【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、双極子密度マッピングのための超音波を用いたリアルタイムの非接触型イメージングおよび距離測定装置と方法および、組織健全性の診断方法を開示する。1つの態様において、本発明は1つまたは複数のカテーテルを備える装置を含み、各カテーテルがシャフトを備える。このシャフトは1つの管腔を有していてもよく、操向可能であってもよい。シャフトは、一般にはその遠位端付近に1つまたは複数の構成要素を含んでいてもよく、これは、組織の電気的活動を記録するように構成された電極等の電極、超音波トランスデューサ等のトランスデューサ、超音波センサ等のセンサ、超音波の送信と検出の両方を行うように構成された超音波結晶、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。この装置は、患者の組織の連続的なリアルタイム画像のほか、その組織内に存在する電気的活動に関する情報を生成するように構築、構成される。たとえば医師等の使用者は、患者の心臓壁を含む心腔の画像を生成できる。この装置はまた、たとえば組織の運動や組織の厚さ等の組織情報を提供することもできる。これに加えて、この装置は、センサが記録した角度または周波数変化のうちの少なくとも1つを解析することにより、距離測定データを生成するように構成される。距離測定データの非限定的な例としては、複数電極と心腔壁の間の距離や、複数電極とトランスデューサおよび/またはセンサの間の距離がある。この装置は、組織運動情報と細胞電気信号の両方の解析を通じた組織診断データを生成するように構成されてもよい。細胞電気信号は複数電極によって記録されてもよく、その一方で組織運動情報は複数電極および/またはセンサによって収集されてもよい。この装置は、正確な不整脈のフォーカスと伝導帯ギャップ位置を提供するように構成され、それによってアブレーションがより高い精度で行われる。ライン内に「ギャップ」を含む小さな伝導路もフォーカスと同程度に関係がある。この装置はアブレーションカテーテルを含んでいてもよく、これはたとえば、第二の装置のカテーテルの開放した管腔を通じて、またはシースを通じて正確に送達可能なアブレーションカテーテルである。
【0007】
いくつかの実施形態において、装置は、さらにデリバリシースとして構成されるカテーテルを含んでいてもよい。たとえば、第一のカテーテルは管腔を有し、別のアブレーションカテーテルが第一のカテーテルによって摺動可能に受けられるようになっていてもよい。これに加えて、第一のカテーテルとアブレーションカテーテルをその中に通すことができるような単独のシースを提供してもよい。この構成により、複数のシース器材が不要となるであろう。
【0008】
いくつかの実施形態において、この装置の1つまたは複数のカテーテルは操向可能であってもよい。たとえば、使用者はリアルタイムの組織解析とイメージングによって焼灼部位を決定してもよく、その後、カテーテルを所望の位置へ操向できる。1つまたは複数のカテーテルの操向はケーブル、たとえばデリバリシースの管腔内に格納可能なケーブル等を介して行ってもよい。
【0009】
この装置はトランスデューサを備え、これは好ましくは、一般に5〜18MHzの間の周波数の音波を生成するように構成された超音波トランスデューサである。音波は一定の速度でも、パルス状に供給されてもよい。この装置は、複数のトランスデューサを備えていてもよい。1つまたは複数のトランスデューサがこの装置の1つまたは複数のカテーテルに、たとえばカテーテルの遠位部またはその付近等に位置付けられてもよい。1つまたは複数のトランスデューサはさらにセンサとして構成されてもよく、これはたとえば音波の記録と発生の両方を行う超音波結晶である。
【0010】
この装置はセンサを備え、これは好ましくは、超音波トランスデューサによって生成された音波を受信するように構成された超音波センサである。この装置は複数のセンサを備えていてもよい。1つまたは複数のセンサがこの装置の1つまたは複数のカテーテルに、たとえばカテーテルの遠位部またはその付近等に位置付けられてもよい。1つまたは複数のセンサはさらにトランスデューサとして構成されてもよく、これはたとえば音波の記録と発生の両方を行う超音波結晶である。
【0011】
センサ、トランスデューサまたはセンサとトランスデューサの組み合わせがこの装置のさまざまな場所に位置付けられてもよく、たとえばカテーテルのシャフトに取り付けられ、またはカテーテルのシャフトの中に格納されてもよく、たとえば、センサおよび/またはトランスデューサはシャフトによって摺動可能に受けられてもよく、複数電極の各々の幾何学的中心に取り付けられ、複数電極の少なくとも1つの付近に取り付けられ、多アームアセンブリに取り付けられ、およびこれらの組み合わせもあり、これらに限定されない。この装置は、細胞の組織内の電気的活動を記録するように構成された1つまたは複数の電極を含んでいてもよい。さまざまな比率の電極と、センサ、トランスデューサまたはセンサとトランスデューサの組み合わせが含まれていてよい。1つの実施形態において、2つの電極と1つの超音波結晶の比率で設けられ、たとえば、1つの構成要素に1つの超音波結晶と結晶の各端に位置付けられた電極がある。他の実施形態では、5つの電極と2つのセンサ/トランスデューサの比率で設けられ、たとえばカテーテルシャフトに2つのアセンブリと1つの電極が含まれる。各アセンブリには1つの超音波結晶とその両端に位置付けられた電極が含まれる。
【0012】
トランスデューサおよび/またはセンサは回転してもよく、これは部分的回転でも360°の丸1回転でもよい。あるいは、またはこれに加えて、センサおよび/またはトランスデューサは直線軸に沿って平行移動してもよい。1つの実施形態において、センサおよび/またはトランスデューサは圧電フィルムを含む。たとえばワイヤが第一の電極に電気的に接続されてもよく、そのワイヤの一部が圧電フィルムを備える。あるいは、センサおよび/またはトランスデューサが圧電ケーブルを含んでいてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態において、センサとトランスデューサは1つの構成要素、たとえば1つの結晶を含んでいてもよい。あるいは、センサおよび/またはトランスデューサは、構成要素のアレイ、たとえば超音波結晶の円周アレイを備えていてもよい。超音波結晶の各々は、生きている細胞の電気的活動を記録するように構成された1つまたは複数の電極に取り付けられていてもよい。
【0014】
