(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る収納袋の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
[収納袋]
図1は、本発明の一実施形態に係る収納袋の概略構成を示す説明図であり、(a)は収納袋の正面図、(b)は収納袋の背面図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る収納袋の断面図(
図1(a)のA−A断面図)である。
【0015】
これら
図1(a)、(b)、
図2に示すように、本実施形態の収納袋1は、袋全体が積層気泡シート2を用いて袋状や封筒状に形成された袋本体11を有している。
袋本体11は、内部に所定の収納物を収納可能な収納空間11aを有する袋状・封筒状等に形成されており、この収納袋1の一側(例えば、
図1(a)、(b)に示す収納袋1の上側)に開口11bが形成されている。
開口11bは、袋本体11の収納空間11aと袋本体11の外部とを連通している開口部分であり、この開口11bを通して、収納空間11aに対し所定の収納物を出し入れすることができるようになっている。
【0016】
また、収納袋1を構成する袋本体11の一部であって、当該袋本体11のうち開口11bを有する側の端部(所定の幅を有する帯状の端部)が、開口11bを閉塞するように折り曲げ可能な封緘部12となっている。具体的には、収納袋1の正面側に位置する正面側シート1aの開口11b側端部が正面側の封緘部12aとして機能し、収納袋1の背面側に位置する背面側シート1bの開口11b側端部が背面側の封緘部12bとして機能する。これら正面側封緘部12aと背面側封緘部12bは、袋本体11において開口11bを有する辺である端辺16に対して平行な折り曲げ部14にて折り曲げ可能となっており、これら正面側封緘部12aと背面側封緘部12bとを重ね合わせた状態で、収納袋1の正面又は背面のいずれか一方に向かって一緒に折り曲げて開口11bを閉塞することにより、収納空間11aに収納された収納物を出し入れ不能に封止することができる。
【0017】
なお、収納袋1は、積層気泡シート2を用いて形成されるが、この積層気泡シート2は、透明であってもよく、あるいは、半透明又は不透明であってもよい。不透明の積層気泡シート2を用いて収納袋1を形成した場合には、この収納袋1に収納した物が外部から容易に知得することができなくなるため、情報の漏洩を防止できる。これにより、隠蔽性に優れた収納袋1を提供できる。
また、収納袋1は、
図1(a)、(b)においては、平型封筒状に形成されているが、この形状に限るものではなく、例えば、マチ付きの角底封筒状に形成したものであってもよい。
【0018】
さらに、
図1(a)、(b)及び
図2に示す収納袋1では、正面側シート1aと背面側シート1bのそれぞれの開口11b側端部に封緘部12a、12bを設ける構成としているが、この構成に限るものではなく、例えば、正面側シート1a又は背面側シート1bのうちのいずれか一方の開口11b側端部にのみ封緘部12を設ける構成とすることもできる。
具体的に、例えば、
図3(a)、(b)及び
図4に示すように、背面側シート1bの開口11b側端部にのみ封緘部12(12b)を設け、正面側シート1aの開口11b側端部には封緘部12(12a)を設けない構成とすることができる。この場合、正面側シート1aは、封緘部12aが設けられていない分、同図に示す上下方向の長さが、背面側シート1bよりも短くなっており、背面側シート1bは、開口11bから封緘部12bが延設された形状となっている。
また、図示していないが、正面側シート1aの開口11b側端部にのみ封緘部12を設け、背面側シート1bの開口11b側端部には封緘部12を設けない構成とすることもできる。
【0019】
これら正面側シート1aの開口11b側端部または背面側シート1bの開口11b側端部の一方にのみ封緘部12を設ける構成とした場合でも、その封緘部12を折り曲げて、開口11bを閉塞することにより、収納空間11aに収納された収納物を出し入れ不能に封止することができる。
なお、以下の説明においては、正面側シート1aと背面側シート1bの双方の開口11b側端部に封緘部12a、12bを設けた収納袋1について説明する。ただし、以下の説明は、正面側シート1a又は背面側シート1bのうちのいずれか一方の開口11b側端部にのみ封緘部12を設けた収納袋1に対しても適用可能である。
【0020】
[封緘部の構成]
次に、封緘部12の構成について、説明する。
ここでは、封緘部12の構成として、次の項目について、順に説明する。
(1)封緘部12を気泡20のつぶれた平坦状としたこと
(2)封緘部12の折り曲げ方向の長さL1を100[mm]以下としたこと
(3)封緘部12の側部に傾斜状の切り欠き部13を形成したこと
(4)封緘部12に貼付部材15を付加したこと
(5)封緘部12の折り曲げ部14に切断部17を形成したこと
