワークNを介してサーバ装置5と通信する通信部26とを備えている。
【0016】
次に、スクリーン部22について説明する。
図3は、スクリーン部22の概略構成を示す正面図である。
図3に示すようにスクリーン部22には、四角形の画像形成部27と、画像形成部27を支持する台座28とが備えられている。
画像形成部27は、映像光の照射方向に対して略直交する例えばアクリル板などの一枚の透光板29により形成されている。透光板29の背面には背面投影用のフィルムスクリーンが積層され、なおかつフィルムスクリーンの背面にはフィルム状のフレネルレンズが積層されている。そして、この画像形成部27と前述したプロジェクタ24とにより表示部を構成している。
【0017】
そして、画像形成部27の上部には、例えばカメラなどの撮像部30が設けられている。この撮像部30が画像形成部27に対向する空間の映像をリアルタイムに撮像して画像データを生成する。撮像部30は、図示は省略するが、光学系及び撮像素子を備えるカメラと、カメラを制御する撮像制御部とを備えている。
カメラの光学系は、画像形成部27に向き合った人物の顔部分を撮像可能な方向に向けられている。また、その撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。そして、撮像素子は、光学系を通過した光学像を2次元の画像信号に変換する。
【0018】
台座28には、携帯端末4と通信し携帯端末4に対して情報を読み書きするためのリーダライター部31と、ボタン式の操作部32と、特定音を出力するスピーカなどの音出力部33と、マイクなどの音入力部34とが設けられている。
リーダライター部31、操作部32、音出力部33、音入力部34及び撮像部30は、
図2に示すように制御部23に接続されている。
【0019】
制御部23は、各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示略)。
そして、制御部23はリーダライター部31に対して携帯端末4がかざされると、読み取り時においては携帯端末4に記憶されている情報を、リーダライター部31を介して読み出す。他方、書き込み時においては制御部23は書き込み情報を、リーダライター部31を介して携帯端末4に記憶させる。
また、制御部23は、操作部32からの操作信号或いは外部指令に従って、各種の処理を実行し、必要時には、記憶部25から画像データや音データを読み出して、プロジェクタ24の表示制御及び音出力部33の音出力制御を実行する。
さらに、制御部23は、撮像部30から得られた画像データや、音入力部34から得られた音データを記憶部25に格納する。
また、制御部23は、携帯端末4からの情報や、操作部32からの操作信号によっては、通信部26を制御してサーバ装置5と通信を行う。通信により得られた情報は記憶部25に格納される。
【0020】
さらに、台座28には、携帯端末4がコンテンツの配信元となるサーバ装置5へのアクセスを行うための情報、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を記述した2次元コード(ここではQRコード(登録商標)を例示する)を表示するコード表示部35が設けられている。このコード表示部35は、2次元コードが印刷されたステッカーを貼付したものだが、例えば、液晶画面等を用いて表示しても良い。また、前述した画像形成部27の一部を利用して2次元コードを表示しても良い。これらにより2次元コードの表示を行った場合には、2次元コードの記述内容を変更するために視覚的な形態を変更することを容易に行うことができる。
【0021】
[携帯端末]
図4は、携帯端末4の主制御構成を示すブロック図である。
携帯端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット式端末などの携帯機器である。
図4に示すように携帯端末4には、例えば表示部41と、操作部42と、通信部43と、近距離通信部44と、記憶部45と、撮像を行う撮像部47と、外部の音を取り込む音入力部48と、これらを制御する制御部46とが設けられている。
表示部41は例えば液晶パネルや有機ELパネルなどから構成されている。
操作部42は例えばタッチパネルや、操作キーなどである。
通信部43は3GやLTE、Wi−Fiなどの規格により通信を行う。また、ネットワークNを通じてサーバ装置5との通信も可能である。
近距離通信部44は例えばNFCなどの近距離無線通信技術によってデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31と通信を行う。
記憶部45には、サーバ装置5とアクセスするためのプログラムであるサーバアクセスアプリ451が記憶されており、また、サーバ装置5からコンテンツとしてクーポンデータ452の配信を受けた場合には当該クーポンデータ452が格納される。
【0022】
撮像部47は、図示を省略するが、光学系及び撮像素子を備えるカメラと、カメラを制御する撮像制御部とを備えており、光学系の光軸前方の画像をリアルタイムに撮像して画像データを生成する。また、その撮像素子は、例えば、CCDやCMOS等のイメージセンサであり、光学系を通過した光学像を2次元の画像信号に変換する。