この装置はさらに、細胞の電気的活動、たとえば心電図に現れる活動のマッピングを行うように構成された、1つまたは複数のカテーテルの中に含まれる複数電極からマッピング情報を受信する第一の受信機を備える。これらの電極は患者の心臓の心腔の中に留置される。この装置はさらに、解剖学的情報を受信する第二の受信機を含む。解剖学的情報は、全体的な心臓モデル、より好ましくは組織の形態および、患者自身の心臓から記録されるその他の解剖学的情報であってもよい。双極子密度モジュールが、双極子密度d(y)のデータベースをテーブルの形で作成し、yは心組織上の、その特定の双極子密度を有する三次元位置を表す。心腔内の別のさまざまな位置xにおける、V(x)で表される電位が複数電極によって記録される。立体角ω(x,y)は、位置x(心腔内の電極の位置)とy(心腔壁上の三角形の位置)の間の投影三角形の立体角を表す。双極子密度モジュールは、心腔壁への個々の投影三角形の双極子密度を以下に基づいて測定する。すなわち、位置yにおける各投影三角形について、ω(x,y)に双極子密度d(y)を乗じたものが地点xにおける電位V(x)となる。
【0015】
好ましい実施形態において、装置はソフトウェアプログラムを含み、たとえばパーソナルコンピュータ、ECGシステム、心組織アブレーションシステムおよび/またはイメージングシステムに組み込まれたソフトウェアプログラムがある。双極子密度モジュールで決定される三角形の数は、各投影三角形の双極子密度が比較的一定となるように十分に大きい(三角形の面積が十分に小さい)。一般には1000個またはそれ以上の三角形が計算、たとえば標準的な大きさの左心房または右心房に基づく計算に使用される。より大きな心腔には、使用される三角形の数が多くなる。
【0016】
他の好ましい実施形態において、患者は心臓の状態、たとえば不整脈等についての診断および/または治療を受ける。電極は1つまたは複数のマッピングカテーテルの遠位端に搭載されて、患者の心腔内に留置され、電位を記録する。イメージング機器、たとえば心臓全体のモデルを提供する機器または患者の心臓の解剖学的モデルを提供する機器は、解剖学的情報を第二の受信機に供給する。1つの実施形態において、イメージング機器は、コンピュータ断層撮影、MRI、超音波、およびマッピングカテーテル付のECGシステムのうちの1つまたは複数である。あるいは、またはこれに加えて、この装置にイメージング機器が組み込まれていてもよく、たとえば1つまたは複数の超音波センサから受信した信号から画像および距離情報を生成するように構成された超音波ユニットがある。
【0017】
他の好ましい実施形態において、双極子密度モジュールは、双極子密度のデータベースの作成を支援するように構成されたアルゴリズムを実行する。このアルゴリズムは、データベースの空間および/または時間分解能を高めるために修正または改善されるように構成された進歩的アルゴリズムであってもよい。双極子密度モジュールは、相応の時間間隔での双極子密度のマップを作成してもよい。マップを合成することにより、対応する各心拍の興奮順序のカスケードが表される。
【0018】
他の好ましい実施形態において、この装置は第三の受信機を含む。第三の受信機は、1つまたは複数の皮膚電極からマッピング情報を収集する。双極子密度モジュールは、この皮膚電極の信号を使って、後述の式により双極子密度のデータベースを計算、または再計算する。
【0019】
本発明の他の態様によれば、患者の心臓の1つまたは複数の心腔表面における双極子密度のデータベースを作成するシステムが提供される。本発明の装置に加えて、このシステムは1つまたは複数の多電極カテーテルと、アブレーション装置と、少なくとも1つの表面または皮膚電極と、トランスデューサと、センサと、を含む。別体のイメージング機器をこのシステムの中に含めてもよい。好ましい実施形態において、マッピングカテーテルはまた、双極子密度のデータベースによって特定された組織の焼灼にも使用され、リアルタイムイメージングを使って心腔内に位置付けられる。このシステムは、リアルタイム画像と双極子密度情報、たとえば患者の心腔との相対的形状において表示される情報を表示するモニタを含む。
【0020】
本発明の他の態様によれば、患者の心臓の1つまたは複数の心腔の表面における双極子密度のデータベースを作成する方法が提供される。この方法は、複雑な不整脈疾患を診断および/または治療するために使用できる。一般的な構成では電位図波形が特定され、たとえば3つまたはそれ以上の電位図波形が特定される方法がある。好ましい実施形態において、この方法は、心房細動(AF)、心室性頻脈(VT)、心房粗動、組織瘢痕化、たとえば心腔内除細動器(ICD)が原因の組織瘢痕化の診断および/または治療に使用される。他の好ましい実施形態において、この方法は、心室虚血の検出および/または心筋機能の定量化に使用される。この方法は、複数電極のアレイを患者の心腔内に留置して、電位を測定するステップと、音センサから受信した信号を解析することによって距離または移動情報を計算するステップと、を含む。複数電極のアレイは、双極子密度を測定するために位置変更されても、されなくてもよい。
【0021】
他の好ましい実施形態において、この方法はさらに、1つまたは複数の皮膚電極を設置するステップを含む。皮膚電極により記録される情報は、双極子密度のデータベースの作成に使用される。また別の実施形態では、この方法はさらに、組織厚さ情報を計算するステップを含む。
【0022】
本発明の他の態様によれば、患者の心腔に関する電気的および解剖学的情報を取得するための医学的方法が開示される。第一のステップで、使用者は装置をデリバリシステムの中に挿入できる。装置は上述の装置のいずれでもよい。次のステップで、使用者は装置を、デリバリシステムを通じて心腔内へと前進させることができる。次のステップで、装置および/またはデリバリシステムを操向し、装置の遠位端が心腔のほぼ幾何学中心に位置付けられるようにすることができる。装置が心腔内に位置付けられると、本明細書で開示される測定と方法に従って測定データを取得し、解析してもよい。
【0023】
本発明の他の態様によれば、組織の診断方法が開示される。好ましい方法は、電極カテーテルの遠位端を患者の1つまたは複数の心腔内に留置するステップを含み、この電極カテーテルは少なくとも1つの電極と少なくとも1つの超音波素子を備える。次のステップで、組織の運動等の解剖学的情報が少なくとも1つの超音波素子を介して測定されてもよい。次のステップで、組織の電荷が少なくとも1つの電極を介して測定されてもよい。最後に、組織の運動と電荷の情報を解析することによって、組織の健全性が判断されてもよい。
【0024】
