特許第6193742号(P6193742)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6193742
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170828BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【請求項の数】1
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-242570(P2013-242570)
(22)【出願日】2013年11月25日
(65)【公開番号】特開2015-100497(P2015-100497A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2013年11月25日
【審判番号】不服2017-994(P2017-994/J1)
【審判請求日】2017年1月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000161806
【氏名又は名称】京楽産業.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 弘一
(72)【発明者】
【氏名】水上 浩
(72)【発明者】
【氏名】安部 浩司
(72)【発明者】
【氏名】中山 吉康
(72)【発明者】
【氏名】安間 奨
【合議体】
【審判長】 平城 俊雅
【審判官】 萩田 裕介
【審判官】 蔵野 いづみ
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−45070(JP,A)
【文献】 特開2006−43135(JP,A)
【文献】 特開2013−52176(JP,A)
【文献】 特開2013−22297(JP,A)
【文献】 特開2004−141295(JP,A)
【文献】 特開2006−223652(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動口に遊技球が入賞したことを条件として図柄を変動表示させ得る図柄表示手段を具備し、当該図柄表示手段にて特定の図柄が停止表示されたことを条件として大当たり状態を発生させ得るとともに、当該図柄表示手段で図柄が変動表示中に始動口に遊技球が入賞すると、保留球として記憶し、その変動表示が停止して図柄が停止表示された後、順次、保留球に対応した変動表示を行わせ得る遊技機において、
遊技者が任意タイミングで操作可能な操作手段と、
前記保留球がなく、且つ、前記図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、遊技球が所定の領域を通過又は前記操作手段に対する操作が行われたことを条件として、前記図柄表示手段にて特定の演出を行わせる第1演出手段と、
該第1演出手段にて前記特定の演出が行われた状態において、所定の条件を満たすことにより、前記図柄表示手段にて当該特定の演出に関連する演出を行わせる第2演出手段と、
を具備し、前記第1演出手段は、互いに異なる複数種類の特定の演出を選択的に表示させ、前記第2演出手段は、前記第1演出手段により選択的に表示された前記特定の演出に関連する演出を、前記所定の条件を満たす毎に、複数段階に亘って表示内容が連続性を持った内容となるように行わせることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、始動口への遊技球の入賞を契機として遊技者に有利な大当たり状態又ははずれが決定されるとともに、表示手段にて図柄を変動表示及び停止表示させ得る遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、例えば第1種とよばれるパチンコ遊技機においては、その遊技盤に液晶画面から成る図柄表示手段や種々の入賞口等を具備しており、入賞口の一つである始動口に遊技球が入賞すると、図柄表示手段にて図柄を変動表示させ、それらが揃って停止表示された場合に遊技者に有利な「大当たり状態」とするとともに、賞球として多数の遊技球を獲得し得るよう構成されている。
【0003】
より具体的に説明すると、従来のパチンコ遊技機は、例えば特許文献1にて開示されているように、始動口への遊技球の入賞を契機として遊技者に有利な大当たり状態又ははずれを決定するための大当たり用乱数値や演出形態を決定するための演出用乱数値を取得し、その大当たり用乱数値及び演出用乱数値を保留データ(保留球のデータ)として記憶するとともに、当該保留データに基づいて図柄表示手段にて図柄を変動表示させるよう構成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−279750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術においては、保留球がなく、且つ、図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、始動口への入賞があるまで、専ら遊技者が遊技球を遊技盤に打ち出すだけの状態となってしまい、打ち出した遊技球による図柄表示手段による図柄の変動表示や演出表示等が行われず、遊技性に欠けてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、保留球がなく、且つ、図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、始動口への入賞がなくても図柄表示手段による演出を行わせることができ、遊技性をより向上させることができる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、始動口に遊技球が入賞したことを条件として図柄を変動表示させ得る図柄表示手段を具備し、当該図柄表示手段にて特定の図柄が停止表示されたことを条件として大当たり状態を発生させ得るとともに、当該図柄表示手段で図柄が変動表示中に始動口に遊技球が入賞すると、保留球として記憶し、その変動表示が停止して図柄が停止表示された後、順次、保留球に対応した変動表示を行わせ得る遊技機において、遊技者が任意タイミングで操作可能な操作手段と、前記保留球がなく、且つ、前記図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、遊技球が所定の領域を通過又は前記操作手段に対する操作が行われたことを条件として、前記図柄表示手段にて特定の演出を行わせる第1演出手段と、該第1演出手段にて前記特定の演出が行われた状態において、所定の条件を満たすことにより、前記図柄表示手段にて当該特定の演出に関連する演出を行わせる第2演出手段とを具備し、前記第1演出手段は、互いに異なる複数種類の特定の演出を選択的に表示させ、前記第2演出手段は、前記第1演出手段により選択的に表示された前記特定の演出に関連する演出を、前記所定の条件を満たす毎に、複数段階に亘って表示内容が連続性を持った内容となるように行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、保留球がなく、且つ、図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、図柄表示手段にて特定の演出を行わせる第1演出手段と、第1演出手段にて特定の演出が行われた状態において、所定の条件を満たすことにより、図柄表示手段にて当該特定の演出に関連する演出を行わせる第2演出手段とを具備したので、保留球がなく、且つ、図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、始動口への入賞がなくても図柄表示手段による演出を行わせることができ、遊技性をより向上させることができる。
また、第1演出手段は、互いに異なる複数種類の特定の演出を選択的に表示させ、第2演出手段は、第1演出手段により選択的に表示された特定の演出に関連する演出を、所定の条件を満たす毎に、複数段階に亘って表示内容が連続性を持った内容となるように行わせるので、特定の演出による演出効果をより向上させることができる。さらに、保留球がなく、且つ、図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、始動口への入賞がない状態で図柄表示手段による演出を行わせることができ、遊技性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に係る遊技機を示す正面模式図
図2】同遊技機の構成要素を示すブロック図
図3】同遊技機における電動チューリップの状態を示す模式図であって、(a)閉止状態、(b)開成状態、を示す図
図4】同遊技機の図柄表示手段にて行われる特定の演出(第1演出手段による演出)を示す模式図
図5】同遊技機の図柄表示手段にて行われる特定の演出に関連する演出(第2演出手段による演出)を示す模式図
図6】同遊技機の図柄表示手段にて行われる特定の演出に関連する演出(第2演出手段による演出)を示す模式図
図7】同遊技機の図柄表示手段にて行われる特定の演出に関連する演出(第2演出手段による演出)を示す模式図
図8】同遊技機の図柄表示手段にて行われる互いに異なる複数種類の特定の演出(第1演出手段による演出)を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る遊技機は、パチンコ遊技機から成るもので、図1に示すように、ガラス板2が取り付けられた前面枠3を有しており、かかるガラス板2から遊技者が遊技盤4を目視し得るよう構成されている。この遊技盤4には、図柄を変動表示させ得る図柄表示手段5、種々役物や複数の釘、及び風車等が形成されている。
【0023】
さらに、遊技盤4には、第1始動口6、第2始動口7a(図3参照)を有した電動チューリップ7、大入賞口8、及びゲート9、普通入賞口17等が形成されている。なお、パチンコ遊技機1の下方右隅部にはハンドル14が配設されており、該ハンドル14の回動操作により受け皿13内の遊技球を遊技盤4へ打ち出すよう構成されているとともに、受け皿13の上部側には、遊技者が任意タイミングで押圧操作可能な操作ボタン18(操作手段)が形成されている。
【0024】
