特許第6192011号(P6192011)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6192011
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】容器排斥装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/82 20060101AFI20170828BHJP
   B65G 47/46 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
   B65G47/82 C
   B65G47/46 B
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-219353(P2013-219353)
(22)【出願日】2013年10月22日
(65)【公開番号】特開2015-81167(P2015-81167A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2016年1月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工メカトロシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100126893
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(72)【発明者】
【氏名】冨山 陽司
【審査官】 中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−516687(JP,A)
【文献】 特開昭51−051865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/34 − 47/51
B65G 47/82
B65G 47/88
B07C 5/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円周等ピッチに配設された容器処理機構を有する回転式容器処理装置から、次工程へ容器を搬送する搬送装置上で、前記回転式容器処理装置或いはそれより上流に設けられた容器識別手段によって識別された識別容器を排斥する容器排斥装置において、
前記容器識別手段による識別容器検出信号と、前記回転式容器処理装置から前記搬送装置への容器排出箇所での容器排出タイミング信号と、並びに、前記容器排出箇所と前記識別容器を排斥する識別容器排斥装置との間に設けた容器搬送方向の搬送位置ずれ検出センサからの搬送位置ずれ検出信号とを入力し、
前記識別容器排斥装置へ搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように識別容器排斥信号を出力する制御装置を設けて、該制御装置の制御により前記識別容器を排斥する構成し
前記搬送位置ずれ検出センサからの搬送位置ずれ検出信号に基づく容器の搬送位置ずれ量に対応して、前記識別容器排斥装置を容器搬送方向に補正移動する位置補正装置を設けて、
前記制御装置からの補正移動信号に基づいて前記識別容器排斥装置の位置補正をして、搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように識別容器排斥信号を出力する構成したことを特徴とする容器排斥装置。
【請求項2】
請求項1に記載する容器排斥装置において、
前記制御装置を、前記搬送装置に設けた容器搬送移動量検出装置による前記識別容器の前記容器排出箇所、或いは、前記搬送位置ずれ検出センサから前記識別容器排斥装置までの搬送移動量検出信号を入力して、
前記識別容器排斥装置へ搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように識別容器排斥信号を出力する構成したことを特徴とする容器排斥装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円周等ピッチに配設された容器処理機構を有する回転式容器処理装置から次工程へ容器を搬送する搬送装置上で、前記容器処理装置或いはそれより上流に設けられた容器識別手段によって識別された識別容器を排斥する容器排斥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、識別された識別容器を排斥する容器排斥装置は、例えば、不良と識別された不良容器を排斥する容器排斥装置が一般的に使用されている。