たとえば、適当な電気的活動を示す電気的情報と適当な組織運動を示す解剖学的情報は、健全な組織の存在と相関する。これに加えて、適当な電気的活動に示す電気的情報と不適当な組織運動を示す解剖学的情報は、虚血組織または仮死状態の組織のうちの少なくとも一方の存在と相関する。逆に、不適当な電気的活動を示す電気的情報と不適当な組織運動を示す解剖学的情報は、瘢痕化組織の存在と相関する。これに加えて、不適当な電気的活動を示す電気的情報と不適当な組織運動を示す解剖学的情報は、完全焼灼、たとえば不整脈治療のために施行される心臓のアブレーションで行われる焼灼と相関する。いくつかの実施形態において、完全焼灼は貫壁性焼灼を含む。
【0025】
より詳しくは、以下の4つのケースが存在しうる。
ケース1:電気的および解剖学的情報が適当−組織は健全である。
ケース2:電気的情報が適当で解剖学情報が不適当−組織に損傷がある。
ケース3:電気的情報が不適当で解剖学情報が適当−組織に損傷がある。
ケース4:電気的および解剖学情報がどちらも不適当−組織壊死がある。
【0026】
心臓のいずれか1つの領域の電気的機能の適当性を判断する実際の閾値は、興奮パターンの協調度と活性化細胞の質量等、多くの要素に依存する。これに加えて、この閾値は、各心腔によっても、患者の体の大小によっても異なる。たとえば0.5mVの閾値が適切であるかもしれず、この場合、閾値0.5mV未満の電位は不適当な電気的機能を示すかもしれず、0.5mV以上の電位は適当な電気的機能を示すかもしれない。
【0027】
組織診断に含まれるものとして、医師は心細胞の電気的完全性を評価してもよい。たとえば、心細胞の機能的状態が評価されてもよい。
【0028】
1つの実施形態において、電気的情報は双極子密度情報を含む。これに加えて、またはその代わりに、電気的情報は再分極または波面伝播速度のうちの少なくとも一方を含んでいてもよい。
【0029】
この方法はさらに、組織診断に基づいて心組織を焼灼するステップをさらに含んでいてもよい。たとえば、解剖学的情報は、組織厚さ情報を含み、焼灼エネルギーまたは時間の少なくとも一方が、組織厚さ情報に基づいて調整される。医師は、アブレーション施行中および施行後に組織を評価して、焼灼エネルギーの印加による組織の変化を評価してもよい。たとえば、医師はまた、1つまたは複数の超音波センサから受け取った情報を、1つまたは複数の電極から受け取った双極子密度マッピング情報と共に使って組織アブレヘションの妥当性を評価することにより、たとえば長期的な患者の転帰を改善してもよい。
【0030】
本発明の1つの態様によれば、患者の1つまたは複数の心腔の表面における双極子密度d(y)と距離測定値のデータベースを作成する装置が提供される。この装置は、1つまたは複数のカテーテルに設置された複数電極と、音波を発生するように構築、構成されたトランスデューサと、音波の反射を受けるように構築、構成されたセンサと、を含む。
【0031】
各種の実施形態において、トランスデューサはセンサを含むことができる。
【0032】
各種の実施形態において、トランスデューサはさらに複数電極のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0033】
各種の実施形態において、装置はリアルタイム画像を生成するように構築、構成することができる。
【0034】
各種の実施形態において、装置は連続画像を生成するように構築、構成することができる。
【0035】
各種の実施形態において、装置は患者の組織の画像を生成するように構築、構成することができる。
【0036】
各種の実施形態において、画像は1つまたは複数の心腔の画像を含むことができる。
【0037】
各種の実施形態において、画像は1つまたは複数の心腔の壁の画像を含むことができる。
【0038】
各種の実施形態において、画像は複数電極のうちの少なくとも1つの付近の組織の画像を含むことができる。
【0039】
各種の実施形態において、画像は複数電極のうちの少なくとも1つの画像を含むことができる。
【0040】
各種の実施形態において、装置は患者の組織の運動情報を提供するように構築、構成することができる。
【0041】
各種の実施形態において、運動情報は心臓壁運動情報を含むことができる。
【0042】
各種の実施形態において、装置は、患者の組織の厚さ情報を提供するように構築、構成される。
【0043】
各種の実施形態において、厚さ情報は心臓壁厚さ情報とすることができる。
【0044】
各種の実施形態において、装置は複数電極のうちの少なくとも1つの画像を生成するように構築、構成することができる。
【0045】
各種の実施形態において、装置は、複数電極のうちの少なくとも1つの付近の組織の画像をさらに生成するように構築、構成することができる。
【0046】
各種の実施形態において、装置は、1つまたは複数の心腔の画像をさらに生成するように構築、構成することができる。
【0047】
各種の実施形態において、装置は距離測定データを生成するように構築、構成することができる。
【0048】
各種の実施形態において、距離測定データは、複数電極のうちの少なくとも1つと心腔壁の間の距離を含むことができる。
【0049】
各種の実施形態において、距離測定データは、複数電極のうちの少なくとも1つとトランスデューサまたはセンサのうちの少なくとも1つの間の距離を含むことができる。
【0050】
各種の実施形態において、距離測定データは、心腔壁とトランスデューサまたはセンサのうちの少なくとも1つの間の距離を含むことができる。
【0051】
各種の実施形態において、装置は、センサによって記録された角度または周波数変化のうちの少なくとも1つを解析することによって距離測定データを生成するように構築、構成することができる。
【0052】
各種の実施形態において、装置は、心腔内の複数電極のうちの少なくとも1つの位置を測定するように構築、構成することができる。
【0053】
各種の実施形態において、装置は、心腔内の複数電極のうちの少なくとも2つの位置を測定するように構築、構成することができる。
【0054】
各種の実施形態において、装置は、複数電極から受け取った距離情報をセンサから受け取った情報と組み合わせるように構築、構成することができる。
【0055】
各種の実施形態において、装置は、組織運動情報と細胞電気信号の両方を解析することによって、組織診断情報を提供するように構築、構成することができる。
【0056】
各種の実施形態において、細胞電気信号が複数電極によって記録されるようにすることができる。
【0057】
各種の実施形態において、組織運動情報がセンサによって提供されるようにすることができる。
【0058】
各種の実施形態において、組織運動情報が複数電極によってさらに提供されるようにすることができる。
【0059】
各種の実施形態において、装置は心臓アブレーション処置中に組織診断情報を提供するように構築、構成することができる。
【0060】
