特許第6192100号(P6192100)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6192100
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】終端処理工具
(51)【国際特許分類】
   H01R 43/01 20060101AFI20170828BHJP
   H01R 43/048 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
   H01R43/01 Z
   H01R43/048 Z
【請求項の数】9
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-143131(P2013-143131)
(22)【出願日】2013年7月9日
(65)【公開番号】特開2014-17252(P2014-17252A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2016年5月27日
(31)【優先権主張番号】13/544,687
(32)【優先日】2012年7月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399132320
【氏名又は名称】ティーイー・コネクティビティ・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】000227995
【氏名又は名称】タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド マイケル ストゥル
【審査官】 高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02068405(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 43/01
H01R 43/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
終端処理工具(200)であって、
ラム空洞(220)とこのラム空洞内に電気コネクタ(100)を収容するように構成されるコネクタ空洞(222)を有するフレーム(204)と、
前記フレームに連結されると共に開口位置と閉鎖位置との間で移動可能な駆動ハンドル(202)と、
前記ラム空洞内に収容されると共に前記駆動ハンドルに連結され、前記電気コネクタと係合するように構成される主ラムアセンブリ(240)及び
前記ラム空洞内に収容されると共に前記駆動ハンドルに連結され、前記電気コネクタと係合するように構成される副ラムアセンブリ(242)を備え、
前記主ラムアセンブリと前記副ラムアセンブリは、前記駆動ハンドルが開口位置から閉鎖位置へ移動されると、前記駆動ハンドルによって、異なる主ストロークと副ストロークに沿って移動され
更に、前記コネクタ空洞(222)内にアンビル(244)を備え、前記アンビルは、前記電気コネクタ(100)のストレインリリーフ(122)と係合するように構成されるアンビル押圧表面(248)を有し、前記副ラムアセンブリ(242)は、前記ストレインリリーフと係合するよう構成される副押圧表面(272)を有し、前記副押圧表面は、前記駆動ハンドル(202)が前記副押圧表面と前記アンビル押圧表面との間に前記ストレインリリーフを圧着するために閉鎖位置へ移動されると、アンビル押圧表面に向かって移動されることを特徴とする終端処理工具(200)。
【請求項2】
前記副ストロークは、前記主ストロークよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の終端処理工具(200)。
【請求項3】
前記主ラムアセンブリ(240)は、前記ラム空洞(220)内で移動可能で前記電気コネクタ(100)と係合するように構成される主押圧表面(252)を有する主ラム(250)を有し、前記主ラムアセンブリは、前記主ラムと前記駆動ハンドル(202)との間に延出する主駆動リンク(254)を含み、前記副ラムアセンブリ(242)は、前記ラム空洞内で移動可能で前記電気コネクタと係合するように構成される副押圧表面(272)を有する副ラム(270)を含み、前記副ラムアセンブリは、前記副ラムと前記駆動ハンドルとの間に延出する副駆動リンク(284)を含むことを特徴とする請求項1に記載の終端処理工具(200)。
【請求項4】
前記主ラム(250)と前記副ラム(270)は、互いに平行な押圧方向(241、243)へ前記ラム空洞(220)内を移動可能であることを特徴とする請求項3に記載の終端処理工具(200)。
