(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記公報に記載の電動二輪車では、バッテリボックスの下方に、モータユニットが配置されている。そのため、バッテリボックスを大きくすることが難しい。その結果、バッテリボックスが収容するバッテリの容量を大きくすることが難しい。
【0007】
本発明の目的は、鞍乗型電動車両において、容量の大きなバッテリを配置することである。
【0008】
本発明の実施の形態による鞍乗型電動車両は、後輪と、リアアームと、車体フレームと、シートと、ドライブユニットと、電力供給ユニットとを備える。リアアームは、後輪を回転可能に支持する。車体フレームは、リアアームを揺動可能に支持する。シートは、車体フレームの上方に配置される。ドライブユニットは、リアアームに配置され、後輪を回転させる。電力供給ユニットは、車体フレームに配置され、ドライブユニットに電力を供給する。ドライブユニットは、モータを含む。モータは、車両の側面視で、後輪と重なる。電力供給ユニットは、バッテリと、コントローラとを含む。コントローラは、バッテリが蓄える電力をドライブユニットに供給する。車体フレームは、ヘッドパイプと、ピボット軸とを含む。ピボット軸は、リアアームを揺動可能に支持する。電力供給ユニットは、車両の側面視で、ヘッドパイプとピボット軸との間に配置される。電力供給ユニットの前端は、シートよりも前方に位置する。電力供給ユニットの上端は、ヘッドパイプの下面よりも上方に位置する。
【0009】
上記鞍乗型電動車両においては、ドライブユニットがリアアームに配置されているので、電力供給ユニットのサイズを大きくできる。電力供給ユニットのサイズを大きくできるので、容量の大きなバッテリを採用することができる。
【0010】
電力供給ユニットの前端が、シートよりも前方に位置する。そのため、車両の上下方向での電力供給ユニットのサイズを大きくすることができる。その結果、容量が大きいバッテリを採用することができる。
【0011】
電力供給ユニットの上端が、ヘッドパイプの下面よりも上方に位置する。そのため、車両の上下方向での電力供給ユニットのサイズを大きくすることができる。その結果、容量が大きいバッテリを採用することができる。
【0012】
好ましくは、電力供給ユニットの下端が、ピボット軸の軸心よりも下方に位置する。この場合、車両の上下方向での電力供給ユニットのサイズをさらに大きくすることができる。そのため、容量がより大きいバッテリを採用することができる。
【0013】
好ましくは、ヘッドパイプの下面が、ヘッドパイプの上面の後端よりも前方に位置する。電力供給ユニットの前端が、ヘッドパイプの上面の後端よりも前方に位置する。
【0014】
この場合、車両の前後方向での電力供給ユニットのサイズをさらに大きくすることができる。そのため、容量がより大きいバッテリを採用することができる。
【0015】
好ましくは、電力供給ユニットの後端が、ピボット軸よりも後方に位置する。この場合、電力供給ユニットのサイズをさらに大きくすることができる。そのため、容量がより大きいバッテリを採用することができる。
【0016】
上記鞍乗型電動車両において、後輪は、ホイールと、タイヤとを含む。タイヤは、ホイールに取り付けられる。モータは、好ましくは、車両の側面視で、ホイールに重なる。
【0017】
この場合、ドライブユニットを後輪の車軸の近くに配置できる。そのため、リアアームの長さを短くすることができる。別の表現をすれば、ピボット軸を後輪の車軸に近づけて配置することができる。その結果、ヘッドパイプとピボット軸との間に形成されたスペース、つまり、電力供給ユニットが配置されるスペースを大きくすることができる。当該スペースが大きくなれば、電力供給ユニットのサイズを大きくできる。つまり、バッテリの容量を大きくすることができる。
【0018】
モータが車両の側面視でホイールに重なる態様において、好ましくは、モータの前端は、車両の側面視で、タイヤに重なる。この場合、ドライブユニットを後輪の車軸にさらに近づけて配置することができる。別の表現をすれば、ピボット軸を後輪の車軸にさらに近づけて配置することができる。そのため、電力供給ユニットが配置されるスペースをさらに大きくすることができる。その結果、電力供給ユニットのサイズをさらに大きくして、より容量の大きいバッテリを採用することができる。
【0019】
モータが車両の側面視でホイールに重なる態様において、モータの出力軸は、好ましくは、車両の幅方向に延びる。モータの径方向でのサイズを大きくすれば、モータが有する出力軸の軸方向でのモータのサイズを小さくしても、モータの出力は確保することができる。そのため、モータの出力軸が車両の幅方向に延びる態様では、モータの出力を確保しつつ、モータの車両幅方向でのサイズを小さくすることができる。
【0020】
モータが車両の側面視でホイールに重なっているので、モータの径方向でのサイズを大きくしても、リアアームの長さが大きくなるのを回避できる。別の表現をすれば、ピボット軸を車両の前方へ移動させることに起因する、電力供給ユニットの配置スペースの狭小化を回避できる。その結果、電力供給ユニットのサイズを大きくして、容量の大きいバッテリを採用することができる。
【0021】
好ましくは、バッテリが、コントローラの上方に配置される。コントローラの下端が、リアアームの揺動中心よりも下方に位置する。
【0022】
この場合、バッテリを車両の前後方向に長くすることができる。そのため、バッテリの容量を大きくすることができる。
【0023】
