(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信するとともに、前記無線フレームに前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して第3ステーションと通信することに対する通知情報を含ませることを含み、
前記第1ステーションがアクセスポイント(AP)であり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがステーション(STA)であり、
又は、
前記第1ステーションがSTAであり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがAPであり、
前記無線フレームは物理フレームヘッダ又はメディアアクセス制御(MAC)フレームヘッダに前記通知情報を含み、前記通知情報は1ビット又はマルチビットの情報ビット又はシグナリングビットであり、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することができるかどうかを指示し、
前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信した後、
前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームには1ビット又はマルチビットの情報が含まれ、前記情報は前記第2ステーションが前記第1ステーションの前記伝送機会を使用するとの指示を受けいれることを指示し、前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信した後、前記第1ステーションは休止に入り、
又は、
前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信した後、
前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームに1ビット又はマルチビットの情報が含まれ、前記情報は前記第2ステーションが前記第1ステーションの前記伝送機会を使用するとの指示を受けいれないことを指示する無線LANにおけるデータ伝送方法。
前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記物理フレームヘッダ又は前記MACフレームヘッダには前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限が更に含まれ、
前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限の開始境界は、前記第1ステーションが前記第2ステーションに伝送する前記無線フレームが終了する境界であり、
又は
前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限の終止境界は、前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限を前記開始境界から重ね合わせた後表示する境界である請求項1に記載の方法。
前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信した後、
前記第2ステーションは余剰伝送機会時間に前記第3ステーションへ無線フレームを送信し、前記余剰伝送機会時間は後続の前記伝送機会を使用する時間であり、前記余剰伝送機会時間の終止境界は前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限の終止境界内にあることを更に含む請求項1に記載の方法。
第2ステーションは第1ステーションが前記第1ステーションが取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームには前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して第3ステーションと通信することに対する通知情報が含まれることを含み、
前記第1ステーションがアクセスポイント(AP)であり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがステーション(STA)であり、
又は、
前記第1ステーションがSTAであり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがAPであり、
前記無線フレームは物理フレームヘッダ又はメディアアクセス制御(MAC)フレームヘッダに前記通知情報を含み、前記通知情報は1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットであり、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することができるかどうかを指示し、
前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第2ステーションは第1ステーションが前記第1ステーションにより取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信した後、 前記第2ステーションは前記第1ステーションに送信した無線フレームにおいて1ビット又はマルチビットを使用して、前記第2ステーションが前記第1ステーションの許可を受けいれないことを指示し、
又は、
前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第2ステーションは第1ステーションが前記第1ステーションにより取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信した後、 前記第2ステーションは前記第1ステーションに送信した無線フレームにおいて1ビット又はマルチビットを使用して、前記第2ステーションが前記第1ステーションの許可を受けいれ、且つ前記伝送機会を使用して前記第3ステーションへ無線フレームを送信することを指示し、
前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信した後、前記第1ステーションは休止に入る無線LANにおけるデータ伝送方法。
【背景技術】
【0002】
現在、無線インターネット分野には、無線LAN(Wireless Local Area Network、WLAN)が急速に発展し、WLANに対する応用需要も徐々増加している。電気電子学会(Institute of Electrical and Electronic Engineers、IEEE)業界規格IEEE802.11組において、802.11a、802.11b、及び802.11g等の一連の標準の最も一般的なWLAN技術を順次に定義し、その後、更に他のタスクグループが次第に出現し、現在802.11技術の改良に関する規格の発展に努力する。802.11ahのタスクグループは主に1GHz周波数帯域以下の無認可周波数帯域を利用するWLANエアインタフェース規格を制定し、スマートグリッド及びセンサインターネット等の新たなインターネット応用にサポートすることに用いられる。
