(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択するステップであって、前記画面上の全ての文書は遮蔽されていて前記ユーザに見えない、ステップと、
前記ユーザの選択された入力を特定し、前記特定された選択された入力にしたがって、前記提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップと、
を含み、
前記ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択する前記ステップは、具体的には、
前記選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択するステップであって、次のステップ、
前記ユーザが前記選択された入力の始点を水平方向または垂直方向に移動させる場合に、前記選択された入力の始点を通り前記提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、前記選択された入力の始点の移動方向の側の文書を前記提示されるべき文書として選択するステップ、または
前記選択された入力の始点および終点の間に形成された第一線分が水平方向または垂直方向に伸びる場合に、前記選択された入力の始点を通り前記提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、前記選択された入力の始点から前記選択された入力の終点への方向の側の文書を前記提示されるべき文書として選択するステップ、を含む、文書提示方法。
前記ユーザの滑らせる軌跡または前記第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分を特定し、前記画面上の前記特定された滑らせる軌跡または前記第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって前記提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する前記ステップは、具体的には、次のステップ、
前記ユーザが前記滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは前記第一線分が水平方向に伸びる場合に、水平に進行する提示の方式で、前記提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップ、
前記ユーザが前記滑らせる始点を垂直方向に移動させるかまたは前記第一線分が垂直方
向に伸びる場合に、垂直に進行する提示の方式で、前記提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップ、または
前記滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しないか、または前記第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合に、前記滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または前記画面上の前記第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、前記提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整するステップ、を含む、請求項2に記載の方法。
ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択するように構成された選択ユニットであって、前記画面上の全ての文書は遮蔽されていて前記ユーザに見えない、選択ユニットと、
前記ユーザの選択された入力を特定し、前記特定された選択された入力にしたがって、前記提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成された処理ユニットと、
を備え、
前記選択ユニットは、前記ユーザが前記選択された入力の始点を水平方向または垂直方向に移動させる場合に、前記選択された入力の始点を通り前記提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、前記選択された入力の始点の移動方向の側の文書を前記提示されるべき文書として選択するようにさらに構成されるか、または、
前記選択ユニットは、前記選択された入力の始点および終点の間に形成された第一線分が水平方向または垂直方向に伸びる場合に、前記選択された入力の始点を通り前記提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、前記選択された入力の始点から前記選択された入力の終点への方向の側の文書を前記提示されるべき文書として選択するようにさらに構成された、ユーザ端末。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、文書提示方法およびユーザ端末を提供し、これらは、文書を共有する人がユーザとともに同じコンピュータ画面を見るときに別の個人的な内容を見るという課題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の第一の態様は、
ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択するステップであって、画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えない、ステップと、
ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップと、を含む文書提示方法を提供する。
【0007】
本発明の実施形態の第一の態様を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第一の実施方式において、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じであることを含む。
【0008】
本発明の実施形態の第一の態様を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第二の実施方式において、ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択するステップは、具体的には、次のステップ、
第一クリック位置にしたがって、クリックされた文書を提示されるべき文書として選択するステップと、
提示されるべき文書を拡大表示するステップと、を含む。
【0009】
本発明の実施形態の第一の態様を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第三の実施方式において、ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択するステップは、具体的には、
選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択するステップであって、選択された入力の始点は滑らせる始点または第二クリックの始点である、ステップであり、
ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップは、具体的には、
ユーザの滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分を特定し、画面上の特定された滑らせる軌跡または第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する、ステップであり、
第二クリックの始点および終点は、第二クリックの始点および第二クリックの終点を含む。
【0010】
本発明の実施形態の第一の態様の第三の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第四の実施方式において、ユーザの滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分を特定し、画面上の特定された滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する、ステップは、具体的には、次のステップ、
ユーザが滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは第一線分が水平方向に伸びる場合に、水平に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップ、
ユーザが滑らせる始点を垂直方向に移動させるかまたは第一線分が垂直方向に伸びる場合に、垂直に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップ、または
滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しないか、または第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合に、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整する、ステップ、を含む。
【0011】
本発明の実施形態の第一の態様の第二の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第五の実施方式において、ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップは、具体的には、次のステップ、
特定された選択された入力が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合に、滑らせる始点または第二クリックの始点が提示されるべき文書の境界上に位置し、滑らせる始点が移動する終点または第二クリックの終点が提示されるべき文書上または提示されるべき文書の境界上に位置すると判断するステップであって、第二クリックの始点および終点は第二クリックの始点および第二クリックの終点を含む、ステップと、
滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップと、を含む。
【0012】
本発明の実施形態の第一の態様の第二の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第六の実施方式において、ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップは、具体的には、次のステップ、
特定された選択された入力が閉じた滑らせる軌跡である場合に、提示されるべき文書上の滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンの面積にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップ、を含む。
【0013】
本発明の実施形態の第一の態様の第三の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第七の実施方式において、選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択するステップ は、具体的には、次のステップ、
ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させる場合に、滑らせる始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、滑らせる始点の移動方向の側の文書を提示されるべき文書として選択するステップ、または
第一線分が水平方向または垂直方向に伸びる場合に、第二クリックの始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、第二クリックの始点から第二クリックの終点への方向の側の文書を提示されるべき文書として選択するステップ、を含む。
