(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6193747
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】美容加湿装置及びアタッチメントルーバー
(51)【国際特許分類】
F24F 6/00 20060101AFI20170828BHJP
F24F 13/14 20060101ALI20170828BHJP
A61H 33/12 20060101ALI20170828BHJP
【FI】
F24F6/00 B
F24F13/14 D
A61H33/12 P
A61H33/12 A
A61H33/12 K
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-252062(P2013-252062)
(22)【出願日】2013年12月5日
(65)【公開番号】特開2015-108483(P2015-108483A)
(43)【公開日】2015年6月11日
【審査請求日】2016年5月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】早川 陽喜
(72)【発明者】
【氏名】桂 雄輝
(72)【発明者】
【氏名】堀 千紘
【審査官】
河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−127589(JP,A)
【文献】
中国実用新案第203240702(CN,U)
【文献】
特開2013−036689(JP,A)
【文献】
特開2011−237107(JP,A)
【文献】
特開2013−221733(JP,A)
【文献】
特開2012−032075(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0291305(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 6/00
A61H 33/12
F24F 13/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具本体と、該器具本体の天面に形成された送風口と、該送風口の上部に設置され上下方向に回動することで風向調節が可能なルーバーと、前記器具本体内にあり水を貯留する貯水室と、該貯水室内の水を破砕してナノミストと負イオンを発生させるミスト発生部と、該ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を前記送風口から前記天面に対して垂直な方向へ送風する送風ファンと、該送風ファンにより前記ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を送風するミスト運転を実施する制御部とを備え、前記ルーバーは、前記送風口近傍にある前記ルーバーの回動軸位置から平板状に延伸して設けられた平板部と、該平板部の先端から前記器具本体の前面側に向けて屈曲されて設けられた風向案内面部とで構成され、前記風向案内面部は、幅方向の中央から両端へ向かって下り傾斜しているアーチ形状であることを特徴とする美容加湿装置。
【請求項2】
前記風向案内面部は、アーチ形状の曲率が1/120よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項1記載の美容加湿装置。
【請求項3】
前記風向案内面部は、該風向案内面部の先端が前記器具本体の前面側縁から突出しない奥行きとされていることを特徴とする請求項1又は2記載の美容加湿装置。
【請求項4】
器具本体の送風口に設置された平板状の本体ルーバーに着脱可能であり、前記本体ルーバーに装着した時、前記本体ルーバーの先端から前記器具本体の前面側に向けて屈曲されて設けられた風向案内面部を有し、前記風向案内面部は、幅方向の中央から両端へ向かって下り傾斜しているアーチ形状であることを特徴とするアタッチメントルーバー。
【請求項5】
前記風向案内面部は、アーチ形状の曲率が1/120よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項4記載のアタッチメントルーバー。
【請求項6】
前記風向案内面部は、装着時に前記風向案内面部の先端が前記器具本体の前面側縁から突出しない奥行きとされていることを特徴とする請求項4又は5に記載のアタッチメントルーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を発生させ、所定の方向へ送風する美容加湿装置及びアタッチメントルーバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものにおいて
図11で示すものがあり、101は器具本体、102は該器具本体101の上部を形成する天面、103は該天面102上の器具本体101の前面側に形成された送風口、104は該送風口102上に設置され、側面板105を支軸にして上下方向に回動することで開閉及び風向の調節が可能なルーバーであり、前記器具本体101内には、ナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を発生させるミスト発生部と、該ミスト発生部で発生した加湿空気を送風する送風ファンが備えられている。
