【実施例】
【0130】
本明細書中で用いられる化学略語は、次の通りである:DMEはジメトキシエタン、THFはテトラヒドロフラン、DCMはジクロロメタン、DMSOはジメチルスルホキシド、dbaはジベンジリジンアセトンである。
【0131】
化合物1の合成
2−(3−ブロモピリジン−2−イル)−6−クロロフェノールの調製
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0132】
(3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(5.0g、29.0mmol)及び2,3−ジブロモピリジン(6.87g、29.0mmol)を500mLの2口フラスコに入れた。反応混合物をDME(120mL)、及び炭酸カリウム(8.02g、58.0mmol)を溶解させた水(90mL)で希釈した。この混合物をPd(PPh
3)
4(1.00g、3mol%)の添加前に、10分間脱気した。次いで、反応混合物を緩やかな還流下で5時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルと食塩水で希釈した。有機層を食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥した。ヘキサン中5〜10%の移動相勾配となる酢酸エチルを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで生成物を精製し、2.8g(34%)の白色固体を得た。
【0133】
6−クロロベンゾフロ[3,2−b]ピリジンの調製:
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
500mLの丸底フラスコ中に、2−(3−ブロモピリジン−2−イル)−6−クロロフェノール(4.5g、15.82mmol)、ヨウ化銅(I)(0.602g、3.16mmol)、ピコリン酸(0.779g、6.33mmol)、リン酸カリウム(6.71g、31.6mmol)及びDMSO(150mL)を入れた。この混合物を油浴中125℃で5時間撹拌した。加熱を止めて、混合物を酢酸エチルで希釈し、セライト(登録商標)で濾過した。濾液を食塩水で2回洗浄し、次いで水で洗浄した。有機層をセライト(登録商標)に吸着させ、ヘキサン中40〜100%のジクロロメタンで溶出させるクロマトグラフィーを行い、2.45g(76%)の所望の生成物を白色固体として得た。
【0134】
6−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[3,2−b]ピリジンの調製:
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
2−ジクロロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルジフェニル(1.12g、2.36mmol)、6−クロロベンゾフロ[3,2−b]ピリジン(3.0g、14.73mmol)及びPd
2dba
3(0.54g、0.59mmol)を250mLの3口フラスコに入れた。フラスコ内の空気を排出し、窒素で充たした。THF(15mL)をシリンジで反応フラスコに添加した。次いで、ピリジン−2−イル銅(II)ブロミド(44.2mL、22.10mmol)を添加し、フラスコを油浴中75℃で撹拌した。2時間後、反応混合物を冷却し、重炭酸ナトリウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。DCM中0〜5%のメタノールで溶出させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、3.2g(88%)の所望の生成物を得た。この生成物を、DCMを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで更に精製し、溶離液として最大40%酢酸エチル/DCM混合物を用いることにより、2.8g(77%)の6−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[3,2−b]ピリジンを白色固体として得た。
【0135】
化合物1の調製:
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
6−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[3,2−b]ピリジン(2.71g、11.00mmol)及びイリジウム錯体(1.964g、2.75mmol)をエタノール(90mL)に添加し、15分間窒素で脱気した。イリジウムトリフレート中間体が消失するまで反応混合物を加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、セライト(登録商標)プラグで濾過し、エタノール及びヘキサンで洗浄した、黄色沈殿をDCMに溶解させた。DCM溶液から溶媒を減圧下除去し、1.65gの粗物質を得、これを1:1DCM/ヘキサン(v/v)、続いて95:5DCM/メタノール(v/v)を溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。単離した物質を、95:5%アセトニトリル/水を溶離液として用いるC18固定相逆相カラムクロマトグラフィーで更に精製し、0.7g(34%)の化合物1を得た。
【0136】
化合物4の合成
【0137】
3−(2,3−ジメトキシフェニル)ピリジン−2−アミンの調製:
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモピリジン−2−アミン(23.77g、137mmol)、(2,3−ジメトキシフェニル)ボロン酸(25g、137mmol)、及びPd(Ph
3P)
4(4.76g、4.12mmol)を2Lの2口フラスコに添加した。反応混合物をTHF(600mL)で希釈した。次いで、炭酸ナトリウム(14.56g、137mmol)を溶解させた水(300mL)溶液を添加した。この混合物を脱気して20時間還流撹拌した。次いで、混合物を酢酸エチルと食塩水で希釈した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。生成物を、DCM中0〜50%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、28.9g(91%)の所望の物質を得た。
【0138】
8−メトキシベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの調製:
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
3−(2,3−ジメトキシフェニル)ピリジン−2−アミン(14g、60.8mmol)を500mLの丸底フラスコに入れた。酢酸(220mL)とTHF(74mL)を添加した。この混合物を塩水氷浴中で撹拌した。亜硝酸t−ブチル(14.5mL、109mmol)を滴下した。反応混合物を浴中で3時間撹拌し、次いで撹拌下常温まで加温した。この混合物を真空下蒸発させ、酢酸エチルと重炭酸ナトリウム水溶液に分液した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。溶出は、ヘキサン中25%の酢酸エチルで行い、6.61g(54.6%)の8−メトキシベンゾフロ[2,3−b]ピリジンを白色固体として得た。
【0139】
ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−オールの調製:
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
8−メトキシベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(6.6g、33.1mmol)をピリジンHCl(25g)と共に250mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を、油浴中200℃で10時間撹拌した。重炭酸ナトリウム水溶液とDCMを混合物に添加した。有機層を乾燥し褐色になるまで蒸発させて、5.07g(83%)の所望の生成物を得た。
【0140】
ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−イルトリフルオロメタンスルホネートの調製:
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−ol(5.5g、29.7mmol)を500mLの丸底フラスコに入れ、DCM(250mL)を添加した。ピリジン(6.01mL、74.3mmol)を添加し、フラスコを氷浴に入れた。トリフリン酸無水物(7.5mL、44.6mmol)をDCM(30mL)に溶解し、10分間滴下した。浴を取り除き、反応物を常温まで加温し、一晩撹拌した。溶液を、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで水で洗浄した。生成物を、DCMで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、8.1g(86%)の所望の生成物を白色固体として得た。