各種の実施形態において、装置は、不整脈治療または機能療法の施行中に組織診断情報を提供するように構築、構成することができ、このような不整脈療法と機能療法には以下の療法、すなわちアブレーション、遺伝子治療製剤送達、心臓再同期、薬理療法等が含まれ、これらに限定されない。
【0061】
各種の実施形態において、装置は、焼灼エネルギーを組織に送達するように構築、構成することができる。
【0062】
各種の実施形態において、装置は、正確なフォーカス、伝導ギャップ、または伝導チャネル位置情報を提供するように構築、構成することができる。
【0063】
各種の実施形態において、装置は、フォーカス、伝導ギャップの境界、または伝導チャネル位置の境界の位置を1mm〜3mm以内で特定するように構築、構成することができる。
【0064】
各種の実施形態において、装置は、電位図波形で心組織の位置を提供するように構築、構成することができる。
【0065】
各種の実施形態において、装置は、電位図波形を含む少なくとも3つの位置を提供するように構築、構成することができる。
【0066】
各種の実施形態において、装置は、不整脈の1心拍マッピングを提供するように構築、構成することができる。
【0067】
各種の実施形態において、装置は、操向および/または案内されるように構築、構成された少なくとも1つのカテーテルを備えることができる。
【0068】
各種の実施形態において、カテーテルは、リアルタイム組織解析とイメージングによって電位図波形の部位まで操向および/または案内されるように構築、構成することができる。
【0069】
各種の実施形態において、装置はさらにデリバリシースを備えることができる。
【0070】
各種の実施形態において、デリバリシースは、アブレーションカテーテルを摺動可能に受けるように構築、構成することができる。
【0071】
各種の実施形態において、装置はさらに、近位端を有する近位部と遠位端を有する遠位部を含み、患者の体内に挿入されるように構築、構成された長いシャフトを備えることができる。
【0072】
各種の実施形態において、装置はさらに、長いシャフトに着脱可能に取り付けられ、振動エネルギーを伝送するように構築、構成されたクランプアセンブリを備えることができる。
【0073】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、超音波を発生するように構成された振動トランスデューサを備えることができる。
【0074】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、長いシャフトに着脱可能に取り付けられるように構築、構成されたクランプ機構を備えることができる。
【0075】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、長いシャフトの近位部に位置付けることができる。
【0076】
各種の実施形態において、装置はさらにハンドルを備えることができ、近位部がハンドルから10センチメートル以内にある。
【0077】
各種の実施形態において、長いシャフトはさらに、近位部から遠位部へと超音波を伝送するように構築、構成された導管を備えることができる。
【0078】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは長いシャフトの遠位部に位置付けることができる。
【0079】
各種の実施形態において、遠位部は長いシャフトの遠位端から10センチメートル以内にあるようにすることができる。
【0080】
各種の実施形態において、装置はさらに複数電極を備えることができ、複数電極は長いシャフトの遠位端に位置付けられ、クランプアセンブリは複数電極を振動させるように構築、構成される。
【0081】
各種の実施形態において、複数電極は上述の複数電極を含むことができる。
【0082】
各種の実施形態において、装置はさらに、長いシャフトに位置付けられた少なくとも1つのサーモカップルを備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのサーモカップルを振動させるように構築、構成される。
【0083】
各種の実施形態において、装置はさらに、長いシャフトに取り付けられる少なくとも1つの支持アームを備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つの支持アームを振動させるように構築、構成される。
【0084】
各種の実施形態において、装置は、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも1つを有する少なくとも1つの支持アームを備えることができる。
【0085】
各種の実施形態において、装置はさらに、長いシャフトに取り付けられた少なくとも1つのアブレーション素子を備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのアブレーション素子を振動させるように構築、構成される。
【0086】
各種の実施形態において、装置はさらに、長いシャフトに取り付けられた少なくとも1つのセンサを備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのセンサを振動させるように構築、構成され、センサは、温度、圧力、電気信号、電極、音声およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0087】
各種の実施形態において、装置はさらに、長いシャフトに取り付けられた少なくとも1つのトランスデューサを備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのトランスデューサを振動させるように構築、構成され、トランスデューサはアブレーション素子、電極、音声およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0088】
各種の実施形態において、装置はさらに、長いシャフトに位置付けられた少なくとも1つの超音波結晶を備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つの結晶を振動させるように構築、構成される。
【0089】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは長いシャフトを振動させるように構築、構成することができる。
【0090】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、長いシャフトの遠位端が患者の体内にある間はクランプアセンブリが患者の体外にあるように位置付けることができる。
【0091】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方はシャフトに留め付けられるように構築、構成することができる。
