特許第6193012号(P6193012)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6193012
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】杭打機
(51)【国際特許分類】
   E02D 7/00 20060101AFI20170828BHJP
【FI】
   E02D7/00 A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-132519(P2013-132519)
(22)【出願日】2013年6月25日
(65)【公開番号】特開2015-7325(P2015-7325A)
(43)【公開日】2015年1月15日
【審査請求日】2016年5月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】磯貝 隆明
(72)【発明者】
【氏名】田中 重希
【審査官】 西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−293319(JP,A)
【文献】 特開2006−077426(JP,A)
【文献】 特開平06−212634(JP,A)
【文献】 特開昭63−067394(JP,A)
【文献】 特開平11−230110(JP,A)
【文献】 特開2000−008759(JP,A)
【文献】 特開平09−328750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66D 1/44
E02D 7/00
E02D 7/14
E02D 7/16
E02D 7/20
E21B 3/00
E21B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機に立設されたリーダと、前記リーダに昇降可能に設けられた鋼管杭を回転駆動するオーガと、該オーガの昇降を油圧で行う起伏シリンダと、該起伏シリンダに油圧を供給する為の油圧バルブのソレノイドと、該ソレノイドを操作する操作レバーと、前記オーガの昇降スピードを制御する電磁比例流量制御弁と、前記リーダを回動させるリーダ回動手段と、前記オーガが前記作業機の近くにあることを検知する検知スイッチと、前記検知スイッチが前記オーガを検知している時にのみ前記リーダ回動手段の動作を許可する制御装置と、を有する杭打機において、
前記制御装置が、前記オーガが前記鋼管杭を回転駆動しながら、下降している時に、前記検知スイッチが前記オーガを検知した場合に、
前記制御装置は、前記電磁比例流量制御弁の流量をゼロとすることにより、前記オーガの下降を停止すること、
を特徴とする杭打機。
【請求項2】
作業機に立設されたリーダと、前記リーダに昇降可能に設けられた鋼管杭を回転駆動するオーガと、前記リーダを回動させるリーダ回動手段と、前記オーガが前記作業機の近くにあることを検知する検知スイッチと、前記検知スイッチが前記オーガを検知している時にのみ前記リーダ回動手段の動作を許可する制御装置と、
を有する杭打機において、
前記制御装置が、前記オーガが前記鋼管杭を回転駆動しながら、降下している時に、前記検知スイッチが前記オーガを検知した場合に、前記オーガの降下を停止し、
杭打機の運転者が安全確認をした後、解除スイッチを入れることにより、前記オーガが最下端位置まで下降すること、
を特徴とする杭打機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機に立設されたリーダと、リーダに昇降可能に設けられ鋼管杭を回転駆動するオーガと、リーダを回動させるリーダ回動手段と、オーガが作業機の近くにあることを検知する検知スイッチと、検知スイッチがオーガを検知している時にのみリーダ回動手段の動作を許可する制御装置と、を有する杭打機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鋼管杭の継ぎ足しを行いながら、地盤改良作業を行う杭打ちについては、特許文献1−3に記載されている。
杭打機で作業している時には、リーダは垂直位置に保持されている。一方工事が終了して、杭打機をトレーラーに載せて輸送する時には、杭打機のリーダは、作業機後方に回動させ、水平に近い状態に保持されている。
工事が終了してリーダを垂直位置から水平に近い位置まで回動させるために、油圧シリンダ等のリーダ回動手段が設けられている。リーダには、昇降可能なオーガが取り付けられている。
オーガがリーダの上部に位置している状態で、リーダを作業機後方に垂直位置から水平位置に回動させた場合に、オーガの質量により、杭打機が後方へ転倒する恐れがある。それを回避するため、オーガが作業機の近くにあることを検知する検知スイッチを設け、検知スイッチがオーガを検知している場合にのみ、リーダを垂直位置から水平位置に回動させることを許可する制御装置を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-293319号公報
【特許文献2】特開2000-008759号公報
【特許文献3】特開平09-328750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
