(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6192538
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】ユーザインターフェースに関する方法、コンピュータプログラム、持続性コンピュータ可読媒体、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20130101AFI20170828BHJP
G06F 17/30 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
G06F3/0481 170
G06F17/30 360Z
G06F17/30 380D
【請求項の数】54
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2013-528770(P2013-528770)
(86)(22)【出願日】2011年9月20日
(65)【公表番号】特表2013-542488(P2013-542488A)
(43)【公表日】2013年11月21日
(86)【国際出願番号】GB2011051772
(87)【国際公開番号】WO2012038742
(87)【国際公開日】20120329
【審査請求日】2014年7月10日
【審判番号】不服2016-12390(P2016-12390/J1)
【審判請求日】2016年8月17日
(31)【優先権主張番号】1015720.4
(32)【優先日】2010年9月20日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】513059467
【氏名又は名称】ガモンズ、リチャード
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ガモンズ、リチャード
【合議体】
【審判長】
和田 志郎
【審判官】
新川 圭二
【審判官】
千葉 輝久
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−159197(JP,A)
【文献】
特開平8−305617(JP,A)
【文献】
特開2004−16239(JP,A)
【文献】
中村享介,WebクリエイティブのためのDOM Scripting,日本,株式会社毎日コミュニケーションズ,2007年 4月20日,初版,p. 123
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが、前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ、前記第1のオブジェクトに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを、もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば、前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が、前記第1のオブジェクトの突出の相対的低下より低くなるように、表示させる段階と
を備え、
前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され、前記ループは完全に、または部分的に表示され、
各第2のオブジェクトは、前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し、
マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが、強調表示または状態変更を示す
ユーザインターフェースに関する方法。
【請求項2】
オブジェクトを低減した突出度で表示させる段階は、
前記オブジェクトを小さく見えるようにする、消えるようにする、および、前記オブジェクトを完全にまたは部分的に隠す、のうち少なくとも1つを実行する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが、前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、オブジェクトの前記表示を変更させる段階であって、前記第2のオブジェクトに関連している前記1以上の第1のオブジェクトが表示され続けるかに関わらず、前記第2のオブジェクトのうち少なくとも1つを部分的にまたは完全に表示させ続ける段階と
を備え、
前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され、前記ループは完全に、または部分的に表示され、
各第2のオブジェクトは、前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し、
マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが、強調表示または状態変更を示す
ユーザインターフェースに関する方法。
【請求項4】
前記複数の第1のオブジェクトは、視野範囲に表示され、
前記第2のオブジェクトは、関連する1以上の前記第1のオブジェクトの位置が前記視野範囲に存在しつづけている限り、表示され続ける、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを、位置を変えて表示して、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを、前記第1および第2のオブジェクトの関連を維持するような位置に表示させる段階を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記関連は、前記第1および第2のオブジェクト、および、前記第1および第2のオブジェクト全体または一部をリンクさせる表示エレメントのうち、少なくとも1つの相対位置の結果である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記1以上の第2のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトの1つの、前記1以上の関連する第1のオブジェクトに対する関連を強調する情報を表示させる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の第1のオブジェクトを、前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて配置させる段階を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つの位置を、前記配置に応じて変更する段階を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の第1のオブジェクトの三次元配置のビューの全体または一部を表示させる段階を備え、
前記ビューは二次元または三次元である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
更なる入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトがディスプレイで占めるスペースが低減するように前記ビューの角度を調節する段階を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記更なる入力に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトを表示させない段階を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のオブジェクトは、前記複数の特性を表す1以上の文字、シンボル、またはグラフィックエレメントを視覚的に示す、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
各第2のオブジェクトは、1以上の特性を有する1以上の第1のオブジェクトと、1以上の別の特性を有する別の1以上の第1のオブジェクトとの間の境界を示す情報を提供する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの状態の変化に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つ、および、少なくとも1つの関連する第2のオブジェクトのうち少なくとも1つとの関係で、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの状態の変化の情報を表示させる段階を備える、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つの状態の変化に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つ、および、前記1以上の関連する第1のオブジェクトのうち少なくとも1つとの関係で、前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つの状態の変化の情報を表示させる段階を備える、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の第1のオブジェクトまたは前記第2のオブジェクトのいずれか1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトの状態を、選択されていない状態から選択されている状態に変化させる段階を備える、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の第1のオブジェクトまたは前記第2のオブジェクトのいずれか1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトおよび前記1以上の関連する第1のオブジェクトを、増加した突出度で表示させる段階を備える、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
オブジェクトを増加した突出度で表示する段階は、
前記オブジェクトを現させる、または、大きく見えるようにする、前記オブジェクトが完全にまたは部分的に明瞭化する、前記オブジェクトをより中心に表示させる、および、前記オブジェクトをより前景に表示させる、のうち少なくとも1つを実行する段階を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、更なる複数の第1のオブジェクトと、更なる1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を備える、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、別の複数の第1のオブジェクトと、別の1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記複数の第1のオブジェクトの1つが更なる複数の第1のオブジェクトと関連づけられているという情報を表示させる段階を有する、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記複数の第1のオブジェクトおよび前記更なる複数の第1のオブジェクトそれぞれを、それぞれのループで同時に表示する段階を備え、
前記ループはそれぞれ同心円または同軸状であるか、または平行軸を持ち、
前記平行軸の場合には、前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応する前記ループの軸を、前記入力がされた前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに位置合わせする、請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
エレメントを表示させる段階を備え、
前記エレメントは、順序立てられたアイテムの配置を有し、各アイテムが、前記1以上の第2のオブジェクトの1つ、前記複数の第1のオブジェクトの1つ、または、それらの特性のいずれかに対応しており、さらに、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのうちどれが最も大きい突出度で表示されているかの情報を有する、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記エレメントに関する入力に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトのうち少なくとも1つ、および、前記1以上の関連する第1のオブジェクトを、位置を変えて表示する段階を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記エレメントは、前記1以上の第2のオブジェクトに代えて表示される、請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
ワードまたはシンボルの1以上のリストまたはアセンブリを表示させる段階を備え、
ワードまたはシンボルの各リストまたはアセンブリは、複数のアイテムを有し、
各アイテムが、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたはその特性に対応する、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関して表示される情報に応じて、前記対応するアイテムとの関係で情報を表示する段階を備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ワードまたはシンボルの前記1以上のリストまたはアセンブリのうち少なくとも1つは、前記複数の第1のオブジェクトのいずれが最も大きい突出度で表示されているかを示す情報を含む、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
前記複数のアイテムのうち1つに関する入力に応じて、前記対応する第1のオブジェクトに関連する入力に応じてとられるアクションと同じアクションをとる段階を備える、請求項27から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記複数の第1のオブジェクトまたは前記対応するアイテムのうち1つに関する入力に応じて、
前記複数の第1のオブジェクトおよび前記1以上の第2のオブジェクトの代わりに、更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
前記複数の第1のオブジェクトに対応する前記ワードまたはシンボルのリストまたはアセンブリに加えて、前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルの更なるリストまたはアセンブリを表示させる段階と
を備える、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたは前記対応するアイテムに関する前記入力に応じて、前記入力が関連する前記複数の第1のオブジェクトのうちどれを表示するかを示す情報を表示させる段階を備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
クエリに合致する前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて表示させる前記複数の第1のオブジェクトを決定する段階を備える、請求項1から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの1以上の特性に基づいて前記クエリを決定して、更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階を備え、