【0014】
本発明の実施形態の第一の態様の第七の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第八の実施方式において、水平に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップは、具体的には、次のステップ、
直線が滑らせる始点とともに水平に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って水平に移動するときに覆われる、複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するステップと、
複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するステップと、を含む。
【0015】
本発明の実施形態の第一の態様の第七の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第九の実施方式において、垂直に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するステップは、具体的には、次のステップ、
直線が滑らせる始点とともに垂直に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って垂直に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するステップと、
複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するステップと、を含む。
【0016】
本発明の実施形態の第一の態様の第三の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第一の態様の第十の実施方式において、選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択するステップは、具体的には、次のステップ、滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しないか、または第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合に、画面上の全ての文書を提示されるべき文書として選択するステップであって、滑らせる始点または第二クリックの始点は画面の四隅のいずれかに位置する、ステップを含む。
【0017】
本発明の実施形態の第二の態様は、
ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択するように構成された選択ユニットであって、画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えない、選択ユニットと、
ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成された処理ユニットと、
を含むユーザ端末を提供する。
【0018】
本発明の実施形態の第二の態様を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第一の実施方式において、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じであることを含む。
【0019】
本発明の実施形態の第二の態様を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第二の実施方式において、選択ユニットは、
第一クリック位置にしたがって、クリックされた文書を提示されるべき文書として選択するように構成された第一選択サブユニットと、
提示されるべき文書を拡大表示するように構成された拡大表示サブユニットと、を含む。
【0020】
本発明の実施形態の第二の態様を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第三の実施方式において、選択ユニットは、
選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択するように構成された第二選択サブユニットであって、選択された入力の始点は滑らせる始点または第二クリックの始点である、第二選択サブユニットを含み、
処理ユニットは、ユーザの滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分を特定し、滑らせる軌跡または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成され、
第二クリックの始点および終点は、第二クリックの始点および第二クリックの終点を含む。
【0021】
本発明の実施形態の第二の態様の第三の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第四の実施方式において、処理ユニットは、
ユーザが滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは第一線分が水平方向に伸びる場合に、水平に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成された第一処理サブユニットと、
ユーザが滑らせる始点を垂直方向に移動させるかまたは第一線分が垂直方向に伸びる場合に、垂直に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成された第二処理サブユニットと、
滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しないか、または第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合に、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整するように構成された第三処理サブユニットと、を含む。
【0022】
本発明の実施形態の第二の態様の第二の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第五の実施方式において、処理ユニットは、
特定された選択された入力が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合に、滑らせる始点または第二クリックの始点が提示されるべき文書の境界上に位置し、滑らせる始点が移動する終点または第二クリックの終点が提示されるべき文書上または提示されるべき文書の境界上に位置すると判断するように構成された判断サブユニットであって、第二クリックの始点および終点は第二クリックの始点および第二クリックの終点を含む、判断サブユニットと、
特定された滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成された調整サブユニットと、を含む。
【0023】
本発明の実施形態の第二の態様の第二の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第六の実施方式において、
調整サブユニットは、特定された選択された入力が閉じた滑らせる軌跡である場合に、提示されるべき文書上の滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンの面積にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するようにさらに構成されたことを含む。
【0024】
本発明の実施形態の第二の態様の第三の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第七の実施方式は、
第二選択サブユニットは、ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させる場合に、滑らせる始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、滑らせる始点の移動方向の側の文書を提示されるべき文書として選択するようにさらに構成され、または、
第二選択サブユニットは、第一線分が水平方向または垂直方向に伸びる場合に、第二クリックの始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、第二クリックの始点から第二クリックの終点への方向の側の文書を提示されるべき文書として選択するようにさらに構成されること、を含む。
【0025】
本発明の実施形態の第二の態様の第七の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第八の実施方式において、第一処理サブユニットは、次の手順、
直線が滑らせる始点とともに水平に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って水平に移動するときに覆われる、複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する手順と、
複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する手順と、を実行するようにさらに構成される。
【0026】
本発明の実施形態の第二の態様の第七の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第九の実施方式において、第二処理サブユニットは、次の手順、
直線が滑らせる始点とともに垂直に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って垂直に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する手順と、
複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する手順と、を実行するようにさらに構成される。
【0027】
本発明の実施形態の第二の態様の第三の実施方式を参照すると、本発明の実施形態の第二の態様の第十の実施方式は、第二選択サブユニットは、滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しないか、または第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合に、画面上の全ての文書を提示されるべき文書として選択するようにさらに構成され、滑らせる始点または第二クリックの始点は画面の四隅のいずれかに位置することを含む。
【0028】
上記の技術的解決法より、本発明の実施形態は以下の利点を有することがわかる。
【0029】
本発明の実施形態において、ユーザ端末は、ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択し、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見るとき、ユーザ端末は共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末は、ユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示することができ、これにより、共有された文書が閲覧されるときに情報の過剰な露出を回避する。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施形態は、ユーザ端末が共有する必要がある文書のみを提示できるようにし、ユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示する文書提示方法およびユーザ端末を提供し、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による文書提示方法の一実施形態は、以下のステップを含む。
