【実施例】
【0107】
別段の指定がない限り、出発物質は、一般に、Aldrich Chemicals Co.(Milwaukee、WI)、Lancaster Synthesis,Inc.(Windham、NH)、Acros Organics(Fairlawn、NJ)、Maybridge Chemical Company,Ltd.(Cornwall、England)、Tyger Scientific(Princeton、NJ)、AstraZeneca Pharmaceuticals(London、England)およびAccela ChemBio(San Diego、CA)などの商業的供給源から入手可能である。
【0108】
一般的実験手順
NMRスペクトルは、プロトンについて、Varian Unity(商標)400(Varian Inc.、Palo Alto、CAから入手可能)で室温にて400MHzで記録した。化学シフトは、内部基準としての残留溶媒に対する百万分率(デルタ)で表示する。ピーク形状は、次のように表記する:s、一重線;d、二重線;dd、二重二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;bsまたはbr.s.、ブロード一重線;2s、2本の一重線;br.d.、ブロード二重線。場合によっては、代表的な
1H NMRピークのみが示される。カラムクロマトグラフィーは、ガラスカラム中またはFlash 40 Biotage(商標)カラム(ISC,Inc.、Shelton、CT)中のBaker(商標)シリカゲル(40マイクロメートル;J.T.Baker、Phillipsburg、NJ)またはSilica Gel 50(EM Sciences(商標)、Gibbstown、NJ)のいずれかを用いて行った。MPLC(中圧液体クロマトグラフィー)は、Biotage(商標)SP精製システム、またはTeledyne(商標)Isco(商標)から入手したCombiflash(登録商標)Companion(登録商標)を使用して行った;低窒素圧下のBiotage(商標)SNAPカートリッジKPsilまたはRedisep Rfシリカ(Teledyne(商標)Isco(商標)から入手)を使用した。別段の断りがない限り、すべての反応は、無水溶媒を使用して窒素ガスの不活性雰囲気下で行った。また、別段の断りがない限り、すべての反応は室温(約23℃)で行った。TLC(薄層クロマトグラフィー)を行うとき、R
fは、化合物が移動した距離を溶離液が移動した距離で割った比として定義される。R
t(保持時間)。H−Cube(登録商標)連続フロー式水素化反応装置:連続フローの微量化学と内生的なオンデマンド水素生成および使い捨て触媒カートリッジシステムとを組み合わせた卓上独立型水素化反応装置。
LC/MS TOF(ESI):すべてのデータは、エレクトロスプレーイオン化源とともに動作しているMSD TOF(AgilentモデルG1969A)質量スペクトル検出器を備えたAgilent 1100 LC上に集められた。LC機器は、試料提出に外部試行(external try)を用いるオートサンプラー(AgilentモデルG1313A)に取り付けた400barの圧力上限を有するバイナリポンプ(AgilentモデルG1312A)、およびダイオードアレイ(AgilentモデルG1315A)に取り付けたカラムコンパートメント(AgilentモデルG1316A)を含む。機器取得およびデータ取扱いは、Agilent MassHunter TOF/Q−TOF B.02(B11285)パッチ1.2.3を用いて行った。溶出条件:カラム:カラムは使用しなかった。フロー注入:注入容量:1.0マイクロL;流速:0.5mL/分。実行時間:1.0分;溶媒:メタノール(0.1%ギ酸および0.05%ギ酸アンモニウム)。TOF条件:イオン化源:ポジティブモードのエレクトロスプレーイオン化源;ガス温度:325℃;乾燥ガス:6L/分;ネブライザー:50psg;VCap:3500V;質量範囲110〜100m/z;取得速度:0.99スペクトル/秒:取得時間;1012.8ms/スペクトル。すべての溶媒は、Sigma Aldrich(St.Louis、Missouri)から入手したHPLC Chromasolvグレードのものであった。化学物質および緩衝剤の大部分をSigma Aldrichから購入し、すべて純度97%以上であった。
方法C 1.5分間実行LRMS(低分解能質量分析):Waters Acqity HSS T3、2.1mm×50mm、C18、1.7μm;移動相:A:水中0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.1%ギ酸(v/v);流速−1.25ml/分;初期条件:A−95%:B−5%;0.0〜0.1分は初期に保持;0.1〜1.0分にかけてA−5%:B−95%に直線ランプ;1.0〜1.1分はA−5%:B−95%に保持;1.1〜1.5分で初期条件に戻した。
方法C 3.0分間実行LRMS(低分解能質量分析):Waters Acqity HSS T3、2.1mm×50mm、C18、1.7μm;移動相:A:水中0.1%ギ酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.1%ギ酸(v/v);流速−1.25ml/分;初期条件:A−95%:B−5%;0.0〜0.1分は初期に保持;0.1〜2.6分にかけてA−5%:B−95%に直線ランプ;2.6〜2.95分はA−5%:B−95%に保持;2.95〜3.0分で初期条件に戻した。
【0109】
手順
((2R,3S,4R,5R,6R)−5−アジド−6−メトキシ−3,4−ビス((トリメチルシリル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノール(I−b)
【0110】
【化14】
(2R,3R,4R,5R,6R)−5−アジド−2−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシテトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジオール(I−a)(5g、23mmol)を無水ピリジン(100mL)に溶解し、トリメチルシリルクロリド(17.5mL、139mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次いでピリジンを蒸発させた。残留物を酢酸エチル/水に溶かした。水相を酢酸エチルで1回抽出し、合わせた有機層を水、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、9.9g(収率98%)の対応するペルシリル化化合物を黄色油状物として得た。物質をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。摂氏0度に冷却した無水メタノール(45mL)中の上記ペルシリル化化合物(9.71g、22.3mmol)の溶液に、メタノール中の炭酸カリウムの溶液(0.032M)の9.06mLを添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで17μLの酢酸の添加により中和した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解した。水を添加し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6.77g(84%)の(I−b)を油状物として得た。[α]
D 7 (c 1, クロロホルム);
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.14 (s, 9H), 0.20 (s, 9H), 1.80 (br. s., 1H), 3.36 - 3.42 (m,
1H), 3.45 (dd, J=7.3, 4.6 Hz, 1H), 3.54 (dd, J=10.0, 8.0 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H),
3.65 (dd, J=11.3, 4.7 Hz, 1H), 3.77 (d, J=2.7 Hz, 1H), 3.87 (dd, J=11.2, 7.3
Hz, 1H), 4.14 (d, J=8.0 Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.27 (3C), 0.6 (3C), 57.3, 62.6,
64.0, 71.1, 73.7, 75.2, 103.4; HRMS (ESI): C
13H
29N
3O
5Si
2
(m/z) [M + Na]
+の計算値386.1538, 実測値386.1539.
【0111】
(3R,4R,5R,6R)−5−アジド−2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−6−メトキシテトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジオール(I−c)
【0112】
【化15】
(I−b)(7.73g、21.3mmol)をジクロロメタン(70mL)に溶解した。ジメチルスルホキシド(10.6mL、150mmol)およびトリエチルアミン(9mL、60mmol)を添加し、反応混合物を摂氏0度に冷却した。三酸化硫黄ピリジン錯体(10.2g、64mmol)を添加し、混合物を摂氏0度で1時間撹拌し、次いで30分間かけて室温まで加温した。反応物を塩化ナトリウムの飽和溶液でクエンチし、ジクロロメタンで希釈した。水相をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機層を塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、対応するアルデヒドを得た。アルデヒドを無水エタノール(106mL)に溶解し、パラホルムアルデヒド粉末(40.3g、425mmol)、続いてエタノール中ナトリウムエトキシド21重量%溶液(16mL、42.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次いでエタノールを蒸発させた。粗混合物にメタノールを添加し、固体を濾過し、メタノールで十分にすすいだ。所望の生成物を含有する濾液にシリカゲルを添加し、メタノールを蒸発させた。得られた乾燥ロードを高真空下で乾燥させ、カラム上にローディングした。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、3.03gの(I−c)を無色油状物(2ステップにわたって57%)として得た。[α]
D -20 (c 1.25, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 3.46 (dd, J=10.2, 8.1 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 3.64
- 3.80 (m, 5H), 3.80 - 3.83 (m, 1H), 4.54 (d, J=8.0 Hz, 1 H);
13C
NMR (100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 57.2, 61.2, 63.6, 65.9, 69.9, 71.2, 80.9, 101.2; HRMS (ESI): C
8H
15N
3O
6
(m/z) [M + Na]
+の計算値272.0853, 実測値272.0856.
【0113】
N−((3aR,4S,7S,8R,8aR)−4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルヘキサヒドロ−4,7−エポキシ[1,3]ジオキソロ[4,5−d]オキセピン−8−イル)アセトアミド(I−e−1)
【0114】
【化16】
6.6mLのジメチルホルムアミド中の化合物(3)(230mg、0.986mmol)の溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(0.8mL、6mmol)、続いて(+/−)−カンファー−10−スルホン酸(101mg、0.435mmol)を添加した。反応混合物を摂氏70度で24時間撹拌し、室温まで冷却し、次いでメタノールを添加した(1.2mL)。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いでトリエチルアミン(56μL)で中和した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンと3回共蒸発させた。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(15/1 酢酸エチル/メタノール)により精製して、化合物(I−e−1)を白色固体(246mg、収率91%)として得た。m.p.: 164.7-166.0 °C;[α]
D 147 (c 1, メタノール);
1H
NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.34 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 3.77 (d, J=7.8 Hz,
1H), 3.83 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.86 (d, J=11.6 Hz, 1H), 3.90 (d, J=11.3 Hz, 1H),
3.91 - 3.94 (m, 1H), 4.14 - 4.19 (m, 1H), 4.29 (d, J=6.0 Hz, 1H), 5.23 (d,
J=2.0 Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 22.7, 26.9, 28.5, 56.8, 61.9, 70.2, 76.1, 76.6,
83.0, 102.6, 112.5, 173.6; HRMS (ESI): C
12H
19NO
6
(m/z) [M + H]
+の計算値274.1285, 実測値274.1274.
【0115】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール(1)
【0116】
【化17】
テトラオール(I−c)(3g、12mmol)を水(40mL)に溶解し、濃硫酸(6.7mL)を添加した。反応混合物を摂氏100度で40時間撹拌し、室温に冷却し、次いで濃水酸化アンモニウムの添加により中和した。水を蒸発させ、得られた混合物にメタノールを添加した。固体を濾過し、メタノールで十分にすすいだ。所望の生成物を含有する濾液にシリカゲルを添加し、メタノールを蒸発させた。得られた乾燥ロードを高真空下で乾燥させ、カラム上に装填した。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(10%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2.2g(84%)の(1)を無色油状物として得た。[α]
D 160 (c 1.1, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 3.35 (dd, J=9.2, 1.6 Hz, 1H), 3.70 (d, J=8.2 Hz,
1H), 3.76 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.80 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.83 - 3.89 (m, 2H), 3.90
(d, J=11.5 Hz, 1H), 5.32 (d, J=1.4 Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 61.9, 66.1, 69.5,
69.6, 71.0, 85.3, 102.7; HRMS (ESI): C
7H
11N
3O
5
(m/z) [M + Na]
+の計算値240.0591, 実測値240.0596.
【0117】
(1R,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−1−(アセトキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジイルジアセテート(2)
【0118】
【化18】
丸底フラスコ内で、化合物(1)(1.93g、8.9mmol)をエタノール(45mL)に溶解し、系を窒素でフラッシュした。リンドラー触媒(1.89g、0.9mmol)を添加し、系を窒素で、次いで水素でフラッシュした。反応混合物を水素雰囲気下(バルーンを使用)室温で24時間撹拌した。パラジウムを、ナイロン膜を用いて濾過し、メタノール、次いで水で十分にすすいだ。溶媒を蒸発させ、残留物を水に溶解し、凍結乾燥した。次いで、得られた粗物質をピリジン(40mL)に溶解し、無水酢酸を添加した(9mL、100mmol)。反応混合物を室温で48時間撹拌し、ピリジンを蒸発させた。残留物を酢酸エチルに溶解し、重炭酸ナトリウムの飽和溶液で洗浄した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、次いで合わせた有機層を塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、蒸発させた。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(3%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、(2)(3.19g、定量的)を得た。[α]
D 75 (c 1, クロロホルム);
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 1.95 (s, 3H), 1.95 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 2.15
(s, 3H), 3.75 (d, J=8.6 Hz, 1H), 4.06 (d, J=8.6 Hz, 1H), 4.13 (d, J=11.6 Hz,
1H), 4.20 (d, J=10.6 Hz, 1H), 4.46 (d, J=11.3 Hz, 1H), 5.13 (dd, J=10.4, 4.4 Hz,
1H), 5.35 (d, J=1.0 Hz, 1H), 5.38 (d, J=4.3 Hz, 1H);
13C NMR (100
MHz, メタノール-d
4) δ ppm
20.6, 20.7 (2C), 22.6, 53.3, 63.0, 68.9, 69.1, 70.3, 82.6, 103.0, 171.8, 171.9,
172.1, 173.8; HRMS (ESI): C
15H
21NO
9 (m/z) [M +
H]
+の計算値360.1289, 実測値360.1290.
【0119】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)アセトアミド(3)
【0120】
【化19】
化合物(2)(3.19g、8.88mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、メタノール中0.5Mのナトリウムメトキシド(100mL、50mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次いでH
+ Amberlyte(商標)IR−120樹脂の添加により中和した。樹脂を濾過し、溶媒を蒸発させて、1.71gの(3)を白色固体(83%)として得た。m.p.: 175.7-176.1 °C;[α]
D 164 (c 1, メタノール);
1H
NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.99 (s, 3H), 3.68 (d, J=8.1 Hz, 1H), 3.70 - 3.73 (m, 1H), 3.75
(d, J=7.8 Hz, 1H), 3.81 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.87 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.92 (d,
J=11.3 Hz, 1H), 3.95 (dd, J=9.9, 1.1 Hz, 1H), 5.22 (d, J=1.3 Hz, 1 H);
13C
NMR (100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.7, 56.4, 62.1, 69.2, 69.3, 70.6, 85.1, 102.8, 174.1; HRMS
(ESI): C
9H
15NO
6 (m/z) [M + H]
+の計算値234.0972, 実測値234.0974.
【0121】
ベンジル(4−((2−((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エチル)アミノ)−4−オキソブチル)カルバメート(4)、ベンジル(4−((1,3−ビス((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)プロパン−2−イル)アミノ)−4−オキソブチル)カルバメート(5)、ベンジル(4−((1,3−ビス((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−2−(((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)メチル)プロパン−2−イル)アミノ)−4−オキソブチル)カルバメート(6)
【0122】
【化20】
マイクロ波バイアル内で、化合物(I−e−1)(50mg、0.18mmol)を1mLのジクロロメタンに溶解した。12.5M水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL)、続いて15−クラウン−5−エーテル(5μL、0.02mmol)および1−アジド−2−(2−(2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン(J.Am.Chem.Soc.132、1523(2010)に記載されている)(301mg、0.915mmol)を添加した。反応混合物を55℃で24時間激しく撹拌した。有機相を除去し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/酢酸エチル)により精製して、化合物(I−e−2)を油状物(52mg、収率60%)として得た。[α]
D 74 (c 1, クロロホルム);
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 1.34 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 3.37
(t, J=4.9 Hz, 2H), 3.62 - 3.71 (m, 14H), 3.75 - 3.80 (m, 2H), 3.86 (d, J=8.1
Hz, 1H) 3.90 - 3.97 (m, 2H), 4.12 - 4.19 (m, 1H), 4.31 (d, J=5.8 Hz, 1H), 5.23
(d, J=2.0 Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 22.7, 26.9, 28.5, 51.9, 56.7, 70.9, 71.1, 71.3,
71.6, 71.7, 71.8, 71.81, 71.82, 72.7, 76.1, 76.5, 82.1, 102.4, 112.4, 173.6;
HRMS (ESI): C
20H
34N
4O
9 (m/z) [M +
H]
+の計算値475.2399, 実測値475.2386.
【0123】
【化21】
中間体(I−f−1)は公知であり、WO06120545に記載されている。
中間体(I−f−2)は次のように合成することができる:テトラヒドロフラン(21mL)中のBoc−セリノール(1000mg、5.1mmol)の溶液に、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(287mg、0.76mmol)、ヨウ化ナトリウム(153mg、1.02mmol)および臭化プロパルギル(1.8mL、16mmol、トルエン中80%)を室温で添加した。水酸化カリウム(569mg、10.1mmol)を30分間かけて少量ずつ添加し、次いで混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、化合物(I−f−2)を油状物(530mg、収率39%)として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm 1.44 (s, 9H), 2.44 (t, J=2.4
Hz, 2H), 3.53 - 3.67 (m, 4H), 3.92 (br. s., 1H), 4.16 (d, J=2.5 Hz, 4H), 4.90
(br. s., 1H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム-d/TMS)
δ ppm 28.4 (3C), 49.5, 58.5 (2C), 68.6 (2C), 74.6 (2C),
77.2, 79.5 (2C), 155.4; HRMS (ESI): C
14H
21NO
4
(m/z) [M + H]
+の計算値268.1543, 実測値268.1536.
中間体(I−f−3)は公知であり、R.Royら、J.Org.Chem.73、5602(2008)に記載されている。
【0124】
【化22】
化合物(I−f−1)、(I−f−2)または(I−f−3)(1当量)をジクロロメタンに溶解し(0.2M)、ジオキサン中4Mの塩化水素(5から10当量)を添加した。反応混合物を室温で2〜3時間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させた。残留物を高真空下で1時間乾燥させた。得られた中間体をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。上記の得られた中間体(1当量)および4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタン酸(1当量)を、ジオキサンおよびジメチルホルムアミドの混合物(0.09M、3:1)に溶解した。(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(1.2当量)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5当量)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。ジクロロメタンおよび水を添加し、水相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗物質を最少量のトルエンに溶解し、カラム上に装填し、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
中間体(I−g−1):精製条件:100%酢酸エチル、定量的、油状物。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm 1.80 - 1.91 (m, 2H), 2.24 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.46 (t, J=2.3 Hz,
1H), 3.22 - 3.31 (m, 2H), 3.43 - 3.51 (m, 2H), 3.56 - 3.64 (m, 2H), 4.16 (d,
J=2.3 Hz, 2H), 5.07 (br. s., 1H), 5.10 (s, 2H), 6.09 (br. s., 1H), 7.28 - 7.42 (m,
5H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm 25.9, 33.7, 39.1, 40.5, 58.3, 66.7, 68.7, 74.8, 79.4, 128.1,
128.5 (4C), 136.6, 156.7, 172.5; HRMS (ESI): C
17H
22N
2O
4
(m/z) [M + H]
+の計算値319.1652, 実測値319.1646.
中間体(I−g−2):精製条件:70%酢酸エチル/ヘキサン、65mg、油状物(収率76%)、油状物。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm 1.79 - 1.91 (m, 2H), 2.24 (t,
J=7.1 Hz, 2H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 2H), 3.20 - 3.29 (m, 2H), 3.54 - 3.69 (m,
4H), 4.16 (d, J=1.5 Hz, 4H), 4.22 - 4.33 (m, 1H), 5.10 (br. s, 3H), 6.04 (d,
J=7.8 Hz, 1H), 7.28 - 7.42 (m, 5H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm 25.8, 33.7, 40.4, 48.2, 58.4
(2C), 66.6, 68.3 (2C), 74.7 (2C), 79.4 (2C), 128.1, 128.5 (4C), 136.6, 156.6,
172.2; HRMS (ESI): C
21H
26N
2O
5 (m/z)
[M + H]
+の計算値387.1914, 実測値387.1904.
中間体(I−g−3):精製条件:70%酢酸エチル/ヘキサン、42mg、油状物(収率60%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.76 - 1.88 (m, 2H), 2.21 (t,
J=7.1 Hz, 2H), 2.44 (t, J=2.3 Hz, 3H), 3.18 - 3.30 (m, 2H), 3.84 (s, 6H), 4.14
(d, J=2.3 Hz, 6H), 5.10 (s, 2H), 5.12 (br. s., 1H), 5.89 (br. s., 1H), 7.28 -
7.40 (m, 5H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム-d/TMS)
δ ppm 25.7, 34.3, 40.3, 58.6 (3C), 59.2, 66.6, 68.5
(3C), 74.6 (3C), 79.5 (3C), 128.1, 128.5 (4C), 136.6, 156.6, 172.6; HRMS (ESI):
C
25H
30N
2O
6 (m/z) [M + H]
+の計算値455.2177, 実測値455.2167.
【0125】
【化23】
中間体(I−h−1):
トリス(3−ヒドロキシプロピルトリアゾリルメチル)アミン(THPTA;Angewandte Chemie International Edition 48、9879(2009)におけるM.G.Finnらを参照)(2mg、0.005mmol)および硫酸銅(1mg、0.004mmol)を水(50μL)に溶解し、次いでメタノール(0.9mL)中の(I−e−2)(42mg、0.089mmol)およびアルキン(I−g−1)(40mg、0.125mmol)の溶液に添加した。次いで、水(30μL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(1.8mg、0.009mmol)を添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5%〜10%メタノール)により精製して、所望の化合物(I−h−1)を油状物(54mg、収率76%)として得た;[α]
D 48.2 (c 0.54, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 1.33 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.70 - 1.83 (m, 2H),
1.98 (s, 3H), 2.21 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.13 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.37 (t, J=5.4
Hz, 2H), 3.51 - 3.70 (m, 14H), 3.71 - 3.95 (m, 7H), 4.15 (t, J=6.5 Hz, 1H),
4.29 (d, J=5.8 Hz, 1H), 4.56 (t, J=5.0 Hz, 2H), 4.60 (s, 2H), 5.06 (s, 2H),
5.22 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.25 - 7.38 (m, 5H), 8.01 (s, 1 H);
13C NMR
(100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.7, 27.0, 27.4, 28.5, 34.4, 40.5, 41.4, 51.6, 56.7, 62.4,
64.9, 67.5, 70.0, 70.5, 70.8, 71.1, 71.5, 71.6, 71.65, 71.7, 71.73, 72.6, 73.8,
76.2, 76.5, 82.1, 102.4, 112.4, 126.1, 129.0, 129.1, 129.6, 138.6, 146.1,
159.0, 173.6, 175.7; HRMS (ESI): C
37H
56N
6O
13
(m/z) [M + H]
+の計算値793.3978, 実測値793.3959.
