特許第6192272号(P6192272)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6192272ユーザの便宜性を極大化した体成分測定装置および生体情報管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6192272
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】ユーザの便宜性を極大化した体成分測定装置および生体情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/05 20060101AFI20170828BHJP
   G01G 19/44 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
   A61B5/05 B
   G01G19/44 D
【請求項の数】8
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2012-186684(P2012-186684)
(22)【出願日】2012年8月27日
(65)【公開番号】特開2013-56151(P2013-56151A)
(43)【公開日】2013年3月28日
【審査請求日】2015年8月19日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0090625
(32)【優先日】2011年9月7日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0054036
(32)【優先日】2012年5月22日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508142354
【氏名又は名称】インボディ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】InBody Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】チャ キ チュル
【審査官】 永田 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−055995(JP,A)
【文献】 特開2010−011906(JP,A)
【文献】 特開2009−093379(JP,A)
【文献】 実公平07−001860(JP,Y2)
【文献】 特開2001−028525(JP,A)
【文献】 特開2004−296209(JP,A)
【文献】 特開2010−022674(JP,A)
【文献】 特開2003−265427(JP,A)
【文献】 特開昭62−126318(JP,A)
【文献】 特開平11−244252(JP,A)
【文献】 特開平09−220209(JP,A)
【文献】 特開2001−000411(JP,A)
【文献】 特開2009−165695(JP,A)
【文献】 特開2010−154881(JP,A)
【文献】 国際公開第96/008198(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/05 − 5/053
G01G 19/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定者の体成分測定のための電極部、
被測定者の体重を認識する体重測定部、
体成分測定結果を表示する表示部、および
前記電極部を利用して人体のインピーダンス値を測定するインピーダンス測定部を含む体成分測定装置であって、
体成分値の測定のための単一入力要素として、身長値が入力される入力部、および
前記体重測定部から測定された体重値、前記インピーダンス測定部から測定されたインピーダンス値、および前記入力部から入力された身長値によって被測定者の体成分値を測定する体成分測定部を含み、
前記入力部は連続制御器を含み、
前記連続制御器は、時計方向および反時計方向に回転するダイヤル、ホイール、またはノブを含み、前記ダイヤル、ホイール、またはノブの回転方向に応じて前記表示部に示される身長値が増加または減少し、
前記連続制御器の回転による角速度に応じて前記表示部に示される身長値の変更幅が変化し、
前記入力部が操作されるとき、前記表示部に示される身長値がデフォルト値から調節されるように前記表示部を制御する制御部をさらに含み、
前記表示部は、前記入力部に対する接触が発生する場合、前記デフォルト値を表示し、
前記デフォルト値は可変であり、
前記身長値を格納する格納部をさらに含み、
前記デフォルト値は、
前記格納部に最後に格納された身長値、または前記格納部に格納された身長値の平均値、または前記被測定者の体重に対応する標準身長値に基づいて決まる、体成分測定装置。
【請求項2】
前記入力部は身長値だけが入力され、
前記体成分測定部は、被測定者の年齢および性別とは独立的に前記身長値を利用して前記体成分を測定することを特徴とする、請求項1に記載の体成分測定装置。
【請求項3】
前記身長値が上下調節されることによって前記身長値の入力が完了し、または前記身長値が上下調節された後に前記入力部に対する圧力が感知される場合、前記身長値の入力が完了することを特徴とする、請求項1または2のうちのいずれか一項に記載の体成分測定装置。
【請求項4】
前記体成分測定装置において、
前記入力部によって前記身長値が入力され、前記表示部が前記身長値を表示する第1プロセス、
前記電極部と接触した被測定者の体重値を前記体重測定部によって測定する第2プロセス、
前記インピーダンス測定部が前記電極部と接触した人体のインピーダンス値を測定する第3プロセス、
前記体成分測定部が体成分値を測定する第4プロセス、および、前記表示部が前記体重測定部によって測定された体重値と、前記体成分測定部によって測定された体成分値を表示する第5プロセスが順に実行されることを特徴とする、請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の体成分測定装置。
【請求項5】
前記電極部は、被測定者の手が接触する手電極部および被測定者の足が接触する足電極部を含み、
前記手電極部が配置されたハンドルに前記入力部および前記表示部のうちの少なくとも1つがさらに配置され、
前記体成分測定装置において、
前記手電極部を掴んで前記足電極部に上がった被測定者の体重値を前記体重測定部によって測定する第1プロセス、
前記手電極部が配置されたハンドルの前記入力部によって前記身長値が入力され、前記表示部が前記身長値を表示する第2プロセス、
前記インピーダンス測定部がインピーダンス値を測定する第3プロセス、
前記体成分測定部が体成分値を測定する第4プロセス、および、前記表示部が前記体重測定部によって測定された体重値と、前記体成分測定部によって測定された体成分値を表示する第5プロセスが順に実行されることを特徴とする、請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の体成分測定装置。
