(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記パックは、顔面全体に該当する大きさ、顔面の上半部に該当する大きさ、または顔面の下半部に該当する大きさに形成されたものである請求項1ないし4の何れか一に記載のパック。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明のパックは、不織布または織布からなる基材と、ゲルとを有し、少なくともゲルに化粧料組成物が保持されて構成され、ゲルを顔面に貼り付けて使用されるシート状のパックであって、パックは、顔面に貼り付けた際の縦方向における以下の方法で測定される伸長率が15〜50%、顔面に貼り付けた際の横方向における以下の方法で測定される伸長率が3〜14%、顔面に貼り付けた際の縦方向における以下の方法で測定される50%伸長回復率が50%以上、以下の方法で測定されるブリード率が9〜16%であることを特徴とする。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るパックの一例として顔面全体の大きさに該当するパック1を示す平面図であり、
図2は
図1に示すパック1のI−I線断面図である。
【0023】
このパック1は、不織布または織布からなる基材2と、ゲル3で構成されたゲル層31と、ゲル3の一部が基材2に浸透して構成された中間層32とを有し、ゲル3に化粧料組成物が保持されて構成され、ゲル層31の面を顔面に貼り付けて使用されるシート状のパック1であって、パック1は、顔面に貼り付けた際の縦方向における伸長率が15〜50%、顔面に貼り付けた際の横方向における伸長率が3〜14%、顔面に貼り付けた際の縦方向における50%伸長回復率が50%以上、ブリード率が9〜16%である。
【0024】
基材2は、目に対応する部分に設けられた貫通孔22と、口に対応する部分に設けられた貫通孔23と、鼻に対応する部分に設けられたスリット24と、顎に対応する部分に設けられたスリット25とを有する略円形のシート状に形成され、顔の曲面に沿って全面に貼り付けることができるように貫通孔22、23やスリット24、25の位置が調整されている。
【0025】
この基材2は、織布または不織布によって構成される。この織布または不織布としては、パック1として所定の物性を得られることができるものであれば、特に限定されないが、例えば、化学繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と略記する)繊維等のポリエステル繊維、ポリプロピレン(以下「PP」と略記する)繊維、ナイロン繊維等の合成繊維)の原料からなる織布または不織布を使用することができる。また、パック1として所定の物性を得られる範囲であれば、上記化学繊維として、天然繊維(例えば、コットン、レーヨン等のセルロース系繊維等)を改質した半合成繊維を使用してもよい。また、合成繊維に天然繊維または半合成繊維を、混線、混綿した原料からなる織布または不織布を基材2として使用してもよい。また、不織布の具体例としては、PET繊維からなるニードルパンチ製法による不織布、スパンレース製法による不織布、および伸縮性を有する繊維からなる不織布(例えば、捲縮糸からなる捲縮不織布)等を使用することが好ましい。
【0026】
また、上記織布又は不織布の目付は、パック1としての所定の物性を得ることができる目付であれば特に限定されないが、75〜100g/m
2であることが好ましく、80〜100g/m
2であることがより好ましい。上記織布又は不織布の目付が、75g/m
2未満の場合は、パック1によってもたらされる適切な顔への追従性および弾性を得ることができず、一方、上記織布又は不織布の目付が、100g/m
2を超える場合には、基材2の硬さが硬すぎて、皮膚(肌)へのフィット感が損なわれるおそれがある。また、織布又は不織布を構成する繊維の繊度としては、特に限定されないが、0.5〜3.0dtexであることが好ましい。また、上記織布又は不織布の厚みとしては、0.40mm〜0.85mmであることが好ましい。
【0027】
ゲル3は、上記基材2の片面にゲル3を構成するゲル組成物を塗工し、硬化させ、当該基材2の片面にゲル3のみからなるゲル層31を構成することによって形成される。この際、基材2にゲル3が浸透して基材2とゲル3とが一体化した層は、中間層32となる。これらゲル層31および中間層32を構成するゲル3としては、網目構造を有する合成/天然高分子及び/又は粘剤に、従来、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分からなる、水を含む化粧料組成物を配合して構成される。
【0028】
上記粘剤(増粘剤)としては、例えば、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、セルロース類(カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)等)、ポリアクリル酸またはその塩、ポリメタクリル酸またはその塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸またはその塩、ポリアクリルアミド、それらの単量体や他の単量体との共重合体等を挙げることができる。
