(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
実施形態の目的は、後方配光が可能な照明装置を提供することにある。
【0004】
また、実施形態の目的は、ANSI規定を満たし得る照明装置を提供することにある。
【0005】
また、実施形態の目的は、エネルギースター(Energy Star)を満たし得る照明装置を提供することにある。
【0006】
また、実施形態の目的は、放熱体上に所定の角度で側面が傾いた部材を配置し、前記部材の側面に光源部を配置して、前記光源部の発光素子上にレンズを配置することによって、米国の後方配光規定(Energy Star)及びANSI規定をすべて満足させながら、後方配光特性を大きく改善して暗部を除去できる照明装置を提供することにある。
【0007】
また、実施形態の目的は、標準向け及び電子向けの開発に備えて後方配光の設計技術力を確保できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態による照明装置は、上面と側面を有して前記上面の上に配置された部材とを含む放熱体;前記部材の側面に配置された基板及び前記基板上に配置された発光素子を含み、基準点を有する光源部;及び、前記放熱体と結合し、前記光源部の基準点を過ぎながら前記放熱体の上面と平行した仮想の面によって区分される上端部と下端部を有するカバー;を含み、前記光源部の基準点から前記カバーの上端部までの長さは、前記光源部の基準点から前記カバーの下端部までの長さより大きい。
【0009】
ここで、前記光源部の基準点から前記カバーの上端部までの長さは、前記光源部の基準点から前記放熱体の上面までの長さより大きい。
【0010】
ここで、前記光源部の基準点から前記カバーの下端部までの長さは、前記光源部の基準点から前記放熱体の上面までの長さより小さい。
【0011】
ここで、前記光源部の基準点は、前記発光素子間の中心点又は前記基板の中心点であり得る。
【0012】
ここで、前記部材は、前記側面を複数有する多角柱であり得る。
【0013】
ここで、前記多角柱は六角柱であり得る。
【0014】
ここで、前記光源部は、前記六角柱の6つの側面のうち3つの側面に配置され得る。
【0015】
ここで、前記多角柱の側面は、前記放熱体の上面と実質的に垂直であり得る。
【0016】
ここで、前記光源部の基準点を過ぎて前記放熱体の側面と接する接線と、前記部材の側面との間の角度は、0度超過45度以下であり得る。
【0017】
ここで、前記放熱体は、前記放熱体の側面から延びた放熱フィンを含み、前記光源部の基準点を過ぎて前記放熱フィンと接する接線と、前記部材の側面との間の角度は、0度超過45度以下であり得る。
【0018】
ここで、前記放熱体は、前記基板の一面を含む仮想面で切った断面を有し、前記仮想面の垂直軸と、前記光源部の基準点を過ぎて前記断面と接する直線との間の角度は、0度超過45度以下であり得る。
【0019】
ここで、前記放熱体は収納部を有し、前記収納部に配置される内部ケースと前記内部ケースに配置されて前記収納部に収納される回路部とを含み得る。
【0020】
ここで、前記部材の側面と前記放熱体の上面との間の角度は鈍角であり得る。
【0021】
ここで、前記放熱体の上面に垂直な仮想の軸と前記部材の側面との間の角度は鋭角であり得る。
【0022】
ここで、前記部材は、底面の面積が上面の面積よりさらに広い多角柱又は円錐であり得る。
【0023】
ここで、前記光源部は、前記発光素子の上に配置されてビーム指向角が150°(度)以上であるレンズと、前記レンズと一体に形成されて前記基板上に配置された底板を有するレンズ部とをさらに含み得る。
【0024】
ここで、前記レンズ部は、前記底板上に配置された反射層をさらに含み得る。
【0025】
ここで、前記レンズは、非球面レンズ(aspherics)又はプライマリレンズ(Primary lens)であり得る。
【0026】
実施形態による照明装置は、上面と側面を有して前記上面の上に配置された部材とを含む放熱体;前記部材の側面に配置された基板及び前記基板上に配置された発光素子を含み、中心点を有する光源部;及び、前記放熱体と結合するカバー;を含み、前記光源部の中心点を過ぎて前記放熱体の側面と接する接線と、前記部材の側面との間の角度は、0度超過45度以下である。
【0027】
実施形態による照明装置は、上面と側面を有して前記上面の上に配置された部材とを含む放熱体;前記部材の側面に配置された基板、前記基板上に配置された発光素子、及び前記発光素子の上に配置されたレンズ部を含む光源部;及び、前記放熱体と結合するカバー;を含み、前記レンズ部は、ビーム指向角が150°(度)以上であるレンズと、前記レンズと一体に形成されて前記基板上に配置された底板を含む。