【0003】
無線LANの基本的なアーキテクチャとは基本サービスセット(Basic Service Set、BSSと略称する)を指し、1つのアクセスポイント(Access Point、APと略称する)及びAPと関連する複数のステーション(Station、STAと略称する)を含む。802.11は、分散協調機能(Distributed Coordination Function、DCFと略称する)とポイントコーディネーション機能(Point Coordination Function、PCFと略称する)という2種の操作モード、及び強化された分散協調アクセス(Enhanced Distributed Coordination Access、EDCAと略称する)機能とハイブリッド協調機能制御チャネルアクセス(Hybrid Coordination Function Controlled Channel Access、HCFCCAと略称する)機能という上記2種の操作モードに対する改良を定義する。DCFは最も基本的な操作モードであり、衝突防止付きのキャリア検知多重アクセスCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)メカニズムを利用することにより複数のステーションが無線チャンネルを共有する。EDCA機能は強化された操作モードであり、CSMA/CAメカニズムに基づいて、複数の異なる優先順位行列が無線チャンネルを共有することをサポートし、且つ伝送機会(Transmission Opportunity、TXOPと略称する)を単位として各優先順位行列のデータを送信する。
【0004】
1GHz以下の無認可周波数帯域リソースを使用する場合、より大きい範囲の通信をサポートすることができる。しかし、BSS境界でのステーションの物理層プロトコルデータユニット(Physical Protocol Data Unit、PPDU)の伝送時間は増大するようになり、且つより高い電力消耗を必要とし、ステーションの電池の耐用年数が限定され、且つ交換周期が長く、同時にインターネットの複雑度を減少するために、802.11ahには最大二つのジャンプをサポートする必要がある中継、即ち、ルートアクセスポイント(Root Access Point、Rt-AP)、中継、及びSTAという3層インターネットアーキテクチャを提出する。フレーム構造を
図1に示す。中継は2つの機能エンティティからなり、第1機能エンティティ(中継のステーション(Relay-STA、R-STA))及び第2機能エンティティ(Rt-AP)は同一のBSS、即ち、BSS1にあり、中継のアクセスポイント(Relay-AP、R-AP)とSTAは別のBSS、即ち、BSS2にある。
【0005】
ステーションの省エネ、データパックの伝送遅延の減少、ステーションがデータをできるだけ速やかに転送又は受信することのために、中継に用いる伝送機会共有を提出し、
図2に示す。中継の伝送機会共有において、中継がAPのデータを確認する場合、表示確認と暗黙的な確認という2種の確認方法を有する。表示確認とは、APが送信したデータに対して1つの単独的な確認フレームを使用して確認し、
図2に示す。暗黙的な確認とは、APが送信したデータに対して1つの暗黙の確認を使用し、この暗黙の確認は中継がSTAへ送信したデータに含まれ、
図3に示す。STAは中継によりAPへ上りデータを送信する場合、同じ手段を採用してもよい。
【0006】
上記手段が単一フレーム伝送に適用し、しかし、AP又はSTAがチャンネルを競争して取得した後、マルチフレーム伝送がある場合、1つのフレームが中継に伝送されると、チャンネルの制御権利がチャンネルを競争して取得する者になくて、中継により制御されたものであり、チャンネルを競争して取得した者がチャンネルに対する制御及び後続のフレームの伝送に有利ではない。AP又はSTAが中継に伝送するマルチフレーム伝送がある可能性はあり、この際、チャンネルを制御する必要があり、これは、中継はAP又はSTAが競争して取得したチャンネルを任意に制御できることに矛盾する。
【0007】
以上のように、現在の伝送機会共有メカニズムにおいて、チャンネル制御権利を効果的に管理する方法がなく、データ伝送の遅延を増大し、データの伝送効率に影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施例は、無線LANにおけるデータ伝送方法及びシステムを提供し、現在の伝送機会共有メカニズムがデータ伝送効率に影響する問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例は無線LANにおけるデータ伝送方法を提供しており、
第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信するとともに、前記無線フレームには、前記第2ステーションに前記伝送機会を使用して第3ステーションと通信する通知情報が含まれることを含む。
【0010】
選択的に、前記第1ステーションがアクセスポイント(AP)であり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがステーション(STA)である。
【0011】
選択的に、前記第1ステーションがSTAであり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがAPである。
【0012】
選択的に、第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信することは、
前記第1ステーションは取得した伝送機会に前記無線フレームを前記第2ステーションの第1機能エンティティに送信することを含む。
【0013】
選択的に、前記無線フレームは物理フレームヘッダ又はメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)フレームヘッダに前記通知情報を含み、前記通知情報は1ビット又はマルチビットの情報ビット又はシグナリングビットであり、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することができるかどうかを指示する。
【0014】
選択的に、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記物理フレームヘッダ又は前記MACフレームヘッダには前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限が更に含まれる。
【0015】
選択的に、前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限の開始境界は、前記第1ステーションが前記第2ステーションに伝送する前記無線フレームが終了する境界である。
【0016】
