特許第6191804号(P6191804)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社村田製作所の特許一覧

<>
  • 特許6191804-薄膜デバイス 図000002
  • 特許6191804-薄膜デバイス 図000003
  • 特許6191804-薄膜デバイス 図000004
  • 特許6191804-薄膜デバイス 図000005
  • 特許6191804-薄膜デバイス 図000006
  • 特許6191804-薄膜デバイス 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6191804
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】薄膜デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/04 20060101AFI20170828BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20170828BHJP
   H01C 17/08 20060101ALI20170828BHJP
   H01G 7/06 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
   H01L27/04 P
   H01C17/08
   H01G7/06
   H01L27/04 H
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-515872(P2017-515872)
(86)(22)【出願日】2016年3月23日
(86)【国際出願番号】JP2016059103
(87)【国際公開番号】WO2016181710
(87)【国際公開日】20161117
【審査請求日】2017年3月17日
(31)【優先権主張番号】特願2015-98307(P2015-98307)
(32)【優先日】2015年5月13日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105980
【弁理士】
【氏名又は名称】梁瀬 右司
(74)【代理人】
【識別番号】100105935
【弁理士】
【氏名又は名称】振角 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100178995
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 陽介
(72)【発明者】
【氏名】芦峰 智行
(72)【発明者】
【氏名】進藤 智
(72)【発明者】
【氏名】竹島 裕
【審査官】 市川 武宜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−088585(JP,A)
【文献】 特開平03−225950(JP,A)
【文献】 特開2006−332428(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0228879(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/822
H01C 17/08
H01G 7/06
H01L 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の一方主面側に積層された複数の樹脂層とを備え、
前記複数の樹脂層は、
薄膜抵抗素子が一方主面に設けられた第1の樹脂層と、
前記第1の樹脂層の前記基板と反対側に配置された第1の金属薄膜が一方主面に設けられた第2の樹脂層とを含み、
前記薄膜抵抗素子は、
抵抗薄膜と、前記抵抗薄膜上に形成された第1の補強用薄膜とを有し、
前記第1の補強用薄膜が、前記第1の金属薄膜と平面視で重ならない部分に配置されている
ことを特徴とする薄膜デバイス。
【請求項2】
前記薄膜抵抗素子は、
前記抵抗薄膜上に形成された接続電極をさらに有ることを特徴とする請求項1に記載の薄膜デバイス。
【請求項3】
前記抵抗薄膜は、Siを含有することを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜デバイス。
【請求項4】
前記抵抗薄膜の抵抗率が、前記第1の補強用薄膜の抵抗率よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の薄膜デバイス。
【請求項5】
前記複数の樹脂層は、
前記第1の樹脂層の前記基板側に配置された第2の金属薄膜が一方主面に設けられた第3の樹脂層をさらに含み、
前記薄膜抵抗素子は、
前記抵抗薄膜上に形成された第2の補強用薄膜をさらに有し、