【請求項6】
前記電極部は、被測定者の手が接触する手電極部および被測定者の足が接触する足電極部を含み、
前記体成分測定装置において、
前記足電極部に上がった被測定者の体重値を前記体重測定部によって測定する第1プロセス、
前記入力部によって前記身長値が入力され、前記表示部が前記身長値を表示する第2プロセス、
前記インピーダンス測定部が前記手電極部を掴んだ前記被測定者のインピーダンス値を測定する第3プロセス、
前記体成分測定部が体成分値を測定する第4プロセス、および、前記表示部が前記体重測定部によって測定された体重値と、前記体成分測定部によって測定された体成分値を表示する第5プロセスが順に実行されることを特徴とする、請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の体成分測定装置。
【請求項7】
前記表示部は、測定された測定値それぞれを時間の流れに応じて1つずつ表示する第1領域、および前記第1領域で示された測定値を順にすべて表示する第2領域を含み、
前記第1領域に第1測定値が表示されるとき、前記第2領域に順に表示された測定値のうちの前記第1測定値にカーソルが表示され、
前記第1領域に第2測定値が表示されるとき、前記第2領域に順に表示された測定値のうちの前記第2測定値にカーソルが表示されることを特徴とする、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の体成分測定装置。
【請求項8】
前記体成分測定装置において電源を印加するプロセスを実行し、
前記電源を印加するプロセスは、前記入力部または前記体重測定部が押されること、または前記体重測定部が被測定者の体重を認識することで実行されることを特徴とする、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の体成分測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体成分測定装置および生体情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、従来の体成分測定装置は、ユーザの使用において不便な点が多くある。例えば、キーパッドまたはタッチスクリーンを利用して性別、年齢、身長、またはIDなどの複数のユーザ情報を入力し、確認ボタンを押して入力した情報を機器に格納した後でなければ体成分を測定することができない。このような過程において、ユーザは複数のユーザ情報を入力するために、矢印あるいは数字で構成された多様なボタンを何度も押さなければならないという煩わしさがあるだけでなく、体成分測定を開始するまでにかかる時間が長くなり、体成分測定装置の使用に不便を来たすという問題点がある。また、体成分測定結果の表示が複雑であって使い勝手が良くないため、体成分測定結果の確認に不慣れなユーザであれば、自身の測定結果を見るために専門家の助けが必要となる。特に、一般人だけでなく、高齢者や幼いユーザの場合には、従来技術に係る体成分測定装置による体成分測定と体成分測定結果の確認がより難しく、不便であるという問題点がある。
【0003】
さらに、体成分の測定後に測定結果データを自身のPCやスマートフォンなどのユーザ端末にアップロードして管理しようとするとき、ユーザは、ユーザ端末と体成分分析器の間の有線無線通信が可能な場合にはユーザ識別のために自身のIDを入力しなければならず、有線無線通信が不可能な場合には自身の体成分結果を記憶したりメモしたりして直接入力しなければならず、使用に不便があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
被測定者の身長値を除いた他のユーザ情報を入力しなくても、体成分測定が可能な体成分測定装置が提供される。
【0005】
被測定者の身長値だけを入力要素とするため、ダイヤル、ノブ、スライドバー、ホイールなどの連続制御器などのように、簡単な形態の単一入力部だけでユーザ情報の入力が可能であり、身長値が入力されて被測定者の身体と電極部が接触するだけで体成分を測定することができる体成分測定装置が提供される。
【0006】
表示部に示される身長が可変なデフォルト値から調節されるようにすることにより、身長値の入力時にユーザの便宜性を極大化することができる体成分測定装置が提供される。
【0007】
身長値の入力時、柔軟に設定された身長のデフォルト値を確認し、ユーザがその身長のデフォルト値からボタン、ダイヤル、またはホイール形態の入力部を調節して自身の身長を最小限に高めたり低めたりして調節することにより、狭い身長値の範囲を移動することによって入力時間が短縮され、入力の不便を減らすことができる体成分測定装置が提供される。
【0008】
第1領域および第2領域に分けられた表示部により、第1領域は測定された測定値それぞれを時間の流れに応じて1つずつ大きく表示し、第2領域は第1領域で示された測定値を累積してすべて表示し、ユーザに体成分測定結果を一目で確認しやすいユーザインターフェースの形態で提供することにより、ユーザの便宜性を向上させることができる体成分測定装置が提供される。
【0009】
体成分測定装置の表示部の少なくとも一部を撮影したイメージをユーザのPCやスマートフォンなどのユーザ端末を介して受信し、受信されたイメージを分析して生体情報を抽出することにより、ユーザの体成分測定結果データを管理することができる生体情報管理システムが提供される。
【0010】
体成分測定装置の機器固有番号とユーザの身長値を利用してユーザを識別することができる生体情報管理システムが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面によれば、被測定者の体成分測定のための電極部、被測定者の体重を認識する体重測定部、体成分測定結果を表示する表示部、および前記電極部を利用して人体のインピーダンス値を測定するインピーダンス測定部を含む体成分測定装置であって、体成分値の測定のための単一入力要素として、身長値が入力される入力部、および前記体重測定部から測定された体重値、前記インピーダンス測定部から測定されたインピーダンス値、および前記入力部から入力された身長値によって被測定者の体成分値を測定する体成分測定部を含むことを特徴とする体成分測定装置が提供される。
【0012】
前記電極部は、被測定者の手が接触する手電極部、および被測定者の足が接触する足電極部を含んでもよい。
【0013】
前記入力部は身長値だけが入力されてもよい。ここで、前記体成分測定部は、被測定者の年齢および性別とは独立的に前記身長値を利用して前記体成分を測定してもよい。
【0014】
前記入力部は連続制御器を含んでもよい。
【0015】
前記連続制御器は、時計方向および反時計方向に回転するダイヤル、ホイール、またはノブを含み、前記ダイヤル、ホイール、またはノブの回転方向に応じて前記表示部に示される身長値が増加または減少してもよい。
【0016】
前記連続制御器の回転による角速度に応じ、前記表示部に示される身長値の変更幅が変化してもよい。
