(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ホスト装置からリモート装置へのアクセスを要求するアクセス要求信号を前記ホスト装置から受信して、前記リモート装置との間で通信を行うリモート側送受信装置へ前記アクセス要求信号を送出するホスト側送受信装置であって、
前記ホスト装置との間で機器内データバス通信方式に拠る通信を行って、前記ホスト装置から送出された前記アクセス要求信号を受信する第1通信部と、
前記リモート側送受信装置との間で前記機器内データバス通信方式と異なる通信方式に拠る通信を行って、前記第1通信部が受信した前記アクセス要求信号を前記リモート側送受信装置へ送出する第2通信部と、
を備え、
前記アクセス要求信号が前記リモート装置からのデータ読出しを要求する読出し要求信号である場合に、前記第1通信部が、前記第2通信部から送出された前記アクセス要求信号に基づく前記リモート装置へのアクセスが終了する前に、前記ホスト装置から送出された前記アクセス要求信号を前記第1通信部が受信した旨を通知する受信通知信号を前記ホスト装置へ送出する、
ことを特徴とするホスト側送受信装置。
前記第1通信部が、前記第2通信部から送出された前記アクセス要求信号に基づく前記リモート装置へのアクセスが終了した旨を通知する終了通知信号を前記リモート側送受信装置から前記第2通信部が受信したときに、該終了通知信号を受信した旨を前記ホスト装置に通知する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のホスト側送受信装置。
【背景技術】
【0002】
シリアルバスを用いるI
2C(Inter-Integrated Circuit)通信方式が知られている。I
2C通信方式は、低速な周辺機器とマザーボードとの間の通信や、共通の基板上における装置間の通信等、短い通信距離(例えば1m以下)であって遅い通信速度(例えば100kbpsまたは400kbps)である場合に好適に用いられる。I
2C通信方式は、構成が簡易であり、安価であり、また実績が豊富である等の理由により、多くのシステムで採用されている。なお、I
2C通信方式は、2-wire serial interface という名称で呼ばれる場合もある。
【0003】
2装置間でI
2C通信方式に拠る通信を行う場合、2装置のうちの一方がマスター装置とされ、他方がスレーブ装置とされ、抵抗器によりプルアップされた2本の双方向のオープンドレイン信号線(SCL線およびSDA線)によりマスター装置とスレーブ装置とが接続されて、マスター装置の主導権の下に両装置間の通信が行われる。I
2C通信方式では、一つのマスター装置に対し複数のスレーブ装置を接続することも可能である。
【0004】
マスター装置は、クロックをSCL線に送出するとともに、アドレスおよびデータとともに書込み要求信号をSDA線に送出することで、そのアドレスに対応するスレーブ装置にデータを書き込むことができる。また、マスター装置は、クロックをSCL線に送出するとともに、アドレスとともに読出し要求信号をSDA線に送出することで、そのアドレスに対応するスレーブ装置からデータを読み出すことができる。このとき、マスター装置は、読出し要求信号を送出した後、スレーブ装置から送られてくるデータを受信する。なお、以下では書込み要求および読出し要求を併せてアクセス要求という。
【0005】
スレーブ装置においてアクセス要求信号に基づく処理に時間を要するとき、スレーブ装置は、SCL線をローレベルにすることで、マスター装置からスレーブ装置への次のアクセス要求信号の送出を待たせることができる。これは、クロック・ストレッチング(clock-stretching)と呼ばれる。クロック・ストレッチングの仕様に対応していなくても通信が可能であることから、全てのI
2C対応装置がクロック・ストレッチング仕様に対応しているわけではない。
【0006】
I
2C通信方式は、オープンドレイン信号線を用いることから、長距離の通信への適用には不向きである。このような問題を解消する為、特許文献1には、クロック・ストレッチングを利用することでI
2C通信方式を長距離通信に適用することが提案されている。特許文献1に記載された送受信システムは、ホスト装置,ホスト側送受信装置,リモート側送受信装置およびリモート装置を備える。
【0007】
この送受信システムでは、ホスト装置(マスター装置)とホスト側送受信装置(スレーブ装置)との間でI
2C通信方式に拠る通信を行い、ホスト側送受信装置とリモート側送受信装置との間でI
2C通信方式と異なる通信方式(例えば差動信号線を用いたシリアル通信方式)に拠る通信を行い、リモート側送受信装置(マスター装置)とリモート装置(スレーブ装置)との間でI