普通入賞口17は、遊技球が入賞することにより賞球としての遊技球を受け皿13に払出しさせ得るものである。第1始動口6と電動チューリップ7は、遊技盤4上の図柄表示手段5(具体的には液晶画像表示器)の下方において、上下に並んで配置されたものであり、それぞれが独立して遊技球を入賞させ得るようになっている。このうち、第1始動口6は、遊技球が入賞すると大当たりか否か判定可能な数値データ(具体的には、大当たり用乱数値及び演出用乱数値)を取得させるものであり、上方に向けて開口して遊技球の入賞を常に許容した状態とされている。
【0025】
一方、電動チューリップ7内の第2始動口7aは、可変入賞口と呼ばれるもので、図3に示すように、電動チューリップ7が、遊技球の入賞を規制する閉止状態(同図(a)参照)から、遊技球の入賞を許容する開成状態(同図(b)参照)まで動作することにより、遊技球が入賞可能とされるものである。しかして、第2始動口7aは、電動チューリップ7が開成状態となって遊技球が入賞すると、大当たりか否か判定可能な数値データ(具体的には、大当たり用乱数値及び演出用乱数値)を取得させるようになっている。
【0026】
さらに、本実施形態に係るパチンコ遊技機1には、例えば7セグ等から成る第1特別図柄表示手段10及び第2特別図柄表示手段11がそれぞれ形成されている。第1特別図柄表示手段10は、第1始動口6に遊技球が入賞すると特別図柄(第1特別図柄)を変動表示させ、当該第1始動口6への入賞時に取得した乱数値(大当たり用乱数値)に応じた特別図柄を停止表示させるものであり、第2特別図柄表示手段11は、電動チューリップ7が開成状態とされることで遊技球が入賞すると、特別図柄(第2特別図柄)を変動表示させ、当該電動チューリップ7への入賞時に取得した乱数値(大当たり用乱数値)に応じた特別図柄を停止表示させるものである。
【0027】
すなわち、第1始動口6に対する入賞と電動チューリップ7の第2始動口7aに対する入賞とでは、互いに独立した制御がなされることとなり、第1始動口6への入賞時には第1特別図柄表示手段10による第1特別図柄の変動表示が開始され、電動チューリップ7の第2始動口7aへの入賞時には第2特別図柄表示手段11による第2特別図柄の変動表示が開始されるようになっている。
【0028】
ゲート9は、遊技球が通過可能とされたものであり、他の入賞口と異なり、通過による賞球の払出はなされないものである。また、第1特別図柄表示手段10及び第2特別図柄表示手段11の近傍には普通図柄表示手段12が配設されている。かかる普通図柄表示手段12は、ゲート9を遊技球が通過すると普通図柄を変動表示(本実施形態においては、丸印とバツ印とを交互に点灯表示)させ、所定の普通図柄(本実施形態においては丸印)が停止表示されると、「当たり」となって電動チューリップ7を所定時間開成させるようになっている。
【0029】
なお、本実施形態においては、第1始動口6への入賞時よりも電動チューリップ7(第2始動口7a)に入賞したときの方が、遊技者に有利となり得るよう設定されている。例えば、高確率遊技状態において、電動チューリップ7の第2始動口7aに入賞した際には、短当たりとなる確率が極めて低く(或いは短当たりにはならない)設定される一方、同じく高確率遊技状態であっても、第1始動口6に入賞した際には、遊技状態が短当たりとなる確率が比較的高く設定されている。
【0030】
ここで、「短当たり」とは、第1始動口6もしくは第2始動口7aに遊技球が入賞したことを条件として行われる大当たり状態の抽選において、短当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技状態をいう。かかる「短当たり遊技状態」においては、大入賞口8が開放されるラウンド遊技を「長当たり」より少ない計2回行うものとされるが、各ラウンド遊技においては、大入賞口8が1回のみ開放し、その開放時間が0.1秒に設定されている。
【0031】
これに対し、「長当たり」とは、第1始動口6または第2始動口7aに遊技球が入賞したことを条件として行われる大当たりの抽選において、長当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技状態をいう。かかる「長当たり遊技状態」においては、大入賞口8が開放されるラウンド遊技を計15回行うものとされ、各ラウンド遊技における大入賞口8の総開放時間は最大30秒に設定されており、この間に大入賞口8に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となるよう設定されている。
【0032】
図柄表示手段5は、第1始動口6または第2始動口7aに遊技球が入賞したことを条件として図柄を変動表示させ得るもので、遊技盤4の略中央に配設された液晶表示装置等から成る。かかる図柄表示手段5は、その画面に所定の図柄や背景等を表示し得るとともに、第1特別図柄表示手段10に対応した図柄(装飾図柄)又は第2特別図柄表示手段11に対応した図柄(装飾図柄)を変動表示又は停止表示可能とされている。そして、所定の図柄が停止表示(例えば同一図柄が揃って停止表示)されることにより「大当たり状態」が発生し、大入賞口8を所定時間及びタイミングで開口させ、多数の遊技球を獲得できるよう構成されている。
【0033】