バッテリの前方にコントローラが配置される場合と比べて、コントローラをドライブユニットに近づけて配置することができる。そのため、コントローラとドライブユニットとを接続する配線を短くすることができる。
【0024】
バッテリがコントローラの上方に配置される態様において、好ましくは、コントローラの前端が、バッテリの前端よりも後方に位置する。この場合、コントローラをドライブユニットにさらに近づけて配置することができる。そのため、コントローラとドライブユニットとを接続する配線をさらに短くすることができる。
【0025】
バッテリがコントローラの上方に配置される態様において、好ましくは、コントローラの後端が、バッテリの前後方向での中心よりも後方に位置する。この場合、コントローラをドライブユニットにより一層近づけて配置することができる。そのため、コントローラとドライブユニットとを接続する配線をより一層短くすることができる。
【0026】
バッテリがコントローラの上方に配置される態様において、好ましくは、バッテリの前面の下端が、ヘッドパイプの下面よりも下方に位置する。この場合、バッテリを車両の上下方向に長くすることができる。そのため、バッテリの容量を大きくすることができる。
【0027】
バッテリがコントローラの上方に配置される態様において、好ましくは、車体フレームは、左右一対の第1フレームと、左右一対の第2フレームとを含む。左右一対の第1フレームは、ヘッドパイプから後方に延びる。左右一対の第2フレームは、左右一対の第1フレームよりも下方に配置され、ヘッドパイプから後方に延びる。バッテリは、車両の側面視で、左右一対の第1フレーム及び左右一対の第2フレームに重なる。
【0028】
バッテリが、車両の側面視で、左右一対の第1フレームと左右一対の第2フレームとに重なる。そのため、バッテリを車両の上下方向に長くすることができる。その結果、バッテリの容量を大きくすることができる。
【0029】
本発明の実施の形態による鞍乗型電動車両では、バッテリがコントローラの後方に配置され、バッテリの下端がピボット軸よりも下方に位置していてもよい。この場合、バッテリを車両の上下方向に長くすることができる。その結果、バッテリの容量を大きくすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態による鞍乗型電動車両について説明する。本実施の形態では、鞍乗型電動車両として、電動二輪車を例に説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその部材についての説明は繰り返さない。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態による電動二輪車10の左側面図である。
図2は、電動二輪車10の背面図である。
図3は、電動二輪車10の左側面図であって、車体カバー28を取り外した状態で、その一部を拡大して示す図面である。
図4は、電力供給ユニットと車体フレームとの位置関係を示す左側面図である。
図5は、リアアーム、ドライブユニット及びリアクッションの位置関係を示す左側面図である。
【0033】
以下の説明において、前後左右とは、電動二輪車10のシート30に着座した乗員から見た前後左右を意味する。
図1、
図3、
図4及び
図5において、矢印Fは電動二輪車10の前方向を示し、矢印Uは電動二輪車10の上方向を示す。
図2において、矢印Lは電動二輪車の左方向を示し、矢印Uは電動二輪車10の上方向を示す。
【0034】
[電動二輪車の全体構成]
先ず、
図1を参照しながら、電動二輪車10の全体構成について説明する。電動二輪車10は、前輪11Fと、後輪11Rと、車体フレーム12と、ハンドル18と、フロントフォーク19と、電力供給ユニット20と、ドライブユニット22と、リアアーム24と、リアクッション26と、車体カバー28と、シート30とを備える。
【0035】
フロントフォーク19は、前輪11Fを回転可能に支持する。ハンドル18を操作することにより、前輪11Fの向きが変わる。
【0036】
車体フレーム12は、リアアーム24を上下方向に揺動可能に支持する。リアアーム24は、後輪11Rを回転可能に支持する。リアアーム24と車体フレーム12との間には、リアクッション26が配置されている。リアアーム24には、ドライブユニット22が配置されている。
【0037】
車体フレーム12は、電力供給ユニット20を支持する。電力供給ユニット20からドライブユニット24に電力が供給され、ドライブユニット24が駆動する。これにより、後輪11Rが回転する。
【0038】
車体フレーム12は、車体カバー28を支持する。車体カバー28は、車両の側面視で、車体フレーム12の一部を覆っている。
【0039】
車体フレーム12は、シート30を支持する。シート30は、車体フレーム12の上方に配置される。
【0040】
1.車体フレーム
続いて、
図3を参照しながら、車体フレーム12の詳細について説明する。車体フレーム12は、ヘッドパイプ13と、左右一対の上フレーム14、14と、左右一対の下フレーム15、15と、左右一対のシートレール16、16と、左右一対の連結フレーム17、17とを含む。
【0041】
1−1.ヘッドパイプ
ヘッドパイプ13は、車体フレーム12の前部に配置されている。ヘッドパイプ13には、ステアリングシャフトが挿入されている。ステアリングシャフトの上端及び下端は、フロントフォーク19に接続されている。ステアリングシャフトの上端には、ハンドル18が接続されている。ハンドル18を操作すると、ステアリングシャフトを介して、フロントフォーク19が動く。フロントフォーク19は、ヘッドパイプ13の中心軸線L1周りの周方向に回転する。フロントフォーク19が回転することにより、前輪11Fの向きが変わる。