【0029】
また、上記粘剤以外の網目構造を有する合成/天然高分子としては、水と親和性があり、従来、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられるものであれば特に限定されず、種々の高分子を用いることができる。その中でも、カルボキシル基、スルホン酸基等のアニオン性官能基を有する重合性不飽和単量体の重合物又はそれら重合物の塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等)を高分子骨格として、架橋剤と反応させて得られる合成高分子が好ましい。
【0030】
カルボキシル基を有する重合性不飽和単量体の重合物又はそれら重合物の塩としては、例えば、ポリアクリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩を挙げることができる。
【0031】
また、スルホン酸基を有する重合性不飽和単量体の重合物又はそれら重合物の塩としては、例えば、ポリt−ブチルアクリルアミドスルホン酸又はその塩を挙げることができる。
【0032】
また、前記架橋剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、カリミョウバン、硫酸アルミニウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、塩化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。
【0033】
なお、ゲル3には、上記架橋剤が作用する最適なpHとして架橋をより確実なものとするための架橋促進剤、例えば、酒石酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、塩酸等の各種有機酸や無機酸等を配合しても良い。この場合、架橋促進剤が配合された後のゲル3のpHが4〜6、より好ましくは4〜5となるように架橋反応をコントロールすることが好ましい。
【0034】
ゲル3に配合される化粧料組成物としては、例えば、ブリード促進剤、架橋促進剤、保湿剤、冷涼剤、温感剤、植物・動物抽出エキス(薬効成分)、生体高分子、油性成分、抗炎症剤、ビタミン類、活性成分、抗酸化剤、血行促進剤、創傷治癒剤、その他の成分等の各種成分とを配合したものを使用することができる。この際、ゲル3には、上記化粧料組成物以外の従来、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、香料、着色剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線剤、粘着性付与剤、キレート剤、防腐剤、抗菌剤、乳化剤等が配合されていてもよい。
【0035】
前記ブリード促進剤の具体例としては、非水溶性の成分であって、ゲル3に馴染まずに、当該ゲル3から吐き出され易い成分、例えば、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール2000、ポリエチレングリコール3000等を使用することができる。このブリート促進剤の添加量によって、パック1全体のブリード率を9〜16%に調節することができる。例えば、PET繊維からなる不織布を基材2としてパック1を構成する場合、ゲル3を構成するゲル組成物中に添加するブリード促進剤としては、ゲル組成物全体中1〜2重量%を添加することが好ましい。
【0036】
前記保湿剤の具体例としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール(イソプロピレングリコール)、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ネオペンチルグリコール、マルチトール、還元水あめ、蔗糖、ラクチトール、パラチニット、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、キシロース、グルコース、ラクトース、マンノース、マルトース、ガラクトース、フルクトース、イノシトール、ラフィノース、トレハロース、トリメチルグリシン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸及びその塩等のポリオール類、アミノ酸、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、等が挙げられる。これらは単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0037】