なお、図柄表示手段5にて停止表示された図柄が予め定められた特定の図柄である場合(即ち、第1始動口6又は電動チューリップ7の第2始動口7aへの入賞時に取得した乱数値(大当たり用乱数値)に応じて予め定められた特別図柄が第1特別図柄表示手段10又は第2特別図柄表示手段11で停止表示された場合)には、大当たりの発生確率が通常より高められる特典が遊技者に与えられる。すなわち、大当たり状態の終了時に、その大当たり状態を生じさせた停止図柄が特定図柄であることを条件に、次の大当たりが高確率で発生するという特典が遊技者に与えられるのである。このように、大当たり状態が通常確率で発生する遊技状態を通常確率遊技状態と称するとともに、大当たり状態が当該通常確率よりも高確率で発生する遊技状態を高確率遊技状態と称するものとする。
【0034】
第1特別図柄保留ランプ15は、図柄表示手段5にて図柄が変動表示されている間において、第1始動口6に遊技球が入賞した場合、所定個数(本実施形態においては4個)を限度として、その入賞した遊技球を保留球として保留させるものである。同様に、第2特別図柄保留ランプ16は、図柄表示手段5にて図柄が変動表示されている間において、第2始動口7aに遊技球が入賞した場合、所定個数(本実施形態においては4個)を限度として、その入賞した遊技球を保留球として保留させるものである。
【0035】
さらに、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の背面側には、図2に示すように、メイン制御基板19と、サブ制御基板20とが配設されている。このうち、サブ制御基板20は、メイン制御基板19から送信された制御信号に基づき各種制御を行わせるもので、図柄表示手段5、操作ボタン18及びスピーカ等と電気的に接続された演出制御基板21と、装飾ランプや可動役物等と電気的に接続されたランプ制御基板22と、払出駆動モータ等と電気的に接続された払出制御基板23とを有して構成されている。
【0036】
メイン制御基板19は、パチンコ遊技機1全般に亘る遊技内容を制御するもので、CPU、ROM及びRAM等を有して構成されている。このメイン基板19には、既述した第1特別図柄表示手段10、第2特別図柄表示手段11、普通図柄表示手段12、第1特別図柄保留ランプ15及び第2特別図柄保留ランプ16の他、第1始動口6及び第2始動口7aへの遊技球の入賞を検知するための始動口SW、電動チューリップ7を駆動させるための電動チューリップ7のソレノイド、ゲート9の遊技球の通過を検知するためのゲートSW、大入賞口8への遊技球の入賞を検知するための大入賞口SW及び当該大入賞口8を駆動させるための大入賞口ソレノイド等が電気的に接続されている。
【0037】
さらに、本実施形態に係るメイン制御基板19は、始動口(第1始動口6及び第2始動口7a)への遊技球の入賞を契機として遊技者に有利な大当たり状態又ははずれを決定するための大当たり用数値データ(乱数値)及び演出形態を決定するための演出用数値データ(乱数値)を取得する抽選手段24と、始動口(第1始動口6及び第2始動口7a)に遊技球が入賞したことを契機として取得された数値データ(大当たり用数値データ及び演出用数値データ)を保留データとして記憶する記憶手段25とを有している。特に、本実施形態に係る記憶手段25は、第1始動口6に遊技球が入賞したことを契機として取得された数値データ(大当たり用数値データ及び演出用数値データ)を第1保留データとして記憶し、第2始動口7aに遊技球が入賞したことを契機として取得された数値データ(大当たり用数値データ及び演出用数値データ)を第2保留データとして記憶するものとされている。
【0038】
演出制御基板21は、CPU、ROM及びRAM等を有して構成されたもので、メイン制御基板19から送信された制御信号に基づき主に演出に関わる各種制御を行わせるものである。なお、演出制御基板21は、ランプ制御基板22とも電気的に接続されており、メイン制御基板19から送信された制御信号に基づき、ランプ制御基板22を介して、装飾ランプや可動役物等を制御して所定の演出を行わせるよう構成されている。
【0039】
ここで、本実施形態に係る演出制御基板21は、変動表示制御手段26と、第1演出手段27と、第2演出手段28とを有している。変動表示制御手段26は、記憶手段25で記憶された保留データに基づき表示手段(図柄表示手段5)にて図柄(厳密には、第1特別図柄又は第2特別図柄に対応した装飾図柄)を変動表示させるものである。より具体的には、変動表示制御手段26は、第1保留データ及び第2保留データに基づいて図柄を変動表示させるとともに、第2保留データに基づく図柄の変動表示を第1保留データに基づく図柄の変動表示よりも優先して行う(所謂「優先変動」する)ものとされている。
【0040】
第1演出手段27は、保留球(第1保留データ及び第2保留データによる記憶)がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、第1始動口6又は第2始動口7aへの入賞以外の条件を満たすことにより、図柄表示手段5にて特定の演出T1を行わせるもので、図4に示すように、例えば図柄表示手段5の隅部に特定の演出T1としての「卵」を模した表示を行わせるよう構成されている。
【0041】