前記第2の補強用薄膜が、前記第2の金属薄膜と平面視で重ならない部分に配置されている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の薄膜デバイス。
【請求項6】
第1〜第4外部電極と、
前記第1、第2外部電極間に直列接続された可変容量型の薄膜キャパシタ素子と、
一端が前記第3外部電極に接続された第1の前記薄膜抵抗素子と、
一端が前記第4外部電極に接続された第2の前記薄膜抵抗素子とを備え、
前記第1、第2の薄膜抵抗素子の他端間に前記薄膜キャパシタ素子が挿入されるように、前記第1、第2の薄膜抵抗素子それぞれの他端が前記薄膜キャパシタ素子両端のそれぞれに接続されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の薄膜デバイス。
【請求項7】
所定電圧以上の静電気放電が生じた場合に前記第1、第2の薄膜抵抗素子および前記薄膜キャパシタ素子を経由しない電流パスを形成するESD保護素子をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の薄膜デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜抵抗素子を備える薄膜デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、薄膜抵抗素子を備える種々の薄膜デバイスが提供されている(例えば特許文献1参照)。例えば、図6に示す従来の薄膜デバイス500は、半導体基板501上に形成された集積回路502と、集積回路502上に配置された複数の電極パッド503と、各電極パッド503間に設けられたパッシベーション膜504上に形成された樹脂層505とを備えている。樹脂層505はポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等により形成され、樹脂層505の電極パッド503に重なる位置に貫通孔が設けられている。また、貫通孔内においてバリアメタル層506を介して電極パッド503に接続される再配線507が樹脂層505上に形成されている。そして、樹脂層505上の再配線507に挟まれた位置に薄膜抵抗素子508が設けられている。
【0003】
図6に示す薄膜デバイス500では、薄膜抵抗素子508は、バリアメタル層506と、バリアメタル層506上に積層されたシード層509とを備えている。バリアメタル層506は、Ti、TiN、Ni等により形成され、電極パッド503と再配線507との密着性を向上させるために設けられている。また、シード層509は、再配線507をめっき法により形成する際の電極として機能するものであり、Cu、Al等により形成されている。そして、バリアメタル層506およびシード層509それぞれの膜厚が適宜調整されることにより、薄膜抵抗素子508の抵抗値が調整されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−267248号公報(段落0012,0016,0017、図1など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、図6に示す薄膜デバイス500が、他の基板などに実装等される際の熱サイクルにおいて加熱された場合に、樹脂層505が膨張すること等により薄膜抵抗素子508に曲げ応力が加わり、薄膜抵抗素子508が破損するおそれがある。
【0006】
この発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、樹脂層が膨張することにより生じる応力等により薄膜抵抗素子が破損するのを防止して、信頼性の高い薄膜デバイスを得ることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明の薄膜デバイスは、基板と、前記基板の一方主面側に積層された複数の樹脂層とを備え、前記複数の樹脂層は、薄膜抵抗素子が一方主面に設けられた第1の樹脂層と、前記第1の樹脂層の前記基板と反対側に配置された第1の金属薄膜が一方主面に設けられた第2の樹脂層とを含み、前記薄膜抵抗素子は、抵抗薄膜と、前記抵抗薄膜上に形成された第1の補強用薄膜とを有し、前記第1の補強用薄膜が、前記第1の金属薄膜と平面視で重ならない部分に配置されていることを特徴としている。
【0008】
このように構成された発明では、他の基板などに実装等される際の熱サイクルにおいて薄膜デバイスが加熱された場合に、薄膜抵抗素子が形成された第1の樹脂層は、熱膨張率が小さい基板と反対側に向って膨張しようとする。このとき、第1の樹脂層の基板と反対側に配置された第2の樹脂層に第1の金属薄膜が形成されているため、薄膜抵抗素子が有する抵抗薄膜のうちの第1の金属薄膜と平面視で重なる部分においては、抵抗薄膜が第1の金属薄膜により基板に対して押さえ込まれた状態になる。そのため、高温状態において樹脂層が膨張することにより抵抗薄膜に加わる曲げ応力を緩和することができる。一方、抵抗薄膜のうちの第1の金属薄膜と平面視で重ならない部分においても、第1の補強用薄膜が形成されているので、樹脂層が膨張することにより生じる応力により薄膜抵抗素子が破損するのを防止することができる。