前記冷涼剤の具体例としては、メントール、メントン、カンファー、プレゴール、イソプレゴール、シネオール、ハッカオイル、ペパーミントオイル、スペアーミントオイル、ユーカリプタスオイル、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、N−アルキル−p−メンタン−3−カルボキサミド、3−l−メントキシ−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、2−l−メントキシエタン−1−オール、3−l−メントキシプロパン−1−オール、4−l−メントキシブタン−1−オール、3−ヒドロキシブタン酸メンチル、乳酸メンチル、メントングリセリンケタール、2−(2−l−メンチルオキシエチル)エタノール、グリオキシル酸メンチル、N−メチル−2,2−イソプロピルメチル−3−メチルブタンアミド、2−ピロリドン−5−カルボン酸メンチル、コハク酸モノメンチル、コハク酸モノメンチルのアルカリ金属塩、及びコハク酸モノメンチルのアルカリ土類金属塩等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0038】
前記温感剤の具体例としては、バニリルエチルエーテル、バニリルプロピルエーテル、バニリンプロピレングリコールアセタール、エチルバニリンプロピレングリコールアセタール、カプサイシン、ジンゲロール、バニリルブチルエーテル、バニリルブチルエーテル酢酸エステル、4−(l−メントキシメチル)−2−フェニル−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシメチル)−2−(3’,4’−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシメチル)−2−(2’−ヒドロキシ−3’−メトキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシ−メチル)−2−(4’−メトキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メントキシメチル)−2−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、4−(l−メトキシメチル)−2−(3’−メトキシ−4’−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキソラン、トウガラシ油、トウガラシオレオレジン、ジンジャーオレオレジン、ノニル酸バニリルアミド、ジャンブーオレオレジン、サンショウエキス、サンショール−I、サンショール−II、サンショウアミド、黒胡椒エキス、カビシン、ピペリン、及びスピラントール等をあげることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0039】
また、前記植物・動物エキスの具体例としては、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、アスタキサンチン等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0040】
また、前記生体高分子の具体例としては、デオキシリボ核酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0041】
また、前記油性成分の具体例としては、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質、シリコーンポリマー、ミネラルオイル、パラフィン、流動パラフィン、イソパラフィン、水素化ポリデセン、イソヘキサデカンなどの炭化水素類、トリメチロイルプロパントリカプリレート/トリカプリレート、炭素原子数12ないし15のアルキルベンゾエート、エチルヘキシルステアレート、カプリルカプリントリグリセリド、スクアラン、エチルヘキシルココエート、デシルオレエート、デシルココエート、エチルオレエート、イソプロピルミリステート、エチルヘキシルパーラゴネート(ethylhexyl perlagonate)、ペンタエリトリチルテトラカプリレート/テトラカプレート、PPG−3ベンジルエーテルミリステート、プロピレングリコールジカプリレート/ジカプレート、エチルヘキシルイソステアレート、エチルヘキシルパルミテートのようなエステル、および大豆油、ヒマワリ油、ホホバ油、ベニバナ油、アカハナ油およびナタネ油のような天然油さらにはこれらの誘導体等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0042】
前記抗炎症剤の具体例としては、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0043】
また、前記ビタミン類の具体例としては、ビタミンA、B
2、B
6、D、E;パントテン酸カルシウム;ビオチン;ニコチン酸アミド;アスコルビン酸又はアスコルビン酸誘導体又はその塩等が挙げられる。なお、アスコルビン酸又はアスコルビン酸誘導体又はその塩の具体例としては、アスコルビン酸又はアスコルビン酸誘導体又はその塩としては、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸Na、L−アスコルビン酸K、L−アスコルビン酸Ca、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸リン酸エステルのマグネシウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム塩、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコルビン酸2−グルコシド、L−アスコルビル酸パルミチン酸エステル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0044】