本実施形態において、特定の演出T1を行わせるための第1始動口6又は第2始動口7aへの入賞以外の条件は、遊技球が所定の領域を通過する、又は所定時間経過するものとされている。例えば、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、遊技球がゲート9を通過又は普通入賞口17に入賞したことを条件として、図柄表示手段5にて特定の演出T1(卵を模した表示)を行わせる、或いは保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、図柄の停止表示から所定時間経過したことを条件として、図柄表示手段5にて特定の演出T1(卵を模した表示)を行わせるよう構成されている。
【0042】
第2演出手段28は、第1演出手段27にて特定の演出T1が行われた状態において、所定の条件を満たすことにより、図柄表示手段5にて当該特定の演出に関連する演出(T2a、T2b)を行わせるものであり、図5に示すように、例えば特定の演出T1としての「卵」にヒビが入った状態の表示(特定の演出に関連する演出T2a)を行わせた後、図6に示すように、例えば「卵」から「鶏の雛」が産まれた如き表示(特定の演出に関連する演出T2b)を行わせるよう構成されている。
【0043】
本実施形態において、第2演出手段28における所定の条件は、第1演出手段27にて特定の演出T1が行われた状態において、例えば第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞して図柄表示手段5にて図柄が変動表示することである。これにより、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、第1演出手段27により特定の演出T1を行わせ得るとともに、当該特定の演出T1が行われている間に第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞して図柄が変動表示すると、当該図柄の変動表示に加えて、第2演出手段28により特定の演出に関連する演出T2a、T2bが行われることとなる。
【0044】
また、第2演出手段28における所定の条件は、上記の如く「第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞して図柄表示手段5にて図柄が変動表示すること」に限定されるものではなく、例えば第1演出手段27にて特定の演出T1が行われた状態において、遊技球が所定の領域(ゲート9)を通過若しくは普通入賞口17に入賞する、又は図柄の停止表示から所定時間経過することであってもよい。この場合、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、第1演出手段27により特定の演出T1を行わせ得るとともに、遊技球が所定の領域(ゲート9)を通過若しくは普通入賞口17に入賞する、又は図柄の停止表示から所定時間経過すると、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態は保持されつつ、第2演出手段28により特定の演出に関連する演出T2a、T2bが行われることとなる。
【0045】
さらに、本実施形態においては、第2演出手段28にて特定の演出に関連する演出T2bが行われた状態において、所定の条件を満たすことにより、図柄表示手段5にて当該特定の演出に関連する演出T3を行わせるよう構成されており、図7に示すように、例えば特定の演出に関連する演出T2bとしての「鶏の雛」が成長して「鶏」になった表示(特定の演出に関連する演出T3)を行わせるよう構成されている。
【0046】
このときの第2演出手段28における所定の条件は、特定の演出としての「卵」から特定の演出に関連する演出T2bとしての「鶏の雛」が表示される条件と同様、例えば第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞して図柄表示手段5にて図柄が変動表示することである。これにより、第2演出手段28は、第1演出手段27にて特定の演出T1が行われた状態において、第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞する毎に当該特定の演出T1に関連する演出(T2a、T2b、T3)を複数段階に亘って連続的に行わせることができる。
【0047】
なお、この場合、第2演出手段28における所定の条件は、上記の如く「第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞して図柄表示手段5にて図柄が変動表示すること」に限定されるものではなく、例えば小当たりすること、出玉の少ない確変当たりすること(時短のある突然確変、時短のない潜伏確変)を条件としてもよい。また、第1演出手段27にて特定の演出T1が行われた状態において、遊技球が所定の領域(ゲート9)を通過若しくは普通入賞口17に入賞する、又は図柄の停止表示から所定時間経過することであってもよい。
【0048】
またさらに、第2演出手段28は、第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞し、且つ、所定の条件を満たす場合に限り、特定の演出T1に関連する演出(T2a、T2b、T3)を複数段階に亘って連続的に行わせるよう構成してもよい。この場合の所定の条件は、第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞したことにより図柄表示手段5にて停止表示された図柄がリーチ(複数の図柄のうち1つ以外が同一の図柄で揃った状態)の場合、又は図柄表示手段5にて所定回転数だけ図柄が変動表示された場合とすることができる。なお、特定の演出は、前回の大当たり終了後(時短終了後)から数えて所定回数期間の間だけ第1演出手段、第2演出手段を表示するようにしてもよい。このようにすることにより、大当たり終了後(時短終了後)、低下しがちな稼働の低下を抑制することができる。