【0033】
101.ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択する。
【0034】
この実施形態において、ユーザ端末は、画面上のユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択してもよく、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えない。実際の適用では、文書の内容は限定されず、これはテキストコンテンツ、写真、または画像コンテンツであってもよく、画面上でのユーザのクリックの方式は限定されず、ユーザは指で画面に触れてもよく、マウスで画面をクリックしてもよく、あるいはスタイラスで画面に触れてもよい。確かに、指で触れたりマウスでクリックしたりする方式に加えて、当業者は明らかに、他のクリックの方式を獲得してもよい。
【0035】
実際の適用では、文書を遮蔽するための実施方式もまた限定されない。ユーザは、物理的なボタン、仮想的なボタン、または指定されたジェスチャを用いて、画面上に表示された全ての文書を遮蔽してもよい。
【0036】
102.ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0037】
この実施形態において、ユーザ端末は、ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整してもよい。実際の適用では、ユーザの選択された入力は、滑らせる軌跡、クリック、または非接触入力であってもよく、これはここで限定されない。
【0038】
本発明のユーザ端末は、タッチスクリーンを有するデバイスであってもよく、あるいはタッチスクリーンを有していないデバイスであってもよいことに、注意すべきである。ユーザ端末がタッチスクリーンを有していないデバイスであるとき、指で行われる滑らせる操作の代わりに、マウスを用いて画面上で操作が行われてもよい。
【0039】
この実施形態において、ユーザ端末は、ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択し、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見るとき、ユーザ端末は共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末はユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0040】
わかりやすくするために、本発明の一実施形態による文書提示方法は、1つの提示されるべき文書がある具体例を用いて、以下に記載される。
図2を参照すると、本発明のこの実施形態による文書提示方法の別の実施形態は、以下のステップを含む。
【0041】
201.第一クリック位置にしたがって、クリックされた文書を提示されるべき文書として選択する。
【0042】
この実施形態において、ユーザ端末は、第一クリック位置にしたがって、クリックされた文書を提示されるべき文書として選択してもよい。ユーザがクリックを行う前に、画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えない。選択的に、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じである。実際の適用では、文書の内容は限定されず、これはテキストコンテンツ、写真、または画像コンテンツであってもよく、ユーザによって文書を遮蔽する方式は限定されず、ユーザはユーザ端末上の指定された物理的なボタンまたは仮想的なボタンを指でクリックすることによって画面上の文書を遮蔽してもよく、あるいは指定されたジェスチャによって画面上の文書を遮蔽してもよく、その後、画面上の全ての文書は、ユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えない。選択的に、ユーザは、必要に応じてタップモードで、ユーザが遮蔽する必要がある文書を遮蔽してもよい(たとえば、文書をクリックして保持する)。
【0043】
図3を参照すると、
図3は、文書が遮蔽される前および後のケースを表わす概略図である。
図3において、黒い長方形は見える文書(遮蔽される前の文書)を表現し、白い長方形は見えない文書(遮蔽された後の文書)を表現し、ここで文書は形状および表示寸法が同じである。
図3は単に、文書の配置形態、ならびに文書の形状および表示寸法に関する一例を示すのみであり、当業者はユーザ端末の画面のサイズにしたがって、文書の配置、ならびに文書の形状および表示寸法を調整してもよく、これらはここで限定されない。
【0044】
選択的に、ユーザ端末は2つのモードを有してもよく、これらはプライバシーモードおよび共有モードである。画面上の全ての文書がユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えないとき、ユーザ端末はプライバシーモードを有効化する。
【0045】
202.提示されるべき文書を拡大表示する。
【0046】
この実施形態において、ステップ201の後、ユーザ端末は提示されるべき文書を拡大表示する。
図4に示されるように、ユーザは画面上のすべての遮蔽された文書から提示されるべき文書として文書Aをクリックし、
図4の図(a)、図(b)、または図(c)は文書が拡大表示された後の提示されるべき文書(文書A)を示す。
【0047】
図4の図(a)、図(b)、または図(c)は文書が拡大表示された後の提示されるべき文書に関する一例に過ぎず、提示されるべき文書の拡大表示の倍率は、本発明のこの実施形態において限定されないことに注意すべきであり、ユーザ端末の画面のサイズにしたがって、ユーザによって固定された拡大表示の倍率が設定されてもよい。確かに、ユーザはまた、ジェスチャまたはマウスによって、あるいは別の方式で、ユーザの好みにしたがって提示されるべき文書を拡大表示してもよい。
【0048】
203.特定された選択された入力が、閉じていない滑らせる軌跡、または閉じた滑らせる軌跡、または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分であると判断し、選択された入力が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合にはステップ204を行い、または選択された入力が閉じた滑らせる軌跡である場合にはステップ206を行う。
【0049】
この実施形態において、第二クリックの始点および終点は、第二クリックの始点および第二クリックの終点を含む。ユーザ端末は、ユーザの選択された入力を特定してもよく、特定された選択された入力が滑らせる入力またはクリックする入力のいずれであるかをまず判断してもよい。選択された入力が滑らせる入力である場合には、特定された選択された入力は閉じていない滑らせる軌跡または閉じた滑らせる軌跡であると判断され、選択された入力がクリックする入力である場合には、特定された選択された入力は第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分であると判断される。実際の適用では、第二線分は閉じていない軌跡に属する。選択された入力が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合にはステップ204を行い、または選択された入力が閉じた滑らせる軌跡である場合には、ステップ206を行う。
【0050】
204.滑らせる始点または第二クリックの始点が提示される文書の境界上に位置していること、および滑らせる始点が移動する終点または第二クリックの終点が提示されるべき文書上または提示される文書の境界上に位置することを判断する。
【0051】
205.滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、あるいは画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0052】
この実施形態において、ユーザの選択された入力が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分であるとユーザ端末が特定するとき、実際の適用では、ユーザ端末は、センサを用いて滑らせる軌跡、または第二クリックの始点および終点を特定してもよく、その後、滑らせる始点または第二クリックの始点が提示される文書の境界上に位置し、滑らせる始点が移動する終点または第二クリックの終点が提示されるべき文書上または提示される文書の境界上に位置すると判断してもよく、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、あるいは画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整してもよく、ここで滑らせる始点は閉じていない滑らせる軌跡の始点である。実際の適用では、ユーザ端末は、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、あるいは画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって見える割合を計算し、その後提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整することができる。ユーザ端末により、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、あるいは画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって見える割合を計算することは、従来技術に属するので、ここで詳細に記載されない。
【0053】
図4の図(a)および(b)を参照されたい。図(a)に示されるように、一例として滑らせる軌跡を用いることにより、閉じていない滑らせる軌跡は図(a)の黒矢印で指し示され、ここで滑らせる軌跡の滑らせる始点は点Bであり、滑らせる始点が移動する終点は点Dである。滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向にしたがって計算される見える割合は、斜線部(つまり3つの点A、B、およびCを有する三角形)によって指し示される。
【0054】
加えて、一例として第二クリックによって形成された第二線分を用いることにより、第二線分は図(a)の黒矢印で指し示され、ここで第二線分の始点は点Bであり、第二線分の終点は点Dである。滑らせる軌跡と同じ計算方法を用いることにより、見える割合は、画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって計算され、斜線部(つまり3つの点A、B、およびCを有する三角形)によって指し示される。
【0055】
図(b)に示されるように、滑らせる軌跡は図(b)の黒矢印であり、ここで滑らせる軌跡の滑らせる始点は点Aであり、滑らせる始点が移動する終点は点Fであり、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向にしたがって計算される見える割合は、斜線部(つまり3つの点A、E、およびGを有する三角形)によって指し示される。
【0056】
加えて、一例として第二クリックによって形成された第二線分を用いることにより、第二線分は図(b)の黒矢印によって指し示され、ここで第二線分の始点は点Aであり第二線分の終点は点Fである。滑らせる軌跡と同じ計算方法を用いることにより、見える割合は、画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって計算され、斜線部(つまり3つの点A、E、およびGを有する三角形)によって指し示される。
【0057】
滑らせる始点または第二線分の始点が提示されるべき文書のいずれの境界上に位置してもよいことに注意すべきである。
【0058】
