特許第6191909号(P6191909)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6191909
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】容器収納ケース
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/26 20060101AFI20170828BHJP
【FI】
   B65D1/26
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-138354(P2013-138354)
(22)【出願日】2013年7月1日
(65)【公開番号】特開2015-9882(P2015-9882A)
(43)【公開日】2015年1月19日
【審査請求日】2015年12月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】313000128
【氏名又は名称】サントリー食品インターナショナル株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100126930
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 隆司
(72)【発明者】
【氏名】武士田 満
(72)【発明者】
【氏名】田中 大介
(72)【発明者】
【氏名】加戸 卓
(72)【発明者】
【氏名】横山 拓己
(72)【発明者】
【氏名】北升 優行
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−102607(JP,U)
【文献】 特開2005−234576(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 1/26
B65D 77/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部と側壁部とを備えた容器本体と、前記容器本体の前記底部と対向する開口部を覆う板状の補助部材とを有し、前記補助部材前記開口部の縁から径方向に延びたフランジ部を有する容器を収納するための容器収納ケースであって、
2つの前記容器本体を互いに隣接するように各々受け入れる一対の凹部が、前記フランジ部の最大長さに対応した距離で互いに離間するように設けられており、
前記一対の凹部の間に前記フランジ部を支持する支持面が設けられており、
前記一対の凹部どうし及び一対の前記支持面どうしは、前記底部の面と交差する上下軸心に沿って、少なくとも前記フランジ部の厚さに応じた長さで変位するように配置されている容器収納ケース。
【請求項2】
前記軸心に関する上方に配置された前記凹部の下面に、前記変位の長さに応じた突出量で下方に突出した補助突起が設けられている請求項に記載の容器収納ケース。
【請求項3】
前記フランジ部が平面視における特定の角度で延出されており、前記一対の凹部が、前記離間の方向と平面視で交差する方向に連接された複数対の凹部からなり、互いに隣接する前記一対の凹部どうしの間に、前記補助部材の向きを規制する規制突起が立設されている請求項1または2に記載の容器収納ケース。
【請求項4】
前記容器が収納された状態で前記一対の凹部を覆うカバー部材が備えられており、前記一対の凹部の少なくとも一方に対して、平面視に関して前記一対の凹部の他方と対向するように隣接した位置に、前記補助部材から離間する方向に突出した係合突起が設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の容器収納ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底部と側壁部とを備えた容器本体と、前記容器本体の前記底部と対向する開口部を覆う板状の補助部材とを有し、前記補助部材は前記開口部の縁から径方向に延びたフランジ部を有する容器を収納するための容器収納ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の容器収納ケースに関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された容器収納ケースは、所定の径方向に長く延びたフランジ部を備えた容器を収納対象としており、2つの容器はフランジ部どうしが上下に重なり合うように隣接配置されるので、容器がフランジ部を備えている割にコンパクトな容器収納ケースが実現されている。また、容器収納ケースの内側に容器のフランジ部の外形に沿った一対の楔形のスペーサが設けられているので、容器収納ケース内での容器の姿勢が安定し易くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−234576号公報(0123段落、図139