従来の不良容器を排斥する容器排斥装置においては、搬送されてくる容器を搬送装置の途中に設けた容器検査装置によって所定の検査をして、不良容器を排斥装置により排斥する装置が公知となっている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−26477号公報(図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1によれば、姿勢維持装置で姿勢維持をしながら所定速度で搬送される容器を、検査手段によって良否検査をして、不良容器をリジェクト装置でリジェクトするとしている。
しかしながら、前記特許文献1の技術では、容器へ液体を充填する回転式充填装置或いは容器口部へキャップ巻き締めする回転式キャップ巻き締め装置等の回転式容器処理装置から搬送されてくる不良容器の排斥に関する技術は開示されていない。
【0005】
ここで、従来の容器排斥装置について、図2を基に説明する。
図2は、従来の容器排斥装置の平面図である。
図2において、上流コンベヤ4から図示矢印の方向に搬送されてくる液体を充填された缶(以下、缶を容器とも称する)Cは、図示搬送方向R1のように搬送する受渡しホイール5を経由して、円周等分に配設された図示しないシーミングユニット(容器処理機構)を有する回転式シーミング装置(以下、シーミング装置を容器処理装置とも称する)6へ供給され、シーミング装置6で図示搬送方向矢印R2のように搬送されている間に、図示しない缶蓋が缶Cの口部に被せられて前記シーミングユニットによってシーミングされ、さらに図示しない容器検査(識別)手段によってシーミング状態等の良否を検査(識別)された後、駆動装置13によって駆動される排出コンベヤ(搬送装置)7へ排出されて図示Y方向に搬送されるようになっている。
【0006】
従来の容器排斥装置21は、容器Cが前記容器処理装置6で矢印R2方向に搬送されている間に、前記図示しない容器検査手段によって検査され、不良容器であると検査された場合、前記容器検査手段からの不良容器検出信号S1並びに対象不良容器Cの該容器処理装置6から搬送装置7への容器排出箇所Eでの容器排出タイミング信号S2が容器処理装置6の制御部6a経由で制御装置20に入力され、また、搬送装置7の駆動装置13に連結された図示しないエンコーダから成る容器Cの搬送移動量を検出する容器搬送移動量検出装置13sによる前記容器排出箇所Eからの容器Cの搬送移動量の検出信号S4が制御装置20に入力されて、前記制御装置20が前記入力信号をもとに不良容器排斥タイミングを演算処理して不良容器排斥信号D1を搬送装置7に設けられた不良容器排斥装置12に出力するようになっていて、該不良容器排斥信号D1によって不良容器排斥装置12が作動して、図示矢印12fのように前後進作動するプッシャー12pの前進作動によって、不良容器Cが図示矢印R方向へ排斥されるように構成されている。
なお、前記各信号は破線で図示している。
【0007】
次に、従来の容器排斥装置21の作用について説明する。
容器Cが容器処理装置6で搬送されている間に図示しない容器検査手段によって良否検査をされて不良と検出された場合、制御装置20が不良容器検出信号S1によって容器処理装置6内でどの容器が不良容器かを認識し、次いで、前記容器排出箇所Eでの容器排出タイミング信号S2によって前記認識された不良容器Cの搬送装置7での搬送開始タイミングを認識して、搬送移動量検出信号S4による前記容器排出箇所Eから不良容器排斥装置12までの搬送移動量の検出をもとに、不良容器排斥装置12への不良容器排斥信号D1を出力して、該不良容器排斥信号D1に基づいて不良容器排斥装置12のプッシャー12pの前進作動によって前記認識された不良容器Cが矢印R方向へ排斥される。
【0008】
しかしながら、前記説明の従来の容器排斥装置21の技術では、容器Cが容器処理装置6内でピッチ毎に割出された状態から搬送装置7に乗り移る際に、容器処理装置6または搬送装置7に設けられた図示しない容器ガイドと容器Cとの接触状態のばらつき、或いは、搬送装置7の搬送面と容器Cとの間の摩擦力のばらつきによって、前記割出しピッチがずれて搬送位置ずれが生じる恐れがあり、前記搬送位置ずれが生じた場合に、不良容器Cが不良容器排斥装置12のプッシャー12pの前進作動によって排斥される際に、対象不良容器Cとプッシャー12pの位置ずれによって排斥ミスが生じる恐れ、或いは、排斥対象の不良容器Cが転倒して後続の容器Cの転倒を招く等の不具合を生じる恐れがある。
【0009】