2C通信方式に拠る通信を行う。このようにすることで、ホスト装置からホスト側送受信装置およびリモート側送受信装置を経てリモート装置へアクセス要求信号を送信することができる。ホスト側送受信装置とリモート側送受信装置との間の通信距離は数m〜数十mであってもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載された送受信システムにおいては、ホスト側送受信装置からリモート側送受信装置へアクセス要求信号が送られた後、該アクセス要求信号に応じた処理がリモート側送受信装置またはリモート装置において行われている間、ホスト装置からリモート装置への次のアクセス要求信号の送出を待たせる為に、ホスト装置とホスト側送受信装置との間はクロック・ストレッチング状態とされる。
【0010】
しかし、ホスト側送受信装置(スレーブ装置)に加えて他のスレーブ装置がホスト装置(マスター装置)に接続されている場合、クロック・ストレッチング状態となっている期間は、ホスト装置と他のスレーブ装置との間でも通信待機の状態となる。両装置は、クロック・ストレッチング状態が解除された後に通信を行うことになるので、通信が完了するまで時間を要する。
【0011】
また、特許文献1に記載された送受信システムは、クロック・ストレッチング仕様に対応していないホスト装置を用いて実現することができない。
【0012】
以上のような問題は、I
2C通信方式だけでなくSPI(serial peripheral interface)通信方式等の機器内データバス通信方式の場合にも存在する。
【0013】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、ホスト側送受信装置に加えて他のスレーブ装置がホスト装置に接続されている場合にホスト装置と他のスレーブ装置との間の通信完了時間を短縮することができるホスト側送受信システムおよび送受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のホスト側送受信装置は、ホスト装置からリモート装置へのアクセスを要求するアクセス要求信号をホスト装置から受信して、リモート装置との間で通信を行うリモート側送受信装置へアクセス要求信号を送出するホスト側送受信装置であって、ホスト装置との間で機器内データバス通信方式に拠る通信を行って、ホスト装置から送出されたアクセス要求信号を受信する第1通信部と、リモート側送受信装置との間で機器内データバス通信方式と異なる通信方式に拠る通信を行って、第1通信部が受信したアクセス要求信号をリモート側送受信装置へ送出する第2通信部と、を備えることを特徴とする。
さらに、
アクセス要求信号がリモート装置からのデータ読出しを要求する読出し要求信号である場合に、第1通信部が、第2通信部から送出されたアクセス要求信号に基づくリモート装置へのアクセスが終了する前に、ホスト装置から送出されたアクセス要求信号を第1通信部が受信した旨を通知する受信通知信号をホスト装置へ送出することを特徴とする。
また、アクセス要求信号がリモート装置へのデータ書込みを要求する書込み要求信号である場合にも、第1通信部が、第2通信部から送出されたアクセス要求信号に基づくリモート装置へのアクセスが終了する前に、ホスト装置から送出されたアクセス要求信号を第1通信部が受信した旨を通知する受信通知信号をホスト装置へ送出するのが好適である。
【0015】
本発明のホスト側送受信装置は、第1通信部が、第2通信部から送出されたアクセス要求信号に基づくリモート装置へのアクセスが終了した旨を通知する終了通知信号をリモート側送受信装置から第2通信部が受信したときに、該終了通知信号を受信した旨をホスト装置に通知するのが好適である。
【0016】
本発明の送受信システムは、ホスト装置と、ホスト装置との間で機器内データバス通信方式に拠る通信を行う
上記の本発明のホスト側送受信装置と、ホスト側送受信装置との間で機器内データバス通信方式と異なる通信方式に拠る通信を行うリモート側送受信装置と、リモート側送受信装置との間で通信を行うリモート装置と、を備え、ホスト装置が、リモート装置へのアクセスを要求するアクセス要求信号をホスト側送受信装置へ送出し、ホスト側送受信装置が、ホスト装置から送出されたアクセス要求信号を受信して、アクセス要求信号をリモート側送受信装置へ送出し、リモート側送受信装置が、ホスト側送受信装置から送出されたアクセス要求信号を受信して、アクセス要求信号をリモート装置へ送出し、リモート装置が、リモート側送受信装置から送出されたアクセス要求信号を受信して、アクセス要求信号が示すアクセス要求に応じた処理を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ホスト側送受信装置に加えて他のスレーブ装置がホスト装置に接続されている場合に、ホスト装置と他のスレーブ装置との間の通信完了時間を短縮することができる。また、クロック・ストレッチング仕様に対応していないI