【0009】
また、前記薄膜抵抗素子は、前記抵抗薄膜上に形成された接続電極をさらに有していてもよい。
【0010】
このように構成すると、薄膜抵抗素子に接続される引出電極との接触抵抗を低減するための接続電極と、第1の補強用薄膜とを同一のプロセスにより同一の材料を用いて同時に抵抗薄膜上に形成することにより、第1の補強用薄膜を形成するための工程を簡略化することができる。したがって、製造工程を増大させることなく従来の製造工程を用いて、薄膜抵抗素子のクラックや断線が防止された信頼性の高い薄膜デバイスを提供することができる。また、薄膜デバイスの製造コストの低減を図ることができる。
【0011】
また、前記抵抗薄膜は、Siを含有するとよい。
【0012】
このようにしても、Siを含有することにより脆くなった薄膜抵抗素子の破損を防止した信頼性の高い薄膜デバイスを提供することができる。
【0013】
また、前記抵抗薄膜の抵抗率が、前記第1の補強用薄膜の抵抗率よりも大きいとよい。
【0014】
このようにすると、抵抗薄膜のうちの第1の補強用薄膜が形成された部分においては、抵抗値が第1の補強用薄膜の抵抗率に依存することを利用して、抵抗薄膜上に任意の形状および大きさで第1の補強用薄膜を形成することにより、薄膜抵抗素子の抵抗値設計を容易に行うことができる。
【0015】
また、前記複数の樹脂層は、前記第1の樹脂層の前記基板側に配置された第2の金属薄膜が一方主面に設けられた第3の樹脂層をさらに含み、前記薄膜抵抗素子は、前記抵抗薄膜上に形成された第2の補強用薄膜をさらに有し、前記第2の補強用薄膜が、前記第2の金属薄膜と平面視で重ならない部分に配置されているとよい。
【0016】
このように構成すると、抵抗薄膜のうちの第2の樹脂層の第1の金属薄膜と第3の樹脂層の第2の金属薄膜との間に挟み込まれた状態になる部分においては、高温状態において樹脂層が膨張することにより薄膜抵抗素子に加わる曲げ応力をさらに緩和することができる。また、抵抗薄膜のうちの第2の金属薄膜と平面視で重ならない部分においても、第2の補強用薄膜が形成されているので、樹脂層が膨張することにより生じる応力により薄膜抵抗素子が破損するのをさらに確実に防止することができる。
【0017】
また、第1〜第4外部電極と、前記第1、第2外部電極間に直列接続された可変容量型の薄膜キャパシタ素子と、一端が前記第3外部電極に接続された第1の前記薄膜抵抗素子と、一端が前記第4外部電極に接続された第2の前記薄膜抵抗素子とを備え、前記第1、第2の薄膜抵抗素子の他端間に前記薄膜キャパシタ素子が挿入されるように、前記第1、第2の薄膜抵抗素子それぞれの他端が前記薄膜キャパシタ素子両端のそれぞれに接続されているとよい。
【0018】
このように構成すると、第1、第2外部電極を入出力端子とする可変容量型の薄膜キャパシタ素子を備える薄膜デバイスを提供することができる。すなわち、第3、第4外部電極間の電圧を調整して第1、第2の薄膜抵抗素子を介して薄膜キャパシタ素子の両端に印加される電圧を任意に調整することにより薄膜キャパシタ素子の容量を調整することができる。
【0019】
また、所定電圧以上の静電気放電が生じた場合に前記第1、第2の薄膜抵抗素子および前記薄膜キャパシタ素子を経由しない電流パスを形成するESD保護素子をさらに備えていてもよい。
【0020】
このように構成すると、所定電圧以上の静電気放電(ESD:Electro−Static Discharge)に起因する過電圧が生じると、第1、第2の薄膜抵抗素子および薄膜キャパシタ素子を経由しない電流パスがESD保護素子により形成されるので、第1、第2の薄膜抵抗素子および薄膜キャパシタ素子を過電圧から保護することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、抵抗薄膜のうちの第1の金属薄膜と平面視で重なる部分においては、第1の金属薄膜により抵抗薄膜が基板に対して押さえこまれるので、高温状態において樹脂層が膨張することにより薄膜抵抗素子に加わる曲げ応力等を緩和することができ、抵抗薄膜のうちの第1の金属薄膜と平面視で重ならない部分には第1の補強用薄膜が形成されているので、樹脂層が膨張することにより生じる応力等によって薄膜抵抗素子が破損するのを防止することができ、信頼性の高い薄膜抵抗素子付きの薄膜デバイスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1実施形態にかかる薄膜デバイスの断面図である。