【0021】
(1)封緘部12を気泡20のつぶれた平坦状としたこと
封緘部12(12a、12b)は、
図2に示すように、その厚み方向が気泡20のつぶれた平坦状に形成されている。
気泡20をつぶして封緘部12を平坦にする方法には、例えば、ヒートプレス法がある。
ヒートプレス法とは、加熱された二枚の平板状の熱板の間に封緘部12を挿入し、それら二枚の熱板により封緘部12をこの両面から挟み込み、熱板からの熱伝導により封緘部12を軟化する温度まで加熱しながら二枚の熱板で押圧し、この封緘部12の軟化に伴って気泡20を押しつぶして、この気泡20をバックフィルム23又はキャップフィルム22の本体に熱圧着することにより、封緘部12を平坦にする方法をいう。
このヒートプレス法には、例えば、ヒートシーラーと呼ばれるヒートシール用のプレス機を用いることができる。このヒートシーラーを用いることで、封緘部12を挟持加熱し、気泡20をバックフィルム23に熱融着させることにより、封緘部12を平坦化することができる。
このヒートプレス法は、収納袋1として製袋される積層気泡シート2が熱可塑性樹脂(例えば、ポリエチレンなど)で形成されていることにより実現できるものである。
【0022】
このように、熱圧着によって気泡20をつぶすことにより、封緘部12を平坦状に形成することができる。
また、熱圧着によって気泡20をつぶすことにより、キャップ21が塑性変形した状態で融着するので、そのつぶれた状態が維持される。このため、特許文献1に記載のクッション袋のように、気泡から指を離すと外部から気泡内に空気が流れ込んで気泡がふくらむといった事態が生じにくい。
さらに、封緘部12は、収納袋1において、折り曲げられて開口11bを閉塞する蓋となる部分であり、このように蓋として機能する封緘部12の全体にわたって気泡20がつぶれた平坦状となっているため、この封緘部12の折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0023】
(2)封緘部12の折り曲げ方向の長さL1を100[mm]以下としたこと
封緘部12における折り曲げ方向の長さL1は、100[mm]以下となっている。
ここで、封緘部12の折り曲げ方向の長さL1とは、
図1(a)に示すように、当該収納袋1の袋本体11における開口11b側の端辺16から、封緘部12の折り曲げ位置である折り曲げ部14までの長さをいう。
この長さL1を100[mm]以下とすることを可能としている理由は、次の通りである。
当該収納袋1を構成する積層気泡シート2は、一般にポリエチレンなどを材料として形成されているので、ある程度の柔軟性を有している。このため、人が力を加えることで、自由に折り曲げることができる。
ただし、積層気泡シート2には、中空に膨出した気泡20が形成されている。このため、折り曲げたときにスプリングバックが起こることがある。スプリングバックとは、荷重によって変形した物体が除荷により元の形状に復元しようとする現象をいう。
積層気泡シート2を大きく二つ折りにした場合、スプリングバックは起こらず、元の形状に復元することはない。ところが、この積層気泡シート2の端部を少し折り曲げたような場合には、スプリングバックが生じて、元の形状に戻ってしまう。これは、積層気泡シート2に形成された気泡20が所定の高さを有して膨出した状態となっていることに起因する。
【0024】
そして、スプリングバックは、収納袋1の封緘部12においても同様に起こり得る。
封緘部12は、折り曲げることによって、開口11bを閉塞する。この封緘部12の折り曲げ方向の長さL1が非常に短いときは、折り曲げた封緘部12にスプリングバックが起きて、当該封緘部12が元の状態に戻ってしまう。一方、その長さL1が長いときは、折り曲げた封緘部12にスプリングバックが起きず、その折り曲げられた状態が維持される。
そこで、本発明者は、封緘部12を折り曲げた後、この折り曲げたときに与えた力を除荷したときでも、この折り曲げた状態が維持される長さL1を特定するために、以下の内容で実験を行った。
【0025】
幅が300[mm]の積層気泡シート2の原反を2枚用意した。
これら2枚の原反の材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)100%を使用した。目付は、80[g/m
2]とした。
また、キャップフィルム22の気泡20(キャップ21)の直径を10[mm]とし、この気泡20の高さを4[mm]とした。
2枚の原反のうちの1枚は、すべての気泡20を、つぶすことなく、通常の膨らんだ状態のものとした(
図5(a)参照)。他の1枚は、一の辺から140[mm]の範囲内に形成された気泡20をつぶした状態のものとした(
図5(b)参照)。
【0026】
これら2枚の原反を水平面である卓上にそれぞれ載置し、
図5(a)、(b)に示すように、一の辺から所定の長さのところで折り曲げた。そして、この折り曲げた部分が、この折り曲げられた状態で維持させるのに必要な荷重を計測した。