【0017】
前記入力部は、左右方向または上下方向に移動可能なスライドバーを含み、前記スライドバーの移動方向に応じて前記表示部に示される身長値が増加または減少してもよい。
【0018】
前記入力部は、上下または左右ボタンを含み、前記ボタンの上下または左右入力に応じて前記表示部に示される身長値が増加または減少してもよい。
【0019】
前記身長値が上下調節されることにより、前記身長値の入力が完了してもよい。
【0020】
前記体成分測定装置は、前記入力部が操作されるとき、前記表示部に示される身長値がデフォルト値から調節されるように前記表示部を制御する制御部をさらに含んでもよい。
【0021】
前記表示部は、前記入力部に対する接触が発生する場合、前記デフォルト値を表示してもよい。
【0022】
前記デフォルト値は可変可能であってもよい。
【0023】
前記体成分測定装置は、前記身長値を格納する格納部をさらに含んでもよい。
【0024】
前記デフォルト値は、前記格納部に格納された少なくとも一人以上の以前被測定者の身長値のうちの1つであってもよい。
【0025】
前記デフォルト値は、前記格納部に格納された以前被測定者の身長値であってもよい。
【0026】
前記体成分測定装置は、前記格納部に格納された身長値の平均値を演算する演算部をさらに含んでもよい。
【0027】
前記デフォルト値は、前記演算部で演算された身長値の平均値であってもよい。
【0028】
前記デフォルト値は、被測定者の体重に対応する標準身長値であってもよい。
【0029】
前記体成分測定装置において、前記入力部によって前記身長値が入力され、前記表示部が前記身長値を表示する第1プロセス、前記電極部と接触した被測定者の体重値を前記体重測定部によって測定する第2プロセス、前記インピーダンス測定部が前記電極部と接触した人体のインピーダンス値を測定する第3プロセス、前記体成分測定部が体成分値を測定する第4プロセス、および前記表示部が前記体重測定部によって測定された体重値と、前記体成分測定部によって測定された体成分値を表示する第5プロセスが順に実行されてもよい。
【0030】
前記手電極部が配置されたハンドルに、前記入力部および前記表示部のうちの少なくとも1つがさらに配置されてもよい。
【0031】
前記体成分測定装置において、前記手電極部を掴んで前記足電極部に上がった被測定者の体重値を前記体重測定部によって測定する第1プロセス、前記手電極部が配置されたハンドルの前記入力部によって前記身長値が入力され、前記表示部が前記身長値を表示する第2プロセス、前記インピーダンス測定部がインピーダンス値を測定する第3プロセス、前記体成分測定部が体成分値を測定する第4プロセス、および前記表示部が前記体重測定部によって測定された体重値と、前記体成分測定部によって測定された体成分値を表示する第5プロセスが順に実行されてもよい。
【0032】
前記体成分測定装置において、前記足電極部に上がった被測定者の体重値を前記体重測定部によって測定する第1プロセス、前記入力部によって前記身長値が入力され、前記表示部が前記身長値を表示する第2プロセス、前記インピーダンス測定部が前記手電極部を掴んだ前記被測定者のインピーダンス値を測定する第3プロセス、前記体成分測定部が体成分値を測定する第4プロセス、および前記表示部が前記体重測定部によって測定された体重値と、前記体成分測定部によって測定された体成分値を表示する第5プロセスが順に実行されてもよい。
【0033】
前記表示部は、測定された測定値それぞれを時間の流れに応じて1つずつ表示する第1領域、および前記第1領域で示された測定値を順にすべて表示する第2領域を含んでもよい。
【0034】
前記第1領域に第1測定値が表示されるとき、前記第2領域に順に表示された測定値のうちの前記第1測定値にカーソルが表示されてもよく、前記第1領域に第2測定値が表示されるとき、前記第2領域に順に表示された測定値のうちの前記第2測定値にカーソルが表示されてもよい。
【0035】
前記体成分測定装置は、被測定者が正しい測定姿勢をとったかを判断して被測定者に知らせ、被測定者の測定姿勢をとる時点を知らせる通知部をさらに含んでもよい。
【0036】
前記体成分測定装置は、電源を印加するプロセスを実行してもよい。
【0037】
前記電源を印加するプロセスは、前記入力部が押されれば実行されてもよい。
【0038】
前記電源を印加するプロセスは、前記体重測定部が被測定者の体重を認識すれば実行されてもよい。
【0039】
前記入力部は、体成分値以外の比較指標を提供するために、年齢および性別のうちの少なくとも1つが入力されてもよい。
【0040】
入力された身長値、そして被測定者に対して測定した体重値、およびインピーダンス値によって被測定者の体成分値を測定する体成分測定装置から生体情報および前記体成分測定装置の機器固有番号を含むデータを受信する受信部、前記生体情報および前記機器固有番号を利用してユーザ識別情報を生成する識別情報生成部、および生成された前記ユーザ識別情報と前記生体情報を互いに関連して格納データとして格納する格納部を含む生体情報管理システムが提供される。
【0041】
入力された身長値、そして被測定者に対して測定した体重値、およびインピーダンス値によって被測定者の体成分値を測定する体成分測定装置の表示部の少なくとも一部を撮影し、撮影されたイメージを送信する端末機から前記イメージを受信する受信部、および前記イメージを分析して生体情報を抽出する生体情報抽出部を含む生体情報管理システムが提供される。
【発明の効果】
【0042】
被測定者の身長値を除いた他のユーザ情報を入力しなくても、体成分を測定することができる。
【0043】
被測定者の身長値だけを入力要素とするため、ダイヤル、ノブ、スライドバー、ホイールなどの連続制御器などのように、簡単な形態の単一の入力部によってユーザ情報の入力が可能であり、身長値だけが入力されて被測定者の身体と電極部が接触するだけで体成分を測定することができる。表示部に示される身長が可変なデフォルト値から調節されるようにすることにより、身長値の入力時にユーザの便宜性を極大化することができる。
【0044】
身長値の入力時、柔軟に設定された身長のデフォルト値を確認し、ユーザがその身長のデフォルト値からボタン、ダイヤル、またはホイール形態の入力部を調節して自身の身長を最小限に高めたり低めたりして調節することにより、狭い身長値の範囲を移動することによって入力時間が短縮され、入力の不便を減らすことができる。
【0045】
第1領域および第2領域に分けられた表示部により、第1領域は測定された測定値それぞれを時間の流れに応じて1つずつ大きく表示し、第2領域は第1領域で示された測定値を累積してすべて表示し、ユーザに体成分測定結果を一目で確認しやすいユーザインターフェースの形態で提供することにより、ユーザの便宜性を向上させることができる。
【0046】
体成分測定装置の表示部の少なくとも一部を撮影したイメージをユーザのPCやスマートフォンなどのユーザ端末を介して受信し、受信されたイメージを分析して生体情報を抽出することにより、ユーザの体成分測定結果データを管理することができる。