【0141】
8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの調製:
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−イルトリフルオロメタンスルホネート(4g、12.61mmol)、X−Phos(0.481g、1.009mmol)及びPd
2dba
3(0.231g、0.252mmol)を250mLの3口フラスコに入れた。フラスコ内の空気を排出し、窒素で充たした。THF(40mL)とピリジン−2−イル銅(II)ブロミド(37.8mL、18.91mmol)を添加した。混合物を油浴中70℃4時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。粗物質をセライト(登録商標)に吸着させ、ヘキサン中25〜50%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2.7g(87%)の所望の生成物を白色固体として得た。
【0142】
化合物4の調製:
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.8g、15.4mmol)とイリジウム錯体(3.67g、5.10mmol)を500mLの丸底フラスコに入れた。2−エトキシエタノール(125mL)とジメチルホルムアミド(125mL)をそれぞれ添加し、混合物を油浴中135℃で18時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレータで濃縮した後、Kugelrohr装置で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中0〜3%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2.48g(65%)の所望の生成物を黄色固体として得た。
【0143】
化合物105の合成
【0144】
2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)ピリジン−3−アミンの調製:
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
(5−クロロ−2−メトキシフェニル)ボロン酸(12g、64.4mmol)、2−ブロモピリジン−3−アミン(11.14g、64.4mmol)、炭酸カリウム(17.79g、129mmol)及びPd(Ph
3P)
4(3.72g、3.22mmol)を、1Lの3口フラスコに入れた。反応混合物をDME(300mL)と水(150mL)で希釈した。この混合物を3時間還流撹拌した。混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。水を添加し、層を分離した。有機層を、DCM中0〜10%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、10.9g(72%)の所望の化合物を得た。
【0145】
8−クロロベンゾフロ[3,2−b]ピリジンの調製:
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
1Lの丸底フラスコに2−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)ピリジン−3−アミン(10.9g、46.4mmol)とTHF(85mL)を入れた。テトラフルオロホウ酸(85mL、678mmol)を水(50mL)と共に添加した。フラスコをエチレングリコール−乾燥氷浴に入れた。亜硝酸ナトリウム(6.73g、98mmol)を水(30mL)に溶解させ、フラスコに滴下した。溶液は、ガスの放出に伴って、黄色から橙色になった。この反応混合物を浴中で4時間撹拌し、常温に加温した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(500mL)を添加した。生成物をDCMで抽出し、ヘキサン中20〜40%の酢酸エチルで溶出する200gのシリカゲルを用いるクロマトグラフィーに付し、3.26g(34.5%)の所望の生成物を白色固体として得た。
【0146】
8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[3,2−b]ピリジンの調製:
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
8−クロロベンゾフロ[3,2−b]ピリジン(3.2g、15.72mmol)、
Pd
2dba
3(0.288g、0.314mmol)及びX−Phos(0.599g、1.257mmol)を250mLの3口フラスコに入れた。フラスコ内の空気を排出し、窒素で充たした。THF(40mL)を添加した。次に、ピリジン−2−イル銅(II)ブロミド(47.1mL、23.57mmol)を添加した。この混合物を油浴中70℃で4時間撹拌した。次いで、混合物を重炭酸ナトリウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。この混合物をセライト(登録商標)で濾過し、有機層と水層に分離した。水層を更に1回酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、ヘキサン中20%の酢酸エチル、続いてDCM中10%の酢酸エチル、最後にDCM中2.5%のメタノールで溶出する、150gのシリカゲルを用いるクロマトグラフィーに付した。溶出物をヘキサンで粉砕し濾過して、3.2g(83%)の所望の生成物をベージュ粉末として得た。
【0147】
化合物105の調製
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
イリジウム錯体(2.99g、4.20mmol)と8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[3,2−b]ピリジン(3.1g、12.59mmol)をそれぞれ250mLの丸底フラスコに入れた。2−エトキシエタノール(50mL)とジメチルホルムアミド(50mL)を添加し、これを油浴中150℃で18時間撹拌した。フラスコをKugelrohr装置に入れ、溶媒を除去した。粗物質を、DCM中0〜10%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2.07g(66%)の所望の化合物を得た。
【0149】
化合物II−1の合成
【0150】
3−(2,3−ジメトキシフェニル)−6−メチルピリジン−2−アミンの調製:
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−6−メチルピリジン−2−アミン(12.33g、65.9mmol)、(2,3−ジメトキシフェニル)ボロン酸(12.0g、65.9mmol)、Pd(PPh
3)
4(2.286g、1.978mmol)及び炭酸ナトリウム(6.99g、65.9mmol)にDME(250mL)溶液と水(125mL)を5時間還流撹拌した。粗混合物をセライトで濾過し、固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液を食塩水で洗浄し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、DCM中0〜5%メタノールを溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、14.5g(90%)の所望の生成物をクリーム色固体として得た。
【0151】
8−メトキシ−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの調製:
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(200mL)とTHF(67mL)中の3−(2,3−ジメトキシフェニル)−6−メチルピリジン−2−アミン(14.5g、59.4mmol)の溶液に、亜硝酸tert−ブチル(14.1mL、106.9mmol)を0℃で滴下した。この温度で2時間撹拌した後、反応混合物を室温まで加温した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルと水に分液した。有機相を単離し、重炭酸ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を、ヘキサン中25%の酢酸エチルを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、7.65g(60.4%)の所望の生成物を淡黄色固体として得た。
【0152】
2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−オールの調製:
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