206.提示されるべき文書上の滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンの面積にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0059】
この実施形態において、ユーザの選択された入力が閉じた滑らせる軌跡であるとユーザ端末が特定するとき、実際の適用では、ユーザ端末はセンサを用いて滑らせる軌跡を特定してもよく、ここで滑らせる軌跡は円形、長方形、三角形、または別の閉じたパターンであってもよく、ここで限定されず、その後ユーザ端末は、提示されるべき文書上の滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンの面積にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。実際の適用では、滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンは提示されるべき文書の遮蔽された領域内の見える領域であり、
図4の図(c)に示されるように、滑らせる軌跡は閉じた円であり、円内の斜線部は、提示されるべき文書の見える内容を有する領域を指し示す。
【0060】
この実施形態において、ユーザ端末は、第一クリック位置にしたがって、クリックされた文書を提示されるべき文書として選択し、提示されるべき文書を拡大表示し、特定された滑らせる軌跡が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合に、滑らせる始点または第二クリックの始点が提示されるべき文書の境界上に位置し、滑らせる始点が移動する終点または第二クリックの終点が提示されるべき文書上または提示されるべき文書の境界上に位置すると判断し、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整し、または特定された入力された軌跡が閉じた滑らせる軌跡である場合に、提示されるべき文書上の滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンの面積にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見るとき、ユーザ端末は共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末はユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0061】
本発明の一実施形態による文書提示方法は、複数の提示されるべき文書がある具体例を用いて、以下に記載される。
図5aを参照すると、本発明のこの実施形態による文書提示方法の別の実施形態は、以下のステップを含む。
【0062】
501.選択された入力の始点の位置にしたがって、予め設定された数量の提示されるべき文書を選択する。
【0063】
この実施形態において、ユーザ端末は、ユーザの選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択してもよく、ここで選択された入力の始点は滑らせる始点または第二クリックの始点である。実際の適用では、対応する提示されるべき文書の数量は、画面上の選択された入力の始点の位置とともに異なる。
【0064】
提示されるべき文書が選択される前に、画面上の全ての文書は遮蔽されてユーザに見えず、画面上の文書は形状および表示寸法が同じである。実際の適用では、文書の内容は限定されず、これはテキストコンテンツ、写真、または画像コンテンツであってもよく、ユーザによる文書の遮蔽の方式は限定されず、ユーザは、ユーザ端末上の指定された物理的なボタンまたは仮想的なボタンを指でクリックすることによって画面上の文書を遮蔽してもよく、あるいは指定されたジェスチャによって画面上の文書を遮蔽してもよく、その後、画面上の全ての文書は、ユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えない。選択的に、ユーザは、必要に応じてタップモードで、ユーザが遮蔽する必要がある文書を遮蔽してもよい(たとえば、文書をクリックして保持する)。
【0065】
選択的に、ユーザ端末は2つのモードを有してもよく、これらはプライバシーモードおよび共有モードである。画面上の全ての文書がユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えないとき、ユーザ端末はプライバシーモードを有効化する。
【0066】
502.ユーザの滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分を特定し、画面上の特定された滑らせる軌跡または第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0067】
この実施形態において、ステップ501の後、ユーザ端末は、ユーザの滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分を特定し、特定された滑らせる軌跡または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整してもよく、ここで第二クリックの始点および終点は、第二クリックの始点および第二クリックの終点を含む。
【0068】
この実施形態において、選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書が選択され、その後ユーザの滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分が特定され、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合が、特定された滑らせる軌跡または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって調整される。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見るとき、ユーザ端末は共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末は、ユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0069】
本発明の一実施形態による文書提示方法は、複数の提示されるべき文書がある具体例を用いて、以下に記載される。
図5bを参照すると、本発明のこの実施形態による文書提示方法の別の実施形態は、以下のステップを含む。
【0070】
ステップ601は上記実施形態のステップ501と同じであり、ここで詳細は記載されない。
【0071】
602.ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させるか否か、あるいは第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分が水平方向または垂直方向に伸びるか否かを判断し、「はい」の場合にはステップ603または604を行い、「いいえ」の場合にはステップ605を行う。
【0072】
この実施形態において、ユーザ端末は、ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させるか否かを判断してもよく、あるいはユーザ端末は、第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分が水平方向または垂直方向に伸びるか否かを判断してもよく、ユーザが滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは第一線分が水平方向に伸びる場合、ステップ603を行い、ユーザが滑らせる始点を垂直方向に移動させるかまたは第一線分が垂直方向に伸びる場合、ステップ604を行い、水平方向にも垂直方向にも滑らせる始点が移動しないかまたは第一線分が伸びない場合、ステップ605を行う。
【0073】
603.水平に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0074】
604.垂直に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0075】
この実施形態において、ユーザが滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは第一線分が水平方向に伸びるとき、ユーザ端末は、水平に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整してもよく、ユーザが滑らせる始点を垂直方向に移動させるかまたは第一線分が垂直方向に伸びるとき、ユーザ端末は、垂直に進行する提示の方式で、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整してもよい。
【0076】
605.画面上の滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、あるいは第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整する。
【0077】
この実施形態において、滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しない、または第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合、ユーザ端末は、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整してもよい。実際の適用では、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整することは、従来技術に属するので、ここで詳細に記載されない。
【0078】
実際の適用では、
図6への参照が行われてもよく、これはユーザ端末の画面の概略図である。
図6において、白い部分はユーザ端末の画面であり、画面上の領域Aは文書表示領域として使用されてもよく、画面上の領域Aを除く領域は、滑らせるおよびタッチする領域として使用されてもよく、ユーザは、文書表示領域内の提示されるべき文書を操作するように、滑らせるおよびタッチする領域上で滑らせるまたはクリックする操作を行ってもよい。確かに、
図6は一例を示すのみであり、当業者はユーザ端末の画面上の文書表示領域の位置を調整してもよく、ここで画面上の文書表示領域の位置は限定されない。
【0079】
この実施形態において、選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書が選択され、ユーザが滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは第一線分が水平方向に伸びる場合、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合は水平に進行する提示の方式で調整され、ユーザが滑らせる始点を垂直方向に移動させるかまたは第一線分が垂直方向に伸びる場合、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合は垂直に進行する提示の方式で調整され、滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しないかまたは第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合は、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、比例的に調整される。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見て、共有する必要がある複数の文書があるとき、ユーザ端末が共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末がユーザの選択された入力にしたがって複数の文書の部分領域を対応させて提示できるように、ユーザ端末は、ユーザの異なるジェスチャにしたがって一括で、共有する必要がある文書の遮蔽された領域の見える割合を調整することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0080】