【0047】
体成分測定装置の機器固有番号とユーザの身長値を利用してユーザを識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】本発明の一実施形態において、体成分測定装置の概括的な一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態において、体成分測定装置の概括的な他の例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態において、連続制御器を含む入力部と表示部を示す図である。
図4】本発明の一実施形態において、左右方向に移動可能なスライドバーの形態で実現された入力部と表示部を示す図である。
図5】本発明の一実施形態において、左右ボタンで実現された入力部と表示部を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る体成分測定装置の入力部と表示部を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係る体成分測定装置の表示部の変化を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係る体成分測定装置の内部構成を説明するためのブロック図である。
図9】本発明の一実施形態において、体成分測定装置が実行するプロセスの一例を示す図である。
図10】本発明の一実施形態において、体成分測定装置が実行するプロセスの他の例を示す図である。
図11】本発明の他の実施形態において、体成分測定装置が実行するプロセスの例を示す図である。
図12】本発明の一実施形態において、生体情報管理システムを概括的に示す図である。
図13】本発明の一実施形態において、生体情報管理システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
図14】本発明の他の実施形態において、生体情報管理システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0050】
図1は、本発明の一実施形態において、体成分測定装置の概括的な一例を示す図である。図1は、本実施形態に係る体成分測定装置100の上部に配置された構成要素である電極部110、表示部120、および入力部130を示している。
【0051】
電極部110は、被測定者の体成分測定のために被測定者と接触するためのものであり、本実施形態では被測定者の足と接触するための形態で実現されている。このとき、体成分測定装置100は、このような電極部110を利用して人体のインピーダンス値を測定するインピーダンス測定部(図示せず)をさらに含んでもよい。また、体成分測定装置100は、被測定者の体重を認識する体重測定部(図示せず)を電極部110の下部にさらに含んでもよい。したがって、被測定者が体成分測定装置100の上部に配置された電極部110上に上がれば、体重測定部によって被測定者の体重値が測定されてもよく、インピーダンス測定部によって被測定者のインピーダンス値が測定されてもよい。
【0052】
表示部120は、体成分測定結果を表示する。例えば、被測定者が体成分測定装置100上部に配置された電極部110の上に上がれば、測定される体重値とインピーダンス値が優先的に表示部120に表示されてもよい。必要によっては、体成分の測定が完了した後、測定された生体情報が順に表示されてもよい。ここで、生体情報は、被測定者に対して測定された測定生体情報(例えば、体重値、インピーダンス値、および体成分値)と被測定者または体成分測定装置100のユーザによって入力された入力生体情報(例えば、身長値)のうちの少なくとも1つの情報を含んでもよい。
【0053】
入力部130は、体成分値の測定のための単一入力要素として、身長値が入力される。このとき、身長値は、被測定者または体成分測定装置100のユーザによって入力されてもよい。図1において、入力部130は、時計方向および反時計方向に回転するダイヤル形態の連続制御器で実現されており、ダイヤルの回転方向に応じて表示部120に示される身長値が増加または減少してもよい。
【0054】
また、体成分測定装置100は、体重測定部から測定された体重値、インピーダンス測定部から測定されたインピーダンス値、および入力部130から入力された身長値によって被測定者の体成分値を測定する体成分測定部(図示せず)を含んでもよい。
【0055】
このとき、入力部130は身長値だけが入力されてもよく、体成分測定部は被測定者の年齢および性別とは独立的に身長値を利用して体成分を測定してもよい。必要によって、入力部130は、体成分値以外の比較指標を提供するために、年齢および性別のうちの少なくとも1つがさらに入力されてもよい。すなわち、体成分値の測定のためには、年齢および性別とは独立的に身長値だけが入力されてもよいが、体成分値でない他の別途の比較指標をさらに提供するために、年齢と性別のうちの少なくとも1つがさらに入力されてもよい。このような年齢や性別は、体成分測定が完了した後に入力されてもよい。
【0056】
上述した図1は、本発明の理解を助けるための一例に過ぎず、本発明がこのような図1の説明によって制限されたり限定されたりすることはない。例えば、図1において、電極部110は被測定者の足と接触するための形態で実現されているが、必要によって、電極部110は、被測定者の手が接触する手電極部と被測定者の足が接触する足電極部に分けて実現されてもよい。
【0057】
図2は、本発明の一実施形態において、体成分測定装置の概括的な他の例を示す図である。本実施形態に係る体成分測定装置100は、図1と同じように、電極部110、表示部120、および入力部130を構成要素として含み、図2に示すようにハンドル210をさらに含んでいる。このとき、ハンドル210には、被測定者の手が接触する手電極部220がさらに示されている。この場合、電極部110は、被測定者の足が接触する足電極部に対応してもよい。
【0058】
図1および図2を参照すれば、図1では入力部130がダイヤル形態で実現される連続
制御器についてのみ説明したが、入力部130は一例として、時計方向および反時計方向
に回転するホイールまたはノブ形態で実現された連続制御器を含んでもよい。この場合に
も、ホイールまたはノブの回転方向に応じて表示部120に示される身長値が増加または
減少してもよい。
【0059】
図3は、本発明の一実施形態において、連続制御器を含む入力部と表示部を示す図である。図3は、図1および図2で説明した表示部120と入力部130を示している。ここで、入力部130が時計方向に回転する場合には表示部120に表示される身長値が増加してもよいことを、反時計方向に回転する場合には表示部120に表示される身長値が減少してもよいことを示している。例えば、連続制御器の回転時に「0.5センチメートル」または「1.0センチメートル」のように予め設定された単位レベルだけ、表示部120に表示される身長値が増加または減少してもよい。他の例として、連続制御器の回転時の角速度に比例し、角速度が大きいほど表示部120に表示される身長値の変更幅が大きく、角速度が小さければ身長値の変更幅が小さいように制御されてもよい。すなわち、連続制御器の回転による角速度に応じ、表示部120に示される身長値の変更幅が変化してもよい。