図2図1の薄膜デバイスの要部を示す平面図であって、薄膜抵抗素子が有する補強用薄膜の配置位置を説明するための平面図である。
図3図1の薄膜デバイスが備える電気回路を示す図である。
図4】本発明の第2実施形態にかかる薄膜デバイスの断面図である。
図5】本発明の第3実施形態にかかる薄膜デバイスの断面図である。
図6】従来の薄膜デバイスを示す要部拡大図であって、上側の図面は要部の概略断面図であり、下側の図面は要部の概略上面透視図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について図1図3を参照して説明する。なお、図1および図2では、説明を簡易なものとするために本発明にかかる主要な構成のみが図示されている。また、後の説明で参照する図4および図5についても、図1および図2と同様に主要な構成のみが図示されているが、以下の説明においてはその説明は省略する。
【0024】
(構成)
薄膜デバイス100の概略構成について説明する。
【0025】
薄膜デバイス100は、ガラス基板やセラミック基板、樹脂基板、Si基板(Siの線膨張係数:3.4×10−6/K)、GaAs基板などの基板1と、基板1の一方主面1a側に積層された複数の樹脂層2,3,4と、基板1の一方主面1a上に設けられた可変容量型の複数(この実施形態では10個)の薄膜キャパシタ素子Cと、複数(この実施形態では7個)の第1の薄膜抵抗素子R1(本発明の「薄膜抵抗素子」に相当)と、複数(この実施形態では6個)の第2の薄膜抵抗素子R2(本発明の「薄膜抵抗素子」に相当)と、複数(この実施形態では2個)のESD保護素子D1,D2とを備えている。
【0026】
薄膜キャパシタ素子Cは、基板1の一方主面1a上の所定領域にPt薄膜により形成されたキャパシタ電極層5と、(Ba,Sr)TiO(以下「BST」と称する)誘電体層6と、BST誘電体層6上にPt薄膜により形成されたキャパシタ電極層7とにより形成される。
【0027】
また、薄膜キャパシタ素子Cは、SiO耐湿保護膜により形成された保護層8により被覆され、保護層8上に樹脂層2が積層されている。樹脂層2(本発明の「第3の樹脂層」に相当)の一方主面2aには、保護層8および樹脂層2に形成された透孔を介して薄膜キャパシタ素子Cの上側のキャパシタ電極層7に接続されたCu/Ti引出電極9と、薄膜キャパシタ素子Cの下側のキャパシタ電極層5に接続されたCu/Ti引出電極10と、第2の金属薄膜11a,11bとが形成されている。
【0028】
第2の金属薄膜11a,11bは、それぞれ、同一の薄膜形成プロセスにより同一の材料を用いて引出電極9,10と同時に形成されている。また、樹脂層2に、引出電極9,10および第2の金属薄膜11a,11bを被覆して樹脂層3が積層されている。なお、この実施形態では、第2の金属薄膜11a,11bと引出電極9,10とが一体形成されているが、第2の金属薄膜11a,11bと引出電極9,10とが分離して形成されていてもよいし、第2の金属薄膜11a,11bが樹脂層2の一方主面2aに形成された他の引出電極と一体形成されていてもよい。
【0029】
各薄膜抵抗素子R1,R2は、それぞれ、樹脂層3(本発明の「第1の樹脂層」に相当)(樹脂層3の線膨張係数:54.0×10−6/K)の一方主面3aの所定領域に薄膜形成プロセスにより形成されたNi、Cr、Siを主成分とする抵抗薄膜12と、それぞれ抵抗薄膜12上に形成された第1、第2の補強用薄膜12a,12bおよび接続電極12c,12dとを備えている。第1、第2の補強用薄膜12a,12bおよび接続電極12c,12dは、それぞれ、Niを主成分としてCrを含む同一の材料を用いて同一の薄膜形成プロセスにより、分離配置された状態で形成されている。
【0030】
ここで、抵抗薄膜12は、その抵抗率が第1、第2の補強用薄膜12a,12bの抵抗率よりも大きい材料により形成されている。なお、各薄膜抵抗素子R1,R2の全てが樹脂層3上に形成されているが、各薄膜抵抗素子R1,R2が、それぞれ、異なる樹脂層上に分散して配置されていてもよい。
【0031】
また、各薄膜抵抗素子R1,R2(抵抗薄膜12)は、樹脂層3の一方主面3a上に積層された樹脂層4により被覆されている。樹脂層4(本発明の「第2の樹脂層」に相当)(樹脂層4の線膨張係数:54.0×10−6/K)の一方主面4aには、詳細には図示省略されているが、樹脂層3,4に形成された透孔を介して引出電極9,10や薄膜抵抗素子R1〜R13の接続電極12c,12dに電気的に接続されたCu/Ti引出電極13,14(Cuの線膨張係数:16.5×10−6/K、Tiの線膨張係数:8.6×10−6/K)と、第1の金属薄膜15a,15b,15cとが形成されている。第1の金属薄膜15a〜15cそれぞれは、同一の薄膜形成プロセスにより同一の材料を用いて引出電極13,14と同時に形成されている。なお、図1および図2に示すように、第1の金属薄膜15cが、それぞれ引出電極13,14と一体形成された第1の金属薄膜15a,15bと分離した状態で形成されているが、第1の金属薄膜15cが、第1の金属薄膜15a,15bや他の引出電極と一体形成されていてもよい。