本発明の一実施形態による文書提示方法は、複数の提示されるべき文書がある具体例を用いて、以下に記載される。
図7を参照すると、本発明のこの実施形態による文書提示方法の別の実施形態は、以下のステップを含む。
【0081】
701.ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させるか否か、または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分が水平方向または垂直方向に伸びるか否かを判断し、「はい」の場合にはステップ702または703を行い、「いいえ」の場合にはステップ708を行う。
【0082】
この実施形態において、ユーザ端末は、ユーザが滑らせることを開始する滑らせる始点の滑らせる方向が水平方向または垂直方向であるか否かを判断し、あるいはユーザ端末は、第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分が水平方向または垂直方向に伸びるか否かを判断し、「はい」の場合にはステップ702または703を行い、「いいえ」の場合にはステップ708を行う。実際の適用では、ユーザ端末によるユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させるか否かを判断することは、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の方向を判断することに過ぎない。
【0083】
判断の前には、画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、画面上の文書は形状および表示寸法が同じである。実際の適用では、文書の内容は限定されず、これはテキストコンテンツ、写真、または画像コンテンツであってもよく、ユーザによる文書の遮蔽の方式は限定されず、ユーザは、ユーザ端末上の指定された物理的なボタンまたは仮想的なボタンを指でクリックすることによって画面上の文書を遮蔽してもよく、あるいは指定されたジェスチャによって画面上の文書を遮蔽してもよく、その後、画面上の全ての文書は、ユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えない。選択的に、ユーザは、必要に応じてタップモードで、ユーザが遮蔽する必要がある文書を遮蔽してもよい(たとえば、文書をクリックして保持する)。
【0084】
選択的に、ユーザ端末は2つのモードを有してもよく、これらはプライバシーモードおよび共有モードである。画面上の全ての文書がユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えないとき、ユーザ端末はプライバシーモードを有効化する。
【0085】
702.滑らせる始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、滑らせる始点の移動方向の側の文書を提示されるべき文書として選択する。
【0086】
この実施形態において、ステップ701における判断の結果が、ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させていることである場合、滑らせる始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、滑らせる始点の移動方向の側の文書が提示されるべき文書として選択される。
【0087】
たとえば、
図8および
図9を参照すると、
図8は、選択された入力が水平方向であるときに提示されるべき文書の遮蔽された領域が調整されることを表わす概略図であり、
図9は、選択された入力が垂直方向であるときに提示されるべき文書の遮蔽された領域が調整されることを表わす概略図である。
図8および
図9に示される文書はユーザ端末の画面上に表示された全ての文書であり、ここで全ての文書は遮蔽されていていユーザに見えないことに注意すべきである。実際の適用では、
図8の直線Aおよび
図9の直線Bは、いずれもユーザに見えない。
【0088】
図8の図(a)、(b)、および(c)に示されるように、図(a)、図(b)、または図(c)において滑らせる始点Aが位置する直線Aは、提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線である。直線Aを基準として使用することにより、滑らせる始点Aの水平移動方向の側の文書は提示されるべき文書であり、ここで図(a)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書であり、図(b)の第一列のものを除く他の文書は提示されるべき文書(つまり、斜線部を有する文書)であり、図(c)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書である。
【0089】
図8において、図(a)の文書は形状および表示寸法が同じであり、図(b)の文書は形状および表示寸法が同じであり、図(c)の文書は形状および表示寸法が同じであることに注意すべきである。
【0090】
図9の図(a)、(b)、および(c)に示されるように、図(a)、図(b)、または図(c)において滑らせる始点Aが位置する直線Bは、提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線である。直線Bを基準として使用することにより、滑らせる始点Aの垂直移動方向の側の文書は提示されるべき文書であり、ここで図(a)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書であり、図(b)の第一列のものを除く他の文書は提示されるべき文書(つまり、斜線部を有する文書)であり、図(c)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書である。
【0091】
図9において、図(a)の文書は形状および表示寸法が同じであり、図(b)の文書は形状および表示寸法が同じであり、図(c)の文書は形状および表示寸法が同じであることに注意すべきである。
【0092】
703.第二クリックの始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、第二クリックの始点から第二クリックの終点への方向の側の文書を提示されるべき文書として選択する。
【0093】
この実施形態において、ステップ701において第一線分が水平方向または垂直方向に伸びていると判断された場合、第二クリックの始点を通り、提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、第二クリックの始点から第二クリックの終点への方向の側の文書は提示されるべき文書として選択される。
【0094】
図8の図(a)、(b)、および(c)に示されるように、図(a)、図(b)、または図(c)において第二クリックの始点Aが位置する直線Aは、提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線である。直線Aを基準として使用することにより、第二クリックの始点Aから第二クリックの終点Bへの水平方向の側の文書は提示されるべき文書であり、ここで図(a)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書であり、図(b)の第一列のものを除く他の文書は提示されるべき文書(つまり、斜線部を有する文書)であり、図(c)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書である。
【0095】
図9の図(a)、(b)、および(c)に示されるように、図(a)、図(b)、または図(c)において第二クリックの始点Aが位置する直線Bは、提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線である。直線Bを基準として使用することにより、第二クリックの始点Aから第二クリックの終点Bへの垂直方向の側の文書は提示されるべき文書であり、ここで図(a)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書であり、図(b)の第一列のものを除く他の文書は提示されるべき文書(つまり、斜線部を有する文書)であり、図(c)の全ての文書(つまり、斜線部を有する文書)は提示されるべき文書である。
【0096】
704.直線が滑らせる始点とともに水平に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って水平に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0097】
705.複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0098】
この実施形態において、ユーザ端末はまず、ステップ702における提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線が滑らせる始点とともにまたは第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って水平に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、その後、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0099】
たとえば、
図8の図(a)に示されるように、ステップ702において全ての文書が提示されるべき文書であり、この場合、提示されるべき文書内の複数の文書は図(a)内の第一列の文書であり、直線Aは第一列の文書に対して垂直である。ユーザが滑らせる始点Aを点Bまで水平方向に移動させる場合、ユーザ端末は、直線Aが滑らせる始点Aとともに移動するときに第一列の文書上で覆われる面積(つまり、第一列の文書の斜線面積)にしたがって、第一列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、ユーザが点Aおよび点Bを連続してクリックした場合であって、点Aは第二クリックの始点であり、点Bは第二クリックの終点であり、かつ線分ABは第一線分である場合、ユーザ端末は、直線Aが点Aから点Bまで線分ABに沿って水平に移動するときに第一列の文書上で覆われる面積(つまり、第一列の文書の斜線面積)にしたがって、第一列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、ここで第一列の文書の斜線領域は第一列の文書の見える領域である。第二列、第三列、および第四列の文書は直線Aとの交点を有していないので、ユーザ端末は、第一列の文書の遮蔽された領域の見える割合(第一列の文書の斜線面積)にしたがって、第二列、第三列、および第四列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、ここで第二列、第三列、および第四列の文書の斜線領域は見える領域であり、提示されるべき文書内の文書の斜線領域の面積(見える割合)は同じである。
【0100】
図8の図(b)に示されるように、ステップ702において第一列の文書は提示されるべき文書として使用されず、この場合、第二列、第三列、および第四列の文書が提示されるべき文書として使用され、第二列の文書は提示されるべき文書内の複数の文書である。ユーザ端末によって、第二列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、第三列および第四列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスは、図(a)における提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスと同じであり、ここで詳細は記載されない。
