(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る車両制御装置においては、車両の走行位置に拘わらず、緊急地震速報を受信したことを車室内の乗員に通知する構成であるため、車両の乗員は、車両の走行位置の安全性又は危険性を認識できないという問題があった。
同様の問題は、緊急地震速報以外の災害情報、車両の乗員の安全に関わるその他の情報についても生じ得る。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は災害に関する緊急情報等の情報を受信した場合、車両の位置に応じた発光態様で車内灯の発光制御を行うことにより、車両の走行位置の安全性又は危険性を車両の乗員に対して視覚的に報知することができる報知装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る報知装置は、情報を取得する情報取得部を備え、該情報取得部による情報の取得を車室内の乗員に報知する報知装置であって、車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
車内灯の複数の発光態様を記憶する記憶部と、前記情報取得部が情報を取得した場合、前記位置情報取得部が取得した位置情報及び前記記憶部が記憶する情報に基づいて、前記車内灯の発光態様を特定する特定部と、該特定部が特定した発光態様で前記車内灯が発光するように該車内灯の発光制御を行う制御部とを備える。
【0007】
本発明にあっては、制御部は、情報取得部が情報を取得した場合、車両の位置に応じた発光態様で車内灯の発光制御を行う。情報取得部が取得する情報は、例えば車両の乗員の安全に関わる情報であり、地震、津波等の災害情報、濃霧情報、強風情報等の気象情報、人災情報等が挙げられる。
【0009】
本発明にあっては、特定部は車両の位置に応じた発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0010】
本発明に係る報知装置は、前記記憶部は、車両の位置と、前記車内灯の発光態様とを対応付けて記憶しており、前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した位置情報及び前記記憶部が記憶する情報に基づいて、該位置情報が示す車両の位置に対応する発光態様を特定する。
【0011】
本発明にあっては、記憶部は車両の位置と、車内灯の発光態様とを対応付けて記憶している。特定部は、車両の位置及び記憶部が記憶する情報に基づいて、該車両の位置に対応する発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0012】
本発明に係る報知装置は、前記記憶部は、情報の種類毎に異なる発光態様を記憶しており、前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した位置情報及び前記記憶部が記憶する情報に基づいて、該位置情報が示す車両の位置及び前記情報取得部が取得した情報の種類に対応する発光態様を特定する。
【0013】
本発明にあっては、特定部は車両の位置及び情報の種類に対応する発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0014】
本発明に係る報知装置は、前記情報取得部が取得する情報は地震の震源を示す情報を含み、前記記憶部は、車両の位置及び地震の震源の距離と、前記車内灯の発光態様とを対応付けて記憶しており、前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した位置情報が示す車両の位置、前記情報取得部が取得した情報に含まれる地震の震源を示す情報、及び前記記憶部が記憶する情報に基づいて、前記車両の位置及び前記地震の震源の距離に対応する前記車内灯の発光態様を特定する。
【0015】
本発明にあっては、特定部は車両の位置及び地震の震源の距離に対応する車内灯の発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0016】
本発明に係る報知装置は、前記情報取得部が取得する情報は地震の震度及び該震度に対応する位置を示す情報を含み、前記記憶部は、地震の震度と、前記車内灯の発光態様とを対応付けて記憶しており、前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した位置情報が示す車両の位置、前記情報取得部が取得した情報に含まれる震度及び該震度に対応する位置を示す情報、並びに前記記憶部が記憶する情報に基づいて、前記車両の位置及び震度に対応する前記車内灯の発光態様を特定する。
【0017】
本発明にあっては、特定部は車両の位置及び震度に対応する車内灯の発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0018】
本発明に係る報知装置は、前記記憶部は、車両の位置及び海岸線の距離と、前記車内灯の発光態様とを対応付けて記憶しており、前記情報取得部が取得する情報は津波の発生を示す情報を含み、前記制御部は、前記情報取得部が津波の発生を示す情報を含む情報を取得した場合、前記位置情報取得部が取得した前記車両の位置、及び前記記憶部が記憶する情報に基づいて、前記車両の位置及び前記海岸線の距離に応じた前記車内灯の発光態様を特定する。
【0019】
本発明にあっては、特定部は車両の位置及び海岸線の距離に対応する車内灯の発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0020】
