(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記配信部は、前記所定の記憶装置に登録された出発地に存在する前記他の端末装置に対し、当該出発地と対応付けて登録された前記所定の目的地に係る情報を配信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
前記配信部は、前記他の端末装置の位置の履歴から、当該他の端末装置が存在した割合が多い位置を出発地として特定し、当該特定した出発地と対応付けて登録された前記所定の目的地に係る情報を、当該他の端末装置に対して配信する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
前記配信部は、前記他の端末装置の位置の履歴から、当該他の端末装置が存在した割合が多い複数の位置を含む地域を出発地として特定し、当該特定した出発地と対応付けて登録された前記所定の目的地に係る情報を、当該他の端末装置に対して配信する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
前記所定の端末装置の位置の履歴から、当該所定の端末装置の移動経路と当該所定の端末装置が各位置に留まった時間とに基づいて、当該所定の端末装置の出発地と目的地とを推定し、推定した出発地と目的地とを対応付けた案内情報を生成する生成部
をさらに有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
[1.情報処理装置10]
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置10について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システムを示す図である。
【0011】
情報処理装置10は、インターネット等を介して、利用者が使用する複数の端末装置100、101、110、111と各種情報の送受信を行うサーバ等の情報処理装置である。例えば、情報処理装置10は、端末装置100、101、110、111の位置を示すプローブデータを受信する。また、例えば、情報処理装置10は、端末装置100、101、110、111が表示する広告のデータ等を配信する。なお、情報処理装置10は、広告に限らず、クーポンその他の任意の情報を配信してもよい。
【0012】
端末装置100、101、110、111は、各種サービスを利用する利用者が使用する端末装置である。また、例えば、端末装置100、101は、b市在住の利用者が使用する端末装置であり、端末装置110、111は、d市在住の利用者が使用する端末装置であるものとする。なお、以下の説明では、端末装置101、110、111は、端末装置100と同様の機能を発揮するものとして説明を省略する。
【0013】
例えば、端末装置100は、タブレット端末、PC、PDA、スマートフォン、車載されたカーナビゲーションシステム等、任意の情報処理装置が適用される。また、端末装置100は、3G(Generation)、4G、LTE(Long Term Evolution)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)等の無線通信網や、bluetooth(登録商標)、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置10と通信することができる。
【0014】
また、端末装置100は、任意のシステムを用いて、利用者の案内処理を行うことができる。例えば、端末装置100は、利用者により出発地と目的地とが設定された場合は、経路検索を行うシステムに出発地と目的地とを送信する。そして、端末装置100は、出発地から目的地までの経路を受信すると、受信した経路を表示し、利用者を目的地まで案内する。また、端末装置100は、目的地等の設定がされない場合には、自装置の位置を測定するとともに、測定された位置の周囲の地図情報を収集し、収集した地図情報を端末装置100の位置とともに表示する。
【0015】
ここで、情報処理装置10は、端末装置100の位置を示すプローブデータを所定の時間間隔で収集し、収集したプローブデータを用いて、端末装置100の出発地と目的地とを解析する。そして、情報処理装置10は、解析結果である出発地と目的地とを対応付けた案内情報を案内情報データベースに登録する。なお、情報処理装置10は、利用者が案内処理を行うために設定した出発地と目的地との組を、経路検索を行うシステム、若しくは、端末装置100から直接受信し、受信した出発地と目的地との組を案内情報として登録してもよい。また、情報処理装置10は、利用者が目的地を設定した際の端末装置100の位置を出発地としてもよい。
【0016】
かかる処理の結果、例えば、
図1に示す例では、情報処理装置10は、出発地「b市」と目的地「A高原」とが対応付けられた3つの案内情報を登録する。また、情報処理装置10は、出発地「d市」と目的地「B海岸」とが対応付けられた3つの案内情報を登録し、出発地「d市」と目的地「Dスキー場」とが対応付けられた1つの案内情報を登録する。また、情報処理装置10は、出発地「c市」と目的地「Dスキー場」とが対応付けられた2つの案内情報を登録し、出発地「d町」と目的地「Dスキー場」とが対応付けられた1つの案内情報を登録する。
【0017】
