(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サブアレイの前記データメモリセルがアドレス線をアサートすることによってアドレス指定されるときに前記アドレス線をアサートすることによって、前記電力制御メモリセルは前記電力制御選択線に選択的に結合される、請求項2に記載の方法。
第2の電力制御メモリセルが前記電力制御選択線に選択的に結合されるのに応答して、前記電力制御選択線の第2の電力制御選択線状態に基づいて前記第2の電力制御メモリセルの第2の電力制御メモリセル状態を制御することであって、前記電力制御選択線は、前記電力制御メモリセルおよび第2の電力制御メモリセルに共通のビット線である、前記制御すること、
前記第2の電力制御メモリセル状態に基づいて前記メモリアレイの第2のサブアレイの第2のデータメモリセルに対する電力をゲーティングすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、添付の図面を参照することによってよりよく理解されることができ、その特徴が当業者に明らかとなる。
異なる図面において同じ参照符号が使用されている場合、これは、類似または同一の項目であることを示す。
【0008】
本明細書において、メモリアレイのサブアレイ部分に対するメモリパワーゲーティングを容易にするメモリアレイが開示される。本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、メモリパワーゲーティングは、メモリアレイのための細粒度電力低減を実装するために、メモリアレイの各サブアレイ(たとえば、各ワード、各行、各ワード線、各ビット線、アレイの各部など)に対する追加の制御ビットを追加することによって可能になる。この制御ビットは、メモリアレイの他のビットと同様にアドレス指定され、書き込まれることができる。少なくとも1つの実施形態によれば、ゲーティングトランジスタは各サブアレイ(たとえば、各ワード、各行、各ワード線、各ビット線、アレイの各部など)に設けられる。
【0009】
図1は、少なくとも1つの実施形態による細粒度パワーゲーティングを有する低電力メモリデバイス11を有するデバイス10のブロック図である。デバイス10は、メモリデバイス11を含むシステムデバイスである。システムデバイスの例は、家庭用電化製品、耐久消費財などを含む。さらなる例として、システムデバイスは、ハンドヘルドデバイスおよび他のポータブルデバイスのような、電池式装置として実装され得る。また、システムデバイスは、商用電源、太陽光電源、動的電源(kinetic power source)(たとえば、圧電電源)、生物活性電源(biologically active power source)などのような、代替電源によって給電される電子機器を含み得る。低電力メモリデバイス11は、データメモリセル101と、データメモリセル102と、データメモリセル103と、電力制御メモリセル104と、データメモリセル105と、データメモリセル106と、データメモリセル107と、電力制御メモリセル108と、データメモリセル109と、データメモリセル110と、データメモリセル111と、電力制御メモリセル112と、列マルチプレクサ(mux)および入出力(I/O)回路113とを備える。
【0010】
低電力メモリデバイス11は、データメモリセルの複数の行を含むメモリアレイを備える。第1の行は、データメモリセル101、102、および103を含む。第2の行は、データメモリセル105、106、および107を含む。第3の行は、データメモリセル109、110、および111を含む。示されている行の数は例示に過ぎず、実施形態は他の数の行を用いて実装されてもよい。
【0011】
メモリアレイのデータメモリセルは、列をも含む。それらの列のうちの第1の列は、データメモリセル101、105、および109を含む。第2の列は、データメモリセル102、106、および110を含む。第3の列は、データメモリセル103、107、および111を含む。示されている列の数は例示に過ぎず、実施形態は他の数の列を用いて実装されてもよい。
【0012】
少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御メモリセルが、低電力メモリデバイスの各行に設けられる。たとえば、電力制御メモリセル104が第1の行に設けられ、電力制御メモリセル108が第2の行に設けられ、電力制御メモリセル112が第3の行に設けられる。一例として、電力制御メモリセル104は、データメモリセル101、102、および103に対する電力をイネーブルおよびディセーブルするための電力制御を提供し、電力制御メモリセル108は、データメモリセル105、106、および107に対する電力をイネーブルおよびディセーブルするための電力制御を提供し、電力制御メモリセル112は、データメモリセル109、110、および111に対する電力をイネーブルおよびディセーブルするための電力制御を提供する。少なくとも1つの実施形態によれば、メモリアレイの各行は1ワードのデータを記憶し、それによって、各電力制御メモリセルが単一のメモリワードに対する電力制御(すなわち、ワードレベルの電力制御粒度)を提供することが可能になる。
【0013】
ワード線114はデータメモリセル101、102、および103ならびに電力制御メモリセル104に接続され、ワード線115はデータメモリセル105、106、および107ならびに電力制御メモリセル108に接続され、ワード線116はデータメモリセル109、110、および111ならびに電力制御メモリセル112に接続される。ビット線117はデータメモリセル101、105、および109に接続され、ビット線118はデータメモリセル102、106、および110に接続され、ビット線119はデータメモリセル103、107、および111に接続される。ビット線117、118、および119は列マルチプレクサ(mux)および入出力(I/O)回路113に接続され、それによって、たとえば、ワード線114、115、および116のうちの1つによって選択されるデータメモリセル内に記憶されるワードのデータビットにアクセスすることが可能になる。ビット線120は電力制御メモリセル104、108、および112に接続され、それによって、たとえば、ワード線114、115、および116のうちの1つによって選択される電力制御メモリセル内に記憶される電力制御ビットにアクセスすることが可能になる。電力制御メモリセル104、108、および112に対するビット線120は、列マルチプレクサ(mux)および入出力(I/O)回路113に接続されるビット線117、118、および119とは別個の専用入出力(I/O)線として実装され、それによって、電力制御セル104、108、および112内に記憶されている電力制御ビットの読み出しおよび書き込みを可能にするために、電力制御メモリセル104、108、および112に独立してアクセスすることが可能になる。
【0014】
図2は、少なくとも1つの実施形態による細粒度パワーゲーティングを有するメモリセルの行の概略図である。メモリセルの行は、データメモリセル101、102、および103を含む。電力制御メモリセル104がこのメモリセルの行に設けられ、メモリセルの行に対する電力を制御し、メモリセルの行がイネーブルおよびディセーブルされることを可能にする。ワード線114は、データメモリセル101、102、および103ならびに電力制御メモリセル104に接続される。ビット線120は電力制御メモリセル104に接続される。
【0015】
少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御メモリセル104は、インバータ201と、インバータ202と、負型(n型)チャネル(nチャネル)金属酸化膜半導体(MOS)電界効果トランジスタ(FET)(すなわち、NMOS FET)203と、NMOS FET204とを備える。ビット線120は、NMOS FET204の第1のソース/ドレイン端子に接続される。ワード線114は、NMOS FET204のゲート端子に接続される。NMOS FET204の第2のソース/ドレイン端子はノード209に接続され、当該ノードはインバータ201の出力、インバータ202の入力、および、データセル電力スイッチとして機能する正型(p型)チャネル(pチャネル)金属酸化膜半導体(MOS)電界効果トランジスタ(FET)(すなわち、PMOS FET)205のゲート端子に接続される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード209は電力制御メモリセル104の出力としての役割を果たし、ノード209の論理状態は電力制御メモリセル104の状態である。PMOS FET205のドレイン端子はノード207に接続され、当該ノードはデータメモリセル101、102、および103の正電源端子に接続される。
【0016】
インバータ202の出力はノード211に接続され、当該ノードはインバータ201の入力およびNMOS FET203の第1のソース/ドレイン端子に接続される。ワード線114は、NMOS FET203のゲート端子に接続される。NMOS FET203の第2のソース/ドレイン端子はノード210に接続される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード210は、ワード線ドライバの電力制御に使用されることができる。
【0017】
正電源電圧(たとえば、Vdd)206は、PMOS FET205のソース端子および電力制御メモリセル104の正電源端子に接続される。たとえば、電力制御メモリセル104の正電源端子は、インバータ201の正電源端子およびインバータ202の正電源端子に接続され得る。負電源電圧(たとえば、Vss)208は、データメモリセル101、102、および103の負電源端子、ならびに電力制御メモリセル104の負電源端子に接続される。たとえば、電力制御メモリセル104の負電源端子は、インバータ201の負電源端子およびインバータ202の負電源端子に接続され得る。
【0018】
少なくとも1つの実施形態によれば、ワード線114をアサートすることによってメモリセル101、102、および103ならびに電力制御メモリセル104の行を選択することによって、電力制御メモリセル104の状態(すなわち、電力制御メモリセル104内に記憶されている電力制御ビット)が、ワード線114をアサートすることによってイネーブルされるNMOS FET204を通じてビット線120を介してアクセスされることができる。電力制御メモリセル104内に記憶されている電力制御ビットが論理0である場合、対応するロー論理レベルがPMOS FET205のゲートに印加され、それによって、PMOS FET205が導通するとともに、正電源電圧206をノード207ならびにデータメモリセル101、102、および103の正電源端子に印加し、それによって、データメモリセル101、102、および103が、それらが完全に動作可能であるアクティブモードに置かれる。電力制御メモリセル104内に記憶されている電力制御ビットが論理1である場合、対応するハイ論理レベルがPMOS FET205のゲートに印加され、それによって、PMOS FET205が導通を停止するとともに、正電源電圧206のノード207ならびにデータビットセル101、102、および103の正電源端子への印加を停止し、それによって、データメモリセル101、102、および103が、非アクティブモードに置かれ、それによって、電力が節約される。
【0019】