本発明に係る報知装置は、前記情報取得部が取得する情報は津波の高さを示す情報を含み、前記記憶部は、津波の高さと、車両の位置と、前記車内灯の発光態様とを対応付けて記憶しており、前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した位置情報と、前記情報取得部が取得した情報に含まれる津波の高さを示す情報と、前記記憶部が記憶する情報とに基づいて、前記車両の位置及び津波の高さに応じた前記車内灯の発光態様を特定する。
【0021】
本発明にあっては、特定部は車両の位置及び津波の高さに対応する車内灯の発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0022】
本発明に係る報知装置は、前記情報取得部が取得する情報は津波の高さを示す情報を含み、前記記憶部は、車両の位置と、該位置の標高と、前記車内灯の発光態様とを対応付けて記憶しており、前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した位置情報と、前記情報取得部が取得した情報に含まれる津波の高さを示す情報と、前記記憶部が記憶する情報とに基づいて、前記車両の位置における標高及び津波の高さに応じた前記車内灯の発光態様を特定する。
【0023】
本発明にあっては、特定部は車両の位置における標高及び津波の高さに対応する車内灯の発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0024】
本発明に係る報知装置は、時計部を備え、前記情報取得部が取得する情報は、津波到達予想時刻を示す情報を含み、前記記憶部は、津波到達予想時刻及び現時刻の差と、前記車内灯の発光態様とを対応付けて記憶しており、前記特定部は、前記情報取得部が取得した情報に含まれる津波到達予想時刻と、前記時計部が示す現時刻とに基づいて、該時刻及び前記津波到達予想時刻の差に応じた発光態様を特定する。
【0025】
本発明にあっては、特定部は現時刻及び津波到達予想時刻の差に対応する発光態様を特定し、制御部は特定された発光態様で発光するように車内灯の発光制御を行う。
【0026】
本発明に係る報知装置は、前記発光態様は、前記車内灯の色若しくは明るさの時系列変化、前記車内灯の色又は明るさを含む。
【0027】
本発明にあっては、制御部は、車内灯の色若しくは明るさの時系列変化、車内灯の色又は明るさを制御することが可能である。制御部は前記時系列変化、色又は明るさのいずれか一つを制御するように構成しても良いし、前記時系列変化、色及び明るさを任意に組み合わせた発光態様を制御するように構成しても良い。
【0028】
本発明に係る報知装置は、前記記憶部は、前記車両に設けられた複数の車内灯の内、前記情報取得部が情報を取得したときに発光させる前記車内灯を記憶しており、前記制御部は、前記情報取得部が情報を取得した場合、前記記憶部が記憶している前記車内灯の発光制御を行う。
【0029】
本発明にあっては、制御部は、車室内に設けられた複数の車内灯の内、記憶部が記憶する特定の車内灯の発光制御を行う。
【0030】
本発明に係る報知装置は、前記車内灯は電飾用である。
【0031】
本発明にあっては、電飾用の車内灯の発光態様を制御することにより、情報の取得を車室内の乗員に報知することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、災害に関する緊急情報等の情報を受信した場合、車両の位置に応じた発光態様で車内灯の発光制御を行うことにより、車両の走行位置の安全性又は危険性を車両の乗員に対して視覚的に報知することができる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における災害報知システムを示す模式図である。災害報知システムは車両Cに設けられており、報知装置1、車内灯2及びナビゲーション装置3を備える。報知装置1は、災害に関する緊急情報を取得し、ナビゲーション装置3が検出した車両Cの位置に応じた発光態様で車内灯2を発光させる。車両Cの乗員は、車内灯2の発光態様によって、災害に関する緊急情報取得時における車両Cの走行位置の安全性又は危険性を視覚的に認識することができる。
【0035】
本実施形態に係る車内灯2は特に電飾用であり、例えば足元電飾灯21、ドア電飾灯22、インパネ電飾灯23、ピラー電飾灯24、ルーフ電飾灯25等を含む。以下、足元電飾灯21、ドア電飾灯22、インパネ電飾灯23、ピラー電飾灯24、及びルーフ電飾灯25のいずれか一つを適宜、電飾灯と呼ぶ。各電飾灯は、例えば電飾用の白熱電球、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)等の光源を有し、電飾灯の発光色又は明るさは可変である。各電飾灯の光源は単数又は複数のいずれでも良い。実施形態1における車内灯2には、単一の発光態様で発光するルームランプ、ドームランプ及びマップランプ等を含まないものとして説明するが、複数の発光態様で発光可能であれば、ルームランプ、ドームランプ又はマップランプを本実施形態1に係る車内灯2として構成しても良い。
本実施形態1の車内灯2を構成する光源の種類、車室内における配置、照明方法は、災害に関する緊急情報又は乗員の安全に関わる情報の受信を車両Cの乗員に報知することが可能であれば、特に限定されるものでは無く、種々の変更が可能である。
【0036】
足元電飾灯21は、車室内における各座席前方の下部に設けられており、該座席前方の床面を照らす。