選択的に、前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限の終止境界は、前記開始境界から、前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限を重ね合わせた後指向する境界である。
【0017】
選択的に、前記方法は、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信した後、
前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームには1ビット又はマルチビットの情報が含まれ、前記情報は前記第2ステーションが前記第1ステーションの指示を受信して前記伝送機会を使用すると指示することを更に含む。
【0018】
選択的に、前記方法は、前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信した後、
前記第1ステーションが休止に入ることを更に含む。
【0019】
選択的に、前記方法は、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信した後、
前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームに1ビット又はマルチビットの情報が含まれ、前記情報は前記第2ステーションが前記第1ステーションの前記伝送機会を使用するとの指示を受け入れないことを指示することを更に含む。
【0020】
選択的に、前記方法は、前記第1ステーションは前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信した後、
前記第1ステーションは続いて前記伝送機会を使用するか又は前記伝送機会をリリースすることを更に含む。
【0021】
選択的に、前記方法は、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第1ステーションは取得した伝送機会で無線フレームを第2ステーションに送信した後、
前記第2ステーションは余剰伝送機会時間で前記第3ステーションへ無線フレームを送信し、前記余剰伝送機会時間は後続の前記伝送機会を使用する時間であり、前記余剰伝送機会時間の終止境界は前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限の終止境界内にあることを更に含む。
【0022】
選択的に、前記第2ステーションが前記第3ステーションへ送信した無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダにおいて前記余剰伝送機会時間を予約する。
【0023】
選択的に、前記余剰伝送機会時間の終止境界は前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限の終止境界内にある。
【0024】
選択的に、前記方法は、前記第2ステーションが余剰伝送機会時間内に前記第3ステーションへ無線フレームを送信した後、
全ての前記第3ステーションへ送信しようとする無線フレームの送信が終了した後、前記第2ステーションが余剰の前記余剰伝送機会時間を使用して続いて他のステーションへ送信しようとする無線フレームを送信することを更に含む。
【0025】
選択的に、前記方法は、前記第2ステーションが余剰伝送機会時間内に前記第3ステーションへ無線フレームを送信した後、
前記第3ステーションが休止され前記無線フレームを受信することができない場合、前記第2ステーションは余剰の前記余剰伝送機会時間を使用して続いて他のステーションへ送信しようとする無線フレームを送信することを更に含む。
【0026】
選択的に、前記方法は、前記第2ステーションが余剰伝送機会時間内に前記第3ステーションへ無線フレームを送信した後、
前記第2ステーションは前記第1ステーションへ伝送機会のリリースを要求し、前記伝送機会の制御権利を前記第1ステーションに返すことを要求することを更に含む。
【0027】
本発明の実施例は無線LANにおけるデータ伝送方法を更に提供しており、
第2ステーションは第1ステーションが前記第1ステーションが取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームに前記第2ステーションに対して前記伝送機会を使用して第3ステーションと通信する通知情報が含まれることを含む。
【0028】
選択的に、前記第1ステーションがアクセスポイント(AP)であり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがステーション(STA)である。
【0029】
選択的に、前記第1ステーションがSTAであり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがAPである。
【0030】
選択的に、前記無線フレームは物理フレームヘッダ又はメディアアクセス制御(MAC)フレームヘッダに前記通知情報を含み、前記通知情報は1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットであり、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することができるかどうかを指示する。
【0031】
選択的に、前記方法は、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第2ステーションは第1ステーションが前記第1ステーションが取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信した後、
前記第2ステーションはその後前記第1ステーションに送信した無線フレームに1ビット又はマルチビットを使用し、前記第2ステーションが前記第1ステーションの許可を受けて、且つ前記伝送機会を使用して前記第3ステーションへ無線フレームを送信すると指示することを更に含む。
【0032】
選択的に、前記方法は、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、前記第2ステーションは第1ステーションが前記第1ステーションが取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信した後、
前記第2ステーションはその後前記第1ステーションに送信した無線フレームに1ビット又はマルチビットを使用し、前記第2ステーションが前記第1ステーションの許可を受けなくて、前記第1ステーションが続いて前記伝送機会を使用すると指示することを更に含む。
【0033】
選択的に、前記方法は、第2ステーションは第1ステーションが前記第1ステーションが取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信した後、
前記第2ステーションの第2機能エンティティは前記第3ステーションへ無線フレームを送信することを更に含む。
【0034】
本発明の実施例は無線LANにおけるデータ伝送システムを更に提供しており、第1ステーション、第2ステーション及び第3ステーションを含み、
