(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電力変換部は、前記入力フィルタ部に接続されている整流回路と、前記整流回路に接続されているチョッパ回路と、前記チョッパ回路に接続されているインバータ回路とを含み、
前記入力スイッチ部、前記入力フィルタ部、前記整流回路、前記チョッパ回路が、この順に、上方向から下方向に向かって配置されているとともに、前記インバータ回路、前記出力フィルタ部、前記出力スイッチ部が、この順に、下方向から上方向に向かって配置されている、請求項2または3に記載の無停電電源装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された電力変換装置盤では、コンバータが収納されているユニットケースと、インバータが収納されているユニットケースとの間に、出力用フィルタが収納されているユニットケースが配置されている。このため、コンバータとインバータ(コンバータの接続対象の機器)とを、導線により接続するために、出力用フィルタ(コンバータの接続対象ではない機器)が収納されているユニットケースを、上下方向に跨いで越えるように導線を配置する必要がある。これにより、上記特許文献1の電力変換装置盤(無停電電源装置)では、導線を、接続対象ではない機器を越えるように構成する必要がある分、機器間を接続するための導線の長さが増大するという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、機器間を接続するための導線の長さが増大するのを抑制することが可能な無停電電源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の
第1の局面による無停電電源装置は、順に配置される入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部と、電力変換部から
入力スイッチ部に向かって順に配置される、出力フィルタ部、出力スイッチ部と、入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部、出力フィルタ部、出力スイッチ部を、この順に接続する複数の導体とを有する
とともに、入力フィルタ部と電力変換部とが上下方向に隣接して配置され、出力フィルタ部と電力変換部とが上下方向に隣接して配置され、入力フィルタ部と出力フィルタ部とが左右方向に隣接して配置されている。
【0008】
この発明の
第1の局面による無停電電源装置では、上記のように、順に配置される入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部と、電力変換部から
入力スイッチ部に向かって順に配置される、出力フィルタ部、出力スイッチ部と、入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部、出力フィルタ部、出力スイッチ部を、この順に接続する複数の導体とを有する。
入力フィルタ部と電力変換部とを上下方向に隣接して配置し、出力フィルタ部と電力変換部とを上下方向に隣接して配置し、入力フィルタ部と出力フィルタ部とを左右方向に隣接して配置する。これにより、入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部、出力フィルタ部、および、出力スイッチ部は、それぞれ、接続対象となる機器が、上下方向に隣接して配置された状態になるので、接続対象ではない機器を越えるように導線を構成する必要がない。その結果、機器間を接続するための導線の長さが増大するのを抑制することができる。また、導線の長さが増大するのを抑制することができるので、その分、電力損失が増大するのを抑制することができる。
【0009】
上記
第1の局面による無停電電源装置において、好ましくは、入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部が、この順に、上方向から下方向に向かって配置されている。ここで、入力スイッチ部の近傍では、入力スイッチ部と電源とを接続するための接続作業が行われる。たとえば、入力スイッチ部に接続部材を取り付ける作業が行われる。そして、入力スイッチ部が無停電電源装置の下方向(無停電電源装置の設置面の近傍)に配置される場合には、接続作業を無停電源装置の設置面の近傍で行う必要があるため、作業者は体勢を崩した前かがみの姿勢で、接続作業を行う必要があり、作業性が低下する。この点を考慮して、本発明では、筐体には、入力スイッチ部、入力フィルタ部、および、電力変換部が、この順に、上方向から下方向に向かって収納されている。これにより、上記の接続作業を行う作業者は、筐体の比較的上方側に配置された入力スイッチ部の接続作業を行うことができるので、比較的体勢を崩さずに、立位姿勢で作業を行うことができる。その結果、接続作業の作業性を向上させることができる。
【0010】
上記出力フィルタ部、出力スイッチ部が、この順に、電力変換部から上方向に向かって配置されている無停電電源装置において、好ましくは、電力変換部を収納する第1ケース部と、入力フィルタ部と出力フィルタ部とを収納する第2ケース部と、入力スイッチ部と出力スイッチ部とを収納する第3ケース部とをさらに有する。
【0011】