【0042】
ヘッドパイプ13の中心軸線L1は、ヘッドパイプ13の中心軸上でヘッドパイプ13の軸方向長さを二等分する点(ヘッドパイプ13の軸方向での中心C1)を通り、鉛直方向に延びる基準線L0に対して、傾斜している。
【0043】
ヘッドパイプ13は、上面13Aを有する。上面13Aは、中心軸線L1に垂直な方向に広がる。なお、上面13Aは、厳密な意味において、中心軸線L1に垂直でなくてもよい。車両の側面視で、上面13Aの前端は、上面13Aの後端よりも、上方に位置する。
【0044】
ヘッドパイプ13は、下面13Bを有する。下面13Bは、中心軸線L1に垂直な方向に広がる。つまり、下面13Bは、上面13Aと平行である。なお、下面13Bは、厳密な意味において、中心軸線L1に垂直でなくてもよく、また、上面13Aと平行でなくてもよい。車両の側面視で、下面13Bの前端は、下面13Bの後端よりも、上方に位置する。車両の側面視で、下面13Bの後端は、上面13Aよりも、前方に位置する。
【0045】
1−2.一対の上フレーム
左右一対の上フレーム14、14は、車両の幅方向(左右方向)に離れて配置されている。本実施の形態では、左右一対の上フレーム14、14は、互いに同じ形状を有しており、且つ、左右対称に配置されている。そこで、以下では、一方の上フレーム14のみについて説明し、他方の上フレーム14についての説明は省略する。
【0046】
上フレーム14は、車両の側面視で、前後方向に延びている。上フレーム14は、前部14Aと、中間部14Bと、後部14Cとを含む。以下、前部14A、中間部14B及び後部14Cについて説明する。なお、
図3では、前部14A、中間部14B及び後部14Cの端を一点鎖線で示している。
【0047】
前部14Aの前端は、中心C1よりも上方において、ヘッドパイプ13に接続されている。前部14Aの前端は、車両の側面視で、前部14Aの後端よりも上方に位置している。
【0048】
中間部14Bは、前部14Aよりも、後方且つ下方に位置している。中間部14Bの前端は、車両の側面視で、中間部14Bの後端よりも上方に位置している。
【0049】
後部14Cは、中間部14Bよりも、後方且つ下方に位置している。後部14Cの後端は、下フレーム15に接続されている。後部14Cの前端は、後部14Cの後端よりも、上方に位置している。
【0050】
1−3.一対の下フレーム
左右一対の下フレーム15、15は、車両の幅方向(左右方向)に離れて配置されている。本実施の形態では、左右一対の下フレーム15、15は、互いに同じ形状を有しており、且つ、左右対称に配置されている。そこで、以下では、一方の下フレーム15のみについて説明し、他方の下フレーム15についての説明は省略する。
【0051】
下フレーム15は、車両の側面視で、前後方向に延びている。下フレーム15は、前部15Aと、第1中間部15Bと、第2中間部15Cと、後部15Dとを含む。以下、前部15A、第1中間部15B、第2中間部15C及び後部15Dについて説明する。なお、
図3では、前部15A、第1中間部15B、第2中間部15C及び後部15Dの端を一点鎖線で示している。
【0052】
前部15Aの前端は、ヘッドパイプ13に設けられたブラケット58を介して、ヘッドパイプ13に接続されている。ブラケット58は、中心C1よりも下方において、ヘッドパイプ13に設けられている。つまり、前部15Aの前端は、中心C1よりも下方において、ヘッドパイプ13に接続されている。前部15Aの前端は、車両の側面視で、前部15Aの後端よりも上方に位置している。
【0053】
第1中間部15Bは、前部15Aよりも後方且つ下方に位置している。第1中間部15Bの前端は、車両の側面視で、第1中間部15Bの後端よりも上方に位置している。
【0054】
第2中間部15Cは、第1中間部15Bよりも、後方に位置している。第2中間部15Cの前端は、車両の側面視で、第2中間部15Cの後端よりも下方に位置している。つまり、第1中間部15Bと第2中間部15Cとの間に位置する部分15Fが、下フレーム15の最下端に位置している。第2中間部15Cには、上フレーム14の後部14Cが接続されている。第2中間部15Cの後端は、車両の側面視で、第1中間部15Bの下端よりも上方に位置している。
【0055】
後部15Dは、第2中間部15Cの後方且つ上方に位置している。後部15Dの後端は、シートレール16に接続されている。後部15Dの前端は、車両の側面視で、後部15Dの後端よりも下方に位置している。
【0056】
1−4.一対のシートレール
左右一対のシートレール16、16は、車両の幅方向(左右方向)に離れて配置されている。本実施の形態では、左右一対のシートレール16、16は、互いに同じ形状を有しており、且つ、左右対称に配置されている。そこで、以下では、一方のシートレール16のみについて説明し、他方のシートレール16についての説明は省略する。
【0057】
シートレール16は、シート30を支持する。シートレール16は、車両の側面視で、前後方向に延びている。シートレール16の前端は、上フレーム14の中間部14Bに接続されている。シートレール16の前端は、車両の側面視で、シートレール16の後端よりも下方に位置している。シートレール16には、下フレーム15の後部15Dが接続されている。
【0058】
1−5.一対の連結フレーム
左右一対の連結フレーム17、17は、車両の幅方向(左右方向)に離れて配置されている。本実施の形態では、左右一対の連結フレーム17、17は、互いに同じ形状を有しており、且つ、左右対称に配置されている。そこで、以下では、一方の連結フレーム17のみについて説明し、他方の連結フレーム17についての説明は省略する。