【発明の効果】
【0028】
実施形態による照明装置を使用すると、後方配光が可能であるという利点がある。
【0029】
また、ANSI規定を満たすことができるという利点がある。
【0030】
また、エネルギースター規定を満たすことができるという利点がある。
【0031】
実施形態によれば、放熱体の上に所定の角度で側面が傾いた部材を配置し、前記部材の側面に光源部を配置して、前記光源部の発光素子の上にレンズを配置することによって、米国の後方配光規定(Energy star)及びANSI規定をすべて満足させながら、後方配光特性を大きく改善して暗部を除去できる効果がある。
【0032】
また、実施形態は、標準向け及び電子向けの開発に備えて後方配光の設計技術力を確保できるという利点がある。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図面において各層の厚さや大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張されるか、省略されるか、又は概略的に示された。また、各構成要素の大きさは、実際の大きさを全体的に反映するものではない。
【0035】
実施形態の説明において、いずれか一つのエレメント(element)が他のエレメントの「上又は下(on or under)」に形成されるものと記載される場合において、上又は下(on or under)は、二つのエレメントが互いに直接(directly)接触するか、又は一つ以上の別のエレメントが前記二つのエレメントの間に配置されて(indirectly)形成されることを全て含む。また、「上又は下(on or under)」と表現される場合、一つのエレメントを基準として上側方向だけではなく下側方向の意味も含まれる。
【0036】
以下、添付された図面を参照して実施形態による照明装置を説明する。
【0037】
第1実施形態
図1は、第1実施形態による照明装置の斜視図であり、
図2は、
図1に示された照明装置の分解斜視図である。
【0038】
図1及び
図2を参照すると、第1実施形態による照明装置は、カバー100、光源部200、放熱体300、回路部400、内部ケース500及びソケット600を含み得る。以下で、各構成要素を具体的に説明することにする。
【0039】
カバー100は、バルブ(bulb)形状を有し、中空である。カバー100は開口110を有する。開口110は、カバー100の下部に形成され得る。開口110を介して光源部200と部材350が挿入される。
【0040】
カバー100は、下部と対応する上部と、前記下部と前記上部との間に中央部を有し、前記下部の開口110の径は、放熱体300の上面310の径より小さいか同じであり、前記中央部の径は、放熱体300の上面310の径より大きい。
【0041】
カバー100は放熱体300と結合し、光源部200と部材350を囲む。カバー100と放熱体300の結合によって、光源部200と部材350は外部と遮断される。カバー100と放熱体300の結合は接着剤を通じて結合することもでき、回転結合方式及びフック結合方式など多様な方式で結合することができる。回転結合方式は、放熱体300のねじ溝にカバー100のねじ山が結合する方式であって、カバー100の回転によってカバー100と放熱体300が結合する方式であり、フック結合方式は、カバー100の突起が放熱体300の溝に嵌ってカバー100と放熱体300が結合する方式である。
【0042】
カバー100は、光源部200と光学的に結合する。具体的に、カバー100は光源部200の発光素子230からの光を拡散、散乱又は励起させることができる。ここで、カバー100は光源部200からの光を励起させるために、内・外面又は内部に蛍光体を有し得る。
【0043】
カバー100の内面には、乳白色の塗料がコーティングされ得る。ここで、乳白色の塗料は、光を拡散させる拡散材を含み得る。カバー100の内面の表面粗さは、カバー100の外面の表面粗さより大きい。これは、光源部200からの光を十分に散乱及び拡散させるためである。
【0044】
カバー100の材質は、ガラス(glass)、プラスチック、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)などであり得る。ここで、ポリカーボネートは、耐光性、耐熱性、強度に優れている。
【0045】