そして、情報処理装置10は、各目的地ごとに、以下の処理を実行する。まず、情報処理装置10は、案内情報データベースに登録された案内情報から、判定対象となる目的地と対応付けられた出発地を抽出し(ステップS1)、抽出した出発地のうち、登録された数が所定の要件を満たす出発地を特定する(ステップS2)。そして、情報処理装置10は、特定した出発地の端末装置に対し、判定対象とした目的地に対応する広告を配信する(ステップS3)。
【0018】
すなわち、情報処理装置10は、ある目的地を頻繁に訪れる利用者の出発地を特定する。ここで、特定された出発地を拠点とする利用者は、かかる目的地へ実際に行ったことが無くとも、かかる目的地へ訪れる可能性が他の出発地よりも高い、潜在的な顧客であると考えられる。そこで、情報処理装置10は、特定した出発地を拠点とする利用者の端末装置や、特定した出発地に存在する端末装置、特定した出発地や近隣を行動範囲とする利用者の端末装置等、特定した出発地と紐付けられる端末装置に対し、処理の判定対象となる目的地に応じた広告を配信する。
【0019】
なお、情報処理装置10が配信する広告は、任意のタイミングで表示することができる。例えば、端末装置100は、案内処理の際に表示してもよいし、メールアプリ、ゲームアプリ、ウェブブラウザを起動させた場合等に、配信された広告を表示してもよい。
【0020】
以下、情報処理装置10が実行する処理の一例を説明する。なお、以下の説明では、情報処理装置10は、判定対象となる目的地と対応付けられた数が「2」以上の出発地を特定する例について説明する。例えば、
図1に示す場合、目的地「A高原」について、出発地「b市」が対応付けられた案内情報が3つ登録されているので、情報処理装置10は、目的地「A高原」について、出発地「b市」が条件を満たす出発地であると判定する。そして、情報処理装置10は、目的地「A高原」と出発地「b市」とを対応付けた対応情報を対応情報データベースに登録する。
【0021】
また、同様の処理により、情報処理装置10は、目的地「B海岸」と出発地「d市」とを対応付けた対応情報、および、目的地「Dスキー場」と出発地「c市」とを対応付けた対応情報を記憶する。一方、「Dスキー場」を目的地とする案内情報には、「d市」や「d町」を出発地とする案内情報が存在するが、かかる案内情報はそれぞれ1つずつしか登録されていないので、情報処理装置10は、「Dスキー場」と「d市」とを対応付けた対応情報や、「Dスキー場」と「d町」とを対応付けた対応情報については、登録を行わない。
【0022】
上述した処理の結果、情報処理装置10は、広告を配信する場合、目的地「A高原」と出発地「b市」とを対応付けた対応情報を参照する。このため、情報処理装置10は、「A高原」にあるホテル、観光施設、レストラン等、「A高原」に係る広告等を出発地「b市」と紐付けられる端末装置100、101へ配信する。同様に、情報処理装置10は、「B海岸」に係る広告を出発地「d市」と紐付けられる端末装置110、111へ配信し、「Dスキー場」に係る広告を出発地「c市」と紐付けられる端末装置へ配信する。
【0023】
このように、情報処理装置10は、出発地と目的地とが対応付けられた案内情報から、所定の目的地と対応付けて登録された数が所定の条件を満たす出発地を特定し、所定の目的地と特定した出発地とを対応付けて登録する。このため、情報処理装置10は、所定の目的地に対して潜在的な顧客と推定できる出発地の利用者に対し、所定の目的地の広告を配信できる結果、利用者に所定の目的地を設定させる影響力を有する広告を表示させることができる。
【0024】
[2.情報処理装置10の機能構成]
次に、上述した処理を実現する情報処理装置10の機能構成の一例を説明する。
図2は、実施形態にかかる情報処理装置が有する機能構成の一例を説明する図である。
図2に示す例では、情報処理装置10は、通信部11、記憶部12、制御部13を有する。また、記憶部12は、プローブデータベース14、案内情報データベース15、対応情報データベース16、広告データベース17を記憶する。
【0025】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部11は、ネットワークNを介した有線または無線通信により、端末装置100と情報処理装置10との間の通信を制御する。
【0026】
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0027】
プローブデータベース14は、所定の時間間隔で取得された端末装置100の位置を示すプローブデータが登録されるデータベースである。例えば、
図3は、実施形態にかかるプローブデータベースに登録された情報の一例を示す図である。
図3に示すように、プローブデータベース14には、端末IDと、時刻情報と、現在地とを対応付けたプローブデータが格納されている。
【0028】
ここで、端末IDとは、プローブデータの取得元となる端末装置を識別する情報である。また、時刻情報とは、対応付けられた端末IDが示す端末装置が位置を測定した時刻を示す情報である。また、現在地とは、端末装置100の位置を示す情報である。なお、
図3に示す例では、現在地として「Dスキー場」や「B海岸」といった施設や地域の名称を記載したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、北緯等の緯度と東経等の経度とを含む位置情報であってもよい。
【0029】