8−メトキシ−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(7.6g、35.6mmol)とピリジン塩酸塩(25g、216mmol)の混合物を200℃で15時間加熱した。室温まで冷却後、固体を重炭酸ナトリウム水溶液で超音波処理した。固体を濾過で単離し、6.72g(95%)の所望の生成物を褐色粉末として得た。
【0153】
2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−イルトリフロオロメタンスルホネートの調製:
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−オール(6.7g、33.6mmol)のジクロロメタン(300mL)懸濁物に、トリフロオロメタンスルホン酸無水物(8.47mL、50.5mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液を0℃で滴下した。一晩撹拌後、反応物を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。有機相を単離し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物を、ジクロロメタンを溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、8.95g(80%)の所望の生成物を淡黄色固体として得た。
【0154】
2−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの調製:
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−イルトリフロオロメタンスルホネート(4g、12.07mmol)、Pd
2dba
3(0.221g、0.241mmol)、及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(0.230g、0.483mmol)のTHF(80mL)溶液に、ピリジン−2−イル銅(II)ブロミド(36.2mL、0.5M、18.11mmol)のTHF溶液を60℃で添加した。これを65℃で12時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。有機相を単離し、酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を、ジクロロメタン中5〜20%の酢酸エチルを溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2.05g(65%)の所望の生成物を白色固体として得た。
【0155】
化合物II−1の調製
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(1.828g、2.56mmol)と2−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2g、7.68mmol)を85mLのエタノールに添加し、反応混合物を20時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、セライト(登録商標)パッドで濾過し、濾液を捨てた。回収した沈殿物をエタノールで洗浄し、乾燥し、ジクロロメタンを溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、0.9g(46%)の化合物II−1を黄色固体として得た。
【0156】
化合物II−49の合成
【0157】
2−d
3−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの調製:
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(6.3g、24.20mmol)とナトリウムエトキシド(3.29g、48.4mmol)のエタノール−D(100mL)溶液を72時間還流した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルと水に分液した。有機相を単離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。溶媒を留去し、残渣を、ジクロロメタン中0〜15%の酢酸エチルを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、5.1g(80%)の所望の化合物を白色固体として得た。
【0158】
化合物II−49の調製
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(100mL)と2−エトキシエタノール(100mL)中の2−d
3−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.8g、14.4mmol)とイリジウム錯体(3.43g、4.81mmol)の溶液を130℃で18時間加熱した。溶媒を留去し、粗生成物を、ヘキサン中65〜100%ジクロロメタンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2.77g(75%)の化合物II−49を黄色固体として得た。
【0159】
化合物II−355の調製:
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(100mL)と2−エトキシエタノール(100mL)中の2−d
3−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(4.45g、16.90mmol)とイリジウム錯体(4.21g、5.63mmol)の溶液を窒素下130℃で18時間加熱した。溶媒を留去し、粗生成物を、ヘキサン中70〜100%ジクロロメタンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3.30g(74%)の化合物II−355を黄色固体として得た。
【0160】
化合物II−7の合成
【0161】
2−メチル−8−(4−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの調製:
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン−8−イルトリフロオロメタンスルホネート(4.45g、13.43mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.512g、1.075mmol)とPd
2dba
3(0.246g、0.269mmol)のTHF50mLの溶液に、4−メチル−2−ピリジル銅ブロミド溶液(50mL、0.5M、25mmol)を添加した。反応混合物を、窒素下60〜65℃で12時間加熱し、飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。懸濁物を、セライト(登録商標)のショートプラグで濾過した。濾液を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を、ジクロロメタン中25〜50%酢酸エチルを溶離液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3.02g(82%)の所望の生成物を白色固体として得た。
【0162】
化合物II−7の調製:
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.60g、3.65mmol)と2−メチル−8−(4−メチルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.0g、10.94mmol)のエタノール(120mL)溶液を24時間還流した。室温まで冷却後、固体を濾過で回収し、ヘキサン中65〜100%のDCMを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1.5g(53%)の化合物7を黄色固体として得た。
【0163】
化合物III−32の合成
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
フェニルピリジンイリジウム錯体(2.1g、2.94mmol)、8−(4−(4−イソプロピルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.23g、5.88mmol)、2−エトキシエタノール(60mL)及びDMF(60mL)の混合物を、130℃で一晩加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン(DCM)を用いるショートシリカプラグに通した。反応混合物を、DCM/ヘプタンを溶離液として用いるシリカゲルカラムで更に精製し、1.3gの所望の生成物(50.3%収率)を得、これをLC−MSで確認した。
【0164】
化合物III−44の合成
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
8−(4−(3−イソプロピルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成