【0060】
再び図1および図2を参照すれば、図1の入力部130は他の例として、連続制御器の代わりに左右方向または上下方向に移動可能なスライドバーを含んでもよい。この場合、前記スライドバーの移動方向に応じて表示部120に示される身長値が増加または減少してもよい。
【0061】
図4は、本発明の一実施形態において、左右方向に移動可能なスライドバーの形態で実現された入力部と表示部を示す図である。第1点線ボックス410は、スライドバーの形態で実現された入力部130で最も左側にバーが移動した状態を示しており、この場合の身長値が「0.0cm」であることを表示する表示部120を示している。第2点線ボックス420は、入力部130でバーが右側に移動した状態を示しており、この場合の身長値が「170.0cm」であることを表示する表示部120を示している。
【0062】
再び図1および図2を参照すれば、入力部130は、さらに他の例として、上下または左右ボタンを含んでもよい。この場合、ボタンの上下または左右入力に応じて表示部120に示される身長値が増加または減少してもよい。
【0063】
図5は、本発明の一実施形態において、左右ボタンで実現された入力部と表示部を示す図である。図5は、左右ボタンで実現された入力部130と表示部120を示している。このとき、図5では、右側ボタンが押されれば表示部120に表示される身長値が増加してもよく、左側ボタンが押されれば表示部120に表示される身長値が減少してもよい。このとき、一度のボタンプッシュによって「0.5センチメートル」または「1.0センチメートル」のように予め設定された単位レベルだけ、表示部120に表示される身長値が増加または減少してもよい。また、ボタンが押される時間に応じて身長値の変動幅が変更されてもよい。例えば、初めてボタンが押された状態から維持されれば、初めは予め設定された時間間隔ごとに「0.5センチメートル」ずつ身長値が変動し、一定時間が経過した後からは「1.0センチメートル」または「5.0センチメートル」のように身長値が変動する幅が変更されてもよい。
【0064】
図3図5では、多様な方式で実現された入力部130について説明した。このとき、身長値の変動幅が調節可能であることを説明した。また、他の実施形態では、入力部130で連続制御器が回転したり、スライドバーが移動したり、またはボタンがクリックされるたびに、既に格納された身長値が多様な方法によって表示されてもよい。例えば、H1、H2、H3の順に格納された身長値が存在する場合、表示部120は、まずH3を表示し、入力部が操作されるたびに、H2、H1の順に身長値を表示してもよい。他の例として、表示部120は、既に格納された身長値の大きさに応じて最も小さい身長値をまず表示し、入力部130が操作されるたびに、次第に大きい身長値を表示してもよい。
【0065】
また、後述するデフォルト値が適用される場合にも、上述したような例が同じように適用されてもよい。例えば、身長値の大きさが、H1は「160センチメートル」、H2は「165センチメートル」、H3は「180センチメートル」、デフォルト値は「163センチメートル」であると仮定しよう。このとき、表示部120は、最初デフォルト値として「163センチメートル」を表示し、入力部130が操作されるたびに「163センチメートル」、「160センチメートル」、および「180センチメートル」の順に身長値を表示してもよい。
【0066】
再び図1および図2を参照すれば、入力部130で身長値が上下調節されることによって身長値の入力が完了してもよい。例えば、入力部130によって身長値が増加した後、予め設定された時間に身長値が変化しなければ、体成分測定装置100は身長値の入力が完了したと判断してもよい。他の例として、入力部130で身長値が上下調節され、入力部130に対する圧力が感知される場合、前記身長値の入力が完了してもよい。例えば、入力部130自体が1つのボタンで動作してもよく、入力部130が押される場合、体成分測定装置100は身長値の入力が完了したと判断してもよい。
【0067】
また、入力部130が操作されるとき、表示部120には身長値のデフォルト値が優先的に表示されてもよい。すなわち、入力部130が操作されれば、表示部120では表示されたデフォルト値から身長値が調節されてもよい。このため、体成分測定装置100は、入力部130が操作されるとき、表示部120に示される身長値がデフォルト値から調節されるように表示部120を制御する制御部(図示せず)をさらに含んでもよい。このとき、表示部120は、上述したように入力部130に対する接触が発生する場合、前記デフォルト値を表示してもよい。また、このようなデフォルト値は可変してもよい。
【0068】
体成分測定装置100は、身長値が格納される格納部(図示せず)をさらに含んでもよい。ここで、上述したデフォルト値は、格納部に格納された少なくとも一人以上の過去の被測定者などの身長値のうちの1つであってもよい。例えば、デフォルト値は、格納部に格納された過去の被測定者の身長値であってもよい。すなわち、家庭用のように体成分測定装置100のユーザが極めて少ない場合には、過去の被測定者が再び体成分測定装置100を利用する確率が極めて高い。このような場合には、既に格納された被測定者などの身長値が再び利用される確率が極めて高いだけでなく、過去の被測定者が再び体成分測定装置100を使用する確率が最も高い。したがって、体成分測定装置100は、格納部に格納された少なくとも一人以上の過去の被測定者などの身長値のうちの1つ、特に過去の被測定者の身長値をデフォルト値として利用することにより、ユーザの便宜性を極大化することができる。
【0069】
また、デフォルト値は、現在の被測定者の体重に対応する標準身長値であってもよい。例えば、現在の被測定者が体成分測定装置100を利用するために電極部110の上に上がれば、体成分測定装置100の体重測定部が現在の被測定者の体重値を測定し、測定された体重値に対応する標準身長値を確認してデフォルト値として表示部120に表示してもよい。したがって、現在の被測定者は、デフォルト値から入力部130による最小限の操作だけによって自身の身長値を入力してもよい。
【0070】
また、デフォルト値は、以前被測定者などの体重に対応する標準身長値であってもよい。例えば、銭湯などのように業者で用いられる体成分測定装置100は、多くの人が体成分測定装置100を利用するため、体成分測定装置100を誰が利用するかを知ることが難しい。したがって、体成分測定装置100は、過去の被測定者などの体重に対応する標準身長値を利用することにより、ユーザがデフォルト値から最小の変化だけで身長値を入力するようにしてもよい。このとき、以前被測定者などの体重は、上述した格納部に身長値と共に格納される体重値から把握してもよい。
【0071】