なお、上述したプローブデータは、端末装置100が所定のアプリケーションを実行することで、情報処理装置10に送信される。例えば、端末装置100は、所定のアプリケーションがインストールされた場合、GPS等を用いて、所定の時間間隔で、端末装置100の位置を測定する。そして、端末装置100は、端末IDと、測定した時刻を示す時刻情報と、測定した位置とを対応付けたプローブデータを生成し、生成したプローブデータを情報処理装置10に送信する。なお、端末装置100は、プローブデータを生成した際に情報処理装置10へ送信してもよく、また、生成したプローブデータをキャッシュし、キャッシュした全てのプローブデータを所定の時間間隔で情報処理装置10へ送信してもよい。
【0030】
案内情報データベース15は、端末装置100における案内処理における出発地と目的地とを対応付けた案内情報が登録されるデータベースである。
図4は、実施形態にかかる案内情報データベースに登録された情報の一例を示す図である。
図4に示すように、案内情報データベース15には、端末IDと出発地と目的地とが対応付けられた案内情報が格納される。ここで、後述する処理により、端末装置の利用者が拠点とする地域が出発地として特定されるため、案内情報データベース15には、端末IDごとに一意な出発地が対応付けられた案内情報が登録される。
【0031】
対応情報データベース16は、所定の目的地と対応付けられた出発地のうち、所定の目的地と対応付けられた数が所定の条件を満たす出発地と、所定の目的地とを対応付けた対応情報が登録されるデータベースである。
【0032】
広告データベース17は、配信対象となる広告が登録されたデータベースである。例えば、
図5は、実施形態に係る広告データベースに格納される情報の一例を示す図である。
図5に示す例では、広告データベース17は、広告主を識別する広告主ID、広告コンテンツ、入札価格、CTR(Click Through Rate)、位置情報といった項目を有する。
【0033】
ここで、CTRとは、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値である。また、位置情報とは、対応付けられた広告と関連する施設の位置を示す情報である。なお、
図5に示す例では、「広告主ID」、「広告コンテンツ」及び「位置情報」に「B10」、「C11」、「D1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、広告主の氏名や広告主を識別するための番号が広告主IDとして格納され、広告コンテンツとして表示される画像等が広告コンテンツとして登録され、広告と関連する施設の位置を示す北緯や東経等の情報が位置情報として格納される。
【0034】
図2に戻り、制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0035】
図2に示すように、制御部13は、プローブ情報収集部18、対応情報抽出部19、広告配信部20を有する。なお、プローブ情報収集部18は、プローブデータを収集する収集サーバの機能を実現する。また、対応情報抽出部19は、対応情報を抽出する抽出サーバの機能を実現する。また、広告配信部20は、端末装置100に広告を配信する配信サーバの機能を実現する。
【0036】
また、プローブ情報収集部18は、収集部21、生成部22を有する。また、対応情報抽出部19は、特定部23、登録部24を有する。また、広告配信部20は、広告選択部25、広告送信部26、入稿受付部27を有する。
【0037】
[3.情報処理装置10の動作および作用]
上記のように構成された情報処理装置10の動作を
図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の流れを説明するフローチャートである。
【0038】
まず、入稿受付部27は、広告配信元や広告事業主が使用する端末から、広告データベース17に登録される広告の情報を受信すると、受信した広告の情報を広告データベース17に登録する。収集部21は、端末装置100からプローブデータを受信したか否かを判定する(ステップS101)。そして、収集部21は、端末装置100からプローブデータを受信した場合は(ステップS101:Yes)、プローブデータをプローブデータベース14に登録する(ステップS102)。なお、収集部21は、端末装置100以外の端末装置からもプローブデータを受信する。
【0039】
生成部22は、端末装置100の位置の履歴から、端末装置100の移動経路と端末装置100が各位置に留まった時間とに基づいて、端末装置100の出発地と目的地とを推定し、推定した出発地と目的地とを対応付けた案内情報を生成する。具体的には、生成部22は、所定の分析タイミングであるか否かを判定し(ステップS103)、所定の分析タイミングである場合は(ステップS103:Yes)、端末IDごとにプローブデータを解析し、出発地と目的地とを特定する(ステップS104)。すなわち、生成部22は、端末装置100の位置の履歴から、端末装置100の移動履歴を特定し、特定した移動履歴から推定される出発地と目的地とを特定する。そして、生成部22は、解析したプローブデータに含まれる端末IDと、特定した出発地と、特定した目的地とを対応付けた案内情報を生成し、生成した案内情報を案内情報データベース15に登録する。
【0040】