インバータ201および202によって、ノード209における論理0が反転されてノード211において論理1になり、ノード209における論理1が反転されてノード211において論理0になる。ワード線114がアサートされると、当該ワード線は正論理レベルをNMOS FET203のゲートに印加し、それによって、NMOS FET203が導通するとともに、ノード211に存在する論理レベルをノード210に提供するようになる。したがって、ノード210は、ノード209に存在する論理レベル、および、それゆえ電力制御メモリセル104の状態と比較して反転した論理レベルを提供される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード210に存在する論理レベルが、追加の回路とともに、ワード線114に関連付けられるワード線ドライバの電力制御に使用される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード211に存在する論理レベルが、追加の回路とともに、ワード線114に関連付けられるワード線ドライバの電力制御に使用される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード209に存在する論理レベルが、追加の回路とともに、ワード線114に関連付けられるワード線ドライバの電力制御に使用される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード209における論理レベルの代わりに、ノード211に存在する論理レベルが、PMOS FET205を制御するとともに、データメモリセル101、102、および103の電力制御を提供するために使用される。少なくとも1つの実施形態によれば、データメモリセル101、102、および103の負電源端子と負電源電圧208との間のNMOS FETが、PMOS FET205の代わりに、またはそれとともに使用されて、データセル101、102、および103に対する電力を制御するためのデータセル電力スイッチとして動作し、このようなNMOS FETのゲートはノード209またはノード211のいずれかに接続されることになる。
【0020】
図3は、代替の実施形態による、ワード線ドライバパワーゲーティングを含む細粒度パワーゲーティングを有するメモリセルの行の概略図である。メモリセルの行は、データメモリセル101、102、および103を含む。電力制御メモリセル104がこのメモリセルの行に設けられ、メモリセルの行に対する電力を制御し、メモリセルの行がイネーブルおよびディセーブルされることを可能にする。ワード線114は、データメモリセル101、102、および103ならびに電力制御メモリセル104に接続される。ビット線120は電力制御メモリセル104に接続される。
【0021】
電力制御メモリセル104は、インバータ201と、インバータ202と、負型(n型)チャネル(nチャネル)金属酸化膜半導体(MOS)電界効果トランジスタ203と、NMOS FET204とを備える。ビット線120は、NMOS FET204の第1のソース/ドレイン端子に接続される。ワード線114は、NMOS FET204のゲート端子に接続される。NMOS FET204の第2のソース/ドレイン端子はノード209に接続され、当該ノードはインバータ201の出力、インバータ202の入力、および、データセル電力スイッチとして機能する正型(p型)チャネル(pチャネル)金属酸化膜半導体(MOS)電界効果トランジスタ(FET)205のゲート端子、および、PMOS FET313とともにワード線ドライバ電力スイッチとして機能するPMOS FET314のゲート端子に接続される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード209は電力制御メモリセル104の出力としての役割を果たし、ノード209の論理状態は電力制御メモリセル104の状態である。PMOS FET205のドレイン端子はノード207に接続され、当該ノードはデータメモリセル101、102、および103の正電源端子に接続される。
【0022】
インバータ202の出力はノード211に接続され、当該ノードはインバータ201の入力およびNMOS FET203の第1のソース/ドレイン端子に接続される。ワード線114は、NMOS FET203のゲート端子に接続される。NMOS FET203の第2のソース/ドレイン端子はノード210に接続され、当該ノードは反転論理AND(すなわち、NAND)ゲート312の入力に接続される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード210は、ワード線ドライバの電力制御に使用されることができる。
【0023】
正電源電圧206は、PMOS FET205のソース端子、電力制御メモリセル104の正電源端子、PMOS FET314のソース端子、PMOS FET313のソース端子、NANDゲート312の正電源端子、およびインバータ318の正電源端子に接続される。たとえば、電力制御メモリセル104の正電源端子は、インバータ201の正電源端子およびインバータ202の正電源端子に接続され得る。負電源電圧208は、データメモリセル101、102、および103の負電源端子、電力制御メモリセル104の負電源端子、ワード線ドライバ315の負電源端子、NANDゲート312の負電源端子、ならびに、インバータ318の負電源端子に接続される。たとえば、電力制御メモリセル104の負電源端子は、インバータ201の負電源端子およびインバータ202の負電源端子に接続され得る。たとえば、ワード線ドライバ315の負電源端子は、インバータ316の負電源端子およびインバータ317の負電源端子に接続され得る。
【0024】
ワード線選択線320は、NANDゲート312の第2の入力、ワード線ドライバ315の入力、およびインバータ318の入力に接続される。たとえば、ワード線ドライバ315の入力は、インバータ316の入力に接続され得る。
【0025】
NANDゲート312の出力はノード321に接続され、当該ノードは、PMOS FET314とともにワード線ドライバ電力スイッチとして動作するPMOS FET313のゲート端子に接続される。PMOS FET313のドレインおよびPMOS FET 314のドレインはノード322に接続され、当該ノードはインバータ316の正電源端子およびインバータ317の正電源端子に接続される。インバータ316の出力はインバータ317の入力に接続され、それによって、ワード線ドライバ315がイネーブルされると仮定すると、インバータ317の出力に接続されるワード線114における、ワード線選択線320に存在するものと同じ論理レベルが復元される。
【0026】
インバータ318の出力はノード324に接続され、当該ノードはNMOS FET319のゲートに接続される。NMOS FET319のソース端子は負電源電圧208に接続される。NMOS FET319のドレイン端子はワード線114に接続される。
【0027】