前記更なる複数の第1のオブジェクトは、前記クエリに合致する1以上の特性を有する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記複数の第1のオブジェクトはそれぞれ、複数のデータエレメントからなるセットに対応している、請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記複数の第1のオブジェクトおよび更なる複数の第1のオブジェクトは、前記複数のデータエレメントの階層構造の異なるレベルに対応している、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
予め定められた規則に応じて表示させる前記1以上の第2のオブジェクトを決定する段階を備える、請求項1から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトの1つに関連するデータを取得して、前記データに関する動作を実行する段階を備える、請求項1から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
各第2のオブジェクトは、隣接する複数の第1のオブジェクトに視覚的に関連付けられる、請求項1から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて配置されている前記複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトに視覚的に関連する、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを、位置を変えて表示させ、前記第1のオブジェクトに関連する少なくとも1つの第2のオブジェクトを、前記第1および第2のオブジェクトの関連を維持するような位置に表示させる段階と
を備え、
前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され、前記ループは完全に、または部分的に表示され、
各第2のオブジェクトは、前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し、
マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが、強調表示または状態変更を示す
ユーザインターフェースに関する方法。
【請求項41】
プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、請求項1から40のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備えるコンピュータプログラム。
【請求項42】
請求項41に記載のコンピュータプログラムを備える、持続性コンピュータ可読媒体。
【請求項43】
請求項1から40のいずれか一項に記載の方法を実行する装置。
【請求項44】
ユーザインターフェースに関する装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムを有するメモリと
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、
複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが、前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ、前記第1のオブジェクトに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを、もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば、前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が、前記第1のオブジェクトの突出の相対的低下より低くなるように、表示させる段階と
を実行させ、
前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され、前記ループは完全に、または部分的に表示され、
各第2のオブジェクトは、前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し、
マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが、強調表示または状態変更を示す
ユーザインターフェースに関する装置。
【請求項45】
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトを、ループ状に配置する段階を実行させ、
前記ループは完全に、または部分的に表示される、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトの三次元配置のビューの全体または一部を表示させる段階を実行させ、
前記ビューは二次元または三次元である、請求項44または45に記載の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトおよび前記1以上の関連する第1のオブジェクトをそれぞれ、増加した突出度で表示させる段階を実行させる、請求項44から46のいずれか一項に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、更なる複数の第1のオブジェクトと、更なる1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を実行させる、請求項44から47のいずれか一項に記載の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、
ワードまたはシンボルの1以上のリストまたはアセンブリを表示する段階を実行させ、
ワードまたはシンボルの各リストまたはアセンブリは、複数のアイテムを有し、
各アイテムが、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたはその特性に対応する、請求項44から48のいずれか一項に記載の装置。
【請求項50】
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、
前記複数の第1のオブジェクトまたは対応するアイテムのうち1つに関する入力に応じて、
前記複数の第1のオブジェクトおよび前記1以上の第2のオブジェクトの代わりに、更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
前記複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルのリストまたはアセンブリに加えて、前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルの更なるリストまたはアセンブリを表示させる段階とを実行させる、請求項44から49のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、クエリに合致する前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて表示させる、前記複数の第1のオブジェクトを決定する段階を実行させる、請求項44から50のいずれか一項に記載の装置。
【請求項52】
前記複数の第1のオブジェクトはそれぞれ、複数のデータエレメントからなるセットに対応しており、前記複数の第1のオブジェクトおよび更なる複数の第1のオブジェクトは、前記複数のデータエレメントの階層構造の異なるレベルに対応している、請求項44から51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項53】
請求項43から52のいずれか一項に記載されている装置を有するサーバと、
ネットワーク経由で前記サーバと通信するクライアントデバイスと
を備えるシステム。
【請求項54】
前記クライアントおよびサーバの少なくとも1つと通信して、前記第1および第2のオブジェクトの少なくとも1つに関連するデータを提供する格納デバイスをさらに備える、請求項53に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインターフェースに関しており、特に、文脈が関連しており、階層状に分類されたデータエレメントおよび情報の発見(発見、アクセス、選択、および表示)に関する。
【背景技術】
【0002】
数多くの高度なGUI(グラフィックユーザインターフェース)および表示システムが、文脈的に関連性があり、連続的または階層的に組織化されたデータおよび情報を、特に、ウェブサイト、アプリケーション、またはオペレーティングシステムのカテゴリ、ディレクトリ、フォルダ、ファイル、および、ナビゲーションまたは機能要素を表示する際に、視覚的に分かりやすく、意義ある方法で、かつユーザアクセスがしやすい、という意味で「発見しやすい」形にする、という課題に取り組んできた。しかしながら従来のディスプレイでは、ユーザにとって煩雑ではない方法でスクリーンに表示可能なデータ要素の数が限られていた。本特許では、これらデータ要素をスクリーンでユーザに提示する際に利用する視覚上の表現を「アイコン」と称する場合があるが、これに限定はされない。「スクリーン」または「ディスプレイ」といった用語は、ユーザに視覚的にデジタルデータをアクティブにまたは動的に表示し、ユーザがマウスなどのポインティングデバイス、接触スクリーン、またはその他のユーザインタラクティブ型のデバイス等を利用することで相互作用できるような任意のデバイスのことを示す。
【0003】
ユーザの観点からは、アイコンは、ビデオ、音声アイテム、写真等の個々の、またはグループ化されたマルチメディアアイテム、本、ホテル等の小売用アイテム、連絡先情報等の個人情報等を、しばしば簡潔な様式で表すことができる。これらは、ユーザインタフーフェースの「ウィンドウ」、ウェブサイトリンク(URL)、処理制御エレメント、電子番組ガイド(EPG)データまたはビデオゲームエレメントまたは、ユーザがスクリーン上で見て相互作用する必要があるだろう個々のデータエレメントを表すこともある。これらすべての場合において、アイコンは、利用中の機器の格納エレメントおよび処理エレメント内にある、または、これらに接続されている静的または機能上の(制御)データエレメントへの視覚上のリンクである。アイコンは、データツリーのノードを表し、ここからユーザは、ツリーの異なるレベル内の静的またはアクティブな一連のエレメントを選択して、特定のエレメントまたは機能的な目的を見つけることができるようになる。この検索は、構造化された目的志向の方法によって行うこともできるし、または、これよりも無作為な「ブラウズ」方法によって行うこともできる。
【0004】
これらアイコンをユーザに提示する通常の方法は、ユーザデータベースのクエリの結果をスクリーン上に並べることであろう。これらスクリーンデータ提示が始まった当初から、結果を表示する基本的な方法の1つに、印刷物のカタログにも似た方法がある。つまり、複数のアイコンまたはグラフィックデータエレメントをユーザスクリーンに、アイコンの隣に記述またはタイトルの本文が追加で含まれた画像、シンボル、および/または、テキストの行列状のアイコンからなる静的な「フラット」2Dリニアアレイが集まった1以上の連続した「ページ」またはスクリーンとして、ユーザスクリーンに配置する。これらの提示によって、ユーザは、通常、1ページまたはスクリーンのみを一度に見ることになる。
図1aは、フラットな2Dのリニアアレイ法を示している。
【0005】
より最近の方法では、フラットスクリーンのアイコンがx−y軸の周りに動くのではなく、スクリーンの表面に垂直な第3の「z」次元に動くようにサイズを動的に変更される。このようなディスプレイのアイコンはしばしば、視野の通常の規則に従うように見え、互いの前を動き、互いを隠してゆく(obscure)ように見える。この種類のアイコン提示の典型的なものが、回転3dカルーセルデバイスであり、これは数多くの形態で形成されており、上述した2d配置に共通する類似した問題を抱えている。つまり、カルーセルにたくさんのアイコンがあるので、デバイスの「前方」のアイコンしかはっきり見えない、ということである。つまり、側面および後方のものは、サイズが減らされ、互いに重なり、内容の一部または全部が隠れており、隣接するアイコンまたは隣接しないアイコンの間の関係または文脈上の境界が見えない。
図1cは、この種類のカルーセル配置を示している。
【0006】
ユーザカーソルでマウスオーバされるときに、各アイコンの個々のタイトルまたは記述情報を見せるようにしているような動的な2dシステムにおいてでさえ、同じ欠点があることが明らかである。つまり、これらディスプレイでは、時間をかけずに関連するアイコンの隣接するアイコンまたは隣接しないアイコンの間の関係や文脈上の境界を構築して、ユーザに関連するアイコンが見つかる表示領域を視覚的に提示することが非常に難しい、ということである。これにより、ユーザの認識および記憶能力に過度な負担がかかる。ユーザがこのシステムで成功するかは確率の問題である。利用に関する研究から導き出された事例上の証拠およびデータは、ユーザが、「認識における負荷が高い」と感じており、圧倒されているということである。先行技術の欠点によって、時間も無駄になり、ユーザは、フラストレーションがたまって、目的達成の前に諦めてしまう傾向がある。商用の環境では、これにより取引が失われたり、より重要な場面ではもっと大きな影響が出たりするだろう。
【0007】
複数のアイコンのこれらの移動「ストリーム」または「トレーン」を利用する近年の動的3D(つまり、目に見える、または「視覚上の」遠近感などの、視覚上の奥行に関する手がかりを有するもの)ディスプレイによって、ユーザは、連続した線形の表示ディスプレイまたは回転する「カルーセル」表示ディスプレイをブラウズすることができるようになり、アイコンの配置がユーザまたはシステムの制御の下に動くことができる。これらの提示では、アイコンストリームがループ状または非ループ状である。ループ状のアイコンディスプレイには、連続した、または円形の「カルーセル」または線形のアイコンストリームが、アイコンがスクリーンの一方から現れた後に他方から再度現れるようなものもある。非ループ状のディスプレイは、アイコンを再現させない。つまり、ユーザがアイコンストリームを逆方向に移動させてアイコンを見直す必要がある。3Dアイコンの今まででもっとも有名な例のうち2つを上げると、「リニア/線形」スタイルの提示法であるiTunesの「Coverflow」(Apple Inc.)(
図1d参照)と、オープンソース型の「Cooliris」(
図1e参照)があり、これらは、ウェブサイトその他のアプリケーションに最近登場したものである。これらの表示方法はいずれも、線形の、非ループの、ユーザが制御する、単一または多層型のアレイ、ストリーム、またはアイコンの「ウォール」であり、しばしば100番台の数字を割り振られ、ユーザ制御の下に、スクリーンの一方から他方にトランプカードのように流れ広がるような配置のもの、または、ユーザに対して、またはユーザを超えるように見える画像の多層の平坦なウォールである。「Coverflow」スタイルの「トランプカード」配置は、ストリームの中央位置で、アイコンが大きくなり、アイコン間の間隔が広がっており、外に広がり、各アイコンがユーザに「前向き」位置で提示され、その内容全体が見えるようになっている。このようにして、ユーザは、連続してディスプレイの各アイコンをチェックすることができる。このシステムでは、ユーザは、通常は、クリックおよびドラッグ法、またはより最近ではタッチスクリーンを利用して「マウス」その他のポインティングデバイスによりアイコンの動きを制御することができる。Coverflow配置では、アイコン数が少なくない限りは、中央位置から側面側にいくほど、アイコンが互いに重なりあい、内容を隠すようになるので、アイコンがますます見えなくなる。アイコン数が少ないと、各アイコンのタイトルまたは非常に短い記述を見ることはできるが、アイコン数が増えると、記述またはタイトル本文の表示が通常は1つの前面位置のみに制約される。あるいは、小さな「ポップアップ」テキストウィンドウ(「ツールティップ」と称される場合もある)が、ユーザのカーソルが個々のアイコンの上にくるとあらわれる(「マウスオーバ」("mousing" over))として知られている。「Cooliris」に顕著なフラット移動アレイ配置では、アイコンアレイが、ユーザの制御の下に、アイコンの多層ウォールとして動く。