前記第1ステーションは、取得した伝送機会に無線フレームを前記第2ステーションに送信するとともに、前記無線フレームに前記第2ステーションに対して前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信する通知情報が含まれるように設定され、
前記第2ステーションは、前記第1ステーションが前記第1ステーションが取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームには前記第2ステーションに対して前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信する通知情報が含まれるように設定される。
【0035】
選択的に、前記第1ステーションがアクセスポイント(AP)であり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがステーション(STA)である。
【0036】
選択的に、前記第1ステーションがSTAであり、前記第2ステーションが中継であり、前記第3ステーションがAPである。
【0037】
選択的に、前記無線フレームは物理フレームヘッダ又はメディアアクセス制御(MAC)フレームヘッダに前記通知情報を含み、前記通知情報は1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットであり、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することができるかどうかを指示する。
【0038】
選択的に、前記第2ステーションは更に、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、その後前記第1ステーションに送信した無線フレームに1ビット又はマルチビットを使用し、前記第2ステーションが前記第1ステーションの許可を受けて、前記伝送機会を使用して前記第3ステーションへ無線フレームを送信するように設定され、
前記第1ステーションは更に、前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信し、休止に入るように設定される。
【0039】
選択的に、前記第2ステーションは更に、前記通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することを許可すると指示する場合、その後前記第1ステーションに送信した無線フレームに1ビット又はマルチビットを使用し、前記第2ステーションが前記第1ステーションの許可を受けなくて、前記伝送機会を使用して前記第3ステーションへ無線フレームを送信しないと指示するように設定され、
前記第1ステーションは更に、前記第2ステーションが送信した無線フレームを受信し、続いて前記伝送機会を使用するように設定される。
【発明の効果】
【0040】
本発明の実施例が提供する無線LANにおけるデータ伝送方法及びシステムを採用して、第1ステーションの制御での伝送機会制御権利管理を実現し、現在の伝送機会共有メカニズムがデータ伝送効率に影響する問題を解決する。
【発明を実施するための形態】
【0042】
AP又はSTAはチャンネルを競争して取得した後、マルチフレーム伝送がある場合、1つのフレームが中継に伝送されると、チャンネルの制御権利がチャンネルを競争して取得した者になくて、中継で制御され、チャンネルを競争して取得した者がチャンネルに対する制御及び後続のフレームの伝送に不利である。
【0043】
APはマルチフレーム伝送がある可能性があり、チャンネルを制御する必要がある。この際、データ伝送の安定性と効率を保証するために、更に伝送機会を効果的に制御する必要がある。
【0044】
上記問題を解決するために、本発明の実施例は無線LANにおけるデータ伝送方法及びシステムを提供しており、本発明の実施例が提供する技術的解決手段において、上記問題に対してデータ伝送を起動するステーション(例えばAP又はSTA)が伝送機会を制御する方法を提供し、多方が伝送機会を共有する場合、伝送機会を管理する問題を解決し、マルチフレームの伝送効率を向上させるとともにデータ伝送の遅延を低減する。第1ステーションはチャンネルを検出し、CSMA/CAメカニズムにより送信機会を競争する。チャンネルがアイドルであるとともにCSMA/CAメカニズムでデータを送信することができることを検出する場合、第2ステーションへ無線フレームを送信する。且つ該無線フレームにおいて1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットにより第2ステーションが第1ステーションが取得した伝送機会を共有することを許可するかどうかを指示し、無線フレームにおいて1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットにより指示された意味は第2ステーションが第1ステーションが取得した伝送機会を共有することを許可しないことを表すと、第2ステーションは無線フレームの確認方策により、第1ステーションへ確認を送信する。第1ステーションは確認を取得した後、続いて該第2ステーション又は他のステーションへデータを送信することができる。
【0045】
無線フレームにおいて1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットにより指示された意味は、第2ステーションが第1ステーションが取得した伝送機会を共有することを許可するとともに、第2ステーションが第3ステーションと通信する総伝送タイムスパン制限を指示することができることを表し、且つ第2ステーションが受信した第1ステーションが該ステーションに送信した無線フレームの1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットにより指示された意味は、該ステーションが第1ステーションが取得した伝送機会を共有することを許可することであると、第2ステーションは無線フレームの確認方策又は暗黙的な確認により第1ステーションが送信した無線フレームを確認することができ、且つ第1ステーションに送信した確認情報には第2ステーションが第1ステーションが共有する伝送機会を受けるかどうかを含む。
【0046】
第2ステーションが第1ステーションへ伝送する確認には情報ビットにより該第1ステーションが第2ステーションに該伝送機会を使用する許可を受けないと指示すると、第2ステーションは該確認の短フレーム間スペース(Short Inter-Frame Space、SIFS)の後、第3ステーションへデータを伝送することができない。第1ステーションは第2ステーションが伝送機会共有を受けない無線フレームを受信した後、SIFS後、他のステーションへ続いてデータを送信することができる。
【0047】
第2ステーションは第1ステーションへ伝送した確認には情報ビットにより該第1ステーションが第2ステーションに該伝送機会を使用する許可を受けると指示すると、第2ステーションは該確認のSIFS後、第3ステーションへデータを送信することができ、第2ステーションと第3ステーションが伝送する時間(その前の確認を含む)は第1ステーションが行った伝送タイムスパン制限を超えてはならない。第2ステーションは第3ステーションが休止にあると発見すると、第2ステーションは取得した共有伝送機会において、他のステーションへデータを伝送する。
