【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、本発明の第1の形態は、サポートセンターを有する本部が運営する復旧サポートシステムに複数の加盟店が属し、加盟店が契約したお客様に被害が発生したときに被害を復旧する復旧サービスを加盟店が提供する復旧サポートシステムであり、本部が管理する本部サーバーと、本部サーバーに接続されたお客様の詳細を記録した契約者データベース及び/又は本部が管理する全事業の詳細を記録した販売管理データベースと、復旧サービスを提供する加盟店の加盟店端末とがネットワークを介して接続され、お客様からサポートセンター又は加盟店に被害が発生した旨の問合せがあったときに契約者データベース及び/又は本部が管理する全事業の販売管理データベースで復旧サポートの適用が有るかどうかを推定的に確認する推定確認手段と、加盟店が前記問合せを受けて復旧サポートの適用が有ると推定するときに加盟店端末から本部サーバーに被害発生と復旧サポートの情報を送信する情報送信手段と、復旧サポートの適用が有ると推定するときに本部サーバーから加盟店端末にお客様を訪問する旨の対応依頼を送信する対応依頼送信手段と、加盟店担当者がお客様を訪問して詳細を確認し復旧条件充足の存否を含めた訪問対応報告を本部に送信する訪問対応報告送信手段から少なくとも構成される復旧サポート問合システムを有することを特徴とする復旧サポートシステムである。
【0010】
本発明の第2の形態は、加盟店が前記対応依頼送信手段により対応依頼を受信したときに加盟店端末から本部サーバーにお客様への訪問を受諾する旨の受諾送信手段を設け、本部は復旧サポートの適用があるときに本部サーバーに訪問対応報告と復旧サービス実施の実施の認証を記録する認証記録手段を設ける復旧サポートシステムである。
【0011】
本発明の第3の形態は、前記推定確認手段において、安心サポート契約が有る場合には安心サポート契約の契約者を管理する契約者データベースでお客様の契約を確認し、且つ販売管理データベースで復旧サポートが適用されるお客様の所定定期契約を確認し、且つお客様の問合せ日が被害の発生から所定の問合期間内であることを確認し、又は安心サポート契約が無い場合には販売管理データベースで復旧サポートが適用されるお客様の所定定期契約を確認し、且つお客様の問合せ日が被害の発生から所定の問合期間内であることを確認し、前記対応報告送信手段において、安心サポート契約が有る場合には被害が安心サポート契約で定める被害であり、且つ安心サポート契約で定めた口数と事業所に適合し、且つ被害を証明する所定の必要書類が入手でき、又は安心サポート契約が無い場合には家庭又は事業所で前記所定定期契約で定めた条件に適合する復旧サポートシステムである。
【0012】
本発明の第4の形態は、前記推定確認手段において、前記所定定期契約は所定定期レンタル契約、所定定期購入契約又は所定定期役務サービス契約であり、前記対応報告送信手段において、安心サポート契約で定める前記被害とは、火災・破裂・爆発、食中毒、又は不法な侵入を伴う盗難であり、前記必要書類とは、火災・破裂・爆発の被害では管轄消防署の罹災証明書、食中毒の被害では管轄保健所の営業停止命令書又は営業禁止命令書、又は不法な侵入を伴う盗難では警察の被害届受理番号である復旧サポートシステムである。
【0013】
本発明の第5の形態は、前記対応報告送信手段において、安心サポート契約で定めた口数と事業所とは、前記被害が火災・破裂・爆発では1口以上の全事業所、前記被害が食中毒では4口以上の飲食店、又は前記被害が不法な侵入を伴う盗難では4口以上の飲食店以外の事業所である復旧サポートシステムである。
【0014】