【0049】
このように、特定の演出T1に関連する演出(T2a、T2b、T3)は、「卵」、「鶏の雛」及び「鶏」へと第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が順次入賞するのに伴い、当該特定の演出にて表示される所定のキャラクタが成長する過程を示す演出とされている。ここで、本実施形態においては、第1演出手段27による特定の演出T1は、大当たり状態が発生する期待度を示すものとされるとともに、当該期待度に応じて所定のキャラクタが成長するための条件を異ならせるように構成されている。
【0050】
具体的には以下の如き構成とすることができる。例えば、第2演出手段28は、第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球が入賞し、且つ、図柄表示手段5にて所定回転数だけ図柄が変動表示された場合に限り、特定の演出T1に関連する演出(T2a、T2b、T3)を複数段階に亘って連続的に行わせるよう構成したものを前提とする。そして、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、第1演出手段27が図柄表示手段5にて特定の演出を行わせる際、図8に示すように、互いに異なる複数種類の特定の演出(T1a〜T1d)のうち何れかを選択的に表示させる。
【0051】
このとき、それぞれの特定の演出(T1a〜T1d)は、大当たり状態が発生する期待度(例えば、大当たりが発生する期待度は、T1a<T1b<T1c<T1dに設定)を示すようになっており、さらに、大当たり状態が発生する期待度が高い特定の演出T1dは、期待度が低い特定の演出(T1a、T1b、T1c)よりも図柄の変動表示回数が低くても次の成長段階に移行できるよう設定されている。このように、第1演出手段27による特定の演出T1は、大当たり状態が発生する期待度を示すものとされるとともに、当該期待度に応じて所定のキャラクタが成長するための条件を異ならせているのである。
【0052】
すなわち、例えば保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、第1演出手段27が図柄表示手段5にて特定の演出を行わせる際、複数種類の特定の演出(T1a〜T1d)のうち何れかが選択的に表示されるものを想定した場合、期待度が低い特定の演出T1aが表示されると、次の成長段階に移行するには図柄の変動表示回数が例えば10回必要であるのに対し、期待度が高い特定の演出T1dが表示されると、次の成長段階に移行するのに図柄の変動表示回数が2回程度で足りるよう構成されているのである。
【0053】
なお、第1演出手段27による特定の演出T1(T1a〜T1d)、第2演出手段28による特定の演出T1に関連する演出(T2a、T2b、T3)は、例えば特定リーチの期待度を報知したときや、大当たり終了後所定回数だけ図柄が変動表示されたときに演出のための表示を消去するなど、所定の条件に基づいて第1演出手段27による特定の演出T1(T1a〜T1d)や第2演出手段28による特定の演出T1に関連する演出(T2a、T2b、T3)を終了するよう構成するのが好ましい。
【0054】
一方、上記のように、第1演出手段27による特定の演出T1は、大当たり状態が発生する期待度を示すものとした場合、実際に始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞して抽選手段24による抽選が行われた結果とは相違する場合が想定される。この場合、特定の演出T1で示される期待度に相当する抽選結果が得られた場合のみ第2演出手段28による特定の演出に関連する演出を行わせるようにするのが好ましい。
【0055】
例えば、第1演出手段27により大当たり状態が高確率で発生することを示唆する特定の演出が行われたにも関わらず、実際に始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞して抽選手段24による抽選が行われた結果がはずれである場合、大当たりが抽選されるまで、当該特定の演出を継続して行わせるとともに、大当たりが抽選されたことを条件として当該特定の演出を終了し、第2演出手段28による関連する演出を行わせるようにしてもよい。また、特定の演出T1が行われて所定時間経過したことを条件として、当該特定の演出T1を終了(キャラクタの表示を消去)するよう構成してもよい。
【0056】
またさらに、上記の如く第1演出手段27は、互いに異なる複数種類の特定の演出(T1a〜T1d)を選択的に表示させるとともに、第2演出手段28は、第1演出手段27により選択的に表示された特定の演出T1に対応した関連する演出を行わせるよう構成してもよい。具体的には、第1演出手段27にて特定の演出T1aが行われた場合、第2演出手段28は、図柄表示手段5にて所定のミッション(例えば「所定時間内に第1始動口6又は第2始動口7aに遊技球を所定個数入賞させよ」等)を表示させる、第1演出手段27にて特定の演出T1bが行われた場合、第2演出手段28は、図柄表示手段5にて期待度を示すキャラクタを表示させる等が挙げられる。