【0048】
第1ステーションは第2ステーションが伝送機会共有を受ける指示を受信した後、休止に入ることができる。
【0049】
第2ステーションは第1ステーションの伝送機会共有を受けた後、第3ステーションへ伝送したデータの送信が終了すると、第2ステーションは該共有の伝送機会を続いて使用して他のステーションへデータを送信するか又は共有の伝送機会を第1ステーションに返すことができる。
【0050】
第1ステーションは第2ステーションが返した共有の伝送機会を受けた後、SIFS後他の中継又はSTAへデータを伝送することができる。
【0051】
上記のフレーム交換は第1ステーションの伝送機会制限を超えてはならない。
【0052】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳しく説明する。なお、衝突しない場合には、本出願における実施例及び実施例における特徴を互いに任意に組み合わせることができる。
【0053】
本発明の実施例の応用シーンは、無線LANにおける三者が伝送機会共有を行う実施例であり、1つのAP、1つの中継、及び1つのSTAを含み、
図1に示す。以下の実施例において、前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して第3ステーションと通信する通知情報に対して中継伝送機会共有ドメインで表し、通知情報(中継伝送機会共有ドメイン)は1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットであってよく、該通知情報は前記第2ステーションが前記伝送機会を使用して前記第3ステーションと通信することができるかどうかを指示し、以下、1ビットを例として説明する。
【0054】
実施例1
本発明の実施例において、APを第1ステーションとし、中継を第2ステーションとし、STAを第3ステーションとする場合を例として説明する。
【0055】
図4に示すように、APは中継によりSTAに伝送する必要がある無線フレームを有する。APはチャンネルを検出し始め、CSMA/CAメカニズムにより送信の機会を競争する。チャンネルがアイドルであり且つCSMA/CAメカニズムでデータを送信することができると検出する場合、APは中継へ無線フレームを伝送し始め、該無線フレームの中継伝送機会共有ドメインを0に設定し、伝送機会共有をまだ行わないと表す。APは中継の第1機能エンティティへ無線フレームを送信する。
【0056】
中継はAPが送信した無線フレームを受信した後、該無線フレームに含まれた中継伝送機会共有ドメインの値が0であると検査し、中継はSIFSの後受信した無線フレームを確認する(Acknowledgement、ACK)。中継はACKに応答した後、SIFSの後直接にSTAへ無線フレームを送信することができない。
【0057】
APは中継の応答を受信した後、SIFSの後続いて中継へ無線フレームを伝送し、無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダにおいて前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限t0を予約し、且つ該無線フレームに含まれた中継伝送機会共有ドメインを1に設定し、後続の伝送機会の使用が中継により制御されると表すが、中継は後続の伝送において、APが予約した時間t0を拡張することができない。第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限t0の開始境界は前記第1ステーションが前記の第2ステーションへ伝送する前記無線フレームが終了する境界であり、終止境界は前記開始境界から前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限t0を重ね合わせた後指向する境界である。
【0058】
中継はAPの無線フレームを受信した後、該無線フレームに含まれた中継伝送機会共有ドメインの値が1であると検出し、中継はSIFSの後受信した無線フレームに表示の確認又は暗黙的な確認を行うことができる(ここで表示を例とする)。中継はACKに応答する際、中継伝送機会共有ドメインを1に設定するか又はACK指示を11に設定するか又は別のビットを採用し、APの伝送機会共有を受けると表す。
【0059】
中継はACKに応答した後、SIFSの後、直接にSTAへ無線フレームを送信するとともに、該無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダにおいて余剰伝送機会時間t1を予約し、t1の時間終止境界はt0の時間終止境界を超えてはならず、
図6に示す。又は中継はACKに応答した後、SIFSの後、STAと先にチャンネルの予約を行い、
図8に示すように、伝送要求(Request to Send、RTS)フレームと削除送信(Clear to Send、CTS)フレーム又は他のフレームがチャンネルの予約を行った後、更に無線フレームの伝送を行う。
【0060】
APは中継の表示確認又は暗黙的な確認の無線フレームを受信した後、中継が本回の伝送機会共有を受けるかどうかを検査する(該無線フレームに1ビット又はマルチビットの情報が含まれ、該情報は前記第2ステーションが前記第1ステーションの指示を受けて前記伝送機会を使用するかどうかを指示する)。表示確認又は暗黙的な確認において中継が伝送機会共有を受けると指示すると、APは余剰のTXOP内に休止に入るか又は中継が伝送機会を交換することを待っているか又は伝送機会をリリースすることができる。表示確認において中継が伝送機会共有を受けないと指示すると、APはSIFSの後、他の中継又はSTAへデータを伝送することができ、
図11に示す。
【0061】
STAは無線フレームのSIFSを受信した後中継へ確認を送信する。中継は余剰の伝送機会制御時間が一回のフレーム交換に対して十分であるかどうかを検査し、余剰の時間で一回のフレーム交換を行うことができると、無線フレームの送信が終了するか又は伝送機会の余剰時間が1つのフレーム交換を行うことに対して十分ではないまで、中継は同様な方式を採用して続いてSTAへ無線フレームを送信する。
【0062】
中継は伝送機会終止フレーム(即ち、無競争周期終了(Contention Free-End、CF-End)フレーム)を使用して余剰の伝送機会をリリースすることができ、APは中継の伝送機会終止フレームを受信した後、SIFSの後、伝送機会終止フレームを送信して、伝送機会をリリースすることができる。
【0063】
中継はAPの伝送機会共有を受けた後、伝送機会をAPに返してもよく、採用した方式はAPへ無線フレームの暗黙的な指示又は表示指示を送信して伝送機会をリリースすることを要求し、伝送機会の制御権利を前記第1ステーションのAPに返すことであってよい。APは、中継が伝送機会を返した後、SIFSの後、中継又はSTAへデータを送信することができる。