音入力部48は、図示は省略するが、マイクと当該マイクから取り込んだ外部の音をデジタルデータ化するA/D変換部とを備えている。
【0023】
制御部46は、各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示略)。
また、制御部46は、近距離通信部44がデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31に接近すると、近距離通信部44及びリーダライター部31を介してデジタルサイネージ装置2と情報の送受を実行する。
【0024】
[サーバ装置]
図5はサーバ装置5の主制御構成を示すブロック図である。
サーバ装置5は、表示部51と、入力部52と、通信部53と、記憶部54と、これらを制御する制御部55とが設けられている。
表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、制御部55から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
入力部52はキーボードとマウス等のポインティングデバイスとからなり、サーバ装置5の管理者による入力を受け付けてその操作情報を制御部55に出力する。
通信部53は、モデム、ルータ、ネットワークカード等により構成され、ネットワークNに接続されて、ネットワークN上のデジタルサイネージ装置2や携帯端末4との通信を行う。
【0025】
記憶部54は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部54には、
図5に示すように、デジタルサイネージ装置2の出力する特定音を選択し指示する特定音指示プログラム541と、くじ引きを行ってコンテンツであるクーポンデータの配信を行うコンテンツ配信プログラム542と、デジタルサイネージ装置2の出力する特定音のタイムスケジュールを定めたデータ543と、配信を行う各種のクーポンデータ544とが記憶されている。
制御部55は、各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示略)。
【0026】
[くじ引きによるコンテンツ配信処理の概要]
このコンテンツ配信システム1は、店舗に設置され、広告等の表示を行っているデジタルサイネージ装置2に付された2次元コードをユーザーが携帯端末4で読み込むことでサーバ装置5にアクセスし、サーバ装置5におけるくじ引きの処理結果に応じてコンテンツであるクーポンデータを携帯端末4に配信するシステムである。
また、このコンテンツ配信システム1の特徴として、デジタルサイネージ装置2ではその音出力部33から特定音を出力し、携帯端末4側では2次元コードの撮像時に特定音の取り込みを行い、これを付加情報に変換してサーバ装置5に対するコンテンツリクエストの生成を行っている。
これらの前提に基づいて、コンテンツ配信システム1の各構成が行う処理について以下に説明する。
【0027】
[デジタルサイネージ装置における特定音出力処理]
前述したように、デジタルサイネージ装置2の制御部23は、特定音出力プログラム252(
図2参照)を実行することにより、携帯端末4に対して特定音の出力制御を行う。
携帯端末4側では、取り込んだ特定音データから音における何らかの特徴を抽出し、その特徴に応じて付加情報を生成する。従って、デジタルサイネージ装置2が出力する特定音は、他の音と識別が可能となる何らかの特徴を備えている音が利用される。
例えば、特定音の特徴としては、その音量そのものでも良いし、一定の周期やテンポで繰り返される連続音でも良いし、所定波長の単一波長音でも良い。これにより、音量、周期、テンポ、周波数から各特定音を携帯端末4側で識別することができる。なお、特定音は人の可聴領域外の音でも良い。
なお、ここでは一例として、周波数解析を行った場合に特定の周波数成分が最も顕著に大きくなる特徴を有する特定音をデジタルサイネージ装置2が出力するものとし、そのデータ記憶部253(
図2参照)には、顕著となる周波数が異なる複数種類の特定音データが格納されているものとする。
なお、デジタルサイネージ装置2がいずれの特定音を出力するかは、特定音出力プログラム252(
図2参照)により、サーバ装置5からの特定音指示の指令に従って選択される。
即ち、デジタルサイネージ装置2の制御部23は、1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元のコンテンツを特定するための特定音を出力するように音出力部33を制御する特定音出力手段として機能する。
そして、特定音出力プログラム252は、コンピュータとしての制御部23を特定音出力手段として機能させるものである。
【0028】
[携帯端末におけるサーバアクセス処理]
携帯端末4の制御部46はサーバアクセスアプリ451(
図4参照)を実行することにより、2次元コードの撮像時にデジタルサイネージ装置2の音出力部33から出力される特定音の取り込みを実行する。