上記出力フィルタ部および出力スイッチ部がこの順に電力変換部から上方向に向かって収納されている無停電電源装置において、好ましくは、電力変換部は、入力フィルタ部に接続されている整流回路と、整流回路に接続されているチョッパ回路と、チョッパ回路に接続されているインバータ回路とを含み、
入力スイッチ部、入力フィルタ部、整流回路
、チョッパ回路が、この順に、上方向から下方向に向かって
配置されているとともに、インバータ回路、出力フィルタ部
、出力スイッチ部が、この順に、下方向から上方向に向かって
配置されている。このように構成すれば、電力変換部の内部においても、接続対象となる機器が、隣接して配置された状態になるので、接続対象ではない機器を越えるように導線を構成する必要がない。その結果、機器間を接続するための導線の長さが大きくなるのを、より抑制することができる。
【0012】
上記
第1の局面による無停電電源装置において、好ましくは、入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部、出力フィルタ部、出力スイッチ部を収納する筐体と、筐体の外部から、電力変換部、および、入力フィルタ部または出力フィルタ部を通じて、筐体の外部へ通気する通気路と、通気路と、入力スイッチ部および出力スイッチ部とを隔てる隔壁とをさらに有する。このように構成すれば、ファンおよび通気路により、電力変換部、および、入力フィルタ部または出力フィルタ部を強制的に冷却することができる。
【0013】
この発明の第2の局面による無停電電源装置は、上方向から下方向に順に配置される入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部と、電力変換部から上方向に順に配置される、出力フィルタ部、出力スイッチ部と、入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部、出力フィルタ部、出力スイッチ部を、この順に接続する複数の導体とを有し、電力変換部を収納する第1ケース部と、入力フィルタ部と出力フィルタ部とを収納する第2ケース部と、入力スイッチ部と出力スイッチ部とを収納する第3ケース部とをさらに有し、入力スイッチ部、入力フィルタ部、電力変換部、出力フィルタ部、出力スイッチ部を収納する筐体と、筐体の外部から、電力変換部、および、入力フィルタ部または出力フィルタ部を通じて、筐体の外部へ通気する通気路とをさらに備え、通気路は、第1ケース部、第2ケース部および第3ケース部と、筐体との間に形成される導風路を含み、第3ケース部は導風路に対して気密に形成されている。このように構成すれば、電力変換部、入力フィルタおよび出力フィルタに比べて、発熱量が小さい入力スイッチ部または出力スイッチ部が収納されている第3ケース部とファンとの間を導風しないことにより、ファンを大型化することなく、効果的に、比較的発熱量が大きい電力変換部、入力フィルタおよび出力フィルタを強制的に冷却することができる。
【0014】
上記通気路を備える
第1の局面による無停電電源装置において、好ましくは、筐体に配置され、筐体の内部の空気を筐体の外部に排出するファンと、各々の筐体の上面にファンが設けられ、互いに左右方向に隣接して配置されている複数の無停電電源モジュールと、複数の無停電電源モジュールの入力スイッチ部同士を接続する入力母線と、複数の無停電電源モジュールの出力スイッチ部同士を接続する出力母線と、互いに隣接する複数の無停電電源モジュール同士を、仕切る仕切り壁とをさらに備え、仕切り壁には、入力母線および出力母線が配置される開口部が設けられている。このように構成すれば、入力母線および出力母線により、複数の無停電電源モジュール同士を、開口部を介して接続可能に構成しながら、仕切り壁により、複数の無停電電源モジュール同士の通風を抑制することができる。その結果、複数の無停電電源モジュール同士の通風による熱干渉を抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、上記のように、機器間を接続するための導線の長さが増大するのを抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
[第1実施形態]
(全体構成および回路構成)
まず、
図1および
図2を参照して、第1実施形態による無停電電源装置100(UPS:Uninterruptible Power Supply、または、PCS:Power Conditioning System)の全体構成および回路構成について説明する。
【0020】
図1に示すように、無停電電源装置100は、複数(
図1では3台)の無停電電源モジュール1と、入出力モジュール2(I/Oモジュール)とを備えている。
図2に示すように、複数の無停電電源モジュール1は、互いに左右方向に隣接して配置されている。また、入出力モジュール2は、無停電電源モジュール1の左右方向に隣接して配置されている。たとえば、
図2では、入出力モジュール2を、複数の無停電電源モジュール1の左側(矢印X1方向側)に配置している。そして、無停電電源装置100では、複数の無停電電源モジュール1と入出力モジュール2とは、入力母線21および出力母線23を連結部材(接続部材)として、互いに連結されている。
【0021】
なお、本願明細書では、単に「左右方向」と記載した場合は、無停電電源装置100の前面側から見た場合の左右方向を意味し、「前面側」とは、無停電電源装置100の内部にアクセス可能な面側を意味するものとする。たとえば、