【0101】
図8の図(c)に示されるように、ステップ702において全ての文書が提示されるべき文書であり、この場合、第一列の文書は提示されるべき文書内の複数の文書である。ユーザ端末によって、第一列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、第二列、第三列、および第四列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスは、図(a)における提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスと同じであり、ここで詳細は記載されない。
【0102】
上記の説明から、
図8の図(a)、(b)、または(c)の提示されるべき文書の見える領域の面積(斜線領域の面積)は、直線Aが移動するときに覆われる複数の文書の面積と等しいことがわかる。
【0103】
706.直線が滑らせる始点とともに垂直に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って垂直に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0104】
707.複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0105】
この実施形態において、ユーザ端末はまず、ステップ702における提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線が滑らせる始点とともにまたは第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って垂直に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、その後、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0106】
たとえば、
図9の図(a)に示されるように、ステップ702において全ての文書が提示されるべき文書であり、この場合、提示されるべき文書内の複数の文書は図(a)内の第一列の文書であり、直線Aは第一列の文書に対して垂直である。ユーザが滑らせる始点Aを点Bまで垂直方向に移動させる場合、ユーザ端末は、直線Bが滑らせる始点Aとともに移動するときに第一列の文書上で覆われる面積(つまり、第一列の文書の斜線面積)にしたがって、第一列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、ユーザが点Aおよび点Bを連続してクリックした場合であって、点Aは第二クリックの始点であり、点Bは第二クリックの終点であり、かつ線分ABは第一線分である場合、ユーザ端末は、直線Aが点Aから点Bまで線分ABに沿って垂直に移動するときに第一列の文書上で覆われる面積(つまり、第一列の文書の斜線面積)にしたがって判断し、ここで第一列の文書の斜線面積は第一列の文書の見える領域である。第二列および第三列の文書は直線Bとの交点を有していないので、ユーザ端末は、第一列の文書の遮蔽された領域の見える割合(第一列の文書の斜線面積)にしたがって、第二列および第三列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、ここで第二列および第三列の文書の斜線領域は見える領域であり、提示されるべき文書内の文書の斜線領域の面積(見える割合)は同じである。
【0107】
図9の図(b)に示されるように、ステップ702において第一列の文書は提示されるべき文書として使用されず、この場合、第二列および第三列の文書が提示されるべき文書として使用され、第二列の文書は提示されるべき文書内の複数の文書である。ユーザ端末によって、第二列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、第三列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスは、図(a)における提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスと同じであり、ここで詳細は記載されない。
【0108】
図9の図(c)に示されるように、ステップ702において全ての文書が提示されるべき文書であり、この場合、第一列の文書は提示されるべき文書内の複数の文書である。ユーザ端末によって、第一列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、第二列および第三列の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスは、図(a)における提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を判断するプロセスと同じなので、ここで詳細は記載されない。
【0109】
上記の説明から、
図9の図(a)、(b)、および(c)の提示されるべき文書の見える領域の面積(斜線領域の面積)は、直線Bが移動するときに覆われる複数の文書の面積と等しいことがわかる。
【0110】
708.画面上の全ての文書を提示されるべき文書として選択する。
【0111】
709.画面上の滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整する。
【0112】
この実施形態において、ユーザが滑らせる始点を水平方向にも垂直方向にも移動させないかまたは第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びないとき、画面上の全ての文書が提示されるべき文書として選択され、ここで滑らせる始点または第二クリックの始点はユーザ端末の画面の四隅のいずれかに位置する。実際の適用では、一例として滑らせる軌跡を用いることにより、
図10に示されるように、滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しないとき、提示されるべき文書の遮蔽された領域が調整される。滑らせる始点Aはユーザ端末の画面の左上の隅に位置し、この場合、
図10の全ての文書が提示されるべき文書である。ユーザが滑らせる始点Aを点Bまで水平方向または垂直方向に対してある角度をなして移動させるとき、ユーザ端末は、点Aから点Bまでの滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整する。一例としてクリックを用いることにより、点Aは第二クリックの始点であり、点Bは第二クリックの終点であり、この場合、線分ABと水平方向または垂直方向との間には角度が形成され、ここで線分ABは点Aと点Bとの間に形成され、ユーザ端末は、画面上の線分ABの位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整する。
【0113】
提示されるべき文書内の各文書の斜線領域は見える領域であることに注意すべきである。ここで、ユーザ端末によって、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整することは従来技術に属し、ここでは記載されない。
【0114】
図10の文書は形状および表示寸法が同じであることに注意すべきである。
【0115】
説明しやすくするため、
図8、
図9、および
図10の文書の形状はすべて長方形を用いて記載されており、実際の適用では、当業者は、ユーザ端末の画面のサイズにしたがって文書の形状および表示寸法を調整してもよい。
【0116】
この実施形態において、ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させる場合、あるいは第一線分が水平方向または垂直方向に伸びている場合、滑らせる始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、滑らせる始点の移動方向の側の文書が提示されるべき文書として選択され、あるいは第一線分が水平方向または垂直方向に伸びている場合、第二クリックの始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、第二クリックの始点から第二クリックの終点への方向の側の文書が提示されるべき文書として選択される。複数の文書の遮蔽された領域の見える割合は、直線が滑らせる始点とともに水平または垂直に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って水平または垂直に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって判断され、提示されるべき文書内の、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合は、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって判断される。滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しない場合、あるいは第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合、画面上の全ての文書が提示されるべき文書として選択され、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合は、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、比例的に調整される。このように、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見て、共有する必要がある複数の文書があるとき、ユーザ端末が共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末がユーザの選択された入力(クリックするまたは滑らせる)にしたがって複数の文書の部分領域を対応させて提示できるように、ユーザ端末は、ユーザの異なるジェスチャにしたがって一括で、共有する必要がある文書の遮蔽された領域の見える割合を調整することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0117】
本発明の一実施形態による上記の文書提示方法を実行するためのユーザ端末が、以下に記載される。ユーザ端末の基本論理構造は
図11に示されており、本発明のこの実施形態におけるユーザ端末の実施形態は、
選択ユニット1101および処理ユニット1102を含む。
【0118】
選択ユニット1101は、ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択するように構成され、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えない。
【0119】
処理ユニット1102は、ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成される。
【0120】
この実施形態において、選択ユニット1101は、ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択し、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、処理ユニット1102は、画面上のユーザの滑らせる軌跡を特定し、特定された滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見るとき、ユーザ端末は共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末は、ユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0121】