【請求項5】
前記駆動ハンドル(202)は、旋回点(224)で前記フレーム(204)へ連結され、前記主ラムアセンブリ(240)は、前記旋回点から主モーメント距離(260)に前記駆動ハンドルへ連結され、前記副ラムアセンブリ(242)は、前記旋回点から副モーメント距離(288)に前記駆動ハンドルへ連結され、前記副モーメント距離は、前記主モーメント距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の終端処理工具(200)。
【請求項6】
前記アンビルは、前記電気コネクタ(100)の対応する端子(108)と係合するように構成されるインサータ(246)を有し、前記主ラムアセンブリは、前記電気コネクタをインサータに向けて押圧して端子を電気コネクタのケーブル(104)の対応するワイヤ(110)と電気接触するように押圧するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の終端処理工具(200)。
【請求項7】
前記副ラムアセンブリ(242)は、前記電気コネクタ(100)と係合するように構成される副ラム(270)と副ラムに動作上連結される調節機構(274)を含み、前記調節機構は、前記駆動ハンドル(202)に対する前記副ラムの相対位置を調節することを特徴とする請求項1に記載の終端処理工具(200)。
【請求項8】
主と副ラムアセンブリ(240、242)は、前記駆動ハンドル(202)が開口位置と閉鎖位置との間で移動されると、前記ラム空洞(220)内で異なる速度で移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の終端処理工具(200)。
【請求項9】
前記主ラムアセンブリ(240)は、前記電気コネクタ(100)のコネクタハウジング(106)に抗して押圧するように構成され、且つ前記副ラムアセンブリ(242)は、前記電気コネクタの前記ストレインリリーフ(122)に抗して押圧するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の終端処理工具(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本主題は、概してワイヤを電気コネクタへ終端処理するための終端処理工具に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤを電気端子及びコネクタへ終端処理するための終端処理工具は公知である。幾つかの公知の手工具では、コネクタとワイヤは、終端処理工具へ装填され、ハンドルが押し込まれてコネクタをワイヤへ押圧して両者の電気接続を行う。例えば、コネクタは、ワイヤへ押圧されて両者の電気接続を行う接点を含む。終端処理工具は、典型的には、ハンドルが押し込まれると起動されるハンドルへ接続されるラムを含む。このラムは、コネクタと係合して、コネクタの接点をワイヤへ押圧する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
幾つかの公知の終端処理工具は、電気コネクタのケーブルへのコンポーネントの圧着を行う。このような圧着は、ケーブルがコネクタへ取り付けられる時に、ケーブルに対する更なるストレインリリーフを行うことができる。その問題は、典型的には、接点への終端処理と絶縁への圧着又はストレインリリーフを提供することの両方を含む場合のような複雑な終端処理のために、幾つかの工具が必要になることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
その解決策は、ラム空洞と中に電気コネクタを収容するように構成されるコネクタ空洞を有するフレームを有する、ここで記述される終端処理工具によって提供される。駆動ハンドルは、このフレームへ連結され、開口位置と閉鎖位置との間で移動可能である。主ラムアセンブリは、ラム空洞に収容され、駆動ハンドルへ連結される。主ラムアセンブリは、電気コネクタと係合するように構成される。副ラムアセンブリは、ラム空洞に収容され、駆動ハンドルへ連結される。副ラムアセンブリは、電気コネクタと係合するように構成される。主ラムアセンブリと副ラムアセンブリは、駆動ハンドルが開口位置から閉鎖位置へ移動されると、駆動ハンドルによって異なる主ストロークと副ストロークに沿って起動される。
【0005】
本発明は、添付図面を参照して例として記述される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は電気コネクタを組み立てるための典型的実施の形態に従って形成された終端処理工具の斜視図である。