2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキソボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.15g、10.2mmol)、2−クロロ−4−(3−イソプロピルフェニル)ピリジン(2.60g、11.2mmol)、Pd
2(dba)
3(0.187g、0.204mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.335g、0.815mmol)、リン酸カリウム(7.57g、35.7mmol)、トルエン(90mL)及び水(9mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。トルエン層をNa
2SO
4で乾燥し、次いでヘキサン中ジクロロメタンを用いるカラムクロマトグラフィーで更に精製し、真空蒸留することにより、8−(4−(3−イソプロピルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、57%収率)を得た。
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.0g、2.80mmol)、8−(4−(3−イソプロピルフェニル)ピリジン−2−イル)−2メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、5.81mmol)、2−エトキシエタノール(60mL)及びDMF(60mL)の混合物を130℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し溶媒を除去し、シリカゲルの小プラグを通して濾過し、更にクロマトグラフィーに付し1.08gの所望の生成物(44%収率)を得た。
【0165】
化合物III−74の合成
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成:
2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキソボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(5.96g、19.28mmol)、2−クロロ−4−フェニルピリジン(4.39g、23.13mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.353g、0.386mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.8g、1.951mmol)を500mLの2口フラスコに投入した。次いで、リン酸三カリウム(12.26g、57.8mmol)を45mLの水に溶解した。この溶液を反応混合物に投入した。反応混合物を窒素で脱気し、次いで一晩加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した。トルエン層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥した。これらの有機層を濾過し真空下濃縮した。粗生成物を、70〜99%トルエン/ヘプタン、続いて5〜15%酢酸エチル/トルエンを用いるシリカゲルに通した。不純物画分の幾つかを5〜15%酢酸エチル/DCMを用いるシリカゲルカラムに通した。精製物画分全てを合わせて、2−メチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(5.3g、15.76mmol、82%収率)を得た。
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
2−エチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成:
2−メチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(5.3g、15.76mmol)を130mLのTHFに溶解した。この溶液を乾燥氷浴中にて−78℃に冷却した。温度を−73℃未満に維持しながら、リチウムジイソプロピルアミドのTHF(9.85mL、19.69mmol)溶液を反応混合物に10分間滴下した。反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。ヨードメタン(3.35g、23.63mmol)を20mLのTHFに溶解し、冷却した反応混合物にシリンジで滴下した。撹拌を続けて、反応混合物を徐々に加温し一晩で室温にした。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、次いで2×300mL酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、LiCl水溶液で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。続いて、これらの有機層を濾過し、真空下濃縮した。粗残渣をDCMに溶解し、シリカゲルカラムに充填した。カラムは、5〜8%酢酸エチル/DCMで溶出した。生成物画分の主なセットを合わせ、真空下濃縮して、2−エチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(5.15g、14.70mmol、93%収率)を得た。
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
2−イソプロピル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成:
2−エチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(5.15g、14.70mmol)を120mLのTHFと共に反応混合物に投入した。この混合物を−78℃に冷却した。リチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液(9.19mL、18.37mmol)を冷却した反応混合物に10分間滴下した。次いで、反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。次いで、ヨードメタン(3.13g、22.05mmol)を10mLのTHFに溶解した。この溶液を冷却した反応混合物にシリンジで滴下した。撹拌を続けて、反応混合物を徐々に加温し一晩で室温にした。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、次いで2×300mL酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、LiCl水溶液で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。続いて、これらの有機層を濾過し、真空下濃縮した。粗残渣をDCMに溶解し、シリカゲルカラムに充填した。カラムは、3〜4%酢酸エチル/DCMで溶出した。精製物画分を合わせ、溶媒を蒸発させ、2−イソプロピル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(4.1g、11.25mmol、77%収率)を得た。
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
2−イソプロピル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.2g、6.04mmol)とイリジウム錯体(2.1g、2.94mmol)を、60mLのDMFと60mLの2−エトキシエタノールと合わせた。この均一な混合物を窒素雰囲気下に置き、次いで、一晩加熱還流した。反応混合物を室温に冷却した。溶媒を真空下除去した。粗残渣を300mLのDCMに溶解した。この混合物をショートシリカゲルプラグに通した。プラグを500mLのDCMですすいだ。DCM濾液を真空蒸発させ、シリカゲルカラムに充填した。カラムは、60%DCM/ヘプタンで溶出し、次いで50%DCM/ヘプタンで溶出した。溶離液は、徐々に57%DCM/ヘプタンまで上昇させた。精製物画分から所望の生成物(1.4g、1.972mmol、67.0%収率)が得られた。
【0166】
化合物III−1604の合成
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(1.3g、1.67mmol)、2−イソプロピル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.22g、3.35mmol)、2−エトキシエタノール(35mL)及びDMF(35mL)の混合物を130℃で一晩加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣をショートシリカプラグに通した。混合物を、DCM/ヘプタンを溶離液として用いるシリカゲルカラムで更に精製し、1.25gの所望の生成物(83%収率)を得た。
【0167】
化合物III−35の合成