カバー100は、外部から光源部200と部材350が見える透明な材質であってもよく、見えない不透明な材質であってもよい。また、カバー100は、光源部200から発光された光の少なくとも一部を放熱体300の方向に反射させる反射物質を含み得る。
【0046】
カバー100は、ブロー(blow)成形を通じて形成され得る。
【0047】
光源部200は放熱体300の部材350に配置され、複数で配置され得る。具体的に、光源部200は、部材350の複数の側面のうち一つ以上の側面に配置され得る。そして、光源部200は、部材350の側面でも上端部に配置され得る。
【0048】
図2において、光源部200は、部材350の6つの側面のうち3つの側面に配置される。しかし、これに限定される訳ではなく、部材350のすべての側面に配置され得る。
【0049】
光源部200は、基板210と発光素子230を含み得る。発光素子230は基板210の一面上に配置される。
【0050】
基板210は四角形の板状を有するが、これに限定されず、多様な形態を有し得る。例えば、円形又は多角形の板状であり得る。基板210は、絶縁体に回路パターンが印刷されものであり、例えば、一般の印刷回路基板(PCB:Printed Circuit Board)、メタルコア(Metal Core)PCB、フレキシブル(Flexible)PCB、セラミックPCBなどを含み得る。また、印刷回路基板の上にパッケージしないLEDチップを直接ボンディングすることができるCOB(Chips On Board)タイプを用いることができる。また、基板210は光を効率的に反射する材質で形成されたり、表面が光を効率的に反射するカラー、例えば、白色、銀色などで形成され得る。また、基板210は、表面が光を効率的に反射する材質や、光が効率的に反射するカラー(例えば、白色、銀色など)でコーティングされ得る。例えば、基板210は、表面を介して光が反射する反射率が78%以上の特性を有し得る。
【0051】
基板210の表面は、光を効率的に反射する材質でコーティングされたり、カラー、例えば、白色、銀色などでコーティングされ得る。
【0052】
基板210は、放熱体300に収納される回路部400と電気的に連結される。基板210と回路部400はワイヤー(wire)を通じて連結され得る。ワイヤーは、放熱体300を貫通して基板210と回路部400を連結する。
【0053】
発光素子230は、赤色、緑色、青色の光を放出する発光ダイオードチップであるか、UVを放出する発光ダイオードチップであり得る。ここで、発光ダイオードチップは、水平型(Lateral Type)又は垂直型(Vertical Type)であり、発光ダイオードチップは、青色(Blue)、赤色(Red)、黄色(Yellow)、又は、緑色(Green)を発散し得る。
【0054】
発光素子230は蛍光体を有し得る。蛍光体は、ガーネット(Garnet)系(YAG、TAG)、シリケート(Silicate)系、ナイトライド(Nitride)系、及びオキシナイトライド(Oxynitride)系の何れか一つ以上であり得る。また、蛍光体は、黄色蛍光体、緑色蛍光体、及び赤色蛍光体の何れか一つ以上であり得る。
【0055】
第1実施形態による照明装置において、発光素子230は1.3×1.3×0.1(mm)であり、青色(Blue)LEDと黄色(Yellow)蛍光体を有するLEDチップを用いた。
【0056】
放熱体300はカバー100と結合し、光源部200からの熱を放熱する。
【0057】
放熱体300は所定の体積を有し、上面310、側面330、下面(図示せず)及び部材350を含み得る。
【0058】
上面310には部材350が配置される。上面310はカバー100と結合し得る。上面310は、カバー100の開口110と対応する形状を有し得る。
【0059】
側面330には、複数の放熱フィン370が配置され得る。放熱フィン370は、放熱体300の側面330から外側に延びたものであるか、側面330に連結されたものであり得る。放熱フィン370は、放熱体300の放熱面積を広げて放熱効率を向上させることができる。ここで、側面330は放熱フィン370を有さないこともある。
【0060】
放熱フィン370の少なくとも一部が、所定の傾きを有する側面を有し得る。ここで、傾きは、上面310と平行した仮想線を基準として45°(度)以上90°(度)以下であり得る。一方、放熱フィン370なしに側面330自体が所定の傾きを有し得る。言い換えると、放熱フィン370がない側面330が上面310と平行した仮想線を基準として45°(度)以上90°(度)以下であり得る。
【0061】