本発明の第6の形態は、お客様から提出された復旧サポート申込書又は復旧サポート申込情報を加盟店が加盟店端末から本部サーバーに送信する復旧サポート申込情報送信手段と、復旧に必要な必要サービスの実施を行う実施加盟店が前記加盟店であるときにその旨を加盟店端末から本部サーバーに送信する加盟店実施送信手段と、復旧に必要な必要サービスの実施を行う実施加盟店が前記加盟店と異なる他加盟店であるときにその旨を他加盟店端末から加盟店端末に送信する他加盟店実施送信手段と、他加盟店が実施加盟店になるとき必要サービスの見積を他加盟店が加盟店に送信する他加盟店見積送信手段と、前記加盟店だけが実施加盟店になる場合には前記加盟店の見積を、前記他加盟店だけが実施加盟店になる場合には前記他加盟店の見積を、又は前記加盟店と前記他加盟店が実施加盟店になる場合には前記加盟店及び前記他加盟店の見積を、前記加盟店が加盟店端末から本部サーバーに送信する見積送信手段と前記必要サービスと前記実施加盟店と前記見積を含めて復旧サポート実施を本部が認証し、本部サーバーから前記加盟店端末に前記認証を送信する認証送信手段から構成される復旧サポート申込システムを有する復旧サポートシステムが提供される。
【0015】
本発明の第7の形態は、前記復旧サポート申込システムには、前記見積送信手段により受信した見積を本部が認証し、本部サーバーから前記加盟店端末に見積認証を送信する見積認証送信手段を設け、安心サポート契約が有る場合には、お客様である事業所の業種と契約の口数により復旧サポートの補償限度額が決まり、前記見積の見積額が補償限度額以下のときにはお客様負担額は無く、その差額は他の復旧サポートに利用可能であり、前記見積額が前記補償限度額を超えるときには超えた差額がお客様負担額となる復旧サポートシステムである。
【0016】
本発明の第8の形態は、前記加盟店が実施加盟店であるとき、前記加盟店のサービス担当者がお客様を訪問して必要サービスを提供し、前記加盟店は加盟店端末に必要サービスの実施完了を示すサービス完了請求書を入力する加盟店完了入力手段と、前記他加盟店が実施加盟店であるとき、前記他加盟店のサービス担当者がお客様を訪問して必要サービスを提供し、前記他加盟店は他加盟店端末に必要サービスの実施完了を示すサービス完了請求書を入力する他加盟店完了入力手段と、前記他加盟店完了入力手段により前記他加盟店がサービス完了請求書を入力した後、前記他加盟店は他加盟店端末から加盟店端末に他加盟店のサービス完了請求書を送信する他加盟店請求書送信手段と、前記加盟店だけが実施加盟店の場合には前記加盟店のサービス完了請求書を、前記他加盟店だけが実施加盟店の場合には前記他加盟店のサービス完了請求書を、前記加盟店と前記他加盟店が実施加盟店の場合には前記加盟店及び前記他加盟店のサービス完了請求書を、完了報告書と一緒に前記加盟店が加盟店端末から本部サーバーに送信する実施完了送信手段とから構成される復旧サポート実施システムを有する復旧サポートシステムである。
【0017】
本発明の第9の形態は、実施加盟店が前記加盟店だけの場合には前記加盟店だけに、実施加盟店が前記他加盟店だけの場合には前記他加盟店だけに、実施加盟店が前記加盟店及び前記他加盟店の場合には前記加盟店及び前記他加盟店に、サービス完了請求書に記載の金額を本部が送金する送金手段を前記復旧サポート実施システムに設ける復旧サポートシステムである。
【0018】
本発明の第10の形態は、一般サポートと復旧サポートの両方を含む安心サポート契約を本部に登録するために、お客様は必要情報を記入した利用申込書を加盟店担当者に提出し、加盟店は加盟店端末から本部サーバーに前記利用申込書又は必要情報を送信する必要情報送信手段と、本部はお客様の前記必要情報を契約者データベースに記録する必要情報記録手段と、本部はお客様の従業員毎にIDを付与して契約者データベースに記録するID付与手段と、本部は本部サーバーから加盟店端末に前記IDを送信するID送信手段と、加盟店は加盟店端末で前記IDを記載したID加盟店控えとIDお客様控えを印刷する印刷手段と、加盟店担当者が前記IDお客様控えをお客様にお届けして安心サポート契約の締結を完了することから構成される安心サポート契約システムであり、前記安心サポート契約システムが前記復旧サポート問合システムの前に置かれる復旧サポートシステムである。
【0019】