【0032】
また、図1および図2に示すように、抵抗薄膜12のうち、樹脂層3の基板1と反対側に配置された樹脂層4の第1の金属薄膜15a〜15cと平面視で重ならない部分に、第1の補強用薄膜12aが配置され、抵抗薄膜12のうち、樹脂層3の基板1側に配置された樹脂層2の第2の金属薄膜11a,11bと平面視で重ならない部分に、第2の補強用薄膜12bが配置されている。なお、第1、第2の金属薄膜11a,11b,15a〜15cと抵抗薄膜12との平面視における境界部分に重なるように、第1、第2の補強用薄膜12a,12bが配置されるようにするとよい。さらに、境界部分には応力が集中しやすいため、補強用薄膜12a,12bが境界部分に重なるように配置されることで、薄膜抵抗素子に加わる曲げ応力等を好適に緩和できる。
【0033】
また、引出電極13,14に接続された第1の金属薄膜15a,15b上に複数のAu/Ni外部電極16が形成され、引出電極13,14および第1の金属薄膜15a,15bと、各外部電極16それぞれの端縁部分とを被覆するように樹脂により形成された保護層17が樹脂層4の一方主面4a上に積層されている。
【0034】
ESD保護素子D1,D2それぞれは、図3に示すように、双方向ツェナーダイオードにより形成されている。双方向ツェナーダイオードの形成方法については特に限定されるものではなく、図示省略されているが、例えば、p型およびn型のいずれか一方の導電型の第1の半導体薄膜と他方の導電型の第2の半導体薄膜とがpn接合されて形成されたものや、例えば、Bドープされてp型に形成されたSiから成る基板1上にn型a−Siにより半導体膜が成膜されて形成されたものにより、ESD保護素子D1,D2を形成することができる。
【0035】
以上のように構成された薄膜デバイス100は、図3に示すように、それぞれ外部電極16により形成された第1〜第4外部電極P1〜P4を有し、第1、第2外部電極P1,P2間に10個の薄膜キャパシタ素子Cが直列接続されている。また、一端が第3外部電極P3に接続された複数の第1の薄膜抵抗素子R1のうちのいずれかの他端と、一端が第4外部電極P4に接続された第2の薄膜抵抗素子R2のうちのいずれかの他端との間に複数の薄膜キャパシタ素子Cのうちのいずれか1個が挿入されるように、各第1の薄膜抵抗素子R1それぞれの他端および各第2の薄膜抵抗素子R2それぞれの他端が各薄膜キャパシタ素子Cそれぞれの両端に接続されている。
【0036】
また、所定電圧以上の静電気放電(ESD:Electro−Static Discharge)が生じた場合に、第1、第2の薄膜抵抗素子R1,R2および薄膜キャパシタ素子Cを経由しない電流パスW1,W2が形成されるように、第1、第3外部電極P1,P3間にESD保護素子D1が直列接続され、第2、第3外部電極P2,P3間にESD保護素子D2が直列接続されている。
【0037】
したがって、所定電圧以上の静電気放電に起因する過電圧が生じると、第1、第2の薄膜抵抗素子R1,R2および薄膜キャパシタ素子Cを経由しない電流パスW1,W2がESD保護素子D1,D2により形成されるので、第1、第2の薄膜抵抗素子R1,R2および薄膜キャパシタ素子Cを過電圧から保護することができる。
【0038】
(製造方法)
薄膜デバイス100の製造方法の一例について説明する。なお、この実施形態では、大面積の基板1が用いられて複数の薄膜デバイス100の集合体が形成された後に個片化されることにより、複数の薄膜デバイス100が同時に形成される。なお、以下の説明においては、ESD保護素子D1,D2の形成方法の説明は省略する。
【0039】
まず、例えばSiにより形成された基板1上の所定領域にスパッタにより下側のPtキャパシタ電極層5が形成され、MOD法によりBST誘電体層6が形成され、スパッタにより上側のPtキャパシタ電極層7が形成された後に、RIE(反応性イオンエッチング)によりパターニングされることにより、複数の薄膜キャパシタ素子Cが形成される。次に、各薄膜キャパシタ素子Cを被覆するSiO保護層8が形成され、フォトリソグラフィによって透孔が形成されたフェノール系感光性樹脂絶縁膜から成る樹脂層2が形成され、樹脂層硬化のための熱処理が行われる。なお、保護層8を設けずに、各薄膜キャパシタ素子Cを被覆するように樹脂層2が形成されてもよい。
【0040】