【0064】
実施例2
本発明の実施例において、STAを第1ステーションとし、中継を第2ステーションとし、APを第3ステーションとする場合を例として説明する。
【0065】
図5に示すように、STAはAPに伝送しようとするマルチフレームがある。STAはチャンネルを検出し始め、CSMA/CAメカニズムにより送信機会を競争する。チャンネルがアイドルであってCSMA/CAメカニズムでデータを送信することができると検出する場合、STAは中継へデータ(無線フレーム)を伝送し始め、且つ該無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダに含まれた中継伝送機会共有ドメインを0に設定し、まだ中継へ伝送機会共有を行わないと表す。STAは中継の第1機能エンティティへ無線フレームを送信する。
【0066】
中継はSTAのデータを受信した後、中継伝送機会共有ドメインの値が0であると検出し、中継はSIFSの後、受信したデータにACKを行う。中継はACKに応答した後、SIFSの後、直接にAPへデータを送信することができない。
【0067】
STAは中継の応答を受信した後、SIFSの後、中継へ無線フレームを伝送し、無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダにおいて第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限t0を予約するとともに、該無線フレームに含まれた中継伝送機会共有ドメインを1に設定し、後続の伝送機会の使用が中継により制御されると表すが、中継は後続の伝送において、STAが予約する時間t0を拡張することができない。第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限t0の開始境界は、前記第1ステーションが前記第2ステーションへ伝送する前記無線フレームが終了する境界であり、終止境界は前記開始境界から前記第2ステーションから前記第3ステーションまで通信する伝送タイムスパン制限t0を重ね合わせた後指向する境界である。
【0068】
中継はSTAのデータ(無線フレーム)を受信した後、中継伝送機会共有ドメインの値が1であると検出し、中継はSIFSの後、受信したデータを確認する。無線フレームに表示確認又は暗黙的な確認を行うことができる(ここで、表示を例とする)。中継はACKに応答する際、中継伝送機会共有ドメインを1に設定するか又はACKの指示を11に設定するか又は別のビットを採用し、STAの伝送機会共有を受信すると表す。
【0069】
中継はACKに応答した後、SIFSの後、直接にAPへデータを送信する。
【0070】
APはデータのSIFSを受信した後中継へACK応答を送信する。中継は余剰の伝送機会の使用時間が一回のフレーム交換に対して十分であるかどうかを検査し、余剰の時間で一回のフレーム交換を行うことができると、データの送信が終了するか又は伝送機会の余剰の時間が1つのフレーム交換に対して不十分であるまで、中継は同様な方式で続いてAPへデータを送信する。
【0071】
STAは中継の表示確認又は暗黙的な確認を受信した後、中継が本回の伝送機会共有を受けるかどうかを検査する。表示確認又は暗黙的な確認において中継が伝送機会共有を受けると指示すると、STAは休止に入ることができる。表示確認において中継が伝送機会共有を受けないと指示すると、STAは続いて中継へデータを伝送するか又は本回の伝送機会をリリースするか又は休止に入ることができる。
【0072】
実施例3
本発明の実施例において、APを第1ステーションとし、中継を第2ステーションとし、STAを第3ステーションとする例として説明する。
【0073】
図7に示すように、APはSTAに伝送する無線フレームがある。APはチャンネルを検出し始め、CSMA/CAメカニズムにより送信機会を競争する。チャンネルがアイドルであってCSMA/CAメカニズムでデータを送信することができると検出する場合、APは中継へデータ(無線フレーム)を伝送し始め、無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダに含まれた中継伝送機会共有ドメインを0に設定し、まだ伝送機会共有を行わないと表す。APは中継の第1機能エンティティへ無線フレームを送信する。
【0074】
中継はAPのデータを受信した後、中継伝送機会共有ドメインの値が0であると検出し、中継はSIFSの後、受信したデータにACKを行う。中継はACKに応答した後、SIFSの後、直接にSTAへデータを送信することができない。
【0075】
APは中継の応答を受信した後、SIFSの後、続いて中継へデータを伝送するとともに、データの中継伝送機会共有ドメインを1に設定し、後続の伝送機会の使用が中継により制御されると表す。
【0076】
中継はAPのデータを受信した後、中継伝送機会共有ドメインの値が1であると検出し、中継はSIFSの後、受信したデータを確認する。無線フレームに表示確認又は暗黙的な確認を行うことができる(ここで、暗黙的なものを例とする)。
【0077】
中継はSTAへ無線フレームを送信する場合、中継伝送機会共有ドメインを1に設定するか又はACK指示を11に設定するか又は別のビットを採用し、中継がAPの伝送機会共有を受信すると表す。
【0078】
STAはデータのSIFSを受信した後中継へACK応答を送信する。中継は余剰の時間が一回のフレーム交換に対して十分であるかどうかを検査し、余剰の時間で一回のフレーム交換を行うことができると、データの送信が終了するか又は伝送機会の余剰時間で1つのフレーム交換が不十分であるまで、中継は同様な方式を採用して続いてSTAへデータを送信する。
【0079】
APは中継の暗黙的な確認を受信した後、中継が本回の伝送機会共有を受けるかどうかを検査する。暗黙的な確認において中継が伝送機会共有を受けると指示すると、APは中継が伝送機会を返すことを待つか、又はチャンネルを再び競争する。暗黙的な確認において中継が伝送機会共有を受けないと指示すると、APはSIFSの後、他の中継又はSTAへデータを伝送することができる。
【0080】
中継はAPの伝送機会共有を受けた後、伝送機会をAPに返してもよく、採用した方式は、APへ無線フレーム暗黙的な指示又は表示指示を送信することにより伝送機会を返すことであってよい。APは中継が伝送機会を返した後、SIFSの後、中継又はSTAへデータを送信することができる。
【0081】
実施例4
本発明の実施例において、APを第1ステーションとし、中継を第2ステーションとし、STA Aを第3ステーションとする場合を例として説明する。
【0082】
図9に示すように、APは中継によりSTA Aに送信する無線フレームがあり、APはチャンネルを検出し始め、CSMA/CAメカニズムにより送信機会を競争する。チャンネルがアイドルであってCSMA/CAメカニズムでデータを送信することができると検出する場合、APは中継へ無線フレームを伝送し始め、無線フレームにおいて中継とSTA Aとの通信の伝送タイムスパン制限t0を予約する。APは中継の第1機能エンティティに無線フレームを送信する。前記中継から前記STA Aまで通信する伝送タイムスパン制限t0の開始境界は、該無線フレームの伝送が終了する境界であり、t0の終止境界は前記開始境界からt0を重ね合わせた後指向する境界である。中継とSTA Aとの通信はt0の終止境界を超えてはならない。