ここで、生成部22は、抽出したプローブデータから、端末装置が存在した割合が多い位置を出発地として特定する。例えば、生成部22は、プローブデータベース14から端末装置100の端末IDを含むプローブデータを抽出する。次に、生成部22は、抽出したプローブデータに含まれる現在地の数を現在地ごとに集計し、集計した値が最も多い場所を端末装置100の拠点、すなわち出発地として特定する。
【0041】
また、生成部22は、抽出したプローブデータから、端末装置100の目的地を特定する。例えば、生成部22は、抽出したプローブデータを時系列で解析し、特定した出発地を基準に、移動先と推定される現在地を目的地として特定する。具体例を説明すると、生成部22は、特定した出発地から所定の距離以上離れた位置が現在地として含まれるプローブデータを抽出する。続いて、生成部22は、抽出したプローブデータに含まれる時刻情報と現在地とを抽出し、抽出した各現在地に端末装置100が存在した時間を算出する。ここで、生成部22は、所定の地域内に存在する現在地を同一の現在地とみなしてもよい。そして、生成部22は、算出した時間が最も長い現在地、若しくは、算出した時間が所定の閾値よりも長い現在地を目的地として特定する。
【0042】
なお、生成部22は、移動先と推定される現在地が複数存在する場合は、各現在地を目的地として複数の案内情報を生成してもよい。また、生成部22が処理を実行するタイミングとしては、任意のタイミングを適用できる。例えば、生成部22は、毎日所定の時間帯に処理を実行してもよい。また、生成部22は、収集部21がプローブデータを受信する度に、処理を実行してもよい。また、生成部22は、各端末装置100、101、110、111について、上述した処理を行い、端末IDと出発地と目的地とを対応付けた案内情報を生成する。
【0043】
続いて、特定部23は、案内情報から、所定の目的地と対応付けて登録された数が所定の条件を満たす出発地を特定する。詳細には、特定部23は、所定の分析タイミングであるか否かを判定し(ステップS105)、所定の分析タイミングである場合は(ステップS105:Yes)、案内情報データベース15に登録された案内情報を抽出し、抽出した案内情報を目的地順にソートする(ステップS106)。
【0044】
また、特定部23は、目的地ごとに、同じ出発地が対応付けられている案内情報の数を計数し(ステップS107)、計数した数が所定の条件を満たす案内情報を特定する。そして、登録部24は、特定部23が特定した案内情報を対応情報として対応情報データベース16に登録する(ステップS108)。
【0045】
例えば、特定部23は、
図4に例示した情報が案内情報データベース15に登録されている場合、出発地「d市」について目的地「B海岸」が対応付けられた案内情報が2つ以上登録されていると判定し、出発地「d市」と目的地「B海岸」とが対応付けられた案内情報を登録部24に通知する。かかる場合、登録部24は、出発地「d市」と目的地「B海岸」とが対応付けられた対応情報を対応情報データベース16に登録する。
【0046】
広告選択部25は、対応情報データベース16に登録された出発地と紐付けられる端末装置に対して配信される広告を選択する。具体的には、広告選択部25は、広告配信要求を受信したか否かを判定し(ステップS109)、受信したと判定した場合は(ステップS109:Yes)、以下の処理を実行する。まず、広告選択部25は、広告配信要求の送信元となる端末装置と紐付けられた出発地を特定し、特定した端末装置の出発地と対応付けられた目的地を対応情報データベース16から特定する(ステップS110)。また、広告選択部25は、特定した目的地に応じた広告を選択する(ステップS111)。そして、広告送信部26は、広告選択部25が選択した広告を端末装置に配信する(ステップS112)。
【0047】
例えば、広告選択部25は、特定した目的地と同一の位置を示す位置情報、特定した目的地から所定の領域に含まれる位置を示す位置情報、若しくは、特定した目的地と同一の市町村内に含まれる位置を示す位置情報と対応付けられた広告を特定する。そして、広告選択部25は、特定した広告の入札価格やCTR、広告の種別等に基づいて、表示する広告を特定した広告の中から選択する。そして、広告選択部25は、選択した広告の広告コンテンツを広告送信部26に出力する。
【0048】
なお、広告選択部25は、端末装置に紐付けられた出発地として、広告配信要求の送信元となる端末装置の位置や、かかる位置を含む地域を採用してもよい。また、広告選択部25は、端末装置の利用者が拠点とする領域を端末装置に紐付けられた出発地として特定してもよい。例えば、広告選択部25は、広告配信要求の送信元となる端末装置の端末IDを特定し、特定した端末IDと対応付けられた出発地を案内情報データベース15から抽出する。そして、広告選択部25は、抽出した出発地と対応付けられた目的地を対応情報データベース16から特定してもよい。また、広告選択部25は、広告配信要求の送信元となる端末装置から、広告配信要求とともに、端末IDや、利用者が拠点とする領域の通知を受信してもよい。
【0049】
広告送信部26は、対応情報データベース16に登録された出発地と紐付けられる端末装置に対し、当該出発地と対応付けて登録された前記所定の目的地に係る広告を配信する。具体的には、広告送信部26は、広告配信要求の送信元となる端末装置と紐付けられた出発地と対応付けられている目的地に応じて選択された広告を広告選択部25から受信する。かかる場合、広告送信部26は、広告配信要求の送信元となる端末装置に対し、受信した広告を配信する。
【0050】