前記活性成分の具体例としては、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0045】
前記抗酸化剤の具体例としては、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0046】
前記血行促進剤の具体例としては、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0047】
前記創傷治癒剤の具体例としては、レチノール、レチノール誘導体等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0048】
前記その他の成分の具体例としては、セファランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンや、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗菌性物質等を挙げることができる。これらは、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0049】
上記ゲル3は、当該ゲル3を構成するゲル組成物を、上記基材2に塗工後、養生硬化させることで、ゲル層31および中間層32を構成することができる。すなわち、ゲル3は、当該ゲル3を構成するゲル組成物中の架橋剤による架橋反応およびそれによる硬化が速いため、架橋剤による架橋反応を開始させた時点から、所定時間内に当該ゲル組成物を十分に混ぜ合わせ基材2に塗工される。この際、どの程度の架橋反応が進んだ状態でゲル組成物を塗工するかによって、基材2に浸透するゲル3(ゲル層31を構成するゲル3)の量と、基材2の表面に形成されるゲル3(中間層32を構成するゲル3)の量とが決定されることとなり、これらの量によってゲル層31と中間層32との割合が決定される。したがって、架橋による反応開始時点、例えば架橋促進剤の添加によって架橋による架橋反応を開始させる場合には、架橋促進剤の添加からすぐに基材2にゲル組成物を塗工すると、ゲル層31が薄く、中間層32が厚くなり、時間を空けすぎてしまうと、中間層32が形成されず、基材2からゲル3が剥離し易くなってしまう。したがって、このような場合には、反応開始時点から5分以内、より好ましくは1分以上3分以内に基材2にゲル組成物を塗工することが好ましい。塗工する際、ゲル層31および中間層32を含むゲル3の厚みは、全体のパック1の厚みに対して10〜90%であることが好ましく、35〜80%であることがより好ましい。このゲル3の厚みの割合が、10%未満の場合は、肌への密着感やゲル感が不足し、一方、このゲル3の厚みの割合が90%を超える場合には、ゲル3によって基材2の伸長率等の物性が損なわれることが懸念されたり、基材2へのゲル3の裏抜けの発生や、パック1の製造時に基材2へ裏抜けしたゲル3が生産ラインを汚すことが懸念されたりするため、好ましくない。ゲル3全体の厚みに対する中間層32の厚みの割合は、10〜90%であることが好ましく、20〜80%であることがより好ましい。
【0050】
ゲル層31の貼付面30は、当該ゲル層31の化粧料組成物が他に移行しないように、保護フィルム4で保護されていてもよい。保護フィルム4としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等からなるフィルムを挙げることができる。
【0051】
なお、パック1の大きさについては、
図1に示すように、顔面全体の大きさに形成されたものに限定されるものではなく、
図3に示すように、顔面の上半部に該当する大きさに形成されたパック1であっても良く、
図4に示すように、顔面の下半部に該当する大きさに形成されたパック1であってもよい。この場合、顔面の上半部に該当する大きさに形成されたパック1と、下半分に該当する大きさに形成されたパック1とは、個別に使用するものであってもよいし、互いを組み合わせて使用することで、顔面全体に貼り付けるものであってもよい。ここで、顔面の上半部に該当する大きさとは、顎部分および頬部分を含まないが、少なくとも額部分を含む大きさを言い、顔面の下半部に該当する大きさとは、額部分を含まないが、少なくとも顎部分および頬部分を含む大きさを言う。
図3および
図4において、
図1と同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0052】