ドア電飾灯22は、ドアの車室内壁に設けられており、例えば、ドアハンドル、ドアポケット等を照らす。ドア電飾灯22は、例えば各ドアの車室内側に設けられたドアトリムに設けられている。ドアトリムは、ドアの内側面に設けられており、車室内からドアを開くドアハンドルと、収納空間を表すドアポケットとを備える。
インパネ電飾灯23は、車両Cのインストルメントパネルに設けられている。
ピラー電飾灯24は、車両Cにおけるピラーの車室内側に取り付けられたガーニッシュに設けられており、例えば、車両Cの天井面を照らす。
ルーフ電飾灯25は、車室内の天井面に設けられており、該天井面を照明する。
【0037】
図2は、報知装置1、車内灯2及びナビゲーション装置3の構成を示すブロック図である。報知装置1は、該報知装置1の各構成部の動作を制御する制御部11を備える。制御部11は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU等を有する。制御部11には、バスを介して一時記憶部12、記憶部13、通信部14、情報取得部15及び時計部16が接続されている。制御部11は、記憶部13に記憶されている後述の制御プログラムを一時記憶部12に読み出し、各構成部の動作を制御する。
【0038】
一時記憶部12は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)等の揮発性メモリである。一時記憶部12は、制御部11の演算処理を実行する際に記憶部13から読み出された制御プログラム、演算処理によって生ずる各種データを一時記憶する。揮発性メモリは一時記憶部12の一例であり、不揮発性メモリで一時記憶部12を構成しても良い。
【0039】
記憶部13は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部13は、制御部11が報知装置1の各構成部の動作を制御することにより、緊急情報受信の報知処理を実行するための制御プログラムを記憶している。記憶部13は、発光態様テーブル13a及び地図情報13bを記憶する。発光態様テーブル13aは、緊急情報の受信時に、車両Cの位置に応じた車内灯2の発光態様を特定するためのテーブルである。地図情報13bは、災害発生時に被害の発生が予想される地域、即ち各地域の安全度を示す情報である。発光態様テーブル13a及び地図情報13bの詳細は後述する。
【0040】
通信部14は、通信線を介して車内灯2、ナビゲーション装置3、その他の図示しないECUに接続されている。通信部14は、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)等の通信プロトコルに従って、車両Cの位置情報、車内灯2の制御情報等を送受信する。制御部11が通信部14を介して各電飾灯へ送信する制御情報には、例えば、発光対象の電飾灯を示す電飾灯ID、該電飾灯の発光態様を示す情報等が含まれる。
【0041】
各電飾灯は、それぞれ足元電飾灯ECU21a、ドア電飾灯ECU22a、インパネ電飾灯ECU23a、ピラー電飾灯ECU24a、ルーフ電飾灯ECU25aに接続されている。以下、足元電飾灯ECU21a、ドア電飾灯ECU22a、インパネ電飾灯ECU23a、ピラー電飾灯ECU24a、ルーフ電飾灯ECU25aのいずれか一つを適宜、電飾灯ECUと呼ぶ。足元電飾灯ECU21aは通信部21b及び駆動部21cを備える。通信部21bは、通信線を介して報知装置1の通信部14に接続されており、CAN又はLIN通信プロトコルに従って、報知装置1から送信された制御情報を受信する。駆動部21cには足元電飾灯21が接続されており、足元電飾灯ECU21aは、受信した制御情報に従って駆動部21cの動作を制御し、足元電飾灯21を発光させる。具体的には、足元電飾灯ECU21aは、制御情報に含まれる電飾灯IDが自身の電飾灯IDと一致するか否かを判定し、一致していた場合、該制御情報に含まれる発光態様の情報に従って、足元電飾灯21の発光色、発光パターン、明るさ等を制御する。他の電飾灯ECUの構成も足元電飾灯ECU21aの構成と同様である。
ここでは、報知装置1が各電飾灯ECUへ制御情報を送信することによって、各電飾灯の発光制御を行う例を説明したが、報知装置1が各電飾灯に接続された駆動部21cを備え、各電飾灯の発光を直接的に制御するように構成しても良い。
【0042】
情報取得部15は、災害に関する緊急情報を取得する装置である。緊急情報は、例えば、気象庁、自治体、緊急情報配信サービス業者が運用する緊急情報送信装置から配信される。
情報取得部15は、例えば、外部から無線通信網を介して配信された災害に関する緊急情報を受信する通信装置である。より具体的には、通信装置は、ラジオ電波を受信する受信機等を有し、FMラジオ電波によって送信された緊急情報を受信する。
また、WiFi等の無線LANプロトコルに従って、無線基地局、道路の路肩に設けられた路肩通信装置、他車両に設けられた車載通信装置との間で無線通信を行い緊急情報を取得する通信装置によって、情報取得部15を構成しても良い。
更に、携帯電話機、スマートフォン等の無線通信機能を有する無線通信機器と有線接続し、該無線通信機器を介して、緊急情報を取得するように構成しても良い。
更にまた、道路に設置された光ビーコン、電波ビーコンから送信される信号を受信する車載受信機を備え、該光ビーコン、電波ビーコン等を介して緊急情報を受信するように構成しても良い。
更にまた、ナビゲーション装置3が災害に関する緊急情報を受信する機能を有している場合、通信部14を介してナビゲーション装置3から緊急情報を取得するように構成しても良い。また、その他のECUが緊急情報を受信する機能を有している場合、該ECUから緊急情報を取得するように構成しても良い。