【0059】
連結フレーム17は、上フレーム14と下フレーム15とを連結する。連結フレーム17は、車両の側面視で、上下方向に延びている。連結フレーム17の上端は、車両の側面視で、連結フレーム17の下端よりも後方に位置している。連結フレーム17の上端は、上フレーム14の中間部14Bに接続されている。連結フレーム17の下端は、下フレーム15の前部15Aに接続されている。
【0060】
2.電力供給ユニット
続いて、
図3及び
図4を参照しながら、電力供給ユニット20の詳細について説明する。電力供給ユニット20は、バッテリ66と、コントローラ68とを含む。
【0061】
2−1.バッテリボックス
電動二輪車10は、バッテリボックス62をさらに備える。
図3を参照しながら、バッテリボックス62について説明する。
【0062】
バッテリボックス62は、バッテリ66を収容する。バッテリボックス62は、コントローラ68の上方に配置されている。バッテリボックス62は、車体フレーム12に支持されている。
【0063】
バッテリボックス62は、本体621と、蓋622とを含む。蓋622は、本体621の開口を覆う。これにより、バッテリボックス62内に空間が形成される。当該空間に、バッテリ66が収容される。
【0064】
バッテリボックス62は、車両の側面視で、上フレーム14、下フレーム15、シートレール16、及び、連結フレーム17に重なる。つまり、バッテリボックス62は、左右一対の上フレーム14、14、左右一対の下フレーム15、15、左右一対のシートレール16、16、及び、左右一対の連結フレーム17、17によって保護されている。
【0065】
バッテリボックス62の本体621は、前面62F、後面62R及び下面62Bを有する。以下、前面62F、後面62R及び下面62Bについて説明する。
【0066】
2−1−1.前面
前面62Fは、ヘッドパイプ13の後方に位置している。前面62Fは、車両の側面視で、コントローラ68よりも前方に位置している。前面62Fは、車両の側面視で、上フレーム14の前部14A及び下フレーム15の前部15Aに重なっている。前面62Fは、車両の側面視で、連結フレーム17の前方に位置している。
【0067】
前面62Fの下端は、ヘッドパイプ13の上面13Aの後端、及び、シート30の前端よりも、前方に位置している。つまり、本体621の前端は、ヘッドパイプ13の上面13Aの後端、及び、シート30の前端よりも、前方に位置している。
【0068】
前面62Fの下端は、ヘッドパイプ13の下面13Bよりも下方に位置している。前面62Fの下端は、下フレーム15の前部15Aの下方に位置している。
【0069】
2−1−2.後面
後面62Rは、車両の側面視で、上フレーム14よりも後方に位置している。後面62Rは、車両の側面視で、シートレール16よりも下方に位置している。後面62Rは、車両の側面視で、コントローラ68よりも後方に位置している。後面62Rは、車両の側面視で、下フレーム15の第2中間部15Cに重なる。
【0070】
後面62Rは、車両の側面視で、車体フレーム12が有するピボット軸64よりも上方に位置している。ここで、ピボット軸64は、第2中間部15Cに設けられた支持片15Eに対して、リアアーム24を揺動可能に支持する。つまり、後面62Rは、車両の側面視で、ピボット軸64の軸心、即ち、リアアーム24の揺動中心SCよりも上方に位置している。
【0071】
後面62Rの上端は、後面62Rの下端よりも後方に位置している。後面62Rの上端は、車両の側面視で、揺動中心SCよりも後方に位置している。
【0072】
後面62Rの下端は、車両の側面視で、揺動中心SCよりも前方に位置している。後面62Rの下端は、車両の側面視で、下フレーム15の第2中間部15Cよりも後方に位置している。
【0073】
2−1−3.下面
下面62Bは、車両の側面視で、コントローラ68の上方に位置している。下面62Bの前部は、車両の側面視で、下フレーム15の前部15A及び第2中間部15Cに重なっている。下面62Bの後部は、車両の側面視で、連結フレーム17に重なっている。下面62Bは、車両の側面視で、上フレーム14よりも下方に位置している。下面62Bは、車両の側面視で、下フレーム15の第1中間部15Bよりも上方に位置している。
【0074】
下面62Bの前端は、下面62Bの後端よりも上方に位置している。下面62Bの前端は、コントローラ68よりも上方に位置している。下面62Bの前端は、下フレーム15の前部15Aの前方に位置している。
【0075】
下面62Bの後端は、車両の側面視で、支持片15Eに重なっている。つまり、下面62Bの後端は、車両の側面視で、下フレーム15の第2中間部15Cの後方に位置している。
【0076】
バッテリボックス62の蓋622は、上面62Uを有する。以下、上面62Uについて説明する。
【0077】
2−1−4.上面
上面62Uは、車両の側面視で、上フレーム14よりも上方に位置している。上面62Uは、車両の側面視で、シートレール16に重なっている。上面62Uの前端は、上面62Uの後端よりも上方に位置している。
【0078】
上面62Uの上方には、シート30が配置されている。つまり、シート30は、上面62Uの少なくとも一部を覆う。別の表現をすれば、シート30は、バッテリボックス62の蓋622の少なくとも一部を覆う。
【0079】
2−2.バッテリ
バッテリ66は、電力を蓄える。当該電力は、コントローラ68を介して、ドライブユニット22に供給される。
【0080】