ワード線114をアサートすることによってメモリセル101、102、および103ならびに電力制御メモリセル104の行を選択することによって、電力制御メモリセル104の状態(すなわち、電力制御メモリセル104内に記憶されている電力制御ビット)が、ワード線114をアサートすることによってイネーブルされるNMOS FET204を通じてビット線120を介してアクセスされることができる。電力制御メモリセル104内に記憶されている電力制御ビットが論理0である場合、対応するロー論理レベルがPMOS FET205のゲートに印加され、それによって、PMOS FET205が導通するとともに、正電源電圧206をノード207ならびにデータメモリセル101、102、および103の正電源端子に印加し、それによって、データメモリセル101、102、および103が、それらが完全に動作可能であるアクティブモードに置かれる。電力制御メモリセル104内に記憶されている電力制御ビットが論理1である場合、対応するハイ論理レベルがPMOS FET205のゲートに印加され、それによって、PMOS FET205が導通を停止するとともに、正電源電圧206のノード207ならびにデータビットセル101、102、および103の正電源端子への印加を停止し、それによって、データメモリセル101、102、および103が、非アクティブモードに置かれ、それによって、電力が節約される。
【0028】
インバータ201および202によって、ノード209における論理0が反転されてノード211において論理1になり、ノード209における論理1が反転されてノード211において論理0になる。ワード線114がアサートされると、当該ワード線は正論理レベルをNMOS FET203のゲートに印加し、それによって、NMOS FET203が導通して、ノード211に存在する論理レベルをノード210に供給するようになる。したがって、ノード210は、ノード209に存在する論理レベル、および、それゆえ電力制御メモリセル104の状態と比較して反転した論理レベルを提供される。ノード210に存在する論理レベルが、追加の回路とともに、ワード線114に関連付けられるワード線ドライバの電力制御に使用される。少なくとも1つの実施形態によれば、ノード211に存在する論理レベルが、追加の回路とともに、ワード線114に関連付けられるワード線ドライバの電力制御に使用される。ノード209に存在する論理レベルが、追加の回路とともに、ワード線114に関連付けられるワード線ドライバの電力制御に使用される。ノード209における論理レベルの代わりに、ノード211に存在する論理レベルが、PMOS FET205を制御するとともに、データメモリセル101、102、および103の電力制御を提供するために使用される。データメモリセル101、102、および103の負電源端子と負電源電圧208との間のNMOS FETが、PMOS FET205の代わりに、またはそれとともに使用されて、データセル101、102、および103に対する電力を制御するためのデータセル電力スイッチとして動作し、このようなNMOS FETのゲートはノード209またはノード211のいずれかに接続されることになる。
【0029】
ワード線選択線320がロー論理レベル(たとえば、論理0)にあるとき、インバータ318はそのようなロー論理レベルをハイ論理レベル(たとえば、論理1)に反転し、これは、NMOS FET319のゲートに印加され、それによって、NMOS FET319が導通してワード線114をロー論理レベルに引き込むことになる。ワード線選択線320がハイ論理レベルにあり、かつ、電力制御メモリセル104の出力にあるノード209がロー論理レベルにあるとき、データメモリセル101、102、および103はアクティブになるように意図され、ノード209におけるロー論理レベルがPMOS FET314のゲートに印加され、それによって、当該PMOS FETは導通してワード線ドライバ315に電力を供給し、当該ワード線ドライバはワード線選択線320のハイ論理レベルをワード線114に通し、それによって、ワード線114がデータメモリセル101、102、および103ならびに電力制御メモリセル104にアクセスできるようになることが可能になる。ワード線選択線320がハイ論理レベルにあり、かつ、電力制御メモリセル104の出力にあるノード209がロー論理レベルにあるとき、データメモリセル101、102、および103は非アクティブになる(たとえば、電源停止される)ように意図され、ノード209におけるハイ論理レベルがPMOS FET314のゲートに印加され、それによって、当該PMOS FETは導通を停止してワード線ドライバ315に対する電力の供給を停止する。
【0030】
しかしながら、NANDゲート312の両方の入力がハイ論理レベルにある場合、ワード線ドライバ315は代替的に、PMOS FET314の代わりにPMOS FET313を通じて電力を受け取ることができ、それによって、PMOS FET313のゲート端子にロー論理レベルが印加され、それによって、PMOS FET313が導通してワード線ドライバ315に電力を提供することになる。ワード線選択線320がハイ論理レベルにある場合、PMOS FET313は、ノード210がハイ論理レベルに上昇されると導通するようにされることになる。しかしながら、電力制御メモリセル104がノード209においてロー論理レベルを出力している場合はPMOS FET314がすでに導通していることになるため、PMOS FET313の伝導は、電力制御メモリセル104がノード209においてロー論理レベルを出力している場合は冗長であることになる。電力制御メモリセル104がノード209においてハイ論理レベルを出力している場合、ノード211はロー論理レベルにあることになる。NANDゲート312の入力がハイにもローにも動的に駆動されていないときにデフォルトでハイ論理レベル状態になっている場合、または、ハイ論理レベルへの電流路(たとえば、正電源電圧(Vdd)206に対するプルアップ抵抗)が設けられている場合、ノード210は、NMOS FET203が導通していないときに実効的にハイ論理レベルに引き上げられることになり、これは、ワード線選択線320がロー論理レベルにあるときにインバータ318およびNMOS FET319によってローに引き込まれる場合のように、ワード線114がロー論理レベルにある事例となる。
【0031】