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記された容器収納ケースでは、スペーサはフランジ部との接当を介して容器の姿勢を制御するので、フランジ部が比較的薄い紙製などの場合、容器を収納した容器収納ケースの輸送中などにフランジ部がスペーサと衝突して折れ曲がる虞があり、一旦フランジ部が折れ曲がると容器どうしの間隔が狭まり、フランジ部が他方の容器の容器本体の側壁と衝突して損傷を受ける虞があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術が与える課題に鑑み、なるべくコンパクトな容器収納ケースとしながらも、容器収納ケースの輸送中などにフランジ部が損傷を受け難い容器収納ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による容器収納ケースの特徴構成は、
底部と側壁部とを備えた容器本体と、前記容器本体の前記底部と対向する開口部を覆う板状の補助部材とを有し、前記補助部材は前記開口部の縁から径方向に延びたフランジ部を有する容器を収納するための容器収納ケースであって、
2つの前記容器本体を互いに隣接するように各々受け入れる一対の凹部が、前記フランジ部の最大長さに対応した距離で互いに離間するように設けられており、
前記一対の凹部の間に前記フランジ部を支持する支持面が設けられており、
前記一対の凹部どうし及び一対の前記支持面どうしは、前記底部の面と交差する上下軸心に沿って、少なくとも前記フランジ部の厚さに応じた長さで変位するように配置されている点にある。
【0007】
上記の特徴構成を備えた容器収納ケースでは、2つの容器を互いに隣接する凹部内に収納するとき、フランジ部どうしがほぼ径方向の全長に渡って上下に重なり合った状態で収納できるので、コンパクトな容器収納ケースとすることができる。また、2つの容器は各容器本体がフランジ部の最大長さに対応した距離で離間した一対の凹部内に支持されるように収納されるので、容器収納ケースの輸送中などにも、容器のフランジ部が対向する別の容器の容器本体と当接して損傷を受けるなどの事態となり難い。
【0009】
本構成であれば、収納された容器のフランジ部が支持面によって直線状などに支持されることで、輸送中や保管中にフランジ部が変形して商品価値が下がるなどの懸念が抑制される。
【0011】
一対の凹部に収納した各容器から延びた一対のフランジ部どうしは、支持面付近で互いに上下に重なり合うが、本構成であれば、上下方向に設けられた変位の作用で、左右の延長部どうしの間には僅かな間隙が得られることになるので、容器収納ケースから容器を取り出す際に、上側にあるフランジ部を下側にあるフランジ部の上面から容易に分離することができ、容器を容易に取り出すことが可能となる。
【0012】
また、本構成であれば、上述した僅かな間隙の働きで、搬送中などにフランジ部どうしが擦れ合う傾向が抑制されるので、フランジ部を容器と連結する糊が十分に乾かないままで容器収納ケースに収納された場合でもフランジ部が位置ずれを起こす虞や、支持面で下側になったフランジ部の表面に付された印刷が上側のフランジ部の裏面によって損傷を受ける虞が少なくなる。
【0013】
本発明の他の特徴構成は、前記軸心に関する上方に配置された前記凹部の下面に、前記変位の長さに応じた突出量で下方に突出した補助突起が設けられている点にある。
【0014】
本構成であれば、一対の凹部どうしが、上下軸心に沿って変位するように設けられているにも関わらず、補助突起の効果により、容器収納ケースを水平な平面に載置した場合には、容器収納ケースのケースフランジ部も概して水平な姿勢に保たれる。その結果、段ボール箱などに多数の容器収納ケースを収納する際に箱内に無駄な空間が生じ難くなる。
【0015】
本発明の他の特徴構成は、前記フランジ部が平面視における特定の角度で延出されており、前記一対の凹部が、前記離間の方向と平面視で交差する方向に連接された複数対の凹部からなり、互いに隣接する前記一対の凹部どうしの間に、前記補助部材の向きを規制する規制突起が立設されている点にある。
【0016】
本構成であれば、容器収納ケースに容器を収納する際に、容器のフランジ部が規制突起によって案内されることで、容器はフランジ部が支持面に配置された正しい姿勢で収納され易くなる。
【0017】
本発明の他の特徴構成は、前記容器が収納された状態で前記一対の凹部を覆うカバー部材が備えられており、前記一対の凹部の少なくとも一方に対して、平面視に関して前記一対の凹部の他方と対向するように隣接した位置に、前記補助部材から離間する方向に突出した係合突起が設けられている点にある。
【0018】
本構成であれば、一対の凹部がカバー部材によって覆われているので、ケース収納容器を上下反転させた姿勢で保管することが可能となり、例えば、正立姿勢の容器収納ケースと上下反転させた姿勢の容器収納ケースとを隣接配置した状態で段ボール箱などに梱包するなど、梱包時の自由度が高められるので、結果的に、多数の容器収納ケースを段ボール箱などに収納する際に無駄な空隙部を少なめにできる。
【0019】
また、一対の凹部の少なくとも一方に対して、平面視に関して前記一対の凹部の他方と対向するように隣接した位置に、前記補助部材から離間する方向に突出した係合突起が設けられているので、正立姿勢の容器収納ケースと上下反転させた姿勢の容器収納ケースとを隣接配置する際に、各容器収納ケースの係合突起どうしが上下方向と左右方向の少なくとも一方で弾性的に当接され、凹部を構成する側壁部に過剰な応力が加えられ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る容器収納ケースを示す斜視図である。
図2】容器収納ケースと容器を示す斜視図である。
図3】容器収納ケースに収納される容器を示す説明図である。
図4】容器収納ケースの要部を示す拡大図である。