図4を参照しながら、バッテリ66について説明する。バッテリ66は、前面66F、後面66R、下面66B及び上面66Uを有する。以下、前面66F、後面66R、下面66B及び上面66Uについて説明する。
【0081】
2−2−1.前面
前面66Fは、バッテリボックス62の前面62Fよりも後方に位置している。前面66Fは、ヘッドパイプ13よりも後方に位置している。前面66Fは、車両の側面視で、コントローラ68よりも前方に位置している。前面66Fは、車両の側面視で、上フレーム14の前部14A及び下フレーム15の前部15Aに重なっている。前面66Fは、車両の側面視で、連結フレーム17よりも前方に位置している。
【0082】
前面66Fの下端は、前面66Fの上端よりも前方に位置している。前面66Fの下端は、ヘッドパイプ13の下面13Bよりも下方に位置している。前面66Fの下端は、車両の側面視で、下フレーム15の前部15Aに重なっている。
【0083】
前面66Fの下端は、ヘッドパイプ13の上面13Aの後端、及び、シート30の前端よりも、前方に位置している。つまり、バッテリ66の前端は、ヘッドパイプ13の上面13Aの後端、及び、シート30の前端よりも、前方に位置している。別の表現をすれば、電力供給ユニット20の前端は、ヘッドパイプ13の上面13Aの後端、及び、シート30の前端よりも、前方に位置している。
【0084】
前面66Fの上端は、車両の側面視で、上フレーム14の中間部14B、及び、ヘッドパイプ13の中心C1よりも上方に位置している。つまり、バッテリ66の上端は、中間部14B及び中心C1よりも上方に位置している。別の表現をすれば、電力供給ユニット20の上端は、中間部14B及び中心C1よりも上方に位置している。さらに別の表現をすれば、電力供給ユニット20の上端は、ヘッドパイプ13の下面13Bよりも上方に位置している。
【0085】
2−2−2.後面
後面66Rは、車両の側面視で、上フレーム14よりも後方に位置している。後面66Rは、車両の側面視で、シートレール16よりも下方に位置している。後面66Rは、車両の側面視で、コントローラ68よりも後方に位置している。後面66Rは、車両の側面視で、下フレーム15の第2中間部15Cに重なる。
【0086】
後面66Rは、車両の側面視で、ピボット軸64よりも上方に位置している。つまり、後面66Rは、車両の側面視で、リアアーム24の揺動中心SCよりも上方に位置している。
【0087】
後面66Rの上端は、車両の側面視で、揺動中心SCよりも後方に位置している。つまり、バッテリ66の後端は、車両の側面視で、揺動中心SC(ピボット軸64の軸心)よりも後方に位置している。別の表現をすれば、電力供給ユニット20の後端は、車両の側面視で、揺動中心SC(ピボット軸64の軸心)よりも後方に位置している。
【0088】
後面66Rの下端は、後面66Rの上端よりも前方に位置している。後面66Rの下端は、車両の側面視で、揺動中心SCよりも前方に位置している。
【0089】
後面66Rの下端は、車両の側面視で、下フレーム15の第2中間部15Cの下方に位置、且つ、支持片15Eに重なっている。つまり、バッテリ66の下端は、車両の側面視で、第2中間部15Cの下方に位置し、且つ、支持片15Eに重なっている。
【0090】
2−2−3.下面
下面66Bは、バッテリボックス62の下面62Bよりも上方に位置している。下面66Bの前端は、下面66Bの後端よりも上方に位置している。
【0091】
下面66Bは、車両の側面視で、コントローラ68の上方に位置している。下面66Bの前部は、車両の側面視で、下フレーム15の前部15A及び第2中間部15Cに重なっている。下面66Bの後部は、車両の側面視で、連結フレーム17に重なっている。下面66Bは、車両の側面視で、上フレーム14よりも下方に位置している。下面66Bは、車両の側面視で、上フレーム14の第1中間部15Bよりも上方に位置している。
【0092】
2−2−4.上面
上面66Uは、車両の側面視で、上フレーム14よりも上方に位置している。つまり、バッテリ66の上端は、車両の側面視で、上フレーム14よりも上方に位置している。
【0093】
上面66Uは、車両の側面視で、シートレール16に重なっている。上面66Uの前端は、上面66Uの後端よりも上方に位置している。
【0094】
上面66Uには、把持部661が設けられている。ユーザーは、把持部661を持つことにより、バッテリ66をバッテリボックス62の上方から取り出すことができる。
【0095】
バッテリ66をバッテリボックス62から取り出す方法について、詳しく説明する。
図3に示すように、上面66Uは、バッテリボックス62の蓋622で覆われている。また、蓋622の一部は、シート30で覆われている。バッテリ66をバッテリボックス62から取り出すときには、先ず、シート30を取り外す。次に、蓋622を開ける。その後、バッテリ66をバッテリボックス62の本体621から上方に取り出す。
【0096】
2−3.コントローラ
図4を参照しながら、コントローラ68について説明する。コントローラ68は、バッテリ66が蓄える電力をドライブユニット22に供給する。コントローラ68は、車両の側面視で、バッテリ66よりも小さい。
【0097】
コントローラ68は、バッテリボックス62の下方に配置されている。つまり、コントローラ68は、バッテリ66の下方に配置されている。別の表現をすれば、コントローラ68は、車両の側面視で、バッテリ66と重ならない。
【0098】
コントローラ68は、車両の側面視で、下フレーム15の第1中間部15Bの上方に位置している。コントローラ68は、車両の側面視で、下フレーム15の前部15A及び連結フレーム17よりも後方に位置している。コントローラ68は、車両の側面視で、下フレーム15の第2中間部15C及び上フレーム14の後部14Cの前方に位置している。
