特許第6193887号(P6193887)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6193887
(24)【登録日】2017年8月18日
(45)【発行日】2017年9月6日
(54)【発明の名称】複合材料製プロペラブレードの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B64C 11/26 20060101AFI20170828BHJP
   B29C 43/12 20060101ALI20170828BHJP
   B64F 5/00 20170101ALI20170828BHJP
   B29K 105/08 20060101ALN20170828BHJP
   B29L 31/30 20060101ALN20170828BHJP
【FI】
   B64C11/26
   B29C43/12
   B64F5/00 D
   B29K105:08
   B29L31:30
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-553787(P2014-553787)
(86)(22)【出願日】2013年1月24日
(65)【公表番号】特表2015-510469(P2015-510469A)
(43)【公表日】2015年4月9日
(86)【国際出願番号】FR2013050145
(87)【国際公開番号】WO2013110895
(87)【国際公開日】20130801
【審査請求日】2016年1月19日
(31)【優先権主張番号】1250710
(32)【優先日】2012年1月25日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】1250705
(32)【優先日】2012年1月25日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】1250707
(32)【優先日】2012年1月25日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】1250708
(32)【優先日】2012年1月25日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】516227272
【氏名又は名称】サフラン・エアクラフト・エンジンズ
(73)【特許権者】
【識別番号】306047664
【氏名又は名称】サフラン
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マトン,リシャール
(72)【発明者】
【氏名】フサール,オリビエ
(72)【発明者】
【氏名】マーシャル,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】バラン,フランク・ベルナール・レオン
【審査官】 前原 義明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−112132(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/083250(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/001279(WO,A1)
【文献】 米国特許第04648921(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 11/26
B64C 27/473
F03D 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレードコア(2)を含む縦通材(1)を形成するステップと、
2つの重ね合わされるスキン(26、27)に分けられる分離領域(7)であって、ブレードコアを受けとることを意図する位置を含む分離領域を有する繊維織りを含むブレードプリフォーム(6)を形成するステップと、
ブレードプリフォームを前記プリフォームの凹部(11)を含む装置(10)内に位置決めするステップと、
スキン(26、27)を分離することによって分離領域(7)を開放するステップと、
ブレードコアを分離領域(7)に挿入することによって縦通材(1)を設置するステップと、
スキン間を縮めることによって分離領域を閉鎖するステップと、
樹脂をブレードプリフォームに注入するステップと、
樹脂を重合させて、ブレードプリフォームを機械加工するステップと
を含むプロペラブレード製造方法であって、
ブレードプリフォームの形成時に、ブレードプリフォーム(6)上の所定位置の基準点となるトラッカー(14)を作成するステップと、
トラッカー(14)を装置(10)内に設定された目標位置と一致させることによってブレードプリフォームの位置決めした後に、凹部内の所定位置でブレードプリフォーム(6)を形成ステップと、
分離領域を解放する前および縦通材(1)が設置されるまでにブレードプリフォーム(6)を分離領域(7)の外側の凹部内で締め付けるステップと
を含むことを特徴とする製造方法。
【請求項2】
ブレードプリフォーム(6)を形成するステップ、ブレードプリフォーム(6)を締め付けるステップ、およびブレードプリフォーム(6)の分離領域(7)を開放するステップは、目標位置を作成する器具であって、装置に対して設定された位置を有する器具、装置に埋め込まれる器具、および装置上に載置される器具によってそれぞれ行われることを特徴とする、請求項1に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項3】