本発明の第11の形態は、安心サポート契約の変更をするために、お客様は変更情報を記入した変更利用申込書を加盟店担当者に提出し、加盟店は加盟店端末から本部サーバーに前記変更利用申込書又は変更情報を送信する変更情報送信手段と、本部はお客様の前記変更情報を契約者データベースに記録する変更情報記録手段と、お客様IDの変更が有る場合には本部はお客様の従業員に変更されたIDを付与して契約者データベースに記録する変更ID付与手段と、本部は本部サーバーから加盟店端末に変更されたIDを送信する変更ID送信手段と、加盟店は加盟店端末で変更IDを記載したID加盟店控えとIDお客様控えを印刷する印刷手段と、加盟店担当者が前記IDお客様控えをお客様にお届けして安心サポート契約の変更を完了することから構成される安心サポート変更システムであり、前記安心サポート変更システムが前記安心サポート契約システムの後に置かれる復旧サポートシステムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の第1の形態によれば、サポートセンターを有する本部が運営する復旧サポートシステムに複数の加盟店が属し、加盟店が契約したお客様に被害が発生したときに被害を復旧する復旧サービスを加盟店が提供する復旧サポートシステムであるから、被害が発生したときに、金銭を給付せず、その替わりに被害を元の正常状態に復旧する復旧サービスを提供するものである。本部が多数の事業毎にフランチャイズビジネスを展開し、それらの事業が復旧事業であることも多く、復旧事業毎に複数の加盟店を有する場合には、加盟店を有効活用して、効率的に復旧サービスを提供することができる。
本部が管理する本部サーバーと、本部サーバーに接続されたお客様の詳細を記録した契約者データベース及び/又は本部が管理する全事業の詳細を記録した販売管理データベースと、復旧サービスを提供する加盟店の加盟店端末とがネットワークを介して接続されているから、本部と加盟店とデータベースをネットを介しコンピュータで双方向に接続し、効率的に復旧サポートシステムを構築できる。契約者データベースとは特定事業の復旧サポート契約を管理するデータベースであり、販売管理データベースとは本部が運営する複数種類の全事業を管理するデータベースであり、販売管理データベースの中に各事業毎に復旧サポート契約について記録が為されている。また、販売管理データベースは全事業に関するデータベースであるから、特定事業の記録部はその特定事業の契約者データベースであるとも考えられる。従って、本発明に係る復旧サポートシステムは、お客様が復旧サポート契約だけに加入しているときには契約者データベースだけで管理しても良いし、お客様が定期契約で定めた復旧サービスを受ける場合には販売管理データベースだけで管理しても良いし、お客様が復旧サポート契約に加入し、且つ他の定期契約に加入していることも条件になっているときには契約者データベースと販売管理データベースの両者で管理することになる。
お客様からサポートセンター又は加盟店に被害が発生した旨の問合せがあったときに契約者データベース及び/又は本部が管理する全事業の販売管理データベースで復旧サポートの適用が有るかどうかを推定的に確認する推定確認手段では、お客様がサポートセンターや日常的に付き合っている加盟店に電話で被害が発生したことを伝えたときに、復旧サポート契約に加入しているか、或いは他の定期契約に加入しているかを、ネットを介してコンピュータでデータベースを用いて高速に検索することができる。復旧サポート契約や他の定期契約に加入していることは復旧サービスを受ける第1条件であり、契約に加入していることの確認により復旧サポートの適用が有ることを推定できる。実際に適用されるためには、更に他の条件を充足しなければならないから、推定確認手段と称する。