【0057】
なお、本実施形態において、互いに異なる複数種類の特定の演出(T1a〜T1d)として表面の柄が異なる「卵」とされているが、色が異なる「卵」或いは互いに異なる形態(色や形等)の他のキャラクタ等であってもよい。また、第1演出手段27により選択的に表示された特定の演出T1に対応した関連する演出として、例えば図柄表示手段5の背景を異ならせる(背景の色や景色等を異ならせる等)ようにしてもよい。
【0058】
さらに、第1演出手段27によって特定の演出T1(若しくはT1a〜T1d)を行わせるための条件、又は第2演出手段28によって特定の演出に関連する演出(T2a、T2b、T3)を行わせるための所定の条件は、操作ボタン18(操作手段)に対する操作であってもよい。この場合、遊技者による任意タイミングの操作によって、図柄表示手段5にて特定の演出又は特定の演出に関連する演出を行わせることができ、遊技性をより向上させることができる。
【0059】
上記実施形態によれば、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、図柄表示手段5にて特定の演出を行わせる第1演出手段27と、第1演出手段27にて特定の演出が行われた状態において、所定の条件を満たすことにより、図柄表示手段5にて当該特定の演出に関連する演出を行わせる第2演出手段28とを具備したので、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)への入賞がなくても図柄表示手段5による演出を行わせることができ、遊技性をより向上させることができる。
【0060】
また、第1演出手段27は、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)への入賞以外の条件を満たすことにより、特定の演出を行わせるようにすれば、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)への入賞がない状態で図柄表示手段5による演出を行わせることができ、遊技性をより向上させることができる。
【0061】
さらに、第1演出手段27は、互いに異なる複数種類の特定の演出(T1a〜T1d)を選択的に表示させるとともに、第2演出手段28は、第1演出手段27により選択的に表示された特定の演出に対応した関連する演出を行わせるようにすれば、特定の演出による演出効果をより向上させることができる。また、第1演出手段27による特定の演出は、大当たり状態が発生する期待度を示すものとすれば、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のときに期待度を表示させることができ、遊技性をより向上させることができる。
【0062】
またさらに、第1演出手段27によって特定の演出を行わせるための条件、又は第2演出手段28によって特定の演出に関連する演出を行わせるための所定の条件は、遊技球が所定の領域(ゲート9)を通過若しくは普通入賞口17に入賞する、又は所定時間経過することであるので、図柄表示手段5にて特定の演出又は特定の演出に関連する演出を確実且つ円滑に行わせることができ、遊技性をより確実に向上させることができる。
【0063】
また、第2演出手段28の所定の条件は、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞して図柄表示手段5にて図柄が変動表示することとすれば、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のときから始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞するまでの間に限り、特定の演出を行わせることができ、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)への入賞後、特定の演出に関連にする演出を行わせることができる。
【0064】
加えて、上記実施形態によれば、図柄表示手段5にて特定の演出を行わせる第1演出手段27と、第1演出手段27にて特定の演出が行われた状態において、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞する毎に当該特定の演出に関連する演出を複数段階に亘って連続的に行わせる第2演出手段28とを具備したので、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞して図柄表示手段で図柄が変動表示した際の演出効果を向上させることができ、遊技性をより向上させることができる。
【0065】
また、第2演出手段28は、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞し、且つ、所定の条件を満たす場合に限り、特定の演出に関連する演出を複数段階に亘って連続的に行わせるので、始動口への入賞に伴う図柄の変動表示に加え、所定の条件を満たすことで特定の演出に関連する演出を複数段階に亘って連続的に行わせることができ、遊技性をより一層向上させることができる。