なお、収集部21は、プローブデータを受信しなかった場合は(ステップS101:No)、ステップS102をスキップする。また、生成部22は、所定の分析タイミングではないと判断した場合は(ステップS103:No)、ステップS104をスキップする。また、特定部23および登録部24は、所定の分析タイミングではないと判断した場合は(ステップS105:No)、ステップS106〜ステップS108の実行をスキップする。また、広告選択部25、広告送信部26は、広告配信要求を受信していない場合は(ステップS109:No)、ステップS110〜S112の実行をスキップする。
【0051】
[4.変形例]
上述した実施形態に係る情報処理装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置10の他の実施形態について説明する。
【0052】
[4−1.出発地の特定について]
上述した説明では、生成部22が端末装置の出発地を特定する処理として、端末装置が存在した割合が多い位置を出発地として特定する例について記載した。しかしながら、生成部22がプローブデータを用いて出発地を特定する処理は、上述した処理に限定されるものではない。
【0053】
例えば、生成部22は、時間を考慮して出発地を特定してもよい。例えば、生成部22は、早朝(例えば、午前7時)に測定された現在地、若しくは、夜間(例えば、午後11時)に測定された現在地を集計する。そして、生成部22は、集計した値が最も多い場所を端末装置100の拠点、すなわち出発地として特定してもよい。また、生成部22は、例えば、抽出したプローブデータの時刻情報と現在地とを用いて、各現在地が示す位置で利用者が過ごした時間を集計し、集計した時間が最も長い位置を現在地として特定してもよい。
【0054】
また、生成部22は、同一市町村の範囲内に含まれる位置や、所定の範囲内に含まれる位置は、同一の位置であるとみなして出発地を特定してもよい。例えば、生成部22は、端末装置100のプローブデータに、d市内の現在地が他の市町村に含まれる現在地よりも多く存在する場合は、端末装置100の出発地をd市とする。
【0055】
また、生成部22は、利用者の日常的な行動を考慮して、最も多く往復する地域を出発地として特定してもよい。具体的には、生成部22は、端末装置の位置の履歴から、端末装置が存在した割合が多い複数の位置を含む地域を出発地として特定する。すなわち、生成部22は、所定の端末装置のプローブデータに含まれる位置と時間との情報を用いて、端末装置の利用者が拠点とする位置、市町村、経済的に同一視できるような地域等の地理的な領域を出発地として特定する。
【0056】
例えば、生成部22は、端末装置100のプローブデータにa市内の現在地とb市内の現在地とが他の市町村に含まれる現在地よりも多く存在する場合は、
図1に示すようなa市とb市とを含むA地区31を端末装置100の出発地とする。また、他の例では、生成部22は、端末装置100のプローブデータにc市内の現在地とd町の現在地とが他の市町村に含まれる現在地よりも多く存在する場合は、
図1に示すようなc市とd町とを含む地域32を端末装置100の出発地とする。
【0057】
このように、生成部22は、任意の解析手法により、端末装置100の出発地を特定することができる。なお、生成部22は、上述した処理以外にも、任意の解析手法を適用することで、端末装置100の出発地を特定できる。
【0058】
[4−2.目的地の特定について]
また、生成部22がプローブデータを用いて目的地を特定する処理は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、生成部22は、目的地を特定する際、特定された出発地から端末装置100が離れた時刻を考慮してもよい。例えば、生成部22は、特定された出発地から所定の距離以上離れた時刻を特定し、特定した時刻よりも後に測定したプローブデータを抽出する。そして、生成部22は、抽出したプローブデータに含まれる時刻と現在地とを用いて、目的地を特定してもよい。
【0059】
ここで、情報処理装置10は、端末装置100の電源が切られた場合は、電源が再投入されるまでの間、プローブデータを受信しない。そこで、生成部22は、所定の時間以上プローブデータを受信しなかった場合は、最後に受信されたプローブデータの現在地を抽出する。そして、生成部22は、抽出した現在地が特定された出発地と所定の距離以上離れている場合は、抽出した現在地を目的地としてもよい。
【0060】
また、生成部22は、プローブデータに含まれる時刻情報と現在地とを用いて、端末装置100が所定の時間以上移動し、かつ、その後特定の領域に留まっているか否かを判定する。そして、生成部22は、端末装置100が所定の時間以上移動し、かつ、その後特定の領域に留まっている場合は、かかる特定の領域を目的地としてもよい。
【0061】
また、生成部22は、案内処理において利用者により設定された目的地を情報処理装置10が特定できる場合は、特定された目的地をそのまま目的地としてもよい。例えば、生成部22は、端末装置100の利用者が案内処理において目的地を設定した場合は、かかる目的地を示す情報を、端末装置100若しくは案内処理を制御するナビゲーションシステム等から取得してもよい。なお、生成部22は、上述した処理以外にも、任意の解析手法を適用することで、端末装置100の目的地を特定することができる。
【0062】
[4−3.広告配信先について]