なお、一の辺から折り曲げたところまでの長さを、「折り返し(の)長さL2」というものとする。
【0027】
計測の結果を、
図6に示す。
まず、気泡20をつぶしていない原反の計測結果について、説明する。
この原反の場合、折り返しの長さL2が、110[mm]よりも長いときは、折り曲げた部分に荷重を加えなくても、折り曲げた状態が維持された。
一方、折り返しの長さL2が、100[mm]よりも短いときは、折り曲げた部分に荷重を加えなければ、この折り曲げた状態が維持されなかった。具体的には、例えば、折り返しの長さL2が100[mm]のときは、この折り曲げた部分に0.40[gf]以上の荷重を加えることで、その折り曲げた状態が維持された。ただし、その折り曲げた部分に0.40[gf]未満の荷重を加えたときには、その折り曲げた状態が維持されず、スプリングバックが起きて、その折り曲げた部分が開いて、元の形状に戻ってしまった。
【0028】
次に、一の辺から140[mm]の範囲内で気泡20をつぶした原反の計測結果について、説明する。
この原反の場合、折り返しの長さL2が、110[mm]よりも長いときだけでなく、100[mm]以下のときにも、折り曲げた部分に荷重を加えることなく、折り曲げた状態が維持された。
【0029】
以上の計測結果から、次のことが言える。
気泡20をつぶしていない原反を用いて収納袋1を製袋した場合、封緘部12の折り曲げ方向の長さL1を110[mm]以上とすることにより、荷重を加えなくても、折り曲げた状態を維持できる。
ところが、封緘部12の折り曲げ方向の長さL1を100[mm]以下とすると、荷重を加えなければ、折り曲げた状態を維持できない。
これに対し、封緘部12の気泡20をつぶした収納袋1では、封緘部12の折り曲げ方向の長さL1を100[mm]以下とした場合でも、荷重を加えることなく、折り曲げた状態を維持できる。
そして、本実施形態の収納袋1は、封緘部12が気泡20のつぶれた平坦状に形成されていることから、折り曲げ方向の長さL1を100[mm]以下とすることができる。
【0030】
(3)封緘部12の側部に傾斜状の切り欠き部13を形成したこと
図7(a)、(b)に示すように、正面側封緘部12aと背面側封緘部12bのそれぞれの両側部(袋本体11の側辺を有する部分)には、斜め方向に切除された傾斜状の切り欠き部13aを形成することができる。
この切り欠き部13aを形成することにより、正面側封緘部12aや背面側封緘部12bを折り曲げた場合に、その折り曲げ方が折り曲げ部14に沿わずに斜めに曲げられてしまったときでも、その封緘部12の側部が袋本体11の側辺からはみ出ることがない。よって、封緘部12の側部が袋本体11の側辺からはみだして見栄えが悪くなるといった事態を回避できる。
また、封緘部12の側部が袋本体11の側辺からはみ出ることがなくなるので、この部分が他の物にひっかかって封緘部12が剥がれるという事態を回避できる。
さらに、封緘部12を開口11bから当該収納袋1の内部の収納空間11aへ向かって折り込む場合には、その封緘部12の側部に切り欠き部13aが形成されていることで、その折込み作業を容易なものとすることができる。
【0031】
なお、
図7(a)、(b)に示す切り欠き部13aは、封緘部12の両側部に形成されているが、封緘部12の両側部に限るものではなく、例えば、
図8(a)、(b)に示すように、封緘部12の一方の側部にのみ切り欠き部13bを形成することができる。
また、
図7(a)、(b)に示す切り欠き部13aは、封緘部12にのみ形成されているが、封緘部12にのみ形成することに限るものではなく、例えば、
図9(a)、(b)に示すように、封緘部12の側部から袋本体11の側部に亘って切り欠き部13cを形成することができる。このように、切り欠き部13cを袋本体11の側部にまで形成することにより、開口11bが封緘部12により閉塞された場合でも、切り欠き部13cを通して収納物を確認することができる。
特に、収納袋1に所望の収納物を収納し、ゆうメール(登録商標、旧称「冊子小包」)により郵送する場合には、郵便局の窓口で係員が収納物を確認する作業が必要となるが、
図9(a)、(b)に示す収納袋1は、切り欠き部13cを通して収納物を容易に確認できるので、その窓口での確認作業をスムースに行うことができる。
【0032】
(4)封緘部12に貼付部材15を付加したこと
封緘部12には、貼付部材15を付加することができる。
貼付部材15は、封緘部12を袋本体11に貼着するための帯状の接着部材である。この貼付部材15の具体例として、両面テープ15A(
図10(a)参照)と、マスキングシート付きの粘着シール(図示せず)がある。
貼付部材15が両面テープ15Aの場合、両面テープ15Aは、接着剤が両面に塗布された粘着部材151と、この粘着部材151の一方又は両方の面に積層される剥離部材152とで構成されている(
図10(b)参照)。