そして、制御部46は、取得した2次元コードの画像データと特定音のデータとからコンテンツリクエストを生成してサーバ装置5にアクセス(通信)する。その手法を
図6を参照しながら説明する。
【0029】
まず、制御部46は、撮像した2次元コードの画像データについて、その形態的な特徴から向きやサイズを特定し、さらに、情報の記述領域を抽出して周知の画像解析により、コンテンツの配信元の所在であるサーバ装置5のURLを示した情報を読み取ることができる(
図6における「http://sample_server.co.jp」の記述)。このURLが携帯端末4のアクセス先となる。
即ち、制御部46は、撮像された2次元コードを解析してコンテンツの配信元の情報(アクセス先の情報)を取得するコード解析手段として機能する。
【0030】
また、制御部46は、特定音のデータから周波数解析を行い、周波数成分が最も顕著に大きくなる周波数帯域を求める。サーバアクセスアプリ451には、この顕著な周波数帯域と付加情報との対応関係を示す対応データが含まれており、これにより付加情報を特定する。例えば、上記対応データには、付加情報status=1には周波数h1〜h2の範囲、付加情報status=2には周波数h2〜h3の範囲、付加情報status=3には周波数h2〜h3の範囲、…という具合に対応関係が定められているので、周波数解析により求められた顕著な周波数帯域がいずれの周波数の範囲に属するかによって付加情報status=1,2,3,…を特定することができる。
即ち、制御部46は、撮像部47による2次元コードの撮像時に音入力部48から入力された音を解析して付加情報を取得する音解析手段として機能する。
【0031】
なお、音解析手段としての制御部46が実行する特徴音の解析は、周波数解析に限らない。例えば、前述した特定音の特徴に応じて、その音量で識別しても良いし、周期やテンポで識別しても良い。さらに、特定音が所定波長の単一波長音である場合には、その周波数そのもので識別しても良い。
【0032】
そして、制御部46は、サーバ装置5のURLと付加情報(例えば「status=2」とする)とを取得すると、付加情報をPost/Getデータとしてコンテンツリクエスト「http://sample_server.co.jp?status=2」を生成し、付加情報を付帯した状態でサーバ装置5にアクセスする。このアクセスにより、サーバ装置5側では、「status=2」という付加情報を取得することができる。
即ち、制御部46は、付加情報を付帯して、撮像された2次元コードから取得したアクセス先にアクセスするアクセス手段として機能する。
そして、上記のように、プログラムとしてのサーバアクセスアプリ451は、コンピュータとしての制御部46を、上記コード解析手段、音解析手段、アクセス手段として機能させるものである。
【0033】
なお、上記サーバアクセスアプリ451は、その取得経路について限定はないが、例えば、予め、デジタルサイネージ装置2の記憶部25に用意しておき、リーダライター部31に携帯端末4の近距離通信部44を近づけると、これを検出して携帯端末4側に配信するようにしても良い。
その場合、デジタルサイネージ装置2では、リーダライター部31に携帯端末4の近距離通信部44を近づけるとくじ引きによりコンテンツの配信が可能となる等のくじ引きの実施及びその説明画面を表示し、ユーザーに対してくじ引きの参加を促すと共にその内容を説明する映像出力制御を行うことが望ましい。
【0034】
[サーバ装置における各種の処理]
まず、サーバ装置5の制御部55は、特定音指示プログラム541(
図5参照)を実行することにより、特定音の選択を行い、選択した特定音を出力するようにデジタルサイネージ装置2に通知する。
サーバ装置5の記憶部54にはデジタルサイネージ装置2において出力すべき特定音の種類とその時間帯を定めた特定音のタイムスケジュールのデータ543が用意されている。このタイムスケジュールでは、一日におけるコンテンツの配信を行う全ての時間を複数の時間帯に分割し、各時間帯ごとに別々の種類の特定音が定められている。
そして、サーバ装置5の制御部55は内蔵時計により現在時刻を監視しつつ、タイムスケジュールのデータ543を参照して、各種の特定音の出力する時刻になったときに、デジタルサイネージ装置2に対して、特定音の種別を特定しながら当該特定音の出力を指示する。
即ち、制御部55は、表示装置であるデジタルサイネージ装置2に対して、音出力部33から出力する特定の音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段として機能する。
なお、デジタルサイネージ装置2が複数台設置されている場合には、サーバ装置5の記憶部54には、各デジタルサイネージ装置2ごとにタイムスケジュールのデータ543が用意され、個々に特定音の指示を行う。
【0035】
また、サーバ装置5の制御部55は、コンテンツ配信プログラム542(
図2参照)を実行することにより、くじ引きを利用したコンテンツ配信処理を実行する。