縦通材を形成するために発泡体裏張り(4)をブレードコアの周囲に接着するステップを含むことを特徴とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項4】
縦通材がさらにブレードシャンク(3)を含むことを特徴とする、請求項1または請求項のいずれかに記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項5】
縦通材が、繊維織りを作成し、第2の樹脂を繊維織りに注入し、第2の樹脂を重合させ、そして縦通材を機械加工することによって形成され、第2の樹脂はブレードプリフォームに注入される樹脂とは異なることを特徴とする、請求項1または請求項のいずれかに記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項6】
装置の凹部が、ブレードシャンクを受けとるための付加物(12)を含むことを特徴とする、請求項に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項7】
トラッカー(14)が、ブレードプリフォームのトラッキング繊維であり、特定の外観を有することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項8】
装置内に設定される目標位置が、ブレードプリフォームに向かって可動なレーザ(15)であって、ブレードプリフォームに向けてビーム(16)を発するレーザ(15)によって作成されることを特徴とする、請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項9】
レーザ(15)が目標位置を作成する前にレーザの位置を較正するために、レーザによって装置(10)上に設定されたパターン(13)を配置するステップを特徴とする、請求項8に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項10】
ブレードプリフォームを位置決めするステップが、縦通材をブレードプリフォームに接合した後および樹脂の注入前に繰り返されることを特徴とする、請求項7から請求項9のいずれかの記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項11】
ブレードプリフォームの締め付けが、シュー(18)およびシューを使用してブレードプリフォームを固定する手段を使用して行われ、シューは、凹部(11)に入り込み、分離領域(7)の輪郭(40)からほぼ一定の距離を離間し、前記領域外側の前記輪郭の周囲に延在する内側縁部を含むことを特徴とする、請求項1から請求項10のうちのいずれか一項に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項12】
シュー(18)が、外側縁部と、調整された形で凹部(11)の輪郭に沿って伸びる部分と、垂直縁部(9)の一部とブレードプリフォームの内側縁部(8)の一部と重ならない内側縁部とを備え、凹部(11)は、縦通材(1)の一部であるブレード根元部(3)を収容するために内側縁部(8)の前に付加物(12)を備えることを特徴とする、請求項11に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項13】
締め付け手段が、装置(10)に固定される支持部(22)とシュー(18)を押圧する手段とを備えたジョー(19)を備え、前記締め付け手段は、装置の主要部に向かって可動であることを特徴とする、請求項11または請求項12のいずれかに記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項14】
分離領域(7)を開放するステップが、プリフォームの分離領域の内側輪郭(40)まで伸びずに分離領域に挿入されるプレート(25)とプレート(25)を持ち上げて調節可能な高さまで上昇させることができる少なくとも1つの器具(30)とを備えるセパレータを使用して行われることを特徴とする、請求項1から請求項13のうちのいずれか一項に記載のプロペラブレード製造方法。
【請求項15】
持ち上げるための器具(30)が、装置の主要部(10)に設置される支持部(32)と、プレート(25)のクリップ(31)と、支持部上でクリップ(31)を支持する可動リフターとを備えることを特徴とする、請求項14に記載のプロペラブレード製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、外側ケーシングで覆われていないために大気にさらされた、いわゆる「オープンロータ」エンジン用のファンプロペラに使用されるプロペラブレードの製造方法に関するが、該方法は、このようなプロペラに限定されない。
【背景技術】
【0002】
ブレードは、特に、重量を低減するためには、複合材料で構成されるのが好ましいが、耐性に関するさまざまな要件を満たさなければならない。特に、固体物体の不測の衝突やエンジンの他の部分からの熱の伝達に耐えなければならない。これらの制約のうちの1つ目はブレードの自由表面に関して、2つ目はブレードのコアに関して、発明者たちは、それぞれ衝撃や熱の応力に十分に耐える異なる材料から成り、一体構造を形成して組み合わせられる複数の部分でブレードを構成することを考えた。これらの部分の1つは、ブレードの外側部分であり、他方は、縦通材と呼ばれるが、エンジンに接続されるブレードシャンクと外側部分に挿入されるブレードコアとを備える。縦通材は耐熱性を有し、外側部分は耐衝撃性を有する。また、ブレードをさらに軽量化するために、ブレードコアと外側部分との間に、例えば、ブレードコアの輪郭の周囲に接着することで発泡体を挿入することも考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