中間体(I−h−2)
THPTA(22mg、0.051mmol)および硫酸銅(2.5mg、0.01mmol)を水(70μL)に溶解し、次いでメタノール(1mL)中の(I−e−2)(48mg、0.1mmol)およびアルキン(I−g−2)(20mg、0.051mmol)の溶液に添加した。次いで、水(30μL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(4mg、0.02mmol)を添加し、反応混合物を室温で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタンおよび塩化アンモニウムの飽和水溶液に溶かした。水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗物質をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
中間体(I−h−3)
THPTA(34mg、0.079mmol)および硫酸銅(4mg、0.016mmol)を水(200μL)に溶解し、次いでメタノール(1mL)中の(I−e−2)(50mg、0.1mmol)およびアルキン(I−g−3)(24mg、0.053mmol)の溶液に添加した。次いで、水(30μL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(6.5mg、0.032mmol)を添加し、反応混合物を室温で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタンおよび塩化アンモニウムの飽和水溶液に溶かした。水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗物質をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
アセトニド除去のための一般的手順:
化合物(I−h−1)、(I−h−2)または(I−h−3)(0.030〜0.068mmol)を、酢酸、メタノールおよび水の混合物(それぞれ1.6〜1.8mL、0.5mL、0.5mL)に溶解し、70℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンと2回共蒸発させた。粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0126】
(実施例4)
精製条件:ジクロロメタン中10%メタノール、43.3mg、油状物(収率85%)。[α]
D 45 (c 1, メタノール);
1H
NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.72 - 1.83 (m, 2H), 1.99 (s, 3H), 2.22 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.13
(t, J=6.8 Hz, 2H), 3.37 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.52 - 3.79 (m, 20H), 3.85 - 4.00
(m, 3H), 4.57 (t, J=5.0 Hz, 2H), 4.61 (s, 2H), 5.07 (s, 2H), 5.21 (s, 1H), 7.24
- 7.41 (m, 5H), 8.02 (s, 1H);
13C NMR (100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.8, 27.4, 34.4,
40.4, 41.4, 51.6, 56.4, 64.9, 67.5, 69.0, 70.0, 70.1, 70.4, 70.5, 71.4, 71.5
(2C), 71.6, 71.65, 71.7, 72.5, 84.3, 102.6, 126.0, 129.0 (2C), 129.1, 129.6
(2C), 138.6, 145.8, 159.0, 174.0, 175.8; HRMS (ESI): C
34H
52N
6O
13
(m/z) [M + H]
+の計算値753.3665, 実測値753.3679.
【0127】
(実施例5)
精製条件:ジクロロメタン中20%メタノール、25mg、油状物(2ステップにわたって収率20%)。[α]
D 56 (c 1.25, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 1.72 - 1.81 (m, 2H), 1.99 (s, 6H), 2.23 (t, J=7.5
Hz, 2H), 3.13 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.50 - 3.80 (m, 36H), 3.85 - 3.91 (m, 6H),
3.92 - 4.00 (m, 4H), 4.13 - 4.25 (m, 1H), 4.52 - 4.63 (m, 8H), 5.07 (s, 2H),
5.21 (d, J=1.3 Hz, 2H), 7.23 - 7.40 (m, 5H), 8.01 (s, 2H);
13C NMR
(100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.6 (2C), 27.2, 34.2, 41.2, 50.2, 51.4 (2C), 56.2 (2C), 65.0
(2C), 67.3, 68.8 (2C), 69.9 (2C), 70.0 (2C), 70.2 (2C), 70.3 (2C), 71.2 (2C),
71.3 (4C), 71.4 (2C), 71.5 (2C), 71.52 (2C), 72.3 (2C), 84.1 (2C), 102.4 (2C),
125.8 (2C), 128.8 (2C), 128.9, 129.4 (2C), 138.4, 145.6 (2C), 158.8, 173.8
(2C), 175.3; HRMS (ESI): C
55H
86N
10O
23
(m/z) [M + H]
+の計算値1255.5940, 実測値1255.5925.
【0128】
(実施例6)
精製条件:ジクロロメタン中20%メタノール、31mg、油状物(2ステップにわたって収率18%)。[α]
D 53 (c 1, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 1.65 - 1.78 (m, 2H), 1.98 (s, 9H), 2.19 (t, J=7.3
Hz, 2H), 3.11 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.51 - 3.80 (m, 54H), 3.86 - 3.91 (m, 9H),
3.91 - 3.99 (m, 6H), 4.51 - 4.63 (m, 12H), 5.06 (s, 2H), 5.21 (d, J=1.3 Hz,
3H), 7.24 - 7.40 (m, 5H), 7.98 (s, 3H); HRMS (ESI): C
76H
120N
14O
33
(m/z) [M + 2H]
+/2の計算値879.4144, 実測値879.4148.
【0129】
N−(2−((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エチル)−4−アミノブタンアミド(7)、4−アミノ−N−{1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]プロパン−2−イル}ブタンアミド(8)、4−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ブタンアミド(9)
【0130】
【化24】
丸底フラスコ内で、化合物(4)、(5)または(6)(1当量)をメタノールに溶解し(0.01M)、フラスコを窒素でフラッシュした。炭素上パラジウム(10%、0.7当量)を添加し、フラスコを窒素で、次いで水素でフラッシュした。反応混合物を水素雰囲気下(水素を充填したバルーンを使用した)室温で12〜24時間撹拌した。パラジウムを、0.45μm PTFE Acrodisc Crを用いて濾過し、メタノールで1回すすいだ。溶媒を蒸発させた。
【0131】
(実施例7)
25.5mg、油状物、収率76%;[α]
D 57.6 (c 1.25, メタノール);
1H
NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.70 - 1.81 (m, 2H), 1.99 (s, 3H), 2.24 (t, J=7.4 Hz, 2H), 2.67
(t, J=6.8 Hz, 2H), 3.36 - 3.41 (m, 2H), 3.51 - 3.80 (m, 19H), 3.84 - 4.01 (m,
4H), 4.59 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.61 (s, 2H), 5.21 (s, 1H), 8.03 (s, 1H);
13C
NMR (100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.8, 29.6, 34.5, 40.4, 42.0, 51.6, 56.4, 64.9, 69.0, 70.0,
70.1, 70.5, 70.6, 71.4, 71.5 (2C), 71.6, 71.66, 71.7, 72.5, 84.3, 102.6, 126.0,
145.8, 174.1, 175.9; HRMS (ESI): C
26H
46N
6O
11
(m/z) [M + H]
+の計算値619.3297, 実測値619.3278.
【0132】
(実施例8)
粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラム上に注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸、40分間で(2:98:0.1)から(22:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された25.7〜27.3分の画分をプールし、蒸発させて、10.7mgの(8)を油状物、収率49%として得た;[α]
D 56 (c 1, メタノール);
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 1.86 - 1.95 (m, 2H), 1.99 (s, 6H), 2.37 (t, J=7.0
Hz, 2H), 2.96 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.50 - 3.80 (m, 36H), 3.84 - 4.00 (m, 10H),
4.17 - 4.26 (m, 1H), 4.57 - 4.62 (m, 8H), 5.21 (s, 2H), 8.03 (s, 2 H);
13C
NMR (100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.8 (2C), 29.2, 34.5, 41.8, 50.4, 51.6 (2C), 56.4 (2C), 65.1
(2C), 69.0 (2C), 70.1 (2C), 70.3 (2C), 70.5 (2C), 70.6 (2C), 71.4 (2C), 71.5
(4C), 71.6 (2C), 7.67, (2C), 71.7 (2C), 72.5 (2C), 84.3 (2C), 102.6 (2C), 126.1
(2C), 145.8 (2C), 174.1 (2C), 175.6; HRMS (ESI): C
47H
80N
10O
21
(m/z) [M + H]
+の計算値1121.5572, 実測値1121.5558.
【0133】
(実施例9)
粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラム上に注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸、40分間で(2:98:0.1)から(22:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された30.3〜32.0分の画分をプールし、蒸発させて、15mgの(9)を油状物、収率63%として得た;[α]
D 59.1 (c 1.1, メタノール);
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4)
δ ppm 1.84 - 1.92 (m, 2H), 2.00 (s, 9H), 2.31 - 2.38
(m, 2H), 2.97 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.54 - 3.80 (m, 54H), 3.86 - 3.93 (m, 9H),
3.93 - 4.00 (m, 6H), 4.57 (s, 6H), 4.60 (t, J=4.9 Hz, 6H), 5.22 (s, 3H), 8.02
(s, 3H); HRMS (ESI): C
68H
114N
14O
31
(m/z) [M + H]
+の計算値1623.7847, 実測値1623.7803.
【0134】
実施例(10)、(11)および(12);Alexa fluor(登録商標)647コンジュゲート
【0135】
【化25】
Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステルは、Invitrogen製であった(カタログ番号A−20106)。分子量は約1250であるとInvitrogenにより報告された。Alexa647標識化合物の分子量は、LCMSからのAlexa Fluor 647カルボン酸スクシンイミジルエステルの955.07の[M+H]
+実測値に基づいて推定した。λ
max650に対する吸光係数(extinction cofficient)は約270000±20000であり、これはバッチごとに異なる。
HPLC精製のための一般的手順:
分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸、40分間で(2:98:0.1)から(22:78:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールし、蒸発させた。
【0136】
(実施例10)
ジメチルスルホキシド(200μL)中の化合物(7)(3.0mg、4.8μmol)の溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4μmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10μL、10当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間振とうし、次いで分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=22.7〜24分)。3.2mgの(10)を得た(収率55%)。溶液を等分し、真空遠心分離器内で蒸発させ、生成物を4℃で貯蔵した。MS (ESI) [M + H]
+の計算値(m/z) 約1456, 実測値 1456.82。
【0137】
(実施例11)
ジメチルスルホキシド(200μL)中の化合物(8)(6.0mg、5μmol)の溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4μmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10μL、10当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間振とうし、次いで分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=25.3〜26.7分)。4.8mgの(11)を得た(収率62%)。溶液を等分し、真空遠心分離器内で蒸発させ、生成物を4℃で貯蔵した。MS (ESI) [M + H]
+の計算値(m/z) 約1958, 実測値 1958.74
【0138】
(実施例12)
ジメチルスルホキシド(200μL)中の化合物(9)(9.8mg、6μmol)の溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4.8μmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10μL、10当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間振とうし、次いで分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=27.7分)。5.2mgの(12)を得た(収率52%)。溶液を等分し、真空遠心分離器内で蒸発させ、生成物を4℃で貯蔵した。MS (ESI) [M + H]
+の計算値(m/z) 約2460, 実測値 2461.18。
【0139】
4−アミノ−N−[1,31−ビス(1−{[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,6,10,14,18,22,26,30−オクタオキサヘントリアコンタン−16−イル]ブタンアミド(13)および4−アミノ−N−{1,31−ビス(1−{[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−16−[15−(1−{[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,6,10,14−テトラオキサペンタデカ−1−イル]−2,6,10,14,18,22,26,30−オクタオキサヘントリアコンタン−16−イル}ブタンアミド(14)
【0140】
【化26】
化合物(I−e−1)(247mg、0.904mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、ピリジンを添加した(1.46mL、18.1mmol)。反応混合物を−20℃に冷却し、ジクロロメタン(0.6mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.23mL、1.4mmol)を滴下添加し、混合物を50分間かけて0℃に加温しながら撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、1M塩化水素の水溶液、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液および塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗物質をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。アジ化ナトリウム(270mg、4.1mmol)を、ジメチルホルムアミド(4.1mL)中の上記トリフレートの溶液に添加した。反応混合物を60℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(15/1 酢酸エチル/メタノール)により精製して、所望の化合物(I−e−3)を黄色油状物(227mg、収率92%)として得た。[α]
D 127 (c 1, メタノール);
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.34 (s, 3H), 1.53 (s, 3H), 2.00 (s, 3H), 3.67 (d, J=12.7 Hz,
1H), 3.72 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.74 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.75 (d, J=12.7 Hz, 1H),
4.02 - 4.10 (m, 2H), 4.11 (d, J=5.9 Hz, 1H), 5.35 (d, J=2.4 Hz, 1H), 5.95 (d,
J=8.8 Hz, 1H);
13C NMR (125 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 23.2, 26.2, 27.7, 51.0, 54.2, 69.3, 74.8, 76.1, 80.6, 101.2,
111.6, 170.1; HRMS (ESI): C
12H
18N
4O
5
(m/z) [M + H]
+の計算値299.1350, 実測値299.1344.
【0141】
【化27】
化合物(I−j−2)および(I−j−3)は、臭化プロパルギル、(I−i−2)(Dalton Pharma;DC−001760から商業的に入手可能)および(I−i−3)(Bioorganic&Medicinal Chemistry、16、5216(2008)におけるB.Ernstら)のそれぞれから出発し、化合物(I−f−2)の形成について記載した手順と同じ手順に従って作製することができる。
化合物(I−j−2):精製条件:20%酢酸エチル/ヘキサン、85mg、油状物(収率8%);
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm 1.77 - 1.90 (m, 14 H), 2.23
(t, J=7.1 Hz, 2H), 2.43 (t, J=2.3 Hz, 2H), 3.20 - 3.29 (m, 2H), 3.39 - 3.55 (m,
24H), 3.60 (t, J=6.3 Hz, 4H), 4.13 (d, J=2.5 Hz, 4H), 4.15 - 4.24 (m, 1H), 5.09
(s, 2H), 5.16 (br. s., 1H), 6.05 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.28 - 7.41 (m, 5H);
13C
NMR (100 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ
ppm 25.8, 29.8 (2C), 29.9 (2C), 30.0 (2C), 33.7, 40.4, 48.5, 58.1 (2C), 66.6,
67.2 (2C), 67.6 (2C), 67.7 (2C), 67.8 (2C), 67.9 (2C), 68.3 (2C), 69.0 (2C),
74.2 (2C), 79.9 (2C), 128.1, 128.5 (4C), 136.6, 156.6, 172.1; HRMS (ESI): C
39H
62N
2O
11
(m/z) [M + H]
+の計算値735.4426, 実測値735.4424.
化合物(I−j−3):精製条件:85%酢酸エチル/ヘキサン、32.6mg、油状物、(収率71%);
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm 1.75 - 1.90 (m, 20H), 2.18 (t,
J=6.9 Hz, 2H), 2.43 (t, J=2.4 Hz, 3H), 3.23 (q, J=6.3 Hz, 2H), 3.40 - 3.53 (m,
30H), 3.59 (t, J=6.3 Hz, 6H), 3.67 (s, 6H), 4.13 (d, J=2.3 Hz, 6H), 5.08 (s,
2H), 5.27 (br. s., 1H), 5.85 (s, 1H), 7.27 - 7.40 (m, 5H);
13C NMR
(100 MHz, クロロホルム-d/TMS) δ ppm
25.7, 29.7 (3C), 29.9 (3C), 30.0 (3C), 34.4, 40.4, 58.1 (3C), 59.8, 66.5, 67.1
(3C), 67.6 (3C), 67.7 (3C), 67.8 (3C), 67.82 (3C), 68.4 (3C), 69.1 (3C), 74.2
(3C), 79.9 (3C), 128.0, 128.4 (4C), 136.6, 156.6, 172.3; HRMS (ESI): C
52H
84N
2O
15
(m/z) [M + H]
+の計算値977.5944, 実測値977.5943.
【0142】
【化28】
化合物(I−k−2):
THPTA(22.6mg、0.052mmol)および硫酸銅(2.5mg、0.01mmol)を水(200μL)に溶解し、次いでメタノール(1.1mL)中の(I−e−3)(45mg、0.152mmol)および(I−j−2)(51mg、0.069mmol)の溶液に添加した。次いで、水(100μL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(4.2mg、0.021mmol)を添加し、反応混合物を摂氏50度で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5%メタノール)により精製して、所望の化合物(I−k−2)を油状物(72mg、収率78%)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.34 (s, 6H), 1.52 (s,
6H), 1.73 - 1.86 (m, 12H), 1.97 (s, 6H), 2.24 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.15 (t, J=6.8
Hz, 2H), 3.43 - 3.54 (m, 22H), 3.58 (t, J=6.3 Hz, 4H), 3.86 (d, J=8.1 Hz, 2H),
3.97 (dd, J=6.2, 1.9 Hz, 2H), 4.11 - 4.23 (m, 5H), 4.58 (s, 4H), 4.78 (s, 6H),
4.91 (d, J=14.1 Hz, 2H), 4.98 (d, J=14.4 Hz, 2H), 5.07 (s, 2H), 5.24 (d, J=1.8
Hz, 2H), 7.25 - 7.40 (m, 5H), 7.99 (s, 2H);
13C NMR (100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.7 (2C), 26.8 (2C),
27.5, 28.4 (2C), 31.1 (4C), 31.2 (2C), 34.5, 41.4, 50.6, 51.0 (2C), 56.3 (2C),
64.8 (2C), 67.5 (2C), 68.7 (2C), 68.8 (2C), 68.9 (3C), 69.0 (2C), 69.4 (2C),
69.7 (2C), 70.9 (2C), 76.3 (2C), 76.6 (2C), 81.5 (2C), 102.5 (2C), 112.8 (2C),
127.2 (2C), 129.0 (2C), 129.1, 129.6 (2C), 138.6, 146.3 (2C), 159.0, 173.5
(2C), 175.5; HRMS (ESI): C
63H
98N
10O
21
(m/z) [M + H]
+の計算値1331.6981, 実測値1331.6971.
化合物(I−k−3):
THPTA(16mg、0.037mmol)および硫酸銅(1.7mg、0.007mmol)を水(100μL)に溶解し、次いでメタノール(1.1mL)中の(I−e−3)(32.5mg、0.109mmol)および(I−j−3)(32mg、0.033mmol)の溶液に添加した。次いで、水(100μL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(3mg、0.015mmol)を添加し、反応混合物を摂氏50度で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中10%メタノール)により精製して、所望の化合物(I−k−3)を油状物(43.5mg、収率70%)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.33 (s, 9H), 1.52 (s,
9H), 1.71 - 1.87 (m, 18H), 1.97 (s, 9H), 2.20 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.15 (t, J=6.8
Hz, 2H), 3.43 - 3.52 (m, 28H), 3.58 (t, J=6.3 Hz, 6H), 3.67 (s, 6H), 3.86 (d,
J=8.3 Hz, 3H), 3.97 (dd, J=6.0, 1.8 Hz, 3H), 4.14 - 4.22 (m, 5H), 4.58 (s, 6H),
4.78 (s, 8H), 4.91 (d, J=14.6 Hz, 3H), 4.97 (d, J=14.6 Hz, 3H), 5.07 (s, 2H),
5.24 (d, J=2.0 Hz, 3H), 7.26 - 7.38 (m, 5H), 7.98 (s, 3H);
13C NMR
(100 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 22.7 (3C), 26.9 (3C), 27.7, 28.4 (3C), 31.1 (3C), 31.2 (3C),
31.3 (3C), 35.2, 41.3, 51.0 (3C), 56.3 (3C), 61.8, 64.9 (3C), 67.5 (3C), 68.7
(3C), 68.8 (3C), 68.9 (3C), 69.0 (4C), 69.6 (3C), 69.7 (3C), 70.0 (3C), 76.3
(3C), 76.6 (3C), 81.5 (3C), 102.5 (3C), 112.8 (3C), 127.2 (3C), 129.0 (2C),
129.1, 129.7 (2C), 138.6, 146.4 (3C), 159.0, 173.5 (3C), 175.6; HRMS (ESI): C
88H
138N
14O
30
(m/z) [M + H]
+の計算値1871.9776, 実測値1871.9713.
【0143】
【化29】
化合物(I−k−2)または(I−k−3)(0.068mmol)を、酢酸、メタノールおよび水の混合物(それぞれ2.5〜3mL、0.6〜0.9mL、0.6〜0.9mL)に溶解し、摂氏70度で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンと2回共蒸発させた。得られた粗物質をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
【0144】
【化30】
丸底フラスコ内で、化合物(I−l−2)または(I−l−3)(1当量)をメタノールに溶解し(0.01M)、フラスコを窒素でフラッシュした。炭素上パラジウム(10%、0.7当量)を添加し、フラスコを窒素で、次いで水素でフラッシュした。反応混合物を水素雰囲気下(水素を充填したバルーンを使用した)室温で24時間撹拌した。パラジウムを、0.45μm PTFE Acrodisc Crを使用して濾過し、メタノールで1回すすいだ。溶媒を蒸発させた。
【0145】
(実施例13)
粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラム上に注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸、40分間で(2:98:0.1)から(22:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された34.7〜35.6分の画分をプールし、蒸発させて、12.8mgの(13)を油状物(2ステップにわたって収率17%)として得た;
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.73 - 1.87 (m, 12H),
1.88 - 1.96 (m, 2H), 1.98 (s, 6H), 2.39 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.98 (t, J=7.4 Hz,
2H), 3.42 (d, J=8.5 Hz, 2H), 3.45 - 3.55 (m, 24H), 3.59 (t, J=6.3 Hz, 4H), 3.71
- 3.75 (m, 4H), 3.77 (d, J=8.3 Hz, 2H), 3.96 - 4.02 (m, 2H), 4.13 - 4.20 (m,
1H), 4.58 (s, 4H), 4.91 - 4.95 (m, 4H), 5.20 (d, J=1.5 Hz, 2H), 7.98 (s, 2H);
HRMS (ESI): C
49H
84N
10O
19 (m/z) [M +
H]
+の計算値1117.5987, 実測値1117.5977.
【0146】
(実施例14)
粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラム上に注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸、40分間で(2:98:0.1)から(42:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された24.7〜25.6分の画分をプールし、蒸発させて、5.5mgの(14)を油状物(2ステップにわたって収率10%)として得た;
1H NMR (500 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.75 - 1.86 (m, 18H),
1.87 - 1.94 (m, 2H), 1.98 (s, 9H), 2.37 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.98 (t, J=7.4 Hz,
2H), 3.43 (d, J=8.5 Hz, 3H), 3.46 - 3.53 (m, 31H), 3.59 (t, J=6.3 Hz, 6H), 3.68
(s, 6H), 3.72 - 3.76 (m, 5H), 3.77 (d, J=8.3 Hz, 3H), 3.97 - 4.02 (m, 3H), 4.59
(s, 6H), 4.90 - 4.96 (m, 6H), 5.20 (d, J=1.2 Hz, 3H) 7.98 (s, 3H); HRMS (ESI):
C
71H
120N
14O
28 (m/z) [M + H]
+の計算値1617.8469, 実測値1617.8415.
【0147】
実施例(15)および(16);Alexa fluor(登録商標)647(AF647)コンジュゲート
【0148】
【化31】
Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステルは、Invitrogen製であった(カタログ番号A−20106)。分子量は約1250であるとInvitrogenにより報告された。Alexa647標識化合物の分子量は、LCMSからのAlexa Fluor 647カルボン酸スクシンイミジルエステルの955.07の[M+H]
+実測値に基づいて推定した。λ
max650に対する吸光係数は約270000±20000であり、これはバッチごとに異なる。
HPLC精製のための一般的手順:
分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸、40分間で(2:98:0.1)から(22:78:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールし、蒸発させた。
【0149】
(実施例15)
ジメチルスルホキシド(200μL)中の化合物(13)(4.5mg、4μmol)の溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4μmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10μL、10当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間振とうし、次いで分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=37.3〜39分)。4.0mgの(15)を得た(収率50%)。溶液を等分し、真空遠心分離器内で蒸発させ、生成物を摂氏4度で貯蔵した。MS (ESI) [M + H]
+の計算値(m/z) 約1955, 実測値 1955.32。
【0150】
(実施例16)
ジメチルスルホキシド(200μL)中の化合物(14)(5.2mg、3.2μmol)の溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4μmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10μL、10当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間振とうし、次いで分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=24.3〜25.3分)。4.0mgの(16)を得た(収率51%)。溶液を等分し、真空遠心分離器内で蒸発させ、生成物を4℃で貯蔵した。MS (ESI) [M + H]
+の計算値(m/z) 約2455, 実測値 2456.90。
【0151】
実施例(17)〜(21)にアクセスするための一般的なアルキル化/脱保護条件:
ジクロロメタン中の(I−e−1)の溶液に、所望のヨードアルキル、硫酸水素テトラブチルアンモニウムおよび12.5M水酸化ナトリウム水溶液を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、水およびジクロロメタンで希釈し、水相をジクロロメタンでさらに2回抽出した。合わせた有機層を1M塩酸の水溶液、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた物質は、粗製のまま次の反応に持ち込むか、またはシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを使用して精製することができる。得られた物質を酢酸/メタノール/水の混合物(3:1:1v/v)に溶解し、溶液を摂氏60〜70度に終夜加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと2回共蒸発させ、粗物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーまたは逆相クロマトグラフィーにより精製した。
【0152】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(エトキシメチル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(17)
【0153】
【化32】
(17)は、ヨードエタン(20当量)を使用して、上記の一般的手順に記載されている通りに合成した。粗生成物をメタノールに溶解し、これに活性炭を添加した。混合物を15分間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含有する画分を収集し、減圧下で濃縮した。粗物質に酢酸エチル/メタノール(15:1)を添加し、その結果として沈殿物を得、これを濾過して、9.1mg(収率32%)の所望の生成物を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 5.23 (d, J=1.5 Hz, 1
H), 3.97 (dd, J=9.7, 1.4 Hz, 1 H), 3.94 (d, J=9.3 Hz, 1 H), 3.88 (d, J=4.3 Hz,
1 H), 3.79 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 3.73 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J=8.1
Hz, 1 H), 3.60 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.59 (dq, J=9.6, 7.1 Hz, 1 H), 3.55 (dq,
J=9.6, 7.1 Hz, 1 H), 2.00 (s, 3 H), 1.19 (t, J=6.9 Hz, 3 H). LCMS (APCI)
m/z: 262.1 [M+H] (100 %).
【0154】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(プロポキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(18)
【0155】
【化33】
(18)は、ヨードプロパン(20当量)を使用して、上記の一般的手順に記載されている通りに合成した。粗生成物を、酢酸エチル/メタノール(15:2)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを使用して精製して、13.9mg(収率80%)の所望の生成物を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 5.23 (d, J=1.5 Hz, 1
H), 3.97 (dd, J=9.7, 1.4 Hz, 1 H), 3.95 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.89 (d, J=4.3 Hz,
1 H), 3.79 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 3.73 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J=8.1
Hz, 1 H), 3.59 (d, J=9.3 Hz, 1 H), 3.49 (dt, J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.46 (dt,
J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 2.01 (s, 3 H), 1.60 (qt, J=7.4, 6.5 Hz, 2 H), 0.94 (t,
J=7.4 Hz, 3 H). LCMS (APCI) m/z: 276.2 [M+H] (100 %).
【0156】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(ブトキシメチル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(19)
【0157】
【化34】
(19)は、ヨードブタン(20当量)を使用して、上記の一般的手順に記載されている通りに合成した。所望の粗生成物を、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを使用して精製して、18mg(収率100%)の所望の生成物を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 5.23 (d, J=1.3 Hz, 1
H), 3.97 (dd, J=9.6, 1.3 Hz, 1 H), 3.94 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.88 (d, J=4.3 Hz,
1 H), 3.79 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 3.73 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J=7.8
Hz, 1 H), 3.59 (d, J=9.3 Hz, 1 H), 3.54 (dt, J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.50 (dt,
J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 2.00 (s, 3 H), 1.52 - 1.61 (m, 2 H), 1.34 - 1.45 (m, 2 H),
0.95 (t, J=7.3 Hz, 3 H). LCMS (APCI) m/z: 290.2 [M+H] (100 %).
【0158】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−[(ペンチルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(20)
【0159】
【化35】
(20)は、ヨードペンタン(20当量)を使用して、上記の一般的手順に記載されている通りに合成した。所望の粗生成物を、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを使用して精製して、17mg(収率68%)の所望の生成物を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 5.23 (d, J=1.5 Hz, 1
H), 3.97 (dd, J=9.8, 1.3 Hz, 1 H), 3.94 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.88 (d, J=4.3 Hz,
1 H), 3.79 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 3.73 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J=8.1
Hz, 1 H), 3.59 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.53 (dt, J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.49 (dt,
J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 2.01 (s, 3 H), 1.53 - 1.63 (m, 2 H), 1.29 - 1.41 (m, 4 H),
0.89 - 0.97 (m, 3 H). LCMS (APCI) m/z: 304.1 [M+H] (100 %).
【0160】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−1−[(ヘキシルオキシ)メチル]−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(21)
【0161】
【化36】
(21)は、ヨードヘキサン(20当量)を使用して、上記の一般的手順に記載されている通りに合成した。所望の粗生成物を、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを使用して精製して、56mgの生成物を油状物として得た。この物質を、逆相クロマトグラフィーを使用して再精製して、7.1mg(収率15%)の所望の生成物を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 5.23 (d, J=1.5 Hz, 1
H), 3.96 (dd, J=10.1, 1.3 Hz, 1 H), 3.94 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.88 (d, J=4.3 Hz,
1 H), 3.79 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 3.73 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J=8.1
Hz, 1 H), 3.59 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.53 (dt, J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.49 (dt,
J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 2.00 (s, 3 H), 1.53 - 1.62 (m, 2 H), 1.27 - 1.50 (m, 6 H),
0.89 - 0.97 (m, 3 H). LCMS (APCI) m/z: 318.1 [M+H] (100 %).
【0162】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(22)
【0163】
【化37】

ジクロロメタン(3mL)中の(I−e−1)の溶液にピリジン(0.3mL、4mmol)を添加し、混合物を摂氏−20度に冷却し、ジクロロメタン(0.6mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.047mL、0.28mmol)を添加した。反応混合物を1時間かけて摂氏−10度に加温し、ジクロロメタンで希釈し、1M塩酸の水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の粗物質を得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。摂氏0度に冷却したN,N−ジメチルホルムアミド中の2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−オール(207mg、0.994mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(39.9mg、1.0mmol)を添加し、反応混合物を10分間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の上記の粗製((3aR,4R,7S,8R,8aR)−8−アセトアミド−2,2−ジメチルテトラヒドロ−4,7−エポキシ[1,3]ジオキソロ[4,5−d]オキセピン−4(5H)−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネートを滴下添加し、反応混合物を摂氏0度で25分間撹拌した。反応物をメタノールでクエンチし、反応混合物を5分間撹拌した。次いで、得られた混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。水層をジクロロメタンでさらに2回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗物質を、酢酸エチル/メタノール(15:2)で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、85mg(100%)の所望の生成物を得た。酢酸/メタノール/水の混合物(3.9:1.3:1.3v/v)中のN−((3aR,4S,7S,8R,8aR)−2,2−ジメチル−4−(2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル)ヘキサヒドロ−4,7−エポキシ[1,3]ジオキソロ[4,5−d]オキセピン−8−イル)アセトアミド(85mg、0.18mmol)の溶液を、摂氏70度に終夜加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗物質をトルエンと2回共蒸発させ、10%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、15mgの所望の生成物(22)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 5.22 (d, J=1.3 Hz, 1
H), 3.96 (d, J=9.6 Hz, 1 H), 3.95 (dd, J=9.9, 1.3 Hz, 1 H), 3.89 (d, J=4.3 Hz,
1 H), 3.78 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 3.59 - 3.74 (m, 17 H), 3.53 - 3.56 (m, 2 H),
3.36 (s, 3 H), 1.99 (s, 3 H). LCMS (APCI) m/z: 424.2 [M+H] (13 %), 441.3
[M+NH
4] (100 %).
【0164】
(1R,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−1−(((4−ブロモベンゾイル)オキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジイルビス(4−ブロモベンゾエート)(23)
【0165】
【化38】
室温で冷却した無水N,N−ジメチルホルムアミド(500μL)中の(3)(9mg)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(34μL)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(4.3mg)、続いてp−ブロモベンゾイルクロリド(44mg)を添加し、得られた混合物を室温で4.5時間撹拌した。水を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を0.5M塩酸水溶液およびブラインで連続的に洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮し、粗物質を、ヘプタン中0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、23mgの生成物(23)(収率80%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ (ppm) 7.89 - 7.95
(m, 2 H), 7.78 - 7.84 (m, 2 H), 7.54 - 7.66 (m, 6 H), 7.41 - 7.46 (m, 2 H),
5.87 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 5.80 (d, J=4.3 Hz, 1 H), 5.60 (d, J=1.1 Hz, 1 H), 5.44
(dd, J=10.2, 4.5 Hz, 1 H), 4.54 - 4.64 (m, 3 H), 4.15 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 3.93
(d, J=8.6 Hz, 1 H), 1.95 (s, 3 H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ ppm 170.6, 165.6, 165.0, 164.9, 132.1, 131.9, 131.8, 131.4, 131.2,
131.2, 129.3, 129.0, 128.9, 127.7, 127.5, 127.4, 101.8, 81.6, 69.5, 68.8, 68.4,
62.5, 52.7, 23.2.メタノールおよびヘプタンを溶媒として使用する蒸気拡散技術により、単結晶を得た。単結晶X線解析:データ収集は室温にてBruker APEX回折計で行った。データ収集は、それぞれ0.5ステップで低角度での3回および高角度での3回のオメガスキャンからなるものであった。加えて、2回のファイスキャンを収集して、吸収補正の質を改善した。構造は非欠面双晶であり、第2のドメインを無視することにより精密化した。空間群P2(1)においてSHELXソフトウェアスイート(SHELXTL、バージョン5.1、Bruker AXS、1997を参照)を使用する直接法により、構造を解明した。その後、構造を完全行列最小二乗法(full−matrix least squares method)により精密化した。異方性変位パラメーターを使用して、すべての非水素原子を見出し、精密化した。窒素上にある水素原子はこの位置に置き、合理的な位置に拘束した。残りの水素原子は算出された位置に置き、その担体原子に乗せた。最終精密化は、すべての水素原子についての等方性変位パラメーターを包含するものであった。尤度法(R.W.W.Hooftら、J.Appl.Cryst.、41、96〜103(2008))を使用する絶対構造の解析を、PLATON(A.L.Spek、J.Appl.Cryst.、36、7〜13(2003))を使用して行った。結果は、絶対構造が正確に割り当てられたことを示す。方法は、構造が正確である確率が100.0であると算出する。Hooftパラメーターは、0.013のesdで0.036として報告される。加えて、Flackパラメーターは、0.04のesdで0.03である。最終R指数は5.6%であった。最終差フーリエは、欠落したまたは間違って配置された電子密度がないことを明らかにした。関連する結晶、データ収集および精密化を、表1および
図1に要約する。
【0166】
【表1】
【0167】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン(l−m−1)
【0168】
【化39】
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール(1)(445mg、2.05mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、410mg、10.2mmol)を室温で添加した。反応物は非常に濃厚になり、十分に撹拌できなかった。追加の5mLのN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、反応物を室温で30分間撹拌した後、臭化ベンジル(1.23mL、10.2mmol)を滴下添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 40gシリカゲルカラム)を使用し、0〜30%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(890.0mg、89.1%)を得た。方法C: 3分間実行 LRMS [M+Na = 510]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.07-7.52 (m, 15H), 5.31 (s, 1H), 4.81 (d, J=5.1 Hz,
1H), 4.78 (d, J=5.5 Hz, 1H), 4.68-4.74 (m, 1H), 4.47-4.51 (m, 1H), 4.46 (d,
J=6.6 Hz, 1H), 4.35-4.42 (m, 1H), 4.12 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.87-3.91 (m, 2H),
3.86 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.62 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.58 (d, J=9.4 Hz, 1H), 3.46
(d, J=8.6 Hz, 1H)
【0169】
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)
【0170】
【化40】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン(l−m−1)(310mg、0.64mmol)、トリフェニルホスフィン(334mg、1.27mmol)、水(92mg、5.1mmol)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物を、65℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム上に装填した。ヘプタン中20%から80%の酢酸エチルの勾配で溶出するクロマトグラフィーにより、表題生成物を無色ガム状物(210mg、72%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.20-7.37 (m, 15H), 5.29 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.90 (d,
11.5 Hz, 1H), 4.79 (d, J=11.5 Hz, 1H), 4.57 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.56 (d, J=12.1
Hz, 1H), 4.43 (d, J=12.1Hz, 1H), 4.39 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.97 (d, J=3.9 Hz,
1H), 3.90 (d, J=9.0 Hz, 1H), 3.69 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.59 (d, J=8.2 Hz, 1H),
3.42 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.37 (dd, J=9.4, 3.5 Hz, 1H), 3.07 (dd, J=9.4, 1.2 Hz,
1H);
13C NMR (クロロホルム-d) δ: 131.8, 131.6, 131.5, 128.2, 128.2, 128.1, 128.1, 128.0, 127.7,
127.6, 127.6, 127.4, 103.5, 82.6, 80.3, 74.5, 73.3, 73.1, 72.2, 69.9, 69.3,
55.1; LCMS (ES+): 1.18分, 484.2 (M+Na)
+.
【0171】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(l−n−2)
【0172】
【化41】
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(25mg、0.054mmol)、ピリジン(43mg、0.54mmol)および2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)の撹拌混合物に、無水酢酸(46mg、0.43mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチルと水との間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20%から60%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題生成物を白色固体(20mg、73%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.24-7.43 (m, 15H), 5.35 (d, J=1.2 Hz, 1H), 5.06 (d,
J=8.6 Hz, 1H), 4.96 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.74 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.58 (d, J=11.3
Hz, 1H), 4.42 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.30-4.36 (m, 1H), 4.04 (d,
J=3.9 Hz, 1H), 3.96 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.67-3.70 (m, 1H), 3.58-3.61 (m, 1H),
3.41-3.47 (m, 2H), 1.87 (s, 3H);
13C NMR (クロロホルム-d) δ: 170.0, 138.2, 137.8, 137.4, 128.7,
128.5, 128.4, 128.3, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.8, 101.6, 82.8, 75.7,
75.0, 73.8, 73.2, 71.5, 70.1, 69.5, 53.5, 23.3; LCMS (ES+): 1.87分, 526.3 (M+Na)
+.
【0173】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1−n−3)
【0174】
【化42】
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(75mg、0.16mmol)、ピリジン(129mg、1.62mmol)および2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)の撹拌混合物に、トリフルオロ酢酸無水物(102mg、0.49mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチルと水との間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から40%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題生成物を白色固体(60mg、66%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.25-7.42 (m, 15H), 5.91 (d, J=8.6 Hz, 1H), 5.35 (d,
J=1.2 Hz, 1H), 4.95 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.72 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.58 (d,
J=11.3 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.40 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.36 (t, J=9.8 Hz, 1H),
4.08 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.96 (d, J=9.0 Hz, 1H), 3.68-3.72 (m, 1H), 3.60-3.63
(m, 1H), 3.50 (dd, J=10.0, 3.7 Hz, 1H), 3.45 (d, J=8.6 Hz, 1H);
13C
NMR (クロロホルム-d) δ: 137.9, 137.1,
136.1, 128.9, 128.5, 128.5, 128.4, 128.4, 128.1, 128.1, 128.1, 127.9, 100.6,
83.0, 75.0, 74.9, 73.8, 72.7, 71.4, 70.3, 69.2, 54.1;
19F NMR (クロロホルム-d) δ: -75.7 (s); LCMS (ES-): 2.11分, 556.2 (M-H)
-.
【0175】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}メタンスルホンアミド(1−n−4)
【0176】
【化43】
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(50mg、0.11mmol)、トリエチルアミン(0.100mL、0.72mmol)および2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)の撹拌混合物に、メタンスルホニルクロリド(0.025mL、0.33mmol)を0℃で滴下添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から50%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題生成物を白色固体(58mg、65%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.22-7.41 (m, 15H), 5.43 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.93 (d,
J=11.3 Hz, 1H), 4.79 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.62 (br.s., 1H), 4.56 (d, J=11.7 Hz,
1H), 4.54 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.41 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.37 (d, J=12.1 Hz, 1H),
4.05 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.92 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.74 (d, J=8.6 Hz, 1H),
3.68-3.72 (m, 1H), 3.62 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.54 (dd, J=10.0, 3.7 Hz, 1H), 3.44
(d, J=9.0 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H);
13C NMR (クロロホルム-d) δ: 138.0, 137.3, 137.2, 128.7(2),
128.5(2), 128.4(2), 128.3, 128.1(2), 128.1, 127.9(2), 127.8(2), 102.7, 82.9,
77.2, 77.1, 75.0, 73.7, 73.5, 72.8, 70.2, 69.3, 57.7, 41.2;; LCMS (ES-): 1.97分, 538.3 (M-H)
-.
【0177】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}プロパンアミド(1−n−5)
【0178】
【化44】
テトラヒドロフラン(1mL)中のプロピオン酸(23mg、0.31mmol)の撹拌混合物に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(33mg、0.20mmol)を室温で一度に添加し、透明溶液を室温で3時間撹拌した。トリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)および(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(47mg、0.10mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)および水(2mL)の間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から50%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題生成物を白色固体(43mg、82%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.03-7.58 (m, 15H), 5.35 (s, 1H), 5.09 (d, J=8.2 Hz,
1H), 4.95 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.72 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.57 (d, J=11.3 Hz, 1H),
4.43 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 4.31-4.38 (m, 1H), 4.04 (d, J=3.9 Hz,
1H), 3.95 (d, J=9.0 Hz, 1H), 3.68 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.59 (d, J=8.2 Hz, 1H),
3.44-3.49 (m, 1H), 3.44 (d, J=8.6 Hz, 1H), 2.08 (q, J=7.4 Hz, 2H), 1.11 (t,
J=7.6 Hz, 3H) ;
13C NMR (クロロホルム-d) δ: 173.5, 138.1, 137.8, 137.4, 128.6, 128.5, 128.3, 128.3, 128.2,
128.1, 128.0, 128.0, 127.7, 101.6, 82.7, 75.7, 74.9, 73.7, 73.2, 71.5, 70.1,
69.4, 53.3, 29.6, 9.5; LCMS (ES-): 1.94分, 516.4 (M-H)
-;
LCMS (AP+): 1.94分, 518.5 (M+H)
+.
【0179】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−3,3,3−トリフルオロプロパンアミド(1−n−6)
【0180】
【化45】
テトラヒドロフラン(1mL)中の3,3,3−トリフルオロプロピオン酸(39mg、0.31mmol)の撹拌混合物に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(33mg、0.20mmol)を室温で一度に添加し、透明溶液を室温で3時間撹拌した。トリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)および(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(47mg、0.10mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)および水(2mL)の間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から50%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーに供して、表題生成物を白色固体(40mg、69%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.24-7.42 (m, 15H), 5.37 (d, J=8.6 Hz, 1H), 5.35 (d,
J=1.6 Hz, 1H), 4.95 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.71 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.56 (d,
J=11.3 Hz, 1H), 4.45 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.35-4.40 (m, 1H), 4.05
(d, J=3.5 Hz, 1H), 3.95 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.71 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.61 (d,
J=8.2 Hz, 1H), 3.50 (dd, J=10.0, 3.7 Hz, 1H), 3.45 (d, J=8.6 Hz, 1H), 2.92 (q,
J=10.5 Hz, 2H);
13C NMR (クロロホルム-d) δ: 162.3, 138.0, 137.6, 137.3, 128.7, 128.5, 128.4, 128.3, 128.3,
128.2, 128.0, 128.0, 127.8, 101.1, 82.8, 75.8, 75.0, 73.7, 73.2, 71.9, 70.2,
69.3, 54.0, 41.7;
19F NMR (クロロホルム-d) δ: -62.8 (s); LCMS (ES-): 2.05分, 570.3 (M-H)
-.
【0181】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−2,2−ジフルオロアセトアミド(1−n−7)
【0182】
【化46】
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中のジフルオロ酢酸(29mg、0.31mmol)の撹拌混合物に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(33mg、0.20mmol)を室温で一度に添加し、透明溶液を室温で3時間撹拌した。トリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)および(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(47mg、0.10mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)および水(2mL)の間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から50%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーに供して、表題生成物を白色固体(32mg、58%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.14-7.47 (m, 15H), 6.02 (d, J=8.6 Hz, 1H), 5.83 (t,
J=54.2 Hz, 1H), 5.35 (s, 1H), 4.96 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.73 (d, J=12.5 Hz, 1H),
4.58 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.45 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.34-4.40 (m,
1H), 4.08 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.96 (d, J=9.0 Hz, 1H), 3.67-3.75 (m, 1H),
3.59-3.65 (m, 1H), 3.53 (dd, J=9.8, 3.9 Hz, 1H), 3.46 (d, J=8.6 Hz, 1H);
13C
NMR (クロロホルム-d) δ: 162.6, 138.0,
137.3, 128.8, 128.5, 128.4, 128.3, 128.1, 128.0, 127.8, 108.3 (t, J=253.1 Hz),
100.9, 82.9, 75.3, 75.0, 73.8, 72.9, 71.6, 70.2, 69.3, 53.5;
19F NMR
(クロロホルム-d) δ: -126.1 (d, J=53.1
Hz); LCMS (ES-): 2.05分, 538.2 (M-H)
-.
【0183】
tert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}カルバメート(l−n−8)
【0184】
【化47】
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(120mg、0.26mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(6.4mg、0.052mmol)およびテトラヒドロフラン(2mL)の撹拌混合物に、二炭酸ジ−tert−ブチル(113mg、0.52mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から40%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題生成物を白色固体(104mg、71%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.17-7.45 (m, 15H), 5.35 (s, 1H), 4.97 (d, J=11.3
Hz, 1H), 4.74 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.57 (d, J=11.3 Hz, 2H), 4.47 (d, J=7.0 Hz,
1H), 4.39 (s, 2H), 4.09 (br. s., 1H), 4.01 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.93 (d, J=9.0
Hz, 1H), 3.63-3.71 (m, 1H), 3.54-3.62 (m, 1H), 3.38-3.48 (m, 2H), 1.47 (s, 9H);
13C NMR (クロロホルム-d) δ:
155.2, 138.2, 137.8, 137.4, 128.5, 128.4, 128.3, 128.3, 128.0, 127.9, 127.8,
127.7, 102.2, 82.8, 79.4, 74.8, 73.7, 73.4, 72.0, 70.0, 69.4, 54.6, 31.9, 28.4;
LCMS (AP+): 2.25分, 462.2 (M-Boc+H)
+.