下面(図示せず)は、回路部400と内部ケース500が収納される収納部(図示せず)を有し得る。
【0062】
部材350は、放熱体300の上面310に配置される。部材350は上面310と一体であってもよく、上面310に結合可能な構成であってもよい。
【0063】
部材350は多角柱であり得る。具体的に、部材350は六角柱であり得る。六角柱の部材350は、上面と底面、そして6つの側面を有する。ここで、部材350は、多角柱のみならず、円柱又は楕円柱であり得る。部材350が円柱又は楕円柱の場合、光源部200の基板210はフレキシブル基板であり得る。
【0064】
部材350の6つの側面には、光源部200が配置され得る。6つの側面すべてに光源部200が配置されてもよく、6つの側面のうち幾つかの側面に光源部200が配置されてもよい。
図2では、6つの側面のうち3つの側面に光源部200が配置されている。
【0065】
部材350の側面には基板210が配置される。部材350の側面は、放熱体300の上面310と実質的に垂直をなし得る。したがって、基板210と放熱体300の上面310は、実質的に垂直をなし得る。
【0066】
部材350の材質は、熱伝導性を有する材質であり得る。これは、光源部200から発生する熱を素早く伝達させるためである。部材350の材質としては、例えば、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、銀(Ag)、錫(Sn)などと、前記金属の合金であり得る。又は、熱伝導性を有する熱伝導性プラスチックであり得る。熱伝導性プラスチックは金属より重さが軽く、単方向性の熱伝導性を有する利点がある。
【0067】
放熱体300は、回路部400と内部ケース500が収納される収納部(図示せず)を有し得る。
【0068】
回路部400は外部から電源の提供を受け、提供された電源を光源部200に合うように変換する。変換された電源を光源部200に供給する。
【0069】
回路部400は放熱体300に配置される。具体的に、回路部400は内部ケース500に収納され、内部ケース500とともに放熱体300の収納部(図示せず)に収納される。
【0070】
回路部400は、回路基板410と回路基板410の上に載置される多数の部品430を含み得る。
【0071】
回路基板410は円形の板状を有するが、これに限定されず、多様な形態を有し得る。例えば、楕円形又は多角形の板状であり得る。このような回路基板410は、絶縁体に回路パターンが印刷されたものであり得る。
【0072】
回路基板410は、光源部200の基板210と電気的に連結される。回路基板410と基板210の電気的連結は、ワイヤー(wire)を通じて連結され得る。ワイヤーは放熱体300の内部に配置され、回路基板410と基板210を連結することができる。
【0073】
多数の部品430は、例えば、外部電源から提供される交流電源を直流電源に変換する直流変換装置、光源部200の駆動を制御する駆動チップ、光源部200を保護するためのESD(ElectroStatic Discharge)保護素子などを含み得る。
【0074】
内部ケース500は、内部に回路部400を収納する。内部ケース500は、回路部400を収納するために収納部510を有し得る。収納部510は円筒形状を有し得る。収納部510の形状は放熱体300の収納部(図示せず)の形状に応じて変わり得る。
【0075】
内部ケース500は放熱体300に収納される。内部ケース500の収納部510は、放熱体300の下面(図示せず)に形成された収納部(図示せず)に収納される。
【0076】
内部ケース500はソケット600と結合する。内部ケース500は、ソケット600と結合する連結部530を有し得る。連結部530は、ソケット600のねじ溝構造と対応するねじ山構造を有し得る。
【0077】
内部ケース500は不導体である。したがって、回路部400と放熱体300との間の電気的短絡を防ぐ。このような内部ケース500は、プラスチック又は樹脂材質であり得る。
【0078】
ソケット600は内部ケース500と結合する。具体的に、ソケット600は、内部ケース500の連結部530と結合する。
【0079】
ソケット600は、従来の白熱電球のような構造を有し得る。回路部400とソケット600は電気的に連結される。回路部400とソケット600の電気的連結は、ワイヤー(wire)を通じて連結され得る。したがって、ソケット600に外部電源が印加されると、外部電源は回路部400に伝達され得る。
【0080】
ソケット600は、連結部530のねじ山構造と対応するねじ溝構造を有し得る。