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.3g、3.22mmol)、8−(4−(4−イソブチルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.53g、6.44mmol)、2−エトキシエタノール(60mL)及びDMF(60mL)の混合物を130℃で一晩加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣をショートシリカプラグに通した。反応混合物を、DCM/ヘプタンを溶離液として用いるシリカゲルカラムで更に精製し、1.8gの所望の生成物(62.6%収率)を得た。
【0168】
化合物III−50の合成
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.3g、3.22mmol)、8−(4−(4−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.28g、6.44mmol)、2−エトキシエタノール(60mL)及びDMF(60mL)の混合物を130℃で一晩加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣をショートシリカプラグに通した。反応混合物を、DCM/ヘプタンを溶離液として用いるシリカゲルカラムで更に精製し、1.6gの所望の生成物(56.1%収率)を得、これをLC−MSで確認した。
【0169】
化合物III−38の合成
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−4−(4−シクロペンチルフェニル)ピリジンの合成
2−クロロ−4−ヨードピリジン(6.43g、26.3mmol)、(4−シクロペンチルフェニル)ボロン酸(5.0g、26.3mmol)、Pd(Ph
3P)
4(0.0.91g、0.79mmol)、炭酸ナトリウム(8.37g、79mmol)、DME(257mL)及び水(64mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。反応混合物を濃縮し酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いでヘキサン中ジクロロメタンを用いるカラムクロマトグラフィーで更に精製し、続いて真空蒸留することにより、2−クロロ−4−(4−シクロペンチルフェニル)ピリジン(4.6g、68%収率)を得た。
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
8−(4−(4−シクロペンチルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成
2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキソボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.5g、8.09mmol)、2−クロロ−4−(4−シクロペンチルフェニル)ピリジン(2.29g、8.89mmol)、Pd
2(dba)
3(0.148g、0.162mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.266g、0.647mmol)、リン酸カリウム(6.01g、28.3mmol)、DME(70mL)及び水(7mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。混合物を濃縮し酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いでヘキサン中酢酸エチルを用いるカラムクロマトグラフィーで更に精製し、8−(4−(4−シクロペンチルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.4g、73%収率)を得た。
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(1.2g、1.68mmol)、8−(4−(4−シクロペンチルフェニル)ピリジン−2−イル)−2メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.36g、3.36mmol)、エトキシエタノール(40mL)及びDMF(40mL)の混合物を130℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルの小プラグを通して濾過し、更にクロマトグラフィーに付して0.60gの生成物を得た。昇華後、生成物(0.4g、27%収率)が得られた。
【0170】
化合物III−1738の合成
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(1.257g、1.68mmol)、8−(4−(4−シクロペンチルフェニル)ピリジン−2−イル)−2メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.36g、3.36mmol)、エトキシエタノール(40mL)及びDMF(40mL)の混合物を130℃で一晩加熱した。反応物を濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルの小プラグを通して濾過し、更にクロマトグラフィーに付した。昇華後、生成物(0.45g、29%収率)が得られた。
【0171】
化合物III−5979の合成
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−4−(p−トリル)ピリジンの合成。2−クロロ−4−ヨードピリジン(10.0g、41.8mmol)、p−トリルフェニルボロン酸(5.68g、41.8mmol)、Pd(Ph
3P)
4(1.45g、1.25mmol)、炭酸ナトリウム(13.3g、125mmol)、DME(300mL)及び水(75mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。前記混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、真空蒸留し、再結晶化させて、2−クロロ−4−(p−トリル)ピリジン(3.75g、18.4mmol、44%収率)を得た。
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−8−(4−(p−トリル)(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成。2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.5g、8.03mmol)、2−クロロ−4−(p−トリル)ピリジン(1.80g、8.83mmol)、Pd
2(dba)
3(0.147g、0.161mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.264g、0.642mmol)、リン酸カリウム(5.96g、28.1mmol)、トルエン(100mL)及び水(10mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。前記混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いでヘキサン中酢酸エチルを用いたカラムクロマトグラフィーで更に精製し、メタノールで洗浄して、2−メチル−8−(4−(p−トリル)ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、5.71mmol、71%収率)を得た。
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
250mLのフラスコに、2つの出発物質、溶媒である2−エトキシエタノール50mL及びDMF50mLを入れた。反応混合物を27時間N
2下で130℃まで加熱した。反応物を冷却し、溶媒を蒸発させ、DCM/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムに付して、約0.68gの所望の生成物を得、これをLC−MSで確認し、昇華させて0.38gを得た。
【0172】
化合物III−53の合成
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
1Lの3口フラスコに、炭酸ナトリウム(18.18g、172mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン(13.69g、57.2mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(8g、57.2mmol)、DME(400mL)、水(100mL)を添加した。反応物を30分間N
2で脱気し、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(1.982g、1.715mmol)を添加し、N
2で再度脱気した。前記反応物を一晩N