【0185】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]プロパンアミド(25)
【0186】
【化48】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)プロピオンアミド(1−n−5)(42mg、0.081mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上10%Pd(20mg)および2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。水(0.2ml)を添加し、混合物全体をシリカゲル上に装填し、ロータリーエバポレーター上で乾燥させた。物質を、ジクロロメタン中4%から15%のメタノールの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題化合物を無色ガム状物(12mg、60%)として得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.21 (d, J=1.6 Hz, 1H), 3.95 (dd, J=10.1, 1.2 Hz,
1H), 3.92 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.87 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.81 (d, J=11.3 Hz, 1H),
3.75 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.71-3.76 (m, 2H), 3.68 (d, J=8.2 Hz, 1H),, 3.35 (s,
1H), 2.26 (q, J=7.4 Hz, 2H), 1.13 (t, J=7.4 Hz, 3H);
13C NMR (メタノール-d
4) δ: 177.7, 102.6, 84.9, 70.4,
69.1, 69.0, 61.9, 56.0, 30.0, 10.3; LCMS (AP+): 0.25分,
248.2 (M+H)
+.
【0187】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(24)
【0188】
【化49】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1−n−3)(20mg、0.036mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上10%Pd(20mg)および2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。水(0.2ml)を添加し、混合物全体をシリカゲル上に装填し、ロータリーエバポレーター上で乾燥させた。物質を、ジクロロメタン中4%から15%のメタノールの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題化合物を無色ガム状物(7.2mg、69%)として得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.25 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.02 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.90
(d, J=7.0 Hz, 1H), 3.88-3.95 (m, 2H), 3.82 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.78 (d, J=7.8
Hz, 1H), 3.71 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.35 (s, 1H);
13C NMR (メタノール-d
4) δ: 159.8, 102.3, 85.5, 70.8,
69.7, 68.4, 62.2, 57.4;
19F NMR (クロロホルム-d) δ: -77.0 (s); LCMS (AP+): 0.42分, 288.2 (M+H)
+.
【0189】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]メタンスルホンアミド(26)
【0190】
【化50】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)メタンスルホンアミド(1−n−4)(19mg、0.035mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上10%Pd(20mg)および2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。水(0.2ml)を添加し、混合物全体をシリカゲル上に装填し、ロータリーエバポレーター上で乾燥させた。物質を、ジクロロメタン中4%から15%のメタノールの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題化合物を無色ガム状物(6.4mg、68%)として得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.26 (d, J=1.6 Hz, 1H), 3.91 (d, J=11.3 Hz, 1H),
3.87 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.80 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.73 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.68
(d, J=7.8 Hz, 1H), 3.66-3.71 (m, 1H), 3.37 (dd, J=9.8, 1.6 Hz, 1H),
3.35(s, 1H), 3.04 (s, 3H);
13C NMR (メタノール-d
4)
δ: 104.6, 85.1, 70.9, 69.8, 69.3, 62.0, 60.2, 41.7;
LCMS (ES-): 0.15分, 268.0 (M-H)
-.
【0191】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−2,2−ジフルオロアセトアミド(27)
【0192】
【化51】
5mLのマイクロ波バイアル内の2−プロパノール(1.0mL)およびテトラヒドロフラン(0.5mL)中のN−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−2,2−ジフルオロアセトアミド(1−n−7)(32.0mg、0.059mmol)の溶液に、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.2mL、2mmol)を添加し、続いて炭素上10%パラジウム(50%湿潤 wt/wt、20.0mg、0mmol)を添加した。バイアルを密封し、80℃に4時間加熱した。4時間後、TLC(10%メタノール/ジクロロメタン)は、反応が完了していないが所望の生成物は形成されていることを示した。追加の1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.2mL mg、2mmol)を添加し、反応物を再密封し、80℃に終夜(18時間)加熱した。合計22時間後、反応物をメタノールで希釈し、Life Sciences Acrodisc 25mmシリンジフィルターに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4gシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物を固体(5.0mg、固体、31%)として得た。方法C: 3分間実行 LRMS [M+Na = 292]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 6.06 (t, J=54.2 Hz, 1H), 5.25 (s, 1H), 4.02 (d,
J=9.4 Hz, 1H), 3.92 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.84-3.90 (m, 2H), 3.81 (d, J=11.7 Hz,
1H), 3.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.70 (d, J=8.2 Hz, 1H)
【0193】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−3,3,3−トリフルオロプロパンアミド(28)
【0194】
【化52】
5mLのマイクロ波バイアル内の2−プロパノール(1.0mL)およびテトラヒドロフラン(0.5mL)中のN−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−3,3,3−トリフルオロプロパンアミド(1−n−6)(40.0mg、0.070mmol)の溶液に、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.2mL、1.75mmol)を添加し、続いて炭素上10%パラジウム(50%湿潤 wt/wt.、20.0mg、0mmol)を添加した。バイアルを密封し、80℃に4時間加熱した。4時間後、反応物をメタノールで希釈し、Life Sciences Acrodisc 25mmシリンジフィルターに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4gシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物を固体(15.3mg、73%)として得た。LRMS [M+1 = 302].
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.23 (s, 1H), 3.99 (d, J=9.8 Hz, 1H), 3.92 (d,
J=11.3 Hz, 1H), 3.87 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.81 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.76 (d, J=8.2
Hz, 1H), 3.71-3.74 (m, 1H), 3.69 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.22 (qd, J=10.7, 2.5 Hz,
2H)
【0195】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−N−メチルアセトアミド(l−o−1)
【0196】
【化53】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)アセトアミド(l−n−2)(19mg、0.038mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)の撹拌混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液)を室温で一度に添加し、混合物を30分間撹拌した。ヨードメタン(16mg、0.11mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)および水(2mL)の間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から50%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題生成物を無色ガム状物(19mg、97%)として得た。回転異性体の混合物(3:1)。回転異性体1:
1H NMR (クロロホルム-d)
d: 7.21-7.43 (m, 15H), 5.37 (s, 1H), 4.93 (d, J=10.9 Hz, 1H), 4.65 (d, J=11.7
Hz, 1H), 4.54 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.50 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.37-4.45 (m, 2H),
4.15 (d, J=9.8 Hz, 1H), 4.09 (d, J=3.5 Hz, 1H), 3.93 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.85
(dd, J=10.1, 3.5 Hz, 1H), 3.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.64 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.45
(d, J=8.6 Hz, 1H), 2.80 (s, 3H), 2.19 (s, 3H)回転異性体2:
1H NMR (クロロホルム-d)
d: 7.21-7.43 (m, 15H), 5.27 (s, 1H), 5.12 (d, J=10.9 Hz, 1H), 4.94-4.98 (m,
1H), 4.74 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.56 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.46 (d, J=11.3 Hz, 1H),
4.37-4.46 (m, 2H), 4.14-4.17 (m, 1H), 3.97 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.82-3.89 (m,
2H), 3.79 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.60-3.63 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.08 (s, 3H);
13C
NMR (クロロホルム-d) d: 172.2, 138.0, 137.3, 137.2, 128.6,
128.5, 128.5, 128.4, 128.1, 128.0, 127.9, 127.9, 127.9, 127.8, 103.2, 83.2,
75.2, 74.1, 73.8, 73.7, 73.0, 72.4, 70.1, 69.2, 61.2, 28.0, 22.2; LCMS (AP+):
1.99分, 518.0 (M+H)
+.
【0197】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド(l−o−2)
【0198】
【化54】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)メタンスルホンアミド(1−n−4)(19mg、0.035mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)の撹拌混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液)を室温で一度に添加し、混合物を30分間撹拌した。ヨードメタン(16mg、0.11mmol)を室温で一度に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)および水(2mL)の間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%から50%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題生成物を無色ガム状物(11mg、56%)として得た。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 7.25-7.39 (m, 15H), 5.39 (d, J=0.8 Hz, 1H), 4.93 (d,
J=11.7 Hz, 1H), 4.80 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.58 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.45 (d,
J=11.7 Hz, 1H), 4.43 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.41 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.21 (d,
J=3.5 Hz, 1H), 4.18 (d, J=10.5 Hz, 1H), 3.98 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.87 (dd,
J=10.5, 3.9 Hz, 1H), 3.82 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.62 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.45 (d,
J=9.0 Hz, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.68 (s, 3H);
13C NMR (クロロホルム-d) δ: 138.1, 137.3, 136.8, 128.7, 128.5,
128.4, 128.4, 128.1, 128.1, 128.0, 127.8, 104.6, 82.9, 74.9, 73.8, 73.5, 73.3,
71.6, 70.3, 69.4, 59.7, 37.5, 29.5; LCMS (AP+): 2.08分,
575.8 (M+Na)
+.
【0199】
tert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}メチルカルバメート(l−o−3)
【0200】
【化55】
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中のtert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}カルバメート(l−n−8)(100mg、0.178mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、8.55mg、0.214mmol)を室温で添加した。反応物を1時間撹拌した後、ヨードメタン(0.055mL、0.89mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。24時間後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(78mg、76%)を得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 598]。
1H NMR(化合物は2つの回転異性体の約1:1の混合物である)
回転異性体1:
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 7.08-7.48 (m, 15H), 5.26 (s, 1H), 4.83-4.90 (m, 1H), 4.73 (d,
J=11.7 Hz, 1H), 4.47-4.58 (m, 3H), 4.36-4.47 (m, 2H), 4.21 (d, J=3.5 Hz, 1H),
3.98 (dd, J=10.7, 3.3 Hz, 1H), 3.92 (d, J=8.2 Hz, 2H), 3.61 (d, J=7.8 Hz, 1H),
3.47 (dd, J=8.6, 3.9 Hz, 1H), 2.75 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
回転異性体2:
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 7.08-7.48 (m, 15H), 5.21 (s, 1H), 4.83-4.90 (m, 1H), 4.73 (d,
J=11.7 Hz, 1H), 4.47-4.58 (m, 3H), 4.36-4.47 (m, 2H), 4.21 (d, J=3.5 Hz, 1H),
3.98 (dd, J=10.7, 3.3 Hz, 1H), 3.92 (d, J=8.2 Hz, 2H), 3.61 (d, J=7.8 Hz, 1H),
3.47 (dd, J=8.6, 3.9 Hz, 1H), 2.70 (s, 3H), 1.44-1.52 (m, 9H)
【0201】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−N−メチルアセトアミド(29)
【0202】
【化56】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)−N−メチルアセトアミド(l−o−1)(19mg、0.037mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上10%Pd(20mg)および2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。水(0.2ml)を添加し、混合物全体をシリカゲル上に装填し、ロータリーエバポレーター上で乾燥させた。物質を、ジクロロメタン中4%から15%のメタノールの勾配で溶出するシリカゲルカラム上で精製して、表題化合物を無色ガム状物(4.3mg、47%)として得た。
1H NMR(回転異性体の約1:1の混合物)
回転異性体1:
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 5.20 (s, 1H), 4.65 (d, J=10.5 Hz, 1H), 4.02-4.09 (m, 1H),
3.89-3.98 (m, 2H), 3.84 (s, 1H), 3.78-3.82 (m, 1H), 3.68 (s, 1H), 3.11 (s, 3H),
2.15 (s, 3H)
回転異性体2:
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 5.37 (s, 1H), 4.02-4.09 (m, 1H), 3.89-3.98 (m, 3H), 3.84-3.87 (m,
1H), 3.79-3.83 (m, 1H), 3.71 (d, J=8.2 Hz, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.15 (s, 3H)
13C NMR
(メタノール-d
4) δ: 175.4,
104.6, 85.8, 71.3, 69.7, 66.2, 62.3, 59.1, 28.8, 22.7; LCMS (ES-): 0.41分, 246.2 (M-H)
-.
【0203】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド(30)
【0204】
【化57】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)−N−メチルメタンスルホンアミド(l−o−2)(11mg、0.020mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上10%Pd(20mg)および2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。水(0.2ml)を添加し、混合物全体をシリカゲル上に装填し、ロータリーエバポレーター上で乾燥させた。ジクロロメタン中4%から15%のメタノールの勾配で溶出するシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーにより、表題化合物を無色ガム状物(2.9mg、51%)として得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.26 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.00-4.05 (m, 1H), 3.92-3.96
(m, 1H), 3.89-3.91 (m, 1H), 3.84 (d, J=1.2 Hz, 1H), 3.77-3.83 (m, 2H), 3.68 (d,
J=7.8 Hz, 1H), 3.35 (s, 3H), 2.93 (s, 3H);
13C NMR (メタノール-d
4) δ: 106.1, 85.5, 71.5, 69.7,
65.9, 62.6, 62.2, 37.8, 30.4; LCMS (ES-): 0.42分, 282.0
(M-H)
-.
【0205】
tert−ブチル[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]メチルカルバメート(31)
【0206】
【化58】
5mLのマイクロ波バイアル内の2−プロパノール(1.0mL)およびテトラヒドロフラン(0.5mL)中のtert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}メチルカルバメート(l−o−3)(75mg、0.13mmol)の溶液に、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.18mL、1.56mmol)を添加し、続いて炭素上10%パラジウム(50%湿潤 wt/wt.、20.0mg)を添加した。バイアルを密封し、80℃に4時間加熱した。4時間後、TLC(10%メタノール/ジクロロメタン)は、反応が完了していないが所望の生成物は形成されていることを示した。追加の1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.18mL、1.6mmol)を添加し、反応物を再密封し、80℃に終夜(18時間)加熱した。合計22時間後、反応物をメタノールで希釈し、Life Sciences Acrodisc 25mmシリンジフィルターに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4gシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(29.0mg、73%)を固体として得た。方法C: 3分間実行 LRMS [M+Na = 328]。化合物は2つの回転異性体の約1:1の混合物である:
回転異性体1:
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 5.22 (br. s., 1H), 4.19 (d, J=10.6 Hz, 1H), 4.00 (d, J=10.6 Hz,
1H), 3.90-3.95 (m, 2H), 3.77-3.82 (m, 2H), 3.67 (d, J=7.6 Hz, 1H), 2.94 (s,
3H), 1.47 (s, 9H)
回転異性体2:
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 5.21 (br. s., 1H), 4.05-4.10 (m, 1H), 4.00 (d, J=10.6 Hz, 1H),
3.90-3.95 (m, 2H), 3.77-3.82 (m, 2H), 3.67 (d, J=7.6 Hz, 1H), 2.94 (s, 3H),
1.47 (s, 9H)
【0207】
(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(ヒドロキシメチル)−4−(メチルアミノ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール塩酸塩(32)
【0208】
【化59】
ジクロロメタン(5.0mL)中のtert−ブチル[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]メチルカルバメート(31)(25.3mg、0.0829mmol)の溶液に、ジオキサン中4.0M塩化水素(0.518mL、2.07mmol)を添加し、反応物を室温で48時間撹拌した。48時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を酢酸エチル(5mL)で洗浄し、それにより固体が生成され、ヘプタン(10mL)で希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物を固体(30.0mg、130%)として得た。方法C: 3分間実行 LRMS [M+1 = 206]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.63 (s, 1H), 3.90-3.97 (m, 3H), 3.84 (s, 2H), 3.78
(d, J=8.2 Hz, 1H), 3.10-3.20 (m, 1H), 2.84 (s, 3H)
【0209】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−3)
【0210】
【化60】
ジクロロメタン(30.0mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(I−e−1)(1200mg、4.39mmol)および13−ヨード−1−フェニル−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン
【0211】
【化61】
(Synthetic Metals、162(23)、2163〜2170;2012を参照;7000mg、17.76mmol)の溶液に、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(2290mg、6.60mmol)を添加し、続いて12.5M水酸化ナトリウム水溶液(30.0mL、380mmol)を添加した。反応物を室温で64時間撹拌した。64時間後、反応物を水およびジクロロメタンで希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタンでさらに2回抽出した。合わせた有機層を1N塩酸で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質を酢酸エチル(50mL)に添加し、30分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(ISCO RediSep Gold 80gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出し、続いて直ちに0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(1267mg、53.5%)を得た。方法C: 1.5分間実行 LRMS [M+Na = 562]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.13-7.45 (m, 5H), 5.22 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.55 (s,
2H), 4.30 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.15 (t, J=6.4 Hz, 1H), 3.89-3.97 (m, 2H), 3.85
(d, J=7.8 Hz, 1H), 3.73-3.79 (m, 2H), 3.58-3.71 (m, 16H), 1.98 (s, 3H), 1.48
(s, 3H), 1.33 (s, 3H)
【0212】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(33)
【0213】
【化62】
酢酸(4.0mL)、メタノール(1.0mL)および水(1.0mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−3)(60.0mg、0.11mmol)の溶液を、70℃に終夜加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(42.5mg、77%)として得た。方法C: 3分間実行 LRMS [M+1 = 500]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.14-7.45 (m, 5H), 5.21 (s, 1H), 4.55 (s, 2H),
3.92-4.01 (m, 2H), 3.88 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.77 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.70 (dd,
J=9.8, 3.9 Hz, 1H), 3.58-3.68 (m, 18H), 1.98 (s, 3H)
【0214】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−2)
【0215】
【化63】
N,N−ジメチルホルムアミド(200ml)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(I−e−1)(10.0g、36.59mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、水酸化カリウム(8.21g、146.37mmol、4当量)を5℃(氷/水)で添加した。添加後、反応混合物を5℃で30分間撹拌した。次いで、1−アジド−2−{2−[2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ]エトキシ}エタン(36.13g、109.78mmol、3.0当量)を、反応混合物に5℃(氷/水)で添加した。反応混合物を5℃(氷/水)で30分間撹拌し、反応混合物を27℃に加熱し、27℃で18時間撹拌した。18時間後、反応混合物を氷/水に注ぎ入れ、ジクロロメタン(400ml)で3回抽出した。合わせた有機層を水(400ml)、ブライン(500ml)で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、ジクロロメタン:メタノール=100:1〜40:1で溶出されるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(10.0g、57.6%)を無色油状物として得た。方法C: 3分間実行 LRMS [M+45 (ギ酸) = 519]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 5.23 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.31 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.16 (t, J=6.6 Hz,
1H), 3.93-3.97 (m, 1H), 3.90-3.93 (m, J=2.0 Hz, 1H), 3.86 (d, J=7.8 Hz, 1H),
3.78 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.75 (d, J=1.6 Hz, 1H), 3.61-3.71 (m, 14H), 3.37 (t,
J=4.9 Hz, 2H), 1.98 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.34 (s, 3H)
【0216】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(34)
【0217】
【化64】
酢酸(6.0mL)、メタノール(1.45mL)および水(1.45mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−2)(82.0mg、0.17mmol)の溶液を、70℃に終夜加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物を油状物(43.3mg、58%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M-1 = 433]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.21 (d, J=0.8 Hz, 1H), 3.98 (d, J=9.8 Hz, 1H), 3.94
(d, J=9.8 Hz, 1H), 3.89 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.78 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.72 (dd,
J=10.1, 4.3 Hz, 1H), 3.61-3.69 (m, 16H), 3.38 (t, J=4.9 Hz, 2H), 1.99 (s, 3H)
【0218】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−エン−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−4)
【0219】
【化65】
ジクロロメタン(1.5mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(I−e−1)(50.0mg、0.18mmol)および3−{2−[2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパ−1−エン
【0220】
【化66】
(Organic Letters、5(11)、1887〜1890;2003を参照、139.0mg、0.463mmol)の溶液に、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(95.3mg、0.275mmol)を添加し、続いて12.5M水酸化ナトリウム水溶液(0.75mL、9.4mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。18時間後、反応物を水およびジクロロメタンで希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタンでさらに2回抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた沈殿物を室温で30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(2×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(ISCO RediSep Gold 4gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製した。次いで、カラムを0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して、表題化合物(13.6mg、17%)を得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+Na = 468]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.92 (ddt, J=16.8, 10.9, 5.7 Hz, 1H), 5.28 (dd,
J=17.4, 1.4 Hz, 1H), 5.23 (d, J=1.6 Hz, 1H), 5.16 (dd, J=10.3, 1.0 Hz, 1H),
4.31 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.15 (t, J=6.4 Hz, 1H), 4.02 (d, J=5.5 Hz, 2H),
3.89-3.97 (m, 2H), 3.86 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.73-3.80 (m, 2H), 3.56-3.72 (m,
12H), 1.98 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.34 (s, 3H).
【0221】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−エン−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(35)
【0222】
【化67】
酢酸(1.0mL)、メタノール(0.25mL)および水(0.25mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−エン−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−4)(13.0mg、0.029mmol)の溶液を、70℃に終夜加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(6.5mg、55%)を得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 406]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.80-6.09 (m, 1H), 5.28 (dd, J=17.2, 1.6 Hz, 1H),
5.21 (d, J=0.8 Hz, 1H), 5.16 (dd, J=10.5, 1.2 Hz, 1H), 4.02 (d, J=5.5 Hz, 2H),
3.98 (d, J=9.8 Hz, 1H), 3.95 (d, J=10.1 Hz, 1H), 3.89 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.78
(d, J=8.2 Hz, 1H), 3.71 (dd, J=10.0, 4.5 Hz, 1H), 3.57-3.68 (m, 14H), 1.99 (s,
3H).