即ち、制御部55は、携帯端末4のアクセスによりコンテンツリクエストを受信すると、その付加情報から配信するコンテンツとしての景品の内容を決定する。この場合の景品は、金券、買い物割引券、商品引換券等として機能する電子クーポンであるクーポンデータ544である。
記憶部54には、付加情報と景品の内容との対応関係を示す景品特定データ545が格納されており、制御部55は、付加情報を取得すると、この景品特定データを参照して景品を決定する。
また、制御部55は、景品を決定すると、当落決定処理を行ってくじ引きの当落を決定する。この当落決定処理は、例えば、乱数発生処理を行い、得られた乱数が予め定めた当たり判定の数値範囲内に属するか否かによって当落を決定する。
【0036】
また、制御部55は、くじ引きの各種の景品の在庫管理の処理も行っている。記憶部54内のくじ引きの景品管理データ546は、各種の景品ごとに在庫数を記録している。そして、配信制御手段としての制御部55は、当落決定処理を行って当たりが発生した場合には、景品管理データ546に対して、その時の景品の在庫数を一つ減じる書き換え処理を実行する。
そして、制御部55は、当落決定処理により当たりが発生した場合にのみ、コンテンツしての景品のクーポンデータ544をネット回線を通じて携帯端末4に送信する。
即ち、制御部55は、携帯端末4が付加情報の送信と共にコンテンツの配信元となるサーバ装置5にアクセスした場合に、付加情報に応じてコンテンツを携帯端末4に配信する配信制御手段として機能する。
【0037】
なお、付加情報によって景品を決定しているが、景品の決定の替わりに又は景品の決定と共に、付加情報に応じて当落決定処理の当選確率を変動させても良い。例えば、当落決定処理において、当たり判定の数値範囲を付加情報の数値に応じて拡縮させる等の処理を加えても良い。
【0038】
[サーバ装置における特定音指示入力処理の流れ]
サーバ装置5における特定音指示入力処理の流れを
図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、サーバ装置5の制御部55は、内蔵時計により現在時刻を監視しつつ、タイムスケジュールのデータ543を参照して、新たな特定音を出力する時刻になったか否かを判定し(ステップS1)、その時刻になっていない場合には周期的に新たな特定音を出力する時刻になったか否かを判定する。
また、新たな特定音を出力する時刻になった場合には、制御部55は、タイムスケジュールのデータ543により、通知する特定音の種類を決定する(ステップS3)。
そして、制御部55は、その通信部53を通じて、デジタルサイネージ装置2に対して決定された特定音を出力するよう出力指示の通知を行う(ステップS5)。
【0039】
[デジタルサイネージ装置における特定音出力処理の流れ]
次に、デジタルサイネージ装置2における特定音指示入力処理の流れを
図8のフローチャートに基づいて説明する。
デジタルサイネージ装置2の制御部23は、通信部26を通じて、サーバ装置5から特定音の出力指示の受信待ちを行い(ステップS11)、出力指示を受信すると、制御部23はサーバ装置5により指定された特定音のデータをデータ記憶部253から読み出して、音出力部33にて出力する(ステップS13)。
その後、制御部23は、サーバ装置5からの現在選択されている特定音の出力指示が継続しているかを監視し(ステップS15)、出力指示が継続している間はその特定音の出力を継続し、出力指示が途絶え場合には、特定音の出力を終えて処理を終了する。
なお、
図8のフローチャートに示した特定音指示入力処理は、所定の期間ごとに行っても良いし、ステップ15でNoの場合、ステップS11に戻るようにしても良い。
【0040】
[携帯端末におけるサーバアクセス処理の流れ]
次に、携帯端末4における特定音指示入力処理の流れを
図9のフローチャートに基づいて説明する。
店頭に設置されたデジタルサイネージ装置2は、その画像形成部27に広告映像やくじ引きによるコンテンツ配信の実施中であることを示す映像が表示され、その音出力部33からはサーバ装置5に指定された特定音を出力している。
そして、その状態において、ユーザーは、携帯端末4の撮像部47により,デジタルサイネージ装置2のコード表示部35に表示された2次元コードの撮像を行う(ステップS21)。このとき、制御部46はサーバアクセスアプリ451の機能により、デジタルサイネージ装置2から出力されている特定音を音入力部48から取り込む(ステップS23)。
【0041】
そして、制御部46は、2次元コードの撮像画像データを所定のフィルタ処理等を行った上で、その撮像範囲全体の中から2次元コードの部分のみを検出する(ステップS25)。この検出は、例えば、2次元コードに共通する特徴的なパーツ画像のパターンマッチング処理等を実行する。
さらに、画像解析を行い(ステップS27)、2次元コードの向き、サイズを求め、コンテンツの配信元の情報が記述された部位を特定した上で、当該部位を従来周知の手法によって、例えば文字情報に変換する。これにより、コンテンツの配信元となるサーバ装置5のURL(後述するコンテンツリクエストの送信先情報)を取得する(ステップS29)。
【0042】