両面テープ15Aを封緘部12に付加する場合、封緘部12の所定の位置に粘着部材151が貼付される。このとき、その粘着部材151の表面には、剥離部材152が積層されている。そして、封緘部12を袋本体11に貼着するときに、剥離部材152を剥がし、粘着部材151を露出させた状態で、この粘着部材151を袋本体11の表面(封緘部12を袋本体11の収納空間11aに収める方向に折り曲げるときは、袋本体11の内側面)に貼り付ける。これにより、封緘部12を袋本体11の表面(又は内側面)に貼着することができる。
【0033】
マスキングシート付きの粘着シールは、両面テープ15Aと同様、封緘部12を袋本体11に貼着するための接着部材である。
マスキングシート付きの粘着シールは、積層気泡シート2を形成する際に封緘部12に付加される。
具体的には、マスキングシート付きの粘着テープの非粘着面側を、バックフィルム23とキャップフィルム22の貼り付け時にはバックフィルム23側から、ライナーフィルム24とキャップフィルム22の貼り付け時にはライナーフィルム24側から挿入し、溶融したバックフィルム23、ライナーフィルム24の熱を利用して、マスキングシート付きの粘着テープの非粘着面側を溶かすことで、バックフィルム23又はライナーフィルム24と貼り付けることができる。
なお、貼付部材15は、正面側封緘部12aの表面又は裏面、背面側封緘部12bの表面又は裏面の、いずれに付加してもよい。
【0034】
(5)封緘部12の折り曲げ部14に切断部17を形成したこと
封緘部12の折り曲げ位置である折り曲げ部14には、切断部17を形成することができる(
図12(a)、(b)参照)。
切断部17は、例えば複数の小孔がミシン目のように破線状に穿設された部分である。
この切断部17は、正面側封緘部12aの折り曲げ部分である折り曲げ部14に形成することができる。そして、切断部17は、正面側封緘部12aを袋本体11から取り除く際に切断される部分とすることができる。この場合は、まず、袋本体11を押さえながら、正面側封緘部12aを指でつまみ、次に、切断部17を切断するようにしながら正面側封緘部12aを切断部17の形成方向(小孔の穿設方向)に引き裂いていく。これにより、その封緘部12を収納袋1から取り除くことができる。なお、はさみなどの道具を用いて切断部17を切断することによっても、その封緘部12を収納袋1から取り除くことができる。
【0035】
なお、
図12(a)、(b)においては、正面側シート1aの折り曲げ部14に切断部17を形成してあるが、例えば、背面側シート1bの折り曲げ部14にも同様に切断部17を形成することができる。この場合、正面側封緘部12a又は背面側封緘部12bのうちの任意の一方を切断部17にて切断して取り除き、他方を折り曲げることにより開口11bを閉塞することができる。
また、正面側シート1aの折り曲げ部14には切断部17を形成せず、背面側シート1bの折り曲げ部14にのみ切断部17を形成することができる。
【0036】
さらに、切断部17は、前述したように、複数の小孔が破線状に穿設された部分であるが、破線状には、破線の他に、点線や鎖線などの形状を含む。
また、
図12(a)、(b)においては、切断部17の形態として、複数の小孔を一列に配した形態としてあるが、一列に限るものではなく、複数列に配した形態とすることもできる。
さらに、切断部17は、折り曲げ部14とは異なる部分に形成することもできる。この場合、切断部17は、袋本体11の開口11b側の端辺16に対して平行となる方向に形成することができ、あるいは、平行とは異なる方向に形成することもできる。
【0037】
[封緘部による開口の封止方法]
封緘部12により開口11bを閉塞して封止する方法の具体例として、ここでは、下記の三つの方法を挙げる。
【0038】
(1)正面側封緘部を袋本体の表面に貼着した後に、背面側封緘部を折り曲げて封止する方法
収納袋1においては、正面側封緘部12aの表面と、背面側封緘部12bの裏面に、貼付部材15(例えば、両面テープ15A)が付加されている(
図10(a)〜(f))。
収納袋1の正面側シート1aを上方に向け、正面側封緘部12aの表面に付加されている貼付部材15から剥離部材152を剥がす(同図(a)、(b))。これにより、その貼付部材15の粘着部材151が露出する(同図(c))。
次いで、その正面側封緘部12aを折り曲げ部14にて折り曲げて、貼付部材15の粘着部材151を正面側シート1aの表面に貼着する(同図(d))。これにより、背面側封緘部12bの裏面に付加されている貼付部材15(剥離部材152)が視認可能に露出した状態となる。
【0039】
続いて、背面側封緘部12bの裏面に付加されている貼付部材15から剥離部材152を剥がす(同図(e))。これにより、その貼付部材15の粘着部材151が露出する(同図(f))。
そして、折り曲げ部14にて背面側封緘部12bを正面側シート1aの表面の方向に折り曲げる。これにより、貼付部材15の粘着部材151が正面側封緘部12aの裏面に貼着され、この背面側封緘部12bにより開口11bが閉塞されて、収納物が出し入れ不能に封止される(同図(g))。
