特許第6192517号(P6192517)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6192517
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】プラグ抜け防止具
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20170828BHJP
【FI】
   H01R13/639 Z
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-249939(P2013-249939)
(22)【出願日】2013年12月3日
(65)【公開番号】特開2015-106557(P2015-106557A)
(43)【公開日】2015年6月8日
【審査請求日】2016年7月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】596058904
【氏名又は名称】有限会社アバンテック
(74)【代理人】
【識別番号】100157912
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 健
(74)【代理人】
【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】高橋 明弘
【審査官】 板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3162496(JP,U)
【文献】 特開2005−056809(JP,A)
【文献】 特開2007−154517(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0038581(US,A1)
【文献】 実開平06−027614(JP,U)
【文献】 特開2009−286415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
U字形の金属製のワイヤの曲折部を2枚の薄片で挟み込んで接着したプラグ保持具を備え
前記薄片を機器類に固着させるとともに、前記ワイヤの両端をプラグに巻き付けて塑性変形させることで、機器類に対してプラグを固定可能であることを特徴とする、プラグ抜け防止具。
【請求項2】
前記ワイヤの曲折部の位置を外部から視認するための目印を前記薄片の表面に設けたことを特徴とする、請求項1記載のプラグ抜け防止具。
【請求項3】
前記ワイヤ全体を絶縁コーティングしたことを特徴とする、請求項1又は2記載のプラグ抜け防止具。
【請求項4】
前記プラグ保持具と組み合わせて使用する巻付具を備え、
前記巻付具は、プラグに固着可能なベース部と、前記ベース部の表面に形成された複数の突起と、を有し、
前記ワイヤの両端を前記複数の突起に巻き付けることで、機器類に対してプラグを固定することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプラグ抜け防止具。
【請求項5】
前記突起には、前記ワイヤを貫通させることができる挿通孔が設けられていることを特徴とする、請求項4記載のプラグ抜け防止具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、機器類に対してプラグを固定するためのプラグ抜け防止具に関する。
【背景技術】
【0002】
接続したプラグが誤って抜けてしまう問題の対策として、本出願人は例えば特許文献1記載のプラグ保持板を提案した。この特許文献1記載のプラグ保持板は、プラグの根元に掛け止めさせるための切欠きを中央に形成し、前記切欠きの両側には帯状の結束具を差し込むための長孔を平行に形成するとともに、前記長孔の両端付近及び前記長孔の中央付近に紐状の結束具を差し込むための挿通孔を形成したことを特徴としている。このプラグ保持板によれば、細長状面ファスナー、帯状面ファスナー、タイベースなどの各種の結束具を状況に応じて使い分けることで、様々な機器の形状や配置に対応してプラグの抜けを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−248355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した特許文献1記載のプラグ保持板を使用した場合、強固に固定できるものの、プラグ保持板が外観上目立ってしまう。例えば展示用の機器類に差し込んだプラグの抜けを防止したい場合などは、目立たずに簡易的にプラグを固定できる方法が求められていた。
【0005】
また、上記した特許文献1記載のプラグ保持板をケーブルタイで固定すると、固定したプラグを抜き差ししたい場合にはケーブルタイを切断しなければならないため、ケーブルタイを再利用できず、頻繁に抜き差しするようなプラグの固定には不向きである。なお、プラグ保持板を面ファスナーで固定すれば再利用できない問題は発生しないが、取り外しがあまりにも容易であるため、いたずらをされやすいという問題があった。例えば展示用の機器類に使用する場合には、取り外しがあまりにも容易であると、展示用のパソコンに差し込んだUSBメモリを抜き取られたり、持ち込んだUSBメモリを展示用のパソコンに接続されたり、といったいたずらをされるおそれがあった。