それゆえ、電力制御メモリセル104が電力節約モードにあるとともにノード209においてハイ論理レベルを出力しており、かつワード線320がロー論理レベルからハイ論理レベルに遷移している間、ワード線選択線320のハイ論理レベルおよび反転制御ビット線ノード210におけるハイ論理レベルがノード321におけるNAND312の出力をローにすることになり、それによって、PMOS FET313が導通してワード線ドライバ315に電力を提供するようにされ、それによって、ワード線114がワード線選択線320のハイ論理レベル(たとえば、論理1)によって駆動され、それによって、制御ビット線120および反転制御ビット線210が電力制御メモリセル104にアクセスすることが可能になる。制御ビット線120がロー論理レベルをノード209における電力制御メモリセル104の出力に書き込む場合、そのロー論理レベルはPMOS FET314を導通させ、それによって、ワード線ドライバ315への継続した電力供給が維持される。しかしながら、制御ビット線120がロー論理レベルをノード209における電力制御メモリセル104の出力に書き込まない場合、ワード線114に現れるハイ論理レベルがNMOS FET203を導通させることになり、ノード210がノード211に存在するロー論理レベルに向けてローに引き込まれ、それによって、ノード321におけるNANDゲート312の出力がハイにさせられ、ワード線315に供給されている電力が非常に迅速にオフにされる。したがって、NMOS203、NANDゲート312、およびPMOS FET313は、メモリの行が非アクティブになった後にその行を再起動する方法(たとえば、そのメモリの行をスリープモードから目覚めさせる方法)を提供するように機能する。ノード210が反転制御ビット線に接続されるような、相補的な制御ビット線を使用して、ワード線114がアクティブ化されるとハイ論理レベルが制御ビット線120に印加され、ロー論理レベルがノード210において反転制御ビット線に印加されて、電力制御メモリセル104が非アクティブ(たとえば、電源節約)モードに置かれ、ワード線114がアクティブ化されるとロー論理レベルが制御ビット線120に印加され、ハイ論理レベルがノード210において反転制御ビット線に印加されて、電力制御メモリセル104がアクティブモードに設定される。このような場合、ワード線選択線320上のハイ論理レベルと組み合わせて、ノード210に接続される反転制御ビット線にハイ論理レベルを印加することによって、ノード321におけるNANDゲート312の出力がローに駆動され、PMOS FET313がオンになって、ワード線ドライバ315に電力が印加され、それによって、この行のデータメモリセルが非アクティブモードからアクティブモードに復帰する(たとえば、スリープモードから目覚める)ことが可能になる。
【0032】
したがって、電力制御メモリセル104がロー論理レベルを有する場合、ワード線114はワード線選択線320の状態に従う。電力制御メモリセル104がハイ論理レベルを有する場合、ワード線選択線320がロー論理レベルを有する。制御ビット線120が電力制御メモリセル104にアクセスするほど十分に長くワード線114がハイ論理レベルに変化する場合、ワード線114はロー論理レベルを有する。制御ビット線120がロー論理レベルを電力制御メモリセル104に書き込む場合、ワード線114はハイ論理レベルを維持する。制御ビット線120がロー論理レベルを電力制御メモリセル104に書き込まない場合は直ちにロー論理レベルに戻る。
【0033】
図4は、少なくとも1つの実施形態による、ワード線ドライバパワーゲーティングを含む細粒度パワーゲーティングを有するメモリセルの行のより詳細な概略図である。
図1、
図2および
図3の1つまたは複数にも示された
図4の参照符号はそれらの図面に示され先行する本文に記載されているものと同じ要素を表す。したがって、
図4は、
図3に示されている実施形態のより具体的な実施形態である。
【0034】
データメモリセル101は、PMOS FET433と、NMOS FET434と、NMOS FET435と、PMOS FET436と、NMOS FET437と、NMOS FET438とを備える。PMOS FET433およびNMOS FET434は、ノード455における入力およびノード456における出力を有するインバータを形成する。PMOS FET436およびNMOS FET437は、ノード456における入力およびノード455における出力を有するインバータを形成する。ノード456は、そのゲート端子がワード線114に接続されているNMOS FET435を通じてビット線425に選択的に接続される。ノード455は、そのゲート端子がワード線114に接続されているNMOS FET438を通じて反転ビット線426に選択的に接続される。
【0035】
データメモリセル102は、PMOS FET439と、NMOS FET440と、NMOS FET441と、PMOS FET442と、NMOS FET443と、NMOS FET444とを備える。PMOS FET439およびNMOS FET440は、ノード457における入力およびノード458における出力を有するインバータを形成する。PMOS FET442およびNMOS FET443は、ノード458における入力およびノード457における出力を有するインバータを形成する。ノード458は、そのゲート端子がワード線114に接続されているNMOS FET441を通じてビット線427に選択的に接続される。ノード457は、そのゲート端子がワード線114に接続されているNMOS FET444を通じて反転ビット線428に選択的に接続される。
【0036】
インバータ201はPMOS FET429およびNMOS FET430を備える。インバータ202はPMOS FET431およびNMOS FET432を備える。インバータ201の入力はPMOS FET429およびNMOS FET430のゲート端子に接続される。インバータ202の入力はPMOS FET431およびNMOS FET432のゲート端子に接続される。PMOS FET429およびPMOS FET431のソース端子は正電源電圧206に接続される。NMOS FET430およびNMOS FET432のソース端子は負電源電圧208に接続される。インバータ201の出力はPMOS FET429およびNMOS FET430のドレイン端子の接合点から得られる。インバータ202の出力はPMOS FET431およびNMOS FET432のドレイン端子の接合点から得られる。