【0040】
この方法を実行することにより、開口11bが背面側封緘部12bによって覆われるので、収納空間11aに収納された収納物を出し入れ不能に封止することができる。
また、正面側封緘部12aと背面側封緘部12bの両方に貼付部材15が付加されているので、これらを正面側シート1aの表面に確実に貼着することができる。
【0041】
なお、この
図10(a)〜(g)に示す手順で収納袋1を封止する方法では、正面側封緘部12aを先に折り曲げ、その後に背面側封緘部12bを折り曲げる手順としたが、この手順に限るものではなく、次の手順で行うこともできる。
例えば、背面側封緘部12bの背面に付加された貼付部材15の剥離部材152を剥離し、この背面側封緘部12bを正面側封緘部12aの背面に貼着する。次いで、正面側封緘部12aの正面に付加された貼付部材15の剥離部材152を剥離し、これら正面側封緘部12aと背面側封緘部12bとを重ね合わせた状態で、一緒に、収納袋1の正面側シート1aの表面に貼着する。
この方法を実行した場合、正面側封緘部12aと背面側封緘部12bとがいずれも気泡20のつぶれた平坦状に形成されているため、それら正面側封緘部12aと背面側封緘部12bとを重ね合わせた状態でも、容易に折り曲げることができる。
【0042】
(2)正面側封緘部を袋本体の内部に折り込み、背面側封緘部を折り曲げて封止する方法
収納袋1においては、背面側封緘部12bの裏面に、貼付部材15(例えば、両面テープ15A)が付加されている(
図11(b)〜(d))。
また、封緘部12(12a、12b)の両側部には、切り欠き部13aが形成されている。
収納袋1の正面側シート1aを上方に向け、正面側封緘部12aを袋本体11の内部に折り込む(同図(a)、(b))。このとき、正面側封緘部12aは、折り曲げ部14にて山折りに折り曲げられる。これにより、背面側封緘部12bの裏面に付加されている貼付部材15(剥離部材152)が視認可能に露出した状態となる。
【0043】
次いで、その貼付部材15から剥離部材152を剥がす(同図(c))。これにより、その貼付部材15の粘着部材151が露出する(同図(d))。
続いて、折り曲げ部14にて背面側封緘部12bを正面側シート1aの表面の方向に折り曲げる。これにより、貼付部材15の粘着部材151が正面側シート1aの表面に貼着され、この背面側封緘部12bにより開口11bが閉塞されて、収納物が出し入れ不能に封止される(同図(e))。
【0044】
この方法を実行することにより、開口11bが背面側封緘部12bによって覆われるので、収納空間11aに収納された収納物を出し入れ不能に封止することができる。
また、正面側封緘部12aが袋本体11の内部に折り込まれるので、開口11bを閉塞する封緘部12を背面側封緘部12bのみにすることができ、その封緘部12の厚みが薄くなるので、折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0045】
なお、この場合においては、正面側封緘部12aの裏面に、貼付部材15を付加しておくこともできる。そして、この貼付部材15から剥離部材152を剥がして粘着部材151を露出した状態とした後に、正面側封緘部12aを袋本体11の内部に折り込むようにすることで、正面側シート1aの裏面に正面側封緘部12aを貼着することができる。
【0046】
(3)正面側封緘部を切り離し、背面側封緘部を折り曲げて封止する方法
収納袋1においては、背面側封緘部12bの裏面に、貼付部材15(例えば、両面テープ15A)が付加されている(
図12(b)〜(e))。
また、正面側封緘部12aには、当該収納袋1の開口11b側の端辺16に平行に、切断部17が形成されている。
収納袋1の正面側シート1aを上方に向け、この正面側シート1aの切断部17を裂くようにして正面側封緘部12aを引きちぎる(同図(a)、(b))。これにより、正面側封緘部12aが収納袋1から取り除かれ、背面側封緘部12bの裏面に付加されている貼付部材15(剥離部材152)が視認可能に露出した状態となる(同図(c))。
次いで、その貼付部材15から剥離部材152を剥がす(同図(d))。これにより、その貼付部材15の粘着部材151が露出する(同図(e))。
続いて、折り曲げ部14にて背面側封緘部12bを正面側シート1aの表面の方向に折り曲げる。これにより、貼付部材15の粘着部材151が正面側シート1aの表面に貼着され、この背面側封緘部12bにより開口11bが閉塞されて、収納物が出し入れ不能に封止される(同図(f))。
【0047】
この方法を実行することにより、開口11bが背面側封緘部12bによって覆われるので、収納空間11aに収納された収納物を出し入れ不能に封止することができる。
また、正面側封緘部12aが取り除かれるので、開口11bを閉塞する封緘部12を背面側封緘部12bのみとすることができ、その封緘部12の厚みがより薄くなるので、折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0048】