加盟店が前記問合せを受けて復旧サポートの適用が有ると推定するときに加盟店端末から本部サーバーに被害発生と復旧サポートの情報を送信する情報送信手段では、加盟店がお客様から被害発生の電話を受けたときに、本部を中心にして復旧サポートを運営する必要性から、お客様が契約に加入していて適用有りの推定確認を行ったときには、加盟店は本部にお客様の被害情報を送信することになり、復旧サポートシステムの運営を本部を中心に効率的に管理できる。
復旧サポートの適用が有ると推定するときに本部サーバーから加盟店端末にお客様を訪問する旨の対応依頼を送信する対応依頼送信手段では、本部から加盟店にお客様と直接面談するように対応依頼を送信し、お客様に懇切丁寧な復旧サポートの説明を行うように指示を出す。
加盟店担当者がお客様を訪問して詳細を確認し復旧条件充足の存否を含めた訪問対応報告を本部に送信する訪問対応報告送信手段では、お客様が契約者である事以外の条件を訪問面談で確認して、復旧サポートの適用が確実にあるかどうかを判断し、それらの詳細を訪問対応報告として加盟店は本部に送信する。
加盟店は訪問対応報告により復旧サポートの適用が有ると確定したときや、早急処理が必要な場合には、電話やFAXなどの手段で本部の承認を受けて次の復旧サポート申込システムに入っても良い。しかし、この段階で本部認証が必要な場合には、見積などの後段の手続を除き、下記の認証送信手段に入っても良い。
上記のように、選択的に付加される手段として、訪問対応報告を受けて復旧サポートの適用があると判断したとき本部サーバーから加盟店端末に復旧サービスの認証を送信する認証送信手段では、復旧サポートの適用がある場合には、復旧サポートしてもよいとする本部の認証を加盟店に送信する。
本発明により、上述した一連の双方向通信手段により構成される復旧サポート問合システムを少なくとも有する復旧サポートシステムが提供される。
【0021】
本発明の第2の形態によれば、加盟店が前記対応依頼送信手段により対応依頼を受信したときに加盟店端末から本部サーバーにお客様への訪問を受諾する旨の受諾送信手段を設けるから、本部は加盟店が対応依頼を受諾したことを確認できる。
本部は復旧サポートの適用があるときに本部サーバーに訪問対応報告と復旧サービス実施の実施の認証を記録する認証記録手段を設けるから、本部は加盟店担当者がお客様と面談して復旧サポートを適用できることを確認でき、その場合には本部が復旧サービスを実施することを承認し、その旨をデータベースに記録して、復旧サポート申込システムを完了する復旧サポートシステムが提供される。
【0022】
本発明の第3の形態によれば、安心サポート契約が有る場合の復旧サポートと、安心サポート契約が無い場合に他の定期契約に基づいた復旧サポートの2種類の復旧サポートが行われる。即ち、前記推定確認手段において、安心サポート契約が有る場合には、安心サポート契約の契約者を管理する契約者データベースでお客様の契約を確認し、且つ販売管理データベースで復旧サポートが適用されるお客様の所定定期契約を確認され、同時にお客様の問合せ日が被害の発生から所定の問合期間内であることが確認される。つまり、安心サポート契約では、安心サポート契約と同時に他の所定定期契約が有る場合に復旧サポートが適用されるのである。他方、安心サポート契約をしなくても、他の所定定期契約で復旧サポートが適用される場合がある。この場合には、この所定定期契約の契約者データベースで復旧サポート契約を確認しても良いし、全事業を管理する販売管理データベースで復旧サポートが適用されるお客様の所定定期契約を確認しても良い。同時に、お客様の問合せ日が被害の発生から所定の問合期間内であることを確認すれば、復旧サポートが適用されることになる。
また、前記対応報告送信手段において、安心サポート契約が有る場合には被害が安心サポート契約で定める被害であり、且つ安心サポート契約で定めた口数と事業所に適合し、且つ被害を証明する所定の必要書類が入手できれば、復旧サポートが適用される。他方、安心サポート契約が無い場合には、他の所定定期契約は家庭と事業所が対象になっているから、家庭又は事業所で前記所定定期契約で定めた条件に適合すれば、復旧サポートが適用される。
【0023】