【0006】
他にも、例えばノートパソコンにモバイルWi‐Fiルーターなどの携帯用通信端末を固定したり、携帯用通信端末側でUSBプラグが抜けないように固定したり、といった用途に使用する場合も、目立たずに簡易的にプラグを固定できる方法が求められていた。
【0007】
そこで、本発明は、目立たずに、かつ、作業容易に、機器類に対してプラグを固定することができるとともに、いたずらもされにくいプラグ抜け防止具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明は、U字形の金属製のワイヤの曲折部を2枚の薄片で挟み込んで接着したプラグ保持具を備え、前記薄片を機器類に固着させるとともに、前記ワイヤの両端をプラグに巻き付けて塑性変形させることで、機器類に対してプラグを固定可能であることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記ワイヤの曲折部の位置を外部から視認するための目印を前記薄片の表面に設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記ワイヤ全体を絶縁コーティングしたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記プラグ保持具と組み合わせて使用する巻付具を備え、前記巻付具は、プラグに固着可能なベース部と、前記ベース部の表面に形成された複数の突起と、を有し、前記ワイヤの両端を前記複数の突起に巻き付けることで、機器類に対してプラグを固定することを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、前記突起には、前記ワイヤを貫通させることができる挿通孔が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、ワイヤの両端をプラグに巻き付けることで、機器類に対してプラグを固定可能であるため、プラグがどのような形状であってもワイヤを絡ませて固定することができる。このようなプラグ抜け防止具によれば、薄片を機器類の裏側に取り付けた場合には細いワイヤだけが視認可能な状態でプラグを固定できるので、目立たずにプラグを固定することができる。また、ワイヤを絡ませて固定するため、作業容易に機器類に対してプラグを固定することができるとともに、何重にも巻きつけたりすることでいたずらされにくくすることもできる。
【0015】
しかも、1本のU字形のワイヤの曲折部を2枚の薄片で挟み込んでいるため、例えば2本の真っ直ぐなワイヤを薄片で挟み込んだ態様と比較してワイヤの引抜抵抗を大きくすることができる。すなわち、ワイヤを薄片から抜けにくくすることができるので、ワイヤが薄片から引き抜かれてプラグの固定が外れてしまうことがない。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記ワイヤの曲折部の位置を外部から視認するための目印を前記薄片の表面に設けたので、薄片を固着させるためのスペースが狭い場合でも、機器類の形状等に合わせて薄片を切断して使用することができる。なお、機器類の形状等に合わせて薄片を切断する際にワイヤの曲折部が外部から視認できないと、誤ってワイヤを切断してしまい、その結果ワイヤが薄片から抜けやすくなってしまうおそれがある。しかしながら、ワイヤの曲折部が外部から視認できるようにすれば、誤ってワイヤを切断してしまうミスを防止できる。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記ワイヤ全体に絶縁コーティングを施したので、絶縁性、耐摩耗性、耐腐食性等を向上させることができる。また、ワイヤの先端までコーティングされているので、ワイヤの先端が人体に刺さって怪我をするなどの問題も発生しにくい。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記プラグ保持具と組み合わせて使用する巻付具を備え、前記巻付具は、プラグに固着可能なベース部と、前記ベース部の表面に形成された複数の突起と、を有し、前記ワイヤの両端を前記複数の突起に巻き付けることで、機器類に対してプラグを固定できるので、プラグにワイヤを絡ませるための引っ掛かりがない場合であっても、複数の突起にワイヤを絡ませることでプラグを固定することができる。また、プラグにワイヤを絡ませるための引っ掛かりがある場合でも、巻付具を使用すればより確実にプラグを固定することができる。
【0019】
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、前記突起には、前記ワイヤを貫通させることができる挿通孔が設けられているので、挿通孔にワイヤを貫通させることで、より確実にワイヤを固定することができる。例えば、プラグの差し込み方向に沿って設けられた挿通孔にワイヤを貫通させれば、プラグを横振れしにくく固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】プラグ保持具及び巻付具の外観図である。
図2】(a)プラグ保持具の一部拡大図、(b)A−A断面図である。