本発明は、上述の事情に鑑み、不良と識別された不良容器が搬送装置上で排斥される際に、搬送装置で搬送される容器に搬送方向の位置ずれがあっても、不良容器排斥時の排斥ミスがなく、容器転倒等の不具合を生じない容器排斥装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題に対し、本発明は以下の手段により解決を図る。
(1)本発明の第1の態様の容器排斥装置は、円周等ピッチに配設された容器処理機構を有する回転式容器処理装置から、次工程へ容器を搬送する搬送装置上で、前記回転式容器処理装置或いはそれより上流に設けられた容器識別手段によって識別された識別容器を排斥する容器排斥装置において、前記容器識別手段による識別容器検出信号と、前記回転式容器処理装置から前記搬送装置への容器排出箇所での容器排出タイミング信号と、並びに、前記容器排出箇所と前記識別容器を排斥する識別容器排斥装置との間に設けた容器搬送方向の搬送位置ずれ検出センサからの搬送位置ずれ検出信号とを入力し、前記識別容器排斥装置へ搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように前記識別容器排斥信号を出力する制御装置を設けて、該制御装置の制御により前記識別容器を排斥する構成し、前記搬送位置ずれ検出センサからの搬送位置ずれ検出信号に基づく容器の搬送位置ずれ量に対応して、前記識別容器排斥装置を容器搬送方向に補正移動する位置補正装置を設けて、前記制御装置からの補正移動信号に基づいて前記識別容器排斥装置の位置補正をして、搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように識別容器排斥信号を出力する構成したことを特徴とする。
【0011】
(2)本発明の他の態様の容器排斥装置は、前記容器排斥装置において、前記制御装置を、前記搬送装置に設けた容器搬送移動量検出装置による前記識別容器の前記容器排出箇所、或いは、前記搬送位置ずれ検出センサから前記識別容器排斥装置までの搬送移動量検出信号を入力して、前記識別容器排斥装置へ搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように識別容器排斥信号を出力する構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、円周等ピッチに配設された容器処理機構を有する回転式容器処理装置から次工程へ容器を搬送する搬送装置上で、前記回転式容器処理装置或いはそれより上流に設けられた容器識別手段によって識別された識別容器を排斥する容器排斥装置において、前記容器識別手段による識別容器検出信号と前記回転式容器処理装置から前記搬送装置への容器排出箇所での容器排出タイミング信号と、並びに、前記容器排出箇所と前記識別容器を排斥する識別容器排斥装置との間に設けた容器搬送方向の搬送位置ずれ検出センサからの搬送位置ずれ検出信号とを入力し、前記識別容器排斥装置へ搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように前記識別容器排斥信号を出力する制御装置を設けて、該制御装置の制御により前記識別容器を排斥する構成したことにより、また、前記制御装置を、前記搬送装置に設けた容器搬送移動量検出装置による前記識別容器の前記容器排出箇所、或いは、前記搬送位置ずれ検出センサから前記識別容器排斥装置までの搬送移動量検出信号を入力して、前記識別容器排斥装置へ搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように識別容器排斥信号を出力する構成したことにより、さらに、前記搬送位置ずれ検出センサからの搬送位置ずれ検出信号に基づく容器の搬送位置ずれ量に対応して、前記識別容器排斥装置を容器搬送方向に補正移動する位置補正装置を設けて、前記制御装置からの補正移動信号に基づいて前記識別容器排斥装置の位置補正をして、搬送位置ずれ量に対応した排斥タイミングになるように識別容器排斥信号を出力する構成したことにより、搬送装置での容器搬送に際しての容器の搬送位置ずれがあっても、不良容器を排斥ミスすることなく排斥でき、排斥対象容器の前後容器に転倒等の不具合を生じさせることもないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係わる容器排斥装置を示す平面図である。
図2】従来の容器排斥装置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0016】
(本発明の実施の形態)
本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる容器排斥装置を示す平面図である。
図1において、先に説明した従来の容器排斥装置と同じ構成のものは同じ記号を付してあり、重複する説明は省略する。