杭打機の作業工程においては、オーガが鋼管杭を回転させながら下降している時には、作業者がオーガに近寄ることを禁止している。
しかし、建設工事は、時期により集中することが多く、作業スピードを速めることを目的として、現在工事している鋼管杭の次の鋼管杭を準備するために、オーガが鋼管杭を回転させながら下降している時に、作業者がオーガに近寄ることがあった。作業者は十分な注意をしつつ作業するとは言え、万が一、オーガに挟まれた場合を考えると、怪我等をする恐れのある行為である。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、例え、オーガが鋼管杭を回転させながら下降している時に、作業者がオーガに近寄ることがあった場合でも、作業者がオーガに挟まれるのを防止するための安全機構を設けた杭打機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の杭打機は、次の構成を有する。
(1)作業機に立設されたリーダと、リーダに昇降可能に設けられた鋼管杭を回転駆動するオーガと、リーダを回動させるリーダ回動手段と、オーガが作業機の近くにあることを検知する検知スイッチと、検知スイッチがオーガを検知している時にのみリーダ回動手段の動作を許可する制御装置と、を有する杭打機において、制御装置が、オーガが鋼管杭を回転駆動しながら、下降している時に、検知スイッチがオーガを検知した場合に、オーガの下降を停止すること、を特徴とする。
【0007】
(2)(1)に記載する杭打機において、前記制御装置は、前記オーガの昇降スピードを制御する電磁比例流量制御弁を有し、前記電磁比例流量制御弁の流量をゼロとすることにより、前記オーガの下降を停止すること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する杭打機において、杭打機の運転者が安全確認をした後、解除スイッチを入れることにより、前記オーガが最下端位置まで下降すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の杭打機の作用及び効果を説明する。
(1)作業機に立設されたリーダと、リーダに昇降可能に設けられた鋼管杭を回転駆動するオーガと、リーダを回動させるリーダ回動手段と、オーガが作業機の近くにあることを検知する検知スイッチと、検知スイッチがオーガを検知している時にのみリーダ回動手段の動作を許可する制御装置と、を有する杭打機であって、制御装置が、オーガが鋼管杭を回転駆動しながら、下降している時に、検知スイッチがオーガを検知した場合に、オーガの下降を停止すること、を特徴とするので、オーガが作業機から200〜300mm離れた位置で、オーガが必ず停止する。そのため、杭打機の運転者は、例え、作業者が居たとしても、作業者がオーガに挟まれる恐れのないことを視認した後、解除スイッチを入れてオーガを再下降させれば、作業者がオーガと作業機との間に挟まれることがない。
【0009】
(2)(1)に記載する杭打機において、前記制御装置は、前記オーガの昇降スピードを制御する電磁比例流量制御弁を有し、前記電磁比例流量制御弁の流量をゼロとすることにより、前記オーガの下降を停止すること、を特徴とするので、オーガの下降スピードをゼロとするため、迅速にオーガを停止させることができる。
【0010】
(3)(1)または(2)に記載する杭打機において、杭打機の運転者が安全確認をした後、解除スイッチを入れることにより、前記オーガが最下端位置まで下降すること、を特徴とするので、杭打機の運転者は、例え、作業者が居たとしても、作業者がオーガに挟まれる恐れのないことを視認した後、解除スイッチを入れてオーガを再下降させれば、作業者がオーガに挟まれることがない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】杭打機の側面図である。
図2図1のA部の一部拡大図であり、オーガがリミットスイッチにより停止した状態を示す。
図3図1のA部の一部拡大図であり、オーガが最下端に位置する状態を示す。
図4】制御回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の杭打機1の一実施の形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1に杭打機1の側面図を示す。また、図2図3図1のA部の一部を拡大した図であり、図2にオーガがリミットスイッチにより停止した状態を示し、図3にオーガが最下端に位置する状態を示す。図4に制御回路図を示す。
杭打機1の全体構造を説明する。図1に示すように、作業機本体10の下部には、杭打機1が移動するためのクローラ13が付設されている。作業機本体10の上面には、作業者が運転するための運転台11が付設され、運転台11内には運転席111が取り付けられている。作業機本体10の前端付近には、支持軸部14により、リーダ20が回転可能に保持されている。リーダ20の角度を検出するためのリーダ起伏スイッチ47(図4を参照)が支持軸部14の近くに取り付けられている。リーダ起伏スイッチ47は、リーダ20が、所定角度以上(例えば、直立から10度〜15度以上伏せた状態)にある時にオフしており、所定角度未満の時にオンしている。