【0003】
これにより、ミスト発生部で発生させた加湿空気を送風ファンによって器具本体内の流通路を通過させて送風口103から天面102と垂直な方向へ送風することで、室内へナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を送風することができる。また、ルーバー104の角度を調節して加湿空気の送風方向を変化させ、器具本体101の前面側に加湿空気が多く送風されるようにしてから、器具本体101の前面側で天面102と平行な位置に顔を近づけることにより、顔に対して加湿空気を集中して送風してナノミストを肌に浸透させて肌にハリを与えることができる。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−127589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、この従来のものでは、器具本体の前面側で天面と平行な方向へ加湿空気を送風するためにルーバーの角度を調節しても、天面に対して斜め方向もしくは垂直方向にしかルーバーの角度を変更できないため、送風口から天面に対して垂直方向に送風される加湿空気の全てを器具本体の前面側で天面と平行な方向に対して案内することができず、器具本体の前面側で天面と平行な位置にある顔に対して集中的に当て続けられる加湿空気の量について改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、器具本体と、該器具本体の天面に形成された送風口と、該送風口の上部に設置され上下方向に回動することで風向調節が可能なルーバーと、前記器具本体内にあり水を貯留する貯水室と、該貯水室内の水を破砕してナノミストと負イオンを発生させるミスト発生部と、該ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を前記送風口から前記天面に対して垂直な方向へ送風する送風ファンと、該送風ファンにより前記ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を送風するミスト運転を実施する制御部とを備え、前記ルーバーは、前記送風口近傍にある前記ルーバーの回動軸位置から平板状に延伸して設けられた平板部と、該平板部の先端から前記器具本体の前面側に向けて屈曲されて設けられた風向案内面部とで構成され
、前記風向案内面部は、幅方向の中央から両端へ向かって下り傾斜しているアーチ形状であるものを特徴としている。
【0008】
また、前記風向案内面部は、アーチ形状の曲率が1/120よりも大きくなるように形成されたものを特徴としている。
【0009】
また、前記風向案内面部は、該風向案内面部の先端が前記器具本体の前面側縁から突出しない奥行きとされているものを特徴としている。
【0010】
また、前記ルーバーは、前記器具本体側に回動自在となるように設けられた前記平板部より構成された本体ルーバーと、該本体ルーバーに着脱自在に設けられ、前記風向案内面部を有するアタッチメントルーバーとで構成されているものを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
この発明の美容加湿装置のルーバーは、送風口近傍にあるルーバーの回動軸位置から平板状に延伸して設けられた平板部と、該平板部の先端から器具本体の前面側に向けて屈曲されて設けられた風向案内面部とで構成され
、風向案内面部は、幅方向の中央から両端へ向かって下り傾斜しているアーチ形状であるので、器具本体の前面側で送風口と平行な方向に対して集中して多量の加湿空気を送風し、器具本体の前面側で天面と平行な位置にある顔に対して加湿空気をより多く浴びせることができるため、ナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を効率よく肌に浸透させ、肌にハリ感を出すことができ
、また、送風口から送風された加湿空気によって風向案内面に付着した結露水が滴下することなく幅方向の両端へ案内されるため、器具本体の前面側の天面を濡らすことなくミスト運転が実施できる。
【0012】
また、風向案内面部は
、アーチ形状の曲率が1/120よりも大きくなるように形成されたので、送風口から送風された加湿空気によって風向案内面に付着した結露水が滴下することなく幅方向の両端へ案内されるため、器具本体の前面側の天面を濡らすことなくミスト運転が実施できる。
【0013】
また、風向案内面部は、該風向案内面部の先端が器具本体の前面側縁から突出しない奥行きとされているので、加湿空気が風向案内面部により天面の前面側縁を舐めるようにして送風されるのを防止したため、器具本体の前面側縁を濡らすことなくミスト運転が実施できる。
【0014】