【0092】
各種の実施形態において、装置はシャフトを備えることができ、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は前記装置シャフトに留め付けられるように構築、構成される。
【0093】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、シャフトによって摺動可能に受けられるように構築、構成することができる。
【0094】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、複数電極の幾何学中心に位置付けられるように構築、構成することができる。
【0095】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は1つの構成要素を含むことができる。
【0096】
各種の実施形態において、1つの構成要素は1つの結晶を含むことができる。
【0097】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、回転されるように構築、構成することができる。
【0098】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、360°回転されるように構築、構成することができる。
【0099】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、軸に沿って平行移動するように構築、構成することができる。
【0100】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、構成要素のアレイを含むことができる。
【0101】
各種の実施形態において、アレイは超音波結晶のアレイを含むことができる。
【0102】
各種の実施形態において、アレイは円周アレイを含むことができる。
【0103】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、複数電極のうちの少なくとも1つの中またはその付近に位置付けることができる。
【0104】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は第一の構成要素と第二の構成要素を含むことができ、第一の構成要素は複数電極のうちの第一の電極の中またはその付近に取り付けられ、第二の構成要素は複数電極のうちの第二の電極の中またはその付近に取り付けられる。
【0105】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサの少なくとも一方は圧電フィルムを含むことができる。
【0106】
各種の実施形態において、装置はさらに、第一の電極に電気的に接続されたワイヤを備えることができ、圧電フィルムは前記ワイヤの少なくとも一部を覆う。
【0107】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は圧電ケーブルを備えることができる。
【0108】
各種の実施形態において、装置は多アームアセンブリを含むことができ、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は多アームアセンブリに取り付けられる。
【0109】
各種の実施形態において、複数電極のうちの第一の電極は多アームアセンブリに取り付けることができる。
【0110】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は複数電極のうちの少なくとも1つの電極と一体とすることができる。
【0111】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサの少なくとも一方は第一の面を含むことができ、複数電極のうちの少なくとも1つの電極は第二の面を含むことができ、第一の面と第二の面は平行である。
【0112】
各種の実施形態において、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方は、回転し、心腔との信号の送受信を行うように構築、構成することができる。
【0113】
各種の実施形態において、トランスデューサは超音波トランスデューサを含むことができる。
【0114】
各種の実施形態において、トランスデューサは、持続的またはパルス励起のいずれかの少なくとも一方で音波を生成するように構築、構成することができる。
【0115】
各種の実施形態において、トンラスデューサは複数のトランスデューサを含むことができる。
【0116】
各種の実施形態において、トランスデューサは3MHzから18MHzの間の周波数で信号を生成することができる。
【0117】
各種の実施形態において、トランスデューサはシャフトに留め付けられるように構築、構成することができる。
【0118】
各種の実施形態において、装置はさらにシャフトを備えることができ、トランスデューサは前記装置シャフトに留め付けられるように構築、構成される。
【0119】
各種の実施形態において、センサは超音波センサを含むことができる。
【0120】
各種の実施形態において、センサは複数のセンサを含むことができる。
【0121】
各種の実施形態において、センサはシャフトに留め付けられるように構築、構成することができる。
【0122】
各種の実施形態において、装置はシャフトを備えることができ、センサは前記装置シャフトに留め付けられるように構築、構成される。
【0123】
各種の実施形態において、装置はさらに、複数電極からのマッピング情報を受け取るように構築、構成された第一の受信機であって、マッピング情報は複数電極が1つまたは複数の心腔内に留置された時に受け取られるような第一の受信機と、双極子密度d(y)の三次元データベースを生成するように構成、配置された双極子密度モジュールと、を備えることができ、双極子密度モジュールは心腔壁への個々の投影三角形についての双極子密度を測定し、位置yにおける各投影三角形について、ω(x,y)に双極子密度d(y)を乗じたものが地点xにおける電位V(x)となる。ここで、ω(x,y)はその投影三角形の立体角であり、a)xは1つまたは複数の心腔内の一連の位置を表し、b)V(x)は点xにおける測定電位であり、前記測定電位は複数電極によって記録される。
【0124】
各種の実施形態において、装置はさらに、1つまたは複数の心腔の形状図を生成するように構成された少なくとも1つのイメージング機器から解剖学的情報を受け取るように構築、構成された第二の受信機を含む。
【0125】
各種の実施形態において、前記投影三角形は、各投影三角形に関する双極子密度が実質的に一定となるような大きさとすることができる。