2下で加熱還流し、50%〜65%DCM/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで後処理し、約11.09gの生成物(93%収率)を得た。
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
250mLのフラスコに、2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.0g、9.70mmol)、2−クロロ−4−(3−フルオロフェニル)ピリジン(2.216g、10.67mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.319g、0.776mmol)、Pd
2(dba)
3(0.178g、0.194mmol)、リン酸カリウム(7.21g、34.0mmol)を添加し、続いて水(7mL)及びトルエン(70mL)を添加し、N
2で脱気し、一晩N
2下で加熱還流した。反応物をシリカゲルカラムで後処理して、白色固体として2.15g(63%収率)の生成物を得た。
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
250mLのフラスコに、イリジウム錯体(2.16g、3.03mmol)及び8−(4−(3−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.15g、6.07mmol)を添加し、次いで2−エトキシエタノール(50mL)及びDMF(50mL)を添加した。反応物を一晩130℃で加熱した。アリコートは、HPLCで完了を示した。前記反応物を溶離液としてヘプタン中50%DCM、次いで100%DCMを用いたシリカゲルカラムで後処理して、1.45g(67%収率)の橙色固体を得た。これは、LC/MSで所望のMSを示した。
【0173】
化合物III−25の合成
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−5−フェニルピリジンの合成。2−クロロ−5−ヨードピリジン(5.0g、20.9mmol)、フェニルボロン酸(2.6g、20.9mmol)、Pd(Ph
3P)
4(1.45g、1.25mmol)、炭酸ナトリウム(6.64g、62.6mmol)、DME(20mL)及び水(5mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。前記混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いで真空蒸留して、2−クロロ−5−フェニルピリジン(2.79g、14.71mmol(70.5%収率))を得た。
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−8−(5−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成。2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.0g、9.70mmol)、2−クロロ−5−フェニルピリジン(2.024g、10.67mmol)、Pd
2(dba)
3(0.178g、0.192mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.319g、0.776mmol)、リン酸カリウム(7.21g、34.0mmol)、トルエン(70mL)及び水(7mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。それを濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いでヘキサン中酢酸エチルを用いたカラムクロマトグラフィーで更に精製して、2−メチル−8−(5−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.38g、4.10mmol、42.3%収率)を得た。
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(1.6g、2.28mmol)、2−メチル−8−(5−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.38g、4.10mmol)、2−エトキシエタノール(40mL)及びDMF(40mL)の混合物を一晩130℃で加熱した。反応混合物を濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルの小プラグで濾過し、更にクロマトグラフィー(1:1ヘプタン:DCM)に付して0.60gを得、これを昇華させて、所望の生成物(0.41g、21.5%収率)を得た。
【0174】
化合物III−62の合成
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
8−(4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成。2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.0g、9.70mmol)、2−クロロ−4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリジン(2.41g、10.67mmol)、Pd
2(dba)
3(0.178g、0.194mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.319g、0.776mmol)、リン酸カリウム(7.21g、34.0mmol)、トルエン(70mL)及び水(7mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。前記混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いで、ジクロロメタン中酢酸エチルを用いたカラムクロマトグラフィーで更に精製して、8−(4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.36g、6.34mmol、65.3%収率)を得た。
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.26g、3.17mmol)、8 8−(4−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.36g、6.34mmol)、2−エトキシエタノール(70mL)及びDMF(70mL)の混合物を一晩130℃で加熱した。それを濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルの小プラグで濾過し、更にクロマトグラフィー(1:1ヘプタン:DCM)に付して0.9gを得、これを昇華させて、所望の生成物(0.75g、27%収率)を得た。
【0175】
化合物III−68の合成
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
1リットルの3口フラスコに、炭酸ナトリウム(10.62g、100mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン(8.0g、33.4mmol)、(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボロン酸(5.88g、33.4mmol)、DME(300mL)、水(75mL)を添加した。混合物を30分間N
2で脱気し、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(1.158g、1.002mmol)を添加し、N
2で再度脱気した。次いで反応物を一晩N
2下で加熱還流し、冷却し、後処理して、カラム精製後に4.5g(55%収率)の淡黄色固体を得た。
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
250mLのフラスコに、2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.0g、9.70mmol)、2−クロロ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリジン(2.60g、10.67mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.319g、0.776mmol)、Pd
2(dba)
3(0.178g、0.194mmol)、リン酸カリウム(7.21g、34.0mmol)を添加し、続いて水(7mL)及びトルエン(70mL)を添加した。反応物をN
2で脱気し、一晩N
2下で加熱還流した。GCにかけたサンプルは、完了を示した。反応混合物を後処理して、2.35gの白色固体(62%収率)の生成物を得た。
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