【0008】
発見容易性‐現在開示されているこのようなフラットな2Dまたは3Dのリニアまたはループのマルチアイコン表示に関してユーザが感じる主な問題点は、特に、
図1b、
図1c、
図1dに示す事例のように互いにアイコンの数が多く、互いに重なり合っているときに、アイコンが見えないことである。より詳しくは、個々のアイコンの間、または全体のアレイ内のアイコン群の間の文脈状の境界が見えないことで、ユーザは、
図1bのような特定のアイコンまたはアイコン群がどこにあるのかわからなくなる。このしばしば重大となりうる要素を、われわれは、「発見容易性」の問題と称する。具体例でこの点を説明する。あるユーザが、よくある音楽アイテムのカタログを含むシステムでクエリまたは検索を行うとする。検索は、弦楽四重奏曲を探す、というものであるとする。通常はその結果は、数ページにわたるアイコンを1ページごとにユーザに提示して、カタログで作曲家ごとに作品を提示する(
図1bがこの問題を示している)。ユーザが最初に直面する問題は、システムがどのようにソートしたか分からないことである。作曲家のアルファベット順なのか、タイトルごとなのか、またはその他の基準に従ったものなのか分からないことである。システムが明らかなソート基準を利用していない場合であっても、個々のソート基準の間の境界は、ほとんどいつでも見えないか、ユーザには見えないページにあるかであり、これが
図1bに示されている。これでは、ユーザは、モーツアルトまたはベートーベンの室内音楽弦楽四重奏曲をどのように見つけることができるだろうか。また、結果ページ全体内のどこにそのページが提示されているのかもわからない。以上をまとめると、ユーザは、それぞれの作曲家に属すアイコンがいくつあるかを確かめる術を有さず、どのように結果(アイコン)がまとめられており、各サブセットまたはサブグループ間の境界がどこなのか(この例では「作曲家」である)、またはどのページのそれらがあるのかを知る術がないということである。数多くのアイコンが数ページにわたり2dアレイで続く場合には、ユーザは、関連する結果がどこにあるのか見当をつけるのが難しかったり、まったくわからなかったりすることになる。ユーザは、通常、一度に1ページまたは1つのスクリーンしかみることができないので、隣接していないアイコン(隣接していてもそうであろうが)がどういう法則に基づいて文脈的に配置されているのかが明らかでない。ユーザは、すべてのページを見渡して、自身のタスクまたは目的に関連するアイコンを見つけるしか方法がない。より一般的には、階層的に組織化されたアイコンは、タイトル、作者、靴のサイズ、色、またはその用途に適したその他の基準によって数字順に、またはアルファベット順にソートされたり、並べられたりしている。しかし、ユーザには小さなサブセットしか一度に見ることができないので、表示における他の見えないページにおいて、関係がどうなっているのか、またはどこに階層的な境界または区切りがあるのか、が明らかでない。この結果、グループ全体の様々な文脈上のサブセットまたはノードの間の境界に目印がなく、隠れたスクリーン「ページ」に紛れており、または法則性なく、予測不可能な形で積み重ねられたアイコンの間に隠れているために、関連する結果を持つページの位置特定または発見が、確率の問題になる。
【0009】
先行技術の、またはより高度な他の3Dデバイスに、親子カルーセル配置というのもがあり、この配置では、カルーセルの各アイコンが、複雑なデータ構造のノードを表している。「親」カルーセルのアイコン(またはツリーノード)の選択によって、子のカルーセルの生成が開始される。子のカルーセルは、より多い子孫を産む。この種類のデバイスは、米国特許出願第12/109,530号明細書に記載されている。マルチレベルのデータツリーを表示する機能は有するものの、このデバイスは、前述した理由から、どのカルーセルに表示されるアイコン間の文脈上の境界および関連性も一目でわからせることはできない(
図1g参照)。
【0010】
以上をまとめると、これらのマルチアイコンシステムはすべて、隣接するアイコンや隣接しないアイコン、および、スクリーンに提示される全体のアイコン群、または、ユーザが関心のあるアイコンが存在する可能性のある位置を、ユーザに一目みてわかるように示すことができない、という1つの致命的な欠点をかかえている。ユーザは、関連するアイコン1つを探すために、提示されているすべてのアイコンを見て回る必要がある。
【0011】
<先行技術の例>
「Coverflow」は、アドレスhttp://www.weberdesignlabs.com/blog_files/itunes/iTunesAlbumArt.htmlを参照のこと。CoverflowはApple Inc.社の登録商標である。Apple Inc. Coverflowは、Apple iTunesをダウンロードすることで見つかる。別のCoverflowクローンはhttp://www.yofla.com/flash/cover-flow/にみつかる。「Cooliris」はアドレスhttp://www.cooliris.com/を参照。
【0012】
既存の特許および特許出願には以下が含まれる。米国特許6,335,737号明細書「Video Display on a graphical Interface:グラフィックインターフェースのビデオディスプレイ」(2002年1月1日)、米国特許出願公開第2008295037号明細書「Method and Apparatus for Generating & 3D Carousel Tree Data Visualisation and Related Device:生成方法および装置、並びに、3Dカルーセルツリーデータ視覚化および関連デバイス」(米国特許出願第12/109,530、2008年11月27日)。
【発明の概要】
【0013】
本発明の第1の態様では、請求項1に請求されているユーザインターフェースに関する方法が提供される。
【0014】
本発明の第2の態様では、請求項3に請求されているユーザインターフェースに関する方法が提供される。
【0015】
本発明の第3の態様では、請求項42に請求されているユーザインターフェースに関する方法が提供される。
【0016】
本発明の第4の態様では、請求項43に請求されているコンピュータプログラムが提供される。
【0017】
本発明の第5の態様では、請求項44に請求されている持続性コンピュータ可読媒体が提供される。
【0018】
本発明の第6の態様では、請求項45に請求されている装置が提供される。
【0019】
本発明の第7の態様では、請求項46に請求されているユーザインターフェースに関する装置が提供される。
【0020】
好適な特徴は従属項で定義されている。本発明の実施形態を、あくまで例示であるが、添付図面を参照しいながら以下で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1a】公知の「フラット」なアイコンの2dスクリーン101と、テキスト記述またはタイトル102とを示す。
【
図1b】中間のページだけが現在ユーザに見えているアイコンのおよびテキストラベルからなる数ページまたはスクリーンの公知のシーケンスを示している。複数の文脈上の境界が連続して、または階層状に示されているが、すべて、ユーザの現在のページからは見えない。
【
図1c】108等のほとんどすべてのアイコンの視覚的な内容が、ユーザには部分的または完全に見えないような、公知のアイコンの「カルーセル」を示す。
【
図1d】可能なアイコンの動きを示す、公知の「トランプカード」または「Coverflow」スタイルのアイコンのアレイを示している。ほとんどすべてのアイコンが、部分的または完全に隠れている状態108であり、文脈上の境界や、シーケンスまたは階層の最初または最後が示されていない。
【
図1e】1つの可能な動きのモードを示す公知のアイコン「ウォール」を示しており、小さいアイコンの文脈上の境界または内容が見えない。
【
図1f】様々な種類の内容およびテキストを含むサムネール画像(アイコン)109を有する「従来の」ウェブページを示している。
【
図2a】
図2a‐
図2iは、数多くの可能なアイコンおよびリンクされたタグのスタイルおよび種類のうち、本願の範囲内のものを示す。なかでも
図2aは、1つアルファベット文字202を含むタグ201がリンクされたアイコン203を示している。
【
図2b】リンク204と、垂直に配置された複数のアルファベット文字および数字210を含むタグ201とが取り付けられたアイコンを示す。
【
図2c】1つのタグ付アイコン内に含まれる複数のデータエレメントを表すのに利用することができる「フォルダ」スタイルのアイコン205を示す。
【
図2d】タグに複数の文字が書いてあるアイコンを示す。
【
図2f】アイコンの異なる位置に取り付けられた「軸」が取り付けられた、色付けされたタグを示す。
【
図2g】複数のタグ201および複数の文字群207が取り付けられたアイコンを示す。
【
図2h】異なる形状202のタグを取り付けられたアイコンを示す。
【
図2i】見えないリンクが付された異なる形状のアイコンを示す。
【
図3a】1対多のタグ‐アイコンのリンクまたは関連づけを示す。ユーザカーソル401は、タグ305の上を「マウスオーバ」されて、関連する3つのアイコン303、302,304が強調表示されている様子がわかる。2つのアイコン303、302も、別のタグ308にリンクづけされている。
【
図3b】
図3aと同じ関連付けおよびリンク付けであるが、本発明の「タグ付アイコンカルーセル」の実施形態にみられるものを示す。アイコンの内容が一部隠れているが、タグおよび強調表示によって関連するアイコンが見え続けてはいる。
【
図3c】タグと、マルチアイコンを含む関連アイコンとの間のリンクを示す。
【
図4】2以上のアイコン605、612、613にリンク付けされている1つの強調表示されたタグ607のインスタンスを有する好適な実施形態を示す。このケースのような強調表示インスタンスは、ユーザカーソル607が、タグまたはアイコンの上をマウスオーバする処理を行うことで、開始されてよい。見えるようになっているアイコンが表すデータエレメント群が、アルファベット文字に関するエレメントを含まないことから、一部のタグが欠けている(「L」「U」および「V」)。タグ付けされたアイコンカルーセルの回転は、矢印603で表されている。アイコン615は、「最前」のアイコンか、または、ユーザに視覚的に「最も近い」アイコンである。動的な注釈を付されたスライダ制御を414が示しており、これにはスライダ413と、タグ付アイコンカルーセルディスプレイのタグ文字シーケンスを模した動的文字またはシンボル412とが含まれている。
【
図5a】本発明のループ状の「トランプカード」の実施形態を示しており、関連するアイコンおよびタグが示され、「最前タグ515よびアイコン516」が存在している。501(
図5a、
図5bの、ループ状シーケンスの最初のタグ「A」)が、目に見えるシーケンスで関連するアイコンの位置を明示している。
【
図5b】
図1dの、タグのない、ループ状の「トランプカード」を示している。比較のために
図5aと並べて示す。
【
図6】「親」タグを付されたアイコンカルーセル702が「子」を産む「親子」実施形態を示す。ノードアイコン「R」701からのタグ付けされたアイコンカルーセル703が、今度は、ノード/アイコン「N」からの「子」のタグ付けをされたアイコンカルーセル704を生じている。
【
図7a】
図7a‐
図7bは、本発明の、同心または同軸のタグ付アイコンのカルーセルを利用する2つのさらなる実施形態を示す。
図7aは、同軸の一対のタグ付けされたアイコンのカルーセルを示している。
【
図7b】同軸で、かつ、同心のタグ付された一対のアイコンカルーセルを示している。2を超える数のアイコンカルーセルが本願の精神および範囲に含まれてよい。
【
図8】複数の統合マルチリスト(ジュークボックス)616および一例である可能なユーザ検索「ボタン」611を有する、本発明の「タグ付けされたアイコンカルーセル」601を示している。さらに、動的な注釈を付されたスライダ制御414も示されている。
【
図9a】タグ付けされていないアイコンカルーセルが示されており、真横を向いており(seen edge on)、正面アイコンしか見えない例を示す。
【
図9b】タグ付アイコンカルーセルが示されており、真横を向いているが、見えないアイコンは、タグまたは注釈を付されたスクローラバーを用いることで明らかに位置特定され、相互作用が可能である。
【
図10】タグを関連付けられたリニアグリッド状またはアレイ状のアイコンを特徴とする別の実施形態を示す。
【
図11】好適な実施形態で、タグ付けされたアイコンカルーセルを、ビデオ・オンデマンドウェブサイト検索インターフェースで利用してユーザ検索を行うフロー図の一例を示す。
【
図12】好適な実施形態で説明されるビデオ・オンデマンドウェブサイト検索インターフェースの例において、ユーザ検索時にみられるデータエレメントのデータノードツリーである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<総括>
以下の記載は、機能エレメントの基本的理解を授けるための本発明のいくつかの実施形態の簡単なまとめであり、詳細な総括ではない。より詳しい記載は以下の好適な実施形態として提示される。
【0023】
一部の実施形態は、以下のようないくつかの「コンポーネント」またはサブシステムを有している。(1)(a)アイコン、(b)タグ、(c)随意で動的に注釈付されたスライダ/スクロールバーという3つのサブコンポーネントを含む、動的な「タグ付アイコンシステム」、(2)随意的な、複数のテキストベースのリストコンポーネント、(3)タグ付アイコンシステムの別の視覚化である、低減された、または、「連結されたタグ付アイコンシステム」、(4)タグ付アイコンシステムを行動して、ユーザの目的/問い合わせを文脈的に分析して、タグ付アイコンシステムのどのタグをどのように表示するか判断するアルゴリズム。
【0024】
人間の視覚系は、スクリーン上での表示の順序が、簡単な規則または階層に則って予測可能な範囲内であれば、一部または全体が隠れている視覚表現であっても効率よく見分けることができる。規則には、これらに限られはしないが、ユーザスクリーンの視覚表現の文脈状関連性のある特性による、アルファベット順または数字順が含まれる。本発明の一部の実施形態では、この機能を利用して、迅速で直観的、かつ興味をそそるようなデジタルまたはコンピュータベースの手段を提供し、ユーザに一目でそれとわかるような動的なやり方で、それぞれがユーザスクリーンに静的または動的に構造化された所定のやり方で必ず提示される文脈上および階層状の境界および関係を見せることができ、これによってユーザは、直観的、かつ興味をそそられるやり方で検索、ナビゲーション、制御、その他の機能を行うように相互作用することができる。本発明の一部の実施形態の一部を形成するアイコンは、ほとんどどんな種類のデータエレメントまたはオブジェクト、ファイル、ナビゲーションエレメント、またはシステム制御機能を表す用途にも利用可能である。ユーザスクリーンに表すためのアイコンは、用途に応じてユーザが選択した、および/または、システムに所定の順序で格納および配置することができる。
【0025】
これらデータエレメント(タグ以外)のスクリーン上の視覚表現は、本明細書ではアイコンと称される。これらの表すアイコンおよびデータエレメントに対するすべての言及は、本発明の一部の実施形態では、静的または動的画像、(または静的画像、テキスト、または、動画を表すシンボル)、サムネール画像、ナビゲーション、制御その他のアクティブな機能的画像、テキストオブジェクト、または、ユーザ表示スクリーンに静的または動的な組み合わせを形成するオブジェクトのプレースホルダを含むが、これらに限定はされない。この方法を利用して特定の時点でユーザスクリーンに表されるアイコンは、概して、ホストシステムの特定の状態、検索結果、ツリーノード、ナビゲーション、または制御状態を表す。
【0026】