【0043】
時計部16は現在の時刻を計時しており、制御部11からの求めに応じて時刻の情報を制御部11に与える。また、時刻を計時する機能を有する他のECU、例えばナビゲーション装置3から、通信部14を介して時刻の情報を取得するように構成しても良い。
【0044】
ナビゲーション装置3は、位置情報受信部31及び操作パネル32を備える。位置情報受信部31は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機である。GPS受信機は、GPS衛星と共にGPSシステムを構成しており、人工衛星からの電波を受信し、ナビゲーション装置3自身の位置情報、即ち車両Cの位置情報を特定する。位置情報は、例えば緯度及び経度の情報である。ナビゲーション装置3は特定した車両Cの位置情報を、通信線を介して報知装置1へ送信する。報知装置1の制御部11は、ナビゲーション装置3から送信された位置情報を通信部14にて受信する。
操作パネル32は、各種操作画面の画像を表示する液晶パネル、有機ELディスプレイ等の表示部と、表示された操作画面等への入力を受け付けるボタン又はタッチパネル等とを有する。ナビゲーション装置3は、操作パネル32によって目的地の設定を受け付け、目的地までの経路を探索し、探索して得られた経路を表示部に表示して、車両Cの走行を案内する。また、報知装置1は、ナビゲーション装置3の操作パネル32を介して、緊急情報受信時に発光させる電飾灯及び発光態様の設定を受け付ける機能を有する。車両Cの乗員は、ナビゲーション装置3の操作パネル32を操作することによって、緊急情報受信時に発光させる所望の電飾灯及び発光態様を自由に設定することができる。
本実施形態1では報知装置1は、外部のナビゲーション装置3を用いて位置情報を取得し、発光態様等の設定受付を行う例を説明したが、車両Cの位置情報を取得する機能、発光態様の受け付けを行う操作部を報知装置1が備えるように構成しても良い。
また、GPS機能を有する携帯電話機、スマートフォン、PND(Portable Navigation Device, Personal Navigation Device)等から車両Cの位置情報を取得するように構成しても良い。更に、GPS受信機は、位置情報受信部31の一例であり、外部の無線基地局との通信により、車両Cの位置を特定するように構成しても良い。
【0045】
図3は、実施形態1に係る発光態様テーブル13aの一例を示す概念図である。発光態様テーブル13aは、「車両の位置」列、「電飾灯ID」列及び「発光態様」列から構成されている。各行には、災害発生時に被害の発生が予想される地域に対応する車両Cの位置情報、緊急情報を取得したときに発光させる電飾灯を識別する電飾灯ID及び該電飾灯の発光態様が対応付けて格納されている。
「車両の位置」列には、災害発生時に大きな被害が予想される第1地域内を示す情報と、安全な地域と予想される第2地域内を示す情報と、第1地域及び第2地域の境界を示す情報とが格納されている。
「電飾灯ID」列に格納されている数値は、各電飾灯を識別する識別情報であり、例えば「1」は足元電飾灯21、「2」はドア電飾灯22、「3」はインパネ電飾灯23、「4」はピラー電飾灯24、「5」はルーフ電飾灯25を示している。
「発光態様」列には、電飾灯の発光色、発光パターンの情報が格納されている。発光パターンは、電飾灯の色若しくは明るさの時系列変化を示す情報である。例えば、災害の被害が予想される「第1地域内」には、発光態様として赤色の点滅が対応付けられ、安全な地域と予想される「第2地域内」には、発光態様として青色の点灯が対応付けられている。また、「第1地域及び第2地域」の境界には、発光態様として黄色の点滅が対応付けられている。
【0046】
図4は、地図情報13bの一例を示す概念図である。地図情報13bは、災害発生時に大きな被害が予想される第1地域の位置と、安全な地域と予想される第2地域の位置と、第1地域及び第2地域の境界位置とを示す情報である。制御部11は、地図情報13bを用いることによって、車両Cの位置情報に対応する地域を特定することができる。各地域及び境界を示す情報の形式は特に限定されない。
【0047】
図5は、実施形態1に係る制御部11の処理手順を示すフローチャートである。
制御部11は、情報取得部15が緊急情報を取得したか否かを判定する(ステップS11)。情報取得部15が緊急情報を取得していないと判定した場合(ステップS11:NO)、制御部11は処理を終える。情報取得部15が緊急情報を取得したと判定した場合(ステップS11:YES)、制御部11は、位置情報取得部15にて車両Cの位置情報を取得する(ステップS12)。そして、制御部11は、車両Cの位置情報及び地図情報13bを用いて、位置情報が示す車両Cの位置が属する地域を特定する(ステップS13)。次いで、制御部11は、ステップS13で特定された車両Cが属する地域と、記憶部13が記憶する発光態様テーブル13aとに基づいて、車両Cが属する地域に対応付けられた電飾灯ID及び発光態様を特定する(ステップS14)。制御部11は、特定された電飾灯IDに対応する電飾灯ECUへ制御情報を送信することにより、特定された発光態様で電飾灯が発光するように該電飾灯の発光制御を行い(ステップS15)、処理を終える。
【0048】