【0013】
作業機本体10には、油圧シリンダである起伏シリンダ12のシリンダ部の一端が回転可能に取り付けられている。起伏シリンダ12のロッド121の先端は、リーダ20の側面に固定された支持軸部24に、回転可能に連結されている。図1に示す起伏シリンダ12は、ロッド121が伸びた状態を示している。
リーダ20の側面には、上端から下端に至るまでレール21が付設されている。また、レール21に沿って一点鎖線で示す駆動チェーン22が取り付けられている。リーダ20には、レール21に沿って移動可能に、オーガ30が保持されている。オーガ30は、駆動チェーン22により移動される。図1に示すオーガ30は、リーダ20の下部に位置している状態である。オーガ30の中心には、鋼管杭40が回転可能に保持されている。オーガ30に保持されている鋼管杭40は、一部地中に埋まっており、溶接により所定深度まで繋がれる。鋼管杭40を溶接することにより接合する作業は、作業者が行う。作業者は、溶接機具を準備してリーダ20の傍に待機している。
【0014】
図2に示すように、オーガ30のリーダ20側には、レールガイド部31が取り付けられている。リーダ20の下端付近には、レールガイド部31を検出するための検知スイッチであるリミットスイッチ23が取り付けられている。リミットスイッチ23は、オーガ30が作業機本体10に当接する300mm程度手前で、レールガイド部31を検出する位置に取り付けられている。図3に示すように、オーガ30の下端がリーダ20の最下端に位置するとき、作業機本体10と当接する。なお、図3では、オーガ30がリミットスイッチ23により停止した状態を二点鎖線のレールガイド部31Aで示し、オーガ30が最下端に位置する状態をレールガイド部31Bで示す。
【0015】
次に、制御回路について説明する。
図4に示すように、電源50は、リーダ起伏スイッチ47の端子471、及びリミットスイッチ23の端子231に接続している。一方のリーダ起伏スイッチ47の端子472は、破線で示すリーダリレー42のコイル421の端子428に接続している。コイル421の端子429は、アースに接続している。
他方のリミットスイッチ23の端子232は、ダイオード52を介してリーダ左右検出スイッチ41の端子411に接続している。リーダ左右検出スイッチ41は、リーダ20が作業機本体10の左右方向の中心付近にある時に、オンしている。リーダ左右検出スイッチ41の端子412は、コイル421の端子428に接続している。
さらに、リミットスイッチ23の端子232は、破線で示す下降停止リレー43のコイル431の端子434に接続している。コイル431の端子435は、アースに接続している。
【0016】
また、電源51は、リーダリレー42の2つコモン端子422、423に接続している。一方のノーマルオープン端子426は、起伏シリンダ12に油圧を供給するための油圧バルブのソレノイド46の端子461に接続している。ソレノイド46の端子462は、アースに接続している。ソレノイド46に電流が流れている状態で、運転手がレバーを操作すると、起伏シリンダ12に作動油が供給され、リーダ20が起伏される。しかし、ソレノイド46に電流が流れていない状態で、運転手がレバーを操作しても、起伏シリンダ12に作動油が供給されることがなく、リーダ20は停止したままである。
他方のノーマルクローズ端子425は、ブザー48の端子481に接続している。ブザー48の端子482はアースに接続している。
【0017】
下降停止リレー43のコモン端子432は、解除スイッチ44のノーマルクローズ端子442に接続している。解除スイッチ44のコモン端子441は、オーガ30の上下動スピードをコントロールするための電磁比例流量制御弁45のコイルの端子451に接続している。電磁比例流量制御弁45のコイルの端子452は、下降停止リレー43のノーマルクローズ端子433、及び解除スイッチ44のノーマルオープン端子443に接続している。
【0018】
次に、杭打機1のリーダ20の起伏作用について説明する。
リーダ20が直立した状態から、リーダ20を伏せる場合について図4を用いて説明する。リーダ20が直立しているので、リーダ起伏スイッチ47は、オン状態にある。また、リーダ20が左右方向でほぼ中心位置にあるとき、リーダ左右検出スイッチ41は、オンしている。
このとき、リミットスイッチ23がオンしていない状態、すなわち、オーガ30が、リミットスイッチ23の位置にない状態、かつリーダ20が直立から所定角度以上伏せていない状態では、リーダ起伏スイッチ47はオンしている。そのため、コイル421に電流が流れている。そして、コモン端子422がノーマルオープン端子426と接続しているため、ソレノイド46に電流が流れており、運転者がレバーを操作すれば、リーダ20は伏せる方向に回動する。
【0019】