【0223】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−イン−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−5)
【0224】
【化68】
ジクロロメタン(3mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(I−e−1)(100.0mg、0.366mmol)および3−{2−[2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパ−1−イン
【0225】
【化69】
(Synthesis、(10)、1639〜1644;2010を参照、425.0mg、1.43mmol)の溶液に、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(191mg、0.550mmol)を添加し、続いて12.5M水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL、19mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。18時間後、反応物を水およびジクロロメタンで希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタンでさらに2回抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた沈殿物を室温で30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(2×15mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(ISCO RediSep Gold 12gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製した。次いで、カラムを0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して、表題化合物(70.0mg、43%)を得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+Na = 466]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.23 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.31 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.19
(d, J=2.3 Hz, 2H), 4.16 (t, J=6.4 Hz, 1H), 3.90-3.97 (m, 2H), 3.86 (d, J=7.8
Hz, 1H), 3.74-3.79 (m, 2H), 3.60-3.72 (m, 12H), 2.85 (t, J=2.3 Hz, 1H), 1.98
(s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.34 (s, 3H)
【0226】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−イン−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(36)
【0227】
【化70】
酢酸(4.0mL)、メタノール(1.0mL)および水(1.0mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−イン−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−5)(70.0mg、0.16mmol)の溶液を、70℃に終夜加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(57.6mg、90%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 404]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.22 (s, 1H), 4.19 (d, J=1.8 Hz, 2H), 3.98 (d,
J=10.0 Hz, 1H), 3.94 (d, J=10.0 Hz, 1H), 3.89 (d, J=4.1 Hz, 1H), 3.78 (d, J=8.2
Hz, 1H), 3.71 (dd, J=10.0, 4.1 Hz, 1H), 3.60-3.69 (m, 14H), 2.86 (s, 1H), 1.99
(s, 3H)
【0228】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−アミノ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(37)
【0229】
【化71】
エタノール(2mL)中のN−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(34)(40.0mg、0.092mmol)の溶液を、H−cube(条件:触媒(炭素上10%パラジウム(30×4mm)、流速:1mL/分、温度:室温、圧力=フルH
2)に通過させた。H−cubeに通過させた後、溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(17.2mg、46%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 409]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.21 (s, 1H), 3.92-4.00 (m, 2H), 3.89 (d, J=3.9 Hz,
1H), 3.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.69-3.74 (m, 1H), 3.61-3.69 (m, 14H), 3.56 (t,
J=5.1 Hz, 2H), 2.85 (t, J=5.1 Hz, 2H), 1.99 (s, 3H)
【0230】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(38)
【0231】
【化72】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(33)(43mg、0.086mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、H−cube(条件:触媒(20%水酸化パラジウム炭素(30×4mm)、流速:1mL/分、温度:60℃、圧力=フルH
2)に通過させた。H−cubeに通過させた後、溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物(32.2mg、91%)を得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.21 (s, 1H), 3.98 (d, J=9.4 Hz, 1H), 3.95 (d,
J=10.1 Hz, 1H), 3.89 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.78 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.71 (dd,
J=9.8, 4.3 Hz, 1H), 3.61-3.69 (m, 16H), 3.54-3.59 (m, 2H), 1.99 (s, 3H).
13C
NMR (メタノール-d
4) δ:
174.1, 102.6, 84.3, 73.8, 72.5, 71.7, 71.7(2), 71.6, 71.5, 71.4, 70.5, 70.2,
69.0, 62.4, 56.4, 22.7
【0232】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6)
【0233】
【化73】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−3)(2.897g、5.37mmol)をメタノール(150mL)に溶解し、H−cube(条件:触媒(炭素上10%パラジウム(30×4mm)、流速:1mL/分、温度:60℃、圧力=フルH
2)に通過させた。H−cubeに通過させた後、溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(2.5g、100%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+1 = 450]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.23 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.31 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.16
(t, J=6.4 Hz, 1H), 3.89-3.97 (m, 2H), 3.86 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.74-3.80 (m,
2H), 3.60-3.71 (m, 14H), 3.53-3.59 (m, 2H), 1.98 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.34
(s, 3H)
【0234】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(13−オキソ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6a)
【0235】
【化74】
ジクロロメタン(5.0mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6)(175mg、0.389mmol)の溶液に、デス−マーチン試薬(354mg、0.584mmol)を添加し、その結果として混合物を得た。約30分後、反応物はほぼ均一になった。3時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトのプラグに通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 24g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製した。所望の生成物を含有するチューブを減圧下で濃縮した。得られた物質をジクロロメタン(4mL)で希釈し、エチルエーテル(10mL)で希釈し、その結果として白色沈殿物を得た。溶液をデカンテーションし、固体をジクロロメタン(2mL)およびエチルエーテル(8mL)で希釈し、再度デカンテーションした。デカンテーションした溶液を、0.45umのナイロン膜を有するLife Science Acrodisc 25mmシリンジフィルターに通過させた。収集した溶液を減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(65.0mg、37%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 448]。
1H NMR (クロロホルム-d)
δ: 9.74 (s, 1H), 5.63 (d, J=9.0 Hz, 1H), 5.34 (d, J=1.6
Hz, 1H), 4.23 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.17 (s, 2H), 4.09-4.15 (m, 1H), 4.01 (t,
J=6.2 Hz, 1H), 3.97 (d, J=10.1 Hz, 1H), 3.77-3.85 (m, 3H), 3.68-3.76 (m, 5H),
3.61-3.68 (m, 7H), 2.03 (s, 3H), 1.56 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
【0236】
1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−オイック酸(38A)
【0237】
【化75】
テトラヒドロフラン/t−ブタノール(1.5mL/1.5mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(13−オキソ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6a)(60.0mg、0.13mmol)の溶液を、ガラスピペットにより、2−メチル−2−ブテン(1.0mL)で、続いて水(1.5mL)中の亜塩素酸ナトリウム(169.4mg、2.01mmol)およびリン酸ナトリウム(250.0mg、2.58mmol)(一塩基性および一水和物、250mg、2.58mmol)の溶液で処理した。反応物を室温で24時間撹拌した。24時間後、反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチル(3回)で抽出した。有機層を廃棄した。水層を減圧下で濃縮し、得られた粗製物をメタノール(10mL)およびジクロロメタン(100mL)に溶解し、得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた物質をメタノール(5mL)およびジクロロメタン(50mL)に溶解し、得られた混合物を濾過した。濾液を、CombiFlash Rf(RediSep 4gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、ガム状物としての表題化合物をナトリウム塩(40mg、なし、67%)として得た。LRMS [M+1 = 424];
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.24 (s, 1H), 4.14 (s, 2H), 3.97 (d, J=10.1 Hz, 2H),
3.90 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.81 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.63-3.77 (m, 15H), 2.01 (s,
3H)
【0238】
1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(l−e−7)
【0239】
【化76】
ジクロロメタン(12.4mL)中の1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(l−e−6)(1117mg、2.49mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.05mL、7.45mmol)を添加し、氷浴を用いて0℃に冷却し、続いてメタンスルホニルクロリド(0.232mL、2.98mmol)を添加した。反応物をゆっくりと室温に加温し、室温で1.5時間撹拌した。1.5時間後、反応物を水でクエンチし、抽出した。層を分離し、水層をジクロロメタンでさらに1回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得、これを粗製のまま持ち込んだ(1300.0mg、99.2%)。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 550]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.23 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.34-4.40 (m, 2H), 4.31 (d, J=5.9
Hz, 1H), 4.15 (t, J=6.4 Hz, 1H), 3.89-3.97 (m, 2H), 3.86 (d, J=7.8 Hz, 1H),
3.72-3.81 (m, 4H), 3.59-3.71 (m, 12H), 3.11 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 1.48 (s,
3H), 1.34 (s, 3H)
【0240】
S−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(l−e−8)
【0241】
【化77】
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(l−e−7)(125.0mg、0.237mmol)の溶液に、チオ酢酸カリウム(135mg、1.18mmol)を添加し、反応物を室温で64時間撹拌した。64時間後、反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4gシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(95.2mg、79.2%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 530]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.23 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.31 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.16
(t, J=6.4 Hz, 1H), 3.90-3.97 (m, 2H), 3.86 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.74-3.79 (m,
2H), 3.55-3.72 (m, 14H), 3.08 (t, J=6.6 Hz, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.98 (s, 3H),
1.49 (s, 3H), 1.34 (s, 3H)
【0242】
S−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(39)
【0243】
【化78】
酢酸(6.0mL)、メタノール(1.45mL)および水(1.45mL)中のS−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(l−e−8)(81.0mg、0.16mmol)の溶液を、70℃に終夜加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(53.7mg、72%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 468]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.23 (s, 1H), 4.00 (d, J=9.8 Hz, 1H), 3.97 (d, J=9.8
Hz, 1H), 3.91 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.80 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.73 (dd, J=10.1, 4.3
Hz, 1H), 3.63-3.70 (m, 14H), 3.60 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.10 (t, J=6.4 Hz, 2H),
2.34 (s, 3H), 2.01 (s, 3H)
【0244】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−[13−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(40)
【0245】
【化79】
メタノール(3mL)中のS−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(39)(50mg、0.11mmol)の溶液に、続いてメタノール中0.5Mナトリウムメトキシド溶液(1.28mL、0.642mmol)を添加し、反応物を室温で45分間撹拌した。45分後、酢酸(42mg、0.70mmol、0.040mL)を添加し、10分間撹拌した。次いで、メタノール溶液を、メタノール(2mL)および酢酸(1mL)の混合物中の2,2’−ジスルファンジイルジピリジン(35.3mg、0.160mmol)の撹拌溶液に滴下添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。2時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep Gold 4gシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(31.4mg、55%)を得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 557]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.39 (d, J=4.3 Hz, 1H), 7.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.83
(td, J=7.8, 1.6 Hz, 1H), 7.22 (dd, J=6.8, 5.3 Hz, 1H), 5.21 (s, 1H), 3.92-4.00
(m, 2H), 3.88 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.77 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.71 (t, J=6.0 Hz,
3H), 3.59-3.67 (m, 12H), 3.52-3.58 (m, 2H), 3.02 (t, J=6.0 Hz, 2H), 1.99 (s,
3H)
【0246】
tert−ブチル{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}カルバメート(l−f−3)
【0247】
【化80】
(I−f−3)の合成については、Journal of Organic Chemistry、73(14)、5602〜5605;2008を参照されたい。
【0248】
1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミン塩酸(l−p−1)
【0249】
【化81】
ジクロロメタン(45mL)中のtert−ブチル{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}カルバメート(l−f−3)(3000mg、8.945mmol)の溶液に、ジオキサン中4.0M塩化水素(20mL、89.4mmol)を添加し、反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、反応物を減圧下で濃縮して、油状物を得た。酢酸エチル(20mL)を粗混合物に添加し、得られた混合物を撹拌した。ヘプタン(20mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。物質を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、2時間の真空引きにより乾燥させて、表題化合物(2140mg、88%)を得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 4.25 (s, 6H), 3.72 (s, 6H), 2.97 (s, 3H).
【0250】
ベンジル[6−({1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(l−q−1)
【0251】
【化82】
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)およびテトラヒドロフラン(20.0mL)中の6−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサン酸
【0252】
【化83】
(2910mg、11.0mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(l−p−1)(2150mg、11.0mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1480mg、11.0mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌し、その間に反応物は均一になった。1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミン塩酸(2130mg、7.84mmol)を、撹拌反応混合物にニートで一度に添加し、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.46mL、31.4mmol)を添加し、反応物を60℃に24時間加熱した。反応物を室温に冷却し、24時間撹拌した。反応物を水(150mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチルでさらに1回洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 80g シリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物を油状物として得、これは静置すると固化した(3250mg、86%)。方法C: MassLynx\Acid_3.0Min.olp - LRMS [M+1 =
483]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 7.10-7.46 (m, 5H), 5.06
(s, 2H), 4.14 (d, J=2.0 Hz, 6H), 3.79 (s, 6H), 3.03-3.20 (m, 2H), 2.83 (t,
J=2.1 Hz, 3H), 2.18 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.59 (五重線, J=7.3
Hz, 2H), 1.44-1.54 (m, 2H), 1.28-1.40 (m, 2H)
【0253】
6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサン酸(l−r−1)
【0254】
【化84】
エタノール(12.0mL)および酢酸(0.291mL)の混合物中の2,2’−ジスルファンジイルジピリジン
【0255】
【化85】
(1490mg、6.75mmol)の溶液を窒素下で撹拌し、続いて酢酸エチル(6.0mL)中の6−スルファニルヘキサン酸
【0256】
【化86】
(1000.0mg、6.75mmol)を滴下添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。2時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep Gold 40gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル(2%酢酸調節剤)/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、粗製の表題化合物(1170mg)を得た。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep Gold 40gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル(2%酢酸調節剤)/ヘプタンの勾配で溶出して再度精製して、表題化合物を油状物(544mg、31%)として得た。
【0257】
1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−s−1)
【0258】
【化87】
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサン酸(l−r−1)(705mg、2.2mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(306mg、2.66mmol)、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(520mg、2.66mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 40g goldカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(364mg、47%)を得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+1 = 355]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.39 (d, J=4.7 Hz, 1H), 7.85-7.90 (m, 1H), 7.77-7.84
(m, 1H), 7.21 (dd, J=6.6, 5.5 Hz, 1H), 2.77-2.90 (m, 6H), 2.61 (t, J=7.2 Hz,
2H), 1.63-1.83 (m, 4H), 1.46-1.59 (m, 2H)
【0259】
N−{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−t−1)
【0260】
【化88】
N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中の1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミン塩酸(l−p−1)(100.0mg、0.324mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.339mL、1.95mmol)を添加し、10分間撹拌した後、1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−s−1)(138mg、0.389mmol)を一度に添加し、次いで反応物を60℃に16時間加熱した。16時間後、反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(66.7mg、43%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+Na = 497]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.39 (d, J=4.7 Hz, 1H), 7.85-7.90 (m, 1H), 7.78-7.84
(m, 1H), 7.19-7.25 (m, 1H), 4.06-4.23 (m, 6H), 3.72-3.84 (m, 6H), 2.78-2.87 (m,
5H), 2.12-2.20 (m, 2H), 1.71 (五重線, J=7.3 Hz, 2H), 1.57
(五重線, J=7.3 Hz, 2H), 1.36-1.50 (m, 2H)
【0261】
1−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−u−1)
【0262】
【化89】
N,N−ジメチルホルムアミド(7.54mL)中の4−(ベンジルオキシ)ブタン酸(1000mg、3.77mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(521mg、4.52mmol)、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(885mg、4.52mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 40g goldカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(1098mg、100%)を得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+Na = 314]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.11-7.50 (m, 5H), 4.51 (s, 2H), 3.56 (t, J=6.0 Hz,
2H), 2.81 (s, 4H), 2.73 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.99 (五重線,
J=6.6 Hz, 2H)
【0263】
4−(ベンジルオキシ)−N−{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}ブタンアミド(l−v−1)
【0264】
【化90】
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミントリフルオロ酢酸(l−p−1)(750.0mg、1.62mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.69mL、9.71mmol)を添加し、10分間撹拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の1−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−u−1)(566mg、1.94mmol)を添加し、次いで反応物を60℃に72時間加熱した。72時間後、反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 24gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(495mg、なし、74%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+1 = 412]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.21-7.41 (m, 5H), 4.51 (s, 2H), 4.12 (d, J=2.3 Hz,
6H), 3.78 (s, 6H), 3.51 (t, J=6.2 Hz, 2H), 2.82 (t, J=2.3 Hz, 3H), 2.28 (t,
J=7.2 Hz, 2H), 1.79-1.94 (m, 2H)
【0265】
tert−ブチル(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)カルバメート(l−w−1)
【0266】
【化91】
撹拌子を備えた50mLの丸底フラスコに、tert−ブチル{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}カルバメート(l−f−3)(305.0mg、0.909mmol)を入れ、t−ブタノール(12mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−2)(1433.0mg、3.020mmol)を添加し、続いて水(5mL)を添加し、続いてアスコルビン酸ナトリウム(1840mg、9.09mmol)をニートで添加し、反応物を窒素で10分間パージした。硫酸銅(II)(147mg、0.909mmol)を1mLの水(脱イオン化)中で添加し、室温で24時間撹拌した。24時間後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)および濃水酸化アンモニウム(3mL)に添加することにより、反応物をクエンチし、ジクロロメタン(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 80g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物を白色泡状物(789.0mg、なし、49.3%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+45-1 = 1804]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.00 (s, 3H), 5.23 (d, J=1.6 Hz, 3H), 4.51-4.63 (m,
12H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.16 (t, J=6.4 Hz, 3H), 3.87-3.96 (m, 12H), 3.84
(d, J=7.8 Hz, 3H), 3.73-3.80 (m, 6H), 3.64-3.72 (m, 12H), 3.54-3.63 (m, 30H),
1.98 (s, 9H), 1.48 (s, 9H), 1.40 (s, 9H), 1.33 (s, 9H)
【0267】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−x−1)
【0268】
【化92】
t−ブタノール(2mL)中のN−{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−t−1)(66.0mg、0.14mmol)およびN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−2)(219mg、0.459mmol)の溶液に、水(0.5mL、脱イオン水)を添加した。アスコルビン酸ナトリウム(84.3mg、0.417mmol)を固体として添加し、反応混合物を窒素で5分間パージした後、水(0.5mL、脱イオン水)中の硫酸銅(II)(6.73mg、0.0417mmol)を添加し、室温で24時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)および濃水酸化アンモニウム(2mL)に添加することにより、反応物をクエンチし、ジクロロメタン(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、不純な表題化合物(105.0mg、なし、40%)を得た。粗製物(105.0mg)を、CombiFlash Rf(RediSep 4g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して再度精製して、表題化合物をガム状物(94.5mg、36%)として得た。方法C: MassLynx\Acid_3.0Min.olp - LRMS [M+Na =
1921]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.38 (d, J=4.7 Hz, 1H),
7.97 (s, 3H), 7.82-7.88 (m, 1H), 7.78-7.81 (m, 1H), 7.20 (t, J=5.9 Hz, 1H),
5.23 (s, 3H), 4.52-4.62 (m, 12H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.15 (t, J=6.4 Hz,
3H), 3.86-3.96 (m, 12H), 3.81-3.85 (m, 3H), 3.72-3.80 (m, 12H), 3.54-3.71 (m,
36H), 2.79 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.16 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.98 (s, 9H), 1.64-1.73
(m, 2H), 1.50-1.57 (m, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.42 (d, J=6.6 Hz, 2H), 1.32 (s, 9H)
【0269】
ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(l−y−1)
【0270】
【化93】
撹拌子を備えた250mLの丸底フラスコに、ベンジル[6−({1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(l−q−1)(880.0mg、1.82mmol)を入れ、t−ブタノール(26mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−2)(3075.0mg、6.8mmol)を添加し、続いて水(12mL)を添加し、続いてアスコルビン酸ナトリウム(3690mg、18.2mmol)をニートで添加し、反応物を窒素で10分間パージした。硫酸銅(II)(294mg、1.82mmol)を1mLの水中で添加し、室温で24時間撹拌した。24時間後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)および濃水酸化アンモニウム(5mL)に添加することにより、反応物をクエンチし、ジクロロメタン(45mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 80g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、固体としての表題化合物(1890.0mg、54.4%)を、および不純な表題化合物を得た。粗製物(1270.0mg、36.5%)を、CombiFlash Rf(RediSep 80g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(607.0mg、17.5%)を得た。表題化合物の全収量2.497g(72%)。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 1907]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 7.21-7.47 (m, 5H), 5.25 (d, J=1.6 Hz,
3H), 5.07 (s, 2H), 4.53-4.62 (m, 12H), 4.31 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.18 (t, J=6.4
Hz, 3H), 3.88-3.98 (m, 12H), 3.85 (d, J=7.8 Hz, 3H), 3.74-3.81 (m, 12H),
3.53-3.71 (m, 36H), 3.10 (q, J=6.2 Hz, 2H), 2.18 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.00 (s,
9H), 1.53-1.65 (m, 2H), 1.50 (s, 11H), 1.34 (s, 11H)
【0271】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(41)
【0272】
【化94】
酢酸(4mL)、メタノール(1mL)および水(1.0mL)中のN−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(I−x−1)(94.5mg、0.0498mmol)の溶液を、70℃に64時間加熱した。64時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮して、不純な表題化合物をガム状物(85.3mg)として得た。粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(47.6mg、53.8%)として得た。
【0273】
精製条件:
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:8.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に65%H
2O/35%アセトニトリルにし、9.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、9.0から10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。47.6mgの表題化合物をガム状物として得た(保持時間2.87、観察された質量=890.4376)。
【0274】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);3.75分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に50%H
2O/50%アセトニトリルにし、4.0分までに5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分。保持時間=2.87;観察された質量=890.4376。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M = 889]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.41 (d, J=4.7 Hz, 1H), 7.99 (s, 3H), 7.84-7.91 (m,
2H), 7.26 (t, J=5.9 Hz, 1H), 5.21 (s, 3H), 4.58 (t, J=5.0 Hz, 6H), 4.56 (s,
6H), 3.95 (t, J=8.8 Hz, 6H), 3.89 (t, J=5.0 Hz, 6H), 3.86-3.88 (m, 3H),
3.74-3.78 (m, 9H), 3.71 (dd, J=9.4, 4.1 Hz, 3H), 3.54-3.67 (m, 42H), 2.80 (t,
J=7.0 Hz, 2H), 2.16 (t, J=7.3 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.68 (五重線, J=7.3 Hz, 2H), 1.50-1.57 (m, 2H), 1.35-1.44 (m, 2H)
【0275】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)
【0276】
【化95】
酢酸(8.0mL)、メタノール(2.0mL)および水(2.0mL)中のtert−ブチル(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)カルバメート(l−w−1)(210mg、0.119mmol)の溶液を、70℃に終夜加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンおよびメタノールで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をジクロロメタン(10mL)およびメタノール(4mL)で希釈し、これにジオキサン中4.0M塩化水素(2.0mL、8mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。18時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を酢酸エチル(1mL)で希釈し、これにヘプタン(10mL)を添加し、減圧下で濃縮した。次いで、物質を高真空下に18時間置いて、表題化合物を固体(198.8mg、106%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 1561]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.13-8.21 (m, 3H), 5.22 (s, 3H), 4.71 (s, 9H), 4.65
(d, J=4.7 Hz, 6H), 3.92-4.00 (m, 12H), 3.90 (d, J=4.3 Hz, 3H), 3.58-3.80 (m,
51H), 2.02 (s, 9H)
【0277】
6−アジド−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(43)
【0278】
【化96】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中のN−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(25mg、0.016mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0111mL、0.0635mmol)を添加し、10分間撹拌した後、ニートの1−[(6−アジドヘキサノイル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン
【0279】
【化97】
(PCT国際出願第2011034951号、2011年3月24日を参照、6.05mg、0.0238mmol)に添加し、反応物を室温で18時間撹拌した。次いで、反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、シリンジフィルターに通過させ、粗物質を、以下に示す条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(6.2mg、23%)として得た。
精製条件
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。(カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);10.5分間で90.0%H
2O/10.0%アセトニトリルから直線的に70%H
2O/30%アセトニトリルにし、0.5分間で70%H
2O/30%アセトニトリルから直線的に0%H
2O/100%MeCNにし、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.77分;観察された質量=839.7097。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 1678]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.00 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.58 (t, J=4.7 Hz, 6H),
4.57 (s, 6H), 3.95 (t, J=10.0 Hz, 6H), 3.85-3.92 (m, 9H), 3.74-3.80 (m, 9H),
3.71 (dd, J=10.0, 4.1 Hz, 3H), 3.55-3.68 (m, 42H), 3.25 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.19
(t, J=7.3 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.52-1.62 (m, 4H), 1.33-1.41 (m, 2H)
【0280】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘプタ−6−エンアミド(44)
【0281】
【化98】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中のN−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(25mg、0.016mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0111mL、0.0635mmol)を添加し、10分間撹拌した後、ニートの1−(ヘプタ−6−エノイルオキシ)ピロリジン−2,5−ジオン
【0282】
【化99】
(Angewandte Chemie、International Edition、51(25)、6144〜6148、S6144/1〜S6144/53;2012を参照、5.36mg、0.0238mmol)に添加し、反応物を室温で18時間撹拌した。次いで、反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、シリンジフィルターに通過させ、粗物質を、以下に示す条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(4.9mg、19%)として得た。
精製条件:
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。(カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);10.5分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に55%H
2O/45%アセトニトリルにし、0.5分間で55%H
2O/45%アセトニトリルから直線的に0%H
2O/100%MeCNにし、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.81;観察された質量=825.2381)。方法C: 3 分間実行 LRMS
[M-1 = 1647]。
1H NMR
(メタノール-d
4) δ: 7.99
(s, 3H), 5.69-5.88 (m, 1H), 5.21 (s, 3H), 4.95 (m, 2H), 4.51-4.63 (m, 12H),
3.95 (t, J=9.7 Hz, 6H), 3.85-3.91 (m, 9H), 3.74-3.81 (m, 9H), 3.71 (dd, J=9.4,
4.1 Hz, 3H), 3.54-3.68 (m, 42H), 2.17 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.01-2.09 (m, 2H),
1.99 (s, 9H), 1.52-1.61 (m, 2H), 1.39 (五重線, J=7.5 Hz,
2H)
【0283】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘプタ−6−インアミド(45)
【0284】
【化100】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中のN−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(25mg、0.016mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0111mL、0.0635mmol)を添加し、10分間撹拌した後、ニートの1−(ヘプタ−6−イノイルオキシ)ピロリジン−2,5−ジオン
【0285】
【化101】
(PCT国際出願第2007056389号、2007年5月18日を参照、5.31mg、0.0238mmol)に添加し、反応物を室温で18時間撹拌した。次いで、反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、シリンジフィルターに通過させ、粗物質を、以下に示す条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(5mg、19%)として得た。
精製条件:
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。(カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);10.5分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に55%H
2O/45%アセトニトリルにし、0.5分間で55%H
2O/45%アセトニトリルから直線的に0%H
2O/100%MeCNにし、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.68;観察された質量=824.2237。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M= 823]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.59 (t, J=5.0 Hz, 6H),
4.56 (s, 6H), 3.95 (t, J=10.0 Hz, 6H), 3.85-3.92 (m, 9H), 3.74-3.79 (m, 9H),
3.71 (dd, J=10.0, 4.1 Hz, 3H), 3.54-3.67 (m, 41H), 2.13-2.24 (m, 6H), 1.99 (s,
9H), 1.66 (五重線, J=7.5 Hz, 2H), 1.50 (五重線, J=7.3 Hz, 2H)
【0286】
エチル7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタノエート(l−z−1)
【0287】
【化102】
N,N−ジメチルホルムアミド(6.0mL)中の7−エトキシ−7−オキソヘプタン酸
【0288】
【化103】
(448mg、2.38mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(329mg、2.86mmol)、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(559mg、2.86mmol)を添加した。反応物を室温で72時間撹拌した。72時間後、反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 40g goldカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(426mg、63%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+Na = 308]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 4.12 (q, J=7.0 Hz, 2H), 2.83 (s, 4H), 2.64 (t, J=7.2
Hz, 2H), 2.33 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.74 (五重線, J=7.4 Hz,
2H), 1.58-1.68 (m, 2H), 1.40-1.53 (m, 2H), 1.24 (t, J=7.0 Hz, 3H).