図5】容器収納ケースを単位収納部の前後方向中心で切断した断面図である。
図6】カバー部材を取り付けた容器収納ケースを示す斜視図である。
図7】段ボール箱に収納された複数の容器収納ケースを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態である容器収納ケース1の外観を示しており、図2に例示するように、この容器収納ケース1は複数の包装体30(容器の一例)を整列状態で収納することができる。
【0022】
(包装体の概略構成)
図3に例示するように、個々の包装体30は、先ず、容器本体20と容器本体20の開口部を封止した薄板状の蓋体21とからなるポーション容器22を作製し、このポーション容器22の全体を熱収縮性樹脂フィルム24で包むことで中間包装体26とし、さらに、中間包装体26の上面にタックラベル28(補助部材の一例)を糊などによって連結したものである。
【0023】
ポーション容器22の容器本体20は底部20Bと側壁部20Sとを備え、内部には液状などの中身Fが収納されており、蓋体21は、容器本体20の開口部に設けられた縁部20Aにシールバー(不図示)などでヒートシールされている。
【0024】
尚、ポーション容器22の縁部20Aの所定部位と蓋体21の間には、容器本体22の底部などに所定の外力を加えると、内圧の上昇に基づいて蓋体21が開封される開封制御機構(不図示)が設けられている。開封によって形成される中身Fを排出するための注ぎ口22Aが図示されている。
【0025】
便宜的に、注ぎ口22Aの付近を包装体30及びポーション容器22の前端FEと呼び、蓋体21の面に沿って注ぎ口22Aと径方向で対向する部位を後端REと呼ぶことにすると、タックラベル28は、包装体30(またはポーション容器22)の後端RE付近から径方向外向きに長く延びた延長部28E(フランジ部の一例)が形成され、前端FE付近にはこのような延長部が形成されないように連結されている。
【0026】
(容器収納ケースの構成)
容器収納ケース1は樹脂のブロー成形によって一体成形されており、この実施形態では、一度に8個の包装体30を収納可能となっている。そのため、容器収納ケース1には、包装体30またはポーション容器22の容器本体20を収納するための凹部2が8箇所設けられている。
【0027】
より具体的には、図1の左右方向に沿って一対の凹部2が互いに対向して配置されることで、一つの収納ユニット2Aを構成しており、且つ、全部で4つの収納ユニット2Aが図1の前後方向に沿って連接されている。
【0028】
4つの収納ユニット2Aは、概して矩形のケースフランジ部1Fの内側に一体的に設けられており、前後方向で互いに隣接する収納ユニット2Aどうしの間には、上向きに突出した隔壁部3(規制突起の一例)が左右方向の全長に渡って延びている。
【0029】
包装体30を凹部2に収納する際には、包装体30の概して矩形のタックラベル28の四辺がこれらの隔壁部3とケースフランジ部1Fの内面によって案内されることで、平面視における包装体30の角度がコントロールされる。
【0030】
図4に例示するように、個々の単位収納部2Aを構成する一対の凹部2の間には、凹部2の底面付近から上向きに突出した第1スペーサ凸部4が設けられている。この第1スペーサ凸部4によって、左右一対の凹部2どうしは、概してタックラベル28の延長部28Eの長さに対応した距離だけ左右に離間させられている。
【0031】
各一対の凹部2の間で、個々の隔壁部3の左右方向の中央付近には、第1スペーサ凸部4の上面の一部から更に上向きに突出した第2スペーサ凸部6が設けられており、同様の第2スペーサ凸部6は、ケースフランジ部1Fのうちで左右に延びた短辺側の径方向内側にも設けられている。
【0032】
第2スペーサ凸部6の側面は、熱収縮性樹脂フィルム24を介してポーション容器22の側壁部20Sを径方向から支持する役目を果たし、第2スペーサ凸部6の上面は、左右一対の凹部2に収納された2つのポーション容器22から延びた一対のタックラベル28を下方から支持するラベル支持面8(支持面の一例)を構成している。
【0033】
ラベル支持面8は、図の左側の凹部2に収納される包装体30(ポーション容器22)から延びたタックラベル28のための左方支持面8Lと、右側の凹部2に収納されるポーション容器22から延びたタックラベル28のための右方支持面8Rとを含む。
【0034】
この実施形態では、左側の凹部2は右側の凹部2よりも低い位置に設けられており、同様に、左方支持面8Lは右方支持面8Rよりも低い位置に設けられており、それらの上下方向の変位量は微小であるが少なくともタックラベル28の厚さを超えるように設定されている。
【0035】
ラベル支持面8には、左方支持面8Lと右方支持面8Rとの間で生じる落差を補うための低い縦壁部8Wが形成されており、この縦壁部8Wの高さは、左右一対の凹部2どうしの変位量及び左方支持面8Lと右方支持面8Rの間の上下方向の変位量とほぼ一致している。
【0036】
したがって、左右の凹部2に包装体30を手動で収納する際には、図2に例示するように、左右の凹部2どうしの高さの違いを示す縦壁部8Wの視覚的効果によって、先ず1個目の包装体30をそのタックラベル28の延長部28Eが左方支持面8Lに載置されるように左側の凹部2に収納するように促され、2個目の包装体30は自然と右側の凹部2に収納されるように促され、2個目の包装体30のタックラベル28の延長部28Eは1個目の包装体30の延長部28Eの上方位置で、左方支持面8Lに載置されることになる。