本発明の一部の実施形態は、2つの基本的なサブシステムからなる。第1は、注釈タグと関連づけられているユーザのスクリーンに表される複数のアイコンを含むが、これは以下で説明し、スクリーンに組織化されて、タグはユーザに、個々のアイコンおよびアセンブリでグループ化されたアイコンの間の文脈上、階層状、および連続した関連を示すことができる。本発明の一部の実施形態のサブシステムは、タグ付アイコンデバイスまたはアセンブリと称される。本発明の一部の実施形態の原理を形成する第2のサブシステムは、テキストベースのリストまたはワードアセンブリとして、現在の、または前のタグ付アイコンアセンブリの状態および内容を表示して模すことができる、マルチ相互作用動的統合テキストベースのリストまたはワードアセンブリシステムである。このテキストベースのリストおよびワードアセンブリは、本発明の一部の実施形態では、フィルタリングまたはソート処理から導出される階層的または文脈的に順序づけられた状態であってよい。これらリストは、個々に当業者には「ジュークボックス」と称される場合がある。
【0027】
文脈的および階層的な構造を視覚的およびほぼ即時にユーザの現在のシステム状態に伝えるために、本発明の一部の実施形態では、シンボルまたは文字ベースの「タグ」を関連付け、またはリンクさせて、ユーザスクリーンに、階層的または連続的に組織化されたタグの単純なシリーズの一部を形成して、各文脈的および階層的に連続した順序のアイコンまたはアイコン群をユーザに提示する。
【0028】
タグは、ユーザの現在のクエリまたは目的およびシステムの状態を文脈的に解析する、用途および/または実施形態固有の規則またはアルゴリズムに従ってユーザスクリーンに生成され、順序づけられる。これらの規則またはアルゴリズムは、通常、ユーザおよびシステム要件、状態、相互作用、および実際のアプリケーションで、所望の結果の注意深い分析に基づいて、システム設計者により予め決められる。
【0029】
このようにして生成されたタグおよびそれにリンクされるアイコンは、ユーザの目的に文脈が適した一連の強力な順序の視覚キューを形成することになる。タグは、テキスト、シンボル、その他の視覚的に区別可能な特性を利用して、表示に提示され、ユーザの目的に関連するアイコンに内在する1以上の文脈上または階層上の特性および関連性を示す。
【0030】
タグは、ユーザに、これまでよりも高度に対象化され、効率的で、達成感のある方法で特定のアイコンまたはアイコン群を発見させることができる強力な方法である。これは、ユーザスクリーンに多数のアイコンがあるときに特にあてはまる。
【0031】
本発明の一部の実施形態の一部を構成するタグは、単なるラベルではなく、リンクされるアイコンの記述または「タイトル」として考慮されるべきであり、その目的および機能は、ずっと複雑で深い。タグは、非常に簡単であるが、強力な視覚的手がかりを有する動的な構造であって、これを利用することでユーザは、隣接している、または隣接していない、ディスプレイ中の個々の、および/または、グループ化されたアイコンの階層的順序、位置、および属性に関して、迅速に文脈ベースの視覚的推測を行うことができる。一連の視覚的および動的な個々のタグは、タグの内容が表す特定の属性または特性を有する具体的アイコンまたはアイコン群の位置を特定し、一連のタグは、人間の目が簡単な視覚構造のパターンを迅速に認識できるという特徴を利用して、最初に、それぞれ関連するアイコンをアイコン全体のアセンブリ内にソートして配置されているかを示すことができる。単純な実施形態では、これは、タイトル、サイズ、またはその他の任意のアプリケーション固有の属性に応じて、アルファベットまたは数字であってよい。本発明の一部の実施形態の一部を形成するタグは、また、アイコン群の境界を相互的にまたは動的に明らかにするので、任意の具体的な文脈上のグループのアイコン数を示す。これらタグは、さらに、アイコンの組み合わせから見当たらなくなっていたり、見失われていたりするアイコンまたはグループがどこにあるかを示すこともできる。これらは、アイコン群の間の文脈上の境界を示すこともできる。
【0032】
表示されるタグは、リンクされたり関連づけられたりしているアイコンが部分的または全体的に隠れていても、常に見えたり読めたりする。これらタグは、動的に、組み合わせのなかでリンクされているアイコンの動きに動的に追従することができるので、本発明の一実施形態で許可されるすべてのアイコンの向きおよび動きの文脈上および連続した構造を連続表示することができる。
【0033】
本発明の一部の実施形態においてユーザにアイコンおよびそれに関連するタグを示すことで、数多くの可能性のある動的または静的な実施形態をシステムおよび/またはユーザ制御可能にさせる。
【0034】
動作実施形態のデバイスに対するユーザの相互作用は、マウスなどのポイントおよびクリックデバイス、適切な装備をされたハンドヘルド遠隔デバイス、タッチスクリーン、触覚、ジェスチャーまたは音声ベースの制御による適切な相互作用、または、既存または将来の任意の他のデバイスまたはシステムを含むが、これらに限定はされない。これらデバイスはすべて、「ユーザ相互作用デバイス」と称される。アイコン、アイコン群、関連タグ、それらの状態のユーザの認識は、関連するアイコンおよびタグを、これらと相互作用するユーザとして視覚的に状態を変更することまたは強調表示することにより、強化することができる。たとえば、強調表示等の状態の変更は、文脈的に特定のタグに関連づけられているアイコンをユーザに認識させるよう利用することで、他の選択、検索、ナビゲーション、またはシステム制御動作を開始させることができる。
【0035】
「タグ」と称されるオブジェクトはそれぞれが1以上の文字、シンボル、その他の文脈的に区別可能であり、階層状に順序をつけられた手段(既存または将来のものであってよい)を含む。これら手段には、これらに限定はされないが、既知または将来、または考案された言語のアルファベットまたは数字を含む。タグはさらに、色、フォント、形状、サイズ、テクスチャ、その他の特徴を利用して、興味深い、注意をひくような手段を提供して、アイコンをソートしてディスプレイ上で組織化させる1以上の特性、値、または関連を視覚的に示すことができる。
【0036】
タグとそれにリンクされているアイコンの間の関連のユーザへの提示は、ユーザのカーソルがタグ上を移動する、当の適切なユーザの相互作用によりトリガされて強調表示またはその他の明らかな視覚上の変更によって行うことができる。この行動は「マウスオーバ」として知られている。以下に記載する好適な実施形態では、マウスオーバされるタグに関するすべてのアイコンが、強調表示または状態変更を示す。各タグ(
図3a)は、ディスプレイで、「1対多」の関係で1以上の隣接するアイコン302、303、304に視覚的に関連付られ、またはリンクされてよく、これにより、アイコンおよびアイコンの間の境界内のカテゴリ、ノード、サブセット、またはその他の文脈上の分類を明らかにする。各アイコン(
図3a)は、さらに、2以上のタグ305、308に「1対多」の関係で関連づけられてよい(数多くのタグが1つのアイコンに割り当てられる)。たとえば、1つのアイコンが、2以上の作曲家の楽曲の集合体またはコンピレーションを表してよい。
【0037】
本発明の一部の実施形態の原理および主要な特徴は、ユーザに、一目で、タグおよびそれに関連しているアイコンがどのように組織化されているかを示すことができることであり、このようにすることで、スクリーン上にいくつのアイコンが提示されていようとも、個々のアイコンとアイコン群との間の文脈上の境界の地図を明確にかつ視覚的に提示することができる、ということである。この配置により、ユーザは、ほとんど一目みるだけで、探しているアイコンが位置する関連領域を視覚的に見つけ、選択することができるようになる。そしてユーザは、選択した1または複数のアイコンを、個々のアイコンをブラウズした位置、または選択した対象となるアイコンから、より明らかで、視覚的に「より近い」位置に持ってくることができるようになる。重なり合うアイコンにより部分的または完全に隠された部分があるアイコンが大半だったとしても、ディスプレイ全体で文脈上の配置および境界を明らかに示すことができる、ということが、本発明の一部の実施形態の最も意義があり、ユニークな特徴の1つである。
【0038】
アイコンおよびタグは、本発明の一部の実施形態の現実的な用途に適した、所定の、またはユーザが選択する基準によりソートされ表示される(たとえば、作曲家、人気、サイズ、日付等)。ソート基準の実際の選択は、設計者がシステムに組み込んだ論理により予め定められていてもよい。あるいは、ユーザが、既に行った問い合わせまたは意図およびシステムの現在の状態に基づいて、システムが提供する複数のソートパラメータから選択してもよい。
【0039】
個々のタグは、2以上の隣接するタグに関連づけられ、またはリンクされていてよく、この点において、特定のタグおよびそれが表す特性、カテゴリ、ノード、またはパラメータに関するすべてのアイコンの共通の参照として機能している。
【0040】
具体的な実施形態それぞれで利用されるタグのシンボル、フォント、特性、色、サイズ等の実際の選択は、実施形態の一部として必ずしもとらえられなくてよく、実際の用途、本発明の一実施形態の用途を実施する際に設計部隊が具体化する芸術的および文化的価値に応じたものであってよい。
【0041】
そして、個々のタグおよびそれが関連づけられているアイコンは、マウスオーバされることで強調表示、明示されてよい。さらにユーザは、内容をより詳細に検討できるような所定の位置に選択したアイコンを移動するために、マウスまたはその他のユーザ相互作用デバイスを利用して、1つのアイコンに対する動作をアクティベートしたり選択したりトリガしたりして、現在のデータまたはナビゲーションツリーの別のレベルに進んだり、アイコンおよびタグの組み合わせ全体の動作を含む他の動作を開始させたりすることができる。この構成によって、ユーザは、他の既存の方法と異なり、探しているアイコン1つを見つけるために、アイコンのページを繰り続けたり、提示されるほとんどすべてのアイコンを調べたりする必要がなくなる。時間がかなり節約でき、徒労感もなくなる。
【0042】
本発明の一部の実施形態のさらなる随意的な特徴に、現在のアイコンおよびタグの内容の表示および模倣だけではなく、ユーザに、ユーザの現在の行動で遭遇したすべての前のレベルまたはノードにアクセス、相互作用を可能とすることができるような、複数の相互作用動的テキストベースのリストおよびワードアセンブリによって、ユーザの現在のタスクの現在およびすべての前のレベルを同時に見直したり、相互作用させたりする、というものがある。これらリストおよび/またはワードアセンブリは、タグ付アイコンデバイスを利用するユーザワークフローの現在または前のノードのいずれかを表す。ユーザは、これら前のタグ付アイコンのアセンブリの状態またはノードのいずれかに戻り、そのノードの別のアイテムを選択することができ、タグ付アイコンのアセンブリは、そのノードの内容を提示して、新たな検索または処理の開始部分を形成する。複数のテキストベースのリストおよび/またはワードのアセンブリを利用することは、ユーザの現在の活動の全体を表す相互作用テキストベースのデータツリーまたは「パス」としてみなされてよく、タグ付けされたアイコンの組み合わせの内容を単なる複製するのではなく、補い拡張するものである。タグ付アイコンの組み合わせの、複数の動的テキストリストおよび/またはワードの組み合わせとの統合は、1つのノードまたはレイヤの内容から個々のアイコンにアクセスし、または個々のアイコンを選択しつつ、同時に、前のレベルまたは遭遇したノードの完全な相互的な制御を維持するための強力な固有の方法である。
【0043】
複数のテキストベースのリストおよび/またはワードアセンブリは随意であり、一部の実施形態では不要であったり、システムまたはユーザ相互作用によりトグルスイッチ経由でオンオフされたりしてよい。
【0044】
タグ付アイコンシステムおよびテキストベースの複数のリストおよび/またはワードアセンブリ(ジュークボックスと称される)は、本発明の一部の実施形態のサブシステムとみられる場合がある。他のアセンブリまたはアセンブリ全体の補足または模倣は、サブシステム単体では達成不可能な機能を提供する。
【0045】
さらに高いレベルは、EPG(テレビ、ラジオ、およびインターネット用の電子番組ガイド)および複雑な処理監視および制御が、ユーザまたはシステム制御を受けている元の親のタグ付アイコンシステムから「派生」する「子」のタグ付アイコンシステムの随意的な表示である。これらの強化特徴は、たとえば、タグ付アイコンシステムのアイコンが積極的に複雑なサブシステムパラメータ群を表しているような、複雑な処理の特定の領域を監視するための表示方法として利用することができる。各アイコンおよびその関連タグは、強調表示されると、ユーザに対して、サブシステムのいずれかで達成されている条件について注意を喚起することができる。サブシステムの状態に関するさらなる情報が、「子」のタグ付アイコンシステムにより示される。この「子」のタグ付アイコンシステムは、アイコンとして、サブシステムの新たな状態に関する重要なパラメータを表示するべく「出現(budding off)」して、かつ、親のすべての他のサブシステム状態を完全に視覚可能な状態に維持する(この「親」および「子」の配置は
図6に示されている)。
【0046】
本発明の他の可能性のある実施形態には、これらに限定はされないが、タグ付アイコンのカルーセル、ループまたは非ループタグ付された2Dおよび3Dの、タグ付された「トランプカード」の変形例その他数多くの動的または静的なアイコンの提示が含まれ、いくつかは
図5a、b、
図1d、および
図6に示されている。
【0047】
図6の実施形態は、マルチレベルの、「親子」のタグ付アイコンカルーセルであり、タグ付されているアイコンカルーセルの1つのレベルの1つのアイコンをユーザが選択すると、二次的な「子」のタグ付アイコンカルーセルが呼び出され、これにより、ユーザに対して別のレベルの関連するデータエレメントまたはナビゲーションの可能性を生成することができる。さらなるレベルの「子」のタグ付アイコンカルーセルを生成してもよい。
【0048】
表示されるアイコンおよび/またはタグは、ユーザまたはシステムによる制御を受けて、行動内に動きを取り入れることができる。この動きには、これらに限られないが、楕円またはリニア、ループ形状または非ループ形状、または、アイコンおよびタグを、この用途に最も適した方法でスクリーンに配置することができる方法の任意の組み合わせを含んでよい。
【0049】
本発明の一部の実施形態の利用を示す例としては、
図2aが、アイコン203に関連する文字「P」202を有する1つのタグ201を示している。これは、たとえば、アイコン203が、名称が「P」で始まる(たとえば作曲家パガニーニ)データエレメントを表しており、
図2eが、属性「T」および赤色を表すタグを有するアイコンを示している。これは、処理状態「T」およびたとえば赤色を示す具体的な「警告」ステータスレベルを示す場合がある。「赤色」タグによりユーザの注意を喚起して、目に見えている(seeing)状態「T」から、アイコンが選択されて、より詳しく調査を行ってもよい。アイコンは、次に、システム状態「T」および警告ステータス「赤色」に関する他の重要なシステム状態パラメータを明らかにし、または、アイコンは、関心の原因となっている処理のビデオ画像を示すビデオプレーヤウィンドウであってよい。または、文字「T」が、その位置に対する警告を示す赤色のタグを有するビデオセキュリティカメラ位置であってよい。すると、ユーザは、より詳しく調査するためにカメラのアイコンを選択することができる。