【0289】
7−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸(ナトリウム塩)(46)
【0290】
【化104】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中のN−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(30.0mg、0.019mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0133mL、0.0762mmol)を添加し、10分間撹拌した後、ニートのエチル7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタノエート(I−z−1)(7.4mg、0.026mmol)に添加し、反応物を室温で18時間撹拌した。次いで、反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をエタノール(1mL)および水(0.03mL)で希釈し、続いて12.5M水酸化ナトリウム水溶液(0.015mL、0.190mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌した。3時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、シリンジフィルターに通して濾過した。溶液を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(3.7mg、11%)として得た。
精製条件
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。(カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);10.5分間で90.0%H
2O/10.0%アセトニトリルから直線的に70%H
2O/30%アセトニトリルにし、0.5分間で70%H
2O/30%アセトニトリルから直線的に0%H
2O/100%MeCNにし、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.58分;観察された質量=839.7097)。方法C: MassLynx\Acid_3.0Min.olp - LRMS [M+1 =
1681]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 7.99 (s, 3H), 5.21 (s,
3H), 4.58 (t, J=4.7 Hz, 6H), 4.56 (s, 6H), 3.95 (t, J=9.7 Hz, 6H), 3.89 (dt,
J=9.8, 4.8 Hz, 9H), 3.74-3.79 (m, 9H), 3.71 (dd, J=10.0, 4.1 Hz, 3H), 3.53-3.67
(m, 42H), 2.25 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.17 (t, J=7.3 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.58 (二重の五重線, J=14.3, 7.3 Hz, 4H), 1.31-1.39 (m, 2H)
【0291】
ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(47)
【0292】
【化105】
酢酸(6mL)、メタノール(1.5mL)および水(1.5mL)中のベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(l−y−1)(308mg、0.162mmol)の溶液を、70℃に64時間加熱した。64時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物(286mg、なし、99%)を得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+1 = 1787]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 7.19-7.43 (m, 5H), 5.21 (s, 3H), 5.06
(s, 2H), 4.50-4.66 (m, 12H), 3.95 (dd, J=9.6, 5.7 Hz, 6H), 3.86-3.91 (m, 9H),
3.74-3.78 (m, 9H), 3.71 (dd, J=10.0, 4.1 Hz, 3H), 3.54-3.67 (m, 42H), 3.03-3.12
(m, 2H), 2.11-2.24 (m, 2H), 1.98 (s, 9H), 1.51-1.63 (m, 2H), 1.43-1.51 (m, 2H),
1.33 (d, J=6.6 Hz, 2H).
【0293】
6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド酢酸塩(48)
【0294】
【化106】
ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(47)(640mg、0.358mmol)を、メタノール(20.0mL)および酢酸(0.041mL、0.717mmol)に溶解した。次いで、溶液を、以下のパラメーター(温度=50℃、流速=1.0mL/分、圧力=フルH
2(1bar))を用い、炭素上10%パラジウム(小型カートリッジ)を使用してH−cubeに通過させた。溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を白色泡状物(572mg、93%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 1652]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.00 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.59 (t, J=4.9 Hz, 6H),
4.56 (s, 6H), 3.95 (d, J=9.8 Hz, 6H), 3.85-3.92 (m, 9H), 3.74-3.79 (m, 9H),
3.69-3.74 (m, 3H), 3.55-3.69 (m, 42H), 2.91 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.20 (t, J=7.2
Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.90 (s, 3H), 1.52-1.68 (m, 4H), 1.34-1.43 (m, 2H)
【0295】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド(49)
【0296】
【化107】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)およびテトラヒドロフラン(0.5mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(60mg、0.036mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0253mL、0.145mmol)および1−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−1H−ピロール−2,5−ジオン
【0297】
【化108】
(12.3mg、0.040mmol)を室温で16時間かけて添加した。16時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(15.4mg、23%)として得た。
精製条件
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:10.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に75%H
2O/25%アセトニトリルにし、11.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、11.0から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.69分;観察された質量=923.4907。方法C: 3 分間実行 LRMS [M-1 = 1843]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.00 (s, 3H), 6.80 (s, 2H), 5.21 (s, 3H), 4.59 (t,
J=5.0 Hz, 6H), 4.56 (s, 6H), 3.95 (t, J=9.7 Hz, 6H), 3.90 (t, J=5.0 Hz, 6H),
3.88 (d, J=4.1 Hz, 3H), 3.74-3.79 (m, 9H), 3.71 (dd, J=10.0, 4.1 Hz, 3H),
3.55-3.68 (m, 42H), 3.48 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.12 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.11-2.23
(m, 4H), 1.99 (s, 9H), 1.53-1.66 (m, 6H), 1.48 (五重線,
J=7.2 Hz, 2H), 1.24-1.36 (m, 4H)
【0298】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサンアミド(50)
【0299】
【化109】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)およびテトラヒドロフラン(0.5mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(60mg、0.036mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0253mL、0.145mmol)およびペンタフルオロフェニル6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサノエート
【0300】
【化110】
(Chemistry−A European Journal、14(16)、4939〜4947;2008を参照、16.7mg、0.0400mmol)を室温で16時間かけて添加した。16時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(4.4mg、6.4%)として得た。観察された質量:944.1543
精製条件
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:10.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に75%H
2O/25%アセトニトリルにし、11.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、11.0から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.64分;観察された質量=944.1543。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 1886]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.57-4.62 (m, 6H), 4.56
(s, 6H), 3.92-3.98 (m, 6H), 3.83-3.91 (m, 10H), 3.80 (s, 2H), 3.69-3.79 (m,
12H), 3.54-3.68 (m, 43H), 3.13 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.18 (d, J=6.5 Hz, 4H), 1.98
(s, 9H), 1.59-1.67 (m, 2H), 1.51-1.59 (m, 4H), 1.48 (br. s., 2H), 1.27-1.41 (m,
4H)
【0301】
9H−フルオレン−9−イルメチル{(1S)−1−シクロペンチル−2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}カルバメート(l−aa−1)
【0302】
【化111】
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(247mg、1.2mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の(2S)−シクロペンチル{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エタン酸
【0303】
【化112】
(380mg、1.04mmol)およびN−ヒドロキシスクシンイミド(137.6mg、1.2mmol)の溶液に5〜10℃で少量ずつ添加した。添加後、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を−20℃に冷却し、次いで濾過して副生成物を除去した。濾過ケーキを冷テトラヒドロフランにより洗浄し、濾液を濃縮乾固し、フラッシュカラム(100:10から100:50の石油エーテル:酢酸エチルで溶出される)により精製して、表題化合物(380mg、79%)を得た。
【0304】
N
5−カルバモイル−N
2−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}アセチル]−L−オルニチン(l−ab−1)
【0305】
【化113】
水(15mL)中の(2S)−2−アミノ−5−(カルバモイルアミノ)ペンタン酸(151mg、0.86mmol)および重炭酸ナトリウム(72.5mg、0.86mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)を0℃で添加した。得られた混合物に、1,2−ジメトキシ−エタン(15mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル{(1S)−1−シクロペンチル−2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}カルバメート(l−aa−1)(380mg、0.82mmol)の溶液を窒素下で滴下添加した。添加後、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をメチルtert−ブチルエーテル(50mL)により4回洗浄した。有機相を廃棄し、水層を塩酸水溶液(1M)によりpH=3〜4に酸性化した。溶液を、クロロホルム/イソプロピルアルコール(4:1)(50mL)を使用して6回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮乾固して、表題化合物(403mg、93.7%)を白色固体として得た。
【0306】
9H−フルオレン−9−イルメチル[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]カルバメート(l−ac−1)
【0307】
【化114】
ジクロロメタン/メタノール(30mL/15mL)中のN
5−カルバモイル−N
2−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}アセチル]−L−オルニチン(l−ab−1)(500mg、0.95mmol)および4−アミノベンジルアルコール(470mg、3.82mmol)の溶液に、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(708mg、2.86mmol)を添加した。次いで、反応混合物を暗所において室温で終夜撹拌した。翌朝、反応物を減圧下で濃縮し、残留物をメチルtert−ブチルエーテル(100mL×3)により洗浄した。次いで、濾過ケーキを分取HPLC(以下の条件を参照)により精製して、表題化合物を黄色固体(31mg、5.1%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO): δ9.95 (s, 1H), 8.09
(d, 1H), 7.90-7.88 (d, 2H), 7.73-7.71 (t, 2H), 7.55-7.53 (t, 2H), 7.41 (t, 2H),
7.34-7.30 (t, 2H), 7.24-7.22 (d, 2H), 5.96 (t, 1H), 5.39 (s, 2H), 5.11-5.08 (t,
1H), 4.44-4.42 (d, 3H), 4.32-4.23 (m, 3H), 3.96-3.92 (t, 1H), 3.01-3.00 (m,
3H), 2.15-2.13 (m, 1H), 1.66-1.24 (m, 12H), m/z、C35H41N5O6
:628.4 (M+H)+, 保持時間: 4.213分
精製条件:
カラム:DIKMA Diamonsil(2) C18 200×20mm×5um;移動相:水中30%アセトニトリル(0.1%TFA)から水中50%アセトニトリル(0.1%TFA);波長=220nm;後処理:濃縮し、凍結乾燥した。
QC条件:
カラム:Ultimate XB−C18、3×50mm、3um;保持時間:4.33分;移動相:A、水(4Lの水中2.7mLのTFA)、B、アセトニトリル(4Lのアセトニトリル中2.5mLのTFA)、溶出勾配1%〜100%;波長:220nm;ee値:100%。カラム:Chiralcel OD−3 50×4.6mm I.D.、3um;保持時間:1.923分;移動相:CO
2中エタノール(0.05%DEA)、5%から40%;流速:2.5mL/分;波長:254nm;ee値=100%。カラム:AD−3 50×4.6mm I.D.、3um;保持時間:1.981分;移動相:CO
2中エタノール(0.05%DEA)、5%から40%;流速:2.5mL/分;波長:220nm
【0308】
N
2−[(2S)−2−アミノ−2−シクロペンチルアセチル]−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(l−ad−1)
【0309】
【化115】
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]カルバメート(l−ac−1)(500mg、0.797mmol)の撹拌溶液に、ピペリジン(4mL)を窒素下5℃で滴下添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を濃縮乾固した。粗生成物をジクロロメタン(20mL)で洗浄し、濾過し、濾過ケーキを真空中で乾燥させて、表題化合物(300mg、93.1%)を固体として得、これを精製することなく次のステップに使用した。
【0310】
N−[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]−6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド(l−ae−1)
【0311】
【化116】
N,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中のN
2−[(2S)−2−アミノ−2−シクロペンチルアセチル]−N
5−カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(l−ad−1)(300mg、0.74mmol)の撹拌溶液に、1−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−1H−ピロール−2,5−ジオン(272mg、0.889mmol)を窒素下3℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をメチルtert−ブチルエーテル(250mL)中に滴下添加し、室温で20分間撹拌し、濾過し、濾過ケーキを濃縮乾固して、表題化合物(300mg、67.8%)を固体として得、これを精製することなく次のステップに使用した。
【0312】
N
5−カルバモイル−N
2−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}アセチル]−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(l−af−1)
【0313】
【化117】
N,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中のN−[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]−6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド(l−ae−1)(300mg、0.740mmol)の撹拌溶液に、ビス(4−ニトロフェニル)カーボネート(900mg、2.96mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(390mg、2.96mmol)を窒素下3℃で添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。反応物をメチルtert−ブチルエーテル(60mL)中に滴下添加し、室温で20分間撹拌し、濾過し、濾過ケーキをメチルtert−ブチルエーテル(100mL)で洗浄した。粗生成物を真空中で乾燥させて乾固させた。粗生成物を、100:1から94:6のジクロロメタン:メタノールで溶出されるフラッシュカラムにより精製して、表題化合物(50mg、17.7%)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO): δ10.09 (br, 1H),
8.33 (d, 2H), 8.13 (d, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.67-7.41 (m, 6H), 7.01 (s, 2H), 5.98
(br, 1H), 5.43 (s, 2H), 5.25 (s, 2H), 4.39 (m, 1H), 4.23-4.19 (m, 1H), 3.37 (m,
1H), 3.03-2.96 (m, 2H), 2.14-2.11 (m, 3H), 1.70-1.19 (m, 19H).LC-MS: m/z、C37H45N7O11 :764.3 (M+H)+; 保持時間: 0.823分.
【0314】
4−{[(2R)−5−(カルバモイルアミノ)−2−{[(2R)−2−シクロペンチル−2−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}アセチル]アミノ}ペンタノイル]アミノ}ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(51)
【0315】
【化118】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(45mg、0.027mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.019mL、0.109mmol)およびN
5−カルバモイル−N
2−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}アセチル]−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(I−af−1)(20.8mg、0.0272mmol)を室温で18時間かけて添加した。18時間後、試料を取り出し、UPLCは所望の生成物の形成を示した。粗反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をガム状物(21.7mg、35%)として得た。
精製条件:
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:10.5分間で75.0%H
2O/25.0%アセトニトリルから直線的に65%H
2O/35%アセトニトリルにし、11.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、11.0から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.99分;保持時間=1.99分;観察された質量=1139.1254。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [1/2M= 1138]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 7.57 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.30 (d, J=8.2
Hz, 2H), 6.79 (s, 2H), 5.21 (s, 3H), 5.01 (s, 2H), 4.55-4.64 (m, 12H), 4.51
(dd, J=9.0, 5.1 Hz, 1H), 4.43 (q, J=7.2 Hz, 1H), 4.16 (d, J=9.4 Hz, 1H), 3.95
(d, J=9.8 Hz, 6H), 3.85-3.91 (m, 9H), 3.74-3.79 (m, 9H), 3.71 (dd, J=9.8, 4.3
Hz, 3H), 3.54-3.67 (m, 41H), 3.47 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.16-3.26 (m, 1H),
3.10-3.16 (m, 1H), 3.07 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.24 (q, J=7.7 Hz, 3H), 2.16 (t,
J=7.4 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.85-1.95 (m, 1H), 1.42-1.84 (m, 16H), 1.37 (t,
J=7.0 Hz, 2H), 1.23-1.34 (m, 5H)
【0316】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−3,19−ジオキソ−1−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−7,10,13,16−テトラオキサ−4,20−ジアザヘキサコサン−26−アミド(52)
【0317】
【化119】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)およびテトラヒドロフラン(0.6mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド酢酸塩(48)(70.0mg、0.041mmol)およびN−{15−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカ−1−イル}−3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパンアミド
【0318】
【化120】
(27.5mg、0.0491mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0285mL、0.164mmol)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(47.7mg、56%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/3M+1= 699]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.47 (d, J=4.7 Hz, 1H), 8.01 (s, 3H), 7.93 (d, J=3.5
Hz, 2H), 7.30-7.38 (m, 1H), 5.21 (s, 3H), 4.57-4.62 (m, 6H), 4.57 (s, 6H),
3.92-3.99 (m, 6H), 3.89 (dd, J=10.7, 4.9 Hz, 9H), 3.74-3.80 (m, 9H), 3.72 (dd,
J=9.8, 4.7 Hz, 6H), 3.51-3.68 (m, 55H), 3.35-3.41 (m, 2H), 3.14 (t, J=7.0 Hz,
2H), 3.10 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.64 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.43 (t, J=6.0 Hz, 2H),
2.17 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.52-1.61 (m, 2H), 1.43-1.51 (m, 2H),
1.27-1.38 (m, 2H)
精製条件
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:8.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に70%H
2O/30%アセトニトリルにし、9.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、9.0から10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.78分;観察された質量=699.6404
【0319】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−3,31−ジオキソ−1−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−7,10,13,16,19,22,25,28−オクタオキサ−4,32−ジアザオクタトリアコンタン−38−アミド(53)
【0320】
【化121】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)およびテトラヒドロフラン(0.6mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド酢酸塩(48)(70.0mg、0.041mmol)およびN−{27−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−27−オキソ−3,6,9,12,15,18,21,24−オクタオキサヘプタコサ−1−イル}−3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパンアミド
【0321】
【化122】
(30.1mg、0.041mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0285mL、0.164mmol)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(59.2mg、64%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/3M= 757]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.47 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.01 (s, 3H), 7.92 (d, J=3.5
Hz, 2H), 7.30-7.39 (m, 1H), 5.21 (s, 3H), 4.57-4.62 (m, 6H), 4.57 (s, 6H),
3.92-3.99 (m, 6H), 3.86-3.92 (m, 9H), 3.77 (s, 9H), 3.69-3.74 (m, 6H),
3.50-3.68 (m, 73H), 3.14 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.10 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.64 (t,
J=6.8 Hz, 2H), 2.43 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.17 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H),
1.53-1.63 (m, 2H), 1.42-1.52 (m, 2H), 1.32 (dt, J=15.1, 7.5 Hz, 2H)
精製条件
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:8.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に70%H
2O/30%アセトニトリルにし、9.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、9.0から10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.85分;観察された質量=758.405
【0322】
6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)
【0323】
【化123】
ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(l−y−1)(1200mg、0.63mmol)を、メタノール(30mL)に溶解した。次いで、溶液を、以下のパラメーター(温度=50℃、流速=1.0mL/分、圧力=フルH
2(1bar))を用い、炭素上10%パラジウム(小型カートリッジ)を使用してH−cubeに通過させた。溶液を収集した。試料を取り出し、UPLCは出発物質が残っていることを示した。反応物を、上記パラメーターを用いてH−cubeに再度通過させた。収集した溶液を減圧下で濃縮して、表題化合物を白色泡状物(1039mg、93%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [1/2M = 886]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 5.23 (d, J=1.6 Hz, 3H), 4.45-4.62 (m,
12H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.16 (t, J=6.4 Hz, 3H), 3.87-3.98 (m, 12H),
3.73-3.85 (m, 15H), 3.54-3.70 (m, 36H), 2.87 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.20 (t, J=7.2
Hz, 2H), 1.98 (s, 9H), 1.53-1.69 (m, 4H), 1.48 (s, 9H), 1.34-1.41 (m, 2H), 1.33
(s, 9H)
【0324】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−ag−2)
【0325】
【化124】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)およびテトラヒドロフラン(0.5mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)(105.0mg、0.0593mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.031mL、0.178mmol)を添加し、10分間撹拌した後、1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−s−1)(25.2mg、0.0711mmol)に添加し、次いで反応物を室温に16時間加熱した。16時間後、反応物を水(15mL)およびブライン(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g シリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(59.6mg、50%)を得た。方法C: MassLynx\Acid_3.0Min.olp - LRMS [1/2M+1 =
1006]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.39 (d, J=4.7 Hz, 1H),
7.98 (s, 3H), 7.83-7.87 (m, 1H), 7.77-7.83 (m, 1H), 7.21 (t, J=5.9 Hz, 1H),
5.23 (d, J=1.6 Hz, 3H), 4.50-4.64 (m, 12H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.16 (t,
J=6.4 Hz, 3H), 3.87-3.96 (m, 12H), 3.84 (d, J=7.8 Hz, 3H), 3.71-3.79 (m, 15H),
3.54-3.70 (m, 31H), 3.18-3.28 (m, 2H), 3.13 (q, J=6.5 Hz, 2H), 2.82 (t, J=7.2
Hz, 2H), 2.12-2.23 (m, 4H), 1.98 (s, 9H), 1.71 (五重線,
J=7.3 Hz, 2H), 1.51-1.64 (m, 6H), 1.44-1.51 (m, 11H), 1.28-1.34 (m, 11H)
【0326】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(54)
【0327】
【化125】
酢酸(4mL)、メタノール(1mL)および水(1mL)中のN−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−ag−2)(59mg、0.029mmol)の溶液を、70℃に24時間加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物(50.5mg、91%)を得た。粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(25.2mg、45%)として得た。
精製条件:
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:10.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に70%H
2O/30%アセトニトリルにし、11.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、11.0から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.96分;観察された質量=946.5137。方法C: MassLynx\Acid_3.0Min.olp - LRMS [1/2M+1 =
946]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.45 (d, J=5.1 Hz, 1H),
8.01 (s, 3H), 7.94 (d, J=3.1 Hz, 2H), 7.29-7.36 (m, 1H), 5.21 (s, 3H),
4.57-4.62 (m, 6H), 4.57 (s, 6H), 3.92-4.00 (m, 6H), 3.89 (dd, J=10.7, 4.9 Hz,
9H), 3.74-3.80 (m, 9H), 3.71 (dd, J=10.1, 4.3 Hz, 3H), 3.53-3.68 (m, 42H), 3.13
(t, J=6.8 Hz, 2H), 2.85 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.17 (t, J=7.2 Hz, 4H), 1.99 (s,
9H), 1.71 (五重線, J=7.4 Hz, 2H), 1.52-1.64 (m, 4H), 1.45
(td, J=15.0, 7.8 Hz, 4H), 1.26-1.37 (m, 2H)
【0328】
2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(l−ag−3)
【0329】
【化126】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)(61.4mg、0.0347mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0241mL、0.139mmol)および4−ニトロフェニル2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチルカーボネート
【0330】
【化127】
(European Journal of Medicinal Chemistry、82、355〜362;2014を参照、18.0mg、0.051mmol)を室温で16時間かけて添加した。16時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 4g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(57.4mg、なし、83%)として得た。方法C: MassLynx\Acid_3.0Min.olp - LRMS [1/2M+1 =
993]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.40 (d, J=4.3 Hz, 1H),
7.98 (s, 3H), 7.83-7.89 (m, 1H), 7.75-7.83 (m, 1H), 7.15-7.25 (m, 1H), 5.22 (d,
J=1.2 Hz, 3H), 4.51-4.64 (m, 12H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.23 (t, J=6.2 Hz,
2H), 4.15 (t, J=6.4 Hz, 3H), 3.86-3.97 (m, 12H), 3.83 (d, J=7.8 Hz, 3H), 3.72-3.79
(m, 12H), 3.53-3.69 (m, 36H), 3.05 (t, J=5.7 Hz, 4H), 2.17 (t, J=7.0 Hz, 2H),
1.98 (s, 9H), 1.51-1.61 (m, 2H), 1.48 (s, 11H), 1.33 (s, 11H)
【0331】
2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(55)
【0332】
【化128】
酢酸(4.0mL)、メタノール(1.0mL)および水(1.0mL)中の2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(l−ag−3)(57.4mg、0.0289mmol)の溶液を、70℃に24時間加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(29.8mg、55%)として得た。
精製条件:
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:10.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に70%H
2O/30%アセトニトリルにし、11.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、11.0から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.91分;観察された質量=933.4313。方法C: MassLynx\Acid_3.0Min.olp - LRMS [1/2M+1 =
933]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.46 (d, J=4.7 Hz, 1H),
8.01 (s, 3H), 7.86-7.97 (m, 2H), 7.32 (t, J=5.3 Hz, 1H), 5.21 (s, 3H),
4.55-4.62 (m, 12H), 4.24 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.92-3.99 (m, 6H), 3.85-3.92 (m,
9H), 3.74-3.79 (m, 9H), 3.71 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 3H), 3.52-3.68 (m, 42H),
2.99-3.15 (m, 4H), 2.17 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.56 (五重線, J=7.4 Hz, 2H), 1.42-1.50 (m, 2H), 1.24-1.38 (m, 2H)
【0333】
1−{[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−ah−1)
【0334】
【化129】
ジクロロメタン(5.0mL)中のクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、ウィルキンソン触媒(39.7mg、0.0429mmol)の溶液を窒素で10分間パージした後、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(299mg、2.34mmol、0.340mL)を滴下添加した。反応物を室温で10分間撹拌した。2,5−ジオキソピロリジン−1−イルヘキサ−5−エノエート
【0335】
【化130】
(Journal of the American Chemical Society、132(35)、12197〜12199;2010を参照、412mg、1.95mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、滴下添加した。反応物を室温で18時間撹拌した。翌朝、反応物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 24g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、粗製の表題化合物(366mg)を得た。粗製の表題化合物を、CombiFlash Rf(RediSep 24g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物を油状物(271.0mg、なし、41.0%)として得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 2.83 (s, 4H), 2.61 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.71 (五重線, J=7.1 Hz, 2H), 1.38-1.50 (m, 4H), 1.24 (s, 12H), 0.75 (t, J=6.8
Hz, 2H).