[積層気泡シート]
以上のような構成を有する本実施形態の収納袋1は、袋全体の全ての部分が、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2を用いて形成される。
ここで、積層気泡シート2の材料としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)を含むポリオレフィンを用いることができる。
【0049】
また、ポリエチレンフィルムを用いて積層気泡シート2を形成する場合、その積層気泡シート2を構成するポリエチレンフィルムの材料となるポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(LVLDPE)、エチレン−酢酸ビニル重合体などが例示できる。また、これらの材料を任意に混合して用いてもよい。
また、ポリエチレンフィルムの材料となる樹脂組成物には、収納袋1の用途に応じて、非ハロゲン系の高級脂肪酸、高級脂肪族アミド、金属せっけん、グリセリンエステル等の滑剤、等のアンチブロッキング剤、フェノール系、りん系、BHT等の酸化防止剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、HALS等の紫外線吸収剤、タルク、珪藻土、マイカ等の無機・有機充填剤、帯電防止剤、界面活性剤などを添加することができる。
【0050】
収納袋1の全ての部分を、このようなポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2を用いて形成することで、収納袋1に収納された物品全体が積層気泡シート2によって覆われることになり、落下や外部からの衝撃等から有効に保護され、収納物品の破損等が確実に防止される。
また、収納袋1内に対象物品をそのまま収納するだけで包装・梱包が完了することになるため、煩雑な包装作業や梱包作業等も不要となる。
また、収納物の上下左右全体が保護された状態となるので、収納物を収納した収納袋1を複数積み重ねて収納したり、載置面に複数並べて載置・収納することも可能となり、安全かつ効率的な収納物の収納・運搬が行えるようになる。
【0051】
また、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2は、一般に無色透明,有色透明,半透明のシートであり、積層気泡シート2からなる収納袋1は袋の内部が外側から透視可能となるため、収納袋1に収納した収納物の有無や外観等が一目で分かり、収納物の収納忘れや収納漏れ,収納違い等も確実に防止できるようになる。
また、全体が積層気泡シート2で形成される収納袋1は、袋の端部や縁部等を手で引き裂いて袋を容易に開封することが可能となり、積層気泡シート2の表面に合成紙が貼着された従来の収納袋のように、ナイフやカッター,ハサミ等の刃物や器具等を用いなければ袋を開封することができないものと比較して、袋の開封性が格段に向上させることができる。なお、積層気泡シート2はミシン目や切れ込み,ノッチ等の加工を施すことも容易であり、積層気泡シート2で構成された収納袋1の任意の箇所にミシン目や切れ込み,ノッチ等を形成することができる。これにより、形成したミシン目や切れ込み,ノッチに沿って積層気泡シート2を容易かつ正確に切断・開封することができ、収納袋1の易開封性を更に向上させることができる。
さらに、このように収納袋1の全体が積層気泡シート2で構成されることで、例えば、収納袋1が使用される場合において、表層を紙で形成した従来の緩衝封筒などと比較して、水分や油、汚れ等に強いものとすることができ、また、収納袋1の使用後においても、紙層の分離や除去等が一切必要なく、収納袋1をそのままリサイクルすることができ、表面に紙等を積層・貼着した従来の緩衝封筒のように焼却処分等する必要もなくなる。
【0052】
図13は、本実施形態に係る収納袋1を構成するポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2の例を模式的に示す説明図であり、(a)は二層気泡シートの、(b)は三層気泡シートの概略要部斜視図である。
また、
図14は、本実施形態に係る収納袋1を構成する積層気泡シート2の積層構造を模式的に示す概略断面図であり、(a)は二層気泡シートの、(b)は三層気泡シートの概略断面図である。
【0053】
本実施形態に係る収納袋1には、
図13(a),
図14(a)に示す二層気泡シート2A、
図13(b),
図14(b)に示す三層気泡シート2Bのいずれも用いることができる。
二層気泡シート2Aは、中空状に膨出する多数のキャップ21(気泡20)が形成されたキャップフィルム22と、キャップフィルム22のキャップ開口側に積層されるバックフィルム23とを備える二層構造の積層気泡シート2である。