図2では、「左方向」とは、矢印X1方向を意味し、「右方向」とは、矢印X2方向を意味する。また、「前面側」とは、矢印Y1方向側を意味し、「背面側」とは、矢印Y2方向側を意味する。そして、単に「上下方向」と記載した場合は、地面(床)に垂直な方向であり、Z軸に平行な方向を意味する。すなわち、「上方向(上方側)」とは、矢印Z1方向(側)を意味し、「下方向(下方側)」とは、矢印Z2方向(側)を意味する。
【0022】
また、
図1に示すように、無停電電源モジュール1は、入力スイッチ部11(入力用スイッチ部)を含む。入力スイッチ部11は、入力母線21を介して、交流電源3(商用電源)に接続されており、交流電源3からの交流電力が入力される。入力スイッチ部11は、各相(U相、V相、W相)毎に、合計3つ設けられている。
【0023】
また、無停電電源モジュール1は、入力フィルタ部12(入力側フィルタ部)を含む。入力フィルタ部12は、入力スイッチ部11に接続されている。また、入力フィルタ部12は、各相毎に、合計3つ設けられている。
【0024】
また、無停電電源モジュール1は、電力変換部13を含む。電力変換部13は、入力フィルタ部12を介して、入力スイッチ部11に接続されている。また、電力変換部13は、整流回路13aと、チョッパ回路13bと、インバータ回路13cとを含む。また、電力変換部13は、炭化珪素(SiC)により構成された素子を含む。これにより、電力変換部13は、シリコンにより構成された素子からなる場合に比べて、電力損失を低減し、電力損失に起因する発熱量が低減される。
【0025】
整流回路13aは、電力変換部13に入力される交流電力を直流電力に変換する機能を有する。チョッパ回路13bは、たとえば、3レベルチョッパ回路として構成されている。すなわち、チョッパ回路13bは、整流回路13aによって変換された直流電力の電圧を変圧して3レベルの電圧として出力する機能を有する。また、チョッパ回路13bによって変圧された直流電力は、直流用リアクトル14を介して、バッテリ部4に蓄電される。
【0026】
インバータ回路13cは、3レベルインバータ回路として構成されている。すなわち、インバータ回路13cは、チョッパ回路13bによって変圧された3レベルの電圧を有する直流電力を、交流電力に変換して出力する機能を有する。したがって、チョッパ回路13bを3レベルチョッパ回路として構成し、インバータ回路13cを3レベルインバータ回路として構成することにより、2レベル用の回路として構成する場合に比べて、電力損失が低減され、電力損失に起因する発熱量が低減される。
【0027】
また、無停電電源モジュール1は、出力フィルタ部15を含む。出力フィルタ部15は、電力変換部13のインバータ回路13cに接続されている。また、出力フィルタ部15は、各相毎に、合計3つ設けられている。
【0028】
また、無停電電源モジュール1は、出力スイッチ部16を含む。出力スイッチ部16は、電力変換部13からの出力フィルタ部15を介した交流電力を出力するように構成されている。また、出力スイッチ部16は、各相毎に、合計3つ設けられている。
【0029】
また、無停電電源モジュール1は、入力スイッチ部11と入力フィルタ部12との間に設けられる入力側フィルタコンデンサ17(以下、「入力コンデンサ17」という)を備えている。また、無停電電源モジュール1は、出力スイッチ部16と出力フィルタ部15との間に設けられる出力側フィルタコンデンサ18(以下、「出力コンデンサ18」という)を備えている。
【0030】
また、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、電力変換部13、出力フィルタ部15、出力スイッチ部16、入力コンデンサ17、および、出力コンデンサ18は、複数の無停電電源モジュール1の各々に含まれている。
【0031】
また、無停電電源装置100は、直送回路22を備えている。直送回路22は、入出力モジュール2に設けられており、交流電源3と、複数の無停電電源モジュール1の出力側(負荷側)とに接続されている。また、直送回路22は、サイリスタスイッチ22aと、サイリスタスイッチ22aに直列に接続される機械式スイッチ22bとを含む。また、直送回路22は、互いに直列に接続されたサイリスタスイッチ22aおよび機械式スイッチ22bに、並列に接続される機械式スイッチ22cを含む。
【0032】
ここで、第1実施形態では、無停電電源装置100には、複数の無停電電源モジュール1の入力スイッチ部11同士を接続する入力母線21が設けられている。そして、入力母線21は、入出力モジュール2の内部に接続されており、入出力モジュール2を介して、各々の入力スイッチ部11に、交流電力を伝達するように構成されている。
【0033】
また、第1実施形態では、無停電電源装置100には、複数の無停電電源モジュール1の出力スイッチ部16同士を接続する出力母線23が設けられている。そして、出力母線23は、入出力モジュール2の内部に接続されており、入出力モジュール2を介して、各々の出力スイッチ部16または直送回路22から、負荷5に交流電力を供給するように構成されている。
【0034】
また、
図2に示すように、入力母線21および出力母線23は、たとえば、入出力モジュール2の上面24に設けられた開口部を介して、交流電源3(
図1参照)および負荷5(
図1参照)に接続されている。
【0035】
(機器の配列に関する構成)
次に、
図2〜