また、ルーバーは、器具本体側に回動自在となるように設けられた平板部より構成された本体ルーバーと、本体ルーバーに着脱自在に設けられ、風向案内面部を有するアタッチメントルーバーとで構成されているので、本体ルーバーにアタッチメントルーバーを装着するだけで器具本体の前面側へ加湿空気を案内可能となるため、簡易に加湿空気を器具本体の前面側にある顔に対し、集中して多量に送風することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】この発明の一実施形態の美容加湿装置を示す斜視図
【
図2】同一実施形態の美容加湿装置とアタッチメントとが分離した状態を示す斜視図
【
図6】同一実施形態のアタッチメントを説明する斜視図
【
図7】同一実施形態のアタッチメントを説明する底面図
【
図8】同一実施形態のルーバーに装着されたアタッチメントを説明する断面図
【
図9】同一実施形態のアタッチメント装着時における加湿空気の風向を説明する断面図
【
図10】同一実施形態のアタッチメントの曲率と結露水の流動を説明する断面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、この発明の一実施形態における美容加湿装置を図に基づき説明する。
1は室内の空気清浄や加湿、人の顔に直接ナノミストと負イオンを当てて美顔する美容加湿装置の器具本体で、中央部には蓋体2に固定され吸引口3から吸引された室内空気を、中央で回転駆動するシロッコファンからなる送風ファン4へ案内する円筒状の案内筒5が備えられ、この案内筒5には、送風ファン4を覆うように送風ファン4下方まで垂下した送風筒6が設けられている。
【0017】
7は前記案内筒5を覆った処理室、8は該処理室7の下部に設けられた円形椀状でアルミダイキャスト製の貯水室であり、該貯水室8には、給水タンク9がセットされた定水位室10が通水路11を介して連通しており、給水タンク9の高さ方向の落差で水を供給することで、貯水室8内が常時一定水位に保たれる。また、12は定水位室10内に設けられ、貯水室8及び定水位室10に一定水位以上の貯水があるとき、水位有りを検知する水位検知信号を出力するフロートセンサである。
【0018】
13は貯水室8下方で貯水室8を支持する駆動モータであり、全周がカバー体14で覆われ、器具本体1の底部を構成する基板15に固定されており、さらにカバー体14の外周壁に外方へ突出した樋状の流水溝16を一周形成している。
【0019】
17は貯水室8の貯水に下部を水没させ、この貯水室8を貫通して送風ファン4を回転させる駆動軸18に軸支された筒状の回転体であり、この回転体17は中空逆円錐形で上方に向かって径が徐々に拡大するものであり、回転体17が回転することによる回転の遠心力で貯水室8の貯水を汲み上げ、回転体17の外壁および内壁を伝わせて押し上げて、回転体17の外壁を伝わせて押し上げた貯水を周囲に飛散させると共に、回転体17の内壁を伝わせて押し上げた貯水を回転体17の上端に形成された複数の飛散口19から周囲に飛散させるものである。
【0020】
20は回転体17の上部外周に所定間隔を保持して位置し、回転体17と共に回転する円筒状の多孔体で、この多孔体20にはその全周壁に多数のスリットや金網やパンチングメタル等から成る多孔部21が形成されており、前記駆動モータ13、前記回転体17及び前記多孔部21でミスト発生部が構成されている。
【0021】
前記ミスト発生部を構成する駆動モータ13を駆動させ、回転体17を回転させることで発生する遠心力で貯水室8内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、多孔部21を通過した水滴が破砕されることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズのミストが生成すると共に、水の粒子の微細化によるレナード効果で負イオンを多量に発生させるものである。
【0022】
22は貯水室8外周を巻回して備えられ、貯水室8内の貯水を加熱する加熱ヒータであり、送風量が「強」に設定されると、貯水室8内の貯水温度を設定温度の38℃前後に、送風量が「弱」に設定されると、貯水室8内の貯水温度を設定温度の34℃前後に加熱保温して吹き出し温度を30℃程度に保持するものであり、貯水室8の底部に設置され、貯水室8内の水の温度を検知する温度センサ23の検知温度によって、加熱ヒータ22がON/OFFされて所定温度に保持するもので、加熱ヒータ22を強制的にOFFにして貯水室8内の水を加温しないモードも設定可能としている。
【0023】
24は送風筒6や多孔体20の下端と対向して貯水室8上面を覆った皿状の水流阻止手段で、中央部には回転体17の挿通穴25が形成されており、この挿通穴25から外周に延びる支持片26によって水面が区画されることで、回転体17の回転方向の水流を阻止し、回転体17の回転による遠心力の作用によって、容易に水が回転体17内外周を上昇できるようにしたものである。
【0024】
また、前記水流阻止手段24は、外周から中央部の挿通穴25に向かって緩やかに下り傾斜して形状によって、上方の送風筒6や多孔体20で微細化されなかった比較的大粒の水滴を受けて、この水滴が直接貯水室8水面に落下して発生するバシャ、バシャという落下音も阻止することができ、水滴を滑らかに貯水室8へ戻すことができる。