【0126】
各種の実施形態において、双極子密度は少なくとも1000個の投影三角形について測定することができる。
【0127】
各種の実施形態において、双極子密度は、多数の投影三角形によって測定でき、前記数は心腔の大きさによって決まる。
【0128】
各種の実施形態において、複数電極は1つのカテーテル内に含めることができる。
【0129】
各種の実施形態において、複数電極は2つまたはそれ以上のカテーテル内に含めることができる。
【0130】
各種の実施形態において、イメージング機器は、コンピュータ断層撮影(CT)機器、磁気共鳴画像形成(MRI)機器、超音波機器、多電極マッピングカテーテルとマッピングシステム、およびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0131】
各種の実施形態において、イメージング機器は、双極子密度モジュールにアップロードされる標準的な解剖学的形状を有することができる。
【0132】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、コンピュータ、電子モジュール、メモリの中に保存され、プロセッサにより実行可能なコンピュータプログラム、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、およびこれらの組み合わせのうちの1つまたは複数を含む数学的処理素子を含むことができる。
【0133】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、双極子密度d(y)のデータベースの空間分解能と時間分解能のうちの少なくとも一方を改善するように構成された進歩的アルゴリズムを実行するように構成することができる。
【0134】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、双極子密度d(y)のデータベースを作成するために線形方程式系を使用することができる。
【0135】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、対応する時間間隔の双極子密度d(y)のマップを作成するように構成することができる。
【0136】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、一連の心拍から、各々の対応する心拍の興奮順序のカスケードを表す合成マップを生成するように構成される。
【0137】
各種の実施形態において、多数の測定電位V(x)は100,000個の電位V(x)までの範囲とすることができる。
【0138】
各種の実施形態において、心臓壁は複数の領域に分割することができ、各領域は各電極に関する領域立体角によって表され、各領域立体角はその領域内の個々の三角形の立体角の総和である。
【0139】
各種の実施形態において、双極子密度d(y)を測定するために使用される領域の数は心臓壁上の100,000個の領域までの範囲とすることができる。
【0140】
各種の実施形態において、測定電位V(x)を補間して領域の数を増やすことができる。
【0141】
各種の実施形態において、V(x)はスプラインを用いて補間することができる。
【0142】
各種の実施形態において、装置はさらに、1つまたは複数の皮膚電極からマッピング情報を受け取るように構成された第三の受信機を備えることができる。
【0143】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、1つまたは複数の皮膚電極からの前記マッピング情報を使用して、双極子密度d(y)のデータベースを計算および/または再計算することができる。
【0144】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、次式のうちの少なくとも1つを使って双極子密度d(y)を計算および/または再計算することができる:
【数1】
ただし、小さい正弦波電圧V
lは心内の電極アレイ上の各電極l=1,...Lに印加され、結果として得られる電圧W
k、k=1,...Kは表面電極で測定され、これによってKXL遷移行列が得られる。
【数2】
ただし、立体角の計算によって、電極アレイの電位V
lと心臓壁のN個の領域の双極子密度d
n、n=1,...Nの間の線形変換B
lnが得られる。
【数3】
上式(2)を式(1)に代入することにより、式(3)が得られる。
【0145】
各種の実施形態において、双極子密度モジュールは、正規化手法を使って式(2)と(3)を解くように構成することができる。
【0146】
各種の実施形態において、正規化手法はTikhonov正規化法を含むことができる。
【0147】
本発明の他の態様によれば、患者の1つまたは複数の心腔の表面における双極子密度d(y)と距離測定値のデータベースを作成するシステムが提供される。このシステムは、患者の1つまたは複数の心腔の表面における双極子密度d(y)のデータベースを作成する装置を含み、これは、1つまたは複数のカテーテル上に設置された複数電極と、複数電極からマッピング情報を受け取るように構成された第一の受信機であって、マッピング情報が、複数電極が1つまたは複数の心腔に留置された時に受け取られるような第一の受信機と、1つまたは複数の心腔の幾何学表現を生成するように構成された少なくとも1つのイメージング機器から解剖学的情報を受け取るように構成された第二の受信機と、双極子密度d(y)のデータベースを生成するように構成された双極子密度モジュールと、を備え、双極子密度モジュールは、心腔壁への個々の投影三角形に関する双極子密度を測定し、位置yにおける各投影三角形について、ω(x,y)に双極子密度d(y)を乗じたものが点xにおける電位V(x)となり、ω(x,y)はその投影三角形に関する立体角であり、a)xは1つまたは複数の心腔内の一連の位置を表し、b)V(x)は点xでの測定電位であり、前記測定電位は複数電極により記録される。
【0148】
各種の実施形態において、システムはさらに第二のイメージング機器を備えることができる。
【0149】
各種の実施形態において、システムはマッピングおよびアブレーション用カテーテルを備えることができる。
【0150】
各種の実施形態において、システムは、高周波(RF)エネルギー、超音波エネルギー、極低温エネルギーのうちの1つまたは複数を供給するように構成されたアブレーション装置を備えることができる。
【0151】
各種の実施形態において、システムは以下の療法、すなわち遺伝子治療製剤送達、心臓再同期、薬理療法のうちの1つまたは複数を提供するように構成された装置を備えることができる。
【0152】