さらに、制御部46は、特定音のデータから周波数解析を行い(ステップS31)、周波数成分が最も顕著に大きな周波数帯域を求め、対応データから付加情報を特定する(ステップS33)。
そして、制御部46は、取得したサーバ装置5のURLと付加情報とによりコンテンツリクエストを生成し(ステップS35)、これをサーバ装置5のURLに送信する(ステップS37)。
【0043】
[サーバ装置におけるコンテンツ配信処理の流れ]
次に、サーバ装置5におけるコンテンツ配信処理の流れを
図10のフローチャートに基づいて説明する。
サーバ装置5の制御部55は、携帯端末4からコンテンツリクエストの受信待ちを行っている(ステップS41)。
そして、コンテンツリクエストを受信すると、制御部55は、そこに含まれる付加情報を取り出して、景品特定データ545と照合して付加情報に対応する景品を特定する(ステップS43)。
そして、制御部55は、当落決定処理を実行する(ステップS45)。つまり、乱数を発生させてそれが当たりの数値範囲内か否かを判定する(ステップS47)。
これにより、当たりと判定した場合には、制御部55は、その通信部53から携帯端末4に対して当たりであることを通知し、選択された景品に対応するクーポンデータ544を送信する(ステップS49)。そして、記憶部54内の景品管理データ546について当選の景品の在庫数をひとつ減じる内容に更新して(ステップS51)、くじ引きの処理を完了する。
また、当落決定処理の結果がはずれの場合には、制御部55は、その通信部53から携帯端末4に対してはずれであることを通知して(ステップS53)、くじ引きの処理を完了する。
【0044】
[コンテンツ配信システムの技術的な効果]
コンテンツ配信システム1は、携帯端末4が、撮像された2次元コードを解析してコンテンツの配信元の情報であるサーバ装置5のURLを取得するコード解析手段と撮像部47によるコードの撮像時に音入力部48から入力された特定音を解析して付加情報を取得する音解析手段とアクセス手段として機能する制御部46を備えている。そして、サーバ装置5は、携帯端末4が付加情報の送信と共にコンテンツの配信元にアクセスした場合に、くじ引きの当落決定処理を経て、付加情報に応じてコンテンツとしてのクーポンデータ544を携帯端末4に配信する配信制御手段としての制御部55を備えている。
このため、コンテンツ配信システム1のサーバ装置5側では、複数種類あるコンテンツの中から付加情報に応じたコンテンツを特定し、携帯端末4に配信することが可能となる。つまり、2次元コードのみの場合には固定的な一種類の情報しか伝達できないが、その撮像時にデジタルサイネージ装置2から特定音が出力されるので、携帯端末4は特定音から付加情報を得ることが出来る。このため、携帯端末4をサーバ装置5にアクセスさせると共に、付加情報により複数種類のコンテンツの中から適宜選択して配信することが可能となる。
また、2次元コードと特定音の組み合わせを利用するので、携帯端末4に与える情報の内容を変更する場合でも、2次元コードと組合わせる特定音を他の特定音に変更するだけでよく、新しい2次元コードを用意する必要がないので、利便性が高い。
【0045】
また、携帯端末4は、撮像部47と音入力部48とを備え、制御部46が撮像されたコードと検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段として機能するので、2次元コードと特定音とからサーバ装置5に対して適切なリクエストを行うことができ、コンテンツ配信システム1に好適な携帯端末4を提供することができる。
【0046】
また、上記コンテンツ配信システム1のデジタルサイネージ装置2は、2次元のコードを表示するコード表示部35と、2次元のコードが示すコンテンツ配信元が配信するコンテンツを特定するための特定音を出力する音出力部33とを備えるので、コンテンツ配信環境下において、2次元コードを使用しつつ、コンテンツの配信元とコンテンツを特定するための付加情報という二つの情報を適切に外部に与えることが可能となる。従って、コンテンツ配信システム1に好適なデジタルサイネージ装置2を提供することができる。
さらに、デジタルサイネージ装置2は、特定の音を出力する音出力部33を備えるので、携帯端末4は特定音に対応する特定の付加情報を得ることが出来る。
仮に、2次元のコードのみによりコンテンツの配信元にアクセスすることが可能な従来のシステムと比べた場合、従来のシステムではコード画像のコピーを入手して容易にアクセスすることが可能となる。一方、コンテンツ配信システム1では、特定の付加情報と共にアクセスするので、ユーザーが実際にデジタルサイネージ装置2のある場所に赴いてコードの撮像及び特定音の取り込みを行ったことを容易に確認することができる。このため、専ら、正規の手順に従ってアクセスした携帯端末4に対してのみコンテンツの配信を行うことができ、配信の適正化を図ることが可能となる。
【0047】