【0037】
インバータ316はPMOS FET449およびNMOS FET450を備える。インバータ317はPMOS FET451およびNMOS FET452を備える。インバータ316の入力はPMOS FET449およびNMOS FET450のゲート端子に接続される。インバータ317の入力はPMOS FET451およびNMOS FET452のゲート端子に接続される。PMOS FET449およびPMOS FET451のソース端子はノード322に接続される。NMOS FET450およびNMOS FET452のソース端子は負電源電圧208に接続される。インバータ316の出力はPMOS FET449およびNMOS FET450のドレイン端子の接合点から得られる。インバータ317の出力はPMOS FET451およびNMOS FET452のドレイン端子の接合点から得られる。
【0038】
インバータ318はPMOS FET453およびNMOS FET454を備える。インバータ318の入力はPMOS FET453およびNMOS FET454のゲート端子に接続される。PMOS FET453のソース端子は正電源電圧206に接続される。NMOS FET454のソース端子は負電源電圧208に接続される。インバータ318の出力はPMOS FET453およびNMOS FET454のドレイン端子の接合点から得られる。
【0039】
反転論理ANDゲート(NANDゲート)312は、NMOS FET445と、PMOS FET446と、NMOS FET447と、PMOS FET448とを備える。ワード線選択線320は、NANDゲート312に対する入力としてNMOS FET445およびPMOS FET448のゲートに接続される。ノード210は、NANDゲート312に対するもう1つの入力としてPMOS FET446およびNMOS FET447のゲートに接続される。正電源電圧206がPMOS FET446および448のソース端子に接続される。負電源電圧208がNMOS FET447のソース端子に接続される。NANDゲート312の出力は、PMOS FET446および448のドレインならびにNMOS FET445のドレインに接続される。NMOS FET447のドレインはNMOS FET445のソースに接続される。
【0040】
図5は、少なくとも1つの実施形態による細粒度パワーゲーティングを有する低電力メモリデバイスのタイミング図である。このタイミング図は、ワード線選択線320のワード線選択線信号を波形501として、制御ビット線120の制御ビット線信号を波形502として、ノード321のワード線ドライバパワーゲーティング制御信号を波形503として、および、ノード207のアレイパワーゲーティング制御信号を波形504として示している。波形501、502、503、および504は、時刻を表すx軸505、および電圧を表すy軸506に対して示されており、波形501、502、503、および504の各々に対して個々の電圧がy軸506に沿ってスケーリングされている。
【0041】
波形501は期間507にわたるロー論理レベルにおいて開始する。波形502は期間508にわたるハイ論理レベルにおいて開始する。波形503は期間509にわたるハイ論理レベルにおいて開始する。波形504は期間510にわたるハイ論理レベルにおいて開始する。波形501はハイ論理レベルへの遷移511を行い、期間521にわたってそのままである。遷移511とほぼ同時に、波形502はロー論理レベルへの遷移512を行い、期間522にわたってロー論理レベルを維持する。波形503は、遷移511および512とほぼ同時にロー論理レベルへの遷移513を行い、期間523にわたってロー論理レベルを維持する。遷移511、512、および513にわずかに遅れて、波形505はロー論理レベルへの遷移514を行い、期間524にわたってロー論理レベルを維持する。期間523とほぼ同じ長さである期間521の後、波形501はロー論理レベルへの遷移515を行い、期間525にわたってロー論理レベルを維持する。波形503は、遷移515とほぼ同時にハイ論理レベルへの遷移516を行い、期間526にわたってハイ論理レベルを維持する。
【0042】
期間525の後、波形501はハイ論理レベルへの遷移517を行い、期間527にわたってハイ論理レベルを維持する。波形502は、遷移517とほぼ同時にハイ論理レベルへの遷移518を行い、期間528にわたってハイ論理レベルを維持する。遷移517および518にわずかに遅れて、波形504はハイ論理レベルへの遷移519を行い、期間529にわたってハイ論理レベルを維持する。期間527の後、波形501はロー論理レベルへの遷移520を行い、期間530にわたってロー論理レベルを維持する。
【0043】
波形501によって示されるように、ワード線選択線320がアサートされていない(たとえば、ロー論理レベルにある)とき、波形503によって示されるように、ワード線ドライバパワーゲーティング制御信号は電力節約モードを維持する(たとえば、ハイ論理レベルにある)。ワード線選択線320がアサートされている(たとえば、ハイ論理レベルにある)場合であっても、波形502によって示されるように、制御ビット線信号が電力節約モードにある(たとえば、ハイ論理レベルにある)(かつ、存在する場合は反転ビット線信号も電力節約モードにある(たとえば、ロー論理レベルにある))場合は、波形503によって示されるように、ワード線ドライバパワーゲーティング制御信号は電力節約モードを維持する(たとえば、ハイ論理レベルにある)。したがって、波形501において示されているワード線選択線信号がアクティブであり(たとえば、ハイ論理レベルにあり)、かつ波形502において示されている制御ビット線信号が動作モードにある(たとえば、ロー論理レベルにある)場合にのみ、波形503に示されているワード線ドライバパワーゲーティング制御信号はワード線ドライバへの電力をイネーブルする。波形504および502から分かるように、波形504のアレイパワーゲーティング制御信号は波形502の制御ビット線信号に従うが、わずかに遅延している。