図4を参照して、無停電電源モジュール1の筐体30の内部における機器の配列に関する構成について説明する。無停電電源装置100(無停電電源モジュール1)は、キュービクル式の無停電電源装置として構成されている。すなわち、無停電電源モジュール1は、箱形状を有する金属製の筐体30を備える。
【0036】
図2に示すように、箱形状を有する筐体30の内部には、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、電力変換部13、直流用リアクトル14、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16が収納されている。
【0037】
ここで、第1実施形態では、筐体30には、上方向(上面31)から下方向(矢印Z2方向)に向かって、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、および、電力変換部13が、この順に、収納されているとともに、電力変換部13から上方向(矢印Z1方向)に向かって、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16が、この順に、収納されている。
【0038】
詳細には、
図4に示すように、第1実施形態では、筐体30には、入力スイッチ部11、入力コンデンサ17、入力フィルタ部12、整流回路13a、および、チョッパ回路13bが、この順に、上方向から下方向に向かって収納されているとともに、インバータ回路13c、出力フィルタ部15、出力コンデンサ18、および、出力スイッチ部16が、この順に、下方向から上方向に向かって収納されている。以下、詳細に説明する。
【0039】
第1実施形態では、筐体30には、各機器が収納され、上下方向に配列された複数のケース部40が設けられている。そして、複数のケース部40は、スイッチケース部41と、コンデンサケース部42と、フィルタケース部43と、電力変換ケース部44と、直流用リアクトルケース部45と、ファンケース部46とを含む。なお、電力変換ケース部44は、特許請求の範囲の「第1ケース部」の一例である。また、フィルタケース部43は、特許請求の範囲の「第2ケース部」の一例である。また、スイッチケース部41は、特許請求の範囲の「第3ケース部」および「開口部が設けられている領域」の一例である。
【0040】
スイッチケース部41は、筐体30の最も矢印Z1方向側(最上段)で、かつ、ファンケース部46の矢印Y1方向側に配置されている。そして、スイッチケース部41には、入力母線21が入力接続部21aに接続された入力スイッチ部11と、出力母線23が出力接続部23aに接続された出力スイッチ部16とが収納されている。たとえば、入力スイッチ部11は、スイッチケース部41の矢印X1方向側に配置され、出力スイッチ部16は、スイッチケース部41の矢印X2方向側に配置されている。
【0041】
また、入力接続部21aおよび出力接続部23aは、筐体30の前面側からアクセス可能な位置に配置されている。たとえば、筐体30の前面側からアクセス可能な位置とは、筐体30の前面端部から筐体30の内部に向かって、一般的な作業者の腕の長さ分の領域における位置である。
【0042】
そして、入力母線21および出力母線23は、バー状に(バスバーとして)形成されており、左右方向に渡るように配置されている。そして、入力母線21および出力母線23は、スイッチケース部41の左右方向の仕切り壁32に設けられた開口部32aを経由して配置されている。すなわち、
図2に示すように、入力母線21および出力母線23は、隣接する無停電電源モジュール1または入出力モジュール2の仕切り壁32に設けられた開口部32aと、自身の無停電電源モジュール1の開口部32aを介して、複数の無停電電源モジュール1および入出力モジュール2に渡って、配置されている。
【0043】
また、
図4に示すように、仕切り壁32は、隣接する無停電電源モジュール1との隔壁としての機能を有し、筐体30の左右方向の側面を構成する。そして、仕切り壁32は、隣接する複数の無停電電源モジュール1同士の通気を抑制する機能を有する。
【0044】
コンデンサケース部42は、ファンケース部46(
図5参照)に隣接して配置され、ファンケース部46の矢印Z2方向側に配置されている。そして、コンデンサケース部42には、入力コンデンサ17および出力コンデンサ18が収納されている。たとえば、入力コンデンサ17は、コンデンサケース部42の矢印X1方向側に配置され、出力コンデンサ18は、コンデンサケース部42の矢印X2方向側に配置されている。
【0045】
そして、入力コンデンサ17は、入力スイッチ部11に電力線51(動力線)を介して、接続されている。また、出力コンデンサ18は、出力スイッチ部16に電力線52を介して接続されている。たとえば、電力線51および電力線52は、3相の各相別個にバー状に構成されている。
【0046】
フィルタケース部43は、コンデンサケース部42に隣接して配置され、コンデンサケース部42の矢印Z2方向側に配置されている。そして、フィルタケース部43には、入力フィルタ部12および出力フィルタ部15が収納されている。たとえば、入力フィルタ部12は、フィルタケース部43の矢印X1方向側に配置され、出力フィルタ部15は、フィルタケース部43の矢印X2方向側に配置されている。
【0047】