【0336】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−4)
【0337】
【化131】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)およびテトラヒドロフラン(0.6mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)(200mg、0.113mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0786mL、0.451mmol)を添加し、続いて1−{[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−ah−1)(57.4mg、0.169mmol)を添加し、反応物を室温で24時間撹拌した。24時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(209.0mg、なし、93%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M = 998]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 5.23 (d, J=1.6 Hz, 3H), 4.52-4.62 (m,
12H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.16 (t, J=6.4 Hz, 3H), 3.87-3.97 (m, 12H), 3.84
(d, J=8.2 Hz, 3H), 3.72-3.79 (m, 12H), 3.54-3.69 (m, 36H), 3.13 (q, J=6.6 Hz,
2H), 2.16 (q, J=7.3 Hz, 4H), 1.98 (s, 9H), 1.52-1.66 (m, 4H), 1.44-1.51 (m,
11H), 1.35-1.43 (m, 2H), 1.27-1.35 (m, 13H), 1.18-1.25 (m, 12H), 0.73 (t, J=7.6
Hz, 2H)
【0338】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサンアミド(56)
【0339】
【化132】
酢酸(4mL)、メタノール(1mL)および水(1mL)中のN−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−4)(104.0mg、0.0521mmol)の溶液を、70℃に24時間加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物(112.0mg、115%)を得た。粗製の表題化合物の一部(52.7mg)を、逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物をガム状物(18.2mg、19%)として得た。
精製条件
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:8.5分間で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線的に65%H
2O/35%アセトニトリルにし、9.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、9.0から10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=2分;観察された質量=938.9628)。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.01 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.51-4.66 (m, 12H), 3.95
(dd, J=9.4, 5.9 Hz, 6H), 3.89 (dd, J=11.7, 4.7 Hz, 9H), 3.74-3.81 (m, 9H), 3.71
(dd, J=9.8, 4.3 Hz, 3H), 3.52-3.68 (m, 42H), 3.13 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.17 (q,
J=7.0 Hz, 4H), 1.99 (s, 9H), 1.53-1.66 (m, 4H), 1.45-1.52 (m, 2H), 1.36-1.44
(m, 2H), 1.27-1.35 (m, 4H), 1.23 (s, 12H), 0.73 (t, J=7.6 Hz, 2H)
【0340】
エチル7−[(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ]−7−オキソヘプタノエート(l−ai−1)
【0341】
【化133】
N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中のエチル7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタノエート(l−z−1)(228.0mg、0.799mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.557mL、3.20mmol)を添加し、10分間撹拌した後、2−アミノプロパン−1,3−ジオール(72.8mg、0.799mmol)を添加し、反応物を室温で72時間撹拌した。72時間後、反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物(89.0mg、なし、43%)を得た。水層を減圧下で濃縮した。粗製の濃縮した水層をメタノール(5mL)およびジクロロメタン(10mL)で希釈した。混合物をデカンテーションし、最初の抽出からの粗製の表題化合物と合わせた。溶液を減圧下で濃縮した。合わせた粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g シリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(183.0mg、88%)を得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 262]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 4.11 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.83-3.99 (m, 1H), 3.60 (d,
J=5.5 Hz, 4H), 2.31 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.23 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.63 (五重線, J=7.5 Hz, 4H), 1.30-1.45 (m, 2H), 1.24 (t, J=7.0 Hz, 3H)
【0342】
エチル7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタノエート(l−aj−1)
【0343】
【化134】
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中のエチル7−[(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ]−7−オキソヘプタノエート(l−ai−1)(180.0mg、0.689mmol)の溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(0.53mL、4.13mmol)、続いて(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸(64.0mg、0.276mmol)を添加した。反応物を70℃に72時間加熱した。72時間後、反応物を室温に冷却し、水(20mL)と酢酸エチル(10mL)との間で分配した。層を抽出し、層を分離した。水層を酢酸エチル(10mL)でさらに2回洗浄した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物(94.0mg、なし、45%)を得た。
【0344】
7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸(l−ak−1)
【0345】
【化135】
エタノール(5mL)中のエチル7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタノエート(l−aj−1)(94.0mg、0.31mmol)の溶液に、1.0M水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL、1.5mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応物を減圧下で濃縮した。得られた粗物質を1N塩酸(3.0mL)および酢酸エチルで希釈した。層を分離し、有機層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物(29.4mg、なし、34%)を得た。
【0346】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−N’−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ヘプタンジアミド(57)
【0347】
【化136】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)中の7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸(l−ak−1)(18.8mg、0.0688mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(10.3mg、0.0762mmol)およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(14.9mg、0.0762mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)(75.0mg、0.042mmol)に添加し、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0295mL、0.169mmol)を添加し、反応物を室温で16時間撹拌した。16時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を酢酸(4.0mL)、メタノール(1mL)および水(1.0mL)に溶解し、70℃に24時間加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物(175.0mg、220%)を得た。粗製の表題化合物を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をガム状物(10.9mg、14%)として得た。
精製条件:
残留物をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);勾配:8.5分間で85.0%H
2O/15.0%アセトニトリルから直線的に75%H
2O/25%アセトニトリルにし、9.0分までに0%H
2O/100%MeCNにし、9.0から10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルに保持した。流速:25mL/分。
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u;移動相A:水中0.05%TFA(v/v);移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v);4.0分間で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線的に5%H
2O/95%アセトニトリルにし、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに保持した。流速:2mL/分;保持時間=1.53分;観察された質量=934.548。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 1889]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.00 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.52-4.62 (m, 12H), 3.95
(t, J=9.4 Hz, 6H), 3.85-3.91 (m, 9H), 3.74-3.79 (m, 9H), 3.71 (dd, J=10.0, 4.1
Hz, 3H), 3.55-3.67 (m, 47H), 3.12 (t, J=6.7 Hz, 2H), 2.22 (t, J=7.3 Hz, 2H),
2.17 (t, J=7.3 Hz, 4H), 1.98 (s, 9H), 1.58-1.69 (m, 4H), 1.51-1.57 (m, 2H),
1.48 (五重線, J=7.2 Hz, 2H), 1.26-1.40 (m, 4H)
【0348】
6−アジド−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(l−ag−5)
【0349】
【化137】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)およびテトラヒドロフラン(0.6mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)(300mg、0.169mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.118mL、0.677mmol)および1−[(6−アジドヘキサノイル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(56.0mg、0.220mmol)を添加した。反応物を室温で24時間撹拌した。24時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗反応混合物を、CombiFlash Rf(RediSep 24g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(269mg、83%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M+1= 956]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 5.22 (s, 3H), 4.50-4.65 (m, 12H), 4.29
(d, J=5.9 Hz, 3H), 4.16 (t, J=6.5 Hz, 3H), 3.87-3.95 (m, 12H), 3.83 (d, J=7.6
Hz, 3H), 3.73-3.79 (m, 12H), 3.55-3.71 (m, 36H), 3.26-3.30 (m, 2H), 3.14 (q,
J=6.5 Hz, 2H), 2.18 (q, J=7.6 Hz, 4H), 1.98 (s, 9H), 1.53-1.68 (m, 6H),
1.45-1.51 (m, 11H), 1.36-1.43 (m, 2H), 1.29-1.36 (m, 11H)
【0350】
6−アジド−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(58)
【0351】
【化138】
酢酸(3mL)、メタノール(0.75mL)および水(0.75mL)中の6−アジド−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(l−ag−5)(25.0mg、0.013mmol)の溶液を、70℃に24時間加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(22.7mg、97%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 1791]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.51-4.66 (m, 12H),
3.92-4.01 (m, 6H), 3.89 (dd, J=10.1, 4.7 Hz, 9H), 3.74-3.81 (m, 9H), 3.71 (dd,
J=10.0, 4.1 Hz, 3H), 3.52-3.68 (m, 42H), 3.25-3.30 (m, 2H), 3.08-3.19 (m, 2H),
2.13-2.23 (m, 4H), 1.99 (s, 9H), 1.54-1.69 (m, 6H), 1.49 (dt, J=14.4, 7.2 Hz,
2H), 1.36-1.44 (m, 2H), 1.32 (dd, J=14.8, 6.2 Hz, 2H)
【0352】
1−{[6−(ベンジルオキシ)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−al−1)
【0353】
【化139】
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の6−(ベンジルオキシ)ヘキサン酸
【0354】
【化140】
(Synlett、(4)、693〜697;2004を参照、1400.0mg、6.298mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(870mg、7.56mmol)、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1480mg、7.56mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。翌朝、反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 40g goldカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(715mg、36%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+Na = 342]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.22-7.42 (m, 5H), 4.51 (s, 2H), 3.53 (t, J=6.4 Hz,
2H), 2.85 (s, 4H), 2.65 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.76 (五重線,
J=7.5 Hz, 2H), 1.61-1.71 (m, 2H), 1.47-1.59 (m, 2H)
【0355】
6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(l−ag−6)
【0356】
【化141】
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)およびテトラヒドロフラン(0.6mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)(200mg、0.113mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0786mL、0.451mmol)および1−{[6−(ベンジルオキシ)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−al−1)(46.9mg、0.147mmol)を添加し、反応物を室温で24時間撹拌した。24時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(203mg、91%)として得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 7.19-7.38 (m, 5H), 5.23 (d, J=1.2 Hz,
3H), 4.52-4.64 (m, 12H), 4.48 (s, 2H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.15 (t, J=6.4
Hz, 3H), 3.86-3.96 (m, 12H), 3.83 (d, J=7.8 Hz, 3H), 3.72-3.80 (m, 12H),
3.54-3.70 (m, 36H), 3.49 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.08-3.15 (m, 2H), 2.12-2.26 (m,
4H), 1.98 (s, 9H), 1.51-1.68 (m, 6H), 1.48 (s, 11H), 1.37-1.44 (m, 2H), 1.33
(s, 11H)
【0357】
6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(59)
【0358】
【化142】
酢酸(6.0mL)、メタノール(1.5mL)および水(1.5mL)中の6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(l−ag−6)(180.0mg、0.0911mmol)の溶液を、70℃に24時間加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(164.0mg、97.0%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M = 928]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 7.25-7.39 (m, 5H), 5.21 (s, 3H),
4.52-4.66 (m, 12H), 4.48 (s, 2H), 3.92-3.99 (m, 6H), 3.84-3.91 (m, 9H),
3.74-3.81 (m, 9H), 3.71 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 3H), 3.54-3.67 (m, 42H), 3.49 (t,
J=6.4 Hz, 2H), 3.08-3.17 (m, 2H), 2.13-2.22 (m, 4H), 1.99 (s, 9H), 1.51-1.68
(m, 6H), 1.48 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.39 (dt, J=15.3, 7.8 Hz, 2H), 1.26-1.35 (m,
2H)
【0359】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2−(アセチルオキシ)−1−{13−[4−(4,4−ビス{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−6,13−ジオキソ−20−フェニル−2,19−ジオキサ−5,12−ジアザイコサ−1−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルアセテート(l−am−1)
【0360】
【化143】
6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(59)(130mg、0.07mmol)を(3mL、40mmol)に溶解し、これに無水酢酸(0.198mL、2.10mmol)を室温で添加した。次いで、反応物を50℃に終夜加熱した。翌朝、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(130.0mg、88%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M = 1054]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 7.16-7.39 (m, 5H), 5.44 (d, J=4.3 Hz,
3H), 5.32 (s, 3H), 5.10 (dd, J=10.5, 4.3 Hz, 3H), 4.52-4.60 (m, 12H), 4.48 (s,
2H), 4.18 (d, J=10.5 Hz, 3H), 3.99 (d, J=8.2 Hz, 3H), 3.89 (t, J=5.1 Hz, 6H),
3.70-3.81 (m, 12H), 3.52-3.67 (m, 39H), 3.49 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.13 (q, J=6.6
Hz, 2H), 2.13-2.21 (m, 13H), 1.94 (d, J=1.6 Hz, 18H), 1.51-1.68 (m, 6H),
1.45-1.50 (m, 2H), 1.37-1.43 (m, 2H), 1.28-1.35 (m, 2H)
【0361】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−ヒドロキシヘキサンアミド(l−an−1)
【0362】
【化144】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2−(アセチルオキシ)−1−{13−[4−(4,4−ビス{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−6,13−ジオキソ−20−フェニル−2,19−ジオキサ−5,12−ジアザイコサ−1−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルアセテート(l−am−1)(110mg、0.0522mmol)をメタノール(10.0mL)に溶解し、次いで溶液を、以下のパラメーター(温度− 60℃、流速−1.0mL/分、圧力−フルH
2(1bar))を用い、炭素上10%パラジウム(小型カートリッジ)を使用してH−cubeに通過させた。溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(91.6mg、87%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M = 1009]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 5.44 (d, J=4.3 Hz, 3H), 5.32 (s, 3H),
5.10 (dd, J=10.5, 4.3 Hz, 3H), 4.50-4.64 (m, 12H), 4.18 (d, J=10.5 Hz, 3H),
3.99 (d, J=8.2 Hz, 3H), 3.90 (t, J=4.9 Hz, 6H), 3.71-3.82 (m, 9H), 3.44-3.66
(m, 44H), 3.08-3.19 (m, 2H), 2.16-2.22 (m, 4H), 2.15 (s, 9H), 1.94 (d, J=1.2
Hz, 18H), 1.44-1.68 (m, 8H), 1.27-1.42 (m, 4H)
【0363】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−({6[(6ヒドロキシヘキサノイル)アミノ]ヘキサノイル}アミノ)プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(60)
【0364】
【化145】
6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(l−an−1)(31.0mg、0.017mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、次いで溶液を、以下のパラメーター(温度− 60℃、流速−1.0mL/分、圧力−フルH
2(1bar))を用い、炭素上10%パラジウム(小型カートリッジ)を使用してH−cubeに通過させた。溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(7.9mg、27%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+1 = 1766]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.99 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.49-4.63 (m, 12H),
3.92-4.00 (m, 6H), 3.89 (dd, J=10.3, 4.5 Hz, 9H), 3.74-3.79 (m, 9H), 3.71 (dd,
J=9.8, 4.3 Hz, 3H), 3.53-3.67 (m, 44H), 3.02-3.16 (m, 2H), 2.18 (td, J=7.3, 3.3
Hz, 4H), 1.99 (s, 9H), 1.44-1.72 (m, 8H), 1.25-1.42 (m, 4H)
【0365】
ベンジル[6−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(l−ag−7)
【0366】
【化146】
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)およびテトラヒドロフラン(1.0mL)中の6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(l−ag−1)(222mg、0.125mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0873mL、0.501mmol)およびベンジル{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}カルバメート
【0367】
【化147】
(Journal of Heterocyclic Chemistry、23(3)、901〜3;1986を参照、68.1mg、0.188mmol)を添加した。反応物を室温で24時間撹拌した。24時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗反応混合物を、CombiFlash Rf(RediSep 12g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(250mg、99%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M+1 = 1010]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 7.22-7.40 (m, 5H), 5.22 (d, J=1.2 Hz,
3H), 5.06 (s, 2H), 4.51-4.61 (m, 12H), 4.29 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.16 (t, J=6.4
Hz, 3H), 3.86-3.96 (m, 12H), 3.83 (d, J=7.8 Hz, 3H), 3.73-3.79 (m, 12H),
3.53-3.70 (m, 36H), 3.04-3.19 (m, 4H), 2.17 (t, J=7.4 Hz, 4H), 1.98 (s, 9H),
1.58 (td, J=14.5, 7.6 Hz, 4H), 1.48 (s, 13H), 1.33 (s, 13H)
【0368】
ベンジル[6−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(61)
【0369】
【化148】
酢酸(8mL)、メタノール(2mL)および水(2mL)中のベンジル[6−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(l−ag−7)(250.0mg、0.124mmol)の溶液を、70℃に36時間加熱した。36時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。粗物質をトルエンで再度希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(225mg、96%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M+1= 950]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 7.22-7.41 (m, 5H), 5.21 (s, 3H), 5.05
(s, 2H), 4.57 (t, J=5.0 Hz, 6H), 4.55 (s, 6H), 3.92-4.00 (m, 6H), 3.83-3.91 (m,
9H), 3.73-3.78 (m, 9H), 3.68-3.72 (m, J=10.0, 4.1 Hz, 3H), 3.52-3.68 (m, 42H),
3.05-3.17 (m, 4H), 2.16 (t, J=7.3 Hz, 4H), 1.98 (s, 9H), 1.57-1.65 (m, 2H),
1.53-1.57 (m, 2H), 1.43-1.52 (m, 4H), 1.24-1.39 (m, 4H)
【0370】
6−アミノ−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミドアセテート(62)
【0371】
【化149】
ベンジル[6−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(61)(200mg、0.105mmol)をメタノール(20mL)および酢酸(0.024mL、0.421mmol)に溶解し、次いで溶液を、以下のパラメーター(温度− 50℃、流速−1.0mL/分、圧力−フルH
2(1bar))を用い、炭素上10%パラジウム(小型カートリッジ)を使用してH−cubeに通過させた。溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(148mg、77%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+ 45 (ギ酸) = 1809]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.02 (s, 3H), 5.23 (s, 3H), 4.59-4.63 (m, 6H), 4.58 (s, 6H), 3.97
(dd, J=9.6, 5.3 Hz, 6H), 3.91 (dd, J=11.3, 4.7 Hz, 9H), 3.76-3.82 (m, 9H), 3.73
(dd, J=10.1, 4.3 Hz, 3H), 3.56-3.70 (m, 42H), 3.16 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.93 (t,
J=7.6 Hz, 2H), 2.16-2.29 (m, 4H), 2.01 (s, 9H), 1.92 (s, 3H), 1.62-1.74 (m,
4H), 1.54-1.61 (m, 2H), 1.46-1.53 (m, 2H), 1.39-1.45 (m, 2H), 1.29-1.38 (m, 2H)
【0372】
[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]メタノール(l−d−1)