三層気泡シート2Bは、さらに、キャップフィルム22のキャップ膨出側にライナーフィルム24を積層した三層構造の積層気泡シート2である。
本実施形態の収納袋1は、上記のような二層気泡シート2A、三層気泡シート2Bのいずれを用いても形成・製袋することができる。
【0054】
[収納袋の製造方法]
次に、本実施形態に係る収納袋1の製造方法について、
図15〜
図17を参照して説明する。
図15は、積層気泡シートの製造装置の一例を示す説明図であり、本実施形態の収納袋1に用いる積層気泡シート2は、この
図15に示すような製造装置5を用いて製造することができる。
【0055】
ここで、製造装置5で製造する積層気泡シート2の一例として、
図13(b),
図14(b)に示した積層構造の三層気泡シート2Bを例にとって説明する。
積層気泡シート2(三層気泡シート2B)の各層の材料の一例を挙げると、例えば、下記のものを用いることができるが、これに限定されない。
ライナーフィルム24:LDPE及び/又はLLDPE
キャップフィルム22:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
バックフィルム23:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
【0056】
製造装置5は、三つのフラットダイ51〜53と、成形ロール55と、三つの押圧ロール56〜58を備えている。
三つのフラットダイ51〜53は、それぞれ前述した樹脂材料を所定の厚みで押し出すことによって、フラット状のキャップフィルム22、バックフィルム23、及びライナーフィルム24が連続的に供給される。
キャップフィルム用のフラットダイ51から供給されたフラット状のキャップフィルム22は、成形ロール55に供給される。
成形ロール55には、外周面に多数のキャビティ孔551が設けられている。
各キャビティ孔551は、図示しない真空ポンプにつながっており、キャビティ孔551を真空吸引することにより、キャップフィルム22に中空状に膨出する多数のキャップ21が形成される。
【0057】
キャップ21が形成されたキャップフィルム22は、成形ロール55と押圧ロール56との間で、バックフィルム用のフラットダイ52から供給されるバックフィルム23と積層され、熱融着により一体化される。
その後、押圧ロール57と押圧ロール58との間で、ライナーフィルム用のフラットダイ53から供給されるライナーフィルム24が、キャップフィルム22のキャップ膨出側に積層され、熱融着により一体化される。
これにより、収納袋1の製袋に用いる原反状態の積層気泡シート2が得られる。
【0058】
次に、この積層気泡シート2を用いて収納袋1を製造する工程について、
図16を参照して説明する。
同図は、本実施形態に係る収納袋1の製袋工程の一例を示す説明図である。
同図に示すように、積層気泡シート2は、ロール状に巻かれた状態を原反として、この後の工程を実行するための装置にセットされる。
この原反状態の積層気泡シート2が、端部から引き出され、幅方向の中心を底部として二つ折りにされる。このとき、この二つ折りにされた積層気泡シート2の開口側(底部とは反対側)に位置する一対の端辺が揃えられた状態とされる。
【0059】
次いで、この積層気泡シート2の開口側端部(底部とは反対側の端部)が、二つの熱押圧バー6aによって挟み込まれて押圧される。
熱押圧バー6aは、直方体状の熱板であって、その長手方向が、積層気泡シート2の開口側の端辺の辺方向に沿う方向に配置されている。そして、二つの熱押圧バー6aが所定の温度に加熱された状態で、積層気泡シート2の開口側端部を挟み込んで押圧する。
これにより、その積層気泡シート2において挟み込まれた部分では、二つの熱押圧バー6aからの熱伝導によって加熱されるとともに、それら二つの熱押圧バー6aによって挟み込まれて押圧されることで、気泡20であるキャップ21が軟化し、つぶされて積層気泡シート2に融着して平坦状となる。ただし、加熱温度が比較的に低い温度に設定されることから、気泡20は、軟化してつぶれるものの、積層気泡シート2の開口側の二つの端部同士は、融着しないようになっている。
【0060】
続いて、この積層気泡シート2は、収納袋1の両側部となる部分が二つのシールバー6bによって挟み込まれてヒートシールされる。
シールバー6bは、直方体状の部材であって、その長手方向が、積層気泡シート2において収納袋1の両側部となる部分の辺方向に沿う方向に配置されている。そして、二つのシールバー6bが所定の温度に加熱された状態で、積層気泡シート2の当該側部を挟み込んで押圧する。
これにより、その積層気泡シート2において挟み込まれた部分では、二つのシールバー6bからの熱伝導によって加熱されるとともに、それら二つのシールバー6bによって挟み込まれて押圧されることで、当該部分において積層した二枚の積層気泡シート2同士が融着する。
その後、ヒートシール部分が切断されることにより製袋されて袋本体11が出来上がる。
【0061】