そして、入力フィルタ部12は、入力スイッチ部11および入力コンデンサ17に電力線51および電力線53を介して、接続されている。また、出力フィルタ部15は、出力スイッチ部16および出力コンデンサ18に電力線52および電力線54を介して接続されている。たとえば、電力線53および電力線54は、3相の各相別個にバー状に構成されている。
【0048】
電力変換ケース部44は、フィルタケース部43に隣接して配置され、フィルタケース部43の矢印Z2方向側に配置されている。そして、電力変換ケース部44には、電力変換部13が収納されている。たとえば、電力変換ケース部44において、電力変換部13の整流回路13aは、矢印X1方向側で、かつ、矢印Z1方向側に配置されている。そして、整流回路13aは、電力線55を介して、入力フィルタ部12に接続されている。
【0049】
また、電力変換ケース部44において、電力変換部13のチョッパ回路13bは、矢印X1方向側で、かつ、矢印Z2方向側に配置されている。そして、チョッパ回路13bは、電力線56を介して、整流回路13aに接続されている。
【0050】
また、電力変換ケース部44において、電力変換部13のインバータ回路13cは、矢印X2方向側に配置されている。たとえば、インバータ回路13cの入力部113cは、電力変換ケース部44において、矢印Z2方向側に配置されており、入力部113cとチョッパ回路13bとは、電力線57を介して、接続されている。また、インバータ回路13cの出力部213cは、入力部113cよりも矢印Z1方向側に配置されており、出力部213cと出力フィルタ部15とは、電力線58を介して、接続されている。
【0051】
直流用リアクトルケース部45は、電力変換ケース部44に隣接して配置されているとともに、電力変換ケース部44の矢印Z2方向側に配置されている。そして、直流用リアクトルケース部45は、直流用リアクトル14が収納されている。そして、直流用リアクトル14は、チョッパ回路13bに、電力線59を介して、接続されている。直流用リアクトル14は、直流用母線14aを介して、バッテリ部4に接続されている。
【0052】
ファンケース部46は、
図5に示すように、スイッチケース部41に隣接して配置され、スイッチケース部41の矢印Y2方向側に配置されている。すなわち、ファンケース部46は、筐体30の上面31の近傍(たとえば、最上段)に配置されている。そして、ファンケース部46は、筐体30の内部の空気を筐体30の外部に排出して、筐体30の内部を筐体30の外部に対して負圧にするファン60が配置されている。また、第1実施形態では、ファンケース部46とスイッチケース部41との間には、通気を抑制する隔壁61が設けられている。また、コンデンサケース部42と後述する通気路70との間には、通気を抑制する隔壁62が設けられている。
【0053】
(筐体の内部の冷却に関する構成)
次に、
図2〜
図5を参照して、無停電電源装置100(無停電電源モジュール1)の筐体30の内部の冷却に関する構成について説明する。
【0054】
筐体30は、
図3に示すように、複数のケース部40の前面側(矢印Y1方向側)を露出するように開閉可能な前面扉33を含む。そして、筐体30は、前面扉33が開かれた状態において、作業者が各機器にアクセス可能な状態(
図4参照)になるように構成されている。
【0055】
また、
図3に示すように、前面扉33には、パンチングメタルや金網などから形成される複数の通気孔33aが設けられている。たとえば、前面扉33のフィルタケース部43および電力変換ケース部44の矢印Y1方向側に対向する位置に、それぞれ、通気孔33aが設けられている。たとえば、通気孔33aは、開孔率が30%以上に構成されており、好ましくは、50%である。
【0056】
これにより、筐体30は、前面扉33が閉じられた状態であっても、通気孔33aにより、筐体30の内部と筐体30の外部とが通気可能に構成されている。具体的には、通気孔33aは、ファン60により、筐体30の内部が外部に対して負圧にされることによって、筐体30の外部からの空気を、筐体30の内部に取り入れる(
図5の矢印A1およびA2参照)ように構成されている。
【0057】
また、通気路70は、筐体30の外部から、筐体30の複数のケース部40に設けられた通気孔33aを介して、電力変換部13、および、入力フィルタ部12および出力フィルタ部15を通じて、ファン60までの経路(矢印A1〜矢印A9)を通気するように構成されている。
【0058】
具体的には、
図5に示すように、第1実施形態では、通気路70は、スイッチケース部41とファン60との間を導風しないで、フィルタケース部43および電力変換ケース部44と、ファン60との間を導風する導風路71を含む。
【0059】
詳細には、導風路71は、複数のケース部40のうちのスイッチケース部41、フィルタケース部43および電力変換ケース部44よりも背面側(矢印Y2方向側)に配置され、上下方向に延びる筒状を有するように形成されている。そして、フィルタケース部43および電力変換ケース部44の背面側と導風路71とは、通風可能に構成されている一方、スイッチケース部41と導風路71とは、隔壁61により、コンデンサケース部42と導風路71とは、隔壁62により、通風されないように構成されている。
【0060】
そして、互いに隣接する複数のケース部40の間には、それぞれ、隔壁63が設けられている。これにより、互いに隣接する複数のケース部40同士で、通風されないため、互いに隣接する複数のケース部40同士の熱干渉を抑制することが可能になる。