上記の実施形態をより良く理解するため、1つの提示されるべき文書があるとき、ユーザ端末のデータ交換方式は、ユーザ端末に含まれるモジュールおよびユニット間の相互作用により、以下に記載される。
図12を参照すると、本発明のこの実施形態におけるユーザ端末の別の実施形態は、
選択ユニット1201および処理ユニット1202を含み、ここで
選択ユニット1201は、第一選択サブユニット12011および拡大表示サブユニット12012を含み、
処理ユニット1202は、判断サブユニット12021および調整ユニット12022を含む。
【0122】
第一選択サブユニット12011は、第一クリック位置にしたがって、クリックされた文書を提示されるべき文書として選択し、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じであり、その後、選択された提示されるべき文書を拡大表示サブユニット12012に送信する。実際の適用では、文書の内容は限定されず、これはテキストコンテンツ、写真、または画像コンテンツであってもよく、ユーザによる文書の遮蔽の方式は限定されず、ユーザは、ユーザ端末上の指定された物理的なボタンまたは仮想的なボタンを指でクリックすることによって画面上の文書を遮蔽してもよく、あるいは指定されたジェスチャによって画面上の文書を遮蔽してもよく、その後、画面上の全ての文書は、ユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えない。選択的に、ユーザは、必要に応じてタップモードで、ユーザが遮蔽する必要がある文書を遮蔽してもよい(たとえば、文書をクリックして保持する)。
【0123】
拡大表示サブユニット12012は、提示されるべき文書を拡大表示し、その後、拡大された後の提示されるべき文書を判断サブユニット12021に送信する。実際の適用では、提示されるべき文書の拡大表示の倍率は限定されず、ユーザ端末の画面のサイズにしたがって、固定拡大表示の倍率がユーザによって設定されてもよい。確かに、ユーザはまた、ジェスチャまたはマウスによって、ユーザの好みにしたがって提示されるべき文書を拡大表示してもよい。
【0124】
特定された選択された入力が閉じていない滑らせる軌跡、または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合、判断サブユニット12021は、滑らせる始点または第二クリックの始点が提示されるべき文書の境界上に位置し、滑らせる始点が移動する終点または第二クリックの終点が提示されるべき文書上または提示されるべき文書の境界上に位置すると判断し、その後、判断の結果を調整サブユニット12022に送信する。実際の適用では、
図4の図(a)および(b)を参照されたく、
図4に関する記載については方法の実施形態を参照されたく、ここで詳細は記載されない。
【0125】
特定された滑らせる軌跡が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合、調整サブユニット12022は、特定された滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整してもよい。実際の適用では、ユーザ端末は、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向にしたがって見える割合を計算し、その後、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整することができる。ユーザ端末によって、滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、あるいは画面上の第二線分の位置、長さ、および方向にしたがって見える割合を計算することは従来技術に属し、ここでは詳細に記載されない。
【0126】
特定された滑らせる軌跡が閉じた滑らせる軌跡である場合、調整サブユニット12022は、提示されるべき文書上の滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンの面積にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合をさらに調整してもよい。実際の適用では、ユーザ端末はセンサを用いて滑らせる軌跡を特定してもよく、ここで滑らせる軌跡は円形、長方形、三角形、または別の閉じたパターンであってもよく、これはここでは限定されず、滑らせる軌跡によって形成された閉じたパターンは、提示されるべき文書の遮蔽された領域内の見える領域である。
【0127】
この実施形態において、第一選択サブユニット12011は、第一クリック位置にしたがって、クリックされた文書を提示されるべき文書として選択し、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じであり、判断サブユニット12021は、特定された滑らせる軌跡が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合に、滑らせる始点または第二クリックの始点が提示されるべき文書の境界上に位置し、滑らせる始点が移動する終点または第二クリックの終点が提示されるべき文書上または提示されるべき文書の境界上に位置すると判断し、その後、調整サブユニット12022は、滑らせる軌跡が閉じていない滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第二線分である場合、および滑らせる軌跡が閉じた滑らせる軌跡である場合の両方において、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見るとき、ユーザ端末は共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末は、ユーザの滑らせる軌跡にしたがって、文書の部分領域を対応させて提示することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0128】
図13を参照すると、以下は複数の提示されるべき文書がある場合を記載し、本発明のこの実施形態におけるユーザ端末の別の実施形態は、選択ユニット1301および処理ユニット1302を含む。
【0129】
選択ユニット1301は、第二選択サブユニット13011を含む。
【0130】
第二選択サブユニットは選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択するように構成され、ここで選択された入力の始点は滑らせる始点または第二クリックの始点である。
【0131】
処理ユニットは、ユーザの滑らせる軌跡または第二クリックの始点および終点の間に形成された第一線分を特定し、滑らせる軌跡または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整するように構成される。
【0132】
第二クリックの始点および終点は、第二クリックの始点および第二クリックの終点を含む。
【0133】
この実施形態において、ユーザ端末は、第二選択サブユニット13011および処理ユニット1302を使用することにより、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。このように、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見るとき、ユーザ端末は共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末はユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0134】
上記の実施形態をより良く理解するため、複数の提示されるべき文書があるとき、ユーザ端末のデータ交換方式は、ユーザ端末に含まれるモジュールおよびユニット間の相互作用により、以下に記載される。
図14を参照すると、本発明のこの実施形態におけるユーザ端末の別の実施形態は、
選択ユニット1401および処理ユニット1402を含み、ここで
選択ユニット1401は第二選択サブユニット14011を含み、
処理ユニット1402は、第一処理サブユニット14021、第二処理サブユニット14022、および第三処理サブユニット14023を含む。
【0135】
第二選択サブユニット14011は、選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択してもよく、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じであり、その後、選択された提示されるべき文書を第一処理サブユニット14021、第二処理サブユニット14022、または第三処理サブユニット14023に送信してもよい。実際の適用では、対応する提示されるべき文書の数量は、画面上の滑らせる始点の位置に応じて異なる。実際の適用では、文書の内容は限定されず、これはテキストコンテンツ、写真、または画像コンテンツであってもよく、ユーザによって文書を遮蔽する方式は限定されず、ユーザは、ユーザ端末上の指定された物理的なボタンまたは仮想的なボタンを指でクリックすることによって画面上の文書を遮蔽してもよく、あるいは指定されたジェスチャによって画面上の文書を遮蔽してもよく、その後、画面上の全ての文書は、ユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えない。選択的に、ユーザは、必要に応じてタップモードで、ユーザが遮蔽する必要がある文書を遮蔽してもよい(たとえば、文書をクリックして保持する)。
【0136】
ユーザが滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは第一線分が水平方向に伸びている場合、第一処理サブユニット14021は、水平に進行する提示の方式で、第二選択サブユニット14011によって選択された提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0137】
ユーザが滑らせる始点を垂直方向に移動させるかまたは第一線分が垂直方向に伸びている場合、第二処理サブユニット14022は、垂直に進行する提示の方式で、第二選択サブユニット14011によって選択された提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。
【0138】
滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しない場合、または第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合、第三処理サブユニット14023は、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって、第二選択サブユニット14011によって選択された提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を、比例的に調整する。実際の適用では、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整することは従来技術に属し、ここでは詳細に記載されない。
【0139】