【0099】
コントローラ68は、回路基板と、当該回路基板を収容するハウジング70とを含む。ハウジング70は、下面70Aを有する。
【0100】
下面70Aは、車両の側面視で、ハウジング70の下端を規定する。下面70Aの前端は、下面70Bの後端よりも、上方に位置している。下面70Aの後端は、車両の側面視で、リアアーム24の揺動中心SCよりも下方に位置している。
【0101】
下面70Aには、ヒートシンク701が設けられている。ヒートシンク701のうち、下面70Aの後端付近に設けられた部分は、揺動中心SCよりも下方に位置している。つまり、コントローラ68の下端は、揺動中心SC(ピボット軸64の軸心)よりも下方に位置している。別の表現をすれば、電力供給ユニット20の下端は、揺動中心SC(ピボット軸64の軸心)よりも下方に位置している。
【0102】
ハウジング70の前部は、ブラケット72により、下フレーム15の前部15Aに取り付けられている。ハウジング70の後部は、ブラケット74により、下フレーム15の第2中間部15Cに取り付けられている。つまり、コントローラ68は、ブラケット72及び74を介して、下フレーム15に支持されている。
【0103】
コントローラ68は、バッテリ66の前面66Fよりも後方に位置している。ハウジング70の下面70Aの後端は、車両の側面視で、バッテリ66の前後方向での長さを2等分する点(バッテリ66の前後方向での中心)を通過し、且つ、鉛直方向に延びる直線L2よりも後方に位置している。別の表現をすれば、コントローラ68の後端は、車両の側面視で、直線L2よりも後方に位置している。
【0104】
ハウジング70の下面70Aの前端は、車両の側面視で、下フレーム15の前部15A、及び、下フレーム15の第1中間部15Bの前端よりも後方に位置している。つまり、コントローラ68は、車両の側面視で、前部15A、及び、第1中間部15Bの前端よりも後方に位置している。
【0105】
ハウジング70の下面70Aの後端は、車両の側面視で、下フレーム15の第1中間部15Bの後端よりも後方に位置している。つまり、コントローラ68の後端は、車両の側面視で、第1中間部15Bの後端よりも後方に位置している。
【0106】
続いて、
図5を参照しながら、リアアーム24、リアクッション26及びドライブユニット22の詳細について説明する。
【0107】
3.リアアーム
リアアーム24は、後輪11Rを回転可能に支持する。リアアーム24は、ドライブユニット22を支持する。リアアーム24は、アタッチメント24Aと、支持部24Bとを含む。
【0108】
アタッチメント24Aは、ドライブユニット22を支持する。ここで、
図2に示すように、アタッチメント24Aは、車両の後方から見て、後輪11Rの左側であって、且つ、後輪11Rとドライブユニット22との間に位置する。つまり、アタッチメント24Aの左側面に対して、ドライブユニット22が取り付けられている。
【0109】
再び、
図5を参照しながら、説明する。支持部24Bの後部は、アタッチメント24Aを支持する。支持部24Bの前部は、ピボット軸64を介して、下フレーム15の第2中間部15Cが有する支持片15Eに支持されている。支持部24Bは、ピボット軸64、つまり、揺動中心SC周りに揺動可能である。
【0110】
本実施の形態では、車両の側面視で、ピボット軸64の後端から後輪11Rの前端までの距離D1は、後述する電動モータ221の直径R1よりも短くなっている。
【0111】
4.リアクッション
リアクッション26は、車体フレーム12とリアアーム24との間に配置されている。リアクッション26は、車両の側面視で、下フレーム15よりも後方であって、且つ、シートレール16よりも下方に位置している。リアクッション26は、車両の側面視で、後輪11Rの前端よりも後方に位置している。
【0112】
リアクッション26の上端は、ブラケット78を介して、シートレール16及び下フレーム15の後部15Dに取り付けられている。リアクッション26の上端は、リアクッション26の下端よりも前方に位置している。
【0113】
リアクッション26の下端は、リアアーム24のアタッチメント24Aに取り付けられている。リアクッション26の下端は、車両の側面視で、後輪11Rの回転中心C2(車軸の中心)よりも上方であって、且つ、後方に位置している。
【0114】
ここで、
図2に示すように、リアクッション26は、車両の後方から見て、後輪11Rよりも左に配置されている。つまり、リアクッション26は、車両の後方から見て、後輪11Rと重ならない。
【0115】
5.ドライブユニット
再び、
図5を参照しながら、説明する。ドライブユニット22は、コントローラ68から供給された電力により、後輪11Rを回転させる。ドライブユニット22は、電動モータ221と、減速機構(図示せず)とを含む。電動モータ221は、例えば、三相誘導モータである。減速機構は、例えば、減速歯車列である。ドライブユニット22は、例えば、減速機構による動力の伝達を許容/遮断するクラッチを含んでいてもよい。クラッチを含む場合、ドライブユニット22は、トランスミッションをさらに含んでいてもよい。
【0116】