【0061】
(空気の流れについて)
次に、
図5を参照して、無停電電源装置100(無停電電源モジュール1)における空気(通気)の流れについて説明する。
【0062】
ファン60が駆動されて、通気路70の導風路71およびフィルタケース部43および電力変換ケース部44の空気が、筐体30の外部に排出されることにより、フィルタケース部43および電力変換ケース部44の圧力が、筐体30の外部に対して負圧となる。なお、スイッチケース部41は、隔壁61により、ファンケース部46と通気しないため、スイッチケース部41は、負圧とならず、隣接する無停電電源モジュール1との開口部32aを介する通気が抑制されている。
【0063】
そして、通気孔33aを介して、筐体30の外部からフィルタケース部43および電力変換ケース部44に空気が取り込まれ(矢印A1および矢印A2)、発熱したフィルタケース部43および電力変換ケース部44を、空気が通気する(矢印A3および矢印A4)ことにより、フィルタケース部43および電力変換ケース部44が冷却される。この時、複数のケース部40同士は、隔壁63により、通風しないので、複数のケース部40同士の熱干渉が抑制されている。
【0064】
そして、フィルタケース部43および電力変換ケース部44を通気した空気は、通気路70の導風路71に流れ、導風路71を介して(矢印A5〜矢印A8)、ファン60により、筐体30の上面31から排出される(矢印A9)。なお、この時、複数のケース部40のうちのフィルタケース部43および電力変換ケース部44以外のケース部40と導風路71とは、通気されない。
【0065】
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0066】
第1実施形態では、上記のように、筐体30に、上方側から下方側に向かって、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、および、電力変換部13を、この順に、収納するとともに、電力変換部13から、下方側から上方側に向かって、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16を、この順に、収納する。これにより、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、電力変換部13、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16は、それぞれ、接続対象となる機器が、上下方向に隣接して配置された状態になるので、接続対象ではない機器を越えるように電力線51〜59を構成する必要がない。その結果、機器間を接続するための電力線51〜59の長さが大きくなるのを抑制することができる。これにより、電力線51〜59の長さが大きくなるのを抑制することができるので、無停電電源装置100の電力損失が増大するのを抑制することができる。
【0067】
また、第1実施形態では、上記のように、筐体30に、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、および、電力変換部13を、この順に、上方向から下方向に向かって収納する。ここで、入力スイッチ部11の近傍では、入力スイッチ部11と交流電源3とを接続するための接続作業が行われる。たとえば、入力スイッチ部11に入力母線21が取り付ける作業が行われる。そして、入力スイッチ部11が無停電電源装置100の下方向(無停電電源装置100の設置面:矢印Z2方向側の面の近傍)に配置される場合には、接続作業を無停電電源装置100の設置面の近傍で行う必要があるため、作業者は体勢を崩した前かがみの姿勢で、接続作業を行う必要があり、作業性が低下する。この点を考慮して、第1実施形態では、筐体30には、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、および、電力変換部13が、この順に、上方向から下方向に向かって収納されているので、上記の接続作業を行う作業者は、筐体30の比較的上方側に配置された入力スイッチ部11の接続作業を行うことができる。これにより、作業者が、比較的体勢を崩さずに、立位姿勢で作業を行うことができるので、接続作業の作業性を向上させることができる。
【0068】
また、第1実施形態では、上記のように、筐体30に、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16を、この順に、電力変換部13から上方向に向かって収納する。これにより、出力スイッチ部16も、入力スイッチ部11と同様に、筐体30の比較的上方側に配置されるので、接続作業の作業性をより向上させることができる。また、入力フィルタ部12、入力スイッチ部11、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16よりも、比較的重量が大きい電力変換部13が筐体30の下方側に収納されるので、無停電電源装置100の重心を比較的筐体30の下方側にすることができる。その結果、たとえば、筐体30が転倒することを抑制することができる。
【0069】