【0373】
【化150】
N,N−ジメチルホルムアミド(21mL)中の(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール(1)(2.52g、11.61mmol)の溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(9.0mL、69.6mmol)、続いて(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸(1.08g、4.65mmol)を添加した。反応物を24時間にわたって70℃に加熱した。24時間後、反応物を室温に冷却した後、メタノール(5mL)を添加し、続いてトリエチルアミン(0.22mL、1.55mmol)を添加し、溶液を10分間撹拌した後、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 80g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、不純な表題化合物を得た。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 40g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(2419mg、81%)を得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.42 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.34-4.43 (m, 2H), 3.88-3.98
(m, 3H), 3.81-3.87 (m, 1H), 3.37 (dd, J=6.2, 1.6 Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.42
(s, 3H)
【0374】
(1S,2R,6R,7R,8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカン(l−d−2)
【0375】
【化151】
テトラヒドロフラン(5mL)中の[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル]メタノール(l−d−1)(490mg、1.90mmol)の溶液に、鉱油中の水素化ナトリウム60%分散液(127mg、3.2mmol)を室温で添加した。反応物を窒素下で30分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(2mL)中の13−ヨード−1−フェニル−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン(1130mg、2.86mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。翌朝(18時間)、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチルでさらに2回洗浄した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(ISCO RediSep Gold 40gシリカゲルカラム)を使用し、0〜100%酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(336.0mg、34%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+Na = 546]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.17-7.47 (m, 5H), 5.35 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.55 (s,
2H), 4.32-4.37 (m, 1H), 4.25-4.32 (m, 1H), 3.92 (d, J=10.1 Hz, 1H), 3.88 (d,
J=8.2 Hz, 1H), 3.73-3.80 (m, 2H), 3.55-3.71 (m, 17H), 1.49 (s, 3H), 1.36 (s,
3H)
【0376】
tert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]カルバメート(l−ao−1)
【0377】
【化152】
50mLの反応器内で、出発物質である(1S,2R,6R,7R,8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカン(l−d−2)(310.0mg、0.592mmol)をメタノール(6mL)に溶解し、続いて二炭酸ジ−tert−ブチル(162mg、0.74mmol)および炭素上10%パラジウム(50%湿潤 wt/wt.、100.0mg、0.940mmol)を添加した。反応器を密封し、反応物を窒素(50psi)で3回パージし、次いで水素(50psi)で2回パージし、水素で50psiに充填し、終夜撹拌した。翌朝(24時間)、反応物をセライトプラグに通して濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g シリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(304mg、100%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 530]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.22 (s, 1H), 4.28 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.11 (t, J=6.4
Hz, 1H), 3.93 (d, J=10.1 Hz, 1H), 3.80-3.85 (m, 1H), 3.76 (d, J=6.2 Hz, 1H),
3.74 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.60-3.71 (m, 15H), 3.53-3.59 (m, 2H), 1.50 (s, 3H),
1.45 (s, 9H), 1.34 (s, 3H)
【0378】
1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(l−ap−1)
【0379】
【化153】
ジクロロメタン(2mL)中のtert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]カルバメート(l−ao−1)(300.0mg、0.591mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.332mL、2.36mmol)を添加し、氷浴を用いて0℃に冷却し、続いてメタンスルホニルクロリド(0.055mL、0.71mmol)を添加した。反応物を室温にゆっくりと加温し、室温で20時間撹拌した。20時間後、反応物を水でクエンチし、抽出した。層を分離し、水層をジクロロメタンでさらに1回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を油状物(339mg、98%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 608]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.22 (s, 1H), 4.33-4.43 (m, 2H), 4.28 (d, J=5.9 Hz,
1H), 4.11 (t, J=6.4 Hz, 1H), 3.93 (d, J=10.1 Hz, 1H), 3.80-3.86 (m, 1H),
3.72-3.79 (m, 4H), 3.61-3.70 (m, 12H), 3.58 (d, J=5.9 Hz, 1H), 3.11 (s, 3H),
1.50 (s, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.34 (s, 3H)
【0380】
tert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]カルバメート(l−aq−1)
【0381】
【化154】
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(l−ap−1)(339mg、0.579mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(67.7mg、1.04mmol)を添加し、反応物を、密封した5mLのマイクロ波バイアル内で100℃に終夜加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗物質を得、これを、CombiFlash Rf(RediSep 12g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(246mg、80%)として得た。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 5.24 (s, 1H), 4.30 (d, J=5.9 Hz, 1H), 4.13 (t, J=6.4
Hz, 1H), 3.95 (d, J=9.8 Hz, 1H), 3.82-3.88 (m, 1H), 3.75-3.80 (m, 2H),
3.53-3.74 (m, 15H), 3.39 (t, J=4.9 Hz, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.47 (s, 9H), 1.36
(s, 3H)
【0382】
tert−ブチル{(1S,2R,6R,7R,8S)−1−[13−(4−{[2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}−3−{[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロポキシ]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル}カルバメート(l−ar−1)
【0383】
【化155】
撹拌子を備えた20mLのバイアルに、4−(ベンジルオキシ)−N−{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}ブタンアミド(l−v−1)(45.0mg、0.11mmol)を入れ、これに、t−ブタノール(3mL)および水(1.5mL、脱イオン水)中のtert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル]カルバメート(l−aq−1)(192mg、0.361mmol)を添加した。反応物を窒素で5分間パージした後、アスコルビン酸ナトリウム(66.3mg、0.328mmol)を添加し、水(500uL、脱イオン水)中の硫酸銅(II)(5.24mg、0.0328mmol)の溶液を滴下添加した。反応物を室温で20時間撹拌した。20時間後、反応物を室温に冷却し、反応混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)および濃水酸化アンモニウム(2mL)に添加することより、反応物をクエンチし、ジクロロメタン(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g Goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(165mg、なし、75%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M+1 = 1005]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.97 (s, 3H), 7.17-7.43 (m, 5H), 5.21 (s, 3H),
4.52-4.60 (m, 12H), 4.45 (s, 2H), 4.25 (d, J=5.9 Hz, 3H), 4.10 (t, J=6.2 Hz,
3H), 3.85-3.93 (m, 9H), 3.71-3.82 (m, 15H), 3.63-3.69 (m, 6H), 3.53-3.62 (m,
33H), 3.48 (t, J=6.2 Hz, 2H), 2.27 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.74-1.96 (m, 2H), 1.49
(s, 9H), 1.45 (s, 27H), 1.32 (s, 9H)
【0384】
4−(ベンジルオキシ)−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ブタンアミド(63)
【0385】
【化156】
酢酸(5mL)、メタノール(1.5mL)および水(1.5mL)中のtert−ブチル{(1S,2R,6R,7R,8S)−1−[13−(4−{[2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}−3−{[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロポキシ]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0
2,6]ウンデカ−7−イル}カルバメート(l−ar−1)(150.0mg、0.0747mmol)の溶液を、70℃に18時間加熱した。18時間後、反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗物質をジクロロメタン(10mL)およびメタノール(4mL)で希釈し、これにジオキサン中4.0M塩化水素(2.0mL、8mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。18時間後、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を酢酸エチル(1mL)で希釈し、これにヘプタン(10mL)を添加し、減圧下で濃縮した。次いで、物質を高真空下に18時間置いて、表題化合物(139.0mg、103%)を得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [1/2M+1 = 795]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 8.09 (s, 3H), 7.27-7.39 (m, 5H), 5.48 (s, 3H),
4.57-4.66 (m, 12H), 4.47 (s, 2H), 3.98 (d, J=9.8 Hz, 3H), 3.90-3.95 (m, 9H),
3.82-3.89 (m, 6H), 3.79 (s, 6H), 3.76 (d, J=8.2 Hz, 3H), 3.71 (d, J=9.8 Hz,
3H), 3.57-3.69 (m, 36H), 3.50 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.21 (d, J=9.4 Hz, 3H), 2.29
(t, J=7.2 Hz, 2H), 1.85 (五重線, J=6.8 Hz, 2H)
【0386】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}プロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(l−as−1)
【0387】
【化157】
4−(ベンジルオキシ)−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ブタンアミド(63)(80mg、0.044mmol)をピリジン(無水)(1.5mL、19mmol)に溶解し、これに無水酢酸(0.125mL、1.33mmol)を室温で添加した。次いで、反応物を50℃に終夜加熱した。翌朝、反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 12g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、粗製の表題化合物を得た。粗製の表題化合物を、CombiFlash Rf(RediSep 4g goldシリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物をガム状物(54.0mg、62%)として得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [1/2M+1 = 984]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.97 (s, 3H), 7.19-7.42 (m, 5H), 5.44 (d, J=4.3 Hz,
3H), 5.31 (s, 3H), 5.10 (dd, J=10.3, 4.1 Hz, 3H), 4.51-4.64 (m, 12H), 4.45 (s,
2H), 4.18 (d, J=10.1 Hz, 3H), 3.99 (d, J=8.6 Hz, 3H), 3.88 (t, J=4.9 Hz, 6H),
3.68-3.82 (m, 12H), 3.52-3.64 (m, 39H), 3.48 (t, J=6.2 Hz, 2H), 2.26 (t, J=7.4
Hz, 2H), 2.15 (s, 9H), 1.94 (d, J=1.2 Hz, 18H), 1.84 (t, J=6.8 Hz, 2H).
【0388】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−[(4−ヒドロキシブタノイル)アミノ]プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(l−at−1)
【0389】
【化158】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}プロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(l−as−1)(54.0mg、0.027mmol)をメタノール(10.0mL)に溶解し、次いで溶液を、以下のパラメーター(温度− 60℃、流速−1.0mL/分、圧力−フルH
2(1atm))を用い、炭素上10%パラジウム(小型カートリッジ)を使用してH−cubeに通過させた。溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(51.0mg、99%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+Na = 1899]。
1H NMR (メタノール-d
4)
δ: 7.98 (s, 3H), 5.44 (d, J=4.3 Hz, 3H), 5.32 (s, 3H),
5.10 (dd, J=10.5, 3.9 Hz, 3H), 4.41-4.66 (m, 12H), 4.18 (d, J=10.5 Hz, 3H),
3.99 (d, J=8.6 Hz, 3H), 3.90 (t, J=5.1 Hz, 6H), 3.68-3.83 (m, 12H), 3.51-3.67
(m, 41H), 2.24 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.15 (s, 9H), 1.94 (s, 18H), 1.69-1.83 (m,
2H)
【0390】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−4−ヒドロキシブタンアミド(64)
【0391】
【化159】
メタノール(1mL)中の(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−[(4−ヒドロキシブタノイル)アミノ]プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(l−at−1)(8.5mg、0.0045mmol)の溶液に、メタノール中0.5Mナトリウムメトキシド(0.154mL mg、0.0770mmol)を添加し、反応物を室温で3時間撹拌した。3時間後、三重のメタノールですすいだAmberlyst 15イオン交換樹脂(CAS#=39389−20−3、RS−106008)の添加により、反応物をpH=5に中和した。反応混合物を濾過し、樹脂をメタノールで2回すすいだ。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物をガム状物(1.5mg、20%)として得た。方法C: 3 分間実行 LRMS [M+45(ギ酸) = 1668]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.00 (s, 3H), 5.21 (s, 3H), 4.53-4.65 (m, 12H), 3.92-4.00 (m, 6H),
3.89 (dd, J=11.1, 4.9 Hz, 9H), 3.74-3.79 (m, 9H), 3.71 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 3H),
3.52-3.69 (m, 44H), 2.24 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.99 (s, 9H), 1.76 (五重線, J=6.9 Hz, 2H)
【0392】
当業者には、還流条件下、トルエンなどの適切な溶媒中で、(I−aw−1)(H.Bruyereら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、20、2200〜2203、(2010)を参照)、および(I−an−1)などの適切なアルコール、p−トルエンスルホン酸ピリジニウムなどの適切な酸を利用して、スキーム4の化合物(66)により例示され、スキーム3において一般的に記載されているオルトエステルリンカーを合成して、(I−ax−1)を生成することができるであろう。(I−ax−1)の脱保護は、当業者に公知の塩基性条件(メタノール中触媒炭酸カリウムなど)下で達成することができ、その結果として本発明の化合物(65)を得ることになる。(65)のさらなる官能化を達成して、追加の本発明で請求される化合物を生成することができる。したがって、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基を使用する、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中の、(I−s−1)など、適切な酸およびカップリング剤(当業者に公知)または活性化エステル(ヒドロキシスクシンアミドなど)による(65)の処理により、化合物(66)を生成することができる。
【0393】
【化160】
【0394】
【化161】
同様にして、スキーム5に示す通り、当業者は、スキーム4についての前述の反応条件を用い、(I−av−1)、および(I−an−1)などの適切なアルコールを利用して化合物(66)を合成することもできるであろう。
【0395】
【化162】
【0396】
N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−au−1)
【0397】
【化163】
N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中の1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(l−s−1)(518mg、2.01mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(463mg、2.42mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(326mg、2.42mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。1時間後、2−アミノプロパン−1,3−ジオール(183mg、2.01mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.05mL、6.04mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。18時間後、反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 24g シリカゲルカラム)を使用し、0〜20%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶出して精製して、表題化合物(368mg、55%)を得た。方法C: 1.5 分間実行 LRMS [M+45(ギ酸) = 375]。
1H NMR (メタノール-d
4) δ: 8.38 (d, J=4.3 Hz, 1H), 7.84-7.89 (m, 1H), 7.77-7.83 (m, 1H), 7.21
(t, J=5.7 Hz, 1H), 3.92 (五重線, J=5.5 Hz, 1H), 3.51-3.70
(m, 4H), 2.82 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.21 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.71 (五重線, J=7.3 Hz, 2H), 1.60 (五重線, J=7.5 Hz, 2H),
1.37-1.51 (m, 2H)
【0398】
N−(2−メトキシ−1,3−ジオキサン−5−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−av−1)
【0399】
【化164】
ジクロロメタン(0.605mL)およびオルトギ酸トリメチル(0.5mL、5mmol)中のN−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(l−au−1)(280mg、0.847mmol)の混合物に、p−トルエンスルホン酸一水和物(1.78mg、0.00847mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌した。3時間後、TLCは、出発物質のほとんど完全な消費を示した。反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×1mL)、ブライン(1mL)で洗浄し、無水炭酸カリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物(263.0mg、=83.3%)を得た。方法C:3分間実行(基本モード:カラム:ベース:Waters Acquity UPLC BEH、2.1mm×50mm、C18、1.8μm;移動相:A:水中0.1%アンモニア(v/v);B:アセトニトリル中0.1%アンモニア(v/v))LRMS [M+45 = 417]。シス/トランス異性体の1:1混合物:
異性体1:
1H
NMR (メタノール-d
4) δ:
8.41 (d, J=4.7 Hz, 1H), 7.86-7.92 (m, 1H), 7.80-7.86 (m, 1H), 7.20-7.27 (m,
1H), 5.31 (s, 1H), 4.29 (d, J=2.7 Hz, 1H), 3.92-3.96 (m, 1H), 3.83 (br. s.,
1H), 3.63 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.59 (dd, J=11.5, 3.7 Hz, 1H), 3.42 (s, 3H), 2.85
(t, J=7.2 Hz, 2H), 2.21-2.30 (m, 2H), 1.68-1.80 (m, 2H), 1.56-1.67 (m, 2H),
1.39-1.53 (m, 2H)
異性体2:
1H
NMR (メタノール-d
4) δ:
8.41 (d, J=4.7 Hz, 1H), 7.86-7.92 (m, 1H), 7.80-7.86 (m, 1H), 7.20-7.27 (m,
1H), 5.27 (s, 1H), 4.26 (d, J=2.7 Hz, 1H), 3.92-3.96 (m, 2H), 3.86-3.91 (m,
1H), 3.59 (dd, J=11.5, 3.7 Hz, 1H), 3.38 (s, 3H), 2.85 (t, J=7.2 Hz, 2H),
2.21-2.30 (m, 2H), 1.68-1.80 (m, 2H), 1.56-1.67 (m, 2H), 1.39-1.53 (m, 2H)
【0400】
薬理学的データ
本発明の化合物を使用してアシアロ糖タンパク質受容体(ASGPR)を標的化することによりモジュレートされる疾患を治療するための本発明の実施については、以下に記載する機能検定の1つまたは複数における活性によって証明することができる。供給元は括弧内に示す。
【0401】
表面プラズモン共鳴測定
ビオチン化ASGPRの調製:
ASGPr H1野生型を、大腸菌(E.coli)において不溶性封入体(IB)として発現させた。細胞ペレットを、0.1mg/mLのリゾチーム+25マイクログラム/mLのDNase+10μg/mLのRNase+10mMのMgCl2を含有するTBS緩衝液pH8.0に再懸濁し、十分に混和されるまで氷上で撹拌した。混合物を2回マイクロフルイダイザーに通し、30,000×gで30分間遠心分離した。得られたIBペレットをTBS緩衝液pH8.0+3Mの尿素で洗浄し、遠心分離し、水を用いてこの過程をさらに3回繰り返した。IBペレットを10mMのTris+8Mの尿素+100mMのβ−メルカプトエタノール(pH8.5)に可溶化し、およそ20分間撹拌し、次いで遠心分離して沈殿を捨てた。以下の操作について、「緩衝液T」とは、20mMのTris+0.5MのNaCl+25mMのCaCl
2を指す。上清を緩衝液T+2mMのβ−メルカプトエタノール+8Mの尿素(pH8.0)に希釈しておよそ0.5mg/mLとし、次いで、8〜10倍過剰体積の緩衝液T+2mMのβ−メルカプトエタノール+2Mの尿素(pH8.0)に対して4℃で終夜透析した。透析は、緩衝液T+1mMのβ−メルカプトエタノール+1Mの尿素(pH8.0)において4℃でおよそ24時間、何度か体積を変えながら繰り返し、最終の透析は、緩衝液T+5mMのGSH+1mMのGSSG(pH7.5)に対して、体積を3度変えながら行った。得られるサンプルを遠心分離し、上清を、N−アセチル−D−ガラクトサミンアガロースがローディングされたPharmacia XK26カラムに装入し、緩衝液T+2mMのTCEP(pH8.0)で平衡化した。ベースラインが再び確立するまで、カラムをこの緩衝液で洗浄した。結合したタンパク質を20mMのTris+0.5MのNaCl+2mMのTCEP+2mMのEDTA(pH8.0)で溶離させた。最終収量は、5L(70wgm)の大腸菌(E.coli)細胞ペレットからおよそ50mgであった。
【0402】
BSAは、ジスルフィド結合に関与しない1個のシステイン(Cys34)を有するが、このチオール基は、多くの場合、システインなどの小さいチオールとの混合ジスルフィドとして、または好気的酸化によりスルフェン酸としてブロックされる。ジスルフィド還元および標識化は、本発明者らが試したものの中でも、ASGPR結合性ドメインを誘導体化する最も汚染の少ない方法であることがわかった。埋もれた鎖内(溶媒が到達できない)架橋を崩さないように、穏やかなジスルフィド還元条件を選択した。すなわち、ビオチン化の直前に、ASGPRサンプルを最初に1mMのTCEPと共にインキュベートして、サンプルが確実に単一の遊離チオールを含有するようにした。タンパク質を、19倍モル濃度過剰のPierce Maleimide−PEG2−ビオチン試薬と、PBS中にて4℃で終夜反応させた。
【0403】
PD−10カラム(GE Healthcare)またはZeba Spin Desaltingカラム(Thermo/Pierce)のいずれかを、製造者のプロトコールを使いながら使用して、サンプルから過剰のビオチンを除去した。生成物のLC−MS分析によって、マレイミド付加物の分子量と一致する525amuを伴った、単一質量の存在が実証された。TCEPは、マレイミド反応の間終始存在するので、タンパク質が完全に還元されて(他のシステインチオールが利用可能になって)しまった場合、結果は、枢要な構造上のジスルフィド連結が除去されて、いくつもの付加物や、おそらくはミスフォールディングまたは沈殿を含んだ、不均質な生成物になることになる。このような結果は認められなかった。さらに、標準の結合特異性(GalNAc対メチルガラクトシド対ラクトース)が認められたことから、SPRチップ上の十分な量のタンパク質が適正に折り畳まれ、陳列されていたことが強く示唆される。
【0404】
SPR結合測定:
化合物を用いたSPR測定はすべて、25℃でBiacore 3000(GE Healthcare)を使用して行った。SAセンサーチップ(GE Healthcare)、またはNeutravidin(Pierce Biochemical)が標準のアミンカップリングによってCM5センサーチップ(GE Healthcare)に固定されている、あつらえのセンサーチップのいずれかを使用して、ビオチン化ASGPRを、通常は2000〜3000共鳴単位(Ru)で固定化した。流動緩衝液は、HBS(10mMのHEPES、150mMのNaCl)、20mMのCaCl
2、0.01%のp20、3%のDMSO、または50mMのトリス、150mMのNaCl、50mMのCaCl2、0.01%のp20、3%のDMSO pH7.5とした。化合物を900uMの濃度で流動緩衝液に希釈し、3.7uMまで3倍に段階希釈した。化合物溶液を、各濃度について二通りに、50ul/分で1分間注入した後、1分間解離させた。多量体コンジュゲート(二量体、三量体)については、コンジュゲートを流動緩衝液に希釈して100nMまたは10nMの濃度とし、段階希釈した。コンジュゲートを2分間注入し、解離速度(off rate)を300または600秒間検出した。解離相データが完成した後、900uMのGalNAの注入を使用して化合物を外し、受容体表面を空いた状態に戻した。データはすべて、Scrubber2(Biologic Software,Inc.)を使用してゼロに加工し、アラインし、参照しやすくし、除外された体積の影響について補正した。化合物およびコンジュゲートされた単一分子についての定常状態結合応答をScrubber2で適合させることにより、K
Dを求めた。動的な応答を示す多量体コンジュゲートについてのK
Dは、Scrubber2で加工し、BiaEval(GE Healthcare)で適合させて、結合(on)および解離(off)速度パラメーターを抽出して、K
Dを算出した。値は、いくつもの実験からの標準偏差を反映する。
【0405】
SPR結合検定について、以下の結果が得られ、各回について別々に報告し、または実施回数(n)および標準偏差を示す。
【0406】
【表2-1】
【0407】
【表2-2】
【0408】
本出願全体において、種々の刊行物が参照されている。それら刊行物のその全体としての開示は、それによってすべての意図で参照により本出願に援用される。
【0409】
当業者には、本発明の範囲および真意から逸脱することなく、本発明において種々の改良および変更がなされてよいことは理解されよう。本発明の他の実施形態は、本明細書を検討し、本明細書で開示する本発明を実施することで、当業者に明らかとなろう。実施例を含めた本明細書は、例示的としかみなされず、本発明の正当な範囲および真意は、以下の特許請求の範囲によって示されるものとする。