2C対応のホスト装置を用いる場合であっても送受信システムを実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
図1は、本実施形態の送受信システム1の構成を示す図である。送受信システム1は、ホスト装置10,ホスト側送受信装置20,リモート側送受信装置30およびリモート装置40を備える。
【0021】
ホスト装置10は、リモート装置40へのアクセスを要求するアクセス要求信号をホスト側送受信装置20へ送出する。ホスト側送受信装置20は、ホスト装置10から送出されたアクセス要求信号を受信して、該アクセス要求信号をリモート側送受信装置30へ送出する。リモート側送受信装置30は、ホスト側送受信装置20から送出されたアクセス要求信号を受信して、該アクセス要求信号をリモート装置40へ送出する。リモート装置40は、リモート側送受信装置30から送出されたアクセス要求信号を受信して、該アクセス要求信号が示すアクセス要求に応じた処理を行う。
【0022】
ホスト装置10とホスト側送受信装置20との間では、ホスト装置10がマスター装置となり、ホスト側送受信装置20がスレーブ装置となって、I
2C通信方式に拠る通信によりアクセス要求信号の送受信が行われる。ホスト側送受信装置20とリモート側送受信装置30との間では、I
2C通信方式と異なる通信方式に拠る通信によりアクセス要求信号の送受信が行われる。リモート側送受信装置30とリモート装置40との間では、リモート側送受信装置30がマスター装置となり、リモート装置40がスレーブ装置となって、I
2C通信方式に拠る通信によりアクセス要求信号の送受信が行われる。
【0023】
ホスト側送受信装置20とリモート側送受信装置30との間の通信方式として、長距離の信号伝送が可能なものが用いられ、差動信号線を用いたシリアル通信方式により信号を伝送するものが好ましい。ホスト装置10とホスト側送受信装置20との間の信号線の長さは1m程度以下である。リモート側送受信装置30とリモート装置40との間の信号線の長さも1m程度以下である。ホスト側送受信装置20とリモート側送受信装置30との間の信号線の長さは数m〜数十mとすることができる。
【0024】
リモート装置40へのアクセス要求がデータ書込みである場合、ホスト装置10からリモート装置40へ送られるアクセス要求信号(書込み要求信号)は、リモート装置40におけるデータ書込み位置を表すアドレスおよび書き込むべきデータを伴う。リモート装置40へのアクセス要求がデータ読出しである場合、ホスト装置10からリモート装置40へ送られるアクセス要求信号(読出し要求信号)は、リモート装置40におけるデータ読出し位置を表すアドレスを伴う。読出し要求信号を受信したリモート装置40から読み出されたデータは、読出し要求信号と逆の経路を辿ってホスト装置10へ送られる。
【0025】
本実施形態の送受信システム1は、リモート装置40の撮像部44による撮像により得られた画像データをホスト装置10へ送って、ホスト装置の表示部14により画像を表示するものである。ホスト装置10は、通信部11,記憶部13,表示部14および制御部15を含む。ホスト側送受信装置20は、第1通信部21,第2通信部22および制御部25を含む。リモート側送受信装置30は、第1通信部31,第2通信部32および制御部35を含む。リモート装置40は、通信部41,記憶部43,撮像部44および制御部45を含む。
【0026】
ホスト装置10の通信部11とホスト側送受信装置20の第1通信部21とは、抵抗器によりプルアップされた2本の双方向のオープンドレイン信号線(SCL線およびSDA線)により接続されており、I
2C通信方式に拠る通信を行うことができる。ホスト側送受信装置20の第2通信部22とリモート側送受信装置30の第2通信部32とは、差動信号線により接続されており、長距離通信を行うことができる。リモート側送受信装置30の第1通信部31とリモート装置40の通信部41とは、抵抗器によりプルアップされた2本の双方向のオープンドレイン信号線(SCL線およびSDA線)により接続されており、I
2C通信方式に拠る通信を行うことができる。これらの信号線を介して、リモート装置40へのアクセスを要求するアクセス要求信号はホスト装置10からリモート装置40へ送られ、読出し要求信号に基づいてリモート装置40から読み出されたデータはリモート装置40からホスト装置10へ送られる。