不可欠なステップは、まだ自由な繊維織り、すなわち、重合樹脂を欠いている、縦通材の周囲を取り囲むことができるように可撓性のある外側部分のプリフォームの中央開放部分に発泡体で場合により裏張りされた縦通材を挿入するステップである。この時に、さまざまな問題が生じる。その問題としては、プリフォームは、過度に変形するとプリフォームの繊維の変位が生じ、その後、外側部分の耐性が低下するので、縦通材を通すために過度に開放することができないということ、縦通材に接着される発泡体は非常に壊れやすく、周囲の厚さが非常に薄いので挿入時に損傷しやすい可能性があるが、このようなリスクがあるにも関わらずプリフォームを十分に開放しなければならないということ、さらにプリフォーム内における発泡体が接着された縦通材の位置は非常に正確に位置決めされなければならず、そうしなければ、プリフォームを製造するための樹脂を注入するために、アセンブリが配置されなければならない金型を閉鎖する際に不具合が生じるリスクがあり、再び製造上の欠陥が生じてしまうということが挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
適切な製造方法が提案されている。その方法は、一般的な形態では、
ブレードコアを含む縦通材を形成するステップと、
2つの重ね合わされるスキンに分ける分離領域であって、ブレードコアを受けとるための位置を含む分離領域を有する繊維織りを含むブレードプリフォームを形成するステップと、
ブレードプリフォームを形成するステップと、
スキンを分離することによって分離領域を開放するステップと、
ブレードコアを分離領域に挿入することによって縦通材を設置するステップと、
スキン間を縮めることによって分離領域を閉鎖するステップと、
樹脂をブレードプリフォームに注入するステップと、
樹脂を重合させ、ブレードプリフォームを機械加工するステップと
を特徴とするプロペラブレード製造方法を含むものである。
【0005】
上述の方法は、本質的に、異なる材料製の密に結合される2つの部分であって、2つの部分のうちの一方が他方に組み込まれ、いずれも複合材料製とすることができる2つの部分から成るプロペラブレードの製造における問題を解決するものである。
【0006】
ブレードプリフォームは、有利には、このプリフォームの凹部を含む装置内に設置され、装置は、縦通材を組み合わせた後に、ブレードプリフォームがこの装置内に入れられた状態のままプリフォームに樹脂を注入するのに使用される。
【0007】
以下の図面を使用して本発明について説明する。図面は、本発明のプロペラブレード製造方法のさまざまなステップを示しているが、本発明の他の実施形態を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】縦通材の全体図である。
図2】ブレードプリフォームの全体図である。
図3】装置の全体図である。
図4】装置内にプリフォームを設置するステップを説明した図である。
図5】ブレードプリフォームを定位置で維持する方法を説明した図である。
図6】保持シューのクランプジョーの1つを示した図である。
図7】プリフォームの分離領域のセパレータを設置するステップを示した図である。
図8】セパレータのプレートを持ち上げる器具を示した図である。
図9】セパレータの使用を示した図である。
図10】セパレータの使用を示した図である。
図11】セパレータの使用を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および図2について説明する。ブレードは、炭素繊維三次元織りで形成されたプリフォームを使用し、プリフォームがその後、注入法によって樹脂が含浸され、重合され、そして機械加工されることにより実現された縦通材1を含む。縦通材1は、ブレードコア2とブレードシャンク3とを含む。縦通材1の機械加工後に、予め平板状で機械加工されることで得られた発泡体裏張り4がブレードコア2の縁部5に接着される。ブレードはさらに、特に、本発明の方法において、炭素繊維織りから成る、ブレードの外側輪郭を成すようにウォータージェットブラスト加工により機械加工されたブレードプリフォーム6の状態で現れる外表面を含む外側部分を備える。この炭素繊維織りは、構造体を完成させる重合樹脂がまだ受け入れていないので、可撓性があり、自由である。ブレードプリフォーム6の織りは、表面の最も大きな部分が一体構造であるが、ブレードプリフォーム6をブレードの下部表面側および上部表面側に位置する2つの重ね合わされるスキンに分ける分離領域7を有することで、分離領域7が開放された時にブレードコア2と発泡体裏張り4とを収容する空洞を形成することができ、分離領域7は、スキンを分離して発泡体裏張り2の縦通材1を挿入するためにブレードシャンク3および垂直縁部9を伸ばすことができるように、ブレードコア6の中心の大部分および内側縁部8の一部を含む。
【0010】
本発明の方法の特徴的なステップについて説明する。ブレードコア6と発泡体裏張り4が備わった縦通材1とを組み合わせる第1のステップは、図3に示されている装置10を使用して行われる。装置10は、ブレードプリフォーム6と同じ形状の凹部11を含む半型から成り、ブレードプリフォーム6は、ブレードシャンク3を受けとるための付加物12を使用して金型内に設置することができる。装置10はさらに、凹部11の周囲に、所定数の一回限定の位置基準パターン13を備える。6つのパターン13は、あらゆる場合において、完全な基準点を提供するのに十分である。
【0011】