【0081】
図1及び
図2に示された照明装置は、ANSI規定の要求を満たし得る。
図3ないし
図4を参照して説明することにする。
【0082】
図3は、
図1に示された照明装置の正面図であり、
図4は、
図1に示された照明装置の平面図である。
【0083】
ANSI規定は、米国の工業器具に対する規格又は基準を予め指定しておくことを言う。ANSI規定には、
図1及び
図2に示された照明装置のような器具に対しても、その基準を設けている。
【0084】
図3及び
図4を参照すると、第1実施形態による照明装置はANSI規定(ANSI spec.)を満たしていることが分かる。
図3ないし
図4において、単位はミリメートル(mm)である。
【0085】
一方、エネルギースター(Energy Star)規定は、照明装置又は照明器具が所定の光度(luminous intensity)分布(distribution)を有していなければならないという規定である。
【0086】
エネルギースター規定において、全方向ランプ(Omnidirectional Lamp)の光度分布の要求は、
図5のとおりである。
【0087】
特に、
図5に示されたエネルギースター規定を参照すると、照明装置の135度と180度との間では、少なくとも全体光速(flux(lmens))の5%が発光されなければならないという要求がある。
【0088】
図1及び
図2に示された照明装置は、
図5に示されたエネルギースター規定、特に、照明装置の135°と180°との間では、少なくとも全体光速(flux)の5%が発光されなければならないという要求を満足させることができる。
図6ないし
図10を参照して説明することにする。
【0089】
図6は、
図1に示された照明装置の正面図であり、
図7は、
図1に示された照明装置の平面図である。
【0090】
カバー100と光源部200は、所定の関係を有し得る。特に、カバー100の形状は、光源部200の位置により決定され得る。カバー100の形状と光源部200の位置を説明するにおいて、説明の便宜のために基準点を設定することにする。基準点(Ref)は、光源部200の発光素子230間の中心点又は基板210の中心点であり得る。
【0091】
カバー100の形状は、基準点(Ref)から放熱体300の上面310までの直線aと、カバー100(具体的にはカバー100の外郭)までの6本の直線b,c,d,e,f,gで決定され得る。a直線とg直線との間の角度は180度であり、a直線とd直線との間の角度とd直線とg直線との間の角度は90度であり、7本の直線において互いに隣接した二本の直線の間の角度は30度で同一である。
【0092】
下の表1は、a直線の長さを1とした時、6本の直線の長さの比率を示す。
【表1】
【0093】
図6、
図7及び表1を参照すると、カバー100は、光源部200の中心点(Ref)を通り過ぎる仮想の面Aを基準として上端部100aと下端部100bとに分けることができる。ここで、仮想の面Aは、放熱体300の上面310と平行であり、部材350の側面と垂直である。
【0094】
光源部200の中心点(Ref)からカバー100の上端部100aまでの長さは、中心点(Ref)から放熱体300の上面310までの長さより大きい。また、光源部200の中心点(Ref)からカバー100の下端部110bまでの長さは、中心点(Ref)から放熱体300の上面310までの長さより小さい。また、光源部200の中心点(Ref)からカバー100の上端部100aまでの長さは、中心点(Ref)からカバー100の下端部100bまでの長さより大きい。
【0095】
このように、第1実施形態による照明装置は、照明装置の135度と180度間では少なくとも全体光速(flux(lmens))の5%が発光されなければならないというエネルギースターの要求を満たすことができる。
【0096】
図8は、
図1に示された照明装置の斜視図であり、
図9は、
図8に示された照明装置を仮想面で切った断面を示す斜視図であり、
図10は、
図9に示された照明装置の正面図であり、
図11は、
図10に示された照明装置の側面図である。
【0097】
図8に示された仮想面Pは、光源部200又は基板210の中心点(Ref)を含む。また、仮想面Pは、発光素子230が配置された基板210の一面を含む。
【0098】
仮想面Pは、水平軸(Axis1)と垂直軸(Axis2)を有する。 水平軸(Axis1)は放熱体300の上面310と水平であり、垂直軸(Axis2)は放熱体300の上面310と垂直である。
【0099】
仮想面Pは、第1接線L1と第2接線L2を含む。