この袋本体11において、熱押圧バー6aにより押圧されて気泡20のつぶれた部分が、封緘部12となる。封緘部12は、当該袋本体11の正面又は背面に向かって折り曲げられることで、当該袋本体11の開口11bを閉塞する。
また、この袋本体11に対しては、封緘部12などの所定の箇所に貼付部材15が付加される。さらに、この収納袋1に対しては、封緘部12の両端部又は一方の端部に、斜め方向に切除された切り欠き部13が形成される。
【0062】
なお、
図16に示した収納袋1の製袋工程においては、二つ折りにされた積層気泡シート2の一対の開口側端辺を揃えた状態で収納袋1を形成しているが、この方法に限るものではなく、例えば、
図17に示すように、それら一対の開口側端辺をずらした状態で収納袋1を形成することもできる。
後者の場合において、収納袋1を製造する工程について、
図17を参照して説明する。
ロール状に巻かれた原反状態の積層気泡シート2が、端部から引き出され、幅方向の中心から所定の長さだけずれた部分を底部として二つ折りにされる。このとき、この二つ折りにされた積層気泡シート2の開口側(底部とは反対側)に位置する一対の端辺が一致しておらず、ずらした状態とされる。
次いで、この積層気泡シート2の開口側端部(底部とは反対側の端部)が、二つの熱押圧バー6aによって挟み込まれて押圧される。これにより、その積層気泡シート2において挟み込まれた部分では、気泡20がつぶされて平坦状となる。ただし、積層気泡シート2の開口側の二つの端部同士は、融着しないようになっている。
【0063】
続いて、この積層気泡シート2において、収納袋1の両側部となる部分がシールバー6bによりヒートシールされる。
これにより、その積層気泡シート2において挟み込まれた部分では、二つのシールバー6bからの熱伝導によって加熱されるとともに、それら二つのシールバー6bによって挟み込まれて押圧されることで、当該部分において積層した二枚の積層気泡シート2同士が融着する。
その後、ヒートシール部分が切断されることにより製袋されて袋本体11が出来上がる。
【0064】
この袋本体11においても、熱押圧バー6aにより押圧されて気泡20のつぶれた部分が、封緘部12となる。封緘部12は、当該袋本体11の正面又は背面に向かって折り曲げられることで、当該袋本体11の開口11bを閉塞する。
また、この収納袋1に対しても、封緘部12の裏面等の所定の箇所に貼付部材15が付加される。さらに、封緘部12の両端部又は一方の端部に切り欠き部13を形成することができる。
【0065】
さらに、収納袋1は、
図18(a)〜(c)に示すように、同一矩形状の二枚の積層気泡シート2を重ね合わせ、三辺をヒートシールすることによっても形成することができる。
この収納袋1においては、ヒートシールされていない端部が開口11bとなる(同図(c))。
この収納袋1においても、開口11bを有する端部に沿った部分が封緘部12となり、この封緘部12に形成されている気泡20が熱押圧バー6aなどを用いてつぶされて平坦状に形成される。また、封緘部12の裏面等の所定の箇所に貼付部材15が付加される。さらに、封緘部12の両端部又は一方の端部に切り欠き部13を形成することができる。
【0066】
以上説明したように、本実施形態の収納袋によれば、封緘部の気泡をつぶすことにより、当該封緘部の厚みを薄くすることができる。これにより、この封緘部を折り曲げたときにスプリングバックが起こらないので、収納袋の開口側の端辺から封緘部の折り曲げ部までの長さを100mm以下とすることができる。
また、そのように封緘部を折り曲げたときにスプリングバックが起こらないので、当該封緘部の折り曲げ作業を容易かつ確実なものとすることができる。
さらに、そのように、折り曲げた封緘部にスプリングバックが起こらないので、輸送中に収納袋の開口部が開く事態を回避できる。
しかも、封緘部の厚みが薄くなっていることから、この封緘部が折り曲げられた収納袋の封緘部側と底部側で厚みの差異が小さくなる。これにより、出荷作業や開梱作業において、収納袋の封緘部側と底部側とを互い違いに積載する必要がなくなるので、この積載作業の煩雑さを解消できる。
【0067】
以上、本発明の収納袋の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る収納袋は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、積層気泡シートからなる収納袋について説明したが、収納袋は、この構成に限るものではなく、例えば、積層気泡シートからなる袋体の表面に合成紙を貼着したものを収納袋とし、これに本発明を適用することもできる。
また、上述した実施形態においては、正面側封緘部や背面側封緘部に貼付部材を付加しているが、貼付部材が付加される箇所は、正面側封緘部や背面側封緘部に限るものではなく、例えば、袋本体の表面に付加することもできる。この場合、貼付部材は、袋本体の表面であって、封緘部が貼着される部分に付加される。