また、体成分測定装置100は、格納部に格納された身長値の平均値を演算する演算部(図示せず)をさらに含んでもよい。ここで、デフォルト値は、演算部で演算された身長値の平均値であってもよい。この場合にも、体成分測定装置100は、既に格納された身長値の平均値を利用することにより、どの被測定者が再び体成分測定装置100を利用しても、平均的な最小限の操作によって身長値を入力することができる。
【0072】
図6は、本発明の一実施形態に係る体成分測定装置の入力部と表示部を示す図である。以後では、図2図6を共に参照しながら、体成分測定装置100の電源を印加する方法と身長値が入力される方法についてより詳しく説明する。
【0073】
第1点線ボックス610は、被測定者が電極部110が配置された踏み板の上に上がっていない状態で入力部130を押したとき、電源が印加されて体成分測定装置100が駆動することを示している。すなわち、入力部130が電源ボタンの機能を含んでもよい。このとき、第1点線ボックス610には、表示部120にデフォルト値として「0.0センチメートル」が表示された場合を示している。しかし、必要によって、デフォルト値は上述したように多様な方法によって決定されて表示されてもよい。
【0074】
第2点線ボックス620は、被測定者が電極部110が配置された踏み板の上に上がった状態で体成分測定装置100の体重測定部が圧力を感知したとき、自動で電源が印加されて体成分測定装置100が駆動することを示している。ここで、表示部120には、被測定者に対して測定された体重値が表示されてもよい。
【0075】
第3点線ボックス630は、電源が印加されて体成分測定装置100が駆動した後、体成分測定装置100のユーザが入力部130を時計方向または反時計方向に調節して身長を入力する様子を示している。このとき、表示部120は、時計方向または反時計方向に回転する連続制御器によって減少または増加する身長値を表示してもよい。
【0076】
このとき、入力部130によって身長値の操作が一定時間以上発生しなかったり入力部130が押されたりする場合、体成分測定装置100は身長値の入力が完了したと判断してもよく、表示部120は入力が完了した身長値を表示してもよい。
【0077】
図2図6に示す表示部120は一例に過ぎず、本発明の実施形態に係る表示部120が図2図6に示す表示部120に制限されることはない。例えば、図2図6では内臓脂肪を平方センチメートルの単位で表示したが、必要によって、内臓脂肪は予め設定されたレベルの形態で表示されてもよい。
【0078】
図7は、本発明の一実施形態に係る体成分測定装置の表示部の変化を示す図である。以後では、図2図7を共に参照しながら、体成分測定装置100で体成分を測定する間、表示部120で生体情報を表示する過程を説明する。
【0079】
第1点線ボックス710は、被測定者が電極部110が配置された踏み板の上に上がった状態で手電極部を掴んだとき、表示部120で測定姿勢を示す部分が点滅する様子を示している。
【0080】
第2点線ボックス720は、体成分測定装置100が被測定者の体成分を測定する間、表示部120で測定進行率が表示される様子を示している。このとき、必要によって、体成分測定装置100は、開始音および測定進行音のうちの少なくとも1つの音信号を出力してもよい。
【0081】
第3点線ボックス730は、体成分分析が完了した後、表示部120に体成分の測定が完了したことを知らせる「End」が表示され、測定された生体情報が順に表示される様子を示している。すなわち、図7の一例では、身長と体重に関する情報が表示された状態で体脂肪量、筋肉量、内臓脂肪に関する情報が順に表示される様子を示している。体成分測定装置100は、体成分の測定が完了したとき、必要によっては終了音を出力してもよい。
【0082】
このとき、表示部120は、測定された測定値それぞれを時間の流れに応じて1つずつ表示する第1領域、および前記第1領域で示された測定値を順にすべて表示する第2領域を含んでもよい。すなわち、図7において、第1領域は大きい数字が時間の流れに応じて1つずつ表示される表示部120の右側領域に対応してもよく、第2領域は体脂肪量、筋肉量、内臓脂肪などの測定値が順にすべて表示される表示部120の左側領域に対応してもよい。例えば、第1領域では体重、体脂肪量、筋肉量、および内臓脂肪に関する情報が2秒ずつ順に表示されてもよく、第2領域では一度表示された情報が累積して継続して表示されてもよい。
【0083】
また、第1領域に第1測定値が表示されるとき、第2領域に順に表示された測定値のうちの第1測定値にカーソルが表示されてもよく、第1領域に第2測定値が表示されるとき、第2領域に順に表示された測定値のうちの前記第2測定値にカーソルが表示されてもよい。すなわち、図7の第3点線ボックス730に示された表示部120には、現在の第1領域に表示される測定値に対応する第2領域の測定値にカーソルが表示されていることが分かる。
【0084】
測定された体成分に対する表示が完了した後、一定時間が経過すれば、印加されていた電源がオフ(off)になり、一定時間内に再び電源が印加されれば、表示部120は最後に測定した測定値を第2領域に表示してもよい。
【0085】
体成分測定装置100は、電源を印加するプロセスを含んでもよい。ここで、電源を印加するプロセスは、上述して説明したように、入力部130が押されれば実行されてもよく、または体重測定部が被測定者の体重を認識すれば実行されてもよい。
【0086】
また、体成分測定装置100は、被測定者が正しい測定姿勢をとったかを判断して被測定者に知らせ、被測定者の測定姿勢をとる時点を知らせる通知部(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0087】
図8は、本発明の一実施形態に係る体成分測定装置の内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る体成分測定装置800は、図1図7を参照しながら説明した体成分測定装置100に対応してもよく、図8に示すように、電極部810、体重測定部820、表示部830、入力部840、インピーダンス測定部850、および体成分測定部860を含んでもよく、必要によっては制御部871、格納部872、演算部873、および通知部874のうちの少なくとも1つを選択的に含んでもよい。それぞれの構成要素については、既に図1図7によって詳しく説明したため、反復する説明は省略する。
【0088】
図9は、本発明の一実施形態において、体成分測定装置が実行するプロセスの一例を示す図である。本実施形態に係るプロセスは、図8を参照しながら説明した体成分測定装置800によって実行されてもよい。
【0089】
第1プロセス910において、体成分測定装置800は、入力部840によって身長値が入力され、表示部830によって身長値を表示する。
【0090】
第2プロセス920において、体成分測定装置800は、電極部810と接触した被測定者の体重値を体重測定部820によって測定する。
【0091】