【0027】
リモート装置40の撮像部44による撮像により得られた画像データは、差動信号線を介して、リモート装置40からホスト装置10へ送られる。この画像データは、リモート装置40から直接にホスト装置10へ送られてもよいし、リモート側送受信装置30およびホスト側送受信装置20を経て送られてもよい。後者の場合、画像データは、リモート装置40からリモート側送受信装置30まではパラレル信号として送られ、リモート側送受信装置30からホスト側送受信装置20までは差動信号線によりシリアル信号として送られ、ホスト側送受信装置20からホスト装置10まではパラレル信号として送られてもよい。
【0028】
ホスト装置10の通信部11は、ホスト側送受信装置20の第1通信部21との間でI
2C通信方式に拠る通信を行って、リモート装置40へのアクセスを要求するアクセス要求信号をホスト側送受信装置20の第1通信部21へ送出し、また、リモート装置40から読み出されたデータをホスト側送受信装置20の第1通信部21から受信する。記憶部13は、リモート装置40へ送るべきデータおよびリモート装置40から送られてきたデータ等を記憶する。表示部14は、リモート装置40から送られてきた画像データに基づいて画像を表示する。制御部15は、通信部11,記憶部13および表示部14それぞれの動作を制御する。
【0029】
ホスト側送受信装置20の第1通信部21は、ホスト装置10の通信部11との間でI
2C通信方式に拠る通信を行って、通信部11から送出されたアクセス要求信号を受信する。ホスト側送受信装置20の第2通信部22は、リモート側送受信装置30の第2通信部32との間で通信を行って、第1通信部21が受信したアクセス要求信号を第2通信部32へ送出する。また、第2通信部22は、リモート装置40から読み出されたデータをリモート側送受信装置30の第2通信部32から受信する。第1通信部21は、第2通信部22が受信した該データをホスト装置10の通信部11へ送出する。制御部25は、第1通信部21および第2通信部22それぞれの動作を制御する。第1通信部21および第2通信部22それぞれが送受信するアクセス要求信号またはデータの形式が相違する場合、制御部25はアクセス要求信号またはデータの形式を変換する。
【0030】
リモート側送受信装置30の第2通信部32は、ホスト側送受信装置20の第2通信部22との間で通信を行って、第2通信部22から送出されたアクセス要求信号を受信する。リモート側送受信装置30の第1通信部31は、リモート装置40の通信部41との間でI
2C通信方式に拠る通信を行って、第2通信部32が受信したアクセス要求信号を通信部41へ送出する。また、第1通信部31は、リモート装置40から読み出されたデータをリモート装置40の通信部41から受信する。第2通信部32は、第1通信部31が受信した該データをホスト側送受信装置20の第2通信部22へ送出する。制御部35は、第1通信部31および第2通信部32それぞれの動作を制御する。第1通信部31および第2通信部32それぞれが送受信するアクセス要求信号またはデータの形式が相違する場合、制御部35はアクセス要求信号またはデータの形式を変換する。
【0031】
リモート装置40の通信部41は、リモート側送受信装置30の第1通信部31との間でI
2C通信方式に拠る通信を行って、第1通信部31から送出されたアクセス要求信号を受信し、また、該アクセス要求信号が読出し要求である場合には記憶部43から読み出されたデータを第1通信部31へ送出する。記憶部43は、撮像部44による撮像動作や画像データ出力動作に関わる様々なデータを記憶する。記憶部43が記憶するデータは、例えば、撮像部44による撮像の際または画像データ出力の際の画素数,階調,フレームレート等を指定するものである。通信部41が受信したアクセス要求信号が書込み要求である場合、記憶部43は、そのアクセス要求信号とともに送られて来たデータを所定アドレスに格納する。通信部41が受信したアクセス要求信号が読出し要求である場合、記憶部43は、所定アドレスのデータを出力する。撮像部44は、例えばCCDカメラを含み、撮像を行って画像データを出力する。制御部45は、通信部41,記憶部43および撮像部44それぞれの動作を制御する。
【0032】
ホスト側送受信装置20の第1通信部21は、第2通信部22からリモート側送受信装置30へ送出されたアクセス要求信号に基づくリモート装置40へのアクセスが終了する前に、ホスト装置10の通信部11から送出されたアクセス要求信号を第1通信部21が受信した旨を通知する受信通知信号(ACK信号)をホスト装置10へ送出する。ホスト側送受信装置20の第1通信部21は、第2通信部22からリモート側送受信装置30へアクセス要求信号を送出するタイミングの前,同時または直後に受信通知信号をホスト装置10へ送出することとしてもよい。