また、第1実施形態では、上記のように、電力変換部13に、入力フィルタ部12に接続されている整流回路13aと、整流回路13aに接続されているチョッパ回路13bと、チョッパ回路13bに接続されているインバータ回路13cとを設ける。また、筐体30に、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、整流回路13a、および、チョッパ回路13bを、この順に、上方向から下方向に向かって収納するとともに、インバータ回路13c、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16を、この順に、下方向から上方向に向かって収納する。これにより、電力変換部13の内部においても、接続対象となる機器が、隣接して配置された状態になるので、接続対象ではない機器を越えるように電力線51〜59を構成する必要がない。その結果、機器間を接続するための電力線51〜59の長さが大きくなるのを、より抑制することができるので、電力損失が増大するのを、より抑制することができる。
【0070】
また、第1実施形態では、上記のように、各無停電電源モジュール1に、筐体30の上面31の近傍に配置され、筐体30の内部の空気を筐体30の外部に排出するファン60と、筐体30の外部から、筐体30の前面扉33に設けられた通気孔33aを介して、電力変換部13、入力フィルタ部12および出力フィルタ部15を通じて、ファン60までの経路を通気する通気路70とを設ける。これにより、ファン60および通気路70により、電力変換部13、および、入力フィルタ部12および出力フィルタ部15を強制的に冷却することができる。
【0071】
また、第1実施形態では、上記のように、筐体30に、電力変換部13が収納されている電力変換ケース部44と、入力フィルタ部12および出力フィルタ部15が収納されているフィルタケース部43と、入力スイッチ部11および出力スイッチ部16が収納されているスイッチケース部41とを設ける。また、通気路70に、スイッチケース部41とファン60との間を導風しないで、電力変換ケース部44およびスイッチケース部41と、ファン60との間を導風する導風路71を設ける。これにより、電力変換部13、入力フィルタ部12および出力フィルタ部15に比べて、発熱量が小さい入力スイッチ部11および出力スイッチ部16が収納されているスイッチケース部41とファン60との間を導風しないことにより、ファン60を大型化することなく、効果的に、比較的発熱量が大きい電力変換部13、入力フィルタ部12および出力フィルタ部15を強制的に冷却することができる。
【0072】
また、第1実施形態では、上記のように、無停電電源装置100に、各々の筐体30の上面31にファン60が設けられ、互いに左右方向に隣接して配置されている複数の無停電電源モジュール1と、複数の無停電電源モジュール1の入力スイッチ部11同士を接続する入力母線21と、複数の無停電電源モジュール1の出力スイッチ部16同士を接続する出力母線23と、互いに隣接する複数の無停電電源モジュール1同士を、仕切る仕切り壁32とを設ける。そして、仕切り壁32に、入力母線21および出力母線23が配置される開口部32aを設ける。これにより、入力母線21および出力母線23により、複数の無停電電源モジュール1同士を、開口部32aを介して接続可能に構成しながら、仕切り壁32により、複数の無停電電源モジュール1同士の通風を抑制することができる。その結果、複数の無停電電源モジュール1同士の通風による熱干渉を抑制することができる。
【0073】
また、第1実施形態では、上記のように、好ましくは、筐体30に、開口部32aが設けられているスイッチケース部41と通気路70との間の通気を抑制する隔壁61を設ける。これにより、隔壁61により、ファン60に導風される通気路70と、スイッチケース部41との間で通気が抑制されるので、開口部32aを介して、複数の無停電電源モジュール1同士の通風による熱干渉を、より確実に抑制することができる。
【0074】
[第2実施形態]
次に、
図6を参照して、第2実施形態の無停電電源装置200の構成について説明する。第2実施形態による無停電電源装置200では、筐体30に、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16が、この順に、電力変換部13から上方向に向かって収納されていた第1実施形態による無停電電源装置100と異なり、筐体230に、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16が、この順に、電力変換部13から下方向に向かって収納されている。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0075】
第2実施形態による無停電電源装置200は、複数(たとえば、3台)の無停電原電モジュール201と、入出力モジュール202とを備える。
【0076】
第2実施形態では、各無停電原電モジュール201の筐体230には、上方向から下方向に向かって、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、および、電力変換部13が、この順に、収納されているとともに、電力変換部13から下方向に向かって、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16が、この順に、収納されている。
【0077】