実施形態1に係る報知装置1によれば、災害に関する緊急情報を受信した場合、車両Cの位置の安全度又は危険度に応じた発光態様で車内灯2が発光する。例えば、車両Cが第1地域内を走行している場合、車内灯2は赤色で点滅し、第2地域内を走行している場合、車内灯2は青色で点灯する。また、車両Cが第1地域及び第2地域の境界に位置している場合、車内灯2は黄色で点滅する。従って、車両Cの乗員は、車両Cの走行位置の安全度又は危険度を視覚的に認識することができる。
特に本実施形態1の記憶部13は、災害発生時の安全度によって区分けされた地域と、発光態様とを対応付けた発光態様テーブル13aを記憶している。従って、制御部11は車両Cの位置情報と、発光態様テーブル13aに基づいて、車両Cの走行位置の安全度に応じた発光態様を特定し、該発光態様で車内灯2を発光させることができる。
【0049】
また、車内灯2を発光させることにより、緊急情報の取得を報知する構成であるため、騒音などが激しい場所であっても、乗員に対して緊急情報の受信をより確実に報知することができる。
【0050】
更に、単一の発光態様で発光する通常のルームランプでは無く、電飾用の車内灯2を利用して、車両Cの安全度に応じた発光制御を行う構成であるため、車両Cの乗員が災害に関する緊急情報の受信に気が付かなかったり、ルームランプの故障であると誤認したりすることは無く、乗員に対してより確実に緊急情報の受信を報知することができる。
【0051】
更にまた、本実施形態1の報知装置1は、車両Cの走行位置の安全度に応じて、車内灯2の色又は発光パターンを変更する構成である。例えば、車両Cが危険な場所を走行している場合、車内灯2は赤色で点滅し、安全な場所を走行している場合、車内灯2は青色で点灯する。従って、車両Cの乗員は、現在位置の安全度をより確実に認識することができる。
【0052】
更にまた、車両Cの走行位置の安全度に応じて、異なる電飾灯を発光させることができる。例えば、車両Cの走行位置が危険である場合、全ての電飾灯を発光させ、車両Cの走行位置が安全である場合、運転席周りの一部の電飾灯のみを発光させることができる。
【0053】
なお、実施形態1では、主に自然災害に関する緊急情報を取得した場合の発光制御を説明したが、車両Cの乗員の安全に関わる緊急情報であれば、自然災害に限定されることは無い。人災、その他の緊急情報の取得時に、車両Cの走行位置の安全度に応じた発光態様で車内灯2を発光させるように構成しても良い。
【0054】
(実施形態2)
実施形態2に係る報知装置1は実施形態1と同様の構成であり、記憶部13が記憶している情報及び制御の処理手順が異なる。以下、斯かる相違点を主に説明する。
図6は、実施形態2に係る発光態様テーブル213aの一例を示す概念図である。実施形態2に係る発光態様テーブル213aは、「災害の種類」列、「車両の位置」列、「電飾灯ID」列及び「発光態様」列から構成されている。各行には、災害の種類を示す情報、各種災害発生時に被害の発生が予想される地域に対応する車両Cの位置情報、電飾灯ID及び該電飾灯の発光態様が対応付けて格納されている。
「災害の種類」列には、例えば、津波、地震、濃霧等の災害の種類を示す情報が格納されている。
「車両の位置」列には、災害の種類毎に、災害発生時に大きな被害が予想される地域を示す情報、安全な地域を示す情報等が格納されている。災害の種類「震源」の情報には、車両Cの位置及び震源の距離が所定値未満の地域と、車両Cの位置及び震源の距離が所定値以上の地域とが対応付けられている。災害の種類「濃霧」の情報には、濃霧発生地域内と、濃霧発生地域外とが対応付けられている。
「電飾灯ID」及び「発光態様」列に格納される情報は、実施形態1と同様であるが、災害の種類毎に異なる電飾灯ID及び発光態様が各列に格納されている。電飾灯ID及び発光態様は災害の種類毎に全て異なる必要は無く、一部が重複していても良い。
【0055】
図7は、実施形態2に係る制御部11の処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、情報取得部15が緊急情報を取得したか否かを判定する(ステップS211)。実施形態2の情報取得部15が取得する緊急情報には、災害の種類を示す情報が含まれている。また、災害の種類が地震である場合、震源の位置を示す情報が含まれ、災害の種類が濃霧である場合、濃霧の発生が予想される地域名等の情報が含まれる。以下、該震源の位置は震央の位置、即ち震源の真上に当たる地表点の位置として説明する。
【0056】
情報取得部15が緊急情報を取得していないと判定した場合(ステップS211:NO)、制御部11は処理を終える。情報取得部15が緊急情報を取得したと判定した場合(ステップS211:YES)、制御部11は、位置情報取得部15にて車両Cの位置情報を取得する(ステップS212)。次いで、制御部11は、取得した緊急情報に基づいて、災害の種類を特定し(ステップS213)、災害の種類が地震か否かを判定する(ステップS214)。災害の種類が地震であると判定した場合(ステップS214:YES)、制御部11は、車両Cの位置情報が示す位置と、緊急情報に含まれる震源の位置との距離を算出する(ステップS215)。
【0057】
そして、制御部11は、災害の種類を示す情報及びステップS215で算出した震源からの距離と、発光態様テーブル213aとに基づいて、震源からの車両Cの距離に対応する電飾灯ID及び発光態様を特定する(ステップS216)。
【0058】
一方、ステップS214において、災害の種類が地震で無いと判定した場合(ステップS214:NO)、制御部11は、車両Cの位置情報及び地図情報13bを用いて、位置情報が示す車両Cの位置が属する地域を特定する(ステップS218)。災害の種類が津波である場合、実施形態1と同様にして車両Cの位置が属する地域を特定する。災害の種類が濃霧である場合、車両Cが濃霧の発生が予想される地域に属するか否かを特定する。