本発明の他の態様によれば、患者の1つまたは複数の心腔の表面における双極子密度d(y)と距離測定値のデータベースを作成する方法が提供される。この方法は、電極カテーテルの遠位端を患者の1つまたは複数の心腔のうちの1つの中に留置するステップと、1つまたは複数のカテーテルに設置された複数電極からマッピング情報を受け取る第一の受信機であって、マッピング情報は複数電極が1つまた複数の心腔内に留置された時に受け取られるような第一の受信機と、1つまたは複数の心腔内の幾何学的表現を生成するように構成された少なくとも1つのイメージング機器から解剖学的情報を受け取る第二の受信機と、双極子密度d(y)のデータベースを生成する双極子密度モジュールと、によって双極子密度d(y)を生成するステップであって、双極子密度モジュールが心腔壁への個々の投影三角形に関する双極子密度を測定し、位置yにおける各投影三角形について、ω(x,y)に双極子密度d(y)を乗じたものが点xにおける電位V(x)となり、ω(x,y)はその投影三角形に関する立体角であり、a)xは1つまたは複数の心腔内の一連の位置を表し、b)V(x)は点xでの測定電位であり、前記測定電位は複数電極により記録されるようなステップと、音センサから受け取った信号を解析することによって距離または移動情報を計算するステップと、を含む。
【0153】
各種の実施形態において、方法は、組織厚さ情報を計算するステップを含む、距離情報を計算するステップを含むことができる。
【0154】
各種の実施形態において、方法は、双極子密度d(y)を使って、心臓の異常な電気的活動の発生源の位置を特定するステップを含むことができる。
【0155】
各種の実施形態において、双極子密度を計算するステップは、プロセッサがメモリ内に記憶されたコンピュータプログラムを実行するステップを含むことができ、コンピュータプログラムはメモリ内の双極子密度のテーブルを生成するためのアルゴリズムを具体化する。
【0156】
本発明の他の態様によれば、組織の診断方法が提供され、前記方法は、患者の1つまたは複数の心腔内にカテーテルの遠位端を留置するステップであって、カテーテルが少なくとも1つの電極と少なくとも1つの超音波素子を含むようなステップと、その少なくとも1つの超音波素子を介して組織の運動を測定するステップと、少なくとも1つの電極を介して電荷を測定するステップと、組織の運動と電荷に基づいて組織の診断を下すステップと、を含む。
【0157】
本発明の他の態様によれば、医学的方法が提供され、これは、特許請求の範囲の請求項1〜122のいずれか1項に記載の装置をデリバリシステム内に挿入するステップと、装置を、デリバリシステムを通じて心腔へと前進させるステップと、装置および/またはデリバリシステムを、装置の遠位端が心腔のほぼ幾何学中心に位置付けられるように操向するステップと、を含む。
【0158】
本発明の他の態様によれば、患者の組織の診断方法が提供され、これは、電気的情報と解剖学的情報を組み合わせるステップを含み、電気的情報は、組織によって生成される電気信号を記録するように構築、構成された複数電極から受け取られる情報を含み、解剖学的情報は、音声信号を記録するように構築、構成されたセンサによって受け取られる情報を含む。
【0159】
各種の実施形態において、適当な電気的活動を示す電気信号と適当な組織の運動を示す解剖学的情報は、健全な組織の存在と相関しうる。
【0160】
各種の実施形態において、適当な電気的活動を示す電気信号と不適当な組織の運動を示す解剖学的情報は、虚血組織または仮死組織のうちの少なくとも一方の存在と相関しうる。
【0161】
各種の実施形態において、電気的情報は閾値電圧より大きい信号を含むことができる。
【0162】
各種の実施形態において、不適当な電気的活動を示す電気的情報と不適当な組織運動を示す解剖学的情報は、瘢痕化組織の存在と相関しうる。
【0163】
各種の実施形態において、診断は組織虚血の評価を含むことができる。
【0164】
各種の実施形態において、診断は心細胞の電気的完全性の評価を含む。
【0165】
各種の実施形態において、診断はさらに、心細胞の機能的状態の評価を含むことができる。
【0166】
各種の実施形態において、不適当な電気的活動を示す電気的情報と不適当な組織運動を示す解剖学的情報は、不整脈の治療のために施行された心臓のアブレーションにおいて行われた焼灼のような完全焼灼の存在と相関しうる。
【0167】
各種の実施形態において、完全焼灼は貫壁性焼灼を含むことができる。
【0168】
各種の実施形態において、電気的情報は双極子密度情報を含むことができる。
【0169】
各種の実施形態において、電気的情報は、脱分極、再分極、波面伝搬速度、電圧の大きさ(最大、最小、勾配)、興奮のタイミング、興奮持続時間のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0170】
各種の実施形態において、方法はさらに、ある時間にわたって焼灼エネルギーを印加することによって心組織を焼灼するステップをさらに含むことができる。
【0171】
各種の実施形態において、解剖学的情報は組織厚さ情報を含むことができ、焼灼エネルギーと時間の少なくとも一方は組織厚さ情報に基づいて調整される。
【0172】
本発明の態様によれば、患者に医療処置を施行する方法が提供され、この方法は、第一のカテーテルを患者に挿入するステップであって、第一のカテーテルが第一の素子群と少なくとも1つのセンサを含むようなステップと、第二のカテーテルを患者に挿入するステップであって、第二のカテーテルが長いシャフトを含み、第二のカテーテルが第二の素子群を含むようなステップと、クランプアセンブリを第二のカテーテルに取り付けるステップであって、クランプアセンブリが第二のカテーテルに着脱可能に取り付けられ、振動エネルギーを伝送するように構築、構成されているようなステップと、を含む。
【0173】
各種の実施形態において、第一の素子群はセンサを含むことができる。
【0174】
各種の実施形態において、センサは温度、圧力、電気信号、電極、音声およびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0175】
各種の実施形態において、第一の素子群はトランスデューサを含むことができる。
【0176】
各種の実施形態において、トランスデューサはアブレーション素子、電極、音声、これらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0177】
各種の実施形態において、少なくとも1つのセンサは超音波センサを含むことができる。
【0178】
各種の実施形態において、少なくとも1つのセンサはトランスデューサを含むことができる。
【0179】