図4は、この種類の用途に適していてよい好適な実施形態を示している。本発明の一部の実施形態の利用の別の例では、たとえば、データエレメントと、システムまたはユーザが開示する状態の変化のセットにフィルタリングまたはソート処理等のユーザ処理から生じるアイコンセット(データエレメントを表す)を有し、これをユーザに表示する。従来の表示システムでは、文脈上または階層状の境界に関して手がかりがないので、ユーザは、関連するアイコンを探す場所を知る際に非常な困難を感じる。たとえばユーザが、特定の名称またはタイトルに関連するアイコンを探そうとしているとすると、アイコンアセンブリ内の順序および文脈上の境界の視覚的表示がないために、ユーザの検索は無作為なものとならざるを得ない。本発明の一部の実施形態では、文脈上および階層上の境界を示す動的タグを利用することで、ユーザが一目で自身の検索またはタスクに関する処理の位置を特定することができる。表示するアイコンは、2以上の属性を有する場合があり(特性、関係、および/または情報)、視覚的区別および順序によるユーザへの表示によって、ユーザは、表示されるタグから得られる視覚的な手がかりに基づいて、絞込みを行い、即断をすることができる。たとえばオンライン音楽DVDカタログの表示では、モーツアルトの作品の検索が、タグの色が示す第2の特性として「人気度」を示すタグに数値的に表示される作品番号により順序づけられたアイコンとして表示されてよい。したがって、特定の作品または作品番号を見たいと思うユーザは、即座に、その作品番号のすべての版を表すアイコン群の位置を特定することができる。一方で、人気度による作品選択を希望するユーザも、最も人気のある作品を同様に迅速に見つけることができる。特定の作品およびその利用可能なバージョンが、タグのクリックにより選択されると、さらなる「タグ」が、複数のバージョンの人気度を示すようにしてもよい。第3の特性である「アンサンブル」(演奏における器楽編成方法)も、他のシンボルまたは特性をタグに含めることで、ユーザに明示することができる。
【0050】
本発明の一部の実施形態の用途例には、オンスクリーンのユーザ検索インターフェース、EPG(電子番組ガイド―TV/ラジオスケジュール)、産業上の処理および医療処置の監視および制御、コンピュータゲーム、メディアプレーヤ(パブのジュークボックス等)、個人および会社の連絡先情報の表示、インターネット検索結果(Google、Ask等)、販売ターミナルにおける小売り品のディスプレイ、インターネットショッピングにおけるユーザコンピュータのディスプレイ、オンラインオークションの結果、コンピュータ、ワークステーション、ターミナル等の任意のデジタルデータディスプレイ用のナビゲーションデバイスが含まれる。
【0051】
記載される本発明の実施形態は、コンピュータスクリーン、モバイルフォン、パーソナルマルチメディアデバイスに表示されてよい。
【0052】
<好適な実施形態の説明>
本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0053】
当業者であれば、これから記載する具体的な実施形態を含む本発明の一部の実施形態がコンピュータコードに固有のものではなく、任意の合理的に包括的なグラフィック指向の言語または、ユーザに見える、またはユーザが相互作用できるデジタルデータを積極的または動的に視覚表示する表示デバイスと相互作用する、またはこれに接続されるよう提供されたり、これらが可能であったりする任意の適切なホストデジタルエレクトロニックス、マイクロプロセッサ、またはコンピュータベースのハードウェア、または任意の汎用または特定用途専用コンピュータまたはデジタル電子システムで実行可能なHTML、Java(登録商標)、Flash C++等の符号システムと組み合わせた、ソフトウェア技術の熟練者の実装も可能であることを理解する。これらには、これらに限定はされないが、インターネット可能なテレビ表示システム、セットトップボックスシステム、電子番組ガイド、マルチメディア提示システム(たとえばジュークボックスおよびモバイルフォンおよびパーソナルビデオプレーヤを含むハンドヘルド電子デバイス)が含まれる。加えて、本発明の一部の実施形態は、高度なウェブサイトの一部を形成することができる、インターネット等の有線または無線ネットワークまたはリンク経由で動作することができる。本発明の一部の実施形態、特に本実施形態は、十分な解像度および画素密度で、任意の視覚ディスプレイユニットへの表示が可能である。本実施形態のより高度な実装例としては、3D「立体」またはホログラフィック表示を利用して、表示情報の深さまたは「Z」軸のユーザ理解を向上させることができる。
【0054】
本発明の動作実施形態へのユーザの相互作用は、これらに限定はされないが、コンピュータマウス、キーボード、ハンドヘルド遠隔デバイス、タッチスクリーン、触覚またはジェスチャーベースのデバイス、または、システムの状態の制御または変更をユーザに許可するよう考案される既存または将来の任意の他のデバイス等の、任意の有線または無線のポインティングデバイスを含む、任意の適切な手段であってよい。これらデバイスすべてを、特にそうではないと言及しないかぎり、「ユーザ相互作用デバイス」であるとする。
【0055】
本発明の好適な実施形態では、ユーザが、検索、ソート、ブラウズ、またはナビゲーションのためのデータエレメントのスクリーン表現に「仮想」の3D仮想化の多くを提示される。実施形態は、本明細書では、統合3d、動的、かつ、回転可能なカルーセル配置(簡潔にするためにここでは「タグ付アイコンカルーセル」と称される)を形成するアイコンおよびタグとして知られている2つの関連するグループに階層状にまたは連続して組織化される複数のスクリーンオブジェクトを含む一次サブシステムからなる。タグ付アイコンカルーセル、および、その2つのもっとも認識可能なコンポーネントは、
図4にその概略が示されている。つまり、602、612、615等のアイコン(1つのアイコンが、データエレメントのグラフィック表示である)、および、関連するタグ(たとえば614)が、回転可能な3dの円形カルーセル配置601を形成するものとして見えている。
【0056】
各アイコン602は、システムメモリ内に格納されており、所定の順序でユーザスクリーンに提示されるデータエレメントまたはデジタルオブジェクトのグラフィック表現であり、これを利用してユーザは様々な処理または動作を実行するための相互作用を行うことができる。ユーザインターフェース技術関連の実務者は、本発明のこの好適な実施形態または別の実施形態のアイコンが、ほとんど全ての種類のデータエレメント、ナビゲーションエレメント、またはシステム制御機能を表すことができることを理解する。アイコンが表すエレメントは、その用途の実際の要件およびシステム設計者の想像力および技術によってのみ制約を受ける。これら用途には、これらに限定されないが、ディレクトリ、ファイル、フォルダ、ノード、特性、カテゴリ、本その他の文書の章および索引、特にウェブサイトのULRまたはリンク、動画または静止画、写真または音声アイテム(またはこれらアイテムを表すテキストまたはシンボル)、サムネール画像、デジタルオブジェクト、機能、またはエレメントの定型表現、テキストまたはシンボルのデジタルオブジェクト、小売り、ライブラリ、またはカタログの品、ナビゲーションまたは他のアクティブなウェブサイトまたはアプリケーション機能、アプリケーション「ウィンドウ」、EPGエレメント(オンラインIPTV,TV,ラジオスケジュールのための電子番組ガイド)、複雑な産業上の処理および医療処置の監視および制御、コンピュータゲーム、ビデオ、オーディオ、および静止画のマルチメディア、モバイルフォンおよびその他のデバイスの個人連絡先データ、ユーザがスクリーンで見たり相互作用したりする必要がある任意の個々のデータエレメント、視覚障害のある人が利用できるような触覚の(タッチフィードバック)システム等の個々の組み合わせ、または、グループ間の組み合わせが含まれる。
【0057】
本発明のこの実施形態または別の実施形態における各タグおよびアイコンは、任意の具体的な用途に適した、または固有の、形状、サイズ、およびその他の視覚的特性を有するボーダまたはフレームを有してよい。これらタグおよびアイコンの一部の例を、
図2aから
図2iに示している。すべてを包括するリストは意図していない点に留意されたい。特定の用途で利用される各タグは、設計者の目的から解釈され、通常は、参照する関連アイコンへの目に見えるリンクを有する特定の用途に適した文字またはシンボルを含む。タグの色、フォント、形状、サイズ、テクスチャ、パターン、個数、および位置、または任意の他の視覚的特性も、隣接する、または隣接しない個々のまたはグループ化されたアイコンの間に、さもなくば必ずしも見えなくてもよい、文脈上の関係または関係の側面を示す興味、関心のある手段を提供するために利用されてよい。意図されているユーザの文化および言語も、実施形態の表示特性における文字の選択、視覚的特性、および文脈上の順序に影響を与える場合がある。
【0058】
本実施形態の各アイコンは、ユーザに対して、色、形状その他の特性の変更を含む、任意の視覚的、または追加的に音響上、またはその他のセンサ手段を利用して、アクティブである、選択されている、選択可能である、または、特にユーザの相互作用に呼応して、変更された状態になったこと、変更されうる状態にあること、または他のシステム動作を開始することを含む強調表示を含む、ボーダ、フレーム、またはウィンドウを有している。たとえば、アイコンがマウスオーバされたことを示すことが含まれる。または、この状態の一時的な変化は、ユーザに対して、視覚的に変化するアイコンボーダの色の変更またはアイコン自身の変化により、ユーザに示されてもよい。
図4で、ユーザカーソルは、タグ608をマウスオーバして、アイコン613、612、605の視覚状態が変化したことを示す(たとえば、タグ608との関連を示すアイコンへの暗い色のフレームが示すように)。
【0059】
表示されるアイコンのグループ全体は、ユーザスクリーンに表示される必要がある、階層的に関連づけられて、順序づけられたデータエレメントのセットを表す。データエレメントは、表示するよう設定されているすべてのデータエレメントに共通する所定の、またはユーザが選択した特性に従って、連続して、または階層状に配置される。たとえばこれは、ディスプレイが靴の小売カタログに関する場合には「靴のサイズ」 当の数値的特性であってよく、ユーザが名称によりアイコンを選択する場合には、各データエレメントの名称の最初のアルファベット文字等のアルファベット特性であってよい。
【0060】
本好適な実施形態を含む本発明の一部の実施形態では、ユーザに対して、隣接する、または隣接しない個々のアイコン(たとえば
図4の602(この図でアルファベット「Q」のタグに関連づけられている))、またはアイコン群605、612、613(すべて、文字「F」のタグに関連づけられている)の間の表示の位置および文脈上の関係を示すことを目的とする動的な視覚上の索引システムを形成する。「タグ付アイコンカルーセル」ディスプレイにおける各文脈上の個別かつ連続した、または階層状に順序づけられたアイコンまたはアイコン群は、本明細書では「タグ」608として称される動的順序の、または動的に連続した識別子、フラグ、またはラベルに視覚的に関連づけられ、またはリンクされている。
【0061】
本願に記載され、好適な実施形態の一部を形成するタグは、リンクされているアイコンの単なるラベル、記述、または「タイトル」として考えられるべきではなく、その目的はこれよりずっと複雑で深い。つまり、その中心的役割は、非常に簡潔で強力な視覚的な手がかりを提供する動的で急速な視覚索引システムを形成して、ユーザが、ディスプレイの隣接する、または隣接していない個々の、および/または、グループ化されたアイコンの階層、順序、位置、および属性に関して、文脈に基づく視覚的な類即を迅速に行うことができるようにすることである。本明細書のどこかで言及されている先行技術では、数多くのアイコンが存在している場合、アイコンのタイトルまたは記述が表示されていたとしても、ユーザが、ディスプレイに固有の名称、順序、および文脈上の境界を読み出したり、視覚的に理解したりすることが非常に難しく、不可能ですらある。単に数が多すぎて、互いに重畳されている場合がほとんどである。先行技術の他の例では、名称または記述が1つずつ表示されるようなものもあるが、この技術においては、多数のアイコンがある場合、それぞれを1つずつ読み出すことになるので、アイコンおよびその位置を記憶するのに非常に長い時間がかかる。
【0062】
本願に記載されているタグは、1以上の文字、シンボル、その他の区別可能な順序付手段(これらに限定はされないが、公知のまたは将来の言語、シンボル、パターンのアルファベット文字または数字、または、利用される地理的言語おより好適な実施形態が利用される用途に適した任意のグラフィック階層システムを含む)を含む。タグはさらに、システム設計者が、スクリーンでのアイコン間の文脈上の境界線または階層上または連続したグループを示し、区別するのに適していると考える色、サイズ、視覚的テクスチャ、その他の視覚的な工夫を活用することができる。これらの視覚的な手段のいずれかの組み合わせを利用して、スクリーンに表示されるアイコン内の2以上の文脈上の階層または構造を示すことができる。
図2aから
図2iは、タグおよびアイコンを、好適な実施形態または別の実施形態の特徴であるそれらのラベル付けとともに示した一部の可能な構成をほんのいくつか示している。好適には、タグが、ディスプレイのアイコンと視覚的に関連づけられ、またはリンクされることで、ユーザに、ディスプレイのアイコンの構造および階層順序を、ディスプレイの様々なアイコン群の間の文脈境界とともに示すような、視覚的に認識可能なシリーズまたは階層的に順序だてられたアレイとして配置されると好適である。
【0063】
各タグ305(
図3a)は、ディスプレイの1以上の隣接するアイコン(たとえば302、303、304)に、「1対多」の関係で視覚的に関連づけられたり、リンクされてよく、このようにして、アイコンおよびアイコン間の境界におけるカテゴリ、ノード、サブセット、その他の文脈上のグループ分けを表す。各アイコン303(
図3a)はさらに、2以上のタグ305、308と「1対多」の関係(多数のタグが1つのアイコンに対するものである)で関連づけられてよく、たとえば1つのアイコンが、タグが表す名称の2人の作曲家により音楽トラックの集合体またはコンピレーションを表してよい。
【0064】
本発明の一部の実施形態のさらなる主要な特徴は、タグ付アイコンカルーセルに表示されるタグに見える同じ順序のシンボル、文字、その他の視覚的デバイス412(
図8)が、スライダまたはスクローラ制御413(
図8)とともにリニアディスプレイ411(
図8)に提示されるような、随意的な注釈付されたスクロールバーである。この随意的なスクロールバーはさらに、表示されるアイコンに関連する他の特性を表示するためにも利用されてよい。たとえば注釈を付されたスクローラは、テレビサービスのためのチャネル番号を表示することができ、タグ付されたカルーセルのタグは、番組の時間を表示することができる。スクロールバーの注釈は、本発明の特定の実施形態ではなくしてもデバイスの機能に大きな損失がでないことから、省くこともできる、という意味で随意的である。しかし、一部のユーザにとっては、非常に正確にタグ付アイコンカルーセルのアイコンを確かめて、ブラウズする重要な随意的方法を可能とする、より直観的なタグおよびアイコン選択手段であってもよい。動作において、ユーザは、検索またはナビゲーションタスクに適した文字またはシンボルのすぐ隣にあったスクローラ制御ボタンを「ドラッグ」または移動させるためにマウスその他のユーザ相互作用デバイスを利用してスクローラコントローラ413と相互作用する。スクローラ制御との相互作用によって、タグ付けされたアイコンカルーセルは、回転して、その文字に関連づけられたアイコンがタグ付アイコンカルーセルの前面に移転する位置にもってこられる。これは
図8に示されており、この図では、スクローラの制御が、文字「K」の隣に「ドラッグ」されている。こうすることで、タグ付アイコンカルーセルが回転して、文字「K」に関連付けられたアイコンが前面の位置にくる。この好適な実施形態を具体的な用途に具す場合には、このコントロールのオンオフは、簡潔性を重視して図示はしていないコントロールを利用してユーザにより行われてよい。提示する文字数が実施形態の具体的な用例のスペースには大きすぎるような場合には、システム設計者が、注釈を取り除く選択を行ってもよい。このコントロールは、スクリーンに対して垂直方向というような他の向きに配置されても、機能は損なわれない。スライダをスクロールバーのシンボルまたは文字に配置することは、同じ文字のタグを選択することと機能的には同じことである。
【0065】
好適な実施形態では、たとえば