【0025】
27は回転体17と多孔体20との回転により発生したナノミスト及び負イオンを含む加湿空気を送風ファン4を駆動させることで処理室7の上部方向へ案内する流通路、28は器具本体1の天面38上の前面側に形成され、前記流通路27を流通する加湿空気を室内へ送風する送風口であり、流通路27を上昇した加湿空気が、送風口28から器具本体1と垂直な方向に向けて送風される。
【0026】
29は貯水室8と連通している通水路11に備えられ、常時閉弁側に押圧されている排水弁で、給水タンク9が定水位室10にセット(収納)されることで、図示しない圧縮バネによって常時押し上げられているロット30が押し下げられて、ロット30の下端が係止金具31をロックして排水弁29が閉弁状態とされ、給水タンク9がセットされている時は貯水室8内の残水の排水を確実に阻止するものであり、給水タンク9が所定の収納場所から取り外されると、ロット30が圧縮バネによって上方に押し上げられ、係止金具31のロックが解除されて、排水弁29は開弁可能な状態になる。
【0027】
32は貯水室8内の残水の排水を受ける上面開放の排水トレーで、器具本体1内に出し入れ自在に備えられ、正面には手掛け部33が形成されており、その容積は貯水室8の残水を十分に収容できる大きさとしているものである。また、この排水トレー32は内方後方に突出壁34が形成され、排水レバー35が下げられると係止金具31が排水弁29を押圧して開弁させ、その時、排水レバー35の下端が突出壁34より下方で且つ外側に位置し、排水中に排水トレー32が抜き取られるのを突出壁34と排水レバー35とが係合することで防止でき、排水が終了し排水レバー35を引き上げて元に戻せば、係止金具31の押圧が解除されて排水弁29は閉弁されるので、使用者は、排水トレー32を容易に引き抜くことができ、中に溜められた排水を台所等の排水口に排水できる。
【0028】
36は駆動軸18が貫通した貯水室8とカバー体14との間の駆動軸18途中に備えられた傘状の遮蔽板で、貯水室8から漏れた水が駆動軸18部分を伝わって駆動モータ13内に浸入するのを防止するものである。
【0029】
37は給水タンク9の給水口キャップで、図示しない内装した弁機構が固定された支持部で押し上げられることで、給水タンク9から定水位室10に給水されるものである。また、38は器具本体1の上部を構成する天面、39は蓋体2を着脱するための持ち手、40は送風口28の上部に設置され、上下方向に回動自在で室内に送風される加湿空気の風向調節及び送風有無が調節可能な本体ルーバーである。
【0030】
前記本体ルーバー40は、器具本体1の幅方向の両端を構成する側面板に図示しない回転軸が設置され、この回動軸位置から平板状に延伸して設けられた平板部41によって形成されており、前記側面板に形成された図示しない回動軸によって、本体ルーバー40が天面38と平行な方向に対して0°、30°、60°、90°の4段階で係止し、本体ルーバー40の角度を変化させることで加湿空気を所望の方向へ送風させることができる。
【0031】
42は本体ルーバー40が60°もしくは90°で係止した時に装着可能な着脱自在のアタッチメントルーバーであり、アタッチメントルーバー42は、側面板と平行な位置で装着可能な下部装着面部43と、本体ルーバー40の上面側と平行な位置で装着可能な上部装着面部44と、該上部装着面部44に対して約110°だけ角度を付けて形成され、幅方向の中央から両端へ向かって下り傾斜したアーチ形状の風向案内面部45とで構成されている。
【0032】
また、前記風向案内面部45は曲率が所定値である1/120よりも大きく1/90以下となるように形成されたアーチ形状であり、本体ルーバー40が所定位置である60°で係止した状態でアタッチメントルーバー42が装着された時、風向案内面部45は本体ルーバー40の平板部41の先端から器具本体1の前面側に向けて屈曲されて形成されている。
【0033】
更に、風向案内面部45が器具本体1の前面側に最も近づく本体ルーバー40が60°で係止した状態でアタッチメントルーバー42を装着した時、天面38の前面側縁46から風向案内面部45の先端が突出しない奥行きとなるように形成した。
【0034】
47は器具本体1の前面に備えられ複数のスイッチが設置された操作部であり、この操作部47には、駆動モータ13を駆動させて送風ファン4及び回転体17を回転駆動し、室内に微細化したミストを送風するミスト運転を開始する運転スイッチ48と、駆動モータ13の回転数を変化させて送風口28からの送風量を「強」と「弱」に設定可能な風量スイッチ49と、加熱ヒータ22によって貯水室8内の水を所定温度まで高める温ミスト運転を行う温ミストスイッチ50と、運転開始から1時間または2時間経過後に駆動モータ13を駆動停止させ、ミスト運転を停止させる切タイマースイッチ51とが備えられており、各スイッチが操作されたら、各スイッチの上部に設置された所定のランプを点灯させる。
【0035】