上述した広告送信部25は、広告配信要求の送信元となる端末装置に対し、広告を配信した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、広告送信部25は、対応情報として登録された出発地を特定し、特定した出発地に存在する端末装置に対し、かかる出発地と対応付けて登録された目的地に係る広告を配信してもよい。具体例を説明すると、広告送信部25は、任意の地域ごとに、かかる地域を出発地とする端末装置を特定し、特定した端末装置に対し、かかる地域と対応付けられた目的地に係る広告を配信してもよい。
【0063】
また、広告選択部25は、端末装置に紐付けられた出発地を特定する際、プローブデータから複数の出発地の候補を推定し、推定された出発地の候補が重なる領域を端末装置の出発地として特定してもよい。例えば、広告選択部25は、端末装置100のプローブデータに含まれる位置と時間との情報を用いて、生成部22と同様の処理を実行することで、出発地の候補を複数特定する。かかる処理は、例えば、各現在地が示す位置で利用者が過ごした時間を集計し、集計した時間が上位の現在地を複数抽出する処理等により実現される。そして、広告選択部25は、測定した出発地の候補のそれぞれから所定の範囲に含まれる領域を特定し、特定した領域が重なる地域を端末装置に紐付けられた出発地としてもよい。
【0064】
また、広告選択部25は、特定した領域が重なる地域を、配信対象となる広告の内容や目的に応じて柔軟に特定してもよい。例えば、広告選択部25は、広告や領域の広さ等、任意のパラメータに応じて、2つ以上の領域が重なる地域や3つ以上の領域が重なる地域等、任意の地域を選択してよい。
【0065】
また、広告選択部25は、上述した処理に以外にも、例えばクラスタ分析等の手法を用いて、広告配信先となる端末装置に紐付けられた出発地を特定し、特定した出発地と対応する目的地に係る広告を配信してもよい。すなわち、広告選択部25は、端末装置の利用者の普段の行動地域を出発地とみなし、出発地と対応する目的地に係る広告を配信すればよい。
【0066】
[4−4.広告のターゲティングについて]
上述した広告選択部25は、端末装置に紐付けられた出発地と対応付けられた目的地と同一の位置を示す位置情報が対応付けられた広告を配信した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、広告選択部25は、端末装置に紐付けられた出発地と対応付けて登録された目的地と、目的地の種別とに応じて広告を選択してもよい。例えば、山に登ったことがない人に、山の広告を出しても興味がわかない。このため、今まで行ったことがある目的地に事前又は事後に種別(例えば、ジャンル情報)を付与し、配信する広告をその種別での絞込んだほうが、より興味がある広告を表示できる。
【0067】
ここで、目的地の種別とは、ホテル、会社、工場、工業団地等、それぞれ利用者が目的地に向かう趣旨が異なる種別であり、目的地が示す施設や場所等の属性により定まるものである。また、目的地の種別は、相対的に広い地位を単位に付与してもよいし(例えば、登山向きの山岳地域、冬のスキー場地域、夏の海洋レジャー地域、春の桜の名所地域名所、日本伝統の観光都市、国立公園、その他)、相対的に狭い地域または施設を単位に付与してもよい(例えば、伝統の著名宿泊施設、著名麺類店、遊園地などのテーマパーク、その他)。また、例えば、広告選択部25は、案内情報として登録された出発地と紐付けられた端末装置に対し、かかる出発地と対応付けて登録された目的地と、広告を配信する日時とに応じて広告を選択してもよい。
【0068】
例えば、
図7は、実施形態にかかる情報処理装置が広告を選択する処理の一例を説明する図である。例えば、
図7に示す車両50は、端末装置100と同様の機能を発揮するシステムを有する車両であり、ホテル40または工場41を目的地とした案内処理を頻繁に行っているものとする。なお、ホテル40または工場41は、案内処理おける目的地として利用者により設定されている必要はなく、生成部22によって目的地であると特定されていてもよい。
【0069】
ここで、広告選択部25は、目的地と目的地の種別とに応じて広告を選択する場合は、以下の処理を実行する。例えば、広告選択部25は、端末装置100の目的地として、ホテル40が良く検出される場合は、A地区31に存在する他のホテルやリゾート施設の広告(以下、リゾート広告と記載する)を選択する。そして、広告送信部26は、選択したリゾート広告を車両50、若しくは、車両50と同様の出発地と紐付けられる端末装置であって、よくホテルやリゾート施設を目的地とする端末装置に対し、選択したリゾート広告を配信する。
【0070】
一方、広告選択部25は、端末装置100の目的地として、工場41が良く検出される場合は、A地区31に存在する他のビジネス施設や工業地区等の広告(以下、企業向け広告)を選択する。そして、広告送信部26は、選択した企業向け広告を車両50、若しくは、車両50と同様の出発地と紐付けられる端末装置であって、よくビジネス施設や工業地区等を目的地とする端末装置に対し、選択した企業向け広告を配信する。
【0071】