図8の615等のアイコン(
図8)、614等のタグ、およびスライダシステム414等のさらなる任意の制御等のタグ付アイコンカルーセルデバイスは、ユーザスクリーンに、ホスト機器のグラフィック表示サブシステムによって、スクリーンの表面に対して垂直な「Z」軸方向に目に見える深さを表すようにスケーリングされたアイコンおよびタグの寸法および運動を有する仮想3D空間を動くオブジェクトとして描画される。(スクリーンは、2D X−Y空間として考えることができる。)これにより、タグ付アイコンカルーセルを含むオブジェクトが3D空間を「浮動」するような幻想をユーザに対して作り出す。実施形態のより高度な実装例では、視覚ディスプレイは、「立体」またはホログラフィック手段を利用して、ユーザに、これよりずっと現実的な「Z」軸方向の「深さ」の認識をさせる。
【0066】
タグ付アイコンカルーセルは、システムまたはユーザの制御を受けて、軸の周りを動的に回転して、ユーザに、個々のアイコンまたはアイコン群を検査することができるようにする。通常はであって必ずしもではないが、この回転により、ユーザが望むアイコンまたはアイコン群が、所定の前面位置にきて、さらなる検査または機能的な利用が可能となる。
図4では、アイコン615およびタグ614は、前面位置に配置されて、ユーザスクリーンで最大スケーリングサイズとされ、ユーザがより綿密に詳細な検討ができるようにする。
【0067】
タグは、表示の視覚化の内部で回転または移動して、関連またはリンクされているアイコンまたはアイコン群への視覚的関連またはリンクを維持し続ける。タグ位置、スケール、および前面サイズは、システム設計者によって、ユーザスクリーンのどの位置も読みやすいように設定される。タグサイズおよび動きは、より近くなるようにスケーリングされて、通常の視野とZ軸の深さ効果とを生じさせる。
【0068】
タグとそれに関する、またはリンクされるアイコンの間の関係は、ユーザに対して、強調表示またはこれらタグおよびアイコンを周囲の他のものと明らかに区別する関連タグおよびアイコンの状態の他の明らかな視覚変更によって示されている。状態の視覚上の変更は、ユーザのカーソルをタグまたはアイコンの上で動かすこと(「マウスオーバ」として知られている)などの適切なユーザの相互作用によりトリガされてよい。好適な実施形態では、マウスオーバされるタグに関するすべてのアイコンが、強調表示または状態変更を示す。これら強調表示によって、ユーザは、マウスオーバされるタグに文脈が関連しているアイコン群を認識して、さらなる選択、検索、ナビゲーション、またはシステム制御動作を開始させる。同様に、マウスオーバされるアイコンは、関連するタグ(1または複数)を同様にして強調表示することができる。
【0069】
ユーザが対象のアイコンまたはアイコン群を発見すると、マウスその他のユーザ相互作用デバイスを利用してタグまたはアイコンの選択またはクリックを開始することができる。実施形態におけるアイコンおよびタグは、ユーザ入力およびシステムの状態に呼応してスクリーンの上の仮想軸の周りを回転することができ、アイコンまたはタグの選択またはこれらとの相互作用によって、何らかの種類の所定の動作またはシステムの状態変更が開始されうる、という意味で動的である。曲線状の矢印603(
図4)は、好適な実施形態のアイコンおよびタグの動きの可能な回転方向を表している。一部の他の実施形態または用途では、タグおよびアイコンの動きが異なっていてもよい。たとえば好適な実施形態では、ユーザ相互作用によってタグ付されたカルーセルの回転が開始される多くの可能な方法のいずれかが以下の通りである。つまり、
図4において、ユーザのカーソルが、タグ608の上をマウスオーバするよう示されている。このタグまたは関連アイコンがユーザの相互作用デバイスで選択されると(クリックされると)、タグ付アイコンカルーセルが回転して、選択されたアイコン(1つまたは複数)が前方位置615にきて、ここでユーザにより詳しく吟味される。この時点で、実施形態の現在の状態および利用されている用途に応じてユーザにさらなる選択肢が提示されてもよい。
【0070】
カルーセルの回転は、アイコンまたはタグの選択により行われるだけではなく、スクロールボタン413を右左に、マウス動作のクリックおよびドラッグ処理または任意の他の所望のユーザ相互作用方法(本明細書のどこかに記載される)により移動することでも、開始することもできる。主要な入力またはユーザの相互作用デバイスの入力の任意の他の組み合わせを構成することで、本実施形態の移動または状態変更を開始させることもできる。したがってユーザは、「タグ付アイコンカルーセル」を正確に制御したり回転したりすることができ、ディスプレイの前面に具体的な個々のアイコンまたはアイコン群をもってくることができる。この場合には、タグ「P」およびそれに関するアイコンが前面位置にきて、さらにスライダ411も全面位置にくる。このように、スクロールバーにスライダを位置させることは、タグ付アイコンカルーセルをタグまたはアイコンを利用して回転させることと等しい概念である。本文書で後述するジュークボックスリストおよびワードアセンブリの制御を含む他のユーザ入力デバイスも同様の機能を有することができる。
【0071】
スクリーンディスプレイエレメントの「描画」を制御するシステムソフトウェアは、いつの時点でもユーザが見ることができるタグの数をできるだけ多く配置することができる。
図4に示すように、タグをスクリーンに配置する規則は、1つのタグから別のタグへ移行する際の高さまたはクリアランス(elevation and clearance)が、実質的に重ならないようにする。
【0072】
理想的には、実施形態の設計者が予め設定することができる、ユーザからみた「明らかな」角度高さ(angular elevation)を設定することで、前景のアイコンの上端が、最後部の背景の下端を隠してしまわないようにして、さらに、前景と後ろのアイコンとの間のギャップが、
図4に示すように前景のアイコンのタグが位置するために十分なゆとりを有するようにする。好適な実施形態の一部の用途においては、明らかな角度高さを減らし、または最小限に抑えることで、表示に必要なスクリーン上の高さを低減させてよい。先行技術のカルーセルおよび類似するデバイスによって、ユーザからみた角度高さが少ない場合(
図9aに示すように、つまりカルーセルの「真横」に近い場合)、デバイスの「前部」のアイコンが隠しているアイコンが見えず、位置特定ができない。好適な実施形態の、ユーザにとって「横向き」の向きの実施形態では(
図9a)、本発明の一部の実施形態の主要な部分である好適な実施形態の「タグ」またはスクロールバーが、ユーザに、見えない、隠されている「後方の」アイコンを発見させ、アクセスさせ、相互作用させ続けけることができる。実施形態がこの、ユーザに対する「横向き」の向きである場合を、本明細書では、「縮小されている」タグ付アイコンカルーセルと称する。
【0073】
この好適な実施形態では、文字またはシンボルおよび、一連のタグを含む他の指標の選択肢が、システム設計者によって、好適な実施形態が利用されている用途の正確な性質に応じてあらかじめ定義されていてもよい。タグの注釈を利用するときには、スクロールバーおよびジュークボックスリストが、実施形態が利用されている用途のユーザクエリまたはタスクの文脈を参照して、システム論理がランタイムに選択または予めロードしておく。多くの場合、簡単なアルファベットまたは数値タグシーケンスだけでユーザを導くことができる。
【0074】
本発明の一部の実施形態のさらなる主要な要素は、ユーザまたはシステムが、複数の順序だてられた動的テキストベースのリストまたはワードアセンブリを含むサブシステムを必要としている場合に、タグ付アイコンカルーセルの可視化の追加である。各リストまたはワードアセンブリは、システムの異なる状態またはユーザの検索その他の行動の、タグ付アイコンカルーセルの内容を表す。これら静的または動的テキストベースのリストは、「ジュークボックス」等の技術分野の当業者にはすでに知られている。しかし、これらテキストベースのリストまたはワードアセンブリは、ここで述べる方法でタグ付アイコンカルーセルに動的にリンクされ統合された場合の、データエレメントの視覚的表現の機能およびアクセスは、これら先行技術のデバイスの前に知られている実施形態と比べて大きく向上したものとなる。
【0075】
本発明の一部の実施形態の「ジュークボックス」リストの一次的な機能は、タグ付アイコンカルーセルの現在および前のユーザまたはシステムが生成したステータスを表し、補い、および/または模す順序付されたテキストまたは文字ベースのアレイを表すので、ユーザは、現在のノードツリー、検索経路またはナビゲーション経路において、現在または以前のステータスまたはノードのいずれの部分であっても視覚化したり、再度訪れたりすることができる。
図8は、このような一連の連結されたリストを示す。リスト616は一例である。各隣接するリストは、ユーザのナビゲーションの以前のまたは現在の段階またはノードであり、右端のリストの検索タスクは、タグ付けされたアイコンカルーセルの現在の内容を表す現在のノードである。
図8では、「作曲家でソートされた管弦楽曲」というタイトルの中央リストが、現在のリストである(右の2つの破線のリストが、可能性のある将来のリストを示す)。現在のリストの左には、前の状態が示され、さらにその左には、その前のタグ付アイコンカルーセル状態が示されている。したがってジュークボックスは、各リストが、各前の検索またはナビゲーションレベルで表される、すべての可能性のあるデータエレメントを表示していることから、ユーザ検索またはナビゲーション経路全体におけるすべての分岐ノードを表示することができる。したがい、タグ付アイコンカルーセルまたはタグ付アイコンデバイスの各アイコンは、ジュークボックス内の「現在」のリストの対応するテキスト「アイテム」により模される。
図8では、ユーザのカーソルが、リストの「ベートーベン」というテキストアイテムをマウスオーバしている様子が示されている。文字「B」に関連する他の名称もリストで強調表示されている。このジュークボックスが統合される上述したタグ付アイコンカルーセルは、アイコン605、612、613を示しており、これらのいずれかが、「ベートーベン」というデータエレメントを表すアイコンであるはずである。関連するタグ「B」もまた強調表示されている。このようにしてジュークボックスは、デバイスのユーザの現在の利用についての完全なノードツリーを表している。したがってユーザは、自身のナビゲーションまたは検索動作またはタスクの任意の前の段階に戻って、検索ツリー内の異なるノードから検索を開始することができる。この機能は、任意で、さらに、システムに将来の呼び出しおよび利用にそなえて、ジュークボックスの状態および検索を記録しておくことにより、拡張が可能である。
【0076】
好適な実施形態の可能な用途を示すために、以下に、統合され関連づけられた「ジュークボックス」リストを有するタグ付アイコンカルーセルを利用して、好適な実施形態の具体的な用途を記載する。このプロセスのためのフロー図を
図11に示す。これとともに2つのサブシステム、「ジュークボックス」リストが統合されたり関連づけられたりしているタグ付アイコンカルーセル、音楽ベースの「ビデオオンデマンド(VOD)」ウェブサイト上の興味ある統合ユーザ検索インターフェースによって、ユーザは、再生する内容の曲をすばやく選択することができるようになる。この種類の用途では、各内容のアイテムが、データベース内で多くの種類の「ジャンル」、「作曲家」、「演奏者」、「器楽編成法」、および「開催地」等を含む特定の用語により分類される。
図8は、ボタン611の行が一次的な検索入力用語を提供する好適な実施形態のこのような用途を示す。予め設定されている用語の利用により、2つの目的が達成される。つまり、1つ目は、データベースアイテムに何らかの関連性を有するもののみの検索用語のユーザ選択肢に制限を課す。2つ目は、またはスペル間違いまたは「タイプミス」による問題を防ぐことである。
【0077】
この用途においては、ユーザが選択する検索用語のシーケンスを利用して、ホストシステムデータベースに一連のクエリシーケンスを生成して、これが次に、検索基準に合致するデータエレメントからなる結果を返す。これらは、タグ付アイコンカルーセルのアイコン、および、現在のジュークボックスリストの整合するテキスト用語として表示される。結果は、オンスクリーンでオブジェクトおよびその動きを生成するホストシステムのグラフィック/フラッシュエンジンを介して設計者により設定される現在の論理に従って表示され、順序付される。好適な実施形態のこの用途においては、マウスを、マウスオーバ、タグおよびアイコンのクリックおよび選択、または、タグ付アイコンカルーセルの回転の開始等の機能的なユーザの相互作用に利用する。この用途に適しており、本明細書のいずれかで概略を示された任意の他の形態のユーザ入力デバイスまたは方法を利用することができる。
【0078】
ユーザが最初に
図8のカテゴリボタン611のいずれかをクリックして選択するクラシック音楽のカタログの検索を開始することが
図8に示されている。フロー図に示すように、対応するクエリストリングがアプリケーションソフトウェアにより生成されて、システムデータベースに送られる。このクエリストリングは、以下の形式であってよい。"search.php?q=genre=chamber_music&subgenre=duo&composer=Mozartこれは、「室内音楽で、モーツアルトの楽曲」というジャンルの検索に対応している。たとえば、ユーザが、最初の検索用語として「ジャンル」を選択したと仮定する。システムは、データベースのすべての「ジャンル」のタイプを表す複数のデータエレメントを戻すことで応答する。各ジャンルは、ユーザスクリーンのタグ付アイコンカルーセルのアイコン(静的グラフィック画像)として表示して、第1のジュークボックスリスト616の関連するテキストアイテムとして表示する。アイコンおよびテキストアイテムは、アプリケーション論理によって、適切なアルファベット文字を表示するタグにより、マークされたり関連づけられたりする各アイコン群を有するアルファベットシーケンスにソートして順序づけられる。このシナリオでは、20から30個を超えるアイコンがタグ付アイコンカルーセルに表示され、これらの多くが、正面のものにより見えなくなっている。これが、ユーザが一目でタグ付アイコンカルーセルのどこに探しているアイコンがあるかを発見することができる、という「タグ」の有用性を示しており、上述した先行技術の説明で言及したもの等の、タグがないアイコンカルーセルでは、各アイコンを検査しなくては、ユーザの問い合わせに固有のアイコンを発見することがほとんど不可能であったのとは対照的である。実際のところ、ほとんどが他のアイコンの下に重なっていて見えないことから、個々のアイコンを視覚的に特定することが非常に難しい、または不可能なので、10個を超える数のアイコンをもつカルーセルおよび類似した「デバイス」は利用されない。しかし本発明の一部の実施形態では、タグ付アイコンカルーセルのアルファベット順配列のアイコン群それぞれに関連づけられたアルファベットタグの存在によって、ユーザはピンポイントで、一目みて、これらアイコン群のいずれであってもタグ付アイコンカルーセルおよびそれらの境界に見つけることができる。
【0079】