図3】プラグ保持具の一部拡大斜視図である。
図4】プラグ保持具を構成する要素を分解した側面図である。
図5】プラグ保持具を構成する要素を分解した底面図である。
図6】プラグ保持具の使用状態を示す説明図である。
図7】巻付具の(a)正面図、(b)底面図、(c)側面図である。
図8】プラグ保持具及び巻付具の使用状態を示す説明図である。
図9】プラグ保持具を切断する様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0022】
本実施形態に係るプラグ抜け防止具は、図1に示すようなプラグ保持具10を備えている。このプラグ保持具10は、図1に示すような巻付具20と組み合わせて使用してもよいし、巻付具20と組み合わせずに単独で使用してもよい。
【0023】
プラグ保持具10は、図2〜5に示すように、ワイヤ11と、2枚の薄片12,13と、粘着テープ14と、剥離紙15と、を備えている。
【0024】
ワイヤ11は、U字形に形成された曲折部11aと、この曲折部11aの両端から延びる直線部11bと、からなっており、金属製線材を絶縁コーティングして作成されている。このワイヤ11は、プラグ40に沿って巻き付けやすくするためにできる限り細くすることが望ましく、具体的には金属製線材の直径を0.35mm以下とすることが望ましい。また、ワイヤ11の絶縁コーティングは金属製線材の全体に施されており、ワイヤ11の先端部も覆っている。このように先端部までコーティングすることで、ごく細く形成された金属製線材の先端が人体に刺さったりする事故を防ぐことができるようになっている。
【0025】
2枚の薄片12,13は、U字形のワイヤ11の曲折部11aを挟み込んで保持するものであり、表側の第1薄片12と裏側の第2薄片13とからなる。第1薄片12と第2薄片13とは同じ大きさに形成されており、図5に示すように、それぞれの内側にはワイヤ11の曲折部11aを配置するためのU字形のワイヤ用溝12a,13aが凹設されている。第1薄片12及び第2薄片13は、このワイヤ用溝12a,13aにワイヤ11の曲折部11aを挟み込んだ状態で互いに接着されることで、ワイヤ11を強固に保持するようになっている。
【0026】
なお、第1薄片12の表面には、ワイヤ用溝12aと表裏で対応する位置に盛り上げ部12bが形成されている。この盛り上げ部12bは、ワイヤ11の曲折部11aの位置を外部(表面側)から視認するための目印となるものである。
【0027】
粘着テープ14は、第2薄片13の表面に張り付けられるものであり、薄片12,13を機器類30に固着させるための接着手段である。
【0028】
剥離紙15は、粘着テープ14の接着面を保護するためのものである。使用時に剥離紙15を粘着テープ14の接着面からはがすことにより、粘着テープ14の接着面が露わとなり、機器類30に固着可能な状態となる。
【0029】
このプラグ保持具10を使用してプラグ40を固定する際には、図6に示すように、粘着テープ14を使用して薄片12,13を機器類30に固着させるとともに、ワイヤ11の両端をプラグ40側の部材(プラグ40そのものや、プラグ40に固定された部材)に巻き付けることで、機器類30に対してプラグ40を固定する。本実施形態に係るワイヤ11はごく細いため、図6に示すように、たとえばプラグ40の根元を曲げやすくするための溝41などに入り込ませて絡ませることもできる。プラグ40に絡んだワイヤ11は、塑性変形した状態を保つことでプラグ40をしっかりと保持する。
【0030】
なお、例えば図8に示すような引っ掛かりのないプラグ40(USBメモリ)を固定する場合には、図7に示すような巻付具20を使用してもよい。
この巻付具20は、プラグ40に固着可能な板状のベース部21と、前記ベース部21の表面に形成された第1突起22及び第2突起23と、を有している。
【0031】
ベース部21は、特に図示しないが、裏面に粘着テープなどの接着手段を備えており、プラグ保持具10と同様に平坦面に固着できるようになっている。
【0032】
第1突起22及び第2突起23は、短い円柱状の軸部22b,23bと、この軸部22b,23bの上端に設けられた頭部22a,23aと、を備えている。頭部22a,23aは軸部22b,23bよりも大径に形成されている。また、軸部22b,23bには、ワイヤ11を貫通させることができる挿通孔22c,23cが設けられている。本実施形態においては、第1突起22に形成された挿通孔22cは巻付具20の長手方向に貫通形成されており、第2突起23に形成された挿通孔23cは巻付具20の短手方向に貫通形成されている。このように2つの挿通孔22c,23cが互いに異なる方向(例えば直交方向)に貫通形成されることで、使用環境等に応じて挿通孔22c,23cを使い分けできるように形成されている。
【0033】
この巻付具20を使用すれば、例えば図8に示すような引っ掛かりのないプラグ40(USBメモリ)であっても、ワイヤ11の両端を複数の突起22,23に巻き付けることで、機器類30に対してプラグ40を固定することができる。
【0034】
なお、ワイヤ11を突起22,23に巻き付ける方法としては、例えば図8に示すように8の字形に巻き付けてもよい。また、2本に分かれたワイヤ11を1本に束ねて突起22,23に巻き付けてもよい。また、ワイヤ11を挿通孔22c,23cに挿通して巻き付けてもよい。