【0059】
次いで、制御部11は、災害の種類を示す情報及びステップS218で特定された車両Cが属する地域と、記憶部13が記憶する発光態様テーブル213aとに基づいて、災害の種類及び車両Cが属する地域に対応付けられた電飾灯ID及び発光態様を特定する(ステップS219)。
【0060】
ステップS216又はステップS219の処理を終えた制御部11は、特定された電飾灯IDに対応する電飾灯ECUへ制御情報を送信することにより、特定された発光態様で電飾灯が発光するように該電飾灯の発光制御を行い(ステップS217)、処理を終える。
【0061】
実施形態2に係る報知装置1によれば、災害の種類に応じた異なる発光態様で車内灯2が発光するため、車両Cの乗員は、発生した災害の種類を視覚的に認識することができる。
【0062】
また、実施形態2の報知装置1は、車両Cの位置及び震源の距離に対応する発光態様で車内灯2を発光させるため、車両Cの乗員は車両Cの走行位置と、震源との距離を、車内灯2の発光態様によって認識することができる。
【0063】
なお本実施形態2では、車両Cの位置及び震源の距離として、震央からの車両Cの距離、つまり、地表における車両Cの位置と、震源との距離を算出する例を説明したが、深さの情報を有する震源の位置と、車両Cの位置との距離を算出し、各電飾灯の発光態様を特定するように構成しても良い。
【0064】
(実施形態3)
実施形態3に係る報知装置1は実施形態1と同様の構成であり、記憶部13が記憶している情報及び制御の処理手順が異なる。以下、斯かる相違点を主に説明する。
図8は、実施形態3に係る発光態様テーブル313aの一例を示す概念図である。実施形態3に係る発光態様テーブル313aは、「災害の種類」列、「車両の位置」列、「震度」列、「電飾灯ID」列及び「発光態様」列から構成されている。各行には、災害の種類を示す情報、各種災害発生時に被害の発生が予想される地域に対応する車両Cの位置情報、災害の規模を示す情報、電飾灯ID及び該電飾灯の発光態様が対応付けて格納されている。
「震度」列以外の情報は実施形態2と同様である。「震度」列には、例えば地震の震度を示す情報が格納されている。発光態様テーブルには、地震の震度に対応付けて、電飾灯ID及び発光態様が格納されている。実施形態3に係る発光態様は、各電飾灯の発光色、発光パターン、明るさを示す情報を含む。
【0065】
図9は、実施形態3に係る制御部11の処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、実施形態2と同様、情報取得部15が緊急情報を取得したか否かを判定する(ステップS311)。実施形態3の情報取得部15が取得する緊急情報は実施形態2と同様であり、災害の種類が地震である場合、地震の震度及び該震度の地震が生ずる地域の情報が含まれる。
【0066】
情報取得部15が緊急情報を取得していないと判定した場合(ステップS311:NO)、制御部11は処理を終える。情報取得部15が緊急情報を取得したと判定した場合(ステップS311:YES)、制御部11は、位置情報取得部15にて車両Cの位置情報を取得する(ステップS312)。次いで、制御部11は、取得した緊急情報に基づいて、災害の種類を特定し(ステップS313)、災害の種類が地震か否かを判定する(ステップS314)。災害の種類が地震であると判定した場合(ステップS314:YES)、制御部11は、車両Cの位置情報が示す位置における震度を特定する(ステップS315)。
【0067】
そして、制御部11は、災害の種類を示す情報及びステップS315で算出した震度と、発光態様テーブル313aとに基づいて、震源からの車両Cの位置及び地震の震源の距離に対応する電飾灯ID及び発光態様を特定する(ステップS316)。震度が1以上である場合、車両Cは地震発生地域内にあり、該当する震度に対応する電飾灯ID及び発光態様が特定される。震度が1未満である場合、車両Cは地震発生地域外にあり、地震発生地域外にある車両Cの位置に対応付けられた電飾灯ID及び発光態様が特定される。
【0068】
一方、ステップS314において、災害の種類が地震で無いと判定した場合(ステップS314:NO)、実施形態2と同様、ステップS318,ステップS319において地域の特定及び発光態様特定の処理が実行される。
【0069】
ステップS316又はステップS319の処理を終えた制御部11は、特定された電飾灯IDに対応する電飾灯ECUへ制御情報を送信することにより、特定された発光態様で電飾灯が発光するように該電飾灯の発光制御を行い(ステップS317)、処理を終える。
【0070】
実施形態3に係る報知装置1によれば、車両Cの走行位置における地震の震度に応じた発光態様で車内灯2が発光するため、車両Cの乗員は、車両Cが走行している場所の震度を視覚的に認識することができる。車両C内では、乗員は地震の発生及び大きさに気が付き難いが、車内灯2の発光によって地震の大きさを認識し、車両Cの運転に注意を払うことができる。
【0071】
(実施形態4)
実施形態4に係る報知装置1は実施形態1及び2と同様の構成であり、記憶部13が記憶している情報及び制御の処理手順が異なる。以下、斯かる相違点を主に説明する。