【0007】
図2図2は典型的実施の形態に従って形成された電気コネクタの背面斜視図である。
【0008】
図3図3は電気コネクタの分解図である。
【0009】
図4図4は未形成状態の電気コネクタに対するストレインリリーフの正面図である。
【0010】
図5図5は未形成状態のストレインリリーフの側面図である。
【0011】
図6図6は開口位置にある駆動ハンドルを示す終端処理工具の横断面図である。
【0012】
図7図7は閉鎖位置にある駆動ハンドルを示す終端処理工具の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、例示的実施の形態に従って形成される終端処理工具200の斜視図である。終端処理装置200は、電気コネクタ100のプラグ102を電気コネクタ100のケーブル104へ終端処理するために使用される。終端処理工具200の終端処理動作中、終端処理工具200の駆動ハンドル202は、開口位置から閉鎖位置へ押し込まれる。そのような動作によってプラグ102がケーブル104へ終端処理される。
【0014】
例示的実施の形態において、終端処理工具200は、その終端処理工具200の終端処理動作中に、端子108(図2図3に示されている)を押圧して対応するワイヤ110(図3に示されている)と電気的係合状態にするために使用される。例示的実施の形態において、終端処理工具200は、その終端処理工具200の終端処理動作中に、電気コネクタ100のストレインリリーフ122を電気コネクタ100のコネクタハウジング106へ固定するために使用される。例示的実施の形態において、終端処理工具200は、その終端処理工具200の終端処理動作中に、ストレインリリーフ122をケーブルへ終端処理するために使用される。
【0015】
終端処理工具200は、ハンドル端部206とコネクタ端部208との間に延出するフレーム204を含む。駆動ハンドル202は、フレーム204のハンドル端部206へ連結される。駆動ハンドル202は、フレーム204に旋回可能に連結され、開口位置と閉鎖位置との間に移動可能である。
【0016】
フレーム204は、中に電気コネクタ100を収容する、コネクタ端部208に開口210を含む。例えば、プラグ102とケーブル104の両方は、この開口210を介して終端処理工具200内に装填される。例示的実施の形態において、電気コネクタ100は、装填方向212へ終端処理工具200内に装填されることができる。任意ではあるが、装填方向212は、終端処理工具200の長手軸214に対して略垂直であってもよい。駆動ハンドル202が閉鎖するように押し込まれると、終端処理工具200は、電気コネクタ100へ作用してプラグ102をケーブル104へ終端処理し且つストレインリリーフ122をプラグ102とケーブル104へ終端処理する。
【0017】
図2は、例示的実施の形態に従って形成された電気コネクタの背面斜視図である。図3は、電気コネクタ100の分解図である。電気コネクタ100は、電気通信システムのようなデータ通信ネットワークでの使用のためのケーブルコネクタである。
【0018】
電気コネクタ100は、ケーブル104の端部へ取り付けられるモジュール式プラグ102を含む。終端処理工具200(図1に示されている)は、モジュール式プラグ102をケーブル104に取り付けるために使用される。プラグ102は、複数の接点や端子108を保持するコネクタハウジング106を含む。端子108は、モジュール式ジャック(図示せず)のような嵌め合いコネクタの端子へ接続されるように構成される。端子108は、ケーブル104の対応するワイヤ110へ終端処理されるように構成される。例示的実施の形態において、端子108は、押圧方向114へ対応するワイヤ110へ押圧されて両者の電気接続を行う。
【0019】
電気コネクタ100は、個々のワイヤ110を保持し、組み付け中に、コネクタハウジング106へ装填されるワイヤホルダ112を含む。ワイヤホルダ112とワイヤ110はコネクタハウジング106へ位置決めされると、端子108は、ワイヤ110へ終端処理されることができる。
【0020】
例示的実施の形態において、終端処理工具200(図1に示される)のような終端処理工具は、端子108をワイヤ110へ終端処理するために使用されることができる。端子108は、モジュール式ジャックの端子との嵌め合いのためにコネクタハウジング106の表面に露出する嵌め合い端部116を有する。端子108の嵌め合い端部116は、プラグ102の嵌め合い端部118に最も近接して設けられる。ケーブル104は、プラグ102のケーブル端部120から延出する。