第3プロセス930において、体成分測定装置800は、インピーダンス測定部850によって電極部810と接触した人体のインピーダンス値を測定する。
【0092】
第4プロセス940において、体成分測定装置800は、体成分測定部860によって体成分値を測定する。
【0093】
第5プロセス950において、体成分測定装置800は、体重測定部820によって測定された体重値と体成分測定部860によって測定された体成分値を表示部830によって表示する。
【0094】
図10は、本発明の一実施形態において、体成分測定装置が実行するプロセスの他の例を示す図である。本実施形態に係るプロセスは、図8を参照しながら説明した体成分測定装置800によって実行されてもよく、電極部810が図2で説明したように、手電極部および足電極部に分かれる場合に実行されてもよい。
【0095】
第1プロセス1010において、体成分測定装置800は、足電極部に上がった被測定者の体重値を体重測定部820によって測定する。
【0096】
第2プロセス1020において、体成分測定装置800は、入力部840によって身長値が入力され、表示部830が身長値を表示する。
【0097】
第3プロセス1030において、体成分測定装置800は、インピーダンス測定部850によって手電極部と接触した人体のインピーダンス値を測定する。
【0098】
第4プロセス1040において、体成分測定装置800は、体成分測定部860によって体成分値を測定する。
【0099】
第5プロセス1050において、体成分測定装置800は、体重測定部820によって測定された体重値と体成分測定部860によって測定された体成分値を表示部830によって表示する。
【0100】
図1図7では、体成分測定装置100の踏み板の上に入力部130と表示部120が配置される実施形態について説明した。また、図8図10の実施形態によって説明した体成分測定装置800も、入力部840と表示部830が踏み板の上に配置されて実現されてもよい。
【0101】
しかし、後述する本発明の他の実施形態に係る体成分測定装置800では、図2のように電極部810が手電極部および足電極部に分けられてもよく、入力部840および表示部830のうちの少なくとも1つが、手電極部が配置されたハンドル上に配置されて実現されてもよい。
【0102】
図11は、本発明の他の実施形態において、入力部がハンドル上に配置されて実現された体成分測定装置が実行するプロセスの例を示す図である。本実施形態に係るプロセスは、図8で説明した体成分測定装置800によって実行されてもよく、電極部810が図2で説明したように、手電極部および足電極部に分かれており、少なくとも入力部840が図2で説明したハンドル210上に配置された場合に実行されてもよい。
【0103】
第1プロセス1110において、体成分測定装置800は、手電極部を掴んで足電極部に上がった被測定者の体重値を体重測定部820によって測定する。
【0104】
第2プロセス1120において、体成分測定装置800は、手電極部が配置されたハンドルの入力部840によって身長値が入力され、表示部830によって身長値を表示する。
【0105】
第3プロセス1130において、体成分測定装置800は、インピーダンス測定部850によってインピーダンス値を測定する。
【0106】
第4プロセス1140において、体成分測定装置800は、体成分測定部860によって体成分値を測定する。
【0107】
第5プロセス1150において、体成分測定装置800は、体重測定部820によって測定された体重値と体成分測定部860によって測定された体成分値を表示部830によって表示する。
【0108】
図12は、本発明の一実施形態において、生体情報管理システムを概括的に示す図である。図12は、本実施形態に係る生体情報管理システム1200と少なくとも1つの体成分測定装置1210、およびユーザ端末1230を示している。
【0109】
生体情報管理システム1200は、少なくとも1つの体成分測定装置1210から生体情報を受信して格納および管理するシステムである。このとき、少なくとも1つの体成分測定装置1210は、生体情報管理システム1200で測定された生体情報を直接に送信してもよく、または別途のユーザ端末1230を利用して生体情報管理システム1200lに送信してもよい。
【0110】
例えば、別途のユーザ端末1230を利用する場合、体成分測定装置は「Bluetooth(登録商標)」などのような近距離通信網を介してユーザ端末1230と通信して生体情報をユーザ端末1230に送信してもよく、ユーザ端末1230はインターネットを介して生体情報管理システム1200に生体情報を伝達してもよい。
【0111】
より詳しい例として、ユーザが家庭用体成分測定装置を購入して利用しようとする場合、PC(Personal Computer)でインターネットを介して体成分測定装置の連動プログラムをダウンロードして設置してもよく、「Bluetooth(登録商標)」やUSB(Universal Serial Bus)などを利用してPCと体成分測定装置を接続してもよい。ここで、PCの連動プログラムが作動している状態でユーザが体成分測定装置によって体成分を測定する場合、測定された生体情報がPCによって生体情報管理システム1200に送信されてもよい。ユーザは体成分を測定しなかった状態でも、PCの連動プログラムを利用してユーザアカウントを生成してもよい。
【0112】
また、他の例として、体成分測定装置1210の表示部の少なくとも一部をカメラで撮影したイメージを生体情報管理システム1200に送信することにより、生体情報が伝達されてもよい。
【0113】
図13は、生体情報管理システム1200と直接通信によって体成分測定装置1210から生体情報を受信して格納および管理する実施形態を説明し、図14は、体成分測定装置1210の表示部の少なくとも一部に対してイメージ撮影によって受信される生体情報を生体情報管理システム1200が格納および管理する実施形態をそれぞれ説明する。
【0114】
図13は、本発明の一実施形態において、生体情報管理システムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る生体情報管理システム1300は、受信部1310、生成部1320、および格納部1330を含み、必要によっては管理部1340をさらに含んでもよい。
【0115】
受信部1310は、入力された身長値、被測定者に対して測定した体重値、およびインピーダンス値によって被測定者の体成分値を測定する体成分測定装置から生体情報および体成分測定装置の機器固有番号を含むデータを受信する。ここで、生体情報は、測定生体情報の体成分値と入力生体情報の身長値を含んでもよい。
【0116】
生成部1320は、生体情報および機器固有番号を利用してユーザ識別情報を生成する。
【0117】
格納部1330は、生成されたユーザ識別情報と生体情報を互いに関連して格納データとして格納する。
【0118】
管理部1340は、受信部1310によって受信されたデータと格納部1330に既に格納された格納データを比較して現在のユーザを識別し、識別されたユーザの生体情報を格納データにアップデートする。