ここで、広告を配信する日時が日曜日である場合や夜間である場合等は、平日の昼間に工場41へ良く行く利用者に対し、リゾート広告を配信する方が企業向け広告を配信するよりも、広告効果が高いと考えられる。そこで、広告選択部25は、平日の昼間に工場41へ良く行く車両50に対して配信される広告として、広告を配信する日時が平日である場合は、A地区31に係る企業向け広告を選択し、広告を配信する日時が休前日の夕方以降や、休日である場合には、A地区31に係るリゾート広告を選択する。この結果、情報処理装置10は、車両50の利用者に対し、良く訪れる地域に含まれる施設であって、利用者に対して新規な興味を起こさせるような施設の広告を配信することができる。
【0072】
[4−5.広告とナビゲーションについて]
例えば、情報処理装置10は、広告と広告に係る施設等の位置を示す位置情報と、以下の処理を端末装置100に実行させる制御情報を配信してもよい。例えば、端末装置100は、広告と、位置情報と、制御情報とを受信すると、配信された広告を表示する。また、端末装置100は、かかる広告が利用者により選択された場合は、「ナビゲーションをはじめますか?」といった表示を行う。そして、端末装置100は、利用者から案内処理の開始が指示された場合は、受信した位置情報が示す位置を目的地とした案内処理、すなわち、広告が示す施設等を目的地とした案内処理を開始する。この結果、情報処理装置10は、端末装置100の利用者を、広告に係る施設等へ案内させることができる。
【0073】
[4−6.出発地および目的地について]
例えば、情報処理装置10は、出発地や目的地を任意の粒度で設定することができる。また、情報処理装置10は、出発地や目的地として特定した位置に隣接する任意の施設や地域を同一の出発地や目的地として、広告の配信先となる端末装置や配信対象となる広告を選択してもよい。例えば、
図1に示す場合、「A渓谷」が「A高原」に隣接している。かかる場合、情報処理装置10は、A地区31を出発地とする端末装置に対し、「A高原」に係る広告や、「A渓谷」に係る広告を配信してもよい。また、情報処理装置10は、「b市」と隣接する「a市」を出発地とする端末装置に対し、「A高原」の広告や「A渓谷」の広告を配信してもよい。
【0074】
かかる出発地や目的地の粒度は、配信対象となる広告の種別や目的地の種別、プローブデータに含まれる現在地の精度や粒度等、任意のパラメータにより自由に設定されてよい。また、情報処理装置10は、出発地と広告に係る目的地との距離や道路状況等に基づく移動コストを算出し、算出した移動コストに基づいて、配信対象となる広告や端末装置を特定してもよい。
【0075】
また、情報処置装置10は、目的地の粒度をコンテンツの目的地に応じて設定してもよい。また、端末装置10は、対応情報データベース16に登録された対応情報を解析し、統計的に目的地の粒度を決定してもよい。例えば、情報処理装置10は、「A高原」と「A渓谷」とを一つの目的地として処理を実行した方が、広告効果が高いと考えられる場合には、「A高原」と「A渓谷」とを同一の目的地(例えば、「アルプスA」といった1つの目的地)としてもよい。また、情報処理装置10は、「A高原」と「A渓谷」とを一つの目的地として処理を実行した場合に、広告の配布先となる端末装置と紐付けられる出発地を適切に特定できる場合には、「A高原」と「A渓谷」とを同一の目的地としてもよい。具体例を説明すると、情報処理装置10は、「A高原」と「A渓谷」とを別の目的地にした場合、A地区31が出発地となるが、「A高原」と「A渓谷」とを同一の目的地にした場合、「b市」が出発地となる場合には、「A高原」と「A渓谷」とを同一の目的地としてもよい。
【0076】
[4−7.配信コンテンツについて]
上述した例では、情報処理装置10は、広告配信先となる端末装置の出発地と対応する目的地に係る広告を配信した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではなく、情報処理装置10は、端末装置の出発地と対応する目的地に係るコンテンツであれば、任意のコンテンツを配信することができる。例えば、情報処理装置10は、広告以外にも、クーポン、寄付の呼びかけ等のリコメンド、ニュースや紀行文等の文章、写真等の静止画、ドラマや旅案内等の動画等、任意の情報を配信してもよい。すなわち、情報処理装置10は、目的地に一度も言ったことが無い利用者に対しても、任意のコンテンツを配信することで、かかる目的地やコンテンツに対する興味を起こさせることができる。
【0077】
[4−8.装置構成について]
情報処理装置10は、単体の情報処理装置ではなくともよく、クラウドシステム等、複数の情報処理装置が連携して動作することで実現されてもよい。例えば、情報処理装置10は、プローブデータを収集する収集サーバ、対応情報を抽出する抽出サーバ、端末装置100に広告を配信する配信サーバが連携して動作することで実現されてもよい。また、情報処理装置10は、案内処理において表示される経路の特定や配信を行うナビゲーションサーバの機能を有していてもよい。また、広告配信部20が発揮する機能については、必ずしも必須の構成ではない。
【0078】
また、情報配信システム1は、広告事業者のシステムから広告を取得し、取得した広告を端末装置100に表示させてもよい。また、情報配信システム1は、ナビゲーションサービスを提供するナビ事業者のシステムを用いて経路を特定し、特定した経路を端末装置100に表示させてもよい。
【0079】
[4−9.その他]
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。また、例えば、各図に示したアプリケーションのUI(User Interface)は、これに限定されるものではない。