【0083】
且つ該無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダに含まれた中継伝送機会共有ドメインを1に設定し、中継が該無線フレームを受信した後チャンネルの制御権利を取得することを許可すると表す。
【0084】
中継はAPの無線フレームを受信した後、該無線フレームに含まれた中継伝送機会共有ドメインの値が1であると検出し、中継はSIFSの後、受信した無線フレームに表示の確認又は暗黙的な確認を行うことができる(ここで表示を例とする)。中継はACKに応答する場合、中継伝送機会共有ドメインを1に設定するか又はACKの指示を11に設定するか又は別のビットを採用し、APの伝送機会共有を受信すると表す。
【0085】
中継は無線フレームのSIFSを受信した後ACKに応答し、中継はSTA Aが休止にあると発見すると、中継はACK後のSIFS後もう1つのステーションSTA Bへデータを送信することができる。
【0086】
中継のSTA Bへの無線フレームの送信が終了した後、更に余剰の伝送機会があると、伝送できる無線フレームの送信が終了するか又は伝送機会の余剰の時間が1つのフレーム交換を行うことに対して不十分であるまで、他のステーションへ続いて伝送することができる。
【0087】
なお、中継はAPが中継伝送機会共有ドメインにより取得した伝送機会を取得した後、中継は任意の時点で、APへ1つの無線フレームを送信して、取得した伝送機会をリリースすることができると、無線フレームの暗黙的な指示又は表示の指示により伝送機会をリリースすることができ、APは再びチャンネルに対する制御を取得する。
【0088】
APは中継の表示確認又は暗黙的な確認を受信した後、中継が本回の伝送機会共有を受けるかどうかを検査する。表示確認又は暗黙的な確認において中継が伝送機会共有を受けると指示すると、APは中継が伝送機会を返すことを待つか、又は再びチャンネルを競争する。表示確認において中継が伝送機会共有を受けないと指示すると、APはSIFSの後、他の中継又はSTAへ伝送することができる。
【0089】
実施例5
本発明の実施例において、APを第1ステーションとし、中継を第2ステーションとし、STA Aを第3ステーションとする場合を例として説明する。
【0090】
図10に示すように、APは中継によりSTA Aに伝送する1つの無線フレームがあり、該無線フレーム(該フレームが集合技術を採用しており、MAC層又は物理(PHY)層において複数のユニキャストフレームを1つの無線フレームに集合する)にはSTA AとSTA Bとの2つの目標ステーションのユニキャストデータを含む。CSMA/CAメカニズムにより送信機会を競争する。チャンネルがアイドルであってCSMA/CAメカニズムでデータを送信することができると検出する場合、APは中継へ無線フレームを伝送し始め、無線フレームにおいて中継とSTA Aとの通信の伝送タイムスパン制限t0を予約する。APは中継の第1機能エンティティへ無線フレームを送信する。前記中継から前記STA Aまで通信する伝送タイムスパン制限t0の開始境界は、該無線フレームの伝送が終了する境界であり、t0の終止境界は前記開始境界からt0を重ね合わせた後指向する境界である。中継とSTAとの通信はt0の終止境界を超えてはならない。
【0091】
中継は無線フレームに確認応答を行った後、SIFSの後、STA Aへ無線フレームを送信し、STA Aは中継が自己に送信した無線フレームを受信した後、確認方策により、SIFSの後、無線フレームを確認し、中継はSTA Aの確認を受信した後、余剰伝送機会の時間で一回のフレーム交換を行うことができると、中継がキャッシュするデータを送信し終わるか又は伝送機会の余剰の時間が1つのフレーム交換に対して不十分であるまで、中継は同様な方式を採用して続いてSTA Bへデータを送信する。
【0092】
実施例6
図12に示すように、本発明の実施例は、無線LANにおけるデータ伝送システムを提供しており、
第1ステーション121、第2ステーション122及び第3ステーション123を含み、
前記第1ステーション121は、取得した伝送機会において無線フレームを第2ステーション122に送信するとともに、前記無線フレームに前記第2ステーション122に前記伝送機会を使用して第3ステーション123と通信する通知情報を含むことに用いられ、
前記第2ステーション122は、前記第1ステーション121が該第1ステーション121が取得した伝送機会において送信した無線フレームを受信し、前記無線フレームに前記第2ステーション122に前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123と通信する通知情報を含むことに用いられる。
【0093】
選択的に、前記第1ステーション121がAPであり、前記第2ステーション122が中継であり、前記第3ステーション123がSTAである。
【0094】
選択的に、前記第1ステーション121がSTAであり、前記第2ステーション122が中継であり、前記第3ステーション123がAPである。
【0095】
選択的に、前記無線フレームは物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダに前記通知情報を含み、前記通知情報は1ビット又はマルチビット情報ビット又はシグナリングビットであり、前記通知情報は前記第2ステーション122が前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123と通信することができるかどうかを指示する。
【0096】
選択的に、前記第2ステーション122は更に、前記通知情報は前記第2ステーション122が前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123と通信することを許可すると指示する場合、その後、前記第1ステーション121へ送信した無線フレームにおいて1ビット又はマルチビットを使用し、前記第2ステーション122が前記第1ステーション121の許可を受けて、前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123へ無線フレームを送信すると指示することに用いられ、
前記第1ステーション121は更に、前記第2ステーション122が送信した無線フレームを受信し、休止に入ることに用いられる。
【0097】
選択的に、前記第2ステーション122は更に、前記通知情報は前記第2ステーション122が前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123と通信することを許可すると指示する場合、その後、前記第1ステーション121へ送信した無線フレームに1ビット又はマルチビットを使用し、前記第2ステーション122が前記第1ステーション121の許可を受けなく、前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123へ無線フレームを送信しないと指示することに用いられ、