【0021】
例示的実施の形態において、電気コネクタ100は、ケーブル104とコネクタハウジング106に連結されてケーブル104に対するストレインリリーフを提供するストレインリリーフ122を含む。ストレインリリーフ122は、プラグ102のケーブル端部120に設けられる。ストレインリリーフ122は、コネクタハウジング106へ連結される。例示的実施の形態において、終端処理工具200(図1に示される)のような終端処理工具は、ストレインリリーフ122をコネクタハウジング106へ連結するために使用される。ストレインリリーフ122は、ケーブル104へ圧着される。例示的実施の形態において、終端処理工具200のような終端処理工具は、ストレインリリーフ122をケーブル104へ圧着するために使用される。例示的実施の形態において、同じ終端処理工具200は、端末処理工具200のハンドルの単一の動作中に、端子108をワイヤ110へ終端処理し、ストレインリリーフ122をケーブル104へ圧着し、且つストレインリリーフ122をコネクタハウジング106へ連結するために使用される。
【0022】
図4は、未形成状態のストレインリリーフ122の正面図である。図5は、未形成状態のストレインリリーフ122の側面図である。ストレインリリーフ122は、コネクタ端部130とケーブル端部132との間に延出する。例示的実施の形態において、ストレインリリーフ122は、金属材料から製造される。ストレインリリーフ122は、終端処理工具200(図1に示される)のような終端処理工具を使用してこのストレインリリーフ122がケーブル104とコネクタハウジング106へ適用されることができるように未圧着状態に打ち抜き形成される。ストレインリリーフ122は、他の実施の形態においてケーブル104へ固定されることができるように他の材料から製造されてもよい。
【0023】
ストレインリリーフ122は、コネクタ端部130とケーブル端部132との間に延出する本体134を含む。ストレインリリーフ122は、コネクタ端部130に本体134から延出する取り付けタブ136を含む。これらの取り付けタブ136は、それらから延出するかかり138を有する。取り付けタブ136は、対応する開口とコネクタハウジング106(図2図3に示されている)に押圧されてストレインリリーフ122をコネクタハウジング106へ取り付けるように構成されている。かかり138は、コネクタハウジング106のプラスチック材料に食い込みストレインリリーフ122をコネクタハウジング106へ固定すると共に取り付けタブ136のコネクタハウジング106の開口からの引き抜きに抗する。他のタイプの取り付け機構が他の実施の形態において使用されてストレインリリーフ122をコネクタハウジング106へ固定してもよい。
【0024】
ストレインリリーフ122は、ケーブル端部132に圧着バレル140を含む。圧着バレル140は、圧着プロセス中ケーブル104の回りに巻き付けられてストレインリリーフ122をケーブル104に固定することができる一対の圧着フィンガー142を含む。他のタイプの機構が他の実施の形態においてストレインリリーフ122をケーブル104に固定するために使用されてもよい。非圧着状態において、圧着バレル140は、略U形状であり、ケーブル104を中に収容するために一方の側で開口している。
【0025】
図6は、開口位置にある駆動ハンドル202を示す終端処理工具200の横断面図である。図7は、閉鎖位置にある駆動ハンドル202を示す終端処理工具200の横断面図である。
【0026】
フレーム204は、ラム空洞220と中に電気コネクタ100を収容するコネクタ空洞222を含む。コネクタ空洞222は、開口210を介してアクセスされる。コネクタ空洞222は、終端処理工具200のコネクタ端部208に最も近接して位置決めされる。ラム空洞220は、終端処理工具200のコンポーネントがコネクタ空洞222内で電気コネクタ100に働くことができるようにコネクタ空洞222に開口している。
【0027】
駆動ハンドル202は、旋回点224でフレーム204へ連結される。駆動ハンドル202は、開口226を含むことができ、この開口226を介して旋回点224を画定するフレーム204のピン又はポストを受領する。駆動ハンドル202は、ブロック228とこのブロック228から延出するレバー230を含む。レバー230は、レバー230をフレーム204へ向けて押し込むことによって駆動ハンドル202を閉鎖するための梃子を提供する。駆動ハンドル202は、全開口位置にある長手軸214に関して鋭角で延出することができる。或いは、駆動ハンドル202は、駆動ハンドル202が全開であるときに、長手軸214に関して略直角に延出することができる又は鈍角に延出することができる。