さらに、サーバ装置5は、その制御部55が、デジタルサイネージ装置2に対して、音出力部33から出力する特定音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段として機能するので、サーバ装置5側から特定音を容易に変更し、携帯端末4に付与する付加情報の内容も変更することができる。そのため、サーバ装置5側から携帯端末4に配信するコンテンツとしてのクーポンデータ544の内容も容易に変更することが可能となり、配信内容の管理が容易となる。
【0048】
また、サーバ装置5の制御部55は、所定のタイムスケジュールに従って、デジタルサイネージ装置2に対して、音出力部33から出力する特定音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段として機能するため、デジタルサイネージ装置2の音出力部33から出力される特定音の種類を時刻に応じて変化させることができる。このため、携帯端末4がサーバ装置5にアクセスしたときに、ユーザーが実際にデジタルサイネージ装置2のある場所に赴いてコードの撮像及び特定音の取り込みを行ったことをさらに厳格に確認することができる。このため、より厳格に、正規の手順に従ってアクセスした携帯端末4に対してのみコンテンツの配信を行うことができ、配信のさらなる適正化を図ることが可能となる。
【0049】
また、コンテンツ配信システム1では、デジタルサイネージ装置2が広告の表示だけでなく、くじ引き実施中を知らせる表示を行うと共に、くじ引きに参加するための2次元コードを表示したコード表示部35を備えているので、ユーザーを繰り返しデジタルサイネージ装置2に立ち寄らせることができ、注目度、広告効果、集客効果の向上を図ることが可能となる。
【0050】
[くじ引きによるコンテンツ配信の他の例]
前述したコンテンツ配信システム1では、デジタルサイネージ装置2の音出力部33から特定音を出力し、携帯端末4は、特定音から付加情報を取得していたが、デジタルサイネージ装置2から特定音を出力せずに、或いは、デジタルサイネージ装置2に音出力部33を設けずに、携帯端末4が付加情報を取得することも可能である。
その場合、携帯端末4は、撮像部47によりデジタルサイネージ装置2のコード表示部35の2次元コードを撮像し、音入力部48は、周囲の環境音の取り込みを行う。
そして、携帯端末4の制御部46は、音入力部48から入力された環境音を解析して付加情報を取得する。環境音の解析の方法としては、周波数解析や、音量、周期やテンポで識別することが可能である。
【0051】
この場合、デジタルサイネージ装置2が店舗に設置され、くじ引きによるコンテンツ配信を行うことから、携帯端末4の制御部46は、環境音の解析の方法として、その音量で付加情報を分類することがより望ましい。環境音の音量による識別により、デジタルサイネージ装置2の周囲の賑やかさを判別することができる。
これに対して、サーバ装置5では、環境音の音量が大きいことを示す付加情報に対して、より景品が豪華になるように割り当てた景品特定データ545を用意したり、環境音の音量が大きいことを示す付加情報についてくじ引きの当落決定処理において当たり確率が高くなるように調整することにより、くじ引き会場となるデジタルサイネージ装置2の周囲が賑やかであるほどくじ引きを盛り上げる等、集客効果の向上を図ることが可能となる。
また、逆に、サーバ装置5では、環境音の音量が小さいことを示す付加情報に対して、より景品が豪華になるように割り当てた景品特定データ545を用意したり、環境音の音量が小さいことを示す付加情報についてくじ引きの当落決定処理において当たり確率が高くなるように調整することにより、くじ引き会場となるデジタルサイネージ装置2の周囲が静かで盛り上がりに欠けている状況を打破してくじ引きを盛り上げる等、集客効果の向上を図ることが可能となる。
いずれにせよ、このように携帯端末4が周囲の環境音を取り込んで解析して付加情報を取得することにより、周囲の活況に応じて適切なコンテンツの配信を行うことが可能となる。
【0052】
上述にように、携帯端末4において環境音の取り込みを行う場合には、デジタルサイネージ装置2では音出力部33を不要とすることができる。また、その記憶部25内の特定音出力プログラム252及びこれに基づく処理を不要とすることができる。
また、サーバ装置5では、記憶部54内の特定音指示プログラム541と特定音のタイムスケジュールのデータ543及びこれらに基づく処理を不要とすることができる。
【0053】
上記の構成からなるコンテンツ配信システム1におけるサーバアクセス処理とコンテンツ配信処理は、それぞれ、
図9と
図10に示した前述の処理とほぼ同一である。このため、
図9と
図10を参照しながらサーバアクセス処理とコンテンツ配信処理の流れについてそれぞれ説明する。なお、以下の説明では、主に、デジタルサイネージ装置2からの特定音に基づくサーバアクセス処理及びコンテンツ配信処理と異なる点について説明するものとする。
【0054】
まず、サーバアクセス処理では、ユーザーは、携帯端末4の撮像部47により、デジタルサイネージ装置2のコード表示部35に表示された2次元コードの撮像を行う(ステップS21)。このとき、制御部46はサーバアクセスアプリ451の機能により、周囲の環境音を音入力部48から取り込む(ステップS23)。