【0100】
図9と
図10を参照すると、放熱体300は、
図8の仮想面Pによる断面390を有する。
【0101】
第1接線L1と第2接線L2は、光源部200の中心点(Ref)を通り過ぎて、放熱体300の断面390と接する線である。
【0102】
第1接線L1と垂直軸(Axis2)がなす角度a1は0度超過45度以下であり、第2接線L2と垂直軸(Axis2)がなす角度a2は0度超過45度以下である。
【0103】
図9及び
図10において、放熱フィン370は第1接線L1と第2接線L2の下に配置されることを意味する。すなわち、放熱フィン370は、放熱体300の側面330から第1接線L1と第2接線L2まで延び、第1接線L1と第2接線L2を過ぎて延びないように構造を有し得る。これはすなわち、放熱フィン370は第1接線L1と第2接線L2によって延びる長さが制限され得るということを意味する。放熱フィン370が第1接線L1と第2接線L2の下に配置されれば、第1実施形態による照明装置の後方配光特性が向上され得る。
【0104】
ここで、放熱体300が放熱フィン370を有していない場合には、放熱体300の側面330が第1接線L1と第2接線L2の下に配置されることを意味する。これはすなわち、放熱体300の側面330は、第1接線L1と第2接線L2によって構造が制限される。
【0105】
図11を参照すると、第3接線L3は光源部200の中心点(Ref)を通り過ぎて、放熱体300の放熱フィン370と接する線である。
【0106】
垂直軸(Axis2)と第3接線L3との間の角度a3は、0度超過45度以下である。又は、部材350の側面と第3接線L3との間の角度は0度超過45度以下である。
【0107】
図11において、放熱フィン370が第3接線L3の下に配置されることを意味する。すなわち、放熱フィン370は、放熱体300の側面330から第3接線L3まで延びて、第3接線L3を過ぎて延びない構造を有する。これはすなわち、放熱フィン370は第3接線L3によって延びる長さが制限され得るということを意味する。放熱フィン370が第3接線L3の下に配置されれば、第1実施形態による照明装置の後方配光特性が向上され得る。
【0108】
ここで、放熱フィン370がない場合には、放熱体300の側面330が第3接線L3の下に配置されることを意味する。これはすなわち、放熱体300の側面330は、第3接線L3によって構造が制限される。
【0109】
図12は、
図1及び
図2に示された照明装置の光度分布を示すグラフである。
【0110】
図12を参照すると、
図1及び
図2に示された照明装置は、
図5に示されたエネルギースター規定を満たすことを確認することができる。
【0111】
第2実施形態
図13は、第2実施形態による照明装置の分解斜視図であり、
図14は、
図13に示された照明装置の正面図であり、
図15は、
図13に示された照明装置の平面図である。ここで、
図13ないし
図15に示された第2実施形態による照明装置の斜視図は、
図1に示された照明装置の斜視図と同じであり得る。
【0112】
図13ないし
図15を参照すると、第2実施形態による照明装置は、カバー100、光源部200、放熱体300’、回路部400、内部ケース500及びソケット600を含み得る。ここで、放熱体300’を除いたカバー100、光源部200、回路部400、内部ケース500及びソケット600は、
図2に示された第1実施形態による照明装置のカバー100、光源部200、回路部400、内部ケース500及びソケット600と同一なので、具体的な説明は先に説明した内容に代える。
【0113】
前記放熱体300’は前記カバー100と結合し、前記光源部200からの熱を外部に放熱する役割をする。
【0114】
放熱体300’は、上面310、側面330、下面(図示せず)及び部材350’を含み得る。ここで、上面310、側面330及び下面(図示せず)は、
図2に示された上面310、側面330及び下面(図示せず)と同一なので、具体的な説明は先に説明した内容に代える。
【0115】
部材350’は上面310に配置される。部材350’は上面310と一体で形成されてもよく、上面310に結合可能な構成であってもよい。
【0116】
部材350’は、所定の角度に傾いた側面を有する多角柱であり得る。また、部材350’は、円錐又は多角錐であり得る。
【0117】