ユーザが管弦楽曲(Orchestral music)という具体的なジャンルを探す場合を想定する。すべての音楽をアルファベット順に表示すると、ユーザは即座に「O」のタグを選択し、これにより、タグ付アイコンカルーセルが回転して、文字「O」に関連するすべてのアイコン(「O」から始まるタイトル)がタグ付アイコンカルーセルの前面位置615にくる。前面位置に今あるどのアイコンが「管弦楽」を表すか即座にわからない場合には、数回クリックを行うと、タグ付きアイコンカルーセルがいずれかの方向に回転されて、必要なアイコンが現れる。タグ付アイコンカルーセルは、タグ付アイコンカルーセルを1つのアイコン分回転させたり、タグが選択された際と同様の前面位置に任意の具体的なアルファベット群を戻したりすることもできる、ユーザの注釈つきスクローラバーへの相互作用によって、いずれかの方向に回転させることもできる。このようにして、タグおよびスクローラバーの注釈が、同一に見ることができ、互いに補い合う。このようにして、回転が行われ、第1の「ジュークボックス」リストが上下に動き、タグ付アイコンカルーセルの回転を模す。「O」で始まるアイテムは、第1のジュークボックスリストの中間部に移動して、カルーセルの対応するアイコンが、カルーセルの前面へと回転する。ユーザは今では、タグ付アイコンカルーセルの前面付近またはジュークボックスの中間付近に「管弦楽」を見つけることができるようになり、どちらかからユーザが「管弦楽」を選択することができる。これにより、データベースには新たなクエリが開始され、これによりアイコンおよびテキストアイテムが返されて、タグ付アイコンカルーセルおよび新たなジュークボックスリストが再度ポピュレートされる。これらはすべてデータベースに含まれる「管弦楽」楽曲のことである。この新たな、第2のジュークボックスリストは、第1のリストの右側に生成される。第2のジュークボックスリストは、アイコンとして更新されたタグ付アイコンカルーセルにみられるテキストと同じ管弦楽曲を含んでいる。
【0080】
ユーザは、さらに「作曲家」等の別のカテゴリボタンを選択することで、高度な計算を行うために同じワークフローを利用することができる。この動作により、タグ付アイコンカルーセルに、データベース内の作品が「管弦楽」であるすべての作曲家の画像を表示させる。第3のジュークボックスリストは、前のものの右に生成され、今ではテキストとして、作品が管弦楽群に属する作曲家名を示す。このリストは、「作曲家によりソートした管弦楽」というタイトルが付される(
図8参照)。ユーザは、対象の作曲家を見つけるために第3のジュークボックスリストを探すか、または、検索に適した作曲家を迅速に発見するために、タグ付アイコンカルーセルのタグを利用するかを決定することができる。それぞれが他に等しい。さらに「ベートーベン」が、ユーザが望む管弦楽曲の作曲家である場合を想定する。ベートーベンは、「B」タグをクリックして、タグ付アイコンカルーセルを「B」の作曲家をカルーセルの前面に表示させることで、タグ付アイコンカルーセルに表示される100個以上の作曲家から簡単に見つけることができる。これは
図8の中間リストにみられる。ユーザがジュークボックスリストから選択することを決定した場合には、ベートーベンの管弦楽曲を見つけるために、最新のリストをスクロールする。
【0081】
ユーザは同じワークフローを用いて、演奏者、開催地、またはアンサンブル選択ボタンを所望の任意の順序で利用することで、さらに検索を洗練させることができる。
【0082】
「ジュークボックス」リストを利用すると、ユーザは、自身の検索の前のノードまたはレベルにすぐに戻って、別の検索経路に変えることができる。たとえば、「ベートーベン」を選択していても、いつの時点であっても、適切なリストの作曲家リストから選択することで、「シューベルト」その他の作曲家を選択するよう変更することができる。
【0083】
オンライン小売カタログの場合等の好適な実施形態の他の用途では、2以上のパラメータをタグにより明らかにすることができる。システム設計者は、「靴」を、サイズによって数値的に表示して、各タグおよびタグの色で順序付けようとする場合がある。これにより、どの色がどこで、またどのサイズで入手可能かを示すことができる。TVまたはラジオの電子番組ガイド等の別の用途では、番組を、放送時間により数値順序にして連番にするようチャネル番号で示すことができる。これらのケースすべてにおいて、タグの文字およびその順序の選択は、特定の用途の性質、技術分野、設計者の技術および文化によって定められる。
【0084】
本発明の好適な実施形態または別の実施形態で概略を示される、ユーザの目標またはタスクに適したアイコン(データエレメント)が選択されると、ユーザは、実施形態が埋め込まれた特定の用途の要件に従ってさらなる動作を開始することができる。これには、これらに限定はされないが、ビデオを再生すること、このサイズおよび色の靴を注文すること、患者のための薬の注文、連絡先への電話、システム状態をこの値に変更すること、ページのこの機能をナビゲートすること等が含まれる。各用途の目的および設計者の芸術性によって、実施形態の利用に成功したユーザがとる動作に制約が課される。
【0085】
一般的には、アイコンとタグとの間のリンクは、タグが常に見え、添付されているアイコンがしばしば他のアイコンの後ろにきて見えない場合であっても、アイコンに明らかにリンクされているように配置される。タグとアイコンとの間のリンクまたはラインは、美的考慮に応じて見えたり見えなかったりしてよいが、実際の関連付は、ユーザ相互作用デバイスによってマウスオーバしたり相互作用したりするときに、タグ等の強調表示等の他の手段によって明らかになるようになっているとよい。タグは、関連づけられている、またはリンクされているアイコンに追従するので、この点において、強力な動的視覚索引システムとして理解することができる。ユーザは、一目で、タグおよび関連するアイコンがどのように文脈的に組織化されているかを知ることができ、いくら視覚的に内容が上に重なっているアイコンによって部分的または完全に見えなくなっているアイコンが大半である場合であっても、これもまた一目で、探しているアイコンがディスプレイ全体のどこにあるか、という個々の関連アイコンまたは領域を見つけることができる。
【0086】
好適な実施形態の行動の別の側面は、を最小化された形態に「縮小」することができる点である。最小化された「Window」の数多くの現在のオペレーティングシステムおよびその他の、スクリーンでマウスのクリックによって小さなアイコンに縮小することができ、次に再度拡張したり「消したり」することができる以外の機能を持たない他のアプリケーションとは異なり、「縮小された」タグ付アイコンカルーセルは、ユーザスクリーンでの縮小を可能としつつも、現在の状態のディスプレイおよびユーザの相互作用に対する反応性のよさを含む多くの有用なナビゲーションおよび検索可能を残している。縮小された形態におけるタグ付アイコンカルーセルの有用性は、他の内容、メディアプレーヤその他の、全サイズのタグ付アイコンカルーセルの包括的検索またはナビゲーション機能に頼らないアプリケーションの表示用のスクリーンの領域を空けることができる点である。
図9bは、縮小モードのタグ付アイコンカルーセルを示している。これは、単に、事実上「横向き」の視点から通常のタグ付アイコンカルーセルである。このモードにおいては、タグは消されて、占有しているスクリーンの領域が復活される。この図にはさらに、スクリーンの領域がこのモードにおける設計者の主要な懸念である場合に、見えなくなったタグを補ったり、置き換えるために利用することができるスクロールバーも示されている。これに比して
図9aでは、横向きの、タグがない、または、注釈つきのスクロールバーがない横向きのカルーセルなので、ユーザには、全面に見えないアイコンの位置をみつける手がかりが与えられていない。
【0087】
スクロールまたは回転の速度および方向は、特定のスケール(ディスプレイ内の)または出所(固定点)に比した場合のユーザカーソルの位置の関数であり、これに制御されてよく、あるいは、本発明の一実施形態を実装する設計者が設定する予め設定される機能であってよい。ユーザはさらに、用途の範囲内でユーザの嗜好を修正することで、いくらか制御を与えられる。
【0088】
本発明のさらなる実施形態は、これらに限定はされないが、これらアイコンおよびタグシステムの3Dの連結されたマルチレベルの階層シーケンス(「親子」配置として知られている)に配置される複数のタグ付アイコンカルーセルを含むタグ付アイコンデバイスを含む。これらによって、ユーザは、特定のカルーセルのアイコンを選択して、これを用いて、
図6に示すユーザスクリーンに新たな「子」のカルーセルを生成することができるようになる。新たなタグ付アイコンデバイスはそれぞれ、さらなる連続したナビゲーションレベル、検索またはソートツリーノード、
図10のタグ付アイコンのリニアアレイまたはグリッドを含むタグ付アイコンデバイス、
図7aおよび
図7bの同心円または同軸状のタグ付アイコンカルーセルを表している。
【0089】
本発明の好適な実施形態を図示、説明するが、本発明がこれら実施形態のみに限定されないことは明らかである。複数の修正、変更、変形、代替、および均等物が、請求項に記載されている本発明の範囲および精神から逸脱しない範囲で可能である。加えて、用途によっては、一部の記載されている要素が不要となる、または必須事項ではなくなる場合もある。
【0090】
当業者であれば、本発明の一実施形態が、実施形態を含むエレメントを生成するために先行技術の任意の方法を利用することを理解する。
【0091】
上述した方法および注釈付されているスクローラデバイスに示されるデータは、タグ付アセンブリまたはデバイスに提示される構造化された情報のユーザに対する代替表現を提示するように修正することもできる。またこの代わりに、
図4に示す注釈付きスクローラが、ユーザの検索または利用体験を向上させる、関連データまたは派生データをグラフィックに提示してもよい。
【0092】
一連のマルチテキストベースのリストおよび/またはワードアセンブリ(ジュークボックス)が、ユーザの検索経路または可能なシステム行動状態の階層順序を一般的に表す。各リストに挙げられているデータエレンメントの実際の順序は、それぞれの実施形態に応じたものであってよい。
【0093】
各新たなジュークボックスリストは、前のリストのデータセットのソートされた、またはフィルタリングされたサブセットを提示することができる。
【0094】
同様に、タグ付アイコンアセンブリのタグとの相互作用により、デバイスのアイコンおよび回転の選択等のシステム状態変化が促され、クリックおよび文字の選択等の注釈付スクローラデバイスの注釈との相互作用が、システム設計者により行われることで、同じまたは関連する動作を生じさせることができる。これは、ユーザがタグ付アイコンアセンブリと相互作用する際に、向上した、有用な代替的方法を形成する。
【0095】
システムのさらなる用途としては、ebooksその他複雑な文書のオンラインおよびオフライン表示のときの、章建ておよび索引が含まれる。
【0096】
タグ付アイコンアセンブリは、本特許に記載される方法によりユーザに提示されるアイコンまたは画像のすべての動画の順序付された構成のタグ付を含むものとして理解されたい。
【0097】
ユーザに提示するデータは、ホストシステムの内部から得られてもよく、遠隔のソース、データレポジトリ、またはメモリ格納デバイスから、ネットワークその他の有線または無線手段経由で外部的に得られてもよい。
【0098】
本文書で前述した本発明の好適な実施形態の基本部分を構成する第2のサブシステムは、階層的で、複数が、相互作用的、動的に統合されたテキストベースのリストまたはワードアセンブリシステムであり、ユーザの相互作用または選択が、関連するデータベースをクエリするときに入力のフィルタリングまたはソートを形成することができ、この結果が記載されたタグ付アイコンアセンブリに表示される。他の形態の相互作用テキスト、文字、またはシンボルアセンブリまたはリストを利用して、クエリおよび動作等を入力することができ、このクエリおよび動作等には、これらに限定はされないが、「ドロップダウン」リスト、面状の検索リスト、タグクラウドその他のワードアセンブリシステムが含まれ、これらも本発明の一部の実施形態の範囲に含まれると理解されたい。
【0099】
第2のサブシステム(ジュークボックス)が実行できるソート、フィルタリング、その他の動作は、追加制御で補うこともでき、こうすると、アイコンおよび関連タグを、異なる「ソート」要件に従って表示することができるようになる。たとえば、クラシック音楽検索システムの例では、具体的な作曲家の、表示される作品を、作品番号に従って、タイトルまたは指揮者ごとにアルファベット順にソートすることができる。どの選択肢も、タグの変更をユーザが選択した基準に従って表示することができる。これらの選択肢は、簡単なドロップダウンリストその他の簡単な選択肢をユーザに提示する方法により利用可能となり、これらも本発明の一部の実施形態の一部を形成する。
本実施形態の例を下記の各項目として示す。
[項目1]
複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが、前記複数の第1のオブジェクトのうち1以上の表示に関連している、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを、もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば、前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つの突出の相対的低下より低くなるように、表示させる段階と
を備える、ユーザインターフェースに関する方法。
[項目2]
オブジェクトを低減した突出度で表示させる段階は、
前記オブジェクトを小さく見えるようにする、消えるようにする、および、前記オブジェクトを完全にまたは部分的に隠す、のうち少なくとも1つを実行する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目3]
複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが、前記複数の第1のオブジェクトのうち1以上の表示に関連している、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、オブジェクトの前記表示を変更させる段階であって、前記1以上の第2のオブジェクトのうち少なくとも1つに関連している前記1以上の第1のオブジェクトが表示され続けるかに関わらず、前記1以上の第2のオブジェクトのうち少なくとも1つを部分的にまたは完全に表示させ続ける段階と
を備える、ユーザインターフェースに関する方法。
[項目4]
前記複数の第1のオブジェクトは、視野範囲に表示され、
前記第2のオブジェクトは、関連する1以上の第1のオブジェクトの位置が前記視野範囲に存在しつづけている限り、表示され続ける、項目3に記載の方法。
[項目5]
前記入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを、位置を変えて表示して、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを、前記第1および第2のオブジェクトの関連を維持するような位置に表示させる段階を備える、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
前記関連は、前記第1および第2のオブジェクト、および、前記第1および第2のオブジェクト全体または一部をリンクさせる表示エレメントのうち、少なくとも1つの相対位置の結果である、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
前記1以上の第2のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトの1つの、前記1以上の関連する第1のオブジェクトに対する関連を強調する情報を表示させる、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
前記複数の第1のオブジェクトを、前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて配置させる段階を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
前記複数の第1のオブジェクトを連続して配置させる段階を備える、項目8に記載の方法。
[項目10]
前記複数の第1のオブジェクトを、ループ状に配置させる段階を備え、
前記ループは完全に、または部分的に表示される、項目9に記載の方法。
[項目11]
前記入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つの位置を、前記配置に応じて変更する段階を備える、項目8から10のいずれか一項に記載の方法。
[項目12]
前記複数の第1のオブジェクトの三次元配置のビューの全体または一部を表示させる段階を備え、