そして、リーダ20が所定の角度以上伏せると、リーダ起伏スイッチ47がオフする。そのため、オーガ30の位置がリーダ20の上部にあってリミットスイッチ23をオンしていない時には、コイル421への電流が遮断され、コモン端子422はノーマルクローズ端子424と接続する。そのため、ソレノイド46に電流が流れず、運転手がレバーを操作しても、リーダ20がそれ以上伏せる方向に回動することはない。オーガ30が上端付近にある時に、リーダ20を回動させると、杭打機1が後方へ転倒する恐れがあり、それを回避するためである。また、所定角度以下では、オーガ30が上部にあっても、リーダ20の回動を許可するのは、所定角度以下ならば、杭打機1が後方へ転倒するだけのモーメントが発生することがないからである。また、作業上、オーガ30がリーダ20の上部にある時に、わずかな角度、リーダ20を伏せる作業ができると工事の作業効率が高められるからである。なお、ソレノイド46がオフしているときには、ブザー48が鳴って作業者にその状況を知らせている。
【0020】
次に、通常の杭打作業について図4を用いて説明する。
オーガ30がリーダ20の上部に位置しているとき、すなわち、リミットスイッチ23がオフ状態にある時には、下降停止リレー43のコイル431には、電流が流れておらず、コモン端子432は、ノーマルクローズ端子433に接続している。同時に、解除スイッチ44のコモン端子441は、ノーマルクローズ端子442と接続している。これにより、電磁比例流量制御弁45のコイルには、制御電流が流れており、その制御電流に対応して、オーガ30を上下動させる油圧の流量が運転席111付近の操作レバーにより制御されている。
次に、オーガ30が、作業を行いながら下降して、リミットスイッチ23をオンすると、下降停止リレー43のコイル431に電流が流れ、コモン端子432が、ノーマルクローズ端子433から離脱する。これにより、電磁比例流量制御弁45に最大電流が流れなくなりオーガ30を下降させていた油圧の流量がゼロとなるため、オーガ30は下降を停止する。この停止位置は、オーガ30が作業機本体10から200〜300mm離れた位置である。したがって、作業者が、溶接準備を行うためにオーガ30の近くにいたとしても、作業者がオーガ30と作業機本体10との間に挟まれる恐れはない。
杭打機1の運転台11内の運転席111に着座している運転者からは、オーガ30の停止した状態が良く視認できる状態にある。そこで、運転者は、オーガ30の周辺で作業者が作業している場合には、その安全性を再度確認した後、解除スイッチ44のスイッチを入れる。これにより、解除スイッチ44のコモン端子441がノーマルオープン端子443と接続し、電磁比例流量制御弁45に制御電流が流れ、オーガ30のスピードがコントロールされるようになって、オーガ30はさらに下降して停止する。
【0021】
以上詳細に説明したように、
(1)作業機本体10に立設されたリーダ20と、リーダ20に昇降可能に設けられた鋼管杭40を回転駆動するオーガ30と、リーダ20を回動させる起伏シリンダ12と、オーガ30が作業機本体10の近くにあることを検知するリミットスイッチ23と、リミットスイッチ23がオーガ30を検知している時にのみ起伏シリンダ12の動作を許可する制御装置(リミットスイッチ23、リーダ左右検出スイッチ41、リーダリレー42、ソレノイド46、及びリーダ起伏スイッチ47)と、を有する杭打機1であって、制御装置(リミットスイッチ23、下降停止リレー43、解除スイッチ44、及び電磁比例流量制御弁45)が、オーガ30が鋼管杭40を回転駆動しながら、下降している時に、リミットスイッチ23がオーガ30を検知した場合に、オーガ30の下降を停止すること、を特徴とするので、オーガ30が作業機本体10から200〜300mm離れた位置で、オーガ30が必ず停止する。そのため、杭打機1の運転者は、例え、作業者が居たとしても、作業者がオーガ30に挟まれる恐れのないことを視認した後、解除スイッチ44を入れてオーガ30を再下降させれば、作業者がオーガ30と作業機本体10の間に挟まれることがない。
【0022】
(2)(1)に記載する杭打機1において、制御装置(リミットスイッチ23、下降停止リレー43、解除スイッチ44、及び電磁比例流量制御弁45)は、前記オーガ30の昇降スピードを制御する電磁比例流量制御弁45を有し、電磁比例流量制御弁45の流量をゼロとすることにより、オーガ30の下降を停止すること、を特徴とするので、オーガ30の下降スピードをゼロとするため、迅速にオーガ30を停止させることができる。
【0023】
(3)(1)または(2)に記載する杭打機1において、杭打機1の運転者が安全確認をした後、解除スイッチ44を入れることにより、オーガ30が最下端位置まで下降すること、を特徴とするので、杭打機1の運転者は、例え、作業者が居たとしても、作業者がオーガ30に挟まれる恐れのないことを視認した後、解除スイッチ44を入れてオーガ30を再下降させれば、作業者がオーガ30に挟まれることがない。
【0024】
以上本発明の具体的な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、リミットスイッチ23の他にもう一つスイッチを設けてもよい。
【符号の説明】
【0025】
1 杭打機
10 作業機本体
12 起伏シリンダ
20 リーダ
23 リミットスイッチ
30 オーガ
23 リミットスイッチ
40 鋼管杭
41 リーダ左右検出スイッチ
42 リーダリレー
43 下降停止リレー
44 解除スイッチ
45 電磁比例流量制御弁
46 ソレノイド
47 リーダ起伏スイッチ
図1
図2
図3
図4