続いて、樹脂層2の透孔内のSiO耐湿保護膜をドライエッチングにより除去し、薄膜形成プロセスであるスパッタ法を用いて、引出電極9,10および第2の金属薄膜11a,11bを形成するTi膜が成膜され、Cu膜が成膜される。そして、フォトリソグラフィによるエッチングによりパターン形成されて、引出電極9,10および第2の金属薄膜11a,11bが形成される。次に、フォトリソグラフィによって透孔が形成されたフェノール系感光性樹脂絶縁膜から成る樹脂層3が形成され、樹脂層硬化のための熱処理が行われる。
【0041】
次に、リフトオフレジストが形成され、Ni、Cr、Siを主成分とする混合物から成る蒸着材料を用いて、リフトオフ法により抵抗薄膜12が蒸着形成される。続いて、リフトオフレジストが形成され、Ni、Crを主成分とする混合物から成る蒸着材料を用いて、リフトオフ法により第1、第2の補強用薄膜12a,12bおよび接続電極12c,12dが抵抗薄膜12上に蒸着形成される。このとき、第1、第2の補強用薄膜12a,12bは、それぞれ、平面視したときに、樹脂層2上の第2の金属薄膜11a,11bおよび後述する樹脂層4上の第1の金属薄膜15a〜15cの両方を形成することができない部分、または形成しない部分に重なるように配置される。
【0042】
続いて、フォトリソグラフィによって透孔が形成されたフェノール系感光性樹脂絶縁膜から成る樹脂層4が形成され、樹脂層硬化のための熱処理が行われる。そして、薄膜形成プロセスであるスパッタ法を用いて、引出電極13,14および第1の金属薄膜15a〜15cを形成するTi膜が成膜され、Cu膜が成膜される。
【0043】
次に、形成されたCu/Ti膜上に所定位置に開口が設けられたレジストがパターン形成されて、めっき法により第1〜第4外部電極P1〜P4を成す外部電極16がCu/Ti膜上の所定位置に形成される。そして、レジストが除去された後に、フォトリソグラフィによるエッチングによりCu/Ti膜がパターン形成されて、引出電極13,14および第1の金属薄膜15a〜15cが形成される。
【0044】
そして、フォトリソグラフィによって外部電極露出部が形成されたフェノール系感光性樹脂絶縁膜からなる保護層17が形成され、樹脂層硬化のための熱処理が行われた後に、ダイシングにより各薄膜デバイス100ごとに個片化されることによって、薄膜デバイス100が完成する。
【0045】
このように構成された薄膜デバイス100は、他の配線基板等にはんだやワイヤボンディング等を用いて実装されることにより、第1、第2外部電極P1,P2を入出力端子とする可変容量素子として使用される。すなわち、第3、第4外部電極P3,P4間の電圧を調整して第1、第2の薄膜抵抗素子R1,R2を介して各薄膜キャパシタ素子Cそれぞれの両端に印加される電圧を任意に調整することにより各薄膜キャパシタ素子Cそれぞれの容量を調整することができる。なお、図3に示す電気回路は一例であって、薄膜キャパシタ素子Cの数や第1、第2の薄膜抵抗素子R1,R2の数、ESD保護素子D1,D2の数は図3に示す例に限定されるものではない。
【0046】
以上のように、この実施形態では、他の基板などに実装等される際の熱サイクルにおいて薄膜デバイス100が加熱された場合に、薄膜抵抗素子R1,R2が形成された樹脂層3は、熱膨張率が小さい基板1と反対側に向って膨張しようとする。このとき、樹脂層3の基板1と反対側に配置された樹脂層4に第1の金属薄膜15a〜15cが形成されているため、薄膜抵抗素子R1,R2が有する抵抗薄膜12のうちの第1の金属薄膜15a〜15cと平面視で重なる部分においては、抵抗薄膜12が第1の金属薄膜15a〜15cにより基板1に対して押さえ込まれた状態になる。そのため、高温状態において樹脂層3が膨張することにより抵抗薄膜12に加わる曲げ応力を緩和することができる。一方、抵抗薄膜12のうちの第1の金属薄膜15a〜15cと平面視で重ならない部分においても、第1の補強用薄膜12aが形成されているので、樹脂層3が膨張することにより生じる応力により薄膜抵抗素子R1,R2が破損するのを防止することができる。
【0047】
また、抵抗薄膜12のうちの樹脂層4の第1の金属薄膜15a〜15cと樹脂層2の第2の金属薄膜11a,11bとの間に挟み込まれた状態になる部分においては、高温状態において樹脂層3が膨張することにより薄膜抵抗素子R1,R2に加わる曲げ応力をさらに緩和することができる。また、抵抗薄膜12のうちの第2の金属薄膜11a,11bと平面視で重ならない部分においても、第2の補強用薄膜12bが形成されているので、樹脂層3が膨張することにより生じる応力により薄膜抵抗素子R1,R2が破損するのをさらに確実に防止することができる。
【0048】
また、薄膜抵抗素子R1,R2に接続される引出電極13,14との接触抵抗を低減するための接続電極12c,12dと、第1、第2の補強用薄膜12a,12bとを同一の薄膜形成プロセスにより同一の材料を用いて同時に抵抗薄膜12上に形成することにより、第1、第2の補強用薄膜12a,12bを形成するための工程を簡略化することができる。したがって、製造工程を増大させることなく従来の製造工程を用いて、薄膜抵抗素子R1,R2のクラックや断線が防止された信頼性の高い薄膜デバイス100を提供することができる。また、薄膜デバイス100の製造コストの低減を図ることができる。