このようにして構成されたパック1は、個別または数枚まとめて包装される。この際、包装は、パック1をそのままフィルム包装するものであってもよいし、収納凹部を形成したトレーの当該収納凹部にパック1を収納してからフィルム包装するものであってもよい。ただし、パック1をそのままフィルム包装したものの場合、保管、運送時などに外部からの応力が加わったりすると、ゲル3からフィルム包装内に化粧料組成物が流れ出してしまうことが懸念される。また、倉庫や運搬時などの寒暖の変化が大きい場合、化粧料組成物は、高温時の飽和蒸気圧分だけゲル3から蒸発してフィルム包装内に充満し、低温時に凝縮して再度ゲル3に吸収されるといったことを繰り返し、日にちを追うごとに徐々に劣化してしまうことが懸念される。したがって、包装は、パック1を密閉し、内部を減圧した真空包装とすることが好ましい。
【0053】
なお、化粧料組成物の種類によっては、上記した流れ出しによる混合や、蒸発凝縮による混合の程度が緩和されるので、化粧料組成物の種類に応じて包装形態は決定される。
【0054】
このようにして構成されるパック1は、顔に貼り付けた際の縦方向における伸長率が15〜50%、顔に貼り付けた際の横方向における伸長率が3〜14%、顔に貼り付けた際の縦方向における50%伸長回復率が50%以上、ブリード率が9〜16%として調製されたものが使用される。
【0055】
パック1を顔に貼り付けた際の縦方向における伸長率は、試験片の長手方向が、パック1を顔に貼り付けた際の縦方向に沿うように、パック1から縦(長さ)60mm×横(幅)50mmの試験片を切り出し、当該試験片を長さ40mmの間隔でチャックし、伸長速度80mm/分で引き伸ばして1Nの荷重時の長さLを測定し、伸長率(%)=[(L−40)/40]×100を計算することによって算出される。
【0056】
パック1を顔に貼り付けた際の横方向における伸長率は、試験片の長手方向が、パック1を顔に貼り付けた際の横方向に沿うように、パック1から縦(幅)50mm×横(長さ)60mmの試験片を切り出し、当該試験片を長さ40mmの間隔でチャックし、伸長速度80mm/分で引き伸ばして1Nの荷重時の長さLを測定し、伸長率(%)=[(L−40)/40]×100を計算することによって算出される。
【0057】
この伸長率は、パック1を顔に貼り付けた際の縦方向における伸長率が15〜50%、より好ましくは19〜40%であり、横方向における伸長率が3〜14%、より好ましくは5〜13%である。縦方向における伸長率が15%未満の場合、パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が不足することとなり、肌本来の張りを最大限に引き出した状態でパック1を顔に装着することができない。縦方向における伸長率が50%を超えると、パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が高すぎて柔らかく、パック1のコシが無くなってしまうこととなる。横方向における伸長率が3%未満の場合も、パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が不足することとなり、肌本来の張りを最大限に引き出した状態でパック1を顔に装着することができない。横方向における伸長率が14%を超えると、パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が高すぎて柔らかく、パック1のコシが無くなってしまうこととなる。
【0058】
パック1を顔に貼り付けた際の縦方向における50%伸長回復率は、試験片の長手方向が、パック1を顔に貼り付けた際の縦方向に沿うように、パック1から縦(長さ)60mm×横(幅)25mmの試験片を切り出し、当該試験片を長さ40mmの間隔でチャックし、伸長速度300mm/分でチャック間距離が60mmの長さとなるまで伸長させた後、同じ速度で戻し、得られる荷重−伸び曲線より残留応力が0となる時の伸びL´(残留応力が0になる時のチャック間距離−測定前のチャック間距離(40mm))を測定し、50%伸長回復率(%)=[[(60−40)−L´]/(60−40)]×100を計算することによって算出される。
【0059】
パック1を顔に貼り付けた際の横方向における50%伸長回復率は、試験片の長手方向が、パック1を顔に貼り付けた際の横方向に沿うように、パック1から縦(幅)25mm×横(長さ)60mmの試験片を切り出し、当該試験片を長さ40mmの間隔でチャックし、伸長速度300mm/分でチャック間距離が60mmの長さとなるまで伸長させた後、同じ速度で戻し、得られる荷重−伸び曲線より残留応力が0となる時の伸びL´(残留応力が0になる時のチャック間距離−測定前のチャック間距離(40mm))を測定し、50%伸長回復率(%)=[[(60−40)−L´]/(60−40)]×100を計算することによって算出される。
【0060】
この50%伸長回復率は、パック1を顔に貼り付けた際の縦方向における50%伸長回復率が、50%以上、より好ましくは55〜75%である。50%伸長回復率が50%未満の場合、肌本来の張りを最大限に引き出した状態でパック1を顔に装着することができない。なお、横方向の50%伸長回復率については、特に限定されるものではないが、35%以上であることが好ましい。
【0061】