52は前記操作部47からの入力信号や、温度センサ23及びフロートセンサ12の検知信号を受けて、加熱ヒータ22及び駆動モータ13の動作を制御する制御部であり、この制御部52には、ミスト運転時の送風量の強弱によって変化する設定温度となるよう加熱ヒータ22の出力を制御するヒータ制御手段53と、ミスト運転時の送風量の強弱によって変化する設定風量となるよう駆動モータ13の出力を制御するモータ制御手段54と、ミスト運転中にフロートセンサ12が水位無しを検知した場合、加熱ヒータ22および駆動モータ13の駆動を停止させ、前記操作部47に設置された給水ランプ55を点灯させ、ミスト運転を停止させてエラーを報知するエラー停止手段56とが備えられている。
【0036】
次に、アタッチメントルーバー42による加湿空気の風向と結露水の滴下防止構造について詳述する。
まず、
図8で示すように、本体ルーバー40を60°の位置で係止させた状態でアタッチメントルーバー42の下部装着面部43を本体ルーバー40の側面板に対して平行に差し込むことにより、本体ルーバー40にアタッチメントルーバー42を装着することができる。
【0037】
本体ルーバー40にアタッチメントルーバー42を装着した後、運転スイッチ48が操作されると制御部52は、駆動モータ13が所定の回転数となるようモータ制御手段54で調節して駆動させることで、ナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を貯水室8で発生させ、貯水室8から流通路27を経て送風口28に案内された加湿空気が
図9の破線で示すように天面38と垂直な方向へ送風される。
【0038】
送風口28から天面38と垂直な方向に送風された加湿空気は、送風口28と略平行な位置関係にある風向案内面部45まで達すると、
図9で示すように風向が屈曲されて天面38と平行な方向へ案内される。これにより、器具本体1の前面側に対して集中的に加湿空気を送風することができるため、器具本体1の前面側で天面38と平行な位置にある送風口28付近に顔を近づけると加湿空気が集中して当たり続け、ナノミストと負イオンを肌に浸透させることができる。
【0039】
また、
図10で示すように、アタッチメントルーバー42の風向案内面部45を曲率が1/120よりも大きく1/90以下の範囲であるアーチ形状で形成したことで、送風口28から送風された加湿空気が風向案内面部45に当たり続けることで結露水が付着しても、表面張力と重力の関係で結露水が滴下する前に風向案内面部45の斜面に沿って両端側に流動し、送風口28内へ結露水が流れ落ちて回収されるため、風向案内面部45から天面38に直接滴下して濡れることがない。
【0040】
更に、本体ルーバー40が60°で係止した状態でアタッチメントルーバー42が装着された時、天面38の前面側縁46から突出しない奥行きとなるように風向案内面部45を形成して、風向案内面部45から天面38に降下する加湿空気の量を減少させたことで、風向案内面部45から前面側縁46を舐めるように案内される加湿空気の量が減少するため、加湿空気によって天面38の前面側縁46付近が濡れにくくなる。
【0041】
以上のように、本体ルーバー40上にアタッチメントルーバー42を装着した状態でミスト運転を実施すると、送風口28から天面38と垂直な方向へ送風された加湿空気が風向案内面部45によって天面38と平行な方向に案内され、器具本体1の前面側に多量の加湿空気が送風されることで、器具本体1の前面側て天面38と平行な位置にある送風口28付近に顔を近づけた状態でミスト運転を実施すると、加湿空気を顔に対して集中的に当て続けることができるため、ナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を効率的に肌へ浸透させ、肌にハリ感を出すことができる。
【0042】
また、風向案内面部45を曲率が1/120よりも大きく1/90以下のアーチ形状にしたので、アタッチメントルーバー42に付着した結露水を風向案内面部45の両端に案内して送風口28内に回収することができるため、風向案内面部45から結露水が滴下することを防止でき、器具本体1の天面38を濡らすことがない。
【0043】
また、風向案内面部45が器具本体1の最も前面側に近づく位置となる本体ルーバー40が60°で係止した状態でアタッチメントルーバー42が装着された時、前面側縁46から風向案内面部45の先端が突出しない奥行きに形成したことで、風向案内面部45から器具本体1の前面側に送風された加湿空気が前面側縁46を舐めるようにして通過するのを防止できるため、天面38の前面側縁46付近を濡らすことがない。
【0044】
なお、本実施形態で用いたアタッチメントルーバー42が装着可能な本体ルーバー40の角度や風向案内面部45の曲率等は一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図しておらず、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1 器具本体
4 送風ファン
8 貯水室
13 駆動モータ
17 回転体
18 駆動軸
20 多孔体
28 送風口
38 天面
40 本体ルーバー
41 平板部
42 アタッチメントルーバー
45 風向案内面部
46 前面側縁
52 制御部