【0037】
すなわち、左右の包装体30の各タックラベル28から延びた一対の延長部28Eどうしは、ラベル支持面8付近で互いに上下に重なり合うが、上述した上下方向の変位量の作用で、左右の延長部28Eどうしの間には僅かな間隙が得られることになる。
【0038】
その結果、容器収納ケース1から包装体30を取り出す際に、右側のタックラベル28を左側のタックラベル28の上面から引き上げ、右側の包装体30を容易に取り出すことが可能となる。
【0039】
また、その結果、搬送中などに左右の延長部28Eどうしが擦れ合う傾向が抑制されるので、タックラベル28を熱収縮性樹脂フィルム24と連結する糊が十分に乾かないままで容器収納ケース1に収納された場合でも延長部28Eどうしの接触によってタックラベル28が位置ずれを起こす虞や、ラベル支持面8で下側になったタックラベル28の表面に付された印刷が上側のタックラベル28の裏面によって損傷を受ける虞が少なくなる。
【0040】
容器収納ケース1に設けられた全部で8個の凹部2を構成する壁部材の各下面2Bは、容器収納ケース1を任意の平面に載置する際に同平面を支持する支持手段として機能するが、図5に例示するように、右側に配置された凹部2を構成する壁部材の下面には、包装体30の下面を支持する凹部2を構成する壁部材の下面2Bよりも更に下方に突出した補助突起10が設けられており、その突出量は左右一対の凹部2どうしの上下方向の変位量とほぼ一致している。
【0041】
その結果、左側の凹部2が右側の凹部2よりも低い位置に設けられているにも関わらず、補助突起10の効果により、容器収納ケース1を水平な平面に載置した場合には、容器収納ケース1のケースフランジ部1Fも概して水平な姿勢に保たれる。図4には補助突起10を構成する壁部材の窪んだ裏面が示されている。
【0042】
図6に例示するように、容器収納ケース1にはその内部全体を外気と遮断する一枚のカバー部材12を取り付けることができる。カバー部材12は、通常は包装体30が8つの凹部2の全てに収納された状態で、ケースフランジ部1Fの上面にヒートシールなどで密着される。
【0043】
カバー部材12によって封止された容器収納ケース1は、上下反転させた姿勢で保管することができるので、図7に例示するように、正立姿勢の容器収納ケース1と上下反転させた姿勢の容器収納ケース1とを隣接配置した状態で段ボール箱40などに梱包することが可能となる。
【0044】
このような隣接配置では、一方の容器収納ケース1から径方向外向きに突出したケースフランジ部1Fが、他方の容器収納ケース1における径方向寸法が比較的小さな凹部2の外側付近に配置されることで、全体としてコンパクトな集合体となるので、多数の容器収納ケース1を段ボール箱40に収納する際に無駄な空隙部の比率が小さく抑えられて有利である。
【0045】
図5における右側の凹部2の更に右側に隣接した位置には下方に突出した係合突起16が設けられている。図7に示すように、正立姿勢の容器収納ケース1と上下反転させた姿勢の容器収納ケース1とを隣接配置する際には、各容器収納ケース1の係合突起16どうしが上下方向と左右方向から弾性的に当接されることで、凹部2を構成する側壁部に過剰な応力が加えられることが抑制される。
【0046】
〔別実施形態〕
〈1〉尚、係合突起16と隣接する凹部2との間には上向きに陥没した凹部が形成されているが、この凹部に係合突起16が係入可能な幅を備えた係合凹部とすることで、互いに隣接配置された正立姿勢の容器収納ケース1と上下反転させた容器収納ケース1とを、係合突起16と前記係合凹部との係合に基づいて連結できる形態で実施してもよい。
【0047】
〈2〉タックラベル28の延長部28Eが左右両方向に設けられている形態や全周に渡って設けられている形態で実施してもよい。
【0048】
〈3〉タックラベル28がポーション容器22から熱収縮性樹脂フィルム24を剥離するための剥離補助手段として機能せず、例えばポーション容器22の中身Fを示す単なるタグとして貼付された形態で実施してもよい。
【0049】
〈4〉熱収縮性樹脂フィルム24やタックラベル28が省略されており、ポーション容器22の蓋体21が補助部材を構成している形態で実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、底部と側壁部とを備えた容器本体と、前記容器本体の前記底部と対向する開口部を覆う板状の補助部材とを有し、前記補助部材は前記開口部の縁から径方向に延びたフランジ部を有する容器を収納するための容器収納ケースに従来見られた課題を解決するための技術として利用可能な発明である。
【符号の説明】
【0051】
1 容器収納ケース
2 凹部
2A 収納ユニット
3 隔壁部(規制突起)
4 第1スペーサ凸部
6 第2スペーサ凸部
8 ラベル支持面(支持面)
8L 左方支持面(支持面)
8R 右方支持面(支持面)
8W 縦壁部
10 補助突起
12 カバー部材
16 係合突起
20 容器本体
20B 底部
20S 側壁部
22 ポーション容器(容器)
26 中間包装体(容器)
28 タックラベル(補助部材)
28E 延長部(フランジ部)
30 包装体(容器)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7