【0119】
このとき、管理部1340は、受信されたデータのうちの入力生体情報と機器固有番号を既に格納された格納データとまず比較してユーザを識別してもよい。ここで、入力生体情報は身長値を含んでもよい。例えば、1つの体成分測定装置を用いる「家族アカウント」が生成されている場合、管理部1340は機器固有番号によって「家族アカウント」を識別してもよく、ユーザの身長値を用いて「家族アカウント」内の「ユーザアカウント」を識別してもよい。
【0120】
また、管理部1340は、受信されたデータのうちの測定生体情報と機器固有番号を既に格納された格納データと比較して識別されたユーザを確認してもよい。ここで、測定生体情報は、体重値、インピーダンス値、および体成分値のうちの少なくとも1つを含んでもよい。すなわち、互いに異なる被測定者の間にも同一する機器固有番号と同一する身長値が存在する可能性があるため、体重値、インピーダンス値、および体成分値のうちの少なくとも1つをさらに利用して識別されたユーザを確認してもよい。
【0121】
管理部1340は、受信されたデータと単一の格納データの間の差が許容範囲以内である場合、ユーザの生体情報を前記格納データにすぐにアップデートしてもよい。例えば、管理部1340は、身長値、体重値、インピーダンス値、および体成分値のうちの少なくとも1つに対し、受信されたデータに含まれた値と単一の格納データに含まれた値の差が許容範囲以内である場合には、ユーザの生体情報を該当する単一の格納データにすぐにアップデートしてもよい。
【0122】
しかし、身長値、体重値、インピーダンス値、および体成分値のうちの少なくとも1つに対し、受信されたデータに含まれた値と格納データに含まれた値の差が許容範囲以内である格納データが複数である場合、管理部1340は複数の格納データに関する情報をユーザに提供し、ユーザによって選択された格納データにユーザの生体情報をアップデートしてもよい。すなわち、管理部1340は、受信されたデータと複数の格納データそれぞれの間の差が許容範囲以内である場合、前記複数の格納データに関する情報をユーザに提供し、ユーザによって選択された格納データにユーザの生体情報をアップデートしてもよい。
【0123】
また、管理部1340は、身長値、体重値、インピーダンス値、および体成分値のうちの少なくとも1つに対し、受信されたデータに含まれた値と格納データに含まれた値の差が許容範囲以内の格納データが存在しない場合、機器固有番号を用いて生体情報を確認してもよい。すなわち、管理部1340は、受信されたデータと格納データ間の差が許容範囲を逸脱する場合、受信された機器固有番号と同一する機器固有番号を含む格納データに関する情報をユーザに提供し、ユーザによって選択された格納データにユーザの生体情報をアップデートしてもよい。
【0124】
図14は、本発明の他の実施形態において、生体情報管理システムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る生体情報管理システム1400は、受信部1410および生体情報抽出部1420を含み、必要によっては格納部1430をさらに含んでもよい。
【0125】
受信部1410は、入力された身長値、被測定者に対して測定した体重値、およびインピーダンス値によって被測定者の体成分値を測定する体成分測定装置の表示部の少なくとも一部を撮影し、撮影されたイメージを送信する端末機からイメージを受信する。
【0126】
生体情報抽出部1420は、イメージを分析して生体情報を抽出する。
【0127】
格納部1430は、抽出された生体情報をユーザ識別情報と関連して格納データとして格納する。
【0128】
すなわち、ユーザは、体成分測定装置の表示部の少なくとも一部に表示された生体情報をカメラ、スマートフォンなどを利用して撮影し、撮影されたイメージをスマートフォンまたはPCなどの端末機を利用して生体情報管理システム1400に送信してもよい。ここで、生体情報管理システム1400は、受信されたイメージを分析して生体情報を抽出することにより、被測定者の生体情報が得られるようになる。
【0129】
図14で省略した内容は図13を参照してもよく、図12図14で説明される体成分測定装置については図1図11を参照してもよい。
【0130】
このように、本発明の実施形態によれば、被測定者の身長値を除いた他のユーザ情報を入力しなくても、体成分を測定することができる。
【0131】
また、被測定者の身長値だけを入力要素とするため、ダイヤル、ノブ、スライドバー、ホイールなどの連続制御器などのように簡単な形態の単一の入力部だけでユーザ情報の入力が可能であり、身長値だけが入力されて被測定者の身体と電極部が接触することだけで体成分を測定してもよい。ただし、必要によっては、体成分値以外の比較指標を提供するために、年齢および性別のうちの少なくとも1つがさらに入力されてもよい。すなわち、体成分値の測定のためには、年齢および性別と独立的に身長値だけが入力されてもよいが、体成分値でない他の別途の比較指標をさらに提供するために、年齢と性別のうちの少なくとも1つがさらに入力されてもよい。このような年齢や性別は、体成分測定が完了した後に入力されてもよい。
【0132】
また、表示部に示される身長が可変なデフォルト値から調節されるようにすることにより、身長値の入力時にユーザの便宜性を極大化することができ、身長値の入力時、柔軟に設定された身長のデフォルト値を確認し、ユーザがその身長のデフォルト値からボタン、ダイヤル、またはホイール形態の入力部を調節して自身の身長を最小限に高めたり低めたりして調節することにより、狭い身長値の範囲を移動することによって入力時間が短縮され、入力の不便を減らすことができる。
【0133】
また、第1領域および第2領域に分けられた表示部により、第1領域は測定された測定値それぞれを時間の流れに応じて1つずつ大きく表示し、第2領域は第1領域で示された測定値を累積してすべて表示し、ユーザに体成分測定結果を一目で確認しやすいユーザインターフェースの形態で提供することにより、ユーザの便宜性を向上させることができる。
【0134】
また、体成分測定装置の表示部の少なくとも一部を撮影したイメージをユーザのPCやスマートフォンなどのユーザ端末を介して受信し、受信されたイメージを分析して生体情報を抽出することにより、ユーザの体成分測定結果データを管理することができ、体成分測定装置の機器固有番号とユーザの身長値を利用してユーザを識別してもよい。
【0135】
以上、本発明は限定された実施形態と図面によって説明されたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。
【0136】
したがって、本発明の範囲は、説明された実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0137】
100:体成分測定装置
110:電極部
120:表示部
130:入力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14