本発明の第4の形態によれば、前記推定確認手段において、前記所定定期契約は所定定期レンタル契約、所定定期購入契約又は所定定期役務サービス契約である。安心サポート契約で、復旧サポートが適用される所定の定期契約は、所定定期レンタル契約、所定定期購入契約又は所定定期役務サービス契約の3種類に限定されている。安心サポート契約が無い場合には、定期契約の中で復旧サポートが適用される旨の規定が有れば、その定期契約を締結しているお客様は復旧サポートが適用されることになる。
また、前記対応報告送信手段において、安心サポート契約で定める前記被害とは、火災・破裂・爆発、食中毒、又は不法な侵入を伴う盗難の3種類に限定され、前記必要書類とは、火災・破裂・爆発の被害では管轄消防署の罹災証明書、食中毒の被害では管轄保健所の営業停止命令書又は営業禁止命令書、又は不法な侵入を伴う盗難では警察の被害届受理番号の3種類に限定されている。これらの必要書類が無い場合には、復旧サポートは適用されない。即ち、公的な必要書類があって初めて被害が正式に証明されたことになり、必要書類は復旧サポートの重要な適用条件である。
【0024】
本発明の第5の形態によれば、前記対応報告送信手段において、安心サポート契約により復旧サポートを行う場合には、口数と事業所について一定の条件が有した場合にのみ適用される。具体的に、前記被害が火災・破裂・爆発の場合には1口以上の全事業所が適用対象となり、前記被害が食中毒の場合には4口以上の飲食店のみが適用対象になり、前記被害が不法な侵入を伴う盗難の場合には4口以上の飲食店以外の事業所が適用対象となる。
【0025】
本発明の第6の形態によれば、お客様から提出された復旧サポート申込書又は復旧サポート申込情報を加盟店が加盟店端末から本部サーバーに送信する復旧サポート申込情報送信手段では、復旧サポート申込書を直接送信する場合と、必要な復旧サポート申込情報だけを送信する場合に分かれる。必要に応じて選択することができる。
復旧に必要な必要サービスの実施を行う実施加盟店が前記加盟店であるときにその旨を加盟店端末から本部サーバーに送信する加盟店実施送信手段では、お客様と直接契約している加盟店が実施加盟店の第1候補であり、必要サービスの技術を加盟店が有している場合には、まず加盟店が実施加盟店になる。
復旧に必要な必要サービスの実施を行う実施加盟店が前記加盟店と異なる他加盟店であるときにその旨を他加盟店端末から加盟店端末に送信する他加盟店実施送信手段では、加盟店が必要サービスの技術を有さない場合には、その技術を有する他加盟店が実施加盟店となり、他加盟店が加盟店に対し実施加盟店になる旨を送信する。他加盟店も複数存在するから、複数の他加盟店からどの他加盟店を選択するかは、一定のルールに基づいて自動的に決まるシステムを事前に作っておくことが必要になる。また、複数の必要サービスが有る場合には、第一の必要サービスは加盟店が実施し、第2の必要サービスは他加盟店が実施し、第3の必要サービスは別の他加盟店が実施してもよい。このときには、他加盟店及び別の他加盟店の夫々が、加盟店に実施加盟店になる旨の送信を行うことになる。その理由は、復旧サポートでは加盟店が一以上の他加盟店を管理することになり、他加盟店の情報は全て加盟店に集中し、本部との連絡は加盟店が一元的に行うからである。
他加盟店が実施加盟店になるとき必要サービスの見積を他加盟店が加盟店に送信する他加盟店見積送信手段でも、加盟店が一元管理するから、他加盟店の見積は加盟店にまず送信される。
見積送信手段では、全ての見積は加盟店に集中するから、加盟店が自己の見積も他加盟店の見積も一緒に本部サーバーに送信することになる。加盟店と他加盟店の見積については次の3パターンが存在し、前記加盟店だけが実施加盟店になる場合には前記加盟店の見積を、前記他加盟店だけが実施加盟店になる場合には前記他加盟店の見積を、又は前記加盟店と前記他加盟店が実施加盟店になる場合には前記加盟店及び前記他加盟店の見積を、前記加盟店が加盟店端末から本部サーバーに送信する。