前記第1ステーション121は更に、前記第2ステーション122が送信した無線フレームを受信し、続いて前記伝送機会を使用することに用いられる。
【0098】
選択的に、前記通知情報は前記第2ステーション122が前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123と通信することを許可すると指示する場合、前記物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダに更に前記第2ステーション122から前記第3ステーション123まで通信する伝送タイムスパン制限が含まれる。
【0099】
選択的に、前記第2ステーション122から前記第3ステーション123まで通信する伝送タイムスパン制限の開始境界は、前記第1ステーション121が前記第2ステーション122に送信する前記無線フレームが終了する境界である。
【0100】
選択的に、前記第2ステーション122から前記第3ステーション123まで通信する伝送タイムスパン制限の終止境界は、前記開始境界から前記第2ステーション122から前記第3ステーション123まで通信する伝送タイムスパン制限を重ね合わせた後指向する境界である。
【0101】
選択的に、前記第2ステーション122は更に、前記第3ステーション123へ無線フレームを送信するとともに、前記無線フレームの物理フレームヘッダ又はMACフレームヘッダにおいて余剰伝送機会時間を予約し、前記余剰伝送機会時間は後続に前記伝送機会を使用する時間であり、それにより、前記第3ステーション123が続いて中継することを禁止すると指示することに用いられ、
前記第3ステーション123は、前記第2ステーション122が送信した前記無線フレームを受信することに用いられる。
【0102】
選択的に、前記第3ステーション123は前記第2ステーション122の第2機能エンティティが送信した無線フレームを受信することに用いられる。
【0103】
選択的に、前記余剰伝送機会時間の終止境界は前記第2ステーション122から前記第3ステーション123まで通信する伝送タイムスパン制限の終止境界の内にある。
【0104】
選択的に、前記第2ステーション122は更に、すべての前記第3ステーション123に送信しようとする無線フレームを送信し終わった後、余剰の前記余剰伝送機会時間を使用して続いて他のステーションへ送信しようとする無線フレームを送信することに用いられる。
【0105】
選択的に、前記第2ステーション122は更に、前記第3ステーション123が休止になって前記無線フレームを受信することができない場合、余剰の前記余剰伝送機会時間を使用して続いて他のステーションへ送信しようとする無線フレームを送信することに用いられる。
【0106】
選択的に、前記第2ステーションは更に、前記第1ステーション121へ伝送機会をリリースすることを要求し、前記伝送機会の制御権利を前記第1ステーション121に返すことを要求することに用いられる。
【0107】
選択的に、前記無線フレームは、前記第3ステーション123と1つ又は複数の他のステーションのユニキャストデータを含み、
前記第2ステーション122は更に、すべての前記第3ステーション123へ送信しようとする無線フレームの送信が終了した後、余剰の余剰伝送機会時間を使用して、前記1つ又は複数の他のステーションへユニキャストデータを送信することに用いられる。
【0108】
選択的に、前記無線フレームは、前記第3ステーション123と1つ又は複数の他のステーションのユニキャストデータを含み、
前記第2ステーション122は更に、前記第3ステーション123が無線フレームを受信することができない場合、余剰の余剰伝送機会時間を使用して、前記1つ又は複数の他のステーションへユニキャストデータを送信することに用いられる。
【0109】
選択的に、前記第2ステーション122は更に、前記通知情報は前記第2ステーション122が前記伝送機会を使用して前記第3ステーション123と通信してはならないと指示する場合、続いて前記第1ステーション121が送信した後続の無線フレームを受信することを持つか又はチャンネルを競争することに用いられる。
【0110】
本発明の実施例による無線LANにおけるデータ伝送方法及びシステムを採用して、第1ステーションは取得した伝送機会に無線フレームを第2ステーションに送信するとともに、前記無線フレームには前記第2ステーションに前記伝送機会を使用して第3ステーションと通信する通知情報が含まれ、第1ステーションの制御での伝送機会制御権利管理を実現し、従来の伝送機会共有メカニズムがデータ伝送効率に影響する問題を解決する。
【0111】
APがSTAへデータを送信する過程において、APは中継の伝送機会制御を授権し、STAがAPへデータを送信する過程において、STAは中継の伝送機会制御を授権する。伝送機会の競争成功者は伝送機会の使用を制御及び管理し、データ伝送の需要をより満たすことができる。
【0112】
当業者は、上記実施例の全部又は一部のステップはコンピュータプログラムプロセスを用いて実現することができ、前記コンピュータプログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、前記コンピュータプログラムは対応するハードウェアプラットフォームに(例えば、システム、デバイス、装置、部材等)実行し、実行する際、方法実施例のステップの1つ又はその組み合わせを含むと理解することができる。
【0113】
選択的に、上記実施例の全部又は一部のステップは集積回路を使用して実現してもよく、これらのステップはそれぞれ集積回路モジュールに製造され、又はこれらにおける複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに製造して実現することができる。このように、本発明の実施例はいずれの特定のハードウェアとソフトウェアとの組合せに限定されない。
【0114】
上記実施例における各装置/機能モジュール/機能ユニットは汎用の計算装置を採用して実現することができ、それらは単一の計算装置に集積してもよく、複数の計算装置からなるインターネットに分布されてもよい。
【0115】
上記実施例における各装置/機能モジュール/機能ユニットはソフトウェア機能モジュールの形式で実現するとともに独立な製品として販売又は使用する際、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。上記のコンピュータ可読記憶媒体はROM、ディスク又はCD等であってよい。
【0116】
いずれの当業者は本発明に開示された技術範囲内に、変化又は切り替えを想到しやすく、これらの変化及び切り替えがいずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。このため、本発明の保護範囲は請求項に記載の保護範囲を標準とする。