250mLのフラスコに、イリジウム錯体(2.148g、3.01mmol)及び2−メチル−8−(4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.35g、6.02mmol)を添加し、続いて2−エトキシエタノール(50mL)及びDMF(50mL)を添加し、一晩130℃で加熱した。反応物を冷却し、溶媒を蒸発させた。それをDCMに溶解させ、DCMで溶出するショートシリカゲルプラグに通し、次いでシリカゲルカラムで精製して、1.25g(47%収率)の橙色固体を得た。これは、LC/MSで所望の質量を示した。
【0176】
化合物III−4640の合成
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.7g、3.33mmol)、8−(4−(4−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.35g、6.65mmol)、2−エトキシエタノール(50mL)及びDMF(50mL)の混合物を一晩130℃で加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣をショートシリカプラグに通した。反応混合物を、溶離液としてDCM/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムにより更に精製して、2.3gの所望の生成物(73%収率)を得、これをLC−MSで確認した。
【0177】
化合物III−4622の合成
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
フェニルピリジンイリジウム錯体(2.4g、2.96mmol)、8−(4−(4−イソプロピルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.237g、5.91mmol)、2−エトキシエタノール(50mL)及びDMF(50mL)の混合物を一晩130℃で加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン(DCM)を用いたショートシリカプラグで精製した。反応混合物を、溶離液としてDCM/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムで更に精製して、2.4gの所望の生成物(83%収率)を得、これをLC−MSで確認した。
【0178】
化合物III−56の合成
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
8−(4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成:
2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.8g、9.06mmol)、2−クロロ−4−(2−フルオロフェニル)ピリジン(2.25g、10.84mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.166g、0.181mmol)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.297g、0.725mmol)を、トルエン200mLの入っている反応容器に投入した。次いでリン酸三カリウム(6g、28.3mmol)を水25mLに溶解させ、反応混合物に添加した。前記反応混合物を窒素で脱気し、次いで一晩加熱還流した。前記反応混合物を室温まで冷却した。トルエン層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、真空下濃縮した。粗残渣を、15%〜22.5%酢酸エチル/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムに通した。精製物画分を減圧下で蒸発させて、白色固体として8−(4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.247g、6.34mmol、70%収率)を得た。
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
8−(4−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.9g、5.36mmol)及びイリジウム錯体(1.913g、2.68mmol)を、DMF50mL及び2−エトキシエタノール50mLと共に反応混合物に投入した。この反応混合物を窒素で脱気し、次いで18時間130℃の油浴温度で加熱した。前記反応混合物を室温まで冷却し、次いで減圧下で蒸発させた。粗生成物をDCM300mLに溶解させ、次いでDCM1.5Lでプラグを溶出するシリカゲルプラグに通した。この濾過されたDCMを蒸発させ、粗生成物を、55%〜65%DCM/ヘプタンでカラムを溶出するシリカゲルカラムに通した。精製物画分から1.2g(32%収率)の所望の生成物が得られた。
【0179】
化合物III−59の合成
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
250mLのフラスコに、2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.0g、9.70mmol)、2−クロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン(2.63g、11.64mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.319g、0.776mmol)、Pd
2(dba)
3(0.178g、0.194mmol)、リン酸カリウム(7.21g、34.0mmol)を添加し、続いて水(7mL)及びトルエン(体積:70mL)を添加した。反応物をN
2で脱気し、一晩N
2下で加熱還流した。前記反応物をシリカゲルカラムで後処理して、2.45g(68%)の精製物を得た。
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
250mLのフラスコに、イリジウム錯体(2.348g、3.29mmol)、8−(4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.45g、6.58mmol)、2−エトキシエタノール(60mL)、DMF(60mL)を添加した。混合物をN
2下で一晩130℃にて油浴で加熱し、放冷し、溶媒を蒸発させたところ、赤色/橙色固体が残った。これを、シリカゲルカラムで更に精製して、橙色固体として1.7g(61%収率)の所望の生成物を得、これをLC−MSで確認した。
【0180】
化合物III−65の合成
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
8−(4−(2,3−ジフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成
2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.8g、9.06mmol)、2−クロロ−4−(2,3−ジフルオロフェニル)ピリジン(2.452g、10.87mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.166g、0.181mmol)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.297g、0.725mmol)を、トルエン200mLと共に反応混合物に投入した。リン酸三カリウム(5.76g、27.2mmol)を水25mLに溶解させ、次いで前記反応混合物に投入した。この混合物を脱気し、次いで18時間加熱還流した。前記反応混合物を室温まで冷却した。トルエン層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、真空下濃縮した。粗残渣を、15%〜22.5%酢酸エチル/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムに通した。精製物画分を減圧下で蒸発させて、白色固体として8−(4−(2,3−ジフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.2g、3.22mmol、35.6%収率)を得た。
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
8−(4−(2,3−ジフルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.2g、3.22mmol)及びイリジウム錯体(2.30g、3.22mmol)を、DMF30mL及び2−エトキシエタノール30mLと共に反応混合物に投入した。この反応混合物を窒素で脱気し、次いで18時間130℃の油浴温度で加熱した。前記反応混合物を室温まで冷却し、次いで減圧下で蒸発させた。粗生成物をDCM300mLに溶解させ、次いでDCM1.5Lでプラグを溶出するシリカゲルプラグに通した。この濾過したDCMを蒸発させ、粗生成物を、55%〜65%DCM/ヘプタンでカラムを溶出するシリカゲルカラムに通した。精製物画分から0.69g(30%収率)の所望の生成物が得られた。