図1において、本発明の実施の形態に係わる容器排斥装置1には、容器処理装置6から排出されて搬送装置7によって搬送される容器Cの搬送位置ずれを検出する搬送位置ずれ検出センサ11が、容器処理装置6からの容器排出箇所Eと不良容器排斥装置12との間に設けられており、また、不良容器排斥装置12を搬送装置7の搬送方向に位置補正するように該不良容器排斥装置12と螺合する螺子回転軸14sと連結されたアクチュエータ14が設けられている。
前記搬送位置ずれ検出センサ11は、カメラで搬送容器Cを撮影し、撮影した画像から搬送位置のずれ量を検出できるようになっている。
【0017】
容器排斥装置1の制御装置10は、容器Cが前記容器処理装置6で矢印R2方向に搬送されている間に、前記図示しない容器検査手段の良否検査によって、不良容器と検査された場合の前記容器検査手段からの不良容器検出信号S1、並びに、対象不良容器Cの該容器処理装置6から搬送装置7への容器排出箇所Eでの容器排出タイミング信号S2が制御部6a経由で入力され、さらに、前記搬送位置ずれ検出センサ11からの搬送位置ずれ検出信号S3が入力されて、制御部10aは、容器Cの搬送位置ずれ量を演算し、アクチュエータ14に位置ずれ補正指示信号D2を出力して、不良容器排斥装置12が前記搬送位置ずれ量に対応して位置補正されるように制御する構成となっている。
【0018】
また、容器排斥装置1の制御装置10は、搬送装置7の駆動装置13に連結された図示しないエンコーダから成る容器の搬送移動量を検出する搬送移動量検出装置13sによる前記容器排出箇所Eからの容器の搬送移動量検出信号S4が入力されて、制御部10bは、不良容器Cの排斥タイミングを演算し、不良容器排斥装置12に不良容器排斥信号D1を出力して、プッシャー12pの図示矢印12f方向の前進作動により、不良容器Cが図示矢印R方向へ排斥されるように制御する構成となっている。
【0019】
次に、本発明の実施の形態に係わる容器排斥装置1の作用を説明する。
図示しない容器検査手段によって良否検査をされて不良と検査された不良容器Cは、搬送装置7での搬送位置ずれが生じても、制御装置10の制御によって、不良容器排斥装置12が搬送位置ずれ量に対応して位置補正がなされ、適切な不良容器排斥タイミングで不良容器排斥装置12により排斥される。
即ち、制御装置10が、不良容器検出信号S1並びに対象不良容器Cの容器処理装置6からの容器排出タイミング信号S2、容器Cの搬送位置ずれ検出信号S3、および、容器Cの搬送移動量検出信号S4の入力により、制御部10aおよび制御部10bで演算して、アクチュエータ14へ位置ずれ補正指示信号D2を、また、不良容器排斥装置12へ不良容器排斥信号D1を出力することにより、アクチュエータ14の作動で螺子回転軸14を介して不良容器排斥装置12の搬送位置ずれ量に対応した位置補正がなされた後、不良容器排斥装置12のプッシャー12pの作動により不良容器Cが排斥される。
これにより、搬送装置7での容器Cの搬送位置ずれがあっても、不良容器Cを排斥ミスすることなく排斥でき、したがって、排斥対象容器Cの前後の容器Cに転倒等の不具合を生じさせることはない。
【0020】
前記説明は、搬送移動量検出装置13sが、前記容器排出箇所Eからの容器の搬送移動量を検出する場合について説明したが、前記搬送位置ずれ検出センサ11からの容器の搬送移動量を検出する場合としてもよい。
また、前記説明は、図示しない容器検査手段を容器処理装置6に設けた場合を説明したが、容器処理装置6より上流に設けた場合としてもよい。
【0021】
さらに、前記説明は、不良容器排斥装置12をアクチュエータ14の作動により螺子回転軸14sを介して搬送位置ずれ量に対応して位置移動する場合について説明したが、搬送位置ずれ検出センサ11の位置ずれ検出信号に基づいて、制御装置10での演算により、制御装置10から搬送位置ずれ量に対応する不良容器排斥タイミングを見込んだ不良容器排斥信号を出力して、不良容器排斥装置12により不良容器を排斥するとしてもよい。
【符号の説明】
【0022】
1 容器排斥装置
6 容器処理装置
6a (容器処理装置の)制御部
7 排出コンベヤ(搬送装置)
10 制御装置
11 搬送位置ずれ検出センサ
12 不良容器排斥装置
12p (不良容器排斥装置の)プッシャー
13 (搬送装置の)駆動装置
13s (容器の)搬送移動量検出装置
14 アクチュエータ
14s 螺子回転軸
D1 不良容器排斥信号
D2 搬送位置ずれ補正指示信号
S1 不良容器検出信号
S2 容器排出タイミング信号
S3 搬送位置ずれ検出信号
S4 搬送移動量検出信号
図1
図2