図4は、装置10でのブレードプリフォーム6の挿入を示した図である。ブレードプリフォーム6は、ある程度強固にするために脱塩水に浸された。ブレードプリフォーム6の繊維の一部は、より合わされた炭素繊維とガラス繊維で構成されたトラッカー14、すなわち、トラッキング繊維を有し、トラッカー14は、ブレードプリフォーム6の所定位置の交差線まで伸びる。ガラス繊維は、トラッカー14を他の繊維と視覚的に区別するのに使用され、炭素繊維はトラッカー14に十分な耐性を付与するのに使用される。
【0012】
装置10上の水平面にある可動レーザ15は、装置10およびブレードプリフォーム6上にビーム16を投射する。レーザ15の移動は、ブレードプリフォーム6が装置10内に正しく設置された場合にトラッカー14の目標位置と一致する投射線17に沿ってビーム16の投射が行われるようにプログラムされる。レーザ15の予備位置調整は、パターン13を目標にして行われる。したがって、投射線17とトラッカー14との間が離れている場合、ブレードプリフォーム6は、凹部11内で再び一致するまで、つまり、ブレードプリフォーム6が凹部11内で完璧な所定の位置で変形せずに配置されるまで手動で変位される。
【0013】
このステップが完了した時に、図5に示されているクランプシュー18がブレードプリフォーム6上に配置されて固定される。クランプシュー18は、分離領域7の輪郭40から少し(数センチメートル)離間した位置で延在し、凹部11に入り込む。ブレードプリフォーム6上でのクランプシュー18の固定は、図6に示されているように、装置10上に張り出すアーム20と、アーム20を支持し、装置10のそれぞれの穿孔23に埋め込まれるロッド22と、アーム20に係合されてシュー18を押圧する加圧ねじ24とを備えたジョー19によって得られる。同じ装置10がブレードプリフォーム6形成の仕上げを行うために樹脂の注入に使用される場合、穿孔23は、樹脂が凹部11からあふれ出るのを防いで凹部11内を流れるように凹部11を取り囲むシール部24の外側に配置される。固定部18は、厚さ数センチメートルの熱成形ポリマーで作成され、内側縁部が分離領域7の輪郭40に沿って、さらに数センチメートル離間して伸び、外側縁部が調節されて凹部11の輪郭に沿うよう形で凹形の不均一な形状を有する。レーザ15は、繊維織りが過度に変形していないかをチェックするために、シュー18を固定している時も作動状態を維持することができる。
【0014】
本発明の方法の次のステップは、ブレードプリフォーム6を分離領域7から分離することにある。それを行うために、最初に図7に示されているセパレータ25が使用される。セパレータは、ブレードプリフォーム6の2つのスキン26と27との間に滑り込ませるプレート25を備える。セパレータはさらに、図8に示されている持ち上げるための器具30を備え、それぞれプレート25の縁部28を挟むクリップ31と、装置10上に配置される支持部32と、クリップ31を調節可能な高さに持ち上げるリフター(例えば、支持部32の垂直ねじ棒上を移動するナット)で、クリップ31を支持するリフターとを備える。したがって、ブレードプリフォーム6の繊維を損傷する、または繊維織りを変形させるリスクがほとんどなく、スキン26と27との間でプレート25を摺動させて、その後、プレートをそっと持ち上げるのが容易である。図7には、セパレータ25によって持ち上げられるスキン26の緩い傾斜を有する部分34を配置するために、そしてブレードプリフォーム6の繊維織りを損傷しないように、プレート25の輪郭33が分離領域7の輪郭(40)から数センチメートル離れていることが示されている。
【0015】
図9および図10は、スキン26とスキン27の分離および分離領域7の開放の前後の側面図として装器具を示した図である。
【0016】
その後、縦通材1が設置され(図11)、ブレードコア2は分離領域7に入り、ブレードシャンク3は空洞12に入り、装置10と一体になったフランジ35によって空洞12内で保持される。付加物12内でのブレードシャンク3の調整は、凹部11内でのブレードプリフォーム6の調整と組み合わさって、手動で位置調整されるので、ブレードの形状品質が維持される。その後、セパレータおよびシュー18が取り外され、上部スキン26が縦通材1上に戻り、そして検査するステップ、場合により、この上部スキン26の位置を再調整するステップが、トラッカー14上へのビーム16の投射および繊維の手動変位を再び実行することによって行われる。
【0017】
このようにしてブレードプリフォーム6内への縦通材1の挿入が完了すると、ブレードプリフォーム6は、ブレードシャンク3のフランジづけされた状態かつブレードプリフォーム6が簡易保護シートで覆われた状態のまま炉内で乾燥されるか、またはブレードシャンク3のフランジづけされた状態のまま真空バッグ内で乾燥され、再び炉内で乾燥される、あるいは、最後に、図11に示されるように、装置10の凹部11を閉鎖する上部シェル36が設置された後に乾燥が行われ、この場合の乾燥は押圧された状態で行われ、その後、フランジ35が除去される。乾燥形態に関係なく、その後、従来通りの工程で、ブレードプリフォーム6の樹脂が注入されて重合され、ブレードが機械加工される。
【0018】
炭素繊維は、縦通材1およびブレードプリフォーム6に対して、例えば、IM7タイプの同じ種類にしてもよいが、樹脂は、上述したように、縦通材1が耐熱性を有し、ブレードプリフォーム6が耐衝撃性を有することができるように、有利に異なる。例えば、縦通材1にはBMI樹脂を使用し、ブレードプリフォーム6には樹脂PR520を使用することができる。発泡体裏張り4は、Rohacell(登録商標)110XTHT発泡体を使用して行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11