【0033】
これにより、ホスト装置10とホスト側送受信装置20との間のI
2C通信は、クロック・ストレッチング状態となる事態を回避することができ、或いは、クロック・ストレッチング状態の期間を短くすることができる。ホスト側送受信装置20に加えて他のスレーブ装置がホスト装置10に接続されていれば、ホスト側送受信装置20から受信通知信号を受け取ったホスト装置10は、他のスレーブ装置との間でI
2C通信を行うことができる。
【0034】
このように、本実施形態では、ホスト側送受信装置20に加えて他のスレーブ装置がホスト装置10に接続されている場合に、ホスト装置10と他のスレーブ装置との間の通信完了時間を短縮することができる。また、クロック・ストレッチング仕様に対応していないI
2C対応のホスト装置10を用いる場合であっても送受信システム1を実現することができる。
【0035】
ホスト側送受信装置20の第2通信部22は、リモート側送受信装置30の第1通信部31へアクセス要求信号を送出した後、該アクセス要求信号に基づくリモート装置40へのアクセスが終了した旨を通知する終了通知信号をリモート側送受信装置30の第1通信部31から受信する。そして、ホスト側送受信装置20の第1通信部21は、第2通信部22が該終了通知信号を受信した旨をホスト装置10の通信部11に通知する。
【0036】
このときのホスト側送受信装置20の第1通信部21からホスト装置10の通信部11への通知は、I
2C通信用の信号線とは別の信号線を介して割り込みにより行われる。この割り込みによって、ホスト装置10は、リモート装置40へのアクセスが終了した旨を知ることができる。リモート装置40へのアクセスがデータ読出しであった場合、リモート装置40から読み出されたデータが終了通知信号とともにホスト側送受信装置20に送られてきているので、割り込みを受けたホスト装置10は、ホスト側送受信装置20に対してI
2C通信により読出し要求をして、ホスト側送受信装置20から該データを取得することができる。
【0037】
次に、本実施形態の送受信システム1における読出し要求および書込み要求それぞれの動作例について説明する。
【0038】
図2は、本実施形態の送受信システム1におけるホスト装置10からリモート装置40への読出し要求の動作シーケンス例を示す図である。
【0039】
初めに、ホスト装置10の通信部11からホスト側送受信装置20の第1通信部21へ、リモート装置40からのデータ読出しを要求する読出し要求信号が、リモート装置40におけるデータ読出し位置を表すアドレスとともに送られる。その読出し要求信号をホスト側送受信装置20が受信すると、ホスト側送受信装置20の第1通信部21からホスト装置10の通信部11へ、読出し要求信号を受信した旨を通知する受信通知信号(ACK)が送られる。このとき、ホスト装置10の通信部11からホスト側送受信装置20の第1通信部21へ、リモート装置40のデバイスアドレス、リモート装置40から読み出すべきデータのバイト数、および、リモート装置40のアクセスを開始する先頭アドレスが送られ、また、アクセス開始の指示が送られる。これにより、ホスト装置10とホスト側送受信装置20との間のI
2C通信は一先ず完了するので、これら両装置の間でクロック・ストレッチング状態とならない。
【0040】
また、ホスト側送受信装置20の第2通信部22からリモート側送受信装置30の第2通信部32へ、読出し要求信号がアドレスとともに送られる。さらに、リモート側送受信装置30の第1通信部31からリモート装置40の通信部41へ、読出し要求信号がアドレスとともに送られる。
【0041】
その読出し要求信号を受信したリモート装置40は、ともに送られてきたアドレスが示す記憶部43における記憶位置からデータを読出す。このとき、リモート装置40は、指示された先頭アドレスから、指示されたバイト数のデータを読み出す。そして、リモート装置40の通信部41からリモート側送受信装置30の第1通信部31へ、読出し要求信号を受信してデータ読出しを終了した旨を通知する受信通知信号(ACK)が、読出されたデータとともに送られる。
【0042】
その受信通知信号(ACK)およびデータをリモート側送受信装置30が受信すると、リモート側送受信装置30の第2通信部32からホスト側送受信装置20の第2通信部22へ、リモート装置40におけるデータ読出しが終了した旨を通知する終了通知信号およびデータが送られる。その終了通知信号およびデータをホスト側送受信装置20が受信すると、ホスト側送受信装置20の第1通信部21からホスト装置10の通信部11へ、終了通知信号およびデータを受信した旨が割り込みによって通知される。これにより、ホスト装置10は、リモート装置40からのデータ読出しが終了した旨、および、リモート装置40から読出されたデータがホスト側送受信装置20に送られて来た旨、を知ることができる。