各種の実施形態において、トランスデューサは超音波トランスデューサを含むことができる。
【0180】
各種の実施形態において、第二の素子群はセンサを含むことができる。
【0181】
各種の実施形態において、センサは温度、圧力、電気信号、電極、音声およびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0182】
各種の実施形態において、第二の素子群はトランスデューサを含むことができる。
【0183】
各種の実施形態において、トランスデューサはアブレーション素子、電極、音声およびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0184】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトは、近位端を有する近位部と遠位端を有する遠位部を有することができる。
【0185】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、超音波を発生するように構成された振動トランスデューサを含むことができる。
【0186】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、第二のカテーテルの長いシャフトに着脱可能に取り付けられるように構築、構成されたクランプ機構を含むことができる。
【0187】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、第二のカテーテルの長いシャフトの近位部に位置付けることができる。
【0188】
各種の実施形態において、第二のカテーテルはハンドルを備えることができる。
【0189】
各種の実施形態において、クランプアセンブリはハンドルから10センチメートル以内に位置付けることができる。
【0190】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、第二のカテーテルの長いシャフトの近位部から遠位部に超音波を伝送するように構築、構成された導管を備えることができる。
【0191】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは第二のカテーテルの長いシャフトの遠位部に位置付けることができる。
【0192】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの遠位部は第二のカテーテルの長いシャフトの遠位端から10センチメートル以内とすることができる。
【0193】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、複数電極を備えることができ、複数電極は第二のカテーテルの長いシャフトの遠位端に位置付けられ、クランプアセンブリは複数電極を振動させるように構築、構成される。
【0194】
各種の実施形態において、複数電極は上述のような複数電極を含むことができる。
【0195】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、第二のカテーテルの長いシャフトに位置付けられた少なくとも1つのサーモカップルを備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのサーモカップルを振動させるように構築、構成される。
【0196】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、第二のカテーテルの長いシャフトに取り付けられた少なくとも1つの支持アームを備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つの支持アームを振動させるように構築、構成される。
【0197】
各種の実施形態において、少なくとも1つの支持アームは、センサまたはトランスデューサのうちの少なくとも一方を含むことができる。
【0198】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、第二のカテーテルの長いシャフトに取り付けられた少なくとも1つのアブレーション素子を備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのアブレーション素子を振動させるように構築、構成することができる。
【0199】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、第二のカテーテルの長いシャフトに取り付けられた少なくとも1つのセンサを含むことができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのセンサを振動させるように構築、構成することができ、センサは、温度、圧力、電気信号、電極、音声およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0200】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、第二のカテーテルの長いシャフトに取り付けられた少なくとも1つのトランスデューサを備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つのトランスデューサを振動させるように構築、構成することができ、トランスデューサは、アブレーション素子、電極、音声およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0201】
各種の実施形態において、第二のカテーテルの長いシャフトはさらに、第二のカテーテルの長いシャフトに位置付けられた少なくとも1つの超音波結晶を備えることができ、クランプアセンブリは少なくとも1つの結晶を振動させるように構築、構成することができる。
【0202】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは第二のカテーテルの長いシャフトを振動させるように構築、構成することができる。
【0203】
各種の実施形態において、クランプアセンブリは、第二のカテーテルの長いシャフトの遠位端が患者の体内にある間にはクランプアセンブリが患者の体外にあることができるように位置付けることができる。
【0204】
本願に含められた図面に描かれているような、双極子密度マッピングのために超音波を使用するリアルタイムの非接触型イメージングおよび距離測定装置、システムおよび/または方法のほか、組織の健全性の診断方法が提供される。
【0205】
添付の図面は本明細書に組み込まれ、その一部をなし、本発明による各種の実施形態を示しており、説明文と併せて本発明の原理を説明するのに役立つ。