詳細には、第2実施形態では、筐体230には、入力スイッチ部11、入力コンデンサ17、入力フィルタ部12、整流回路13a、チョッパ回路13b、直流用リアクトル14、インバータ回路13c、出力フィルタ部15、出力コンデンサ18、および、出力スイッチ部16が、この順に、上方向から下方向に向かって収納されている。すなわち、筐体230の最上段に、入力スイッチ部11が収納されているとともに、筐体230の最下段に、出力スイッチ部16が収納されている。
【0078】
そして、複数の無停電原電モジュール201同士および入出力モジュール202は、矢印Z1方向側において、各入力スイッチ部11に接続された入力母線221により互いに連結されており、矢印Z2方向側において、各出力スイッチ部16に接続された出力母線223により互いに連結されている。また、複数の無停電原電モジュール201同士および入出力モジュール202は、上下方向の中央部において、各直流用リアクトル14に接続された直流用母線214aにより互いに連結されている。
【0079】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0080】
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0081】
第2実施形態では、上記のように、筐体230に、上方向から下方向に向かって、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、および、電力変換部13を、この順に、収納するとともに、電力変換部13から下方向に向かって、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16を、この順に、収納する。ここで、入力スイッチ部および出力スイッチ部が共に、最上段または最下段に設けられる場合には、入出力モジュール内において、入力スイッチ部および出力スイッチ部に接続される入力母線および出力母線が共に、最上段または最下段に配置される状態となる。この場合、入力母線および出力母線が密集していることに起因して、入出力モジュール内における接続作業の作業性が低下する場合があると考えられる。これに対して、第2実施形態では、上記のように構成することにより、筐体230の比較的上方側(たとえば、最上段)に、入力スイッチ部11が収納されるとともに、筐体230の比較的下方側(たとえば、最下段)に、出力スイッチ部16が収納される。この結果、入出力モジュール202内において、入力母線221および出力母線223の配置が上下方向に分散されるので、入出力モジュール202内における接続作業の作業性が低下するのを抑制することができる。
【0082】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0083】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0084】
たとえば、上記第1実施形態および第2実施形態では、無停電電源装置に、無停電電源モジュールを3台設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、無停電電源モジュール1台を無停電電源装置として構成してもよいし、無停電電源装置に、無停電電源モジュールを2台または4台以上設けてもよい。
【0085】
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、筐体の最上段に入力スイッチ部を収納する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、筐体の最上段以外の部分に入力スイッチ部を収納してもよい。たとえば、筐体の最下段に入力スイッチ部を収納してもよい。
【0086】
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、チョッパ回路を3レベルチョッパ回路として構成するとともに、インバータ回路を3レベルインバータ回路として構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、チョッパ回路を2レベルチョッパ回路として構成するとともに、インバータ回路を2レベルインバータ回路として構成してもよい。
【0087】
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、ファンを筐体の上面に配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ファンを筐体の底面に配置してもよい。
【0088】
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、入力母線、出力母線、および、電力線を、バー状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。入力母線、出力母線、および、電力線を、撓み変形可能な導線として構成してもよい。
【解決手段】この無停電電源装置100は、入力スイッチ部11と入力フィルタ部12と電力変換部13と出力フィルタ部15と出力スイッチ部16と筐体30とを備え、筐体30には、上方側から下方側に向かって、入力スイッチ部11、入力フィルタ部12、および、電力変換部13が、この順に、収納されているとともに、電力変換部13から上方側に向かって、出力フィルタ部15、および、出力スイッチ部16が、この順に、収納されている。