この実施形態において、第二選択サブユニット14011は、選択された入力の始点の位置にしたがって予め設定された数量の提示されるべき文書を選択してもよく、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じである。ユーザが滑らせる始点を水平方向に移動させるかまたは滑らせる始点を垂直方向に移動させる、あるいは滑らせる始点が水平方向にも垂直方向移動しないとき、あるいは第一線分が水平方向または垂直方向に伸びているかまたは第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びないとき、第一処理サブユニット14021、第二処理サブユニット14022、および第三処理サブユニット14023は、異なる滑らせる方向または第一線分の異なる方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する。このように、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見て、共有する必要がある複数の文書があるとき、ユーザ端末が共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末がユーザの選択された入力にしたがって複数の文書の部分領域を対応させて提示できるように、ユーザ端末は、ユーザの異なるジェスチャにしたがって一括で、共有する必要がある文書の遮蔽された領域の見える割合を調整することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0140】
複数の提示されるべき文書があるとき、ユーザ端末のデータ交換方式は、ユーザ端末に含まれるモジュールおよびユニット間の相互作用により、以下に記載される。
図14を参照すると、本発明のこの実施形態におけるユーザ端末の別の実施形態は、
選択ユニット1401および処理ユニット1402を含み、ここで
選択ユニット1401は第二選択サブユニット14011を含み、
処理ユニット1402は第一処理サブユニット14021、第二処理サブユニット14022、および第三処理サブユニット14023を含む。
【0141】
ユーザが滑らせる始点を水平方向または垂直方向に移動させる場合、第二選択サブユニット14011は、滑らせる始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、滑らせる始点の移動方向の側の文書を提示されるべき文書として選択し、あるいは、第一線分が水平方向または垂直方向に伸びている場合、第二選択サブユニット14011は、第二クリックの始点を通り提示されるべき文書内の複数の文書に対して垂直な直線を基準として使用することにより、第二クリックの始点から第二クリックの終点への方向の側の文書を提示されるべき文書として選択する。
【0142】
その後、第二選択サブユニット14011は、選択された提示されるべき文書を第一処理サブユニット14021または第二処理サブユニット14022に送信し、ここで画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えず、画面上の全ての文書は、形状および表示寸法が同じである。実際の適用では、文書の内容は限定されず、これはテキストコンテンツ、写真、または画像コンテンツであってもよく、ユーザによって文書を遮蔽する方式は限定されず、ユーザは、ユーザ端末上の指定された物理的なボタンまたは仮想的なボタンを指でクリックすることによって画面上の文書を遮蔽してもよく、あるいは指定されたジェスチャによって画面上の文書を遮蔽してもよく、その後、画面上の全ての文書は、ユーザの指示にしたがって遮蔽されてユーザに見えない。
【0143】
第一処理サブユニット14021が第二選択サブユニット14011によって送信された提示されるべき文書を受信した後、第一処理サブユニット14021は、直線が滑らせる始点とともに水平に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って水平に移動するときに覆われる、複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、その後、第一処理サブユニット14021は、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0144】
第二処理サブユニット14022が第二選択サブユニット14011によって送信された提示されるべき文書を受信した後、第二処理サブユニット14022は、直線が滑らせる始点とともに垂直に移動するときに覆われるかまたは直線が第二クリックの始点から第二クリックの終点まで第一線分に沿って垂直に移動するときに覆われる複数の文書の面積にしたがって、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合を判断し、その後、第二処理サブユニット14022は、複数の文書の遮蔽された領域の見える割合にしたがって、提示されるべき文書内で、直線との交点を有していない文書の遮蔽された領域の見える割合を判断する。
【0145】
実際の適用では、
図8は、選択された入力が水平方向であるときに提示されるべき文書の遮蔽された領域が調整されることを表わす概略図であり、
図9は、選択された入力が垂直方向であるときに提示されるべき文書の遮蔽された領域が調整されることを表わす概略図である。具体的な記載については上記の方法の実施形態を参照されたく、ここで詳細は記載されない。
【0146】
滑らせる始点が水平方向にも垂直方向にも移動しない、または第一線分が水平方向にも垂直方向にも伸びない場合、第二選択サブユニット14011は画面上の全ての文書を提示されるべき文書として選択し、ここで滑らせる始点または第二クリックの始点はユーザ端末の画面の四隅のいずれかに位置し、その後、選択された提示されるべき文書を第三処理サブユニット14023に送信する。
【0147】
第二選択サブユニット14011によって送信された提示されるべき文書を受信した後、第三処理サブユニット14023は、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整する。実際の適用では、ユーザ端末によって、滑らせる始点が位置する滑らせる軌跡の位置、長さ、および方向、または画面上の第一線分の位置、長さ、および方向にしたがって提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を比例的に調整することは従来技術に属し、ここでは詳細に記載されない。
【0148】
実際の適用では、
図10を参照すると、
図10は、ユーザの選択された入力が水平方向でも垂直方向でもない場合に提示されるべき文書の遮蔽された領域が調整されることを表わす概略図である。具体的な記載については上記の方法の実施形態を参照されたく、ここで詳細は記載されない。
【0149】
この実施形態において、第二選択サブユニット14011は提示されるべき文書を選択し、その後、第一処理サブユニット14021、第二処理サブユニット14022、および第三処理サブユニット14023は、異なる滑らせる方向または第一線分の異なる方向にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合1414を判断する。このようにして、ユーザおよび文書を共有する人が同じコンピュータ画面を一緒に見て、共有する必要がある複数の文書があるとき、ユーザ端末が共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末がユーザの選択された入力にしたがって複数の文書の部分領域を対応させて提示できるように、ユーザ端末は、ユーザの異なるジェスチャにしたがって一括で、共有する必要がある文書の遮蔽された領域の見える割合を調整することができ、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0150】
図15を参照すると、本発明のこの実施形態におけるユーザ端末の別の実施形態は、プロセッサ1501および文書を表示するためのディスプレイ1502を含む。
【0151】
プロセッサ150
1は、以下の手順、
ユーザの第一クリック位置にしたがって、画面上の全ての文書から、内容を提示する提示されるべき文書を選択する手順であって、画面上の全ての文書は遮蔽されていてユーザに見えない、手順と、
ユーザの選択された入力を特定し、特定された選択された入力にしたがって、提示されるべき文書の遮蔽された領域の見える割合を調整する手順と、を実行するように構成される。
【0152】
この実施形態において、プロセッサ150
1は、ユーザ端末が共有する必要がある文書のみを提示し、ユーザ端末がユーザの選択された入力にしたがって提示されるべき文書の部分領域を対応させて提示することができるように、ディスプレイ150
2によって表示された文書の提示される領域を調整し、これにより、共有文書が閲覧されるときの情報の過剰な露出を回避する。
【0153】
上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、便利で簡潔な記載の目的のために、上記の方法の実施形態における対応するプロセスへの参照が行われてもよく、ここで再度詳細が記載されないことは、当業者によって明確に理解され得る。
【0154】
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法が他の方式で実施されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、記載された装置の実施形態は単なる例示である。たとえば、ユニットの区分は単なる論理機能区分であり、実際の実施においては他の区分であってもよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わせられるかまたは別のシステムに統合されてもよく、あるいはいくつかの機能は無視されるかまたは実行されなくてもよい。加えて、表示または議論された相互の結合または直接的な結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを用いて実施されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形態で実施されてもよい。
【0155】
分離した部品として記載されたユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置してもよく、あるいは複数のネットワークユニット上に分散していてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決法の目的を達成するための実際の必要性にしたがって選択されてもよい。
【0156】
加えて、本発明の実施形態における機能的ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、あるいはユニットの各々は物理的に単独で存在してもよく、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実施されてもよく、あるいはソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
【0157】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決法、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決法のすべてまたは一部は、ソフトウェア製品の形態で実現されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体内に記憶され、本発明の実施形態に記載された方法のステップのすべてまたは一部を行うようにコンピュータデバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってもよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、リード・オンリ・メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラムコードを記憶することが可能ないずれの媒体も含む。
【0158】
上記の実施形態は、本発明の技術的解決法を記載するためにのみ意図され、本発明を限定するために意図されない。本発明は上記の実施形態を参照して詳細に記載されたが、本発明の実施形態の技術的解決法
の範囲を逸脱することなく、上記の実施形態に記載された技術的解決法に対する修正、またはそのいくつかの技術的特徴への等価な置き換えが依然としてなされてもよいことを当業者は理解すべきである。