電動モータ221は、車両の側面視で、後輪11Rに重なる。より具体的には、車両の側面視で、電動モータ221の前端は、後輪11Rが有するホイール111に取り付けられたタイヤ112に重なる。また、電動モータ221が有する出力軸222は、車両の側面視で、ホイール111に重なる。ここで、「出力軸222が車両の側面視でホイール111に重なる」とは、出力軸222が、車両の側面視で、ホイール111が有するリム及びスポークの何れかに重なることをいう。ここで、スポークは、ホイール111の回転に伴って周方向に移動する。そのため、出力軸222が車両の側面視でスポークに重なる態様では、出力軸222がスポークに対して常に重なっていなくてもよい。出力軸222が車両の側面視でスポークに重なる態様では、出力軸222がホイール111の径方向でリムよりも内側にあればよい。
【0117】
ドライブユニット22は、ハウジング22Aをさらに含む。ハウジング22Aは、上記の電動モータ221及び減速機構を収容する。
【0118】
ドライブユニット22は、複数のコネクタ22Bをさらに含む。複数のコネクタ22Bは、ハウジング22Aに設けられている。複数のコネクタ22Bは、ドライブユニット22(より具体的には、電動モータ221)に電力を供給する配線が接続される3つのコネクタ78と、ドライブユニット22(より具体的には、電動モータ221)の動作を制御するための信号を伝送する配線が接続されるコネクタ80とを含む。
【0119】
3つのコネクタ78は、車両の側面視で、ハウジング22Aの前後方向での長さを二等分する点(ハウジング22Aの前後方向での中心)を通過し、且つ、鉛直方向に延びる直線L3よりも前方に位置している。3つのコネクタ78及びコネクタ80は、車両の側面視で、リアクッション26の前方に位置している。
【0120】
3つのコネクタ78及びコネクタ80は、車両の側面視で、ピボット軸64よりも上方に位置している。つまり、3つのコネクタ78及びコネクタ80は、車両の側面視で、リアアーム24の揺動中心SCよりも上方に位置している。
【0121】
3つのコネクタ78及びコネクタ80は、カバー82で覆われている。カバー82は、3つのコネクタ78の各々に接続された配線(電力供給配線)と、コネクタ80に接続された配線(信号供給配線)とを整列させつつ、コントローラ68へと誘導する。
【0122】
電動二輪車10においては、ドライブユニット22がリアアーム24に配置されている。そのため、ヘッドパイプ13とピボット軸64との間において、電力供給ユニット20を配置するためのスペースを確保することができる。その結果、電力供給ユニット20が備えるバッテリ66として、容量の大きなものを採用することができる。
【0123】
電動二輪車10においては、車両の側面視で、モータ221がホイール111に重なる。つまり、ドライブユニット22を後輪11Rの回転中心C2の近くに配置できる。そのため、リアアーム24の車両前後方向での長さを短くすることができる。別の表現をすれば、ピボット軸64を車両の後方へ移動させることができる。その結果、ヘッドパイプ13とピボット軸64との間に形成されたスペース、つまり、電力供給ユニット20が配置されるスペースを大きくすることができる。したがって、バッテリ66として、容量の大きなものを採用することができる。
【0124】
電動二輪車10においては、車両の側面視で、モータ221の前端がタイヤ112に重なる。つまり、ドライブユニット22を後輪11Rの回転中心C2に対してさらに近づけて配置することができる。そのため、ピボット軸64を車両の後方へとさらに移動させることができる。その結果、電力供給ユニット20が配置されるスペースをさらに大きくすることができる。したがって、バッテリ66として、容量のより大きいものを採用することができる。
【0125】
電動二輪車10においては、モータ221の出力軸222が車両の幅方向に延びている。そのため、モータ221の出力を確保しつつ、モータ221の車両幅方向でのサイズを小さくできる。なぜなら、モータ221の径方向でのサイズを大きくすれば、モータ221の軸方向(出力軸222の軸方向)でのサイズを小さくしても、モータ221の出力を確保することができるからである。
【0126】
電動二輪車10においては、モータ221が車両の側面視でホイール111に重なっている。そのため、モータ221の径方向でのサイズを大きくしても、リアアーム24の長さ(車両前後方向での長さ)が大きくなるのを回避できる。別の表現をすれば、ピボット軸64を車両の前方へ移動させることで電力供給ユニット20の配置スペースが小さくなるのを回避できる。その結果、バッテリ66として、容量の大きいものを採用することができる。
【0127】
電動二輪車10においては、
図2に示すように、車両の後方から見て、リアクッション26が後輪11Rと重ならない。そのため、電力供給ユニット20を配置するためのスペースを確保することができる。その理由は、以下のとおりである。
【0128】
車両の後方から見て、リアクッションが後輪11Rと重なる場合、リアクッションは後輪11Rよりも前方に配置される。この場合、リアクッションは、一対の下フレーム15、15の間に位置する。一対の下フレーム15、15の間は、電力供給ユニット20を配置するためのスペースとして利用される。そのため、リアクッションが一対の下フレーム15、15の間に位置していると、電力供給ユニット20を配置するためのスペースを確保することが難しくなる。
【0129】
上記のように、電動二輪車10においては、
図2に示すように、車両の後方から見て、リアクッション26が後輪11Rと重ならない。そのため、
図5に示すように、リアクッション26を下フレーム15よりも後方に配置することができる。その結果、一対の下フレーム15、15の間を、電力供給ユニット20の配置スペースとして有効に利用することができる。
【0130】