認証送信手段では、前記必要サービスと前記実施加盟店と前記見積を含めて復旧サポート実施を本部が最終的に認証し、本部サーバーから前記加盟店端末に前記認証を送信する。本部のこの最終認証により、加盟店や他加盟店は復旧サポート、即ち復旧サービスをお客様に対して実施し、被害を復旧してお客様を救済することができる。
以上のように、復旧サポート申込情報送信手段と、加盟店実施送信手段と、他加盟店実施送信手段と、他加盟店見積送信手段と、見積送信手段と、認証送信手段から構成される復旧サポート申込システムを有する復旧サポートシステムが提供される。
【0026】
本発明の第7の形態によれば、前記復旧サポート申込システムには、前記見積送信手段により受信した見積を本部が認証し、本部サーバーから前記加盟店端末に見積認証を送信する見積認証送信手段が設けられる。加盟店及び/又は他加盟店の見積が本部に集中すると、本部はその見積が妥当な場合に見積を承認し、見積認証を加盟店に送信して、必要サービスの実施を開始するように合図を出す。
見積額が確定すると、復旧サポートには補償限度額が決まっているから、お客様負担額が下記のように決まる。また、安心サポート契約が有る場合には、お客様である事業所の業種と契約の口数により復旧サポートの補償限度額が決まる。 従って、前記見積の見積額が補償限度額以下のときにはお客様負担額は無く、その差額は他の復旧サポートに利用可能であり、前記見積額が前記補償限度額を超えるときには超えた差額が必要サービスにおいてお客様負担額となる復旧サポートシステムが提供される。
【0027】
本発明の第8の形態によれば、前記加盟店が実施加盟店であるとき、前記加盟店のサービス担当者がお客様を訪問して必要サービスを提供し、前記加盟店は加盟店端末に必要サービスの実施完了を示すサービス完了請求書を入力する加盟店完了入力手段が設けられ、加盟店が必要サービスの実施を完了すると、サービス完了請求書により完了手続を行う。
前記他加盟店が実施加盟店であるとき、前記他加盟店のサービス担当者がお客様を訪問して必要サービスを提供し、前記他加盟店は他加盟店端末に必要サービスの実施完了を示すサービス完了請求書を入力する他加盟店完了入力手段が設けられ、他加盟店は必要サービスの実施を完了する。
前記他加盟店完了入力手段により前記他加盟店がサービス完了請求書を入力した後、前記他加盟店は他加盟店端末から加盟店端末に他加盟店のサービス完了請求書を送信する他加盟店請求書送信手段が設けられ、サービス完了請求書を加盟店に送信して完了手続を行う。他加盟店の管理は全て加盟店が行うから、他加盟店の情報は全て加盟店に集中するように構成されている。
次の実施完了送信手段では、全てのサービス完了請求書は加盟店に集中するから、加盟店が自己のサービス完了請求書も他加盟店のサービス完了請求書も一緒に本部サーバーに送信することになる。加盟店と他加盟店のサービス完了請求書については次の3パターンが存在する。前記加盟店だけが実施加盟店の場合には前記加盟店のサービス完了請求書を、前記他加盟店だけが実施加盟店の場合には前記他加盟店のサービス完了請求書を、前記加盟店と前記他加盟店が実施加盟店の場合には前記加盟店及び前記他加盟店のサービス完了請求書を、完了報告書と一緒に前記加盟店が加盟店端末から本部サーバーに送信する。完了報告書とは復旧サポートの完了報告書である。実施完了送信手段とから構成される復旧サポート実施システムを有する復旧サポートシステムである。
以上のように、加盟店完了入力手段と、他加盟店完了入力手段と、他加盟店請求書送信手段と、実施完了送信手段とから構成される復旧サポート実施システムを有する復旧サポートシステムが提供される。
【0028】
本発明の第9の形態によれば、前記3パターンに応じて、実施加盟店が前記加盟店だけの場合には前記加盟店だけに、実施加盟店が前記他加盟店だけの場合には前記他加盟店だけに、実施加盟店が前記加盟店及び前記他加盟店の場合には前記加盟店及び前記他加盟店に、サービス完了請求書に記載の金額を本部が送金する送金手段が設けられる。