前記ビューは二次元または三次元である、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
更なる入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトがディスプレイで占めるスペースが低減するように前記ビューの角度を調節する段階を備える、項目12に記載の方法。
[項目14]
前記更なる入力に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトを表示させない段階を備える、項目13に記載の方法。
[項目15]
各第2のオブジェクトは、前記1以上の関連する第1のオブジェクトの1以上の特性の情報を提供する、項目1から14のいずれか一項に記載の方法。
[項目16]
前記情報は、前記1以上の特性を表す1以上の文字、シンボル、またはグラフィックエレメントを含む、項目15に記載の方法。
[項目17]
各第2のオブジェクトは、1以上の特性を有する1以上の第1のオブジェクトと、1以上の別の特性を有する別の1以上の第1のオブジェクトとの間の境界を示す情報を提供する、項目1から16のいずれか一項に記載の方法。
[項目18]
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの状態の変化に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つ、および、少なくとも1つの関連する第2のオブジェクトのうち少なくとも1つとの関係で、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの状態の変化の情報を表示させる段階を備える、項目1から17のいずれか一項に記載の方法。
[項目19]
前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つの状態の変化に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つ、および、前記1以上の関連する第1のオブジェクトのうち少なくとも1つとの関係で、前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つの状態の変化の情報を表示させる段階を備える、項目1から18のいずれか一項に記載の方法。
[項目20]
前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのいずれか1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトの状態を、選択されていない状態から選択されている状態に変化させる段階を備える、項目1から19のいずれか一項に記載の方法。
[項目21]
前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのいずれか1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトおよび前記1以上の関連する第1のオブジェクトを、増加した突出度で表示させる段階を備える、項目1から20のいずれか一項に記載の方法。
[項目22]
オブジェクトを増加した突出度で表示する段階は、
前記オブジェクトを現させる、または、大きく見えるようにする、前記オブジェクトが完全にまたは部分的に明瞭化する、前記オブジェクトをより中心に表示させる、および、前記オブジェクトをより前景に表示させる、のうち少なくとも1つを実行する段階を有する、項目21に記載の方法。
[項目23]
前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、更なる複数の第1のオブジェクトと、更なる1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を備える、項目1から22のいずれか一項に記載の方法。
[項目24]
前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、別の複数の第1のオブジェクトと、別の1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を備える、項目23に記載の方法。
[項目25]
前記複数の第1のオブジェクトの1つが更なる複数の第1のオブジェクトと関連づけられているという情報を表示させる段階を有する、項目23または24に記載の方法。
[項目26]
前記複数の第1のオブジェクトおよび前記更なる複数の第1のオブジェクトそれぞれを、それぞれのループで同時に表示する段階を備え、
前記ループはそれぞれ同心円または同軸状であるか、または平行軸を持ち、
前記平行軸の場合には、前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応する前記ループの軸を、前記入力がされた前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに位置合わせする、項目23から25のいずれか一項に記載の方法。
[項目27]
エレメントを表示させる段階を備え、
前記エレメントは、順序立てられたアイテムの配置を有し、各アイテムが、前記1以上の第2のオブジェクトの1つ、前記複数の第1のオブジェクトの1つ、または、それらの特性のいずれかに対応しており、さらに、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのうちどれが最も大きい突出度で表示されているかの情報を有する、項目1から26のいずれか一項に記載の方法。
[項目28]
前記エレメントに関する入力に応じて、前記1以上の第2のオブジェクトのうち少なくとも1つ、および、前記1以上の関連する第1のオブジェクトを、位置を変えて表示する段階を備える、項目27に記載の方法。
[項目29]
前記エレメントは、前記1以上の第2のオブジェクトに代えて表示される、項目27または28に記載の方法。
[項目30]
ワードまたはシンボルの1以上のリストまたはアセンブリを表示させる段階を備え、
ワードまたはシンボルの各リストまたはアセンブリは、複数のアイテムを有し、
各アイテムが、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたはその特性に対応する、項目1から29のいずれか一項に記載の方法。
[項目31]
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関して表示される情報に応じて、前記対応するアイテムとの関係で情報を表示する段階を備える、項目30に記載の方法。
[項目32]
前記ワードまたはシンボルの前記1以上のリストまたはアセンブリのうち少なくとも1つは、前記複数の第1のオブジェクトのいずれが最も大きい突出度で表示されているかを示す情報を含む、項目30または31に記載の方法。
[項目33]
前記複数のアイテムのうち1つに関する入力に応じて、前記対応する第1のオブジェクトに関連する入力に応じてとられるアクションと同じアクションをとる段階を備える、項目30から32のいずれか一項に記載の方法。
[項目34]
前記複数の第1のオブジェクトまたは前記対応するアイテムのうち1つに関する入力に応じて、
前記複数の第1のオブジェクトおよび前記1以上の第2のオブジェクトの代わりに、更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
前記複数の第1のオブジェクトに対応する前記ワードまたはシンボルのリストまたはアセンブリに加えて、前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルの更なるリストまたはアセンブリを表示させる段階と
を備える、項目33に記載の方法。
[項目35]
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたは前記対応するアイテムに関する前記入力に応じて、前記入力が関連する前記複数の第1のオブジェクトのうちどれを表示するかを示す情報を表示させる段階を備える、項目34に記載の方法。
[項目36]
クエリに合致する前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて表示させる前記複数の第1のオブジェクトを決定する段階を備える、項目1から35のいずれか一項に記載の方法。
[項目37]
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの1以上の特性に基づいて前記クエリを決定して、更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階を備え、
前記更なる複数の第1のオブジェクトは、前記クエリに合致する1以上の特性を有する、項目36に記載の方法。
[項目38]
前記複数の第1のオブジェクトはそれぞれ、複数のデータエレメントからなるセットに対応している、項目1から37のいずれか一項に記載の方法。
[項目39]
前記複数の第1のオブジェクトおよび更なる複数の第1のオブジェクトは、前記複数のデータエレメントの階層構造の異なるレベルに対応している、項目38に記載の方法。
[項目40]
予め定められた規則に応じて表示させる前記1以上の第2のオブジェクトを決定する段階を備える、項目1から39のいずれか一項に記載の方法。
[項目41]
前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトの1つに関連するデータを取得して、前記データに関する動作を実行する段階を備える、項目1から40のいずれか一項に記載の方法。
[項目42]
複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて配置されている前記複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが前記複数の第1のオブジェクトの1以上に関連しており、各第2のオブジェクトが、前記1以上の関連する第1のオブジェクトの更なる1以上の特性の情報を提供するような、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを、位置を変えて表示させ、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに関連する少なくとも1つの第2のオブジェクトを、前記第1および第2のオブジェクトの関連を維持するような位置に表示させる段階と
を備える、ユーザインターフェースに関する方法。
[項目43]
プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、項目1から42のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備えるコンピュータプログラム。
[項目44]
項目43に記載のコンピュータプログラムを備える、持続性コンピュータ可読媒体。
[項目45]
項目1から42のいずれか一項に記載の方法を実行する装置。
[項目46]
ユーザインターフェースに関する装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムを有するメモリと
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、
複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と、
各第2のオブジェクトが、前記複数の第1のオブジェクトのうち1以上の表示に関連している、1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを、もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば、前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つの突出の相対的低下より低くなるように、表示させる段階と
を実行させる、ユーザインターフェースに関する装置。
[項目47]
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトを、ループ状に配置する段階を実行させ、
前記ループは完全に、または部分的に表示される、項目46に記載の装置。
[項目48]
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトの三次元配置のビューの全体または一部を表示させる段階を実行させ、
前記ビューは二次元または三次元である、項目46または47に記載の装置。
[項目49]
各第2のオブジェクトは、前記1以上の関連する第1のオブジェクトの1以上の特性を示す情報を提供する、項目46から48のいずれか一項に記載の装置。
[項目50]
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて、前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトおよび前記1以上の関連する第1のオブジェクトをそれぞれ、増加した突出度で表示させる段階を実行させる、項目46から49のいずれか一項に記載の装置。
[項目51]
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて、更なる複数の第1のオブジェクトと、更なる1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を実行させる、項目46から50のいずれか一項に記載の装置。
[項目52]
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、
ワードまたはシンボルの1以上のリストまたはアセンブリを表示する段階を実行させ、
ワードまたはシンボルの各リストまたはアセンブリは、複数のアイテムを有し、
各アイテムが、前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたはその特性に対応する、項目46から51のいずれか一項に記載の装置。
[項目53]
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、
前記複数の第1のオブジェクトまたは対応するアイテムのうち1つに関する入力に応じて、
前記複数の第1のオブジェクトおよび前記1以上の第2のオブジェクトの代わりに、更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と、
前記複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルのリストまたはアセンブリに加えて、前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルの更なるリストまたはアセンブリを表示させる段階とを実行させる、項目46から52のいずれか一項に記載の装置。
[項目54]
前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは、前記装置に、クエリに合致する前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて表示させる、前記複数の第1のオブジェクトを決定する段階を実行させる、項目46から53のいずれか一項に記載の装置。
[項目55]
前記複数の第1のオブジェクトはそれぞれ、複数のデータエレメントからなるセットに対応しており、前記複数の第1のオブジェクトおよび更なる複数の第1のオブジェクトは、前記複数のデータエレメントの階層構造の異なるレベルに対応している、項目46から54のいずれか一項に記載の装置。
[項目56]
項目45から55のいずれか一項に記載されている装置を有するサーバと、
ネットワーク経由で前記サーバと通信するクライアントデバイスと
を備えるシステム。
[項目57]
前記クライアントおよびサーバの少なくとも1つと通信して、前記第1および第2のオブジェクトの少なくとも1つに関連するデータを提供する格納デバイスをさらに備える、項目56に記載のシステム。