【0044】
少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御メモリセルは、その電力が電力制御メモリセルによって制御されるデータメモリセルを含むメモリアレイとは別個に実装される。たとえば、電力制御メモリセルは中央制御装置内に実装され得、1つまたは複数のこれらの制御ビットが選択されるときに書き込まれ得る。制御信号は依然として各ワード線にルーティングされることになる。
【0045】
少なくとも1つの実施形態によれば、メモリセルがイネーブルおよびディセーブルされることができる粒度は1ワードである。細粒度パワーゲーティング制御の実装を可能にするために細粒度パワーゲーティング制御情報の記憶にビットセルのような記憶素子を使用することによって、ユーザのストレージのための通常のアレイビットセルがアクセスされるのと同じ様式でこのような記憶素子にアクセスすることが可能になる。少なくとも1つの実施形態によれば、メモリセルがイネーブルおよびディセーブルされることができる粒度は1ワードよりも大きい。少なくとも1つの実施形態によれば、メモリセルがイネーブルおよびディセーブルされることができる粒度は可変である。たとえば、パワーゲーティング制御は、複数のワード線がグループとしてアクティブ化されることを可能にするように実装され得、さまざまな回路技法が複数の制御ビットの値を1回の書き込みで更新するために採用され得る。
【0046】
少なくとも1つの実施形態によれば、電力は独立してデータメモリセルの各ワードにルーティングされる。少なくとも1つの実施形態によれば、電力は独立して各ワード線ドライバにルーティングされる。一例として、独立した電力ルーティングは、実際にはすべてのアレイ要素(すなわち、ビットセル)を第1の電源(たとえば、Vdda)に接続することによって達成されることができ、一方でワード線ドライバは第2の電源(たとえば、Vddw)に接続される。その後、すべての他の周辺制御回路が第3の電源(たとえば、Vddp)に接続されることになる。
【0047】
少なくとも1つの実施形態によれば、ワードレベルにおけるメモリパワーゲーティングが提供される。少なくとも1つの実施形態によれば、メモリアレイの各サブアレイ(たとえば、各ワード、各行、各ワード線、各ビット線、アレイの各部など)に対する追加の制御ビットを追加することによって可能になるワードレベルのパワーゲーティング技法は、メモリアレイのための細粒度電力低減を提供する。少なくとも1つの実施形態によれば、ゲーティングトランジスタは各サブアレイ(たとえば、各ワード、各行、各ワード線、各ビット線、アレイの各部など)に設けられる。少なくとも1つの実施形態によれば、パワーゲーティング電流スパイクが緩和される。細粒度電力低減によって、メモリアレイの部分のアクティブ化または非アクティブ化に関連付けられる電流が整合して低減することが可能になり、それによって、パワーゲーティングに関連付けられるあらゆる電流スパイクが低減される。少なくとも1つの実施形態によれば、動的なメモリのサイズ変更が可能になる。たとえば、単純に大量のメモリをオンまたはオフにするのではなく、少量および/または可変量のメモリが選択的にアクティブ化または非アクティブ化され得、それによって、経時的に継続的にでさえ、メモリアレイの部分の電力およびアクセス可能性が精密に調整される。少なくとも1つの実施形態によれば、メモリ電力低減が従来妨げられていたメモリ使用状況においてさえも、メモリ電力消費が低減されることができる。たとえば、メモリアレイの大きなブロック内のわずかなメモリワードのみがアクティブなままである必要が有る場合、メモリアレイの大きなブロックの残りの部分を電源停止することによって、メモリアレイの大きなブロックの大部分にわたる電力を節約しながら、それらのわずかなメモリワードのみのアクティブ化が達成されることができる。
【0048】
少なくとも1つの実施形態によれば、メモリ電力低減のための方法は、電力制御選択線の電力制御選択線状態に基づいて電力制御メモリセルの電力制御メモリセル状態を制御するステップを含む。少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御メモリセルは、電力制御選択線に選択的に結合される。少なくとも1つの実施形態によれば、本方法は、電力制御メモリセル状態に基づいてメモリアレイのサブアレイのデータメモリセルに対する電力をゲーティングするステップをさらに含む。少なくとも1つの実施形態によれば、本方法は、電力制御メモリセル状態に基づいてサブアレイのアドレス指定を選択的にイネーブルおよびディセーブルするためのアドレス指定線をゲーティングするステップをさらに含む。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線をゲーティングするステップは、アドレス指定線のアドレス指定線状態にさらに基づいてアドレス指定線をゲーティングするステップをさらに含む。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線をゲーティングするステップは、アドレス指定線のためのアドレス指定線ドライバへの電力をゲーティングするステップをさらに含む。
【0049】
少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御選択線は、アドレス指定線を含む。少なくとも1つの実施形態によれば、サブアレイのデータメモリセルがアドレス線をアサートすることによってアドレス指定されるときにアドレス線をアサートすることによって、電力制御メモリセルは電力制御選択線に選択的に結合される。少なくとも1つの実施形態によれば、本方法は、第2の電力制御メモリセルが電力制御選択線に選択的に結合されるのに応答して、電力制御選択線の第2の電力制御選択線状態に基づいて第2の電力制御メモリセルの第2の電力制御メモリセル状態を制御するステップをさらに含み、電力制御選択線は、電力制御メモリセルおよび第2の電力制御メモリセルに共通のビット線である。少なくとも1つの実施形態によれば、本方法は、第2の電力制御メモリセル状態に基づいてメモリアレイの第2のサブアレイの第2のデータメモリセルに対する電力をゲーティングするステップをさらに含む。