【0049】
また、抵抗薄膜12の抵抗率が、第1、第2の補強用薄膜12a,12bの抵抗率よりも大きく構成されているので、抵抗薄膜12のうちの第1、第2の補強用薄膜12a,12bが形成された部分においては、抵抗値が第1、第2の補強用薄膜12a,12bの抵抗率に依存する。したがって、抵抗薄膜12上に任意の形状および大きさで第1、第2の補強用薄膜12a、12bを形成することにより、薄膜抵抗素子R1,R2の抵抗値設計を容易に行うことができる。
【0050】
また、上記した構成とすることにより、Siを含有することにより脆くなった各薄膜抵抗素子R1,R2の破損を防止した信頼性の高い薄膜デバイス100を提供することができる。
【0051】
なお、第1の金属薄膜15a〜15cを、薄膜デバイス100の側面に露出するように、樹脂層4の端縁部まで引き伸ばして形成してもよい。このようにすると、第1の金属薄膜15a〜15cにより吸収した応力を薄膜デバイス100の側面に効果的に逃がすことができる。また、第1の金属薄膜15cと引出電極13,14とが分離して形成されているので、第1の金属薄膜15cにより吸収された応力が引出電極13,14に加わるのを抑制することができる。また、第2の金属薄膜11aと引出電極9とを分離して形成することにより、同様の効果を奏することができる。
【0052】
<第2実施形態>
本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。
【0053】
この実施形態が上記した第1実施形態と異なるのは、図4に示すように、第2の金属薄膜11a,11bが設けられていない点である。以下の説明においては、上記した第1実施形態と異なる点を中心に説明し、その他の構成は上記した第1実施形態と同様の構成であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
【0054】
(構成)
薄膜デバイス100aの概略構成について説明する。
【0055】
薄膜デバイス100aは、基板1と、基板1の一方主面1a側に積層された複数の樹脂層3,4と、薄膜抵抗素子Rとを備えている。
【0056】
薄膜抵抗素子Rは、基板1の一方主面1aに積層された樹脂層3の一方主面3aの所定領域に薄膜形成プロセスにより形成されたNi、Cr、Siを主成分とする抵抗薄膜12と、それぞれ抵抗薄膜12上に形成された第1の補強用薄膜12aおよび接続電極12c,12dとを備えている。第1、第2の補強用薄膜12a,12bおよび接続電極12c,12dは、それぞれ、Niを主成分としてCrを含む同一の材料を用いて同一の薄膜形成プロセスにより、分離配置された状態で形成されている。そして、薄膜抵抗素子R(抵抗薄膜12)は、樹脂層3の一方主面3a上に積層された樹脂層4により被覆されている。また、樹脂層4の一方主面4aには、樹脂層4に形成された透孔(図示省略)を介して薄膜抵抗素子Rに電気的に接続されたCu/Ti引出電極13,14と、第1の金属薄膜15a〜15cとが形成されている。なお、上記した第1実施形態と同様に、第1の補強用薄膜12aは、抵抗薄膜12のうちの第1の金属薄膜15a〜15cと平面視で重ならない部分に配置されている。
【0057】
また、引出電極13,14上に複数のAu/Ni外部電極16が形成され、引出電極13,14および第1の金属薄膜15a,15bと、各外部電極16それぞれの端縁部分とを被覆するように樹脂により形成された保護層17が樹脂層4の一方主面4a上に積層されている。
【0058】
(製造方法)
薄膜デバイス100aの製造方法の一例について説明する。なお、上記した第1実施形態と同様に、大面積の基板1が用いられて複数の薄膜デバイス100aの集合体が形成された後に個片化されることにより、複数の薄膜デバイス100aが同時に形成される。
【0059】
まず、例えばSiにより形成された基板1上にフェノール系感光性樹脂絶縁膜から成る樹脂層3が形成され、樹脂層硬化のための熱処理が行われる。次に、リフトオフレジストが形成され、Ni、Cr、Siを主成分とする混合物から成る蒸着材料を用いて、リフトオフ法により抵抗薄膜12が蒸着形成される。続いて、リフトオフレジストが形成され、Ni、Crを主成分とする混合物から成る蒸着材料を用いて、リフトオフ法により第1の補強用薄膜12aおよび接続電極12c,12dが抵抗薄膜12上に蒸着形成される。このとき、第1の補強用薄膜12aは、平面視したときに、後述する樹脂層4上の第1の金属薄膜15a〜15cを形成することができない部分、または形成しない部分に重なるように配置される。