【0181】
化合物III−1750の合成
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.1g、2.81mmol)、8−(4−(4−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.99g、5.62mmol)、2−エトキシエタノール(50mL)及びDMF(50mL)の混合物を窒素下で一晩130℃にて加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣をショートシリカプラグで精製した。溶離液としてDCM/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムにより反応混合物を更に精製して、2.1gの所望の生成物(84%収率)を得、これをLC−MSで確認した。
【0182】
化合物III−1559の合成
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.214g、2.58mmol)、8−(4−(4−メチルフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.8g、5.14mmol)、2−エトキシエタノール(50mL)及びDMF(50mL)の混合物を一晩130℃で加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣をショートシリカプラグで精製した。シリカゲルカラムで反応混合物を更に精製して、1.8g(71%収率)の所望の生成物を得、これをLC−MSで確認した。
【0183】
化合物III−26の合成
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−4−フェニルピリジンの合成。2−クロロ−4−ヨードピリジン(20.0g、82mmol)、フェニルボロン酸(10.2g、82mmol)、Pd(Ph
3P)
4(2.84g、2.46mmol)、炭酸ナトリウム(26.0g、246mmol)、DME(600mL)及び水(150mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。反応物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いで真空蒸留して、2−クロロ−4−フェニルピリジン(2.79g、12.7mmol、82%収率)を得た。
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成。2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(4.34g、14.03mmol)、2−クロロ−4−フェニルピリジン(2.66g、14.03mmol)、Pd
2(dba)
3(0.257g、0.281mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.582g、1.42mmol)、リン酸カリウム(8.93g、42.1mmol)、トルエン(180mL)及び水(28mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いでヘキサン中酢酸エチルを用いてカラムクロマトグラフィーで更に精製して、2−メチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(3.66g、10.88mmol、78%収率)を得た。
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2g、2.8mmol)、l 2−メチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.89g、5.60mmol)、エトキシエタノール(40mL)及びDMF(40mL)の混合物を一晩130℃で加熱した。反応混合物を濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルの小プラグで濾過し、更にクロマトグラフィーに付して0.98gの生成物を得た。昇華後、所望の生成物(0.85g、36.3%収率)を得た。
【0184】
化合物III−196の合成
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.0g、2.69mmol)、2−メチル−8−(4−フェニルピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.807g、5.37mmol)、2−エトキシエタノール(50mL)及びDMF(50mL)の混合物を窒素下で一晩130℃にて加熱した。溶媒混合物を真空下蒸発させた。残渣を、溶離液としてDCMを用いたショートシリカプラグで精製した。反応混合物を、溶離液としてDCM/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムで更に精製して、1.1gの所望の生成物(47%収率)を得、これをLC−MSで確認した。
【0185】
化合物III−220の合成
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.0g、2.70mmol)、8−(4−(4−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(1.911g、5.39mmol)、2−エトキシエタノール60mLの混合物を窒素下で一晩130℃にて加熱した。反応物を冷却し、濾過し、メタノールで洗浄した。得られた粗生成物を、溶離液としてDCM/ヘプタンを用いたシリカゲルカラムで精製して、1.6gの所望の生成物(67%収率)を得、これをLC−MSで確認した。
【0186】
化合物III−29の合成
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−4−(p−トリル)ピリジンの合成。2−クロロ−4−ヨードピリジン(10.0g、41.8mmol)、p−トリルフェニルボロン酸(5.68g、41.8mmol)、Pd(Ph
3P)
4(1.45g、1.25mmol)、炭酸ナトリウム(13.3g、125mmol)、DME(300mL)及び水(75mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、真空蒸留し、再結晶化させて、2−クロロ−4−(p−トリル)ピリジン(3.75g、18.4mmol、44%収率)を得た。
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−8−(4−(p−トリル)(ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジンの合成。2−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.5g、8.03mmol)、2−クロロ−4−(p−トリル)ピリジン(1.80g、8.83mmol)、Pd
2(dba)
3(0.147g、0.161mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.264g、0.642mmol)、リン酸カリウム(5.96g、28.1mmol)、トルエン(100mL)及び水(10mL)の混合物を窒素で脱気し、次いで一晩還流した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNa
2SO
4で乾燥し、次いでヘキサン中酢酸エチルを用いたカラムクロマトグラフィーで更に精製して、2−メチル−8−(4−(p−トリル)ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、5.71mmol、71%収率)を得た。
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
イリジウム錯体(2.26g、3.17mmol)、2−メチル−8−(4−(p−トリル)ピリジン−2−イル)ベンゾフロ[2,3−b]ピリジン(2.0g、5.71mmol)、2−エトキシエタノール(45mL)及びDMF(45mL)の混合物を一晩130℃で加熱した。反応混合物を濃縮して溶媒を除去し、DCMを用いたシリカゲルの小プラグで濾過し、更にクロマトグラフィーに付して、1.54gの生成物を得た。昇華後、1.0g(37%収率)の所望の生成物が得られ、これをLC−MSで確認した。
【0187】
本明細書において記述されている種々の実施形態は、単なる一例としてのものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解される。例えば、本明細書において記述されている材料及び構造の多くは、本発明の趣旨から逸脱することなく、他の材料及び構造に置き換えることができる。したがって、特許請求されている通りの本発明は、当業者には明らかとなるように、本明細書において記述されている特定の例及び好ましい実施形態からの変形形態を含み得る。なぜ本発明が作用するのかについての種々の理論は限定を意図するものではないことが理解される。