【0050】
少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線はワード線である。少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御選択線は、制御ビット線である。
少なくとも1つの実施形態によれば、装置は、電力制御メモリセルと、データメモリセル電力スイッチと、複数のサブアレイを備えるメモリアレイとを備え、複数のサブアレイは第1のサブアレイおよび他のサブアレイを含み、第1のサブアレイは複数のデータメモリセルを備える。少なくとも1つの実施形態によれば、データメモリセル電力スイッチは、電力制御メモリセルの電力制御メモリセル状態に結合され、それによって制御される。少なくとも1つの実施形態によれば、データメモリセル電力スイッチは、複数のデータメモリセルに結合され、複数のデータメモリセルに対する電力を制御する。
【0051】
少なくとも1つの実施形態によれば、装置は、電力制御メモリセルに結合される相補ビット線をさらに備え、電力制御メモリセルの電力制御メモリセル状態は、相補ビット線のビット線状態によって設定される。
【0052】
少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御メモリセルへの書き込みを制御するアドレス指定線はワード線ドライバによって提供される。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線はワード線である。少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御メモリセル状態は、制御ビット線の制御ビット線状態に基づく。少なくとも1つの実施形態によれば、制御ビット線は、電力制御メモリセルに選択的に結合される。
【0053】
少なくとも1つの実施形態によれば、他のサブアレイは他のデータメモリセルを備える。少なくとも1つの実施形態によれば、データメモリセル電力スイッチは、他のデータメモリセルに対する電力を制御しない。少なくとも1つの実施形態によれば、本装置は、アドレス指定線ドライバをさらに備える。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線ドライバは、電力制御メモリセル状態に基づいて、ディセーブル可能なアドレス指定線を選択的に駆動するためのものである。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線ドライバは、アドレス指定線のアドレス指定線状態にさらに基づいて、ディセーブル可能なアドレス指定線を駆動するためのものである。少なくとも1つの実施形態によれば、ディセーブル可能なアドレス指定線はワード線ドライバのゲート制御線(gated line)である。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線は、電力制御メモリセルへの書き込みを制御する。少なくとも1つの実施形態によれば、本装置は、アドレス指定線ドライバに対する電力をゲーティングするためにアドレス指定線ドライバに結合されるアドレス指定線電力スイッチをさらに備える。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線電力スイッチは、アドレス指定線ドライバが、ディセーブル可能なアドレス指定線を選択的にディセーブルすることを可能にするためのものである。
【0054】
少なくとも1つの実施形態によれば、装置は、電力制御メモリセルと、複数のサブアレイを備えるメモリアレイであって、複数のサブアレイは第1のサブアレイおよび他のサブアレイを含み、第1のサブアレイは複数のデータメモリセルを備える、メモリアレイと、アドレス指定線ドライバと、アドレス指定線電力スイッチとを備える。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線ドライバは、アドレス指定線を受けるとともに、ディセーブル可能なアドレス指定線を駆動するためのものである。少なくとも1つの実施形態によれば、ディセーブル可能なアドレス指定線は複数のデータメモリセルに結合される。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線電力スイッチは、アドレス指定線ドライバに対する電力をゲーティングするために、電力制御メモリセルおよびアドレス指定線ドライバに結合される。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線電力スイッチは、アドレス指定線ドライバが、ディセーブル可能なアドレス指定線を選択的にディセーブルすることを可能にするためのものである。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線はワード線である。
【0055】
少なくとも1つの実施形態によれば、他のサブアレイは他のデータメモリセルを備える。少なくとも1つの実施形態によれば、ディセーブル可能なアドレス指定線は他のデータメモリセルに結合されない。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線ドライバは、電力制御メモリセルの電力制御メモリセル状態に基づいて、ディセーブル可能なアドレス指定線を選択的に駆動する。少なくとも1つの実施形態によれば、電力制御メモリセル状態は、制御ビット線の制御ビット線状態に基づく。少なくとも1つの実施形態によれば、制御ビット線は、電力制御メモリセルに選択的に結合される。少なくとも1つの実施形態によれば、アドレス指定線ドライバは、アドレス指定線のアドレス指定線状態にさらに基づいて、ディセーブル可能なアドレス指定線を選択的に駆動する。
【0056】
少なくとも1つの実施形態によれば、本装置は、電力制御メモリセル状態に結合されるとともに、それによって制御されるデータメモリセル電力スイッチをさらに備える。少なくとも1つの実施形態によれば、データメモリセル電力スイッチは、複数のデータメモリセルに結合され、複数のデータメモリセルに対する電力を制御する。