【0080】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0081】
[5.効果]
上述したように、情報処理装置10は、案内処理における出発地と目的地とが対応付けて登録される案内情報から、所定の目的地と対応付けて登録された数が所定の条件を満たす出発地を特定する。そして、情報処理装置10は、所定の目的地と特定した出発地とを対応付けて対応情報データベース16に登録する。このため、情報処理装置10は、対応情報データベース16を用いて広告の配信を行うサーバ等に、所定の目的地と紐付けられた端末装置に対し、所定の目的地にかかる広告を配信させることができる。この結果、情報処理装置10は、所定の目的地を設定させる影響力を有する広告を配信させることができる。
【0082】
また、情報処理装置10は、対応情報に登録された出発地と紐付けられる端末装置に対し、かかる出発地と対応付けられた目的地に係る広告を配信する。このため、情報処理装置10は、所定の目的地を設定させる影響力を有する広告を配信させることができる。
【0083】
また、情報処理装置10は、対応情報に登録された出発地と紐付けられる端末装置に対し、対応情報にかかる出発地と対応付けて登録された目的地と、かかる目的地の種別とに応じて選択された広告を配信する。このため、情報処理装置10は、端末装置に対して、所定の目的地を利用者に設定させる影響力がより強い広告を配信できる。
【0084】
また、情報処理装置10は、対応情報に登録された出発地と紐付けられる端末装置に対し、対応情報にかかる出発地と対応付けて登録された目的地と、広告を配信する日時に応じて選択された広告を配信する。このため、情報処理装置10は、端末装置に対して、所定の目的地を利用者に設定させる影響力がより強い広告を配信できる。
【0085】
また、情報処理装置10は、対応情報に登録された出発地と紐付けられる端末装置に対し、対応情報にかかる出発地と対応付けて登録された目的地に係る広告を配信する。このため、情報処理装置10は、端末装置に対して、所定の目的地を利用者に設定させる影響力があると推定される広告を配信できる。
【0086】
また、情報処理装置10は、端末装置の位置の履歴から、端末装置が存在した割合が多い位置を出発地として特定し、対応情報に特定した出発地と対応付けて登録された出発地に係る広告を、端末装置に対して配信する。このため、情報処理装置10は、所定の目的地を利用者に設定させことができると推定される広告を配信できる。
【0087】
また、情報処理装置10は、端末装置の位置の履歴から、端末装置が存在した割合が多い位置を含む出発地として特定し、対応情報に特定した出発地と対応付けて登録された出発地に係る広告を、端末装置に対して配信する。このため、情報処理装置10は、所定の目的地を利用者に設定させことができると推定される広告を配信できる。このため、情報処理装置10は、広告の影響力がおよぶと考えられる複数の利用者に対し、広告を配信することができる。
【0088】
また、情報処理装置10は、端末装置の位置の履歴から複数の出発地を推定し、推定された出発地が重なる領域を端末装置の出発地として特定する。このため、情報処理装置10は、より適切な出発地を特定することができるので、広告の影響力がおよぶと考えられる複数の利用者に対し、広告を配信することができる。
【0089】
また、情報処理装置10は、端末装置の位置の履歴から端末装置の移動経路と端末装置が各位置に留まった時間とに基づいて、端末装置の出発地と目的地とを推定し、推定した出発地と目的地とを対応付けた案内情報を生成する。このため、情報処理装置10は、利用者の行動に基づいて、適切な出発地と目的地とを対応づけた案内情報を特定することができる。
【0090】
また、情報処理装置10は、目的地と対応付けて登録された数が所定の閾値よりも多い出発地を特定し、特定した出発地と目的地とを対応付けた対応情報を生成する。このため、情報処理装置10は、目的地と、かかる目的地に興味を有する可能性が高い利用者が拠点とする出発地とを対応付けた対応情報を生成することができる。
【0091】
[6.プログラム]
上述してきた実施形態に係る情報処理装置10および端末装置100は、例えば
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置10を例に挙げて説明する。
図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0092】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0093】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0094】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0095】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0096】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部12内のデータ、すなわち各種データベース14〜17が格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0097】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。