【0043】
そして、ホスト装置10の通信部11からホスト側送受信装置20の第1通信部21へ、ホスト側送受信装置20からのデータ読出しを要求する読出し要求信号が、ホスト側送受信装置20におけるデータ読出し位置を表すアドレスとともに送られる。その読出し要求信号をホスト側送受信装置20が受信すると、ホスト側送受信装置20の第1通信部21からホスト装置10の通信部11へ、読出し要求信号を受信した旨を通知する受信通知信号(ACK)が、読出されたデータとともに送られる。
【0044】
本実施形態の送受信システム1におけるホスト装置10からリモート装置40への書込み要求の動作シーケンス例は以下のとおりである。
【0045】
初めに、ホスト装置10の通信部11からホスト側送受信装置20の第1通信部21へ、リモート装置40へのデータ書込みを要求する書込み要求信号が、リモート装置40におけるデータ書込み位置を表すアドレスおよび書き込むべきデータとともに送られる。その書込み要求信号をホスト側送受信装置20が受信すると、ホスト側送受信装置20の第1通信部21からホスト装置10の通信部11へ、書込み要求信号を受信した旨を通知する受信通知信号(ACK)が送られる。これにより、ホスト装置10とホスト側送受信装置20との間のI
2C通信は一先ず完了するので、これら両装置の間でクロック・ストレッチング状態とならない。
【0046】
また、ホスト側送受信装置20の第2通信部22からリモート側送受信装置30の第2通信部32へ、書込み要求信号がアドレスおよびデータとともに送られる。さらに、リモート側送受信装置30の第1通信部31からリモート装置40の通信部41へ、書込み要求信号がアドレスおよびデータとともに送られる。
【0047】
その書込み要求信号を受信したリモート装置40は、ともに送られてきたアドレスが示す記憶部43における記憶位置に、ともに送られてきたデータを書込む。また、リモート装置40の通信部41からリモート側送受信装置30の第1通信部31へ、書込み要求信号を受信してデータ書込みを終了した旨を通知する受信通知信号(ACK)が送られる。
【0048】
その受信通知信号(ACK)をリモート側送受信装置30が受信すると、リモート側送受信装置30の第2通信部32からホスト側送受信装置20の第2通信部22へ、リモート装置40におけるデータ書込みが終了した旨を通知する終了通知信号が送られる。その終了通知信号をホスト側送受信装置20が受信すると、ホスト側送受信装置20の第1通信部21からホスト装置10の通信部11へ、終了通知信号を受信した旨が割り込みによって通知される。これにより、ホスト装置10は、リモート装置40へのデータ書込みが終了した旨を知ることができる。
【0049】
以上の実施形態では、機器内データバス通信方式としてI
2C通信方式が用いられたが、I
2C通信方式に替えてSPI通信方式等が用いられてもよい。より一般化された機器内データバス通信方式の場合でも、ホスト装置とホスト側送受信装置との間で通信を適切に終了させることで、リモート装置へのデータ送受信を実現することができる。
【0050】
例えば、SPI通信方式の場合でも、ホスト装置は、ホスト側送受信装置に読出し要求を送った後に直ぐには、リモート装置から読出したデータを取得することができない。しかし、一先ずホスト側送受信装置からホスト装置へダミーのデータを返しておき、リモート装置から読出したデータがホスト側送受信装置に届いたときにホスト側送受信装置からホスト装置に対して割込みを発生させればよい。これにより、ホスト装置は、リモート装置から読出したデータをホスト側送受信装置から取得することができる。このように一先ずホスト側でアクセス要求を終了させる手続きは、より一般の機器内データバス通信方式に適用することが可能である。
【0051】
また、以上の実施形態では、ホスト側送受信装置からホスト装置に対して割込みを行って、リモート装置から読出したデータがホスト側送受信装置に届いた旨をホスト装置に通知した。しかし、ホスト装置からホスト側送受信装置に読出し要求を送った時刻から一定時間が経過したときに、ホスト側送受信装置にフラグをONにして該ホスト側送受信装置に対してホスト装置がポーリングで読みにいってもよいし、或いは、通知無しにホスト装置からホスト側送受信装置に読出し要求を送ってもよい。これらの場合にも同様にリモート装置へのデータ送受信を実現することができる。