【0066】
さらに、特定の演出に関連する演出を複数段階に亘って連続的に行わせるための所定の条件は、図柄表示手段5にて停止表示された図柄がリーチの場合とすれば、特定の演出から当該特定の演出に関連する演出への移行に困難性を生じさせることができ、当該移行させること自体に遊技性を持たせることができる。一方、特定の演出に関連する演出を複数段階に亘って連続的に行わせるための所定の条件は、図柄表示手段5にて所定回転数だけ図柄が変動表示された場合とすれば、図柄表示手段5にて如何なる図柄が停止表示したとしても、特定の演出から当該特定の演出に関連する演出へ移行させることができる。
【0067】
またさらに、図柄表示手段5で図柄が変動表示中に始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞すると、保留球として記憶し、その変動表示が停止して図柄が停止表示された後、順次、保留球に対応した変動表示を行わせ得るよう構成されるとともに、第1演出手段27は、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、特定の演出を行わせるので、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態において、単に遊技球を打ち込むだけの時間を利用して特定の演出を行わせることができ、遊技性をより向上させることができる。
【0068】
さらに、保留球がなく、且つ、図柄表示手段5で図柄が停止表示された状態のとき、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)への入賞がなくても図柄表示手段5による演出を行わせることができるとともに、その後、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が入賞して図柄表示手段5で図柄が変動表示しても、特定の演出に関連する演出を複数段階に亘って連続的に行わせることができ、遊技性をより向上させることができる。
【0069】
また、特定の演出に関連する演出は、始動口(第1始動口6又は第2始動口7a)に遊技球が順次入賞するのに伴い、当該特定の演出にて表示される所定のキャラクタが成長する過程を示す演出とすれば、当該キャラクタの成長を遊技者が担っているとの錯覚を覚えさせることができ、遊技性をより向上させることができる。この場合、第1演出手段27による特定の演出は、大当たり状態が発生する期待度を示すものとされるとともに、当該期待度に応じて所定のキャラクタが成長するための条件を異ならせるようにすれば、当該キャラクタの成長の表示自体に遊技性を持たせることができ、遊技性をより一層向上させることができる。
【0070】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば始動口を1つだけ有したもの(電動チューリップ7の第2始動口7a、第2特別図柄表示手段11及び第2特別図柄保留ランプ16を具備しないもの)、特定の演出又は当該特定の演出に関連する演出が図柄表示手段5の他の部位(画面の中央等)に表示されるもの、特定の演出が1つの種類だけ行われるもの等としてもよい。また、特定の演出又は当該特定の演出に関連する演出は、例えば遊技盤4に対する遊技球の打ち込みが終了してから所定時間経過後に終了(演出表示の消去)するよう構成するのが好ましい
【産業上の利用可能性】
【0071】
遊技者が任意タイミングで操作可能な操作手段と、保留球がなく、且つ、図柄表示手段で図柄が停止表示された状態のとき、遊技球が所定の領域を通過又は前記操作手段に対する操作が行われたことを条件として、図柄表示手段にて特定の演出を行わせる第1演出手段と、第1演出手段にて前記特定の演出が行われた状態において、所定の条件を満たすことにより、図柄表示手段にて当該特定の演出に関連する演出を行わせる第2演出手段とを具備し、第1演出手段は、互いに異なる複数種類の特定の演出を選択的に表示させ、第2演出手段は、第1演出手段により選択的に表示された特定の演出に関連する演出を、所定の条件を満たす毎に、複数段階に亘って表示内容が連続性を持った内容となるように行わせる遊技機であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0072】
1…パチンコ遊技機
2…ガラス板
3…前面枠
4…遊技盤
5…図柄表示手段
6…第1始動口
7…電動チューリップ
7a…第2始動口
8…大入賞口
9…ゲート
10…第1特別図柄表示手段
11…第2特別図柄表示手段
12…普通図柄表示手段
13…受け皿
14…ハンドル
15…第1特別図柄保留ランプ
16…第2特別図柄保留ランプ
17…普通入賞口
18…操作ボタン(操作手段)
19…メイン制御基板
20…サブ制御基板
21…演出制御基板
22…ランプ制御基板
23…払出制御基板
24…抽選手段
25…記憶手段
26…変動表示制御手段
27…第1演出手段
28…第2演出手段
図1
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