図10は、実施形態4に係る発光態様テーブル413aの一例を示す概念図である。実施形態4に係る発光態様テーブル413aは、実施形態2と同様、「災害の種類」列、「車両の位置」列、「電飾灯ID」列及び「発光態様」列から構成されている。災害の種類「津波」に対応付けて「車両の位置」列に格納される情報以外は、実施形態2と同様である。災害の種類「津波」には、車両Cの位置及び海岸線の距離が所定値未満であることを示す情報と、車両Cの位置及び海岸線の距離が所定値以上であることを示す情報とが対応付けられている。発光態様テーブル413aには、海岸線からの距離に応じて異なる電飾灯ID及び発光態様が格納されている。
【0072】
図11は、実施形態4に係る制御部11の処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、実施形態2と同様、緊急情報位置情報の取得、災害の種類の特定に係る処理をステップS411〜ステップS413で実行する。次いで、制御部11は、災害の種類が津波であるか否かを判定する(ステップS414)。災害の種類が津波であると判定した場合(ステップS414:YES)、制御部11は、車両Cの位置情報が示す位置と、海岸線との距離を算出する(ステップS415)。地図情報13bは海岸線の情報を有しており、制御部11は、車両Cの位置情報及び地図情報13bに基づいて、車両C及び海岸線の距離を算出する。
【0073】
そして、制御部11は、災害の種類を示す情報及びステップS415で算出した海岸線からの距離と、発光態様テーブル413aとに基づいて、車両Cの位置及び海岸線の距離に応じた電飾灯の発光態様を特定する(ステップS416)。
【0074】
一方、ステップS414において、災害の種類が津波で無いと判定した場合(ステップS414:NO)、制御部11は、実施形態2と同様、ステップS418,ステップS419において地域の特定及び発光態様特定の処理が実行される。
【0075】
ステップS416又はステップS419の処理を終えた制御部11は、特定された電飾灯IDに対応する電飾灯ECUへ制御情報を送信することにより、特定された発光態様で電飾灯が発光するように該電飾灯の発光制御を行い(ステップS417)、処理を終える。
【0076】
実施形態4に係る報知装置1によれば、車両Cの位置及び海岸線の距離に応じた発光態様で車内灯2が発光するため、車両Cの乗員は、津波が発生した際の危険度を車内灯2の発光態様により視覚的に認識することができる。車両Cの走行位置に津波が到達するか否かは、標高等の地形にもよるが、少なくとも津波到達の可能性を認識するための一つの情報として、海岸線から離れているか否かを乗員は認識することができる。
【0077】
(実施形態5)
実施形態5に係る報知装置1は実施形態1及び2と同様の構成であり、記憶部13が記憶している情報及び制御の処理手順が異なる。以下、斯かる相違点を主に説明する。
図12は、実施形態5に係る発光態様テーブル513aの一例を示す概念図である。実施形態5に係る発光態様テーブル513aは、「災害の種類」列、「津波の高さ」列、「車両の位置」列、「電飾灯ID」列及び「発光態様」列から構成されている。津波に関する「津波の高さ」列以外の構成は実施形態2と同様である。「津波の高さ」列には、津波の高さを示す情報が格納されており、津波の高さ毎に、津波の到達が予想される地域と、安全な地域とが対応付けられている。そして、津波の高さ及び前記各地域には、電飾灯ID及び発光態様が対応付けられている。
例えば、津波の高さが10m超の場合、津波の到達が予想される第1地域内に対して、電飾灯ID1,2,3,4と、発光色「赤色」及び点灯パターン「点滅」とが対応付けられている。斯かる発光態様は、車両Cの乗員に対して車両Cが危険な位置にいることを示す。また、津波が到達しないと予想される第2地域に対して、電飾灯ID1,2,3,4と、発光色「黄色」及び点灯パターン「点滅」とが対応付けられている。大型の津波の場合、津波が到達しないと予想される地域でも十分な警戒が必要であるため、斯かる発光態様により、車両Cの乗員に注意を促すことができる。
その他の津波の高さ及び地域に対しても、車両Cの位置の安全度を視覚的に認識させ得る発光態様が対応付けられている。
【0078】
制御部11の処理は、実施形態2と同様であり、情報取得部15が取得する緊急情報に津波の高さを示す情報が含まれている点と、津波の高さ及び車両Cの位置に応じて、発光態様を特定する点が異なる。制御部11は、ナビゲーション装置3から取得した車両Cの位置情報と、情報取得部15が取得した緊急情報に含まれる津波の高さを示す情報と、発光態様テーブル513aとに基づいて、車両Cの位置及び津波の高さに応じた車内灯2の発光態様を特定する。そして、制御部11は、特定された電飾灯IDに対応する電飾灯ECUへ制御情報を送信することにより、特定された発光態様で電飾灯が発光するように該電飾灯の発光制御を行う。
【0079】
実施形態5に係る報知装置1によれば、車両Cの位置及び津波の高さに応じた発光態様で車内灯2が発光するため、車両Cの乗員は、津波が発生した際の危険度を車内灯2の発光態様により視覚的に認識することができる。車両Cの走行位置に津波が到達するか否かは、地形等の要因によって変化するものであるが、少なくとも津波の高さ及び車両Cの位置を考慮した安全度又は危険度を乗員は認識することができる。
【0080】
(実施形態6)
実施形態6に係る報知装置1は実施形態1及び5と同様の構成であり、記憶部13が記憶している情報及び制御の処理手順が異なる。以下、斯かる相違点を主に説明する。