【0060】
次に、フォトリソグラフィによって透孔(図示省略)が形成されたフェノール系感光性樹脂絶縁膜から成る樹脂層4が形成され、樹脂層硬化のための熱処理が行われる。そして、薄膜形成プロセスであるスパッタ法を用いて、引出電極13,14および第1の金属薄膜15a〜15cを形成するTi膜が成膜され、Cu膜が成膜される。
【0061】
次に、形成されたCu/Ti膜上に所定位置に開口が設けられたレジストがパターン形成されて、めっき法により外部電極16がCu/Ti膜上の所定位置に形成される。そして、レジストが除去された後に、フォトリソグラフィによるエッチングによりCu/Ti膜がパターン形成されて、引出電極13,14および第1の金属薄膜15a〜15cが形成される。
【0062】
そして、フォトリソグラフィによって外部電極露出部が形成されたフェノール系感光性樹脂絶縁膜からなる保護層17が形成され、樹脂層硬化のための熱処理が行われた後に、ダイシングにより各薄膜デバイス100aごとに個片化されることによって、薄膜デバイス100aが完成する。
【0063】
以上のように、この実施形態では、上記した第1実施形態と同様に、抵抗薄膜12のうちの第1の金属薄膜15a〜15cと平面視で重ならない部分に第1の補強用薄膜12aが形成されているので、例えば高温状態において樹脂層3が膨張しても、各樹脂層3,4が膨張することにより生じる応力により薄膜抵抗素子Rが破損するのを防止することができる。
【0064】
<第3実施形態>
本発明の第3の実施形態について図5を参照して説明する。
【0065】
この実施形態が上記した第2実施形態と異なるのは、図5に示すように、抵抗薄膜12上に接続電極12c,12dが形成されていない点ある。その他の構成は上記した第1実施形態と同様の構成であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
【0066】
このように、抵抗薄膜12上に接続電極12c,12dが形成されていなくとも、上記した第2実施形態と同様に、第1の補強用薄膜12aにより第1、第2の薄膜抵抗素子Rが破損するのが防止された信頼性の高い薄膜デバイス100を提供することができる。
【0067】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、上記した各実施形態がどのように組み合わされてもよい。例えば、薄膜抵抗素子R,R1,R2(抵抗薄膜12)の材料は上記した例に限定されるものではなく、例えばCrSi合金により薄膜抵抗素子R,R1,R2が形成されてもよいし、例えば図6に示す従来の薄膜デバイス500のように、Pt等の導電材料により薄膜抵抗素子R,R1,R2が形成されてもよい。
【0068】
また、上記した第1、第2の金属薄膜11a,11b,15a〜15cは、それぞれ、高周波信号が通過する信号線を形成してもよいし、電源に接続された電源ラインを形成するものであってもよいし、ダミー電極であってもよい。
【0069】
また、薄膜抵抗素子に追加して、薄膜キャパシタ素子や薄膜インダクタ素子、薄膜サーミスタ素子等の薄膜回路素子が適宜組み合わされることにより、薄膜抵抗素子を備える各種の回路が構成された薄膜デバイスを提供することができる。この場合には、薄膜キャパシタ素子、薄膜インダクタ素子、薄膜サーミスタ素子の構成は、一般的な薄膜回路素子の構成を有していればよい。具体的には、例えば、近距離通信装置のアンテナ感度調整用のデバイスや、フォトダイオード用ノイズフィルタデバイスを本発明の薄膜デバイスにより構成することができる。
【0070】
また、誘電体層を形成する誘電体材料は上記した例に限定されるものではない。たとえば、BaTiO、SrTiO、PbTiOなどの誘電体材料により誘電体層が形成されていてもよい。
【0071】
また、第1の金属薄膜15a〜15c、第2の金属薄膜11a,11bを形成するための薄膜形成プロセスは、上記したスパッタ法に限定されるものではなく、CVD法等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、薄膜抵抗素子を備える薄膜デバイスに広く適用することができる。
【符号の説明】
【0073】
1 基板
2,3,4 樹脂層
1a,2a,3a,4a 一方主面
11a,11b 第2の金属薄膜
12 抵抗薄膜
12a 第1の補強用薄膜
12b 第2の補強用薄膜
12c,12d 接続電極
15a〜15c 第1の金属薄膜
100,100a 薄膜デバイス
C 薄膜キャパシタ素子
D1,D2 ESD保護素子
P1 第1外部電極
P2 第2外部電極
P3 第3外部電極
P4 第4外部電極
R 薄膜抵抗素子
R1 第1の薄膜抵抗素子(薄膜抵抗素子)
R2 第2の薄膜抵抗素子(薄膜抵抗素子)
W1,W2 電流パス
図1
図2
図3
図4
図5
図6