【0028】
終端処理工具200は、ラム空洞220に収容され且つ駆動ハンドル202に連結される主ラムアセンブリ240を含む。この主ラムアセンブリ240は、終端処理工具200が使用される時に、電気コネクタ100に係合し押圧方向241へ電気コネクタ100に抗して押圧するように構成される。終端処理工具200は、ラム空洞220に収容され且つ駆動ハンドル202に連結される副ラムアセンブリ242を含む。副ラムアセンブリ242は、終端処理工具200の使用中に、電気コネクタ100に係合し押圧方向243へ電気コネクタ100に抗して押圧する。
【0029】
駆動ハンドル202が開口位置から閉鎖位置へ移動されると、主ラムアセンブリ240は、駆動ハンドル202によって主ストロークに沿って起動され、副ラムアセンブリ242は、駆動ハンドル202によって副ストロークに沿って起動される。主ストロークと副ストロークは、駆動ハンドル202の一回の閉鎖動作中に互いに異なり、異なる押圧動作を行う。例えば、副ストロークは、主ストロークよりも長く、副ラムアセンブリ242は主ラムアセンブリ240よりも長いパスを移動される。
【0030】
例示的実施の形態において、主ラムアセンブリ240は、端子108(図2図3に示されている)のコネクタハウジング106への挿入に使用され、且つ更に、ストレインリリーフ122をコネクタハウジング106へ押圧するために使用されることができると共に副ラムアセンブリ242がストレインリリーフ122をケーブル104の回りに圧着するために使用される。端子108のコネクタハウジング106への挿入は、主ラムアセンブリ240の短いストロークを必要とするだけだが、圧着バレル140(図4図5に示されている)のケーブル104の回りの形成は、副ラムアセンブリ242のより長いストロークを必要とする。
【0031】
例示的実施の形態において、主ラムアセンブリ240と副ラムアセンブリ242は、駆動ハンドル202の閉鎖中に、異なる速度でラム空洞220内へ移動可能である。例えば、ラム空洞220内において、主ラムアセンブリ240はよりゆっくりと移動でき、且つ副ラムアセンブリ242はより迅速に移動できる。
【0032】
例示的実施の形態において、終端処理工具200は、コネクタ空洞222内に収容されるアンビル244を含む。電気コネクタ100は、アンビル244と主と副ラムアセンブリ240,242の間に位置決めされるように構成される。アンビル244は、アンビル押圧表面248を含む。電気コネクタ100は、終端処理工具200の使用中に、アンビル244と主と副ラムアセンブリ240,242の間で押圧されることができる。アンビル244は、ストレインリリーフ122を保持するために使用されることができると共に電気コネクタはコネクタ空洞222へ装填される。次に、電気コネクタ100は、終端処理工具200の使用中に、ストレインリリーフ122へ押圧されることができる。或いは、ストレインリリーフ122は、一般的に電気コネクタ100の一部として保持されることができ且つプラグ102とケーブル104と共にコネクタ空洞222内に装填される。ストレインリリーフ122は、終端処理工具200の使用中に、アンビル244に抗して押圧されることができる。アンビル244は、終端処理工具200が使用されると、端子108(図2図3に示される)と係合し端子108をコネクタハウジング106内に押圧するように構成されるインサータ(挿入機)246を含む。
【0033】
例示的実施の形態において、アンビル244は、アンビル244が交換できるようにコネクタ空洞222から除去可能である。例えば、異なる形状又は異なる機構を有するアンビルは、コネクタ空洞222へ挿入されて、異なるタイプの電気コネクタ100を終端処理する、異なるスタイル、サイズ、形状等のストレインリリーフ122を収容する及び/又は異なるサイズ、形状、及び/又は数の端子108を収容することができる。異なるアンビル244は、電気コネクタの回りのシールドや他のコンポーネントのような異なるコンポーネントを電気コネクタ100へ終端処理するために使用されることができる。
【0034】
主ラムアセンブリ240は、ラム空洞220内に移動可能な主ラム250を含む。任意ではあるが、主ラム250は、長手軸214に平行な方向のような、ラム空洞220内での線形方向に移動可能であることができる。主ラムアセンブリ240は、主ラム250の端部に主押圧表面252を含む。主押圧表面252は、端末処理工具200の使用中に、電気コネクタ100と係合し、電気コネクタ100に抗して押圧する。例示的実施の形態において、主押圧表面252は、一般的に端子108の反対側でコネクタハウジング106と係合してコネクタハウジング106をアンビル244に向けて押圧する。例示的実施の形態において、主押圧表面252は、ラッチ290を収容するための開口を含む。