上記のように、一対の下フレーム15、15の間を、電力供給ユニット20の配置スペースとして有効利用できるので、電力供給ユニット20を後輪11Rに近づけて配置することができる。
【0131】
ここで、
図4に示すように、電動二輪車10では、電力供給ユニット20の前端は、車両の側面視で、シート30の前端よりも前方に位置している。電力供給ユニット20の下端は、車両の側面視で、リアアーム24の揺動中心SCよりも下方に位置している。電力供給ユニット20の上端は、車両の側面視で、一対の上フレーム14、14よりも上方に位置している。つまり、車両の側面視で、電力供給ユニット20が一対の上フレーム14、14に重なっている。
【0132】
そのため、電動二輪車10においては、電力供給ユニット20のサイズを大きくすることができる。その結果、電力供給ユニット20が備えるバッテリ66として、容量の大きなものを採用することができる。
【0133】
電動二輪車10においては、電力供給ユニット20の前端が、ヘッドパイプ13の上面13Aの後端よりも前方に位置している。そのため、電力供給ユニット20の前後方向のサイズをより大きくすることができる。その結果、電力供給ユニット20が備えるバッテリ66として、より容量の大きなものを採用することができる。
【0134】
電動二輪車10においては、電力供給ユニット20の後端が、リアアーム24の揺動中心SCよりも後方に位置している。そのため、電力供給ユニット20の前後方向でのサイズをより大きくすることができる。その結果、電力供給ユニット20が備えるバッテリ66として、より容量の大きなものを採用することができる。
【0135】
電動二輪車10では、バッテリ66がコントローラ68の上方に配置されている。そのため、バッテリ66の前後方向でのサイズを大きくしつつ、バッテリ66を上方から取り出せるようにすることができる。
【0136】
電動二輪車10では、バッテリ66の前端が、車両の側面視で、シート30の前端よりも前方に位置している。そのため、バッテリ66の前後方向でのサイズを大きくすることができる。
【0137】
電動二輪車10では、バッテリ66の前端が、車両の側面視で、ヘッドパイプ13の上面13Aの後端よりも前方に位置している。そのため、バッテリ66の前後方向でのサイズをより大きくすることができる。
【0138】
電動二輪車10では、バッテリ66の後端が、車両の側面視で、リアアーム24の揺動中心SCよりも後方に位置している。そのため、バッテリ66の前後方向でのサイズをより大きくすることができる。
【0139】
電動二輪車10では、バッテリ66の上端が、車両の側面視で、ヘッドパイプ13の下面13Bよりも上方に位置している。そのため、バッテリ66の上下方向でのサイズを大きくすることができる。
【0140】
電動二輪車10では、バッテリ66の上端が、車両の側面視で、ヘッドパイプ13の中心C1よりも上方に位置している。そのため、バッテリ66の上下方向でのサイズをさらに大きくすることができる。
【0141】
電動二輪車10では、バッテリ66の前面66Fの下端が、車両の側面視で、ヘッドパイプ13の下面13Bよりも下方に位置している。そのため、バッテリ66の上下方向でのサイズをより大きくすることができる。
【0142】
電動二輪車10では、バッテリ66が、車両の側面視で、下フレーム15の前部15A及び第2中間部15Cに重なっている。そのため、バッテリ66の上下方向でのサイズをより大きくすることができる。
【0143】
電動二輪車10では、コントローラ68が、バッテリ66の前面66Fよりも後方に位置している。そのため、コントローラ68をドライブユニット22に近づけて配置することができる。その結果、コントローラ68とドライブユニット22とを接続する配線を短くすることができる。
【0144】
電動二輪車10では、コントローラ68の後端が、車両の側面視で、直線L2よりも、後方に位置している。そのため、コントローラ68をドライブユニット22にさらに近づけて配置することができる。
【0145】
電動二輪車10では、ドライブユニット22が複数のコネクタ22Bを備える。複数のコネクタ22Bは、ドライブユニット22に電力を供給する配線が接続される3つのコネクタ78を含む。3つのコネクタ78は、車両の側面視で、リアクッション26よりも前方に位置している。そのため、3つのコネクタ78をコントローラ68に近づけて配置することができる。その結果、ドライブユニット22に電力を供給する配線を短くすることができる。
【0146】
電動二輪車10では、3つのコネクタ78は、車両の側面視で、直線L3よりも前方に位置している。そのため、3つのコネクタ78をコントローラ68に近づけて配置することができる。その結果、ドライブユニット22に電力を供給する配線を短くすることができる。
【0147】
[実施の形態の応用例]
上記実施の形態では、
図4に示すように、電力供給ユニット20として、バッテリ66がコントローラ68の上方に配置されているものが採用されていたが、例えば、
図6に示すように、電力供給ユニット221として、コントローラ68Aがバッテリ66Aの前方に配置されているものを採用してもよい。
【0148】
図6に示す例では、バッテリ66Aの下端は、車両の側面視で、リアアーム24の揺動中心SCよりも下方に位置している。そのため、バッテリ66Aの容量を大きくすることができる。
【0149】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0150】
例えば、上記実施の形態では、リアクッションが車両の側面視で電力供給ユニットと重なっていないが、リアクッションが車両の側面視で電力供給ユニットと重なっていてもよい。