そして、制御部46は、2次元コードを検出し(ステップS25)、画像解析により(ステップS27)、サーバ装置5のURL(後述するコンテンツリクエストの送信先情報)を取得する(ステップS29)。
さらに、制御部46は、環境音の音量に基づく解析を行い(ステップS31)、対応データから付加情報を特定する(ステップS33)。
そして、制御部46は、取得したサーバ装置5のURLと付加情報とによりコンテンツリクエストを生成し(ステップS35)、これをサーバ装置5のURLに送信する(ステップS37)。
【0055】
コンテンツ配信処理では、サーバ装置5の制御部55が、携帯端末4からのコンテンツリクエストの受信待ちを行い(ステップS41)、コンテンツリクエストを受信すると、付加情報を取り出して、景品特定データ545から景品を特定する(ステップS43)。
そして、制御部55は、当落決定処理を実行する(ステップS45)。このとき、当落判定に付加情報、即ち、環境音の音量を考慮する場合には、当たり確率の調整を行う。
そして、当たり判定を行い(ステップS47)、当たりの場合には、制御部55は、携帯端末4に対して当たりを通知し、景品に対応するクーポンデータ544を送信する(ステップS49)。また、景品管理データ546を更新して(ステップS51)、くじ引きの処理を完了する。
また、当落決定処理の結果がはずれの場合には、制御部55は、その通信部53からデジタルサイネージ装置2に対してはずれであることを通知して(ステップS53)、くじ引きの処理を完了する。
【0056】
以上のように、携帯端末4において2次元コードの撮像時に取り込みを行う音については、デジタルサイネージ装置2からの特定音に限られず、さらには、意図的に出力された音にも限られない。そして、そのような特定音以外の音を利用する場合であっても、携帯端末4は2次元コードから得られる情報と共に付加情報を取得することが可能であり、当該付加情報をコンテンツ配信に有効に活用することが可能である。
【0057】
[その他]
コンテンツの配信元を示すコード表示部のコードとして2次元コードを例示したが、携帯端末4が読み取り可能であれば、バーコードのような1次元コードを使用しても良い。
【0058】
また、上記コンテンツ配信システム1では、くじ引きによる景品としてのクーポンデータを配信する場合を例示したが、くじ引きの処理は必須ではなく、また、配信するコンテンツもクーポンデータに限られず任意である。
【0059】
また、上記コンテンツ配信システム1では、デジタルサイネージ装置2が単体である場合を例示したが、例えば、複数の提携店舗ごとにデジタルサイネージ装置2を設置し、これら複数のデジタルサイネージ装置2が全てネットワークNを通じてサーバ装置5と接続されたコンテンツ配信システム1を構築することも可能である。
その場合、各デジタルサイネージ装置2から出力される特定音は、同時刻においては全てのデジタルサイネージ装置2について異なるものとなるように各々のタイムスケジュールのデータを作ることが望ましい。これにより、付加情報からいずれのデジタルサイネージ装置2での撮像によるアクセスかをサーバ装置5側で識別することが可能となる。
【0060】
また、上記コンテンツ配信システム1では、デジタルサイネージ装置2の特定音の種類をサーバ装置5からの指令によって変更するようになっているが、デジタルサイネージ装置2側で特定音の種類を所定の条件に従って変更する制御を行っても良い。
例えば、デジタルサイネージ装置2が特定音のタイムスケジュールのデータを記憶部25に保有し、それを参照して随時特定音を変更するように制御しても良い。
また、タイムスケジュールに限らず、他の要因で音出力部33から出力する特定音を変更させるよう制御しても良い。例えば、デジタルサイネージ装置2に対して人為的に来客数を入力し、或いは、リーダライター部31に対する携帯端末4のアクセス回数をカウントして来客数を予測し、これらの来客数に応じて特定音を変更する制御を行っても良い。これによって、デジタルサイネージ装置2の来客数等の周囲の環境に応じて、くじ引きの結果を変動させたり、配信するコンテンツの内容を変化させることが可能となる。
【0061】
また、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、デジタルサイネージ装置2との通信を行うため、それ専用のアプリケーションを実行するようになっているが、これ以外にも携帯端末4に搭載されているインターネットブラウザによってネット上のアプリケーションを実行することでデジタルサイネージ装置2との通信を行うことも可能である。
【0062】
例えば、サーバ装置5は必ずしも必要な構成ではなく、サーバ装置5が備える構成をサイネージ装置2に設け、携帯端末4とデジタルサイネージ装置2とによりコンテンツ配信システムを構成してもよい。
その場合、1次元又は2次元のコードには、コンテンツ配信元となるデジタルサイネージ装置2へのアクセス先を示したURLが記述され、デジタルサイネージ装置2からコンテンツとしてのクーポンデータの配信が行われる。