ブリード率は、50mm×50mm角に切断したパック1を二つ折りにした重量Aの濾紙(例えば、アドバンテック社製 5A 150mm)の片面に貼り付けて当該濾紙の間に挟み込んで試料とし、試料の重量Sを測定し、この試料を100mm×200mm×3mmの2枚のガラス板(100mm×200mm×3mm)の間でさらに挟んで10分間放置する。その後、試料からパック1を取り除いて濾紙の重量Cを測定し、濾紙にブリードした化粧料組成物の液量(C−A)からブリード率R=[(C−A)/(S−A)]×100を計算することによって算出される。
【0062】
このブリード率は、9〜16%であることが好ましい。ブリード率が9%未満の場合、パック1を顔に貼り付けた後の潤い感が十分に得られず、また、十分な化粧料組成物のブリードによる表面張力が得られないために肌本来の張りを最大限に引き出した状態で顔に装着することができない。ブリード率が16%を超えると肌本来の自然な張りを最大限に生かした状態で貼り付けることができなくなってしまう。
【0063】
なお、パック1は、パック1を顔に貼り付けた際の縦方向における25%伸長回復時の力が0.15〜1.0N/25mmとなるように調製したものを使用するものであってもよく、横方向における25%伸長回復時の力が0〜0.7N/25mmとなるように調製したものを使用することができる。
【0064】
25%伸長回復時の力は、50%伸長回復率の測定時と同一条件でパック1を伸長させた後、同じ速度でチャック間距離(間隔)が50mmとなるまで戻し、その時の力を、25%伸長回復時の力として測定することによって得られる。
【0065】
この25%伸長回復時の力のうち、縦方向における25%伸長回復時の力は、0.15N/25mm未満の場合、パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が高すぎて柔らかく、パック1のコシが無くなってしまうこととなり、1.0N/25mmを超えると、逆にパック1のコシが有り過ぎて、当該パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が不足することとなる。
【0066】
また、パック1は、垂直粘着力が0.020〜0.028N/12mmφとなるように調製したものを使用するものであってもよい。
【0067】
垂直粘着力は、30mm×30mm角に切断したパック1のゲル層31の面に、直径12mmのSUS304製円柱を1mm/分の速度で0.294Nの荷重となるように押し当て、10秒間接触後、300mm/分の速度で引きはがし、その際の引きはがしに要した力を垂直粘着力として測定することによって得られる。
【0068】
この垂直粘着力は、0.020N/12mmφ未満の場合、パック1を顔に貼り付けた際の顔の肌への密着感が不足することとなり、0.028N/12mmφを超える場合、パック1を顔に貼り付けた際に肌本来の自然な張りを最大限に生かした状態で貼り付けることができず、顔の肌を物理的に強張らせてしまうこととなるとともに、パック1自体のハンドリング性が悪化することとなる。
【0069】
さらに、パック1は、パック1を顔に貼り付けた際の縦方向および横方向における50%伸長時の力が縦方向で0.4〜5.0N/25mm、横方向で1.5〜8.5N/25mmとなるように調製したものを使用するものであってもよい。
【0070】
この50%伸長時の力は、試験片の長手方向が、パック1を顔に貼り付けた際の縦方向および横方向に沿うように、パック1から幅25mm×長さ60mmの試験片を切り出し、当該試験片を長さ40mmの間隔でチャックし、伸長速度300mm/分でチャック間距離が60mmの長さとなるまで伸長させた時の力を測定することによって得られる。
【0071】
この50%伸長時の力は、特に限定されるものではないが、縦方向で0.4N/25mm未満の場合、パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が高すぎて柔らかく、パック1のコシが無くなってしまうこととなり、5.0N/25mmを超えると、逆にパック1のコシが有り過ぎて、当該パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が不足することとなる。また、横方向で1.5N/25mm未満の場合、パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が高すぎて柔らかく、パック1のコシが無くなってしまうこととなり、8.5N/25mmを超えると、逆にパック1のコシが有り過ぎて、当該パック1を顔に貼り付けた際の顔への追従性が不足することとなる。
【実施例】
【0072】
以下、実施例及び比較例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。まず、パック全体の厚みの測定方法、ゲル層の厚みの測定方法、中間層の厚みの測定方法、及び中間層を除く基材の厚みの測定方法を説明する。
【0073】
[パック全体の厚みの測定方法]
パック全体の厚みは、パックを切断し、その断面のマイクロスコープ(デジタル顕微鏡)写真における5個所の厚みを目視にて測定し、それら測定値を平均することにより求めた。
【0074】
[ゲル層の厚みの測定方法]
ゲル層(ゲルのみの部分)の厚みは、その断面のマイクロスコープ写真における5個所の厚みを目視にて測定し、それら測定値を平均することにより求めた。
【0075】