具体的に、部材350’は六角柱であり得る。六角柱の部材350’は、上面と底面、そして6つの側面を有する。ここで、部材350’の上面の面積は底面の面積より小さく、6つの側面のそれぞれは上面310に垂直な仮想の軸を基準として鋭角をなし得る。具体的に、側面と前記仮想の軸との間の角度は15°(度)であり得る。また、6つの側面のそれぞれは上面310を基準として鈍角をなし得る。具体的に、側面と上面310との間の角度は105°(度)であり得る。
【0118】
部材350’の側面上には光源部200が配置される。ここで、光源部200は、6つの側面すべてに配置されてもよく、6つの側面のうちの幾つかの側面に配置されてもよい。また、前記部材350’の側面には、少なくとも2つ以上の光源部200が配置され得る。図面には、6つの側面のうち3つの側面のそれぞれに光源部200が配置された例が示されている。
【0119】
第2実施形態による照明装置は、第1実施形態による照明装置が有する効果を有する。さらに、第2実施形態による照明装置は、前記仮想の軸を基準として鋭角(例えば、15°)に傾いた6つの側面を有する部材350’と、部材350’の6つの側面のうち3つの側面のそれぞれに光源部200が配置されるため、光源部200の勾配角度(draft angle)によりカバー100で発生し得る暗部をかなり除去することができる。暗部の除去は、
図13に示された第2実施形態による照明装置が、
図2に示された第1実施形態による照明装置よりさらに効果的である。
【0121】
図16ないし
図18に示された光源部200’は、
図2に示された光源部200でもあり、
図13に示された光源部200でもあり得る。したがって、
図2及び
図13に示された光源部200’が
図16ないし
図18に示された光源部200で限定される訳ではないことを留意しなければならない。
【0122】
図16ないし
図18を参照すると、光源部200’は、
図2に示された部材350の側面又は
図13に示された部材350’の側面上に配置される基板210と、基板210の上に配置された複数の発光素子220とを含み得る。図面では、光源部200’を一つの基板210と対称構造に配置された4つの発光素子220で表現した。
【0123】
基板210と発光素子220は、
図2に示された基板210及び発光素子230と同一なので、具体的な説明は先に説明したものに代える。
【0124】
光源部200’は基板210の上に配置され、発光素子220の上に配置されたレンズ部230をさらに含み得る。
【0125】
レンズ部230は、所定のビーム角度(beam angle)を有するレンズ231を含み得る。レンズ231は、非球面レンズ(Aspheric lens)又はプライマリレンズ(Primary lens)であり得る。ここで、非球面レンズ又はプライマリレンズのビーム角度は、150°(度)以上、もう少し好ましくは160°(度)以上であり得る。
【0126】
レンズ231は、発光素子220から出る光の指向角を増加させて第1又は第2実施形態による照明装置の線状光源の均一性を向上させることができる。レンズ231は、凹、凸、半球状のうち選択されるいずれか一つの形状を有し、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ウレタン系樹脂、又はその混合物で形成され得る。このようなレンズ231を有する光源部200’によって、第1及び第2実施形態による照明装置は、後方配光特性が向上し得る。
【0127】
もう少し具体的には、レンズ部230は、発光素子220の上に配置された非球面レンズ231と、非球面レンズ231と一体に形成されて基板210の上に配置された底板232を含み得る。ここで、非球面レンズ231は、底板232に対して垂直に形成された円筒形状の側面231aと、側面231aの上部に配置された半球形状の曲面231bを含み得る。
【0128】
レンズ部230は、
図18に示されたような、最適化された数値を有し得る。
【0129】
図18を参照すると、レンズ231は円形(Circular)であり、レンズ231の背後表面(Rear Surface)は非球面であり得る。そして、レンズ231の径(Diameter)は2.8mm、底板232からレンズ231の曲面231bまでの高さは1.2mm、底板232からレンズ231の側面231aまでの高さは0.507mm、側面231aの上端の径は2.86mm、底板232の厚さは0.1mmであり得る。ここで、側面231aの上端の径は、側面231aの高さによってレンズ231の径より大きいか、あるいは、小さく設計され得る。
【0130】