【0035】
使用中、駆動ハンドル202が閉鎖されると、電気コネクタ100は、アンビル244へ向けて押圧される。コネクタハウジング106の押圧によって、端子108がコネクタハウジング106へ押圧されて端子108が対応するワイヤ110へ終端処理される。例示的実施の形態において、主押圧表面252がコネクタハウジング106を押圧すると、取り付けタブ136(図4図5に示されている)は、更にコネクタハウジング106内へ押圧される。駆動ハンドル202が閉鎖位置にある時、本体134(図4図5に示されている)は、コネクタハウジング106に抗して押圧され、取り付けタブ136は、コネクタハウジング106の開口内に装填されてストレインリリーフ122をコネクタハウジング106へ固定する。
【0036】
主ラムアセンブリ240は、主ラム250と駆動ハンドル202との間に延出する主駆動リンク254を含む。例示的実施の形態において、主駆動リンク254は、主ラム250に対して回転可能であり、且つ駆動ハンドル202に対して回転可能である。駆動ハンドル202の開口及び閉鎖中に、主駆動リンク254は、平行移動と回転される。主駆動リンク254は、駆動ハンドル202の回転移動を主ラム250の線形移動へ移行させる。主駆動リンク254は、主旋回点256で駆動ハンドル202へ取り付けられる。例示的実施の形態において、主駆動リンク254は、駆動ハンドル202のピン又はポストを収容する主駆動リンク254の端部に最も近接する開口を含む。開口258とポストは、主旋回点256を画定する。主旋回点256は、駆動ハンドル202の旋回点224から主モーメント距離260に位置決めされる。主モーメント距離260の長さによって、主ストロークが制御される。
【0037】
副ラムアセンブリ242は、ラム空洞220内で移動可能な副ラム270を含む。例示的実施の形態において、副ラム270は、長手軸214に平行な方向のような、ラム空洞220内で線形方向へ移動可能である。副ラム270は、電気コネクタ100と係合する副押圧表面272を含む。例示的実施の形態において、副押圧表面272は、ストレインリリーフ122の圧着バレル140(図4図5に示されている)と係合し得る。副押圧表面272は、圧着フィンガー142(図4図5に示されている)を収容するクレードル(架台)を含むことができる。クレードルは、端末処理工具200の起動中に、ケーブル104の回りに圧着フィンガー142を形成するためにU形状であることができる。駆動ハンドル202が閉じると、電気コネクタ100は、アンビル244に向かって移動される。ケーブル104は、圧着バレル140内に着座される。任意ではあるが、ケーブル104は、圧着バレル140に事前に装填されてもよい。圧着フィンガー142は、副押圧表面272とケーブル104を画定するクレードルによってプレス成形される。駆動ハンドル202が閉鎖位置にある時に、圧着フィンガー142は、ケーブル104の回りに圧着されてストレインリリーフ122をケーブル104に確実に取り付ける。
【0038】
副ラムアセンブリ242は、動作上副ラム270へ連結される調節機構274を含む。調節機構274は、駆動ハンドル202に関して及び/又は旋回点224に関して副ラム270の相対位置を調節する。調節機構274の調節によってストレインリリーフ122をケーブル104へ圧着するための終端処理工具200の圧着高さを制御することができる。調節機構274は、駆動ブロック276、駆動ブロック276を貫通して副ラム270へ延出する調節シャフト278、及び調節シャフト278の端部へ連結される調節ノブ280を含む。
【0039】
使用中、調節ノブ280の回転によって調節シャフト278が回転される。調節シャフト278の末端部282はねじが切られ、副ラム270へ螺合して連結される。調節ノブ280と調節シャフト278の回転によって駆動ブロック276に関して副ラム270の位置が制御される。
【0040】
駆動ブロック276は、副駆動リンク284によって駆動ハンドル202へ連結される。副駆動リンク284は、駆動ブロック276へ回転可能に連結され、且つ駆動ハンドル202へ回転可能に連結される。副駆動リンク284は、副旋回点286で駆動ハンドル202へ連結される。副旋回点286は、駆動ハンドル202から延出するピン又はポストを収容する副駆動リンク284を貫通する開口によって画定されることができる。副駆動リンク284は、駆動ハンドル202が開口位置と閉鎖位置との間を移動される時にラム空洞220内で平行移動と回転の両方を行う。
【0041】
副モーメント距離288は、副旋回点286と駆動ハンドル202の旋回点224との間で画定される。副モーメント距離288は、主モーメント距離260よりも大きい。副モーメント距離288の長さによって、副ストロークが制御される。主モーメント距離260よりも長い副モーメント距離288を有することによって副ラムアセンブリ242が主ラムアセンブリ240よりも長いストロークに沿って移動されることができる。主モーメント距離260よりも長い副モーメント距離288を有することによって主ラムアセンブリ240よりも速い速度でラム空洞220内において移動されることができる。
【0042】
異なる主ストロークと副ストロークを有する主ラムアセンブリ240と副ラムアセンブリ242の両方を有する終端処理工具200は、単一の押圧動作のみを有する終端処理工具よりもより複雑な押圧及び/又は圧着動作を可能とする。デュアルストローク動作は、単一の駆動ハンドル202の単一の閉鎖動作によって提供される。使用中、電気コネクタ100とストレインリリーフ122は、コネクタ空洞222内に装填され、且つアンビル244と主と副ラム250,270との間に位置決めされる。駆動ハンドル202は、主と副ラムアセンブリ240,242を駆動するために閉鎖される。
【0043】
駆動ハンドル202を閉鎖することから発生される力は、主駆動リンク254を介して主ラム250へ伝達され、電気コネクタ100をアンビル244内へ駆動せしめる。アンビル244のインサータ246は、電気コネクタ100がアンビル244に抗して押し込まれると、事前装填された端子108(図2図3に示されている)をコネクタハウジング106内へ挿入する。端子108がコネクタハウジング106内に押圧されると、端子108は、ケーブル104の対応するワイヤ110へ終端処理される。例えば、端子108の終端部が対応するワイヤ110に押圧される。
【0044】
副終端処理プロセスが、終端処理工具200によって提供されて、ケーブル104をプラグ102へ固定する。副ラムアセンブリ242は、副終端処理プロセスを提供する。副ラム270は、ストレインリリーフ122をケーブル104へ圧着するためにストレインリリーフ122の圧着バレル140(図4図5に示されている)を形成するために使用される副押圧表面272にプロファイルを有する。副ラム270は、副ラム270を異なる距離と異なる速度で移動させる主ラム250から独立して動く。副ラム270は、駆動ハンドル202が閉鎖位置から開口位置へ移動されると、主ラム250よりも素早く開口されることができ、副ラム270をコネクタ空洞222から電気コネクタ100の除去のための道から外へ移動させる。例えば、副ラム270は、電気コネクタ100がコネクタ空洞222から放出されると、ラッチ290への損傷を防止するために、プラグ102のラッチ290を過ぎてなくなることが必要である。
【0045】
副ラムアセンブリ242の圧着高さは、調節機構274によって制御されることができる。調節機構274によって異なるストレインリリーフ122を収容するためなどの副ラム270の可変線形位置を可能とする。副ラムアセンブリ242が主ラムアセンブリ240から独立して制御可能であり且つ副ラム242が異なる圧着高さに順応するように制御可能であるので、より良好な圧着結果が終端処理工具200によって達成可能である。他の実施の形態において、主ラムアセンブリ240は、追加として、又は別法として、駆動ハンドル202に対する主ラム250の位置及び駆動ハンドル202の旋回点224を制御するための調節機構を含むことができる。
【0046】
上記は、実例であることを意図しており、制限するものではないことを理解すべきである。例えば、上述の実施の形態(及び/又はその態様)は、互いに組み合わされて使用されることができる。更に、多くの変更は、本発明の範囲から逸脱することなく本発明の教示に対して特定の状況や材料を適合するためになされることができる。種々のコンポーネントの寸法、材料のタイプ、向き、及びここで記述される種々のコンポーネントの数及び位置は、特定の実施の形態のパラメータを定義することを意図しており、決して制限するものではなく、例示的実施の形態に過ぎない。請求項の精神と範囲内における多くの他の実施の形態及び変更実施形態は、上記記述を精査すると当業者によって明らかとなる。従って、本発明の範囲は、添付の請求項を参照して、これらの請求項に権利が与えられるのと等価の全範囲と共に決定されるべきである。
図1
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図7