また、サーバ装置5の制御部55が行っていた、タイムスケジュールのデータに基づく特定音の選択及び出力制御、コンテンツ配信プログラム542に基づくコンテンツ配信処理、くじ引きの各種の景品の在庫管理の処理等を全てデジタルサイネージ装置2の制御部23が実行する。
【0063】
また、携帯端末4の制御部46は、アクセス手段として機能しているが、このアクセス手段は撮像された1次元又は2次元のコードと検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスする機能を有すれば良い。
上述の実施形態では、アクセス手段としての制御部46は、1次元又は2次元のコードからアクセス先のURLを取得し、特定音からコンテンツを決定するための付加情報を取得し、それぞれ異種の情報を取得しているが、1次元又は2次元のコードと特定音とから同種の情報を得ても良い。例えば、1次元又は2次元のコードからアクセス先のアドレスを取得し、特定音からアクセス先のアドレス内のさらに下位のアドレスを取得する等も可能である。その場合、特定音が変更されると、アクセス先のアドレスの下位のアドレスも変更されるので、サーバ装置5側では、特定音の変更によって異なる対応(例えば、下位のいずれかのアドレスにアクセスするかに応じてコンテンツを変える等である)を行うことが可能となる。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0065】
〔付記〕
<請求項1>
所定のコンテンツを配信するサーバ装置と、
前記コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部を有する表示装置と、
前記コンテンツの配信先にアクセスして前記コンテンツを取得する携帯端末とを備えるコンテンツ配信システムであって、
前記携帯端末は、
前記コード表示部に表示されたコードを撮像する撮像部と、
外部の音を検出する音入力部と、
前記撮像された前記コードを解析して前記コンテンツの配信元の情報を取得するコード解析手段と、
前記撮像部による前記コードの撮像時に前記音入力部から入力された音を解析して付加情報を取得する音解析手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記携帯端末が前記付加情報の送信と共に前記コンテンツの配信元にアクセスした場合に、前記付加情報に応じてコンテンツを前記携帯端末に配信する配信制御手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
<請求項2>
前記表示装置は、特定音を出力する音出力部を備えることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
<請求項3>
前記サーバ装置は、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段を備えることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ配信システム。
<請求項4>
前記サーバ装置の特定音指示入力手段は、所定のタイムスケジュールに従って、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示することを特徴とする請求項3記載のコンテンツ配信システム。
<請求項5>
コンテンツ配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と、
前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元が配信するコンテンツを特定するための特定音を出力する音出力部とを備えることを特徴とする表示装置。
<請求項6>
前記音出力部は、所定のタイムスケジュールによって、特定音を変更することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
<請求項7>
1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と、
外部の音を検出する音入力部と、
前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段を備えることを特徴とする携帯端末。
<請求項8>
コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と音出力部とを有する表示装置のコンピュータを、
前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元のコンテンツを特定するための特定音を出力するように前記音出力部を制御する特定音出力手段として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項9>
1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と外部の音を検出する音入力部とを備える携帯端末のコンピュータを、
前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段として機能させることを特徴とするプログラム。