【0035】
ところで、プラグ保持具10を機器類30に固着する際に、プラグ保持具10を固着するためのスペースが限られている場合がある。例えば、複数のプラグ保持具10を並べて配置したいが、そのまま機器類30にプラグ保持具10を並べて固着すると互いに重なり合ってしまう場合がある。このような場合には、図9に示すように、プラグ保持具10の薄片12,13を切断することで、薄片12,13の面積を小さくすることができる。このとき、上述したように、第1薄片12の表面にはワイヤ用溝12aに沿って目印の盛り上げ部12bが形成されているため、ワイヤ11を切断しないようにぎりぎりまで薄片12,13を小さく切断することができる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態によれば、ワイヤ11の両端をプラグ40に巻き付けることで、機器類30に対してプラグ40を固定可能であるため、プラグ40がどのような形状であってもワイヤ11を絡ませて固定することができる。このようなプラグ抜け防止具によれば、薄片12,13を機器類30の裏側に取り付けた場合には細いワイヤ11だけが視認可能な状態でプラグ40を固定できるので、目立たずにプラグ40を固定することができる。また、ワイヤ11を絡ませて固定するため、作業容易に機器類30に対してプラグ40を固定することができるとともに、何重にも巻きつけたりすることでいたずらされにくくすることもできる。
【0037】
しかも、1本のU字形のワイヤ11の曲折部11aを2枚の薄片12,13で挟み込んでいるため、例えば2本の真っ直ぐなワイヤを薄片で挟み込んだ態様と比較してワイヤ11の引抜抵抗を大きくすることができる。すなわち、ワイヤ11を薄片12,13から抜けにくくすることができるので、ワイヤ11が薄片12,13から引き抜かれてプラグ40の固定が外れてしまうことがない。
【0038】
また、前記ワイヤ11の曲折部11aの位置を外部から視認できるように目印を設けたので、薄片12,13を固着させるためのスペースが狭い場合でも、機器類30の形状等に合わせて薄片12,13を切断して使用することができる。なお、機器類30の形状等に合わせて薄片12,13を切断する際にワイヤ11の曲折部11aが外部から視認できないと、誤ってワイヤ11を切断してしまい、その結果ワイヤ11が薄片12,13から抜けやすくなってしまうおそれがある。しかしながら、ワイヤ11の曲折部11aが外部から視認できるようにすれば、誤ってワイヤ11を切断してしまうミスを防止できる。
【0039】
また、前記ワイヤ11全体に絶縁コーティングを施したので、絶縁性、耐摩耗性、耐腐食性等を向上させることができる。また、ワイヤ11の先端までコーティングされているので、ワイヤ11の先端が人体に刺さって怪我をするなどの問題も発生しにくい。
【0040】
また、前記プラグ保持具10と組み合わせて使用する巻付具20を備え、前記巻付具20は、プラグ40に固着可能なベース部21と、前記ベース部21の表面に形成された複数の突起22,23と、を有し、前記ワイヤ11の両端を前記複数の突起22,23に巻き付けることで、機器類30に対してプラグ40を固定できるので、プラグ40にワイヤ11を絡ませるための引っ掛かりがない場合であっても、複数の突起22,23にワイヤ11を絡ませることでプラグ40を固定することができる。また、プラグ40にワイヤ11を絡ませるための引っ掛かりがある場合でも、巻付具20を使用すればより確実にプラグ40を固定することができる。
【0041】
また、前記突起22,23には、前記ワイヤ11を貫通させることができる挿通孔22c,23cが設けられているので、挿通孔22c,23cにワイヤ11を貫通させることで、より確実にワイヤ11を固定することができる。例えば、プラグ40の差し込み方向に沿って設けられた第1突起22の挿通孔22cにワイヤ11を貫通させれば、プラグ40を横振れしにくく固定することができる。
【0042】
なお、上記した実施形態においては、巻付具20に突起を2つ設けているが、これに限らず、突起を3つ以上設けてもよい。また、突起に設ける挿通孔の方向も、上記した態様に限らず、任意の方向に設けることができる。また、突起に挿通孔を設けることは必須ではなく、挿通孔を設けなくてもよい。
【0043】
また、上記した実施形態においては、ワイヤ11の曲折部11aの位置を外部から視認するための目印として第1薄片12の表面に盛り上げ部12bを形成したが、目印としてはこれに限らず、例えば溝を形成して目印にしたり、印刷などにより平面的な目印を設けてもよい。
【符号の説明】
【0044】
10 プラグ保持具
11 ワイヤ
11a 曲折部
11b 直線部
12 第1薄片(薄片)
12a ワイヤ用溝
12b 盛り上げ部(目印)
13 第2薄片(薄片)
13a ワイヤ用溝
14 粘着テープ
15 剥離紙
20 巻付具
21 ベース部
22 第1突起(突起)
22a 頭部
22b 軸部
22c 挿通孔
23 第2突起(突起)
23a 頭部
23b 軸部
23c 挿通孔
30 機器類
40 プラグ
41 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9