[中間層の厚みの測定方法]
中間層(基材における、ゲルが浸透した部分)の厚みは、パックから切り出した長方形の試験片について、以下の式により算出した。
(中間層の厚み)=(パックの重量)−(ゲル層の重量)−(基材の重量)
/{(ゲルの密度)×(ゲルの面積)}
なお、以下の各実施例では、中間層の厚みの測定に使用する試験片の寸法を統一した。
【0076】
ゲルの密度は、以下の手順で測定した。
(1)基材を含まない、所定の厚みdのゲルシートを作成する。
(2)(1)で得られたゲルシートを所定の面積Sに切り取り、重量Wを電子天秤にて測定する。
(3)次式より、ゲルの密度を算出する。
(ゲルの密度)=W/(d×S)
また、ゲルの面積は、試験片の縦の長さと横の長さとの積とした。
【0077】
パックの重量は、電子天秤にて測定した。また、ゲル層の重量は、以下の式により算出した。
(ゲル層の重量)=(ゲル層の厚み)×(ゲルの密度)×(ゲルの面積)
【0078】
基材の重量は、以下の式により算出した。
(基材の重量)=(基材の目付け)×(基材の面積)
基材の面積は、試験片の縦の長さと横の長さとの積とした。
【0079】
[中間層を除く基材の厚みの測定方法]
中間層を除く基材(基材における、ゲルが浸透していない部分)の厚みは、以下の式により算出した。
(中間層を除く基材の厚み)
=(パック全体の厚み)−(ゲル層の厚み)−(中間層の厚み)
【0080】
[実施例1]
水(69.90重量%)、ポリアクリル酸ナトリウム(高分子骨格:3.5重量%)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(架橋剤:0.8重量%)、ジプロピレングリコール(保湿剤:10重量%)、ポリエチレングリコール1000(ブリード促進剤:2.0重量%)、グリセリン(保湿剤:1.0重量%)、ジグリセリン(保湿剤:4.0重量%)、キサンタンガム(粘剤:0.3重量%)、オリーブスクワラン(保湿剤:2.0重量%)、加水分解コラーゲン(植物・動物エキス:0.1重量%)、フェノキシエタノール(防腐剤):0.4重量%)の各成分をガラスもしくはプラスチック製容器でスリーワンモーターを用いて混ぜたところに、30重量%酒石酸水溶液(架橋促進剤:水4.2重量%、酒石酸1.8重量%)を加えてpHが5のゲル組成物を調製した。
【0081】
上記30重量%酒石酸水溶液を添加開始から塗工完了までの時間が3分となるように、目付83g/m
2のニードルパンチ製法によるPET繊維製の不織布(ダイワボウポリテック株式会社製:製品名TT−70)からなる基材の上にゲル組成物を塗布し、さらに保護フィルムとしてのポリエステル製剥離フィルムをゲル組成物の上に被せ、24時間熟成後、基材と、ゲルで構成されたゲル層と、ゲルの一部が基材に浸透して構成された中間層とを有し、ゲル層および中間層を含むゲルの厚み(以下、単に「ゲルの厚み」と称する)が0.67mmで、パック全体の厚みが0.90mmとなったパックを得た。
【0082】
[実施例2〜4]
ゲル組成物の塗布量を変更し、ゲルの厚みをそれぞれ0.54mm(パック全体の厚み0.80mm)、0.90mm(パック全体の厚み1.20mm)、1.02mm(パック全体の厚み1.40mm)とした以外は、上記実施例1と同様にしてパックを得た。
【0083】
[実施例5]
上記実施例1において、基材を、目付75g/m
2のニードルパンチ製法によるPET繊維製の不織布(ダイワボウポリテック株式会社製:製品名NI−75)とした以外は、上記実施例1と同様にして、ゲルの厚みが0.85mmでパック全体の厚みが1.00mmのパックを得た。
【0084】
[実施例6]
上記実施例1において、基材を、目付90g/m
2のニードルパンチ製法によるPET繊維製の不織布(ダイワボウポリテック株式会社製:製品名QZ−90)とした以外は、上記実施例1と同様にして、ゲルの厚みが0.74mmでパック全体の厚みが1.05mmのパックを得た。
【0085】
[実施例7]
上記実施例1において、基材を、目付90g/m
2のスパンレース製法によるPET繊維製の不織布(日本バイリーン株式会社製:製品名EW7900)とした以外は、上記実施例1と同様にして、ゲルの厚みが0.94mmでパック全体の厚みが1.15mmのパックを得た。
【0086】
[実施例8]
上記実施例1において、基材を、目付80g/m
2のスパンレース製法によるPET繊維製の不織布(日本バイリーン株式会社製:製品名EW2080S)とした以外は、上記実施例1と同様にして、ゲルの厚みが0.83mmでパック全体の厚みが1.10mmのパックを得た。
【0087】
[実施例9]
上記実施例1において、基材を、目付95g/m
2のスパンレース製法によるPP繊維製の不織布(日本バイリーン株式会社製:製品名EL5600T)とした以外は、上記実施例1と同様にして、ゲルの厚みが0.80mmでパック全体の厚みが1.35mmのパックを得た。
【0088】
[比較例1]
上記実施例3において、基材を、目付60g/m
2のスパンボンド製法及びスパンレース製法によるセルロース(キュプラ)製の不織布(旭化成せんい株式会社製:製品名ベンリーゼ(登録商標)SE603)とした以外は、上記実施例3と同様にして、ゲルの厚みが0.8mmでパック全体の厚みが0.8mmのパックを得た。