図13は、実施形態6に係る発光態様テーブル613aの一例を示す概念図である。実施形態6に係る発光態様テーブル613aは、「災害の種類」列、「津波の高さ」、「車両の位置」列、「電飾灯ID」列及び「発光態様」列から構成されている。「津波の高さ」情報に対応付けられた「車両の位置」情報の内容が実施形態5と異なり、他の構成は実施形態5と同様である。「津波の高さ」列には、津波の高さを示す情報が格納されており、津波の高さ毎に、津波の到達が予想される位置の標高が対応付けられている。
例えば、津波の高さが10m超の場合、標高が第1所定値未満の位置に対して、電飾灯ID1,2,3,4と、発光色「赤色」及び点灯パターン「点滅」とが対応付けられている。斯かる発光態様は、車両Cの乗員に対して車両Cが危険な位置にいることを示す。また、標高が第1所定値以上の位置に対して、電飾灯ID1,2,3,4と、発光色「黄色」及び点灯パターン「点滅」とが対応付けられている。
その他の津波の高さ及び地域に対しても、車両Cの位置の安全度を視覚的に認識させ得る発光態様が対応付けられている。
【0081】
制御部11の処理は、実施形態5と同様であり、津波の高さ及び車両Cの位置に応じて、発光態様を特定する点が異なる。制御部11は、ナビゲーション装置3から取得した車両Cの位置情報と、情報取得部15が取得した緊急情報に含まれる津波の高さを示す情報と、発光態様テーブル613aとに基づいて、車両Cの位置における標高及び津波の高さに応じた車内灯2の発光態様を特定する。そして、制御部11は、特定された電飾灯IDに対応する電飾灯ECUへ制御情報を送信することにより、特定された発光態様で電飾灯が発光するように該電飾灯の発光制御を行う。
【0082】
実施形態6に係る報知装置1によれば、車両Cの位置における標高及び津波の高さに応じた発光態様で車内灯2が発光するため、車両Cの乗員は、津波が発生した際の危険度を車内灯2の発光態様により視覚的に認識することができる。車両Cの位置に津波が到達するか否かは、地形等の要因によって変化するものであるが、少なくとも津波の高さ及び車両Cの走行位置における標高を考慮した安全度又は危険度を乗員は認識することができる。
【0083】
(実施形態7)
実施形態7に係る報知装置1は実施形態1及び2と同様の構成であり、記憶部13が記憶している情報及び制御の処理手順が異なる。以下、斯かる相違点を主に説明する。
図14は、実施形態7に係る発光態様テーブル713aの一例を示す概念図である。実施形態7に係る発光態様テーブル713aは、実施形態2と同様、「災害の種類」列、「車両の位置」列、「津波到達までの時間」列、「電飾灯ID」列及び「発光態様」列から構成されている。災害の種類「津波」及び車両Cの位置「第1地域内」に対応付けて格納される「津波到達までの時間」列の情報以外は、実施形態2と同様である。「津波到達までの時間」列には、津波が海岸に到達するまでの時間が格納されている。例えば、「津波到達までの時間」列には、津波到達までの時間が第1所定時間以下の時間情報と、津波到達までの時間が第1所定時間超、第2所定時間以下の時間情報と、津波到達までの時間が第2所定時間超の時間情報とが格納されている。発光態様テーブル713aには、津波到達までの時間に応じて異なる電飾灯ID及び発光態様が格納されている。例えば、津波到達予想時刻までの時間が短い程、早い周期で電飾灯が点滅する発光態様が発光態様テーブル713aに格納されている。
図14に示す第1周期は第2周期よりも早く、第3周期は第2周期よりも早い。
【0084】
図15は、実施形態7に係る制御部11の処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、実施形態2と同様、緊急情報位置情報の取得、災害の種類の特定に係る処理をステップS711〜ステップS713で実行する。ただし、緊急情報には、津波到達予想時刻が含まれている。次いで、制御部11は、災害の種類が津波であるか否かを判定する(ステップS714)。災害の種類が津波であると判定した場合(ステップS714:YES)、制御部11は、車両Cの位置情報及び地図情報13bを用いて、位置情報が示す車両Cの位置が属する地域を特定する(ステップS715)。そして、制御部11は、津波が到達するまでの予想時間を算出する(ステップS716)。予想時間は、例えば、緊急情報に含まれる津波到達予想時刻から、時計部16が計時する時刻を減算することにより、算出することができる。また、海岸線から車両Cの現在位置に津波が到達するまでの予想時間を算出して、津波到達予想時刻及び現時刻の差分に加算することにより、津波が車両Cの位置に到達するまでの時間を算出しても良い。
【0085】
そして、制御部11は、災害の種類を示す情報及びステップS716で算出した時間と、発光態様テーブル713aとに基づいて、現在の時刻及び津波到達予想時刻の差に応じた発光態様を特定する(ステップS717)。
【0086】
一方、ステップS714において、災害の種類が地震で無いと判定した場合(ステップS714:NO)、制御部11は、実施形態2と同様、ステップS719,ステップS720において地域の特定及び発光態様特定の処理が実行される。
【0087】
ステップS717又はステップS720の処理を終えた制御部11は、特定された電飾灯IDに対応する電飾灯ECUへ制御情報を送信することにより、特定された発光態様で電飾灯が発光するように該電飾灯の発光制御を行い(ステップS718)、処理を終える。
【0088】
実施形態7に係る報知装置1によれば、現時刻及び津波到達予想時刻の差に応じた発光態様で車内灯2が発光するため、車両Cの乗員は、津波が到達するまでの時間を考慮した安全度を車内灯2の発光態様により視覚的に認識することができる。
【0089】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。