従って、第8の形態に前記送金手段を加えて、加盟店完了入力手段と、他加盟店完了入力手段と、他加盟店請求書送信手段と、実施完了送信手段と、送金手段から構成された復旧サポート実施システムを有する復旧サポートシステムが提供される。
【0029】
本発明の第10の形態は、安心サポート契約を本部に登録して復旧サポートを適用される場合を示している。安心サポート契約を登録しなくても、所定の定期契約の中で復旧サポート条項があれば、本発明の復旧サポートの適用を受けられることは前述した通りである。
本発明の第10の形態によれば、一般サポートと復旧サポートの両方を含む安心サポート契約を本部に登録するために、お客様は必要情報を記入した利用申込書を加盟店担当者に提出し、加盟店は加盟店端末から本部サーバーに前記利用申込書又は必要情報を送信する必要情報送信手段が設けられる。利用申込書は安心サポート契約の契約書に相当し、利用申込書を本部に送信してもよいし、利用申込書の中の必要情報を本部に送信してもよい。
本部はお客様の前記必要情報を契約者データベースに記録する必要情報記録手段では、安心サポート契約の会員データベースとして契約者データベースを設け、必要情報又は利用申込書を契約者データベースに記録する。
本部はお客様の従業員毎にIDを付与して契約者データベースに記録するID付与手段では、お客様である事業所は一人以上の従業員を指定して契約を行い、本部は従業員毎にIDを付与して契約者データベースに記録する。
本部は本部サーバーから加盟店端末に前記IDを送信するID送信手段では、お客様である事業所の一人以上の従業員毎に付したIDを加盟店の端末に送信する。
加盟店は加盟店端末で前記IDを記載したID加盟店控えとIDお客様控えを印刷する印刷手段では、従業員毎のIDを従業員名と対応させて、ID加盟店控えとIDお客様控えを印刷する。
加盟店担当者が前記IDお客様控えをお客様にお届けして安心サポート契約の締結を完了する。
本形態では、必要情報送信手段と、必要情報記録手段と、ID付与手段と、ID送信手段と、印刷手段から構成された安心サポート契約システムが提供され、前記安心サポート契約システムが前記復旧サポート問合システムの前段に置かれた復旧サポートシステムが提供される。
【0030】
本発明の第11の形態によれば、安心サポート契約を変更するために安心サポート変更システムが提供される。
前記安心サポート変更システムにおいては、お客様は変更情報を記入した変更利用申込書を加盟店担当者に提出し、加盟店は加盟店端末から本部サーバーに前記変更利用申込書又は変更情報を送信する変更情報送信手段が設けられる。変更利用申込書は安心サポート契約の変更用契約書に相当し、変更利用申込書を本部に送信してもよいし、変更利用申込書の中の必要情報を本部に送信してもよい。
本部はお客様の前記変更情報を契約者データベースに記録する変更情報記録手段では、本部は加盟店から受信した変更情報を契約者データベースに記録して、契約者データベースを常に最新版に改良する。
お客様IDの変更が有る場合には本部はお客様の従業員に変更されたIDを付与して契約者データベースに記録する変更ID付与手段が設けられ、新しい従業員名に対し新しいIDを付与する。
本部は本部サーバーから加盟店端末に変更されたIDを送信する変更ID送信手段では、新しい従業員構成に対して最新版のID一覧表、又は変更されたIDが加盟店に送信される。
加盟店は加盟店端末で変更IDを記載したID加盟店控えとIDお客様控えを印刷する印刷手段では、新しい従業員毎のIDを従業員名と対応させて、ID加盟店控えとIDお客様控えを印刷する。
加盟店担当者は新しいIDお客様控えをお客様にお届けして安心サポート契約の変更契約の締結を完了する。
この様に、本形態では、変更情報送信手段と、変更情報記録手段と、変更ID付与手段と、変更ID送信手段と、印刷手段から構成される安心サポート変更システムが提供され、前記安心サポート変更システムを前記安心サポート契約システムの後段に配置した復旧サポートシステムが提供される。