【0089】
[比較例2]
上記実施例3において、基材を、目付80g/m
2のスパンボンド製法及びスパンレース製法によるセルロース(キュプラ)製の不織布(旭化成せんい株式会社製:製品名ベンリーゼ(登録商標)SE803)とした以外は、上記実施例3と同様にして、ゲルの厚みが0.8mmでパック全体の厚みが0.8mmのパックを得た。
【0090】
[比較例3]
上記実施例3において、基材を、目付100g/m
2のスパンボンド製法及びスパンレース製法によるセルロース(キュプラ)製の不織布(旭化成せんい株式会社製:製品名ベンリーゼ(登録商標)SE103)とした以外は、上記実施例3と同様にして、ゲルの厚みが0.8mmでパック全体の厚みが0.8mmのパックを得た。
【0091】
[比較例4]
上記実施例3において、基材を、目付70g/m
2のスパンボンド製法によるポリオレフィン系エラストマー製の不織布(出光ユニテック株式会社製:製品名ストラフレックス(登録商標)UN5070)とした以外は、上記実施例3と同様にして、ゲルの厚みが0.8mmでパック全体の厚みが0.8mmのパックを得た。
【0092】
[比較例5]
上記実施例3において、基材を、厚み0.04mmのポリウレタン製のフィルム(小松製練株式会社製:製品名ST2641)とした以外は、上記実施例3と同様にして、ゲルの厚みが0.8mmでパック全体の厚みが0.84mmのパックを得た。
【0093】
[比較例6]
上記実施例3において、基材を、厚み0.4mmの、ポリウレタンフィルムとポリエステル織布との複合基材(小松製錬株式会社製:製品名575)とした以外は、上記実施例3と同様にして、ゲルの厚みが0.8mmでパック全体の厚みが1.2mmのパックを得た。
【0094】
[比較例7]
イソステアリルグリセリルエーテル(2.0重量%)、ポリアクリル酸ソーダ(6.0重量%)、ポリアクリル酸(2.5重量%)、グリセリン(25.0重量%)、ミリスチン酸イソプロピル(2.0重量%)、スクワラン(4.0重量%)、水酸化アルミニウムゲル(0.2重量%)、軽質無水シリカ(2.0重量%)、ポリソルベート80(2.0重量%)、精製水(バランス)の各成分を均一に混ぜ合わせることによりゲル組成物を調製した。
【0095】
上記ゲル組成物を、ポリエステル製剥離フィルムの上に塗布し、さらに目付83g/m
2のニードルパンチ製法によるポリエステル製の不織布(ダイワボウポリテック株式会社製:製品名TT−70)をゲル組成物の上に被せ、24時間熟成後、基材と、ゲルで構成されたゲル層と、ゲルの一部が基材に浸透して構成された中間層とを有し、ゲルの厚みが0.4mmでパック全体の厚みが0.8mmのパックを得た。
【0096】
上記各実施例および比較例で得られたそれぞれのパックについて、表1および表2に示す各測定項目について測定した。なお、伸長率、50%伸長時の力、50%伸長回復率、25%伸長回復率時の力、の測定は、株式会社オリエンテック社製の引張試験機:RTE−1210を用いて行った。垂直粘着力の測定は、株式会社サン科学社製のレオメーター:CR−200Dを用いて行った。
結果を表1および表2に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】
表1および表2において、前記していない基材への裏抜け、および基材からの剥離性の評価項目は、以下の通りに評価した。
【0100】
基材裏面への染み出し(基材への裏抜け)の有無:塗工したゲル組成物が基材の裏面(ゲル組成物が塗工された面の裏面)に染み出しているか否かを目視で確認した。染み出していない場合を「無」、染み出している場合を「有」とした。
【0101】
また、上記各実施例および比較例で得られたそれぞれのパックについて、表3に示す各項目について官能評価を行った。
結果を表3に示す。
【0102】
【表3】
【0103】
表3において、各評価項目は、2名のテスターが、パック1を顔面に貼り付けてから10〜15分間経過後に、当該パック1を顔面から剥がし、以下の通りに評価した。
【0104】
肌への密着感:パックを顔面に貼り付けているときに肌にパックが追従している感覚がある場合を「○」、パックを顔面に貼り付けているときに肌にパックが追従している感覚がない場合を「×」とした。
【0105】
肌の張り感:パックを顔面に貼り付けているときに肌がパック側に引き寄せられてリラックスした感じで肌全体が引き伸ばされた印象を生じた場合を「○」、パックを顔面に貼り付けているときに肌が引き伸ばされるほどパック側に引き寄せられる感じではないが、肌がリラックスした状態の印象を生じた場合を「△」、パックを顔面に貼り付けているときに肌が強張って緊張した感じの印象を生じた場合を「×」とした。
【0106】
貼付後の潤い感:パックを顔面から剥がした後に、みずみずしい感じが残った場合を「○」、パックを顔面から剥がした後に、みずみずしい感じが残らなかった場合を「×」とした。
【0107】
以上の官能評価から、本願発明に係るパックは、各比較例のパックと比べ、肌への密着感が良く、肌本来の張りを最大限に引き出した状態で顔面に貼ることができ、十分な潤いを肌に供給することができることが確認できた。