一方、レンズ部230の底板232の上には、反射層(図示せず)が配置され得る。反射層(図示せず)により、第2実施形態による照明装置の光効率がさらに向上され得る。このような反射層(図示せず)は、金属、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、白金(Pt)、銀(Ag)、チタニウム(Ti)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)を含む金属物質の中から選択された少なくともいずれか一つの物質を、単層又は複合層に、蒸着(deposition)、スパッタリング(sputtering)、メッキ(plating),印刷(printing)などの方法で形成されたものであり得る。
【0131】
図13に示された照明装置も、ANSI規定の要求を満たし得る。
【0133】
図19及び
図20を参照すると、第2実施形態による照明装置はANSI規定(ANSI spec.)を満たす。
図19ないし
図20において、単位はミリメートル(mm)である。
【0134】
ANSI規定を満たすため、第2実施形態による照明装置は、全体高さ、カバー100の高さ、カバー100の径、放熱体300’の上面310の径、部材350’の高さ、部材350’の側面の一つの長さが、7.5〜7.6:3.3〜3.4:4.5〜4.6:2.7〜2.8:2.2〜2.3:1の比率を有し得る。
【0135】
図19ないし
図20を参照すると、第2実施形態による照明装置は、ソケット600からカバー100までの高さが112.7mm、カバー100の高さが48.956mm、カバー100の直径が67.855mm、放熱体300’の上面310の径が40.924mm、部材350’の高さが32.6mm、部材350’の側面の長さが15mmを有することによって、一点鎖線で表示されたANSI規定を満たすことが分かる。
【0136】
一方、第2実施形態による照明装置は、
図5に示されたエネルギースター規定、特に照明装置の135°と180°との間で少なくとも全体光速(flux)の5%が発光されなければならないという要求を満たしていることを、次のシミュレーション結果を通じて確認した。
【0137】
図21は、第2実施形態による照明装置の光度分布をシミュレーションした結果を示したグラフである。
【0138】
シミュレーションは、全体電力が667.98Im、光効能(Efficiency)が0.89783、最大強度が60.698cdの条件で実施された。
【0139】
図21のシミュレーション結果からも確認できるように、第2実施形態による照明装置は、光度(luminous intensity)分布(distribution)が全体的に均一に分布しており、エネルギースターで要求している後方配光特性を満たしていることを示している。
【0140】
図22は、従来の照明装置の色座標を示した図面であり、
図23は、第2実施形態による照明装置の色座標を示した図面である。
【0141】
図22の色座標は、第2実施形態による照明装置の部材350’とレンズ231が設けられていない従来の照明装置でもって実験した結果であり、
図23の色座標は、第2実施形態による照明装置をもって実験した結果である。
【0142】
まず、従来の照明装置は、
図22の色座標に見られるように、最大照度(Max Illuminance)が29143.988であり、中心照度(Center Illuminance)が15463.635であり、全体の平均照度が53.6%と示され、中心部に暗部が存在していることが確認された。これに反して、第2実施形態による照明装置は、
図23の色座標に見られるように、最大調度(Max Illuminance)が48505.615であり、中心照度(Center Illuminance)が42812.934であり、全体の平均照度が88.26%と示され、中心部に暗部が発見されなかった。
【0143】
したがって、前記色座標からも確認できるように、第2実施形態による照明装置は、従来の照明装置に比べて後方配光特性が大きく改善され、従来に存在した暗部も大きく減ったことをシミュレーション結果を通じて確認することができる。
【0144】
以上で、実施形態を中心に説明したが、これはただ例示にすぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特性を外れない範囲で、以上に例示されない様々な変形や応用が可能であることが分かるはずである。例えば、実施形態に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に関係した相違点は、添付された請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきであるといえる。